JP2005096155A - 多軸式射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少容量の射出装置を複数組み合わせることで小型でかつ射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる多軸式射出成形機を提供すること。
【解決手段】 固定型10と可動型11とかならなる射出成形用金型3と、この金型3の固定型10と可動型11の間に形成されるパーティング面に形成されるキャビティに樹脂材料を射出する複数の吐出量の少なる射出装置2とを備え、これら射出装置が前記金型3の固定型10及び可動型11の一方又はそれぞれに設けられ、これら射出装置2を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段4を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可塑化した樹脂材料を射出する小型の射出装置を複数備える多軸式射出成形機に関し、更に詳しくは、樹脂材料の可塑化、射出容量の小さい小型の射出装置を選択的にあるいは同時的に動作させて1個の金型に可塑化した樹脂材料を充填する多軸式射出成形機に関する。
樹脂の射出成形サイクルは一般的に、1.型締め工程(金型を閉じる工程)、2.射出工程(可塑化した樹脂材料をノズルから金型のキャビティに射出充填する工程)、3.保圧工程(金型内に充填した樹脂材料のゲート部分が固化するまでの間、樹脂への加圧を維持する工程)、4.冷却工程(金型内の樹脂材料を冷却する工程)、5.型開き工程(金型を開く工程)、6.取り出し工程(樹脂成形品を金型から取り出す工程)の各工程から構成される。そしてこれら各工程のうち、保圧工程及び冷却工程に要する時間と、冷却工程と同時進行で行われる樹脂材料の可塑化に要する時間とが最も長くなる傾向にある。
従って、射出成形サイクルのハイサイクル化を図り、生産効率を向上させるためには、冷却時間と可塑化時間を短縮する必要がある。このため例えば、冷却工程に要する時間を短縮するために射出工程と冷却工程とを同時に進行させる構成が、樹脂材料の可塑化に要する時間を短縮するために射出工程において射出と樹脂材料の可塑化を同時に進行させる構成がそれぞれ開発されている。
射出工程と冷却工程とを同時に進行させる構成として、複数の射出成形用金型を射出成形機、冷却ステージなどのステージに循環させ、射出成形機が1個の金型に可塑化した樹脂材料を充填している間に、既に樹脂材料が充填された他の金型を冷却する構成(特許文献1参照)や、複数の射出成形用金型を移動ユニットにより射出成形を行う成形位置と、この成形位置から離れた準備位置との間を交互に移動させ、1の金型に可塑化した樹脂材料を充填している間に他の金型はその他の工程を行う構成(特許文献2参照)などが提案されている。
これらの構成によれば、複数の射出成形用金型を用いて射出工程と冷却工程とを同時進行させることができ、これにより射出成形機全体としての生産効率を向上させることができもるのであるが、複数の射出成形用金型とこれら射出成形用金型を移送するための機構、及び複数の射出成形用金型に連続的に可塑化した樹脂材料を充填可能な大容量の大型の射出装置が必要となるため、射出成形機全体が大型化する。
一方、射出工程において射出と樹脂材料の可塑化を同時に進行させる構成としては、例えば、可塑化筒により可塑化した樹脂材料を一時的にバッファ装置に貯留し、このバッファ装置に貯留された樹脂材料を射出筒に供給するという構成(特許文献3参照)や、可塑化した樹脂材料を射出する2基のプランジャーユニットを備え、必要な射出量の樹脂材料を1基のプランジャーユニットに貯留し、その間に他のプランジャーユニットに貯留された樹脂材料を射出成形用金型に充填する動作を交互に繰り返す構成(特許文献4参照)などが提案されている。
特許文献3に記載の構成によれば、スクリュープリプラ式の場合、従来射出筒から射出している間は可塑化筒を停止させ、保圧後に可塑化装置を駆動させるという間欠可塑化を行っていたが、1回の射出工程で要する射出量以上の樹脂材料をバッファ装置内に貯留できるため、射出工程と樹脂材料の可塑化を同時に行うことが可能となり、連続して樹脂材料の可塑化を行うことができる。また特許文献4に記載の構成によれば、2基のプランジャーユニットにより交互に必要な量の樹脂材料を射出することができるため、連続して可塑化を行うことができる。しかしながらこれらの構成によっても、バッファ装置やプランジャーユニットを駆動するための機構や動力源が必要となり、これらを射出台に内蔵するとなると射出台が大型化し、射出成形機全体を大型化せざるを得ない。
このように、射出成形サイクルのハイサイクル化を図るために、射出工程と冷却工程、又は射出工程における射出動作と可塑化を同時進行させる構成とすると射出成形機が大型化する。したがって、射出成形サイクルのハイサイクル化と射出成形機の小型化の両立を図ることは困難であった。
