JP2023010405A - タイヤ用カラーゴム組成物及びタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐オゾン性を維持しつつ、色目変化を抑える。【解決手段】実施形態に係るタイヤ用カラーゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対し、白黒以外の顔料0.2~20質量部と、石油ワックス0.5~15質量部と、白色充填剤10~150質量部と、を含む。石油ワックスは、ノルマル/イソ(質量比)が70/30~90/10である。石油ワックス全体に占めるイソ成分の炭素数分布(質量%)は、炭素数25以下が1.0%以下、炭素数26~32が4.0~8.0%、炭素数33~44が5.0~15.0%、炭素数45以上が1.0%以上である。石油ワックス全体に占めるノルマル成分の炭素数分布(質量%)は、炭素数25以下が5.0~18.0%、炭素数26~32が40.0~48.0%、炭素数33~44が15.0~27.5%、炭素数45以上が2.0%以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用カラーゴム組成物、及びそれを用いたタイヤに関する。
タイヤのサイドウォールなどのサイド部において、例えば装飾などのためにカラーゴムを設けることがあり、種々提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。
特開2006-168616号公報 特開2002-301904号公報 特開平7-228727号公報
外部環境に曝されるタイヤに用いられるゴム組成物には、一般に耐オゾン性を持つことが求められる。耐オゾン性はワックスを配合することより改良することができ、ワックスがゴム表面に析出することでオゾン劣化を起こりにくくすることができる。しかしながら、カラーゴムにワックスを配合すると、ゴム表面に析出するワックスによって光が乱反射し白変することがある。
本発明の実施形態は、以上の点に鑑み、耐オゾン性を維持しつつ、色目変化の少ないタイヤ用カラーゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るタイヤ用カラーゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対し、白黒以外の顔料0.2~20質量部と、石油ワックス0.5~15質量部と、白色充填剤10~150質量部と、を含む。前記石油ワックスは、ノルマルアルカンとイソアルカンの質量比であるノルマル/イソが70/30~90/10であり、前記石油ワックス全体に占める、炭素数25以下のイソアルカン含有量が1.0質量%以下、炭素数26~32のイソアルカン含有量が4.0~8.0質量%、炭素数33~44のイソアルカン含有量が5.0~15.0質量%、炭素数45以上のイソアルカン含有量が1.0質量%以上、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が5.0~18.0質量%、炭素数26~32のノルマルアルカン含有量が40.0~48.0質量%、炭素数33~44のノルマルアルカン含有量が15.0~27.5質量%、炭素数45以上のノルマルアルカン含有量が2.0質量%以上である。
本発明の実施形態に係るタイヤは、上記タイヤ用カラーゴム組成物を含むものである。
本発明の実施形態によれば、上記特定のワックスを配合することにより、耐オゾン性を維持しつつ、色目変化を抑制することができる。
実施形態に係るタイヤ用カラーゴム組成物(以下、カラーゴム組成物ともいう。)は、ゴム成分と、白黒以外の顔料と、石油ワックスと、白色充填剤を含む。
ゴム成分としては、特に限定されず、タイヤ用ゴム組成物において通常使用される各種ゴム成分を用いることができ、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)などのジエン系ゴム、ブチル系ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)などの非ジエン系ゴムなどが挙げられる。ブチル系ゴムとは、ブチルゴム(IIR)とハロゲン化ブチルゴム(例えば、塩素化ブチルゴム(CIIR)、臭素化ブチルゴム(BIIR)など)を包括する概念である。これらのゴムは、いずれか一種用いてもよく、二種以上組み合わせて用いてもよい。
