JP2023002927A - 電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造 - Google Patents

電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバーの内部へ異物が流入することを抑制することができる電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造を提供することを目的とする。【解決手段】電池用電極製造装置100は、内部INが大気圧よりも減圧され、搬入開口部112を介して内部INに基材フィルム31Aが搬入されるチャンバー110と、チャンバー110の外部OUにおける搬入開口部112側に設けられ、内部INaが大気圧よりも加圧される空間であって基材フィルム31Aが搬入開口部112に向けて搬送される空間を提供するクリーンルーム部150と、を備え、前記クリーンルーム部150は、空気を清浄して加圧した加圧空気a1を搬入開口部112に向けて供給する。この結果、電池用電極製造装置100は、チャンバー110の内部INへ異物が流入することを抑制することができる、という効果を奏する。【選択図】図2

Description

本発明は、電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造に関する。
例えば、特許文献1には、チャンバーと、スピンチャックと、薬液ノズルと、上仕切板と、FFUとを含む基板処理装置が開示されている。スピンチャックは、チャンバー内で基板を水平に保持する。薬液ノズルは、基板に向けて薬液を吐出する。上仕切板は、スピンチャックに保持されている基板よりも上方の内部空間を、上方空間と下方空間とに仕切る。FFUは、上方空間の上方から上方空間にクリーンエアーを供給する。この構成により、この基板処理装置は、汚染雰囲気の拡散を防止する気流を用いて基板の汚染を低減している。
特開2015-230921号公報
ところで、近年注目されているリチウムイオン電池は、一般に、集電体の表面に活物質層が形成された複数の電極を、セパレータを介して積層させることで構成される。このようなリチウムイオン電池用の電極を、例えば、上記のようなチャンバー内において、集電体の上に活物質を供給し定着させることで製造するという考え方がある。この場合に、チャンバー内に集電体を取り込むための開口部を介して空気と共に異物が流入することによって電極の製造に供するチャンバーの内部空間が汚染されてしまうおそれがある。これに対して、例えば、上述の特許文献1に開示された基板処理装置は、外部からチャンバー内に製造に供する材料を取り込むための開口部を有するような構成ついては想定されておらず、チャンバーの内部への異物の流入を抑制するための対策については何ら示されていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、チャンバーの内部へ異物が流入することを抑制することができる電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電池用電極製造装置は、内部が大気圧よりも減圧され、搬入開口部を介して内部に基材フィルムが搬入されるチャンバーと、前記チャンバーの外部における前記搬入開口部側に設けられ、内部が大気圧よりも加圧される空間であって前記基材フィルムが前記搬入開口部に向けて搬送される空間を提供するクリーンルーム部と、を備え、前記クリーンルーム部は、空気を清浄して加圧した加圧空気を前記搬入開口部に向けて供給する。
本発明に係る電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造は、チャンバーの内部へ異物が流入することを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る単電池の概略構成を表す模式的な断面図である。 図2は、実施形態に係る製造装置の概略構成を表す模式的なブロック図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図2に示す本実施形態に係る製造装置100は、図1に示す単電池10に適用される電極30を製造するための電池用電極製造装置である。以下では、まず、図1を参照して単電池10、電極30の基本的な構成について説明した後、図2等を参照して製造装置100について詳細に説明する。
<単電池>
図1に示す本実施形態の単電池(電池セル、単セルともいう。)10は、非水電解質二次電池の1種であるリチウムイオン二次電池である。リチウムイオン二次電池とは、正極30aと負極30bとの間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池である。なお、以下の説明では、「正極30a」と「負極30b」とを特に区別して説明する必要がない場合には、単に「電極30」という場合がある。
単電池10は、正極30aと、負極30bと、セパレータ40と、枠体50とを備える。正極30aは、正極集電体層31a、及び、正極活物質層32aを含んで構成される。一方、負極30bは、負極集電体層31b、及び、負極活物質層32bを含んで構成される。単電池10は、正極集電体層31a、正極活物質層32a、セパレータ40、負極活物質層32b、及び、負極集電体層31bがこの順で積層される。つまり、単電池10は、正極集電体層31a及び負極活物質層32bが最外層に配置される。そして、単電池10は、正極集電体層31a及び負極集電体層31bの縁部において、枠体50により正極活物質層32a、負極活物質層32b及びセパレータ40の外周が封止され、電解液が封入される。この状態で、単電池10は、正極活物質層32aと負極活物質層32bとの間にセパレータ40が介在し、当該セパレータ40が正極30aと負極30bとの間の隔壁として機能する。単電池10は、例えば、複数を組み合わせてモジュール化した組電池、あるいは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用することが可能である。
なお、以下の説明では、「正極集電体層31a」と「負極集電体層31b」とを特に区別して説明する必要がない場合には、単に「集電体層31」という場合がある。同様に、「正極活物質層32a」と「負極活物質層32b」とを特に区別して説明する必要がない場合には、単に「電極活物質層32」という場合がある。
<正極集電体の具体例>
正極集電体層31aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015-005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層31aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
金属集電体としては、例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン及びこれらの金属を1種以上含む合金、並びに、ステンレス合金からなる群から選択される一種以上の金属材料が挙げられる。これらの金属材料は、薄板や金属箔等の形態で用いてもよい。また、上記金属材料以外で構成される基材表面にスパッタリング、電着、塗布等の方法により上記金属材料を形成したものを金属集電体として用いてもよい。