ところで、液晶性ポリマーを利用した最近の小型部品のハイサイクル成形において、型締め工程、射出工程及び冷却工程の各工程と、冷却工程及び取り出し工程の各工程とを同時進行させることにより、射出成形サイクルのハイサイクル化を図る構成が提案されている(非特許文献1参照)。しかしこの例は、一定以上のせん断力がかかった場合に流動性が極端に向上する液晶性ポリマーを利用していることや、20tの型締め力に対して射出量が2gに満たない特殊な例であり、例えばコネクターハウジング材料として一般的に用いられているPP(ポリプロピレン)などのポリオレフィン、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等のポリエステル、6,6−ナイロンなどのポリアミド、その他PPSやs−PSで直ちに実現できるとは考えにくい。
また、一般的に液晶性ポリマーは一定以上のせん断力が加わると配向して流動性が極端に向上することから、高速で射出することで充填抵抗が低下する傾向にあるが、前記PPやPBT、PA(ポリアミド)等はこのような傾向はあまり顕著ではなく、大きなせん断力を加えると樹脂劣化が生じるおそれもある(非特許文献2参照)。このため、射出成形サイクルのハイサイクル化を行う場合であっても樹脂成形品の品質を確保するためには低圧で射出することが望ましい。
可塑化した樹脂材料を低圧で射出する構成としては、例えば、複数の射出装置を用い、1基の射出成形用金型に同時に低圧で樹脂材料を射出充填する構成(特許文献5参照)が提案されており、また、1個の金型に複数のゲートを形成してこれらのゲートから異なる種類の樹脂材料を充填して多数種類の合成樹脂層からなる樹脂成形品を得る構成(特許文献6参照)などが提案されている。
特許文献5に記載の構成によれば、低圧射出で残留応力の少ない樹脂成形品を得ることができるが、このような複数の射出装置を備える構成は、低圧射出のほか、主に特許文献6に記載のように複数の樹脂を合成して形成することを目的として用いられるものであり、射出成形サイクルのハイサイクル化を達成する構成を備えるものではない。また、このような構成であっても、一般的に射出成形機は大型化する。
特開平5−147076号公報 特開2002−86501号公報 特開2000−238094号公報 特開2002−137270号公報 特開平5−278061号公報 特開2002−103376号公報 日刊工業新聞2003年6月25日付朝刊記事 小田実生、外2名、「ポリエステル系樹脂の超高速射出成形性評価」、成形加工、プラスチック成形加工学会、2000年、第12巻、第9号、p.539−542
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、少容量の射出装置を複数組み合わせることで小型でかつ射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる多軸式射出成形機を提供することである。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、固定型と可動型とかならなる射出成形用金型と、該金型の固定型と可動型の間に形成されるパーティング面に形成されるキャビティに可塑化した樹脂材料を射出する複数の吐出量の少なる射出装置とを備え、これら射出装置が前記金型の固定型及び可動型の一方又はそれぞれに設けられ、これら射出装置を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段を備えることを要旨とするものである。
そして射出成形機に配設される射出装置は、請求項2に記載のように、射出成形用のスクリューの回転により可塑化した樹脂材料を射出するスクリュー式であって、前記射出装置の内部に配設される射出成形用のスクリューは、スクリューの有効長Lをスクリューの外径Dで除した比L/Dが10以下であると共に、スクリュースレッドの長さが、L/Dが20から24のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の60から200%の長さとなるようにフライトピッチが設計されてなることが望ましい。
さらに 前記射出装置には、請求項3に記載のように、可塑化した樹脂材料の射出部を有する射出筒の先端にノズル部材が装着され、該ノズル部材の外周面にはヘッド部材がスライド可能に遊嵌され、前記ノズル部材の先端部分に前記ヘッド部材がスライドした状態において露出する射出口が形成されるシャットオフノズルか、請求項4に記載のように、可塑化した樹脂材料の射出部を有する射出筒の先端にノズル部材がスライド式に進退動可能に挿通され、該ノズル部材の基端部には該ノズル部材をスライドさせたときに射出筒の可塑化した樹脂材料の射出部に連通される開口部を有するとともに、前記ノズル部材の先端部にはノズル部材をスライドさせたときに外部に突出する射出部を有するシャットオフノズルが配設されることが望ましい。
請求項1に記載の発明によれば、樹脂材料の充填量が少ない小型の金型を用いて射出成形を行うときには、1基あるいは複数基の射出装置で樹脂材料を充填し、その間に他の射出装置は樹脂材料の可塑化を行い、製品取り出し後に開始される次のサイクルでは、前のサイクルで可塑化を行っていた射出装置が射出動作に移行し、前のサイクルで射出を終了した射出装置はその間に可塑化を行うという動作を繰り返すことにより、各射出装置の可塑化/射出能力が小さくとも、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
