JP2023003950A - 射出成形装置および射出成形装置の成形型 - Google Patents

射出成形装置および射出成形装置の成形型 Download PDF

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    • B29C2045/384Cutting-off equipment for sprues or ingates cutting the sprue by a plunger movable into the runner channel

Abstract

Figure 2023003950000001
【課題】狙い通りの位置でゲートカットする。
【解決手段】射出成形装置は、固定型と固定型に対向する可動型とを有し、固定型と可動型とによって区画されるキャビティーと、キャビティーに連通するランナーとが設けられた成形型と、固定型に対して可動型を移動させる型締部と、ランナーを介してキャビティーに成形材料を射出する射出部と、成形型に設けられ、ランナーに突き出すカッターを有する切断機構と、成形型に設けられ、切断機構を駆動させる駆動部と、射出部、型締部、および、駆動部を制御する制御部と、を備える。制御部は、射出部を制御して成形材料をキャビティーに射出した後、駆動部を制御してカッターをランナーに突き出させることによって、ランナーで硬化した成形材料を切断する。
【選択図】図6

Description

本開示は、射出成形装置および射出成形装置の成形型に関する。
特許文献1には、ランナーとキャビティーとを連通させるトンネルゲートを有するトンネルゲート方式の金型が開示されている。この金型では、型開きのときの固定型に対する可動型の移動によって、トンネルゲート内で硬化した成形材料が切断されることで、スプルーおよびランナー内で硬化した成形材料からキャビティー内で硬化した成形材料が切り離される。
特開2003-039491号公報
上記文献のように、トンネルゲート方式の金型では、可動型の移動によって、キャビティー内で硬化した成形材料とランナー内で硬化した成形材料とを自動で切り離すことができる。しかしながら、成形材料が可動型の移動によって引き千切れて、狙い通りの位置で成形材料を切り離せないことがある。
本開示の第1の形態によれば、射出成形装置が提供される。この射出成形装置は、固定型と前記固定型に対向する可動型とを有し、前記固定型と前記可動型とによって区画されるキャビティーと、前記キャビティーに連通するランナーとが設けられた成形型と、前記固定型に対して前記可動型を移動させる型締部と、前記ランナーを介して前記キャビティーに成形材料を射出する射出部と、前記成形型に設けられ、前記ランナーに突き出すカッターを有する切断機構と、前記成形型に設けられ、前記切断機構を駆動させる駆動部と、前記射出部、前記型締部、および、前記駆動部を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記射出部を制御して前記成形材料を前記キャビティーに射出した後、前記駆動部を制御して前記カッターを前記ランナーに突き出させることによって、前記ランナーで硬化した前記成形材料を切断する。
本開示の第2の形態によれば、射出成形装置の成形型が提供される。この射出成形装置の成形型は、固定型と、前記固定型に対向し、前記固定型に対して移動する可動型と、カッターを有する切断機構と、前記切断機構を駆動させる駆動部と、を備える。前記固定型および前記可動型は、成形材料を注入されるキャビティーを区画し、前記固定型と前記可動型とのうちの少なくとも一方には、前記キャビティーに連通するランナーが設けられ、前記切断機構は、前記成形材料が前記ランナーを介して前記キャビティーに注入された後、前記駆動部に駆動されて前記ランナーに前記カッターを突き出させることによって、前記ランナー内で硬化した前記成形材料を切断する。
第1実施形態の射出成形装置の概略構成を示す正面図。 第1実施形態の射出成形装置の概略構成を示す断面図。 フラットスクリューの概略構成を示す斜視図。 バレルの概略構成を示す平面図。 第1実施形態の可動型の概略構成を示す斜視図。 第1実施形態の切断機構の構成を示す第1の斜視図。 第1実施形態の切断機構の構成を示す第2の斜視図。 第1実施形態の射出成形処理の内容を示すフローチャート。 第1実施形態の射出成形の様子を示す第1の説明図。 第1実施形態の射出成形の様子を示す第2の説明図。 第1実施形態の射出成形の様子を示す第3の説明図。 第1実施形態の射出成形の様子を示す第4の説明図。 第1実施形態の射出成形の様子を示す第5の説明図。 第2実施形態の切断機構の概略構成を示す斜視図。 第3実施形態の切断機構の概略構成を示す第1の断面図。 第3実施形態の切断機構の概略構成を示す第2の断面図。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における射出成形装置10の概略構成を示す正面図である。図1には、互いに直交するX,Y,Z方向を示す矢印が示されている。X方向およびY方向は、水平面に平行な方向であり、Z方向は、重力方向とは反対の方向である。図2以降に示すX,Y,Z方向は、図1に示すX,Y,Z方向に対応している。以下の説明において、向きを特定する場合には、矢印の指し示す方向である正の方向を「+」、矢印の指し示す方向とは反対の方向である負の方向を「-」として、方向表記に正負の符合を併用する。
射出成形装置10は、射出部100と、型締部200と、成形型300と、冷媒供給部400と、制御部500とを備えている。本実施形態では、射出部100、型締部200、冷媒供給部400、および、制御部500は、基台20に固定されている。基台20の正面には、操作パネル30が設けられている。
射出部100には、成形品の材料である成形材料が投入されるホッパー101が接続されている。ホッパー101には、例えば、ペレット状や粉末状の成形材料が投入される。成形材料として、例えば、熱可塑性樹脂や、熱可塑性エラストマーが用いられる。