樹脂集電体としては、導電性フィラーとマトリックス樹脂とを含むことが好ましい。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等が挙げられるが、特に限定されない。導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択されれば特に限定されない。例えば、導電性フィラーは、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
樹脂集電体は、マトリックス樹脂及び導電性フィラーのほかに、その他の成分(分散剤、架橋促進剤、架橋剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤等)を含んでいてもよい。また、複数の樹脂集電体を積層して用いてもよく、樹脂集電体と金属箔とを積層して用いても良い。
正極集電体層31aの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。複数の樹脂集電体を積層して正極集電体層31aとして用いる場合には、積層後の全体の厚さが5~150μmであることが好ましい。正極集電体層31aは、例えば、マトリックス樹脂、導電性フィラー及び必要により用いるフィラー用分散剤を溶融混練して得られる導電性樹脂組成物を公知の方法でフィルム状に成形することにより得ることができる。
<正極活物質の具体例>
正極活物質層32aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層32aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層32aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層32aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層32aは、正極活物質層32aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層32aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属元素が2種である複合酸化物及び金属元素が3種類以上である複合酸化物等が挙げられるが、特に限定されない。
正極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆正極活物質であってもよい。正極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、正極の体積変化が緩和され、正極の膨張を抑制することができる。
被覆材を構成する高分子化合物としては、特開2017-054703号公報及び国際公開第2015-005117号等に活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆材には、導電剤が含まれていてもよい。導電剤としては、正極集電体層31aに含まれる導電性フィラーと同様のものを好適に用いることができる。
正極活物質層32aには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、例えば、特開2017-054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調整したもの、及び、特開平10-255805号公報に粘着剤として記載されたもの等を好適に用いることができる。なお、粘着性樹脂は、溶媒成分を揮発させて乾燥させても固体化せずに粘着性(水、溶剤、熱などを使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。一方、結着剤として用いられる溶液乾燥型の電極用バインダーは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質同士を強固に接着固定するものを意味する。したがって、上述した結着剤(溶液乾燥型の電極バインダー)と粘着性樹脂とは、異なる材料である。
正極活物質層32aには、電解質と非水溶媒を含む電解液が含まれていてもよい。電解質としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用できる。非水溶媒としては、公知の電解液に用いられているもの(例えば、リン酸エステル、ニトリル化合物等及びこれらの混合物等)が使用できる。例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合液、又は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合液を用いることができる。
正極活物質層32aには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極集電体層31aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
正極活物質層32aの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
<負極集電体の具体例>
負極集電体層31bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層31bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層31bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
<負極活物質の具体例>
負極活物質層32bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層32bを得る方法等は、正極活物質層32aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層32aを得る方法と同様である。
負極活物質としては、例えば、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物などを用いることができるが、特に限定されない。
負極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆負極活物質であってもよい。負極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、負極の体積変化が緩和され、負極の膨張を抑制することができる。
被覆材としては、被覆正極活物質を構成する被覆材と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層32bは、電解質と非水溶媒を含む電解液を含有する。電解液の組成は、正極活物質層32aに含まれる電解液と同様の電解液を好適に用いることができる。
負極活物質層32bには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極活物質層32aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
