JP2023000378A - 宅配システムのためのプログラム、宅配サーバ、およびコンピュータ可読記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】宅配システムのためのプログラムを提供すること。【解決手段】複数の宅配ボックス、および複数の宅配ボックスと通信可能なように接続される宅配サーバを含む宅配システムに用いられるプログラムが提供される。複数の宅配ボックスのそれぞれは、互いに同一の形状と大きさを有する、商品を格納するための複数のコンテナから任意に選択される一つを選択的に収容するロッカーを複数備える。当該プログラムは、宅配サーバに、ユーザが複数の宅配ボックスの一つを選択するための画面をユーザの端末の表示部に表示させるための信号を端末に送信すること、複数の宅配ボックスの一つを選択する信号を端末から受信すること、およびユーザに選択された宅配ボックスに含まれる複数のロッカーのうち、コンテナが収容されていないロッカーまたは空のコンテナが収容されているロッカーを決定することを実行させるように構成される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態の一つは、商品をユーザに宅配するシステムのためのプログラム、およびこのプログラムによって動作する宅配サーバに関する。例えば、本発明の実施形態の一つは、商品を梱包する専用のコンテナを収容する宅配ボックスを利用する宅配システムのためのプログラム、およびこのプログラムによって動作する宅配サーバに関する。
商品をユーザへ宅配する際、ユーザが不在の場合がある。この場合、例えば商品を宅配ボックスに搬入し、商品の搬入をユーザに通知することで、ユーザは任意の時間に商品を宅配ボックスから取り出すことができる。これにより、再度宅配するための負担とコストが軽減されるとともに、ユーザも宅配のために待機する必要がなくなるため、時間的な制約から解放される。また、商品の盗難や、個人情報の流出も防止することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012-64072号公報
本発明の実施形態の一つは、新規宅配システムのためのプログラムを提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、宅配事業者や宅配員、ユーザの負担を低減し、低コストで商品を宅配可能なシステムのためのプログラムを提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、宅配において発生するゴミを低減することで環境に対する負荷が軽減された宅配システムのためのプログラムを提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、上記プログラムによって動作する宅配サーバを提供することを課題の一つとする。
本発明の実施形態の一つは、複数の宅配ボックス、および複数の宅配ボックスと通信可能なように接続される宅配サーバを含む宅配システムに用いられるプログラムである。複数の宅配ボックスのそれぞれは、互いに同一の形状と大きさを有する、商品を格納するための複数のコンテナから任意に選択される一つを選択的に収容するロッカーを複数備える。当該プログラムは、宅配サーバに、ユーザが複数の宅配ボックスの一つを選択するための画面をユーザの端末の表示部に表示させるための信号を端末に送信すること、複数の宅配ボックスの一つを選択する信号を端末から受信すること、およびユーザに選択された宅配ボックスに含まれる複数のロッカーのうち、コンテナが収容されていないロッカーまたは空のコンテナが収容されているロッカーを決定することを実行させるように構成される。
本発明の実施形態の一つは、複数の宅配ボックス、および複数の宅配ボックスと通信可能なように接続される宅配サーバを含む宅配システムに用いられる宅配サーバである。複数の宅配ボックスのそれぞれは、互いに同一の形状と大きさを有する、商品を格納するための複数のコンテナから任意に選択される一つを選択的に収容するロッカーを複数備える。宅配サーバは宅配プログラムに従って動作する。宅配プログラムは、宅配サーバに、ユーザが複数の宅配ボックスの一つを選択するための画面をユーザの端末の表示部に表示させるための信号を端末に送信すること、複数の宅配ボックスの一つを選択する信号を端末から受信すること、およびユーザに選択された宅配ボックスに含まれる複数のロッカーのうち、コンテナが収容されていないロッカーまたは空のコンテナが収容されているロッカーを選択することを実行させる。
本発明の実施形態の一つは、上記宅配プログラムが格納されたコンピュータ可読記録媒体である。
本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの概念図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの概念図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの宅配ボックスの模式的斜視図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの宅配ボックスのロッカーの模式的正面図と上面図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの宅配ボックスのロッカーの模式的側面図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの宅配ボックスの模式的上面図と側面図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの宅配ボックスのブロック図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムのコンテナの模式的上面図と斜視図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムのコンテナの模式的正面図と上面図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの模式図、および宅配プログラムの命令に従う動作を説明するためのフローチャート。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムによって構築される表示例。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムによって構築される表示例。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配方法を説明するための概念図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配方法を説明するための概念図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムの命令に従う動作を説明するためのフローチャート。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配方法を説明するための模式的斜視図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムによって構築される表示例。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配方法を説明するための模式的斜視図。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムを利用する宅配システムの模式図、および宅配プログラムの命令に従う動作を説明するためのフローチャート。 本発明の実施形態に係る宅配プログラムによって形成される表示例。
以下、本発明の各実施形態について、図面などを参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。同一、あるいは類似する複数の構造を総じて表す際にはこの符号が用いられ、これらを個々に表す際には符号の後にハイフンと自然数が加えられる。また、一つの構造の一部を示す際には、符号の後に小文字のアルファベットを付すことがある。
1.宅配システムの概要
図1に本発明の実施形態の一つであるプログラム(以下、宅配プログラムと記す。)が用いられる宅配システム100の概念図を示す。宅配システム100は、ユーザが端末102を用いて電子商取引における商品・サービスの提供者(以下、単に売主と呼ぶ。)104に発注した商品・サービス(以下、商品とサービスを総じて商品と記す。)を宅配ボックス120へ配送することでユーザに配達するためのシステムである。商品の発注は、ネットワーク110を介して売主104に直接行ってもよく、ユーザや売主104のために第三者(プラットフォーム提供者)から提供された電子商取引プラットフォーム(以下、単にプラットフォームと記す。)上で行ってもよい。前者は自社サイト型の電子商取引、後者はモール型の電子商取引と呼ばれる。以下、自社サイト型の電子商取引を主な例として説明を行うが、モール型の電子商取引においても本宅配システム100や宅配プログラムを適用することができる。ここで、ネットワーク110とはインターネットやワイドエリアネットワークなどの通信ネットワークであり、各種通信端末やサーバ間の通信を媒介する。
商品の種類に制約はなく、後述するコンテナに格納可能な大きさであれば、任意の商品を扱うことができる。例えば、衣類、靴、書籍、文具、玩具、食品、化粧品など、多種多様な商品を宅配システム100で扱うことができる。また、商品はレンタル品(レンタルシューズ、レンタル衣装、レンタルバッグなど)でもよく、試供品(試供化粧品や試供食品など)でもよい。
より具体的には、宅配システム100において、ユーザは端末102を操作し、ネットワーク110を介して売主104のサーバにアクセスする。これにより、ユーザは、売主104のサーバが構築するサイト上で所望の商品を選び、発注することができる。発注が確定すると、売主104は、そのサーバを介し、商品が保管されている物流倉庫106のサーバへアクセスし、注文された商品の内容と配送に関する情報を通知する。配送に関する情報には、ユーザの属性(氏名、住所、ユーザを特定する識別子(ユーザID)など)や商品の発送先(ユーザが選択した宅配ボックス120など)、ユーザが希望する配送日時などが含まれてもよい。
その後、物流倉庫106のサーバ上において商品の在庫状況を確認するとともに、宅配ボックス120が有するロッカーの空き状況が確認される。宅配ボックス120は、ユーザが選択したものでもよく、ユーザによって選択されていない場合には、複数の宅配ボックス120からユーザにとって最も利便性の高い宅配ボックス120がユーザの住所などに基づいて物流倉庫106のサーバによって選択される。さらに、物流倉庫106のサーバにより、宅配のための車両の手配や車両の積載状況が確認される。以上の情報、すなわち、商品の在庫状況、ロッカーの空き状況、および車両の手配や積載状況などを考慮し、物流倉庫106のサーバからユーザの端末102や売主104のサーバへ宅配情報が送信される。宅配情報には、商品の配送日時とともに、ユーザが宅配ボックス120を操作するための認証鍵が含まれる。宅配情報にはさらに、商品が搬入される宅配ボックス120を特定するための識別子(ボックスID)とロッカーを特定するための識別子(ロッカーID)が含まれてもよい。認証鍵は、二次元コードやバーコードとして端末102の表示画面上に表示できるように構成されてもよく、あるいはパスワード若しくは暗証番号であってもよい。
その後、商品が物流倉庫106から直接、または仕分け拠点(ハブ)108を経由して宅配ボックス120へ配送される。ユーザは認証鍵を用いて宅配ボックス120を操作し、商品を受け取ることができる。なお、商品は、各売主104が管理する倉庫で管理され、当該倉庫からハブ108への輸送または宅配ボックス120への配送が行われてもよい。
