JP2018079689A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトであって、かつ成形材料の逆流を防止できる機構を備えた射出成形機の提供。
【解決手段】本発明の射出成形機は、可塑化ユニットと、射出ユニットと、それらを連通し、可塑化ユニット側開口が可塑化スクリュの軸線上に位置する連通路と、可塑化スクリュを軸線方向に進退させることにより可塑化ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部6とを備える。可塑化スクリュの後部の逆流防止機構部が、前後方向に移動可能な、前後方向に対して斜斜面61aを有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部61と、楔部を前後方向に移動させる駆動部63と、楔部の斜面61aに対向配置され、楔部の前進により斜面に押圧されて移動して、スクリュを可塑化ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材67と、楔部の後退を所定の位置で止めてスクリュが可塑化ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、可塑化ユニット又は混合ユニットが射出ユニットと分離されたスクリュプリプラ式射出成形機において、特に可塑化ユニット又は混合ユニットへの成形材料の逆流を防止する逆流防止機構に関するものである。
射出成形機は、例えば、加熱しながら可塑化して溶融させた熱可塑性樹脂材料を金型内に射出充填し、冷却して固化させることによって成形品を得る手法や、硬化剤を混合した液状の熱硬化性樹脂材料を金型に射出充填し、金型の中で加熱して固化させることによって成形品を得る手法などであり、複雑な形状の製品を大量生産するのに適している。その他にも射出成形の材料には、樹脂、金属、又はこれらの複合材料がある。一般に射出成形機における射出装置は、1本のインラインスクリュで成形材料の可塑化溶融または混合とその溶融または混合した材料の射出充填とを行うインラインスクリュ式射出装置と、可塑化スクリュで成形材料の可塑化溶融を行う可塑化ユニット又は混合スクリュで成形材料の混合を行う混合ユニットと、その溶融又混合した材料を射出プランジャで射出充填する射出ユニットを別設したスクリュプリプラ式射出装置とに大別される。
後者のスクリュプリプラ式射出装置においては、射出プランジャが前進して射出ノズルから金型内のキャビティ空間に向かって溶融した材料を充填する前に、射出ユニットと可塑化ユニットとを連通する連通路のうち可塑化ユニット側の連通路の開口を、可塑化スクリュを前進させて閉塞することにより可塑化ユニットへ成形材料の逆流防止が行われている(特許文献1)。
特開平3−97518号公報
成形材料が熱可塑性樹脂材料の場合には、可塑化スクリュを前進させて逆流を防止するために、射出工程での大きな樹脂圧に抗して成形材料の逆流を防止できるだけの十分な推力が必要になる。上記特許文献1においては、可塑化スクリュを前進させるために油圧シリンダを使用することにより上記の要件を容易に満たす、すなわち成形材料の逆流を防止できる推力を発生させている。一方、メンテナンスや、安全性、クリーンエネルギ等の観点から油圧シリンダに替えて、空圧シリンダや電動アクチュエータを使用した駆動装置が望まれているが、空圧シリンダや電動アクチュエータを使用した駆動装置で上記逆流を防止できる推力を発生させようとすると駆動装置が大きくなってしまうという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、コンパクトであって、かつ成形材料の逆流を防止できる機構を備えた射出成形機を提供することを目的とする。
本発明の射出成形機は、可塑化シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって可塑化する可塑化ユニットと、可塑化ユニットから供給された可塑化された成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後にプランジャを前進させて射出する射出ユニットと、可塑化ユニットの可塑化シリンダと射出ユニットの射出シリンダとを連通し、可塑化シリンダの中に開口する可塑化ユニット側開口がスクリュの軸線上に位置する連通路と、可塑化シリンダの中でスクリュを軸線方向に前進後退させることにより可塑化ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、逆流防止機構部が、前後方向に移動可能な、前後方向に対して斜めのかつ軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、楔部を前後方向に移動させる駆動部と、楔部の斜面に対向配置され、楔部の前進により斜面に押圧されて移動して、スクリュを可塑化ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、楔部の後退を所定の位置で止めてスクリュが可塑化ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えている。
