JP2022547723A - Cnpバリアントおよびそのコンジュゲート - Google Patents

Cnpバリアントおよびそのコンジュゲート Download PDF

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Abstract

Figure 2022547723000001
本開示は、一般に、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNR)の安定なバリアント、および骨関連障害を治療するためのその使用に関する。本開示は、増加した循環半減期および水性媒体中での安定性を有するC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の新規バリアント、そのようなCNPバリアントを含む薬学的組成物、およびそのようなCNPバリアントを使用して、軟骨無形成症などの骨関連障害を含むが、これらに限定されない、CNPに応答性の障害を治療する方法に関する。
【選択図】図2A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月16日に出願された米国仮特許出願第62/901,093号、2019年11月13日に出願された米国仮特許出願第62/935,050号、2020年1月20日に出願された米国仮特許出願第62/963,350号、2020年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/964,852号、および2020年6月12日に出願された米国仮特許出願第63/038,667号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
電子的に提出された資料の参照による組み込み
本開示の一部である配列表を明細書と同時にテキストファイルとして提出する。配列表を含むテキストファイルの名称は、「54736_Seqlisting.txt」であり、これは2020年8月6日に作成され、サイズは54,429バイトである。配列表の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般に、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)のバリアント、CNPバリアントを含む薬学的組成物、および使用方法に関する。CNPバリアントは、骨格異形成症(例えば、軟骨無形成症)などの、骨関連障害を含むがこれらに限定されない、CNPに応答する疾患の治療のための治療剤として有用である。
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)(Biochem.Biophys.Res.Commun.,168:863-870(1990)(CNP前駆体タンパク質、NPPCに対するGenBank寄託番号NP_077720)(J.Hypertens.,10:907-912(1992))は、17アミノ酸のループ構造(Levin et al.,N.Engl.J.Med.,339:863-870(1998))を有するペプチド(ANP、BNP、CNP)のファミリーにおける小さな一本鎖ペプチドであり、複数の生物学的プロセスにおいて重要な役割を有する。CNPはナトリウム利尿ペプチド受容体-B(NPR-B、GC-B)と相互作用して、サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)の生成を刺激する(J.Hypertens.,10:1111-1114(1992))。CNPは、中枢神経系、生殖管、骨、および血管内皮など、広く発現している(Hypertension,49:419-426(2007))。
ヒトでは、CNPは、最初にナトリウム利尿ペプチド前駆体C(NPPC)遺伝子から一本鎖126アミノ酸プレプロポリペプチドとして産生される(Biochem.Biophys.Res.Commun.,168:863-870(1990))。シグナルペプチドの除去によりプロCNPが生成され、エンドプロテアーゼであるフューリンによるさらなる切断により、活性な53アミノ酸ペプチド(CNP-53)が生成される。これは、未知の酵素によって再度分泌および切断され、成熟した22アミノ酸ペプチドを産生する。(CNP-22)(Wu,J.Biol.Chem.278:25847-852(2003))。CNP-53とCNP-22とはそれらの分布が異なり、CNP-53は組織で優勢であるが、CNP-22は主に血漿および脳脊髄液に見られる(J.Alfonzo,Recept.Signal.Transduct.Res.,26:269-297(2006))。CNP-53およびCNP-22はどちらもNPR-Bと同様に結合する。
cGMP生成によって媒介される下流シグナル伝達は、軟骨内骨化を含む多種多様な生物学的プロセスに影響を及ぼす。例えば、マウスモデルにおけるCNPまたはNPR-Bのいずれかのノックアウトは、より短い長骨および椎骨を伴う矮小化された表現型を有する動物をもたらす。適切なCNPシグナル伝達をブロックするヒトNPR-Bの変異が同定されており、小人症を引き起こす(Olney,et al.,J.Clin.Endocrinol.Metab.91(4):1229-1232(2006)、Bartels,et al.,Am.J.Hum.Genet.75:27-34(2004))。対照的に、高レベルのCNPを産生するように操作されたマウスは、細長い長骨および椎骨を示す。
CNP(CNP22)の治療的使用は、その短い血漿半減期によって制限されており、これはヒトにおいてインビボで2.6分であることが示されている(J Clin.Endocrinol.Metab.,78:1428-35(1994))。より長いインビボ血清半減期を有し、野生型CNPと同様またはその改善された活性を示すCNPバリアントは、持続可能な治療戦略にとって重要である。
Biochem.Biophys.Res.Commun.,168:863-870(1990) J.Hypertens.,10:907-912(1992) Levin et al.,N.Engl.J.Med.,339:863-870(1998) J.Hypertens.,10:1111-1114(1992) Hypertension,49:419-426(2007)
本開示は、増加した循環半減期および水性媒体中での安定性を有するC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の新規バリアント、そのようなCNPバリアントを含む薬学的組成物、およびそのようなCNPバリアントを使用して、軟骨無形成症などの骨関連障害を含むが、これらに限定されない、CNPに応答性の障害を治療する方法に関する。
様々な実施形態において、本開示は、PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号1)、PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号6)、およびPGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)からなる群から選択されるC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)のバリアントを提供する。
様々な実施形態において、本開示は、PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号1)、PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号6)、PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)、およびPGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号7)からなる群から選択されるC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)のバリアントを提供する。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、アセチル基をさらに含む。様々な実施形態において、アセチル基は、ペプチドのN末端上にある。様々な実施形態において、ペプチドは、C末端にOHまたはNH基をさらに含む。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、コンジュゲート部分を含む。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、CNP環状ドメインの残基上、またはCNP環状ドメイン以外の部位にある。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、リジン残基上にある。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、1つ以上の酸部分を含む。様々な実施形態において、酸部分は、疎水性酸である。
様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、親水性スペーサーに連結された1つ以上の酸部分を含む。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、任意のアミノ酸である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、ガンマグルタミン酸(γGlu)である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、OEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、ガンマグルタミン酸(γGlu)またはOEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、1つまたは2つ以上のOEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)に連結されたガンマグルタミン酸(γGlu)である。様々な実施形態において、酸部分は、脂肪酸である。例示的な脂肪酸には、短鎖、中鎖、もしくは長鎖脂肪酸、またはジカルボン酸脂肪酸が含まれる。様々な実施形態において、脂肪酸は飽和または不飽和である。C-6、C-8、C-10、C-12、C-14、C-16、C-18、またはC-20脂肪酸を含むがこれらに限定されない、C-6~C-20脂肪酸、飽和または不飽和が企図される。様々な実施形態において、脂肪酸は、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、またはそれらの二酸である。
様々な実施形態において、酸部分および親水性スペーサーは、構造AEEA-AEEA-γGlu-C18DAを有する。様々な実施形態において、酸部分および親水性スペーサーは、以下の構造を有し、
Figure 2022547723000002
、式中、「
Figure 2022547723000003
」は、CNPバリアントへの付着点を表す。様々な実施形態において、「
Figure 2022547723000004
」は、加水分解可能なリンカーへの付着点を表し、加水分解可能なリンカーは、CNPバリアントに付着される。様々な実施形態において、加水分解可能なリンカーは、無傷のCNPバリアントを放出することができる。
様々な実施形態において、コンジュゲート部分を有するCNPバリアントは、放出調節組成物の成分である。様々な実施形態において、放出調節組成物は、延長放出組成物である。様々な実施形態において、コンジュゲート部分および加水分解可能なリンカーを含むCNPバリアントは、CNPバリアントを放出することができ、(i)CNPバリアントの約20%未満は、1日目までに放出され、(ii)pH7~7.6で、CNPバリアントの約90%は、毎週放出されるか、またはCNPバリアントの約90%は、隔週で放出されるか、またはCNPバリアントの約90%は、毎月放出される。
様々な実施形態において、(i)pH7.0~7.6において、約25%未満、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、または約75%のペプチドが1日目までに放出され、(ii)pH7~7.6において、ペプチドの約90%が毎週放出されるか、またはペプチドの約90%が隔週で放出されるか、またはペプチドの約90%が毎月放出される。さらに、(i)pH7.0~7.6において、約25%未満、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、または約75%のペプチドが1日目までに放出され、(ii)pH7~7.6において、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が毎週放出されるか、または、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が隔週で放出されるか、または、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が3週間ごとに放出されるか、または、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が毎月放出されるか、あるいは代替的に、ii)pH7~7.6において、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が毎週放出されるか、または、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が隔週で放出されるか、または、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が3週間ごとに放出されるか、または、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が、毎月放出されることが企図される。
様々な実施形態において、バリアントは、構造:PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC(配列番号5)、またはAc-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)を有する。
様々な実施形態において、バリアントは、
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)、
Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号9)、
Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号10)、
Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号11)、
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号12)、
Ac-PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号13)、および
Ac-PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号14)からなる群から選択される。
様々な実施形態において、バリアントは、1つ以上のリンカー基を含む。様々な実施形態において、リンカーは、CNP環状ドメインの残基上、またはCNP環状ドメイン以外の部位にある。様々な実施形態において、リンカーは、リジン残基上にある。
様々な実施形態において、リンカーは、加水分解可能なリンカーである。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、リンカーを介してコンジュゲート部分に付着される。様々な実施形態において、リンカーは、コンジュゲート部分の親水性スペーサーを介してコンジュゲート部分に付着される。様々な実施形態において、リンカーは、アミノエトキシ-2-エトキシ酢酸(AEEA)である。様々な実施形態において、リンカーは、ビシン型またはペプトイドリンカーであり、これは、ビシン(ビス-2-ヒドロキシエチルグリシンアミド)と同様の切断可能なメカニズムを有するが、代わりに非対称N-アルキルペプチド、すなわち、ペプトイドを介して切断するリンカーを指す。様々な実施形態において、リンカーは、非酵素的β脱離に基づく電子リンカーである。様々な実施形態において、電子リンカーは、SO部分を含む。CNPコンジュゲートに示されるリンカーの例を図1に示す。Santi,et.al.,Proc Natl Acad Sci USA 109:6211-6216, 2012も参照されたい)。
様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、合成ポリマー基である。様々な実施形態において、バリアントは、加水分解可能なリンカーを介してバリアントに結合された合成ポリマー基を含む。様々な実施形態において、合成ポリマー基は、親水性ポリマー部分を含む。様々な実施形態において、親水性ポリマー部分は、ポリエチレングリコール(PEG)を含む。様々な実施形態において、親水性ポリマー部分は、6~20原子鎖長を有するポリエチレングリコール(PEG)を含む。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、合成的に作製される。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.0~7.6で10日間安定である。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.0~7.4で少なくとも10日間安定である。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.2~7.6で少なくとも10日間安定である。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、脱アミド化に対して安定である。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、酸化に対して安定である。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、脱アミド化、および/もしくは酸化、またはそれらの組み合わせに対して安定である。様々な実施形態において、メチオニンは、ノルロイシンによって置き換えられる。様々な実施形態において、10日後に検出可能な脱アミド化はほとんどまたは全くない。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.0~7.6で約10日の半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.0~7.4で約10日の半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.2~7.6で約10日の半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.0~7.6で少なくとも10日の半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.0~7.4で少なくとも10日の半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、約37℃、pH7.2~7.6で少なくとも10日の半減期を有する。様々な実施形態において、半減期は、少なくとも約15日、16日、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、30日以上である。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、cGMPアッセイにおいて0.1~10nMのEC50を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、cGMPアッセイにおいて0.1~25nMのEC50を有する。
様々な実施形態において、バリアントペプチドの45%超は、生理学的条件、例えば、約37℃、pH7.0~7.6の水性媒体中で10日後に検出される。様々な実施形態において、バリアントペプチドの50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%超は、生理学的条件、例えば、約37℃、pH7.0~7.6の水性媒体中で10日後に検出される。
様々な実施形態において、バリアントペプチドの45%超は、37℃、pH7.4の水性媒体中で10日後に検出される。様々な実施形態において、バリアントペプチドの50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%超は、37℃、pH7.4の水性媒体中で10日後に検出される。
様々な実施形態において、バリアントペプチドの45%超は、生理学的条件、例えば、約37℃、pH7.0~7.6の血漿中で10日後に検出される。様々な実施形態において、バリアントペプチドの50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%超は、生理学的条件、例えば、約37℃、pH7.0~7.6の血漿中で10日後に検出される。