ここで、宅配ボックス120の選択やロッカーの空き状況の確認などの業務を含む宅配ボックス120の管理、および車両の手配や車両の積載状況の確認などの業務を含む配送管理は、物流倉庫106を管理するサーバによって全て行われてもよく、それとは異なるサーバ(例えば、商品の輸送・配送を担当する事業者のサーバ)によって行われてもよい。前者の場合、宅配プログラムは物流倉庫106を管理するサーバが備えるメモリ部に格納され、宅配プログラムの命令に従って当該サーバが動作する。後者の場合には、商品の輸送・配送を担当する事業者のサーバが備えるメモリ部に宅配プログラムが格納され、宅配プログラムの命令に従って当該事業者のサーバが動作する。あるいは、宅配ボックス120の管理と配送管理がそれぞれ異なるサーバによって行われてもよい。この場合には、宅配ボックス120の管理を行うサーバが備えるメモリ部に宅配プログラム格納され、宅配プログラムの命令に従って宅配ボックス120の管理を行うサーバが動作する。以下、宅配プログラムの命令に従って動作するサーバを宅配サーバとも呼ぶ。宅配サーバは本発明の実施形態の一つであり、ネットワーク110を介し、端末102や宅配ボックス120などと通信可能なように接続される。
宅配システム100では、図2に示すように、売主104や商品の種類に関わらず、商品は物流倉庫106(または各売主104が管理する倉庫。以下同じ。)内で専用コンテナ(以下、単にコンテナと呼ぶ。)170に格納される。詳細は後述するが、コンテナ170は全て同一の形状と大きさを有し、商品はコンテナ170に格納された状態で物流倉庫106から宅配ボックス120に直接またはハブ108を経由して輸送、配送される。一方、各宅配ボックス120は複数のロッカーを備え、複数のロッカーの各々は、コンテナ170が一つまたは複数収容されるように構成される。前者の場合、各ロッカーは一つのコンテナ170を選択的に、すなわち、一つのコンテナ170のみを収容するように構成され、一つのロッカーに複数のコンテナ170が収容されることはない。複数のロッカーの各々は、同一の形状と大きさを有してもよく、あるいは、一つの宅配ボックス120には、一つのロッカー内に収容できるコンテナ170の数が異なるよう、異なる大きさと形状のロッカーが複数備えられていてもよい。
商品が格納されたコンテナ(例えば、図2におけるコンテナ170-1)は、宅配ボックス120のロッカーにはめ込まれ、これにより、商品の配送が完了する。ユーザは、認証鍵を用いて商品が格納されたコンテナ170-1が収容されたロッカーを開き、コンテナ170-1内の商品を取り出す。この時、空になったコンテナ170-1は、ユーザが一時的または恒久的に引き取ることなく、ロッカーに戻される。コンテナ170-1の配送時にロッカーに収容されている別の空のコンテナ(例えば、図2におけるコンテナ170-2)は、コンテナ170-1の配送時、配送員によって引き取られ、物流倉庫106へ回収される。また、商品が取り出されて空になったコンテナ170-1は、他のコンテナ170が配送される際、配送員によって回収される。回収されたコンテナ170は、他の商品の輸送や配送に再利用される。
このように、宅配システム100には、宅配ボックス120と複数のコンテナ170が含まれる。宅配システム100には、売主104のサーバや、物流倉庫106を管理するサーバがさらに含まれてもよい。また、宅配システム100には、コンテナ170を輸送・配送する事業者によって管理されるサーバが含まれてもよい。さらに、コンテナ170を輸送・配送する事業者によって管理されるサーバとともに、宅配ボックスを管理するサーバが宅配システム100に含まれてもよい。
なお、宅配システム100では、商品の配送地域を限定してもよい。例えば、大都市のみ、または主要都市のみを配送地域に指定し、他の地域では宅配システム100を適用しなくてもよい。ユーザの大部分は大都市とその近郊への商品配送を希望している現実を踏まえると、このように宅配システム100の適用地域を限定しても、十分な顧客満足度を得ることができる。
以下に詳述するように、宅配システム100では、商品はコンテナ170に直接、または可撓性の袋に収容された状態で格納され、ユーザはコンテナ170内に格納された商品のみ、または袋に収容された状態の商品のみを取り出す。このため、商品の宅配に頻繁に用いられる段ボールなどの梱包材を用いる必要がない(梱包レス)。また、梱包材の中で大きな体積を占める緩衝材を用いる必要性が無くなる、または大きく低下する。したがって、梱包材や緩衝材を折り畳んだり廃棄したりする負担が解消または軽減されるだけでなく、梱包材や緩衝材に由来するゴミの量を大幅に削減することができる。このことは、環境汚染の防止や脱炭素社会の確立に寄与すると言える。
宅配システム100では、コンテナ170はユーザに直接宅配されず、宅配ボックス120のロッカーに配送される。また、各コンテナ170には識別子(コンテナID)が付され、コンテナIDはボックスIDやロッカーIDと関連付けられるため、ユーザは認証鍵を用いるだけで発注した商品が格納されたコンテナ170にアクセスすることができる。このため、再配送に必要な人的資源やコストが削減され、ユーザも時間的制約を受けない。また、宅配先の個人情報(住所や氏名)などが記載されたラベルをコンテナ170に貼り付ける必要がないことから、宅配システム100は、宅配事業者の負担軽減による配送コストの削減だけでなく、個人情報の漏洩防止にも貢献する。
2.宅配ボックス
宅配ボックス120の模式的斜視図を図3に示す。宅配ボックス120の全体的な形状に制約はなく、設置場所の環境、予想されるユーザ数などによって任意に決定すればよい。宅配ボックス120は、基本的な構成として、コンテナ170を収容する空間に相当するロッカー124を提供する筐体122、ロッカー124の扉126、モニター128、および第1のリーダ130を備える。宅配ボックス120はさらに、任意の構成として、音声出力部140を備えてもよい。上述したように、各ロッカー124には、同一の形状と大きさを備えるコンテナ170を一つ収容することができる。この場合、各ロッカー124の大きさも同一であり、形状も同一とすることができるので、ロッカー124と扉126の数は、筐体122とコンテナ170の大きさと形状によって決定すればよい。なお、以下の説明では、各ロッカー124に一つのコンテナ170が選択的に収容される場合について説明するが、一つのロッカー124に複数のコンテナ170が収容できるように宅配ボックス120を構成してもよい。
宅配ボックス120の設置場所も任意である。例えば、マンションなどの集合住宅内やその付近、コンビニエンスストアやスーパー、大型ショッピングセンター、百貨店などの商業施設内やその近辺、鉄道の駅舎内やバス停などの公共交通機関関連の施設内やその付近、駐車場、スポーツ競技場や映画館、動物園、テーマパークなどの娯楽施設内やその付近などに宅配ボックス120を設置すればよい。
モニター128は、筐体122に組み込まれ、ユーザや配送員に対する出力デバイスとして機能する。モニター128は、例えば液晶表示装置や電界発光表示装置などで構成される。モニター128は入力部を備えてもよく、入力部としては、例えばモニター128上に設けられるタッチパネル(図示しない)などが挙げられる。図示しないが、入力部としてキーボード、テンキーなどを筐体122に組み込んでもよい。
第1のリーダ130は、二次元コードやバーコードを読み取ることができる光学式のスキャナでもよく、あるいは短距離無線通信を利用するリーダ(RFリーダ)でもよい。
図4(A)と図4(B)に一つのロッカー124の模式的正面図と上面図を示す。これらの図では、扉126が開かれた状態が示されている。各ロッカー124は、一つのコンテナ170が収容される形状を備える。このため、コンテナ170が収容された状態では、各ロッカー124内の空間のほぼ全て(例えば、この空間の75%以上100%以下、80%以上100%以下、90%以上100%以下、または95%以上100%以下)がコンテナ170によって占められ、コンテナ170とその内部空間を除き、商品を収容するための十分な空間を持たない。ロッカー124には、任意の構成として、ロック136、ガイド138、第2のリーダ132、センサースイッチ142、排出制御機構134などが設けられていてもよい。
扉126は、各ロッカー124の間口を開閉するための部材であり、ヒンジによって筐体122に取り付けられる。扉126は、全体が非透明でもよく、一部が透明でもよい。扉126の少なくとも一部を透明にすることで、ロッカー124の内部を目視で確認することができる。ロック136は扉126を機械的に施錠・解錠するための機構であり、扉126を閉めることで自動的に施錠されるオートロック機能を備えてもよい。ロック136を用いることで商品や商品が格納されたコンテナ170の盗難を防止することができる。本明細書では、透明とは、可視光の少なくとも一部を透過する性質または状態を指し、非透明とは、可視光を通過しない性質または状態を指す。
ガイド138は、コンテナ170の底面やロッカー124の上面を保護するとともに、コンテナ170のロッカー124内での位置を固定するために設けられる。ガイド138は、ロッカー124の奥行き方向(図中、y方向)に延伸する凸部であり、ガイド138は一つまたは複数設けられてもよい。後述するコンテナ170にガイド138と重なるトレンチ186を噛み合わせることにより、コンテナ170のロッカー124内での位置が固定される。図示しないが、ガイド138に替え、コンテナ170の位置を固定するための他の機構を設けてもよい。例えば、ロッカー124の側面に一対のレールを設け、コンテナ170の側面にレール内をスライドするための機構(ベアリング、車輪など)を設けてもよい。
センサースイッチ142は、コンテナ170がロッカー124の所定の位置まで差し込まれたか否かを判断するためのスイッチである。例えば図5の模式的側面図に示すように、ロッカー124にコンテナ170をはめ込み、y方向に押すと、センサースイッチ142が倒れて筐体122内に押し込まれる。この動きを感知することで、コンテナ170の有無や、コンテナ170が正常に収容されたか否かを判断することができる。なお、センサースイッチ142の構成にはこれに限られない。上述した構造とは異なる構造を有する機械的スイッチを用いてもよく、あるいは光学式センサを用いてもよい。センサースイッチ142はロッカー124の底面に設けてもよく、側面または上面に設けてもよい。
第2のリーダ132は、コンテナ170に設けられるタグ(後述)に格納および/または記載されたコンテナIDを読み取るために設けられ、例えばRFリーダ、バーコードスキャナ、あるいは二次元コードスキャナなどを第2のリーダ132として用いることができる。第2のリーダ132の位置は、コンテナ170上のタグの位置によって適宜設定すればよい。
排出制御機構134は、一定の条件下においてコンテナ170が完全にロッカー124から抜き取られる(排出される)ことを防止することでコンテナ170を部分的に引き出すことを許容するとともに、別の条件下では、コンテナ170をロッカー124から抜き取り、ロッカー124に差し込むことを許容するインターロックである。すなわち、排出制御機構134は二つのモードで動作することができ、一方のモード(第1のモード)ではコンテナ170が完全にロッカー124から抜き取られることを禁止し、他方のモード(第2のモード)ではロッカー124に対してコンテナ170を可逆的に排出・挿入することを許容する。
排出制御機構134の構成は任意であり、上述した機能が発現できれば、どのような構成を採用してもよい。例えば、図6(A)と図6(B)の模式的上面図と側面図でそれぞれ示されるように、第1のモードにおいて、コンテナ170に排出防止機能として設けられるストッパ180(後述)がy方向において重なり、第2のモードにおいてストッパ180とy方向において重ならないように回転(図6(B)中の矢印参照。)または移動可能な構造を有してもよい。
