JP2023000615A - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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孝 石上
Takashi Ishigami
慎司 山崎
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Abstract

【課題】本発明の目的は、固定子コイルを構成するセグメント導体において、コイルエンドにおける絶縁被膜の膜厚減少を抑制し、セグメント導体同士の干渉を抑制できるようにすることにある。【解決手段】複数のセグメント導体20は、スロット6aから延出するコイルエンド部に傾斜部22―2,22-3と、一対の傾斜部の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部21―1,21-2,21-3と、頂部21―1,21-2,21-3を含み径方向に対して屈曲するクランク部27―1,27-2,27-3と、を有し、セグメント導体20は、長手方向に垂直な、クランク部27―1,27-2,27-3の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さW1が、曲げ外側の辺である上辺の長さW2よりも小さく形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は回転電機および回転電機の製造方法に関する。
本発明の技術分野に属する先行技術文献として、特開2002-125338号公報(特許文献1)がある。特許文献1の要約には、コイルエンドにおいて、導体が互いに干渉しにくく、コイルエンドの高さを低くできる交流発電機の固定子及びその製造方法を得ることを目的とした、交流発電機の固定子が記載されている。この交流発電機では、固定子コイルは、導体が、固定子鉄心に、固定子鉄心の端面側のスロット外で折り返されて、所定スロット数毎にスロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように、スロット内を固定子軸方向に交互に行きつ戻りつして巻装され、折り返されて形成された複数のターン部は、折り曲げ方向が固定子鉄心の外周面に対して斜めとなる同一形状を繰り返しながら周方向に整列してコイルエンド群を形成している。固定子コイルは、少なくともスロット内の主要部分で断面形状が略矩形であり、コイルエンドの頂部を含む少なくとも一部分の断面形状が略円形あるいは略楕円形であり、断面略矩形の部分と断面略円形あるいは略楕円形の部分とで断面積が異なる。また特許文献1の段落0059には、導体は、全体に渡って断面略矩形の導体が、後にコイルエンドになる部分を、2つのプレス型で挟まれてプレス加工されて、断面を略円形に成形されることが記載されている。
特開2002-125338号公報
特許文献1には、断面略矩形の部分と断面略円形あるいは略楕円形の部分とで断面積が異なる一例として、断面略円形あるいは略楕円形の部分(コイルエンド)における断面積を断面略矩形の部分(直線部)における断面積より小さくする形態が開示されている。この場合、断面略円形あるいは略楕円形の部分(コイルエンド)は全周が2つのプレス型で挟まれてプレス加工されることにより、断面積が減少するのに伴って固定子コイルの長手方向に伸ばされることになる。このとき、コイルエンドを被覆するエナメル被膜などの絶縁被膜も固定子コイルの長手方向に伸ばされ、コイルエンドにおける絶縁被膜の膜厚が減少することになる。コイルエンドにおける絶縁信頼性を確保するためには、コイルエンドにおける絶縁被膜の膜厚減少を見込んで絶縁被膜の膜厚を厚くする必要がある。しかし固定子コイル全体の絶縁被膜を厚くすると、スロット内に挿入される断面略矩形の部分(直線部)では絶縁被膜が必要以上に厚くなり、スロット内における固定子コイルの実質的な占積率が低下することになり、回転電機の性能低下あるいは大型化を招く虞がある。
本発明の目的は、固定子コイルを構成するセグメント導体において、コイルエンドにおける絶縁被膜の膜厚減少を抑制し、セグメント導体同士の干渉を抑制できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の回転電機は、
複数のスロットを有する固定子鉄心と、複数の前記スロットに配置され固定子コイルを構成する複数のセグメント導体と、を有する固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子と、を備えた回転電機であって、
