JP2023004446A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体記憶装置の歩留りの低下を抑制する。【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、第1方向に並ぶ第1領域及び第2領域を含む基板と、第3方向に並び、かつ互いに離れて設けられ、第1導電体層を含む複数の導電体層と、ここで、複数の導電体層の各々は、第2領域にわたって第1方向に延びる第1部分と、第1部分と第2方向に並び、上層の導電体層と重ならないように設けられたテラス部分を有する第2部分と、を含み、複数の導電体層の第1部分と複数の導電体層の第2部分との間に設けられた第1絶縁部と、第1絶縁部を介して第1導電体層の第1部分と第2方向に並ぶ第1絶縁体層と、第1領域で、複数の導電体層を貫通し、第1導電体層と交差する部分が第1メモリセルトランジスタとして機能するメモリピラーと、を備える。【選択図】図10
Description
実施形態は、半導体記憶装置に関する。
データを不揮発に記憶することが可能な半導体記憶装置として、NANDフラッシュメモリが知られている。このNANDフラッシュメモリのような半導体記憶装置においては、高集積化、大容量化のために3次元のメモリ構造が採用される。
半導体記憶装置の歩留りの低下を抑制する。
実施形態の半導体記憶装置は、互いに交差する第1方向及び第2方向に広がり、上記第1方向に並ぶ第1領域及び第2領域を含む基板と、上記第1方向及び上記第2方向の各々と交差する第3方向に並び、かつ互いに離れて設けられ、第1導電体層を含む複数の導電体層と、ここで、上記複数の導電体層の各々は、上記第2領域にわたって上記第1方向に延びる第1部分と、上記第1部分と上記第2方向に並び、上層の導電体層と重ならないように設けられたテラス部分を有する第2部分と、を含み、上記複数の導電体層の上記第1部分と上記複数の導電体層の上記第2部分との間に設けられた第1絶縁部と、上記第1絶縁部を介して上記第1導電体層の上記第1部分と上記第2方向に並ぶ第1絶縁体層と、上記第1領域で、上記複数の導電体層を貫通し、上記第1導電体層と交差する部分が第1メモリセルトランジスタとして機能するメモリピラーと、を備える。
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。図面の寸法及び比率は、必ずしも現実のものと同一とは限らない。
なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付す。同様の構成を有する要素同士を特に区別する場合、同一符号の末尾に、互いに異なる文字又は数字を付加する場合がある。
1. 実施形態
1.1 構成
1.1.1 メモリシステム
図1は、実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成の一例を示すブロック図である。メモリシステム3は、図示しない外部のホスト機器に接続されるように構成された記憶装置である。メモリシステム3は、例えば、SDTMカードのようなメモリカード、UFS(universal flash storage)、及びSSD(solid state drive)である。メモリシステム3は、メモリコントローラ2及び半導体記憶装置1を含む。
1.1 構成
1.1.1 メモリシステム
図1は、実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成の一例を示すブロック図である。メモリシステム3は、図示しない外部のホスト機器に接続されるように構成された記憶装置である。メモリシステム3は、例えば、SDTMカードのようなメモリカード、UFS(universal flash storage)、及びSSD(solid state drive)である。メモリシステム3は、メモリコントローラ2及び半導体記憶装置1を含む。
メモリコントローラ2は、例えば、SoC(system-on-a-chip)のような集積回路で構成される。メモリコントローラ2は、ホスト機器からの要求に基づいて、半導体記憶装置1を制御する。具体的には、例えば、メモリコントローラ2は、ホスト機器から書込みを要求されたデータを半導体記憶装置1に書き込む。また、メモリコントローラ2は、ホスト機器から読出しを要求されたデータを半導体記憶装置1から読み出してホスト機器に送信する。
半導体記憶装置1は、不揮発にデータを記憶するメモリである。半導体記憶装置1は、例えば、NAND型フラッシュメモリである。
メモリコントローラ2と半導体記憶装置1との通信は、例えば、SDR(single data rate)インタフェース、トグルDDR(double data rate)インタフェース、又はONFI(Open NAND flash interface)に準拠する。
1.1.2 半導体記憶装置
引き続き、図1に示すブロック図を参照して、実施形態に係る半導体記憶装置1の内部構成について説明する。半導体記憶装置1は、例えばメモリセルアレイ10、コマンドレジスタ11、アドレスレジスタ12、シーケンサ13、ドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、及びセンスアンプモジュール16を備える。
引き続き、図1に示すブロック図を参照して、実施形態に係る半導体記憶装置1の内部構成について説明する。半導体記憶装置1は、例えばメモリセルアレイ10、コマンドレジスタ11、アドレスレジスタ12、シーケンサ13、ドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、及びセンスアンプモジュール16を備える。
メモリセルアレイ10は、複数のブロックBLK0~BLKn(nは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、データを不揮発に記憶することが可能な複数のメモリセルトランジスタの集合であり、例えばデータの消去単位として使用される。また、メモリセルアレイ10には、複数のビット線及び複数のワード線が設けられる。1つのメモリセルトランジスタは、例えば1本のビット線と1本のワード線とに関連付けられる。
コマンドレジスタ11は、半導体記憶装置1がメモリコントローラ2から受信したコマンドCMDを保持する。コマンドCMDは、例えばシーケンサ13に読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作等を実行させる命令を含む。
アドレスレジスタ12は、半導体記憶装置1がメモリコントローラ2から受信したアドレス情報ADDを保持する。アドレス情報ADDは、例えばページアドレスPA、ブロックアドレスBA、及びカラムアドレスCAを含む。例えば、ページアドレスPA、ブロックアドレスBA、及びカラムアドレスCAは、それぞれワード線、ブロックBLK、及びビット線の選択に使用される。
シーケンサ13は、半導体記憶装置1全体の動作を制御する。例えば、シーケンサ13は、コマンドレジスタ11に保持されたコマンドCMDに基づいてドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、及びセンスアンプモジュール16等を制御して、読出し動作、書込み動作、及び消去動作等を実行する。
ドライバモジュール14は、読出し動作、書込み動作、及び消去動作等で使用される電圧を生成する。そして、ドライバモジュール14は、例えばアドレスレジスタ12に保持されたページアドレスPAに基づいて、選択されたワード線に対応する信号線に生成した電圧を印加する。
ロウデコーダモジュール15は、アドレスレジスタ12に保持されたブロックアドレスBAに基づいて、対応するメモリセルアレイ10内の1つのブロックBLKを選択する。そして、ロウデコーダモジュール15は、例えば選択されたワード線に対応する信号線に印加された電圧を、選択されたブロックBLK内の選択されたワード線に転送する。
センスアンプモジュール16は、書込み動作において、メモリコントローラ2から受信した書込みデータをメモリセルアレイ10に転送する。また、センスアンプモジュール16は、読出し動作において、ビット線の電圧に基づいてメモリセルトランジスタに記憶されたデータの判定を実行する。センスアンプモジュール16は、当該判定の結果を読出しデータDATとしてメモリコントローラ2に転送する。
1.1.3 メモリセルアレイの回路構成
図2は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの回路構成の一例を示す回路図である。図2では、メモリセルアレイ10に含まれる複数のブロックBLKのうちの1つのブロックBLKが示される。図2に示す例では、ブロックBLKは、例えば5つのストリングユニットSU0~SU4を含む。
図2は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの回路構成の一例を示す回路図である。図2では、メモリセルアレイ10に含まれる複数のブロックBLKのうちの1つのブロックBLKが示される。図2に示す例では、ブロックBLKは、例えば5つのストリングユニットSU0~SU4を含む。
各ストリングユニットSUは、ビット線BL0~BLm(mは1以上の整数)にそれぞれ関連付けられた複数のNANDストリングNSを含む。各NANDストリングNSは、例えばメモリセルトランジスタMT0~MT15、並びに選択トランジスタSTD及びSTSを含む。メモリセルトランジスタMT0~MT15の各々は、制御ゲート及び電荷蓄積層を含み、データを不揮発に保持する。選択トランジスタSTD及びSTSのそれぞれは、各種動作時におけるストリングユニットSUの選択に使用される。なお、以下の説明において、メモリセルトランジスタMT0~MT15は、それぞれメモリセルトランジスタMTとも呼称される。
各NANDストリングNSにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MT15は、直列に接続される。選択トランジスタSTDのドレインは、関連付けられたビット線BLに接続され、選択トランジスタSTDのソースは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MT15の一端に接続される。選択トランジスタSTSのドレインは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MT15の他端に接続される。選択トランジスタSTSのソースは、ソース線SRCに接続される。
同一のブロックBLKにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MT15の制御ゲートは、それぞれワード線WL0~WL15に接続される。ストリングユニットSU0~SU4内の選択トランジスタSTDのゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD0~SGD4に接続される。これに対して、複数の選択トランジスタSTSのゲートは、選択ゲート線SGSに共通接続される。しかしながら、これに限られるものではなく、複数の選択トランジスタSTSのゲートは、ストリングユニットSU毎に異なる選択ゲート線SGS0~SGS4に接続されてもよい。
ビット線BL0~BLmの各々は、複数のブロックBLK間で各ストリングユニットSUに含まれる1つのNANDストリングNSを共通接続する。ワード線WL0~WL15のそれぞれは、ブロックBLK毎に設けられる。ソース線SRCは、例えば複数のブロックBLK間で共有される。
1つのストリングユニットSU内で共通のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTの集合は、例えばセルユニットCUと呼ばれる。例えば、それぞれが1ビットデータを記憶するメモリセルトランジスタMTを含むセルユニットCUの記憶容量が、「1ページデータ」として定義される。セルユニットCUは、メモリセルトランジスタMTが記憶するデータのビット数に応じて、2ページデータ以上の記憶容量を有し得る。
なお、実施形態に係る半導体記憶装置1が備えるメモリセルアレイ10の回路構成は、以上で説明した構成に限定されない。例えば、各ブロックBLKが含むストリングユニットSUの個数は、任意の個数に設計され得る。各NANDストリングNSが含むメモリセルトランジスタMT、並びに選択トランジスタSTD及びSTSの個数は、それぞれ任意の個数に設計され得る。
1.1.4 メモリセルアレイ
以下に、実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルアレイの構造の一例について説明する。なお、以下で参照される図面において、X方向はワード線WLの延伸方向に対応し、Y方向はビット線BLの延伸方向に対応し、Z方向は半導体記憶装置1の形成に使用される半導体基板の表面に対する鉛直方向に対応する。平面図には、図を見易くするためにハッチングが適宜付加される。平面図に付加されたハッチングは、ハッチングが付加された構成要素の素材や特性とは必ずしも関連していない。断面図には、図を見易くするために、構成の図示が適宜省略される。各図面に示された構成は、適宜簡略化されて示される。