成形型300は、固定型310と、固定型310に対向する可動型320を有している。固定型310と可動型320とは、それぞれ、型締部200に固定されている。成形型300は、固定型310と可動型320とによって区画されるキャビティーと、キャビティーに連通するランナーとを有している。型締部200は、固定型310に対して可動型320を移動させることによって、成形型300を開閉する。
射出部100は、ホッパー101から供給された成形材料を可塑化し、ランナーを介してキャビティーに可塑化した成形材料を射出注入する。「可塑化」とは 、溶融を含む概念であり、固体から流動性を有する状態に変化させることである。具体的には、ガラス転移が起こる材料の場合、可塑化とは、材料の温度をガラス転移点以上にすることである。ガラス転移が起こらない材料の場合、可塑化とは、材料の温度を融点以上にすることである。キャビティー内に成形材料が射出注入され、キャビティー内で成形材料が冷えて硬化することによって成形材料が製造される。
冷媒供給部400は、図示されていない配管によって成形型300に接続されており、上記配管を介して成形型300に冷媒を供給する。本実施形態では、冷媒供給部400は、チラーによって構成されている。冷媒として水が用いられる。
制御部500は、射出部100、型締部200、冷媒供給部400、および、後述する切断機構330を駆動させる駆動部340を制御する。制御部500は、1つまたは複数のプロセッサーと、主記憶装置と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェイスとを備えるコンピューターによって構成されている。制御部500は、プロセッサーが主記憶装置上にプログラムを読み込んで後述する射出成形処理を実行することによって、成形品を製造する。
図2は、射出成形装置10の概略構成を示す断面図である。図2には、射出部100と型締部200と成形型300との断面が表されている。射出部100は、可塑化部110と、射出制御機構120と、ノズル130とを備えている。
可塑化部110は、ホッパー101から供給された成形材料の少なくとも一部を可塑化し、流動性を有するペースト状にして射出制御機構120に供給する機能を有している。
本実施形態では、可塑化部110は、スクリュー駆動部111と、スクリューケース113と、フラットスクリュー115と、バレル116と、可塑化ヒーター117とを備えている。
スクリュー駆動部111は、モーターと減速機とによって構成されている。スクリュー駆動部111は、制御部500の制御下で駆動される。スクリュー駆動部111は、フラットスクリュー115に接続されている。
フラットスクリュー115は、スクリューケース113とバレル116とによって囲まれた空間に収容されている。上記空間内に収容されているフラットスクリュー115は、スクリュー駆動部111からの回転駆動力によって回転する。
バレル116の中央部には、バレル116を貫通する連通孔118が設けられている。連通孔118には、後述する射出シリンダー121が接続されている。連通孔118には、射出シリンダー121よりも上流の部分に、逆止弁124が設けられている。
可塑化ヒーター117は、バレル116に埋め込まれている。可塑化ヒーター117は、電力の供給を受けて発熱し、成形材料を加熱する。可塑化ヒーター117の温度は、制御部500によって制御される。
図3は、フラットスクリュー115の概略構成を示す斜視図である。フラットスクリュー115は、略円柱形状を有している。フラットスクリュー115の中心軸RX1に沿った方向の高さは、フラットスクリュー115の直径よりも小さい。フラットスクリュー115は、バレル116に対向する溝形成面150を有している。溝形成面150には、中央部151を中心にして渦状に延びている溝152が形成されている。溝152は、フラットスクリュー115の側面に形成された材料導入口153に連通している。ホッパー101から供給された成形材料は、材料導入口153から溝152に導入される。本実施形態では、溝形成面150には、3本の溝152が形成されている。溝152同士の間は、凸条部154によって隔てられている。なお、溝152の数は、3本に限られず、1本でもよいし、2本でもよいし、4本以上でもよい。溝152の形状は、渦状に限られず、螺旋状あるいはインボリュート曲線状でもよいし、中央部151から外周に向かって弧を描く形状でもよい。
図4は、バレル116の概略構成を示す平面図である。バレル116は、フラットスクリュー115の溝形成面150に対向する対向面160を有している。対向面160の中央には、上述した連通孔118の開口部が設けられている。連通孔118の開口部は、フラットスクリュー115の中心軸RX1の延長線上に設けられている。対向面160には、連通孔118に接続され、連通孔118から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝161が形成されている。なお、対向面160に設けられた案内溝161は、連通孔118に接続されていなくてもよい。また、対向面160に案内溝161が設けられていなくてもよい。
フラットスクリュー115の溝152に供給された成形材料は、フラットスクリュー115の回転および可塑化ヒーター117からの加熱によって、フラットスクリュー115とバレル116との間にて可塑化されながら、フラットスクリュー115の回転によって溝152および案内溝161に沿って流動し、フラットスクリュー115の中央部151へと導かれる。中央部151に流入した成形材料は、連通孔118から射出制御機構120へと導かれる。
図2に示すように、射出制御機構120は、射出シリンダー121と、プランジャー122と、プランジャー駆動部123とを備えている。射出制御機構120は、可塑化部110から射出シリンダー121内に供給された成形材料をノズル130から射出する機能を有している。ノズル130は、固定型310に設けられた貫通孔に挿通されている。ノズル130から射出された成形材料は、固定型310と可動型320との間に区画されるキャビティーCvに充填される。
射出シリンダー121は、バレル116の連通孔118に接続された略円筒状の部材であり、内部にプランジャー122を備えている。プランジャー122は、モーターによって構成されるプランジャー駆動部123によって射出シリンダー121内を摺動し、射出シリンダー121内の成形材料をノズル130に圧送する。プランジャー駆動部123は、制御部500の制御下で駆動される。
