JP2022514470A - B型肝炎ウイルス感染症を治療および予防するためのクロマン-4-オン誘導体 - Google Patents

B型肝炎ウイルス感染症を治療および予防するためのクロマン-4-オン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I)(式中、R1~R10、Gi、G2、Xおよびmは、本明細書で記載される通りである)を有する化合物、その化合物を含む組成物、およびB型肝炎を治療するためにこの化合物を使用する方法を提供する。TIFF2022514470000131.tif4688

Description

本発明は、哺乳動物におけるHBV感染症の療法および/または予防に有用な有機化合物、特にHBV感染症の治療に有用なcccDNA(共有結合閉環状DNA)阻害剤に関する。
本発明は、医薬活性を有するクロマン-4-オン誘導体、その製造、これらを含有する医薬組成物、および医薬としてのその潜在的な使用に関する。
本発明は、式(I)の化合物
Figure 2022514470000002
(式中、R~R10、G、G、Xおよびmは、以下に記載される通りである)、またはその薬学的に許容される塩に関する。
B型肝炎ウイルス(HBV)感染症は、最も流行しているウイルス感染症の1つであり、慢性肝炎の主因である。世界中で約20億人がHBVの過去または現在の感染の証拠を有すると推定される。現在、2億5000万人超がHBVに慢性的に感染しており、したがって、肝線維症、肝硬変および肝細胞癌(HCC)を発症するリスクが高い。年間約800,000人の死亡がHBV感染症に直接関連していることを示すデータがある(Lozano,R.et al.,Lancet(2012),380(9859),2095-2128、Goldstein,S.T.et al.,Int J Epidemiol(2005),34(6),1329-1339)。
世界の多くの国では、出生時または幼児期にB型肝炎ワクチンの投与を開始しており、これにより、過去数十年にわたってほとんどの流行地域でB型肝炎の発生率および有病率が大幅に減少した。しかしながら、このワクチンは、末期肝疾患またはHCCの発症している、ワクチンを広範に使用する前に感染した人々には全く影響を与えない(Chen,D.S.,J Hepatol(2009),50(4),805-816)。HBV陽性の母親から生まれた乳児の出生時のワクチン接種は、通常、垂直感染を防ぐのに十分ではなく、B型肝炎免疫グロブリンとの組み合わせが必要である(Li,X.M.et al.,World J Gastroenterol(2003),9(7),1501-1503)。
現在FDAが承認している慢性B型肝炎の治療には、IFNアルファ-2bおよびペグ化IFNアルファ-2aである2つの1型インターフェロン(IFN)、ならびにラミブジン(3TC)、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)、アデホビル(ADV)、テルビブジン(LdT)、エンテカビル(ETV)およびベムリディ(テノホビルアラフェナミド(TAF))である6つのヌクレオシ(チ)ド類似体(NA)が含まれる。IFN治療は有限であるが、重篤な副作用があることが知られており、B型肝炎表面抗原(HBsAg)の喪失として測定される、持続的なウイルス学的反応を示した患者の割合はごくわずかであった。NAはHBV逆転写酵素の阻害剤であり、治療を受けた患者の大多数でウイルス負荷を大幅に減らし、肝機能の改善ならびに肝不全および肝細胞癌の発生率の低下をもたらす。しかしながら、NAの治療は無限である(Ahmed,M.et al.,Drug Discov Today(2015),20(5),548-561、Zoulim,F.and Locarnini,S.,Gastroenterology(2009),137(5),1593-1608 e1591-1592)。
HBV慢性感染症は、肝細胞核にエピソーム型として存在する共有結合閉環状(ccc)DNAの持続によって引き起こされる。cccDNAは、ウイルスRNA転写とその後のウイルスDNA産生の鋳型として機能する。肝細胞1個当たり数コピーのcccDNAだけで、ウイルス複製を確立または再開することができる。したがって、慢性B型肝炎を完全に治癒するには、cccDNAを排除する、またはcccDNAを永続的にサイレンシングする必要がある。しかしながら、cccDNAは本質的に非常に安定であり、現在利用可能な治療法ではcccDNAを排除することも、cccDNAを永続的にサイレンシングすることもできなかった(Nassal,M.,Gut(2015),64(12),1972-1984、Gish,R.G.et al.,Antiviral Res(2015),121,47-58、Levrero,M.et al.,J Hepatol(2009),51(3),581-592)。現在のSoCは、感染細胞に既に存在するcccDNAを排除することができなかった。慢性化の原因であるcccDNAを排除または永続的にサイレンシングするために、新たな抗HBV試薬を発見および開発する緊急の必要性がある(Ahmed,M.et al.,Drug Discov Today(2015),20(5),548-561、Nassal,M.,Gut(2015),64(12),1972-1984)。
本発明の目的は、式(I)の化合物、その製造、本発明の化合物に基づく医薬およびその製造、ならびにcccDNA阻害剤としての、また、HBV感染症の治療または予防のための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物は、優れた抗HBV活性を示す。さらに、式(I)の化合物は良好なPKプロファイルも示す。
本発明は、式(I)の化合物
Figure 2022514470000003
(式中、
がハロゲンであり、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、OH、カルボキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびC1-6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、ヘテロシクリル環を形成し、
10が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、C1-6アルキルは、非置換であるか、またはC1-6アルキルスルホニルアミノ、C3-7シクロアルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノもしくはC1-6アルキルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
Xが、OおよびSから選択され、
が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、
mが、0および1から選択される)
またはその薬学的に許容される塩に関する。
定義
本明細書で使用される場合、「C1-6アルキル」という用語は、単独で、または組み合わせて、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを意味する。特定の「C1-6アルキル」基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびtert-ブチルである。最も特定的には、「C1-6アルキル」基は、メチルである。
「C1-6アルコキシ」という用語は、単独で、または組み合わせて、基C1-6アルキル-O-を表し、「C1-6アルキル」は上に定義した通りであり、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、iso-プロポキシ、n-ブトキシ、iso-ブトキシ、2-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシなどである。特定の「C1-6アルコキシ」基は、メトキシおよびエトキシである。
「C3-7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを表す。特定の「C3-7シクロアルキル」基は、シクロブチルである。
「ハロゲン」および「ハロ」という用語は、本明細書で相互交換可能に使用されており、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを表す。
「ハロC1-6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個が、同じまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によって置き換えられたアルキル基を表す。ハロC1-6アルキルの例としては、モノクロロ-、ジフルオロ-またはトリフルオロ-メチル、-エチルまたは-プロピル、例えば、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルが挙げられる。
「ハロC1-6アルコキシ」という用語は、C1-6アルコキシ基の水素原子の少なくとも1個が、同じまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によって置き換えられたC1-6アルコキシ基を表す。ハロC1-6アルコキシの例としては、モノフルオロ-、ジフルオロ-またはトリフルオロ-メトキシ、-エトキシまたは-プロポキシ、例えば、トリフルオロメトキシが挙げられる。
「ヘテロシクリル」は、3~20個の環原子を有し、環原子が炭素であり、環もしくは環系の中の少なくとも1個の原子が、窒素、硫黄もしくは酸素から選択されるヘテロ原子である、任意の単環、二環、三環またはスピロ、飽和もしくは不飽和、芳香族(ヘテロアリール)または非芳香族(例えば、ヘテロシクロアルキル)環系を指す。環状の系のいずれかの環原子がヘテロ原子である場合、その系は、分子の残りに対する環状の系の接続点にかかわらず、ヘテロシクリルである。一例では、ヘテロシクリルは、3~11個の環原子(「員」)を含み、単環、二環、三環およびスピロ環系を含み、環原子が炭素であり、環もしくは環系の中の少なくとも1個の原子が、窒素、硫黄もしくは酸素から選択されるヘテロ原子である。一例では、ヘテロシクリルは、窒素、硫黄または酸素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を有する3~7員環の単環を含む。別の例では、ヘテロシクリルは、窒素、硫黄または酸素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を有する4、5または6員環の単環を含む。一例では、ヘテロシクリルは、窒素、硫黄または酸素から選択される1、2、3、4、5または6個のヘテロ原子を有する8~12員環の二環を含む。別の例では、ヘテロシクリルは、窒素、硫黄または酸素から選択される1、2、3、4、5または6個のヘテロ原子を有する9または10員環の二環を含む。例示的なヘテロシクリルは、1,3-ジオキソールおよび1,3-ジオキソランフリルである。
「カルボニル」という用語は、単独で、または組み合わせて、基-C(O)-を指す。
「スルホニル」という用語は、単独で、または組み合わせて、基-S(O)-を指す。
本発明の化合物は、その薬学的に許容される塩の形態で存在し得る。「薬学的に許容される塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的有効性および特性を保持し、適切な非毒性の有機もしくは無機の酸または有機もしくは無機の塩基から形成される従来の酸付加塩または塩基付加塩を指す。酸付加塩としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸などの無機酸に由来するもの、ならびにp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸などの有機酸に由来するものが挙げられる。塩基付加塩としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウムに由来するもの、および第四級アンモニウム水酸化物、例えばテトラメチルアンモニウム水酸化物が挙げられる。医薬化合物の塩への化学修飾は、化合物の物理的安定性および化学的安定性、吸湿性、流動性、ならびに溶解性を改善させるために、薬剤師に周知の技術である。これは例えば、Bastin R.J.,et al.,Organic Process Research & Development 2000,4,427-435に記載されている。特に、式(I)の化合物のナトリウム塩である。
1個または数個のキラル中心を含む一般式(I)の化合物は、ラセミ体、ジアステレオマー混合物、または光学活性のある単一異性体のいずれかとして存在することができる。ラセミ体は、既知の方法に従ってエナンチオマーに分離することができる。特に、結晶化によって分離することができるジアステレオマー塩は、例えば、D-もしくはL-酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸またはカンファースルホン酸などの光学活性酸との反応によってラセミ混合物から形成される。
HBV cccDNA阻害剤
本発明は、(i)一般式(I)を有する化合物
Figure 2022514470000004
(式中、
がハロゲンであり、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、OH、カルボキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびC1-6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、ヘテロシクリル環を形成し、
10が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、C1-6アルキルは、非置換であるか、またはC1-6アルキルスルホニルアミノ、C3-7シクロアルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノもしくはC1-6アルキルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
Xが、OおよびSから選択され、
が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、
mが、0および1から選択される)
またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)(i)に係る式(I)の化合物(式中、
がハロゲンであり、
が、H、ハロゲンおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、H、ハロゲンおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、HおよびOHから選択され、
がHであり、
が、OH、カルボキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびC1-6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
がHから選択され、
が、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
が、H、ハロゲン、C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、5員ヘテロシクリル環を形成し、
10がHであり、
が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、C1-6アルキルは、非置換であるか、またはC1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノまたはC1-6アルキルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
XがOであり、
が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、
mが、0および1から選択される)
またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(i)に係る式(I)の化合物(式中、
がClであり、
が、H、Fおよびメトキシから選択され、
が、H、Fおよびメトキシから選択され、
が、HおよびOHから選択され、
がHであり、
が、OH、カルボキシ、メトキシ、メトキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびエトキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
がHから選択され、
が、Cl、Br、メチル、CF、メトキシおよびトリフルオロメトキシから選択され、
が、H、Br、メチルおよびメトキシから選択され、
またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、5員ヘテロシクリル環を形成し、
10がHであり、
が、メチル、エチル、プロピル、イソブチルおよびシクロブチルから選択され、エチルが、非置換であるか、またはエチルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノまたはエチルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
XがOであり、
が、メチルおよびシクロブチルから選択され、
mが、0および1から選択される)
またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)Rがカルボキシである、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(v)Rが、ハロC1-6アルキルおよびハロC1-6アルコキシから選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)Rが、CFおよびトリフルオロメトキシから選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)Rが、HおよびC1-6アルコキシから選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(viii)Rが、Hおよびメトキシから選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(ix)GがC1-6アルキルである、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(x)Gが、エチルおよびプロピルから選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xi)GがC3-7シクロアルキルであり、mが0および1から選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xii)Gがシクロブチルであり、mが0および1から選択される、(i)に係る式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xiii)(i)に係る式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、
Figure 2022514470000005
式中、
がハロゲンであり、
がHおよびハロゲンから選択され、
がHおよびハロゲンから選択され、
が、ハロC1-6アルキルおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
が、HおよびC1-6アルコキシから選択され、
が、C1-6アルキルであり、
が、C3-7シクロアルキルであり、
mが、0および1から選択される。
本発明のさらなる実施形態は、(xiv)(i)に係る式(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
がClであり、
がHおよびFから選択され、
がHおよびFから選択され、
がCFおよびトリフルオロメトキシから選択され、
がHおよびメトキシから選択され、
が、エチルおよびプロピルから選択され、
がシクロブチルであり、
mが、0および1から選択される。