以下に、実施形態に係る半導体記憶装置の備えるメモリセルアレイの構造の一例について説明する。なお、以下で参照される図面において、X方向はワード線WLの延伸方向に対応し、Y方向はビット線BLの延伸方向に対応し、Z方向は半導体記憶装置1の形成に使用される半導体基板の表面に対する鉛直方向に対応する。平面図には、図を見易くするためにハッチングが適宜付加される。平面図に付加されたハッチングは、ハッチングが付加された構成要素の素材や特性とは必ずしも関連していない。断面図には、図を見易くするために、構成の図示が適宜省略される。各図面に示された構成は、適宜簡略化されて示される。
1.1.4.1 メモリセルアレイの全体構成
図3は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの平面レイアウトの一例を示す平面図である。図3では、8つのブロックBLK0~BLK7に対応する領域が示される。なお、以下では、偶数番号のブロックBLK(BLK0、BLK2、・・・)のことを“BLKe”と呼び、奇数番号のブロックBLK(BLK1、BLK3、・・・)のことを“BLKo”と呼ぶ。
図3は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの平面レイアウトの一例を示す平面図である。図3では、8つのブロックBLK0~BLK7に対応する領域が示される。なお、以下では、偶数番号のブロックBLK(BLK0、BLK2、・・・)のことを“BLKe”と呼び、奇数番号のブロックBLK(BLK1、BLK3、・・・)のことを“BLKo”と呼ぶ。
メモリセルアレイ10は、積層体、複数の部材SLT、及び複数の部材SHEを含む。積層体は、選択ゲート線SGD及びSGS、並びにワード線WLの積層数に応じてZ方向に沿って積層される構造である。積層体は、選択ゲート線SGD及びSGS、並びにワード線WLを含む。また、積層体は、ワード線WLと同じ層に設けられる絶縁体層を含む。以下の説明では、積層体内において、選択ゲート線SGD及びSGS、並びにワード線WLを総称して、積層配線とも呼ぶ。積層体内において、積層配線と同じ層に設けられる絶縁体層を総称して、積層絶縁材とも呼ぶ。積層配線と、当該積層配線と同じ層に設けられる積層絶縁材との組を総称して、積層材SLとも呼ぶ。特に、ワード線WL0~WL15に対応する積層材SLはそれぞれ、積層材SL0~SL15と呼ぶ。
メモリセルアレイ10は、例えば、X方向において、メモリ領域MA1及びMA2、並びに引出領域HAに分割される。なお、以下では、メモリ領域MA1及びMA2を区別しない場合に、単にメモリ領域MAと呼ぶ。
メモリ領域MA1及びMA2の各々は、積層配線により形成される領域である。メモリ領域MA1及びMA2の各々は、データの記憶に使用される。メモリ領域MA1及びMA2の各々は、複数のNANDストリングNSを含む。
引出領域HAは、積層材SLにより形成される領域である。引出領域HAは、メモリ領域MA1及びMA2の間に配置される。引出領域HAには、メモリセルアレイ10の積層配線に対するコンタクト等が設けられる。
複数の部材SLTは、各々がX方向に延び、Y方向に並ぶ。複数の部材SLTの各々は、メモリ領域MA1及びMA2、並びに引出領域HAをX方向に横切る。各部材SLTは、例えば、内部に絶縁体や板状のコンタクトが埋め込まれた構造を有する。1つの部材SLTは、当該部材SLTを介して隣り合う積層配線を分断する。実施形態では、複数の部材SLTによって区切られた領域のそれぞれが、1つのブロックBLKに対応する。
実施形態では、ブロックBLKeのY方向における一端側(+Y方向側)に接する部材SLTのことを、“SLTe”と呼ぶ。また、ブロックBLKoのY方向における一端側(+Y方向側)に接する部材SLTのことを、“SLTo”と呼ぶ。つまり、メモリセルアレイ10には、部材SLTe及びSLToの組が、Y方向に複数並ぶ。
複数の部材SHEは、メモリ領域MA1及びMA2のそれぞれに配置される。実施形態では、メモリ領域MA1及びMA2のそれぞれにおいて、4つの部材SHEが、隣り合うSLTの間のそれぞれに配置される。メモリ領域MA1及びMA2のそれぞれにおいて、複数の部材SHEは、各々がX方向に延び、Y方向に並ぶ。メモリ領域MA1に配置される複数の部材SHEの各々は、メモリ領域MA1を横切る。メモリ領域MA2に配置される複数の部材SHEの各々は、メモリ領域MA2を横切る。各部材SHEは、絶縁体が埋め込まれた構造を有する。1つの部材SHEは、例えば当該部材SHEを介して隣り合う選択ゲート線SGDを分断する。実施形態では、部材SLT及びSHEによって区切られた領域のそれぞれが、1つのストリングユニットSUに対応する。
引出領域HAは、Y方向に並ぶ複数の引出部HPを含む。各引出部HPは、2つのブロックBLK毎に配置される。換言すると、各引出部HPは、引出領域HA内で、隣り合う2つのブロックBLKを挟む2つの部材SLTeに挟まれた領域に配置される。
以下では、ブロックBLKk及びBLK(k+1)(k=4×i(iは0以上の整数))に対応して配置される引出部HPのことを、“HPe”と呼ぶ。ブロックBLK(k+2)及びBLK(k+3)に対応して配置される引出部HPのことを、“HPo”と呼ぶ。図3において、引出部HPeは、ブロックBLK0及びBLK1の組と、ブロックBLK4及びBLK5の組とのそれぞれに対応して配置される。引出部HPoは、ブロックBLK2及びBLK3の組と、ブロックBLK6及びBLK7の組とのそれぞれに対応して配置される。
各引出部HPは、コンタクト領域CCTと、2つのコンタクト領域C4Tと、を含む。コンタクト領域CCTは、積層材SLにより形成される階段構造を含む領域である。コンタクト領域C4Tは、積層絶縁材により形成される絶縁領域である。
各引出部HPにおいて、コンタクト領域CCTは、隣り合う2つのブロックBLKの間の1つの部材SLToを跨ぎつつ、当該隣り合う2つのブロックBLKの各々の一部の領域と重なるように配置される。コンタクト領域CCTと重なる部材SLToは、コンタクト領域CCTに対応する隣り合う2つのブロックBLKの積層体により形成される階段構造を、ブロックBLKに対応して2つに分割する。具体的には、ブロックBLK0及びBLK1に対応するコンタクト領域CCT、ブロックBLK2及びBLK3に対応するコンタクト領域CCT、ブロックBLK4及びBLK5に対応するコンタクト領域CCT、及びブロックBLK6及びBLK7に対応するコンタクト領域CCTは、それぞれ部材SLToによって分割される。
各引出部HPにおいて、2つのコンタクト領域C4Tは、それぞれブロックBLK毎に設けられる。当該2つのコンタクト領域C4Tは、例えばY方向に沿って並ぶ。また、当該2つのコンタクト領域C4Tは、コンタクト領域CCTとX方向に並ぶ。
各コンタクト領域C4Tは、対応するブロックBLK内において、Y方向に互いに離れて並ぶ2つの部材OSTに挟まれる。各部材OSTは、X方向に延び、内部に絶縁体が埋め込まれた構造を有する。なお、各ブロックBLKの積層配線は、メモリ領域MA1及びMA2の間で、コンタクト領域C4Tとは異なる領域を介して、電気的に接続される。より具体的には、各ブロックBLKの積層配線は、コンタクト領域C4TとY方向に並ぶ部分を有する。当該コンタクト領域C4TとY方向に並ぶ部分は、引出部HPにわたってX方向に延び、積層配線のうちメモリ領域MA1側から延びる部分と、積層配線のうちメモリ領域MA2側から延びる部分とを接続する。
引出領域HAにおいて、コンタクト領域CCTと、引出部HPに含まれる2つのC4Tの組とは、例えばY方向に沿って交互に配置される。換言すると、引出部HPeでは、メモリ領域MA1側にコンタクト領域CCTが配置され、メモリ領域MA2側にコンタクト領域C4Tが配置される。引出部HPoでは、メモリ領域MA1側にコンタクト領域C4Tが配置され、メモリ領域MA2側にコンタクト領域CCTが配置される。
1.1.4.2 メモリ領域
メモリ領域MAにおけるメモリセルアレイ10の構造について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのメモリ領域における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図4では、1つのブロックBLK、すなわちストリングユニットSU0~SU4を含む領域が示される。なお、図4では、メモリ領域MA1及びMA2のうち、一方のメモリ領域MAにおけるメモリセルアレイ10の構造を示すが、メモリ領域MA1におけるメモリセルアレイ10の構造と、メモリ領域MA2におけるメモリセルアレイ10の構造とは、実質的に同等である。
メモリ領域MAにおけるメモリセルアレイ10の構造について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのメモリ領域における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図4では、1つのブロックBLK、すなわちストリングユニットSU0~SU4を含む領域が示される。なお、図4では、メモリ領域MA1及びMA2のうち、一方のメモリ領域MAにおけるメモリセルアレイ10の構造を示すが、メモリ領域MA1におけるメモリセルアレイ10の構造と、メモリ領域MA2におけるメモリセルアレイ10の構造とは、実質的に同等である。
図4に示すように、メモリ領域MAにおいてメモリセルアレイ10は、複数のメモリピラーMP、複数のコンタクトCV、及び複数のビット線BLを含む。また、各部材SLTは、コンタクトLI及びスペーサSPを含む。
1つのメモリピラーMPは、例えば1つのNANDストリングNSとして機能する。複数のメモリピラーMPは、隣り合う2つの部材SLTの間の領域において、例えば24列の千鳥状に配置される。そして、例えば、+Y方向側から数えて、5列目のメモリピラーMPと、10列目のメモリピラーMPと、15列目のメモリピラーMPと、20列目のメモリピラーMPとのそれぞれに、1つの部材SHEが重なる。
複数のビット線BLは、それぞれがY方向に延び、X方向に並ぶ。各ビット線BLは、ストリングユニットSU毎に、少なくとも1つのメモリピラーMPと重なるように配置される。図4の例では、各ビット線BLが、ストリングユニットSU毎に、2つのメモリピラーMPと重なるように配置される。メモリピラーMPと重なる複数のビット線BLのうち1つのビット線BLと、当該メモリピラーMPとの間は、コンタクトCVを介して電気的に接続される。
例えば、部材SHEと重なるメモリピラーMPと、ビット線BLとの間のコンタクトCVは、省略される。隣り合う部材SLT間におけるメモリピラーMPや部材SHE等の個数及び配置は、図4を用いて説明された構成に限定されず、適宜変更され得る。各メモリピラーMPと重なるビット線BLの数は、任意の数に設計され得る。
コンタクトLIは、X方向に延伸して設けられた部分を有する導電体である。スペーサSPは、コンタクトLIの側面に設けられた絶縁体である。コンタクトLIは、スペーサSPによって挟まれる。コンタクトLIと、当該コンタクトLIとY方向に隣り合う複数の導電体層(例えば、ワード線WL0~WL15、並びに選択ゲート線SGD及びSGS)との間は、スペーサSPによって離隔される。これにより、コンタクトLIと当該コンタクトLIとY方向に隣り合う複数の導電体層とは、互いに絶縁される。
(断面構造)
図5は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのメモリ領域における断面構造の一例を示す、図4のV-V線に沿った断面図である。図5に示すように、メモリセルアレイ10は、半導体基板20、導電体層21~25、及び絶縁体層30~34を更に含む。
図5は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのメモリ領域における断面構造の一例を示す、図4のV-V線に沿った断面図である。図5に示すように、メモリセルアレイ10は、半導体基板20、導電体層21~25、及び絶縁体層30~34を更に含む。
具体的には、半導体基板20の上に、絶縁体層30が設けられる。絶縁体層30は、例えばロウデコーダモジュール15やセンスアンプモジュール16等に対応する回路(図示せず)を含む。なお、本明細書においては、選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15に対して、これらを上述した回路に接続するためのコンタクトがコンタクト領域CCTにおいてZ方向に沿って引き出される方向を上方向とする。
絶縁体層30の上に、導電体層21が設けられる。導電体層21は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成され、ソース線SRCとして使用される。導電体層21は、例えばリンがドープされたシリコンを含む。
導電体層21の上に、絶縁体層31が設けられる。絶縁体層31の上に、導電体層22が設けられる。導電体層22は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成され、選択ゲート線SGSとして使用される。導電体層22は、例えばタングステンを含む。
導電体層22の上に、絶縁体層32及び導電体層23が交互に積層される。導電体層23は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成される。積層された複数の導電体層23は、半導体基板20側から順に、それぞれワード線WL0~WL15として使用される。導電体層23は、例えばタングステンを含む。
最上層の導電体層23の上に、絶縁体層33が設けられる。絶縁体層33の上に、導電体層24が設けられる。導電体層24は、例えばXY平面に沿って広がった板状に形成され、選択ゲート線SGDとして使用される。導電体層24は、例えばタングステンを含む。