本発明の射出成形機は、混合シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって混合する混合ユニットと、混合ユニットから供給された混合された成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後にプランジャを前進させて射出する射出ユニットと、混合ユニットの混合シリンダと射出ユニットの射出シリンダとを連通し、混合シリンダの中に開口する混合ユニット側開口がスクリュの軸線上に位置する連通路と、混合シリンダの中でスクリュを軸線方向に前進後退させることにより混合ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、逆流防止機構部が、前後方向に移動可能な、前後方向に対して斜めのかつ軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、楔部を前後方向に移動させる駆動部と、楔部の斜面に対向配置され、楔部の前進により斜面に押圧されて移動して、スクリュを混合ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、楔部の後退を所定の位置で止めてスクリュが可塑化ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えている。
本発明の射出成形機においては、2つの楔部がスクリュの軸線を挟んで配置され、2つの楔部を各々の端部において接続する接続部材を備えて、ストローク調整手段が接続部材の後端面に対向する位置に楔部のストロークを調整するためのストローク調整ねじを備えて、ストローク調整ねじの先端面に接続部材が当接することにより楔部61の後方への移動が止まる構成であってもよい。
本発明の射出成形機は、逆流防止機構部が、前後移動により横方向の位置が変化する斜面を有するテーパー形状の楔部と、楔部を前後移動させる駆動部と、楔部の前後移動により上記斜面に押圧されてスクリュを先端側に前進させる押圧部材とを備えているので、楔部によってスクリュが前進移動して、可塑化ユニットの場合には連通路の可塑化ユニット側開口が閉塞されて、混合ユニットの場合には連通路の混合ユニット側開口が閉塞されるため、駆動部の出力が小さくても、すなわち駆動部がコンパクトであっても、楔部による倍力作用により成形材料の逆流を防止できる十分な推力を発生させることができる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機の概略図 射出装置の動作を説明するための図(その1) 射出装置の動作を説明するための図(その2) 逆流防止機構部の動作を説明するための概略構成図(その1) 逆流防止機構部の動作を説明するための概略構成図(その2) フラットローラの概略斜視図 楔部の動作を説明するための図 可塑化ユニットの主要部断面図
以下、本発明の実施形態について、成形材料が熱可塑性樹脂材料である場合を一例にして、図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る射出成形機1の概略構成図、図2及び図3は射出装置10の動作を説明するための図である。本発明の射出成形機1は、成形材料を可塑化する可塑化ユニット2と、可塑化ユニット2から供給された可塑化された成形材料を金型4のキャビティ空間41内に射出する射出ユニット3と、可塑化ユニット2と射出ユニット3とを連通する連通部材5と、金型4が取り付けられて当該金型4を開閉するとともに締め付ける型締装置(図示しない)とを備えている。なお可塑化ユニット2、射出ユニット3及び連通部材5とで射出装置10が構成される。射出成形機1は、図示しない機台上に、射出装置10及び型締装置が配置され、各々制御部(図示しない)によって駆動制御される。なお本実施形態においては、成形材料として熱可塑性樹脂材料を用いるものとして以下説明するが、成形材料には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属、又はこれらの複合材料等を使用してもよいし、特に限定されるものではない。
可塑化ユニット2は、図1に示すように、可塑化シリンダ20と、可塑化シリンダ20内の可塑化スクリュ(スクリュ)21と、可塑化スクリュ21を回転させる回転駆動装置22と、可塑化スクリュ21を??かに進退させる逆流防止機構部6とを有する。またホッパ7が、可塑化シリンダ20の後端側から樹脂材料を供給するために設けられる。ホッパ7、可塑化シリンダ20および逆流防止機構部6は、ホッパ取付部材2aに取り付けられている。回転駆動装置22は、後述されるように逆流防止機構部6に取り付けられている。ホッパ7の材料排出口と可塑化シリンダ20の材料供給口は、ホッパ取付部材2aの内孔で連通されている。可塑化ユニット2の可塑化シリンダ20内は、射出ユニット3の射出室35と連通部材5の連通路5aを介して連通しており、連通路5aの可塑化ユニット側開口5bは可塑化スクリュ21の軸線上に位置している。可塑化スクリュ21の先端は先鋭の円錐状に形成されている。なお可塑化ユニット2の内部構造については後で詳細に説明する。
