JP2023000489A - カートリッジおよび印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジを取り扱う際に外部衝撃等で液体供給口付近が損傷すると、予期せぬインク漏れが生じるおそれがある。カートリッジにおいて、かかる予期せぬインク漏れを防止する技術を提供する。【解決手段】液体を受け入れる液体導入部を有する印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジであって、液体を収容する液体収容部と、液体導入部と接続して液体を供給する液体供給部が配置された底壁と、底壁に形成されたリブと、を備える。【選択図】図9

Description

本開示は、カートリッジおよび印刷システムに関する。
従来から、液体供給口が設けられたカートリッジと、かかるカートリッジが着脱可能に装着される印刷装置とを備える印刷システムが知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2019/098287号
カートリッジを取り扱う際に外部衝撃等で液体供給口付近が損傷すると、予期せぬインク漏れが生じるおそれがある。また、印刷装置が有するカートリッジホルダ内にカートリッジを水平に挿入し、その後重力方向にカートリッジを回転移動させてカートリッジホルダに装着させる、という2つの動作が連続して行われる構成においても、各動作を行う際に、カートリッジの位置が予定している位置からずれる位置ずれが生じると、カートリッジの誤装着を招来し、これにより予期せぬインク漏れが生じるおそれがある。
(1)本開示の第1の形態によれば、液体を受け入れる液体導入部を有する印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジが提供される。このカートリッジは、液体を収容する液体収容部と、前記液体導入部と接続して前記液体を供給する液体供給部が配置された底壁と、前記底壁に形成されたリブと、を備える。
(2)本開示の第2の形態によれば、印刷システムが提供される。この印刷システムは、上記形態のカートリッジと、前記カートリッジ装着部を有する印刷装置と、を備える。
本開示の実施形態としての印刷システムの構成を示す斜視図である。 カートリッジのカートリッジ装着部への装着過程を説明する第1図である。 装着過程を説明する第2図である。 カートリッジのカートリッジ装着部への装着が完了した装着状態を示す図である。 カートリッジ装着部を+Z方向側から見た図である。 図5の6-6断面図である。 図6の領域R7の拡大図である。 第1種カートリッジの分解斜視図である。 第1種カートリッジの斜視図である。 底壁のうちの挿入方向と逆方向の一部を示す拡大図である。 リブを説明するための拡大図である。 リブの突出サイズを説明するための説明図である。 カートリッジがデスクに配置された状態の模式図である。 カートリッジの装着を説明するための水平装着途中の断面図である。 カートリッジの装着を説明するための水平装着後の断面図である。 カートリッジの装着を説明するための垂直装着途中の断面図である。 かんぬき部とかんぬき係部との位置関係を説明するための説明図である。 かんぬき部の斜視図である。 図14の一部の拡大図である。 図15の一部の拡大図である。 図6の一部の拡大図である。 他の実施形態1のかんぬき部とかんぬき係部との位置関係を示す図である。
A.実施形態:
A-1.印刷システムの構成:
図1は、本開示の実施形態としての印刷システム1の構成を示す斜視図である。図1には、互いに直交する3つの空間軸であるXYZ軸が描かれている。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向は、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を示している。X軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を、それぞれ+X方向,+Y方向,+Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向と逆の方向が、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向である。X軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向を、それぞれ-X方向,-Y方向,-Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸に沿った方向で正負を問わないものを、それぞれX方向,Y方向,Z方向とよぶ。これ以降に示す図及び説明についても同様である。
印刷システム1は、印刷装置10と、印刷装置10に液体であるインクを供給するカートリッジ4とを備える。
本実施形態の印刷装置10は、液体としてのインクを吐出ヘッド22から吐出するインクジェットプリンターである。この印刷装置10は、ポスター等の大判の用紙(A2~A0等)に印刷を行う大型のプリンターである。印刷装置10は、カートリッジ装着部6と、制御部31と、キャリッジ20と、吐出ヘッド22と、駆動機構30とを備える。また、印刷装置10は、印刷装置10の動作をユーザーが操作するための操作ボタン15を備える。
カートリッジ装着部6は、+Y方向側に位置する第1装置壁67を有する。第1装置壁67は、カートリッジ4の収容室61への出入口である挿抜開口部674を有する。この挿抜開口部674を介してカートリッジ4がカートリッジ装着部6の収容室61に収容されたり、収容室61からカートリッジ4が取り外されたりする。カートリッジ装着部6には、複数のカートリッジ4がそれぞれ着脱可能に装着される。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインクに対応して4種類のカートリッジ4が1つずつ、すなわち合計4つのカートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着される。ブラックのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Kとも呼び、イエローのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Yとも呼び、マゼンタのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Mとも呼び、シアンのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Cとも呼ぶ。本実施形態において、カートリッジ4Kは、カートリッジ4C,4M,4Yよりも多くの液体を収容可能に構成されている。よって、カートリッジ4Kを第1種カートリッジ4Aとも呼び、カートリッジ4C,4M,4Yを第2種カートリッジ4Bとも呼ぶ。
印刷装置10は、+Y方向側の前面に交換用カバー13を有する。交換用カバー13の+Z方向側を+Y方向側である手前側に倒すと、カートリッジ装着部6の開口が現れて、カートリッジ4の着脱が可能となる。カートリッジ装着部6にカートリッジ4が装着されると、液体流通管としてのチューブ24を介してキャリッジ20に設けられた吐出ヘッド22にインクが供給可能となる。本実施形態では、水頭差を利用してカートリッジ4から吐出ヘッド22にインクが供給される。具体的には、カートリッジ装着部6内のインクの液面と吐出ヘッド22との水頭差によってインクが吐出ヘッド22に供給される。なお、他の実施形態では、印刷装置10の図示しないポンプ機構によって、カートリッジ4内のインクを吸引することで、インクが吐出ヘッド22に供給されてもよい。なお、チューブ24は、インクの種類毎に設けられている。ここで、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着されて、液体としてのインクが印刷装置10に供給できる状態を「装着状態」とも呼ぶ。