音声出力部140はスピーカーであり、ユーザや配送員へ情報を提供するための音声や警告音、モニター128上に映し出される映像と調和した音声や音楽などを出力するために設けられる。
図7に宅配ボックス120の機能ブロック図を示す。宅配ボックス120は、筐体122内に配置される制御部144を備え、さらにモニター128、第1のリーダ130、第2のリーダ132、排出制御機構134、ロック136、音声出力部140、送受信部150、メモリ部146、およびセンサースイッチ142などを含む。制御部144によって上記各構成要素が制御されることで、宅配ボックス120が制御される。制御部144にはバッテリ148が接続されていてもよい。
制御部144は中央演算ユニット(CPU)などのプロセッサを備え、メモリ部146に格納されるソフトウェアを動作させ、宅配ボックス120の全体の機能を制御する。制御部144は、ソフトウェアの命令に従い、モニター128、第1のリーダ130、第2のリーダ132、排出制御機構134、ロック136、音声出力部140、センサースイッチ142、送受信部150などを制御する。
メモリ部146は、フラッシュメモリやソリッドステートドライブなどの半導体メモリ、あるいはハードディスクドライブなどの磁気メモリでもよい。メモリ部146には、上記ソフトウェアだけでなく、ロッカー124の使用状況が適宜格納されてもよく、配送されるコンテナ170のコンテナIDやそれに関連付けられたボックスIDやロッカーIDが随時格納されてもよい。また、メモリ部146には、収容されているコンテナのコンテナID、収容を予定しているコンテナのコンテナID、これらのコンテナIDに関連づけられたユーザIDとロッカーID、認証鍵などが随時格納されてもよい。
送受信部150は、ネットワーク110を介して売主104のサーバや物流倉庫106を管理するサーバ、ユーザの端末102などと通信する機能を有するユニットである。例えば、宅配ボックス120の制御部144は、センサースイッチ142からの信号に基づいて定期的にロッカー124の空き情報を取得し、得られた情報として空のロッカー124および空のコンテナ170が収容されているロッカー124のロッカーIDを送受信部150を介して物流管理サーバ107へ送信するように構成されてもよい。バッテリ148は、リチウムイオン電池などの充放電可能な二次電池であり、外部商用電源と接続できるように構成される。バッテリ148は、外部商用電源が利用できない環境下においても制御部144へ電源を供給し、宅配ボックス120の機能を維持する機能を有する。
3.コンテナ
図8(A)と図8(B)は、それぞれコンテナ170の模式的上面図と斜視図であり、図9(A)と図9(B)は、コンテナ170がロッカー124に収容された状態の模式的正面図と上面図である。これらの図に示されるように、コンテナ170は、本体172を基本的な構成として備え、さらに蓋174、把手176、トレンチ186、ストッパ180、ミラー168、ロック178、凸部184などを有することができる。
本体172は、商品を格納するための空間を提供し、底板172a、および底板172aに接続される前板172b、一対の側板172c、先板172dによって構成される。底板172a、前板172b、側板172c、および先板172dは、これらによって形成される空間が直方体となるように構成・配置することが好ましい。底板172a、前板172b、側板172c、および先板172dから選択される少なくとも二つは、互いに一体化されていてもよい。本体172は、全体または一部が透明でもよい。例えば、前板172bが透明であり、内部を観察できるように構成されていてもよい。扉126の全体または一部が透明であり、前板172bの全体または一部も透明であるように宅配ボックス120とコンテナ170を構成することで、扉126が閉じた状態でもコンテナ170内に商品が存在しているか否かを目視で確認することができる。
コンテナ170の大きさに制約はないが、例えば、内寸のy方向における長さは、150mm以上600mm以下、200mm以上500mm以下、または200mm以上400mm以下であり、典型的にはA4サイズに対応する長さ(297mm)である。間口の幅方向(x方向)における内寸の長さは、100mm以上500mm以下、150mm以上400mm以下、または200mm以上300mm以下であり、典型的にはA4サイズに対応する幅(210mm)である。内寸の高さは、50mm以上20mm以下、75mm以上150mm以下、あるいは90mm以上125mm以下であり、典型的には100mmである。大部分のユーザが発注する商品の大きさは上述した範囲以下であるため、上記パラメータを満足するようにコンテナ170を構成することで、宅配される商品のほとんどをコンテナ170を用いて輸送・配送することができる。
図示しないが、底板172a、前板172b、側板172c、および先板172dの内表面には、商品を衝撃から保護するための緩衝材を設けてもよい。例えばフェルトなどの動物繊維を含むシート、ウレタンフォームや発泡スチロールなどのスポンジ、(エア)クッション、ポリシロキサンやポリエチレンなどの人工高分子を含むシートなどが緩衝材として挙げられる。
任意構成である蓋174は、本体172が形成する空間を閉じる機能を有し、これにより、コンテナ170の輸送・配送中に商品がコンテナ170から落下することが防止される。蓋174は、本体172に固定されずに本体172から取り外しできるように構成してもよく、あるいはヒンジ190などを介して本体172と接続されてもよい。ヒンジ190の軸は、図8(B)に示すように一対の側板172cの法線と平行な方向と平行でもよく、図示しないが、軸が一対の側板172cの法線と垂直になるようにヒンジ190と蓋174を配置してもよい。蓋174がヒンジ190を介して先板172dに接続される場合、図8(A)と図8(B)に示すように、蓋174は、先板172dおよび/または一対の側板172cと固定される固定部174b、およびヒンジ190を介して固定部174bに接続される可動部174aによって構成されてもよい。この場合、ヒンジ190は、前板172bよりも先板172dにより近くなるように配置することが好ましい。可動部174aと固定部174bを設けることで、コンテナ170が部分的にロッカー124から排出された状態でも可動部174aをロッカー124から完全に露出させることができるため(図6(A)参照。)、この状態でも蓋174を開けて商品を取り出すことができる。
なお、蓋174の構造は上述した構造に限られない。例えば、前板172b、側板172c、または先板172dが開閉できるように本体172を構成し、開閉可能な前板172b、側板172c、または先板172dを蓋として機能させてもよい。この場合、本体172に底板172aに対向する天板を設けてもよい。
把手176は前板172bに設けられる。把手176を設けることで、コンテナ170を容易に運搬することができるとともに、コンテナ170の引き出し、抜き取り、はめ込みが容易になる。ロック178は、意図せず蓋174が開くことを防止するための機構であり、その構成も適宜決定される。なお、ロック178は鍵を用いなくても施錠、解錠できる構造を有することが好ましい。例えば、本体172と噛み合う回転式のピンやプレートでもよい。鍵を用いずに施錠、解錠できるようにロック178を構成することで、ユーザに対して鍵の所持を要求する必要がなくなり、容易に商品を取り出すことが可能となる。
トレンチ186は、ロッカー124にコンテナ170を配置した際にロッカー124に設けられるガイド138と鉛直方向(図中、z方向)において重なり、ガイド138の少なくとも一部を収容するように設けられる(図9(A)参照。)。トレンチ186を設けることにより、トレンチ186とガイド138が噛み合うため、ロッカー124内でのコンテナ170の位置を固定することができるだけでなく、ロッカー124とコンテナ170間の摩擦が低減され、より容易にコンテナ170を引き出し、はめ込み、抜き取ることができる。
凸部184は、蓋174の上面に設けられ、y方向に延伸する。好ましくは、トレンチ186を設け、凸部184がトレンチ186と重なり、かつトレンチ186と平行になるように凸部184を構成する。このようにトレンチ186と凸部184を同時に設けることにより、コンテナ170を複数重ねた場合にコンテナ170間でx方向のずれが防止され、荷崩れが防止される。このことは、配送員の安全確保に寄与する。
ストッパ180は、第1のモードにおいてコンテナ170が完全にロッカー124から抜き取られることを防ぐための排出防止機構である。このため、コンテナ170がロッカー124に収容された状態で排出制御機構134が第1のモードで動作する際、ストッパ180が排出制御機構134とy方向において重なるようにストッパ180を設ければよい(図9(A)、図9(B)参照。)。なお、排出制御機構134と同様、排出防止機構の構造や仕組みに制約はない。したがって、ストッパ180に替え、第1のモードにおいて排出制御機構134と協働してコンテナ170がロッカー124から抜き取られることを禁止し、第2のモードにおいてコンテナ170を可逆的に排出・挿入できる他の機構も用いることができる。あるいは、排出制御機構134単独で上記機能が発現できるのであれば、ストッパ180などの排出防止機構を設けなくてもよい。
ミラー168は蓋174の内側に配置される。ミラー168を設けることで、本体172の内部を直接目視できない場合でも、ミラー168に反射した本体172内部を確認することができるため、取り残した商品の有無を確認することができる。
図示しないが、本体172の内部または蓋174の内側に、商品の有無を判断するためのセンサまたはカメラを設けてもよい。センサとしては、例えばレーザ光を用いる反射型センサが挙げられる。カメラとしては、電荷結合素子(CCD)カメラや相補型金属酸化物半導体(CMOS)センサなどが挙げられる。センサからの信号により、またはカメラで取得した画像を解析することで商品の有無が判断され、商品の取り忘れを防止することができる。
なお、上述したコンテナの構成はあくまで一例であり、商品を格納し、かつ、ロッカー124に収容可能な構成を備えていれば、任意の構成を採用することができる。
4.宅配プログラム
以下、本発明の実施形態の一つに係る宅配プログラムについて、本宅配システムによる宅配方法に即して説明する。宅配プログラムは、少なくとも宅配ボックス120の管理を行う宅配サーバに対し、宅配サーバが関与するプロセスの全てまたは一部を実行させるように構成される。換言すると、宅配サーバは、宅配プログラムの命令に従い、宅配サーバが関与するプロセスの全てまたは少なくとも一部を実行する。
4-1.BtoCモデル
最初に、売主104が商品を提供する企業であり、プラットフォームを経由せずにユーザが売主104に商品を発注する自社サイト型のBtoCモデルを例に用いて説明する。ただし、プラットフォームを経由して商品を発注するケースにおいても、本宅配プログラムを直接、または適宜変更して適用することができる。また、以下の説明では、物流倉庫106から直接商品が宅配ボックス120に配送される例を取り扱うが、ハブ108を介して商品を輸送するケースに対しても、本宅配プログラムを適宜変更して適用することができる。
図10(A)に、宅配システム100を簡略化した模式図を示す。宅配システム100は、売主104が管理する売主サーバ105、および物流倉庫106を管理するとともにコンテナ170の輸送の管理や宅配ボックス120を管理するサーバを含む。また、各配送員が操作する情報端末118が宅配システム100に直接、または物流管理サーバ107の構成の一つとして含まれてもよい。図10に示す例では、宅配プログラムは、物流管理サーバ107上で動作する。なお、売主サーバ105と物流管理サーバ107は、互いに独立したサーバでもよく、両者が一つのサーバに統合されていてもよい。図示しないが、プラットフォームを経由して商品を発注する場合には、プラットフォーム提供者のサーバ(以下、プラットフォームサーバと記す。)が宅配システム100に含まれる。