本発明の別の実施形態(xv)では、本発明の特定の化合物は、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-6-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-7-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-6-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-5-ヒドロキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[[6-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル]オキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸、
3-[4-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-ブロモ-2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-ブロモ-2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]フェノキシ]プロパン酸、
3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,2-ジメチル-プロパン酸、
3-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸、
2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]酢酸、
2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸、
2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロポキシ]酢酸、
2-[3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロポキシ]酢酸、
4-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタン酸、
2-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸、
メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエート、
(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸、
(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸、
(2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸、
(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸、
(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸、
(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸、
(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸、
8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン、
8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン、
8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン、
エチル2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセテート、
2-[2-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸、および
cis-3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸から選択されるか、
またはその薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態(xvi)では、本発明の特定の化合物は、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-6-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸、
3-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸、および
4-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタン酸から選択されるか、
またはその薬学的に許容される塩である。
合成
本発明の化合物は、何らかの従来の手段によって調製することができる。これらの化合物およびその出発材料を合成するのに適したプロセスは、以下のスキームにおいて、また、実施例において提供されている。全ての置換基、特に、R~R10、G、G、Xおよびmは、別段の記載がない限り、上に定義した通りである。さらに、別段の明白な記述がない限り、全ての反応、反応条件、略語および記号は、有機化学の当業者に周知の意味を有する。
Figure 2022514470000006
適切な塩基(例えば、NaH)存在下、適切な溶媒(例えば、DMF)中、オキセタン-2-オンを用いたアルデヒド誘導体IVの置換によって、式Vの化合物を得る。式Vの化合物を塩基(例えば、KOH)存在下、適切な溶媒(例えば、エタノール)中、アリールケトンVIと縮合させ、α,β-不飽和カルボニル中間体VIIを得る。適切な塩基(例えば、ピペリジン)存在下、適切な溶媒(例えば、水)中、α,β-不飽和カルボニル中間体VIIの環化によって、式I-1の化合物を得る。
Figure 2022514470000007
式中、Qは、ハロゲン、OTs、OTfまたはOMsであり、R11は、C1-6アルキルである。
適切な塩基(例えば、KCO)存在下、適切な溶媒(例えば、DMF)中、式VIIIの化合物を用いたアルデヒド誘導体IVの置換によって、式IXの化合物を得る。塩基(例えば、KOH)存在下、適切な溶媒(例えば、エタノール)中、式IXの化合物をアリールケトンVIと縮合させ、α,β-不飽和カルボニル中間体Xを得る。適切な塩基(例えば、ピペリジン)存在下、適切な溶媒(例えば、水)中、α,β-不飽和カルボニル中間体Xの環化によって、式I-2の化合物を得る。
Figure 2022514470000008
式中、Qは、ハロゲン、OTs、OTfまたはOmsである。
適切な塩基(例えば、KCO)存在下、適切な溶媒(例えば、DMF)中、式XIの化合物を用いたアルデヒド誘導体IVの置換によって、式XIIの化合物を得る。塩基(例えば、KOH)存在下、適切な溶媒(例えば、エタノール)中、式XIIの化合物をケトンVIと縮合させ、α,β-不飽和カルボニル中間体XIIIを得る。適切な塩基(例えば、ピペリジン)存在下、適切な溶媒(例えば、水)中、α,β-不飽和カルボニル中間体XIIIの環化によって、式I-3の化合物を得る。
Figure 2022514470000009
式中、PGはトリフェニルメチルであり、R12は、C1-6アルキルスルホニル、アミノスルホニルまたはC1-6アルキルアミノスルホニルである。
適切な塩基(例えば、NaH)存在下、適切な溶媒(例えば、THF)中、式IVの化合物のヒドロキシ基をブロモ(メトキシ)メタンで保護し、式XIVの化合物を得る。塩基(例えば、KOH)存在下、適切な溶媒(例えば、エタノール)中、式XIVの化合物を式VIの化合物と縮合させ、α,β-不飽和カルボニル中間体XVを得る。適切な塩基(例えば、ピペリジン)存在下、適切な溶媒(例えば、MeOH)中、α,β-不飽和カルボニル中間体XVの環化によって、式XVIの化合物を得る。適切な溶媒(例えば、DCM)中、式XVIの化合物を適切な酸(例えば、TFA)で脱保護し、式XVIIの化合物を得る。ミツノブ反応条件下、式XVIIの化合物を中間体XXと縮合し、式XVIIIの化合物を得る。適切な溶媒(例えば、DCM)中、式XVIIIの化合物を適切な酸(例えば、TFA)で脱保護し、式XIXの化合物を得る。適切な塩基(例えば、TEA)存在下、適切な溶媒(例えば、DCM)中、式XXIの化合物を用いた式XIXの化合物の処理によって、式I-4の化合物を得る。適切な溶媒(例えば、DCE)中、適切な塩基(例えば、トリメチルスタンナノール)を用いて式I-4の化合物を加水分解し、式I-5の化合物を得る。
本発明はまた、式(I)の化合物を調製するためのプロセスであって、以下のステップ:
(a)α,β-不飽和カルボニル中間体(XIII)
Figure 2022514470000010
の塩基存在下での環化、
(b)式(XIX)の化合物
Figure 2022514470000011
の、式(XXI)の化合物
Figure 2022514470000012
を用いた塩基存在下での処理、
(c)式(I-4)の化合物
Figure 2022514470000013
の塩基存在下での加水分解のうちの少なくとも1つを含み、
~R10、G、Gおよびmが、上に定義されており、R12が、C1-6アルキルスルホニル、アミノスルホニルまたはC1-6アルキルアミノスルホニルである、プロセスに関する。
ステップ(a)の塩基は、例えばピペリジンであってもよく、
ステップ(b)の塩基は、例えばTEAであってもよく、
ステップ(c)の塩基は、例えばトリメチルスタンナノールであってもよい。
式(I)または式(II)の化合物はまた、上のプロセスによって製造されるとき、本発明の目的となる。
本発明の化合物は、良好な安全性およびPKプロファイルも示す。
医薬組成物および投与
本発明はまた、治療活性物質として使用するための式(I)または(II)の化合物に関する。別の実施形態は、本発明の化合物と、治療的に不活性な担体、希釈剤または賦形剤とを含有する医薬組成物または医薬、ならびにこのような組成物および医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)または(II)の化合物が、周囲温度で、適切なpHで、および所望の程度の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、使用される投与量および濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、生薬投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途および化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8のいずれかの範囲である。一例では、式(I)または(II)の化合物が、pH5の酢酸緩衝液で製剤化される。別の実施形態では、式(I)または(II)の化合物は、無菌である。本化合物は、例えば、固体もしくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、または水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で製剤化、投薬、および投与される。これに関連して考慮すべき要因としては、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、および医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考慮事項によって支配され、HBV患者のcccDNAを阻害し、結果として血清中のHBsAgおよびHBeAg(HBV e抗原)の減少をもたらすために必要な最小量である。例えば、このような量は、正常な細胞、または全体として哺乳動物に毒性である量を下回っていてもよい。
一例では、1回の投与当たり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、1日当たり患者の体重の約0.1~100mg/kg、あるいは約0.1~50mg/kgの範囲となり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3~15mg/kg/日となる。別の実施形態では、錠剤およびカプセル剤などの経口単位剤形が、好ましくは約25~約1000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、クモ膜下腔内、ならびに硬膜外および鼻腔内、ならびに局所治療で所望される場合、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口輸液には、筋肉内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、皮下投与が含まれる。
本発明の化合物は、任意の簡便な投与形態、例えば錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ剤、スプレー、座薬、ゲル、エマルション、貼付剤などで投与され得る。このような組成物は、医薬調整剤における従来の構成成分、例えば希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、充填剤、およびさらなる活性剤を含有することができる。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体または賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体および賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams & Wilkins,2004、Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams & Wilkins,2000、およびRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載される。製剤はまた、1つ以上の緩衝液、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、乳白剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、芳香剤、香味剤、希釈剤、および薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)の的確な提示を提供するか、または医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するための他の既知の添加剤も含み得る。
適切な経口剤形の一例は、約90~30mgの無水ラクトース、約5~40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約25~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。得られた組成物を乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して、錠剤形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の一例は、例えば5~400mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液に溶解し、所望であれば、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製され得る。溶液は、不純物および汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用して濾過されてもよい。
したがって、一実施形態は、式(I)または(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはエナンチオマー、もしくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
さらなる実施形態では、式(I)または(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはエナンチオマー、もしくはジアステレオマーを、薬学的に許容される担体または賦形剤と共に含む医薬組成物を含む。
別の実施形態は、HBV感染症の治療に使用するための、式(I)または(II)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくはエナンチオマー、もしくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
適応症および治療方法
本発明の化合物は、cccDNAを阻害し、抗HBV活性を有することができる。したがって、本発明の化合物は、HBV感染症の治療または予防に有用である。
本発明は、cccDNAを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明はまた、HBeAgを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、HBsAgを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV DNAを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV感染症を治療または予防するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
HBV感染症に関連する疾患の治療または予防に有用な医薬を調製するための式(I)または(II)の化合物の使用が、本発明の目的である。
本発明は、特に、HBV感染症を治療または予防するための医薬を調製するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
別の実施形態は、HBV感染症を治療または予防する方法であって、有効量の式(I)または(II)の化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法を含む。
本発明は、以下の実施例に対する参照によってより完全に理解されることになる。しかしながら、本実施例は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で使用する略語は、次の通りである。
Figure 2022514470000014
一般的な実験条件
中間体および最終化合物を、以下の機器のうちの1つを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25 Cartridgeモジュール。ii)シリカゲルcombi-flashクロマトグラフィー機器でのカラムクロマトグラフィー。シリカゲルのブランドおよび孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製のZCX、孔:200~300または300~400。
中間体および最終化合物を、X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムまたはSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを用いた逆相カラムでの分取HPLCによって精製した。
LC/MSスペクトルを、Waters UPLC-SQD Massを用いて得た。標準的なLC/MS条件は、以下の通りであった(ランニング時間3分間):
酸性条件:A:HO中の0.1%ギ酸および1%アセトニトリル;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中の0.05%NH・HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは、正の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルを、Bruker Avance 400MHzを用いて取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、別段の記述がない限り、さらなる精製なしで、商業的供給元から受領したまま使用した。
調製例
実施例1
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000015
ステップ1:3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000016
