JP2023008199A - 処理装置、システム、処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サロンにおける稼働率を的確に把握する。【解決手段】処理装置1は、サロンで利用可能な最大設備数を特定するサロンデータ11と、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数を特定するスタッフデータ12と、対象時間における予約数を特定する予約データ13を記憶する記憶装置と、対象時間における最大設備数に対する予約数から、対象時間における設備稼働率14を算出し、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する予約数から、対象時間におけるスタッフ稼働率15を算出する算出部21と、対象時間と、対象時間における設備稼働率14とスタッフ稼働率15を対応づけて表示する表示部24を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、処理装置、処理方法およびプログラムに関する。
美容室、マッサージ、ネイルサロン等の複数の座席を有するサロンにおいて、予約スケジュールを、最適化する装置がある(特許文献1参照)。特許文献1は、予約を最適化して、より多くの予約を受けることが可能になる。
特開2007-156831号公報
特許文献1に記載の装置は、予約の効率化には好適であるものの、サロンにおける稼働率を把握できるものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、サロンにおける稼働率を的確に把握可能な技術を提供することである。
本発明の一態様の処理装置は、サロンで利用可能な最大設備数を特定するサロンデータと、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数を特定するスタッフデータと、前記対象時間における予約数を特定する予約データを記憶する記憶装置と、前記対象時間における前記最大設備数に対する前記予約数から、前記対象時間における設備稼働率を算出し、前記対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する前記予約数から、前記対象時間におけるスタッフ稼働率を算出する算出部と、前記対象時間と、前記対象時間における前記設備稼働率と前記スタッフ稼働率を対応づけて表示する表示部を備える。
本発明の一態様の処理方法は、コンピュータが、サロンで利用可能な最大設備数を特定するサロンデータと、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数を特定するスタッフデータと、前記対象時間における予約数を特定する予約データを、記憶装置に記憶し、前記コンピュータが、前記対象時間における前記最大設備数に対する前記予約数から、前記対象時間における設備稼働率を算出し、前記対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する前記予約数から、前記対象時間におけるスタッフ稼働率を算出し、前記コンピュータが前記対象時間と、前記対象時間における前記設備稼働率と前記スタッフ稼働率を対応づけて表示する。
本発明の一態様は、上記処理装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
本発明によれば、サロンにおける稼働率を的確に把握可能な技術を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る処理装置の機能ブロックを説明する図である。 図2は、サロンデータのデータ構造の一例を説明する図である。 図3は、スタッフデータのデータ構造とデータの一例を説明する図である。 図4は、予約データのデータ構造とデータの一例を説明する図である。 図5は、処理装置が表示する画面であって、設備稼働率とスタッフ稼働率を対応づけて表示する画面の一例である。 図6は、設備稼働率とスタッフ稼働率を対応づけて表示する画面の1つのセルを説明する図である。 図7は、セル内に表示される凡例を説明する図である。 図8は、複数店舗の各スタッフ稼働率を表示する画面の一例である。 図9は、処理装置による処理方法を説明するフローチャートである。 図10は、処理装置に用いられるコンピュータのハードウエア構成を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
(処理装置)
本発明の実施の形態に係る処理装置1は、サロンに設けられた設備に顧客を案内しスタッフが施術する業務において、設備稼働率とスタッフ稼働率を併記することで、サロンの責任者等に、サロンにおける稼働率を的確に把握させることを可能とする。本発明の実施の形態においてサロンは、美容院、ネイルサロン、マッサージ店、歯科医院などの座席等の設備に顧客を案内してスタッフが施術する業務おいて用いられる、サービス提供スペースである。