型締部200は、固定型310に対して可動型320を移動させる機能、つまり、成形型300を開閉する機能を有している。本実施形態では、型締部200は、固定盤210と、可動盤220と、タイバー230と、ボールねじ部240と、型駆動部250とを備えている。
射出部100、固定盤210、および、可動盤220は、X方向に沿ってこの順に配置されている。固定盤210は、X方向に沿って設けられたタイバー230の先端部に固定されている。固定盤210の可動盤220側の面には、例えば、ボルトまたはクランプによって固定型310が固定されている。
可動盤220は、タイバー230に沿って移動可能に構成されている。可動盤220は、X方向に沿って設けられたボールねじ部240に接続されている。可動盤220の固定盤210側の面には、例えば、ボルトまたはクランプによって可動型320が固定されている。
型駆動部250は、モーターと減速機とによって構成されている。型駆動部250は、制御部500の制御下で駆動される。型駆動部250は、ボールねじ部240を介して可動盤220に接続されている。型駆動部250は、ボールねじ部240を回転させて、固定盤210に固定された固定型310に対して可動盤220に固定された可動型320を移動させることによって、成形型300を開閉する。
成形型300には、成形型300内で硬化した成形材料を可動型320から離型させるための突き出し機構350が設けられている。突き出し機構350は、第1エジェクターピン351と、第2エジェクターピン352と、支持板353と、支持棒354と、バネ355と、押出板356と、スラストベアリング357とを有している。
第1エジェクターピン351は、キャビティーCv内で硬化した成形材料、すなわち成形品を突き出して離型させるための棒状部材である。第1エジェクターピン351は、可動型320を貫通してキャビティーCvまで挿通するように設けられている。第2エジェクターピン352は、ランナーRn内で硬化した成形材料を突き出して離型させるための棒状部材である。第2エジェクターピン352は、可動型320を貫通してランナーRnまで挿通するように設けられている。
支持板353は、第1エジェクターピン351および第2エジェクターピン352を支持する板部材である。第1エジェクターピン351および第2エジェクターピン352は、支持板353に固定されている。支持棒354は、支持板353に固定されており、可動型320に設けられた貫通孔に挿通されている。バネ355は、可動型320と支持板353との間の空間に配置され、支持棒354に挿入されている。バネ355は、成形時において、第1エジェクターピン351の先端部がキャビティーCvの壁面の一部をなし、かつ、第2エジェクターピン352の先端部がランナーRnの壁面の一部をなすように支持板353を付勢する。押出板356は、支持板353に固定されている。スラストベアリング357は、押出板356に取り付けられており、ボールねじ部240の先端部が押出板356を傷つけないように設けられている。
図5は、本実施形態における可動型320の概略構成を示す斜視図である。図6は、本実施形態における切断機構330の構成を示す第1の斜視図である。図7は、本実施形態における切断機構330の構成を示す第2の斜視図である。図6および図7には、技術の理解を容易にするために、図5におけるVI-VI線で切断された可動型320および切断機構330が表されている。図7には、技術の理解を容易にするために、入れ子部322が取り外された状態の可動型320、および、第1弾性部材339が取り外された状態の切断機構330が表されている。
図5に示すように、本実施形態の成形型300は、上述した固定型310と可動型320と突き出し機構350とに加えて、切断機構330と、駆動部340と、回転軸変換部345とを備えている。
可動型320は、収納部321と、入れ子部322と、受け板323とを備えている。収納部321には、入れ子部322を収納する凹部が設けられている。入れ子部322は、収納部321の凹部内に固定されている。入れ子部322には、キャビティーCvを区画する凹部や、ランナーRnを区画する溝が設けられている。受け板323は、収納部321を支持している。収納部321には、冷媒供給部400から供給される冷媒を導入するための冷媒導入口328と、冷媒導入口328から導入された冷媒を排出する冷媒排出口329とが設けられている。
図6に示すように、本実施形態では、固定型310と可動型320との間には、8つのキャビティーCvと、8つのランナーRnが形成される。8つのキャビティーCvは、円周方向に沿って並んで配置される。8つのランナーRnは、放射状に配置される。以下の説明では、ランナーRnのうちのキャビティーCvに接続される端部のことをゲートGtと呼ぶ。
図6に示すように、本実施形態では、切断機構330は、可動型320内に設けられた内部空間に配置されている。本実施形態では、切断機構330は、回転テーブル331と、8つのカッター335と、第1弾性部材339とを有している。
回転テーブル331は、入れ子部322に対して+X方向に配置されている。本実施形態では、回転テーブル331は、中心軸RX2を中心とした円板状に構成されている。回転テーブル331は、回転軸変換部345によって、中心軸RX2を中心にして回転可能に支持されている。以下の説明では、回転テーブル331の中心軸RX2のことを、回転テーブル331の回転軸RX2と呼ぶことがある。なお、他の実施形態では、回転テーブル331は、円板状ではなく、例えば、正八角形の板状に構成されてもよい。
図7に示すように、回転テーブル331の-X方向側の面には、中心軸RX2を中心とした凹凸面332が設けられている。凹凸面332は、中心軸RX2を中心とする円周方向に沿って並んで配置された8つの凸部333を有している。各凸部333は、上方から下方に視て、回転テーブル331の円周方向に沿った弧を有する扇状に設けられている。凹凸面332のうちの8つの凸部333を除いた部分は、平坦に構成されている。以下の説明では、凹凸面332のうちの8つの凸部333を除いた部分のことを凹部334と呼ぶ。