吐出ヘッド22には、インクの種類毎にノズルが設けられている。吐出ヘッド22は、ノズルから印刷用紙2に向かってインクを吐出して文字や画像等のデータを印刷する。なお、本帆実施形態では、印刷装置10は、カートリッジ装着部6がキャリッジ20の動きとは連動しない、いわゆる「オフキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターである。キャリッジ20にカートリッジ装着部6が設けられ、キャリッジ20と共にカートリッジ装着部6が移動する、いわゆる「オンキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターにも本開示の技術は適用できる。
制御部31は、印刷装置10の各部の制御や、カートリッジ4との信号の授受を行う。キャリッジ20は、吐出ヘッド22を印刷用紙2に対して相対的に移動させる。
駆動機構30は、制御部31からの制御信号に基づいてキャリッジ20を往復動させる。駆動機構30は、タイミングベルト32と、駆動モーター34とを備える。タイミングベルト32を介して駆動モーター34の動力をキャリッジ20に伝達することによって、キャリッジ20がX方向に沿った方向である主走査方向に往復移動する。また、印刷装置10は、印刷用紙2を+Y方向である副走査方向に移動させるための搬送機構を備える。印刷が行なわれる際には、搬送機構によって印刷用紙2が副走査方向に移動し、前面カバー11上に印刷完了後の印刷用紙2が出力される。
また、キャリッジ20を主走査方向に移動させた印刷領域外の位置には、ホームポジションと呼ばれる領域が設けられており、ホームポジションには、正常に印刷を実行させるためのメンテナンスを行うメンテナンス機構が搭載されている。メンテナンス機構は、吐出ヘッド22の底面側でノズルが形成されている面に押し付けられて、ノズルを取り囲むように閉空間を形成するキャップ部材8や、吐出ヘッド22のノズル面に押し付けるためにキャップ部材8を昇降させる図示しない昇降機構や、キャップ部材8が吐出ヘッド22のノズル面に押し付けられることで形成される閉空間に負圧を導入する図示しない吸引ポンプなどから構成されている。
本実施形態では、印刷システム1の使用状態において、印刷用紙2を搬送する副走査方向に沿った軸をY軸とし、重力方向に沿った軸をZ軸とし、キャリッジ20の移動方向に沿った軸をX軸とする。ここで、「印刷システム1の使用状態」とは、水平な面に印刷システム1が設置された状態をいう。また、本実施形態では、副走査方向を+Y方向、その逆方向を-Y方向とし、重力方向を-Z方向、反重力方向を+Z方向とする。X方向とY方向は水平方向に沿った方向である。また、印刷システム1を前面側から見たときに、右側から左側に向かう方向を+X方向とし、その逆方向を-X方向とする。また本実施形態では、装着のためにカートリッジ装着部6にカートリッジ4が挿入される挿入方向が-Y方向であり、カートリッジ4がカートリッジ装着部6から取り外される方向が+Y方向である。よって、カートリッジ装着部6のうち、-Y方向側を奥側とも呼び、+Y方向側を手前側とも呼ぶ。また、本実施形態では、複数のカートリッジ4の配列方向がX方向となる。
A-2.カートリッジの装着過程および装着状態の説明:
図2は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6への装着過程を説明する第1図である。図3は、装着過程を説明する第2図である。図4は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6への装着が完了した装着状態を示す図である。
装着過程は、端子接続過程と、端子接続過程の次に実行される供給部接続過程とによって構成される。端子接続過程は、図2に示すように、第1装置壁67の挿抜開口部674を介して、カートリッジ4を-Y方向である挿入方向D1に移動させてカートリッジ装着部6の収容室61に挿入することで、カートリッジ装着部6の後述する装置側端子と、カートリッジ4の後述するカートリッジ側端子とを接触させて電気的に接続する過程である。挿入方向D1は、水平方向に平行である。図3および図4に示すように、供給部接続過程は、装置側端子とカートリッジ側端子との電気的な接続を維持した状態で、カートリッジ装着部6の後述する液体導入部とカートリッジ4の後述する液体供給部とを接続する過程である。具体的には、供給部接続過程では、カートリッジ装着部6の回転支点698を中心に、カートリッジ4の後面47側を矢印に示す接続方向D2に回転移動させることで、液体導入部と液体供給部とが接続する。なお、図4に示す装着状態では、カートリッジ4は、カートリッジ装着部6の第1装置壁67側に設けられた係合形成体677によって係合されることで装着状態が保持されている。
図4に示すように、カートリッジ4をカートリッジ装着部6から取り出す場合には、ユーザーは、カートリッジ4の後壁47側を持ち上げることで、回転支点698を支点として接続方向D2とは反対方向である接続解除方向D3に後端47側を回転移動させる。この回転移動の際に、係合形成体677による係合が解除される。接続解除方向D3にカートリッジ4を回転移動させてカートリッジ4が図3に示す状態になった後に、取り外し方向である+Y方向にカートリッジ4を移動させることで、カートリッジ装着部6からカートリッジ4が取り出される。
A-3.カートリッジの装着状態の詳細説明:
図5は、カートリッジ装着部6を+Z方向側から見た図である。図6は、図5の6-6断面図である。図7は、図6の領域R7の拡大図である。図5では、カートリッジ装着部6にはカートリッジ4Kが装着されている。図5~図7を用いてカートリッジ4の装着状態について説明する。なお、カートリッジ4C,4M,4Y,4Kについて、装着状態は同じである。
図6に示すように、カートリッジ装着部6は、収容室61の収容室底壁を形成する支持部材610を有する。支持部材610は、カートリッジ4を下側から支持する。カートリッジ4がカートリッジ装着部6の収容室61に挿入された状態では、支持部材610によって-Z方向側からカートリッジ4が支持される。また、カートリッジ4がカートリッジ装着部6の収容室61に装着された装着状態では、カートリッジ4の液体供給部442と、カートリッジ装着部6の液体導入部642とが接続される。これにより、カートリッジ4の液体収容部450に収容された液体が、液体供給部442を介して液体導入部642に供給される。また、本実施形態では、液体供給部442から液体導入部642に液体が供給される一方で、カートリッジ装着部6の液体貯留部699に収容された空気が気泡となって、液体導入部642、液体供給部442を流通して液体収容部450に流通する。これにより、液体収容部450の気液交換が行われる。なお、他の実施形態では、カートリッジ4が液体収容部450と外部とを連通させる大気連通路を有し、この大気連通路を介して気液交換が行われてもよい。大気連通路は液体供給部442とは異なる位置に配置されており、例えば、液体収容部450を形成する壁に形成される。
