JP2023007612A - オゾン発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からフィルタが見えることによる意匠性の低下を抑制する。【解決手段】オゾン発生器100は、オゾンを発生させるオゾン発生体3と、オゾン発生体3が設けられる流路1と、流路1に設けられるフィルタ90と、を有する。流路1は、排気口6と、排気口6の外周よりも外側に配置される吸気口5と、吸気口5から吸い込まれた気体を吸気口5の内周よりも内側に誘導する誘導流路7と、誘導流路7によって誘導された気体を排気口6へ導く排気側流路8と、を有する。フィルタ90は、誘導流路7に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、オゾン発生器に関する。
特許文献1には、オゾンを発生させる装置(小形空気清浄機)が開示されている。この装置は、ベースとなる台と、エアガイドカバーとを有している。台とエアガイドカバーとの間には、室内空気を取り込む開口が形成されており、開口の内側には、フィルタが配置されている。
特開平07-323081号公報
この種の装置では、開口を通じて内側のフィルタが見えてしまうため、意匠性の低下が懸念される。
本発明は、外部からフィルタが見えることによる意匠性の低下を抑制することが可能な技術を提供する。
[1]本発明のオゾン発生器は、オゾンを発生させるオゾン発生体と、オゾン発生体が設けられる流路と、流路に設けられるフィルタと、を有する。流路は、排気口と、排気口の外周よりも外側に配置される吸気口と、吸気口から吸い込まれた気体を吸気口の内周よりも内側に誘導する誘導流路と、誘導流路によって誘導された気体を排気口へ導く排気側流路と、を有する。フィルタは、誘導流路に配置される。
この構成によれば、吸気口から吸い込んだ気体を吸気口の内周よりも内側に誘導する誘導流路にフィルタが配置されるため、吸気口からフィルタが見えないか、あるいは見えにくい。このため、外部からフィルタが見えることによる意匠性の低下を抑制することができる。
[2]吸気口は、排気口の外周よりも外側において環状に沿って配置されていてもよい。誘導流路は、環状に沿って配置され、吸気口から吸い込まれた気体を吸気口の内周よりも内側に誘導してもよい。フィルタは、誘導流路において環状に沿って配置されてもよい。
この構成によれば、オゾン発生器の全周から流路に気体を吸い込み、吸い込んだ気体中の異物をフィルタによって効率的に除去することができる。
[3]フィルタは、吸気口の吸気方向に沿って配置されてもよい。
この構成によれば、吸気口からフィルタをより見えにくくすることができる。
[4]上記オゾン発生器は、フィルタが取り付けられるフィルタフレームと、フィルタフレームが装着される装着部と、吸気口が形成された吸気部と、吸気部が着脱可能に取り付けられる被取付部と、を有してもよい。吸気部は、被取付部に対して取り付けられた状態ではフィルタフレームの装着部からの抜けを規制し、被取付部から取り外された状態ではフィルタフレームの装着部からの抜けを許容してもよい。
この構成によれば、吸気部を取り外すだけでフィルタフレームの装着及び取り外しが可能となるため、フィルタフレームの装着及び取り外しの作業が容易である。
[5]装着部は、フィルタフレームが嵌まる装着溝を有してもよい。フィルタフレームは、装着溝に嵌まることで装着部に装着されてもよい。
この構成によれば、フィルタフレームの装着部への装着及び取り外しが容易である。
[6]上記オゾン発生器は、フィルタが取り付けられるフィルタフレームを有してもよい。フィルタフレームは、環状のフレーム本体と、フレーム本体の外周面から外側に突出したつまみ部と、を有してもよい。
この構成によれば、フレーム本体の内周面が内側に配置される部材に隣接してつかみにくい場合であっても、フレーム本体の外周面から突出したつまみ部をつかむことで取り出しが容易である。
[7]フィルタは、周方向に複数の分割フィルタに分割された構成をなしてもよい。
この構成によれば、フィルタの取り付けが容易である。
[8]上記オゾン発生器は、フィルタが取り付けられる取付孔が形成されたフィルタフレームを有してもよい。吸気口は、排気口の外周よりも外側において環状に沿って配置されてもよい。誘導流路は、環状に沿って配置され、吸気口から吸い込まれた気体を吸気口の内周よりも内側に誘導してもよい。フィルタは、誘導流路において環状に沿って配置されてもよい。環状に沿って配置される吸気口の軸方向における取付孔の開口幅が、この軸方向と直交する方向における吸気口の開口幅よりも大きくてもよい。
この構成によれば、フィルタの捕集面積を吸気口の開口面積よりも大きくすることができるため、フィルタによる圧力損失を抑制しつつ、フィルタによる異物を除去する機能の低下を抑制することができる。
本発明によれば、外部からフィルタが見えることによる意匠性の低下を抑制することができる。
図1は、オゾン発生器の斜視図である。 図2は、オゾン発生器の断面の斜視図である。 図3は、図2とは異なる切断面におけるオゾン発生器の断面図である。 図4は、オゾン発生体の斜視図である。 図5は、オゾン発生体を短手方向から見た図である。 図6は、オゾン発生体を並び方向から見た図である。 図7は、オゾン発生体の分解斜視図である。 図8は、オゾン発生体のホルダを取り付ける前の状態を示す斜視図である。 図9は、図6のA-A線断面図である。 図10は、オゾン発生体が保持部に保持された状態を示す斜視図である。 図11は、オゾン発生器の電気的構成を示すブロック図である。 図12は、流路構成部、フィルタフレーム、フィルタ、及び吸気部の分解斜視図である。 図13は、オゾン発生器の底面図である。 図14は、吸気部を取り外した状態のオゾン発生器の底面図である。 図15は、フィルタフレームの取付孔及び吸気口周辺の断面図である。
1.第1実施形態
1-1.オゾン発生器100の構成
図1に示すオゾン発生器100は、外部の空気を吸い込み、誘電体バリア放電により空気中の酸素からオゾンを発生させ、外部に排出させる装置である。オゾン発生器100は、図2及び図3に示すように、気体の流路1と、ファン2と、オゾン発生体3と、を有する。