導電体層24の上に、絶縁体層34が設けられる。絶縁体層34の上に、導電体層25が設けられる。導電体層25は、例えばY方向に延伸したライン状に形成され、ビット線BLとして使用される。導電体層25は、例えば銅を含む。
メモリピラーMPの各々は、Z方向に沿って延伸して設けられ、絶縁体層31~33、及び導電体層22~24を貫通する。メモリピラーMPの底部は、導電体層21に接する。メモリピラーMPと導電体層22とが交差した部分は、選択トランジスタSTSとして機能する。メモリピラーMPと1つの導電体層23とが交差した部分は、1つのメモリセルトランジスタMTとして機能する。メモリピラーMPと導電体層24とが交差した部分は、選択トランジスタSTDとして機能する。
また、メモリピラーMPの各々は、例えばコア部材40、半導体層41、積層膜42を含む。コア部材40は、Z方向に沿って延伸して設けられる。コア部材40の上端は、例えば、導電体層24よりも上層に含まれる。コア部材40の下端は、例えば、導電体層21と同じ高さに達する。半導体層41は、コア部材40の周囲を覆う。メモリピラーMPの下部において、半導体層41の一部が、導電体層21に接する。積層膜42は、半導体層41と導電体層21とが接する部分を除いて、半導体層41の側面及び底面を覆う。コア部材40は、例えば酸化シリコン等の絶縁体を含む。半導体層41は、例えばシリコンを含む。
メモリピラーMP内の半導体層41の上面上に、柱状のコンタクトCVが設けられる。図示された領域には、6つのメモリピラーMPのうち、2つのメモリピラーMPにそれぞれ対応する2つのコンタクトCVが表示される。メモリ領域MAにおいて、部材SHEと重ならない、かつコンタクトCVが接続されていないメモリピラーMPには、図示されない領域においてコンタクトCVが接続される。
コンタクトCVの上には、1つの導電体層25、すなわち1つのビット線BLが接する。1つの導電体層25には、部材SLT及びSHEによって区切られた空間のそれぞれにおいて、1つのコンタクトCVが接続される。つまり、導電体層25の各々には、隣り合う部材SLT及びSHEの間毎に設けられた1つのメモリピラーMPと、隣り合う2つの部材SHEの間毎に設けられた1つのメモリピラーMPとが電気的に接続される。
部材SLTは、例えばXZ平面に沿って設けられた部分を有し、導電体層22~24を分割する。部材SLT内のコンタクトLIは、部材SLTに沿って設けられる。コンタクトLIの上端は、導電体層24と導電体層25との間に位置する。コンタクトLIの下端は、導電体層21と接する。コンタクトLIは、例えばソース線SRCの一部として使用される。スペーサSPは、コンタクトLIと導電体層22~24との間に設けられる。コンタクトLIと、導電体層22~24との間は、スペーサSPによって離隔及び絶縁される。
部材SHEは、例えばXZ平面に沿って設けられた部分を有し、導電体層24を分割する。部材SHEの上端は、導電体層24と導電体層25との間に位置する。部材SHEの下端は、最上層の導電体層23と導電体層24との間に位置する。部材SHEは、例えば酸化シリコン等の絶縁体を含む。部材SHEの上端と部材SLTの上端とは、揃っていてもよいし、揃っていなくてもよい。また、部材SHEの上端とメモリピラーMPの上端とは、揃っていてもよいし、揃っていなくてもよい。
実施形態に係る半導体記憶装置1におけるメモリピラーMPの断面構造について、図6を用いて説明する。図6は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのメモリピラーの断面構造の一例を示す、図5のVI-VI線に沿った断面図である。
図6に示すように、積層膜42は、例えばトンネル絶縁膜43、絶縁膜44、及びブロック絶縁膜45を含む。
導電体層23を含む断面において、コア部材40は、メモリピラーMPの中央部に設けられる。半導体層41は、コア部材40の側面を囲む。トンネル絶縁膜43は、半導体層41の側面を囲む。絶縁膜44は、トンネル絶縁膜43の側面を囲む。ブロック絶縁膜45は、絶縁膜44の側面を囲む。導電体層23は、ブロック絶縁膜45の側面を囲む。トンネル絶縁膜43及びブロック絶縁膜45の各々は、例えば酸化シリコンを含む。絶縁膜44は、例えば窒化シリコンを含む。
上述したメモリピラーMPにおいて、半導体層41が、メモリセルトランジスタMT0~MT15、並びに選択トランジスタSTD、及びSTSのチャネル(電流経路)として機能する。また、絶縁膜44が、メモリセルトランジスタMTの電荷蓄積層として使用される。半導体記憶装置1は、メモリセルトランジスタMT0~MT15、並びに選択トランジスタSTD及びSTSをオン状態にすることによって、ビット線BLとソース線SRCとの間でメモリピラーMPに電流を流す。
1.1.4.3 引出領域
引出領域HAの構造について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図7は、隣り合うブロックBLK0(BLKe)及びBLK1(BLKo)の領域に対応する(引出部HPeに含まれる)コンタクト領域CCT、並びに近傍のメモリ領域MA1の一部が示される。以下では、コンタクト領域CCT及びその近傍の構造について主に説明する。
引出領域HAの構造について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図7は、隣り合うブロックBLK0(BLKe)及びBLK1(BLKo)の領域に対応する(引出部HPeに含まれる)コンタクト領域CCT、並びに近傍のメモリ領域MA1の一部が示される。以下では、コンタクト領域CCT及びその近傍の構造について主に説明する。
コンタクト領域CCT及びその近傍において、複数の積層材SLの各々は、上層の積層材SLと重ならない部分(以下、テラス部分と呼ぶ)を有する。選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15の各々のテラス部分は、コンタクト領域CCTに含まれる。選択ゲート線SGDのテラス部分は、例えばコンタクト領域CCTの外部において、引出領域HAのメモリ領域MA1側の端部に含まれる。
テラス部分の形状は、階段(step)、段丘(terrace)、及び畦石(rimstone)等と類似する。より具体的には、例えば引出領域HAのメモリ領域MA1側の端部において、選択ゲート線SGDと積層材SL15との間に、段差が設けられる。また、コンタクト領域CCTにおいて、積層材SL15と積層材SL14との間、積層材SL14と積層材SL13との間、・・・、積層材SL1と積層材SL0との間、及び積層材SL0と選択ゲート線SGSとの間に、それぞれ段差が設けられる。
コンタクト領域CCTにおいて、メモリセルアレイ10は、スタジアム状階段部SS(SS1及びSS2)、傾斜部IP(IP1、IP2、及びIP3)、複数の部材CST、並びに複数のコンタクトCCを含む。
スタジアム状階段部SSは、平面視において中心部から四方に向かって昇順に形成された、複数のテラス部分である。積層体は、スタジアム状階段部SSの中心部に向かって窪む。スタジアム状階段部SSの中心部は、部材SLToを跨ぐように設けられる。スタジアム状階段部SS1及びSS2は、X方向に沿って並ぶ。
傾斜部IPは、平面視において矩形状に設けられた、連続する複数(図7の例では、4つ)の積層材SLの端部を含む段差である。積層体は、傾斜部IPの外側から内側に向かって窪む。傾斜部IP1は、スタジアム状階段部SS2をX方向に横断し、かつスタジアム状階段部SS1の中心部をY方向に縦断するように設けられる。傾斜部IP2は、傾斜部IP1の内側において、スタジアム状階段部SS2をX方向に横断し、かつスタジアム状階段部SS1とスタジアム状階段部SS2との間をY方向に縦断するように設けられる。傾斜部IP3は、傾斜部IP2の内側において、スタジアム状階段部SS2の中心部をY方向に縦断するように設けられる。
スタジアム状階段部SS1及びSS2は、傾斜部IP1、IP2、及びIP3によって、階段領域SA1、SA2、SA3、及びSA4に分割される。
階段領域SA1は、スタジアム状階段部SS1及びSS2のうち、傾斜部IP1の外側の領域である。階段領域SA1には、例えば積層材SL11~SL15のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA1において、積層材SL11~SL15のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。
階段領域SA2は、スタジアム状階段部SS1及びSS2のうち、傾斜部IP1の内側かつ傾斜部IP2の外側の領域である。階段領域SA2には、例えば積層材SL7~SL10のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA2において、積層材SL7~SL10のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって昇順に並ぶ。
階段領域SA3は、スタジアム状階段部SS1及びSS2のうち、傾斜部IP2の内側かつ傾斜部IP3の外側の領域である。階段領域SA3には、例えば積層材SL3~SL6のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA3において、積層材SL3~SL6のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。
階段領域SA4は、傾斜部IP3の内側に設けられる領域である。階段領域SA4には、例えば積層材SL0~SL2、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA4において、選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL2のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって昇順に並ぶ。
階段領域SA1における積層材SL11のテラス部分と、階段領域SA2における積層材SL7のテラス部分とは、傾斜部IP1のうちメモリ領域MA1側の部分をX方向に挟んで隣り合うように設けられる。階段領域SA3における積層材SL3のテラス部分と、階段領域SA4における選択ゲート線SGSのテラス部分とは、傾斜部IP3のうちメモリ領域MA1側の部分を、X方向に挟んで隣り合うように設けられる。
複数の部材CSTの各々は、X方向に延び、内部に絶縁体が埋め込まれた構造を有する。部材CSTは、積層体を貫通するように設けられる。図7に示す例では、各ブロックBLKにおいて、メモリセルアレイ10は、例えば2つの部材CSTを含む。すなわち、メモリセルアレイ10は、1つのコンタクト領域CCT当たり4つの部材CSTを有する。1つのブロックBLKに含まれる2つの部材CSTは、X方向に沿って並ぶ。当該2つの部材CSTの間と、スタジアム状階段部SS1とSS2との間とは、Y方向に沿って並ぶように配置される。ブロックBLKeに含まれる2つの部材CSTと、ブロックBLKoに含まれる2つの部材CSTとは、例えば選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL14のそれぞれのテラス部分をY方向に沿って挟むように設けられる。
引出領域HAにおいて、複数のコンタクトCCの各々は、各ブロックBLK内に設けられる複数の積層材SLのテラス部分のうち、対応する積層材SLのテラス部分の上面上に設けられる。
コンタクト領域CCTにおいて、1つのブロックBLKに含まれる選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、例えばX方向に沿って直線上に配置される。積層材SL15、SL14、SL13、SL12、SL11、SL7、SL8、SL9、SL10、SL6、SL5、SL4、SL3、及び選択ゲート線SGS、並びに積層材SL0、SL1、及びSL2のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって、この順に並ぶように設けられる。しかしながら、選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、必ずしも直線上に配置される必要はなく、Y方向においてずれて配置されてもよい。
また、引出領域HAの端部において、複数のストリングユニットSUに対応する複数の選択ゲート線SGDのそれぞれに対応するコンタクトCCは、例えばY方向に沿って直線上に配置される。しかしながら、複数の選択ゲート線SGDのそれぞれに対応するコンタクトCCは、必ずしも直線上に配置される必要はなく、X方向においてずれて配置されてもよい。
なお、引出領域HAにおいて、ブロックBLK0(BLKe)に対応する部分とブロックBLK1(BLKo)に対応する部分とは、例えば部材SLToについて、Y方向に対称的な構造を有する。
また、引出部HPoに含まれるコンタクト領域CCTの構造は、例えば引出部HPeに含まれるコンタクト領域CCTの構造と同等である。引出部HPeにおいて、コンタクト領域CCTは、例えばメモリ領域MA1側に設けられる。一方で、引出部HPoにおいて、コンタクト領域CCTは、例えばメモリ領域MA2側に設けられる。
次に、メモリセルアレイ10のコンタクト領域CCTにおける断面構造について図8を用いて説明する。図8は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