液体導入部642は、カートリッジ4から供給される液体を受け入れる。液体導入部642は、筒状の部材であり、内部に液体を流通させる内部流路を有する。液体導入部642は、基端642aと先端642bとを有する。先端642bには、内部流路である導入部流路に連通する開口が形成されており、この開口を介して液体供給部442のインクが導入部流路に流通する。基端642aは、液体貯留部699に接続されており、導入部流路を流通したインクを液体貯留部699に流通させる。液体貯留部699は、収容室61の-Z方向側に位置する。液体貯留部699は図1に示すチューブ24を介して吐出ヘッド22と連通する。以上のように、液体導入部642は、液体貯留部699とチューブ24を介して吐出ヘッド22と連通する。液体導入部642の中心軸CA1は、装着状態における液体供給部442の中心軸CA2と平行であり、Z方向に対して傾斜している。つまり、液体導入部642が延びる方向である中心軸CA1に沿った方向は、カートリッジ4の挿入方向と交差する。液体供給部442の中心軸CA2とは、液体供給部442が延びる方向に沿った方向である。
図7に示すように、カートリッジ4の装着状態では、カートリッジ4の回路基板50と、カートリッジ装着部6の装置側端子部70とが接触することで電気的に接続される。装置側端子部70は、保持機構73によって保持される。装置側端子部70は、複数の装置側端子721と、端子保持部750と、コネクター739とを有する。
複数の装置側端子721は、本実施形態では9つ設けられている。複数の装置側端子721のそれぞれは、導電性を有する金属の板部材である。装置側端子721は、端子回転支点Rpを有し、端子回転支点Rpを支点に端部である回路基板50のカートリッジ側端子521と接触する部分が弾性変形できる。弾性変形する方向は、Y方向とZ方向に沿った方向である。端子保持部750は、複数の装置側端子721を保持する。コネクター739は、複数の装置側端子721と電気的に接続されている。またコネクター739は、図示しない配線によって印刷装置10の制御部31と電気的に接続される。これにより、回路基板50と制御部31とがデータ通信可能となる。
保持機構73は、付勢部材780と、取付部材782とを有する。付勢部材780は、コイルばねによって構成されている。取付部材782は、内側に付勢部材780を配置する。また取付部材782には装置側端子部70が取り付けされている。付勢部材780は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6への挿入が完了した状態では、圧縮される。これにより、付勢部材780は、取付部材782を介して装置側端子部70を第1装置壁67側であるカートリッジ4の取り外し方向側に向かう方向の外力Faを加える。外力Faによって、装置側端子部70は回路基板50に押し当てられるため、装置側端子721とカートリッジ側端子521との接触が良好に維持される。
上記のごとく、保持機構73は、装置側端子部70をカートリッジ4の挿入方向に沿った方向に変位可能に保持する。また、付勢部材780の装置側端子部70側の一端部は、挿入方向と交差するX方向及びZ方向に微小に移動可能に構成されている。これにより、装置側端子部70は、保持機構73によって挿入方向と交差するX方向及びZ方向に微小に移動可能に保持されている。
図6に示すように、供給部接続過程では、カートリッジ4が有する凹形状の供給部位置決め部448に、カートリッジ装着部6が有する突起である装置側供給部位置決め部644が入り込むことで、液体供給部442による液体供給部442の中心軸CA2と交差する動きが規制される。これにより、液体供給部442の液体導入部642に対する位置決めが行われる。装置側供給部位置決め部644は、略直方体形状である。装置側供給部位置決め部644は、一端部644aと他端部644bとを有する。一端部644aは液体貯留部699側に位置する。一端部644aは、他端部644bよりも収容室61側に位置する。
カートリッジ4の装着状態では、支持部材610の底部を形成する主壁613は、Y方向に対して傾斜する。具体的には、支持部材610の主壁613は、+Y軸方向に向かうに従って下側である-Z方向側に位置するように傾斜する。この主壁613は、カートリッジ4が装着されていないカートリッジ装着部6の初期配置状態では、Y方向に平行である。
カートリッジ装着部6は、カートリッジ4の装着状態において、支持部材610を初期配置状態の位置に戻すために、外力Ft1を支持部材610に加える付勢部材625を有する。付勢部材625は、支持部材610と液体貯留部699との間に設けられたコイルばねであり、装着状態では圧縮状態となる。圧縮状態によって+Z方向成分を有する外力Ft1を支持部材610に加える。一方で、カートリッジ4の装着状態では、カートリッジ4のカートリッジ係合部497が、カートリッジ装着部6の装着係合部697と係合することで、装着状態が維持される。装着係合部697は、カートリッジ装着部6の第1装置壁67側に位置する係合形成体677に形成されている。
以上のように、図6に示すように、支持部材610が回転支点698を中心として接続方向D2に押し下げられることで、液体供給部442が押し下げられて液体導入部642に接続される。また、支持部材610が回転支点698を中心として接続解除方向D3に押し上げられることで、液体供給部442が押し上げられて液体導入部642から離間することで、液体供給部442と液体導入部642との接続が解除される。
A-4.カートリッジ4の詳細構成:
図8は、第1種カートリッジ4Aの分解斜視図である。図9は、第1種カートリッジ4Aの斜視図である。第1種カートリッジ4Aと、図1に示す第2種カートリッジ4Bとの違いは、液体収容部450の容積である。具体的には、第1種カートリッジ4Aの後述する液体収容体401の幅が、第2種カートリッジ4Bの液体収容体401の幅よりも大きいことで、液体収容部450の容積が相違する。配置部としてのアダプター402などのその他の構成については、第1種カートリッジ4Aと第2種カートリッジ4Bとにおいて同一であるため、以下では第1種カートリッジ4Aを用いてカートリッジ4の詳細構成を説明する。なお、以降では第1種カートリッジ4Aを単にカートリッジ4とも呼ぶ。カートリッジ4を示す図について、X方向、Y方向、Z方向は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6への挿入が完了した状態である図3に示す端子接続過程の完了状態のときを基準としている。つまり、カートリッジ4を示す図について、X方向、Y方向、Z方向は、支持部材610を回転移動させる供給部接続過程の前の状態のときを基準としている。
図9に示すように、カートリッジ4の外形は略直方体形状である。カートリッジ4において、カートリッジ装着部6への挿入方向である-Y方向に沿った方向が長手方向であり、X方向が幅方向としての短手方向であり、Z方向が高さ方向である。カートリッジ4において、長手方向の寸法が最も大きく、短手方向の寸法が最も小さい。
カートリッジ4は、カートリッジ本体41と、カートリッジ本体41に取り付けられた図7に示す回路基板50とを備える。本実施形態では、カートリッジ本体41は、図8に示すように2つの部材によって構成されている。詳細には、カートリッジ本体41は、液体収容体401と、液体収容体401に嵌合によって取り付けられる配置部としてのアダプター402とを備える。なお、他の実施形態では、カートリッジ本体41は、一体であってもよい。
液体収容体401とアダプター402とはそれぞれ、ポリプロピレンなどの合成樹脂を例えば射出成形することによって成型される。液体収容体401とアダプター402とは同じ材料によって形成されていてもよいし、異なる材料によって形成されていてもよい。
図9に示すように、カートリッジ本体41は、前壁42と、後壁47と、上壁43と、底壁44と、側壁としての第1側壁45と、側壁としての第2側壁46と、コーナー部89とを有する。各壁42,43,44,45,46,47は、各面42,43,44,45,46,47とも呼ぶ。前壁42と後壁47とは、挿入方向に沿ったY方向において対向する。上壁43と底壁44とは、Z方向において対向する。Z方向は、液体供給部442の延びる方向に沿った中心軸CA2と平行である。第1側壁45と第2側壁46とはX方向において対向する。
