JP2023012463A5 - - Google Patents

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JP2023012463A5
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様々な刊行物、特許及び特許出願が本明細書に引用されており、これらの開示は、その
全体が引用により組み込まれる。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
ピチンデウイルスゲノムセグメントであって、該ゲノムセグメントは、ウイルスオープ
ンリーディングフレーム(「ORF」)を該ORFの野生型位置以外の位置に担持するように操
作されており、該ピチンデウイルスゲノムセグメントは、以下のもの:
(i) 核タンパク質(「NP」)をコードするORFが、ピチンデウイルスの5’非翻訳領域(「
UTR」)の制御下にあるSセグメント;
(ii) マトリックスタンパク質Z(「Zタンパク質」)をコードするOFRが、ピチンデウイ
ルスの5'UTRの制御下にあるSセグメント;
(iii) RNA依存性RNAポリメラーゼL(「Lタンパク質」)をコードするORFが、ピチンデウ
イルスの5'UTRの制御下にあるSセグメント;
(iv) ウイルス糖タンパク質(「GP」)をコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの
制御下にあるSセグメント;
(v) Lタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるSセグ
メント;
(vi) Zタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるSセグ
メント;
(vii) GPをコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるLセグメント;
(viii) NPをコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるLセグメント

(ix) Lタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるLセグ
メント;
(x) GPをコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるLセグメント;
(xi) NPをコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるLセグメント;
及び
(xii) Zタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるLセ
グメント
からなる群から選択される、ピチンデウイルスゲノムセグメント。
(態様2)
前記ピチンデウイルスの3'UTRが、前記ピチンデウイルスSセグメント又は前記ピチンデ
ウイルスLセグメントの3'UTRであり、かつ前記ピチンデウイルスの5'UTRが、前記ピチン
デウイルスSセグメント又は前記ピチンデウイルスLセグメントの5'UTRである、態様1記載
のピチンデウイルスゲノムセグメント。
(態様3)
態様1記載のピチンデウイルスゲノムセグメントのcDNA。
(態様4)
態様3記載のcDNAを含むDNA発現ベクター。
(態様5)
態様1記載のピチンデウイルスゲノムセグメント、態様3記載のcDNA、又は態様4記載の
ベクターを含む宿主細胞。
(態様6)
ピチンデウイルス粒子がSセグメント及びLセグメントを含むように、態様1記載のピチ
ンデウイルスゲノムセグメント及び第2のピチンデウイルスゲノムセグメントを含むピチ
ンデウイルス粒子。
(態様7)
前記ピチンデウイルス粒子が、感染性及び複製可能である、態様6記載のピチンデウイ
ルス粒子。
(態様8)
前記ピチンデウイルス粒子が、弱毒化されている、態様6記載のピチンデウイルス粒子

(態様9)
前記ピチンデウイルス粒子が、感染性であるが、非相補細胞においてさらなる感染性子
孫を生成できない、態様6記載のピチンデウイルス粒子。
(態様10)
GP、NP、Zタンパク質、及びLタンパク質をコードする4つのORFの少なくとも1つが、除
去されているか、又は機能的に不活化されている、態様9記載のピチンデウイルス粒子。
(態様11)
GP、NP、Zタンパク質、及びLタンパク質をコードする4つのORFの少なくとも1つが、除
去されており、ピチンデウイルス以外の生物からの異種ORFで置き換えられている、態様9
記載のピチンデウイルス粒子。
(態様12)
GP、NP、Zタンパク質、及びLタンパク質をコードする4つのOFRのうち1つのみが、除去
されており、ピチンデウイルス以外の生物からの異種ORFで置き換えられている、態様9記
載のピチンデウイルス粒子。
(態様13)
前記GPをコードするORFが、除去されており、ピチンデウイルス以外の生物からの異種O
RFで置き換えられている、態様9記載のピチンデウイルス粒子。
(態様14)
前記NPをコードするORFが、除去されており、ピチンデウイルス以外の生物からの異種O
RFで置き換えられている、態様9記載のピチンデウイルス粒子。
(態様15)
前記Zタンパク質をコードするORFが、除去されており、ピチンデウイルス以外の生物か
らの異種ORFで置き換えられている、態様9記載のピチンデウイルス粒子。
(態様16)
前記Lタンパク質をコードするORFが、除去されており、ピチンデウイルス以外の生物か
らの異種ORFで置き換えられている、態様9記載のピチンデウイルス粒子。
(態様17)
前記異種ORFが、レポータータンパク質をコードする、態様11~16のいずれか1項記載の
ピチンデウイルス粒子。
(態様18)
前記異種ORFが、感染性生物、腫瘍、又はアレルゲンに由来する抗原をコードする、態
様11~16のいずれか1項記載のピチンデウイルス粒子。
(態様19)
抗原をコードする前記異種ORFが、ヒト免疫不全ウイルス抗原、C型肝炎ウイルス抗原、
水痘帯状疱疹(varizella zoster)ウイルス抗原、サイトメガロウイルス抗原、結核菌抗
原、腫瘍関連抗原、及び腫瘍特異的抗原(腫瘍ネオ抗原及び腫瘍ネオエピトープなど)から
選択される、態様18記載のピチンデウイルス粒子。
(態様20)
前記ピチンデウイルス粒子の増殖又は感染力が、ピチンデウイルス以外の生物からの前
記異種ORFによって影響されない、態様11~18のいずれか1項記載のピチンデウイルス粒子