様々な実施形態において、バリアントペプチドの45%超は、37℃、pH7.4の血漿中で10日後に検出される。様々な実施形態において、バリアントペプチドの50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%超は、37℃、pH7.4の血漿中で10日後に検出される。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、脂質、脂肪酸、親水性スペーサー、もしくはリンカー、または任意選択でそれらの組み合わせにコンジュゲートされる。様々な実施形態において、リンカーは、親水性ポリマー部分である。様々な実施形態において、親水性ポリマー部分は、合成親水性ポリマー部分である。
様々な実施形態において、バリアントペプチドは、Pro-Gly-CNP37と比較してより長い半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、CNP-22と比較してより長い半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、Pro-Gly-CNP37および/またはCNP-22と比較してより長い半減期を有する。様々な実施形態において、バリアントペプチドは、インビトロおよび/またはインビボで、Pro-Gly-CNP37および/またはCNP-22と比較してより長い半減期を有する。
本開示はさらに、本明細書に記載のCNPバリアント、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む薬学的組成物を提供する。
様々な実施形態において、組成物は、約4~約6のpHを有するクエン酸/クエン酸塩緩衝液または酢酸/酢酸塩緩衝液を含む製剤から調製される凍結乾燥製剤である。様々な実施形態において、凍結乾燥製剤は、マンニトール、スクロース、ソルビトール、トレハロース、ポリソルベート80、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される等張性調整剤または増量剤をさらに含む製剤から調製される。様々な実施形態において、凍結乾燥製剤は、メチオニン、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩形態、チオグリセロール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される抗酸化剤をさらに含む製剤から調製される。様々な実施形態において、CNPバリアント組成物は、0.8mg~10mgの再構成のための凍結乾燥粉末として供給される。様々な実施形態において、CNPバリアント組成物は、再構成のための0.8mgまたは2mgの凍結乾燥された防腐剤を含まない粉末として供給される。
様々な実施形態において、組成物は、延長放出組成物である。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(Pro-Gly-CNP-37)(BMN111)(配列番号1)である。
骨関連障害または骨格異形成症の治療を必要とする対象においてそれを治療する方法であって、本明細書に記載のCNPバリアントを含む組成物を対象に投与することを含む、方法も提供される。
様々な実施形態において、骨関連障害または骨格異形成症は、骨関節炎、低リン酸血症性くる病、軟骨無形成症、軟骨低形成症、低身症、小人症、骨軟骨異形成症、致死性異形成症、骨形成不全症、軟骨無発生症、点状軟骨異形成症、同型接合性軟骨形成不全症、点状軟骨異形成症、彎曲肢異形成症、先天性致死性低ホスファターゼ症、周産期致死型骨形成不全症(perinatal lethal type of osteogenesis imperfecta)、短肋骨多指症症候群、軟骨低形成症、肢根型点状軟骨異形成症、ヤンセン型骨幹端異形成症、先天性脊椎骨端骨異形成症、成長不全性骨形成症、捻曲性骨異形成症、先天性短大腿骨症、ランガー型中脚異形成症、ニーバーゲルト型中脚異形成症、ロビンノウ症候群、ラインハルト症候群、先端骨形成不全症、末梢異形成症、ニースト異形成症、線維軟骨形成症、ロバーツ症候群、遠位中間肢異形成症(acromesomelic dysplasia)、短肢症、モルキオ症候群、ニースト症候群、複合有機栄養性異形成、および脊椎骨端骨幹端異形成からなる群から選択される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、特発性低身長および他の骨格異形成症を治療するための成長ホルモンの補助剤または代替物として有用である。
様々な実施形態において、骨関連障害、骨格異形成症または低身長障害は、NPR2変異、SHOX変異(ターナー症候群/レリーワイル)、またはPTPN11変異(ヌーナン症候群)に起因する。
様々な実施形態において、骨関連障害、骨格異形成症または低身長障害は、NPR2変異、SHOX変異(ターナー症候群/レリーワイル)、またはPTPN11変異(ヌーナン症候群)、またはインスリン成長因子1受容体(IGF1R)に起因する。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、家族性低身長、優性遺伝性低身長としても知られる優性家族性低身長、または特発性低身長を含む、成長板障害および低身長を治療するのに有用である。様々な実施形態において、低身長または成長板障害は、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、またはFGFR3の変異の結果である。
様々な実施形態において、成長板障害または低身長は、RAS病に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連している。
様々な実施形態において、骨関連障害、骨格異形成症または低身長障害は、RAS病に起因する。様々な実施形態において、RAS病は、ヌーナン症候群、コステロ症候群、心臓顔面皮膚症候群、神経線維腫症1型、またはレオパード症候群である。
一実施形態において、RAS病は、遺伝性歯肉線維腫症1型である。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、家族性低身長、優性遺伝性低身長としても知られる優性家族性低身長、または特発性低身長を含む、成長板障害および低身長を治療するのに有用である。様々な実施形態において、低身長または成長板障害は、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、FGFR3、またはインスリン成長因子1受容体(IGF1R)の変異の結果である。
様々な実施形態において、成長板障害または低身長は、RAS病に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連している。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、-1.0、-1.5、-2.0、-2.5、または-3.0未満の身長SDSを有し、身長SDS-1.0、-1.5、-2.0、または-2.5未満である少なくとも1人の親を有する低身長の対象を治療するのに有用であり、任意選択で、2番目の親の身長が通常の範囲内にある。様々な実施形態において、CNPバリアントは、-2.0~-3.0の身長SDSを有する低身長の対象を治療するのに有用である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、-2.0~-2.5の身長SDSを有する低身長の対象を治療するのに有用である。様々な実施形態において、低身長は、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、FGFR3、またはインスリン成長因子1受容体(IGF1R)、またはそれらの組み合わせなどの低身長に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連する。様々な実施形態において、成長板障害または低身長は、RAS病に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連している。
様々な実施形態において、低身長は、多遺伝子リスクスコア(PRS)によって決定されるような複数の遺伝子の変異の結果である。様々な実施形態において、対象は、NPR2に変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、FGFR3に変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、NPR2に変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、IGF1Rに変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、NPPCに変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、SHOXに変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2およびSHOXのうちの1つ以上に1つ以上の変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、PRSは1または2である。様々な実施形態において、PRSは1である。様々な実施形態において、PRSは2である。実施例4に記載されるように、身長について多遺伝子リスクスコア(PRS)を計算した。PRS1は、最低の身長を指し、PRS5は、最高の身長を指す。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(Pro-Gly-CNP-37)(配列番号1)である。様々な実施形態において、ペプチドは、アセチル基をさらに含む。様々な実施形態において、アセチル基は、ペプチドのN末端上にある。様々な実施形態において、ペプチドは、C末端にOHまたはNH基をさらに含む。様々な実施形態において、バリアントは、本明細書に記載されるような1つ以上のリンカー基を含む。様々な実施形態において、リンカーは、加水分解可能なリンカーである。
様々な実施形態において、本開示は、骨を伸ばすこと、または長骨成長を増加させることを必要とする対象においてそれを行う方法であって、本明細書に記載のCNPバリアントを含む組成物を対象に投与することを含み、投与することが、骨を伸ばすか、または長骨成長を増加させる、方法を提供する。
様々な実施形態において、組成物は、皮下、皮内、関節内、経口、または筋肉内に投与される。
様々な実施形態において、組成物は、1日1回、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、または6ヶ月に1回投与される。
様々な実施形態において、組成物は、延長放出組成物である。
本明細書に記載のCNPバリアントまたは組成物を対象に投与することと、対象における少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーのレベルを監視することと、を含む、CNP応答性状態または障害を治療する方法がさらに企図され、少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーのレベルの増加は、対象または状態もしくは障害に対するCNPペプチドまたはバリアントの治療効果を示す。
構成的に活性な線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR-3)を発現する細胞を、本明細書に記載のCNPバリアントまたは組成物と接触させることを含む、構成的に活性な変異体FGFR-3によって誘導される細胞増殖停止を克服する方法がさらに企図される。
ナトリウム利尿ペプチド受容体B(NPR-B)を発現する細胞を、本明細書に記載のCNPバリアントまたは組成物と接触させることを含む、NPR-Bを発現する細胞におけるcGMP産生を刺激する方法がさらに企図される。
様々な実施形態において、方法は、本明細書に記載されるCNPペプチドまたはバリアントの投与の量または頻度を調整することをさらに含み、i)少なくとも1つの骨もしくは軟骨関連バイオマーカーのレベルが目標レベルを下回る場合、CNPペプチドもしくはバリアントの投与の量もしくは頻度が増加するか、またはii)少なくとも1つの骨もしくは軟骨関連バイオマーカーのレベルが目標レベルを上回る場合、CNPペプチドもしくはバリアントの投与の量もしくは頻度が減少する。
様々な実施形態において、少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーは、CNP、cGMP、II型コラーゲンのプロペプチドおよびその断片、II型コラーゲンおよびその断片、I型コラーゲンC-テロペプチド(CTx)、オステオカルシン、増殖細胞核抗原(PCNA)、I型プロコラーゲンのプロペプチド(PINP)およびその断片、I型コラーゲンおよびその断片、アグリカンコンドロイチンスルフェート、コラーゲンX、ならびにアルカリホスファターゼからなる群から選択される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(Pro-Gly-CNP-37)(配列番号1)である。様々な実施形態において、ペプチドは、アセチル基をさらに含む。様々な実施形態において、アセチル基は、ペプチドのN末端上にある。様々な実施形態において、アセチル基は、ペプチド配列内のアミノ酸側鎖上にある。様々な実施形態において、ペプチドは、C末端にOHまたはNH基をさらに含む。様々な実施形態において、バリアントは、本明細書に記載されるような1つ以上のリンカー基を含む。様々な実施形態において、リンカーは、加水分解可能なリンカーである。
ペプチドを、Fmocアミノ酸を使用して固相樹脂上で合成することを含む、本明細書に記載のCNPバリアントを作製する方法も提供される。
様々な実施形態において、方法は、樹脂をNMP/AcO/DIEA(10:1:0.1、v/v/v)と反応させることによってペプチドをアセチル化することを含む。
様々な実施形態において、方法は、ペプチドを、任意選択でリジン残基上にある、コンジュゲート部分にコンジュゲートすることを含む。様々な実施形態において、方法は、リジン上の保護アミノ基を切断すること、ペプチドを2xFmoc-アミノPEG(2)と反応させ、続いてアミノ酸と反応させること、続いて脂質または脂肪酸部分のコンジュゲーションを含む。
本明細書に記載のCNPコンジュゲートにおけるペプトイドまたは電子リンカーの使用を示す。 24時間の期間にわたるヒト血漿におけるCNPバリアントの安定性を示す。 24時間の期間にわたるヒト血漿におけるCNPバリアントの安定性を示す。 異なる培養条件下でのCNPバリアントの安定性を示す。 cGMP刺激によって測定される、NPR2ホモ接合またはヘテロ接合変異のいずれかを有する細胞に対するCNPバリアント(Pro-Gly-CNP)の効果を示す。 RCS細胞にトランスフェクトされたNPR2変異体クローンにおける第1のエクソンのヌクレオチドおよび予測されるタンパク質配列を示す。 RCS細胞にトランスフェクトされたNPR2変異体クローンにおける第1のエクソンのヌクレオチドおよび予測されるタンパク質配列を示す。 RCS細胞にトランスフェクトされたNPR2変異体クローンにおける第1のエクソンのヌクレオチドおよび予測されるタンパク質配列を示す。 CNPへの応答について分析された例示的なNPR2変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXにおける低身長に関連した例示的な変異を示す。 身長に対するPRSおよびまれなコーディングバリアントの複合効果を示す。図8A.量的形質としての身長への影響、試料はそれらのPRSに基づいて、5つの群に分けられた。バイオリン図は、身長の25%、50%、75%のパーセンタイルを表す水平線で示されている。試料は、5つのコア遺伝子のいずれかでミスセンス、機能喪失、またはなしのステータスを有していることによって群化された。図8B.「特発性低身長」またはISSのオッズ比に反映される効果。PRS=3を参照として使用するISS対他のPRS群のオッズ。図8C.PRS=1を参照として使用するISS対コア遺伝子においてミスセンスおよび/または機能喪失バリアントを有するISSのオッズ。図8D.PRS=1非キャリアを参照として使用するISS対コア遺伝子においてミスセンスおよび/または機能喪失バリアントを有するISSのオッズ。図8E.PRS=2非キャリアを参照として使用するISS対コア遺伝子においてミスセンスおよび/または機能喪失バリアントを有するISSのオッズ。図8F.PRS=3非キャリアを参照として使用するISS対コア遺伝子においてミスセンスおよび/または機能喪失バリアントを有するISSのオッズ。G.PRS=4非キャリアを参照として使用するISS対コア遺伝子においてミスセンスおよび/または機能喪失バリアントを有するISSのオッズ。
本開示は、骨格異形成症および骨成長障害を治療するのに有用な安定なCNPバリアントに関する。
明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、不定冠詞「a」および「an」ならびに定冠詞「the」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形および単数形の指示対象を含む。
「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値についての許容可能な誤差範囲内を意味し、これは、その値がどのように測定または決定されるかに一部依存する。特定の実施形態において、「約」または「およそ」という用語は、1、2、3、または4標準偏差以内を意味する。特定の実施形態において、「約」または「およそ」という用語は、指定された値または範囲の30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、または0.05%以内を意味する。「約」または「およそ」という用語が、一連の2つ以上の数値の最初の数値の前にあるときはいつでも、「約」または「およそ」という用語は、その一連の数値の各々に適用されることが理解される。
「C型ナトリウム利尿ペプチド」または「CNP」という用語は、C末端に17アミノ酸のループ構造を有する小さな一本鎖ペプチド(CNP前駆体タンパク質、NPPCに対するGenBank寄託番号NP_077720)、およびそのバリアントを指す。17-mer CNPループ構造は、CNP 17、CNP環、またはCNP環状ドメインとも呼ばれる。CNPは、活性53アミノ酸ペプチド(CNP-53)および成熟22アミノ酸ペプチド(CNP-22)、ならびに2つのペプチド間で長さが異なるペプチドを含む。
様々な実施形態において、「CNPバリアント」は、アミノ酸残基の同じ数にわたって野生型NPPCと少なくとも約40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%相同である。CNPバリアントペプチドは、NPPCポリペプチドの約1~約53、または1~39、または1~38、または1~37、または1~35、または1~34、または1~31、または1~27、または1~22、または10~35、または約15~約37残基を含み得ることがさらに企図される。一実施形態において、CNPバリアントは、NPPCポリペプチドに由来する1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、または53アミノ酸配列を含む。
「コンジュゲート部分」という用語は、バリアントペプチドにコンジュゲートされる部分を指す。コンジュゲート部分は、脂質、脂肪酸、親水性スペーサー、合成ポリマー、リンカー、または任意選択で、それらの組み合わせを含む。
「有効量」という用語は、対象の健康状態、病状、または疾患に関して、または診断目的のために所望の結果を生み出すのに十分な投与量を指す。望ましい結果は、投与量のレシピエントにおける主観的または客観的な改善を含み得る。「治療有効量」は、健康に対して意図される有益な効果を生み出すのに有効な薬剤の量を指す。個々の場合における適切な「有効な」量は、日常的な実験を使用して当業者によって決定され得る。特定の患者の特定の用量レベルおよび投与頻度は変化する可能性があり、使用される特定の化合物の活性、その化合物の生物学的利用能、代謝安定性、排泄率および作用の長さ、化合物の投与の様式および時間、患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別、および食事、ならびに特定の状態の重大度を含む様々な因子に依存することが理解されよう。
「実質的に純粋な」または「単離された」とは、対象種が、存在する主要な種である(すなわち、モルベースで、組成物中の任意の他の個々の高分子種よりも豊富である)ことを意味し、実質的に精製された画分は、対象種が、存在するすべての高分子種の少なくとも約50%(モルベース)を含む。一実施形態において、実質的に純粋な組成物は、目的の種が、モルまたは重量ベースで組成物中に存在する高分子種の少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%以上を含むことを意味する。組成物が本質的に単一の高分子種からなる場合、対象種は、本質的な均質性まで精製される(従来の検出方法によって組成物中の汚染種を検出することができない)。この定義の目的では、溶媒種、小分子(<500ダルトン)、安定剤(例えば、BSA)、および元素イオン種は、高分子種とはみなされない。一実施形態において、本開示の化合物は、実質的に純粋であるか、または単離されている。別の実施形態において、本開示の化合物は、それらの産生に使用される高分子出発材料に関して実質的に純粋であるか、または単離されている。さらに別の実施形態において、本開示の薬学的組成物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤、および任意選択で別の生物学的に活性な薬剤と混合された、実質的に純粋な、または単離されたCNPバリアントを含む。