複数の前記セグメント導体は、前記スロットから延出するコイルエンド部に一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部と、前記頂部を含み径方向に対して屈曲するクランク部と、を有し、
前記セグメント導体は、長手方向に垂直な、前記クランク部の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さが、曲げ外側の辺である上辺の長さよりも小さく形成されている。
また上記目的を達成するために、本発明の回転電機の製造方法は、
複数のスロットを有する固定子鉄心と、複数の前記スロットに配置され固定子コイルを構成する複数のセグメント導体と、を有する固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子と、を備えた回転電機の製造方法であって、
複数の前記セグメント導体は、前記スロットから延出するコイルエンド部に一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部と、前記頂部を含み径方向に対して屈曲するクランク部と、を有し、
前記セグメント導体は、長手方向に垂直な、前記クランク部の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さが、曲げ外側の辺である上辺の長さよりも小さく形成され、
前記セグメント導体のプレス成形工程前の中間素材に対して、前記クランク部となる部分に形成された曲げ内側の角部を成形治具によって押圧してテーパー状に成形する。
本発明によれば、セグメント導体同士の干渉を抑制する逃げ部を、セグメント導体の断面積の減少を抑制しつつ形成することができることで、絶縁被膜の減少を抑制することができる。その結果、固定子コイル同士の干渉が回避でき、固定子の小型化とコイルエンドの短縮が可能になる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る回転電機の外観図である。 本発明の一実施例に係る回転電機の軸方向に沿って切断した断面図である。 本発明に係るセグメント導体の一例を示す斜視図である。 図3Aのセグメント導体を上側から見た上面図である。 本発明の固定子に係り、固定子鉄心に挿入された状態のセグメント導体を示す図である。 本発明に係るセグメント導体の断面形状を示す図である。 本発明に係るセグメント導体の製造プロセスを示すフローチャートである。 本発明に係るセグメント導体の製造方法を説明する図である。 本発明に係るセグメント導体と比較例のセグメント導体との比較図である。
以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。以下の説明において、回転子80のシャフト4の軸心に沿う方向を軸方向と呼んで説明する。
<回転電機および固定子の構造>
図1は、本発明の一実施例に係る回転電機の外観図である。回転電機1は、車両用駆動モータ、或いは電動パワーステアリングやエアコンのコンプレッサなどの補機モータに用いられる。回転電機1は、ハウジング2及びブラケット3と、出力軸であるシャフト4と、を備え、シャフト4はブラケット3から突出している。また、シャフト4の反対側に図示していない駆動回路が配置されており、ブラケット3の取り付け側とは反対の側からは、複数のコイル口出し線5が延出している。
図2は、本発明の一実施例に係る回転電機の軸方向に沿って切断した断面図である。ハウジング2の内周面に固定子6が焼き嵌めや圧入により固定される。固定子60は、複数のスロット(溝)6a(図4参照)が内周面から外周面側に向かって形成された円環状の固定子鉄心6と、エナメル皮膜などの絶縁皮膜を有する複数のセグメント導体20で構成されるコイル(固定子コイル)7と、を有し、セグメント導体20はスロット6aに挿入されている。セグメント導体20は、スロット6a内に配置される二つの直線部24(図3A参照)と、固定子60のスロット外に配置される一対の端末部26(図3A参照)と、を有し、2つのセグメント導体20の端末部26同士を電気的に接続してコイル7が形成される。2つのセグメント導体20の端末部26はTig溶接やプラズマ溶接、又はレーザー溶接などで接合される。また、固定子鉄心6は、一般的には厚さ0.1mm~0.5mm程度の電磁鋼板を打抜き、積層して構成する。
固定子60の内側には回転子鉄心(可動子鉄心)8が挿入される。回転子鉄心8とシャフト4とが一体となって回転子(可動子)80を構成し、シャフト4はベアリング9で支持される。なお、回転子80として、外周部に希土類やフェライトなどの永久磁石10を表面に貼り付ける「表面磁石型」のほか、永久磁石10を可動子鉄心の溝に埋め込んだ「埋め込み磁石型」や、籠形導体を組み込んだ誘導型などを用いることができる。