前壁42は、カートリッジ4が装着部6に挿入される挿入方向D1側に位置する。つまり、前壁42は、挿入方向D1側である-Y方向側の挿入先端面を形成する。後壁47は取り外し方向である+Y方向側の面を形成する。上壁43は、+Z方向側に位置し、前壁42と後壁47とに交差する。底壁44は、装着状態において重力方向側である-Z方向側に位置し、図3に示す接続方向D2の接続先端面を形成する。つまり、底壁44は、接続方向D2側に位置する。底壁44は、前壁42と後壁47とに交差する。底壁44には、液体導入部642が挿通される開口部446が形成されている。底壁44側からカートリッジ4を見た場合に、開口部446と液体供給部442とは重なる位置関係にある。本実施形態では、液体供給部442の中心軸CA2が、開口部446を通るように液体供給部442は配置される。図9に示すように、底壁44は、Z方向に液体供給部442の供給部先端部442aと対向する。
第1側壁45は-X方向側に位置し、第2側壁46は+X方向側に位置する。第1側壁45と第2側壁46とはそれぞれ、前壁42と後壁47と上壁43と底壁44とに交差する。第1側壁45と第2側壁46とはそれぞれ挿入方向D1に沿って延びる。コーナー部89は、前壁42と底壁44とが交差するコーナー部分に設けられている。コーナー部89は、内方に凹んだ凹形状の端子配置部90を有する。図7に示す回路基板50は、この端子配置部90に取り付けられている。
図8に示すように、液体収容体401は、液体を収容する液体収容部450と、液体供給部442とを有する。液体供給部442は、上壁43と対向する液体収容体401の収容体底壁431から突出する筒状部材である。液体供給部442は、装着状態において液体導入部642に接続されて、液体導入部642を介して液体収容部450の液体を印刷装置10の吐出ヘッド22に供給する。図9に示すように、液体供給部442は、液体が外部に導出する開口を形成する先端部としての供給部先端部442aを有する。
図8に示すように、配置部としてのアダプター402は、配置部前壁としてのアダプター前壁82と、配置部後壁としてのアダプター後壁87と、配置部底壁としてのアダプター底壁84と、第1配置部側壁としての第1アダプター側壁85と、第2配置部側壁としての第2アダプター側壁86と、を備える。アダプター前壁82は、前壁42の一部を構成し、挿入方向である-Y方向側の挿入先端面を形成する。アダプター後壁87は、後壁47の一部を構成し、アダプター前壁82とY方向において対向する。アダプター底壁84は、底壁44を構成する。アダプター底壁84は、アダプター前壁82およびアダプター後壁87と交差する。
第1アダプター側壁85は、アダプター底壁84と交差し、アダプター402の長手方向であるY方向に延びる。第1アダプター側壁85は、アダプター底壁84から液体収容体401に向かって立ち上がる板状の壁である。第2アダプター側壁86は、アダプター402の短手方向であるX方向において第1アダプター側壁85と対向する。第2アダプター側壁86は、アダプター底壁84と交差し、アダプター402の長手方向であるY方向に延びる。第2アダプター側壁86は、アダプター底壁84から液体収容体401に向かって立ち上がる板状の壁である。
アダプター402は、アダプター底壁84を底とする凹形状である。アダプター402のうちアダプター底壁84と対向する側は開口しており、この開口を介して液体供給部442がアダプター402の内側に配置される。アダプター402のうち、液体供給部442が配置される部分を供給部配置部831とも呼ぶ。図9に示すように、アダプター底壁84は、供給部先端部442aと対向する位置に液体導入部642が挿通される開口部446を有する。
図9に示すように、配置部としてのアダプター402は、さらに、カートリッジ4を印刷装置10のカートリッジ装着部6に装着する過程である装着過程と、カートリッジ4をカートリッジ装着部6に装着した装着状態との少なくともいずれかのときに、カートリッジ装着部6と協働する装着要素700を有する。装着要素700は、例えば、カートリッジ装着部6と接触したり、係合したり、または、カートリッジ装着部6に挿通されたりすることで機械的に協働する。装着要素700は、カートリッジ側識別部材430と、カートリッジ案内部447と、供給部位置決め部448と、カートリッジ係合部497と、図7に示す回路基板50とを有する。
図9に示すカートリッジ側識別部材430は、底壁44のうちで前壁42側の端部に設けられている。カートリッジ側識別部材430は、突起部によって構成されている。カートリッジ側識別部材430は、突起部の数と位置によってパターン形状が定められる。パターン形状は、カートリッジ4の種類、すなわち収容する液体の色に応じて異なる。カートリッジ4の装着過程において、正しい種類のカートリッジ4が対応するスロット61C~61Kに挿入される場合には、カートリッジ側識別部材430は、装置側識別部材630に衝突することなく装置側識別部材630の間を通過できる。
カートリッジ案内部447は、図9に示すように、挿入方向D1に沿って延びる。図9には、理解の容易のために、カートリッジ案内部447にシングルハッチングを付している。カートリッジ案内部447は、挿入方向D1について、コーナー部89が位置する部分から、開口部446が位置する部分まで挿入方向D1に沿って延びる。つまり、カートリッジ4の幅方向について、開口部446に対して一方の側には第1カートリッジ案内部447aが位置し、開口部446に対して他方の側には第2カートリッジ案内部447bが位置する。カートリッジ案内部447は、カートリッジ装着部6の装置案内部602によって挿入方向D1に案内される。カートリッジ案内部447は、第1側壁45と第2側壁46、詳細には第1アダプター側壁85と第2アダプター側壁86にそれぞれ形成されている。
カートリッジ案内部447は、段差によって第1アダプター側壁85と第2アダプター側壁86にそれぞれ形成されている。つまり、カートリッジ4の幅について、底壁44を含む一部分は、一部分よりも底壁44から離れた部分にある他部分よりも小さい。これにより、カートリッジ案内部447を形成する段差が形成される。カートリッジ案内部447は、-Z方向を向く面である。第1アダプター側壁85に形成されたカートリッジ案内部447を第1カートリッジ案内部447aとも呼ぶ。
カートリッジ装着部6にカートリッジ4が挿入された場合、装置案内部602の+Z方向側の面とカートリッジ案内部447が接触することで、カートリッジ4の姿勢を維持した状態で、カートリッジ4の挿入方向D1への動きが案内される。カートリッジ4が収容室61に挿入される過程において、第1装置案内部602aの+Z方向側の面は第1カートリッジ案内部447aと接触し、第2装置案内部602bの+Z方向側の面は図示しない第2カートリッジ案内部と接触する。
供給部位置決め部448は、装着過程において、装置側供給部位置決め部644を受け入れて、液体供給部442の液体導入部642に対する位置決めを行う。具体的には、装着過程のうちの供給部接続過程において、供給部位置決め部448は、装置側供給部位置決め部644を受け入れて、接続方向D2と交差する方向の供給部位置決め部448の動きを規制することで、液体導入部642に対する液体供給部442の位置決めを行う。供給部位置決め部448は、底壁44に形成され、底壁44の外表面から窪んだ凹部である。供給部位置決め部448は、底壁44のうちで、開口部446とアダプター前壁82が接続された端部との間に位置する。なお、他の実施形態では、供給部位置決め部448は、底壁44を貫通する孔であってもよい。
