JP2023011086A - 筒状加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、ユーザーが好みのデザインのコイル状物品を自分で簡単に作成できるように、筒状物品を加工する筒状物品加工装置を提供することにある。
第1円筒部24,第2円筒部26,第3円筒部28の内径は、筒状物品100が内部を通ることができるだけの寸法であればよく、筒状物品100が通りやすいように筒状物品100の想定最大直径に所定寸法の余裕をもった内径に設定されていてもよい。
回転部38の内部には、中心に第3円筒部28が一体的に形成されている。第3円筒部28の外側には、切り刃40を取り付けるための取付台42が一対形成されている。取付台42は、軸線Aに対して半径方向反対側にそれぞれ設けられ、切り刃40が取付台42に取り付けられた時に軸線Aに対して所定角度となるように傾斜面44を有している。回転部38は、動力伝達部18によって伝達された操作部8の操作により、軸線Aを中心に回転可能に設けられている。
切り刃40は、取付台42に取り付けられた状態で、切り刃40の一部が第3円筒部28に形成された切欠46から第3円筒部28内部に突出するように配置される。なお、本実施形態では、第2円筒部26及び第3円筒部28は連続するように設けられているので、これらの第2円筒部26及び第3円筒部28を1つの円筒部としてみれば、切り刃40は、1つの円筒部に形成された開口部から円筒部内部に突出するように配置されていると考えることもできる。
ここで、本実施形態において、角度αは角度βよりも大きく設定されており、角度αは20°~40°、角度βは5°~15°に設定されることが好ましい。本実施形態では、角度αは、30°、角度βは10°に設定されている。
図8は、本発明の一実施形態に係る筒状物品加工装置1の第1の送り部14の第1のローラ48を示す斜視図であり、図9は、本発明の一実施形態に係る筒状物品加工装置1の第1の送り部14の第1のローラ48を示す断面図である。第1のローラ48は、回転軸50と、回転軸50上に所定間隔をあけて設けられた一対のフランジ52と、一対のフランジ52の間に形成された胴部54とを有し、胴部54の直径は、フランジ52の直径より小さく回転軸50の直径よりも小さくなっている。胴部54には、フランジ52の一方から胴部54を通って他方のフランジ52まで延びる複数の第1の突起56が形成されている。第1の突起56は、胴部54及びフランジ52から半径方向または半径方向に対して所定角を有して突出し、回転軸50の周りに等間隔に、回転軸50に平行に延びている。第1の突起56の断面は略矩形または略台形となっており、その先端は平らになっている。
第1のローラ48の回転軸50には、それぞれ連動用歯車58が一体的に形成されており、各連動用歯車58が互いに噛み合うことで、一方の第1のローラ48が回転すると、他方の第1のローラ48が一方の第1のローラ48とは反対方向に回転するようになっている。
図10は、本発明の一実施形態に係る筒状物品加工装置1の第2の送り部16の第2のローラ60を示す斜視図であり、図11は、本発明の一実施形態に係る筒状物品加工装置1の第2の送り部16の第2のローラ60を示す断面図である。第2のローラ60は、回転軸62と、回転軸62上に所定間隔をあけて設けられた一対のフランジ64と、一対のフランジ64の間に形成された胴部66とを有し、胴部66の直径は、フランジ64の直径より小さく回転軸62の直径よりも大きくなっている。胴部66には、胴部66から半径方向に突出する複数の第2の突起68が形成されている。第2の突起68は、胴部66のみから突出し、回転軸62方向にフランジ64までは延びていない。第2の突起68は、回転軸62の周りに等間隔に、回転軸62に平行に延びている。第2の突起68の断面は略三角形となっており、その先端は尖っている。
第2のローラ60の回転軸62には、それぞれ連動用歯車70が一体的に形成されており、各連動用歯車70が互いに噛み合うことで、一方の第2のローラ60が回転すると、他方の第2のローラ60が一方の第2のローラ60とは反対方向に回転するようになっている。
第3伝達部76は、第2円筒部26において第1歯車88よりも上方に固定された第3かさ歯車92と、第3かさ歯車92に噛み合うとともにその回転軸94が軸線Aと垂直になるように配置された第4かさ歯車96と、第4かさ歯車96と同軸に固定された第4歯車98と、第4歯車98に噛み合うととともに一対の第2のローラ60の一方の回転軸62に固定された第5歯車99と、を有する。
動力伝達部18の歯車は、第2かさ歯車82及び遊星歯車86を除き、その回転軸が図示しない支持部に回転可能に支持されている。
図13は、本発明の一実施形態に係る筒状物品加工装置1の動作を説明するための図である。筒状物品100を入口4から第1円筒部24に挿入する。そして操作部8を手で回転させると、回転動力は円筒部75B及び円筒部75Aを介して第1かさ歯車80に伝達され、この回転動力は第2かさ歯車82で直交する方向の回転動力に変換され、その後内歯84及び遊星歯車86を介して第1歯車88に伝達される。第1歯車88は第2円筒部26に固定されているので、第2円筒部26を回転させる。このとき、第2円筒部26の回転方向は、第2かさ歯車82の回転方向と反対になる。
なお、第1のローラ48は、コイル状に切られた筒状物品100を出口5へ送る機能を有すると同時に、第2のローラ60に対して切り部12の反対側から筒状物品100を切り部12へ引っ張る役割も果たしている。
