JP2017225984A - 金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機 - Google Patents

金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機 Download PDF

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井上 玲
Rei Inoue
玲 井上
壮 下楠薗
So Shimokusuzono
壮 下楠薗
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Abstract

【課題】小型かつ簡単な構成で、鋳造品を高能率に製造可能なスクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機を提供する。【解決手段】加熱シリンダ5内に回転可能かつ前後進可能に収納され、加熱シリンダ5の材料供給口20に対応する位置から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域Aに、螺旋溝8aが連続的に形成された金属溶解スクリュ8を備える。螺旋溝形成領域Aは、材料供給口20側から先端部側に向けて、螺旋溝8aの形状が相互に異なる第1領域B、第2領域C及び第3領域Dの3領域に区分される。第2領域Cに形成される螺旋溝8aは、第1領域B側から第3領域D側に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなるように形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機に関する。
従来、金属溶湯を金型のキャビティ内に射出して所定形状の鋳造品を成形する機械として、スクリュ式金属射出成形機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
スクリュ式金属射出成形機は、樹脂成形品を成形するインラインスクリュ式射出成形機と同様に、円筒形の加熱シリンダと、当該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納されたスクリュ(金属溶解スクリュ)とを備えている。加熱シリンダ内に導入された固体の金属成形材料は、金属溶解スクリュの回転に伴うねじ送り作用により順次加熱シリンダの先端側に移送されると共に、加熱シリンダの発熱及びスクリュの回転に伴って発生する摩擦熱等により溶融されて金属溶湯になる。また、加熱シリンダの先端部と金属溶解スクリュの先端部とで構成される成形材料溜めに所定量の金属溶湯が蓄えられた段階で、回転が停止された金属溶解スクリュを前進駆動することにより、加熱シリンダの先端に取り付けられた射出ノズルから金型のキャビティ内に金属溶湯が射出される。
従来、金属溶解スクリュとして特有の構成を有するものは提案されておらず、インラインスクリュ式射出成形機に備えられるスクリュが転用されている。インラインスクリュ式射出成形機に備えられるスクリュは、基本的に、螺旋溝の形成領域が、加熱シリンダに開設された材料供給口を通してホッパから供給される原料樹脂を受け入れる供給部と、加熱シリンダ内に受け入れられた原料樹脂を混練及び可塑化する圧縮部と、所定量の溶融樹脂を貯える計量部の3領域に区分されている。
供給部は、ホッパから供給される原料樹脂を受け入れやすくするため、溝深さが圧縮部及び計量部よりも深く形成されると共に、受け入れた原料樹脂を円滑に圧縮部に向けて移送できるようにするため、溝深さ、溝幅及びフライトピッチが一定に形成されている。また、計量部は、溶融樹脂を円滑に加熱シリンダの先端部とスクリュの先端部との間に形成される成形材料溜めに移送できるようにするため、溝深さが供給部よりも浅く、かつ溝深さ、溝幅及びフライトピッチが一定に形成されている。
これに対して、圧縮部は、供給部から移送されてくる原料樹脂に圧縮力を付与して原料樹脂の摩擦発熱及び剪断発熱を促すため、供給部側の端部から計量部側の端部に至るまで溝幅及びフライトピッチが一定であり、かつ供給部側から計量部側に至るにしたがって溝深さが順次浅くなるように形成されている。よって、圧縮部においては、供給部側から計量部側に至るにしたがって螺旋溝の容積が順次小さくなるので、この圧縮部を通過する過程で原料樹脂に圧縮力が作用し、スクリュの回転に伴う剪断発熱及び摩擦発熱が促進されて、原料樹脂の混練及び可塑化が効率化に行われる。
しかしながら、本構成のスクリュを金属溶解スクリュとしてスクリュ式金属射出成形機に適用すると、加熱シリンダ内において金属成形材料の目詰まりが生じ、加熱シリンダにスクリュがロックされて駆動不能の状態に陥るという不都合が生じやすい。
その理由は、金属成形材料は樹脂成形材料とは異なり、溶解温度に達するまではほとんど軟化せず、溶解温度に達した段階で急速に溶解して、粘度が失われるためであると推定される。即ち、圧縮部において大きな圧力が金属成形材料に作用すると、圧力による発熱が加わるために金属成形材料が急速に溶解する。そして、金属成形材料が溶解すると、粘度が失われるので、スクリュの回転駆動力が溶融金属の推力に変換されにくくなる。このため、供給部から圧縮部への金属成形材料の移行が行われなくなって、供給部と圧縮部との境界部において金属成形材料の目詰まりが生じ、その結果、加熱シリンダの内面とスクリュのランド部との間に固体の金属成形材料が挟み込まれて、スクリュがロックされるものと推定される。