図8に示す断面において、積層体は、ワード線WL0~WL15に対応する複数の導電体層23、及び選択ゲート線SGSに対応する導電体層22のそれぞれのテラス部分を含む。これにより、図8に示す断面において、複数の導電体層23、及び導電体層22の各々と、複数のコンタクトCCのうち対応するコンタクトCCとが接続される。
複数の導電体層23の上方には、絶縁体層34が設けられる。
階段領域SA1に設けられた階段構造と、階段領域SA2に設けられた階段構造とは、例えば、高さが異なることを除いて、YZ面に関して面対称な構造を有する。階段領域SA1内の階段構造の高さは、階段領域SA2内の階段構造の高さよりも高い。
階段領域SA3に設けられた階段構造と、階段領域SA4に設けられた階段構造とは、例えば、高さが異なることを除いて、YZ面に関して面対称な構造を有する。階段領域SA3内の階段構造の高さは、階段領域SA4内の階段構造の高さよりも高い。
コンタクト領域CCTにおいて、メモリセルアレイ10は、複数のコンタクトCCに対応する複数の導電体層26を含む。複数の導電体層26の各々は、対応するコンタクトCCの上面上に設けられる。これにより、導電体層22及び23のそれぞれと、関連付けられた導電体層26との間が、コンタクトCCを介して電気的に接続される。導電体層26は、例えば導電体層25と同じ高さの層に含まれる。
以上のようにして積層配線に関連付けられたコンタクトCC及び導電体層26を介して、NANDストリングNSに接続された積層配線が、ロウデコーダモジュール15と電気的に接続される。コンタクトCCとロウデコーダモジュール15との間は、例えば、コンタクト領域C4Tを介して接続される。なお、コンタクトCCは、メモリセルアレイ10の外側の領域に設けられたコンタクトを介してロウデコーダモジュール15と接続されてもよい。
図8に示す断面図において、ワード線WL15~WL11、及びWL7~WL3のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、積層配線のうちメモリ領域MA1側から延びる部分に接続される。ワード線WL2~WL0のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、積層配線のうちメモリ領域MA2側から延びる部分に接続される。選択ゲート線SGSに対応するコンタクトCCは、積層配線のうちメモリ領域MA1側から延びる部分、及び積層配線のうちメモリ領域MA2側から延びる部分のいずれにも接続される。なお、積層配線のうちメモリ領域MA1側から延びる部分、及び積層配線のうちメモリ領域MA2側から延びる部分は、図8には図示しない積層配線の部分を介して接続される。また、ワード線WL3~WL10のそれぞれに対応する(階段領域SA2及びSA3に含まれる)複数のコンタクトCCは、例えば図8には図示しない領域を介して、積層配線のうちメモリ領域MA1側から延びる部分、及び積層配線のうちメモリ領域MA2側から延びる部分を接続する部分に接続される。
階段領域SA2に設けられるコンタクトCCと、メモリ領域MAとの間の接続について、図9を用いて説明する。図9は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの断面構造の一例を示す断面図である。図9では、図7に示す領域の、積層材SL8を含むメモリセルアレイ10のXY断面の断面図が示される。
図9に示すように、積層材SL8と同等の高さにおいて、積層材SL8よりも下層のテラス部分を含む領域には、積層体には含まれない絶縁体層34が設けられる。より具体的には、各ブロックBLKにおけるメモリ領域MA1側の領域、及びメモリ領域MA2側の領域において、絶縁体層34が、積層材SL8と同等の高さに2箇所形成される。各絶縁体層34は、部材SLToに接する。絶縁体層34が設けられるメモリ領域MA1側の領域は、積層材SL7のテラス部分に対応する。絶縁体層34が設けられるメモリ領域MA2側の領域は、積層材SL0~SL6及び選択ゲート線SGSのテラス部分に対応する。そして、各ブロックBLKにおいて、下層のワード線WL7~WL0、及び選択ゲート線SGSに対応する複数のコンタクトCCの各々が、2箇所の絶縁体層34のうち対応する絶縁体層34内を貫通する。なお、図9において、ワード線WL8に対応するコンタクトCCは、ワード線WL8に対応する導電体層23の上面上の、点線で示される円の位置に設けられる。
各ブロックBLKにおいて、メモリ領域MA1側の絶縁体層34とメモリ領域MA1側の部材CSTとの間、及びメモリ領域MA2側の絶縁体層34とメモリ領域MA2側の部材CSTとの間のそれぞれと対応するように、積層材SLは、2つの犠牲部材SMを含む。犠牲部材SMは、後述する半導体記憶装置1の製造工程において、導電体層22及び複数の導電体層23を形成するために設けられる犠牲部材が、導電体層22及び複数の導電体層23に置換されずに残存するものである。2つの犠牲部材SMは、それぞれ対応する部材CST及び絶縁体層34に接する。犠牲部材SMは、絶縁体を含む。犠牲部材SMに含まれる絶縁体は、例えば窒化シリコンである。
2つの部材CSTと部材SLToとの間において、導電体層23のうちコンタクトCCが設けられる部分は、上述した2箇所の絶縁体層34及び2つの犠牲部材SMによって、メモリ領域MA1及びMA2のいずれからも切り離される。一方、導電体層23のうちコンタクトCCが設けられる部分は、2つの部材CSTの間、及び2つの部材CSTと部材SLTeとの間を介して、メモリ領域MA1及びMA2のいずれとも接続される。このため、ワード線WL8に対応する導電体層23は、対応するコンタクトCCとメモリセルトランジスタMTとの間を電気的に接続することができる。階段領域SA2にテラス部分を有する他の導電体層23についても同様である。
図10は、実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図7のX-X線に沿った断面図である。図10では、階段領域SA4を含む領域が示される。
図10に示す断面において、部材CSTの上面の高さは、例えばワード線WL15に対応する導電体層23の上面の高さよりも高い。部材CSTの下面の高さは、例えば導電体層22の下面の高さよりも低い。なお、部材CSTの上面の高さは、例えば部材SLTの上面の高さと同等である。また、部材CSTの下面の高さは、例えば部材SLTの下面の高さと同等である。
部材SLTeと部材CSTとの間において、メモリセルアレイ10の積層体は、導電体層22、及び複数の導電体層23を含む。導電体層22、及び複数の導電体層23の各々は、部材SLTe及び部材CSTに接する。
部材CSTと、部材SLToとの間において、メモリセルアレイ10の積層体は、例えば導電体層22、及び複数の犠牲部材SMを含む。各ブロックBLKにおいて、複数の犠牲部材SMは、複数の導電体層23に対応して設けられる。複数の犠牲部材SMの各々は、対応する導電体層23と同等の高さに設けられる。導電体層22は、部材SLTo及びCSTに接する。複数の犠牲部材SMは、部材CSTに接する。一方で、複数の犠牲部材SMは、絶縁体層34に接するため、部材SLToには接しない。導電体層22、及び複数の犠牲部材SMは、コンタクト領域CCTの階段領域SA4を含むYZ断面において、複数の絶縁体層32とともに、例えばV字状の構造を形成する。すなわち、複数の積層材SLは、部材SLTo側から、部材SLTe側に向かって高くなる階段構造を形成する。当該V字状の構造において、複数の犠牲部材SMの端部、絶縁体層32の端部、及び導電体層22により囲まれる部分には、絶縁体層34が埋め込まれる。
ブロックBLK0において、複数の犠牲部材SMは、+Y方向に向かって高くなる傾斜部IP1~IP3を含む。また、ブロックBLK1において、複数の犠牲部材SMは、-Y方向に向かって高くなる傾斜部IP1~IP3を含む。より具体的には、各ブロックBLKのワード線WL11~WL14と同等の高さにおいて、4層の犠牲部材SMのそれぞれの端部は、傾斜部IP1に含まれる。また、各ブロックBLKのワード線WL7~WL10と同等の高さにおいて、4層の犠牲部材SMのそれぞれの端部は、傾斜部IP2に含まれる。また、各ブロックBLKのワード線WL1~WL4と同等の高さにおいて、4層の犠牲部材SMのそれぞれの端部は、傾斜部IP3に含まれる。ブロックBLKeに含まれる傾斜部IPと、ブロックBLKoに含まれる傾斜部IPとは、例えばXZ面に関して、互いに面対称に設けられる。
1.2 半導体記憶装置の製造方法
図11は、実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。図12~図33は、実施形態に係る半導体記憶装置1が備えるメモリセルアレイ10の製造途中の構造の一例を示す平面図又は断面図である。図13、14、17、20、23、27、29、及び32に示す平面図は、図7に対応する領域を示す。図12、15、18、21、24、26、及び33に示す断面図は、図8に対応する領域を示す。図16、19、22、25、28、30、及び31に示す断面図は、図10に対応する領域を示す。以下に、図11を適宜参照して、実施形態に係る半導体記憶装置1における、積層体の階段構造の形成に関する製造工程の一例について説明する。
図11は、実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。図12~図33は、実施形態に係る半導体記憶装置1が備えるメモリセルアレイ10の製造途中の構造の一例を示す平面図又は断面図である。図13、14、17、20、23、27、29、及び32に示す平面図は、図7に対応する領域を示す。図12、15、18、21、24、26、及び33に示す断面図は、図8に対応する領域を示す。図16、19、22、25、28、30、及び31に示す断面図は、図10に対応する領域を示す。以下に、図11を適宜参照して、実施形態に係る半導体記憶装置1における、積層体の階段構造の形成に関する製造工程の一例について説明する。
図11に示すように、実施形態に係る半導体記憶装置1の製造工程では、S100~S113の処理が順に実行される。
まず、犠牲部材と絶縁体層とが交互に積層される(S100)。
より具体的には、図12に示すように、半導体基板20の上に、ロウデコーダモジュール15等に対応する回路(図示せず)を含む絶縁体層30が形成される。絶縁体層30の上には、導電体層21及び絶縁体層31が順に形成される。絶縁体層31の上には、16層の犠牲部材50、及び16層の絶縁体層32が、犠牲部材50、絶縁体層32、犠牲部材50、・・・、犠牲部材50、絶縁体層32の順に形成される。最上層の絶縁体層32の上には、2層の犠牲部材50、及び1層の絶縁体層33が、犠牲部材50、絶縁体層33、及び犠牲部材50の順に積層される。なお、図12に示された複数の犠牲部材50は、選択ゲート線SGS、積層材SL0~SL15、又は選択ゲート線SGDに関連付けられる。
そして、引出領域HAにおいて、1層の犠牲部材50の部分が除去される。
より具体的には、図13に示すように、引出領域HAのうちのメモリ領域MA1側の一端を除く領域において、少なくとも1層の犠牲部材50が除去される。これにより、引出領域HAとメモリ領域MA1との境界近傍において、少なくとも1層の犠牲部材50による段差が形成される。また、コンタクト領域CCTにおいて、上述の1層の犠牲部材50、及び1層の絶縁体層33が除去される。
そして、図14に示すように、マスクM1が形成される(S101)。マスクM1は開口部OP1及びOP2を含む。開口部OP1及びOP2は、例えばリソグラフィ処理によって形成される。開口部OP1は、積層材SL11及びSL7の各々のテラス部分が形成される領域に対応する部分を含む。開口部OP2は、積層材SL3及び選択ゲート線SGSの各々のテラス部分が形成される領域に対応する部分を含む。
それから、異方性のエッチング処理と、等方性のエッチング処理との繰り返しにより、2つのスタジアム状の階段構造が形成される(S102)。
より具体的には、マスクM1を用いた異方性のエッチング処理が実行され、1層の犠牲部材50が除去される。そして、マスクM1の等方性のエッチング処理が実行される。これにより、開口部OP1及びOP2がそれぞれ、図14の点線(1)及び(1’)で示される部分まで等方的に広がる。それから、マスクM1を用いた異方性のエッチング処理が実行される。これにより、点線(1)で示される部分まで広がった開口部OP1、及び点線(1’)で示される部分まで広がった開口部OP2の各々において、1層の犠牲部材50が除去される。そして、マスクM1の等方性のエッチング処理が実行される。これにより、図14の点線(2)及び(2’)で示される部分まで、開口部OP1及びOP2がそれぞれ等方的に広がる。それから、マスクM1を用いた異方性のエッチング処理が実行される。これにより、点線(2)で示される部分まで広がった開口部OP1、及び点線(2’)で示される部分まで広がった開口部OP2の各々において、1層の犠牲部材50が除去される。そして、マスクM1の等方性のエッチング処理が実行される。これにより、図14の(3)及び(3’)で示される部分まで、開口部OP1及びOP2がそれぞれ等方的に広がる。それから、マスクM1を用いた異方性のエッチング処理が実行される。これにより、点線(3)で示される部分まで広がった開口部OP1、及び点線(3’)で示される部分まで広がった開口部OP2の各々において、1層の犠牲部材50が除去される。