「治療」とは、予防的治療または治療的治療または診断的治療を指す。特定の実施形態において、「治療」は、治療的、予防的または診断的目的のための対象への化合物または組成物の投与を指す。
「予防的」治療は、病状を発症するリスクを減少させる目的で、疾患の徴候を示さないか、または疾患の初期徴候のみを示す対象に施される治療である。本開示の化合物または組成物は、病状を発症する可能性を低減するため、または病状が発症した場合はその重症度を最小限に抑えるための予防的治療として与えられ得る。
「治療的」治療は、それらの徴候または症状を軽減または排除する目的で、病状の徴候または症状を示す対象に施される治療である。徴候または症状は、生化学的、細胞的、組織学的、機能的または物理的、主観的または客観的である可能性がある。本開示の化合物はまた、治療的治療としてまたは診断のために与えられ得る。
「診断」とは、病的状態の存在、程度、および/または性質を同定することを意味する。診断方法は、その特異性および選択性において異なる。特定の診断方法は状態の確定診断を提供しない場合があるが、方法が診断に役立つ肯定的な兆候を提供する場合はそれで十分である。
「骨または軟骨関連バイオマーカー」または「骨または軟骨関連マーカー」は、成長因子、酵素、タンパク質、または他の検出可能な生物学的物質もしくは部分を指し、そのレベルは、例えば、軟骨代謝回転、軟骨形成、軟骨成長、骨吸収、骨形成、骨成長、またはそれらの組み合わせに関連して増加または減少する。そのようなバイオマーカーは、本明細書に記載されるCNPバリアントの投与前、投与中、および/または投与後に測定され得る。例示的な骨または軟骨関連バイオマーカーには、CNP、cGMP、II型コラーゲンのプロペプチドおよびその断片、II型コラーゲンおよびその断片、I型コラーゲンのプロペプチドおよびその断片、I型コラーゲンおよびその断片、オステオカルシン、増殖細胞核抗原(PCNA)、アグリカンコンドロイチンスルフェート、コラーゲンX、ならびにアルカリホスファターゼが含まれるが、これらに限定されない。軟骨および骨関連バイオマーカーは、組織、血液、血清、血漿、脳脊髄液、滑液、および尿を含むがこれらに限定されない、任意の適切な生物学的試料において測定することができる。いくつかの実施形態において、バイオマーカーは、有効性/薬力学的インビボ研究を受けている動物からの、および/またはエクスビボ研究の馴化培地からの血液、血漿、または血清において測定される。
「薬学的組成物」または「製剤」は、ヒトおよび哺乳動物を含む対象動物における薬学的使用に好適な組成物を指す。薬学的組成物は、治療有効量のCNPバリアント、任意選択で別の生物学的に活性な薬剤、および任意選択で薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む。一実施形態において、薬学的組成物は、有効成分、担体を構成する不活性成分、ならびに任意の2つ以上の成分、または1つ以上の成分の解離、または1つ以上の成分の他のタイプの反応または相互作用からの組み合わせ、錯体形成、または凝集から直接的または間接的に生じる任意の産生物を含む組成物を包含する。したがって、本開示の薬学的組成物は、本開示の化合物と薬学的に許容される賦形剤、担体または希釈剤とを混合することによって作製された任意の組成物を包含する。
「薬学的に許容される担体」とは、リン酸緩衝生理食塩水溶液、デキストロースの5%水溶液、およびエマルジョン(例えば、油/水または水/油エマルジョン)などの標準的な薬学的担体、緩衝液などのいずれかを指す。賦形剤の非限定的な例には、アジュバント、結合剤、充填剤、希釈剤、崩壊剤、乳化剤、湿潤剤、潤滑剤、流動促進剤、甘味剤、香味剤、および着色剤が含まれる。好適な薬学的担体、賦形剤および希釈剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,19th Ed.(Mack Publishing Co.,Easton,1995)に記載されている。好ましい薬学的担体は、活性薬剤の意図された投与様式に依存する。典型的な投与様式には、経腸(例えば、経口)または非経口(例えば、皮下、筋肉内、静脈内または腹腔内注射、または局所、経皮、もしくは経粘膜投与)が含まれる。
「薬学的に許容される塩」は、金属塩(例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど)およびアンモニアまたは有機アミンの塩を含むがこれらに限定されない、薬学的用途の化合物に配合することができる塩である。
「薬学的に許容される」または「薬理学的に許容される」とは、生物学的または他の方法で望ましくない材料を意味し、すなわち、材料は、望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、それが含まれている、または個体の身体の上または中に存在する任意の成分を含む組成物のまたは成分のいずれかと有害な様式で相互作用することなく、個体に投与され得る。
「生理学的状態」とは、動物(例えば、ヒト)の体内の状態を指す。生理学的条件には、体温、および生理学的イオン強度、pH、および酵素の水性環境が含まれるが、これらに限定されない。生理学的状態はまた、特定の対象の身体の状態を含み、これは、大多数の対象に存在する「通常の」状態とは異なり、例えば、およそ37℃の通常の人体温度とは異なるか、またはおよそ7.4の通常のヒトの血液pHとは異なる。
「生理学的pH」または「生理学的範囲のpH」とは、およそ7.0~8.0の範囲、より典型的にはおよそ7.2~7.6の範囲のpHを意味する。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、哺乳動物および非哺乳動物を包含する。哺乳動物の例には、哺乳動物クラスの任意のメンバーが含まれるが、これらに限定されない:ヒト、チンパンジーなどの非ヒト霊長類、および他の類人猿およびサル種、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物、ラット、マウス、およびモルモットなどの齧歯動物を含む実験動物。非哺乳動物の例には、鳥、魚などが含まれるが、これらに限定されない。この用語は、特定の年齢または性別を示すものではない。様々な実施形態において、対象は、ヒトである。様々な実施形態において、対象は、小児または青年である。様々な実施形態において、対象は、幼児である。様々な実施形態において、対象は、3歳超、2歳超、1歳超、または6ヶ月超である。
C型ナトリウム利尿ペプチドバリアント
C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)(Biochem.Biophys.Res.Commun.,168:863-870(1990)(CNP前駆体タンパク質、NPPCに対するGenBank寄託番号NP_077720)(J.Hypertens.,10:907-912(1992))は、17アミノ酸ループ構造(Levin et al.,N.Engl.J.Med.,339:863-870(1998))を有するペプチド(ANP、BNP、CNP)のファミリーにおける小さな一本鎖ペプチドであり、複数の生物学的プロセスにおいて重要な役割を有する。CNPはナトリウム利尿ペプチド受容体-B(NPR-B、GC-B)と相互作用して、サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)の生成を刺激する(J.Hypertens.,10:1111-1114(1992))。CNPは、中枢神経系、生殖管、骨、血管内皮など、より広く発現している(Hypertension,49:419-426(2007))。
天然CNP遺伝子およびポリペプチドは、以前に記載されている。米国特許第5,352,770号は、ヒトCNPと同一の配列のブタ脳から単離および精製されたCNP-22、ならびに心血管適応症の治療におけるその使用を開示する。米国特許第6,034,231号は、pre-proCNP(126アミノ酸)のヒト遺伝子およびポリペプチド、ならびにヒトCNP-53遺伝子およびポリペプチドを開示する。成熟CNPは、22アミノ酸ペプチド(CNP-22)である。特定のCNPバリアントは、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8,198,242号に開示される。
様々な実施形態において、本開示のCNPは、ヒトCNP-17(hCNP-17)からヒトCNP-53(hCNP-53)までにわたり、hCNP-53に由来する野生型アミノ酸配列を有する短縮型CNPを含む。このような短縮されたCNPペプチドには次のものが含まれる。
DLRVDTKSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-53)(配列番号56)、
LRVDTKSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-52)(配列番号15)、
RVDTKSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-51)(配列番号16)、
VDTKSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-50)(配列番号17)、
DTKSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-49)(配列番号18)
TKSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-48)(配列番号19)、
KSRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-47)(配列番号20)、
SRAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-46)(配列番号21)、
RAAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-45)(配列番号22)、
AAWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-44)(配列番号23)、
AWARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-43)(配列番号24)、
WARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-42)(配列番号25)、
ARLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-41)(配列番号26)、
RLLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-40)(配列番号27)、
LLQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-39)(配列番号28)、
LQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-38)(配列番号2)、
QEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-37)(配列番号3)、
EHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-36)(配列番号29)、
HPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-35)(配列番号30)、
PNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-34)(配列番号4)、
NARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-33)(配列番号31)、
ARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-32)(配列番号32)、
RKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-31)(配列番号33)、
KYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-30)(配列番号34)、
YKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-29)(配列番号35)、
KGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-28)(配列番号36)、
GANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-27)(配列番号37)、
ANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-26)(配列番号38)、
NKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-25)(配列番号39)、
KKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-24)(配列番号40)、
KGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-23)(配列番号41)、
GLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-22)(配列番号68)、
LSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-21)(配列番号42)、
SKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-20)(配列番号43)、
KGCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-19)(配列番号44)、
GCFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-18)(配列番号45)、および
CFGLKLDRIGSMSGLGC(CNP-17)(配列番号67)。
様々な実施形態において、CNPバリアントペプチドは、改変されたCNP-37またはCNP-38ペプチドであり、任意選択で、フューリン切断部位(下線)に変異/置換を有し、かつ/またはN末端にグリシンもしくはプロリン-グリシンを含む。例示的なCNP-37バリアントには、以下が含まれるが、これらに限定されない:
Figure 2022547723000005
様々な実施形態において、本開示のCNPバリアントは、PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号1)、PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号6)、PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)、PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号7)、
PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC(配列番号5)、および
PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC(配列番号1)を含む。
53アミノ酸未満を有する本明細書に記載のバリアントのいずれも、ペプチドのN末端へのアミノ酸の付加によって伸長することができることがさらに企図される。例えば、CNPバリアントが、wt CNPと比較して変更されたアミノ酸を有する34、35、36、37、38、または39-merである場合、そのようなバリアントは、N末端で、CNP53からの、または他のペプチドからの野生型または修飾残基のいずれかで伸長することができる。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、アセチル基をさらに含む。様々な実施形態において、アセチル基は、N末端、C末端上にあるか、または内部アミノ酸側基に付着される。様々な実施形態において、アセチル基は、ペプチドのN末端上にある。
様々な実施形態において、ペプチドバリアントは、C末端にOHまたはNH基をさらに含む。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)、
Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号9)、
Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号10)、
Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号11)、および
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号12)からなる群から選択される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、
PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)、
PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号9)、
PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号10)、
PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号11)、および
PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号12)
PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号7)からなる群から選択される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)、
Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号9)、
Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号10)、
Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号11)、
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号12)、
Ac-PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号13)、および
Ac-PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号14)からなる群から選択される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)からなる群から選択される。様々な実施形態において、CNPバリアントは、Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号1)である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号1)である。
追加の実施形態において、アスパラギン(Asn/N)残基および/またはグルタミン(Gln/Q)残基を有する本明細書に記載のCNPバリアントのいずれかについて、それらが野生型配列を有するか非天然アミノ酸配列を有するかにかかわらず、任意のAsn残基および/または任意のGln残基は、AsnからGlnなどの保存的置換を含む、任意の他の天然または非天然アミノ酸で独立して置換することができる。このような置換は、アスパラギンおよび/またはグルタミンの潜在的な脱アミド化を最小化または回避するように部分的に設計されている。
追加の実施形態において、リジン(Lys/K)残基を有する本明細書に記載のCNPバリアントのいずれかについて、それらが野生型配列を有するか非天然アミノ酸配列を有するかにかかわらず、任意のLys残基は、LysからArgなどの置換を含む、任意の他の天然または非天然アミノ酸で独立して置換することができる。様々な実施形態において、すべてのリジン残基は、CNPバリアント環状ドメインにおけるLys残基が任意の他の天然または非天然アミノ酸で置換されていないことを除いて、LysからArgなどの置換を含む、任意の他の天然または非天然アミノ酸で独立して置換される。
一実施形態において、CNPバリアントは、wtCNP22ペプチドにおいて指定されるCysとCys22との間のジスルフィド結合の形成を介して環化される。Cysは、例えば、ホモシステインまたはペニシラミンなどのシステイン類似体であり得る。さらなる実施形態において、CNPバリアントは、頭-尾、側鎖-側鎖、側鎖-頭、または側鎖-尾に形成される共有結合によって環化することができる。一実施形態において、共有結合は、ペプチドのN末端またはその方向のアミノ酸と、ペプチドのC末端またはその方向のアミノ酸(この文脈では「末端」アミノ酸と呼ばれる)との間に形成される。別の実施形態において、共有結合は、2つの末端アミノ酸の側鎖間に形成される。さらに別の実施形態において、共有結合は、一方の末端アミノ酸の側鎖と他方の末端アミノ酸の末端基との間、または2つの末端アミノ酸の末端基間に形成される。