本発明の実施の形態において対象時間は、設備稼働率とスタッフ稼働率を算出する対象となる。1時間などの単位時間毎に対象時間を設定し、各対象時間について、営業時間全般における設備稼働率とスタッフ稼働率が算出されても良い。単位時間は、例えば予約を受け付ける時間単位、あるいはスタッフの勤務時間が管理される時間単位である。
図1に示すように処理装置1は、サロンデータ11、スタッフデータ12、予約データ13、設備稼働率14、スタッフ稼働率15の各データと、算出部21、表示部24および予約更新部25の各機能を備える。各データは、メモリ902またはストレージ903等の記憶装置に記憶される。各機能は、CPU901に実装される。
サロンデータ11は、図2に示すように、サロンで利用可能な最大設備数を特定する。ここで設備は、サロンに設けられる設備のうち、顧客が利用する設備であって、設備の混雑度の指標となる。サロンデータが特定する設備数は、顧客に一つ割り当てられる設備である。サロンデータ11で管理される設備は、美容室、ネイルサロン、マッサージ店、歯科医院等において、カット、パーマ、カラー、ネイル、歯科医院等の施術を受ける座席である。マッサージ店などにおいて、ベッド数が設備の混雑度の指標になる。サロンデータ11で管理される設備の種類は、サロンの業務形態に応じて適宜設定されても良い。またサロンデータ11は、故障または増設などによる設備数の変更に伴って、その最大設備数が適用される期間も対応づけられても良い。
スタッフデータ12は、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数を特定する。例えば美容院などにおいて、アシスタントがスタッフの施術をヘルプすることで、各スタッフが、単位時間以内に複数人の顧客を受け持つことが可能になる。例えば、スタッフが、ある顧客のカットを担当する間、アシスタントが他の顧客のカラーの待ち時間を管理する場合、このスタッフは、同時に2人の顧客を対応することになる。
スタッフデータ12は、例えば、図3に示すように、サロンに勤務するスタッフの識別子に、そのスタッフが同時対応可能な客数と、勤務時間を対応づける。図3を参照することで、処理装置1は、対象時間において勤務するスタッフと、そのスタッフが同時に対応可能な客数を特定することができる。
予約データ13は、対象時間における予約数を特定する。予約データ13は、例えば、図4に示すように、サロンの営業時間の単位時間毎の予約数を対応づけるデータである。予約データ13は、予約した顧客の識別子、予約時間および予約したメニューなどを対応づけた予約台帳データ(図示せず)などから特定される一時的なデータであっても良い。
予約データ13は、予約更新部25により逐次更新される。予約更新部25、新規予約、予約変更または予約キャンセル等の予約の変動時に、その変動内容に従って予約データ13を更新する。
設備稼働率14およびスタッフ稼働率15は、それぞれ算出部21によって算出された値である。設備稼働率14およびスタッフ稼働率15は、算出の対象時間に対応づけられても良い。
算出部21は、設備稼働率算出部22とスタッフ稼働率算出部23を備える。
設備稼働率算出部22は、対象時間の設備稼働率14を算出する。設備稼働率算出部22は、予約データ13から対象時間における予約数を算出する。設備稼働率算出部22は、対象時間における最大設備数に対する予約数から、対象時間における設備稼働率を算出する。例えば、対象時間における最大設備数が10で予約数が2の場合、設備稼働率は20%となる。
スタッフ稼働率算出部23は、対象時間のスタッフ稼働率15を算出する。スタッフ稼働率算出部23は、予約データ13から対象時間における予約数を算出する。スタッフ稼働率算出部23は、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する予約数から、対象時間におけるスタッフ稼働率を算出する。例えば、対象時間においてスタッフAおよびスタッフBが出勤しており、スタッフAの同時対応客数は3で、スタッフBの同時対応客数は2であるとする。この対象時間において、各スタッフが同時に対応可能な客数の合計は5となる。予約数が2の場合、スタッフ稼働率は40%となる。
算出部21は、実際に予約が入っている実測値から設備稼働率とスタッフ稼働率を算出する場合を説明したが、これに限られない。例えば、過去の実績から、将来の予約を予測して、予測された予約数から、設備稼働率とスタッフ稼働率が算出されても良い。将来の予約は、過去の同曜日の実績から算出される。このとき、対象時間に近い日の実績が加重される加重平均により、将来の予約が算出されても良い。予約を予測するために遡る過去の日数、加重する対象となる日数などは、処理装置1が有するデフォルト値により設定されても良いし、ユーザの入力により設定されても良い。