負極活物質層32bには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、正極活物質層32aの任意成分である粘着性樹脂と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層32bの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
<セパレータの具体例>
セパレータ40に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質などが挙げられる。セパレータ40は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ40の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。
<枠体の具体例>
枠体50としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体50を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体50としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
<製造装置の基本構成>
次に、図2を参照して製造装置100の概略構成について説明する。製造装置100は、上述した電極30を製造するものである。この製造装置100は、例えば、単電池10を製造する電池製造装置に組み込まれて実現されてもよい。なお、以下で説明する集電体31Aは、上述した集電体層31(正極集電体層31a、負極集電体層31b)を構成するものである。一方、活物質32Aは、上述した電極活物質層32(正極活物質層32a、負極活物質層32b)を構成するものである。
ここで一般に、大気圧中において、基材フィルムである集電体31Aの一方の面に粉体状の活物質32Aを塗布して電極30を形成する場合、活物質32Aの内部に空気が残留する場合がある。そして、この状態のまま活物質32Aに対してプレス成型を行うと、プレス終了後に圧縮された空気が膨張し、活物質32Aが弾け飛んだり、活物質32Aの表面が凹凸になったりする等の現象が発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態の製造装置100は、大気圧よりも減圧されたチャンバー110の内部INにおいて、基材フィルムである帯状の集電体31A上に粉体状の活物質32Aを供給して電極30を製造する構成となっている。
この構成により、本実施形態の製造装置100は、活物質32Aの内部への空気の残留を抑制し、集電体層31上に形成される電極活物質層32の均一性向上を実現している。以下、これを実現するための製造装置100の各部の具体的な構成について説明する。
なお、以上で説明したように、正極30aと負極30bとは、集電体層31(正極集電体層31a、負極集電体層31b)、電極活物質層32(正極活物質層32a、負極活物質層32b)を構成する物質について異なる点があるものの、それぞれ集電体層31の一方の面に電極活物質層32が電気的に結合された構成である点では差異はない。このため、以下の説明でも、「正極30a」の製造と「負極30b」の製造とを特に区別して説明する必要がない場合には、単に「電極30」の製造として説明する。
具体的には、製造装置100は、図2に示すように、チャンバー110と、活物質供給装置120と、ロールプレス130とを備える。活物質供給装置120の一部とロールプレス130とは、電極形成部100Aを構成する。電極形成部100Aは、製造装置100において、集電体31A上に粉体状の活物質32Aを供給して電極30を形成する部位であり、活物質32Aを集電体31A上に塗布し、当該活物質32Aを圧縮して電極活物質層32を成形し電極30を形成する。上述したように、本実施形態では、電極形成部100Aは、チャンバー110の内部INの減圧環境下に設けられる。
なお、以下の説明では、製造装置100において、集電体31Aを搬送する方向を「搬送方向D1」という場合がある。搬送方向D1は、典型的には、略水平方向に沿っており、帯状の集電体31Aの長手方向に沿った方向に相当する。製造装置100は、チャンバー110の内において、搬送方向D1の上流側から下流側に向かって、活物質供給装置120、ロールプレス130の順で配置されている。
チャンバー110は、内部INが大気圧よりも減圧される容器である。本実施形態のチャンバー110は、内部INで粉体状の活物質32Aを扱う。チャンバー110は、隔壁111によって空洞状に区画され、内部INの空間が大気圧よりも減圧された状態に保持できる部屋として機能する。チャンバー110の内部INは、減圧ポンプ等によって大気圧よりも減圧される。チャンバー110の内部INの圧力は、大気圧よりも減圧されていれば任意の値でよいが、例えば、大気圧から1×10-1~1×10-2Paまでの低真空環境となるように調整されていてもよいし、1×10-6~1×10-7Paの高真空環境となるように調整されていてもよいし、それ以上の超高真空や10-8~10-9Paレベルの極高真空であってもよい。ここで、標準大気圧は、約1013hPa(約10Pa)である。チャンバー110は、この内部INの空間に電極形成部100Aを収容する。
チャンバー110は、隔壁111に搬入開口部112が形成されている。搬入開口部112は、チャンバー110の外部OUから内部INに帯状の集電体31Aを搬入(挿入)可能な略矩形状のスリットである。搬入開口部112は、搬送方向D1の上流側において搬送方向D1に沿って隔壁111を貫通し、チャンバー110の外部OUと内部INとを連通する。ここでは、搬入開口部112は、チャンバー110の内部INの減圧環境を維持した状態で、集電体31Aを外部OUから内部INに搬入可能な大きさ、形状に形成される。チャンバー110は、この搬入開口部112を介して内部INに基材フィルムとしての集電体31Aが搬入される。ここでは、チャンバー110に対する集電体31Aの搬入方向は、搬送方向D1に沿っている。帯状の集電体31Aは、例えば、チャンバー110の外部OUの常圧下に設けられた集電体ロール31Rから引き出されながら、搬入開口部112を介して内部INに連続的に供給、搬入される。チャンバー110の内部INに搬入された集電体31Aは、コンベアや搬送ローラ等によって搬送方向D1に沿って搬送され、電極30の製造の過程において、適宜のタイミングで切断されることで個別の集電体31Aとなる。また、チャンバー110の内部INに搬入された集電体31Aは、当該チャンバー110の内部INにおいて枠体50が設けられる。この場合、枠体50は、例えば、内部INにおいて、枠体設置装置等によって、活物質供給装置120の前段で集電体31Aに設けられてもよいし、活物質供給装置120とロールプレス130との間で集電体31Aに設けられてもよいし、ロールプレス130の後段で集電体31Aに設けられてもよい。図2は、一例として、活物質供給装置120の前段で枠体50が集電体31Aに設けられる場合を例示している。
活物質供給装置120は、帯状の集電体31A上に粉体状の活物質32Aを供給する装置である。活物質供給装置120は、少なくとも一部がチャンバー110の内部INに設けられ、ロールプレス130と共に電極形成部100Aを構成する。活物質供給装置120は、少なくとも供給口、及び、シャッタユニットがチャンバー110の内部INに配置され、電極形成部100Aを構成する。活物質供給装置120は、シャッタユニットが動作することで、チャンバー110の内部INにおいて、供給口から集電体31A上に紛体状の活物質32Aを供給する。