一実施形態において、ゴム成分は、ジエン系ゴム及びブチル系ゴムを含んでもよく、ジエン系ゴム、ブチル系ゴム及びエチレンプロピレンジエンゴムを含んでもよい。ゴム成分中におけるこれらのゴムの含有量は、特に限定されないが、ゴム成分100質量部中、ジエン系ゴムは20~60質量部が好ましく、より好ましくは30~50質量部であり、ブチル系ゴムは20~60質量部が好ましく、より好ましくは30~50質量部であり、エチレンプロピレンジエンゴムは0~30質量部が好ましく、より好ましくは5~20質量部である。
一実施形態において、ゴム成分は、天然ゴム、ブチル系ゴム及びエチレンプロピレンジエンゴムを含むことが好ましい。より好ましくは、ゴム成分100質量部が、天然ゴム20~60質量部、ブチル系ゴム20~60質量部、及びエチレンプロピレンジエンゴム5~30質量部を含むことであり、更に好ましくは、ゴム成分100質量部が、天然ゴム30~50質量部、ブチル系ゴム30~50質量部、及びエチレンプロピレンジエンゴム10~20質量部を含むことである。なお、これら天然ゴム、ブチル系ゴム及びエチレンプロピレンジエンゴムに加えて、他のジエン系ゴムや非ジエン系ゴムを含んでもよい。
顔料は、本実施形態に係るカラーゴム組成物が白黒以外の色彩を示すために用いられる着色剤であり、白色や黒色以外の有色顔料が用いられる。なお、白色顔料については、白色充填剤として配合されるが、ここでいう有色顔料には含まれない。一方、カーボンブラックなどの黒色顔料については、これを添加すると、有色顔料の色彩が表示されないので、カラーゴム組成物には配合しないことが好ましい。
有色顔料としては、特に限定されず、青色、赤色、黄色、緑色などの様々な色の顔料が挙げられる。具体的には、群青、紺青、鉛丹、酸化鉄赤、黄鉛、亜鉛黄などの無機顔料、多環顔料(例えば、フタロシアニン、アントラキノン、キナクリドン、ジケトピロロピロール、ペリレンなど)、アゾ顔料、レーキ顔料(例えば、塩基性染料系レーキ、酸性染料系レーキなど)、蛍光顔料などが挙げられる。これらはいずれか一種用いても二種以上組み合わせて用いてもよい。
なお、有機顔料を配合する場合、ゴム成分とともに予めマスターバッチ化したものを用いて分散性を向上してもよい。
有色顔料の含有量は、ゴム成分100質量部に対し、0.2~20質量部であり、好ましくは0.5~15質量部であり、より好ましくは1~10質量部であり、2~8質量部でもよい。
石油ワックスは、飽和炭化水素からなるワックスであり、ノルマルアルカン(直鎖状パラフィン)とイソアルカン(分岐鎖状パラフィン)を含む。石油ワックスを配合することにより、ゴム表面に石油ワックスが析出し、大気中のオゾンから保護する膜が形成されてオゾン劣化を抑制することができる。
本実施形態では、石油ワックスとして下記条件(1)~(3)を満たすものを用いる。
(1)ノルマル/イソ(質量比):70/30~90/10
(2)石油ワックス全体に占めるイソ成分の炭素数分布:
炭素数25以下:1.0質量%以下
炭素数26~32:4.0~8.0質量%
炭素数33~44:5.0~15.0質量%
炭素数45以上:1.0質量%以上
(3)石油ワックス全体に占めるノルマル成分の炭素数分布:
炭素数25以下:5.0~18.0質量%
炭素数26~32:40.0~48.0質量%
炭素数33~44:15.0~27.5質量%
炭素数45以上:2.0質量%以上
これらの条件(1)~(3)を満たす石油ワックスであると、耐オゾン性を維持しつつ、ゴム表面での色目変化を抑制することができる。その理由は、これにより限定されることを意図するものではないが、当該石油ワックスであると、ゴム表面に析出したときの結晶サイズが小さく、そのためゴム表面で光が乱反射しにくく白変しにくいためと考えられる。これに対し、条件(1)~(3)を満たさない石油ワックスでは、ゴム表面で結晶化しやすいために結晶サイズが大きくなり、ゴム表面で光が乱反射して白変しやすくなるためと考えられる。
条件(1)のノルマル/イソは、石油ワックスに含まれるイソアルカンに対するノルマルアルカンの質量比であり、ノルマル/イソが70/30以上90/10以下である。ノルマル/イソは、75/25以上であることが好ましく、また85/15以下であることが好ましい。
条件(2)及び(3)は、石油ワックス全体を100質量%としたときの各成分の質量比率である。炭素数25以下のイソアルカンの含有量は、1.0質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下である。炭素数26~32のイソアルカンの含有量は、4.0~8.0質量%であり、より好ましくは4.0~7.0質量%である。炭素数33~44のイソアルカンの含有量は、5.0~15.0質量%であり、より好ましくは8.0~13.0質量%である。炭素数45以上のイソアルカン含有量は、1.0質量%以上であり、より好ましくは1.0~4.5質量%である。