また、上述した物流管理サーバ107は、コンテナ170の輸送管理や宅配ボックス120の管理を行わず、コンテナ170の輸送管理と宅配ボックス120の管理を行う独立したサーバが物流管理サーバ107から独立したサーバとして宅配システム100に含まれてもよい。この場合には、宅配ボックス120の管理を行う独立したサーバが宅配サーバとなる。あるいは、コンテナ170の輸送管理と宅配ボックス120の管理も互いに独立した異なるサーバで行われてもよい。このような態様は、当該事業者がコンテナ170の輸送と宅配ボックス120の管理を一つまたは複数の事業者に外部委託するビジネス形態などにおいて現れることがあり、物流管理サーバ107は、物流倉庫106を管理する事業者が管理するサーバとして働き、一方、宅配ボックス120の管理を委託された事業者によって管理されるサーバが宅配サーバとして機能する。
(1)発注
ユーザが商品を発注してから商品を出荷するまでの段階のフローの一例を図10(B)に示す。まず、ユーザは、端末102を用い、売主サーバ105にアクセスし、売主サーバ105上のサイトで希望する商品を選択し、発注する(S100)。端末102は、ユーザが操作可能な通信機能を備える端末であり、据え付け型(デスクトップ型)コンピュータ、ノート型コンピュータ、あるいは携帯電話やタブレット、スマートフォンなどの携帯通信端末などが例示される。この時、ユーザは商品の宅配方法を売主サーバ105上のサイトで選択することができる。
商品を発注すると、売主サーバ105は、物流管理サーバ107にアクセスし、商品とその数を含む情報(発注情報)を通知する(S102)。発注情報には、ユーザの選択する宅配方法が含まれてもよい。物流管理サーバ107は、商品の在庫状況、入荷予定状況などを確認し、商品の受注の可否を判断する。商品の受注が可能であると判断された場合には、ユーザによる発注が確定されたことを通知するための信号(発注確定通知信号)を端末102に送信する(S104)。なお、この発注確定通知信号は、端末102に送信せず、売主サーバ105に送信してもよい。この場合、売主サーバ105は、同様の内容を通知するための信号を端末102に送信すればよい。
(2)ユーザ登録
ここで、宅配方法が宅配システム100を利用する場合、物流管理サーバ107は、宅配プログラムの命令に従い、ユーザ登録を行う画面を端末102の表示部に表示させるための信号を送信してもよい(S106)。このときの表示形式やデザイン、表示に含まれる情報は任意に設定することができ、その一例を図11(A)に示す。この図に示されるように、登録のための表示には、ユーザの属性(氏名や住所、電話番号、メールアドレス、パスワードなど)を入力するための入力領域、商品の発送先である宅配ボックス120を一つまたは複数選択するプルダウンメニューを展開させるためのアイコン、入力内容を物流管理サーバ107へ送信するためコマンドキーなどを設けることができる。宅配ボックス120を複数選択する場合には、その優先順位を予め登録できるように画面を構成してもよい。
さらに、現在地(すなわち、端末102の位置)から近距離に位置する宅配ボックス120、および/またはユーザが入力した住所から近距離に位置する宅配ボックス120を検索・表示する画面に移行するためのコマンドキーを配置してもよい。前者のコマンドキーを操作すると、物流管理サーバ107は、端末102の位置座標を要求する信号を端末102に送信し、端末102に搭載されたGPS機能によって取得される位置座標を含む信号を端末102から受信する。その後、物流管理サーバ107は、端末102から取得した位置座標とともに当該位置座標付近の地図を要求するための信号を外部の情報配信サーバに送信し、地図表示用のデータを取得する。さらに、物流管理サーバ107は、物流管理サーバ107に備えられるメモリを参照し、メモリ部に格納されている宅配ボックス120の位置座標と端末102から取得した位置座標に基づいて、端末102から近い宅配ボックス120を一つまたは複数選択する。その後、物流管理サーバ107は、取得した地図と選択された宅配ボックスを端末102の表示部上に表示するための信号を端末102に送信する。このようなプロセスを経ることで、図11(B)に示すように、端末102の表示部上には、ユーザの現在位置を中心とする地図とともに、ユーザの現在位置を示すマーク200や選択された宅配ボックス120を示すマーク202を表示することができる。ユーザが入力した住所から近距離に位置する宅配ボックス120を検索・表示する場合も同様である。
ユーザは、登録画面(図11(A))において必要事項を入力・選択し、登録内容を送信すると(図10(B)、S108)、物流管理サーバ107は、登録内容を確認する画面を端末102の表示部に表示させるための信号を端末102に送信する(S110)。このときの表示内容や方式にも制約はなく、図11(C)に示す一つの表示例では、ユーザの属性に加え、ユーザが予め登録した一つまたは複数の宅配ボックス120とその優先順位などが表示される。また、登録内容を修正、または確定するためのコマンドキーを画面上に配置するよう、上記信号を構成してもよい。登録内容確定のためのコマンドキーを操作することで、ユーザ登録を確定する命令を含む信号が物流管理サーバ107へ送信され(S112)、物流管理サーバ107はこれらの情報をメモリ部に格納する。図示しないが、物流管理サーバ107は、確定した登録内容を表示させる信号を端末102に送信してもよい。なお、ユーザが既にユーザ登録を行っている場合には、上述したプロセスS106からS112を行わなくてもよい。
(3)宅配条件の設定
物流管理サーバ107は、商品の発注確定後、登録済のユーザの端末102に対し、宅配条件を設定する画面を表示させるための信号を端末102に送信する(S114)。このときの表示内容や方式にも制約はなく、図12(A)に示す一つの表示例から理解されるようにユーザの氏名のほか、発注した商品の名称やコード、数量などを表示することができる。画面にはさらに、商品の宅配希望日時を入力するプルダウンメニューを展開するためのアイコンなどを設けてもよい。また、ユーザに宅配ボックス120を選択するためのコマンドキーを配置してもよい。例えば、既に登録された宅配ボックス120を選択するためのコマンドキーや、新たに宅配ボックス120を指定するためのコマンドキーを配置することができる。図示しないが、登録された宅配ボックス120を変更するためのコマンドキーを配置してもよい。登録された宅配ボックス120を選択するためのコマンドキーをユーザが操作した場合には、登録された複数の宅配ボックス120の優先順位を変更する画面を表示させるための信号を物流管理サーバ107から端末102へ送信してもよい。この場合、ユーザ登録時における宅配ボックス120の選択と同様、端末102の現在地またはユーザが入力した住所から近い距離にある宅配ボックス120を検索・選択する画面を表示させるための信号を物流管理サーバ107から端末102へ送信してもよい。
ユーザは、適宜宅配条件を設定し、その内容を送信する(S116)。図示しないが、最終的な確認用画面を表示するための信号を物流管理サーバ107から端末102へ送信し、ユーザが宅配条件を確定するために端末102から送信する信号を物流管理サーバ107で受信してもよい。
(4)認証鍵の生成と送信
宅配条件が確定した後、物流管理サーバ107は、配送するコンテナ170の数や配送先の宅配ボックス120、希望宅配日時に基づき、道路状況や車両の積載状況を考慮して配送に用いる車両、配送コースを選定する。この時、宅配予定日時を見積もってもよい。さらに、宅配ボックス120が選択される。例えば、ユーザが宅配ボックス120の優先順位を指定している場合には、物流管理サーバ107は、各宅配ボックス120から定期的に送信されるロッカー124の空き情報を参照し、この情報に基づいて空のロッカー124または空のコンテナ170が収容されたロッカー124が存在する宅配ボックス120を当該優先順位に従って選択する。ユーザが宅配ボックス120を選択していない場合には、ユーザの住所の近くに設置されている宅配ボックス120のうち、空のロッカー124または空のコンテナ170が収容されたロッカー124が存在する宅配ボックス120を選択すればよい。これにより、商品が配送される宅配ボックス120のボックスID、および商品が格納されるコンテナ170を収容するロッカー124(すなわち、空のロッカー124または空のコンテナ170が収容されたロッカー124)のロッカーIDが物流管理サーバ107上で決定され、ユーザID、ボックスIDおよびロッカーIDが互いに関連付けられる。さらに物流管理サーバ107は、少なくともユーザID、ボックスIDおよびロッカーIDを情報として含む認証鍵を生成する。
なお、宅配ボックス120がロッカー124の空き情報を定期的に取得しない、または当該情報を定期的に送信しない場合には、物流管理サーバ107は、ユーザによって選択されたまたはユーザの住所に基づいて選択された宅配ボックス120のロッカー124の空き情報を要求する命令を当該宅配ボックス120に送信してもよい(図10、S118)。この命令を受け取った宅配ボックス120の制御部144は、空のロッカー124または空のコンテナ170が収容されているロッカー124のロッカーIDを取得し、物流管理サーバ107へ送信すればよい(S120)。
ただし、物流管理サーバ107は、宅配ボックス120を選択する際、配送するコンテナ170を収容するためのロッカー124を選択しなくてもよい。この場合には、ボックスIDのみが物流管理サーバ107上で決定され、ユーザIDとボックスIDが互いに関連付けられ、ユーザIDとボックスIDを情報として含む認証鍵が生成される。後述するように、商品の発注が確定すると、商品の発送に必要なコンテナ170の数を即座に決定することができる。このため、ロッカー124を選択しない場合、必要なコンテナ170の数(すなわち、商品が格納されるコンテナ170を収容するロッカー124の数)をユーザIDとボックスIDに関連付けてもよい。
認証鍵には、その有効期限を情報として含ませてもよい。例えば、認証鍵の生成から1日以上2週間以下、1日以上1週間以下、または1日以上3日以下から選択される期間を物流管理サーバ107上で決定する。この期間は、例えば商品の種類、選択された宅配ボックス120の利用頻度や混雑状況、後述するユーザスコアなどをパラメータとして用いて設定してもよい。認証鍵の生成日時に上記期間を付加した日時を有効期限とすればよい。
その後、物流管理サーバ107は、宅配プログラムの命令に従い、宅配情報を示す画面を表示させるための信号を端末102に送信する(S122)。上記宅配情報は、ユーザが宅配ボックス120を操作してロッカー124を解錠するための認証鍵を含んでもよい。宅配情報に認証鍵が含まれない場合には、認証鍵を別途端末102に送信してもよい。このときの表示内容や方式にも制約はなく、図12(B)に示す一つの表示例から理解されるように、ユーザの氏名、発注した商品の名称やコード、数量とともに、宅配ボックス120など、様々な情報を表示することができる。この表示には配送予定日時が含まれてもよく、宅配ボックス120の詳細(例えば、地図、名称など)を示す画面へ移行するためのリンクや、認証鍵を表示する画面へ移行するためのコマンドキーがさらに設けられてもよい。認証鍵に有効期限を付す場合には、有効期限を表示してもよい。認証鍵を表示する画面の表示内容や方式にも制約はなく、例えば図12(C)に示すように、二次元コードで表される認証鍵とともに、宅配ボックス120の名称や認証鍵の有効期限を表示してもよい。図示しないが、認証鍵はバーコードでもよく、あるいは数字、文字、若しくはこれらの組み合わせで構成されていてもよい。なお、宅配情報は、端末102とともに、あるいは端末102に替えて、ユーザが入力したメールアドレスへ別途送信してもよい。これにより、ユーザは、商品を発注した端末102が携帯端末でない場合でも、宅配情報を端末102とは異なる携帯端末で受信し、当該携帯端末上に認証鍵を表示することができる。