カートリッジ係合部497は、後壁47、詳細にはアダプター後壁87に設けられている。カートリッジ係合部497は、アダプター後壁87の外表面から窪んだ凹部である。カートリッジ係合部497は、アダプター後壁87のうちで、アダプター底壁84と交差する端部近傍に形成されている。カートリッジ係合部497は、図6に示すように、装着状態において装着係合部697が入り込むことで、装着係合部697と係合する。この係合によってカートリッジ4のカートリッジ装着部6に対する装着状態が維持される。
回路基板50は、アダプター402に設けられた図8および図9に示す端子配置部90に配置される。回路基板50は、装着状態において図7に示す装置側端子721と接触するカートリッジ側端子521を有する。
図9に示すように、カートリッジ4は、さらに、第1取付部54と、第2取付部55とを備える。第1取付部54と第2取付部55とはそれぞれ、図示しないフィルムを熱溶着や接着剤などによってアダプター底壁84に剥離可能に取り付ける部分である。第1取付部54と第2取付部55とはそれぞれ、アダプター底壁84に設けられた凸部である。第1取付部54は、開口部446を取り囲むように形成されている。第2取付部55は、供給部位置決め部448の開口部446側以外を取り囲むように形成されている。なお、第1取付部54と第2取付部55は、図示しないフィルムが熱溶着された際に変形または消失し、凸部形状は失われることとなる。
図10は、底壁44のうちの挿入方向D1と逆方向の一部を示す拡大図である。図9および図10に示すように、カートリッジ4は、さらに、リブ500を備える。リブ500は、アダプター底壁84に形成された凸部である。リブ500は、供給部先端部442aに対して、挿入方向D1と反対方向側に位置している。リブ500は、液体供給部442の液体供給口である開口部446よりも供給方向側となる-Z方向に突出している。
図11は、リブ500を説明するための拡大図である。図10および図11に示すように、リブ500は、直方体部510と、三角柱状部520とを有する。直方体部510は、直方体形状の凸部である。直方体部510は、カートリッジ装着部6に形成されたレバーを挿入方向D1へ押す。レバーは、本実施形態において後述するかんぬき部900である。直方体部510は、かんぬき部900を押して、かんぬき部900とかんぬき係部910との規制を解除する。詳細は後述する。直方体部510は、リブ500のうちの挿入方向D1側に形成されている。
図12は、リブ500の突出サイズを説明するための説明図である。直方体部510の供給方向側への突出サイズは、本実施形態において、供給部先端部442aの開口部446から3mm(ミリメートル)である。また、直方体部510の挿入方向D1の長さは、4.6mmである。さらに、直方体部510の幅方向であるX軸方向の長さは、2.5mmである。直方体部510の供給方向側への突出サイズは、供給部先端部442aの開口部446から3mmに限らず、3.5mmであってもよい。直方体部510の供給方向側への突出サイズは0.5mm以上であればよい。尚且つ、図12に示すように、リブ500の供給方向側への突出サイズは4mm以下であればよい。直方体部510の供給方向側への突出サイズが0.5mm未満であると、直方体部510が、後述するかんぬき部900のうちの供給方向と反対方向側の端部Egに引っ掛からずに押せない可能性がある。また、直方体部510の挿入方向の長さと、直方体部510の幅方向であるX軸方向の長さは、それぞれ、4.6mm、2.5mmに限らず、成形できるサイズであれば任意のサイズであってもよい。
図11に示すように、三角柱状部520は、直方体部510に対して、挿入方向と反対方向側に直方体部510と接している。三角柱状部520は、X軸方向に見たときに、三角形状を有する柱状部である。三角柱状部520は、直方体部510よりも、供給方向および幅方向に大きいサイズで形成されている。三角柱状部520は、直方体部510の変形を保護している。三角柱状部520は、直方体部510よりも、液体の供給方向である-Z方向に飛び出している。かかる飛び出している部分を飛び出し部522とも呼ぶ。また、三角柱状部520は、直方体部510よりもX軸方向の幅が広い。かかる幅の中央に直方体部510が位置している。三角柱状部520は、傾斜面524を有する凸部である。傾斜面524は、三角柱状部520の供給方向先端から、アダプター底壁84のうちの挿入方向と反対方向側である+Y方向側の端部まで連続した傾斜面である。かかる傾斜面524が形成されていることにより、カートリッジ4の垂直装着時に、装着係合部697が傾斜面524に沿って上方へ滑って移動し、荷重低減および装着時のがたつき感を抑制できる。
図13は、カートリッジ4がデスクDEに配置された状態の模式図である。外部から衝撃が加わる等してカートリッジ4が図13に示す姿勢でデスクDEに落下しても、三角柱状部520の飛び出し部522がデスクDEと接するので、開口部446がデスクDEに接触して損傷することを抑制でき、これにより、予期せぬインク漏れが発生するのを回避できる。また、上述したように、三角柱状部520は、直方体部510よりも、供給方向および幅方向に大きいサイズで形成されているので、直方体部510を保護し、直方体部510の変形を防ぐことができる。このように直方体部510の変形を防ぐことにより、直方体部510が、カートリッジ4の水平挿入時に確実にかんぬき部900を押すことができる。詳細は後述する。
A-5.カートリッジの装着過程およびかんぬき部の説明:
図14は、カートリッジ4の装着を説明するための水平装着途中の断面図である。図15は、カートリッジ4の装着を説明するための水平装着後の断面図である。図16は、カートリッジ4の装着を説明するための垂直装着途中の断面図である。図14~図16および図6に示すように、図14、図15、図16、図6の順で、カートリッジ4の装着が完了する。液体供給部442が延びる方向は、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に挿入された状態において下方である。カートリッジ装着部6は、かんぬき部900と、かんぬき係部910を有する。
かんぬき部900は、図示しないバネ等の付勢部材で上方向に付勢されて、図19に示す位置にある。かんぬき部900は、カートリッジ4の水平方向への装着によって、図20に示すように、Y-Z方向へ回転移動する。かんぬき部900は、カートリッジ4の垂直装着や脱着によって、Z軸方向である上下に移動可能である。図21に示すように、かんぬき部900は、カートリッジ4の供給方向である下方向への移動に伴って、下方向へ移動する。
図17は、かんぬき部900とかんぬき係部910との位置関係を説明するための説明図である。図18は、かんぬき部900の斜視図である。図17および図18に示すように、かんぬき部900は、薄い板状部材901と、かかる部材に形成されている厚み方向の貫通孔に挿入された回転ピン902とを有する。板状部材は、図17および図18に示すように、X軸方向に見て、Z軸方向と略平行な方向を長手方向とする概略形状を有し、また、-Z方向端部寄りの位置に、-Y方向に大きく突出した部分である規制突出部Juと、+Y方向に小さく突出した部分とを有する。かんぬき部900は、本実施形態では、ポリプロピレンによって形成されている。なお、かんぬき部900は、ポリプロピレンに限らず、他のプラスチックにより形成されていてもよい。
図19は、図14の一部の拡大図である。図19に示すように、かんぬき部900は、カートリッジ4の挿入方向への挿入時に直方体部510により押される位置に配置されている。かんぬき部900のうち、供給方向と反対方向の端部Egが直方体部510により押される。かんぬき部900は、カートリッジ4の水平および垂直装着が行われる際、カートリッジ4の位置ずれを防止する役割を担う。詳細は後述する。