8つのカッター335は、回転テーブル331の円周方向に沿って並んで配置されている。各カッター335は、回転テーブル331の凸部333同士の間に配置されている。各カッター335は、棒状に構成されている。各カッター335は、回転テーブル331の中心軸RX2に平行に配置されている。各カッター335の先端部336は、鋭利な刃として構成されている。図6に示すように、先端部336は、入れ子部322に設けられた貫通孔内に収納されている。この貫通孔は、ゲートGtの内壁面に開口部を有している。成形材料が流入しないように、カッター335と貫通孔の内壁面との間の隙間は、数マイクロメートルから数百マイクロ―メートルであることが好ましい。カッター335の後端部337は、回転テーブル331の中心軸RX2に向かって屈曲するように設けられている。後端部337は、回転テーブル331の凹部334に接触している。
第1弾性部材339は、回転テーブル331の中心軸RX2と各カッター335との間に配置されている。第1弾性部材339の-X方向側の端部は、入れ子部322に接触しており、第1弾性部材339の+X方向側の端部は、各カッター335の後端部337に接触している。第1弾性部材339は、固定型310から可動型320に向かうX方向に沿って伸縮する。第1弾性部材339は、回転テーブル331の凹凸面332に向かって各カッター335を付勢している。本実施形態では、第1弾性部材339は、圧縮コイルバネによって構成されている。なお、他の実施形態では、第1弾性部材339は、ゴムやエラストマーによって構成されてもよい。
図5に示すように、駆動部340は、可動型320に対して可動型320の移動方向に垂直な方向に配置されている。本実施形態では、駆動部340は、可動型320に対して-Z方向に配置されている。駆動部340は、回転軸変換部345を介して可動型320に固定されている。駆動部340は、回転テーブル331を回転させるための回転駆動力を発生させる。本実施形態では、駆動部340は、制御部500の制御下で駆動されるモーターによって構成されている。駆動部340を構成するモーターには、出力軸の回転位置を制御可能なサーボモーターやステッピングモーターが用いられることが好ましい。本実施形態では、モーターの出力軸は、Z方向に平行に配置されている。
回転軸変換部345は、切断機構330が配置された内部空間に連通する開口部に嵌め込まれている。回転軸変換部345は、駆動部340の発生させた回転駆動力の向きを変換して、回転テーブル331に伝達する。本実施形態では、回転軸変換部345は、直交軸型の減速機によって構成されている。減速機の入力軸は、Z方向に平行に配置されており、駆動部340を構成するモーターの出力軸に接続されている。図6に示すように、減速機の出力軸は、X方向に平行に配置されており、回転テーブル331の凹凸面332とは反対側の面に接続されている。
本実施形態では、駆動部340から回転軸変換部345を介して回転テーブル331に加えられる回転駆動力によって、回転テーブル331が中心軸RX2を中心にして回転運動する。カッター335は、回転テーブル331の回転運動に応じて、回転テーブル331の中心軸RX2に沿って直線運動する。具体的には、回転テーブル331が図6に示した回転位置から22.5度回転すると、カッター335の後端部337に凸部333が接触する。カッター335が凸部333に押されて-X方向に移動するので、カッター335の先端部336は、ゲートGt内に突き出す。回転テーブル331がさらに22.5度回転すると、凸部333がカッター335同士の間に移動する。カッター335は、第1弾性部材339によって押し戻されて+X方向に移動するので、カッター335の後端部337は、凹部334に接触し、カッター335の先端部336は、入れ子部322の貫通孔内に収納される。
図8は、射出成形処理の内容を示すフローチャートである。図9~13は、射出成形処理による射出成形の様子を示す説明図である。この処理は、例えば、基台20に設けられた操作パネル30の開始ボタンが押された場合に、制御部500によって開始される。
図8に示すように、ステップS110の型締工程にて、制御部500は、型駆動部250を制御することによって、可動型320を固定型310に接触させて、成形型300を型締め状態にする。図9に示すように、可動型320が固定型310に接触することによって、固定型310と可動型320との間にランナーRnとキャビティーCvとが区画される。
ステップS120の射出工程にて、制御部500は、可塑化部110を制御することによって、ホッパー101から供給された成形材料MTを可塑化し、射出制御機構120を制御することによって、可塑化した成形材料MTをノズル130から成形型300に射出する。図10に示すように、射出工程では、カッター335の後端部337は、回転テーブル331の凹部334に接触しており、カッター335の先端部336は、入れ子部322の貫通孔に収納されている。そのため、キャビティーCvは、ランナーRnに連通している。ノズル130から射出された成形材料MTは、ランナーRnの端部であるゲートGtを介してキャビティーCvに流入する。
ステップS130の冷却工程にて、制御部500は、キャビティーCv内およびランナーRn内の成形材料MTが冷えて硬化するまで、所定時間待機する。キャビティーCv内およびランナーRn内の成形材料MTは、冷媒供給部400から成形型300に供給される冷媒によって冷却される。
ステップS140の切断工程において、制御部500は、駆動部340を制御することによって、ゲートGt内で硬化した成形材料MTをカッター335の先端部336で切断する。具体的には、制御部500は、駆動部340を制御することによって、回転テーブル331を回転させる。図11に示すように、回転テーブル331が22.5度回転することによって、凸部333がカッター335の後端部337に接触する。凸部333によってカッター335が-X方向に向かって押し出されるので、カッター335の先端部336は、ゲートGt内に突き出して、ゲートGt内で硬化した成形材料MTに押し付けられる。成形材料MTは、カッター335の先端部336が押し付けられることによって切断される。図12に示すように、回転テーブル331がさらに22.5度回転することによって、凸部333がカッター335から離れる。第1弾性部材339によってカッター335が+X方向に押し戻されるので、カッター335の後端部337は、凹部334に接触し、カッター335の先端部336は、成形材料MTから離れる。本実施形態では、制御部500は、回転テーブル331を360度以上回転させることによって、カッター335の先端部336を成形材料MTに繰り返し押し付けて、成形材料MTを切断する。なお、他の実施形態では、制御部500は、回転テーブル331を45度回転させることによって、カッター335の先端部336を成形材料MTに1回押し付けて、成形材料MTを切断してもよい。