末端アミンの末端カルボキシル基への頭-尾環化は、いくつかの方法を使用して、例えば、p-ニトロフェニルエステル、2,4,5-トリクロロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル、アジド法、混合無水物法、HATU、触媒、例えば、HOBt、HONSu、もしくはHOAtなどでのカルボジイミド(例えば、DIC、EDC、またはDCC)、または樹脂上環化を使用して行うことができる。
加えて、環状構造は、CNPバリアントのアミノ酸残基および/または末端アミノ酸残基の側鎖を含む架橋基を介して形成することができる。架橋基は、ペプチドの2つの部分の環化を可能にする化学部分である。架橋基の非限定的な例には、アミド、チオエーテル、チオエステル、ジスルフィド、尿素、カルバメート、スルホンアミドなどが含まれる。そのような架橋基を有する単位の組み込みのための様々な方法が当該技術分野で知られている。例えば、ラクタム架橋(すなわち、環状アミド)は、側鎖のN末端アミノ基またはアミノ基と、側鎖、例えば、リジンまたはオルニチンの側鎖およびグルタミン酸またはアスパラギン酸の側鎖のC末端カルボン酸またはカルボキシル基との間に形成することができる。チオエステルは、側鎖のC末端カルボキシル基またはカルボキシル基と、システインまたはシステイン類似体の側鎖のチオール基との間に形成することができる。
あるいは、ランチオニン(チオ-ジアラニン)残基を組み込んで、チオエーテル結合によって共有結合されるアラニン残基を連結することによって、架橋を形成することができる。別の方法では、ジカルボン酸(例えば、スベリン酸(オクタン二酸))などの、架橋剤は、遊離アミノ、ヒドロキシル、およびチオール基などの、アミノ酸側鎖の官能基を連結することができる。
酵素触媒環化も使用することができる。例えば、チロシジン合成酵素のチオエステラーゼドメインを使用して、チオエステル前駆体を環化することができ、スブチリシン変異体を利用して、ペプチドグリコレートフェニルアラニルアミドエステルを環化することができ、抗体リガーゼ16G3を使用して、p-ニトロフェニルエステルを環化することができることが報告されている。ペプチド環化の概説については、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、Davies,J.Peptide Sci.,9:471-501(2003)を参照されたい。
特定の実施形態において、最終産生物は、少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または少なくとも約99%の純度を有する。
ペプチドコンジュゲート
ペプチド治療剤は魅力的な生物学的治療剤であるが、安定性が低く、溶液中での半減期が短いために不利になることがよくある(Tang et al.,Eur J Pharm Sci.102:63-70,2017)。安定性を向上させることによって、かつ/または半減期を増加させることによって、ペプチド治療剤の効力を改善する試みには、親水性ペプチドをリポソームまたはポリマー粒子などの生分解性粒子にカプセル化する試みが含まれる。しかし、これらのペプチドのカチオン性および負に帯電したポリマーのリポソームと静電的に相互作用するそれらの能力のために、これは困難である(Griesser et al.,Int J Pharmaceutics 520:267-274,2017)。ペプチドコンジュゲートの生成は、親水性ポリマーの微粒子またはリポソームへのより良いカプセル化を可能にするために使用される1つの手段である(Lu et al.,Mol.Pharmaceutics 15:216-225,2018)。
ペプチドは、5~100アミノ酸の一連のアミノ酸であり得る。ペプチドは、正に帯電したアミノ酸、負に帯電したアミノ酸、または両方の混合物を有することができ、その結果、ペプチドは、帯電した部分、例えば、ペプチドにおけるものと反対に帯電した種を有するカチオン、アニオン、またはそれらの組み合わせと相互作用することができる。
ペプチドは、増加した安定性または半減期をもたらす部分、例えば、コンジュゲート部分と複合体化されることが企図される。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、非共有結合を介して複合体化されるか、または共有結合によって付着される。部分は、静電相互作用を介してペプチドと非共有結合的に付着され得る。あるいは、部分は、1つ以上のリンカー部分を介してペプチドに共有結合的に会合され得る。リンカーは、切断可能および切断不可能なリンカーであり得る。切断可能なリンカーは、酵素、求核/塩基性試薬、還元剤、光照射、求電子/酸性試薬、有機金属および金属試薬、または酸化試薬を介して切断され得る。リンカーはまた、自己犠牲リンカーであり得る。例示的なリンカーには、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオール)プロピオネート(SPDP)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(ジメチルアジピミデートHCLなど)、活性エステル(ジスクシンイミジルスベレートなど)、アルデヒド(グルタルアルデヒドなど)、ビス-アジド化合物(ビス(p-アジドベンゾイル)ヘキサンジアミンなど)、ビス-ジアゾニウム誘導体(ビス-(p-ジアゾニウムベンゾイル)-エチレンジアミンなど)、ジイソシアネート(トリエン2,6-ジイソシアネートなど)、およびビス-活性フッ素化合物(1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼンなど)、ベータアラニン、4-アミノ酪酸(GABA)、2-アミノエトキシ酸(AEA)、アミノエトキシ-2-エトキシ酢酸(AEEA)、5アミノ吉草酸(AVA)、6-アミノカプロン酸(Abx)、ビシナルジオール切断可能リンカー、トリメチルロックラクトン化、p-アルコキシフェニルカルバメート、ビシン、ペプトイド、またはビシン型リンカー、および本明細書に記載される電子リンカーが含まれるが、これらに限定されない。
様々な実施形態において、リンカーは、CNP環状ドメイン内、またはCNP環状ドメイン以外の部位でCNPバリアントの残基に付着される。様々な実施形態において、リンカーは、リジン残基に付着される。様々な実施形態において、リンカーは、CNP環状ドメインにおけるリジン残基に付着される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、リンカーを介してコンジュゲート部分に付着される。様々な実施形態において、リンカーは、コンジュゲート部分の親水性スペーサーを介してコンジュゲート部分に付着される。
様々な実施形態において、リンカーは、加水分解可能なリンカーである。
様々な実施形態において、リンカーは、ペプトイドまたは電子リンカーである。様々な実施形態において、リンカーは、ペプトイドリンカーである。様々な実施形態において、リンカーは、電子リンカーである。様々な実施形態において、リンカーは、SO部分を含む。例示的なリンカーを図1に示す。図1のリンカーはR基の置換によって修飾されることがさらに企図される。例えば、ビシンタイプのリンカーには、以下に示される構造が含まれる:
Figure 2022547723000006
様々な実施形態において、ペプチドにコンジュゲートされた部分は、ポリエチレングリコール、リンカー、脂質部分もしくは脂肪酸、またはそれらの組み合わせなどの合成ポリマーである。様々な実施形態において、CNPバリアントは、脂肪酸、アミノ酸、スペーサー、およびリンカーとコンジュゲートされる。様々な実施形態において、CNPバリアントは、脂肪酸、アミノ酸、ポリエチレングリコールスペーサー、またはポリエチレングリコール誘導体スペーサー、およびリンカーとコンジュゲートされる。様々な実施形態において、CNPバリアントは、脂肪酸、アミノ酸、スペーサー、およびリンカーとコンジュゲートされ、スペーサーは、置換C-6~C-20アルキル鎖もしくは任意のアミノ酸、または両方の組み合わせを含み、アルキル鎖の炭素原子は、O、NH、N(C-1~C-6アルキル)、またはカルボニル基のうちの1つ以上によって置き換えることができる。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、脂肪酸とコンジュゲートされる。脂質技術は、CNPバリアントの血清半減期を増加させ、より少ない頻度の注射および/または改善された経口送達を可能にすると仮定される。様々な実施形態において、脂肪酸は、短鎖、中鎖、長鎖脂肪酸、またはジカルボン酸脂肪酸である。様々な実施形態において、脂肪酸は飽和または不飽和である。様々な実施形態において、脂肪酸は、C-6~C-20脂肪酸である。様々な実施形態において、脂肪酸は、C-6、C-8、C-10、C-12、C-14、C-16、C-18またはC-20脂肪酸である。様々な実施形態において、脂肪酸は、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、またはそれらの二酸である。様々な実施形態において、脂肪酸は、リジン残基にコンジュゲートされる。
様々な実施形態において、本明細書に記載されるCNPバリアントは、本明細書に記載されるようなコンジュゲート部分を含むことが企図される。コンジュゲート部分は、CNP環状ドメインの残基上、またはCNP環状ドメイン以外の部位にあることが企図される。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、リジン残基上にある。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、1つ以上の酸部分を含む。様々な実施形態において、酸部分は、脂肪酸である。
様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、親水性スペーサーに連結された酸部分を含む。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、置換C-6~C-20アルキル鎖もしくは任意のアミノ酸、または両方の組み合わせであり、アルキル鎖の炭素原子は、O、NH、N(C-1~C-6アルキル)、またはカルボニル基のうちの1つ以上によって置き換えることができる。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、任意のアミノ酸である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、ガンマグルタミン酸(γGlu)である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、置換C-6~C-20アルキル鎖である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、置換C-6、C-8、C-10、C-12、C-14、C-16、C-18、またはC-20アルキル鎖である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、置換C-9~C-18アルキル鎖である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、置換C-18アルキル鎖である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、置換C-9アルキル鎖である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、1つ以上のOEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)基である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、1つまたは2つのOEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)基である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、OEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)である。様々な実施形態において、スペーサーは、OEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)またはγGluである。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、1つ以上のOEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)基に連結されたガンマグルタミン酸(γGlu)である。様々な実施形態において、親水性スペーサーは、1つまたは2つのOEG(8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸)基(ジEG)に連結されたガンマグルタミン酸(γGlu)である。様々な実施形態において、酸部分および親水性スペーサーは、構造AEEA-AEEA-γGlu-C18DAを有する。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、以下の構造を有する:
PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC(配列番号5)、および
Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)。様々な実施形態において、CNPバリアントは、構造PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC、Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号1)、またはPGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号1)を有する。様々な実施形態において、CNPバリアントは、上記ペプチドのAsn~Gluバリアントを含む。
様々な実施形態において、本開示は、親水性または水溶性ポリマー(例えば、炭素原子を、ポリエチレングリコール(PEG)またはポリエチレンオキシド(PEO)などの、1つ以上の酸素原子で置き換えることができる、酸素化アルキル鎖)の使用を企図する。様々な実施形態において、水溶性ポリマーは、タイプ(例えば、ホモポリマーまたはコポリマー;ランダム、交互、またはブロックコポリマー;線状または分岐;単分散または多分散)、連結(例えば、アミド、イミン、アミナール、アルキレン、またはエステル結合などの、例えば、加水分解可能または安定な連結)、コンジュゲーション部位(例えば、N末端、内部、および/またはC末端)、および長さ(例えば、約0.2、0.4、または0.6kDa~約2、5、10、25、50、または100kDa)が変動し得る。親水性または水溶性ポリマーは、当該技術分野で知られるように、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)ベースもしくはアルデヒドベースの化学または他の化学によってCNPバリアントにコンジュゲートすることができる。様々な実施形態において、負に帯電したPEG-CNPバリアントは、カルボキシル化、硫酸化、およびリン酸化化合物の使用を含むがこれらに限定されない、腎クリアランスの低減のために設計することができる(Caliceti,Adv.Drug Deliv.Rev.,55:1261-77(2003)、Perlman,J.Clin.Endo.Metab.,88:3227-35(2003)、Pitkin,Antimicrob.Ag.Chemo.,29:440-444(1986)、Vehaskari,Kidney Int’l,22:127-135(1982))。一実施形態において、PEG(またはPEO)部分は、カルボキシル基、硫酸塩基、および/またはリン酸塩基を含有する。
別の実施形態において、本明細書に記載のCNPバリアントのN末端、C末端、および/または内部部位にコンジュゲートされた親水性ポリマー(例えば、PEGまたはPEO)部分は、生理学的条件下で正に帯電した1つ以上の官能基を含有する。そのような部分は、とりわけ、軟骨組織へのそのようなコンジュゲートされたCNPバリアントの分布を改善するように設計される。一実施形態において、PEG部分は、1つ以上の一級、二級、もしくは三級アミノ基、四級アンモニウム基、および/または他のアミン含有(例えば、尿素)基を含有する。
作製方法
本明細書に記載されるようなCNPバリアントおよび任意選択でコンジュゲート部分を含む組成物を作製する方法も本明細書で企図される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、標準的なタンパク質合成化学を使用して合成的に作製される。例えば、ペプチドは、固相樹脂および標準的なFmoc化学を使用して段階的に合成される。ペプチドは、トリフルオロ酢酸(TFA)を使用して樹脂から切断され、逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)によって精製される。
様々な実施形態において、方法は、樹脂をNMP/AcO/DIEAと、任意選択で10:1:0.1、v/v/vで反応させることによってペプチドをアセチル化することをさらに含む。
ペプチドが、任意選択でリジン残基上で、コンジュゲート部分にコンジュゲートされる、方法がさらに提供される。リジン上の保護アミノ基を切断すること、ペプチドを2xFmoc-アミノPEG(2)と反応させ、続いてアミノ酸と反応させること、続いて脂質または脂肪酸部分のコンジュゲーションを含むステップ。様々な実施形態において、コンジュゲート部分は、1つ以上の脂質または脂肪酸および疎水性スペーサーを含む。
方法は、トリフルオロ酢酸と接触させることによって樹脂からペプチドを切断するステップ、および逆相HPLCによってペプチドを精製するステップをさらに提供する。
特定の実施形態において、本明細書に記載のCNPバリアントは、CNPバリアントポリペプチドをコードする第1のポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培地中で培養することを含む組換えプロセスによって産生され、ポリヌクレオチドによってコードされる融合ポリペプチドの発現をもたらす条件下で切断可能なペプチドまたはタンパク質をコードする第2のポリヌクレオチドに任意選択で連結される。いくつかの実施形態において、宿主細胞は、CNPバリアントポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターで形質転換され、任意選択で切断可能なペプチドまたはタンパク質をコードするポリヌクレオチドに連結される。特定の実施形態において、融合ポリペプチドは、可溶性タンパク質として、または封入体として発現される。発現された融合ポリペプチドは、宿主細胞または培養培地から単離することができ、単離された融合ポリペプチドは、切断剤と接触させて、CNPバリアントを放出することができる。
宿主細胞、発現ベクター、切断可能なペプチド、および培養パラメータの使用を含む、CNPバリアントペプチドを作製する方法は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許8,198,242に開示されている。
使用方法
軟骨無形成症は、線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR-3)の遺伝子の常染色体優性変異の結果であり、軟骨形成の異常を引き起こす。FGFR-3は通常、軟骨細胞の成長、したがって骨の成長に対して負の調節効果を持っている。軟骨無形成症では、変異型のFGFR-3が構成的に活性であり、これにより骨が著しく短縮される。ヒトでは、FGFR-3の変異を活性化することが遺伝性小人症の主な原因である。FGFR-3を活性化したマウスは、骨格異形成症の最も一般的な形態である軟骨無形成症のモデルとして機能し、CNPの過剰発現はこれらの動物を小人症から救済する。したがって、CNPの機能的バリアントは、様々な骨格異形成症の治療のための潜在的な治療剤である。
軟骨細胞のマトリックス産生、増殖および分化を刺激し、長骨成長を増加させることにより、本開示のCNPバリアントは、骨格異形成症などの骨関連障害を患うヒトを含む哺乳動物を治療するのに有用である。CNP応答性骨関連障害および骨格異形成症の非限定的な例には、軟骨無形成症、軟骨低形成症、低身症、小人症、骨軟骨異形成症、致死性異形成症、先天性骨形成不全症、軟骨無発生症、先天性軟骨異形成症、同型接合性軟骨形成不全症、先天性軟骨異形成症、彎曲肢異形成症、先天性致死性低ホスファターゼ症、周産期致死型先天性骨形成不全症(perinatal lethal type of osteogenesis congenita)、短肋骨多指症症候群、軟骨低形成症、肢根型先天性軟骨異形成症、ヤンセン型骨幹端異形成症、先天性脊椎骨端骨異形成症、成長不全性骨形成症、捻曲性骨異形成症、先天性短大腿骨、ランガー型中脚異形成症、ニーバーゲルト型中脚異形成症、ロビンノウ症候群、ラインハルト症候群、先端骨形成不全症、末梢異形成症、ニースト異形成症、線維軟骨形成症、ロバーツ症候群、遠位中間肢異形成症、短肢症、モルキオ症候群、ニースト症候群、代謝性異形成、および脊椎骨端骨幹端異形成が含まれる。本明細書で企図される低身長、成長板障害、骨関連障害または骨格異形成症には、NPR2変異、SHOX変異(ターナー症候群/レリーワイル)、およびPTPN11変異(ヌーナン症候群)に関連する障害が含まれる。