一方、大型の射出成形用金型を用いて射出成形を行うときには、すべての射出装置で同時に樹脂材料を充填することができ、これにより大型の金型であっても低圧で短時間に充填でき、得られる樹脂成形品の品質の低下を招くことがない。
また、請求項2に記載のように、各射出装置の内部に配設される射出成形用スクリューを、L/Dが10以下のものとすると、例えばスクリュー直径が20mm程度であってもスクリューの有効長を100〜200mm程度となるから射出装置の全長を短縮化することができ、多軸式射出成形機を小型化することができる。この射出成形用スクリューは、スレッド長をL/Dが20のスクリューのスレッド長の60〜200%となるように設計されるから、樹脂材料の状態が不安定になることもない。
そして前記射出装置には、請求項3又は請求項4に記載のような構造を有するシャットオフノズルを適用すれば、シャットオフノズルを小型にして射出装置を小型にすることができ、かつノズルの開閉動作及びその制御も容易とすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明者は、1基の射出成形用金型に対し、最大でも動力部を含めた全長が400mm程度で吐出量が0.5〜3g/sec程度の射出装置を複数用いて射出を行うことで、射出成形機の構成及び制御を単純化し、かつ射出成形機の小型化を達成しながら、射出成形機全体として1基の金型に対する可塑化能力、射出能力を向上して射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる多軸式射出成形機を発明したものである。
図1は、本実施の形態に係る射出成形機の構成を模式的に示した図である。射出成形機1はシャットオフノズル100を装備する射出装置2が射出成形用金型3の固定側型板側10に2基以上(図においては3基)配設される構成を有する。そしてこれらの射出装置2を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段4を備える。
射出成形機1に配設される射出成形機2は、駆動機構部を含めた全長が最大でも400mm程度であり、1基当たり0.5〜3g/sec程度の樹脂材料の可塑化・射出能力を有することが望ましい。これら射出装置2が備える樹脂材料を可塑化し射出する機構は、スクリュー式、プランジャー式、スクリュープリプラ式、プランジャープリプラ式、メルトポット・プランジャー式、メルトポットに直接圧搾空気などの流体で加圧する方式など、従来より一般に用いられている方式、あるいはこれらの方式の組合せによる方式でよい。また、射出の駆動力は、加圧流体によるラム駆動、バネによる駆動、モータによる駆動など、従来より一般的に知られている方式を適用することができる。例えばプランジャー式であれば、プランジャーの駆動源を加圧体とすることで複数の射出装置から同時に射出することが容易となる。
また、この射出成形機に適用される射出成形用金型3は、ダイレクトインジェクション方式のスプルーレス、ランナーレスのキャビティ構成を有するものであることが望ましい。すなわち、通常はシャットオフノズル100が金型3に対して配設された状態にあり、シャットオフノズル100の先端がキャビティの内壁面を形成する構成を有するものである。
図2は、射出成形機1に好適に適用できるスクリュー式の射出装置の構造を模式的に示した一部断面図である。この射出装置2は、バレル21と、バレル21の内部で回転して樹脂材料を可塑化するスクリュー50と、このスクリュー50を駆動するモータなどの回転動力源22及び回転動力を射出成形用スクリュー50に伝達するギアボックスなどの動力伝達機構23と、バレル21で可塑化した樹脂材料を射出するシャットオフノズル100aを備える。また、バレル21及びシャットオフノズル100aには、樹脂材料を加熱する加熱ヒータ24が配設される。
この射出装置2は駆動機構部を含めた全長Lが最大でも400mm程度以下に設計されることから、スクリュー50の有効長Lは最大でも180mm程度のものが適用され、バレル21の長さは最大でも250mm程度に設計される。なお、図2に示すスクリュー50は、有効長Lが110mm、外径Dが22mmでL/Dが5に設計されるものである。
射出成形機に用いられるスクリューは、一般的にL/Dが10以下であると樹脂材料の溶融状態が安定せず未溶融樹脂や半溶融樹脂が射出装置から射出され、成形不良が生じたり成形不能となったりする。このため通常は、L/Dが18〜20程度のものが用いられているが、このようなL/D設計では、例えば外径Dを20mm程度としても有効長Lは360〜400mmとなり、射出装置の全長を400mm程度以下にするという要求を充足できない。
そこで、本射出装置2に用いられるスクリュー50は、L/Dを5〜10としてスクリューの有効長Lを短くし、射出成形機2aの短尺化を図る一方で、樹脂材料の良好な可塑化状態を維持するため、L/Dが20から24のスクウェアピッチのスクリューが有するスレッド長の60〜200%、より好ましくは70〜120%のスレッド長を有するように設計される。