また、炭素数25以下のノルマルアルカンの含有量は、5.0~18.0質量%であり、より好ましくは8.0~13.0質量%である。炭素数26~32のノルマルアルカンの含有量は、40.0~48.0質量%であり、より好ましくは42.0~46.0質量%である。炭素数33~44のノルマルアルカンの含有量は、15.0~27.5質量%であり、より好ましくは17.0~25.0質量%であり、更に好ましくは18.0~23.0質量%である。炭素数45以上のノルマルアルカンの含有量は、2.0質量%以上であり、より好ましくは2.0~6.0質量%である。
このような条件(1)~(3)を満たす石油ワックスの調製方法は、特に制限されない例えば、減圧蒸留法、溶剤脱油法、発汗法、プレス脱油法などの公知の方法を組み合わせることによりそれぞれの成分を濃縮したフラクションを得て、そのフラクションを前記配合比率になるように混合することにより調製することができる。例えば、ガスクロマトグラフィー(GC)を用いて、種々の市販ワックスについてカラムによる分離を行い、特定の炭素数のワックス成分を分離採取し、これらのワックス成分を組合せ、ブレンドすることにより、条件(1)~(3)を満たす石油ワックスを調製してもよい。
石油ワックスのノルマル/イソ比率および炭素数分布は、ガスクロマトグラフィーを用いた公知の方法により測定することができる。
石油ワックスの含有量は、ゴム成分100質量部に対し、0.5~15質量部であり、好ましくは1~15質量部であり、より好ましくは3~12質量部であり、更に好ましくは5~10質量部である。
白色充填剤としては、特に限定されない。例えば、白色充填剤は、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、酸化マンガン、酸化チタン、酸化マグネシウム、及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種を含んでもよい。
白色充填剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対し、10~150質量部であり、好ましくは30~120質量部であり、より好ましくは50~100質量部である。一実施形態において、ゴム成分100質量部に対して、クレー30~100質量部(より好ましくは50~90質量部)と、シリカ及び/又は酸化チタン5~30質量部(より好ましくは10~25質量部)を含有してもよい。該一実施形態において、更に、酸化マグネシウム0.1~5質量部(より好ましくは0.5~3質量部)と、酸化亜鉛1~10質量部(より好ましくは2~8質量部)を含有してもよい。
本実施形態に係るカラーゴム組成物には、上記成分の他に、例えば、ステアリン酸、加硫剤、加硫促進剤など、タイヤ用ゴム組成物において一般に使用される各種添加剤を配合してもよい。
加硫剤としては、硫黄が好ましく用いられる。加硫剤の配合量は、特に限定するものではないが、ゴム成分100質量部に対して0.1~7質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5~5質量部である。
加硫促進剤としては、例えば、スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸塩系などの各種加硫促進剤が挙げられ、いずれか1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。加硫促進剤の配合量は、特に限定するものではないが、ゴム成分100質量部に対して0.1~7質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5~5質量部である。
本実施形態に係るカラーゴム組成物は、通常に用いられるバンバリーミキサーやニーダー、ロール等の混合機を用いて、常法に従い混練し作製することができる。例えば、第一混合段階(ノンプロ練り工程)で、ゴム成分に対し、有色顔料、石油ワックス、白色充填剤とともに、加硫剤及び加硫促進剤以外の添加剤を添加混合する。次いで、得られた混合物に、最終混合段階(プロ練り工程)で加硫剤及び加硫促進剤を添加混合して未加硫のゴム組成物を調製することができる。