ステップS150の型開工程にて、図13に示すように、制御部500は、型駆動部250を制御することによって、可動型320を固定型310から離して、成形型300を型開き状態にする。
ステップS160の突き出し工程にて、制御部500は、キャビティーCv内で硬化した成形材料MT、換言すれば、成形品を突き出して離型させ、ランナーRn内で硬化した成形材料MTを突き出して離型させる。図13に示すように、本実施形態では、可動型320の移動に伴って第1エジェクターピン351がキャビティーCv内に突き出し、可動型320の移動に伴って第2エジェクターピン352がスプルーSp内に突き出す。キャビティーCv内で硬化した成形材料MTは、第1エジェクターピン351の先端部によって突き出される。スプルーSp内で硬化した成形材料MTは、第2エジェクターピン352の先端部によって突き出される。つまり、本実施形態では、ステップS150の型開工程とステップS160の突き出し工程とが、同時並列的に実行される。その後、制御部500は、この処理を終了する。突き出された成形品は、例えば、ロボットアームによって成形型300から取り出されて搬送用のパレットに載置される。
以上で説明した本実施形態の射出成形装置10によれば、制御部500は、ノズル130から成形型300に注入された成形材料MTが冷えて硬化した後、駆動部340を制御して切断機構330のカッター335の先端部336をゲートGt内に突き出させることによって、ゲートGt内の成形材料MTを切断する。そのため、狙い通りのゲートGtの位置で成形材料MTを切断できる。
また、本実施形態では、制御部500は、成形型300を型開きする前に、カッター335の先端部336をゲートGtに突き出させるので、固定型310で成形材料MTを支持しながらカッター335の先端部336で成形材料MTを切断できる。そのため、成形材料がカッター335の先端部336に押されて移動することを抑制して、より確実に成形材料MTを切断できる。
また、本実施形態では、回転テーブル331の回転運動によってカッター335の先端部336をゲートGt内に突き出させることができる。そのため、簡易な構成で成形材料MTを切断できる。
また、本実施形態では、切断機構330には、カッター335を回転テーブル331の凹凸面332に向かって付勢する第1弾性部材339が設けられているので、ゲートGt内に突き出したカッター335の先端部336を第1弾性部材339によって元の位置に戻すことができる。さらに、カッター335を往復運動させて、カッター335の先端部336を成形材料MTに複数回押し付けることができるので、より確実に成形材料MTを切断できる。
また、本実施形態では、射出部100は、エラストマーを成形材料MTとして成形型300に射出注入する。エラストマーは、伸縮性を有するので、例えば、トンネルゲート構造によってエラストマーを切断する形態では、エラストマーが切断されずに伸びて、狙った位置とは異なる位置でエラストマーが引き千切れることがある。これに対して、本実施形態では、カッター335の先端部336をエラストマーに押し付けることができるので、狙い通りの位置でエラストマーを切断できる。さらに、本実施形態では、回転テーブル331の回転によって、カッター335を往復運動させることができるので、エラストマーをより確実に切断できる。
また、本実施形態では、駆動部340と可動型320とは、可動型320の移動方向に垂直な方向に並んで配置されている。そのため、可動型320の移動方向において成形型300を小型化することができる。
また、本実施形態では、成形型300には、可動型320の移動に応じてキャビティーCv内に突き出す第1エジェクターピン351が設けられている。そのため、第1エジェクターピン351によってキャビティーCv内で硬化した成形材料MTを容易に離型させることができる。さらに、本実施形態では、成形型300には、可動型320の移動に応じてランナーRn内に突き出す第2エジェクターピン352が設けられている。そのため、第2エジェクターピン352によってランナーRn内で硬化した成形材料MTを容易に離型させることができる。
B.第2実施形態:
図14は、第2実施形態における射出成形装置10bの成形型300bに備えられた切断機構330bの概略構成を示す斜視図である。第2実施形態の射出成形装置10bでは、成形品を突き出す第1エジェクターピン351bが切断機構330bに設けられていることが第1実施形態とは異なる。その他の構成は、特に説明しない限り、図1に示した第1実施形態の射出成形装置10と同じである。
本実施形態では、切断機構330bは、回転テーブル331bと、カッター335と、第1エジェクターピン351bと、第1弾性部材339と、第2弾性部材359とを備えている。回転テーブル331bの凹凸面332bには、中心軸RX2を中心とする円であって+X方向に視てカッター335に重なる円上に、凸部333と凹部334とが設けられており、中心軸RX2を中心とする円であって+X方向に視て第1エジェクターピン351bに重なる円上に、凸部333と凹部334とが設けられている。
本実施形態では、カッター335および第1エジェクターピン351bは、回転テーブル331bの半径方向に並んで配置されている。第1エジェクターピン351bは、キャビティーCvに対して+X方向に配置されている。第1エジェクターピン351bは、第2弾性部材359によって回転テーブル331bの凹凸面332bに向かって付勢されている。本実施形態では、第2弾性部材359は、圧縮コイルバネによって構成されている。なお、第2弾性部材359は、ゴムやエラストマーで構成されてもよい。