(態様21)
態様1記載のピチンデウイルスゲノムセグメントを生成する方法であって、前記方法が
、態様3記載のcDNAを転写することを含む方法。
(態様22)
態様6記載のピチンデウイルス粒子を作製する方法であって、前記方法が:
(i)宿主細胞に態様3記載のcDNAをトランスフェクトすること;
(ii)該宿主細胞に、第2のピチンデウイルスゲノムセグメントのcDNAを含むプラスミド
をトランスフェクトすること;
(iii)該宿主細胞を、ウイルス形成に好適な条件下に維持すること;及び
(iv)該ピチンデウイルス粒子を収集すること
を含む方法。
(態様23)
前記Lセグメント及び前記Sセグメントの転写が、二方向性プロモーターを使用して行わ
れる、態様22記載の方法。
(態様24)
前記方法が、宿主細胞にピチンデウイルスポリメラーゼをコードする1以上の核酸をト
ランスフェクトすることをさらに含む、態様22記載の方法。
(態様25)
前記ピチンデウイルスポリメラーゼが前記Lタンパク質である、態様24記載の方法。
(態様26)
前記方法が、前記宿主細胞に前記NPタンパク質をコードする1以上の核酸をトランスフ
ェクトすることをさらに含む、態様22又は24記載の方法。
(態様27)
前記Lセグメント及び前記Sセグメントの転写が、それぞれ:
(i)RNAポリメラーゼIプロモーター;
(ii)RNAポリメラーゼIIプロモーター;及び
(iii)T7プロモーター
からなる群から選択されるプロモーターの制御下にある、態様22記載の方法。
(態様28)
態様6~19のいずれか1項記載のピチンデウイルス粒子及び医薬として許容し得る担体を
含むワクチン。
(態様29)
態様6~19のいずれか1項記載のピチンデウイルス粒子及び医薬として許容し得る担体を
含む医薬組成物。
(態様30)
前記ピチンデウイルスゲノムセグメント又はピチンデウイルス粒子が、株Munchique Co
An4763単離株P18、又はP2株に由来する、態様1記載のピチンデウイルスゲノムセグメント
又は態様6記載のピチンデウイルス粒子。
(態様31)
1つのLセグメント及び2つのSセグメントを含む三セグメントピチンデウイルス粒子であ
って、前記三セグメントピチンデウイルス粒子の増殖が、I型インターフェロン受容体、I
I型インターフェロン受容体及び組換え活性化遺伝子1(RAG1)を欠き、かつ10 4 PFU の前記
三セグメントピチンデウイルス粒子に感染しているマウスにおける70日の持続感染後に、
複製可能二セグメントウイルス粒子をもたらさない、三セグメントピチンデウイルス粒子

(態様32)
2つの別々のセグメントの代わりに、一方のみに2つのピチンデウイルスのORFを結合し
ている前記2つのSセグメントのセグメント間の組換えが、ウイルスプロモーター活性を抑
制する、態様31記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様33)
2つのLセグメント及び1つのSセグメントを含む三セグメントピチンデウイルス粒子であ
って、前記三セグメントピチンデウイルス粒子の増殖が、I型インターフェロン受容体、I
I型インターフェロン受容体及び組換え活性化遺伝子1(RAG1)を欠き、かつ10 4 PFUの前記
三セグメントピチンデウイルス粒子に感染しているマウスにおける70日の持続感染後に、
複製可能二セグメントウイルス粒子をもたらさない、三セグメントピチンデウイルス粒子