NaOH(315mg、7.9mmol)の水(10mL)溶液に、3-ブロモプロピオン酸(1.27g、7.9mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を、2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1500mg、7.9mmol)およびNaOH(315mg、7.9mmol)の水(10mL)中の混合物に100℃で滴下して添加し、混合物を100℃でさらに30分間撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(30mL)で希釈し、1N塩酸を添加してpHを約2に調整した。得られた溶液をEtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、ブライン(30mL)で2回洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1で溶出)によって精製し、3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(600mg、収率29%)を白色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:263.1。
ステップ2:3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000017
3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(200.0mg、0.76mmol)および1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノン(130.0mg、0.76mmol)のエタノール(10mL)溶液にKOH(428.0mg、7.6mmol)を添加した。混合物を35℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を水(50mL)で希釈し、1N塩酸を添加してpH約1.0まで酸性化した。得られた懸濁液を濾過した。フィルターケーキを集め、真空中で乾燥させ、3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(210.0mg、収率63.7%)の粗生成物を黄色固体として得て、これを次のステップに直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:415.0。
ステップ3:3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000018
3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(120.0mg、0.290mmol)の水(3mL)溶液に水酸化カリウム(32.47mg、0.580mmol)およびピペリジン(0.74mg、0.010mmol)を添加した。次いで、混合物を25℃で2時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(30mL)で希釈し、1N HClを添加してpHを約2に調整した。次いで、得られた混合物をEtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(33.8mg、収率28.11%)を黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.39(s,1H),7.75-7.85(m,3H),7.48(d,J=7.9Hz,1H),7.44(s,1H),7.14(t,J=7.8Hz,1H),5.93(d,J=10.8Hz,1H),4.34(dtd,J=15.3,9.9,5.8Hz,2H),3.19(dd,J=16.9,13.3Hz,1H),2.89(dd,J=16.9,2.7Hz,1H),2.73(t,J=5.7Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:415.1。
実施例2
3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000019
ステップ1:(2-クロロ-3-フルオロ-フェニル)アセテートの調製
Figure 2022514470000020
2-クロロ-3-フルオロ-フェノール(10.0g、68.9mmol)およびTEA(7.6g、75.06mmol)のジクロロメタン(150mL)中の混合物に、塩化アセチル(5.36g、68.24mmol)を0℃で添加し、次いで、混合物を室温で16時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(30mL)に注ぎ入れ、ジクロロメタン(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。次いで、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=50:1~20:1で溶出)によって精製し、(2-クロロ-3-フルオロ-フェニル)アセテート(10.0g、収率77.2%)を無色油状物として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:188.1。
ステップ2:1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの調製
Figure 2022514470000021
(2-クロロ-3-フルオロ-フェニル)アセテート(10.0g、53.1mmol)およびAlCl(7.07g、53.03mmol)の混合物を150℃で5時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、EtOAc(250mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。次いで、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=50:1~20:1で溶出)によって精製し、1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノン(3.0g、収率30.0%)を白色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:188.2。
ステップ3:3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000022
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ2において1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例2を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.43(s,1H),7.76-7.90(m,2H),7.48(d,J=8.1Hz,1H),7.45(s,1H),7.22(t,J=8.8Hz,1H),6.00(dd,J=13.2,2.7Hz,1H),4.19-4.46(m,2H),3.20(dd,J=16.9,13.2Hz,1H),2.89(dd,J=16.9,2.9Hz,1H),2.72(t,J=5.8Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:433.0。
実施例3
3-[2-(8-クロロ-6-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000023
ステップ1:1-(3-クロロ-5-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの調製
Figure 2022514470000024
化合物2bの調製について記載される手順と同様に、ステップ1において2-クロロ-3-フルオロ-フェノールの代わりに2-クロロ-4-フルオロ-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物3aを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:188.1。
ステップ2:3-[2-(8-クロロ-6-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000025
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ2において1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-5-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例3を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.47(s,1H),7.72-7.98(m,2H),7.34-7.58(m,3H),5.94(dd,J=13.3,2.6Hz,1H),4.26-4.41(m,2H),3.20(dd,J=17.0,13.4Hz,1H),2.92(dd,J=17.0,2.9Hz,1H),2.72(t,J=5.8Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:433.0。
実施例4
3-[2-(8-クロロ-7-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000026
ステップ1:1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)エタノンの調製
Figure 2022514470000027
化合物2bの調製について記載される手順と同様に、ステップ1において2-クロロ-3-フルオロ-フェノールの代わりに2-クロロ-3-メトキシ-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物4aを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:200.2。
ステップ2:3-[2-(8-クロロ-7-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000028
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ2において1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例4を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.44(s,1H),7.80(d,J=8.9Hz,1H),7.47(d,J=8.2Hz,2H),7.43(s,1H),7.00(d,J=9.0Hz,1H),5.88(dd,J=12.8,2.8Hz,1H),4.17-4.49(m,2H),3.95(s,3H),3.08(dd,J=16.9,12.9Hz,1H),2.84(dd,J=16.9,3.0Hz,1H),2.72(t,J=5.8Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445.0。
実施例5
3-[2-(8-クロロ-6-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000029
ステップ1:1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メトキシ-フェニル)エタノンの調製
Figure 2022514470000030
化合物2bの調製について記載される手順と同様に、ステップ1において2-クロロ-3-フルオロ-フェノールの代わりに2-クロロ-4-メトキシ-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物5aを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:200.2。
ステップ2:3-[2-(8-クロロ-6-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000031
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ2において1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メトキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例5を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.43(s,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.45-7.49(m,2H),7.43(s,1H),7.23(d,J=3.1Hz,1H),5.84(dd,J=13.2,2.6Hz,1H),4.26-4.41(m,2H),3.80(s,3H),3.14(dd,J=17.0,13.2Hz,1H),2.89(dd,J=17.0,2.9Hz,1H),2.72(t,J=5.8Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445.1。
実施例6
3-[2-(8-クロロ-5-ヒドロキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000032
ステップ1:1-(3-クロロ-2,6-ジヒドロキシ-フェニル)エタノンの調製
Figure 2022514470000033
1-(2,6-ジヒドロキシフェニル)エタン-1-オン(5.0g、32.9mmol)、1-クロロピロリジン-2,5-ジオン(5.27g、39.4mmol)の酢酸(25mL)中の混合物を50℃で2時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtOAc(15mL)で磨砕し、次いで、懸濁液を濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=100:1~3:1で溶出)によって精製し、1-(3-クロロ-2,6-ジヒドロキシ-フェニル)エタノン(5.0g、収率81.5%)を黄色固体として得た。
ステップ2:1-[3-クロロ-6-ヒドロキシ-2-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]エタノンの調製
Figure 2022514470000034
1-(3-クロロ-2,6-ジヒドロキシ-フェニル)エタノン(920.0mg、4.93mmol)のDMF(15mL)溶液に、4-メトキシベンジルクロリド(0.67mL、4.93mmol)およびKCO(681.46mg、4.93mmol)を添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1で溶出)によって精製し、1-[3-クロロ-6-ヒドロキシ-2-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]エタノン(720mg、収率47.61%)を淡黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:329.0。
ステップ3:1-[3-クロロ-6-(メトキシメトキシ)-2-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]エタノンの調製
Figure 2022514470000035
1-[3-クロロ-6-ヒドロキシ-2-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]エタノン(700.0mg、2.28mmol)のTHF(10mL)溶液に、NaH(82.15mg、3.42mmol)およびブロモメチルメチルエーテル(427.7mg、3.42mmol)を添加した。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ入れ、得られた混合物をEtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1で溶出)によって精製して、1-[3-クロロ-6-(メトキシメトキシ)-2-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]エタノン(700mg、収率87.44%)を無色油状物として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:373.1。
ステップ4:1-[3-クロロ-2-ヒドロキシ-6-(メトキシメトキシ)フェニル]エタノンの調製
Figure 2022514470000036
1-[3-クロロ-6-(メトキシメトキシ)-2-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]エタノン(500.0mg、1.43mmol)のDCM(15mL)および水(1.5mL)の溶液に、4,5-ジクロロ-3,6-ジヒドロキシ-フタロニトリル(685.51mg、2.99mmol)を添加した。反応物を25℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、1-[3-クロロ-2-ヒドロキシ-6-(メトキシメトキシ)フェニル]エタノン(322mg、収率97.95%)を黄色固体として得た。
ステップ5:3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-6-(メトキシメトキシ)フェニル]-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000037
3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(242.85mg、0.930mmol)および1-[3-クロロ-2-ヒドロキシ-6-(メトキシメトキシ)フェニル]エタノン(235.0mg、1.02mmol)のエタノール(10mL)溶液にNaOH(370.51mg、9.26mmol)を添加した。混合物を室温で 16時間撹拌した。反応が終了した後、1N HClを添加して、反応混合物をpH約6に調整した。得られた懸濁液を濾過し、固体を集め、真空中で乾燥させ、3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-6-(メトキシメトキシ)フェニル]-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(160mg、0.340mmol)を黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)+]:497.1。
ステップ6:3-[2-[8-クロロ-5-(メトキシメトキシ)-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000038
3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-6-(メトキシメトキシ)フェニル]-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(100.0mg、0.210mmol)およびピリジン(10.0mL、123.64mmol)のメタノール(10mL)および水(10mL)の混合溶媒中の溶液を90℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を真空中で濃縮し、3-[2-[8-クロロ-5-(メトキシメトキシ)-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(80mg、収率80%)の粗生成物を黄色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:497.0。
ステップ7:3-[2-(8-クロロ-5-ヒドロキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000039