このような設計のスクリューによれば、L/Dが20〜24のスクウェアピッチのスクリューと比較した場合、1回転当たりの吐出量が減少するため樹脂材料の滞留時間が長くなり、例えば同一回転数とすると滞留時間は180〜700%程度となる。一般にバレル内での樹脂材料の可塑化は主に樹脂材料のせん断発熱によるといわれているが、バレルに配設されるヒータによっても可塑化されるため、樹脂材料を長時間滞留させて樹脂材料の可塑化を促すことができる。
一方、射出量を一定に維持しようとする場合にはスクリューの回転数を上昇させる必要があるが、回転数が上昇すると樹脂材料に大きなせん断力がかかって樹脂材料の可塑化が促進され、樹脂材料の溶融状態が安定する。
次に示す表1は、適用できるスクリューの例として、L/Dが5及び10、スクリュー外径Dが22mmにおけるスレッド長とフライトピッチの計算結果、及び従来一般のL/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長との比較を示した表である。
Figure 2005096155
表に示すように、L/Dが10の場合においては、フライトピッチを11mmとするとスレッド長は約1425mm、フライトピッチを8mmとするとスレッド長は約1930mmとなり、それぞれL/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の約92%、124%の長さで、いずれも60〜200%の範囲内となる。一方、フライトピッチを22mmとすると、スレッド長は約776mmで、L/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の50%となり範囲外となる。したがってこの場合にはフライトピッチが11mm及び8mmのスクリューを好適に適用できる。
また、L/Dが5のスクリューにおいては、フライトピッチを8mmとするとスレッド長は965mm、フライトピッチを5mmとするとスレッド長は1529mmとなり、それぞれL/Dが20のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の62%、92%の長さで、いずれも60〜200%の範囲内となる。一方、フライトピッチを22mmとするとスレッド長は388mmでL/Dが20のスクリューのスレッド長の25%しかなく範囲外となる。したがってこの場合にはフライトピッチが5mm及び8mmのスクリューを好適に適用できる。
次いでスクリュー式の射出装置2に適用されるシャットオフノズル100aについて説明する。シャットオフノズル100aも、射出装置1の小型化を図るため、それ自体が小型であると共に動作機構が小型かつ単純でその制御が容易であることが望ましい。さらにノズルの先端は、射出成形用金型3のノズルタッチプレートに装着されてキャビティの内壁面を構成するため、平滑であることが望ましい。
図3は、前記要件を充足し、前記スクリュー式の射出装置2aに適用されるシャットオフノズルを分解した状態を示した外観斜視図である。このシャットオフノズル100aは、シリンダヘッド101に装着されるノズルチップ102aと、このノズルチップ102aの外周面をノズルチップ102aの軸線方向にスライド式に往復動可能に遊嵌されるヘッドチップ103aと、このヘッドチップ103aと前記シリンダヘッド101との間に架設されるコイルバネ104と、ノズルチップ102a、ヘッドチップ103a及びコイルバネ104を覆うようにしてシリンダヘッド101に装着される押さえナット105aとを備える。
このシャットオフノズル100aの各構成要素について説明すると、シリンダヘッド101にはノズルチップ102a及び押さえナット105aを装着するための凸部111が形成され、この凸部111を含めシリンダヘッド101の略中心を貫通する樹脂材料経路113が形成される。そして、この樹脂材料経路113にはノズルチップ102aを螺合するネジ部114が形成され、凸部111の外周面には押さえナット105aを螺合するネジ部112が形成される。
ノズルチップ102aは、内部は空洞状の樹脂材料経路が形成され、外径が小なる細管状の射出部121を有する異径の円筒形状の部材である。そして外周面に形成されるネジ部122をシリンダヘッド101のネジ部114に螺合してシリンダヘッド101に固定される。この射出部121の構造の詳細については後述する。
ヘッドチップ103aは、軸線方向に貫通するノズルチップ収容孔132が形成される。また、略円筒形状の本体133の一端にフランジ131が形成される。そしてノズルチップ102aの射出部121をこのノズルチップ収納孔132に挿通してノズルチップ102aの外周面を進退動自在に装着する。
押さえナット105aは内部が空洞の略円筒形状に形成され、一端の端面にはヘッドチップ103aの本体133は通過可能であるがフランジ131は通過不可能な径のヘッドチップ挿通孔151が形成される。そしてヘッドチップ103aをノズルチップ102aに装着した状態において、ヘッドチップ103aの本体133がヘッドチップ挿通孔151から外部に突出するように覆いかぶせ、内周面に形成されるネジ部152とシリンダヘッド101のネジ部112とを螺合してシリンダヘッド101に固定する。