逆流防止機構部6は、図2,図3に示すように、可塑化スクリュ21を可塑化スクリュ21の軸線方向に進退させることにより連通路5aの可塑化ユニット側開口5bを閉開する。ここで図4及び図5に逆流防止機構部6の動作を説明するための概略構成図、図6にフラットローラ70の概略斜視図、図7に楔部61の動作を説明するための図を示す。なお図4及び図5において、可塑化シリンダ20内の可塑化スクリュ21が移動する進退方向すなわち可塑化スクリュ21の軸線方向を横方向(紙面左右方向)、楔部61が移動する方向(紙面上下方向)を前後方向として以下説明する。なお図4,図5の前後方向は図1の紙面奥側から手前側方向に対応する。また図7の(a)は図4の楔部61を、図7の(b)は図5の楔部61を、それぞれ横方向の右側から見た図である。
逆流防止機構部6は、図4,図5に示すように、先端に向かうにつれて先細形状となるテーパー形状の四角柱で構成された楔部61、楔部61を前後移動させる駆動部としての空圧シリンダ63、楔部61の前後移動により楔部61に押圧されて可塑化スクリュ21を先端側すなわち左方向に前進させる押圧部材とを備えている。
楔部61は、横方向において対向する2つの面のうち左側の面が楔部61の前後移動により横方向の位置が変化する斜面61a、右側の面が横方向に垂直な平面61bで構成されていて、本実施形態において楔部61はテーパー比が1/10となるように形成されている。逆流防止機構部6は、図7に示すように、2つの楔部61を備え、2つの楔部61は後述する逆止シャフト25の軸線すなわち可塑化スクリュ21の軸線を挟んで配置されており、2つの楔部61の各々の後端部が直方体で構成された接続部材62によりねじ止めによって固定されることによって2つの楔部61が接続されている。なお固定方法は特にねじ止めに限定されるものではなく、接着剤等により固定してもよいし、公知の固定方法を使用することができる。本実施形態においては楔部61の横方向は逆止シャフト25の軸線すなわち可塑化スクリュ21の軸線方向と一致する。
空圧シリンダ63は、単動シリンダであって、ピストンヘッド側作動室に圧縮空気を供給することによりピストンロッド64がシリンダ63から突き出すように前進移動し、後述されるようにピストンヘッド側作動室を大気圧に開放しかつ回転する可塑化スクリュ21に作用する溶融樹脂からの背圧を楔部61を介して受けることによりピストンロッド64がシリンダ63に引っ込むように後退移動する。圧縮空気の供給と大気圧への開放は、図示しない電磁切換弁で切り換えられてもよい。空圧シリンダ63の大気圧への開放は、ピストンヘッド側作動室の中を空圧シリンダ63の外部に連通すればよいので、ピストンヘッド側作動室の給排口を空圧シリンダ63の外部に消音器を通して単に連通させて開放してもよい。
空圧シリンダ63は図示しないエアコンプレッサに接続されており、エアコンプレッサによって圧縮空気が給排される。エアコンプレッサから給排される圧縮空気は、図示しない減圧弁およびエアフィルタを通して空圧シリンダ63のピストンヘッド側作動室に給排されてもよい。なお空圧シリンダ63は複動シリンダでもよい。空圧シリンダ63は、公知の構成のものを使用することができ、ここでの詳細な説明は省略する。本実施形態においては、ピストンロッド64の先端に接続部材62がねじ止め等により固定されることによって、空圧シリンダ63の駆動によりピストンロッド64が前後移動すると、楔部61が接続部材62と共に前後移動される構成になっている。
ここで楔部61のテーパー比が1/10なので、空圧シリンダ63と楔部61とを組み合わせた場合の推力は、空圧シリンダ63の推力の10倍となる。なおこの推力により可塑化スクリュ21を前進させる構造については後で説明する。本実施形態においては、楔部61のテーパー比を1/10としたが、本発明はこれに限られるものではなく、空圧シリンダ63と楔部61とを組み合わせた場合の推力が可塑化スクリュ21を前進させるために必要な推力よりも大きくなれば、上記テーパー比や空圧シリンダの仕様は適宜変更す
ることができる。
逆流防止機構部6は、接続部材62の後端面に対向する位置に、楔部61のストロークを調整するためのストローク調整ねじ65を備えており、図5に示すように、ストローク調整ねじ65の先端面に接続部材62が当接することにより楔部61の後方への移動が止まる。なお本実施形態においては、ストローク調整ねじ65は空圧シリンダ63を設置するための図示しない部材に設置されるものとするが、本発明はこれに限られるものではなく、接続部材62に当接可能であればいずれの部材に設置してもよい。また、本実施形態においては、楔部61のストロークを調整するためにストローク調整ねじ65を備えているが、それに限定されることなく、楔部61のストロークを調整できれば、その他の構成によるストローク調整手段を有してもよい。
逆流防止機構部6は、図4,図5に示すように、楔部61の平面61bに対向する位置に、同じく平面66aを有する耐壁部材66を備え、耐壁部材66は後述する筒部材11に固設される。また楔部61の斜面61aに対向する位置には、同じ角度の斜面を有する斜面67aを有する第1の押圧部材67を備え、第1の押圧部材67は後述する第2の押圧部材28に固定される。楔部61の平面61bと耐壁部材66の平面66aとの間及び楔部61の斜面61aと第1の押圧部材67の斜面67aとの間にはそれぞれフラットローラ70が介在されており、楔部61の前後の移動を円滑に行うことができるようにして
いる。