(態様34)
2つの別々のセグメントの代わりに、一方のみに2つのピチンデウイルスORFを結合して
いる前記2つのLセグメントのセグメント間の組換えが、ウイルスプロモーター活性を抑制
する、態様33記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様35)
前記2つのSセグメントの1つが:
(i)NPをコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるSセグメント;
(ii)Zタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるSセグメン
ト;
(iii)Lタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるSセグメ
ント;
(iv)GPをコードするORFが、ピチンデウイルスの3’UTRの制御下にあるSセグメント;
(v)LをコードするORFが、ピチンデウイルスの3’UTRの制御下にあるSセグメント;及び
(vi)Zタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの3’UTRの制御下にあるSセグメ
ント;
からなる群から選択される、態様31記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様36)
前記2つのLセグメントが:
(i)GPをコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるLセグメント;
(ii)NPをコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるLセグメント;
(iii)Lタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの5'UTRの制御下にあるLセグメ
ント;
(iv)GPをコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるLセグメント;
(v)NPをコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるLセグメント;及び
(vi)Zタンパク質をコードするORFが、ピチンデウイルスの3'UTRの制御下にあるLセグメン

からなる群から選択される、態様33記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様37)
前記ピチンデウイルスの3'UTRが、前記ピチンデウイルスSセグメント又は前記ピチンデ
ウイルスLセグメントの3'UTRであり、かつ前記ピチンデウイルスの5'UTRが、前記ピチン
デウイルスSセグメント又は前記ピチンデウイルスLセグメントの5'UTRである、態様35又
は36記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様38)
前記2つのSセグメントが、(i)ピチンデウイルス以外の生物からの1つ又は2つの異種ORF
;又は(ii)1つ又は2つの重複ピチンデウイルスORF;又は(iii)1つのピチンデウイルス以
外の生物からの異種ORF及び1つの重複ピチンデウイルスORFを含む、態様31記載の三セグ
メントピチンデウイルス粒子。
(態様39)
前記2つのLセグメントが、(i)ピチンデウイルス以外の生物からの1つ又は2つの異種ORF
;又は(ii)2つの重複ピチンデウイルスORF;又は(iii)1つのピチンデウイルス以外の生物
からの異種ORF及び1つの重複ピチンデウイルスORFを含む、態様33記載の三セグメントピ
チンデウイルス粒子。
(態様40)
前記異種ORFが、感染性生物、腫瘍、又はアレルゲンに由来する抗原をコードする、態
様38又は39記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様41)
前記抗原をコードする異種ORFが、ヒト免疫不全ウイルス抗原、C型肝炎ウイルス抗原、
水痘帯状疱疹(varizella zoster)ウイルス抗原、サイトメガロウイルス抗原、結核菌抗
原、腫瘍関連抗原、及び腫瘍特異的抗原(腫瘍ネオ抗原及び腫瘍ネオエピトープなど)から
選択される、態様40記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様42)
少なくとも1つの異種ORFが蛍光タンパク質をコードする、態様38又は39記載の三セグメ