そして、3つの入力端子11に、位相の異なる電圧(U相、V相、W相)をそれぞれ加えることで、入力端子11と電気的に繋がった固定子6のコイル7に電流が流れ、電気エネルギーが機械エネルギーに変換されて、回転子80が回転する。
固定子鉄心8の外部に軸方向に突出したコイルの一部であるコイルエンド12,13が長いほど、コイル7の電気抵抗は大きくなり、回転電機1の効率は低下する。一方で、コイルエンド12,13が短いほど、固定子60の軸方向寸法は短縮し、コイル7の電気抵抗は低下するため、回転電機は小型で高効率になる。
<セグメント導体の形状>
図3Aは、本発明に係るセグメント導体の一例を示す斜視図である。図3Bは、図3Aのセグメント導体を上側から見た上面図である。
セグメント導体20は、二つの直線部24と、端末部26に対して反対側で二つの直線部24を接続する折り曲げ部25と、セグメント導体20の両端部に設けられた一対の端末部26と、を有し、図示上部の頭部(頂部)21を中心とした略対称な形状を有する。二つの直線部24は、スロット6a内に配置される。折り曲げ部25は、固定子鉄心6の一方の端面側でスロット6aの外側に配置され、コイルエンド13を構成する。端末部26は、固定子60のスロット外に配置され、他のセグメント導体20の端末部26と電気的に接続される。セグメント導体20は、二つの直線部24がスロット6a内に挿入された後、直線部24の、端末部26側の一部が端末部26と共に固定子鉄心6の他方の端面側でスロット6aの外側に配置され、コイルエンド12を構成する。この状態では、直線部24の、端末部26側の一部は、直線部24の本体部(スロット6aへの挿入部)から折り曲げられ、直線部24の本体部に対して折り曲げ部25とは反対側に折り曲げられた傾斜部を構成する。
その結果、セグメント導体20は、頭部21を境として左右に分かれて配置された1組(一対)の傾斜部22と、1組(一対)の屈曲部23と、1組(一対)の直線部24とを備える。頭部21は1組の直線部24の間に配置される。傾斜部22は、固定子6の端面に対して0度より大きく90度未満の角度を有し、傾斜部22、屈曲部23および直線部24の中で最も頭部21の近く位置する。直線部24は直線の形状を有し、屈曲部23を介して傾斜部22に接続され、固定子6のスロットに挿入される。
屈曲部23は傾斜部22と直線部24との間に設けられ、軸方向に沿う直線部24対して傾斜部22が周方向に沿うように屈曲する。このため、屈曲部23は軸方向屈曲部を構成する。なお、「軸方向に沿う」及び「周方向に沿う」という表現は、「軸方向」及び「周方向」に完全に一致することを意味しているのではなく、一致する場合と共に概ね一致する場合を含む。
ここで、頭部21、傾斜部22、屈曲部23を総称して折り曲げ部25と呼称し、折り曲げ部25の反対側にそれぞれ形成される他のセグメント導体20と接合される部分を端末部26と呼称する。すなわち、折り曲げ部25は一対の直線部24の間に形成されており、直線部24の折り曲げ部25とは反対側には、一対の端末部26がそれぞれ形成されている。
頭部21は、折り曲げ部25の中で、固定子鉄心6の一方の端面から最も高く突出した頂部となる。頭部21の近傍には、図3Bに示すように、頭部21の両側に形成された一対の傾斜部22を径方向にずらすように径方向に対して屈曲する、2つの径方向屈曲部21a,21bが形成され、2つの径方向屈曲部21a,21bによりクランク部(クランク形状部)が形成されている。頭部21は、軸方向に対して屈曲する軸方向屈曲部を構成し、一対の傾斜部22と共に山形形状部を構成する。
図4は、本発明の固定子に係り、固定子鉄心に挿入された状態のセグメント導体を示す図である。図4では、固定子鉄心6に挿入された複数のセグメント導体20の折り曲げ部25を固定子6の端面に垂直な方向から見た状態を示している。なお図4の部分拡大図では、3つのセグメント導体20のクランク部27-1,27-2,27-3の近傍を示している。また図4では、一対の傾斜部22の径方向にずれる方向が、図3Bの形態に対して異なる形態を示している。
セグメント導体20の頭部21(図4では21-1,21-2,21-3を図示)はクランク形状を成すクランク部27(図4では27-1,27-2,27-3を図示)を有し、頭部21は1組の傾斜部22(図4では22-2,22-3を図示)がそれぞれ固定子6の径方向に屈曲する屈曲位置P1(21a)と屈曲位置P2(21b)の間に位置する。ここで、屈曲位置P1と屈曲位置P2の間にある部分をクランク部27と呼称する。すなわち、頭部21はクランク部27の一部にあたる。