S102の処理により、図15及び図16に示すように、階段領域SA1及びSA2、並びに階段領域SA3及びSA4のそれぞれに対応する領域において、X方向及びY方向のそれぞれに延びる階段構造が形成される。階段領域SA1及びSA2に対応する領域における下層から1段目のテラス部分、並びに階段領域SA3及びSA4に対応する領域における下層から1段目のテラス部分は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて、略同一の幅W1を有する。階段領域SA1及びSA2に対応する領域における下層から2段目のテラス部分、並びに階段領域SA3及びSA4に対応する領域における下層から2段目のテラス部分は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて、略同一の幅W2を有する。階段領域SA1及びSA2に対応する領域における下層から3段目のテラス部分、並びに階段領域SA3及びSA4に対応する領域における下層から3段目のテラス部分は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて、略同一の幅W3を有する。幅W1~W3は、例えば略同一であるが、異なっていてもよい。S102の処理が完了した後に、マスクM1は除去される。
次に、図17に示すように、マスクM2が形成される(S103)。マスクM2は開口部OP3を含む。開口部OP3は、例えばリソグラフィ処理によって形成される。開口部OP3は、階段領域SA2、SA3、及びSA4が形成される領域を含む。開口部OP3は、傾斜部IP1が形成される領域に対応する。
そして、マスクM2を用いた異方性のエッチング処理が実行される(S104)。
より具体的には、マスクM2を用いた異方性のエッチング処理により、開口部OP3において、4層の犠牲部材50、及び4層の絶縁体層32が除去される。これにより、図18及び図19に示すように、傾斜部IP1が形成される。また、図18に示すように、階段領域SA2において、積層材SL7~SL10の各々のテラス部分が形成される予定の部分が形成される。S104の処理が完了した後に、マスクM2は除去される。
それから、図20に示すように、マスクM3が形成される(S105)。マスクM3は開口部OP4を含む。開口部OP4は、例えばリソグラフィ処理によって形成される。開口部OP4は、階段領域SA3及びSA4が形成される領域を含む。開口部OP4は、傾斜部IP2が形成される領域に対応する。
次に、マスクM3を用いた異方性のエッチング処理が実行される(S106)。
具体的には、マスクM3を用いた異方性のエッチング処理により、開口部OP4において、4層の犠牲部材50、及び4層の絶縁体層32が除去され、図21に示すように、傾斜部IP2が形成される。これにより、階段領域SA3において、積層材SL3~SL6の各々のテラス部分が形成される予定の部分が形成される。また、図22に示すように、階段領域SA4を含むY方向に沿った断面においても、傾斜部IP2が形成される。S106の処理が完了した後に、マスクM3は除去される。
そして、図23に示すように、マスクM4が形成される(S107)。マスクM4は開口部OP5を含む。開口部OP5は、例えばリソグラフィ処理によって形成される。開口部OP5は、階段領域SA4が形成される領域を含む。開口部OP5は、傾斜部IP3が形成される領域に対応する。
それから、マスクM4を用いた異方性のエッチング処理が実行される(S108)。
具体的には、マスクM4を用いた異方性のエッチング処理により、開口部OP5において、4層の犠牲部材50、及び4層の絶縁体層32が除去される。これにより、図24に示すように、傾斜部IP3が形成される。また、図25に示すように、階段領域SA4を含むY方向に沿った断面においても、傾斜部IP3が形成される。このようにして、階段領域SA4において、積層材SL0~SL2、及び選択ゲート線SGSの各々のテラス部分が形成される予定の部分が形成される。S108の処理が完了した後に、マスクM4は除去される。
次に、図26に示すように、引出部HPに設けられた複数の犠牲部材50の複数のテラス部分の上に、絶縁体層34が形成される。
より具体的には、引出領域HAの引出部HPに形成された段差が、絶縁体層34によって、埋め込まれる。そして、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって、絶縁体層34の上面が平坦化される。絶縁体層34は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成される。
それから、メモリ領域MAにおいて、メモリピラーMPが形成される(S109)。
そして、図27及び図28に示すように、複数のスリットSH及びCSHが形成される(S110)。
具体的には、フォトリソグラフィ等によって、部材SLT、及び複数の部材CSTに対応する領域が開口したマスクが形成される。それから、当該マスクを用いた異方性のエッチングによって、例えば絶縁体層31及び34、複数の絶縁体層32、並びに複数の犠牲部材50を分割するスリットSH及びCSHが形成される。なお、コンタクト領域CCTの外部の領域において、スリットSHは、選択ゲート線SGDに対応する犠牲部材50及び絶縁体層33も分割する。
次に、図29及び図30に示すように、各スリットCSH内に部材CSTが形成される(S111)。
具体的には、まずスリットCSHの側面及び底面を覆うように絶縁部が形成される。そして、スリットCSH外に形成された絶縁部が例えばCMPによって除去される。
それから、犠牲部材50の置換処理が実行され、図31に示すように、ワード線WL0~WL15等の積層配線が形成される(S112)。例えば、図30に示す断面においてスリットSHに接する複数の犠牲部材50の部分の各々は、導電体層22、又は23に置換される。一方、例えばスリットSHに接しない複数の犠牲部材50の部分は、置換されない。当該置換されない複数の犠牲部材50の部分は、複数の犠牲部材SMとして残存する。
より具体的には、まず、熱リン酸等によるウェットエッチングによって、スリットSHを介して複数の犠牲部材50の部分が選択的に除去される。ここで、図30に示す断面において、各ブロックBLK内の部材CSTと、各ブロックBLKに接する部材SLTeに対応するスリットSHとの間に含まれる複数の犠牲部材50の部分は、当該スリットSHを介して、除去される。また、図30に示す断面において、各ブロックBLK内の部材CSTと、各ブロックBLKに接する部材SLToに対応するスリットSHとの間に含まれる複数の犠牲部材50の部分のうち、選択ゲート線SGSに対応する犠牲部材50の部分は、部材SLToに対応するスリットSHを介して、除去される。一方で、図30に示す断面において、各ブロックBLK内の部材CSTと、各ブロックBLKに接する部材SLToに対応するスリットSHとの間に含まれる複数の犠牲部材50の部分のうち、積層材SL0~SL15の各々に対応する複数の犠牲部材50の部分は、スリットSHに接しないことにより、除去されない。当該除去されない複数の犠牲部材50の部分は、複数の犠牲部材SMとして残存する。複数の犠牲部材50の部分が除去されたメモリセルアレイ10の構造は、残存した複数の犠牲部材SM、複数のメモリピラーMP、部材CST、及び図示しない支持柱等によって維持される。そして、導電体が、スリットSHを介して、犠牲部材50が除去された空間に埋め込まれる。本工程における導電体の形成には、例えばCVDが使用される。
その後、スリットSH内部に形成された導電体がエッチバック処理によって除去され、隣り合う配線層に形成された導電体が分離される。これにより、選択ゲート線SGSとして機能する導電体層22と、ワード線WL0~WL15としてそれぞれ機能する複数の導電体層23と、選択ゲート線SGDとして機能する導電体層24とがそれぞれ形成される。なお、本工程において形成される導電体層22~24は、バリアメタルを含んでもよい。この場合、犠牲部材50の除去後の導電体の形成では、例えばバリアメタルとして窒化チタンが成膜された後に、タングステンが形成される。
そして、図32に示すように、スリットSH内に部材SLTが形成される(S113)。
具体的には、まずスリットSHの側面及び底面を覆うように絶縁膜(スペーサSP)が形成される。そして、スリットSHの底部に設けられたスペーサSPの一部が除去され、スリットSHの底部において導電体層21の一部が露出する。それから、スリットSH内に導電体(コンタクトLI)が形成され、スリットSHの外に形成された導電体が例えばCMPによって除去される。この後に、図示しない領域において、Y方向に隣接する部材SLT間における部材SHEに対応する領域に、部材SLTと平行するように複数の溝が形成される。そして、各溝内に絶縁膜が埋め込まれることによって、導電体層24をY方向に分割する部材SHEが形成される。
それから、図33に示すように、複数のコンタクトCCが形成される。
具体的には、フォトリソグラフィ等によって、コンタクトCCに対応する領域が開口したマスクが形成される。そして、当該マスクを用いた異方性エッチングによって、例えばテラス部分の上方に形成された絶縁体を貫通するホールが形成される。ホールの各々の底部において、対応する導電体層22~24が露出する。その後、ホールが、導電体によって埋め込まれる。積層体の上面に形成された導電体が例えばCMPによって除去されることにより、複数のコンタクトCCの各々の上端に対応する面が露出する。
以上の工程により、メモリセルアレイ10の構造が形成される。
なお、以上で説明した製造工程はあくまで一例であり、これに限定されない。例えば、各製造工程の間にはその他の処理が挿入されてもよいし、一部の工程が省略又は統合されてもよい。また、各製造工程は、可能な範囲で入れ替えられてもよい。例えば、メモリピラーMPが形成される工程と、コンタクト領域CCT内の階段構造が形成される工程とは、入れ替えられてもよい。
1.3 本実施形態に係る効果
実施形態によれば、半導体記憶装置1の歩留まりの低下を抑制することができる。実施形態の効果について、以下に説明する。
実施形態によれば、半導体記憶装置1の歩留まりの低下を抑制することができる。実施形態の効果について、以下に説明する。
実施形態によれば、半導体記憶装置1の製造工程において、コンタクト領域CCT内のテラス部分を含む階段構造が形成された後、S112の工程において、複数の犠牲部材50の部分は、スリットSHを介したウェットエッチングにより除去される。そして、犠牲部材50が除去された空間に導電体が埋め込まれることで、導電体層22、24、及び複数の導電体層23が形成される。実施形態では、S112の工程において犠牲部材50が置換される前に、部材CSTが形成される。これにより、犠牲部材50は、例えば図30に示すように、半導体記憶装置1のYZ断面において、部材CSTとスリットSHとの間に挟まれる部分と、部材CSTと絶縁体層34との間に挟まれる部分とを含む。このうち、部材CSTと絶縁体層34との間に挟まれる部分は、S112の工程により置換されない。このため、部材CSTと絶縁体層34との間に挟まれる犠牲部材50の部分は、犠牲部材SMとして残る。したがって、導電体層22、24、及び複数の導電体層23の形成の際に生じる積層体の傾き(Incline)の発生を抑制することができる。
補足すると、コンタクト領域CCT内の各ブロックBLKにおける半導体記憶装置1のYZ断面の積層体の構造は、XZ面に関して非対称な構造である。すなわち、半導体記憶装置1は、コンタクト領域CCT内の1つのブロックBLKにおいて、例えば図10に示すように階段領域SA4においてY方向に沿って延びる階段構造に起因する非対称性を有する。これにより、例えばこのような階段構造中の複数の犠牲部材50の全体が導電体層22及び複数の導電体層23に置換される場合に、当該非対称性に起因してY方向に沿って比較的大きな応力が発生する。置換処理の際、積層体は上部が支持されないため、当該Y方向に沿った応力により半導体記憶装置1の積層体が倒れる可能性や、破壊される可能性がある。
実施形態によれば、各ブロックBLKに含まれる部材CSTと、各ブロックBLKに接する部材SLToとにより挟まれる領域において、半導体記憶装置1は、犠牲部材50の部分が置換されずに残存する犠牲部材SMを含む。このため、全ての犠牲部材50が置換される場合と比較して、導電体層22及び複数の導電体層23がより対称的に形成され、応力の発生が抑制される。したがって、導電体層22及び複数の導電体層23の形成の際に生じる積層体の傾きの発生を抑制することができる。さらには、半導体記憶装置1の歩留りを向上させることができる。
また、2つの部材CSTの間は、スタジアム状階段部SS1とSS2との間と、Y方向に沿って並ぶように配置される。これにより、置換処理の際、部材CSTと部材SLToとの間でメモリ領域MA1及びMA2のいずれからも孤立する配線層の部分と、部材CSTと部材SLTeとの間の配線層の部分とを、2つの部材CSTの間を介して接続させることができる。
2. 変形例
なお、上述の実施形態は、種々の変形が可能である。
なお、上述の実施形態は、種々の変形が可能である。
以下に、変形例に係る半導体記憶装置について説明する。以下では、変形例に係る半導体記憶装置の構成及び製造工程について、実施形態に係る半導体記憶装置1と相違する点を中心に説明する。変形例に係る半導体記憶装置によっても、実施形態と同様の効果が奏される。
2.1 第1変形例