本実施形態に係るカラーゴム組成物は、例えば乗用車用、トラックやバスの重荷重用など各種用途の空気入りタイヤに用いることができる。タイヤにおける使用部位としては、特に限定されない。一実施形態として、サイドウォールなどのサイド部において、例えば文字、記号、図形などを表示するために用いることができ、タイヤの装飾性、デザイン性を向上することができる。従って、好ましい一実施形態に係るタイヤ(空気入りタイヤ)は、上記カラーゴム組成物により形成されたカラーゴム部をサイドウォールなどのサイド部に備える。
なお、上述した配合量や質量比、質量%をはじめとする種々の数値範囲は、それぞれそれらの上限値と下限値を任意に組み合わせることができ、それら全ての組み合わせが好ましい数値範囲として本明細書に記載されているものとする。
以下、実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例で使用した各成分は以下の通りである。
・天然ゴム:SIR20
・塩素化ブチルゴム:日本ブチル株式会社製「クロロブチル1066」
・EPDM:JSR株式会社製「EP33」
・クレー:竹原化学株式会社製「ハードブライト」
・シリカ:エボニック製「Ultrasil VN3」
・酸化チタン:堺化学工業株式会社製「A-190」
・酸化マグネシウム:協和化学工業株式会社「キョーワマグ150」
・酸化亜鉛:三井金属鉱業株式会社製「酸化亜鉛2種」
・ステアリン酸:花王株式会社製「ルナックS-20」
・青色顔料MB:銅フタロシアニンからなる青色顔料50質量%とSBR(スチレンブタジエンゴム)30質量%と鉱油20質量%を混合したマスターバッチ
・赤色顔料MB:アゾ化合物からなる赤色顔料50質量%とSBR(スチレンブタジエンゴム)30質量%と鉱油20質量%を混合したマスターバッチ
・加硫促進剤1:大内新興化学工業製「ノクセラーDM-P」
・加硫促進剤2:大内新興化学工業製「ノクセラーD」
・加硫促進剤3:ARKEMA製「VULTAC5」
・硫黄:鶴見化学工業株式会社製「粉末硫黄」
・ワックスA:下記のノルマル/イソ比率と炭素数分布を持つ石油ワックス
(1)ノルマル/イソ(質量比):82/18
(2)石油ワックス全体に占めるイソ成分の炭素数分布(質量%):
炭素数25以下:0.3%, 炭素数26~32:3.6%,
炭素数33~44:13.4%, 炭素数45以上:0.6%
(3)石油ワックス全体に占めるノルマル成分の炭素数分布(質量%):
炭素数25以下:11.1%, 炭素数26~32:36.6%,
炭素数33~44:34.0%, 炭素数45以上:0.3%
・ワックスB:下記のノルマル/イソ比率と炭素数分布を持つ石油ワックス
(1)ノルマル/イソ(質量比):79/21
(2)石油ワックス全体に占めるイソ成分の炭素数分布(質量%):
炭素数25以下:0.3%, 炭素数26~32:6.8%,
炭素数33~44:11.2%, 炭素数45以上:2.3%
(3)石油ワックス全体に占めるノルマル成分の炭素数分布(質量%):
炭素数25以下:10.6%, 炭素数26~32:44.9%,
炭素数33~44:20.6%, 炭素数45以上:3.4%
・ワックスC:下記のノルマル/イソ比率と炭素数分布を持つ石油ワックス
(1)ノルマル/イソ(質量比):83/17
(2)石油ワックス全体に占めるイソ成分の炭素数分布(質量%):
炭素数25以下:0.2%, 炭素数26~32:4.1%,
炭素数33~44:11.4%, 炭素数45以上:1.2%
(3)石油ワックス全体に占めるノルマル成分の炭素数分布(質量%):
炭素数25以下:9.3%, 炭素数26~32:44.2%,
炭素数33~44:27.0% 炭素数45以上:2.6%
ワックスA~Cのノルマル/イソ比率と炭素数分布は、測定装置としてキャピラリーGCを用い、ポリイミドコーティングされたキャピラリーカラムを用いて、キャリアガス:ヘリウム、流量:4mL/分、昇温速度:15℃/分で、180℃~390℃まで測定した。イソアルカンの炭素数は、得られたガスクロマトチャートのノルマルアルカンの炭素数(N)と(N-1)の間の全てのピークを炭素数(N)のイソアルカンとして求めた。また、含有率はノルマルアルカンとイソアルカンの合計を100質量%としたときの比率で表すことにより求めた。
[実施例1,2及び比較例1,2]
バンバリーミキサーを使用し、下記表1に示す配合(質量部)に従って、まず、第一混合段階で、ゴム成分に対し硫黄及び加硫促進剤を除く配合剤を添加し混練した(排出温度=160℃)。次いで、得られた混練物に、最終混合段階で、硫黄と加硫促進剤を添加し混練した(排出温度=90℃)。これによりカラーゴム組成物を調製した。