ロールプレス130は、活物質供給装置120によって集電体31A上に供給した活物質32Aを当該集電体31Aに定着させる装置である。ロールプレス130は、チャンバー110の内部INに設けられ、上述したように、活物質供給装置120の一部(供給口、シャッタユニット等)と共に電極形成部100Aを構成する。ロールプレス130は、例えば、上述の工程で活物質32Aが供給され、搬送されてきた集電体31Aの上に載置されている当該活物質32Aを、一対のローラによって集電体31Aと共に挟み込んでプレス成形する。これにより、ロールプレス130は、活物質32Aを帯状の集電体31Aに定着させる。
上記のように構成される製造装置100は、搬入開口部112を介してチャンバー110の内部INに搬入された集電体31Aを電極形成部100A側に搬送し、当該搬送される帯状の集電体31Aに対して、活物質供給装置120の供給口から粉体状の活物質32Aを供給する。このとき、製造装置100は、搬送されてくる集電体31Aに所望量の活物質32Aが供給されるように、シャッタユニットによる供給口の開閉が調節される。そして、製造装置100は、活物質32Aが供給された集電体31Aを、ロールプレス130に搬送し、当該ロールプレス130によって集電体31A上の活物質32Aをプレス成形し、活物質32Aを帯状の集電体31Aに定着させる。その後、製造装置100は、帯状の集電体31Aを枠体50の間隔に合わせ適宜切断することで、電極30を形成することができる。なお、製造装置100は、電極30の形成後の後工程として、さらに、上述の工程により形成された電極30(すなわち、正極30a、及び、負極30b)を適宜積層させて単電池10や組電池を製造する工程等を続けて実行してもよい。
上述したように、本実施形態の製造装置100は、チャンバー110の内部INの減圧環境下において電極30を形成するものである。この構成により、本実施形態の製造装置100は、集電体31Aに粉体状の活物質32Aを供給した後、当該活物質32Aの内部に空気が残留することを抑制することができ、その上で、活物質32Aを集電体31Aに定着させることができる。この結果、製造装置100は、ロールプレス130によるプレス終了後に、残留空気に起因して活物質32Aが弾け飛んだり、活物質32Aの表面が凹凸になったりする等の現象が発生することを抑制することができる。
リチウムイオン電池に用いる電極30は、集電体31A上に供給された活物質32Aを含む電極活物質層32が均質に形成されることで、より安定した電池性能を発揮する傾向にある。このため、本実施形態の製造装置100は、上述したように、電極活物質層32に空気が含まれることを抑制し、電極活物質層32の均一性を向上させた電極30を製造することができるので、より安定した性能を発揮することができる単電池10を製造することができる。
以上、本実施形態に係る製造装置100の全体構成の概略について説明した。
<クリーンルーム構造>
このような構成のもと、本実施形態に係る製造装置100は、図2に示すように、さらに、クリーンルーム構造140を備えることで、搬入開口部112を介したチャンバー110の内部INへの異物流入を抑制し、清浄な環境下で電極30を製造することができる構成を実現している。
具体的には、本実施形態のクリーンルーム構造140は、クリーンルーム部150と、給気装置160と、循環装置170と、洗浄装置180とを備える。
クリーンルーム部150は、チャンバー110の外部における搬入開口部112側に設けられ、内部INaが大気圧よりも加圧される空間であって基材フィルムとしての集電体31Aが搬入開口部112に向けて搬送される空間を提供する部屋である。本実施形態のクリーンルーム部150は、チャンバー110の外部OUにおいて搬入開口部112と隣接して設けられている。クリーンルーム部150は、空気清浄度が確保された防塵室、あるいは、クリーンエアボックスとも呼ばれる。クリーンルーム部150は、内部INaが大気圧よりも加圧された空間部を構成する。クリーンルーム部150は、チャンバーの外部OUにおいて、搬入開口部112の周りに当該搬入開口部112を囲うように設けられた隔壁151によって空洞状に区画され、内部INaの空間が大気圧よりも加圧された状態に保持できる部屋として機能する。クリーンルーム部150の内部INaの圧力は、クリーンルーム部150の外部から内部INaへの空気の流入を防げる程度に大気圧よりも加圧されていれば任意の値でよい。
クリーンルーム部150は、内部INaが搬入開口部112を介してチャンバーの内部INと連通する。そして、クリーンルーム部150は、隔壁151に導入開口部152が形成されている。導入開口部152は、搬入開口部112と同様に、基材フィルムとしての帯状の集電体31Aを、クリーンルーム部150の外部から内部INaに導入可能な略矩形状のスリットである。導入開口部152は、クリーンルーム部150の隔壁151を貫通し、クリーンルーム部150の外部と内部INaとを連通する。ここでは、導入開口部152は、搬送方向D1に対して搬入開口部112の上流側において当該搬入開口部112と対向する位置に形成され、隔壁151を搬送方向D1に沿って貫通する。この構成により、クリーンルーム部150は、内部INaを集電体31Aが搬送方向D1に沿って導入開口部152から搬入開口部112に向けて通過可能である。帯状の集電体31Aは、例えば、上述したように、集電体ロール31Rから引き出されながら、導入開口部152を介してクリーンルーム部150の内部INaに導入された後、当該クリーンルーム部150の内部INaを搬入開口部112に向けて通過し搬入開口部112を介してチャンバー110の内部INに連続的に供給、搬入される。クリーンルーム部150は、内部INaに、集電体31Aを搬送するための搬送ローラ等が設けられていてもよい。
そして、このクリーンルーム部150は、空気を清浄して加圧した加圧空気(クリーンエア)a1を搬入開口部112に向けて供給する。ここでは、クリーンルーム部150は、内部INaに対して、給気装置160、又は、循環装置170から清浄な加圧空気a1が供給され充填される。この結果、クリーンルーム部150は、内部INaに供給された清浄な加圧空気a1によって、内部INaの空間が大気圧よりも加圧された状態に保持される。
給気装置160は、チャンバー110の外部OUから取り込んだ空気(外気)a2を清浄して加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに供給する装置である。
具体的には、給気装置160は、吸気配管160a、吸気口部160b、除去装置160c、給気弁160d、加圧装置160e、及び、加圧タンク160fを含んで構成される。除去装置160c、給気弁160d、加圧装置160e、及び、加圧タンク160fは、吸気配管160aが構成する給気流路上に設けられる。