図20は、図15の一部の拡大図である。図21は、図6の一部の拡大図である。図17および図19~図21において示されるかんぬき係部910は、X軸方向を長手方向とする略矩形の平面視形状を有する板状部材である。図17の左側および図19に示すように、かんぬき係部910は、かんぬき部900と規制可能な位置に配置されている。具体的には、かんぬき部900が図17の左側および図19に示すような姿勢の場合には、かんぬき係部910は、+Y方向側の端部である係部端部Ju10において、かんぬき部900の-Y方向の先端部である規制突出部JuとZ軸方向(供給方向およびその逆方向)において規制可能である。つまり、規制突出部JuのZ軸方向(供給方向)への移動が規制される。
かんぬき部900のうち、供給方向と反対方向(+Z方向)の端部Egが直方体部510により挿入方向(-Y方向)に押されることにより、図17の右側および図20に示すように、かんぬき部900とかんぬき係部との規制が解除される。具体的には、かんぬき部900が図17の右側および図20に示すような姿勢の場合には、かんぬき係部910は、+Y方向側の端部である係部端部Ju10において、かんぬき部900の-Y方向の先端部である規制突出部Juと、Z軸方向において規制が解除される。かんぬき部900は、かんぬき係部910との規制が解除された状態において、供給方向への移動、すなわち下方への移動規制が解除される。規制が解除された状態となるのは、カートリッジ4が挿入方向(-Y方向)へ押されて、図20に示すように、これ以上、挿入方向へは押されることができない状態である。言い換えると、カートリッジ4が挿入方向へ挿入可能な限り押されきった状態である。また、このようにカートリッジ4が挿入方向(-Y方向)へ押されることに伴い、供給部位置決め部448が挿入方向(-Y方向)へスライドして、図20に示すように、供給部位置決め部448の位置と、装置側供給部位置決め部644との位置がZ軸方向において一致する。このため、カートリッジ4が挿入方向(-Y方向)へ挿入可能な限り最大限押された状態になると、かんぬき部900の下方への規制が解除されるので、カートリッジ4は、かんぬき部900を下方に押し下げながら自身が下方に移動可能となる。また、装置側供給部位置決め部644の位置と、供給部位置決め部448の位置とが、Z軸方向において一致するので嵌合可能となる。より詳細には、カートリッジ4の垂直装着により、カートリッジ4が供給方向である下方へ移動すると、かかる下方への移動に伴って、図21に示すように、かんぬき部900は下方へ移動する。また、装着係合部697は、傾斜面524に沿って上方へ移動し、カートリッジ係合部497と係合する。こうして、カートリッジ4の位置ずれを防止しつつカートリッジ4の正常な装着が完了する。
本実施形態における「開口部446」は、特許請求の範囲における「液体供給口」に相当する。また、本実施形態における「直方体部510」は、特許請求の範囲における「第1突出部」に相当する。さらに、本実施形態における「三角柱状部520」は、特許請求の範囲おける「第2突出部」に相当する。また、本実施形態における「かんぬき部900」は、特許請求の範囲における「レバー」に相当し、「かんぬき係部910」は、特許請求の範囲における「レバー係部」に相当する。
上記実施形態によれば、アダプター底壁84において、供給方向側へ突出するリブ500が形成されているので、カートリッジ4を取り扱う際、例えばカートリッジ4を卓上に置くなどの際に外部衝撃等で開口部446付近が損傷するのを抑制できる。これにより、予期せぬインク漏れを防止できる。
また、リブ500は、液体供給部442に対して、挿入方向D1と反対方向側に位置し、かつ、液体供給部442の液体供給口である開口部446よりも供給方向側に突出している。このため、リブ500の位置とリブ500の突出方向を明示することにより、液体供給部442のうちの開口部446付近が損傷するのを抑制するリブ500の効果をより顕著にできる。
さらに、直方体部510の供給方向側への突出サイズは、供給部先端部442aの開口部446から3mmである。このため、直方体部510は、かんぬき部900のうちの供給方向と反対方向側の端部Egに引っ掛かって、端部Egを押すことができる。
また、アダプター402には、挿入方向D1に沿って延び、カートリッジ装着部6によって挿入方向D1に案内されるカートリッジ案内部447がさらに形成されているので、アダプター402にカートリッジ案内部447を配置できる。
さらに、リブ500は、直方体部510と、直方体部510に対して、挿入方向D1と反対方向側に直方体部510と接する三角柱状部520とを有しているので、リブ500の形状が具体化される。
また、三角柱状部520は、直方体部510よりも供給方向側および幅方向側に飛び出しているので、外部から衝撃が加わる等してカートリッジ4が飛び出し部522を下方にしてデスクDEに落下しても、三角柱状部520の飛び出し部522がデスクDEと接する。このため、開口部446がデスク等に接触して損傷することを抑制でき、その結果、予期せぬインク漏れが発生するのを回避できる。
さらに、三角柱状部520は、供給方向先端から、アダプター底壁84のうちの反対方向側の端部まで連続した傾斜面524をさらに有しているので、カートリッジ4の垂直装着時に、装着係合部697が傾斜面524に沿って上方へ滑って移動し、荷重低減および装着時のがたつき感を抑制できる。
また、リブ500は、カートリッジ4の挿入方向D1への挿入時に、カートリッジ装着部6に形成されたかんぬき部900を挿入方向D1へ押すので、カートリッジ装着部6に装着されるときのカートリッジ4のリブ500の機能が示される。
さらに、かんぬき部900は、挿入方向D1へ押されることにより、カートリッジ装着部6に形成されかんぬき部900と規制可能な位置に配置されたかんぬき係部910との規制を解除されるので、かんぬき部900が挿入方向D1へ押されたときのかんぬき部900とかんぬき係部910との規制具合の変化が具体化される。
また、カートリッジ4と、カートリッジ装着部6を有する印刷装置10とを備える印刷システムを実現できる。
さらに、挿入方向D1は水平方向と平行であり、液体供給部442が延びる方向は、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に挿入された状態において下方であるので、カートリッジ4の操作性を向上しつつ、消費されることなく残留する液体収容部450の液体の量を低減できる。
また、カートリッジ装着部6は、カートリッジ4の挿入方向D1への挿入時に、リブ500により押される位置にかんぬき部900を有しているので、カートリッジ4の挿入方向D1への挿入時に、かんぬき部900はリブ500により確実に押される。
さらに、カートリッジ装着部6は、かんぬき部900と規制可能な位置に配置され、かんぬき部900と規制した状態においてかんぬき部900の下方への移動を規制するかんぬき係部910を、さらに有し、かんぬき部900は、リブ500により挿入方向D1に押されることにより、かんぬき係部910との規制が解除され、カートリッジ4の下方への移動に伴って下方へと移動する。かんぬき部900が直方体部510により挿入方向D1に押されて、かんぬき係部910との規制が解除された状態において、装置側供給部位置決め部644と供給部位置決め部448が、Z軸方向において嵌合可能となる。これとは逆に、かんぬき部900とかんぬき係部910との規制が解除されない状態においては、かんぬき部900が下方に移動できないため、カートリッジ4が下方に移動することができない。また、かんぬき部900とかんぬき係部910との規制が解除されない状態においては、装置側供給部位置決め部644の位置と供給部位置決め部448との位置は、Z軸方向において一致しておらず嵌合することができない。これにより、カートリッジ4が水平方向に予定する位置まで挿入されていない限り、ユーザーに対してカートリッジ4を下方に下げる動作を行わせないようにできる。このため、カートリッジ4の位置ずれ、すなわちカートリッジの誤装着を抑制して予期せぬインク漏れが生じるのを回避できる。