カッター335の後端部が凹部334に接触しており、かつ、第1エジェクターピン351bの後端部が凹部334に接触している状態から、回転テーブル331bが所定角度回転すると、凹凸面332bの凸部333によってカッター335の後端部が押されて、カッター335の先端部がゲートGt内に突き出す。このとき、第1エジェクターピン351bの後端部は、凹凸面332bの凹部334に接触している。
カッター335の先端部がゲートGt内に突き出している状態から、回転テーブル331bがさらに所定角度回転すると、凸部333によって第1エジェクターピン351bの後端部が押されて、第1エジェクターピン351bの先端部がキャビティーCv内に突き出す。このとき、カッター335の後端部は、凸部333に接触しており、カッター335の先端部は、ゲートGt内に突き出している。なお、他の実施形態では、第1エジェクターピン351bの後端部に凸部333が接触しているときに、カッター335の後端部が凹部334に接触するように凹凸面332bが構成されてもよい。
第1エジェクターピン351bの先端部がキャビティーCv内に突き出している状態から、回転テーブル331bがさらに所定角度回転すると、カッター335は、第1弾性部材339に押し戻されて、凹部334に接触し、第1エジェクターピン351bは、第2弾性部材359に押し戻されて、凹部334に接触する。
以上で説明した本実施形態の射出成形装置10bによれば、回転テーブル331bの回転によって第1エジェクターピン351bの先端部をキャビティーCv内に突き出させることができるので、キャビティーCv内で硬化した成形材料MTを第1エジェクターピン351bによって容易に離型させることができる。
C.第3実施形態:
図15~16は、第3実施形態における射出成形装置10cの成形型300cに備えられた切断機構330cの概略構成を示す断面図である。第3実施形態の射出成形装置10cでは、カッター335cの先端部336に弁部338が設けられていることが第1実施形態とは異なる。その他の構成は、特に説明しない限り、図1に示した第1実施形態の射出成形装置10と同じである。
図15に示すように、本実施形態では、可動型320には、カッター335cと入れ子部322との間に、ランナーRnに連通する排気通路Epが設けられている。カッター335cの先端部336は、鉤状に構成されており、弁部338を有している。弁部338は、入れ子部322に接触することによって、ランナーRnから排気通路Epへの気体の流入を遮断する。図16に示すように、弁部338は、入れ子部322から離れることによって、ランナーRnから排気通路Epに気体を導入する。弁部338は、回転テーブル331の回転に応じて開閉する。具体的には、カッター335cが凹部334に接触しているときには弁部338によって排気通路Epが閉塞され、カッター335cが凸部333に接触しているときには弁部338によって排気通路Epが開放される。
可塑化部110において成形材料を可塑化するときに成形材料からガスGSが発生するので、射出工程では、ノズル130からの成形材料の射出に先立って、ノズル130からガスGSが成形型300c内に流入する。ガスGSがキャビティーCvに滞留した場合、成形不良の原因となることがある。そこで、本実施形態では、射出工程において、制御部500は、弁部338を開放して、ノズル130から流入したガスGSを排気通路Epに排出する。その後、制御部500は、成形材料が弁部338に流れる前に、弁部338を閉塞させる。
以上で説明した本実施形態の射出成形装置10cによれば、制御部500は、弁部338を開放することによって、成形型300c内のガスGSを排出する。そのため、キャビティーCv内にガスGSが滞留することにより成形不良が生じることを抑制できる。
D.他の実施形態:
(D1)上述した各実施形態の射出成形装置10~10cでは、制御部500は、型開工程に先立って、カッター335,335cの先端部336をゲートGt内に突き出させることによって、成形材料MTを切断する。これに対して、制御部500は、型開工程以後にカッター335,335cの先端部336をゲートGt内に突き出させることによって、成形材料MTを切断してもよい。
(D2)上述した各実施形態の射出成形装置10~10cでは、切断機構330~330cは、回転テーブル331,331bの中心軸RX2を中心とする回転運動によって、カッター335,335cを中心軸RX2に沿って直線運動させて、ゲートGt内に突き出させるように構成されている。これに対して、切断機構330~330cは、回転テーブル331,331bを回転運動させずに、中心軸RX2に沿って直線運動させることによって、カッター335,335cを中心軸RX2に沿って直線運動させるように構成されてもよい。
(D3)上述した第1実施形態の射出成形装置10では、切断機構330には、カッター335を回転テーブル331に向かって付勢する第1弾性部材339が設けられている。これに対して、カッター335を回転テーブル331に向かって付勢する第1弾性部材339が設けられていなくてもよい。この場合、例えば、成形品が取り出された後、次の射出成形処理が実行される前に、ユーザーが手作業でカッター335を元の位置に戻してもよい。
(D4)上述した第2実施形態の射出成形装置10bでは、切断機構330bには、カッター335を回転テーブル331bに向かって付勢する第1弾性部材339、および、第1エジェクターピン351bを回転テーブル331bに向かって付勢する第2弾性部材359が設けられている。これに対して、第1弾性部材339と第2弾性部材359とのうちの少なくとも一方が射出成形装置10bに設けられていなくてもよい。この場合、例えば、成形品が取り出された後、次の射出成形処理が実行される前に、ユーザーが手作業でカッター335や第1エジェクターピン351bを元の位置に戻してもよい。
(D5)上述した各実施形態の射出成形装置10~10cでは、駆動部340と可動型320とは、可動型320の移動方向であるX方向に垂直な方向であるZ方向に並んで配置されている。これに対して、駆動部340と可動型320とは、Y方向に並んで配置されてもよい。駆動部340と可動型320とは、可動型320の移動方向に並んで配置されてもよい。例えば、駆動部340は、可動型320に対して+X方向に配置されてもよい。