図4は、ノズルチップ102aの射出部121の構造を示した図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示した断面図である。図に示すように射出部121は内部に空洞状に樹脂材料経路123が形成される中空の細管状の部位である。先端面124は閉鎖され、先端面124の直近の側周面には、内部の樹脂材料経路に連通する射出孔125が円周方向に等間隔に4箇所形成される。
組み付けられたシャットオフノズル100aは、図5(a)に示すように、シリンダヘッド101の樹脂材料経路113とノズルチップ102aの樹脂材料経路123とが連通する。また、ヘッドチップ103aはコイルバネ104の付勢力によりフランジ131が押さえナット105aの内壁面に押しつけられて当接した状態に保持される。この位置状態においては、ノズルチップ102aの射出部121がヘッドチップ103aのノズルチップ収納孔132に収納され、ヘッドチップ102aの先端面124とヘッドチップ103aの端面とが略同一の位置にある(拡大図参照)。このため、ノズルチップ102aの射出孔はノズルチップ収納孔132の内壁面により蓋をされ、樹脂材料が射出あるいは漏出できない状態に維持される。
ここで図5(b)に示すように、ヘッドチップ103aをコイルバネ104の付勢力に抗して矢印aの向きにスライドさせると、ノズルチップ102aの射出部121の先端近傍がヘッドチップ103aのノズルチップ収容孔132から突出して射出孔125が露出する(拡大図参照)。このため、バレルから送り出される可塑化した樹脂材料を射出することができる。
樹脂材料を射出充填後、ヘッドチップ103aをスライドさせるために加えた力を除去すると、ヘッドチップ103aはコイルバネ104の付勢力により矢印aの反対の向きにスライドし、再び図5(a)に示す状態に戻る。このとき、射出部121の外周面とノズルチップ収納孔132の内周面との間で樹脂材料を切ることができ、いわゆる糸引きの発生を抑制することができる。
このシャットオフノズル100aを射出装置に適用すると、射出成形機に配設した状態において射出成形用金型あるいは射出成形機を所定量の進退動をさせてヘッドチップをスライドさせることにより、射出孔の開閉が切り替えられる。このため、射出孔の開閉動作が単純でかつその制御が容易となり、射出装置の小型化を図ることができる。
また、シャットオフノズルを小型に構成すると、射出成形用の金型のノズルタッチプレートも小型にすることができ、ノズル及びノズルタッチプレートが密集することがなくなる。このためノズルの温度制御を行うときに隣接する他のノズルの温度の影響を受けることがなく、各ノズルの温度制御が容易となる。
さらに、このシャットオフノズルは、ノズルチップの端面とヘッドチップの端面とが射出成形用金型のキャビティの内壁面の一部を形成することになるが、ノズルチップの端面及びヘッドチップの端面は略同一の位置にあって段差のない平面を形成し、かつ糸引きの発生も抑制されることから、得られる樹脂成形品のゲート部の表面性状を良好に保つことができる。
このようなスクリュー及びシャットオフノズルが適用される射出装置2は、例えばスクリューの外径Dが22mmでL/Dが5のスクリューを適用すると、スクリューの有効長Lは110mmであるからバレルの長さLを180mm程度に設計することができる。そしてシャットオフノズルが小型に設計されることも併せると、射出成形機の全長Lは375mm程度となり、400mm以下に設計することができる。なお、このような構成の射出装置2は、おおむね3〜4g/sec程度の射出能力を有する。
次いで、射出成形機1にプランジャー式の射出装置を適用する場合において、このプランジャー式射出装置に好適に適用することができるシャットオフノズルについて説明する。図6はこのシャットオフノズル100bを分解した状態を示した一部切断を含む外観斜視図である。なお、前記スクリュー式の射出装置に適用されるシャットオフノズル100aと同一の構成を有する箇所については同一の符号を付して用い、詳細な説明は省略する。
このシャットオフノズル100bは、バレル5の一端にスライド式に進退動可能に挿入されるシャットオフ部材106と、このシャットオフ部材106に装着されるノズルチップ102bと、シャットオフ部材106をバレル5の一端から抜脱不可能に保持する押さえナット105bと、押さえナット105bに装着されるヘッドチップ103bと、シャットオフ部材106と押さえナット105bとの間に架設されるコイルバネ104とを備える。また、バレル5には樹脂材料を加熱するヒータ24が配設される。
このシャットオフノズル100bの各構成要素について説明すると、バレル5の一端には内部に連通するシャットオフ部材挿入孔115が形成され、このシャットオフ部材挿入孔115の内周面には、端面116から所定の位置に円周方向の全長に亘り内側に向かって突起するにシール片117が形成される。
シャットオフ部材106は摺動部161、バネ掛け部163及びノズルチップ挿着部162が形成される異径の円筒形状の部材で、内部には樹脂材料経路164が形成される。また、ノズルチップ102bは、シャットオフ部材106に装着する挿着部126と細管状の射出部121からなる異径の円筒状に形成される。そしてシャットオフ部材106とノズルチップ102bは、それぞれに形成されるネジ部166、127を介して螺合し一体に結合する。そして結合した状態でシャットオフ部材106の摺動部161をバレル5の一端のシャットオフ部材挿入孔115に挿入する。