流路1は、吸気口5と、排気口6と、を有する。吸気口5は、オゾン発生器100の外部の気体(例えば空気)を流路1内に取り込む。排気口6は、流路1内の気体を、オゾン発生器100の外部に排出する。流路1は、吸気口5から吸い込んだ気体を排気口6から排出させる。
流路1は、所定のZ方向(本実施形態では上下方向)に沿って延びている。吸気口5は、Z方向の一端側(本実施形態では下端側)に配置され、Z方向の一端側(本実施形態では下方)に開口している。吸気口5の吸気方向は、Z方向の他端側(本実施形態では上方)である。排気口6は、Z方向の他端側(本実施形態では上端側)に配置され、Z方向の他端側(本実施形態では上方)に開口している。排気口6の排気方向は、Z方向の他端側(本実施形態では上方)である。
吸気口5は、Z方向を軸方向とした環状(具体的には円環状)に沿って配置されている。排気口6は、吸気口5が配置される環状部分よりも内側に配置されている。排気口6は、円形状に配置されている。
流路1は、誘導流路7と、排気側流路8と、吸気側流路9と、を有する。吸気側流路9は、吸気口5から排気口6側に延びている。吸気側流路9は、吸気口5からZ方向の他端側(本実施形態では上方)に延びており、吸気口5から吸い込まれた気体をZ方向の他端側(本実施形態では上方)に誘導する。誘導流路7は、吸気側流路9の下流側の端部に連なり、環状に沿って配置された吸気口5から吸い込まれた気体を、吸気口5の内周よりも内側に誘導する。排気側流路8は、誘導流路7の下流側の端部から排気口6側に向けてZ方向の他端側(本実施形態では上方)に延びている。排気側流路8の下流側の端部は、排気口6につながっている。排気側流路8は、環状に沿って配置される吸気口5の内周よりも外形が小さく、誘導流路7によって内側に誘導された気体を排気口6側(本実施形態では上方)に誘導し、排気口6から排出させる。なお、本明細書において「環状に沿って配置される」とは、全体が繋がった状態で環状に配置される構成だけでなく、部分的に途切れつつも全体として環状に配置される構成も含み、単に「環状に配置される」ということもできる。
ファン2は、流路1に気流(具体的には旋回流)を生成する装置であり、本実施形態では軸流ファンである。ファン2は、流路1の吸気口5側から排気口6側に向けて気体を送り込む送風動作を行う。ファン2は、モータを有する。ファン2は、電力が供給されることでモータが駆動し、送風動作を行う。ファン2は、流路1(具体的には排気側流路8)に設けられる。ファン2は、ファン2の軸方向をZ方向に向けた状態で配置される。ファン2は、Z方向を軸方向として回転する。
オゾン発生体3は、交流電圧が印加されることによって誘電体バリア放電を生じさせ、吸気口5から吸い込まれた空気中の酸素を原料として流路1にオゾンを発生させるものである。オゾン発生体3は、図4から図7に示すように、第1電極10と、第2電極30と、第1誘電体11と、第2誘電体31と、第1端子12と、第2端子32と、支持部50と、を有する。
第1電極10及び第2電極30は、金属製であり、本実施形態ではタングステン(W)を材料として形成される。なお、第1電極10及び第2電極30は、タングステンに限らず、例えばモリブデン(Mo)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)などを材料として形成されてもよい。第1電極10及び第2電極30は、薄い金属層として構成され、所定方向に長い形態をなしている。第1電極10及び第2電極30(金属層)の厚さは、密着強度を確保する観点から10μm以上であることが望ましく、厚過ぎることによる剥がれを抑制する観点から50μm以下とすることが望ましい。第1電極10及び第2電極30の幅と長さは、必要なオゾン発生量に応じて任意に設定される。第1電極10及び第2電極30の幅WE(図6参照)は、1mmとする。第1電極10及び第2電極30の長さは、第1電極10と第2電極30との間に支持部50が存在しない部分の長さLE(図5参照)を基準に設定される。長さLEは、10mmとする。
第1誘電体11及び第2誘電体31は、本実施形態ではアルミナ(Al)を材料として形成される。なお、第1誘電体11及び第2誘電体31は、アルミナに限らず、ガラス(SiO)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化イットリウム(Y)等の別のセラミックやそれらの混合物を材料として形成されてもよい。第1誘電体11は、第1電極10を覆い、第2誘電体31は、第2電極30を覆う。第1誘電体11及び第2誘電体31は、それぞれ板状をなしている。
第1誘電体11及び第2誘電体31は、第1誘電体11及び第2誘電体31の厚さ方向に並んで配置される。つまり、第1誘電体11及び第2誘電体31は、第1誘電体11及び第2誘電体31の厚さ方向に対向する。第1誘電体11と第2誘電体31との間には、放電空間DSが形成される。互いに対向する面は、それぞれ平坦な面であり、矩形状をなす。互いに対向する面のうち一方の面は、他方の面に沿って延びる。互いに対向する面のうち一方の面は、他方の面に対して平行であってもよいし、平行でなくてもよい。第1電極10及び第2電極30の厚さ方向は、第1誘電体11及び第2誘電体31の厚さ方向と同じである。第1誘電体11及び第2誘電体31の並び方向を、以下では「並び方向」という。
第1電極10は、並び方向において、第1誘電体11内の第2電極30側に寄った位置に配置される。第2電極30は、並び方向において、第2誘電体31内の第1電極10側に寄った位置に配置される。第1電極10及び第2電極30は、薄く形成された誘電体層の上面に印刷等により配置される。その上に、更に厚めの誘電体層を形成することで第1電極10を覆う第1誘電体11及び第2電極30を覆う第2誘電体31が製造される。
第1誘電体11のうち第1電極10よりも放電空間DS側の厚さ(第1電極10の放電空間DS側の面と第1誘電体11の放電空間DS側の面との距離)をD1とする(図5参照)。第2誘電体31のうち第2電極30よりも放電空間DS側の厚さ(第2電極30の放電空間DS側の面と第2誘電体31の放電空間DS側の面との距離)をD2とする(図5参照)。この場合、D1+D2の最小値は、下記式(1)によって求められる。
(D1+D2の最小値)=(オゾン発生体3に印加する電圧[kV])/(第1誘電体11及び第2誘電体31の材料の耐電圧(kV/mm)・・・式(1)