(5)商品の出荷
一方、商品の発注が確定すると、物流倉庫106内では、発注内容に応じて商品166がピッキングされ、コンテナ170に格納される(図13)。商品166のそれぞれは、予め、あるいは格納時に重量が測定され、さらに3Dスキャナによって形状が計測される。このため、注文確定後即座に必要なコンテナ170の数を決定することができる。商品166は、直接コンテナ170に格納してもよく、図13に示すように、可撓性の袋(例えば、ポリエチレンやナイロン、セロファンなどの人工高分子製の袋、紙製の封筒など)162に収容された状態で格納されてもよい。袋162は、透明でも非透明でもよい。一つのコンテナ170に格納される商品166が複数の場合には、袋162を用いることで、ユーザはより簡便に商品166を取り出すことができる。さらに、袋162を用いることで商品166のコンテナ170内で動きが規制されるため、エアクッションや更紙、発泡スチロールなどの緩衝材を商品166と同梱する必要性が大幅に低減される。したがって、商品配送に伴うゴミの消費を大幅に抑制することが可能となり、このことは、本配送方法が地球環境に対する負荷を低減することができる配送方法であることを意味している。
商品166の格納時には、各商品166に付され、商品166を特定する情報がスキャナ116によって読み込まれる(図13参照。)。さらに、格納に用いたコンテナ170のタグ182に含まれるコンテナIDもスキャナ116(あるいは他のスキャナ)によって読み取られる。これにより、物流倉庫106において商品166管理が徹底されるとともに、格納された商品166とコンテナ170のコンテナIDが関連付けられる。また、スキャナ116で読み取られた情報は物流管理サーバ107へ送信されるため、商品166、コンテナID、ユーザID、および配送先である宅配ボックス120のボックスIDとそのロッカーIDが関連付けられる。したがって、各コンテナ170にユーザの個人情報が記載されたラベルなどを貼り付ける必要がない。このことは、ラベル貼り付けのための人的資源の節約やコスト低減を可能にするだけでなく、ゴミの発生や個人情報流出の防止をも可能にする。
格納されたコンテナ170は、発送時間ごと、宅配ボックス120ごと、または発送方面ごとに仕分けされる。上述したように、本配送方法で用いるコンテナ170は、全て同一の形状と大きさを有する。したがって、複数のコンテナ170を三次元状に積み重ねても、空き空間が無く、占有面積と体積が小さくなる。特に、上述したトレンチ186と凸部184をコンテナ170に設けることで、上下に積み上げられたコンテナ170の間で、水平方向(またはx方向)のずれが生じないため、コンテナ170を高く、かつ安全に積み上げることができる。このことは、作業の安全性の向上だけでなく、コンテナ170の仕分け時における省スペースにも寄与する。
格納が完了したコンテナ170は、発送時間ごと、宅配ボックス120ごと、発送方面ごと、配送ルートごと、積み下ろし順などの要素を考慮し、カゴ車と呼ばれる搬送台車164に搭載され(図14)、その後、コンテナ170が搬送台車164ごと輸送・配送される。コンテナ170の仕分け時と同様、コンテナ170は全て同一の大きさと形状を有するため、無駄な空間を生み出すことなく多くのコンテナ170を整然と搬送台車164に搭載することができる(図14参照。)。したがって、少ない搬送台車164を用いて大量のコンテナ170を効率よくかつ安全に輸送・配送することができる。このことは、配送のための車両の削減にも寄与し、作業の安全性向上とともに、輸送・配送コストが削減される。
搬送台車164にコンテナ170を搭載する時、情報端末118を用いてタグ182に含まれる情報が読み取られ、この情報が物流管理サーバ107へ送信され(図10、S124)、物流管理サーバ107によって受信される。これにより、コンテナ170が所定の配送員によって管理され、商品166の出荷が完了して輸送・配送が開始されたことを物流管理サーバ107上で把握することができる。同時に、物流管理サーバ107は、宅配プログラムの命令に従い、情報端末118に対し、各コンテナ170に対応するボックスIDとロッカーIDを送信してもよい(S126)。これにより、配送員は、情報端末118を介して各コンテナ170が収容されるべき宅配ボックス120とロッカー124を把握することができる。
(6)宅配ボックスへの収容
出荷された商品166が格納されたコンテナ170を宅配ボックス120に収容する段階のフローの一例を図15に示す。
コンテナ170が宅配ボックス120まで配送されると、配送員は、情報端末118が受信した情報に基づき、その宅配ボックス120に収容するコンテナ170を搬送台車164から降ろし、コンテナ170に付されたタグ182に含まれるコンテナIDを情報端末118を用いて読み取り、宅配ボックス120に転送する(S130)。例えば、コンテナIDを情報端末118を用いて読み取り、その表示面に表示されるコンテナIDを宅配ボックス120の第1のリーダ130に読み取らせる。第1のリーダ130がRFリーダである場合には、情報端末118を介する無線通信によってコンテナIDを転送してもよい。
宅配ボックス120の制御部144は、情報端末118から読み取ったまたは転送されたコンテナIDを物流管理サーバ107に送信するとともに、このコンテナIDに対応するボックスIDとロッカーIDを要求する命令を含む信号を送受信部150を介して物流管理サーバ107へ送信する(S132)。この信号を受け取った物流管理サーバ107は、対応するボックスIDとロッカーIDを宅配ボックス120に送信する(S134)。なお、コンテナIDを情報端末118で読み取った後、このコンテナIDを宅配ボックス120を介さずに物流管理サーバ107へ送信してもよい。
その後、制御部144は、物流管理サーバ107から受け取ったボックスIDとロッカーIDが自己の宅配ボックス120のボックスIDとロッカーIDであるか否かを判断する。これらのうち少なくとも一つが一致しない場合には、制御部144は音声出力部140やモニター128を制御し、配送先に誤りがあることを配送員に知らせるための音声や表示を出力する。これに対し、物流管理サーバ107から受け取ったボックスIDとロッカーIDが自己の宅配ボックス120のボックスIDとロッカーIDとそれぞれ一致した場合、制御部144は、排出制御機構134を第2のモードで動作させつつ、該当するロッカー124のロック136を解錠する。
物流管理サーバ107が宅配ボックス120を選択する際にロッカー124を選択しない場合には、宅配ボックス120の制御部144は、情報端末118から読み取ったまたは転送されたコンテナIDを物流管理サーバ107に送信する時に(S132)、このコンテナIDに対応するボックスIDを要求する命令を含む信号を物流管理サーバ107へ送信すればよい。この信号を受け取った物流管理サーバ107は、ロッカーIDは送信せず、対応するボックスID、およびボックスIDに関連付けられたコンテナ170の数(つまり、必要とするロッカー124の数)を宅配ボックス120に送信する(S134)。制御部144は、物流管理サーバ107から受け取ったボックスIDが自己の宅配ボックス120のボックスIDと一致すれば、ボックスIDに関連付けられたコンテナ170の数と同数の空のロッカー124または空のコンテナ170が収容されたロッカー124を選択し、選択されたロッカー124の排出制御機構134を第2のモードで動作させつつロック136を解錠する。この時、空のコンテナ170が収容されたロッカー124を優先的に選択することで、空のコンテナ170を効率よく回収することができる。空のロッカー124または空のコンテナ170が収容されたロッカー124が複数存在する場合には、使用頻度の低い順にロッカー124を選択してもよい。使用頻度に基づいてロッカー124を選択することで、ロッカー124の使用頻度を平準化することができ、特定のロッカー124の劣化を防止することができる。
あるいは、情報端末118から読み取ったまたは転送されたコンテナIDを受信した後(S132)、物流管理サーバ107は、ボックスIDに関連付けられたコンテナ170の数と同数のロッカー124を選択し、ボックスIDとロッカーIDを宅配ボックス120に送信してもよい(S134)。
配送員は、商品166が格納されたコンテナ170をロッカー124に差し込む(図16)。当該ロッカー124に空のコンテナ170が収容されている場合には、空のコンテナ170を引き抜いて回収した後に、商品166が格納されたコンテナ170をロッカー124に差し込み、その後、扉126を閉める。制御部144は、扉126が閉じられ、ロック136が施錠されたことを確認した後、第2のリーダ132を制御し、収容されたコンテナ170のコンテナIDが情報端末118から転送されたコンテナIDと一致するかどうかを判定する。これらのコンテナIDが一致しない場合には、再度ロック136を解錠し、音声出力部140やモニター128を制御し、これらのコンテナIDが一致していないことを配送員に知らせるための音声や表示を出力する。
あるいは、ロッカー124のロック136が解錠されると、差し込まれたコンテナ170のコンテナIDを速やかに読み取れるよう、第2のリーダ132を動作させてもよい。これにより、収容されたコンテナ170のコンテナIDと情報端末118から転送されたコンテナIDが一致するかどうかを速やかに判定することができ、配送すべきコンテナ170が差し込まれたか否かを扉126が閉じられる前に配送員に知らせることができる。
一方、これらのコンテナIDが一致する場合には、コンテナ170が適切に収容されたことを知らせるための音声と映像をそれぞれ音声出力部140とモニター128を用いて出力してもよい。その後、制御部144は、第1のモードで動作するように排出制御機構134を制御するとともに、送受信部150を介し、商品166が格納されたコンテナ170が該当するロッカー124に収容されたことを通知する信号を物流管理サーバ107へ送信する(S136)。この信号を受領した物流管理サーバ107は、商品166の発送が完了したことを通知するための信号(配送完了通知信号)を端末102に送信する(S138)。配送完了通知信号には、商品166の発送が完了したことをユーザに知らせるための画面を端末102上に表示する命令が含まれていてもよい。このときの表示の一例を図17に示す。図17に示すように、当該表示には、ユーザの氏名や発注した商品とその数に加え、商品が配送された宅配ボックス120の名称やロッカー124の番号、配送時間(例えば、コンテナ170がロッカー124に収容された時間。)などが含まれてもよい。また、認証鍵の有効期限を示す表示や、宅配ボックス120の詳細(地図など)を示す画面へ移行するためのコマンドキー、認証鍵を表示するためのコマンドキーが表示に含まれてもよい。
なお、物流管理サーバ107は、配送完了通知信号を売主サーバ105にも送信してもよい(図15、S140)。また、図示しないが、売主サーバ105は、当該信号または同様の内容を含む信号を端末102にさらに送信してもよい。あるいは、配送完了通知信号は、宅配ボックス120から端末102や売主サーバ105に直接送信してもよい。
認証鍵の有効期限が近づいてもユーザが商品を取り出さない場合には、有効期限が近づいたことを知らせるための信号を物流管理サーバ107からユーザの端末102に送信してもよい(S142)。例えば、有効期限の1日前あるいは2日前にこの信号を送信してもよい。