軟骨細胞のマトリックス産生、増殖および分化を刺激し、長骨成長を増加させることにより、本開示のCNPバリアントは、骨格異形成症などの骨関連障害を患うヒトを含む哺乳動物を治療するのに有用である。CNP応答性骨関連障害および骨格異形成症の非限定的な例には、軟骨無形成症、軟骨低形成症、低身症、小人症、骨軟骨異形成症、致死性異形成症、先天性骨形成不全症、軟骨無発生症、先天性軟骨異形成症、同型接合性軟骨形成不全症、先天性軟骨異形成症、彎曲肢異形成症、先天性致死性低ホスファターゼ症、周産期致死型先天性骨形成不全症、短肋骨多指症症候群、軟骨低形成症、肢根型先天性軟骨異形成症、ヤンセン型骨幹端異形成症、先天性脊椎骨端骨異形成症、成長不全性骨形成症、捻曲性骨異形成症、先天性短大腿骨、ランガー型中脚異形成症、ニーバーゲルト型中脚異形成症、ロビンノウ症候群、ラインハルト症候群、先端骨形成不全症、末梢異形成症、ニースト異形成症、線維軟骨形成症、ロバーツ症候群、遠位中間肢異形成症、短肢症、モルキオ症候群、ニースト症候群、代謝性異形成、および脊椎骨端骨幹端異形成が含まれる。本明細書で企図される低身長、成長板障害、骨関連障害または骨格異形成症には、NPR2変異、SHOX変異(ターナー症候群/レリーワイル)、PTPN11変異(ヌーナン症候群)およびIGF1R変異に関連する障害が含まれる。
この方法によって企図される追加の低身長および成長板障害には、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、またはFGFR3の変異に関連する障害が含まれる。
この方法で企図される追加の低身長および成長板障害には、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、FGFR3、またはIGF1Rの変異に関連する障害が含まれる。
さらに、CNPバリアントは、特発性低身長および他の骨格異形成症を治療するための成長ホルモンの補助剤または代替物として有用である。
成長板障害には、低身長または異常な骨成長をもたらす障害が含まれ、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インドヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、またはFGFR3など、骨成長に関与する遺伝子の遺伝子変異の結果である可能性がある。様々な実施形態において、成長板障害は、低身長または異常な骨成長をもたらし、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、FGFR3、またはIGF1Rを含む、骨成長に関与する遺伝子の遺伝子変異の結果である可能性がある障害を含む。様々な実施形態において、成長板障害または低身長は、RAS病に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連している。様々な実施形態において、成長板障害を有する対象は、成長板遺伝子の変異についてヘテロ接合性である。様々な実施形態において、変異は、機能喪失変異である。様々な実施形態において、変異は、機能獲得変異である。成長板障害には、家族性低身長、優性遺伝性低身長としても知られている優性家族性低身長、または特発性低身長が含まれるが、これらに限定されない。例えば、Plachy et al.,J Clin Endocrinol Metab 104:4273-4281,2019を参照されたい。
ACANの変異は、家族性離断性骨軟骨炎および低身長、最終的には関節の骨の端からの軟骨と時には骨の剥離によって引き起こされる骨損傷(または病変)の領域を特徴とする変形性関節症を引き起こす可能性がある。成長中の骨の無秩序な軟骨ネットワークはそれらの成長を損ない、低身長につながることが示唆されている。ACANおよび低身長に関連する変異にはVal2303Metが含まれる。Stattin et al.,Am J Hum Genet 86(2):126-37,2010を参照されたい。低身長をもたらすACANの変異を有する患者は、投与がCNPとFGFR3との既知の相互作用によってこれらの患者の身長を増加させることができる可能性があるため、CNPによる治療から利益を得ると企図される。
受容体NPR2を含むナトリウム利尿ペプチドシステムは、軟骨内骨成長の調節に関与していることが示されている(Vasques et al.,Horm Res Pediat 82:222-229,2014)。研究によると、NPR2のホモ接合または複合ヘテロ接合の機能喪失型変異は、非常に低身長の骨格異形成症である遠位中間肢異形成症異形成型マロトー(AMDM)を引き起こすことが示されている(Vasquez et al.,2014、上記)。低身長の原因としてヘテロ接合性の機能喪失(ドミナントネガティブなど)NPR2変異を示唆する報告があるが、機能獲得型NPR2ヘテロ接合性変異は高身長の原因であることがわかっている(Vasquez et al.,2014、上記)。cGMP生成を刺激するためのCNPのNPR2との相互作用を考慮すると、cGMPレベルを増加させることは、これらの状態において望ましく、これらの疾患および状態からの合併症の管理において治療上の利益を有するであろう。
NPR2のヘテロ接合変異は、特発性低身長および他の形態の低身長をもたらすと考えられている。NPR2遺伝子の変異は、Amano et al.,J Clin Endocrinol Metab 99:E713-718,2014、Hisado-Oliva et al.,J Clin Endocrinol Metab 100:E1133-1142, 2015およびVasques et al.,J Clin Endocrinol Metab 98:E1636-1644,2013、に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書に記載のCNPバリアントで治療される低身長を有する対象は、-1.0、-1.5、-2.0、-2.5、または-3.0未満の身長SDSを有し、少なくとも1人の親が-1.0、-1.5、-2.0、または-2.5未満の身長SDSを有し、任意選択で、2番目の親の身長が通常の範囲内にある。様々な実施形態において、CNPバリアントは、-2.0~-3.0の身長SDSを有する低身長の対象を治療するのに有用である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、-2.0~-2.5の身長SDSを有する低身長の対象を治療するのに有用である。しかし、NPR2のde novo変異は、身長SDSが-1.5、-2.0、-2.5、または-3.0未満であると定義されるように低身長になる可能性があるため、どちらの親も低身長を有しないNPR2の有害な変異のヘテロ接合性キャリアの治療も考えられる。さらに企図されるのは、身長を改善し、かつ/または骨成長を増強するために、他の成長板遺伝子の有害な変異についてヘテロ接合である個体をCNPで治療することである。
CNPバリアントで治療される可能性のある患者における例示的なNPR2変異には以下が含まれる:
Figure 2022547723000007
Figure 2022547723000008
骨格成長におけるNPPCの役割は、十分に文書化されている(Hisado-Oliva et al.,Genetics Medicine 20:91-97,2018)。NPPCノックアウトマウスは、手足の短縮および軟骨内骨化など、重度の不均衡な形態の小人症を示した(Hisado-Oliva et al.,2018、上記)。ヒトゲノム全体の研究では、NPPCと身長との関係が示されている(Hisado-Oliva et al.,2018、上記)。CNPハプロ不全は、ヒトの低身長の原因であると考えられているが、最近の研究では、低身長および手を有する家族のヘテロ接合変異が同定された(Hisado-Oliva et al.,2018、上記)。これらの研究では、ヘテロ接合状態で測定した場合、cGMP産生の有意な低減が観察された(Hisado-Oliva et al.,2018、上記)。NPPCの変異には、Gly119Cysの変化を引き起こす355G>Tミスセンス変異、およびArg117Glyの変化を引き起こす349C>Gミスセンス変異が含まれる。CGMP産生を救済するCNPバリアントは、ヘテロ接合性の機能喪失型NPPC変異を有する患者の障害の管理に治療上の利益をもたらす可能性がある。
レリーワイル軟骨骨異形成症(LWD)は、前腕および下肢の短縮、手首の異常なずれ(手首のマーデルング変形)、ならびに関連する低身長を特徴とするまれな遺伝性疾患である。LWDは、性染色体の偽常染色体領域1(PAR1)にある低身長ホメオボックス含有(SHOX)遺伝子またはその調節要素のヘテロ接合変異によって引き起こされる。(希少疾患データベースおよびCarmona et al.,Hum Mol Genet 20:1547-1559,2011を参照)。ランガー型中脚異形成は、SHOX変異が2つある場合に発生し、ホモ接合または複合ヘテロ接合変異のいずれかの各染色体上の変異に起因する可能性がある。SHOX変異のサブセットは、特発性低身長を引き起こす。ターナー症候群は、SHOX遺伝子を含む可能性のあるX染色体の欠失が原因で発生する。SHOXは、FGFR3転写の調節に関与し、骨成長の制御に寄与することが同定されている(Marchini et al.,Endocr Rev.37:417-448,2016)。SHOXの欠損はFGFR3シグナル伝達の増加につながり、SHOXがCNP/NPR2とも直接相互作用することを裏付ける証拠がいくつかある(Marchini、上記)。SHOXとFGFR3および骨成長との関連を考えると、ホモ接合性またはヘテロ接合性のSHOX変異を有する対象は、本明細書に記載のCNPバリアントによる治療から利益を得ると企図される。
RAS病は、Ras/マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)経路の遺伝子の変異によって引き起こされるまれな遺伝的状態の群である。RAS病は、RAS/MAPK経路を介したシグナル伝達の増加を特徴とする一群の障害である。この経路は、RAF/MEK/ERK経路の下流の活性化につながる。低身長は、特定のRAS病の特徴である。例えば、CNPシグナル伝達はRAFを阻害し、MEKおよびERKの活性化を低下させる。
本明細書では、RAS病の治療が企図されている。低身長に関連するRAS病には、ヌーナン症候群、コステロ症候群、心臓顔面皮膚症候群、神経線維腫症1型、およびレオパード症候群が含まれる。遺伝性歯肉線維腫症1型も、本明細書で企図されているRAS病である。RAS病患者(ヌーナン症候群、コステロ症候群、心臓顔面皮膚症候群、神経線維腫症1型、レオパード症候群、遺伝性歯肉線維腫症1型を含む)には、以下の遺伝子:BRAF、CBL、HRAS、KRAS、LZTR1 MAP2K1、MAP2K2、MRAS、NF1、NRAS、PPP1CB、PTPN11、RAF1、RRAS、RIT1、SHOC2、SOS1、またはSOS2のうちの1つ以上にヘテロ接合型バリアントを有する患者が含まれる(Tajan et al.Endocr.Rev.2018;39(5):676-700)。
CFCは、K-Ras、B-Raf、Mek1、Mek2など、Ras/MAPKシグナル伝達経路のいくつかの遺伝子の変異によって引き起こされる。コステロ症候群は、顔面皮膚骨格(FCS)症候群とも呼ばれ、H-Ras遺伝子の変異を活性化することによって引き起こされる。遺伝性歯肉線維腫症I型(HGF)は、低分子量GTPアーゼのRasサブファミリーに作用するグアニンヌクレオチド交換因子(SOS)をコードするSOS1遺伝子(Son of Sevenlessホモログ1)の優性変異によって引き起こされる。神経線維腫症I型(NF1)は、Ras/MAPKシグナル伝達経路の負の調節因子をコードするニューロフィブロミン1遺伝子の変異によって引き起こされる。ヌーナン症候群(NS)は、SHP2をコードするPTPN11、SOS1、K-Ras、Raf-1など、いくつかの遺伝子の1つに変異が生じることで引き起こされる。
CNPは、RAS病モデルにおいて効果的な療法であることが実証されている。Onoらは、II型コラーゲン産生細胞においてNf1を欠損したマウスを生成した(Ono et al.,Hum.Mol.Genet.2013;22(15):3048-62)。これらのマウスは、構成的なERK1/2活性化を示し、軟骨細胞の増殖および成熟を減少させた。これらのマウスにCNPを毎日注射すると、ERKリン酸化が減少し、低身長が矯正された。Braf変異(p.Q241R)を使用した心臓顔面皮膚症候群のマウスモデル(Inoue et al.Hum.Mol.Genet.2019;28(1):74-83)は、野生型と比較して、体長の減少および成長板幅の低減を示し、増殖および肥大部位がより小さく、CNP投与は、これらの動物における体長の増加をもたらした。
複数の遺伝子の変異は、低身長、心臓の欠陥、出血の問題、および骨格の奇形を特徴とするヌーナン症候群を引き起こす可能性がある。PTPN11遺伝子の変異は、ヌーナン症候群の全症例の約半分を引き起こす。SOS1遺伝子の変異はさらに10~15%を引き起こし、RAF1およびRIT1遺伝子は各々、症例の約5%を占める。他の遺伝子の変異は各々、少数の症例を説明する。この障害を有する人々の15~20パーセントのヌーナン症候群の原因は不明である。
PTPN11、SOS1、RAF1、およびRIT1遺伝子はすべて、細胞分裂および成長(増殖)、分化、ならびに細胞移動に必要なRAS/MAPK細胞シグナル伝達経路で重要なタンパク質をコードする。ヌーナン症候群に関連する遺伝子の変異の多くは、結果として生じるタンパク質をオン(活性)にし、この長期の活性化は、通常のRAS/MAPKシグナル伝達を変化させ、細胞の成長および分裂の調節を妨害し、ヌーナン症候群の特徴をもたらす。例えば、Chen et al.,Proc Natl Acad Sci U S A.111(31):11473-8,2014、Romano et al.,Pediatrics.126(4):746-59,2010、およびMilosavljevic et al.,Am J Med Genet 170(7):1874-80,2016を参照されたい。MAPK経路を活性化する変異を有する対象は、骨成長および低身長を改善するために、本明細書に記載されるようなCNPバリアントによる治療から利益を得ると考えられる。MAPK経路を活性化する変異を有する対象は、NPR2受容体がその表面に発現される全身の他の細胞における過剰活性MAPK経路に関連する他の併存疾患を改善するために、本明細書に記載のCNPバリアントによる治療から利益を得るであろうことも企図される。
非受容体タンパク質チロシンホスファターゼSHP-2をコードするPTPN11遺伝子の変異は、ヌーナン症候群などの低身長を特徴とする障害を引き起こす(Musente et al.,Eur J Hum Genet 11:201-206(2003)。Musente(上記)は、低身長につながるPTPN11遺伝子の多数の変異を同定している。機能変異の獲得は、SHP2を介した過剰活性なシグナル伝達を引き起こし、成長ホルモン誘発性のIGF-1放出を阻害し、それによって骨成長の低下に寄与する(Rocca Serra-Nedelec,PNAS 109:4257-4262,2012)。ホモ接合性またはヘテロ接合性のPTPN11変異を有する対象は、骨成長および低身長を改善するために、本明細書に記載されるようなCNPバリアントによる治療から利益を得ると企図される。
軟骨内骨化の調節に関連するインディアンヘッジホッグ(IHH)遺伝子の変異は、低身長症候群にも関連している(Vasques et al.,J Clin Endocrinol Metab.103:604-614,2018)。同定された多くのIHH変異は、優性遺伝パターンで低身長で分離する。IHHと骨の成長および骨化との関連を考えると、ホモ接合性またはヘテロ接合性のIHH変異を有する対象は、本明細書に記載のCNPバリアントによる治療から利益を得ると考えられる。
N540KおよびK650Nを含むFGFR3の変異は、低身長および軟骨低形成症を引き起こす。
インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)は、固有のキナーゼ活性を有するヘテロ四量体(α2β2)膜貫通型糖タンパク質である。IGF1Rは、出生前および出生後の成長に役割を果たすことが示されている。IGF1Rのヘテロ接合変異は、在胎不当過小児(SGA)および家族性低身長の個体で同定されている(Kawashima et al.,Endocrine J.59:179-185,2012)。低身長に関連するIGF1Rの変異には、R108Q/K115N、R59T、R709Q、G1050K、R481Q、V599E、およびG1125A(Kawashima、上記)が含まれる。
身長は非常に遺伝性の高い形質であり、数百または数千の遺伝子の複合効果によって影響を受ける可能性がある(Wood et al,2014,Nature Genetics,46:1173-1189)。個体の低身長は、単一の遺伝子が主要な原因ではなく、これらの遺伝子の複合効果の結果である可能性がある。-1.0、-1.5、-2.0、-2.5、または-3.0未満の身長SDSによって定義される低身長のそのような個体は、正常動物の長さを増加させるCNPの能力を考えると、CNPバリアントで有益に治療できると企図され、例えば、骨の成長および骨の長さを向上させる。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、-1.0、-1.5、-2.0、-2.5、または-3.0未満の身長SDSを有し、身長SDS-1.0、-1.5、-2.0、または-2.5未満である少なくとも1人の親を有する低身長の対象を治療するのに有用であり、任意選択で、2番目の親の身長が通常の範囲内にある。様々な実施形態において、CNPバリアントは、-2.0~-3.0の身長SDSを有する低身長の対象を治療するのに有用である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、-2.0~-2.5の身長SDSを有する低身長の対象を治療するのに有用である。様々な実施形態において、低身長は、コラーゲン(COL2A1、COL11A1、COL9A2、COL10)、アグリカン(ACAN)、インディアンヘッジホッグ(IHH)、PTPN11、NPR2、NPPC、FGFR3、またはインスリン成長因子1受容体(IGF1R)、またはそれらの組み合わせなどの低身長に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連する。
様々な実施形態において、成長板障害または低身長は、RAS病に関連する遺伝子の1つ以上の変異に関連している。
様々な実施形態において、低身長は、多遺伝子リスクスコア(PRS)によって決定されるような複数の遺伝子の変異の結果である。実施例4に記載される英国バイオバンクプロジェクトからの任意の試料を含まない身長に関する公開された最大のGWASメタ分析を使用して、身長について多遺伝子リスクスコア(PRS)を計算した。コホートは、5つのPRS五分位数に分割された(PRS1が最低の身長、PRS5が最高の身長である)。様々な実施形態において、対象は、NPR2に変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、FGFR3に変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、NPR2に変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、IGF1Rに変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、NPPCに変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、SHOXに変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、対象は、FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2およびSHOXのうちの1つ以上に1つ以上の変異を有し、PRSが低い。様々な実施形態において、PRSは1または2である。様々な実施形態において、PRSは1である。様々な実施形態において、PRSは2である。
加えて、CNPバリアントは、くる病、低リン酸血症性くる病(X連鎖低リン酸血症性くる病(ビタミンD耐性くる病とも呼ばれる)および常染色体優性低リン酸血症性くる病を含む)、および骨軟化症(腫瘍誘発性骨軟化症(発癌性骨軟化症または発癌性低リン酸血症性骨軟化症とも呼ばれる)を含む)などの他の骨関連状態および障害の治療に有用である。
本開示のCNPバリアントはまた、変形性関節症を治療するために使用することができる。変形性関節症は関節軟骨の変性疾患であり、高齢者に頻繁に発生する。変形性関節症は、関節の構成要素の変性に起因する軟骨の破壊ならびに骨および軟骨の増殖性変化を伴い、その変化は二次性関節炎(例えば、滑膜炎)をもたらす。変形性関節症では、軟骨の機能的実体である細胞外マトリックスタンパク質が低減し、軟骨細胞の数が減少する(Arth.Rheum.46(8):1986-1996(2002))。軟骨細胞のマトリックス産生、成長および分化を促進することにより、CNP組成物は、FGF-2の望ましくない効果に対抗し、変形性関節症を含む関節炎を患う対象におけるマトリックス合成を増加させ、それにより変形性関節症を含む関節炎を治療するのに有用である。