(D6)上述した各実施形態の射出成形装置10~10cでは、切断機構330~330cは、可動型320内に設けられている。これに対して、切断機構330~330cは、固定型310内に設けられてもよい。
(D7)上述した各実施形態の射出成形装置10~10cでは、ゲートGt内にカッター335,335cが突き出すように切断機構330~330cが構成されている。これに対して、ランナーRnのうちのゲートGt以外の部分にカッター335,335cが突き出すように切断機構330~330cが構成されてもよい。
(D8)上述した各実施形態の射出成形装置10~10cでは、射出部100は、成形材料として熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーをキャビティーCvに射出する。これに対して、射出部100は、成形材料として、例えば、熱硬化性樹脂や熱硬化性エラストマーをキャビティーCvに射出してもよい。この場合、射出成形装置10~10cにおいて、射出部100は、可塑化部110によって予熱されることにより流動性を発現した成形材料をキャビティーCvに射出し、成形型300~300cには、キャビティーCvに注入された成形材料を加熱して硬化させるヒーターが設けられる。
E.他の形態:
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の第1の形態によれば、射出成形装置が提供される。この、射出成形装置は、固定型と前記固定型に対向する可動型とを有し、前記固定型と前記可動型とによって区画されるキャビティーと、前記キャビティーに連通するランナーとが設けられた成形型と、前記固定型に対して前記可動型を移動させる型締部と、前記ランナーを介して前記キャビティーに成形材料を射出する射出部と、前記成形型に設けられ、前記ランナーに突き出すカッターを有する切断機構と、前記成形型に設けられ、前記切断機構を駆動させる駆動部と、前記射出部、前記型締部、および、前記駆動部を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記射出部を制御して前記成形材料を前記キャビティーに射出した後、前記駆動部を制御して前記カッターを前記ランナーに突き出させることによって、前記ランナーで硬化した前記成形材料を切断する。
この形態の射出成形装置によれば、カッターをランナーに突き出させることによって、硬化した成形材料を切断するので、狙い通りの位置で成形材料を切断することができる。
(2)上記形態の射出成形装置において、前記制御部は、前記射出部を制御して前記成形材料を前記キャビティーに射出した後、前記型締部を制御して前記成形型を型開きする前に、前記ランナーで硬化した前記成形材料を切断してもよい。
この形態の射出成形装置によれば、型開きする前に、カッターをランナーに突き出させるので、成形材料が切断されずにカッターに押されて移動することを抑制できる。そのため、より確実に成形材料を切断できる。
(3)上記形態の射出成形装置において、前記切断機構は、回転軸を中心とする円周方向に沿って凸部と凹部とが交互に並んで設けられた凹凸面を有する回転テーブルと、前記凹凸面上に配置された前記カッターとを備え、前記回転テーブルは、前記駆動部によって前記回転軸を中心にして回転運動することにより前記凸部で前記カッターを押し、前記カッターは、前記凸部に押されて前記回転軸に沿って直線運動することにより前記ランナーに突き出してもよい。
この形態の射出成形装置によれば、回転テーブルの回転運動によって、カッターをランナーに突き出させることができる。そのため、簡易な構成で成形材料を切断できる。
(4)上記形態の射出成形装置において、前記成形型は、前記カッターを前記凹凸面に向けて付勢する弾性部材を有してもよい。
この形態の射出成形装置によれば、ランナーに突き出したカッターを弾性部材によって元の位置に戻すことができる。
(5)上記形態の射出成形装置において、前記成形型は、前記ランナーに連通し、前記成形型内のガスを排出するための排気通路を有し、前記カッターの先端部には、前記排気通路を開閉する弁部が設けられてもよい。
この形態の射出成形装置によれば、弁部を開放することによって、射出部からの成形材料の射出に先立って射出部から成形型に流入するガスを排出することができる。そのため、成形型にガスが滞留することによる成形不良を抑制できる。
(6)上記形態の射出成形装置において、前記成形型は、前記凹凸面上に配置されたエジェクターピンを有し、前記回転テーブルは、前記駆動部によって前記回転軸を中心にして回転運動することにより前記凸部で前記エジェクターピンを押し、前記エジェクターピンは、前記凸部に押されて前記回転軸に沿って直線運動することにより前記キャビティーに突き出してもよい。
この形態の射出成形装置によれば、回転テーブルの回転によってエジェクターピンを駆動させて、キャビティーで硬化した成形材料を押し出すことができる。
(7)上記形態の射出成形装置において、前記成形型は、前記型締部による前記可動型の移動に応じて直線運動することによって、前記キャビティーに突き出すエジェクターピンを有してもよい。
この形態の射出成形装置によれば、可動型の移動によってエジェクターピンを駆動させて、キャビティーで硬化した成形材料を押し出すことができる。
(8)上記形態の射出成形装置において、前記駆動部は、前記可動型に対して前記可動型の移動方向に垂直な方向に配置されてもよい。
この形態の射出成形装置によれば、成形型と駆動部とが可動型の移動方向に並んで配置された形態に比べて、可動型の移動方向において成形型を小型化できる。
(9)上記形態の射出成形装置において、前記射出部は、前記成形材料としてエラストマーを射出してもよい。
この形態の射出成形装置によれば、トンネルゲート方式では引き千切れやすいエラストマーを、カッターによって切断できる。
