JP2001071529A - バルブ機構、およびこのバルブ機構を備えた液体タンク - Google Patents

バルブ機構、およびこのバルブ機構を備えた液体タンク

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JP2001071529A
JP2001071529A JP25315099A JP25315099A JP2001071529A JP 2001071529 A JP2001071529 A JP 2001071529A JP 25315099 A JP25315099 A JP 25315099A JP 25315099 A JP25315099 A JP 25315099A JP 2001071529 A JP2001071529 A JP 2001071529A
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Takuro Ito
卓郎 伊藤
Yasuhiro Suzuki
康裕 鈴木
Junichi Nakamura
純一 中村
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、バルブ機構自体を小型化でき、部
品点数を少なくでき、組立が容易で、安価に製造できる
バルブ機構、およびこのバルブ機構を備えた液体タンク
を提供することを課題とする。 【解決手段】バルブ機構10は、バルブホルダ12の供
給孔12dにバルブシール22を取付け、バルブシール
22にバルブ14の封止部14aを押圧し、バネ16を
バルブ14の円環状の収容凹部14bに装着し、ストッ
パ18をバルブホルダ12に螺合して組立てられる。バ
ルブ14の切欠き部14cと入れ子状態となるシール押
え部18cによって、バネ16が押えられるとともにバ
ルブシール22が押圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液体を流通させ
る孔を開閉するバルブ機構、およびこのバルブ機構を備
えた液体タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルブ機構を備えた液体タンクと
して、例えば、図11に示すようなインクタンク30が
知られている。このインクタンク30は、所定の色のイ
ンクを充填してインクジェットプリンタなどの装置に装
着される。
【0003】インクタンク30は、バルブ機構40を収
容する細くされたネック部32を有する。ネック部32
には、ネック部先端の開口32aを覆うキャップ34が
螺合される。ネック部32内には、キャップ34の孔3
4aを内側から塞ぐようにバネ36によって付勢される
バルブ38が配設されている。バルブ38は、キャップ
34の孔34aを封止する弾性部材38a、およびこの
弾性部材38aを先端に取付けたロッド部材38bを有
する。
【0004】インクタンク30が装置本体に装着される
と、キャップ34の孔34aを介して図示しないインテ
ークコネクタが挿入され、バルブ38がタンク内に向け
て押し上げられ、タンク内のインクが吸引可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクタンク
30のバルブ機構40を組立てる場合、まず、ネック部
32内にバネ36を装着し、次にバルブ38のロッド部
材38bを挿通し、最後にキャップ34をネック部32
に螺合する。このように、バルブ機構40の組立てには
多くの作業工程が必要であり、作業性が悪く面倒であっ
た。
【0006】また、バルブを閉じた状態で長期間に亘っ
て放置したような場合、弾性部材38aがキャップ34
の孔34aに固着し、インテークコネクタがバルブ38
を押し上げたときに弾性部材38aがロッド部材38b
から剥離されてしまい、バルブ38が開かなくなる問題
が生じていた。
【0007】また、上述した従来の構造では、ユーザが
キャップ34を容易に取り外すことができるため、バル
ブ機構40が壊れたり、本来使用すべきインクの種類と
異なるインクが充填されて装置に装着されてしまう可能
性があり、プリンタ自体の故障の原因にもなっていた。
【0008】また、上述した従来の構造では、インクタ
ンク30から突出したネック部32内にバルブ機構40
を配置したため、インクタンク30の容量に対してタン
クの全長が長くなってしまい、装置本体側の限られた空
間にタンクを装着しなければならないことから、タンク
の容量が小さくなってしまう問題があった。