特定の実施形態において、本開示の同じものを含むCNPバリアントおよび組成物および製剤は、骨格異形成症の1つ以上の症状または生理学的結果を改善するのに有用であり、改善は、絶対成長の増加、成長速度の増加、定性的コンピューター断層撮影(QCT)骨塩密度の増加、成長板形態の改善、長骨成長の増加、脊椎形態の改善、肘関節可動域の改善、および/または睡眠時無呼吸の減少であり得る。これに関して、「改善された」、「改善」、「増加」、「減少」という用語、およびそれらの文法上の同等物はすべて、病状の症状または生理学的結果に関連して使用される場合に、本発明のCNPバリアント(またはそれを含む組成物または製剤)での治療前の疾患の同じ症状または生理学的結果と比較した(すなわち、「ベースライン」と比較した)、本発明のCNPバリアント(またはそれを含む組成物または製剤)での治療後の疾患の症状または生理学的結果の状態を指す相対的な用語であることに留意されたい。上記のように、「ベースライン」状態は、治療前の対象の状態の測定(その後、治療後の同じ対象の状態と比較することができる)、または同じもしくは類似の特徴(例えば、年齢、性別および/または病状もしくは進行)を共有する同じ苦痛に苦しんでいる対象の集団におけるその状態の測定のいずれかによって決定することができる。
構成的に活性な線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR-3)を発現する細胞を、本明細書に記載のCNPバリアントまたは組成物と接触させることを含む、構成的に活性な変異体FGFR-3によって誘導される細胞増殖停止を克服する方法も提供される。
ナトリウム利尿ペプチド受容体B(NPR-B)を発現する細胞を、本明細書に記載のCNPバリアントまたは組成物と接触させることを含む、NPR-Bを発現する細胞におけるcGMP産生を刺激する方法がさらに提供される。
さらに別の実施形態において、本開示は、インビトロまたはインビボで、同じ濃度のwtCNP22(例えば、1uM)で産生されたcGMPレベルの少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、または150%の産生を刺激するCNPバリアントを提供する。またさらなる実施形態において、本開示のCNPバリアントは、同じ濃度のwtCNP22(例えば、1uM)で産生されたcGMPレベルの少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、または150%の産生をインビトロまたはインビボで刺激する。
本明細書に記載のCNPバリアントのいずれかがこの方法において有用であると企図される。
様々な実施形態において、CNPバリアントは、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(Pro-Gly-CNP-37)(配列番号1)である。様々な実施形態において、ペプチドは、アセチル基をさらに含む。様々な実施形態において、アセチル基は、ペプチドのN末端上にある。様々な実施形態において、ペプチドは、C末端にOHまたはNH基をさらに含む。様々な実施形態において、バリアントは、本明細書に記載されるような1つ以上のリンカー基を含む。様々な実施形態において、リンカーは、加水分解可能なリンカーである。
治療の有効性は、様々なパラメータによって測定される。様々な実施形態において、有効性は、ベースライン期間から介入期間への年間成長速度の変化として評価される。有効性は、CDC成長曲線を使用して測定された、ベースラインから治療終了までの身長SDSの変化としても評価され、成長速度SDSは、小児期の骨塩密度研究に基づいている(Kelly et al.,J.Clin.Endocrinol.Metab.2014;99(6):2104-2112)。
QoLISSY、低身長の若者の生活の質は、指示どおりに評価される(Quality of Life in Short Stature Youth-The QoLISSY Questionnaire User’s Manual.Lengerich:Pabst Science Publishers;2013)。
薬学的組成物
本開示は、本明細書に記載のCNPバリアント、ならびに1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、担体、および/または希釈剤を含む、放出調節組成物を含む薬学的組成物を提供する。特定の実施形態において、組成物は、1つ以上の他の生物学的に活性な薬剤(例えば、プロテアーゼの阻害剤、受容体チロシンキナーゼ、および/またはクリアランス受容体NPR-C)をさらに含む。
本開示は、本明細書に記載されるようなコンジュゲート部分を含む放出調節組成物を提供する。放出調節組成物には、投与後の遅延(遅延放出投与量)または長期間(延長放出投与量)で薬物を送達するものが含まれる。本明細書で提供されるCNPペプチドコンジュゲートの様々な実施形態には、延長放出、徐放または制御放出、および遅延放出などの放出調節組成物が含まれる。「延長放出組成物」という用語は、投与後長期間にわたって有効成分/薬物を利用可能にする様式で配合された組成物を指す(米国薬局方)。延長放出投与量には、徐放(SR)または制御放出(CR)の形態が含まれる。徐放は持続的期間にわたって薬物放出を維持するが、必ずしも一定の速度である必要なく、一方CRはほぼ一定の速度で持続的期間にわたって薬物放出を維持する(Pharmaceutics:Drug Delivery and Targeting,Yvonne Perrie,Thomas Rades,Pharmaceutical Press,2009)。遅延放出組成物または製品は、最初の投与後の一定期間、原薬の放出を遅らせるように改変される。
様々な実施形態において、放出調節組成物は、延長放出組成物である。
様々な実施形態において、延長放出組成物について、pH7~7.6において(i)ペプチドの約20%未満が1日目までに放出され、(ii)ペプチドの約90%が毎週放出されるか、またはペプチドの約90%が隔週で放出されるか、またはペプチドの約90%が毎月放出される。
様々な実施形態において、pH7~7.6において、ペプチドの約20%未満が、1日目までに放出される。様々な実施形態において、pH7~7.6において、ペプチドの約10%未満が、1日目までに放出される。さらに、(i)pH7.0~7.6において、ペプチドの約30%、または約40%、または約50%未満が、1日目までに放出され(ii)pH7~7.6において、ペプチドの約90%が毎週放出されるか、またはペプチドの約90%が隔週で放出されるか、またはペプチドの約90%が毎月放出されることが企図される。さらに、(i)pH7.0~7.6において、ペプチドの約30%、または約40%、または約50%、または約60%未満が1日目までに放出され、(ii)pH7.0~7.6において、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が毎週放出され、またはペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が隔週で放出され、またはペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が3週間ごとに放出され、またはペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が毎月放出されることが企図される。様々な実施形態において、pH7~7.6において、ペプチドの約90%が毎週放出される。様々な実施形態において、pH7~7.6において、ペプチドの約90%が隔週で放出される。様々な実施形態において、pH7~7.6において、ペプチドの約90%が毎月放出される。さらに、放出は、pH7.0~7.6、pH7.1~7.5、pH7.2~7.4、pH7.2~7.6、またはpH7.0~7.4のpHであり得ることが企図される。
様々な実施形態において、(i)pH7.0~7.6において、約25%未満、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、または約75%のペプチドが1日目までに放出され、(ii)pH7~7.6において、ペプチドの約90%が毎週放出されるか、またはペプチドの約90%が隔週で放出されるか、またはペプチドの約90%が毎月放出される。さらに、(i)pH7.0~7.6において、約25%未満、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、または約75%のペプチドが1日目までに放出され、(ii)pH7~7.6において、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が毎週放出されるか、または、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が隔週で放出されるか、または、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が3週間ごとに放出されるか、または、ペプチドの約70%、約80%、もしくは約90%が毎月放出されるか、あるいは代替的に、ii)pH7~7.6において、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が毎週放出されるか、または、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が隔週で放出されるか、または、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が3週間ごとに放出されるか、または、ペプチドの約70%、約75%、約80%、約85%、もしくは約90%が、毎月放出されることが企図される。
様々な実施形態において、組成物は、賦形剤、希釈剤、または担体を含む。様々な実施形態において、延長放出組成物は、賦形剤、希釈剤または担体を含む。様々な実施形態において、賦形剤、希釈剤または担体は、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体である。
賦形剤、担体および希釈剤の非限定的な例には、ビヒクル、液体、緩衝液、等張剤、添加剤、安定剤、防腐剤、可溶化剤、界面活性剤、乳化剤、湿潤剤、補助剤などが含まれる。組成物は、液体(例えば、水、エタノール)を含むことができる。様々な緩衝液内容物の希釈剤(例えば、トリス-HCl、リン酸塩、酢酸塩緩衝液、クエン酸塩緩衝液)、pHおよびイオン強度、洗剤および可溶化剤(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート80)、抗酸化剤(例えば、メチオニン、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム)、防腐剤(例えば、チメロサール、ベンジルアルコール、m-クレゾール)、および増量物質(例えば、乳糖、マンニトール、ショ糖)を含むことができる。薬学的組成物の製剤における賦形剤、希釈剤、および担体の使用は、当該技術分野で知られており、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,pages 1435-1712,Mack Publishing Co.(Easton,Pennsylvania(1990))を参照されたい。
例えば、担体には、希釈剤、ビヒクルおよびアジュバント、ならびにインプラント担体、ならびに活性成分と反応しない不活性で非毒性の固体または液体充填剤およびカプセル化材料が含まれるが、これらに限定されない。担体の非限定的な例には、リン酸緩衝生理食塩水、生理食塩水、水、およびエマルジョン(例えば、油/水エマルジョン)が含まれる。担体は、例えば、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、植物油、およびそれらの混合物を含む溶媒または分散媒体であり得る。
いくつかの実施形態において、組成物は液体製剤である。特定の実施形態において、製剤は、約0.1mg/ml~約20mg/ml、または約0.5mg/ml~約20mg/ml、または約1mg/ml~約20mg/ml、または約0.1mg/ml~約10mg/ml、または約0.5mg/ml~約10mg/ml、または約0.5~5mg/ml、または約0.5~3mg/ml、または約1mg/ml~約10mg/mlの濃度範囲のCNPバリアントを含む。様々な実施形態において、CNPバリアントは、0.8mg/mL~2mg/mLの濃度である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、0.8mg/mLの濃度である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、2.0mg/mLの濃度である。様々な実施形態において、CNPバリアントは、凍結乾燥粉末から再構成される。
さらなる実施形態において、組成物は、CNP含有溶液または懸濁液のpHを所望の範囲内に維持するための緩衝液または緩衝剤を含む。緩衝液の非限定的な例には、リン酸緩衝生理食塩水、トリス緩衝生理食塩水、およびハンクス緩衝生理食塩水が含まれる。緩衝剤には、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、およびクエン酸ナトリウムが含まれるが、これらに限定されない。緩衝剤の混合物も使用することができる。特定の実施形態において、緩衝剤は、酢酸/酢酸塩またはクエン酸/クエン酸塩である。組成物に好適な緩衝剤の量は、使用される特定の緩衝液および溶液または懸濁液の所望のpHに部分的に依存する。いくつかの実施形態において、緩衝剤は、約10mM±5mMの濃度を有する。特定の実施形態において、組成物のpHは、約pH3~約pH9、または約pH3~約pH7.5、または約pH3.5~約pH7、または約pH3.5~約pH6.5、または約pH4~約pH6、または約pH4~約pH5、または約pH5.0±1.0である。様々な実施形態において、pHは、約5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9または6.0である。様々な実施形態において、pHは、5.5である。
他の実施形態において、組成物は、溶液または懸濁液を等張性にし、投与により適合するための等張性調整剤を含む。等張剤の非限定的な例には、NaCl、デキストロース、グルコース、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、およびエタノールが含まれる。特定の実施形態において、等張剤はNaClである。特定の実施形態において、NaClは、約160±20mM、または約140mM±20mM、または約120±20mM、または約100mM±20mM、または約80mM±20mM、または約60mM±20mMの濃度である。
さらに他の実施形態において、組成物は防腐剤を含む。防腐剤には、m-クレゾールおよびベンジルアルコールが含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、防腐剤は、約0.4%±0.2%、または約1%±0.5%、または約1.5%±0.5%、または約2.0%±0.5%の濃度である。
さらに他の実施形態において、組成物は、(例えば、ガラスまたはプラスチックへのCNPバリアントの吸着を軽減するために)吸着防止剤を含有する。吸着防止剤には、ベンジルアルコール、ポリソルベート20、およびポリソルベート80が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、吸着防止剤は、約0.001%~約0.5%、または約0.01%~約0.5%、または約0.1%~約1%、または約0.5%~約1%、または約0.5%~約1.5%、または約0.5%~約2%、または約1%~約2%の濃度である。
追加の実施形態において、組成物は安定剤を含む。安定剤の非限定的な例には、グリセリン、グリセロール、チオグリセロール、メチオニン、およびアスコルビン酸ならびにそれらの塩が含まれる。いくつかの実施形態において、安定剤がチオグリセロールまたはアスコルビン酸またはそれらの塩である場合、安定剤は、約0.1%~約1%の濃度である。他の実施形態において、安定剤がメチオニンである場合、安定剤は、約0.01%~約0.5%、または約0.01%~約0.2%の濃度である。さらに他の実施形態において、安定剤がグリセリンである場合、安定剤は、約5%~約100%(ニート)の濃度である。
さらなる実施形態において、組成物は抗酸化剤を含む。例示的な抗酸化剤には、メチオニンおよびアスコルビン酸が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、抗酸化剤対CNPのモル比は、約0.1:1~約15:1、または約1:1~約15:1、または約0.5:1~約10:1、または約1:1~約10:1または約3:1~約10:1である。
無機酸塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩)、有機酸の塩(例えば、酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩、メシル酸塩、トシル酸塩)、およびアミンの塩(例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン)を含むがこれらに限定されない、薬学的に許容される塩を組成物に使用することができる。薬学的に許容される塩の完全な考察は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,Mack Publishing Company,(Easton,Pennsylvania(1990))にある。
薬学的組成物は、錠剤、カプセル、顆粒、粉末、溶液、懸濁液、乳濁液、軟膏、および経皮パッチなどの様々な形態で投与することができる。組成物の剤形は、組成物の所望の投与様式に合わせて調整することができる。経口投与の場合、組成物は、例えば、錠剤またはカプセル(ソフトゲルカプセルを含む)の形態をとることができ、または、例えば、水溶液または非水溶液、懸濁液またはシロップであり得る。経口投与用の錠剤およびカプセルは、マンニトール、ラクトース、グルコース、スクロース、デンプン、コーンスターチ、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、炭酸マグネシウム、および潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム)などの1つ以上の通常使用される賦形剤、希釈剤、および担体を使用することができる。必要に応じて、香味料、着色料、および/または甘味料を固体および液体製剤に加えることができる。経口製剤の他の任意の成分には、防腐剤、懸濁剤、および増粘剤が含まれるが、これらに限定されない。経口製剤は、胃の酸性環境からCNPバリアントを保護するために腸溶コーティングを施すこともできる。固体および液体剤形を調製する方法は、この分野の当業者に知られているか、または明らかであろう(例えば、上記で参照されたRemington’s Pharmaceutical Sciencesを参照されたい)。
非経口投与用の製剤は、例えば、液体溶液または懸濁液として、注射前の液体媒体への可溶化または懸濁液に好適な固体形態として、またはエマルジョンとして調製することができる。例えば、無菌の注射可能な溶液および懸濁液は、好適な希釈剤、担体、溶媒(例えば、緩衝水溶液、リンゲル液、等張塩化ナトリウム溶液)、分散剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤などを使用して当技術分野で知られる技術に従って製剤できる。さらに、無菌不揮発油、脂肪酸エステル、ポリオール、および/または他の不活性成分を使用することができる。さらなる例として、非経口投与用の製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌薬、および製剤を意図されたレシピエントの血液と等張にする溶質を含むことができる水性無菌注射可能溶液、および水性および非水性の無菌懸濁液が含まれこれには、懸濁剤および増粘剤を含めることができる。
CNPバリアントを含む組成物はまた、凍結乾燥製剤であり得る。特定の実施形態において、凍結乾燥製剤は、緩衝剤および増量剤、ならびに任意選択で抗酸化剤を含む。例示的な緩衝液には、酢酸塩緩衝液およびクエン酸塩緩衝液が含まれるが、これらに限定されない。例示的な増量剤には、マンニトール、スクロース、デキストラン、ラクトース、トレハロース、およびポビドン(PVP K24)が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、マンニトールは、約3%~約10%、または約4%~約8%、または約4%~約6%の量である。特定の実施形態において、スクロースは、約6%~約20%、または約6%~約15%、または約8%~約12%の量である。例示的な抗酸化剤には、メチオニンおよびアスコルビン酸が含まれるが、これらに限定されない。
様々な実施形態において、製剤は、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トレハロース、マンニトール、メチオニン、ポリソルベート80、および任意選択で注射用無菌水(WFI)を含む。
本開示はまた、例えば、ボトル、バイアル、アンプル、チューブ、カートリッジ、および/または液体(例えば、無菌注射可能)製剤または固体(例えば、凍結乾燥)製剤を含むシリンジを含むキットを提供する。キットはまた、注射用にまたは濃縮物をより低い濃度に希釈するためのシリンジ内に凍結乾燥製剤を再構築することを含むが、これに限定されない、固形(例えば、凍結乾燥)製剤を投与用の溶液または懸濁液(例えば、注射による)に再構成するための薬学的に許容されるビヒクルまたは担体(例えば、溶媒、溶液および/または緩衝液)を含むことができる。さらに、即時注射溶液および懸濁液は、例えば、CNP含有組成物を含む無菌粉末、顆粒、または錠剤から調製することができる。キットには、エアロゾルまたは注射ディスペンシングデバイス、ペンインジェクター、自動インジェクター、無針インジェクター、シリンジ、および/または針などのディスペンシングデバイスも含まれる。