このような問題を解決するため、特許文献1に記載のスクリュ式金属射出成形機では、ホッパの前段に容積式フィーダを備え、加熱シリンダ内に多量の金属成形材料が供給されないようにしている。即ち、ホッパの前段に容積式フィーダを備えると、加熱シリンダ内への金属成形材料の供給量が常に不足した状態、即ち、飢餓状態になるので、加熱シリンダ内における金属成形材料の目詰まりが解消されて、スクリュのロックを防止できる。
特開平11−47901号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクリュ式金属射出成形機は、ホッパの前段に容積式フィーダを備える必要があるので、装置が大型化・複雑化すると共に、1ショット毎に容積式フィーダによる金属成形材料の計量と、加熱シリンダ内への金属成形材料の供給とを行わなくてはならないので、鋳造品の製造効率が低いという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題を解消するためになされたものであり、その目的は、小型かつ簡単な構成で、鋳造品を高能率に製造可能な金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、金属溶解スクリュに関しては、加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納され、前記加熱シリンダに開設された材料供給口に対応する位置から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域に、螺旋溝が連続的に形成された金属溶解スクリュにおいて、前記螺旋溝の形成領域は、前記材料供給口側から前記先端部側に向けて、前記螺旋溝の形状が相互に異なる第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に区分され、前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、前記第1領域側の端部から前記第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなることを特徴とする。
また、スクリュ式金属溶解機に関しては、加熱シリンダと、当該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納された金属溶解スクリュとを有し、前記金属溶解スクリュを前記加熱シリンダ内で回転駆動することにより、前記加熱シリンダに開設された材料供給口を通じて前記加熱シリンダ内に供給された金属成形材料を溶解するスクリュ式金属溶解機において、前記金属溶解スクリュは、前記材料供給口側から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域に螺旋溝が連続的に形成されており、前記螺旋溝の形成領域は、前記材料供給口側から前記先端部側に向けて、前記螺旋溝の形状が相互に異なる第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に区分され、前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、前記第1領域側の端部から前記第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなることを特徴とする。
更に、スクリュ式金属射出成形機に関しては、加熱シリンダと、当該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納された金属溶解スクリュとを有し、前記金属溶解スクリュを前記加熱シリンダ内で回転駆動することにより、前記加熱シリンダに開設された材料供給口を通じて前記加熱シリンダ内に供給された金属成形材料を溶解すると共に、前記金属溶解スクリュを前記加熱シリンダ内で前進駆動することにより、前記加熱シリンダ内に蓄えられた金属溶湯を金型のキャビティに射出するスクリュ式金属射出成形機において、前記金属溶解スクリュは、前記材料供給口側から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域に螺旋溝が連続的に形成されており、前記螺旋溝の形成領域は、前記材料供給口側から前記先端部側に向けて、前記螺旋溝の形状が相互に異なる第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に区分され、前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、前記第1領域側の端部から前記第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなることを特徴とする。
本発明に係る金属溶解スクリュは、第1領域及び第3領域に形成される螺旋溝については、従来のインラインスクリュ式射出成形機に備えられるスクリュと同一の構成とし、第2領域に形成される螺旋溝については、第1領域側の端部から第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなるようにしたので、第2領域に移送された金属成形材料に大きな圧力を作用させることがない。よって、第2領域における金属成形材料の溶解を緩やかなものにでき、第2領域内における金属成形材料の移送を円滑化できて、加熱シリンダ内における金属成形材料の目詰まりを防止できる。