吸気配管160aは、チャンバー110の外部OUの空気a2を清浄して加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに給気するための給気流路を構成する配管である。吸気配管160aは、一端側がクリーンルーム部150の隔壁151に接続されており、クリーンルーム部150の内部INaに開口し連通している。一方、吸気配管160aは、他端側がチャンバー110の外部OUに開口し、吸気口部160bを構成している。吸気配管160aは、空気a2の給気方向(流通方向)に対して上流側から下流側に向けて順に(言い換えれば、吸気口部160b側からクリーンルーム部150側に向けて順に)、除去装置160c、給気弁160d、加圧装置160e、及び、加圧タンク160fが設けられている。
吸気口部160bは、チャンバー110の外部OUから吸気配管160a内に空気(外気)a2を取り込むための開口部である。吸気口部160bは、上述したように吸気配管160aのクリーンルーム部150側とは反対側の端が外部OUに開口することで構成される。
除去装置160cは、外部OUから吸気口部160bを介して取り込んだ空気a2を清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに給気する際に、当該空気a2中の異物を除去する装置である。ここで、空気a2中の異物は、例えば、塵や微小粒子状物質等、大気中に含まれる様々な粒子を含む。除去装置160cは、例えば、フィルタ装置によって構成される。吸気口部160bから取り込まれ除去装置160cを通過した空気a2は、当該除去装置160cで異物が除去され、清浄な空気(クリーンエア)a3となって吸気配管160aを下流側に向けて流通する。
給気弁160dは、吸気配管160aにおいて、除去装置160cの下流側で当該吸気配管160aが構成する吸気流路を開閉する装置である。給気弁160dは、吸気配管160a内の清浄な空気a3の流通を遮断する閉弁状態と、当該清浄な空気a3の流通を許容する開弁状態とに切り替え可能である。給気弁160dは、例えば、製造装置100において電極30を製造する通常運転時には開弁状態とされる。一方、給気弁160dは、例えば、メンテナンス等により製造装置100において電極30の製造を停止した運転停止時には閉弁状態とされる。また、給気弁160dは、例えば、吸気配管160a内を流通する清浄な空気a3の流量、言い換えれば、外部の空気a2の取り込み量を調節する可能な流量調整弁によって構成することもできる。
加圧装置160eは、吸気配管160aにおいて、吸気配管160a内の清浄な空気a3を加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに圧送する装置である。加圧装置160eは、例えば、コンプレッサ、加圧ポンプ等によって構成される。加圧装置160eは、駆動することで、チャンバー110の外部OUから吸気口部160bを介して吸気配管160a内に空気a2を取り込み、除去装置160c等を通過させて加圧し清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに送り込む。
加圧タンク160fは、吸気配管160aにおいて、加圧装置160eから圧送された清浄な加圧空気a1を、一旦、受け入れるバッファタンクである。加圧タンク160fは、例えば、加圧装置160eから圧送された加圧空気a1の脈動を抑制し、クリーンルーム部150の内部INaに送り込む加圧空気a1の圧力を安定させる。
上記のように構成される給気装置160は、加圧装置160eが駆動することで、外部OUから吸気口部160bを介して吸気配管160a内に空気a2を取り込む。このとき、給気装置160は、空気a2中に含まれる異物も空気a2と共に吸気口部160bから取り込むこととなる。そして、給気装置160は、吸気口部160bから取り込んだ空気a2中の異物を除去装置160cで除去した後、異物が除去された清浄な空気a3を加圧装置160eによって加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに送り込む。このとき、給気装置160は、加圧タンク160fを経由することで、当該加圧タンク160fにおいて加圧空気a1の圧力を安定させた後に、当該清浄な空気a3をクリーンルーム部150の内部INaに送り込む。この結果、クリーンルーム部150は、内部INaにおいて搬入開口部112に向けて清浄な加圧空気a1が供給され、内部INaの空間が大気圧よりも加圧された状態に保持される。
なお、この給気装置160は、加圧タンク160fとクリーンルーム部150との間において、吸気配管160aが分岐し、後述する洗浄装置180にも接続されており、当該洗浄装置180に対しても清浄な加圧空気a1を送り込む構造となっている。
循環装置170は、チャンバー110の内部INから排気した空気a4を清浄して加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに循環させる装置である。本実施形態の循環装置170は、一部が給気装置160と兼用されている。すなわちここでは、給気装置160と循環装置170とは、加圧装置160e、加圧タンク160fが兼用されている。
本実施形態の循環装置170は、一例として、排気装置171、及び、吸引ステージ172を含んで構成される。
排気装置171は、チャンバー110の内部INの空気a5を外部OUに排気する装置である。排気装置171は、典型的には、チャンバー110の内部INの空気a5と共に、電極30の製造の際に当該空気a5中に飛散した活物質32Aの微小粒子等もチャンバー110の外部OUに排気する。
具体的には、排気装置171は、排気配管171a、吸引口部171b、吸引装置171c、及び、除去装置171dを含んで構成される。吸引装置171c、及び、除去装置171dは、排気配管171aが構成する排気流路上に設けられる。
排気配管171aは、チャンバー110の内部INの空気a5をチャンバー110の外部OUに排気ための排気流路を構成する配管である。ここでは、この排気配管171aは、循環装置170において、チャンバー110の内部INから排気した空気a4を清浄して加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに循環させるための循環流路の一部を構成するものでもある。排気配管171aは、チャンバー110の内部INと外部OUとに渡って設けられる。排気配管171aは、一端側がチャンバー110の内部INから外部OUに導出され、吸気配管160a上の給気弁160dと加圧装置160eとの間において当該吸気配管160aに接続され、合流している。一方、排気配管171aは、他端側がチャンバー110の内部INに開口し、吸引口部171bを構成している。排気配管171aは、空気a5の排気方向(流通方向)に対して上流側から下流側に向けて順に(言い換えれば、吸引口部171b側から吸気配管160aとの合流部位側に向けて順に)、吸引装置171c、及び、除去装置171dが設けられている。
吸引口部171bは、チャンバー110の内部INから排気配管171a内に空気a5を吸引し取り込むための開口部である。吸引口部171bは、上述したように排気配管171aの、吸気配管160aとの合流部位側とは反対側の端が内部INに開口することで構成される。ここでは、吸引口部171bは、チャンバー110の内部INの空気a5と共に当該空気a5中の活物質32Aの微小粒子等を吸い込み、回収し易いように、広がった吸い込み口形状となっている。図2の例では、吸引口部171bは、一例として、活物質供給装置120からロールプレス130への集電体31Aの搬送方向D1に対して当該ロールプレス130の下流側に位置するものとして図示している。