<本実施形態におけるセグメント導体の形状>
図5は、本発明に係るセグメント導体の断面形状を示す図である。
図5(a)に示す断面図は、クランク部27におけるセグメント導体20の長手方向に垂直な断面形状であり、図5(b)はクランク部27以外の部分におけるセグメント導体20の断面形状である。図5に示すように、クランク部27において、セグメント導体20の長手方向に垂直な断面おける曲げ内側の辺である下辺の長さW1は、クランク部27以外の部分におけるセグメント導体20の幅W0より小さい。また、クランク部27において、曲げ外側の辺である上辺の長さW2は下辺の長さW1より大きい。なおクランク部27以外の部分では、セグメント導体20は上辺から下辺まで一定の幅寸法を有する。また、クランク部27におけるセグメント導体20の幅Wはクランク部27以外の部分におけるセグメント導体20の幅W0より大きい。なお、図5(a)では、セグメント導体20の上辺が直線である例を示しているが、図5(c)のように曲線であってもよい。また、図5(d)(e)(f)に示すように、セグメント導体20の左辺、右辺、下辺は曲線ではなく、部分的に直線であってもよい。
ここで、上辺の長さW2は、セグメント導体20の長手方向に垂直な任意の断面おけるセグメント導体20の上辺の2つの縁の水平方向の距離である。また、下辺の長さW1は、セグメント導体20の長手方向に垂直な任意の断面おけるセグメント導体20の上辺の高さZ2からクランク部27以外の部分におけるセグメント導体20の高さH0分離れた高さZ1におけるセグメント導体20の左辺と右辺の距離である。このように本実施例では、クランク部27における上辺及び下辺はクランク部27以外の部分における断面形状の上辺及び下辺を基準にして定義することができる。また、セグメント導体20の幅(コイル幅)Wは、長手方向に垂直な任意の断面おけるセグメント導体20の幅の高さ方向の最大値である。
上述した本実施例の回転電機1は、下記特徴を備える。
(1)複数のスロット6aを有する固定子鉄心6と、複数のスロット6aに配置され固定子コイル7を構成する複数のセグメント導体20と、を有する固定子60と、固定子60の内周側に配置される回転子80と、を備えた回転電機1であって、
複数のセグメント導体20は、スロット6aから延出するコイルエンド部13に一対の傾斜部22と、一対の傾斜部22の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部21と、頂部21を含み径方向に対して屈曲するクランク部27と、を有し、
セグメント導体20は、長手方向に垂直な、クランク部27の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さW1が、曲げ外側の辺である上辺の長さW2よりも小さく形成されている。
(2)セグメント導体20は、下辺の長さW1が、クランク部27とは異なる部分におけるコイル幅W0より小さく形成されているとよい。
(3)セグメント導体20は、クランク部27におけるコイル幅の最大値Wがクランク部27とは異なる部分におけるコイル幅W0より大きく形成されているとよい。
(4)セグメント導体20は、軸方向に対して屈曲する曲がりの内側に、前記上辺から前記下辺に向かってセグメント導体20の幅が狭くなるように形成されたテーパー形状部27aを有するとよい。
(5)セグメント導体20は、スロット6aに挿入される一対の直線部24を備え、
セグメント導体20の、クランク部27とは異なる前記部分は、例えば直線部24とすればよい。
<本実施形態におけるセグメント導体の製造方法>
次に、前記セグメント導体20の製造プロセスについて、図6及び図7を用いて説明する。
図6は、本発明に係るセグメント導体の製造プロセスを示すフローチャートである。なお本実施例では、セグメント導体20の絶縁被膜としてエナメル被膜を用いた例を説明する。
最初に,エナメル線をリールから巻き出し、セグメント導体20の端末部となる位置においてエナメル被膜を剥離する(S1)。次に、エナメル線の曲げと端末部の切断によって中間素材30を成形する(S1,S2)。そして、中間素材30の頂部に後述するテーパー付け(S4)を施した後、金型によってプレス成形してセグメント導体20の形状に仕上げる(S5)。
中間素材30の頂部のテーパー付けについて説明する。図7は、本発明に係るセグメント導体の製造方法を説明する図である。