フラットローラ70は、図6に示すように、四角形の板で構成された板部材71と、板部材71の設けられた複数(本実施形態では8つ)の長方形の開口72と、この開口72の長手方向に沿って軸芯を配置した軸73と、軸73が挿通されたローラ74とで構成されており、ローラ74の表面が上記各々の平面61b,66a及び斜面61a,67aに当接するように配設される。フラットローラ70は、楔部61が前後移動可能であって、平面61bと平面66aとの間及び斜面61aと斜面67aとの間から少なくとも脱落しない程度の力によって把持される。なお本実施形態においてフラットローラ70はローラ74を8つ備えるものとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、7つであっても9つであってもよいし、適宜変更可能である。またローラ74を長尺のものとしたが、例えば球状のコロ等で構成してもよい。また本実施形態においてフラットローラ70を備えるものとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、楔部61の前後の移動を円滑に行うことができれば、各種手段を採用できる。
ここで可塑化ユニット2の内部構造について説明する。図8は可塑化ユニットの主要部断面図である。なお図8の紙面奥側から手前側の方向が図4,図5における楔部61の前後方向に対応する。図8において可塑化スクリュ21が前進する方向(紙面左側)を先端側として説明する。可塑化ユニット2は、回転駆動装置22の回転軸22aと接続されて回転駆動装置22の駆動に伴って回転される回転部材23と、回転部材23に接続されて回転部材23と共に回転する円盤部材24と、後端が円盤部材24と接続され先端が可塑化スクリュ21と接続される逆止シャフト25とを備えている。逆止シャフト25は、長手方向の中央よりも先端側に外方に向かって突出する鍔部25aを有している。回転駆動装置22は、空圧式又は電動式で適宜構成される。
円盤部材24には内周面に歯状の溝が加工されており、逆止シャフト25の後端の外周面にはこの溝と嵌め合う凸状のラインが加工されていて、回転軸同士をスプライン結合によって結合している。また逆止シャフト25の先端には円柱状の穴が設けられており、この穴の内周面には歯状の溝が加工されており、可塑化スクリュ21の後端の外周面にはこの溝と嵌め合う凸状のラインが加工されていて、上記と同様に、回転軸同士がスプライン結合によって結合されている。なお逆止シャフト25と可塑化スクリュ21とは、スプライン結合に限られるものではなく、例えばねじ止めや接着剤を使用した固定等、公知の技術によって固定してもよい。
また可塑化ユニット2は、回転部材23の先端側を回転可能に収納する円筒状の筒部材11と、逆止シャフト25の先端側を収容する円筒状の収容部材12と、筒部材11と収容部材12とに接続されて第1の押圧部材67に押圧される第2の押圧部材28が挿通されるガイド軸13とを備えている。筒部材11の先端側の開口には第1のベアリング26A(以下、ベアリング26Aとする)を介して逆止シャフト25が保持される。逆止シャフト25の鍔部25aより先端側の外周面には第2のベアリング26B(以下、ベアリング26Bとする)が配置されている。円筒状の保持部材29はベアリング26Bの外周面に固定されて、前後移動可能に収容部材12に保持される。複数のばね9は、保持部材29の可塑化スクリュ21側の端面に一端を当接し他端を収容部材12に当接するとともに当該端面に等間隔に配設されている。収容部材12は可塑化シリンダ20が固定されたホッパ取付部材2aに保持される。
ばね9は、圧縮コイルばねで構成されており、可塑化スクリュ21を前進させた状態すなわち連通路5aの可塑化ユニット側開口5bを閉塞した状態において、逆止シャフト25の鍔部25aに押圧される保持部材29によって圧縮されることにより、可塑化スクリュ21を後退方向に付勢する。なお本実施形態において、ばね9は例えば4つや8つなど、複数としたが、本発明はこれに限られるものではなく、逆止シャフト25を回転軸の方向に真直に押圧することが出来れば1つのばね9で構成してもよいし適宜変更することができる。例えば、ベアリング26Bを内挿するような内径寸法の1つのばね9を設けるようにしてもよい。またばね9は圧縮コイルばねに限られるものではなく、可塑化スクリュ21を後退方向に付勢可能であればいずれのばね機構を使用してもよい。
逆止シャフト25の鍔部25aの後端面と第2の押圧部材28の前端面との間には第3のベアリング27(以下、ベアリング27とする)が固定されており、第2の押圧部材28には、ガイド軸13を挿通する挿通孔28aが設けられている。第2の押圧部材28は第1の押圧部材67により押圧されると、図8に示すように、ガイド軸13に沿って前後方向に移動する。
次に可塑化ユニット2の可塑化スクリュ21の回転動作について説明する。図8に示すように、回転駆動装置22が駆動されると、回転駆動装置22の回転駆動に伴って回転部材23及び円盤部材24が回転し、円盤部材24とスプライン結合されている逆止シャフト25も回転する。これらの回転に伴ってベアリング26A,26Bの内輪が回転し、ベアリング27の鍔部25aに固定された軸軌道板(図8中左側の輪部)も回転する。そして逆止シャフト25の回転に伴って、逆止シャフト25とスプライン結合されている可塑化スクリュ21も回転する。このようにして可塑化スクリュ21が回転する。
