JP2001071526A

JP2001071526A - 液体ボトル

Info

Publication number: JP2001071526A
Application number: JP25314799A
Authority: JP
Inventors: Takuro Ito; 卓郎伊藤; Yasuhiro Suzuki; 康裕鈴木; Junichi Nakamura; 純一中村
Original assignee: Toshiba TEC Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1999-09-07
Filing date: 1999-09-07
Publication date: 2001-03-21

Abstract

(57)【要約】【課題】この発明は、空になったボトルを置いてもその
載置面を汚すことのない液体ボトルを提供することを課
題とする。【解決手段】液体ボトルは、インクを収容した容器本体
２を有する。容器本体２の底面２０には、バルブ機構１
０を螺合した凹所が設けられ、バルブ機構１０の底面１
０ａと容器本体２の底面２０が面一となっている。容器
本体２の底面２０には、少なくとも３つの突起２２が設
けられ、インクが空になった容器本体２を机などの上に
載置したとき、バルブ機構１０の底面１０ａが机に直接
触れることを防止でき、バルブ機構１０の流路１２に付
着したインクが机に付着して机を汚すことがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、液体を収容した
液体ボトルに係り、特に、インクジェットプリンタなど
のプリンタ装置にインクを補給するためプリンタ装置に
着脱されるインクボトルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、液体ボトルとして、インクジェッ
トプリンタなどのプリンタ装置にインクを補給すべく装
着されるインクボトルが知られている。

【０００３】図８には、従来のインクボトル３０を例示
してある。

【０００４】このインクボトル３０は、バルブ機構４０
を収容する細くされたネック部３２を有する。ネック部
３２には、ネック部先端の開口３２ａを覆うキャップ３
４が螺合される。ネック部３２内には、キャップ３４の
孔３４ａを内側から塞ぐようにバネ３６によって付勢さ
れるバルブ３８が配設されている。バルブ３８は、キャ
ップ３４の孔３４ａを封止する弾性部材３８ａ、および
この弾性部材３８ａを先端に取付けたロッド部材３８ｂ
を有する。

【０００５】インクボトル３０が装置本体に装着される
と、キャップ３４の孔３４ａを介して図示しないインテ
ークコネクタが挿入され、バルブ３８がインクボトル３
０内に向けて押し上げられ、インクボトル３０内のイン
クが吸引可能となる。

【０００６】全てのインクが吸引されてインクボトル３
０が空になると、インクボトル３０が装置本体から抜き
取られて、インクを充填した新たなインクボトルと交換
される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、空になったイ
ンクボトル３０を装置本体から抜き取ってバルブ機構を
下にして机などの上に置くと、バルブ機構のインク供給
口近くに付着した残留インクが付着して机を汚す問題が
あった。このため、空のインクボトル３０を机上に置く
前にインク供給口に付着した残留インクを拭き取る作業
が必要となり、面倒であった。

【０００８】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、空になったボトルを置いてもその載置
面を汚すことのない液体ボトルを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体ボトルは、液体を収容した容器本体
と、この容器本体の底面より外側に突出することなく該
底面に埋設され、上記容器本体内の液体を流出させる流
路、およびこの流路を開閉するバルブを有するバルブ機
構と、上記容器本体の底面から外側に突出して設けら
れ、上記バルブ機構を載置面に接触させることなく上記
容器本体を上記載置面上に支持する突起と、を備えてい
る。

【００１０】また、本発明の液体ボトルは、液体を収容
した容器本体と、この容器本体の底に内側に凹んで設け
られ、上記容器本体内の液体を流出させる孔を有する凹
所と、この凹所内に取付けられ、上記孔を介して流出さ
れた液体を流出させる流路、およびこの流路を開閉する
バルブを有するバルブ機構と、を有し、上記バルブ機構
の底面は、上記容器本体の底より上記凹所内に凹んだ位
置にあることを特徴とする。

【００１１】また、上述した発明によると、上記バルブ
機構の底面には、上記流路を囲むとともに上記凹所から
突出することのない厚さを有する環状の液体吸収部材が
設けられていることを特徴とする。