図7にテーパー付け前後の中間素材30の形状と成形治具を示す。(a)は中間素材30と中間素材30に対する治具の配置を示す。(b)は(a)のAA’断面の成形前(テーパー付け前)の状態を、(c)は(a)のAA’断面の成形後(テーパー付け後)の状態を示す。
テーパー付け工程では、中間素材30の脚部31、32および上部33を固定治具34、35および36によって固定する。そして、セグメント導体20のクランク部27となる部分において、中間素材30の曲げ内側の角部を成形治具37によって押圧し、テーパー形状27aを形成する。テーパー形状27aはクランク部27の上辺からから下辺に向かってセグメント導体20の幅が小さくなるような形状である。言い換えると、クランク部27の長手方向に垂直な断面において、下辺の角部が下辺から上辺に向かって漸増するテーパー状になっている。
なお、本実施形態は折り曲げ部を有するセグメント導体が対象となっており、入力端子11等の口出し線には必ずしも前述したテーパー形状27aを施さなくても良い。
上述した本実施例の回転電機1の製造方法は、下記特徴を備える。
複数のスロット6aを有する固定子鉄心6と、複数のスロット6aに配置され固定子コイル7を構成する複数のセグメント導体20と、を有する固定子60と、固定子60の内周側に配置される回転子80と、を備えた回転電機1であって、
複数のセグメント導体20は、スロット6aから延出するコイルエンド部13に一対の傾斜部22と、一対の傾斜部22の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部21と、頂部21を含み径方向に対して屈曲するクランク部27と、を有し、
セグメント導体20は、長手方向に垂直な、クランク部27の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さW1が、曲げ外側の辺である上辺の長さW2よりも小さく形成され、
セグメント導体20のプレス成形工程前の中間素材30に対して、クランク部27となる部分に形成された曲げ内側の角部を成形治具37によって押圧してテーパー状に成形する。
<作用効果>
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
セグメント導体20のクランク部27において、セグメント導体20の長手方向に垂直断面における下辺の長さW1がクランク部27以外の部分におけるコイル幅W0より小さいため、隣接するセグメント導体の角部との距離が大きくなり、セグメント導体20同士が干渉しにくくなる。このため、傾斜部22の角度を小さく設定でき、コイルエンド13を短くできる。また、クランク部27において、セグメント導体20の長手方向に垂直な断面における上辺W2が下辺W1より大きく、コイル幅Wがクランク部27以外の部分におけるコイル幅W0より大きいため、セグメント導体20の断面積を一定に保ちながら下辺近傍のみを狭くした形状にすることができるため、電気抵抗への影響を抑制することができる。
すなわち本実施例では、テーパー形状27aはセグメント導体20の周方向の一部に形成されるので、セグメント導体20の断面積の減少を抑制することができる。さらにセグメント導体20を上述したような断面形状とすることにより、テーパー形状27aの形成に伴うセグメント導体20の断面積の減少をさらに抑制することができ、セグメント導体20の断面積を一定に保つことも可能である。これにより本実施例では、セグメント導体20同士の干渉を抑制する逃げ部(テーパー形状)27aを、セグメント導体20の断面積の減少を抑制しつつ形成することが可能となり、絶縁被膜の減少を抑制することができる。その結果、コイル同士の干渉が回避でき、固定子の小型化とコイルエンドの短縮が可能になる。
また本実施例では、クランク部27aが設けられる側のコイルエンド13における導体の断面積の減少を抑制できるので、コイルエンド13における導体の電気抵抗と端末部26側のコイルエンド12における電気抵抗とを均一化できる。
さらに、セグメント導体20のテーパー付け工程では、曲げ内側の角部を押圧して成形しているため、エナメル被膜が減少する範囲は下辺の角部近傍(テーパー形状部27a)のみである。したがって、隣接するセグメント導体20との距離を大きくした下辺角部以外の領域における絶縁性能の低下を抑えることができる。
<本実施例と比較例との比較>
図8は、本発明に係るセグメント導体と比較例のセグメント導体との比較図である。