また本発明は、前記構成の金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機において、前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、各フライトピッチ間の容積が一定であるように形成されていることを特徴とする。
本構成によると、金属溶解スクリュの第2領域における金属成形材料の圧縮比を1にできるので、第2領域のおける金属成形材料の急激な溶解を防止できて、加熱シリンダ内における金属成形材料の目詰まりを確実に防止できる。
また本発明は、前記構成の金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機において、前記第1領域及び第3領域に形成される前記螺旋溝は、フライトピッチ、溝幅及び溝深さがそれぞれ一定であり、前記第1領域に形成される前記螺旋溝の溝深さは、前記第3領域に形成される前記螺旋溝の溝深さよりも深く形成されていることを特徴とする。
本構成によると、第1領域内への金属成形材料の受け入れを円滑化できると共に、第3領域から加熱シリンダの先端部とスクリュの先端部との間に形成される成形材料溜めへの溶融金属の移送を円滑化できる。
本発明によると、加熱シリンダ内で金属成形材料が目詰まりを起こすことがないので、加熱シリンダ内に金属成形材料を連続的に供給することができる。従って、ホッパの前段に容積式フィーダを備える必要がなく、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機を小型かつ簡単な構成にすることができる。また、本発明によると、加熱シリンダ内における金属成形材料の目詰まりを防止でき、金属溶湯を連続的に得ることができることから、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機の生産性を高めることができる。
実施形態に係るスクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機の要部構成図である。 実施形態に係る金属溶解スクリュの全体図である。 実施形態に係る金属溶解スクリュの要部拡大図である。 実施形態に係るスクリュプリプラ式金属射出成形機の構成図である。
以下、図を用いて、本発明に係る金属溶解スクリュ、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式金属射出成形機の実施形態を説明する。
実施形態に係るスクリュ式金属射出成形機100は、図1に示すように、図示しない射出ユニットベース盤上に所定の距離をおいて対向に配設されたヘッドストック1及び保持プレート2と、これらヘッドストック1と保持プレート2との間に架け渡された連結バー3とを備えている。また、このスクリュ式金属射出成形機100は、連結バー3に案内されてヘッドストック1と保持プレート2との間を前後進する直動ブロック4と、基端部がヘッドストック1に固定された加熱シリンダ5と、加熱シリンダ5の先端に取り付けられた射出ノズル6と、加熱シリンダ5の外周に巻装されたバンドヒータ7と、加熱シリンダ5内に回転可能かつ前後進可能に配設された金属溶解スクリュ8とを備えている。
金属溶解スクリュ8の基端部は、回転体9に保持され、回転体9は、軸受を介して直動ブロック4に回転可能に保持されている。また、回転体9には、被動プーリ10が固定されており、この被動プーリ10には、直動ブロック4に搭載された計量用サーボモータ11の出力軸に固定された駆動プーリ12との間に、図示しないタイミングベルトが輪掛けされている。従って、金属溶解スクリュ8は、駆動プーリ12、図示しないタイミングベルト、被動プーリ10及び回転体9を介して計量用サーボモータ11により回転駆動される。
保持プレート2には、射出用サーボモータ13が搭載されると共に、軸受を介してボールねじ機構15のねじ軸16が回転可能に保持される。ボールねじ機構15は、ねじ軸16と、このねじ軸16に螺合されたナット体17とから構成されており、ナット体17の端部は、ロードセルユニット18を介して直動ブロック4に固定されている。ねじ軸16の端部には、被動プーリ19が固定されており、この被動プーリ19には、射出用サーボモータ13の出力軸に固定された駆動プーリ14との間に、図示しないタイミングベルトが輪掛けされている。したがって、金属溶解スクリュ8は、駆動プーリ14、図示しないタイミングベルト、被動プーリ19、ボールねじ機構15、直動ブロック4及び回転体9を介して射出用サーボモータ13により前後進駆動される。ロードセルユニット18は、図示しない金型キャビティ内への金属溶湯の射出圧力を検出するものである。
なお、図中の符号20は、図示しないホッパから落下・供給される金属成形材料を加熱シリンダ5内に供給するために、ヘッドストック1及び加熱シリンダ5の対応する位置に開設された材料供給口を示している。
このように構成された本例のスクリュ式金属射出成形機100は、計量用サーボモータ11及び射出用サーボモータ13の駆動停止を、図示しない制御装置からの指令に基づいて制御することにより、材料供給口20を通って加熱シリンダ5内に供給される金属成形材料の溶解と、金属溶湯の計量と、金属溶湯の金型内への射出とを行う。
即ち、計量工程時には、図示しない制御装置からの指令に基づいて、計量用サーボモータ11が所定方向に回転駆動され、駆動プーリ12、図示しないタイミングベルト、被動プーリ10及び回転体9を介して、金属溶解スクリュ8が所定方向に回転駆動される。