一方、有効期限から一定の期間(以下、超過期間と記す。)経過した後も商品166が格納されたコンテナ170が宅配ボックス20内に存在する場合、物流管理サーバ107は、そのコンテナ170が格納されたロッカーIDを含む信号を宅配ボックス120に送信してもよい(S144)。超過期間は、商品166の種類、宅配ボックス120の使用状況、後述するユーザスコアなどをパラメータとして用いて決定してもよい。この信号を受信した宅配ボックス120は、該当するロッカー124の排出制御機構134を第2のモードで動作させつつロック136を解錠し、音声出力部140やモニター128を制御し、このコンテナ170を回収する指示を出力する。これにより、長期間に亘って引き取られない商品166が格納されたコンテナ170が宅配ボックス120内に滞留することを防ぐことができる。回収されたコンテナ170のコンテナIDは情報端末118によって読取られて物流管理サーバ107に送信され(S146)、その後商品166が回収されたことを通知するための信号がユーザの端末102へ送信される(S148)。
(7)商品の取出し
ユーザが商品166を受け取る際には、ユーザは、端末102へ送信された認証鍵を端末102上に表示する。認証鍵は、例えばバーコードや二次元コード、パスワード、および/または暗証番号として表現される。端末102が携帯通信端末でない場合、認証鍵が含まれる宅配情報を受け取った携帯端末上に認証鍵を表示してもよい。その後、認証鍵を第1のリーダ130を介して宅配ボックス120に取得させる(S150)。認証鍵がパスワードや暗証番号として表現される場合には、モニター128上のタッチパネル、または別途設けられるテンキーやキーボードを用いて入力操作を行ってもよい。
認証鍵が宅配ボックス120に取得されると、制御部144は、認証鍵を物流管理サーバ107へ送信する(S152)。物流管理サーバ107は、送信された認証鍵が物流管理サーバ107からユーザに送信した認証鍵と一致するか否かを判断する。両者が一致しない場合は、商品166が配送された宅配ボックス120がユーザが操作している宅配ボックス120ではないことを意味している。この場合、ユーザが操作している宅配ボックス120に対し、商品が実際に配送された宅配ボックス120を案内するための情報(例えば、商品が配送された宅配ボックス120のボックスID)を送信してもよい。さらに、当該宅配ボックス120の制御部144は、音声出力部140やモニター128を制御し、認証鍵が承認されないことや、商品が実際に配送された宅配ボックス120を案内するための情報を出力、表示してもよい。
一方、宅配ボックス120から物流管理サーバ107へ送信された認証鍵が物流管理サーバ107によってユーザに送信された認証鍵と一致することは、認証鍵に対応するコンテナ170がロッカー124のいずれかに収容されていることを意味する。この場合、物流管理サーバ107は、該当するロッカーIDを宅配ボックス120へ送信する(S154)。ロッカーIDを受け取った後、制御部144は、排出制御機構134を第1のモードで動作させ、ロッカーIDに対応するロッカー124のロック136を解除する。これにより、ユーザはロッカー124からコンテナ170を引き出すことができる(図18)。この時、音声出力部140やモニター128を用い、コンテナ170を引き出すことができることをユーザに通知してもよい。
ユーザは、コンテナ170を引き出し、蓋174または蓋174の可動部174aを開けることで、商品166を取り出すことができる。コンテナ170が収容されるロッカー124が比較的高い位置にあり、本体172内部を直接視認できない場合には、ミラー168(図8(B)参照)を利用すれば本体172を間接的に視認できるため、商品166の取り残しも防止することができる。なお、排出制御機構134が第1のモードで動作するため、コンテナ170はロッカー124から完全に引き抜かれない。このため、コンテナ170の盗難を防止することができる。
商品を取り出した後、コンテナ170をロッカー124が内へ押し込む。この時、制御部144は、センサースイッチ142からの信号に基づき、コンテナ170が完全にロッカー124内に収容されたか否かを判断することができる。コンテナ170が完全にロッカー124内に収容されていないと判断された場合には、音声出力部140やモニター128を用い、コンテナ170をさらに奥に押し込むよう、ユーザを促してもよい。その後、扉126を閉めることで、ロック136が施錠される。
ロック136が施錠された後、制御部144は、送受信部150を介し、商品166がユーザによって取り出されたことを通知するための信号(受領通知信号)を物流管理サーバ107へ送信する(図15、S156)。この受領通知信号を受信した物流管理サーバ107は、さらに当該信号、または同様の内容を含む信号を売主サーバ105へ送信してもよい(S158)。これにより、売主104は、商品がユーザによって受領されたことを確認することができる。なお、商品の有無を判断するためのセンサまたはカメラを本体172の内部または蓋174の内側に設け、これらのセンサまたはカメラから得られる情報に基づいて商品166がユーザによって取り出されたことを確認してもよい。
上述したフローは、いずれも一つの例であり、適宜変更してもよい。例えば、物流管理サーバ107は、商品166が格納されたコンテナ170が配送される前に、予めコンテナID、およびそれに関連付けられるボックスIDやロッカーIDを宅配ボックス120に送信してもよい。同様に、物流管理サーバ107が生成する認証鍵を予め宅配ボックス120に送信し、認証鍵の認証を宅配ボックス120内で行ってもよい。
あるいは、商品166が格納されたコンテナ170をロッカー124に収容する際、宅配ボックス120の筐体122またはモニター128上に表示されるボックスIDを含む情報を情報端末118で読み取り、この情報を含む信号(認証要求信号)を情報端末118から物流管理サーバ107に送信するプロセスを含んでもよい。この場合には、認証要求信号を受け取った物流管理サーバ107は、コンテナIDに関連付けられた宅配ボックス120のボックスIDと認証要求信号に含まれるボックスIDを用いて認証作業を行う。認証に成功した場合、宅配ボックス120に対しロッカーIDが物流管理サーバ107から送信され、ロッカーIDに対応するロッカー124のロック136が制御部144によって順次解錠される。これと同時に、当該ロッカー124に該当するコンテナ170のコンテナIDをモニター128上に表示し、差し込むべきコンテナ170を配送員に通知してもよい。
(8)代理受取
ユーザによっては、宅配ボックス120まで商品を取りに行くことが困難であり、第三者に商品の取出しを依頼する場合がある。あるいは、第三者のために商品を発注し、第三者にとって利便性の高い宅配ボックス120に商品を直送するケースも考えられる。このようなユーザのために、代理受取を委託する第三者(代理受取人)を予め設定することもできる。代理受取人は、物流倉庫106を管理する事業者または宅配ボックス120を管理する事業者によって予め選定される代理受取人から選択してもよく、あるいはユーザが任意に指定してもよい。ユーザが任意に指定する場合には、予めユーザ登録が完了したユーザだけが代理受取人として選択できるように宅配プログラムを構成してもよい。図11(D)は、図11(A)に示される代理受取人設定用のコマンドキーを操作した後に移行する画面の一例であり、物流倉庫106を管理する事業者または宅配ボックス120を管理する事業者によって選定された代理受取人から一つまたは複数を選択するためのチェックボックスが示されている。ユーザはこの画面上で代理受取人を選択することができる。図示しないが、代理受取人をユーザが任意に指定する場合には、その代理受取人の属性や連絡先(メールアドレス、電話番号)、ユーザとの関係などを入力・選択する画面へ移行するためのアイコンやコマンドキーを配置してもよい。
代理受取を希望するユーザが商品を発注した場合には、物流管理サーバ107は、認証鍵を端末102ではなく、あるいは端末102とともに、代理受取人の端末へ送信してもよい。あるいは、物流管理サーバ107は、認証鍵を表示させるための信号中に認証鍵を転送するためのコマンドキーを表示させるための命令を含ませてもよい(図12(C)参照。)。図12(D)は当該コマンドキーを操作した場合に移行する画面の一例である。ここでは、転送先である複数の代理受取人から一つを選択するプルダウンメニューを展開するためのアイコンや、認証鍵の転送を実行するためのコマンドキーが表示された例が示されている。
4-2.CtoCモデル
本発明の実施形態の一つに係る宅配プログラムは、上述したBtoCモデルとは異なる顧客-顧客間の取引(個人間取引、CtoCモデル)にも適用することができる。以下、宅配プログラムについて、宅配システム100を利用するCtoCモデルの宅配方法に即して説明する。なお、BtoCモデルの宅配方法と同様または類似する点については説明を割愛することがある。BtoCモデルの宅配方法と同様、宅配プログラムは、少なくとも宅配ボックス120の管理を行う宅配サーバに対し、当該サーバが関与するプロセスの全てまたは一部を実行させるように構成される。換言すると、宅配サーバは、宅配プログラムの命令に従い、宅配サーバが関与するプロセスの全てまたは少なくとも一部を実行する。
図19(A)にCtoCモデルに適用した場合の宅配システム100の模式図を示す。ここでは、第1の端末102-1と第2の端末102-2をそれぞれ利用する第1のユーザと第2のユーザの間で取引が行われ、第1のユーザが売主、第2のユーザが買主であるとする。この宅配システム100は、第1のユーザと第2のユーザがそれぞれ利用する第1の宅配ボックス120-1、第2の宅配ボックス120-2とともに、プラットフォーム提供者112のプラットフォームサーバ113、および物流管理サーバ107を含む。また、各配送員が操作する情報端末118が宅配システム100に直接、または物流管理サーバ107の構成の一つとして含まれてもよい。
(1)発注および発送条件の設定
CtoCモデルにおける本宅配方法のフローの一例を図19(B)に示す。ここでは、重複説明を避けるため、第1のユーザと第2のユーザがユーザ登録を行うためのフローは省略されている。第1のユーザが商品を出品するフローも割愛するが、第1のユーザは、出品時に商品の発送のための宅配ボックス120を予め選択してもよく、あるいは複数の宅配ボックス120を選択し、同時に優先順位を付与してもよい。
第2のユーザは、第2の端末102-2を用いてプラットフォームサーバ113にアクセスし、プラットフォーム上で商品を発注する(S160)。この時、第2のユーザは、発送希望日に加え、商品が配送される第2の宅配ボックス120-2を指定してもよい。さらに、複数の宅配ボックス120を選択し、同時に優先順位を付与してもよい。発注が確定すると、発注が確定したことを通知するための信号がプラットフォームサーバ113から第1の端末102-1と第2の端末102-2にそれぞれ送信される(S162、S164)。
発注が確定すると、プラットフォームサーバ113は、取引の内容を含む通知を物流管理サーバ107に送信する(S166)。取引の内容には、第1のユーザと第2のユーザのユーザIDや住所、商品の内容と数量、第1のユーザの希望発送日、または第2のユーザの希望宅配日などが含まれてもよい。その後、第1のユーザが商品を発送するために必要な情報を入力・選択する画面を表示するための信号を第1の端末102-1へ送信する(S168)。このときの表示内容や方式にも制約はなく、一例を図20(A)に示す。この図に示すように、第1のユーザの氏名などの属性、発送予定の商品の名称ならびに数量、発送先の氏名や属性などが表示されるように信号を構成すればよい。BtoCモデルにおける宅配条件の設定と同様、商品を送付する際に利用する宅配ボックス120を複数選択する、宅配ボックス120に優先順位を付与する、および/または第1のユーザの住所若しくは第1の端末102-1から近い距離に設置された宅配ボックスを検索・選択できるように画面を構成してもよい。