【００１２】更に、本発明の液体ボトルは、液体を収容
した容器本体と、この容器本体の底に内側に凹んで設け
られ、上記容器本体内の液体を流出させる孔を有する凹
所と、この凹所内に取付けられ、上記孔を介して流出さ
れた液体を流出させる流路、およびこの流路を開閉する
バルブを有するバルブ機構と、上記容器本体の底面から
外側に突出して設けられ、上記バルブ機構を載置面に接
触させることなく上記容器本体を上記載置面上に支持す
る突起と、を有し、上記バルブ機構の底面は、上記容器
本体の底より上記凹所内に凹んだ位置にあり、該底面に
は、上記流路を囲むとともに上記凹所から突出すること
のない厚さを有する環状の液体吸収部材が設けられてい
ることを特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。

【００１４】まず、図１乃至図３を参照して、この発明
の実施の形態に係る液体ボトル１について説明する。図
１には液体ボトル１をその略中央で縦方向に切断した断
面を右斜め上方から見た斜視図を示してあり、図２には
図１の液体ボトル１からエアプラグ機構４とバルブ機構
１０を取り外した状態を示してあり、図３には図１の液
体ボトルを右斜め下方から見た斜視図を示してある。

【００１５】液体ボトル１は、略直方体形状の容器本体
２を有し、容器本体２の上面にはボトル内に空気を導入
するためのエアプラグ機構４が取付けられ、容器本体２
の底面にはフィルタ６を介してバルブ機構１０が脱着自
在に取付けられている。容器本体２の一側面には、容器
本体２を固定配置するための爪部２ｃが一体に設けられ
ている。

【００１６】容器本体２の底面には、バルブ機構１０を
装着するため容器の内側に向けて凹んだ略円形の凹所２
ａが形成されている。凹所２ａの底部には液体ボトル１
に収容した液体を供給するための円形の供給孔２ｂが形
成され、供給孔２ｂの周りには円形のフィルタ６を係止
するための係止部が形成されている。また、凹所２ａの
内周壁面には、バルブ機構１０を螺合するためのネジが
切られている。凹所２ａの深さは、フィルタ６を介して
バルブ機構１０を螺合したとき、バルブ機構１０の底面
が容器本体２の底面と面一、もしくは容器本体２の底面
より僅かに凹んだ位置となる程度に設定されている。

【００１７】バルブ機構１０を容器本体２に取付ける場
合、凹所２ａの供給孔２ｂを塞ぐように、凹所２ａ内に
円形のフィルタ６を装着して係止部に係止し、その後、
凹所２ａにバルブ機構１０を螺合する。フィルタ６は、
例えば金属繊維の不織布によって形成されており、液体
ボトル１内の不所望なゴミや沈殿物等の不純物がバルブ
機構１０を介して流出することを防止する機能を有す
る。

【００１８】バルブ機構１０は、凹所２ａの供給孔２ｂ
を介して流出された液体を液体ボトル１の外へ流出させ
る流路１２、この流路を開閉するバルブ１４、このバル
ブ１４を流路１２に密閉するバルブシール１６、および
バルブ１４をバルブシール１６に押圧するためのバネ１
８を有する。バルブシール１６は流路１２の上端に固設
され、このバルブシール１６の内側からバルブ１４が押
圧されて密着されている。

【００１９】上記のように構成された液体ボトル１に
は、例えば、所定の色のインクが充填され、図示しない
インクジェットプリンタなどのプリンタ装置に装着され
る。図４に示すように、液体ボトル１が装着される装置
側には、液体ボトル１を収容するための略矩形の凹陥部
８が設けられている。凹陥部８に液体ボトル１を装着し
たとき、バルブ機構１０の流路１２が対向する位置に
は、凹陥部８の底を貫通して凹陥部８内に延びたインテ
ークコネクタ９が固設されている。インテークコネクタ
９の図示しない基端部側には、液体ボトル１内に収容さ
れているインクを吸引するための図示しないポンプが接
続されている。

【００２０】また、凹陥部８の外側面には、液体ボトル
１を所定位置に固定するための棒状の固定部材７が取付
けられている。固定部材７の基端部は回動軸７ａを介し
て凹陥部８の外側面に回動自在に取付けられ、固定部材
７の回動の先端近くには凹陥部８に向けて突出した固定
爪７ｂが一体に設けられている。固定爪７ｂは、凹陥部
８の対応する側面孔８ａを介して凹陥部８内に突出し、
凹陥部８内に収容された液体ボトル１の側壁に設けられ
た爪部２ｃに係合する。これにより、液体ボトル１が凹
陥部８内に固定される。固定部材７は、図示しないバネ
等により図示の位置、すなわち固定爪７ｂが凹陥部８内
に突出する位置に常時付勢されている。