向きを変えた筒状物品100は、筐体2の取出口6から出てくる。ユーザーは、取出口6から出た筒状物品100を取り出す。この実施形態では、筐体2から取り出された筒状物品100は、コイル状に完全に切断されて切り離されて(分離されて)いるので、ユーザーはこの筒状物品100をほぐして2つのコイル状物品を作成する。
筒状物品加工装置1が通路10と、切り部12と、第1の送り部14と、を備えているので、通路10内で移動する筒状物品100を切り部12がコイル状に切ることができる。これにより、切られた筒状物品100からコイル状物品を作成することができる。ユーザーが自分の好みの色や模様、長さの筒状物品100を選んでコイル状物品を自分で簡単に作成することができる。
また、案内部30によって切った後の筒状物品100が通路10の軸線方向Aとは異なる水平方向に案内されるので、通路10の出口5から出た筒状物品100を移動させるためのスペースを通路10の軸線方向A上に確保する必要がなく、その結果、筒状物品加工装置1のカバー部22の頂点から載置部20までの寸法を小さくすることができ、筒状物品加工装置1の小型化に寄与することができる。
前述の実施形態では、筒状物品100は切り刃40によってコイル状に切断されて完全に切り離されていたが、これに限らず、例えば切り刃40で筒状物品100の厚みの一部に切れ目を入れ、筒状物品100の一部または全部が切り離されていない状態に切ってもよい。そのような切り方も本発明では「コイル状に切る」ことに含まれる。筒状物品100が完全に切り離されていない場合には、切れ目に沿ってユーザーが手でコイル状物品に切り離してもよいし、後工程の装置を設けて自動で切り離してもよい。要するに、切り部は、筒状物品をコイル状に分離可能に切るものであればよい。
操作部は、前述の実施形態ではユーザーが手動で回転部を駆動するよう操作するものであったが、これに限らず例えばモータ等の駆動力によって自動で回転部を駆動するように操作するものであってもよい。この場合には操作部は例えばモータ等のオンオフを切り替えるのスイッチとして設けられればよい。
前述の実施形態では、切り刃は筒状物品に対して所定角度α及びβで規定されていたが、これに限らず、切り刃の筒状物品に対する設置位置は、筒状物品の形状や材質等、筒状物品の移動速度等の諸条件を勘案して任意に設定することができる。
前述の実施形態では、一対の第1のローラの第1の突起の間の距離は、一対の第2のローラの第2の突起の間の距離よりも小さく設定されていたが、これに限らず、筒状物品の材質や寸法等に応じて各ローラの形状やローラ間の距離、突起の有無、突起の形状、突起の寸法等、任意に設定することができる。
前述の実施形態では切り刃は回転部によって筒状物品の周りで回転して筒状物品をコイル状に切っていたが、これに限らず例えば筒状物品を回転させて切り刃を固定することによって筒状物品を切ってもよい。
4 入口
5 出口
6 取出口
8 操作部
10 通路
12 切り部
14 第1の送り部
16 第2の送り部
18 動力伝達部
30 案内部
38 回転部
40 切り刃
48 第1のローラ
56 第1の突起
60 第2のローラ
68 第2の突起
G1,G2 距離
α,β 角度
100 筒状物品
Claims (9)
- 筒状物品を加工する筒状物品加工装置であって、
前記筒状物品の移動を案内するとともに、前記筒状物品を挿入可能な入口及び加工後の前記筒状物品が排出される出口を有する通路と、
前記通路内を移動する前記筒状物品をコイル状に分離可能に切る切り部と、
前記通路内の加工後の前記筒状物品を前記出口側に送る第1の送り部と、を備えた
ことを特徴とする筒状物品加工装置。 - 前記切り部は、前記筒状物品を分離可能に切る切り刃と、前記切り刃を前記筒状物品の周りで回転させる回転部と、を有する、
請求項1に記載の筒状物品加工装置。 - 前記回転部を回転させる操作部を更に有する、
請求項2に記載の筒状物品加工装置。 - 前記通路内の前記筒状物品を前記切り部へ送る第2の送り部を更に有する、
請求項1から3の何れか1項に記載の筒状物品加工装置。 - 前記操作部からの動力を、前記回転部と、前記第1の送り部と、前記通路内の前記筒状物品を前記切り部へ送る第2の送り部と、に伝達する動力伝達部を更に有する、
請求項3の記載の筒状物品加工装置。 - 前記第1の送り部は、前記筒状物品を間に挟み外周に第1の突起を含む一対の第1のローラを有し、前記第2の送り部は、前記筒状物品を間に挟み外周に第2の突起を含む一対の第2のローラを有し、前記一対の第1のローラの各前記第1の突起の間の距離は、前記一対の第2のローラの各前記第2の突起の間の距離よりも小さく設定されている、
請求項4に記載の筒状物品加工装置。 - 前記切り刃は、前記切り刃を含む面を前記通路の軸方向に垂直に且つ前記切り刃の延びる方向を前記通路の半径方向に配置した状態から、前記切り刃の延びる方向を軸に角度αだけ前記出口側に回転させ、前記切り刃の先端を通り且つ前記通路の軸方向に垂直且つ前記切り刃の延びる方向に垂直な方向を軸に角度βだけ前記出口側に回転させた位置に配置され、前記角度αは、前記角度βよりも大きく設定されている、
請求項2に記載の筒状物品加工装置。 - 前記入口は、前記切り部に対して鉛直方向上側に位置し、前記出口は、前記切り部に対して鉛直方向下側に位置する、
請求項1から7の何れか1項に記載の筒状物品加工装置。 - 分離可能に切った後の前記筒状物品を、前記通路の軸線方向とは異なる方向に案内する案内部を更に有する、
請求項1から8の何れか1項に記載の筒状物品加工装置。
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