アルミナの耐電圧は15kV/mmであり、高圧の交流電圧のピーク値を4.5kVとすると、D1+D2の最小値は、0.3mmとなる。
他方、D1,D2が厚過ぎると、第1誘電体11及び第2誘電体31での損失が大きくなり、電力効率が低下する。このため、D1+D2の最大値は、D1+D2の最小値の2倍程度となる。具体的には、D1+D2は、0.3mm以上且つ0.6mm以下であることが好ましい。つまり、D1,D2は、それぞれ0.15mm以上且つ0.3mm以下であることが好ましい。本実施形態では、製造の容易さを考慮して、D1,D2をそれぞれ0.15mmとしている。
第1電極10及び第2電極30の延び方向(長手方向)は、第1誘電体11及び第2誘電体31の長手方向(以下、単に「長手方向」という)と同じである。長手方向は、「第1誘電体及び第2誘電体の並び方向に対して直交する直交方向」の一例に相当する。なお、第1誘電体11及び第2誘電体31の短手方向は、以下では、単に「短手方向」という。
第1誘電体11は、第1誘電体本体13と、第1張出部14と、第1凹部15と、を有する。第1誘電体本体13は、板状をなし、直方体形状をなす。第1誘電体本体13は、第1電極10を覆う。第1張出部14は、長手方向の一端側において、第1誘電体11の外側(第2誘電体31側とは反対側)に張り出した形態をなしている。第1張出部14は、第1誘電体11における短手方向全領域にわたって形成されている。第1張出部14は、第1誘電体11の長手方向の一端まで形成されている。第1凹部15は、第1誘電体11の外側(第2誘電体31側とは反対側)の面において、長手方向の一端側に形成されている。第1凹部15は、第1張出部14を凹ませた形態をなしている。第1凹部15は、第1誘電体11の長手方向の一端に開口している。
第2誘電体31は、第2誘電体本体33と、第2張出部34と、第2凹部35と、を有する。第2誘電体本体33は、板状をなし、直方体形状をなす。第2誘電体本体33は、第2電極30を覆う。第2誘電体本体33は、第1誘電体本体13と対向し、第1誘電体本体13との間に放電空間DSを形成する。第2張出部34は、長手方向の一端側において、第2誘電体31の外側(第1誘電体11側とは反対側)に張り出した形態をなしている。第2張出部34は、第2誘電体31における短手方向全領域にわたって形成されている。第2張出部34は、第2誘電体31の長手方向の一端まで形成されている。第2凹部35は、第2誘電体31の外側(第1誘電体11側とは反対側)の面において、長手方向の一端側に形成されている。第2凹部35は、第2張出部34を凹ませた形態をなしている。第2凹部35は、第2誘電体31の長手方向の一端に開口している。
第1誘電体11(具体的には第1誘電体本体13)と第2誘電体31(具体的には第2誘電体本体33)との距離である誘電体間ギャップGC(図5参照)は、空気の耐電圧が3.0kV/mm程度であることを考慮すると、オゾン発生体3に印加する交流電圧のピーク値を4.5kVとする場合、放電させるためには1.5mm未満とする必要がある。しかし、放電時間を長くし安定した放電を維持するためには、その3分の1以下、つまり0.5mm以下にすることが好ましい。他方、誘電体間ギャップGCが小さくなりすぎると、供給される空気が不足し、オゾン発生量が低下する。このため、誘電体間ギャップGCは、0.2mm以上であることが好ましい。例えば、誘電体間ギャップGCは、0.37mmであることが好ましい。なお、誘電体間ギャップGCは、第1誘電体11及び第2誘電体31の互いの対向面が平行でない場合、第1電極10及び第2電極30の先端(長手方向の他端)の位置を基準とする。
第1誘電体11及び第2誘電体31の固有振動数Fn[Hz]は、第1誘電体11及び第2誘電体31が片持ち支持される構造において、それぞれ200Hz以上である。固有振動数Fn[Hz]は、実験結果から導き出すようにしてもよいし、演算式によって求めるようにしてもよい。固有振動数Fn[Hz]は、演算式によって求める場合、例えば、以下の式(A)によって求めることができる。
Figure 2023007612000002

Knは、定数であり、第1誘電体11及び第2誘電体31が片持ち支持される構造である場合には1.875である。E[Pa]は、第1誘電体11及び第2誘電体31のヤング率である。E[Pa]は、第1誘電体11及び第2誘電体31がアルミナである場合、280GPa程度である。I[m]は、第1誘電体11及び第2誘電体31の断面2次モーメントである。ρ[kg/m]は、第1誘電体11及び第2誘電体31の密度である。A[m]は、第1誘電体11及び第2誘電体31の断面積である。L[m]は、第1誘電体11及び第2誘電体31における支持部50によって支持される固定端から自由端までの長さである(図5参照)。
Lは、第1電極10及び第2電極30の長さLEよりも長いことが必要である。他方、Lが長すぎると固有振動数Fn[Hz]が小さくなる。このため、本実施形態では、Lは21.5mmとしている。この場合、固有振動数Fn[Hz]は、3500Hzとなり、200Hzを大きく超える。仮に第1誘電体11及び第2誘電体31の厚さを1.15mmとした場合、Lが90mm以下であれば、固有振動数Fn[Hz]が200Hz以上となる。また、第1誘電体11及び第2誘電体31の厚さをより厚くすれば、Lがより長くても、固有振動数Fn[Hz]を200Hzとすることができる。
第1電極10及び第2電極30は、互いに同一の大きさで且つ同一形状をなしており、面対称となる位置関係で配置される。第1誘電体11及び第2誘電体31は、互いに同一の大きさで且つ同一形状をなしており、面対称となる位置関係で配置される。
第1端子12及び第2端子32は、それぞれ金属製であり、板状をなす。第1端子12は、第1凹部15に配置され、第2端子32は、第2凹部35に配置される。第1端子12は、第1電極10に電気的に接続され、第2端子32は、第2電極30に電気的に接続される。第1端子12及び第2端子32は、それぞれ短手方向から見てL字型をなす。