【0009】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、バルブ機構自体を小型化でき、部品点
数を少なくでき、組立が容易で、安価に製造できるバル
ブ機構、およびこのバルブ機構を備えた液体タンクを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバルブ機構は、液体を流出させる孔と、こ
の孔の周囲に固設されたシール部材と、上記孔を閉塞す
るように上記シール部材に向けて移動可能に設けられた
バルブ部材と、このバルブ部材の移動方向に沿って上記
孔を超えた位置で上記バルブ部材を付勢し、上記バルブ
部材を上記シール部材に押圧する付勢部材と、を備えて
いる。
【0011】また、上述した発明によると、上記付勢部
材は、上記バルブ部材の移動方向に沿って上記孔を超え
た位置で上記バルブ部材を付勢することを特徴とする。
【0012】また、本発明のバルブ機構は、液体タンク
の底に脱着自在に螺合されるホルダ部材と、上記液体タ
ンクに収容された液体を流出させるように上記ホルダ部
材に形成された孔と、この孔の周囲に固設されたシール
部材と、上記液体タンクの内側から上記孔を閉塞するよ
うに上記シール部材に向けて移動可能に設けられたバル
ブ部材と、このバルブ部材の移動方向に沿って上記孔を
超えた位置で上記バルブ部材を付勢して該バルブ部材を
上記シール部材に押圧する付勢部材と、上記バルブ部材
および付勢部材を上記ホルダ部材内に収容するように上
記ホルダ部材に螺合されるストッパ部材と、を備えてい
る。
【0013】また、上述した発明によると、上記ストッ
パ部材は、上記ホルダ部材に螺合することにより上記シ
ール部材を上記孔の周囲に押圧する押圧部を有すること
を特徴とする。
【0014】また、上述した発明によると、上記ホルダ
部材の螺合時の回転方向と上記ストッパ部材の螺合時の
回転方向とが一致することを特徴とする。
【0015】また、上述した発明によると、上記ホルダ
部材は、上記液体タンクの底に形成された凹所内に螺合
され、該凹所から突出することのない底部を有し、この
底部には、該ホルダ部材を回転させるための工具を受入
れる凹部が形成されていることを特徴とする。
【0016】また、本発明の液体タンクは、液体を収容
した容器本体と、この容器本体の底に脱着自在に取付け
られたバルブ機構と、を有し、上記バルブ機構は、上記
容器本体に収容された液体を流出させる孔と、この孔の
周囲に固設されたシール部材と、上記容器本体の内側か
ら上記孔を閉塞するように上記シール部材に向けて移動
可能に設けられたバルブ部材と、このバルブ部材の移動
方向に沿って上記孔を超えた位置で上記バルブ部材を付
勢して該バルブ部材を上記シール部材に押圧する付勢部
材と、を備えている。
【0017】また、本発明の液体タンクは、液体を収容
した容器本体と、この容器本体の底に脱着自在に取付け
られたバルブ機構と、を有し、上記バルブ機構は、上記
容器本体の底に脱着自在に螺合されるホルダ部材と、上
記容器本体に収容された液体を流出させるように上記ホ
ルダ部材に形成された孔と、この孔の周囲に固設された
シール部材と、上記容器本体の内側から上記孔を閉塞す
るように上記シール部材に向けて移動可能に設けられた
バルブ部材と、このバルブ部材の移動方向に沿って上記
孔を超えた位置で上記バルブ部材を付勢して該バルブ部
材を上記シール部材に押圧する付勢部材と、上記バルブ
部材および付勢部材を上記ホルダ部材内に収容するよう
に上記ホルダ部材に螺合されるストッパ部材と、を備え
ている。
【0018】また、上述した発明によると、上記ストッ
パ部材は、上記ホルダ部材に螺合することにより上記シ
ール部材を上記孔の周囲に押圧する押圧部を有すること
を特徴とする。
【0019】また、上述した発明によると、上記ホルダ
部材の螺合時の回転方向と上記ストッパ部材の螺合時の
回転方向とが一致することを特徴とする。
【0020】また、上述した発明によると、上記ホルダ
部材は、上記容器本体の底に形成された凹所内に螺合さ
れ、該凹所から突出することのない底部を有し、この底
部には、該ホルダ部材を回転するための工具を受入れる
凹部が形成されていることを特徴とする。
【0021】更に、本発明の液体タンクは、液体を収容
した容器本体と、この容器本体の底に形成された凹所
と、この凹所の底に形成された供給孔と、この供給孔を
塞ぐように上記凹所内に装着されたフィルタと、このフ
ィルタを介して上記凹所に脱着自在に取付けられたバル