将来の予約の予測からの設備稼働率とスタッフ稼働率の算出は、現在時から対象時間までの時間が長く、十分な予約が入っていない場合に好適である。設備稼働率とスタッフ稼働率の予測に従って、スタッフの数の増減、または予約数を増やすためのクーポン配布などの販売促進が可能になる。
表示部24は、対象時間と、この対象時間における設備稼働率とスタッフ稼働率を対応づけて表示する。表示部24は、例えば図5に示す画面を表示する。図5は、所定期間における1時間毎のサロンの稼働率を示す。
図6を参照して、所定の対象時間に対応するセルを詳述する。図6は、客席稼働率表示部V11、過去客席稼働率表示部V12、スタッフ稼働率表示部V13、予約数表示部V14、スタッフ状態マークV15、クーポン設定済マークV16およびアドバイスマークV17を備える。
客席稼働率表示部V11、過去客席稼働率表示部V12、スタッフ稼働率表示部V13および予約数表示部V14は、サロンの稼働率を示す各指標を値で表示する。
客席稼働率表示部V11は、現在入っている予約数の実績から、設備稼働率算出部22が算出した客席稼働率を表示する。過去客席稼働率表示部V12は、過去の予約数の実績から、設備稼働率算出部22が算出した客席稼働率を表示する。スタッフ稼働率表示部V13は、現在入っている予約数の実績から、スタッフ稼働率算出部23が算出したスタッフ稼働率を表示する。予約数表示部V14は、現在入っている予約数を表示する。ここでは各値を数値で表示する場合を説明するが、アイコン、グラフ、色などの数値以外の要素で表現しても良い。また過去客席稼働率について、算出対象となった過去の期間を特定する情報が、図5等に表示されても良い。
客席稼働率表示部V11および過去客席稼働率表示部V12のそれぞれの背景は、それぞれの値に応じた色が設定される。図6に示す例において、値が高くなるほど、濃い色が設定されるが、これに限らない。値に応じて、色相などの他の色の要素が変わっても良いし、アイコン等の装飾が変わっても良い。
スタッフ状態マークV15、クーポン設定済マークV16およびアドバイスマークV17は、サロンの稼働率に関する情報をアイコンで表示する。ユーザがこれらのアイコンを選択したりマウスオーバーしたりすると、表示部24は、詳細な情報を表示しても良い。
例えば図7に示すアイコンがある。スタッフ状態マークV15として、スタッフ不足マークとスタッフ過多マークがある。スタッフ不足マークは、設備稼働率が所定値よりも低く、スタッフ稼働率が所定値よりも高い場合、対象時間において出勤するスタッフの数が足りない旨を表示するために用いられる。スタッフ過多マークは、設備稼働率が所定値よりも低く、スタッフ稼働率が所定値よりも低い場合、対象時間における予約数が足りない旨を表示するために用いられる。設備稼働率とスタッフ稼働率のバランスから、スタッフの不足または過多を知らせることにより、サロンの責任者等に、最適なスタッフ数への変更を促すことができる。
クーポン設定済マークV16は、その対象時間限定のクーポンが設定されたことを示す。クーポンは、例えば、設備稼働率が所定値よりも低く、スタッフ稼働率が所定値よりも高い場合で、更なる来客が見込める場合、その対象時間限定で発行される。アドバイスマークV17は、処理装置1からサロンの責任者への提案がある場合に表示される。例えば、表示部24は、さらに割引率の高いクーポンを設定する、クーポンの発行を中止するなどの提案を表示する。
図5に示す例において、1店舗のみのサロンの稼働率を表示する場合を説明したが、これに限らない。例えば、近隣にある複数店舗で、スタッフをやりくりし、設備およびスタッフを効率化する場合、表示部24は、図8に示すように、各店舗のサロンの稼働率を比較して表示しても良い。図8は、各対象時間において、池袋店と新宿店の稼働率を比較して表示する。図8は、予約数の実績から算出された設備稼働率と、過去の実績から算出された設備稼働率とを並べて表示するが、これらに代えて、あるいは加えて、スタッフ稼働率など、他の指標を表示しても良い。図8に示す例において、月曜日の9-12時において、池袋店は座席稼働率が低い一方、新宿店は座席稼働率が高い。表示部24は、池袋店で勤務予定のスタッフを新宿店に移動させる提案を表示しても良い。
(処理方法)
図9を参照して、本発明の実施の形態に係る処理方法を説明する。
例えば図5に示すように、営業時間におけるサロンの稼働率を表示する場合、1時間などの各対象時間について、ステップS1およびステップS2の処理を繰り返す。ステップS1において処理装置1は、最大設備数に対する対象時間の予約数から、設備稼働率を算出する。ステップS2において処理装置1は、対象時間について、出勤する各スタッフで対応可能な客数の合計に対する予約数から、スタッフ稼働率を算出する。
ステップS3において処理装置1は、ステップS1およびステップS2で算出した各対象時間と、その対象時間について算出した設備稼働率およびスタッフ稼働率を対応づけて表示する。