次に逆流防止機構部6による可塑化ユニット2の可塑化スクリュ21の前進移動について説明する。本実施形態において逆流防止機構部6は、図2に示す可塑化スクリュ21が後退した状態すなわち連通路5aの可塑化ユニット側開口5bが開いている状態から、図3に示すように可塑化スクリュ21を前進させることにより、可塑化スクリュ21の先端によって連通路5aの可塑化ユニット側開口5bを閉塞した状態にする。可塑化スクリュ21を前進させるために、まず、空圧シリンダ63を駆動することにより、楔部61を図5に示す後退した状態から図4に示す前進した状態へ移動させる。なお可塑化スクリュ21を前進させるときには、回転駆動装置22の駆動は停止される。
空圧シリンダ63のピストンヘッド側作動室に圧縮空気が供給されると、ピストンロッド64と共に接続部材62及び2つの楔部61が図4に示すように前進(図4中上方向に)移動する。楔部61が前進移動すると、斜面61aの横方向の位置が逆止シャフト25の先端側すなわち図中左側に移動するので、第1の押圧部材67の斜面67aがフラットローラ70を介して上記先端側に押圧されて移動する。
第1の押圧部材67が先端側に移動すると、図8に示すように、第2の押圧部材28がガイド軸13に沿って先端側に移動し、第2の押圧部材28に固定されたベアリング27も先端側に移動する。ベアリング27が先端側に移動すると、ベアリング27に鍔部25aが固定された逆止シャフト25も先端側に移動することになり、逆止シャフト25と結合された可塑化スクリュ21も先端側に前進する。なお逆止シャフト25が先端側に移動すると、ベアリング26Bと共に保持部材29も先端側に移動し、保持部材29によりばね9が圧縮される。本実施形態においては、第1の押圧部材67、第2の押圧部材28、ベアリング27及び逆止シャフト25で押圧部材を構成するものとする。
このように空圧シリンダ63と楔部61により発生させた推力によって可塑化スクリュ21が前進する。連通路5aの可塑化ユニット側開口5bを閉塞した可塑化スクリュ21は、継続して空圧シリンダ63に圧縮空気が供給されることで、空圧シリンダ63と楔部61により発生する推力により、射出工程で逆流しようとする溶融樹脂の大きな樹脂圧に抗して連通路5aの閉塞状態を維持して逆流を防止する。なお楔部61を図4の前進移動した状態から図5の後退した状態へ戻すためには、空圧シリンダ63の駆動を止めた状態で、すなわち空圧シリンダ63のピストンヘッド側作動室への圧縮空気の供給を停止してピストンヘッド側作動室を開放した状態で、回転駆動装置22の駆動を開始する。回転駆動装置22により可塑化スクリュ21が回転されると、可塑化スクリュ21の回転によって溶融樹脂が連通路5a、32aを通して射出室35内に向けて押し出されるので、押し出す溶融樹脂に作用する背圧により可塑化スクリュ21が後退する。
このとき空圧シリンダ63が停止しているので、可塑化スクリュ21及び押圧部材には空圧シリンダ63と楔部61とにより発生する推力が作用しない。従って可塑化スクリュ21の後退に伴って、図8に示すように、鍔部25aがベアリング27を後退方向(図中右側)へ押圧するため、ベアリング27、第2の押圧部材28及び第1の押圧部材67が後退方向に移動し、第1の押圧部材67が楔部61を押圧するので、楔部61は図4の前進移動した状態から後退して図5の後退した状態に戻る。
なお本実施形態においては、図8に示すように、ばね9が可塑化スクリュ21を前進させた状態において可塑化スクリュ21を後退方向に付勢するように圧縮して配置されているので、空圧シリンダ63が停止して空圧シリンダ63と楔部61とにより発生する推力が押圧部材に加わらなくなると、上記推力は保持部材29にも加わらないため、ばね9には圧縮した状態から元の形状に戻る力が発生する。この力によって保持部材29、ベアリング26B及び逆止シャフト25を介して可塑化スクリュ21を後退方向に押圧し、ばね9が可塑化スクリュ21の後退方向への移動をアシストする。このばね9のアシスト作用により可塑化スクリュ21を確実に後退させることができる。
射出ユニット3は、射出シリンダ30と、射出シリンダ30の射出シリンダ孔30a内の射出プランジャ(プランジャ)31と、射出プランジャ31を進退させる射出駆動装置34と、射出シリンダ30の前端にノズルシリンダ32を介して取り付けられる射出ノズル33とを有する。ノズルシリンダ32の射出シリンダ30側端面には、射出プランジャ31の先端面31aと略等しい形状の前壁32bが形成されている。その前壁32bと射出シリンダ30の射出シリンダ孔30aと射出プランジャ31の先端面31aとで囲まれた空間として射出室35が形成される。そして、射出室35には、連通部材5の連通路5aを介して可塑化シリンダ20内と連通する連通路32aや射出ノズル33の先端にまで連通する射出孔33aが開口している。カップリング36は、射出プランジャ31と射出駆動装置34の駆動ロッドを連結する。
射出ユニット3の各種駆動装置は、電動式で構成するが、本発明はこれに限られるものではなく空圧式などでも適宜構成することができる。可塑化シリンダ20、射出シリンダ30、ノズルシリンダ32、連通部材5、射出ノズル33などの外周には、バンドヒータ等の加熱器39(以下、単にヒータという)が設けられる。例えば、各シリンダは、先端部、中間部、後端部のように軸方向に複数のゾーンに分けられて、それぞれにヒータ39が巻かれる。また、射出ノズル33にもヒータ39が巻かれる。図1は、便宜上、可塑化シリンダ20にヒータ39が巻かれた状態を示しているが、射出シリンダ30、ノズルシリンダ32、連通部材5、射出ノズル33にも巻かれる。