上述の実施形態では、部材CSTがスリットCSH内に形成される場合を示したが、これに限られない。例えば、部材CSTは、ホールを用いて形成されてもよい。第1変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、部材CSTに関する部分を除き、実施形態の構成及び製造方法と同等である。以下の説明では、部材CSTの構成及び製造方法について主に説明する。
上述の実施形態では、部材CSTがスリットCSH内に形成される場合を示したが、これに限られない。例えば、部材CSTは、ホールを用いて形成されてもよい。第1変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、部材CSTに関する部分を除き、実施形態の構成及び製造方法と同等である。以下の説明では、部材CSTの構成及び製造方法について主に説明する。
第1変形例に係る半導体記憶装置1の構成について、図34、35、及び36を用いて説明する。図34は、第1変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図35は、第1変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの断面構造の一例を示す断面図である。図35では、図34に示す領域の、積層材SL8におけるメモリセルアレイ10のXY断面の構造が示される。図36は、第1変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図34のXXXVI-XXXVI線に沿った断面図である。
図34に示す平面図において、各部材CSTは、例えば5つの部分CPを含む。5つの部分CPは、それぞれ例えば長軸方向がX方向に平行で、短軸方向がY方向に平行な楕円形状の内部に、絶縁体が埋め込まれた構造を有する。5つの部分CPは、例えばX方向に沿って互いに離間して並ぶ。
部材CSTの断面構造について、図35を用いて説明する。
図35に示す断面図において、複数の部材CSTの各々は、例えば図34の平面図で示した部材CSTに含まれる5つの部分CPに対応する領域を囲むように設けられる。より具体的には、各部材CSTは、例えば各々が部分CPの平面構造を囲むように設けられる5つの楕円形状がX方向に沿って並ぶような形状を有する。ここで、X方向に沿って並ぶ5つの楕円形状のうち、隣り合う2つの楕円形状の少なくとも一部分は重なるように配置される。
部材CSTの断面構造について、図36を用いてさらに説明する。
図36に示すように、各部分CPは、複数の積層材SLを貫通する。各部分CPの上部は、絶縁体層34に接する。各部分CPの底部は、導電体層21に接する。
各部材CSTに含まれる5つの部分CPのうち、隣り合う2つの部分CPは、導電体層22、及び積層材SL0~SL15のそれぞれと同等の高さにおいて、部材CSTの部分により接続される。
部材CSTは、導電体層22、及び複数の導電体層23のそれぞれと同等の高さにおいて、図35に示す部材CSTの断面構造と同等の断面構造を有する。また、部材CSTは、導電体層21、並びに絶縁体層31、32、及び34のそれぞれと同等の高さにおいて、図34に示す部材CSTの平面構造と同等の断面構造を有する。
以上のような構成において、第1変形例に係る半導体記憶装置1は、例えば実施形態と同等に、複数の導電体層23の各々と同等の高さに犠牲部材SMを含む。
次に、第1変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法について、図37~図40を用いて、説明する。図37に示す平面図は、図34に示す領域に対応する。図38及び図39に示す断面図は、図36に示す領域に対応する。図40に示す断面図は、図35に示す領域に対応する。第1変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法は、部材CSTを形成する工程を除き、実施形態に係る半導体記憶装置1の製造方法と実質的に同等である。以下では、部材CSTを形成する工程(すなわち、図27~図30に対応する工程)について、主に説明する。
第1変形例では、積層体の階段構造を形成した後、実施形態のS109の工程に実施形態のS111の工程が統合され、メモリピラーMPに加えて、部材CSTを形成する。図37及び図38に示すように、例えばメモリピラーMPに対応するホールの形成と同じ工程により、部分CPに対応するホールCHが形成される。
より具体的には、フォトリソグラフィ等によって、メモリピラーMP及び部分CPのそれぞれに対応する領域が開口したマスクが形成される。それから、当該マスクを用いた異方性のエッチングによって、例えば絶縁体層31及び34、複数の絶縁体層32、並びに複数の犠牲部材50を貫通するホールCHが形成される。
それから、メモリピラーMPが形成されるホール内に、メモリピラーMPが形成される。
そして、図39に示すように、ホールCHを介した熱リン酸等によるウェットエッチングによって、複数の犠牲部材50の部分が選択的に除去される。これにより、部材CSTが形成される予定の空間CSPが形成される。なお、複数の絶縁体層32は、ウェットエッチングによって除去されない。
この工程により、図40に示すように、犠牲部材50と同等の高さにおいて、図35に示した部材CSTの断面構造に対応する空間CSPの形状が形成される。
その後、絶縁体が、空間CSP内に埋め込まれる。空間CSP内に埋め込まれる絶縁体は、例えば、酸化シリコンである。
以上の工程により、部材CSTが形成される。
それから、実施形態のS110の工程において、スリットSHが形成される。実施形態とは異なり、スリットSHは部材CSTが形成された後に形成される。
以上のような構成及び製造方法によっても、実施形態と同等の効果が奏される。
2.2 第2変形例
上述の第1変形例では、製造工程において、ホールCHを介したウェットエッチングによって、複数の犠牲部材50の部分が除去される例を示したが、これに限られない。例えば、ホールCHを介したウェットエッチングによって、複数の犠牲部材50の部分に加えて、絶縁体層31の部分、及び複数の絶縁体層32の部分が除去されてもよい。
上述の第1変形例では、製造工程において、ホールCHを介したウェットエッチングによって、複数の犠牲部材50の部分が除去される例を示したが、これに限られない。例えば、ホールCHを介したウェットエッチングによって、複数の犠牲部材50の部分に加えて、絶縁体層31の部分、及び複数の絶縁体層32の部分が除去されてもよい。
第2変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、部材CSTに関する部分を除き、第1変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法と実質的に同等である。以下の説明では、部材CSTの構成及び製造方法について主に説明する。
第2変形例に係る半導体記憶装置1の構成について、図41及び42を用いて説明する。図41は、第2変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図42は、第2変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図41のXLII-XLII線に沿った断面図である。
図41に示す平面レイアウトにおいて、複数の部材CSTはそれぞれ、例えばX方向に並ぶ5つの楕円形状のうち隣り合う2つの楕円形状の少なくとも一部分が重なるような構造を有する。すなわち、図41における複数の部材CSTの平面構造は、第1変形例の(図35に示す)部材CSTの断面構造と同等である。
なお、積層材SL0~SL15、導電体層22、及び絶縁体層32の各々と同等の高さにおいて、複数の部材CSTの断面構造は、図41に示す複数の部材CSTの平面構造と実質的に同等である。
次に、部材CSTの断面構造について、図42を用いて説明する。
図42に示すように、コンタクト領域CCTにおいて、複数の部材CSTは、複数の積層材SLを貫通する。各部材CSTの上部は、絶縁体層34に接する。各部材CSTの底部は、導電体層21に接する。より具体的に、複数の部材CSTの各々の底部は、例えば絶縁体層31の下面と同等の高さを有する下面を有する部分と、絶縁体層31の下面よりも低い位置において導電体層21に接する下面を有する複数の部分とを含む。
なお、以上のような構成においても、第2変形例に係る半導体記憶装置1は、実施形態と同等に、複数の導電体層23の各々と同等の高さに犠牲部材SMを含む。
次に、第2変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法について、図43を用いて、説明する。図43に示す断面図は、図42に示す領域に対応する。以下では、第2変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法について、第1変形例における製造方法と異なる点について主に説明する。
まず、第1変形例の図38に示す工程と同等の工程により、ホールCHが形成される。
それから、図43に示すように、ホールCHを介したウェットエッチングによって、複数の犠牲部材50の部分、絶縁体層31及び34の部分、並びに複数の絶縁体層32の部分が選択的に除去される。これにより、部材CSTが形成される空間CSPが形成される。
より具体的には、例えば第1変形例の図39に示す工程と同等の工程により、複数の犠牲部材50の部分が選択的に除去される。そして、犠牲部材50の部分が除去されたホールCHを介したフッ酸等によるウェットエッチングによって、絶縁体層31及び34の部分、並びに複数の絶縁体層32の部分が選択的に除去される。なお、例えば絶縁体層31及び34の部分、並びに複数の絶縁体層32の部分は、複数の犠牲部材50の部分よりも先に除去されてもよい。
その後、絶縁体が、空間CSP内に埋め込まれる。
以上の工程により、部材CSTが形成される。
以上のような構成及び製造方法によっても、実施形態及び第1変形例と同等の効果が奏される。
2.3 第3変形例
上述の実施形態、第1変形例、及び第2変形例では、複数の積層配線に対応する複数のテラス部分が、XZ断面においてスタジアム状の階段構造を形成する場合を示したが、これらに限られない。半導体記憶装置1は、例えば複数の積層配線に対応する複数のテラス部分が、メモリ領域MA1側から、メモリ領域MA2側に向かって、X方向に沿って昇順、又は降順に並ぶものであってもよい。
上述の実施形態、第1変形例、及び第2変形例では、複数の積層配線に対応する複数のテラス部分が、XZ断面においてスタジアム状の階段構造を形成する場合を示したが、これらに限られない。半導体記憶装置1は、例えば複数の積層配線に対応する複数のテラス部分が、メモリ領域MA1側から、メモリ領域MA2側に向かって、X方向に沿って昇順、又は降順に並ぶものであってもよい。
第3変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、積層体の階段構造に関する部分を除き、実施形態、第1変形例、及び第2変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法と同等である。以下の説明では、積層体の階段構造の構成及び製造方法について主に説明する。
第3変形例に係る半導体記憶装置1の構成について、図44及び図45を用いて説明する。図44は、第3変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。また、図45は、第3変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図44のXLV-XLV線に沿った断面図である。
図44に示すように、コンタクト領域CCTにおいて、メモリセルアレイ10は、傾斜部IP(IP1、IP2、及びIP3)、階段領域SA1、SA2、SA3、及びSA4、複数の部材CST、並びに複数のコンタクトCCを含む。
第3変形例における傾斜部IPは、実施形態に係る傾斜部IPと同等に、平面視において矩形状に設けられた、連続する4つの積層材SLの端部を含む段差である。傾斜部IP2は、傾斜部IP1の内側において、メモリ領域MA2側に設けられる。傾斜部IP3は、傾斜部IP2の内側において、メモリ領域MA2側に設けられる。
階段領域SA1は、傾斜部IP1の外側において、メモリ領域MA1側の領域である。階段領域SA1には、積層材SL11~SL15のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA1において、積層材SL11~SL15のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。階段領域SA1のうち積層材SL11~SL14のそれぞれのテラス部分は、積層材SL15の端部により矩形状に囲まれる。
階段領域SA2は、傾斜部IP1の内側かつ傾斜部IP2の外側において、メモリ領域MA1側の領域である。階段領域SA2には、積層材SL7~SL10のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA2において、積層材SL7~SL10のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。階段領域SA2において、積層材SL7~SL10のそれぞれのテラス部分は、積層材SL11の端部により矩形状に囲まれる。