3-[2-[8-クロロ-5-(メトキシメトキシ)-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(50.0mg、0.110mmol)のDCM(2.00mL)溶液にTFA(0.5mL、25.96mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、3-[2-(8-クロロ-5-ヒドロキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸(12mg、収率25.93%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6):δ ppm 12.48(s,1H),11.68(s,1H),7.79(d,J=8.1Hz,1H),7.62-7.69(m,1H),7.42-7.51(m,2H),6.61(d,J=8.9Hz,1H),5.96(dd,J=13.2,2.7Hz,1H),4.22-4.47(m,2H),3.28(s,1H),2.94(dd,J=17.2,3.0Hz,1H),2.74(t,J=5.8Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:431.0。
実施例7
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000040
ステップ1:4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000041
3-ブロモ-4-メチル-フェノール(10.0g、53.4mmol)のACN(200mL)溶液に、ホルムアルデヒド(8.42g、280.54mmol)、TEA(39.1mL、280.5mmol)および塩化マグネシウム(27.0mL、210.4mmol)を添加し、混合物を80℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を1M HCl(500mL)でクエンチし、EtOAc(150mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドの粗生成物(10.3g、収率87.9%)を褐色油状物として得て、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。
ステップ2:3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000042
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例7を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.38(s,1H),7.77(ddd,J=7.7,5.7,1.6Hz,2H),7.56(s,1H),7.36(s,1H),7.12(t,J=7.8Hz,1H),5.80(dd,J=13.6,2.6Hz,1H),4.16-4.29(m,2H),3.23(dd,J=16.9,13.5Hz,1H),2.78(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),2.66(t,J=6.0Hz,2H),2.31(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:439.0。
実施例8
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000043
ステップ1:4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-メトキシ-ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000044
化合物7aの調製について記載した手順と同様に3-ブロモ-4-メチル-フェノールの代わりに3-ブロモ-4-メトキシ-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物8aを調製した。
ステップ2:3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000045
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-メトキシ-ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例8を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.36(s,1H),7.78(ddd,J=7.8,5.9,1.6Hz,2H),7.41(s,1H),7.36(s,1H),7.13(t,J=7.8Hz,1H),5.86(dd,J=13.6,2.6Hz,1H),4.13-4.25(m,2H),3.83(s,3H),3.36(d,J=13.6Hz,1H),2.79(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),2.65(t,J=5.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:455.0。
実施例9
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000046
ステップ1:2-ヒドロキシ-4-メトキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000047
化合物7aの調製について記載した手順と同様に、3-ブロモ-4-メチル-フェノールの代わりに3-メトキシ-4-メチル-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物9aを調製した。
ステップ2:3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000048
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2-ヒドロキシ-4-メトキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例9を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.76(d,J=7.8Hz,2H),7.32(s,1H),7.10(t,J=7.8Hz,1H),6.69-6.75(m,1H),5.72-5.83(m,1H),4.19-4.30(m,2H),3.85(s,3H),2.61-2.75(m,4H),2.11(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:391.0。
実施例10
3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000049
ステップ1:4-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メトキシ-ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000050
化合物7aの調製について記載した手順と同様に、3-ブロモ-4-メチル-フェノールの代わりに3-ブロモ-4-メトキシ-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物10aを調製した。
ステップ2:3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000051
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メトキシ-ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例10を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.37(s,1H),7.78(ddd,J=7.7,5.8,1.6Hz,2H),7.39(s,1H),7.29(s,1H),7.13(t,J=7.8Hz,1H),5.87(dd,J=13.6,2.7Hz,1H),4.05-4.31(m,2H),3.84(s,3H),3.34(s,1H),2.79(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),2.66(d,J=5.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:411.0。
実施例11
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000052
ステップ1:2-ヒドロキシ-5-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000053
化合物7aの調製について記載した手順と同様に、3-ブロモ-4-メチル-フェノールの代わりに4-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)フェノールを出発物質として用いることによって、化合物11aを調製した。
ステップ2:3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000054
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2-ヒドロキシ-5-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例11を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.37(s,1H),7.68-7.85(m,2H),7.56(s,1H),7.36(s,1H),7.18-7.10(m,1H),5.77-5.86(m,1H),4.17-4.33(m,2H),3.23(dd,J=16.9,13.5Hz,1H),2.78(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),2.60-2.72(m,2H),2.33(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445.0。
実施例12
3-[[6-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル]オキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000055
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに6-ヒドロキシ-1,3-ベンゾジオキソール-5-カルバルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例12を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.47(s,1H),7.76(d,J=7.7Hz,2H),7.15(s,1H),7.11(t,J=7.8Hz,1H),6.92(s,1H),6.03(d,J=4.8Hz,2H),5.82(dd,J=13.7,2.4Hz,1H),4.16(dd,J=11.7,6.0Hz,2H),3.27(s,1H),2.69(dd,J=16.8,2.5Hz,1H),2.62(t,J=5.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:391.0。
実施例13
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000056
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例13を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.45(s,1H),7.78(dd,J=7.4,6.1Hz,2H),7.70(d,J=8.5Hz,1H),7.08-7.19(m,3H),5.86(dd,J=13.3,2.5Hz,1H),4.27(ddd,J=15.4,9.7,3.8Hz,2H),3.18-3.24(m,1H),2.85(dd,J=16.9,2.7Hz,1H),2.70(t,J=5.8Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:431.0。
実施例14
3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000057
ステップ1:4-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000058
化合物7aの調製について記載した手順と同様に、3-ブロモ-4-メチル-フェノールの代わりに3-クロロ-4-メチル-フェノールを出発物質として用いることによって、化合物14aを調製した。
ステップ2:3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000059
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メチル-ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例14を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.76-7.79(m,2H),7.55(s,1H),7.22(s,1H),7.12(t,J=7.8Hz,1H),5.81(dd,J=13.5,2.3Hz,1H),4.17-4.28(m,2H),3.20-3.27(m,1H),2.78(dd,J=16.9,2.6Hz,1H),2.67(t,J=5.8Hz,2H),2.31(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:395.0。
実施例15
3-[4-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000060
ステップ1:5-ブロモ-2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000061
化合物7aの調製について記載した手順と同様に、3-ブロモ-4-メチル-フェノールの代わりに4-ブロモ-3-(トリフルオロメトキシ)フェノールを出発物質として用いることによって、化合物15aを調製した。
ステップ2:3-[4-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸の調製
Figure 2022514470000062
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに5-ブロモ-2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例15を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.45(s,1H),7.73-7.86(m,2H),7.69(s,1H),7.60(s,1H),7.14(t,J=7.8Hz,1H),5.86(dd,J=13.2,2.4Hz,1H),4.22-4.38(m,2H),3.14-3.24(m,1H),2.88(dd,J=16.9,2.7Hz,1H),2.71(t,J=5.7Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:509.0。
実施例16
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000063
実施例1の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4-ブロモ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例16を調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:425.0。
実施例16-Aおよび実施例16-B
3-[5-ブロモ-2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]フェノキシ]プロパン酸および3-[5-ブロモ-2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022514470000064
3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸(250.0mg、0.590mmol)を、キラル分取HPLC(機器:Waters Acquity UPCCカラム:Daicel CHIRALPAK IG_3、3.0*150mm、3um 移動相:CO/ETOH=85/15 流速:2.0ml/分 カラム温度:37℃)によって精製し、(+)および(-)配座を有する3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸の2つのエナンチオマーを白色固体として得た。(+)配座は、実施例16-Aとして特徴付けられ(80mg、収率32.1%)、(-)配座は、実施例16-Bとして特徴付けられた(84mg、収率33.6%)。
実施例16-A:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.36(s,1H),7.77(td,J=7.9,1.6Hz,2H),7.52(d,J=8.2Hz,1H),7.35(d,J=1.8Hz,1H),7.30(dd,J=8.2,1.8Hz,1H),7.12(t,J=7.8Hz,1H),5.82(dd,J=13.2,2.7Hz,1H),4.19-4.34(m,2H),3.19(dd,J=16.9,13.2Hz,1H),2.83(dd,J=16.9,2.9Hz,1H),2.66-2.74(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:424.9。
実施例16-B:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.36(s,1H),7.77(td,J=7.8,1.6Hz,2H),7.52(d,J=8.2Hz,1H),7.24-7.41(m,2H),7.12(t,J=7.8Hz,1H),5.82(dd,J=13.2,2.7Hz,1H),4.19-4.34(m,2H),3.19(dd,J=16.9,13.2Hz,1H),2.83(dd,J=16.9,2.9Hz,1H),2.70(t,J=5.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:424.9。
実施例17
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022514470000065
ステップ1:メチル3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022514470000066
2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(4.5g、23.7mmol)、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレート(5.28g、35.5mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、CsCO(15.4g、47.3mmol)を添加し、次いで、混合物を90℃で一晩撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(30mL)で希釈し、得られた混合物をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1で溶出)によって精製し、メチル3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレート(5.0g、収率69.9%)を黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:303.1。
ステップ2:3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の調製
Figure 2022514470000067