図8では、(a)に本実施例との比較例に係るセグメント導体20を、(b)に本実施例におけるセグメント導体を、それぞれ示す。(a)、(b)共に、セグメント導体20が固定子鉄心6の端面から軸方向に最も離れた位置における断面形状、すなわち図4におけるVIII-VIII断面に相当するクランク部27a-1,27a-2,27a-3の断面を示している。
図8(a)に示すように、比較例ではセグメント導体20’-1のクランク部27a’-1の断面は矩形状であり、セグメント導体20’-1のクランク部27a’-1における下辺側の角部と、セグメント導体20’-1に隣り合うセグメント導体20’-2,20’-3の傾斜部22a’-2,22a’-3における上辺側の角部との距離d3,d4が小さく、セグメント導体同士が干渉する危険があった。
一方、本実施例におけるセグメント導体20では、図8(b)に示すように、
セグメント導体20-1のクランク部27a-1における下辺側の角部と、セグメント導体20-1に隣り合うセグメント導体20-2,20-3の傾斜部22a-2,22a-3における上辺側の角部との距離d1,d2は大きく、セグメント導体同士の干渉の危険は低減されている。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…回転電機、6…固定子鉄心、6a…スロット、7…固定子コイル、13…コイルエンド部、20…セグメント導体、21…頂部、22…傾斜部、24…直線部、27…クランク部、27a…テーパー形状部、60…固定子、80…回転子、W…クランク部27におけるコイル幅の最大値、W0…コイル幅、W1…下辺の長さ、W2…上辺の長さ。

Claims (6)

  1. 複数のスロットを有する固定子鉄心と、複数の前記スロットに配置され固定子コイルを構成する複数のセグメント導体と、を有する固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子と、を備えた回転電機であって、
    複数の前記セグメント導体は、前記スロットから延出するコイルエンド部に一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部と、前記頂部を含み径方向に対して屈曲するクランク部と、を有し、
    前記セグメント導体は、長手方向に垂直な、前記クランク部の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さが、曲げ外側の辺である上辺の長さよりも小さく形成されている回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記セグメント導体は、前記下辺の長さが、前記クランク部とは異なる部分におけるコイル幅より小さく形成されている回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機であって、
    前記セグメント導体は、前記クランク部におけるコイル幅の最大値が前記クランク部とは異なる前記部分におけるコイル幅より大きく形成されている回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機であって、
    前記セグメント導体は、軸方向に対して屈曲する曲がりの内側に、前記上辺から前記下辺に向かって前記セグメント導体の幅が狭くなるように形成されたテーパー形状部を有する回転電機。
  5. 請求項3に記載の回転電機であって、
    前記セグメント導体は、前記スロットに挿入される一対の直線部を備え、
    前記セグメント導体の、前記クランク部とは異なる前記部分は、前記直線部である回転電機。
  6. 複数のスロットを有する固定子鉄心と、複数の前記スロットに配置され固定子コイルを構成する複数のセグメント導体と、を有する固定子と、前記固定子の内周側に配置される回転子と、を備えた回転電機の製造方法であって、
    複数の前記セグメント導体は、前記スロットから延出するコイルエンド部に一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の間に形成され軸方向に対して屈曲する頂部と、前記頂部を含み径方向に対して屈曲するクランク部と、を有し、
    前記セグメント導体は、長手方向に垂直な、前記クランク部の断面において、軸方向に対して屈曲する曲げ内側の辺である下辺の長さが、曲げ外側の辺である上辺の長さよりも小さく形成され、
    前記セグメント導体のプレス成形工程前の中間素材に対して、前記クランク部となる部分に形成された曲げ内側の角部を成形治具によって押圧してテーパー状に成形する回転電機の製造方法。
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