得られた各カラーゴム組成物について、160℃×30分間加硫して試験片を作製し、耐オゾン性と、屋外暴露による色目変化を評価した。各評価方法は以下の通りである。
・耐オゾン性:JIS K6259に準拠し、試験片を温度10℃、オゾン濃度100pphm、伸長率50%に伸長した条件下で24時間放置し、放置後のゴム表面における亀裂の発生を目視にて確認した。亀裂がある場合を「発生」、肉眼で亀裂を確認できない場合を「未発生」とした。
・色目変化:コニカミノルタ製分光測色計「CR-200」を用いて、6か月間屋外暴露試験した試験片の色彩を測定した。色味変化はΔEに基づいて計算し、下記基準で色目変化を評価した。ΔEの値が小さいほど屋外暴露前後での色目変化が小さく、外観は良好である。
A:ΔEが5.0未満
B:ΔEが5.0以上7.5未満
C:ΔEが7.5以上
Figure 2023010405000001
結果は表1に示すとおりであり、石油ワックスを配合していない比較例1ではオゾン劣化が進行しやすく、耐オゾン性に劣っていた。比較例2では、石油ワックスを配合したものの、上記条件(2)及び(3)を満たさないワックスAであったため、耐オゾン性には優れるものの、屋外暴露後に白変し、色目変化が大きかった。これに対し、実施例1,2では、上記条件(1)~(3)を満たすワックスB,Cを配合したため、耐オゾン性に優れるとともに、屋外暴露後の白変が抑えられ、色目変化が小さかった。特にワックスBを用いた実施例1の方が、色目変化がより小さく良好であった。
[実施例3,4及び比較例3,4]
下記表2に示す配合(質量部)に従い、その他は実施例1と同様にしてカラーゴム組成物を調製した。得られた各カラーゴム組成物について、実施例1と同様にして耐オゾン性と色目変化を評価した。
Figure 2023010405000002
結果は表2に示すとおりであり、石油ワックスを配合していない比較例3では耐オゾン性に劣っていた。比較例4では、上記条件(2)及び(3)を満たさないワックスAを配合したため、耐オゾン性には優れるものの、白変による色目変化が大きかった。実施例3,4では、上記条件(1)~(3)を満たすワックスB,Cを配合したため、耐オゾン性に優れるとともに、比較例4よりも白変による色目変化が小さかった。特にワックスBを用いた実施例3の方が、色目変化がより小さく良好であった。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその省略、置き換え、変更などは、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (4)

  1. ゴム成分100質量部に対し、白黒以外の顔料0.2~20質量部と、石油ワックス0.5~15質量部と、白色充填剤10~150質量部と、を含み、
    前記石油ワックスは、ノルマルアルカンとイソアルカンの質量比であるノルマル/イソが70/30~90/10であり、
    前記石油ワックス全体に占める、炭素数25以下のイソアルカン含有量が1.0質量%以下、炭素数26~32のイソアルカン含有量が4.0~8.0質量%、炭素数33~44のイソアルカン含有量が5.0~15.0質量%、炭素数45以上のイソアルカン含有量が1.0質量%以上、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が5.0~18.0質量%、炭素数26~32のノルマルアルカン含有量が40.0~48.0質量%、炭素数33~44のノルマルアルカン含有量が15.0~27.5質量%、炭素数45以上のノルマルアルカン含有量が2.0質量%以上である、タイヤ用カラーゴム組成物。
  2. 前記ゴム成分が、天然ゴム、ブチル系ゴム及びエチレンプロピレンジエンゴムを含む、請求項1に記載のタイヤ用カラーゴム組成物。
  3. 前記白色充填剤が、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、酸化マンガン、酸化チタン、酸化マグネシウム、及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載のタイヤ用カラーゴム組成物。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のタイヤ用カラーゴム組成物を含むタイヤ。
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