KOH(6.57g、99.3mmol)、メチル3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレート(5g、16.5mmol)および1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)エタン-1-オン(2.81g、16.5mmol)のEtOH(30mL)中の混合物を80℃で一晩撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、1N HClを添加してpH約2に調整した。得られた懸濁液をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1~2:1で溶出)によって精製し、3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(2g、収率27.4%)を黄色油状物として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:441.1。
ステップ3:3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の調製
Figure 2022514470000068
3-[2-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロパ-1-エニル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(1.5g、3.4mmol)のMeOH(10mL)および水(10mL)中の溶液に、ピリジン(10mL)を添加し、次いで、混合物を100℃で13時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(30mL)で希釈し、1N HClを添加してpHを約2に調整した。得られた混合物をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(400mg、収率25.3%)を淡黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.73-7.88(m,3H),7.41-7.52(m,1H),7.07-7.24(m,2H),5.96-6.12(m,1H),4.83-5.12(m,1H),3.18-3.30(m,1H),3.05-3.15(m,1H),2.85-2.99(m,1H),2.58-2.80(m,2H),2.28-2.44(m,1H),2.12-2.28(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:441.1。
実施例18
3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022514470000069
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに4-クロロ-2-ヒドロキシ-5-メチルベンズアルデヒドを出発物質として用いることによって、実施例18を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.77(d,J=7.83Hz,2H),7.54-7.59(m,1H),7.09-7.16(m,1H),6.97-7.05(m,1H),5.86-5.94(m,1H),4.68-5.01(m,1H),3.23-3.29(m,1H),2.78-2.85(m,1H),2.57-2.77(m,3H),2.30(s,3H),2.10-2.24(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:421.1。
実施例19
3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,2-ジメチル-プロパン酸
Figure 2022514470000070
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにメチル3-クロロ-2,2-ジメチル-プロパノエートを出発物質として用いることによって、実施例19を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.36-12.55(m,1H),7.70-7.86(m,3H),7.38-7.53(m,2H),7.10-7.21(m,1H),5.82-5.94(m,1H),4.03-4.23(m,2H),3.17-3.27(m,1H),2.83-2.94(m,1H),1.21(s,6H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:443.1。
実施例20
3-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022514470000071
ステップ1:2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シランの調製
Figure 2022514470000072
0℃に冷却した2-ベンジルオキシエタノール(20.0g、131.4mmol)およびTEA(20.0g、197.1mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に、塩化トリメチルシリル(17.1g、157.7mmol)を添加し、次いで、混合物を25℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=50:1~10:1で溶出)によって精製して、2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シラン(25.0g、84.9%)を無色油状物として得た。
ステップ2:メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022514470000073
2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シラン(25.0g、111.4mmol)およびメチル3-オキソシクロブタンカルボキシレート(CAS番号:4934-99-0、カタログ番号:PB01390、PharmaBlock(NanJing)R&D Co.Ltd製、15.0g、117.0mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(12.4g、55.7mmol)を-78℃で滴下した。添加後、混合物を-78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、得られた混合物にトリエチルシラン(14.25g、122.57mmol)を添加した。添加後、得られた混合物を室温まで加温し、さらに1時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を飽和NHCl溶液、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100:1~50:1で溶出)によって精製して、メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(28g、95.1%)を無色油状物として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:265.1。
ステップ3:メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022514470000074
メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(28.0g、105.9mmol)のMeOH(300.0mL)溶液に、Pd(OH)(湿潤)(1.48g、10.6mmol)を室温で添加し、次いで、混合物をH雰囲気下、室温で一晩水素化した。反応が終了した後、反応物をシリカゲルパッドを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート18g(18g、97.6%)を無色油状物として得た。
ステップ4:メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロペンタンカルボキシレートの調製
Figure 2022514470000075
メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(5g、28.7mmol)およびDMAP(5.26g、43.1mmol)のジクロロメタン(80mL)溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(6.02g、31.6mmol)を室温で添加し、次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。反応が終了した後、混合物を1N HCl(25mL)、水(15mL)、飽和NaHCO溶液、ブラインで洗浄し、真空中で濃縮して、粗メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシレート(8.1g、85.6%)を無色油状物として得て、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:329.2。
ステップ5:3-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の調製
Figure 2022514470000076
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにメチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシレートを出発物質として用いることによって、実施例20を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.03-12.24(m,1H),7.72-7.86(m,3H),7.41-7.52(m,2H),7.09-7.19(m,1H),5.93-6.05(m,1H),4.22-4.35(m,2H),3.85-4.17(m,1H),3.57-3.70(m,2H),3.17-3.29(m,1H),2.95-3.10(m,1H),2.75-2.92(m,1H),2.26-2.43(m,2H),2.00-2.14(m,1H),1.82-1.99(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:485.1。
実施例21
2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]酢酸
Figure 2022514470000077
ステップ1:メチル2-(2-ベンジルオキシエトキシ)アセテートの調製
Figure 2022514470000078
NaOH(10M、300.0mL)、メチル2-ブロモアセテート(23.5g、155.6mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(8.8g、24.06mmol)のDCM(300mL)中の混合物に、2-ベンジルオキシエタノール(12.99mL、123.32mmol)を30℃で添加し、混合物を30℃で72時間撹拌した。反応が終了した後、有機相を分離して取り出し、水相をDCM(150mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1で溶出)によって精製し、メチル2-(2-ベンジルオキシエトキシ)アセテート(21.3g、収率78.9%)を無色液体として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:225.2。
ステップ2:メチル2-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]アセテートの調製
Figure 2022514470000079
化合物20dの調製について記載した手順と同様に、ステップ2において、メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレートの代わりにメチル2-(2-ベンジルオキシエトキシ)アセテートを出発物質として用いることによって、化合物21bを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:289.1。
ステップ3:2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]酢酸の調製
Figure 2022514470000080
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにメチル2-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]アセテートを出発物質として用いることによって、実施例21を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.75-7.86(m,3H),7.40-7.52(m,2H),7.05-7.20(m,1H),5.94-6.07(m,1H),4.24-4.38(m,2H),4.04-4.09(m,2H),3.76-3.88(m,2H),3.12-3.27(m,1H),2.94-3.04(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445.1。
実施例22
2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸
Figure 2022514470000081
ステップ1:tert-ブチル2-(3-(ベンジルオキシ)プロポキシ)アセテートの調製
Figure 2022514470000082
NaOH(10M、300.0mL)、tert-ブチル2-ブロモアセテート(23.5g、120.3mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(8.8g、24.06mmol)のDCM(300mL)中の混合物に、3-ベンジルオキシプロパン-1-オール(12.99mL、120.32mmol)を30℃で添加し、混合物を72時間撹拌した。反応が終了した後、有機相を分離して取り出し、水相をDCM(150mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1で溶出)によって精製し、tert-ブチル2-(3-(ベンジルオキシ)プロポキシ)アセテート(21.3g、収率63.3%)を無色液体として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:303.2。
ステップ2:tert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセテートの調製
Figure 2022514470000083
化合物20dの調製について記載した手順と同様に、ステップ2において、メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレートの代わりにtert-ブチル2-(3-(ベンジルオキシ)プロポキシ)アセテートを出発物質として用いることによって、化合物22bを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:345.0。
ステップ3:2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸の調製
Figure 2022514470000084
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドおよびメチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりに2-ヒドロキシ-4-メチル-ベンズアルデヒドおよびtert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセテートを出発物質として用いることによって、実施例22を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.71-7.82(m,2H),7.38-7.48(m,1H),7.06-7.15(m,1H),6.81-6.97(m,2H),5.79-5.98(m,1H),4.06-4.14(m,2H),3.95(s,2H),3.50-3.62(m,2H),3.21-3.30(m,1H),2.78-2.87(m,1H),2.33(s,3H),1.87-2.01(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:405.1。
実施例23
2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロポキシ]酢酸
Figure 2022514470000085
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにtert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセテートを出発物質として用いることによって、実施例23を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.74-7.85(m,3H),7.41-7.52(m,1H),7.35-7.42(m,1H),7.06-7.18(m,1H),5.94-6.11(m,1H),4.16-4.32(m,2H),3.97(s,2H),3.55-3.67(m,2H),3.15-3.26(m,1H),2.85-2.99(m,1H),1.92-2.08(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:459.1。
実施例24
2-[3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロポキシ]酢酸
Figure 2022514470000086
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにtert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセテートを出発物質として用い、ステップ2において、1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例24を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.59(s,1H),7.85(dd,J=8.8,6.4Hz,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.46(d,J=8.1Hz,1H),7.39(s,1H),7.21(t,J=8.8Hz,1H),6.10(dd,J=13.2,2.5Hz,1H),4.16-4.28(m,2H),3.96(s,2H),3.60(t,J=6.1Hz,2H),3.24(dd,J=16.8,13.2Hz,1H),2.92(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),1.98(p,J=6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:477.0。
実施例25
4-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタン酸
Figure 2022514470000087
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにメチル4-ブロモブチレートを出発物質として用い、ステップ2において、1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例25を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.79-7.97(m,2H)7.38(d,J=7.9Hz,1H),7.14(d,J=11.6Hz,1H),6.92(t,J=8.5Hz,1H),5.89(d,J=12.2Hz,1H),4.07-4.22(m,2H),3.06(dd,J=16.7,2.3Hz,1H),2.81(dd,J=16.7,13.5Hz,1H),2.48-2.64(m,2H),2.23-2.34(m,1H),2.06-2.19(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:446.1。