なお、シャットオフ部材106の構造については後述する。また、ノズルチップ102bの射出部121は、前記スクリュー式の射出装置に適用されるシャットオフノズル100aのノズルチップ102aの射出部121と同一の構成である(図4参照)。
押さえナット105bは略円筒形状の部材で、バレル5の一端のシャットオフ部材挿入孔115に遊挿されたシャットオフ部材106とノズルチップ102bの結合体が抜脱しないように保持する。また、先端面にはネジ部156を有するヘッドチップ挿着部153が形成される。そしてヘッドチップ挿着部153を軸線方向に貫通するノズルチップ収納孔154が形成される。
ヘッドチップ103bは、外周面が射出成形用金型3のノズルタッチプレートに当接する部材であり、その外周面はノズルタッチプレートの内周面の形状にあわせて形成され、内部には貫通孔であるノズルチップ収納孔134が形成される。そして内部に形成されるネジ部135を押さえナット105bのヘッドチップ挿着部153のネジ部156に螺合して押さえナット105bに装着する。
そして、押さえナット105bの内壁面とシャットオフ部材106のバネ掛け部163との間にコイルバネ104を架設し、さらにノズルチップ102bの射出部121を押さえナット105b及びヘッドチップ103bのノズルチップ収納孔154、134に挿入して、押さえナット105bのネジ部155とシリンダヘッド101bにネジ部118のネジ部と螺合して固定する。
図7はシャットオフ部材102bの構造を示した図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示した断面図である。図7(a)に示すように、摺動部161の側周面には開口部である樹脂材料導入孔167が円周方向に等間隔に4箇所形成されると共に、樹脂材料導入孔167から摺動部161の端面168に至る樹脂材料導入溝166が形成される。そして図7(b)に示すように、樹脂材料導入孔167は内部で結合して樹脂材料経路164に連通する。
そして、シャットオフ部材106にノズルチップ102bを装着した状態において、シャットオフ部材106とノズルチップ102bの樹脂材料経路164、123と連通し、樹脂材料導入孔167に流入した可塑化した樹脂材料は、ノズルチップ102bの射出孔125から射出されるように構成される。
このようなシャットオフノズル100bの動作は以下の通りである。図8はシャットオフノズル100bの動作を示した断面図であり、(a)は樹脂材料を射出しない状態を、(b)は樹脂材料を射出する状態を示す。
バレル5内の樹脂材料が所定の圧力以下であるときには、図8(a)に示すようにシャットオフ部材106はコイルバネ104の付勢力によりシャットオフ部材106の端面168がシール片117に押しつけられ、端面168に現れる樹脂材料導入溝の開口部が蓋をされた状態に維持される。一方、ノズルチップ102bの射出部121の先端はヘッドチップ103bのノズルチップ収納孔134に収納され、射出孔125がノズルチップ収納孔134の内壁面により蓋をされた状態に維持される。このため、バレル5内の樹脂材料は射出孔125から射出あるいは漏出しない。
またこの状態においては、ノズルチップ102bの射出部121の端面124と、ヘッドチップ103bの先端の端面とが段差なく平面状にキャビティの内壁面を形成するため、得られる樹脂成形品のゲート部の表面性状を損なうことがない。
そしてバレル5内のプランジャー(図示せず)を押圧してバレル5内の樹脂材料を所定の圧力に高めると、図8(b)に示すようにシャットオフ部材106とノズルチップ102bの結合体は樹脂材料の圧力によりコイルバネ108の付勢力に抗して矢印aの向きにスライドする。このためシャットオフ部材106の端面168とシール片117とが離れて樹脂材料導入溝の端面開口部が露出する。また、ノズルチップ102bの射出部121が突出し、射出孔125が露出する。そして、バレル内の樹脂材料はその圧力により射出孔125から射出される。
可塑化した樹脂材料をキャビティ内に充填した後、バレル5内の樹脂材料を所定の圧力以下にすると、コイルバネ104の付勢力により、シャットオフ部材106の端面168がシール片117に当接するとともに、ノズルチップ102bの射出部121がヘッドチップ103bのノズルチップ収納孔134に収納され、再び図8(a)に示す状態に戻る。
このような構成及び動作のシャットオフノズル100bによれば、構造が単純でシャットオフノズル本体を小型に構成できる。また、樹脂材料を射出する際のバレル内の樹脂材料の圧力に連動して射出孔の開閉が自動的に切り替えられることから、シャットオフ部材を駆動する動力源及びこの動力源の動力を伝達する機構が不要となる。このため、射出装置を小型化することができ、射出装置の全長を400mm程度以下となるように設計できるほか、シャットオフノズルの動作の制御も簡単となる。特にプランジャー式の射出装置であればプランジャーの駆動圧は比較的制御しやすく、バレルの小径化が容易であり、おおむね2〜3cm/sec程度の射出能力を有する射出装置に好適に適用することができる。