ブ機構と、を有し、上記バルブ機構は、上記凹所に螺合
されるホルダ部材と、上記供給孔から流出される液体を
通すように上記ホルダ部材に形成された孔と、この孔の
周囲に固設されたシール部材と、上記容器本体側から上
記孔を閉塞するように上記シール部材に向けて移動可能
に設けられたバルブ部材と、このバルブ部材の移動方向
に沿って上記孔を超えた位置で上記バルブ部材を付勢し
て該バルブ部材を上記シール部材に押圧する付勢部材
と、上記バルブ部材および付勢部材を上記ホルダ部材内
に収容するように上記ホルダ部材に螺合されるストッパ
部材と、を備えている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】まず、図1乃至図3を参照して、この発明
の実施の形態に係る液体タンク1について説明する。図
1には液体タンク1をその略中央で縦方向に切断した断
面を右斜め上方から見た斜視図を示してあり、図2には
図1の液体タンク1からエアプラグ4とバルブ機構10
を取り外した状態を示してあり、図3には図1の液体タ
ンクを右斜め下方から見た斜視図を示してある。
【0024】液体タンク1は、略直方体形状の容器本体
2を有し、容器本体2の上面にはタンク内に空気を導入
して大気に連通させるためのエアプラグ4が取付けら
れ、容器本体2の底面には後に詳述するバルブ機構10
がフィルタ6を介して脱着自在に取付けられる。容器本
体2の一側面には、容器本体2を固定配置するための爪
部2cが一体に設けられている。
【0025】容器本体2の底面には、バルブ機構10を
装着するため容器の内側に向けて凹んだ略円形の凹所2
aが形成されている。凹所2aの底部には液体タンク1
に収容した液体を供給するための円形の供給口2bが形
成され、供給口2bの周りには円形のフィルタ6を係止
するためのフランジ部が形成されている。また、凹所2
aの内周壁面には、バルブ機構10を螺合するためのネ
ジが切られている。凹所2aの深さは、バルブ機構10
を螺合したとき、バルブ機構10の底面が容器本体2の
底面と面一、もしくは容器本体2の底面より僅かに凹ん
だ位置となる程度に設定されている。
【0026】バルブ機構10を容器本体2に取付ける場
合、凹所2aの供給口2bを塞ぐように、凹所2a内に
円形のフィルタ6を装着してフランジ部に係止し、その
後、凹所2aにバルブ機構10を螺合する。フィルタ6
は、例えば金属繊維の不織布によって形成されており、
液体タンク1内の不所望なゴミや沈殿物等の不純物がバ
ルブ機構10を介して流出することを防止する機能を果
す。
【0027】上記のように構成された液体タンク1に
は、例えば、所定の色のインクが充填され、図示しない
インクジェットプリンタなどのプリンタ装置に装着され
る。図4に示すように、液体タンク1が装着される装置
側には、液体タンク1を収容するための略矩形の凹陥部
8が設けられている。凹陥部8に液体タンク1を装着し
たとき、液体タンク1のバルブ機構10が対向する位置
には、凹陥部8の底を貫通して凹陥部8内に延びたイン
テークコネクタ9が固設されている。インテークコネク
タ9の図示しない基端部側には、液体タンク1内に収容
されているインクを吸引するための図示しないポンプが
接続されている。
【0028】また、凹陥部8の外側面には、液体タンク
1を所定位置に固定するための棒状の固定部材7が取付
けられている。固定部材7の基端部は回動軸7aを介し
て凹陥部8の外側面に回動自在に取付けられ、固定部材
7の回動の先端近くには凹陥部8に向けて突出した固定
爪7bが一体に設けられている。固定爪7bは、凹陥部
8の対応する側面孔8aを介して凹陥部8内に突出し、
凹陥部8内に収容された液体タンク1の側壁に設けられ
た爪部2cに係合する。これにより、液体タンク1が凹
陥部8内に固定される。固定部材7は、図示しないバネ
等により図示の位置、すなわち固定爪7bが凹陥部8内
に突出する位置に常時付勢されている。
【0029】次に、この発明の実施の形態に係るバルブ
機構10について、図5乃至図7を参照して詳細に説明
する。図5にはバルブ機構10をその略中央で縦方向に
切断した断面を右斜め上方から見た斜視図を示してあ
り、図6には図5のバルブ機構10の正面図を示してあ
り、図7にはバルブ機構10を分解した分解斜視図を示
してある。本発明のバルブ機構10は、図7のように分
解してリサイクル可能である。
【0030】バルブ機構10は、その構成要素として、
バルブホルダ12、バルブ14、バネ16、およびスト
ッパ18を有する。バルブホルダ12には、ゴム製のバ