実施例26
2-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸
Figure 2022514470000088
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、メチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシレートの代わりにメチルブロモアセテートを出発物質として用い、ステップ2において、1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりに1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンを出発物質として用いることによって、実施例26を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 13.18(s,1H),7.80-7.91(m,2H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),7.39(s,1H),7.22(t,J=8.8Hz,1H),6.10(dd,J=12.9,1.9Hz,1H),4.96(q,J=16.7Hz,2H),3.25(dd,J=16.9,13.2Hz,1H),3.03(dd,J=16.9,2.6Hz,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:419.0。
実施例27
メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエート
Figure 2022514470000089
ステップ1:2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000090
氷水で冷却した2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(20.0g、105.2mmol)のTHF(100mL)溶液に、水素化ナトリウム(3.53g、147.28mmol)を添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した。次いで、この混合物にブロモメチルメチルエーテル(18.6g、147.3mmol)を滴下した。添加後、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が終了した後、反応溶液を水(10mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1で溶出)によって精製して、2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(17.0g、収率69.0%)を白色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:257.0。
ステップ2:(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-エン-1-オンの調製
Figure 2022514470000091
1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノン(13.0g、76.23mmol)、2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)-ベンズアルデヒド(17.0g、72.6mmol)のEtOH(500mL)中の混合物にKOH(24.4g、435.58mmol)を添加し、混合物を35℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、HCl(1M)を添加して混合物をpH約4に調整した。得られた懸濁液を濾過し、(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-エン-1-オン(27g、収率96.16%)を淡黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:387.1。
ステップ3:8-クロロ-2-[2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オンの調製
Figure 2022514470000092
(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-エン-1-オン(7.6g、19.65mmol)のメタノール(30mL)および水(30mL)の混合溶媒中の溶液にピリジン(30.4mL)を添加した。次いで、混合物を100℃で2時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=8:1で溶出)によって精製して、8-クロロ-2-[2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン(3.5g、収率46.05%)を白色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:387.0。
ステップ4:8-クロロ-2-[2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オンの調製
Figure 2022514470000093
8-クロロ-2-[2-(メトキシメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン(3.5g、9.05mmol)のDCM(20mL)溶液に、TFA(5.58mL、72.4mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮して、8-クロロ-2-[2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン(2.8g、収率90.28%)の粗生成物を褐色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:343.0。
ステップ5:メチル(2R)-2-アミノ-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパノエートの調製
Figure 2022514470000094
8-クロロ-2-[2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン(948.18mg、2.77mmol)、メチル(2R)-3-ヒドロキシ-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(1000.0mg、2.77mmol)およびトリフェニルホスフィン(1088.55mg、4.15mmol)のTHF(25mL)溶液にDIAD(839.21mg、4.15mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を1N HCl(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。
残渣をDCM(20mL)に溶解し、得られた溶液にTFA(3mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1~10:1で溶出)によって精製し、メチル(2R)-2-アミノ-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパノエート(1200mg、収率63.21%)を淡黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:444.1。
ステップ6:メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエートの調製
Figure 2022514470000095
0℃に冷却したメチル(2R)-2-アミノ-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパノエート(100.0mg、0.230mmol)およびTEA(0.09mL、0.680mmol)のDCM(4mL)溶液に、エタンスルホニルクロリド(0.02mL、0.230mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を水(50mL)でクエンチし、DCM(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1~1:3で溶出)によって精製して、メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエート(70mg、収率57.97%)を淡黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.07(s,1H),7.75-7.90(m,3H),7.51(brd,J=7.9Hz,1H),7.36-7.47(m,1H),7.16(td,J=7.8,5.4Hz,1H),5.97-6.28(m,1H),4.22-4.61(m,3H),3.55-3.80(m,3H),3.15-3.29(m,1H),3.01-3.21(m,2H),2.71-2.89(m,1H),1.11-1.22(m,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:536.1。
実施例28-Aおよび実施例28-B
(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸および(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸
Figure 2022514470000096
メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエート(90.0mg、0.170mmol)のDCM(4mL)溶液にBBr(93.7mg、0.370mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を水(30mL)に注ぎ入れ、DCM(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、2セットのジアスレテオマーを得て、その1つは実施例27-Aとして特徴付けられ(7.6mg、収率8.67%)、もう一方は、実施例27-Bとして特徴付けられる(10.7mg、収率12.1%)。
実施例27-A:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.82(dd,J=19.1,7.9Hz,3H),7.41-7.53(m,2H),7.15(t,J=7.8Hz,1H),6.54(s,1H),6.04(d,J=13.2Hz,1H),4.38(dd,J=26.2,6.0Hz,3H),3.09-3.20(m,1H),2.98(ddd,J=19.9,16.0,4.9Hz,3H),1.15(t,J=7.3Hz,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:522.0。
実施例27-B:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.61-7.95(m,3H),7.33-7.57(m,2H),7.15(t,J=7.8Hz,1H),6.54(s,1H),6.25(d,J=11.7Hz,1H),4.51(dd,J=9.5,3.6Hz,1H),4.18-4.39(m,2H),2.94-3.13(m,2H),2.82(dd,J=16.8,2.7Hz,1H),1.02-1.24(m,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:522.1。
実施例29
(2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸
Figure 2022514470000097
ステップ1:メチル(2S)-2-アミノ-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパノエートの調製
Figure 2022514470000098
化合物27eの調製について記載した手順と同様に、ステップ5において、メチル(2R)-3-ヒドロキシ-2-(トリチルアミノ)プロパノエートの代わりにメチル(2S)-3-ヒドロキシ-2-(トリチルアミノ)プロパノエートを出発物質として用いることによって、化合物29aを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:442.1。
ステップ2:メチル(2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエートの調製
Figure 2022514470000099
化合物27の調製について記載した手順と同様に、ステップ6において、メチル(2R)-2-アミノ-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパノエートの代わりにメチル(2S)-2-アミノ-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパノエートを出発物質として用いることによって、化合物29bを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:536.1。
ステップ3:(2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸の調製
Figure 2022514470000100
メチル(2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエート(100mg、0.18mmol)の1,2-ジクロロエタン(10mL)溶液にヒドロキシ(トリメチル)スタンナン(67.5mg、0.7mmol)を添加し、次いで、混合物を80℃で6時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して(2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸(37.0mg、収率37.5%)を白色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 13.23(s,1H),7.90-7.78(m,3H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),7.43(d,J=20.4Hz,1H),7.15(td,J=7.8,1.8Hz,1H),6.16(ddd,J=87.1,13.0,2.2Hz,1H),4.54-4.21(m,3H),3.22-3.08(m,1H),3.07-2.99(m,2H),2.88(ddd,J=52.7,16.9,2.7Hz,1H),1.16(td,J=7.2,4.6Hz,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:522.0。
実施例30-Aおよび実施例30-B
(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸および(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸
Figure 2022514470000101
ステップ1:メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパノエートの調製
Figure 2022514470000102
実施例27の調製について記載した手順と同様に、ステップ6において、エタンスルホニルクロリドの代わりにスルファモイルクロリドを出発物質として用いることによって、化合物30aを調製した。
ステップ2:(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸および(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸の調製
Figure 2022514470000103
実施例28-Aおよび実施例28-Bの調製について記載した手順と同様に、メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパノエートの代わりにメチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエートを出発物質として用いることによって、実施例30-Aおよび実施例30-Bを調製した。
実施例30-A:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.80(ddd,J=7.9,7.2,4.7Hz,2H),7.49(d,J=8.3Hz,1H),7.42(s,1H),7.14(t,J=7.8Hz,1H),6.66(s,1H),6.01(d,J=12.8Hz,1H),4.39(s,2H),4.20(s,1H),3.17-3.08(m,1H),2.96(d,J=16.5Hz,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:509.1。
実施例30-B:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.79(dd,J=7.5,5.8Hz,2H),7.47(s,1H),7.39(s,1H),7.14(t,J=7.9Hz,1H),6.62(s,2H),6.16(s,1H),4.47(s,1H),4.28(d,J=8.9Hz,1H),3.10-2.99(m,1H),2.92(s,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:509.1。
実施例31-Aおよび実施例31-B
(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸および(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸
Figure 2022514470000104
ステップ1:メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパノエートの調製
Figure 2022514470000105
実施例27の調製について記載した手順と同様に、ステップ6において、エタンスルホニルクロリドの代わりにN-エチルスルファモイルクロリドを出発物質として用いることによって、化合物31aを調製した。
ステップ2:(2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸および(2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸の調製
Figure 2022514470000106
実施例28-Aおよび実施例28-Bの調製について記載した手順と同様に、メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエートの代わりにメチル(2R)-3-[2-((2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパノエートを出発物質として用いることによって、実施例31-Aおよび実施例31-Bを調製した。
実施例31-A:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.76-7.83(m,3H),7.46(d,J=8.1Hz,1H),7.41(s,1H),7.15(s,1H),6.86(brs,1H),5.97(brd,J=12.8Hz,1H),4.26-4.41(m,2H),3.85(brd,J=6.4Hz,1H),3.14(dd,J=16.8,13.1Hz,1H),2.92-3.01(m,1H),2.82(brd,J=6.5Hz,2H)),0.97(t,J=7.2Hz,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:537.0。