第1端子12は、第1接続部21と、第1突出部22と、第3接続部23と、を有する。第1接続部21は、図5及び図6に示すように、第1誘電体11に設けられた第1導電部24を介して第1電極10に電気的に接続される。第1導電部24は、本実施形態では、第1誘電体11に形成されるビアである。第1導電部24は、第1電極10から第1誘電体11の外側(第2誘電体31側とは反対側)の面まで延びている。第1誘電体11の外側(第2誘電体31側とは反対側)の面には、第1導電部24が露出しており、第1導電部24の露出部分にランドが形成される。このランドに対して、第1接続部21がロウ付けされる。これにより、第1端子12が第1電極10に電気的に接続される。第1突出部22は、第1接続部21の一端に連なり、第1誘電体11の端部よりも一端側に突出している。第3接続部23は、第1突出部22の先端(一端側の端部)から屈曲して並び方向に延びている。
第2端子32は、第2接続部41と、第2突出部42と、第4接続部43と、を有する。第2接続部41は、第2誘電体31に設けられる第2導電部44を介して第2電極30に電気的に接続される。第2導電部44は、本実施形態では、第2誘電体31に形成されるビアである。第2接続部41は、上述した第1接続部21と第1電極10との接続と同様に、第2電極30に接続される。第2突出部42は、第2接続部41の一端に連なり、第2誘電体31の端部よりも一端側に突出している。第4接続部43は、第2突出部42の先端(一端側の端部)から屈曲して並び方向に延びている。第3接続部23及び第4接続部43は、互いに反対方向に延びている。
支持部50は、第1誘電体11及び第2誘電体31を支持する。支持部50は、第1誘電体11及び第2誘電体31を長手方向の一端側で片持ち支持する。つまり、支持部50は、第1誘電体11及び第2誘電体31を同じ側で片持ち支持する。支持部50は、第1誘電体11及び第2誘電体31のいずれよりもヤング率が低い。支持部50は、樹脂(例えば、ポリカーボネート(PC)、ABS、PVC、PPなど)を材料として形成される。PCなどの樹脂材料のヤング率は、1から2.5GPa程度であり、アルミナのヤング率280GPaと比較して非常に小さい。このため、アルミナで形成される第1誘電体11及び第2誘電体31の振動を、支持部50によって吸収しやすい。支持部50は、スペーサ51と、ホルダ52と、を有する。
スペーサ51は、長手方向の一端側において第1誘電体11と第2誘電体31との間に配置され、長手方向の他端側において第1誘電体11と第2誘電体31との間に放電空間DSを形成させる。スペーサ51は、板状をなしている。スペーサ51は、厚さ方向を、第1誘電体11及び第2誘電体31の並び方向に向けて配置される。スペーサ51は、第1誘電体11と第2誘電体31との間に配置されるスペーサ部53と、スペーサ部53から長手方向の一端側に延びて第1突出部22と第2突出部42との間に配置される延設部54と、を有する。
スペーサ部53は、板状をなす。スペーサ部53は、短手方向において、第1誘電体11及び第2誘電体31の範囲内に収まる。スペーサ部53の長手方向の一端は、第1誘電体11及び第2誘電体31の長手方向の一端よりも他端側に配置され、スペーサ部53の長手方向の他端は、第1張出部14及び第2張出部34の他端よりも一端側に配置される。
延設部54は、板状をなす。延設部54は、スペーサ部53よりも厚さが小さい。なお、延設部54は、スペーサ部53よりも厚さが小さくなくてもよく、例えばスペーサ部53と同じ厚さであってもよい。延設部54は、短手方向において、第1端子12及び第2端子32の両側の端部よりも外側まで延びている。延設部54は、長手方向において、第1端子12及び第2端子32の一端側の端部よりも一端側に延びている。
オゾン発生体3は、スペーサ51に、第1誘電体11及び第2誘電体31を接着させる両面テープ55を有する。第1誘電体11及び第2誘電体31は、それぞれ両面テープ55によってスペーサ51のスペーサ部53に接着される。
ホルダ52は、スペーサ51を挟んだ第1誘電体11及び第2誘電体31を保持する部材である。ホルダ52は、環状(具体的には角筒状)をなしており、スペーサ51を挟んだ第1誘電体11及び第2誘電体31の外周を囲むように配置される。なお、ホルダ52は、円環状であってもよいし、円環状以外であってもよい。ホルダ52は、ホルダ本体56と、係止部57と、第1切欠部58と、第2切欠部59と、を有する。
ホルダ本体56は、環状(具体的には角筒状)をなしている。なお、ホルダ本体56は、円環状であってもよいし、円環状以外であってもよい。ホルダ本体56は、並び方向の両側に配置される一対の第1壁部56Aと、短手方向の両側に配置される一対の第2壁部56Bと、を有する。
係止部57は、ホルダ本体56における長手方向の他端側の内面から内側に突出する形態をなしている。係止部57は、一対の第1壁部56Aの内面からそれぞれ突出している。係止部57は、第1壁部56Aにおける短手方向全領域にわたって形成されている。
第1切欠部58は、第1端子12及び第2端子32を露出させるように切り欠いた形態をなしている。第1切欠部58は、一対の第1壁部56Aにおける長手方向の一端側の端部を切り欠いた形態をなしている。
第2切欠部59は、放電空間DSを露出させるように切り欠いた形態をなしている。第2切欠部59は、一対の第2壁部56Bにおける長手方向の他端側の端部を切り欠いた形態をなしている。第2切欠部59の長手方向の一端は、第1切欠部58の長手方向の他端よりも他端側に配置されている。第2切欠部59の幅(並び方向の間隔)は、誘電体間ギャップGCよりも大きいことが好ましい。
ホルダ52は、図8に示すように、スペーサ51を挟んだ第1誘電体11及び第2誘電体31に対し、長手方向の他端側から挿し通される。ホルダ52は、係止部57が第1誘電体11の第1張出部14及び第2誘電体31の第2張出部34の長手方向の端部に接触することで、位置決めされる。なお、図9に示すように、並び方向において、スペーサ51を挟んだ状態の第1誘電体本体13及び第2誘電体本体33の外面同士の間隔をL1とし、スペーサ51を挟んだ状態の第1張出部14及び第2張出部34の外面同士の間隔をL2とし、ホルダ52の一対の第2壁部56Bの内面同士の最小の間隔をL3とし、ホルダ52の一対の係止部57の内面同士の間隔をL4とした場合、以下の式(2)及び式(3)が成り立つ。
L1≦L4 ・・・式(2)