吸引装置171cは、吸引口部171bからチャンバー110の内部INの空気a5を吸引するための吸引源となる装置である。吸引装置171cは、チャンバー110の外部OUにおいて、排気配管171a上に設けられる。吸引装置171cは、例えば、吸引ポンプ等によって構成される。ここでは、吸引装置171cは、例えば、チャンバー110の内部INを減圧する減圧ポンプとは別体で設けられる。吸引装置171cは、典型的には、チャンバー110の内部INを大気圧よりも減圧するために要する負圧よりも大きな負圧で吸引する。
除去装置171dは、チャンバー110の内部INから吸引口部171bを介して取り込み外部OUに排気した空気a4を清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに循環する際に、当該空気a4中の異物を除去する装置である。ここで、空気a4中の異物は、例えば、上述したように、電極30の製造の際にチャンバー110の内部INの空気a5中に飛散した活物質32Aの微小粒子等を含む。除去装置171dは、除去装置160cと同様に、例えば、フィルタ装置によって構成される。吸引口部171bから取り込まれて外部OUに排気され除去装置171dを通過した空気a4は、当該除去装置171dで異物が除去され、清浄な空気(クリーンエア)a3となって排気配管171aを下流側に向けて流通する。
吸引ステージ172は、チャンバー110の内部INに設けられ、集電体31Aの搬送を補助する装置である。吸引ステージ172は、電極形成部100Aに向けて搬送される集電体31Aを載置し当該集電体31Aを吸引して姿勢を保持する。吸引ステージ172は、多数の吸引孔172aが形成された定盤(水平台)172bの上面に集電体31Aを載置する。定盤172bは、内部が空洞状に形成されると共に、上面が集電体31Aを沿わすための平面状に形成されている。多数の吸引孔172aは、この定盤172bの上面に形成されており、定盤172bの内部と連通している。定盤172bは、合流配管172cを介して排気配管171aに接続、合流し、吸引装置171cと接続されており、吸引装置171cが駆動することで内部が負圧とされる。定盤172bは、内部が負圧とされることで、多数の吸引孔172aを介して、上面に載置した集電体31Aを当該上面側に吸引して姿勢を保持する。
上記のように構成される循環装置170は、排気装置171の吸引装置171cが駆動することで、吸引口部171bからチャンバー110の内部INの空気a5を吸引する。このとき、排気装置171は、電極30の製造の際に当該空気a5中に飛散した活物質32Aの微小粒子も空気a5と共に吸引口部171bから吸引する。また、循環装置170は、排気装置171の吸引装置171cが駆動することで、吸引ステージ172においても吸引孔172aからチャンバー110の内部INの空気a5を吸引する。そして、循環装置170は、吸引口部171bから吸引した空気a5、及び、吸引孔172aから吸引した空気a5をそれぞれ合流配管172c、排気配管171a等を介してチャンバー110の外部OUに排気する。循環装置170は、このようにしてチャンバー110の内部INから排気した空気a4中の活物質32Aの微小粒子等の異物を除去装置171dで除去、回収した後、異物が除去された清浄な空気a3を、吸気配管160aにおける加圧装置160eの上流側に合流させ、クリーンルーム部150側に循環させる。このように循環装置170の排気配管171a側から給気装置160の吸気配管160a側に合流された清浄な空気a3は、加圧装置160eによって加圧された後、加圧タンク160fを経由して、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに循環される。そしてこの結果、クリーンルーム部150は、上記と同様に、内部INaにおいて搬入開口部112に向けて清浄な加圧空気a1が供給され、内部INaの空間が大気圧よりも加圧された状態に保持される。
このように、給気装置160の吸気配管160aにおいて、排気配管171aとの合流部位より下流側の部分は、循環装置170において、チャンバー110の内部INから排気した空気a4を、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに循環させるための循環流路としても兼用される。つまり、本実施形態の循環装置170において、当該循環流路は、吸引ステージ172の合流配管172c、排気装置171の排気配管171a、及び、給気装置160の吸気配管160aの、排気配管171aとの合流部位より下流側の部分によって構成される。
洗浄装置180は、集電体31Aの搬送方向D1に対してクリーンルーム部150の上流側に設けられ、クリーンルーム部150に導入される集電体31Aに対して空気a1を吹きかけて洗浄する装置である。洗浄装置180は、空気清浄度が確保されたエアシャワーとも呼ばれる。洗浄装置180は、例えば、ブロワ等によって構成される。洗浄装置180は、上述したように、加圧タンク160fとクリーンルーム部150との間で分岐した吸気配管160aと接続されている。これにより、洗浄装置180は、クリーンルーム部150と同様に、給気装置160、又は、循環装置170から清浄な加圧空気a1が供給される。そして、洗浄装置180は、供給された清浄な加圧空気a1を、クリーンルーム部150に導入される前の集電体31Aに対して吹きかけて当該集電体31Aを洗浄する。
<製造装置の動作>
次に、引き続き図2を参照して、上記のように構成される製造装置100の動作を説明する。
製造装置100は、チャンバー110の内部INで、電極形成部100Aにおいて集電体31A上に粉体状の活物質32Aを供給して電極30を形成する。ここでは、製造装置100は、上述したように、活物質供給装置120によって、集電体31Aに所望量の活物質32Aを供給し、ロールプレス130によって当該活物質32Aを集電体31A上に定着させて電極30を形成する。製造装置100は、搬入開口部112からチャンバー110の内部INに搬入された集電体31Aに対して上記処理を行っていき、順次、電極30を形成していく。
このとき、搬入開口部112に搬入される集電体31Aは、搬送方向D1に沿って洗浄装置180、クリーンルーム部150を順に経由して搬入開口部112に至る。ここで、製造装置100は、これら洗浄装置180、及び、クリーンルーム部150に対して、給気装置160、又は、循環装置170から清浄な加圧空気a1が供給されている。これにより、製造装置100は、クリーンルーム部150に導入される前の集電体31Aに対して洗浄装置180から清浄な加圧空気a1を吹きかけることで当該集電体31Aを洗浄することができる。その上で、製造装置100は、内部INaにおいて清浄な加圧空気a1が搬入開口部112に向けて供給されると共に当該清浄な加圧空気a1によって内部INaが大気圧よりも加圧された状態のクリーンルーム部150の内部INaに対して、導入開口部152を介して洗浄後の集電体31Aが導入され、当該導入された集電体31Aが内部INaを搬入開口部112に向けて搬送される。つまり、帯状の集電体31Aは、集電体ロール31Rから引き出されながら、洗浄装置180によって洗浄された後、導入開口部152を介してクリーンルーム部150の内部INaに導入され、当該内部INaを搬入開口部112に向けて通過し、搬入開口部112を介してチャンバー110の内部INに連続的に供給、搬入される。