第1のユーザは、適宜発送条件を設定し、その内容を送信する(図19(B)、S170)。図示しないが、最終的な確認用画面を表示するための信号を物流管理サーバ107から第1の端末102-1へ送信し、第1のユーザが発送条件を確定するために端末102から送信する信号を物流管理サーバ107で受信してもよい。
(2)認証鍵の生成と送信
第1の端末102-1から発送条件を含む信号を受信すると、物流管理サーバ107は、配送する他のコンテナ170の数や配送先、宅配日時、ならびに第1のユーザの希望発送日時などに基づき、道路状況や車両の積載状況を考慮して配送に用いる車両、配送コースを選定する。この時、同時に商品受け取り予定日時を見積もってもよい。同時に、宅配ボックス120を選択する。例えば、第1のユーザが宅配ボックス120の優先順位を指定している場合には、物流管理サーバ107は、各宅配ボックス120から定期的に送信されるロッカー124の空き情報に基づき、空のコンテナ170が収容されたロッカー124が存在する宅配ボックス120を当該優先順位に従って選択する。第1のユーザが宅配ボックス120を選択していない場合には、第1のユーザの住所の近くに設置されている宅配ボックス120のうち、空のコンテナ170が収容されたロッカー124が存在する宅配ボックス120を選択すればよい。これにより、第1のユーザが商品を格納するための第1の宅配ボックス120-1のボックスID、および第1のユーザが発送する商品が格納されるコンテナ170を収容するロッカー124(すなわち、空のコンテナ170が収容されたロッカー124)のロッカーID、および空のコンテナ170のコンテナIDが物流管理サーバ107上で決定され、第1のユーザのユーザIDとともに互いに関連付けられる。さらに物流管理サーバ107は、少なくともユーザID、ボックスIDおよびロッカーIDを情報として含む認証鍵を生成する。BtoCモデルと同様、認証鍵に有効期限を設定してもよい。
なお、宅配ボックス120がロッカー124の空き情報を定期的に取得しない、または当該情報を定期的に送信しない場合には、物流管理サーバ107は、ユーザによって選択されたまたはユーザの住所に基づいて選択された第1の宅配ボックス120-1に対し、ロッカー124の空き情報を要求する命令を送信してもよい(図19、S172)。この命令を受け取った第1の宅配ボックス120-1の制御部144は、空のコンテナ170が収容されているロッカー124のロッカーIDを取得し、物流管理サーバ107へ送信すればよい(S174)。
その後、物流管理サーバ107は、商品格納のために必要な情報(商品発送情報)を示す画面を表示させるための信号を第1の端末102-1に送信する(S176)。商品発送情報は、第1のユーザが第1の宅配ボックス120-1を操作してロッカー124を解錠するための認証鍵を含んでもよい。商品発送情報に認証鍵が含まれない場合には、認証鍵を別途端末102に送信してもよい。このときの表示内容や方式にも制約はなく、図20(B)に示す一つの表示例では、ユーザの氏名のほか、商品受け取り日時、宅配ボックス120の名称、認証鍵が表示されている。図示しないが、認証鍵の有効期限や発注した商品の名称と数量の表示、宅配ボックス120の詳細(例えば、地図、名称など)を示す画面へ移行するためのリンクなどがさらに設けられてもよい。
(3)商品の格納とコンテナの回収
第1のユーザが商品を空のコンテナ170に格納する際には、第1のユーザは、受信した認証鍵を第1の端末102-1上に表示し、第1のリーダ130を介して第1の宅配ボックス120-1に取得させる(図19(B)、S178)。認証鍵がパスワードや暗証番号として表現される場合には、モニター128上のタッチパネル、または別途設けられるテンキーやキーボードを用いて入力操作を行ってもよい。
認証鍵の認証から商品の格納は、BtoCモデルにおける商品の取出しと同様であるため、詳細な説明は割愛する。簡潔に述べると、認証鍵の認証が成功すると、該当するロッカーIDが物流管理サーバ107から宅配ボックス120へ送信され、排出制御機構134が第1のモードで動作する状態でロッカー124のロック136が解錠される。第1のユーザはロッカー124からコンテナ170を引き出し(図18参照。)、商品をコンテナ170に格納する。商品は、梱包材を用いずに直接格納してもよく、段ボールまたは可撓性の袋などの簡易的梱包材に収容された状態で格納してもよい。この後、コンテナ170をロッカー124に戻し、扉126が閉じられる。
制御部144は、センサースイッチ142からの信号に基づきいてコンテナが所定の位置にあるか否かを確認し、さらにロック136が施錠されたか否かを確認する。これらの確認が終了すると、制御部144は、第1のモードで動作するように排出制御機構134を制御するとともに、送受信部150を介し、商品が格納されたことを通知する信号を物流管理サーバ107へ送信する(図19、S180)。この信号を受信した物流管理サーバ107は、商品を受領したことを通知するための信号(受領通知信号)を第1の端末102-1に送信してもよい(S182)。この信号には、商品がコンテナ170に格納され、発送準備が整ったことを第1のユーザが認識するための画面を第1の端末102-1の表示部上に表示するための命令を含む。このときの表示内容や方式にも制約はなく、一例を図20(C)に示す。図20(C)に示すように、第1のユーザの氏名や商品が格納された宅配ボックス120の名称、商品の受領日時(すなわち、商品が格納された日時)などが表示されるよう、受領通知信号を構成すればよい。商品の発送状況を随時把握する画面に移行するためのコマンドキーをさらに配置してもよい。
コンテナの回収においては、BtoCモデルにおける宅配ボックス120へのコンテナ170の収容と同様である。例えば配達員は、第1の宅配ボックス120-1の筐体122またはモニター128上に表示されるボックスIDを含む情報を情報端末118で読み取り、この情報を含む信号を情報端末118から物流管理サーバ107に送信する(図19(B)、S184)。この信号を受け取った物流管理サーバ107は、第1のユーザの商品がコンテナ170内に格納されているか否かを判断し、格納されている場合には、そのコンテナ170が収容されたロッカー124のロッカーIDを宅配ボックス120へ送信する(S186)。その後、制御部144は、このロッカーIDに対応するロッカー124を第2のモードで動作させつつ、ロック136を解錠する。これと同時に、当該ロッカー124に該当するコンテナ170のコンテナIDや、コンテナ170の宅配ボックス120での位置を示す図などをモニター128上に表示し、回収すべきコンテナ170を配送員に通知してもよい。
あるいは、第1の宅配ボックス120-1へ収容すべき他のコンテナ170がある場合には、他のコンテナ170のコンテナIDを情報端末118で読み取り、直接または第1の宅配ボックス120-1を介して物流管理サーバ107へ送信する。このコンテナIDを受信した物流管理サーバ107は、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170が収容されているか否かを判断し、収容されている場合には、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170が収容されているロッカーIDを第1の宅配ボックス120-1へ送信してもよい。
配達員は、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170を抜き取り、扉126を閉める。この時、他の商品が格納されたコンテナ170または空のコンテナ170をロッカー124にはめ込んでもよい。制御部144は、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170が抜き取られたことをセンサースイッチ142からの信号などに基づいて検知すると、コンテナ170が抜き取られて発送が開始されたことを通知するための信号を物流管理サーバ107へ送信してもよい(S188)。また、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170のコンテナIDは、配送員によって情報端末118によって読取られる。この時においても、発送が開始されたことを通知するための信号を情報端末118から物流管理サーバ107へ送信してもよい(S190)。これにより、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170発送が開始されたことを物流管理サーバ107上で把握することができる。
その後、第1のユーザの商品が格納されたコンテナ170は、直接またはハブ108を介して物流倉庫106へ輸送される。なお、このコンテナ170を直接第2の宅配ボックス120-2へ配送してもよい。
(4)商品の出荷、第2の宅配ボックスへの収容、および商品の取出し
物流倉庫106へ輸送されたコンテナ170は、その後第2の宅配ボックス120-2へ出荷され、第2の宅配ボックス120-2から第2のユーザによって商品が取り出される。これらのプロセスは、BtoCモデルにおける商品の出荷、宅配ボックスへの収容、および商品の取出しと同様であるため、説明は割愛する。
上述したように、本発明の実施形態の一つに係る宅配プログラムによって制御される宅配システムと宅配方法では、専用のコンテナ170を用いて商品166を宅配し、コンテナ170は宅配のために再利用される。また、コンテナ170の大きさも商品に適合した大きさである。このため、段ボールなどの梱包材や同梱する緩衝材を消耗品として用いる従来の宅配システムや宅配方法と比較し、ゴミの量を大幅に低減することができる。また、コンテナ170は全て同一の形状と大きさを有するため、取り扱いが容易であり、コンパクトに積み上げることができる。このため、小型の搬送台車164や車両を用いても大量のコンテナ170を扱うことができ、宅配コストの大幅なコスト削減が可能となる。
5.応用
以下に述べるように、本発明の実施形態の一つである宅配プログラムを応用することで、様々なユーザサービスを提供することが可能であり、これにより、ユーザは様々なユーザ体験を享受することができる。
例えば、ユーザが宅配システム100を利用して商品の発送を依頼した回数を物流管理サーバ107上でカウントし、ユーザスコアとして物流管理サーバ107に備えられるメモリ部に随時格納してもよい。ユーザスコアが高いユーザに対しては、発送料金の割引、ロッカー124の優先的な確保、専用ロッカーの設定などのサービスを提供するように宅配プログラムを構成してもよい。
あるいは、ユーザスコアに応じて、各宅配ボックス120のロッカー124のうち、より使用しやすいロッカー124、すなわち、商品の格納や取出しを容易に行えるロッカー124を優先的に選択できるよう、宅配プログラムを構成してもよい。より具体的には、ユーザスコアの低いユーザが宅配システム100を利用する場合には、選択された宅配ボックス120の利用可能なロッカー124をランダムに選択する、あるいは使用頻度の低いロッカー124から順に選択する。これにより、ロッカー124の使用頻度を均等にすることができ、一部または特定のロッカー124の劣化を抑制し、故障を防止することができる。一方、ユーザスコアの高いユーザが宅配システム100を利用する場合には、選択された宅配ボックス120の利用可能なロッカー124のうち、特定のロッカー124から優先的に選択するよう、宅配プログラムを構成してもよい。特定のロッカー124は、商品の格納・取出しの容易性といった利便性を考慮して適宜決定すればよく、例えば扉の位置、コンテナ170を引き出した際の蓋174の位置、または把手176の位置などがユーザの平均的な目の高さよりも低く、膝の高さよりも高い位置にあるロッカー124を特定のロッカー124として設定すればよい。