L4<L2≦L3 ・・・式(3)
オゾン発生器100は、図2及び図3に示すように、流路構成部60と、周壁部61と、底部62と、天井部63と、フィンガーガード64と、吸気部65と、拡散板66と、を有する。
流路構成部60は、流路1を構成する部位である。流路構成部60は、周方向に複数(本実施形態では2)の分割体に分割される構造となっている。具体的には、流路構成部60は、周方向に分割された第1分割体60A及び第2分割体60Bを有し、第1分割体60A及び第2分割体60Bを連結させることで構成される。
周壁部61は、環状(具体的には筒状、より具体的には円筒状)をなしており、流路構成部60及び流路1の外周を囲む形態をなしている。オゾン発生器100の外周の直径(周壁部61の外径)は、225mmであり、オゾン発生器100の高さは、204mmである。
底部62は、載置面に載置される部位である。底部62は、上側に配置される流路構成部60を支持する。底部62は、環状に配置される吸気口5の内側に収まる形態をなしている。また、底部62は、周壁部61の内周よりも小さい外形をなしている。
天井部63は、オゾン発生器100におけるZ方向の他端側に配置され、Z方向を軸方向とした環状をなしている。天井部63の内側には、排気口6が形成されている。天井部63は、外周が周壁部61の他端側の端部(本実施形態では上端部)に連結されており、周壁部61と一体に形成されている。周壁部61及び天井部63は、フィンガーガード64を間に挟んで流路構成部60の上側に配置され、流路構成部60に支持される。周壁部61は、載置面から浮いた状態で支持される。
フィンガーガード64は、複数の貫通孔が形成された平面状(本実施形態では円板状)の部位である。貫通孔は、スリット状に形成されている。フィンガーガード64は、流路1内の排気を許容しつつ、外部からの異物(例えば指など)の侵入を抑制する機能を有する。フィンガーガード64は、流路構成部60及び天井部63とは別部材として構成されている。フィンガーガード64は、拡散板66よりも下流側に配置される。
吸気部65は、吸気口5を形成する部位であり、環状をなしている。吸気部65は、周壁部61の下端側の内周側と、底部62の上端側の外周側との間に配置され、流路構成部60に対して係止される。吸気部65は、複数の吸気口5が形成されている。複数の吸気口5は、環状の吸気部65に沿って環状に並んで配置されている。吸気口5は、径方向に長い形状をなしている。
拡散板66は、オゾン発生体3が発生させたオゾンを流路1内に拡散させるものである。拡散板66は、流路1のうちオゾン発生体3よりも下流側に配置される。拡散板66は、流路1の壁面1Aから内側に突出した形態をなしている。拡散板66は、壁面1Aの周方向の一部から突出している。拡散板66は、壁面1Aから離れるにつれて幅が小さくなっている。拡散板66は、扇形状をなしている。拡散板66は、Z方向の他端側から見た場合に、オゾン発生体3と重なる位置に配置される。拡散板66は、流路構成部60(具体的には第1分割体60A)と一体に形成されている。
オゾン発生器100は、図3及び図10に示すように、保持部70と、第1相手側端子71と、第2相手側端子72と、ねじ73と、交流電源74と、を有する。
保持部70は、オゾン発生体3を保持する部位である。保持部70は、第1収容部75と、端子固定部76と、第2収容部77と、を有する。第1収容部75は、底面と、底面から突出してホルダ52の外周を囲む囲み部と、を有する。第1収容部75には、ホルダ52における長手方向の一端側が収容される。ホルダ52の少なくとも一部は、第1収容部75の開口端から突出する。第1収容部75は、オゾン発生体3の第1端子12及び第2端子32が嵌まる切欠溝75Aを有する。端子固定部76は、第1端子12及び第2端子32のそれぞれに対応して設けられている。端子固定部76は、雌ねじ部を有する。第1端子12の第3接続部23は、一方の端子固定部76に対し、ねじ73によって第1相手側端子71と共締めされる。第2端子32の第4接続部43は、他方の端子固定部76に対し、ねじ73によって第2相手側端子72と共締めされる。第1相手側端子71及び第2相手側端子72は、それぞれ交流電源74に電気的に接続される。
第2収容部77は、第1収容部75に収容されたオゾン発生体3における長手方向の一端側を収容し、少なくとも第1端子12及び第2端子32の全体を収容する。第2収容部77の内部は、少なくとも第1端子12及び第2端子32の全体が埋まる位置まで樹脂モールドされる。ホルダ52の少なくとも一部(具体的には、少なくとも第2切欠部59の長手方向の一端よりも他端側)は、モールドされた樹脂から突出した状態となる。
保持部70は、流路構成部60の外側面に対して固定される。保持部70は、図3に示すように、流路1の壁面1Aの外側に配置され。壁面1Aの外側でオゾン発生体3の支持部50を保持する。流路1の壁面1Aには、オゾン発生体3を内側に突出させる開口部1Bが形成されている。オゾン発生体3の第1誘電体11及び第2誘電体31は、開口部1Bから壁面1Aの内側に突出した状態で配置される。第1電極10の少なくとも一部及び第2電極30の少なくとも一部は、壁面1Aよりも内側に配置される。また、ホルダ52も、開口部1Bから壁面1Aの内側に突出した状態で配置される。
交流電源74は、トランスを有し、交流電力を供給しうる。交流電源74は、オゾン発生器100の外部の商用電源から供給される電力に基づいて所望の交流電力を生成し、オゾン発生体3等に供給する。
オゾン発生器100は、図11に示すように、制御部80と、操作部81と、オゾン検出部82と、表示部83と、音出力部84と、を有する。制御部80は、オゾン発生器100の動作を制御する。制御部80は、マイクロコンピュータを主体として構成され、CPU、ROM、RAM、駆動回路等を有する。
操作部81は、例えば押圧によってオンオフ状態が切り替わるスイッチであり、例えばタクトスイッチである。操作部81の操作結果を示す信号は、制御部80に入力される。オゾン検出部82は、オゾン発生器100の外部の空気のオゾン濃度を検出する。オゾン検出部82の検出値を示す信号は、制御部80に入力される。