階段領域SA3は、傾斜部IP2の内側かつ傾斜部IP3の外側において、メモリ領域MA1側の領域である。階段領域SA3には、積層材SL3~SL6のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA3において、積層材SL3~SL6のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。階段領域SA3において、積層材SL3~SL6のそれぞれのテラス部分は、積層材SL7の端部により矩形状に囲まれる。
階段領域SA4は、傾斜部IP3の内側に設けられる領域である。階段領域SA4には、積層材SL0~SL2、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA4において、積層材SL0~SL2、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。階段領域SA4において、積層材SL0~SL2、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分は、積層材SL3の端部により矩形状に囲まれる。
第3変形例では、メモリセルアレイ10は、各ブロックBLKにおいて、1つの部材CSTを含む。すなわち、メモリセルアレイ10は、1つのコンタクト領域CCT当たり2つの部材CSTを有する。
ブロックBLKeに含まれる部材CSTと、ブロックBLKoに含まれる部材CSTとは、例えば傾斜部IP1によって囲まれた領域をY方向に沿って挟むように設けられる。
コンタクト領域CCTにおいて、各ブロックBLKに含まれる選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、例えばX方向に沿って直線上に配置される。積層材SL15、SL14、SL13、SL12、SL11、SL10、SL9、SL8、SL7、SL6、SL5、SL4、SL3、SL2、SL1、及びSL0、並びに選択ゲート線SGSのそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって、この順に並ぶように設けられる。
図45に示す断面において、積層体は、複数の導電体層23のそれぞれのテラス部分を含む。
階段領域SA1、SA2、SA3、及びSA4のそれぞれにおいて導電体層22、23により形成された階段構造は、例えば高さが異なることを除いて、実質的に同等の構造を有する。
なお、以上のような構成においても、第3変形例に係る半導体記憶装置1は、例えば実施形態と同等に、複数の導電体層23の各々と同等の高さに犠牲部材SMを含む。
次に、第3変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法について、簡単に説明する。以下では、積層体の階段構造を形成する方法(すなわち、実施形態における図14~図26に対応する工程)について主に説明する。
まず、マスクを用いた異方性エッチングを繰り返すことによって、階段領域SA1、SA2、SA3、及びSA4のそれぞれに含まれる階段構造が形成される。
より具体的には、図44の平面図において、階段領域SA4において、マスクを用いた異方性エッチングによって、1層の犠牲部材50、及び1層の絶縁体層32が除去される。それから、階段領域SA4のうち、積層材SL1及びSL0、並びに選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分を含む領域において、マスクを用いた異方性エッチングによって、1層の犠牲部材50、及び1層の絶縁体層32が除去される。そして、階段領域SA4のうち、積層材SL0、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分を含む領域において、マスクを用いた異方性エッチングによって、1層の犠牲部材50、及び1層の絶縁体層32が除去される。その後、階段領域SA4のうち、選択ゲート線SGSのテラス部分を含む領域において、マスクを用いた異方性エッチングによって、1層の犠牲部材50、及び1層の絶縁体層32が除去される。これらの工程により、階段領域SA4において、積層材SL2~SL0、及び選択ゲート線SGSのそれぞれに関連する(階段領域SA4に含まれる)テラス部分が形成される。また、階段領域SA1に含まれる積層材SL11~SL14のそれぞれに対応するテラス部分、階段領域SA2に含まれる積層材SL7~SL10のそれぞれに関連するテラス部分、及び階段領域SA3に含まれる積層材SL3~SL6のそれぞれに関連するテラス部分も、階段領域SA4に含まれるテラス部分の形成と実質的に同等の工程により形成される。なお、階段領域SA1、SA2、SA3、及びSA4のそれぞれに含まれるテラス部分は、互いに並行に形成されてもよい。
次に、実施形態のS103及びS104と同等の工程によって、階段領域SA2、SA3、及びSA4を含む領域において、4層の犠牲部材50、及び4層の絶縁体層32が一括で除去される。これにより、傾斜部IP1が形成される。
それから、実施形態のS105及びS106と同等の工程によって、階段領域SA3及びSA4を含む領域において、4層の犠牲部材50、及び4層の絶縁体層32が一括で除去される。これにより、傾斜部IP2が形成される。
そして、実施形態のS107及びS108と同等の工程によって、階段領域SA4を含む領域において、4層の犠牲部材50、及び4層の絶縁体層32が一括で除去される。これにより、傾斜部IP3が形成される。
以上の工程により、第3変形例に係る半導体記憶装置1の積層体の階段構造が形成される。
以上で説明した製造工程はあくまで一例であり、これに限定されない。例えば、階段領域SAに含まれるテラス部分の階段構造は、傾斜部IP1~IP3が形成された後に形成されてもよい。
以上のような構成によっても、実施形態、第1変形例、及び第2変形例と同等の効果が奏される。
2.4 第4変形例
上述の実施形態、第1変形例、第2変形例、及び第3変形例では、コンタクト領域CCTにおいて、積層体の階段構造が複数の傾斜部IPによって囲まれる領域を含む場合を示したが、これらに限られない。例えば、積層体の階段構造は1つの傾斜部IPにより囲まれる領域を有するように設けられてもよい。
上述の実施形態、第1変形例、第2変形例、及び第3変形例では、コンタクト領域CCTにおいて、積層体の階段構造が複数の傾斜部IPによって囲まれる領域を含む場合を示したが、これらに限られない。例えば、積層体の階段構造は1つの傾斜部IPにより囲まれる領域を有するように設けられてもよい。
第4変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、積層体の階段構造に関する部分を除き、第3変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法と同等である。以下の説明では、積層体の階段構造の構成及び製造方法について主に説明する。
第4変形例に係る半導体記憶装置1の構成について、図46及び図47を用いて説明する。図46は、第4変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図46は、隣り合うブロックBLK0(BLKe)及びBLK1(BLKo)の領域に対応する(引出部HPeに含まれる)コンタクト領域CCT、並びに近傍のメモリ領域MA1の一部が示される。図47は、第4変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図46のXLVII-XLVII線に沿った断面図である。
図46に示すように、コンタクト領域CCTにおいて、メモリセルアレイ10は、スタジアム状階段部SS、傾斜部IP、複数の部材CST、及び複数のコンタクトCCを含む。
第4変形例において、メモリセルアレイ10は、コンタクト領域CCTにおいて、1つのスタジアム状階段部SSを含む。第4変形例におけるスタジアム状階段部SSは、X方向に沿って1層分の段差が形成される点では実施形態に係るスタジアム状階段部SSの構造と同等である。
第4変形例における傾斜部IPは、実施形態に係る傾斜部IPと同等に、平面視において矩形状に設けられた、連続する複数の積層材SLの端部を含む段差である。なお、第4変形例において、傾斜部IPは、連続する8つの積層材SLの端部を含む。傾斜部IPは、コンタクト領域CCTにおいて、スタジアム状階段部SSのメモリ領域MA2側をX方向に横断し、かつスタジアム状階段部SSの中央部をY方向に縦断するように設けられる。
スタジアム状階段部SSは、傾斜部IPによって、階段領域SA1及びSA2に分割される。
階段領域SA1は、スタジアム状階段部SSのうち、傾斜部IP1の外側の領域である。階段領域SA1には、例えば積層材SL7~SL15のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA1において、積層材SL7~SL15のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。
階段領域SA2は、スタジアム状階段部SSのうち、傾斜部IP1の内側の領域である。階段領域SA2には、例えば積層材SL0~SL6、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA2において、積層材SL0~SL6、及び選択ゲート線SGSのそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって昇順に並ぶ。
積層材SL15、SL14、SL13、SL12、SL11、SL10、SL9、SL8、及びSL7、選択ゲート線SGS、並びに積層材SL0、SL1、SL2、SL3、SL4、SL5、及びSL6のそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって、この順に並ぶように設けられる。
図47に示す断面において、積層体は、複数の導電体層23のそれぞれのテラス部分を含む。
階段領域SA1、及びSA2のそれぞれに設けられた階段構造は、例えば、高さが異なることを除いて、YZ面に関して面対称な構造を有する。
なお、以上のような構成においても、第4変形例に係る半導体記憶装置1は、例えば実施形態と同等に、複数の導電体層23の各々と同等の高さに犠牲部材SMを含む。
次に、第4変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法について、簡単に説明する。以下では、積層体の階段構造を形成する方法(すなわち、実施形態における図14~図26に対応する工程)について主に説明する。
まず、実施形態のS102と同等の工程によって、階段領域SA1及びSA2を含む領域において、積層材SL15~SL11のそれぞれに対応するテラス部分、及び積層材SL3~SL6のそれぞれに関連するテラス部分を含む構造が形成される。
それから、実施形態のS102と同等の工程によって、階段領域SA1及びSA2を含む領域において、積層材SL10~SL7のそれぞれに対応するテラス部分、並びに積層材SL2~SL0、及び選択ゲート線SGSのそれぞれに関連するテラス部分を含む構造が形成される。
そして、実施形態のS103及びS104と同等の工程によって、階段領域SA2を含む領域において、8層の犠牲部材50、及び8層の絶縁体層32が一括で除去される。これにより、傾斜部IPが形成される。
以上の工程により、第4変形例に係る半導体記憶装置1の積層体の階段構造が形成される。
以上のような構成及び製造方法によっても、実施形態、第1変形例、第2変形例、及び第3変形例と同等の効果が奏される。
2.5 第5変形例
上述の実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例、及び第4変形例では、コンタクト領域CCTが傾斜部IPを含む場合を示したが、これに限られない。コンタクト領域CCTは、傾斜部IPを含まなくてもよい。
上述の実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例、及び第4変形例では、コンタクト領域CCTが傾斜部IPを含む場合を示したが、これに限られない。コンタクト領域CCTは、傾斜部IPを含まなくてもよい。
第5変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、積層体の階段構造を除き、第3変形例、及び第4変形例に係る半導体記憶装置の構成及び製造方法と同等である。以下の説明では、積層体の階段構造の構成及び製造方法について主に説明する。
第5変形例に係る半導体記憶装置1の構成について、図48及び図49を用いて説明する。図48は、第5変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図49は、第5変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図48のXLIX-LXIX線に沿った断面図である。
図48に示すように、コンタクト領域CCTにおいて、メモリセルアレイ10は、階段領域SA1、複数の部材CST、及びコンタクトCCを含む。
階段領域SA1には、選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15のそれぞれのテラス部分が含まれる。階段領域SA1において、選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL15のそれぞれのテラス部分は、X方向に沿って、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって降順に並ぶ。