あるいは、ロッカー124の占有時間を用いてユーザスコアに重み付けを行ってもよい。例えばユーザが発注した商品166の発送が完了したことを通知するための信号(配送完了通知信号)を端末102に送信した時刻から商品166がユーザによって取り出されたことを通知するための信号(受領通知信号)が物流管理サーバ107へ送信された時刻までをロッカー124の占有時間とすればよい。CtoCモデルにおいては、商品発送のために必要な情報(商品発送情報)を示す画面を表示させるための信号を第1の端末102-1に送信した時刻から商品が格納されたことを通知する信号を物流管理サーバ107へ送信した時刻までを占有時間としてもよい。各ユーザの占有時間を宅配システム100の利用回数で除した平均占有時間を用い、ユーザスコアに重み付けを行えばよい。あるいは占有時間が所定の時間よりも短い利用があった場合にユーザスコアに対して重み付けを行ってもよい。
あるいは、宅配ロッカー120内の空のコンテナ170の数に基づいてユーザスコアを獲得する機会をユーザに与えてもよい。上述したように、宅配システム100では、ロッカー124から空のコンテナ170を引き抜き、商品166が格納されたコンテナ170を当該ロッカー124に差し込むことで商品の発送が行われる。このため、ユーザによる商品166の回収が遅延すると、空のコンテナ170の数が減少し、他の商品の発送に影響を与えてしまう。このような悪影響を防ぐため、空のコンテナ170が収容されたロッカー124の割合が低下した場合(例えば、ロッカー124の全数に対する割合が30%以下、20%以下、または10%以下になった時)、商品166を取り出していないユーザの端末102に対して商品の受取りを促す促進通知を送信してもよい。この時、商品166を取り出すとユーザスコアが獲得できる旨の表示を促進通知に含めてもよい。さらに、商品166を取り出すまでの時間が短いほど多くのユーザスコアが獲得できる旨の表示を本通知に含めてもよい。ユーザによって商品166が取り出されると、物流管理サーバ107は、一定のユーザスコアを加算する、あるいは、促進通知の通知時刻からユーザが商品166を取り出した時刻までの時間に応じてユーザスコアを加算すればよい。
上述したように、認証鍵の有効期限を経過した場合、配送すべき商品166が格納されたコンテナ170を回収することができる。この場合には、この商品166を再配送するためのサービスを提供することも可能である。例えば、物流管理サーバ107から商品166が回収されたことを通知する信号(図15、S148)には、図20(D)に示すような再配送を設定するための画面を表示するための命令が含まれてもよい。この画面の案内に従って操作することで、ユーザは再配送サービスを享受することができる。この時、商品166が配送される宅配ボックス120を変更できるよう、画面を構成してもよい。
さらに、通常の配送よりもより早い配送サービス(以下、スピード便と記す。)を享受できるように宅配プログラムを構成してもよい。この場合、例えば宅配条件設定の際(図12(A)参照。)、ユーザの端末102上にスピード便を利用するためのアイコンまたはコマンドキーを表示させるように宅配プログラムを構成すればよい。ユーザによってスピード便が選択された場合、物流管理サーバ107は、配送ルートを最適化するためのアルゴリズム(例えば、局所探索法、クラスタリング/ルート最適化アルゴリズム、コスト最小型ルート配送最適アルゴリズムなど)を利用し、選択された宅配ボックス120へ商品166を配送する最適ルートを探索する。配送員がこのルートに従って商品166を配送することで、より早く商品166をユーザへ配送することができる。なお、最適ルートの探索は、物流管理サーバ107とは異なるサーバ上で行ってもよい。
6.コンピュータ可読記録媒体
上述した宅配プログラムは、コンピュータ可読記録媒体に格納された状態で提供されてもよく、ネットワーク110を介して配布され、宅配サーバにダウンロードできる状態であってもよい。宅配プログラムが格納されたコンピュータ可読記録媒体も本発明の実施形態の一つである。
コンピュータ可読記録媒体の例としては、ハードディスク、フレキシブルディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのような宅配プログラムの命令を格納して実行するように構成されたハードウェア装置が含まれる。宅配プログラムの命令は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してサーバによって実行される高級言語コードを含む。宅配プログラムは、コンピュータ可読媒体から宅配サーバに備えられるメモリ部にインストールされる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態の表示装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
100:宅配システム、102:端末、102-1:第1の端末、102-2:第2の端末、104:売主、105:売主サーバ、106:物流倉庫、107:物流管理サーバ、108:ハブ、110:ネットワーク、112:プラットフォーム提供者、113:プラットフォームサーバ、116:スキャナ、118:情報端末、120:宅配ボックス、120-1:第1の宅配ボックス、120-2:第2の宅配ボックス、122:筐体、124:ロッカー、126:扉、128:モニター、130:第1のリーダ、132:第2のリーダ、134:排出制御機構、136:ロック、138:ガイド、140:音声出力部、142:センサースイッチ、144:制御部、146:メモリ部、148:バッテリ、150:送受信部、152:台座、154:車輪、156:牽引治具、158:換気扇、160:太陽電池、162:袋、164:搬送台車、166:商品、168:ミラー、170:コンテナ、170-1:コンテナ、170-2:コンテナ、172:本体、172a:底板、172b:前板、172c:側板、172d:先板、174:蓋、174a:可動部、174b:固定部、176:把手、178:ロック、180:ストッパ、182:タグ、184:凸部、186:トレンチ、190:ヒンジ、200:マーク、202:マーク

Claims (16)

  1. 複数の宅配ボックス、および前記複数の宅配ボックスと通信可能なように接続される宅配サーバを含む宅配システムに用いられるプログラムであり、
    前記複数の宅配ボックスのそれぞれは、互いに同一の形状と大きさを有する、商品を格納するための複数のコンテナから任意に選択される一つを選択的に収容するロッカーを複数備え、
    前記プログラムは、前記宅配サーバに、
    ユーザが前記複数の宅配ボックスの一つを選択するための画面を前記ユーザの端末の表示部に表示させるための信号を前記端末に送信すること、
    前記複数の宅配ボックスの一つを選択する信号を前記端末から受信すること、および
    前記ユーザに選択された前記宅配ボックスに含まれる前記複数のロッカーのうち、前記コンテナが収容されていない前記ロッカーまたは空の前記コンテナが収容されている前記ロッカーを選択すること
    を実行させる、宅配プログラム。
  2. 前記宅配サーバに、
    前記複数の宅配ボックスの各々から、前記コンテナが収容されていない前記ロッカーに付されたロッカー識別子および空の前記コンテナが収容されている前記ロッカーに付されたロッカー識別子を受信すること
    をさらに実行させる、請求項1に記載の宅配プログラム。
  3. 前記宅配サーバに、
    定期的に前記ロッカー識別子を受信すること
    をさらに実行させる、請求項2に記載の宅配プログラム。
  4. 前記宅配サーバに、
    前記ロッカー識別子の通知を要求する信号を前記複数の宅配ボックスの各々に送信すること
    をさらに実行させる、請求項2に記載の宅配プログラム。
  5. 前記宅配サーバに、
    前記商品が格納された前記コンテナに付されたコンテナ識別子を前記ユーザが選択した前記宅配ボックスから受信すること、および
    前記ロッカー識別子を前記ユーザが選択した前記宅配ボックスに送信すること
    をさらに実行させる、請求項2に記載の宅配プログラム。
  6. 前記宅配サーバに、
    前記商品が格納された前記コンテナに付されたコンテナ識別子を読み取り可能な情報端末から前記コンテナ識別子を受信すること、および
    前記ロッカー識別子を、前記ユーザに選択された前記宅配ボックスに送信すること
    をさらに実行させる、請求項2に記載の宅配プログラム。
  7. 前記宅配サーバに、
    前記複数の宅配ボックスの各々に付されたボックス識別子を読み取り可能な情報端末から、前記ユーザに選択された前記宅配ボックスの前記ボックス識別子を受信すること、および
    前記ロッカー識別子を前記ユーザに選択された前記宅配ボックスに送信すること
    をさらに実行させる、請求項2に記載の宅配プログラム。
  8. 前記宅配サーバに、
    決定された前記ロッカーに前記商品が格納された前記コンテナが収容されたことを通知する信号を前記ユーザに選択された前記宅配ボックスから受信すること
    をさらに実行させる、請求項1に記載の宅配プログラム。
  9. 前記宅配サーバに、
    決定された前記ロッカーを解錠するための認証鍵を生成し、前記ユーザの前記端末に送信すること
    をさらに実行させる、請求項1に記載の宅配プログラム。
  10. 前記宅配サーバに、
    前記商品が格納された前記コンテナから前記商品が取り出されたことを通知する信号を前記ユーザに選択された前記宅配ボックスから受信すること
    をさらに実行させる、請求項1に記載の宅配プログラム。
  11. 前記宅配サーバに、
    空の前記コンテナが収容されている前記ロッカーを解錠するための認証鍵を生成し、前記ユーザの前記端末に送信すること
    をさらに実行させる、請求項1に記載の宅配プログラム。
  12. 前記宅配サーバに、
    空の前記コンテナに前記商品が格納されたことを通知する信号を前記ユーザに選択された前記宅配ボックスから受信すること
    をさらに実行させる、請求項11に記載の宅配プログラム。
  13. 前記宅配サーバに、
    前記複数の宅配ボックスの各々に付されたボックス識別子を読み取り可能な情報端末から、前記ユーザに選択された前記宅配ボックスの前記ボックス識別子を受信すること、および
    前記商品が格納された前記コンテナが収容された前記ロッカーに付されたロッカー識別子を前記ユーザに選択された前記宅配ボックスに送信すること、
    をさらに実行させる、請求項12に記載の宅配プログラム。
  14. 前記宅配サーバに、
    前記商品が格納された前記コンテナが前記ロッカーから抜き取られたことを通知する信号を前記ユーザに選択された前記宅配ボックスから受信すること、
    をさらに実行させる、請求項12に記載の宅配プログラム。
  15. 複数の宅配ボックス、および前記複数の宅配ボックスと通信可能なように接続される宅配サーバを含む宅配システムに用いられる宅配サーバであり、
    前記複数の宅配ボックスのそれぞれは、互いに同一の形状と大きさを有する、商品を格納するための複数のコンテナから任意に選択される一つを選択的に収容するロッカーを複数備え、
    前記宅配サーバは宅配プログラムに従って動作し、
    前記宅配プログラムは、前記宅配サーバに、
    ユーザが前記複数の宅配ボックスの一つを選択するための画面を前記ユーザの端末の表示部に表示させるための信号を前記端末に送信すること、
    前記複数の宅配ボックスの一つを選択する信号を前記端末から受信すること、および
    前記ユーザに選択された前記宅配ボックスに含まれる前記複数のロッカーのうち、前記コンテナが収容されていない前記ロッカーまたは空の前記コンテナが収容されている前記ロッカーを選択すること
    を実行させる、宅配サーバ。
  16. 請求項1に記載の宅配プログラムが格納された、コンピュータ可読記録媒体。
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