ントピチンデウイルス粒子。
(態様43)
前記蛍光タンパク質が緑色蛍光タンパク質又は赤色蛍光タンパク質である、態様42記載
の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様44)
前記三セグメントピチンデウイルス粒子が、4つ全てのピチンデウイルスORFを含み、該
三セグメントピチンデウイルス粒子が、感染性及び複製可能である、態様31~41のいずれ
か1項記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様45)
前記三セグメントピチンデウイルス粒子が、前記4つのピチンデウイルスORFの1以上を
欠き、該三セグメントピチンデウイルス粒子が、感染性であるが、非相補細胞においてさ
らなる感染性子孫を生成できない、態様31~43のいずれか1項記載の三セグメントピチン
デウイルス粒子。
(態様46)
前記三セグメントピチンデウイルス粒子が、前記4つのピチンデウイルスORFsの1つを欠
き、該三セグメントピチンデウイルス粒子が、感染性であるが、非相補細胞においてさら
なる感染性子孫を生成できない、態様31~43のいずれか1項記載の三セグメントピチンデ
ウイルス粒子。
(態様47)
前記ピチンデウイルスがGP ORFを欠く、態様44又は45記載の三セグメントピチンデウイ
ルス粒子。
(態様48)
1つのLセグメント及び2つのSセグメントを含む三セグメントピチンデウイルス粒子であ
って、第1のSセグメントが、GPをコードするORFをピチンデウイルスの3'UTRの制御下の位
置に及び第1の対象の遺伝子をコードするORFをピチンデウイルス5'UTRの制御下の位置に
担持するように操作されており、かつ第2のSセグメントが、NPをコードするORFをピチン
デウイルスの3'UTRの制御下の位置に及び第2の対象の遺伝子をコードするORFをピチンデ
ウイルス5'UTRの制御下の位置に担持するように操作されている、三セグメントピチンデ
ウイルス粒子。
(態様49)
1つのLセグメント及び2つのSセグメントを含む三セグメントピチンデウイルス粒子であ
って、第1のSセグメントが、GPをコードするORFをピチンデウイルスの5'UTRの制御下の位
置に及び第1の対象の遺伝子をコードするORFをピチンデウイルスの3'UTRの制御下の位置
に担持するように操作されており、かつ第2のSセグメントが、NPをコードするORFをピチ
ンデウイルスの5'UTRの制御下の位置に及び第2の対象の遺伝子をコードするORFをピチン
デウイルスの3'UTRの制御下の位置に担持するように操作されている、三セグメントピチ
ンデウイルス粒子。
(態様50)
前記対象の遺伝子が、感染性生物、腫瘍、又はアレルゲンに由来する抗原をコードする
、態様48又は49記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様51)
前記対象の遺伝子が、ヒト免疫不全ウイルス抗原、C型肝炎ウイルス抗原、水痘帯状疱
疹(varizella zoster)ウイルス抗原、サイトメガロウイルス抗原、結核菌抗原、腫瘍関
連抗原、及び腫瘍特異的抗原(腫瘍ネオ抗原及び腫瘍ネオエピトープなど)から選択される
抗原をコードする、態様50記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様52)
少なくとも1つの対象の遺伝子が蛍光タンパク質をコードする、態様48又は49記載の三
セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様53)
前記蛍光タンパク質が緑色蛍光タンパク質又は赤色蛍光タンパク質である、態様52記載
の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様54)
態様31、33、35、36、48又は49のいずれか1項記載の三セグメントピチンデウイルス粒
子ゲノムのcDNA。
(態様55)
態様54記載のcDNAを含むDNA発現ベクター。
(態様56)
態様31又は33記載の三セグメントピチンデウイルス粒子、態様54記載のcDNA、又は態様
55記載のベクターを含む宿主細胞。
(態様57)
前記三セグメントピチンデウイルス粒子が弱毒化されている、態様31~49のいずれか1
項記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様58)
態様31記載の三セグメントピチンデウイルス粒子を作製する方法であって、前記方法が