制御部80は、交流電源74を介して、オゾン発生体3の動作を制御しうる。制御部80は、オゾン発生体3に印加する交流電圧を制御することで、オゾン発生体3が発生させるオゾンの量を調整しうる。制御部80は、操作部81の操作結果に基づいてオゾンの発生量を調整しうる。制御部80は、オゾン検出部82で検出されたオゾン濃度に基づいて、オゾン濃度が目標値に近づくようにオゾン発生体3の動作をフィードバック制御しうる。
制御部80は、ファン2の動作を制御しうる。制御部80は、ファン2にPWM信号を与えることで、ファン2をPWM制御する。これにより、制御部80は、風量を調整しうる。
制御部80は、表示部83の動作を制御しうる。表示部83は、例えばLEDランプである。表示部83は、LEDの点灯状態によって、電源のオンオフ状態や、ファン2の動作状態、外部のオゾン濃度などを示す。
制御部80は、音出力部84の動作を制御しうる。音出力部84は、音を出力するものであり、例えばブザーである。音出力部84は、例えばオゾン発生器100に異常が生じた場合に警報音を出力する。
1-2.フィルタ90について
オゾン発生器100は、図2、図3及び図12に示すように、フィルタ90と、フィルタフレーム91と、を有する。
フィルタ90は、誘導流路7に配置される。フィルタ90は、例えばHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ、中性能フィルタなどである。フィルタ90は、環状(具体的には円環状)をなしている。フィルタ90は、周方向に分割された複数(本実施形態では4)の分割フィルタ90Aを有する。
フィルタフレーム91は、フレーム本体92と、つまみ部93と、を有する。フレーム本体92は、環状(具体的には円環状)をなしている。フレーム本体92は、周方向に分割された複数(本実施形態では2)の分割フレーム92Aを有する。フレーム本体92は、フィルタ90が取り付けられる取付孔94を有する。取付孔94は、フィルタフレーム91の周方向に沿って複数(本実施形態では4)設けられている。各々の取付孔94には、各々の分割フィルタ90Aが取り付けられる。これにより、取付孔94に、フィルタ90が取り付けられる。つまみ部93は、フレーム本体92の外周面から外側に突出している。つまみ部93は、板状をなしており、周方向を厚さ方向としている。つまみ部93は、分割フレーム92Aにおける周方向の中央部に配置されている。つまみ部93は、フレーム本体92の軸方向の片側に偏って配置されている。つまみ部93は、フレーム本体92の軸方向において、フレーム本体92の一端よりも突出している。
次の説明は、フィルタ90の取付構造に関する。
上述した流路構成部60は、図12に示すように、排気側流路8を構成する筒状(具体的には円筒状)の第1構成部101と、第1構成部101のZ方向の一端側から径方向外側に延びる第2構成部102と、第2構成部102の外周側の端部からZ方向の一端側に延びる環状の第3構成部103と、を有する。
第2構成部102は、環状をなしており、Z方向の一端側を向いた構成面104を有する。構成面104は、誘導流路7の一部を構成する。第2構成部102は、更に、フィルタフレーム91が装着される装着部110を有する。装着部110は、構成面104上に配置される。装着部110は、装着溝111と、ガイド溝112と、仕切り部113と、つまみ収容溝114と、を有する。
装着溝111は、構成面104上に設けられ、第1構成部101(排気側流路8)の外周を囲むように環状(具体的には円環状)に形成されている。装着溝111は、Z方向の一端側に開口している。装着溝111には、フィルタフレーム91が装着される。
ガイド溝112は、装着溝111の周方向の一部をZ方向の一端側に延長させた形態をなしている。ガイド溝112は、装着溝111の周方向に沿って等間隔で複数(本実施形態では4)設けられている。仕切り部113は、分割フレーム92A間を仕切る部位であり、装着溝111及びガイド溝112に設けられる。つまみ収容溝114は、フィルタフレーム91のつまみ部93が収容される部位であり、ガイド溝112から径方向外側に延びる形態をなしている。
フィルタフレーム91は、装着部110に装着される際、まず、フィルタ90が取り付けられる。そして、フィルタフレーム91は、つまみ部93がZ方向の一端側に配置される向きで、ガイド溝112に沿ってZ方向の他端側に移動され、装着溝111に装着される。具体的には、分割フレーム92Aが、仕切り部113によって仕切られた部位に個別に装着される。フィルタフレーム91は、装着溝111に嵌まることで、装着部110への装着が完了する。フィルタフレーム91は、装着部110に対して係止されないため、Z方向の一端側への移動が許容されている。つまり、フィルタフレーム91は、装着部110からの抜けが許容されている。
第3構成部103は、被取付部115を有する。被取付部115は、係止溝として構成されている。上述した吸気部65が被取付部115に取り付けられることで、吸気部65がフィルタフレーム91のZ方向の一端側に配置されるため、フィルタフレーム91の装着部110からの抜けが規制される。
吸気部65は、図12に示すように、吸気部本体120と、取付部121と、を有する。
吸気部本体120は、環状(具体的には円環状)をなしている。吸気部本体120は、周方向に分割された複数(本実施形態では2)の分割吸気部120Aを有する。吸気部本体120は、板状をなしており、吸気部本体120の軸方向を厚さ方向としている。吸気口5は、吸気部本体120の軸方向に貫通して形成されている。吸気口5は、吸気部本体120の周方向に沿って等間隔で並んで配置されている。吸気口5は、吸気部本体120の周方向の長さよりも径方向の長さの方が長い。
取付部121は、流路構成部60の被取付部115に取り付けられる。取付部121は、図2に示すように、Z方向の他端側に延びる片持ち状の係止片である。吸気部65が流路構成部60に対してZ方向の他端側に押し付けられると、取付部121である係止片の先端側が撓む。吸気部65が更に押し付けられると、取付部121が自身の弾性力によって被取付部115である係止溝に係止される。これにより、吸気部65が、流路構成部60の被取付部115に取り付けられる。そして、被取付部115に取り付けられた吸気部65によって、フィルタフレーム91の装着部110からの抜けが規制される。