また、例えば各ブロックBLKにおける選択ゲート線SGSのテラス部分を含むX方向の位置において、複数の積層材SLのテラス部分は、Y方向に沿って部材SLToから部材CSTに向かって昇順に並ぶ。すなわち、各ブロックBLKにおける部材CSTと部材SLToとにより挟まれる領域において、メモリセルアレイ10は、複数のテラス部分により形成される階段構造を有する。
積層材SL15、SL14、SL13、SL12、SL11、SL10、SL9、SL8、SL7、SL6、SL5、SL4、SL3、SL2、SL1、及びSL0並びに選択ゲート線SGSのそれぞれに対応する複数のコンタクトCCは、メモリ領域MA1側からメモリ領域MA2側に向かって、この順に並ぶように設けられる。
図49に示す断面において、積層体は、複数の導電体層23のそれぞれのテラス部分を含む。メモリセルアレイ10は、図49に示す断面において、ワード線WL0~WL15、及び選択ゲート線SGSに対応する複数のコンタクトCCを含む。
なお、以上のような構成においても、第5変形例に係る半導体記憶装置1は、例えば実施形態と同等に、複数の導電体層23の各々と同等の高さに犠牲部材SMを含む。
次に、第5変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法について、簡単に説明する。以下では、積層体の階段構造を形成する方法(すなわち、図14~図26に対応する工程)について主に説明する。
実施形態のS102と同等の工程によって、階段領域SA1内の積層材SL9~SL15のそれぞれのテラス部分を含む構造が形成される。
それから、実施形態のS102と同等の工程によって、階段領域SA1内の積層材SL4~SL8のそれぞれのテラス部分を含む構造が形成される。
そして、実施形態のS102と同等の工程によって、階段領域SA1内の選択ゲート線SGS、及び積層材SL0~SL3のそれぞれのテラス部分を含む構造が形成される。
以上の工程により、階段領域SA1の構造が形成される。
以上のような構成及び製造方法によっても、実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例、及び第4変形例と同等の効果が奏される。
2.6 第6変形例
上述の実施形態、及び第1変形例~第5変形例では、複数の部材CSTの各々が、階段領域SAと部材SLTeとの間に設けられて、積層材SL0~SL15、及び選択ゲート線SGSを一括して貫通する場合を例に示したが、これらに限られるものではない。部材CSTは、例えば階段領域SA内において、積層材SL0~SL15、及び選択ゲート線SGSのうち一部の積層材SLを貫通するような領域を含んで設けられたものであってもよい。
上述の実施形態、及び第1変形例~第5変形例では、複数の部材CSTの各々が、階段領域SAと部材SLTeとの間に設けられて、積層材SL0~SL15、及び選択ゲート線SGSを一括して貫通する場合を例に示したが、これらに限られるものではない。部材CSTは、例えば階段領域SA内において、積層材SL0~SL15、及び選択ゲート線SGSのうち一部の積層材SLを貫通するような領域を含んで設けられたものであってもよい。
第6変形例に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法は、部材CSTに関する部分を除き、実施形態に係る半導体記憶装置1の構成及び製造方法と同等である。このため、以下の説明では、部材CSTの構成及び製造方法について主に説明する。
部材CSTが階段領域SA内に設けられる場合のコンタクト領域CCTの構造について、図50及び51を用いて説明する。図50は、第6変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのコンタクト領域、及びその近傍における平面レイアウトの一例を示す平面図である。図51は、第6変形例に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイの引出領域の一部分における断面構造の一例を示す、図50のLI-LI線に沿った断面図である。
図50に示すように、複数の部材CSTは、平面図において、例えばスタジアム状階段部SS1及びSS2の階段構造と重なるように設けられる。より具体的には、各ブロックBLKにおいて、2つの部材CSTは、例えば傾斜部IP1のうちX方向に延びる部分よりも部材SLToに近い側に設けられる。すなわち、2つの部材CSTは、全ての積層材SLを貫通しない部分を有するように設けられる。
図51に示す断面において、部材CSTは、Y方向における傾斜部IP2と傾斜部IP3との間に設けられる。これにより、部材CSTは、例えば積層材SL5よりも上層の積層材SLと接しない。また、部材CSTは、積層材SL0~SL5の各々の高さにおいて、導電体層23及び犠牲部材SMに接する。また、部材CSTは、Y方向における両側の導電体層22に接する。
なお、第6変形例では、メモリセルアレイ10のコンタクト領域CCTが、1つのブロックBLKにおいて、1つの部材CSTと接して6つの犠牲部材SMを含む場合を示したが、これに限られない。メモリセルアレイ10は、コンタクト領域CCTにおいて、少なくとも1つの犠牲部材SMを有するように設けられていればよい。
また、第6変形例に係る積層体は、実施形態、第1変形例、及び第2変形例と同等の積層体に限られない。積層体の階段構造は、例えば第3変形例、第4変形例、及び第5変形例のそれぞれと同等の階段構造であってもよい。この場合、各ブロックBLKは、例えば1つの部材CSTを含む。また、部材CSTは、実施形態と同等にスリットSHを用いて形成されるものではなく、第1変形例、及び第2変形例のそれぞれの部材CSTと同等の方法により形成されるものであってもよい。
第6変形例に係る半導体記憶装置1は、実施形態に係る半導体記憶装置1と実質的に同等の方法により製造することができる。このため、第6変形例に係る半導体記憶装置1の製造方法の説明は省略する。
以上のような構成によっても、実施形態、及び第1変形例~第5変形例と同等の効果が奏される。
3. その他の実施形態
上述の実施形態及び変形例では、メモリセルアレイ10が1層(1tier)からなる場合を示したが、本発明はこれらに限られるものではない。半導体記憶装置1は、例えばメモリセルアレイ10が2層(2tier)以上からなるものであってもよい。以下では、メモリセルアレイ10が2層からなる場合を例に説明する。
上述の実施形態及び変形例では、メモリセルアレイ10が1層(1tier)からなる場合を示したが、本発明はこれらに限られるものではない。半導体記憶装置1は、例えばメモリセルアレイ10が2層(2tier)以上からなるものであってもよい。以下では、メモリセルアレイ10が2層からなる場合を例に説明する。
メモリセルアレイ10が2層からなるものである場合のメモリ領域MAにおけるメモリセルアレイ10の断面構造について、図52を用いて説明する。図52は、その他の実施形態に係る半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのメモリ領域における断面構造の一例を示す断面図である。図52に示す断面図は、実施形態の図5の領域に対応する。
図52に示す断面図において、メモリセルアレイ10は、第1層群LL及び第2層群ULを含む。第1層群LLは、例えば選択ゲート線SGS、及びワード線WL0~WL7を含む。また、第2層群ULは、例えばワード線WL8~WL15、及び選択ゲート線SGDを含む。
メモリピラーMPの各々は、第1層群LLを貫通する第1ホール内に形成される第1部分と、第2層群ULを貫通する第2ホール内に形成される第2部分とを有する。第1部分の底部は、導電体層21に接する。第1部分の上部は、第2部分の底部に接続される。第1部分と第2部分との境界部分は、例えば接合層35に含まれる。接合層35は、例えば酸化シリコンを含む。
メモリピラーMPのXY平面における断面構造は、実施形態に係るメモリピラーMPのXY平面における断面構造と同等とすることができる。なお、コア部材40は、例えばメモリピラーMPの第1部分及び第2部分のそれぞれにおいて、テーパー形状の断面形状を有する。すなわち、X方向(及びY方向)における第1部分の下部の寸法(直径)は、X方向(及びY方向)における第1部分の上部の寸法(直径)よりも小さい。また、X方向(及びY方向)における第2部分の下部の寸法(直径)は、X方向(及びY方向)における第2部分の上部の寸法(直径)よりも小さい。
次に、メモリセルアレイ10が2層からなる場合のコンタクト領域CCTにおけるメモリセルアレイ10の構造について説明する。その他の実施形態に係る半導体記憶装置1が備えるメモリセルアレイ10のコンタクト領域CCT及びその近傍における平面レイアウトは、例えば図7の平面レイアウトと同等である。また、メモリセルアレイ10のコンタクト領域CCTにおけるXZ断面における断面構造、及びYZ断面における断面構造はそれぞれ、接合層35が設けられることを除き、図8の断面構造、及び図10の断面構造と実質的に同等である。
なお、コンタクト領域CCTの構造は、これに限られない。その他の実施形態に係るコンタクト領域CCTの構造は、例えば第3変形例、第4変形例、及び第5変形例のコンタクト領域CCTの構造と実質的に同等の構造とし得る。
また、部材CSTの構造は、実施形態に係る部材CSTと同等の形状に限られるものではない。部材CSTの構造は、例えば第1変形例、及び第2変形例に係る部材CSTと同等の形状とすることができる。なお、部材CSTの構造が、第1変形例、及び第2変形例に係る部材CSTと同等の形状である場合、部材CSTのうち第1層群LLを貫通する部分、及び部材CSTのうち第2層群ULを貫通する部分はそれぞれ、例えばその他の実施形態に係るメモリピラーMPのコア部材40と同等に、テーパー形状の断面形状を有する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…半導体記憶装置、2…メモリコントローラ、10…メモリセルアレイ、11…コマンドレジスタ、12…アドレスレジスタ、13…シーケンサ、14…ドライバモジュール、15…ロウデコーダモジュール、16…センスアンプモジュール、20…半導体基板、21~26…導電体層、30~34…絶縁体層、35…接合層、40…コア部材、41…半導体層、42…積層膜、43…トンネル絶縁膜、44…絶縁膜、45…ブロック絶縁膜、50、SM…犠牲部材、M1~M4…マスク、BLK…ブロック、SU…ストリングユニット、NS…NANDストリング、MT…メモリセルトランジスタ、STD、STS…選択トランジスタ、BL…ビット線、WL…ワード線、SL…積層材、SGS、SGD…選択ゲート線、MA…メモリ領域、HA…引出領域、HP…引出部、SA1、SA2、SA3、SA4…階段領域、SS…スタジアム状階段部、CCT…コンタクト領域、IP…傾斜部、CST、OST、SLT、SHE…部材。
Claims (5)
- 互いに交差する第1方向及び第2方向に広がり、前記第1方向に並ぶ第1領域及び第2領域を含む基板と、
前記第1方向及び前記第2方向の各々と交差する第3方向に並び、かつ互いに離れて設けられ、第1導電体層を含む複数の導電体層と、ここで、前記複数の導電体層の各々は、前記第2領域にわたって前記第1方向に延びる第1部分と、前記第1部分と前記第2方向に並び、上層の導電体層と重ならないように設けられたテラス部分を有する第2部分と、を含み、
前記複数の導電体層の前記第1部分と前記複数の導電体層の前記第2部分との間に設けられた第1絶縁部と、
前記第1絶縁部を介して前記第1導電体層の前記第1部分と前記第2方向に並ぶ第1絶縁体層と、
前記第1領域で、前記複数の導電体層を貫通し、前記第1導電体層と交差する部分が第1メモリセルトランジスタとして機能するメモリピラーと、
を備える、
半導体記憶装置。 - 前記第1絶縁部を介して、前記複数の導電体層のうち前記第1導電体層とは異なる第2導電体層の前記第1部分と前記第2方向に並ぶ第2絶縁体層、
を更に備えた、
請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記複数の導電体層のそれぞれのテラス部分は、前記第1方向に沿って並ぶ、
請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第1絶縁部と前記第1方向に並び、前記複数の導電体層の前記第1部分と前記複数の導電体層の前記第2部分との間に設けられた第2絶縁部と、
前記第2絶縁部を介して前記第1導電体層の前記第1部分と前記第2方向に並び、前記第1絶縁体層と前記第1方向に並ぶ第3絶縁体層と、
を更に備え、
前記第1導電体層の前記第1部分と、前記第1導電体層の前記第2部分とは、前記第1絶縁部と前記第2絶縁部との間で接続される、
請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第1絶縁部を介して、前記複数の導電体層のうち前記第1導電体層及び前記第2導電体層とは異なる第3導電体層の前記第1部分と前記第2方向に並ぶ第3絶縁体層、
を更に備え、
前記第1絶縁体層は、前記第2絶縁体層及び前記第3絶縁体層より下方に位置し、前記第2絶縁体層及び前記第3絶縁体層と重ならない第1絶縁テラス部分を有し、
前記第2絶縁体層は、前記第3絶縁体層より下方に位置し、前記第3絶縁体層と重ならない第2絶縁テラス部分を有し、
前記第2絶縁テラス部分は、前記第2方向において、前記第1絶縁テラス部分と前記第1絶縁部との間に設けられた、
請求項2記載の半導体記憶装置。
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