【００２１】凹陥部８に液体ボトル１が装着されると、
インテークコネクタ９の先端がバルブ機構１０の流路１
２内に挿通され、インテークコネクタ９の先端によって
バルブ１４が押し上げられる。これにより、バルブ１４
がバルブシール１６から離間され、流路１２が凹所２ａ
の供給孔２ｂに連通され、液体ボトル１内のインクをイ
ンテークコネクタ９を介して吸引可能となる。

【００２２】インクが吸引されて無くなると、凹陥部８
の固定部材７が回動されて液体ボトル１の固定が解除さ
れ、液体ボトル１が装置本体の凹陥部８から抜き取られ
る。抜き取られた液体ボトル１は、机などの載置面上に
一旦置かれる。そして、インクを充填した新たな液体ボ
トル１が凹陥部８に装着される。

【００２３】本実施の形態では、液体ボトル１の底に形
成した凹所２ａにバルブ機構１０を装着する構造として
いるため、インクを使いきってもフィルタ６の面より下
方で凹所２ａの周りにインクが溜り残留する。従って、
液体ボトル１を取り外したとき、残留インクが漏れない
ように容器を密閉する必要がある。このため、容器本体
２を凹陥部８から抜き取ったとき、インテークコネクタ
９によって押し上げられていたバルブ１４がバネ１８の
付勢力によって元に戻り、バルブ１４がバルブシール１
６に押圧され、両者の間の密閉状態が回復されるように
なっている。

【００２４】ところで、空になった液体ボトル１を机上
に一旦置く場合、バルブ機構１０の流路１２の周りに付
着した残留インクが机に付着し、机を汚してしまう問題
が生じる。このため、従来は、空の液体ボトル１を机上
に置く前に、流路１２の周りの残留インクを拭き取る作
業が必要であった。

【００２５】従って、本発明は、空になった液体ボトル
１をそのままの状態で机上に置いても机の載置面を汚す
ことのないように、以下に説明する構成を備えている。

【００２６】図５に示す第１の実施の形態によると、バ
ルブ機構１０の底面１０ａが容器本体２の底面２０と面
一となっており、バルブ機構１０の周りの容器本体２の
底面２０には、該底面２０から下方に突出した複数の突
起２２が設けられている。これらの突起２２は、空にな
った容器本体２を机上に載置した際に、バルブ機構１０
の底面１０ａが載置面に直接触れることのないように容
器本体２を浮かした状態で載置面上に支持し、バルブ機
構１０の流路１２の周りに付着した残留インクが載置面
に付着することを防止するように機能する。これらの突
起２２は、少なくとも３つ設けられれば良い。

【００２７】また、図６に示す第２の実施の形態による
と、バルブ機構１０の底面１０ａが容器本体２の底面２
０より凹所２ａに向けて凹んだ位置となるように、凹所
２ａの深さが設定されている。このように、バルブ機構
１０の底面１０ａを凹所２ａに向けて後退させる構造を
採用すると、容器本体２を底面２０を接触させて机に置
いたとき、バルブ機構１０の底面１０ａが机に直接触れ
ることを防止でき、上述した第１の実施の形態と同様
に、机にインクが付着することを防止できる。

【００２８】さらに、図７に示す第３の実施の形態によ
ると、上述した第２の実施の形態のようにバルブ機構１
０の底面１０ａを凹所２ａ内に向けて後退させ、且つ、
バルブ機構１０の底面にインクを吸収させるための吸収
部材２４を貼り付けた。吸収部材２４は、バルブ機構１
０の流路１２を囲む環状に設けられ、凹所２ａを超えて
容器本体２の底面２０から突出することのない厚さを有
する。より好ましくは、吸収部材２４は、容器本体２の
底面２０より凹所２ａ内に向けて後退した位置に収まる
厚さを有する。このように、バルブ機構１０の流路１２
の周りにインクの吸収部材２４を貼り付けることによ
り、流路１２に付着したインクを吸収して保持すること
ができ、容器本体２を机に置いても机を汚すことがな
い。