ルブシール22およびホルダシール24が取付けられて
いる。
【0031】バルブホルダ12は、中央に孔の開いた略
円板状の底部12aから一体且つ同軸に立設された内側
円筒部12bおよび外側円筒部12cを有する。外側円
筒部12cの内周面および外周面には、それぞれネジ山
が形成されている。底部12aの中央の孔から連続した
内側円筒部12bの上面には、中央の孔を介して内側円
筒部12bに挿通されるインテークコネクタ9(図4参
照)を受入れる円形の供給孔12dが形成されている。
この供給孔12dには、供給孔12dの縁をその上面側
から下面側まで覆うようにバルブシール22が取付けら
れている。外側円筒部12cよりさらに外側の底部12
a上には、バルブホルダ12を液体タンク1の凹所2a
にネジ止めするとき、バルブホルダ12を凹所2aにシ
ールするための円環状のホルダシール24が取付けられ
ている。
【0032】バルブ14は、概ねバルブホルダ12の内
側円筒部12bを覆うように、内側円筒部12bと外側
円筒部12cとの間の円環状の凹部12eに装着され
る。バルブ14は、バルブシール22の内側から供給孔
12dを塞ぐように下に凸の略円錐形状の封止部14
a、および封止部14aから一体に延び且つ円環状の凹
部12eに収容される円環状の収容凹部14bを有す
る。この収容凹部14bには、封止部14aをバルブシ
ール22に向けて押圧するためのバネ16が収容され
る。つまり、バネ16は、内側円筒部12bの周囲に配
置され、バネ16によるバルブ14の押圧位置は封止部
14aによる封止位置より下方に設定されている。封止
部14aから収容凹部14bに至る接続部分には、後述
するストッパ18のシール押え部18cを入れ子状態で
受入れるための4つの切欠き部14cが形成されてい
る。このように構成されたバルブ14は、バルブシール
22に対して離接可能となっている。
【0033】ストッパ18は、バルブホルダ12の外側
円筒部12cの内面に螺合する円筒部18a、この円筒
部18aの上端に一体に設けられ、フィルタ6を保持す
るためのフィルタホルダとして機能する円環状のフラン
ジ部18b、およびフランジ部18bから円筒部18a
の中心に向けて一体に突設され、上述したバルブ14の
4つの切欠き部14cに入れ子状に挿通され、バルブシ
ール22を内側円筒部12bの上面に向けて押付ける4
つのシール押え部18cを有する。また、ストッパ18
は、4つのシール押え部18cの裏面によって、バルブ
14の収容凹部14bに収容されたバネ16の上端を押
える機能も果す。尚、円筒部18aの外周に形成された
ネジは、ストッパ18のねじ込み方向がバルブホルダ1
2のねじ込み方向と一致する方向に切られている。
【0034】上述した各部材を組立てる場合、まず、バ
ルブホルダ12の内側円筒部12bの供給孔12dにバ
ルブシール22を取付け、外側円筒部12cの外側にホ
ルダシール24を装着する。そして、バルブ14をバル
ブホルダ12の円環状の凹部12eに装着し、バルブ1
4の円環状の収容凹部14bにバネ16を収容する。最
後に、ストッパ18のシール押え部18cをバルブ14
の切欠き部14cに合せて、ストッパ18の円筒部18
aをバルブホルダ12の外側円筒部12cの内側に螺合
する。
【0035】このように組立てたバルブ機構10をフィ
ルタ6を介して液体タンク1に螺合して、図4に示すよ
うに液体タンク1を装置側の凹陥部8に装着すると、イ
ンテークコネクタ9がバルブ機構10の底面側から押込
まれ、バルブ14の封止部14aがバネ16の押圧力に
抗してインテークコネクタ9によって押し上げられる。
この状態で、封止部14aがバルブシール22から離
れ、インテークコネクタ9を介して液体タンク1内のイ
ンクを吸引可能となる。
【0036】インクが吸引されて無くなると、凹陥部8
の固定部材7が回動されて液体タンク1の固定が解除さ
れ、液体タンク1が装置本体の凹陥部8から抜き取られ
る。本実施の形態では、液体タンク1の底に形成した凹
所2aにバルブ機構10を装着する構造としているた
め、インクを使いきってもフィルタ6の面より下方で凹
所2aの周りにインクが溜り残留する。従って、液体タ
ンク1を取り外したとき、残留インクが漏れないように
容器を密閉する必要がある。このため、容器本体2を凹
陥部8から抜き取ったとき、インテークコネクタ9によ
って押し上げられていたバルブ14がバネ16の付勢力
によって元に戻り、封止部14aがバルブシール22に
押圧され、両者の間のシールが回復されるようになって