非限定的な例として、キットは、シングルチャンバーまたはデュアルチャンバーを有するシリンジを含むことができる。シングルチャンバーシリンジの場合、シングルチャンバーは、注射の準備ができている液体CNP製剤、または注射のための溶液もしくは懸濁液へと再構築することができる比較的少量の好適な溶媒系(例えば、グリセリン)中の固体(例えば、凍結乾燥)CNP製剤もしくはCNPバリアントの液体製剤を含有することができる。デュアルチャンバーシリンジの場合、注射のために、一方のチャンバーは薬学的に許容されるビヒクルまたは担体(例えば、溶媒系、溶液、または緩衝液)を含有することができ、他方のチャンバーは、第1のチャンバーからのビヒクルまたは担体を使用して、溶液または懸濁液に再構成することができる比較的少量の好適な溶媒系(例えば、グリセリン)中の固体(例えば、凍結乾燥)CNP製剤またはCNPバリアントの液体製剤を含有することができる。
さらなる例として、キットは、1つ以上のペンインジェクターまたは自動インジェクターデバイス、およびデュアルチャンバーカートリッジを含むことができる。注射のために、カートリッジの一方のチャンバーは、薬学的に許容されるビヒクルまたは担体(例えば、溶媒系、溶液、または緩衝液)を含有することができ、他方のチャンバーは、第1のチャンバーからのビヒクルまたは担体を使用して、溶液または懸濁液に再構成することができる比較的少量の好適な溶媒系(例えば、グリセリン)中の固体(例えば、凍結乾燥)CNP製剤またはCNPバリアントの液体製剤を含有することができる。カートリッジは、所望の期間(例えば、2日、3日、1週間、2週間、3週間、4週間など)にわたって投薬するのに十分な量のCNPバリアントを含むことができる。ペンインジェクターまたは自動インジェクターは、カートリッジから所望の量のCNP製剤を投与するように調整できる。
投与および投薬
CNPバリアント、またはそれらを含む薬学的組成物もしくは製剤は、例えば、皮下、関節内、腹腔内、筋肉内、皮内、または経口などの様々な方法で対象に投与することができる。一実施形態において、CNPバリアント組成物は、1日1回、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、または6ヶ月に1回投与される。
CNPバリアントまたはその組成物はまた、作用の標的部位(例えば、異常または変性関節または軟骨領域)でのデポーの移植によって投与することができる。あるいは、CNPバリアントは、舌下(例えば、舌下錠)で、経皮送達によって(例えば、皮膚上のパッチによって)、またはマイクロスフェア、マイクロカプセル、リポソーム(非帯電または帯電(例えば、カチオン性))、高分子微粒子(例えば、ポリアミド、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリ(ラクチド-グリコリド))、マイクロエマルジョンなどの形態で経口的に投与することができる。
本明細書に記載のCNPバリアント組成物は、骨関連障害(例えば、軟骨無形成症を含む骨格異形成症)を治療、改善、または予防するために、治療有効用量でそれを必要とする患者に投与することができる。CNPバリアントの安全性および治療効力は、細胞培養物または実験動物における標準的な薬理学的手順によって、例えば、LD50(集団の50%に対して致死的な用量)およびED50(集団の50%における治療有効用量)を決定することによって決定することができる。毒性効果と治療効果との用量比は治療指数であり、LD50/ED50比として表すことができる。通常、大きな治療指数を示す活性剤が好ましい。
特定の実施形態において、本明細書に記載のCNPバリアント組成物は、約3、4、5、6、7、8、9、もしくは10nmol/kg~約300nmol/kg、または約20nmol/kg~約200nmol/kgの範囲の用量で投与される。いくつかの実施形態において、CNP組成物は、約3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、125、130、140、150、160、170、175、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、350、400、450、500、750、1000、1250、1500、1750、もしくは2000nmol/kgの用量、または治療医師によって適切とみなされる他の用量で投与される。他の実施形態において、CNPバリアント組成物は、約3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、もしくは1000μg/kg、または約0.5、0.8、1.0、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、もしくは10mg/kgの用量、または治療医師によって適切とみなされる他の用量で投与される。本明細書に記載のCNPまたはCNPバリアントの用量は、本明細書に記載の投薬頻度/投与の頻度に従って投与することができ、これには、毎日、週に2または3回、毎週、2週間ごと、3週間ごと、毎月などが含まれるが、これらに限定されない。様々な実施形態において、CNPまたはCNPバリアントは、毎日皮下投与される。様々な実施形態において、CNPまたはCNPバリアントは、毎週皮下投与される。様々な実施形態において、CNPバリアントは、2.5μg/kg/日~60μg/kg/日、10μg/kg/日~45μg/kg/日、または15μg/kg/日~30μg/kg/日の用量で投与される。様々な実施形態において、CNPバリアントは、15μg/kg/日の用量で投与される。様々な実施形態において、CNPバリアントは、30μg/kg/日の用量で投与される。
特定の対象に対するCNPバリアントの投薬/投与の頻度は、治療される障害ならびに療法に対する対象の状態および応答を含む、様々な因子に応じて変化し得る。CNPバリアントは、投薬あたり単一の用量でまたは複数の用量で投与することができる。特定の実施形態において、CNPバリアント組成物は、単一の用量でまたは複数の用量で、1日1回、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、もしくは6ヶ月に1回、または治療医師によって適切とみなされるように投与される。様々な実施形態において、CNPバリアントは、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月以上にわたって投与される。
いくつかの実施形態において、CNPバリアント組成物は、成長期間(例えば、軟骨形成)、その後の回復期間(例えば、骨形成)を可能にするように投与される。例えば、CNP組成物は、皮下に、または別の様式によって、ある期間、毎日または週に複数回投与され、治療されない期間が続き、次いでサイクルが繰り返される。いくつかの実施形態において、治療の初期期間(例えば、毎日または週に複数回のCNPバリアント組成物の投与)は、3日、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、または12週間である。関連する実施形態において、無治療の期間は、3日、1週間、2週間、3週間または4週間続く。特定の実施形態において、CNPバリアント組成物の投薬レジメンは、3日間毎日、その後3日休止、または1週間にわたって毎日もしくは週に複数回、その後3日もしくは1週間休止、または2週間にわたって毎日もしくは週に複数回、その後1週間もしくは2週間休止、または3週間にわたって毎日もしくは週に複数回、その後1、2、もしくは3週間休止、または4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12週間にわたって毎日もしくは週に複数回、その後1、2、3、もしくは4週間休止である。
バイオマーカー
骨関連障害の治療では、子宮内および新生児の長骨成長測定や、CNP、cGMP、コラーゲンII、コラーゲンX、オステオカルシン、増殖細胞核抗原(PCNA)などの骨成長バイオマーカーの測定など、成長の指標を測定できる。
1つのCNPシグナル伝達マーカーはcGMP(グアノシン3’、5’環状モノホスフェート)である。この細胞内シグナル伝達分子のレベルは、CNPがその同族受容体NPR-Bに結合して活性化した後に増加する。cGMPのレベルの上昇は、CNP曝露後の細胞培養抽出物(インビトロ)、CNP曝露後の骨外植物研究(エクスビボ)からの馴化培地、およびCNP皮下、静脈内、または当技術分野で知られている他の投与経路を介しての投与から数分以内の血漿(インビトロ)から測定できる。
軟骨および骨に特異的な分析物(または軟骨および骨に関連するマーカー)を測定して、CNPの効力を評価することもできる。例えば、切断されたコラーゲンタイプIIの断片は、軟骨ターンオーバーの軟骨特異的マーカーである。II型コラーゲンは軟骨の主要な有機成分であり、II型コラーゲンの断片(切断されたコラーゲン)は循環系に放出され、軟骨ターンオーバーに続いて尿中に分泌される。軟骨の代謝回転は、新しい骨の形成に先行する。
測定可能な骨形成の骨特異的バイオマーカーは、I型プロコラーゲン(PINP)のN末端プロペプチドである。I型コラーゲンは骨基質の主要な有機成分であるため、I型コラーゲンの合成は骨形成の重要なステップである。コラーゲン合成中に、プロペプチドはプロコラーゲン分子から放出され、血清中で検出することができる。さらに、I型コラーゲンの断片は骨吸収のマーカーとして測定できる。
軟骨および骨の形成および成長に関する他の潜在的なバイオマーカーには、アグリカンコンドロイチンスルフェート(軟骨ターンオーバーの軟骨特異的マーカー)、II型コラーゲンのプロペプチド(軟骨形成の軟骨特異的マーカー)、I型コラーゲンC-テロペプチド(CTx)、アルカリホスファターゼ(骨特異的)、およびオステオカルシン(骨形成のための骨特異的マーカー)が含まれる。軟骨および骨に関連するバイオマーカーは、例えば、市販のキットを使用して、効力/薬力学的インビボ研究からの血清中およびエクスビボ研究の馴化培地から測定することができる。
一実施形態において、骨および軟骨の形成およびインビボでの成長に対するCNP組成物の効果を監視するために、本明細書に記載のCNPバリアントまたは組成物を投与された対象において、少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーのレベルがアッセイまたは測定される。例えば、少なくとも1つの骨または軟骨に関連するバイオマーカーのレベルの増加は、CNPバリアントまたは組成物の投与が骨の成長にプラスの効果をもたらし、CNP活性の低下に関連する骨格異形成症および他の骨または軟骨関連の疾患または障害の有用な治療であることを示し得る。例示的な骨または軟骨関連バイオマーカーには、CNP(例えば、内因性レベルのCNP)、cGMP、II型コラーゲンのプロペプチドおよびその断片、II型コラーゲンおよびその断片、I型コラーゲンC-テロペプチド(CTx)、オステオカルシン、増殖細胞核抗原(PCNA)、I型プロコラーゲンのプロペプチド(PINP)およびその断片、I型コラーゲンおよびその断片、コラーゲンX、アグリカンコンドロイチンスルフェート、ならびにアルカリホスファターゼが含まれるが、これらに限定されない。
様々な実施形態において、バイオマーカーは、CNPバリアントが投与される、投与されている、または投与された対象から生物学的試料を得ることによって測定される。バイオマーカーは、ウエスタンブロット、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)、および酵素活性アッセイを含むがこれらに限定されない、当技術分野で知られている技術を使用して測定することができる。生物学的試料は、血液、血清、尿、または他の体液である可能性がある。
本開示のさらなる態様および詳細は、限定的ではなく例示的であることが意図される以下の実施例から明白であろう。
実施例1:CNPバリアントの合成
CNPバリアントペプチドは、Symphony/Prelude(Protein Technologies Inc.、USA)、Voyager(CEM GmbH、Germany)、またはSyroII(MultiSyntech、Germany)シンセサイザーにC末端COOHを残す樹脂を使用して固相で合成した。
すべてのFmoc-アミノ酸は、Biosolve(Netherlands)またはBachem GmbH(Germany)から購入し、N-t-Boc(KW)、O-t-Bu(DESTY)、N-Trt(HNQ)、S-Trt(C)、またはN-Pbf(R)基で保護された側鎖官能基を有した。すべてのアミノ酸カップリングステップで、ダブルカップリングを使用した20分の活性化時間でNMP中の5倍過剰HBTU/HOBt/アミノ酸/DIPEA(1:1:1:2)を使用した。
ペプチドのアセチル化(Ac)は、樹脂をNMP/AcO/DIEA(10:1:0.1、v/v/v)と30分間室温で反応させることによって行った。
部分のコンジュゲーションのために、リジン上の保護アミノ基を切断して反応性基を作製した。標準的なFmoc合成を使用して、2xFmoc-アミノPEG(2)、続いてグルタミン酸、続いてC18-二酸を反応させた。
完成したペプチドは、TFA(40mL/mmol樹脂)と室温で2時間の反応によって樹脂から切断した。粗ペプチドを濾過し、氷冷EtOで沈殿させ、続いて凍結乾燥および分取逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)による最終的なで精製を行った。最終産生物および純度を質量分析によって確認した。
CNPバリアントは、Pro-Gly CNP-37(PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号1))の配列に基づいて生成され、任意選択で異なるアミノ酸残基の変更、および/またはN末端でのアセチル化、および/または他の修飾を有し、以下を含む(アミノ酸変更には下線を引く):
Figure 2022547723000009
完全に還元されたペプチドを、0.1mg/mLの最終濃度で1mMのシステイン(SS形態)および8mMのシステイン(SH形態)を含有する、グアニジンHClを含むか、または含まない、0.1Mのトリス緩衝液(pH8.0)に溶解し、室温で撹拌した。さらなるピーク変化が観察されなくなるまで、ジスフィルド形成をHPLC分析によって監視した。混合物を、精製のために分取RP-HPLCに充填した。
実施例2:合成されたCNPバリアントの特徴分析
実施例1のように合成されたCNPバリアントを、質量分析およびUV分光法によって分析して、10日後の純度および安定性を決定した。
安定性は、時間T0~T10にわたる純度のRP-HPLC分析を使用して測定した。簡潔には、CNPバリアントを緩衝液:5mMクエン酸塩、6%スクロース、1.5%マンニトール、0.7mg/mlメチオニン、および0.005%Tween(登録商標)80、pH5.6で1:5に希釈した。10μLの注入量をPhenomenex Aeris XB-C18 RPカラム(2μm、100A、2.1x250mm、p/n 00G-4505-AN)に注入した。HPLC条件は、移動相A:HO/0.05%TFA、pH3 w/NHOH(約3mM最終)、移動相B:70%HO中CHCN/0.05%TFA、pH3 w/NHOH(約3mM最終)、および0.25mL/分の流速であった。測定は、55℃のカラム温度およびUV:214nm(bw 4nm)、ref 360nm(bw 20nm)、UV:280nm(bw 4nm)、ref 360nm(bw 20nm)で実施した。CNPバリアントをPBS、pH7.4に、37℃で10日間保持し、安定性測定値を得た。安定性測定の結果は、以下の表1においてT0(0日)またはT10(10日)で検出されたバリアント%として示す。
Figure 2022547723000010
CNPバリアントは、CatchPoint Cyclic-GMP Fluorescent Assay Bulkキット(Molecular Devices、R8075)を使用したcGMP刺激アッセイによって活性について試験した。簡潔には、NIH3T3細胞(ATCC、CRL-1658)およびHEK293細胞を、96ウェルプレート(96ウェルブラックイメージングプレート、Grenier、#655090)に60,000細胞/ウェルで播種した。培地は次のとおりである。NIH3T3培地:DMEM高グルコース、ピルビン酸塩(Thermo、11995-073)+10%FBS+1xPenStrep(P/Sと略記、Thermo、カタログ番号15140122)。NIH3T3は、cGMPアッセイHEK293培地の対照系であった:EMEM+10%FBS+1xP/S+1xGMAX。無血清NIH3T3培地:IBMX(CAS28822-58-4)で細胞を処理するためのDMEM+1xP/S、BSAを含む無血清NIH3T3培地:CNPで細胞を処理するためのDMEM+1xP/S+0.5mg/mL BSA(Thermo、A9418-100G)。
細胞を37℃、5%COで24時間インキュベートした。CNPバリアントで処理する細胞の場合、プレートを使用の15分前にIBMX(Enzo life sciences、89161-340、1g)で前処理した。IBMXは、ホスホジエステラーゼの強力な非特異的阻害剤である。IBMXの800mMストック溶液をIBMX希釈培地(無血清培地(1xPBSと1:1で混合したDMEM+1xPBS))で0.75mMワーキングストックに希釈する。
CNPバリアントは、次のように調製した:10mg/mlのCNP溶液をCNP希釈培地(DMEM+1xP/S+0.5mg/mLのBSA)で1:1000に希釈する。この溶液をさらに希釈して、100nMのCNP/ウェルで播種されたCNP開始溶液を得る。この100nMのCNP溶液を、6つの希釈液に1:5でさらに段階希釈して、0.0064nM CNP/ウェルの下限濃度を得る。これは分析のために7点用量曲線を提供する。
細胞処理のために、細胞をインキュベーターから取り出し、増殖培地を細胞から取り出し、細胞をIBMXで処理した。80μLの0.75mM IBMXを各ウェルに添加し、細胞を37℃のインキュベーターに15分間戻した。15分後、CNP(40μL/ウェル)を各試験ウェルに加え、細胞を37℃のインキュベーターに15分間戻す。プレートを穏やかなタッピングによって混合した。プレートをSolentimセルメトリックで画像化して細胞を視覚化し、細胞が浮き上がっているかを決定し、次いで37℃のインキュベーターに戻した。
反応を停止し、40μLの溶解緩衝液(cGMPキットから)を添加して細胞を溶解した。プレートをシェーカーに5分間置き、溶解を完了した。細胞溶解物をcGMPアッセイで使用した。
cGMPアッセイは、cGMPキャリブレーター、ウサギ抗cGMP抗体、および製造業者のプロトコルに従って調製されたHRP-cGMPを使用して実施された。40μLのキャリブレーターを抗cGMP抗体でコーティングされたプレートのウェルに添加し、分析対象のライセート40μLを適切なウェルに添加した。40μLの再構成ウサギ抗cGMP抗体をすべてのウェルに添加し、プレートをシェーカーに5分間置いて混合した。40μLの再構成されたHRP-cGMPを各ウェルに添加し、室温で2時間インキュベートした。プレートを手動で吸引し、300μLの洗浄緩衝液で4回洗浄した。100μLのストップライトレッド基質を各ウェルに添加し、プレートを覆い、光から保護し室温で少なくとも10分間放置した。プレートは、Spectramax Mまたは同様の機器で、励起530nmおよび発光590nmでの蛍光強度について読み取られた。
表1は、CNPバリアントがcGMP産生を刺激することを示し、本明細書に記載の安定なバリアントが骨関連障害を治療するための治療剤として有用であることを示す。
実施例2A:血漿におけるCNPバリアントまたはコンジュゲートの安定性
異なるCNPバリアントまたはCNPコンジュゲートの安定性を、24時間の期間にわたってヒト血漿における安定性について試験した。簡潔には、2つのOEGスペーサーを使用して、C18脂肪酸をガンマグルタミン酸に融合させた(例えば、Lau et al.,J.Med.Chem 58:7370-7380,2015を参照されたい)。クロマトグラフィーについて、Waters UPLC Hクラスは、BEH C18 1.7um、2.1x150mm、移動相A:水中の1%DMSO 0.1%ギ酸、移動相B:CAN中の1%DMSO 0.1%ギ酸に接続された。質量分析は、AB Sciex QTRAPを使用して実施した。
各CNPバリアントをヒト血漿Liヘパリンにおいて200nMで調製し、試料を37℃、5%COでインキュベートした。反応は、0.5Mクエン酸ナトリウムpH4で0、1、2、4、8、24時間でクエンチした。血漿タンパク質をMeOH中の0.2%ギ酸で沈殿させ、試料をWCX 96ウェルuElutionプレートを使用して調製し、LC-MS/MS 6500によって分析した。
バリアントCNP-Rは、環部分にないK残基がR残基に変更されるCNP37バリアントを指し、CNP Q/Rは、N残基がQに変更され、環部分にないK残基がRに変更されるCNP37バリアントを指す。
図1は、異なるリンカー構造を有するCNPコンジュゲートを示す。図2は、脂質化コンジュゲートが血漿中のPEG化または非コンジュゲート化ペプチドと比較して血漿中で改善された安定性を有することを示す。
異なるコンジュゲートの安定性も、変動する条件で分析した。簡潔には、上記と同じプロトコルを、37℃(対照)、37℃+0.5MのNaCl、37℃+プロテアーゼ阻害剤、または4℃で使用した。図3は、PG-CNP37およびバリアントがヒト血漿においてタンパク質分解を受けやすいことを示し、PG-CNP37は、他のバリアントと比較してより大きな安定性を示す。
実施例3:ヘテロ接合型NPR2変異はCNP治療に反応する