このような射出装置を複数備える射出成形機の動作は、(1)1基の射出装置が樹脂材料を射出している間は他の射出装置は可塑化を行う、(2)すべての射出装置が同時に射出を行い、射出工程及び保圧工程が終了後にすべての射出装置が可塑化を行う、(3)1基以上の射出装置を複数の組に分け、1組の射出装置群が樹脂材料を射出している間は他の組の射出装置群は可塑化を行う、という態様で動作することができる。
前記(1)の1基の射出装置が樹脂材料を射出している間は他の射出装置は可塑化を行う動作は、射出成形用金型への樹脂材料の射出量が少なく、1回の射出において必要となる樹脂材料の量が1基の射出装置の1回の射出量以下であるような場合、例えば1個取りの小型の射出成形用金型を用いて射出成形を行う場合において適用される動作である。
図9は、このような射出成形機の動作を模式的に示した簡単なタイムチャートである。図9においては3基の射出装置を備える多軸式射出成形機を例に用いている。具体的には、第1の射出装置はノズルを加熱して可塑化した樹脂材料を射出する(図中(i)(ii)。以下同じ)。第1の射出装置が樹脂材料を射出している間は、第2及び第3の射出装置は樹脂材料の可塑化を行う(iii)(iv)。そして第1の射出装置は、射出動作を終了するとノズルの加熱を停止すると共に樹脂材料の可塑化を開始し(v)、樹脂材料が充填された金型は、冷却工程、型開き工程、取り出し工程、型締め工程を行い(vi)、次の射出操作の準備をする。
第2の射出装置は、第1の射出装置の射出による樹脂成形品を取り出した後、ノズルを加熱し(vii)、金型に樹脂材料を射出充填する(viii)。第2の射出装置は射出操作を終了後、加熱を停止すると共に樹脂材料の可塑化を開始し(ix)、樹脂材料が充填された金型は、同じく冷却工程〜型締め工程を行う(x)。
第3の射出装置は、取り出し工程終了後直ちにノズルを加熱し(xi)、金型に樹脂材料を射出し(xii)、金型に充填する(xiii)というように、複数の射出装置を順番に動作させて樹脂材料の射出を連続的に行うものである。
射出装置が小型で可塑化容量が小さいと、射出工程において射出装置による可塑化時間よりも射出成形用金型に充填された樹脂材料の冷却時間の方が短くなることがある。このような場合、射出装置が1基のみであると、樹脂材料を充填後に冷却工程が完了したにもかかわらず、射出装置の可塑化が完了していないために射出を行うことができずに時間の無駄が発生するが、複数の射出装置を備え、1基の射出装置が樹脂材料を射出している間に他の射出装置の内1基が樹脂材料の可塑化を完了していれば、冷却工程が終了して製品を取り出した後、直ちに次の射出工程に移行することができ、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
射出装置のノズルの加熱温度は、例えばPBT樹脂などを用いる場合には240〜260℃となるように加熱する。また、樹脂材料の射出後に加熱を停止するほか、積極的に冷却するものであってもよい。なお、図9のタイムチャートは模式的なものであり、型締め工程とノズルの加熱とが同時に完了するように示されているが、実際には必ずしも同時に完了するものではなく、いずれか遅い方が完了した時点で次の射出動作に移行するものであればよい。そして、射出を行っていない射出装置のノズル先端は、他の射出装置が射出を行っている間にはキャビティの内壁面の一部を形成する。
(2)のすべての射出装置が同時に射出を行い、射出工程及び保圧工程が終了後にすべての射出装置が可塑化を行う動作は、射出成形用金型が大きく、1回の充填に必要となる樹脂材料の量が1基の射出装置が1回に射出できる樹脂材料の量よりも多い場合に適用できる。また、射出成形用金型が小型である場合であっても、すべての射出装置が同時に低い射出圧力で射出することにより、得られる樹脂成形品の品質の劣化を抑制することができる。この場合、それぞれ射出装置は樹脂材料を極少量しか射出せず、射出成形用金型に充填された樹脂材料の冷却時間より射出装置の可塑化時間の方が短くなると考えられるから、取り出し工程終了後直ちに次の射出工程に移行でき、射出成形サイクルの延長につながることはない。
(3)の1基以上の射出装置を複数の組分けをし、1組の射出装置群が樹脂材料を射出している間は他の組の射出装置群は可塑化を行う動作は、複数の射出装置群が組をなして(1)に示す動作を行うものであり、1回の射出工程において必要となる樹脂材料の量が、1基の射出装置が1回に可塑化できる樹脂材料の量より多いがすべての射出装置で同時に射出する必要があるほどは多くない場合などに適用できる。また、射出成形用金型が小型である場合であっても、複数の射出装置が同時に低い射出圧力で射出して、得られる樹脂成形品の品質の劣化を抑制することができる。そして、ある組をなす射出装置群が射出している間は、他の組をなす射出装置群は樹脂材料の可塑化を行うことから、前ショットにおける取り出し工程終了後、直ちに次の射出工程に移行することができ、射出成形サイクルのハイサイクル化を図ることができる。
このように、前記構成を有する射出装置を複数備えて選択的に作動させるときには、射出成形機全体として樹脂材料の射出量が6〜8g程度の射出成形操作を5秒程度のサイクルで行うことが可能となる。