いる。
【0037】図8には、略中央で切断した状態のバルブ
機構10を底面側から見た斜視図を示してある。
【0038】図8に示すように、バルブホルダ12の底
部12aには、十分に狭い幅、例えば2mm以下の幅を有
する円環状の溝12fが形成されている。溝12fの底
には、少なくとも1つの突起12gが一体に突設されて
いる。突起12gは、例えば、図9(a)に示すよう
に、バルブホルダ12の孔の中心に対して対象となる4
個所に設けられ、或いは、図9(b)に示すように、バ
ルブホルダ12の中心に対して対象とはならない位置に
偏心して設けられる。つまり、突起12gは、円環状の
溝12fに沿って任意の位置に少なくとも1つ設けられ
れば良く、その位置は適宜選択される。
【0039】そして、バルブホルダ12を容器本体2の
凹所2aに対して脱着する際、上記円環状の溝12fに
図示しない特殊な工具を差し込んで、溝12fの底にあ
る突起12gに引掛けてバルブホルダ12を回転させ
る。本実施の形態では、バルブホルダ12の底が容器本
体2の底より奥まった位置にくるように、凹所2aの深
さを設定しているため、ユーザがバルブホルダ12を手
で回すことは困難となっており、且つ、上述した特殊な
工具を使わなければバルブホルダ12を回すことはでき
ないようになっている。このため、本実施の形態の構造
によると、ユーザによってバルブホルダ12が不用意に
開けられてしまうことを防止できる。
【0040】また、溝12f内の突起12gの形状を、
バルブホルダ12を凹所2aにネジ止めする方向に回す
際には工具が引っ掛かり、バルブホルダ12を取り外す
方向に回す際には工具が引っ掛からないように、傾斜を
付けても良い。このように、突起12gに傾斜を付ける
ことにより、特殊な工具を用いてもバルブホルダ12を
容易に取り外すことはできなくなり、ユーザによる不所
望な取り外しをより確実に防止できる。
【0041】また、上述した円環状の溝12fおよび突
起12gの代りに、図10に示すような小さな矩形の凹
部12hをバルブホルダ12の底部12aに形成しても
良い。この場合においても、凹部12hに対応する位置
に小さな突起を有する特殊な工具を用いてバルブホルダ
12が回される。
【0042】以上のように、本実施の形態によると、バ
ルブ機構10を容器本体2と別体にし、容器本体2の底
にある凹所2aにバルブ機構10を螺合する構成として
いるため、バルブ機構10の組立を容易にできるととも
に、ブロック化したバルブ機構10を容器本体2に容易
に装着できる。従って、組立作業を容易にでき、作業性
を向上できる。
【0043】また、本実施の形態の構造によると、別体
にしたバルブ機構10と容器本体2との間にフィルタ6
を介在させることができ、液体タンク1内にある不所望
なゴミや沈殿物をバルブ機構10を介して流出すること
を防止できる。その上、フィルタ6の固定部材が不要
で、凹所2aとバルブ機構10との間にフィルタ6を挟
んでネジ止めするだけで装着できる。言い換えれば、バ
ルブ機構10を脱着するだけでフィルタ6を容易に交換
でき、フィルタ6の交換作業を容易にできる。
【0044】また、本実施の形態によると、バルブホル
ダ12のねじ込み方向とストッパ18のねじ込み方向を
一致させているため、バルブホルダ12を容器本体2の
凹所2aに螺合する際に、ストッパ18が緩むことがな
く、ストッパ18をねじ込む方向に力が作用される。
【0045】また、本実施の形態によると、バルブホル
ダ12の円環状の凹部12eにバルブ14の収容凹部1
4bを挿入するとともに、この収容凹部14b内にバネ
16を収容したため、バルブ機構10の大きさ、特に縦
方向の大きさをコンパクトにすることができた。これに
より、液体タンク全体の容量を大きくできる。また、バ
ルブ機構10を容器本体2に装着したときに、容器の底
からバルブ14の封止部14aまでの高さを低くでき、
バルブ機構10の周りに残留するインクの量を減らすこ
とができ、有効インク容量を多くできる。
【0046】さらに、本実施の形態によると、フィルタ
6を保持するためのストッパ18をバルブホルダ12に
螺合してバネ16の上端を押えるとともに、シール押え
部18cによってバルブシール22を内側円筒部12b
の上端に押付けるようにしたため、バルブシール22と
内側円筒部12bの供給孔12dとの間の良好なシール
性を確保できる。また、シール押え部18cによってバ
ルブシール22を内側円筒部12bの上端に押圧してい
るため、バルブ14の封止部14aが長期間にわたって