このように本発明の実施の形態に係る処理装置1は、対象時間毎に、設備稼働率とスタッフ稼働率を算出し、対応づけて表示することにより、サロンにおける稼働率を的確に出力し、サロンの責任者等に把握させることができる。また処理装置1は、設備稼働率とスタッフ稼働率のバランスが悪化した場合に、スタッフの不足または過多、あるいはクーポンの配布等を提案することで、サロンの稼働率を高めつつ、設備稼働率とスタッフ稼働率のバランスの最適化を支援することができる。
上記説明した本実施形態の処理装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)901と、メモリ902と、ストレージ903(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える汎用的なコンピュータシステムが用いられる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされたプログラムを実行することにより、処理装置1の各機能が実現される。
なお、処理装置1は、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また処理装置1は、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
処理装置1のプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
1 処理装置
11 サロンデータ
12 スタッフデータ
13 予約データ
14 設備稼働率
15 スタッフ稼働率
21 算出部
22 設備稼働率算出部
23 スタッフ稼働率算出部
24 表示部
25 予約更新部
901 CPU
902 メモリ
903 ストレージ
904 通信装置
905 入力装置
906 出力装置
本発明は、処理装置、システム、処理方法およびプログラムに関する。

Claims (7)

  1. サロンで利用可能な最大設備数を特定するサロンデータと、
    対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数を特定するスタッフデータと、
    前記対象時間における予約数を特定する予約データを記憶する記憶装置と、
    前記対象時間における前記最大設備数に対する前記予約数から、前記対象時間における設備稼働率を算出し、前記対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する前記予約数から、前記対象時間におけるスタッフ稼働率を算出する算出部と、
    前記対象時間と、前記対象時間における前記設備稼働率と前記スタッフ稼働率を対応づけて表示する表示部
    を備える処理装置。
  2. 前記算出部は、前記対象時間と同条件の過去の時間における予約数から、前記設備稼働率と前記スタッフ稼働率を算出する
    請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記設備稼働率が所定値よりも低く、前記スタッフ稼働率が所定値よりも高い場合、前記表示部は、前記対象時間において出勤するスタッフの数が足りない旨を表示する
    請求項1に記載の処理装置。
  4. 前記設備稼働率が所定値よりも低く、前記スタッフ稼働率が所定値よりも低い場合、前記表示部は、前記対象時間における予約数が足りない旨を表示する
    請求項1に記載の処理装置。
  5. 対象時間と、
    前記対象時間にサロンで利用可能な最大設備数に対する、前記対象時間における予約数から算出される設備稼働率と、
    前記対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する前記予約数から算出されるスタッフ稼働率と、を対応づけて表示する
    表示媒体。
  6. コンピュータが、サロンで利用可能な最大設備数を特定するサロンデータと、対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数を特定するスタッフデータと、前記対象時間における予約数を特定する予約データを、記憶装置に記憶し、
    前記コンピュータが、前記対象時間における前記最大設備数に対する前記予約数から、前記対象時間における設備稼働率を算出し、前記対象時間に出勤する各スタッフが同時に対応可能な客数の合計に対する前記予約数から、前記対象時間におけるスタッフ稼働率を算出し、
    前記コンピュータが前記対象時間と、前記対象時間における前記設備稼働率と前記スタッフ稼働率を対応づけて表示する
    処理方法。
  7. コンピュータを、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の処理装置として機能させるためのプログラム。
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