(i)前記Lセグメント及び2つのSセグメントの1以上のcDNAを宿主細胞にトランスフェクト
すること;
(ii)ウイルス形成に好適な条件下で該宿主細胞を維持すること;及び
(iii)ピチンデウイルス粒子を収集すること
を含む方法。
(態様59)
態様33記載の三セグメントピチンデウイルス粒子を作製する方法であって、前記方法が

(i)2つのLセグメント及び1つのSセグメントの1以上のcDNAを宿主細胞にトランスフェクト
すること;
(ii)ウイルス形成に好適な条件下で該宿主細胞を維持すること;及び
(iii)ピチンデウイルス粒子を収集すること
を含む方法。
(態様60)
1つのLセグメント及び2つのSセグメントの転写が、二方向性プロモーターを使用して行
われる、態様58記載の方法。
(態様61)
2つのLセグメント及び1つのSセグメントの転写が、二方向性プロモーターを使用して行
われる、態様59記載の方法。
(態様62)
前記方法が、ピチンデウイルスポリメラーゼをコードする1以上の核酸を前記宿主細胞
にトランスフェクトすることをさらに含む、態様58又は59記載の方法。
(態様63)
前記ピチンデウイルスポリメラーゼが前記Lタンパク質である、態様62記載の方法。
(態様64)
前記方法が、前記NPタンパク質をコードする1以上の核酸を前記宿主細胞にトランスフ
ェクトすることをさらに含む、態様58、59、60又は61記載の方法。
(態様65)
前記Lセグメント及び前記2つのSセグメントの転写が、それぞれ:
(i)RNAポリメラーゼIプロモーター;
(ii)RNAポリメラーゼIIプロモーター;及び
(iii)T7プロモーター
からなる群から選択されるプロモーターの制御下にある、態様58記載の方法。
(態様66)
2つのLセグメント及び前記Sセグメントの転写が、それぞれ:
(i)RNAポリメラーゼIプロモーター;
(ii)RNAポリメラーゼIIプロモーター;及び
(iii)T7プロモーター
からなる群から選択されるプロモーターの制御下にある、態様59記載の方法。
(態様67)
前記三セグメントピチンデウイルス粒子が、前記二セグメントピチンデウイルス粒子と
同じトロピズムを有する、態様31~49のいずれか1項記載の三セグメントピチンデウイル
ス粒子。
(態様68)
前記三セグメントピチンデウイルス粒子が複製欠損である、態様31~49のいずれか1項
記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。
(態様69)
態様31~49、67又は68のいずれか1項記載の三セグメントピチンデウイルス粒子及び医
薬として許容し得る担体を含むワクチン。
(態様70)
態様31~49、67又は68のいずれか1項記載の三セグメントピチンデウイルス粒子及び医
薬として許容し得る担体を含む医薬組成物。
(態様71)
前記ピチンデウイルスが、株Munchique CoAn4763単離株P18、又はP2株である、態様31
~49、67又は68のいずれか1項記載の三セグメントピチンデウイルス粒子。


Claims (7)

  1. 患者における感染症及び/又は癌を治療する又は予防するための医薬品の製造における三セグメントピチンデウイルス粒子を含む医薬組成物の使用であって、
    該三セグメントピチンデウイルス粒子が、1つのLセグメント及び2つのSセグメントを含み、
    第1のSセグメントが、GPをコードするORFをピチンデウイルスゲノムの3'UTRの制御下の位置に及び第1の対象の遺伝子をコードするORFをピチンデウイルスゲノムの5'UTRの制御下の位置に担持するように操作されており、
    第2のSセグメントが、NPをコードするORFをピチンデウイルスゲノムの3'UTRの制御下の位置に及び第2の対象の遺伝子をコードするORFをピチンデウイルスゲノムの5'UTRの制御下の位置に担持するように操作されており、かつ
    Lセグメントが、Lタンパク質をコードするORFをピチンデウイルスゲノムの3'UTRの制御下の位置に及びZタンパク質をコードするORFをピチンデウイルスゲノムの5'UTRの制御下の位置に担持する、前記使用。
  2. 前記第1の及び/又は第2の対象の遺伝子が、
    (i)感染性生物、腫瘍、又はアレルゲンに由来する抗原をコードする;
    (ii)ヒト免疫不全ウイルス抗原、パピローマウイルス抗原、C型肝炎ウイルス抗原、B型肝炎ウイルス抗原、水痘帯状疱疹ウイルス抗原、サイトメガロウイルス抗原、結核菌抗原、腫瘍関連抗原、並びに腫瘍ネオ抗原及び腫瘍ネオエピトープを含む腫瘍特異的抗原から選択される抗原をコードする;又は
    (iii)蛍光タンパク質をコードする、
    請求項1記載の使用。
  3. 前記ピチンデウイルスが、株Munchique CoAn4763単離株P18、又はP2株である、請求項1又は2記載の使用。
  4. 2つの別々のセグメントではなく、一方のみに2つのピチンデウイルスのORFを結合している前記2つのSセグメントのセグメント間の組換えにより、ウイルスプロモーター活性を抑制する、請求項1~3のいずれか一項記載の使用。
  5. 前記三セグメントピチンデウイルス粒子の増殖が、I型インターフェロン受容体、II型インターフェロン受容体及び組換え活性化遺伝子1(RAG1)を欠き、かつ104 PFU の前記三セグメントピチンデウイルス粒子に感染しているマウスにおける70日の持続感染後に、複製可能二セグメントウイルス粒子をもたらさない、請求項1~4のいずれか一項記載の使用。
  6. 前記三セグメントピチンデウイルス粒子が、感染性及び複製可能である、請求項1~5のいずれか一項記載の使用。
  7. 前記三セグメントピチンデウイルス粒子が、弱毒化されている、請求項1~6のいずれか一項記載の使用。
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