実施例31-B:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.75-7.85(m,3H),7.48(brd,J=7.9Hz,1H),7.41(s,1H),7.15(s,1H),6.84(brs,1H),6.19(brd,J=12.1Hz,1H),4.48(brdd,J=9.4,3.7Hz,1H),4.26(brdd,J=9.5,2.9Hz,1H),4.01(brs,1H),3.06(brdd,J=16.9,13.2Hz,1H),2.75-2.90(m,3H),0.96(t,J=7.2Hz,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:537.0。
実施例32
8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン
Figure 2022514470000107
ステップ1:2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの調製
Figure 2022514470000108
2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1000.0mg、5.26mmol)、1-ブロモ-3-メトキシプロパン(1207.29mg、7.89mmol)およびKI(87.31mg、0.530mmol)のDMF(54mL)溶液にKCO(2180.82mg、15.78mmol)を添加し、次いで、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を水(50mL)で希釈し、得られた溶液をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=100:1~10:1で溶出)によって精製し、2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1200mg、収率487%)を黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:263.1。
ステップ2:(E)-1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-エン-1-オンの調製
Figure 2022514470000109
1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノン(250.0mg、1.33mmol)および2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(347.6mg、1.33mmol)のEtOH(15mL)溶液にKOH(743.7mg、13.26mmol)を添加し、次いで、混合物を35℃で12時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物に水(20mL)を加え、1N HClを添加して、得られた混合物をpH約6に調整した。次いで、混合物を濾過し、フィルターケーキを集め、真空中で乾燥させ、(E)-1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-エン-1-オン(450mg、収率78.43%)を黄色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:433.0。
ステップ3:8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オンの調製
Figure 2022514470000110
(E)-1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-エン-1-オン(250.0mg、0.580mmol)の水(6.97mL)およびメタノール(6.97mL)中の溶液にピリジン(2.4mL、29.62mmol)を添加し、混合物を110℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン(28mg、収率11.13%)を淡黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.86(dd,J=8.7,6.5Hz,1H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),7.40(s,1H),7.22(t,J=8.8Hz,1H),6.09(d,J=11.4Hz,1H),4.19(t,J=5.1Hz,2H),3.46(t,J=6.2Hz,2H),3.26(dd,J=16.9,13.4Hz,1H),3.21(s,3H),2.91(dd,J=16.8,2.5Hz,1H),1.96(p,J=6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:433.0。
実施例33
8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン
Figure 2022514470000111
実施例32の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、1-ブロモ-3-メトキシプロパンの代わりに3-ブロモプロパン-1-オールを出発物質として用いることによって、実施例33を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.83(dd,J=8.9,6.4Hz,1H)7.78(d,J=8.0Hz,1H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),7.37(s,1H),7.19(t,J=8.8Hz,1H),6.05(dd,J=13.2,2.5Hz,1H),4.47(s,1H),4.11-4.27(m,2H),3.52(t,J=6.2Hz,2H),3.22(dd,J=16.9,13.3Hz,1H),2.89(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),1.85(t,J=6.1Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:419.1。
実施例34
8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン
Figure 2022514470000112
実施例32の調製について記載した手順と同様に、ステップ1において、1-ブロモ-3-メトキシプロパンの代わりに2-ブロモエタノールを出発物質として用いることによって、実施例34を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 7.87(dd,J=8.8,6.5Hz,1H),7.82(d,J=7.9Hz,1H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),7.41(s,1H),7.22(t,J=8.8Hz,1H),6.19(dd,J=13.2,2.4Hz,1H),4.93(t,J=5.8Hz,1H),4.22-4.11(m,2H),3.77-3.65(m,2H),3.22(dd,J=16.9,13.3Hz,1H),2.95(dd,J=16.9,2.8Hz,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:405.0。
実施例35
エチル2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセテート
Figure 2022514470000113
ステップ1:tert-ブチルN-[2-(5-クロロ-2-ホルミル-フェノキシ)エチル]カルバメートの調製
Figure 2022514470000114
化合物32aの調製について記載される手順と同様に、ステップ1において、1-ブロモ-3-メトキシプロパンおよび2-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりにtert-ブチルN-(2-ブロモエチル)カルバメートおよび4-クロロ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒドを出発物質として使用することによって、化合物35aを調製した。
ステップ2:tert-ブチルN-[2-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]エチル]カルバメートの調製
Figure 2022514470000115
実施例32の調製について記載される手順と同様に、ステップ2において、2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドおよび1-(3-クロロ-4-フルオロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンの代わりにtert-ブチルN-[2-(5-クロロ-2-ホルミル-フェノキシ)エチル]カルバメートおよび1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノンを出発物質として使用することによって、化合物35bを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:474.0。
ステップ3:2-[2-(2-アミノエトキシ)-4-クロロ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オンの調製
Figure 2022514470000116
tert-ブチルN-[2-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]エチル]カルバメート(180.0mg、040mmol)のDCM(10mL)溶液にTFA(2mL)を添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮して、2-[2-(2-アミノエトキシ)-4-クロロ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オンの粗生成物(140.2mg、収率92.3%)を黄色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:352.1。
ステップ4:エチル2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセテートの調製
Figure 2022514470000117
0℃で冷却した2-[2-(2-アミノエトキシ)-4-クロロ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オン(140mg、0.39mmol)のDCM(12mL)溶液にDIPEA(154.1mg、1.2mmol)およびエチルオキサリルクロリド(55.0mg、0.4mmol)を添加し、次いで、反応物を室温で1時間撹拌した。反応が終了した後、反応物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=5:1で溶出)によって精製して、エチル2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセテート(130mg、収率72.3%)を黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 9.10(t,J=5.7Hz,1H),7.93-7.68(m,3H),7.47(d,J=8.1Hz,1H),7.40(s,1H),7.15(t,J=7.8Hz,1H),6.03(dd,J=13.2,2.5Hz,1H),4.32-4.07(m,4H),3.61-3.43(m,2H),3.18(dd,J=16.9,13.3Hz,1H),2.84(dd,J=16.9,2.8Hz,1H),1.20(t,J=7.1Hz,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:452.1。
実施例36
2-[2-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸
Figure 2022514470000118
エチル2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセテート(130mg、0.28mmol)の1N HCl(2mL)溶液を、マイクロ波条件下、80℃で1.5時間撹拌した。反応が終了した後、混合物を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-[2-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸(7.8mg、収率6.2%)を白色固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.31-8.41(m,1H),7.78(d,J=7.8Hz,2H),7.57(d,J=8.3Hz,1H),7.22(d,J=1.7Hz,1H),7.09-7.16(m,2H),5.97-6.06(m,1H),4.00-4.15(m,2H),3.37-3.45(m,2H),3.19(dd,J=17.0,13.1Hz,1H),2.84ppm(dd,J=16.9,2.7Hz,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:424.1。
実施例37
cis-3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022514470000119
ステップ1:tert-ブチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022514470000120
tert-ブチル3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(1.00g、5.82mmol)およびTEA(1.17g、1.61mL、11.5mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にメタンスルホニルクロリド(1.92g、9.99mmol)を0℃で添加し、次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、次いで、得られた溶液を水(20mL)で2回、飽和NaHCO(20mL)で2回、ブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗tert-ブチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシレート(1.9g、100%)を無色油状物として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:326.2。
ステップ2:cis-tert-ブチル3-(5-ブロモ-2-ホルミル-フェノキシ)シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022514470000121
4-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.00g、4.97mmol)およびtert-ブチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシレート(1.62g、4.97mmol)のDMF(26mL)溶液にKCO(1.38g、9.95mmol)を添加し、反応混合物を90℃で16時間撹拌した。反応が終了した後、反応混合物を真空中で濃縮し、分取HPLCによって精製し、cis-tert-ブチル3-(5-ブロモ-2-ホルミル-フェノキシ)シクロブタンカルボキシレート(360mg、収率20.4%)を白色固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:377.0。
ステップ3:cis-3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の調製
Figure 2022514470000122
実施例17の調製について記載した手順と同様に、ステップ2において、メチル3-[2-ホルミル-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレートの代わりにcis-tert-ブチル3-(5-ブロモ-2-ホルミル-フェノキシ)シクロブタンカルボキシレートを出発物質として用いることによって、実施例37を調製した。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.29(s,1H),7.77(d,J=7.7Hz,2H),7.52(d,J=8.2Hz,1H),7.28(d,J=8.0Hz,1H),7.12(t,J=7.6Hz,2H),5.91(d,J=11.5Hz,1H),4.80(dd,J=12.9,6.2Hz,1H),3.23(dd,J=16.6,13.5Hz,1H),2.86(dd,J=16.6,1.9Hz,1H),2.63-2.78(m,3H),2.11-2.26(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.0。
生物学的実施例
生物学的実施例1:操作されたHepDES19一次スクリーニングアッセイ
このアッセイを使用して、cccDNA阻害剤をスクリーニングした。HepDES19は、cccDNA産生細胞株である。この細胞株では、HBeAgの産生がcccDNAのレベルおよび活性に依存するため、細胞培養上清中のHBeAgが代理マーカーとなる。HepDES19は、1.1ユニット長のHBVゲノムを含む操作された細胞株であり、導入遺伝子からのpgRNA転写がテトラサイクリン(Tet)によって制御される。Tetの非存在下では、pgRNA転写が誘導されるが、HBV e抗原(HBeAg)開始コドン前のリーダー配列が非常に短く、開始コドンが破壊されるため、このpgRNAからHBeAgを産生できなかった。cccDNAが形成されて初めて、欠損しているリーダー配列および開始コドンの変異がpgRNAの3’末端の冗長性から復元され、HBeAgを合成することができた。したがって、HBeAgをcccDNAの代理マーカーとして使用することができた(Zhou,T.et al.,Antiviral Res.(2006),72(2),116-124、Guo,H.et al.,J.Virol.(2007),81(22),12472-12484)。
HepDES19細胞をT150フラスコ1本当たり2×10個細胞で播種し、培養培地(ダルベッコ改変イーグル培地:Nutrient Mixture F-12[DMEM-F12、Gibcoカタログ11320-82]、10%ウシ胎仔血清[FBS、Clontechカタログ631101]、0.1mM非必須アミノ酸溶液[NEAA、Gibcoカタログ11140-050]、50μg/mLペニシリン-ストレプトマイシン[PS、Invitrogenカタログ15140-163]、3μg/mLのTet(Sigma、カタログ番号87128)を含有する500μg/mLのジェネティシン[G418、Invitrogenカタログ10131-027])で5日間培養した。次いで、細胞を、Tetの非存在下で8日間、上記と同じ培養培地にT150 1本当たり4×10個細胞で播種した。次いで、細胞を収穫し、1mL当たり2×10個細胞の密度で凍結させた。化合物試験のために、凍結細胞を解凍し、96ウェルプレートに1ウェル当たり6×10個細胞の密度で播種した。播種後24時間で、ジメチルスルホキシド(DMSO、SigmaカタログD2650)で作製した化合物の半対数段階希釈液を、上記と同じ培養培地でさらに希釈した後、これらを細胞に添加して所望の最終化合物濃度および1%DMSO濃度に到達させた。次いで、プレートを37℃でさらに5日間インキュベートした後、HBeAgレベルおよび細胞生存率を測定した。細胞内HBeAgレベルを、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)キット(Shanghai Kehua Diagnostic Medical Products Co.,Ltd)を使用して測定した。Cell Counting Kit-8(Donjindo、カタログCK04-20)を使用して、細胞生存率を評価した。IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量反応曲線から導出した。