この金属溶解スクリュ8の回転により、図示しないホッパから材料供給口20を通して加熱シリンダ5内に固体の金属成形材料が供給される。加熱シリンダ5内に導入された固体の金属成形材料は、金属溶解スクリュ8のねじ送り作用によって前方に移送され、バンドヒータ7による加熱及び金属溶解スクリュ8の回転に伴う摩擦熱等により金属溶湯となる。金属溶湯は、金属溶解スクリュ8のねじ送り作用によって更に前方に移送され、一定量が加熱シリンダ5の先端部と金属溶解スクリュ8の先端部とで形成される成形材料溜めに貯えられる。
金属溶解スクリュ8は、金属溶解スクリュ8の先端側に金属溶湯が送り込まれるにつれて後退するが、この際、図示しない制御装置からの指令に基づいて、射出用サーボモータ13を圧力フィードバック制御で駆動制御し、金属溶解スクリュ8の直線移動位置を制御することで、金属溶解スクリュ8には所定の背圧が付与される。そして、金属溶解スクリュ8の先端側に1ショット分の金属溶湯が貯えられた時点で、計量用サーボモータ11による金属溶解スクリュ8の回転駆動は停止される。
一方、射出工程時には、計量が完了した後の適宜のタイミングで、図示しない制御装置からの指令に基づいて、射出用サーボモータ13が速度フィードバック制御で駆動制御される。これにより、射出用サーボモータ13の回転が、駆動プーリ14、図示しないタイミングベルト、被動プーリ19を介してボールねじ機構15に伝えられ、ボールねじ機構15により回転運動が直線運動に変換されて、直線運動がロードセルユニット18、直動ブロック4及び回転体9を介して金属溶解スクリュ8に伝達されることで、金属溶解スクリュ8が急速に前進駆動される。よって、成形材料溜めに貯えられた金属溶湯が型締状態にある金型キャビティ内に射出充填され、一次射出工程が実行される。
一次射出工程に続く増圧工程では、図示しない制御装置からの指令に基づいて、射出用サーボモータ13が圧力フィードバック制御で駆動制御され、これにより、設定された増圧力が金属溶解スクリュ8から金型内に充填された金属成形材料に付与される。
以下、実施形態に係るスクリュ式金属射出成形機100に備えられる金属溶解スクリュ8の構成について説明する。
実施形態に係る金属溶解スクリュ8には、図2及び図3に示すように、加熱シリンダ5に形成された材料供給口20と対応する位置から先端部まで、螺旋溝8aが連続的に形成されている。そして、当該螺旋溝8aの形成領域Aは、材料供給口20側から金属成形材料の移送方向の先端部側に向けて、螺旋溝8aの形状が相互に異なる第1領域B、第2領域C及び第3領域Dの3領域に区分されている。
第1領域Bは、材料供給口20を通って図示しないホッパから加熱シリンダ5内に供給された固体の金属成形材料を受け入れて金属溶解スクリュの先端側に移送する、固体の金属成形材料の供給部として機能する。第2領域Cは、第1領域Bから移送されてきた固体の金属成形材料をバンドヒータ7による加熱及び金属溶解スクリュ8の回転に伴う摩擦熱等により溶解して金属溶湯とする、溶解部として機能する。第3領域Dは、一定量の金属溶湯を蓄える計量部として機能する。
即ち、図2及び図3に示すように、第1領域B及び第3領域Dに形成される螺旋溝8aは、金属成形材料の溶解に関与しないので、いずれもフライトピッチp、溝幅w及び溝深さdが一定に形成される。但し、第1領域Bに形成される螺旋溝8aは、加熱シリンダ5内への金属成形材料の供給を円滑なものにするため、第3領域Dに形成される螺旋溝8aに比べて、溝深さdが深くなっている。また、第3領域Dに形成される螺旋溝8aは、第2領域Cからの金属溶湯の移送を円滑なものにするため、第1領域Bに形成される螺旋溝8aに比べて、フライトピッチp及び溝幅wが大きくなっている。
これに対して、第2領域Cに形成される螺旋溝8aは、第1領域B側の端部から第3領域D側の端部に至るにしたがって、フライトピッチp及び溝幅wが順次広くなり、かつ溝深さdが順次浅くなるように形成される。このように形成することにより、第2領域C内に移送されてきた固体の金属成形材料を、金属溶解スクリュ8の回転に伴った順次熱源であるバンドヒータ7に近づけることができるので、固体の金属成形材料を溶解することができる。
より好ましくは、第2領域Cに形成される螺旋溝8aは、各フライトピッチ間の容積が一定であるように形成する。このようにすると、第2領域Cにおける金属成形材料の圧縮比を1にできるので、固体の金属成形材料に圧縮力が作用せず、圧縮力による発熱を防止できて、金属成形材料の溶解を緩やかなものにできる。よって、加熱シリンダ5内における金属成形材料の目詰まりを確実に防止できる。
なお、実施形態に係るスクリュ式金属射出成形機100は、金属成形材料の溶解のみを行い、金型キャビティ内への金属溶湯の射出機能を有しないスクリュ式金属溶解機として構成することもできる。実施形態に係るスクリュ式金属射出成形機100をスクリュ式金属溶解機として構成する場合には、射出ノズル6を省略することができる。
スクリュ式金属溶解機は、単独で使用するほか、図4に示すように、プランジャ式射出成形機と組み合わせて、スクリュプリプラ式射出成形機200として使用することもできる。図4に示すスクリュプリプラ式射出成形機200は、加熱シリンダ21、加熱シリンダ21内に前後進可能に収納された射出プランジャ22、射出プランジャ22を前後進駆動する射出シリンダ23を備えて射出装置が構成されている。射出装置とスクリュ式金属溶解機とは、加熱シリンダ21の先端部に加熱シリンダ5の先端部を連結することにより一体化される。また、加熱シリンダ21と加熱シリンダ5との間には逆止弁24が備えられ、スクリュ式金属溶解機の材料供給口20にはホッパ25が備えられる。