フィルタ90を交換する場合、オゾン発生器100は、図13に示す状態から、吸気部65及びプラグ130が取り外され、図14に示す状態とされる。吸気部65は、Z方向の一端側に引っ張ることで取り外される。図14に示す状態では、フィルタフレーム91が、Z方向の一端側に露出する。フィルタフレーム91におけるフレーム本体92の内周には、底部62が隣接して配置されている。このため、フレーム本体92を摘まみにくい。しかし、フレーム本体92の外周には、径方向外側に突出したつまみ部93が設けられている。このため、作業者は、つまみ部93を摘まむことで、フィルタフレーム91を容易に取り出すことができ、フィルタ90を交換することができる。
また、図15に示すように、環状に沿って配置される吸気口5の軸方向(Z方向)における取付孔94の開口幅WK1が、その軸方向(Z方向)と直交する方向における吸気口5の開口幅WK2よりも大きく形成されている。
1-3.第1実施形態の効果
第1実施形態では、支持部50が、第1誘電体11及び第2誘電体31のいずれよりもヤング率が低い。このため、第1誘電体11又は第2誘電体31が振動しても、支持部50が支持する部分に応力がかかりにくい。ゆえに、第1誘電体11及び第2誘電体31が破損しにくい。
更に、第1誘電体11及び第2誘電体31が同じ側で片持ち支持されるため、長手方向の他端側において、第1誘電体11と第2誘電体31との間を開口させることができる。このため、第1誘電体11と第2誘電体31との間に形成される放電空間DSに気体が入り込みやすくなり、その結果、オゾンの発生効率を向上させることができる。
更に、支持部50は、第1誘電体11と第2誘電体31との間に配置されるスペーサ51を有する。このため、第1誘電体11と第2誘電体31との間隔を、スペーサ51によって容易に設定することができる。
更に、支持部50は、スペーサ部53から延びて第1突出部22と第2突出部42との間に配置される延設部54と、を有する。このため、第1端子12と第2端子32とをより確実に絶縁させることができる。
更に、第1端子12の第3接続部23は第1突出部22の先端から屈曲して延びるため、第1突出部22の突出方向への第1端子12の広がりを抑えることができる。また、第2端子32の第4接続部43は第2突出部42の先端から屈曲して延びるため、第2突出部42の突出方向への第2端子32の広がりを抑えることができる。
更に、支持部50は、スペーサ51を挟んだ第1誘電体11及び第2誘電体31を保持するホルダ52を有する。このため、支持部50のスペーサ51とホルダ52とによって、第1誘電体11と第2誘電体31との間隔を一定に保持することができる。
更に、ホルダ52は、スペーサ51を挟んだ第1誘電体11及び第2誘電体31の外周を囲む環状をなしている。このため、ホルダ52の孔に、スペーサ51を挟んだ第1誘電体11及び第2誘電体31を挿し通すことで、容易に組み付けることができる。
更に、ホルダ52は、第1端子12及び第2端子32を露出させるように切り欠いた第1切欠部58を有する。このため、第1切欠部58を通して、第1端子12及び第2端子32を樹脂で埋めやすくなる。
更に、ホルダ52は、放電空間DSを露出させるように切り欠いた第2切欠部59を有する。このため、ホルダ52によって第1誘電体11及び第2誘電体31の外周を囲みつつも、第2切欠部59を通して、放電空間DSへの気体の流入を許容することができる。ゆえに、ホルダ52を設けることによる放電空間DSへの気体の流入量の低下を抑制することができる。
更に、第1誘電体11及び第2誘電体31は、セラミックであり、支持部50は、樹脂製である。このため、第1誘電体11及び第2誘電体31をセラミックで形成しつつも、振動が加わった際に支持部50による支持部分に応力がかかった場合に、第1誘電体11及び第2誘電体31が破損することを抑制することができる。
更に、第1電極10及び第2電極30の固有振動数Fnが、200Hz以上である。このため、輸送時など外部から振動が加わる状況において、共振に起因する振動を小さく抑えることができ、その結果、振動時に第1誘電体11及び第2誘電体31に及ぶ応力が小さくなるため、破損しにくくなる。
更に、支持部50は、スペーサ51に、第1誘電体11及び第2誘電体31を接着させる両面テープ55を有する。このため、第1誘電体11及び第2誘電体31のスペーサ51に対する接着が容易である。
更に、オゾン発生体3の支持部50は、第1誘電体11及び第2誘電体31を、長手方向の一端側で片持ち支持し、且つ流路1の壁面1Aよりも外側で保持される。そして、オゾン発生体3の第1誘電体11及び第2誘電体31は、壁面1Aよりも内側に突出して配置される。このため、オゾン発生器100は、両持ち支持する構成又は互い違いに片持ち支持する構成と比較して、オゾン発生体3を固定する構造や配線を集約することができるため、構造を簡素化できる。
以下の効果は、フィルタ90に関する。
流路1は、排気口6と、排気口6の外周よりも外側に配置される吸気口5と、吸気口5から吸い込まれた気体を吸気口5の内周よりも内側に誘導する誘導流路7と、誘導流路7によって誘導された気体を排気口6へ導く排気側流路8と、を有している。そして、フィルタ90は、誘導流路7に配置されている。これにより、吸気口5から吸い込んだ気体を吸気口5の内周よりも内側に誘導する誘導流路7にフィルタ90が配置されるため、吸気口5からフィルタ90が見えないか、あるいは見えにくい。このため、外部からフィルタ90が見えることによる意匠性の低下を抑制することができる。なお、本明細書では、「排気口6の外周よりも外側」とは、「排気口6が開く方向(Z方向)から見た場合における排気口6の外周よりも外側」を意味しており、「円形をなす排気口6の径方向外側(排気口6が開く方向から見た場合における円形をなす排気口6の径方向外側)」ということもできる。
更に、吸気口5は、排気口6の外周よりも外側において環状に沿って配置されている。誘導流路7は、環状に沿って配置され、吸気口5から吸い込まれた気体を吸気口5の内周よりも内側に誘導する。フィルタ90は、誘導流路7において環状に沿って配置されている。このため、オゾン発生器100の全周から流路1に気体を吸い込み、吸い込んだ気体中の異物をフィルタ90によって効率的に除去することができる。