NPR2変異に起因する低身長の対象に対するCNPの効果を決定するために、NPR2変異の細胞モデルが開発された。分析された例示的なNPR2変異を図6に示す。NPR2遺伝子のノックアウトまたはヘテロ接合性の機能喪失変異を有するラット軟骨肉腫(RCS)細胞は、125ngのNPR2バリアントまたはRCSまたはHEK293細胞にトランスフェクトされた野生型NPR2プラスミドDNAを使用したRCS細胞へのRNPトランスフェクションによって作製された。単一細胞クローンを播種し、サンガー配列決定によって遺伝子型を決定した。細胞モデルは、様々な変異の公開されたcGMP表現型を再現することができる。
NPR2クローンは、RCS細胞のNPR2の最初のエクソンに挿入および削除を作成することによって作成された。NPR2の最初のエクソンの配列は、次世代配列決定によって確認され、図5に示されている。NPR2変異細胞は、6nMのPro-Gly CNP37で処理した後、CatchPoint環状-GMP蛍光アッセイを使用したcGMP刺激アッセイによってCNP投与に応答する活性について試験された。RCS(ラット軟骨肉腫)細胞は、RCS培地:DMEM+10%FBS+1xPen Strepに40,000細胞/ウェルで播種した。図4は、外因性Pro-Gly-CNP37バリアントを追加すると、NPR2+/-ラット軟骨肉腫細胞モデルでcGMPの読み取りが救済されることを示す。
以前の活性化データは、PRKG2の活性化について40~360nMの範囲のcGMP EC50を報告している(Campbell et al.,ACS Chem Biol 12,2388-2398,2017)、Vaandrager et al.,J Biol Chem 272,11816-23,1997)、Pohler et al.,FEBS Lett 374,419-25,1995)。ヘテロ接合型NPR2ノックアウト細胞では、CNP用量>0.163nMで、PRKG2活性化cGMPのEC50範囲を超える細胞内濃度を達成できる(図4)。一方、野生型細胞では、0.040nMのCNP用量で同じcGMP濃度を達成できる。これらの結果は、CNP補給が、NPR2の機能喪失型変異を有する細胞におけるPRKG2の活性化および増殖に必要なcGMPレベルを達成できることを示す。
これらの結果はまた、CNPバリアントの投与が、NPR2の活性が低下している低身長の被験者の骨成長を回復するのに有用であることを示唆している。さらに、CNPバリアントによる治療は、cGMPシグナル伝達が損なわれる可能性がある他の成長板遺伝子に変異を有する対象において有益であると考えられる。
実施例4:低身長に関連する変異の同定
遺伝的に駆動される双方向効果の明確な証拠を示す遺伝子は、幅広い患者集団で効果的に調節できる治療標的を表す可能性が高いと仮定されている。成長のコア調節因子である遺伝子を同定するために、ゲノムワイド関連解析(GWAS)からの遺伝子のリストを含む、5つの遺伝子リストの共通部分を分析した。コア成長調節因子は、双方向効果(すなわち、低身長または骨格異形成および高身長または過成長)を伴うまれなコーディング変異を含む可能性が最も高いであろう。
照会されたデータベースには次のものが含まれる。GWAS:約700,000人の個体を使用した身長の大規模なGWASメタ分析によって報告された3,290の独立した遺伝的バリアントの各々について2,067の非反復の最も近い遺伝子が抽出された。HGMD:HGMDバージョンv2019_2の「allmut」テーブルを照会して、同じ遺伝子に「低身長」と「高身長または過成長」のいずれかを持つ「DM」とラベル付けされたすべての病原性バリアントを探した。OMIM:成長障害に関連するOMIM遺伝子のリストは以前に説明されており、低身長、過成長、骨格異形成症、短指症というキーワードを使用して作成された。
最初に、ヒト遺伝子変異データベース(HGMDバージョンv2019_2)で、低身長または高身長に関連する遺伝子が照会された(Stenson et al.,Hum Genet 136:665-677,2017)。「低身長」を引き起こすと文献で報告されている少なくとも1つの病原性バリアントと注釈が付けられた47の遺伝子があった。高身長または過成長遺伝子として注釈が付けられたのは20個の遺伝子だけであった。次に、キーワード:低身長、過成長、骨格異形成症、短指症を使用して作成された258個のOMIM遺伝子の手動でキュレートされたリスト(低身長248個、高身長20個)が使用された(Wood et al.,Nat Genet 46:1173-86,2014)。三番目に、これらのリストの共通部分をGWASの遺伝子リストと比較した。これらのリストの共通部分には、身長に関連することが知られている3つの遺伝子(IGF1R、NPPC、NPR2)があり、さらに2つの遺伝子(FGFR3、SHOX)が同定された。
追加の分析により、身長が大幅に減少し(β=-0.20、95%CI[-0.26~-0.14]、p=4.04x10-11)、特発性低身長のリスクが大幅に増加(ISS)(OR=2.75、95%CI[1.92~3.96]した5つのコア遺伝子の新しい群が生成された。コア5遺伝子(FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOX)の各々は、個別に検討した場合は身長に関連し、他の変異と組み合わせた場合は低身長にも関連していた。FGFR3、IGF1R、NPPC、NPR2、およびSHOXの変異の例を図7に示す。
NPR2とIGF1RのLoF(機能喪失)とミスセンスバリアントとの組み合わせも、ISSのリスク増加と関連していた(それぞれOR=3.31、P=0.001、OR=2.85、P=0.002)。SHOX、IGF1R、NPPC、NPR2のタンパク質機能の喪失を引き起こす遺伝子全体の欠失および/または変異は、様々な程度の重症度の家族性低身長で報告されている。
分析は、5つのコア遺伝子のいずれかのバリアントのキャリアはISSのリスクがおよそ3倍高く、ISSの総人口の6.7%を占めることを示す。さらに、外因性CNPを追加した後のNPR2ハプロ不全の細胞モデルにおけるNPR2シグナル伝達の用量依存的な救済が実証された。
オムニジェニックモデル(Liu、et al.,Cell 177:1022-1034 e6(2019)、Boyle et al.,Cell 169:1177-1186(2017))によると、これらの遺伝子がコアヒト成長遺伝子である場合、それらの効果は調節ネットワークを駆動する複数のより弱い一般的な遺伝子バリアントによって調節されるべきである。この仮説を間接的に試験するために、英国バイオバンクプロジェクトからの試料を含まない身長に関する公開された最大のGWASメタ分析を使用して、身長の多遺伝子リスクスコア(PRS)を計算した。コホートは、5つの同じサイズ(n=6,824)のPRS五分位数に分割された(PRS1が最低の身長、PRS5が最高の身長)。PRSスコアの増加と平均身長との間には用量依存的な関係があった(PRS五分位の増加ごとにβ=0.30)(図8A)。5つのコア遺伝子のLoFバリアントのキャリアは、5つの異なるPRSバックグラウンド全体でキャリアよりも一貫して短かった。図8を参照されたい。データは、PRSとまれなタンパク質バリアントの複合効果が相加モデルと一致していることを示唆している:多遺伝子性効果は、キャリアおよび非キャリアの両方で身長を調節した。
PRS群にわたるISSのリスクは、PRS=3を参照として使用して計算された。最も低いPRS群はISSのリスクの増加と関連し、最も高いPRS群はリスクの減少と関連していた(PRS1およびPRS5についてそれぞれOR=5.43、P=8.58x10-34、OR=0.22、P=4.49x10-7)。5つのコア遺伝子のまれなコーディングバリアントの効果は、PRS群によって層別化されたISSについて評価された。5つのコア遺伝子のいずれかのキャリアは、最初の3つの五分位でISSのリスクが高かった(OR=2.64、P=3.09x10-5、OR=2.17、P=0.04、OR=5.29、P=1.58x10-5、OR=2.72、P=0.09図8C~F)。PRSによって層別化されたISSリスクに対する各個々のコア遺伝子のキャリアについて、一貫した影響の方向が観察された(図8C~F)。
さらに、PRSの相加効果は、主に個々の小さな効果を伴う複数の一般的な遺伝的変異に由来し、データセットの身長の分散の20.1%を予測した。PRSのこれらの相加効果は、コア遺伝子のまれなコーディング変異のキャリアおよび非キャリアに対して同様の大きさを持っているように見えた。この観察結果は、PRSがまれな病原性バリアントの浸透度の違いに大きく寄与する可能性があることを示す(特に、ここで説明するようなハプロ不全のモデルにおいて)。この考えを支持して、低いNPR2活性を持つ8つのNPR2バリアントキャリアのうちの2つが低い通常の身長を有することが観察された。このデータは、NPR2に変異を有するほとんどのISS個体が、NPR2活性を失うという病原性の影響を受けやすくなる多遺伝子性の背景を持っている可能性があることを示唆している。
これらの結果は、CNPベースの治療がNPR2ハプロ不全患者集団に有効である可能性があるという考えを支持している。さらに、一般集団のNPR2キャリアにおけるcGMPレベルと身長の有意な双方向(LoFおよびGoF)相関を示す結果は、この受容体をCNP類似体で標的化することがすべてのISS個体にとって効果的な療法である可能性があることを示唆している。
本明細書に記載される本開示のすべての実施形態は、本明細書に記載される他の実施形態のうちのいずれか1つ以上と任意選択で組み合わされ得ることが理解される。本明細書で引用されるすべての特許文献およびすべての非特許文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲、上記の説明、および/または添付の図面によって定義される本発明の精神および範囲内にあるすべての変更を網羅することを意図していることが理解される。したがって、特許請求の範囲に見られるそのような制限のみが、本発明に課せられるべきである。

Claims (42)

  1. PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号5)、PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号1)、PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号6)、および
    PGQEHPQARKYKGAQKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC(配列番号7)からなる群から選択されるC型ナトリウム利尿ペプチドのバリアント。
  2. 前記ペプチドが、アセチル基をさらに含む、請求項1に記載のバリアント。
  3. 前記アセチル基が、前記ペプチドのN末端上にある、請求項1または2に記載のバリアント。
  4. 前記ペプチドが、C末端にOHまたはNH基をさらに含む、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  5. コンジュゲート部分を含む、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  6. 前記コンジュゲート部分が、CNP環状ドメインの残基上、または前記CNP環状ドメイン以外の部位にある、請求項5に記載のバリアント。
  7. 前記コンジュゲート部分が、リジン残基上にある、請求項5または6に記載のバリアント。
  8. 前記コンジュゲート部分が、酸部分を含む、請求項5~7のいずれか一項に記載のバリアント。
  9. 前記コンジュゲート部分が、親水性スペーサーに連結された酸部分を含む、請求項5~8のいずれか一項に記載のバリアント。
  10. 前記酸部分および前記親水性スペーサーが、構造AEEA-AEEA-γGlu-C18DAを有する、請求項8または9のいずれか一項に記載のバリアント。
  11. 前記ペプチドが、
    Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号8)、
    Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号9)、
    Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-OH(配列番号10)、
    Ac-PGQEHPNARRYRGANRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号11)、および
    Ac-PGQEHPQARRYRGAQRRGLSRGCFGLKLDRIGSMSGLGC-NH(配列番号12)からなる群から選択される、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  12. 前記CNPバリアントが、Ac-PGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号1)またはPGQEHPNARKYKGANKKGLSKGCFGLK(AEEA-AEEA-γGlu-C18DA)LDRIGSMSGLGC-OH(配列番号1)である、請求項10または11のいずれか一項に記載のバリアント。
  13. リンカーを含む、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  14. 前記リンカーが、CNP環状ドメインの残基上、または前記CNP環状ドメイン以外の部位にある、請求項13に記載のバリアント。
  15. 前記リンカーが、加水分解可能なリンカーである、請求項13または14のいずれか一項に記載のバリアント。
  16. 前記リンカーが、リジン残基上にある、請求項13~15のいずれか一項に記載のバリアント。
  17. 前記CNPバリアントが、前記リンカーを介して前記コンジュゲート部分に連結される、請求項5~16のいずれか一項に記載のバリアント。
  18. 前記リンカーが、前記コンジュゲート部分の前記親水性スペーサーを介して前記コンジュゲート部分に付着される、請求項17に記載のバリアント。
  19. 前記リンカーが、ペプトイドリンカーまたは電子リンカーである、請求項13~18のいずれか一項に記載のバリアント。
  20. 前記ペプチドが、合成的に作製される、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  21. 前記ペプチドが、37℃、pH7~7.4で10日間安定である、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  22. 前記ペプチドが、cGMPアッセイにおいて0.1~10nmのEC50を有する、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  23. 前記ペプチドの45%超が、37℃、pH7.4の水性媒体中で10日後に検出される、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  24. 前記ペプチドが、1つ以上の脂質、脂肪酸、親水性スペーサー部分、または任意選択で、それらの組み合わせにコンジュゲートされる、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  25. 前記ペプチドが、Pro-Gly-CNP37、CNP-22、またはPro-Gly CNPおよびCNP-22の両方と比較してより長い半減期を有する、先行請求項のいずれか一項に記載のバリアント。
  26. 請求項1~25のいずれか一項に記載のCNPバリアント、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む、薬学的組成物。
  27. 約4~約6のpHを有するクエン酸/クエン酸塩緩衝液または酢酸/酢酸塩緩衝液を含む製剤から調製される凍結乾燥製剤である、請求項26に記載の組成物。
  28. 前記凍結乾燥製剤が、マンニトール、スクロース、ソルビトール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される等張性調整剤または増量剤をさらに含む製剤から調製される、請求項27に記載の組成物。
  29. 前記凍結乾燥製剤が、メチオニン、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩形態、チオグリセロール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される抗酸化剤をさらに含む製剤から調製される、請求項27~28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. 骨関連障害または骨格異形成症の治療を必要とする対象においてそれを治療する方法であって、請求項1~29のいずれか一項に記載のCNPバリアントまたは組成物を含む組成物を前記対象に投与することを含む、方法。
  31. 前記骨関連障害または骨格異形成症が、骨関節炎、低リン酸血症性くる病、軟骨無形成症、軟骨低形成症、低身症、小人症、骨軟骨異形成症、致死性異形成症、骨形成不全症、軟骨無発生症、点状軟骨異形成症、同型接合性軟骨形成不全症、点状軟骨異形成症、彎曲肢異形成症、先天性致死性低ホスファターゼ症、周産期致死型骨形成不全症、短肋骨多指症症候群、軟骨低形成症、肢根型点状軟骨異形成症、ヤンセン型骨幹端異形成症、先天性脊椎骨端骨異形成症、成長不全性骨形成症、捻曲性骨異形成症、先天性短大腿骨症、ランガー型中脚異形成症、ニーバーゲルト型中脚異形成症、ロビンノウ症候群、ラインハルト症候群、先端骨形成不全症、末梢異形成症、ニースト異形成症、線維軟骨形成症、ロバーツ症候群、遠位中間肢異形成症、短肢症、モルキオ症候群、ニースト症候群、複合有機栄養性異形成、および脊椎骨端骨幹端異形成、NPR2変異、SHOX変異(ターナー症候群/レリーワイル)、PTPN11変異(ヌーナン症候群)、インスリン成長因子1受容体(IGF1R)変異、ならびに特発性低身長からなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
  32. 骨を伸ばすこと、または長骨成長を増加させることを必要とする対象においてそれを行う方法であって、請求項1~29のいずれか一項に記載のCNPバリアントまたは組成物を含む組成物を前記対象に投与することを含み、前記投与することが、骨を伸ばすか、または長骨成長を増加させる、方法。
  33. 前記組成物が、皮下、皮内、関節内、経口、または筋肉内投与される、請求項30~32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記組成物が、1日1回、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、6週間に1回、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回、または6ヶ月に1回投与される、請求項30~33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記組成物が、延長放出組成物である、請求項30~34のいずれか一項に記載の方法。
  36. CNP応答性状態または障害を治療する方法であって、
    請求項1~29のいずれか一項に記載のCNPバリアントまたは組成物を対象に投与することと、
    前記対象における少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーのレベルを監視することと、を含み、
    前記少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーのレベルの増加が、前記対象または前記状態もしくは障害に対する前記CNPバリアントの治療効果を示す、方法。
  37. 前記CNPバリアントの投与の量または頻度を調整することをさらに含み、
    i)前記少なくとも1つの骨もしくは軟骨関連バイオマーカーのレベルが目標レベルを下回る場合、前記CNPバリアントの投与の量もしくは頻度が増加するか、または
    ii)前記少なくとも1つの骨もしくは軟骨関連バイオマーカーのレベルが目標レベルを上回る場合、前記CNPバリアントの投与の量もしくは頻度が減少する、請求項36に記載の方法。
  38. 前記少なくとも1つの骨または軟骨関連バイオマーカーが、CNP、cGMP、II型コラーゲンのプロペプチドおよびその断片、II型コラーゲンおよびその断片、I型コラーゲンC-テロペプチド(CTx)、オステオカルシン、増殖細胞核抗原(PCNA)、I型プロコラーゲンのプロペプチド(PINP)およびその断片、I型コラーゲンおよびその断片、アグリカンコンドロイチンスルフェート、コラーゲンX、ならびにアルカリホスファターゼからなる群から選択される、請求項36または37に記載の方法。
  39. 前記ペプチドを、Fmocアミノ酸を使用して固相樹脂上で合成することを含む、請求項1~25のいずれか一項に記載のCNPバリアントを作製する方法。
  40. 前記ペプチドが、前記樹脂をNMP/AcO/DIEA(10:1:0.1、v/v/v)と反応させることによってアセチル化される、請求項39に記載の方法。
  41. 前記ペプチドが、任意選択でリジン残基上で、脂質部分にコンジュゲートされる、請求項39または40に記載の方法。
  42. 前記リジン上の前記保護アミノ基を切断すること、前記ペプチドを2xFmoc-アミノPEG(2)と反応させ、続いてアミノ酸と反応させること、続いて脂質または脂肪酸部分のコンジュゲーションを含む、請求項41に記載の方法。
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