本構成のスクリュプリプラ式射出成形機200は、スクリュ式金属溶解機から供給される金属溶湯を加熱シリンダ21内に受け入れ、受け入れられた金属溶湯を射出シリンダ23によって前進駆動された射出プランジャ22の推力で、金型キャビティ内に打ち込むことにより、鋳造品を成形する。
本発明は、スクリュ式金属溶解機及びスクリュ式射出成形機に利用できる。
1 ヘッドストック
2 保持プレート
3 連結バー
4 直動ブロック
5 加熱シリンダ
6 ノズル
7 バンドヒータ
8 金属溶解スクリュ
8a 螺旋溝
d 溝深さ
p フライトピッチ
w 溝幅
9 回転体
10 被動プーリ
11 計量用サーボモータ
12 駆動プーリ
13 射出用サーボモータ
15 ボールねじ機構
16 ねじ軸
17 ナット体
18 ロードセルユニット
19 被動プーリ
20 材料供給口
21 加熱シリンダ
22 射出プランジャ
23 射出シリンダ
24 逆止弁
A 螺旋溝形成領域
B 第1領域
C 第2領域
D 第3領域
100 スクリュ式金属射出成形機
200 スクリュプリプラ式射出装置

Claims (5)

  1. 加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納され、前記加熱シリンダに開設された材料供給口に対応する位置から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域に、螺旋溝が連続的に形成された金属溶解スクリュにおいて、
    前記螺旋溝の形成領域は、前記材料供給口側から前記先端部側に向けて、前記螺旋溝の形状が相互に異なる第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に区分され、
    前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、前記第1領域側の端部から前記第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなることを特徴とする金属溶解スクリュ。
  2. 前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、各フライトピッチ間の容積が一定であるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金属溶解スクリュ。
  3. 前記第1領域及び第3領域に形成される前記螺旋溝は、フライトピッチ、溝幅及び溝深さがそれぞれ一定であり、前記第1領域に形成される前記螺旋溝の溝深さは、前記第3領域に形成される前記螺旋溝の溝深さよりも深く形成されていることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の金属溶解スクリュ。
  4. 加熱シリンダと、当該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納された金属溶解スクリュとを有し、前記金属溶解スクリュを前記加熱シリンダ内で回転駆動することにより、前記加熱シリンダに開設された材料供給口を通じて前記加熱シリンダ内に供給された金属成形材料を溶解するスクリュ式金属溶解機において、
    前記金属溶解スクリュは、前記材料供給口側から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域に螺旋溝が連続的に形成されており、
    前記螺旋溝の形成領域は、前記材料供給口側から前記先端部側に向けて、前記螺旋溝の形状が相互に異なる第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に区分され、
    前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、前記第1領域側の端部から前記第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなることを特徴とするスクリュ式金属溶解機。
  5. 加熱シリンダと、当該加熱シリンダ内に回転可能かつ前後進可能に収納された金属溶解スクリュとを有し、前記金属溶解スクリュを前記加熱シリンダ内で回転駆動することにより、前記加熱シリンダに開設された材料供給口を通じて前記加熱シリンダ内に供給された金属成形材料を溶解すると共に、前記金属溶解スクリュを前記加熱シリンダ内で前進駆動することにより、前記加熱シリンダ内に蓄えられた金属溶湯を金型のキャビティに射出するスクリュ式金属射出成形機において、
    前記金属溶解スクリュは、前記材料供給口側から金属成形材料の移送方向の先端部に至る領域に螺旋溝が連続的に形成されており、
    前記螺旋溝の形成領域は、前記材料供給口側から前記先端部側に向けて、前記螺旋溝の形状が相互に異なる第1領域、第2領域及び第3領域の3領域に区分され、
    前記第2領域に形成される前記螺旋溝は、前記第1領域側の端部から前記第3領域側の端部に至るにしたがって、フライトピッチ及び溝幅が順次広くなり、かつ溝深さが順次浅くなることを特徴とするスクリュ式金属射出成形機。
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CN111452318A (zh) * 2019-05-20 2020-07-28 宁波高新协力机电液有限公司 内热式热流道塑料注射成形机

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