バルブシール22に押圧されて固着されていたような場
合であっても、バルブ14が押し上げられた際にバルブ
シールが剥がれてしまうような不具合を生じることがな
く、バルブシール22を確実に固定できる。さらに、バ
ルブ機構10にインテークコネクタ9が接続された際に
は、バルブシール22がインテークコネクタ9によって
下方から押圧され、良好なシール性が確保される。
【0047】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した実施の形態では、バルブ機
構10を容器本体2に対して別体とした場合について説
明したが、これに限らず、バルブ機構10を容器本体2
に一体に設けても本発明の効果を奏することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のバルブ
機構、およびこのバルブ機構を備えた液体タンクは、上
記のような構成および作用を有しているので、バルブ機
構自体を小型化でき、部品点数を少なくでき、組立が容
易で、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る液体タンクをその
略中央で縦方向に切断した断面斜視図。
【図2】図1の液体タンクからエアプラグとバルブ機構
を取り外した状態を示す断面斜視図。
【図3】図1の液体タンクを右斜め下方から見た断面斜
視図。
【図4】図1の液体タンクをインクジェットプリンタに
装着した状態を示す断面図。
【図5】この発明の実施の形態に係るバルブ機構を縦方
向に切断した断面斜視図。
【図6】図5のバルブ機構の正面図。
【図7】図5のバルブ機構を分解した分解斜視図。
【図8】図5のバルブ機構を斜め下方から見た斜視図。
【図9】図8のバルブ機構の底部に形成された円環状の
溝および突起を示す底面図。
【図10】バルブ機構の底部に矩形の凹部を形成した他
の実施の形態を示す図。
【図11】従来のバルブ機構を備えたインクタンクを示
す断面図。
【符号の説明】
1…液体タンク、 2…容器本体、 2a…凹所、 2b…供給口、 4…エアプラグ、 6…フィルタ、 8…凹陥部、 9…インテークコネクタ、 10…バルブ機構、 12…バルブホルダ、 12a…底部、 12b…内側円筒部、 12c…外側円筒部、 12d…供給孔、 12e…凹部、 12f…溝、 12g…突起、 12h…凹部、 14…バルブ、 14a…封止部、 14b…収容凹部、 14c…切欠き部、 16…バネ、 18…ストッパ、 18a…円筒部、 18b…フランジ部、 18c…シール押え部、 22…バルブシール、 24…ホルダシール。
フロントページの続き (72)発明者 中村 純一 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA23 EA24 KB05 KB08 KB27 KC01 KC05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を流出させる孔と、 この孔の周囲に固設されたシール部材と、 上記孔を閉塞するように上記シール部材に向けて移動可
    能に設けられたバルブ部材と、 このバルブ部材の移動方向に沿って上記孔を超えた位置
    で上記バルブ部材を付勢し、上記バルブ部材を上記シー
    ル部材に押圧する付勢部材と、 を備えていることを特徴とするバルブ機構。
  2. 【請求項2】 上記付勢部材は、上記バルブ部材の移動
    方向に沿って上記孔を超えた位置で上記バルブ部材を付
    勢することを特徴とする請求項1に記載のバルブ機構。
  3. 【請求項3】 液体タンクの底に脱着自在に螺合される
    ホルダ部材と、 上記液体タンクに収容された液体を流出させるように上
    記ホルダ部材に形成された孔と、 この孔の周囲に固設されたシール部材と、 上記液体タンクの内側から上記孔を閉塞するように上記
    シール部材に向けて移動可能に設けられたバルブ部材
    と、 このバルブ部材の移動方向に沿って上記孔を超えた位置
    で上記バルブ部材を付勢して該バルブ部材を上記シール
    部材に押圧する付勢部材と、 上記バルブ部材および付勢部材を上記ホルダ部材内に収
    容するように上記ホルダ部材に螺合されるストッパ部材
    と、 を備えていることを特徴とするバルブ機構。
  4. 【請求項4】 上記ストッパ部材は、上記ホルダ部材に
    螺合することにより上記シール部材を上記孔の周囲に押
    圧する押圧部を有することを特徴とする請求項3に記載