型締装置は、金型4を開閉させる機構を有し、金型4に樹脂材料を充填した時に十分な圧力(型締力)をかける構造になっている。型締力をかけることで溶けた樹脂材料が金型4に入ってくる時の圧力に負けないようにして、金型4から樹脂材料が外に出ないようにする。
次に、射出成形機1による一連の動作について説明する。図1,図2に示すように、ホッパ7から供給された樹脂材料は、可塑化スクリュ21の回転による剪断発熱とヒータ39による加熱によって可塑化溶融されながら、可塑化スクリュ21の回転によって連通路5a、32aを通して射出室35内に向けて押し出されると共に、その溶融樹脂が、射出プランジャ31を後退させることによって所定の背圧を受けながら、射出プランジャ31が後退した距離に応じて溶融樹脂が計量される。このとき、逆流防止機構部6は、上述したように、押し出す溶融樹脂に作用する背圧により可塑化スクリュ21の後退を許容して、可塑化シリンダ20側の連通路5aの開口を開く。つぎに、射出プランジャ31が射出ストロークの位置に来ると、すなわち計量が完了すると、可塑化スクリュ21の回転を停止させて、逆流防止機構部6が上述したように、空圧シリンダ63を駆動することにより楔部61を前進させて斜面61aが押圧部材を押圧し、押圧部材によって可塑化スクリュ21を先端側に前進させて、可塑化シリンダ20側の連通路5aの開口を閉塞して逆流防止が行われる。この状態で図5に示すように、射出プランジャ31を前進させて、射出シリンダ30内の溶融樹脂を射出ノズル33から金型4内のキャビティ空間41に向かって射出して充填する。キャビティ空間41に充填された溶融樹脂は冷却された後、型締装置で金型4が型開されて冷却された成形品が取り出される。以上のようにして射出成形機1により成形品が形成される。
本実施形態の射出成形機1によれば、逆流防止機構部6が、前後移動により横方向の位置が変化する斜面61aを有するテーパー形状の楔部61と、楔部61を前後移動させる空圧シリンダ63と、楔部61の前後移動により斜面61aに押圧されて可塑化スクリュ21を先端側に前進させる押圧部材とを備えているので、楔部61によって可塑化スクリュ21が前進移動されるため、出力が小さい空圧シリンダ63であっても、楔部61による倍力作用により成形材料の逆流を防止できる十分な推力を発生させることができるので、駆動装置の大型化を防止できる。また油圧式を採用しないことにより、メンテナンスのし易さ、安全性を向上させることができ、かつクリーンエネルギを実現することができる。
本実施形態においては、逆流防止機構部6において楔部61を前後移動させる駆動部として空圧シリンダ63を使用したが、本発明はこれに限られるものではなく、電動アクチュエータを使用してもよい。上記駆動部を電動アクチュエータとしても、楔部61によって可塑化スクリュ21が前進移動されるため、電動アクチュエータの出力が小さくても、楔部61による倍力作用により成形材料の逆流を防止できる十分な推力を発生させることができるので、駆動装置の大型化を防止できる。また油圧式を採用しないことにより、メンテナンスのし易さ、安全性を向上させることができ、かつクリーンエネルギを実現することができる。
なお上記駆動部として油圧シリンダを使用してもよい。油圧シリンダを使用する場合には、楔部61によって可塑化スクリュ21が前進移動されるため、出力が小さい油圧シリンダを使用しても、楔部61による倍力作用により成形材料の逆流を防止できる十分な推力を発生させることができるので、駆動装置の大型化を防止できる。
また本実施形態において、回転駆動装置22及び射出駆動装置34は、電動式又は空圧式としたが、油圧式を使用してもよい。
本発明の射出成形機は、混合ユニット(不図示)を備え、混合シリンダの中に送液ポンプを使って供給されてくる液状の熱硬化性樹脂材料と硬化剤などを混合シリンダの中で回転する混合スクリュ(不図示)で混合しながら、混合スクリュの回転によって連通路5a、32aを通して射出ユニット3の射出室35内に向けて押し出す射出成形機に適用可能である。混合ユニットの混合スクリュは、送液ポンプを使えば混合シリンダの中に液状の樹脂材料を射出ユニット3の射出室35まで送ることもできるので、回転するスクリュの表面に樹脂材料を混合する突起のみを有し、回転によって混合した樹脂材料をスクリュの先端側に送ることができないスクリュであってもよい。
本発明の射出成形機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 射出成形機
10 射出装置
2 可塑化ユニット
2a ホッパ取付部材
20 可塑化シリンダ
21 可塑化スクリュ(スクリュ)
22 回転駆動装置
22a 回転軸
23 回転部材
24 円盤部材
25 逆止シャフト
25a 鍔部
26A 第1のベアリング
26B 第2のベアリング
27 第3のベアリング
28 第2の押圧部材
28a 挿通孔
29 保持部材
3 射出ユニット
30 射出シリンダ
30a 射出シリンダ孔
31 射出プランジャ(プランジャ)
32 ノズルシリンダ
32a 連通路
32b 前壁
33 射出ノズル
33a 射出孔
34 射出駆動装置
35 射出室
36 カップリング
39 加熱器(ヒータ)
4 金型
41 キャビティ空間
5 連結部材
5a 連通路
5b 可塑化ユニット側開口
6 逆流防止機構部
61 楔部
61a 斜面
61b 平面
62 接続部材
63 空圧シリンダ(駆動部)