更に、フィルタ90は、吸気口5の吸気方向に沿って配置されている。このため、吸気口5からフィルタ90をより見えにくくすることができる。
更に、オゾン発生器100は、フィルタ90が取り付けられるフィルタフレーム91と、フィルタフレーム91が装着される装着部110と、吸気口5が形成された吸気部65と、吸気部65が着脱可能に取り付けられる被取付部115と、を有する。そして、吸気部65は、被取付部115に対して取り付けられた状態ではフィルタフレーム91の装着部110からの抜けを規制し、被取付部115から取り外された状態ではフィルタフレーム91の装着部110からの抜けを許容する。これにより、吸気部65を取り外すだけでフィルタフレーム91の装着及び取り外しが可能となるため、フィルタフレーム91の装着及び取り外しの作業が容易である。
更に、装着部110は、フィルタフレーム91が嵌まる装着溝111を有し、フィルタフレーム91は、装着溝111に嵌まることで装着部110に装着される。このため、フィルタフレーム91の装着部110への装着及び取り外しが容易である。
更に、フィルタフレーム91は、環状のフレーム本体92と、フレーム本体92の外周面から外側に突出したつまみ部93と、を有している。フレーム本体92の内周面が底部62に隣接していても、フレーム本体92の外周面から突出したつまみ部93をつかむことで取り出しが容易である。
更に、フィルタ90は、周方向に複数の分割フィルタ90Aに分割された構成をなしている。このため、フィルタ90の取り付けが容易である。
更に、環状に沿って配置される吸気口5の軸方向における取付孔94の開口幅WK1が、この軸方向と直交する方向における吸気口5の開口幅WK2よりも大きく形成されている。これにより、フィルタ90の捕集面積を吸気口5の開口面積よりも大きくすることができるため、フィルタ90による圧力損失を抑制しつつ、フィルタ90による異物を除去する機能の低下を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わされてもよい。
上記実施形態では、Z方向が上下方向であったが、上下方向に限らない。例えば、Z方向は、上下方向に対して傾斜する方向であってもよい。
上記実施形態では、支持部が第1誘電体及び第2誘電体を片持ち支持する構成であったが、両持ち支持する構成であってもよい。
上記実施形態では、支持部が第1誘電体及び第2誘電体を同じ側で片持ち支持する構成であったが、同じ側で片持ち支持する構成でなくてもよく、例えば互い違いに反対側の端部で片持ち支持する構成であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…流路
3…オゾン発生体
5…吸気口
6…排気口
7…誘導流路
8…排気側流路
60…流路構成部
65…吸気部
90…フィルタ
90A…分割フィルタ
91…フィルタフレーム
92…フィルタ本体
93…つまみ部
94…取付孔
100…オゾン発生器
110…装着部
113…仕切り部
114…収容溝
115…被取付部
120…吸気部本体
121…取付部
WK1…取付孔の開口幅
WK2…吸気口の開口幅

Claims (8)

  1. オゾンを発生させるオゾン発生体と、
    前記オゾン発生体が設けられる流路と、
    前記流路に設けられるフィルタと、を有し、
    前記流路は、排気口と、前記排気口の外周よりも外側に配置される吸気口と、前記吸気口から吸い込まれた気体を前記吸気口の内周よりも内側に誘導する誘導流路と、前記誘導流路によって誘導された気体を前記排気口へ導く排気側流路と、を有し、
    前記フィルタは、前記誘導流路に配置されるオゾン発生器。
  2. 前記吸気口は、前記排気口の外周よりも外側において環状に沿って配置されており、
    前記誘導流路は、環状に沿って配置され、前記吸気口から吸い込まれた気体を前記吸気口の内周よりも内側に誘導し、
    前記フィルタは、前記誘導流路において環状に沿って配置される請求項1に記載のオゾン発生器。
  3. 前記フィルタは、前記吸気口の吸気方向に沿って配置される請求項1又は請求項2に記載のオゾン発生器。
  4. 前記フィルタが取り付けられるフィルタフレームと、
    前記フィルタフレームが装着される装着部と、
    前記吸気口が形成された吸気部と、
    前記吸気部が着脱可能に取り付けられる被取付部と、を有し、
    前記吸気部は、前記被取付部に対して取り付けられた状態では前記フィルタフレームの前記装着部からの抜けを規制し、前記被取付部から取り外された状態では前記フィルタフレームの前記装着部からの抜けを許容する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
  5. 前記装着部は、前記フィルタフレームが嵌まる装着溝を有し、
    前記フィルタフレームは、前記装着溝に嵌まることで前記装着部に装着される請求項4に記載のオゾン発生器。
  6. 前記フィルタが取り付けられるフィルタフレームを有し、
    前記フィルタフレームは、環状のフレーム本体と、前記フレーム本体の外周面から外側に突出したつまみ部と、を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
  7. 前記フィルタは、周方向に複数の分割フィルタに分割された構成をなす請求項2に記載のオゾン発生器。
  8. 前記フィルタが取り付けられる取付孔が形成されたフィルタフレームを有し、
    前記吸気口は、前記排気口の外周よりも外側において環状に沿って配置されており、
    前記誘導流路は、環状に沿って配置され、前記吸気口から吸い込まれた気体を前記吸気口の内周よりも内側に誘導し、
    前記フィルタは、前記誘導流路において環状に沿って配置され、
    環状に沿って配置される前記吸気口の軸方向における前記取付孔の開口幅が、前記軸方向と直交する方向における前記吸気口の開口幅よりも大きい請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のオゾン発生器。
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