【００２９】以上のように、上述した第１乃至第３の実
施の形態によると、装置本体から抜き取った空になった
液体ボトル１をそのままの状態で机の上に載置しても、
バルブ機構１０の流路１２の周りに付着した残留インク
が机に付着して載置面を汚すことがない。このため、従
来のように容器本体２を机に載置する前に容器本体２の
底面２０を拭き取る作業が不要となり、容器本体２の取
り扱いが容易となる。

【００３０】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、図４に示すように、容器本体２の底
面２０に、上述した第１の実施の形態のような突起２２
を持ち、且つ、第２の実施の形態のようにバルブ機構１
０の底面１０ａを後退させても良く、さらに、第３の実
施の形態のようにバルブ機構１０の底面１０ａに吸収部
材を取付けても良い。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明の液体ボ
トルは、上記のような構成および作用を有しているの
で、空になったボトルを机などの上に置いてもその載置
面を汚すことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態に係る液体ボトルをその
略中央で縦方向に切断した断面斜視図。

【図２】図１の液体ボトルからエアプラグ機構とバルブ
機構を取り外した状態を示す断面斜視図。

【図３】図１の液体ボトルを右斜め下方から見た断面斜
視図。

【図４】図１の液体ボトルをインクジェットプリンタに
装着した状態を示す断面図。

【図５】この発明の第１の実施の形態に係る液体ボトル
を示す断面図。

【図６】この発明の第２の実施の形態に係る液体ボトル
を示す断面図。

【図７】この発明の第３の実施の形態に係る液体ボトル
を示す断面図。

【図８】従来の液体ボトルを示す断面図。

【符号の説明】

１…液体ボトル、２…容器本体、２ａ…凹所、２ｂ…供給孔、４…エアプラグ機構、６…フィルタ、８…凹陥部、９…インテークコネクタ、１０…バルブ機構、１０ａ…底面、１２…流路、１４…バルブ、１６…バルブシール、１８…バネ、２０…底面、２２…突起、２４…吸収部材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者中村純一静岡県三島市南町６番78号東芝テック株式会社三島事業所内Ｆターム(参考） 2C056 EA16 EA27 JC10 KB05 KB08 KC01 KC05

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液体を収容した容器本体と、この容器本体の底面より外側に突出することなく該底面
に埋設され、上記容器本体内の液体を流出させる流路、
およびこの流路を開閉するバルブを有するバルブ機構
と、上記容器本体の底面から外側に突出して設けられ、上記
バルブ機構を載置面に接触させることなく上記容器本体
を上記載置面上に支持する突起と、を有することを特徴
とする液体ボトル。
【請求項２】液体を収容した容器本体と、この容器本体の底に内側に凹んで設けられ、上記容器本
体内の液体を流出させる孔を有する凹所と、この凹所内に取付けられ、上記孔を介して流出された液
体を流出させる流路、およびこの流路を開閉するバルブ
を有するバルブ機構と、を有し、上記バルブ機構の底面は、上記容器本体の底より上記凹
所内に凹んだ位置にあることを特徴とする液体ボトル。
【請求項３】上記バルブ機構の底面には、上記流路を
囲むとともに上記凹所から突出することのない厚さを有
する環状の液体吸収部材が設けられていることを特徴と
する請求項２に記載の液体ボトル。
【請求項４】液体を収容した容器本体と、この容器本体の底に内側に凹んで設けられ、上記容器本
体内の液体を流出させる孔を有する凹所と、この凹所内に取付けられ、上記孔を介して流出された液
体を流出させる流路、およびこの流路を開閉するバルブ
を有するバルブ機構と、上記容器本体の底面から外側に突出して設けられ、上記
バルブ機構を載置面に接触させることなく上記容器本体
を上記載置面上に支持する突起と、を有し、上記バルブ機構の底面は、上記容器本体の底より上記凹
所内に凹んだ位置にあり、該底面には、上記流路を囲む
とともに上記凹所から突出することのない厚さを有する
環状の液体吸収部材が設けられていることを特徴とする
液体ボトル。