これに対し、例えば射出量が1回の射出操作で0.2g程度の樹脂成形品を得るスクリュープリプラ式の射出成形機は、小型のものでも射出装置の長さが800mm程度となるが、本発明の構成によればこのような小型設備と同等の大きさ、あるいはより小型の設備で十倍以上大きな樹脂成形品の製造が可能となる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、前記実施の形態においては3基の射出装置が射出成形用金型の固定側型板に配設される構成を有しているが、2基あるいは4基以上であっても良い。また、金型に対する射出装置の設置位置は、固定型側のみに限られず、可動型周辺に配置する構成、固定型及び可動型周辺に分けて配設する構成、型締め装置加圧面上などに配置する構成であってもよく、冷却装置やスライドコアの移動、エジェクターなど、射出成形用金型の開閉動作や冷却動作などに支障がない箇所であれば設置される場所は限定されるものではない。
具体的には、図10(a)に示すように、2基の射出装置2を固定側型板10に配設する構成、図10(b)に示すように2基の射出装置2を固定側型板10及び可動側型板11に1基ずつ配設する構成、図10(c)に示すように2基の射出装置2を固定側型板10に、1基の射出装置2を可動側型板11に配設する構成など、各種の構成が考えられる。
本実施の形態に係る多軸式射出成形機の構成を示した模式図である。 上記射出成形機に好適に適用されるスクリュー式の射出装置の構造を示した一部断面図である。 上記スクリュー式射出装置に好適に適用できるシャットオフノズルを分解した状態を示した一部断面図を含む外観斜視図である。 上記シャットオフノズルのノズルチップの構造を示した射出部の拡大図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示したA−A線断面図である。 上記シャットオフノズルの動作を示した断面図であり、(a)は樹脂材料を射出できない状態を、(b)は樹脂材料を射出できる状態を示す。 プランジャー式射出装置に好適に適用シャットオフノズルを分解した状態を示した一部断面図を含む外観斜視図である。 上記シャットオフノズルのシャットオフ部材の構造を示した図であり、(a)は外観斜視図、(b)は内部構造を示した断面図である。 上記シャットオフノズルの動作状態を示した断面図であり、(a)は樹脂材料を射出できない状態を、(b)は樹脂材料を射出できる状態を示す。 上記射出成形機の動作を模式的に示したタイムチャートである。 本発明の射出成形機の各種構成を示した模式図であり、(a)は2基の射出装置を固定側型板に配設する構成、(b)は2基の射出装置を固定側型板及び可動側型板に1基ずつ配設する構成、(c)は2基の射出装置を固定側型板に、1基の射出装置を可動側型板に配設する構成を示す。
符号の説明
1 射出成形機
2 射出装置
3 射出成形用金型
4 制御手段
10 射出成形用金型の固定側型板(固定型)
11 射出成形用金型の可動側型板(可動型)
100 シャットオフノズル

Claims (4)

  1. 固定型と可動型とかならなる射出成形用金型と、該金型の固定型と可動型の間に形成されるパーティング面に形成されるキャビティに可塑化した樹脂材料を射出する複数の吐出量の少なる射出装置とを備え、これら射出装置が前記金型の固定型及び可動型の一方又はそれぞれに設けられ、これら射出装置を選択的にあるいは同時的に作動させる制御手段を備えることを特徴とする多軸式射出成形機。
  2. 前記射出装置は、射出成形用のスクリューの回転により可塑化した樹脂材料を射出するスクリュー式であって、前記射出装置の内部に配設される射出成形用のスクリューは、スクリューの有効長Lをスクリューの外径Dで除した比L/Dが10以下であると共に、スクリュースレッドの長さが、L/Dが20から24のスクウェアピッチのスクリューのスレッド長の60から200%の長さとなるようにフライトピッチが設計されてなることを特徴とする請求項1に記載の多軸式射出成形機。
  3. 前記射出装置には、可塑化した樹脂材料の射出部を有する射出筒の先端にノズル部材が装着され、該ノズル部材の外周面にはヘッド部材がスライド可能に遊嵌され、前記ノズル部材の先端部分に前記ヘッド部材がスライドした状態において露出する射出口が形成されるシャットオフノズルが配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多軸式射出成形機。
  4. 前記射出装置には、可塑化した樹脂材料の射出部を有する射出筒の先端にノズル部材がスライド式に進退動可能に挿通され、該ノズル部材の基端部には該ノズル部材をスライドさせたときに射出筒の可塑化した樹脂材料の射出部に連通される開口部を有するとともに、前記ノズル部材の先端部にはノズル部材をスライドさせたときに外部に突出する射出部を有するシャットオフノズルが配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の多軸式射出成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107756719A (zh) * 2016-08-15 2018-03-06 震雄机械(深圳)有限公司 注塑机及其双射台装置
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