B.他の実施形態:
B-1.他の実施形態1:
上記実施形態では、図17に示すように、かんぬき部900は、長手方向の中心の中心軸CEを中心として回転可能であったが、本開示はこれに限られない。図22は、他の実施形態1のかんぬき部900Aとかんぬき係部910Aとの位置関係を示す図である。図22に示すように、かんぬき部900Aは、長手方向の供給方向である-Z方向の端部の中心軸CEAを中心として回転可能であってもよい。この場合、図22に示すように、かんぬき部900Aの形状およびかんぬき係部910Aとの位置関係は、図17に示すかんぬき部900およびかんぬき係部910を180度反転させた構成となる。なお、図22のかんぬき部900Aのうちの挿入方向の最長部分から供給方向端部までの長さは、図17に示されるかかる長さよりも長くなっているが、かんぬき部900Aが回転してかんぬき係部910Aとの規制を解除ができれば、任意の長さであってもよい。上記のようにしても、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
B-2.他の実施形態2:
上記実施形態では、図9および図10に示すように、リブ500は、アダプター底壁84のうち、挿入方向と反対方向側の端部に形成されていたが、本開示はこれに限られない。リブ500は、かんぬき部900が直方体部510により挿入方向に押されて、かんぬき係部910との規制が解除されて、装置側供給部位置決め部644と供給部位置決め部448が、Z軸方向において嵌合可能となる位置であれば、アダプター底壁84のうち、挿入方向と反対方向側の端部に形成されていなくてもよい。例えば、リブ500は、アダプター底壁84のうち、挿入方向と反対方向側の端部と供給部位置決め部448との間に形成されていてもよい。
B-3.他の実施形態3:
上記実施形態では、図11に示すように、リブ500は、直方体部510と三角柱状部520とを有していたが、これに限られない。リブ500は、直方体部510のみを有していてもよい。これとは逆に、直方体部510を省略し、三角柱状部520のみの構成とし、三角柱状部520に直方体部510の機能を持たせてもよい。かかる構成においては、三角柱状部520の-Y方向の端面が、図11に示す直方体部510の-Y方向の端面の位置と同じになるように移動させてもよい。
B-4.他の実施形態4:
上記実施形態では、図19~図21に示すように、かんぬき部900が直方体部510により挿入方向へ押されることにより、かんぬき係部910との規制が解除されていたが、本開示はこれに限られない。例えば、リブ500がカートリッジ装着部6に入ってきたら、メカスイッチが押されて、かんぬき部900とかんぬき係部910の規制が解除される機構であってもよい。
B-5.他の実施形態5:
上記実施形態では、直方体部510は、直方体形状であったが、任意の形状の凸部であってもよい。また、三角柱状部520は、X軸方向に見たときに三角形状を有する柱状部であったが、任意の形状の凸部であってもよい。
B-6.他の実施形態6:
上記実施形態では、三角柱状部520は、三角柱状部520の供給方向先端から、アダプター底壁84のうちの挿入方向と反対方向側である+Y方向側の端部まで連続した傾斜面524を有していたが、かかる傾斜面を有していなくてもよい。
B-7.他の実施形態7:
本開示は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置に装着されるカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置
(5)精密ピペットとしての試料印刷装置
(6)潤滑油の印刷装置
(7)樹脂液の印刷装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
C.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の第1の形態によれば、液体を受け入れる液体導入部を有する印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジが提供される。このカートリッジは、液体を収容する液体収容部と、前記液体導入部と接続して前記液体を供給する液体供給部が配置された底壁と、前記底壁に形成されたリブと、を備える。この形態によれば、底壁に形成されたリブを備えるので、カートリッジを取り扱う際、例えばカートリッジを卓上に置くなどの際に外部衝撃等で液体供給部のうちの開口部付近が損傷するのを抑制できる。これにより、予期せぬインク漏れを防止できる。
(2)上記形態において、前記リブは、前記液体供給部に対して、前記カートリッジ装着部に挿入される挿入方向と反対方向側に位置し、かつ、前記液体供給部の液体供給口よりも供給方向側に突出していてもよい。この形態によれば、リブの位置とリブの突出方向を明示することにより、液体供給部のうちの開口部付近が損傷するのを抑制するリブの効果をより顕著にできる。
(3)上記形態において、前記リブの前記供給方向側への突出サイズは、前記液体供給口から0.5mm(ミリメートル)以上、かつ、4mm以下あってもよい。この形態によれば、液体供給口からの具体的な突出サイズが明確化される。
(4)上記形態において、前記挿入方向に沿って延び、前記カートリッジ装着部によって前記挿入方向に案内されるカートリッジ案内部が形成されていてもよい。この形態によれば、カートリッジ案内部を配置できる。
(5)上記形態において、前記リブは、第1突出部と、前記第1突出部に対して、前記反対方向側に前記第1突出部と接する第2突出部とを有していてもよい。この形態によれば、リブの形状が具体化される。
(6)上記形態において、前記第2突出部は、前記第1突出部よりも前記挿入方向と交差する方向に飛び出していてもよい。この形態によれば、外部から衝撃が加わる等してカートリッジが飛び出している部分を下方にしてデスク等に落下しても、第2突出部の飛び出している部分がデスク等と接するので、液体供給口がデスク等に接触して損傷することを抑制でき、これにより、予期せぬインク漏れが発生するのを回避できる。
(7)上記形態において、前記第2突出部は、前記供給方向先端から、前記底壁のうちの前記反対方向側の端部まで連続した傾斜面を、さらに有していてもよい。この形態によれば、カートリッジ装着時に、カートリッジ装着部の装着係合部が傾斜面に沿って上方へ滑って移動し、荷重低減および装着時のがたつき感を抑制できる。
(8)上記形態において、前記リブは、前記カートリッジ装着部に挿入される挿入方向への挿入時に、前記カートリッジ装着部に形成されたレバーを前記挿入方向へ押してもよい。この形態によれば、カートリッジ装着部に装着されるときのカートリッジのリブの機能が示される。
(9)上記形態において、前記レバーは、前記挿入方向へ押されることにより、前記カートリッジ装着部に形成され前記レバーと規制可能な位置に配置されたレバー係部との規制を解除されてもよい。この形態によれば、レバーが挿入方向へ押されたときのレバーとレバー係部との規制具合の変化が具体化される。
(10)本開示の第2の形態によれば、印刷システムが提供される。この印刷システムは、上記形態のカートリッジと、前記カートリッジ装着部を有する印刷装置と、を備える。この形態によれば、第1の形態のカートリッジと、カートリッジ装着部を有する印刷装置とを備える印刷システムを実現できる。