なお、上記の場合、製造装置100は、給気装置160によってクリーンルーム部150に供給される加圧空気a1の供給量(給気量)と、循環装置170によってクリーンルーム部150に供給される加圧空気a1の供給量(循環量)とを合わせて適切な供給量となるように給気弁160dにおける空気a3の流量を調整してもよい。
また、本実施形態の製造装置100は、チャンバー110の内部INに集電体31Aを搬入するための搬入開口部112が、クリーンルーム部150の内部INaからチャンバー110の内部INに清浄な加圧空気a1を導入する吸入開口部としても機能する。製造装置100は、チャンバー110の内部INの減圧環境を維持した状態で、内部INの負圧によって、この搬入開口部112を介して内部INに若干の加圧空気a1を吸い込むこととなる。
<実施形態の作用効果>
以上で説明した製造装置100、クリーンルーム構造140は、チャンバー110の外部OUにおいて搬入開口部112側にクリーンルーム部150が設けられていることで、チャンバー110の内部INへ異物が流入することを抑制することができる。
すなわち、この製造装置100は、内部INが大気圧よりも減圧されたチャンバー110の搬入開口部112側に設けられたクリーンルーム部150(ここでは搬入開口部112と隣接して設けられている。)の内部INaにおいて搬入開口部112に向けて清浄な加圧空気a1が供給され当該内部INaが大気圧よりも加圧されている。これにより、製造装置100は、クリーンルーム部150の内部INaが大気圧よりも加圧されていることによって、チャンバー110の外部OUの空気(外気)が搬入開口部112の前段に設けられた当該クリーンルーム部150の内部INaに流入すること自体を阻止することができる。この構成より、製造装置100は、異物を含む外部OUの空気が搬入開口部112から直接的にチャンバー110の内部INに流入することを阻止することができる。その上で、製造装置100は、基材フィルムである集電体31Aを、クリーンルーム部150の内部INaを通過させて搬入開口部112からチャンバー110の内部INに搬入することができる。
この結果、製造装置100は、例えば、チャンバー110全体をクリーンルーム内に設置するような大掛かりな構造とせずとも、搬入開口部112を介してチャンバー110の内部INに集電体31Aを取り込んだ上で、当該内部INが外部OUの空気に含まれる異物等によって汚染されることを抑制することができる。したがって、製造装置100は、チャンバー110の内部INにおいて清浄な環境下で電極30を製造することができる。
また、以上で説明した製造装置100、クリーンルーム構造140は、給気装置160によってチャンバー110の外部OUから取り込んだ空気a2を清浄して加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに供給することができる。この構成により、製造装置100は、クリーンルーム部150の内部INaに供給された清浄な加圧空気a1によって当該内部INaを大気圧よりも加圧された状態に保持することができる。この結果、製造装置100は、上記のように、チャンバー110の内部INへ異物が流入することを適正に抑制することができる。
また、以上で説明した製造装置100、クリーンルーム構造140は、循環装置170によってチャンバー110の内部INから排気した空気a4を清浄して加圧し、清浄な加圧空気a1としてクリーンルーム部150の内部INaに循環させることができる。この構成により、製造装置100は、チャンバー110の内部INから排気され、電極製造の際に飛散した活物質32Aの微粒子等の異物を含む空気a4から当該異物を回収して清浄化した後の空気a3を再利用して、効率的に清浄な加圧空気a1をクリーンルーム部150の内部INaに供給することができる。これにより、製造装置100は、チャンバー110の内部INに飛散した異物の回収と、清浄な加圧空気a1によるクリーンルーム部150の内部INaの加圧とを並行して行うことができる。この結果、製造装置100は、チャンバー110の内部INへ異物が流入することを抑制することによって内部INが汚染されることを抑制することができることに加え、電極30の製造の過程で内部INに飛散した活物質32Aの微小粒子等の異物を回収することによってもチャンバー110の内部INを清浄な環境に維持することができる。これにより、製造装置100、クリーンルーム構造140は、チャンバー110の内部INにおいてより清浄な環境下で電極30を製造することができる。
さらに、以上で説明した製造装置100、クリーンルーム構造140は、集電体31Aの搬送方向D1に対してクリーンルーム部150の上流側に設けられた洗浄装置180によって集電体31Aに対して空気(清浄な加圧空気a1)を吹きかけることで、クリーンルーム部150に導入される前の集電体31Aを洗浄することができる。この構成により、製造装置100は、例えば、集電体31Aにまとわりつた異物を除去した上で、当該集電体31Aを、クリーンルーム部150を介して搬入開口部112からチャンバー110の内部INに搬入することができる。この結果、製造装置100は、チャンバー110の内部INへの集電体31Aの搬入に伴って当該集電体31Aと共に異物が内部INへ同伴されることを抑制することができる。したがって、製造装置100、クリーンルーム構造140は、チャンバー110の内部INへ異物が流入することをより確実に抑制することができる。
ここでは、以上で説明した製造装置100、クリーンルーム構造140は、上述したように、電極形成部100Aによって電極30を製造する際に使用されるチャンバー110の内部INに対して異物が流入することをに抑制することができる。この結果、製造装置100、クリーンルーム構造140は、上記のように、チャンバー110の内部INにおいて清浄な環境下で電極30を製造することができるので、例えば、所望の性能の電極30を精度よく製造することができる。
<変形例>
なお、上述した本発明の実施形態に係る電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、電極形成部100Aは、基材フィルムとしての集電体31Aの一方の面に直接、粉体状の活物質32Aを供給して電極30を形成するものとして説明したがこれに限らない。例えば、電極形成部100Aは、集電体31Aとは異なる基材フィルムである転写用フィルムに、一旦、活物質32Aを供給して定着させた後に、当該転写用フィルムに粉成型された活物質32Aを、集電体31Aの一方の面に転写し定着させることで電極30を形成してもよい。この場合、電極形成部100Aは、転写用フィルムから集電体31Aに活物質32Aを転写するための転写部を含んで構成されてもよい。また、基材フィルムは、セパレータ40であってもよい。つまり、基材フィルムは、集電体31A、セパレータ40、又は、転写用フィルムを用いることができる。基材フィルムが例えば転写用フィルムである場合は、上述のように当該フィルム上に形成された活物質層(電極組成物層)を集電体上に、例えば転写することで、リチウムイオン電池用電極を得ることができる。