64 ピストンロッド
65 ストローク調整ねじ
67 第1の押圧部材
67a 斜面
7 ホッパ
70 フラットローラ
71 板部材
72 開口
73 軸
74 ローラ
9 ばね(ばね機構)
11 筒部材
12 収容部材
13 ガイド軸
本発明の射出成形機は、混合シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって混合する混合ユニットと、混合ユニットから供給された混合された成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後にプランジャを前進させて射出する射出ユニットと、混合ユニットの混合シリンダと射出ユニットの射出シリンダとを連通し、混合シリンダの中に開口する混合ユニット側開口がスクリュの軸線上に位置する連通路と、混合シリンダの中でスクリュを軸線方向に前進後退させることにより混合ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、逆流防止機構部が、前後方向に移動可能な、前後方向に対して斜めのかつ軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、楔部を前後方向に移動させる駆動部と、楔部の斜面に対向配置され、楔部の前進により斜面に押圧されて移動して、スクリュを混合ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、楔部の後退を所定の位置で止めてスクリュが混合ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えている。
可塑化ユニット2は、図1に示すように、可塑化シリンダ20と、可塑化シリンダ20内の可塑化スクリュ(スクリュ)21と、可塑化スクリュ21を回転させる回転駆動装置22と、可塑化スクリュ21をかに進退させる逆流防止機構部6とを有する。またホッパ7が、可塑化シリンダ20の後端側から樹脂材料を供給するために設けられる。ホッパ7、可塑化シリンダ20および逆流防止機構部6は、ホッパ取付部材2aに取り付けられている。回転駆動装置22は、後述されるように逆流防止機構部6に取り付けられている。ホッパ7の材料排出口と可塑化シリンダ20の材料供給口は、ホッパ取付部材2aの内孔で連通されている。可塑化ユニット2の可塑化シリンダ20内は、射出ユニット3の射出室35と連通部材5の連通路5aを介して連通しており、連通路5aの可塑化ユニット側開口5bは可塑化スクリュ21の軸線上に位置している。可塑化スクリュ21の先端は先鋭の円錐状に形成されている。なお可塑化ユニット2の内部構造については後で詳細に説明する。
本発明の射出成形機は、可塑化シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって可塑化する可塑化ユニットと、可塑化ユニットから供給された可塑化された成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後にプランジャを前進させて射出する射出ユニットと、可塑化ユニットの可塑化シリンダと射出ユニットの射出シリンダとを連通し、可塑化シリンダの中に開口する可塑化ユニット側開口がスクリュの軸線上に位置する連通路と、可塑化シリンダの中でスクリュを軸線方向に前進後退させることにより可塑化ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、逆流防止機構部が、前後方向に移動可能な、前後方向に対して斜めのかつ軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、楔部を前進移動させる駆動部と、楔部の斜面に対向配置され、楔部の前進により斜面に押圧されて移動して、スクリュを可塑化ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、楔部の後退を所定の位置で当接することで止めて当接する当該所定の位置を調整することでスクリュが可塑化ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えて、可塑化ユニットが、スクリュを回転させる回転駆動装置を備えて、スクリュが、回転駆動装置の回転軸に対して軸方向に進退自在にかつ当該回転軸の軸周りの回転が伝達されるように接続されて、一方で回転駆動装置による回転を停止したあと駆動部と楔部によって発生する推力で前進して、他方で駆動部の駆動を停止したあと前記回転駆動装置による回転を開始して可塑化シリンダから連通路を通して射出シリンダに押し出される可塑化された成形材料に作用する圧力で後退させられる。