    のバルブ機構。
  5. 【請求項5】 上記ホルダ部材の螺合時の回転方向と上
    記ストッパ部材の螺合時の回転方向とが一致することを
    特徴とする請求項3または4のいずれかに記載のバルブ
    機構。
  6. 【請求項6】 上記ホルダ部材は、上記液体タンクの底
    に形成された凹所内に螺合され、該凹所から突出するこ
    とのない底部を有し、この底部には、該ホルダ部材を回
    転させるための工具を受入れる凹部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のバルブ機構。
  7. 【請求項7】 液体を収容した容器本体と、 この容器本体の底に脱着自在に取付けられたバルブ機構
    と、を有し、 上記バルブ機構は、 上記容器本体に収容された液体を流出させる孔と、 この孔の周囲に固設されたシール部材と、 上記容器本体の内側から上記孔を閉塞するように上記シ
    ール部材に向けて移動可能に設けられたバルブ部材と、 このバルブ部材の移動方向に沿って上記孔を超えた位置
    で上記バルブ部材を付勢して該バルブ部材を上記シール
    部材に押圧する付勢部材と、 を備えていることを特徴とする液体タンク。
  8. 【請求項8】 液体を収容した容器本体と、 この容器本体の底に脱着自在に取付けられたバルブ機構
    と、を有し、 上記バルブ機構は、 上記容器本体の底に脱着自在に螺合されるホルダ部材
    と、 上記容器本体に収容された液体を流出させるように上記
    ホルダ部材に形成された孔と、 この孔の周囲に固設されたシール部材と、 上記容器本体の内側から上記孔を閉塞するように上記シ
    ール部材に向けて移動可能に設けられたバルブ部材と、 このバルブ部材の移動方向に沿って上記孔を超えた位置
    で上記バルブ部材を付勢して該バルブ部材を上記シール
    部材に押圧する付勢部材と、 上記バルブ部材および付勢部材を上記ホルダ部材内に収
    容するように上記ホルダ部材に螺合されるストッパ部材
    と、 を備えていることを特徴とする液体タンク。
  9. 【請求項9】 上記ストッパ部材は、上記ホルダ部材に
    螺合することにより上記シール部材を上記孔の周囲に押
    圧する押圧部を有することを特徴とする請求項8に記載
    の液体タンク。
  10. 【請求項10】 上記ホルダ部材の螺合時の回転方向と
    上記ストッパ部材の螺合時の回転方向とが一致すること
    を特徴とする請求項9に記載の液体タンク。
  11. 【請求項11】 上記ホルダ部材は、上記容器本体の底
    に形成された凹所内に螺合され、該凹所から突出するこ
    とのない底部を有し、この底部には、該ホルダ部材を回
    転するための工具を受入れる凹部が形成されていること
    を特徴とする請求項8に記載の液体タンク。
  12. 【請求項12】 液体を収容した容器本体と、 この容器本体の底に形成された凹所と、 この凹所の底に形成された供給孔と、 この供給孔を塞ぐように上記凹所内に装着されたフィル
    タと、 このフィルタを介して上記凹所に脱着自在に取付けられ
    たバルブ機構と、を有し、 上記バルブ機構は、 上記凹所に螺合されるホルダ部材と、 上記供給孔から流出される液体を通すように上記ホルダ
    部材に形成された孔と、 この孔の周囲に固設されたシール部材と、 上記容器本体側から上記孔を閉塞するように上記シール
    部材に向けて移動可能に設けられたバルブ部材と、 このバルブ部材の移動方向に沿って上記孔を超えた位置
    で上記バルブ部材を付勢して該バルブ部材を上記シール
    部材に押圧する付勢部材と、 上記バルブ部材および付勢部材を上記ホルダ部材内に収
    容するように上記ホルダ部材に螺合されるストッパ部材
    と、 を備えていることを特徴とする液体タンク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509797A (ja) * 2005-09-30 2009-03-12 ヴィデオジェット テクノロジーズ インコーポレイテッド インクボトル用キャップ組立体
JP2015182396A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンター用の接合装置

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