(10)本開示の第2の形態によれば、射出成形装置の成形型が提供される。この射出成形装置の成形型は、固定型と、前記固定型に対向し、前記固定型に対して移動する可動型と、カッターを有する切断機構と、前記切断機構を駆動させる駆動部と、を備える。前記固定型および前記可動型は、成形材料を注入されるキャビティーを区画し、前記固定型と前記可動型とのうちの少なくとも一方には、前記キャビティーに連通するランナーが設けられ、前記切断機構は、前記成形材料が前記ランナーを介して前記キャビティーに注入された後、前記駆動部に駆動されて前記ランナーに前記カッターを突き出させることによって、前記ランナー内で硬化した前記成形材料を切断する。
この形態の射出成形装置の成形型によれば、カッターをランナーに突き出させることによって、硬化した成形材料を切断するので、狙い通りの位置で成形材料を切断することができる。
本開示は、射出成形装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、射出成形装置の成形型や、ゲートカット装置、ゲートカット方法等の形態で実現することができる。
10~10c…射出成形装置、20…基台、30…操作パネル、100…射出部、101…ホッパー、110…可塑化部、120…射出制御機構、130…ノズル、200…型締部、300…成形型、310…固定型、320…可動型、321…収納部、322…入れ子部、323…受け板、330…切断機構、331…回転テーブル、332…凹凸面、333…凸部、334…凹部、335…カッター、336…先端部、337…後端部、338…弁部、339…第1弾性部材、340…駆動部、345…回転軸変換部、347…後端部、350…突き出し機構、351…第1エジェクターピン、352…第2エジェクターピン、359…第2弾性部材、400…冷媒供給部、500…制御部

Claims (10)

  1. 射出成形装置であって、
    固定型と前記固定型に対向する可動型とを有し、前記固定型と前記可動型とによって区画されるキャビティーと、前記キャビティーに連通するランナーとが設けられた成形型と、
    前記固定型に対して前記可動型を移動させる型締部と、
    前記ランナーを介して前記キャビティーに成形材料を射出する射出部と、
    前記成形型に設けられ、前記ランナーに突き出すカッターを有する切断機構と、
    前記成形型に設けられ、前記切断機構を駆動させる駆動部と、
    前記射出部、前記型締部、および、前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記射出部を制御して前記成形材料を前記キャビティーに射出した後、前記駆動部を制御して前記カッターを前記ランナーに突き出させることによって、前記ランナーで硬化した前記成形材料を切断する、
    射出成形装置。
  2. 請求項1に記載の射出成形装置であって、
    前記制御部は、前記射出部を制御して前記成形材料を前記キャビティーに射出した後、前記型締部を制御して前記成形型を型開きする前に、前記ランナーで硬化した前記成形材料を切断する、射出成形装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の射出成形装置であって、
    前記切断機構は、回転軸を中心とする円周方向に沿って凸部と凹部とが交互に並んで設けられた凹凸面を有する回転テーブルと、前記凹凸面上に配置された前記カッターとを備え、
    前記回転テーブルは、前記駆動部によって前記回転軸を中心にして回転運動することにより前記凸部で前記カッターを押し、
    前記カッターは、前記凸部に押されて前記回転軸に沿って直線運動することにより前記ランナーに突き出す、射出成形装置。
  4. 請求項3に記載の射出成形装置であって、
    前記成形型は、前記カッターを前記凹凸面に向けて付勢する弾性部材を有する、射出成形装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の射出成形装置であって、
    前記成形型は、前記ランナーに連通し、前記成形型内のガスを排出するための排気通路を有し、
    前記カッターの先端部には、前記排気通路を開閉する弁部が設けられている、射出成形装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の射出成形装置であって、
    前記成形型は、前記凹凸面上に配置されたエジェクターピンを有し、
    前記回転テーブルは、前記駆動部によって前記回転軸を中心にして回転運動することにより前記凸部で前記エジェクターピンを押し、
    前記エジェクターピンは、前記凸部に押されて前記回転軸に沿って直線運動することにより前記キャビティーに突き出す、射出成形装置。
  7. 請求項1または請求項5に記載の射出成形装置であって、
    前記成形型は、前記型締部による前記可動型の移動に応じて直線運動することによって、前記キャビティーに突き出すエジェクターピンを有する、射出成形装置。
  8. 請求項1から請求項7いずれか一項に記載の射出成形装置であって、
    前記駆動部は、前記可動型に対して前記可動型の移動方向に垂直な方向に配置される、射出成形装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の射出成形装置であって、
    前記射出部は、前記成形材料としてエラストマーを射出する、射出成形装置。
  10. 射出成形装置の成形型であって、
    固定型と、
    前記固定型に対向し、前記固定型に対して移動する可動型と、
    カッターを有する切断機構と、
    前記切断機構を駆動させる駆動部と、
    を備え、
    前記固定型および前記可動型は、成形材料を注入されるキャビティーを区画し、
    前記固定型と前記可動型とのうちの少なくとも一方には、前記キャビティーに連通するランナーが設けられ、
    前記切断機構は、前記成形材料が前記ランナーを介して前記キャビティーに注入された後、前記駆動部に駆動されて前記ランナーに前記カッターを突き出させることによって、前記ランナー内で硬化した前記成形材料を切断する、
    成形型。
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