本発明の化合物を、本明細書に記載されるように、細胞外HBeAgレベルを阻害するその能力について試験した。本発明の化合物は、50μM未満のIC50を有することが分かった。式(I)の特定の化合物は、5.0μM未満のIC50を有することが分かった。HepDES19一次スクリーニングアッセイの結果を表1に示す。
Figure 2022514470000123
生物学的実施例2:凍結保存された初代ヒト肝細胞(PHH)アッセイ
このアッセイを使用して、HBV PHH感染アッセイにおける化合物の抗HBV効果を確認する。凍結保存されたPHH(BioreclamationIVT、ロットYJM)を37℃で解凍し、予熱したInVitroGRO HT培地(BioreclamationIVT、カタログS03317)に穏やかに移した。混合物をRTで3分間、70相対遠心力(RCF)で遠心分離し、上清を廃棄した。予熱したInVitroGRO CP培地(BioreclamationIVT、カタログ番号S03316)を細胞ペレットに添加して、細胞を穏やかに再懸濁した。細胞を、InVitroGRO CP培地を含むコラーゲンIでコーティングされた96ウェルプレート(Gibco、カタログA1142803)に1ウェル当たり5.8×10個細胞の密度で播種した。全てのプレートを37℃、5%COおよび85%湿度でインキュベートした。
プレーティングの20時間後、培地をPHH培地(ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)/F12(1:1)(Gibco、カタログ11320-033)、10%ウシ胎仔血清(Gibcoカタログ10099141)、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン(Gibco、カタログ151401-122)、5ng/mLヒト上皮成長因子(InvitrogenカタログPHG0311L)、20ng/mLデキサメタゾン(Sigma、カタログD4902)および250ng/mLヒト組換えインスリン(Gibco、カタログ12585-014))に交換した。また、細胞を37℃、5%CO、85%湿度で4時間インキュベートした。次いで、培地を、4%ポリエチレングリコール(PEG)MW8000(Sigma、カタログP1458-50ML)および1%DMSO(Sigma、カタログD2650)を含有する予熱したPHH培地に交換した。5.8x10ゲノム相当のHBVを培地に添加した。
感染後24時間で、細胞をPBSで穏やかに洗浄し、1ウェル当たり200μLの1%DMSOおよび0.25mg/mLマトリックスゲル(Corning、カタログ356237)を追加したPHH培養培地でリフレッシュした。全てのプレートを直ちに37℃のCOインキュベーターに入れた。
24時間後、DMSOで作製した化合物の段階希釈液を、同じ培養培地(上記の1%DMSOおよび0.25mg/mLマトリックスゲルを追加したPHH培養培地)でさらに希釈した後、これらを細胞に添加して所望の最終化合物濃度および1%DMSO濃度に到達させた。化合物を含有する培地を、3日毎にリフレッシュした。
化合物処理9日後に、細胞外HBsAgレベルを化学発光免疫測定(CLIA)キット(Autobio、HBsAg Quantitative CLIA)で測定した。細胞外HBV DNAを、MagNA Pure 96システム(Roche)によって抽出し、次いで、以下のプライマーおよびプローブを使用して定量的PCRによって決定した。
HBV-順方向プライマー(配列番号1):AAGAAAAACCCCGCCTGTAA(5’→3’);
HBV-逆方向プライマー(配列番号2):CCTGTTCTGACTACTGCCTCTCC(5’→3’);
HBV-プローブ:5’+テトラメチルローダミン+配列番号3+ブラックホールクエンチャー2-3’、式中、配列番号3は、CCTGATGTGATGTTCTCCATGTTCAGCである。
HBsAg IC50およびHBV DNA IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量反応曲線から導出した。式(I)の化合物は、HBsAg IC50が20μM未満、特に1μM未満であり、HBV DNA IC50が50μM未満である。凍結保存されたPHHアッセイの結果を表D2に示す。
Figure 2022514470000124

Claims (28)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2022514470000125
    (式中、
    がハロゲンであり、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、OH、カルボキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびC1-6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、ヘテロシクリル環を形成し、
    10が、H、OH、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、C1-6アルキルは、非置換であるか、またはC1-6アルキルスルホニルアミノ、C3-7シクロアルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノもしくはC1-6アルキルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
    Xが、OおよびSから選択され、
    が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、
    mが、0および1から選択される)
    またはその薬学的に許容される塩。
  2. がハロゲンであり、
    が、H、ハロゲンおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、ハロゲンおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、HおよびOHから選択され、
    がHであり、
    が、OH、カルボキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびC1-6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
    がHから選択され、
    が、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
    が、H、ハロゲン、C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシから選択され、
    またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、5員ヘテロシクリル環を形成し、
    10がHであり、
    が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、C1-6アルキルは、非置換であるか、またはC1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノまたはC1-6アルキルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
    XがOであり、
    が、C1-6アルキルおよびC3-7シクロアルキルから選択され、
    mが、0および1から選択される、請求項1に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  3. がClであり、
    が、H、Fおよびメトキシから選択され、
    が、H、Fおよびメトキシから選択され、
    が、HおよびOHから選択され、
    がHであり、
    が、OH、カルボキシ、メトキシ、メトキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノおよびエトキシカルボニルカルボニルアミノから選択され、
    がHから選択され、
    が、Cl、Br、メチル、CF、メトキシおよびトリフルオロメトキシから選択され、
    が、H、Br、メチルおよびメトキシから選択され、
    またはRおよびRが、それらが結合している原子と共に、5員ヘテロシクリル環を形成し、
    10がHであり、
    が、メチル、エチル、プロピル、イソブチルおよびシクロブチルから選択され、エチルが、非置換であるか、またはエチルスルホニルアミノ、アミノスルホニルアミノまたはエチルアミノスルホニルアミノによって置換されており、
    XがOであり、
    が、メチルおよびシクロブチルから選択され、
    mが、0および1から選択される、請求項2に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  4. がカルボキシである、請求項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. が、ハロC1-6アルキルおよびハロC1-6アルコキシから選択される、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. が、CFおよびトリフルオロメトキシから選択される、請求項5に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. が、HおよびC1-6アルコキシから選択される、請求項1、2、4および5のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. が、Hおよびメトキシから選択される、請求項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. がC1-6アルキルである、請求項1、2、4、5および7のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  10. が、エチルおよびプロピルから選択される、請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. がC3-7シクロアルキルであり、mが0および1から選択される、請求項1、2、4、5、7および9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. がシクロブチルであり、mが0および1から選択される、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 式(II)を有し、
    Figure 2022514470000126
    式中、
    がハロゲンであり、
    がHおよびハロゲンから選択され、
    がHおよびハロゲンから選択され、
    が、ハロC1-6アルキルおよびハロC1-6アルコキシから選択され、
    が、HおよびC1-6アルコキシから選択され、
    が、C1-6アルキルであり、
    が、C3-7シクロアルキルであり、
    mが、0および1から選択される、請求項1もしくは2に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  14. がClであり、
    がHおよびFから選択され、
    がHおよびFから選択され、
    がCFおよびトリフルオロメトキシから選択され、
    がHおよびメトキシから選択され、
    が、エチルおよびプロピルから選択され、
    がシクロブチルであり、
    mが、0および1から選択される、請求項13に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  15. 以下:
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-6-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-7-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-6-メトキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-5-ヒドロキシ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[[6-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-1,3-ベンゾジオキソール-5-イル]オキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]プロパン酸、
    3-[4-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-ブロモ-2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-ブロモ-2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]フェノキシ]プロパン酸、
    3-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2,2-ジメチル-プロパン酸、
    3-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸、
    2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]酢酸、
    2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸、
    2-[3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロポキシ]酢酸、
    2-[3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロポキシ]酢酸、
    4-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタン酸、
    2-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸、
    メチル(2R)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパノエート、
    (2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸、
    (2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸、
    (2S)-3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルホニルアミノ)プロパン酸、
    (2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸、
    (2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(スルファモイルアミノ)プロパン酸、
    (2R)-3-[2-[(2S)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸、
    (2R)-3-[2-[(2R)-8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル]-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-(エチルスルファモイルアミノ)プロパン酸、
    8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-メトキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン、
    8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン、
    8-クロロ-7-フルオロ-2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル]クロマン-4-オン、
    エチル2-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセテート、
    2-[2-[5-クロロ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸、および
    cis-3-[5-ブロモ-2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  16. 以下:
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-6-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-4-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸、
    3-[2-[2-(8-クロロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸、および
    4-[2-(8-クロロ-7-フルオロ-4-オキソ-クロマン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタン酸から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  17. 請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物を調製するためのプロセスであって、以下のステップ:
    (a)α,β-不飽和カルボニル中間体(XIII)
    Figure 2022514470000127
    の塩基存在下での環化、
    (b)式(XIX)の化合物
    Figure 2022514470000128
    の、式(XXI)の化合物
    Figure 2022514470000129
    を用いた塩基存在下での処理、
    (c)式(I-4)の化合物
    Figure 2022514470000130
    の塩基存在下での加水分解のうちの少なくとも1つを含み、
    ~R10、G、Gおよびmが、請求項1~14のいずれか一項のように定義され、R12が、C1-6アルキルスルホニル、アミノスルホニルまたはC1-6アルキルアミノスルホニルである、プロセス。
  18. 治療に活性な物質として使用するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物と、治療的に不活性な担体と、を含む、医薬組成物。
  20. HBV感染症を治療または予防するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  21. HBV感染症を治療または予防するための医薬を調製するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  22. cccDNAを阻害するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  23. HBeAgを阻害するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  24. HBsAgを阻害するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  25. HBV DNAを阻害するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  26. HBV感染症の治療または予防において使用するための、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  27. 請求項17に記載のプロセスに従って製造された場合の、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
  28. HBV感染症を治療または予防するための方法であって、有効量の請求項1~16のいずれか一項に定義される化合物を投与することを含む、方法。
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