本発明の射出成形機は、混合シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって混合する混合ユニットと、混合ユニットから供給された混合された成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後にプランジャを前進させて射出する射出ユニットと、混合ユニットの混合シリンダと射出ユニットの射出シリンダとを連通し、混合シリンダの中に開口する混合ユニット側開口がスクリュの軸線上に位置する連通路と、混合シリンダの中でスクリュを軸線方向に前進後退させることにより混合ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、逆流防止機構部が、前後方向に移動可能な、前後方向に対して斜めのかつ軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、楔部を前進移動させる駆動部と、楔部の斜面に対向配置され、楔部の前進により斜面に押圧されて移動して、スクリュを混合ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、楔部の後退を所定の位置で当接することで止めて当接する当該所定の位置を調整することでスクリュが混合ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えて、混合ユニットが、スクリュを回転させる回転駆動装置を備えて、スクリュが、回転駆動装置の回転軸に対して軸方向に進退自在にかつ当該回転軸の軸周りの回転が伝達されるように接続されて、一方で回転駆動装置による回転を停止したあと駆動部と楔部によって発生する推力で前進して、他方で駆動部の駆動を停止したあと前記回転駆動装置による回転を開始して混合シリンダから連通路を通して射出シリンダに押し出される混合された成形材料に作用する圧力で後退させられる。
本発明の射出成形機においては、2つの楔部がスクリュの軸線を挟んで配置され、2つの楔部を各々の端部において接続する接続部材を備えて、ストローク調整手段が接続部材の後端面に対向する位置に楔部のストロークを調整するためのストローク調整ねじを備えて、ストローク調整ねじの先端面に接続部材が当接することにより楔部の後方への移動が止まる構成であってもよい。

Claims (3)

  1. 可塑化シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって可塑化する可塑化ユニットと、
    前記可塑化ユニットから供給された可塑化された前記成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後に前記プランジャを前進させて射出する射出ユニットと、
    前記可塑化ユニットの前記可塑化シリンダと前記射出ユニットの前記射出シリンダとを連通し、前記可塑化シリンダの中に開口する可塑化ユニット側開口が前記スクリュの軸線上に位置する連通路と、
    前記可塑化シリンダの中で前記スクリュを前記軸線方向に前進後退させることにより前記可塑化ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、
    前記逆流防止機構部が、
    前後方向に移動可能な、前記前後方向に対して斜めのかつ前記軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、
    前記楔部を前記前後方向に移動させる駆動部と、
    前記楔部の前記斜面に対向配置され、前記楔部の前進により前記斜面に押圧されて移動して、前記スクリュを前記可塑化ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、
    前記楔部の後退を所定の位置で止めて前記スクリュが前記可塑化ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えていることを特徴とする射出成形機。
  2. 混合シリンダの中で成形材料をスクリュの回転によって混合する混合ユニットと、
    前記混合ユニットから供給された混合された前記成形材料を、射出シリンダの中でプランジャを後退させることにより計量した後に前記プランジャを前進させて射出する射出ユニットと、
    前記混合ユニットの前記混合シリンダと前記射出ユニットの前記射出シリンダとを連通し、前記混合シリンダの中に開口する混合ユニット側開口が前記スクリュの軸線上に位置する連通路と、
    前記混合シリンダの中で前記スクリュを前記軸線方向に前進後退させることにより前記混合ユニット側開口を閉開する逆流防止機構部とを備えてなる射出成形機において、
    前記逆流防止機構部が、
    前後方向に移動可能な、前記前後方向に対して斜めのかつ前記軸線方向に対して斜めの斜面を有する、先端に向かうにつれて先細となるテーパー形状の楔部と、
    前記楔部を前記前後方向に移動させる駆動部と、
    前記楔部の前記斜面に対向配置され、前記楔部の前進により前記斜面に押圧されて移動して、前記スクリュを前記混合ユニット側開口に向けて前進させる押圧部材と、
    前記楔部の後退を所定の位置で止めて前記スクリュが前記可塑化ユニット側開口から離れる距離を調整するストローク調整手段とを備えていることを特徴とする射出成形機。
  3. 2つの前記楔部が前記スクリュの軸線を挟んで配置され、前記2つの楔部を各々の端部において接続する接続部材を備え、
    前記ストローク調整手段が前記接続部材の後端面に対向する位置に前記楔部のストロークを調整するためのストローク調整ねじを備えて、
    前記ストローク調整ねじの先端面に前記接続部材が当接することにより前記楔部61の後方への移動が止まることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形機。
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