(11)上記形態において、前記カートリッジ装着部に挿入される挿入方向は、水平方向に平行であり、前記液体供給部が延びる方向は、前記カートリッジが前記カートリッジ装着部に挿入された状態において下方であってもよい。この形態によれば、挿入方向は水平方向と平行であり、液体供給部が延びる方向は、カートリッジがカートリッジ装着部に挿入された状態において下方であるので、カートリッジの操作性を向上しつつ、消費されることなく残留する液体収容部の液体の量を低減できる。
(12)上記形態において、前記カートリッジ装着部は、前記カートリッジの前記挿入方向への挿入時に、前記リブにより押される位置にレバーを有していてもよい。この形態によれば、レバーの配置位置が具体化され、カートリッジの挿入方向への挿入時に、レバーはリブにより押されることが明確化する。
(13)上記形態において、前記カートリッジ装着部は、前記レバーと規制可能な位置に配置され、前記レバーと規制した状態において前記レバーの下方への移動を規制するレバー係部を、さらに有し、前記レバーは、前記リブにより前記挿入方向に押されることにより、前記レバー係部との規制が解除され、前記カートリッジの下方への移動に伴って下方へと移動してもよい。この形態によれば、レバーがリブにより挿入方向に押されて、レバー係部との規制が解除された状態において、レバーは下方へ移動可能となる。これとは逆に、レバーとレバー係部との規制が解除されない状態においては、レバーが下方に移動できないため、カートリッジが下方に移動することができない。このため、カートリッジの位置ずれ、すなわちカートリッジの誤装着を抑制して予期せぬインク漏れが生じるのを回避できる。
本開示は、上記形態の他に、カートリッジの製造方法などの形態で実現することができる。
1…印刷システム、2…印刷用紙、4,4C,4K,4M,4Y…カートリッジ、4A…第1種カートリッジ、4B…第2種カートリッジ、6…カートリッジ装着部、8…キャップ部材、10…印刷装置、13…交換用カバー、15…操作ボタン、20…キャリッジ、22…吐出ヘッド、24…チューブ、30…駆動機構、31…制御部、32…タイミングベルト、34…駆動モーター、41…カートリッジ本体、42…前壁、43…上壁、44…底壁、45…第1側壁、46…第2側壁、47…後壁、50…回路基板、54…第1取付部、55…第2取付部、61…収容室、61C…スロット、67…第1装置壁、70…装置側端子部、73…保持機構、82…アダプター前壁、84…アダプター底壁、85…第1アダプター側壁、86…第2アダプター側壁、87…アダプター後壁、89…コーナー部、90…端子配置部、401…液体収容体、402…アダプター、430…カートリッジ側識別部材、431…収容体底壁、442…液体供給部、442a…供給部先端部、446…開口部、447…カートリッジ案内部、447a…第1カートリッジ案内部、447b…第2カートリッジ案内部、448…供給部位置決め部、450…液体収容部、497…カートリッジ係合部、500…リブ、510…直方体部、520…三角柱状部、521…カートリッジ側端子、522…飛び出し部、524…傾斜面、602…装置案内部、602a…第1装置案内部、602b…第2装置案内部、610…支持部材、613…主壁、625…付勢部材、630…装置側識別部材、642…液体導入部、642a…基端、642b…先端、644…装置側供給部位置決め部、644a…一端部、644b…他端部、674…挿抜開口部、677…係合形成体、697…装着係合部、698…回転支点、699…液体貯留部、700…装着要素、721…装置側端子、739…コネクター、750…端子保持部、780…付勢部材、782…取付部材、831…供給部配置部、900,900A…かんぬき部、901…板状部材、902…回転ピン、910,910A…かんぬき係部、CA1,CA2,CE,CEA…中心軸、D1…挿入方向、D2…接続方向、D3…接続解除方向、DE…デスク、Eg…端部、Fa,Ft1…外力、Ju…規制突出部、Ju10…係部端部、R7…領域、Rp…端子回転支点

Claims (13)

  1. 液体を受け入れる液体導入部を有する印刷装置のカートリッジ装着部に装着されるカートリッジであって、
    前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体導入部と接続して前記液体を供給する液体供給部が配置された底壁と、
    前記底壁に形成されたリブと、
    を備える、カートリッジ。
  2. 請求項1に記載のカートリッジにおいて、
    前記リブは、前記液体供給部に対して、前記カートリッジ装着部に挿入される挿入方向と反対方向側に位置し、かつ、前記液体供給部の液体供給口よりも供給方向側に突出している、カートリッジ。
  3. 請求項2に記載のカートリッジにおいて、
    前記リブの前記供給方向側への突出サイズは、前記液体供給口から0.5mm(ミリメートル)以上、かつ、4mm以下である、カートリッジ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のカートリッジにおいて、
    前記挿入方向に沿って延び、前記カートリッジ装着部によって前記挿入方向に案内されるカートリッジ案内部が形成されている、カートリッジ。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のカートリッジにおいて、
    前記リブは、第1突出部と、前記第1突出部に対して、前記反対方向側に前記第1突出部と接する第2突出部とを有する、カートリッジ。
  6. 請求項5に記載のカートリッジにおいて、
    前記第2突出部は、前記第1突出部よりも前記挿入方向と交差する方向に飛び出している、カートリッジ。
  7. 請求項6に記載のカートリッジにおいて、
    前記第2突出部は、前記供給方向先端から、前記底壁のうちの前記反対方向側の端部まで連続した傾斜面を、さらに有する、カートリッジ。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のカートリッジにおいて、
    前記リブは、前記カートリッジ装着部に挿入される挿入方向への挿入時に、前記カートリッジ装着部に形成されたレバーを前記挿入方向へ押す、カートリッジ。
  9. 請求項8に記載のカートリッジにおいて、
    前記レバーは、前記挿入方向へ押されることにより、前記カートリッジ装着部に形成され前記レバーと規制可能な位置に配置されたレバー係部との規制を解除される、カートリッジ。
  10. 印刷システムであって、
    請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のカートリッジと、
    前記カートリッジ装着部を有する印刷装置と、を備える、印刷システム。
  11. 請求項10に記載の印刷システムであって、
    前記カートリッジ装着部に挿入される挿入方向は、水平方向に平行であり、
    前記液体供給部が延びる方向は、前記カートリッジが前記カートリッジ装着部に挿入された状態において下方である、印刷システム。
  12. 請求項11に記載の印刷システムであって、
    前記カートリッジ装着部は、前記カートリッジの前記挿入方向への挿入時に、前記リブにより押される位置にレバーを有する、印刷システム。
  13. 請求項12に記載の印刷システムにおいて、
    前記カートリッジ装着部は、前記レバーと規制可能な位置に配置され、前記レバーと規制した状態において前記レバーの下方への移動を規制するレバー係部を、さらに有し、
    前記レバーは、前記リブにより前記挿入方向に押されることにより、前記レバー係部との規制が解除され、前記カートリッジの下方への移動に伴って下方へと移動する、印刷システム。
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