以上の説明では、クリーンルーム部150、及び、搬入開口部112を介してチャンバー110の内部INに搬入される基材フィルムは、集電体31Aであるものとして説明したがこれに限らない。クリーンルーム部150、及び、搬入開口部112を介してチャンバー110の内部INに搬入される基材フィルムは、上述したように、セパレータ40や転写用フィルム等であってもよい。
以上の説明では、枠体50は、チャンバー110の内部INで集電体31Aに設けられるものとして説明したがこれに限らず、外部OUで設けられる構成であってもよい。枠体50は、例えば、外部OUにおいて、枠体設置装置等によって、搬入開口部112の前段、例えば、洗浄装置180の前段で集電体31Aに設けられてもよい。この場合、帯状の集電体31Aは、洗浄装置180の手前で枠体50が取り付けられた状態でクリーンルーム部150を介して搬入開口部112から内部INに搬入される。この場合、搬入開口部112、及び、導入開口部152は、集電体31Aと共に枠体50も一緒に搬入可能な大きさ、形状に形成されればよい。また、枠体50は、例えば、枠体設置装置等によって、ロールプレス130の後段であってチャンバー110の外部OUで集電体31Aに設けられてもよい。また、本実施形態に係る電池用電極製造装置は、枠体設置装置、枠体設置工程を含まなくてもよい。例えば、集電体31Aに代えて転写用フィルムが用いられる場合には、転写用フィルム上に電極組成物層(電極活物質層32)が形成された後(つまり、電極形成工程を終了した後)、当該電極組成物層が転写された集電体31A上に、又は、当該電極組成物層が転写される前の集電体31A上に、枠体50が配置されてもよい。
以上の説明では、給気装置160と循環装置170とは、一部が兼用されているものとして説明したがこれに限らない。給気装置160と循環装置170とは、それぞれが独立した別系統として構成されてもよい。つまり、循環装置170は、循環配管でもある排気配管171a上に加圧装置160e、加圧タンク160fとは別個に加圧装置、加圧タンクが設けられ、排気配管171aが吸気配管160aとは別個でクリーンルーム部150に接続されていてもよい。また、製造装置100は、給気装置160、及び、循環装置170の双方を備えていなくてもよく、例えば、給気装置160、又は、循環装置170の一方を備え、他方を備えない構成であってもよい。また、以上の説明では、循環装置170は、排気装置171、及び、吸引ステージ172を含んで構成されるものとして説明したがこれに限らない。
また、以上の説明では、洗浄装置180は、給気装置160、又は、循環装置170から清浄な加圧空気a1が供給されるものとして説明したがこれに限らず、これらとは別系統から清浄な加圧空気a1が供給されてもよい。また、製造装置100は、そもそも洗浄装置180を備えなくてもよい。
以上で説明した活物質供給装置120は、その全体がチャンバー110の内部INに設けられていてもよい。
また、以上の説明では、吸引口部171bは、搬送方向D1に対してロールプレス130の下流側に位置するものとして説明したがこれに限らず、他の位置に設けられていてもよい。
また、以上の説明では、排気装置171の吸引装置171cは、チャンバー110の内部INを減圧する減圧ポンプとは別体で設けられるものとして説明したがこれに限らず、両者が兼用されてもよい。すなわち、排気装置171は、例えば、チャンバー110の内部INを減圧する減圧ポンプであってもよい(すなわち減圧ポンプと兼用されてもよい)し、減圧ポンプとは別体の吸引源を有する排気装置であってもよい。また、製造装置100は、吸引ステージ172を備えた上で、排気装置171と吸引ステージ172とによって吸引装置171cが兼用されるものとして説明したがこれに限らない。製造装置100は、吸引ステージ172を備えていたとしても、排気装置171と吸引ステージ172とによって吸引装置171cが兼用されなくてもよい。例えば、製造装置100は、上記のように排気装置171の吸引源がチャンバー110の内部INを減圧する減圧ポンプと兼用される場合には、当該排気装置の吸引源と、吸引ステージ172の吸引装置171cとは別体に設けられてもよい。また、製造装置100は、そもそも吸引ステージ172を備えなくてもよい。
本実施形態に係る電池用電極製造装置、及び、クリーンルーム構造は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
10 単電池
30 電極
31A 集電体(基材フィルム)
32A 活物質
40 セパレータ
50 枠体
100 製造装置(電池用電極製造装置)
100A 電極形成部
110 チャンバー
111 隔壁
112 搬入開口部
120 活物質供給装置
130 ロールプレス
140 クリーンルーム構造
150 クリーンルーム部
151 隔壁
152 導入開口部
160 給気装置
160a 吸気配管
160b 吸気口部
160c 除去装置
160d 給気弁
160e 加圧装置
160f 加圧タンク
170 循環装置
171 排気装置
171a 排気配管
171b 吸引口部
171c 吸引装置
171d 除去装置
172 吸引ステージ
180 洗浄装置
a1 清浄な加圧空気
a2 外部の空気
a3 清浄な空気
a4 チャンバーの内部から排気した空気
a5 チャンバーの内部の空気
D1 搬送方向
IN、INa 内部
OU 外部

Claims (6)

  1. 内部が大気圧よりも減圧され、搬入開口部を介して内部に基材フィルムが搬入されるチャンバーと、
    前記チャンバーの外部における前記搬入開口部側に設けられ、内部が大気圧よりも加圧される空間であって前記基材フィルムが前記搬入開口部に向けて搬送される空間を提供するクリーンルーム部と、を備え、
    前記クリーンルーム部は、空気を清浄して加圧した加圧空気を前記搬入開口部に向けて供給する、
    電池用電極製造装置。
  2. 前記チャンバーの外部から取り込んだ空気を清浄して加圧し、清浄な前記加圧空気として前記クリーンルーム部の内部に供給する給気装置を備える、
    請求項1に記載の電池用電極製造装置。
  3. 前記チャンバーの内部から排気した空気を清浄して加圧し、清浄な前記加圧空気として前記クリーンルーム部の内部に循環させる循環装置を備える、
    請求項1又は請求項2に記載の電池用電極製造装置。
  4. 前記基材フィルムの搬送方向に対して前記クリーンルーム部の上流側に設けられ、前記クリーンルーム部に導入される前記基材フィルムに対して空気を吹きかけて洗浄する洗浄装置を備える、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電池用電極製造装置。
  5. 前記チャンバーの内部に設けられ、前記基材フィルム上に粉体状の活物質を供給して電極を形成する電極形成部を備える、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電池用電極製造装置。
  6. 内部が大気圧よりも減圧され、搬入開口部を介して内部に基材フィルムが搬入されるチャンバーの外部における前記搬入開口部側に設けられ、内部が大気圧よりも加圧される空間であって前記基材フィルムが前記搬入開口部に向けて搬送される空間を提供するクリーンルーム部を備え、
    前記クリーンルーム部は、空気を清浄して加圧した加圧空気を前記搬入開口部に向けて供給する、
    クリーンルーム構造。
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