抗原提示細胞(APC)は、CTLの内因性活性化を誘導する際に重要な役割を果たす。この研究では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するCellSqueeze(登録商標)プラットフォームのインプリメンテーションについて説明される。がんおよび感染性疾患を含む様々な兆候に対する免疫活性をモジュレートするために、操作された抗原提示細胞を使用することができる。抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の効率的なサイトゾル送達を可能にすることによって、このプラットフォームは、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する能力を実証した。一部の実施形態では、抗原提示細胞の増強された生存能および/または機能としては、以下に限定されないが、増加した持続性、循環時間またはin vivoでの寿命が挙げられる。
本出願は、一部の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する方法であって、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞を、抗原提示細胞のin vitroでの維持および/または機能をモジュレートするさらなる薬剤とさらに接触させる。
他の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中の抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原の生存能および/または機能を増強する薬剤が通過するのに十分大きなインプット抗原提示細胞を摂動させて、摂動したインプット抗原提示細胞を形成するステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原の生存能および/または機能を増強する薬剤と、抗原および薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、抗原の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。
さらに他の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと、c)改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップとを含む、方法が提供される。
一般的技法
本明細書に記載のまたは本明細書において言及される技法および手順は、概して、よく理解されており、当業者によって、例えば、以下に記載の幅広く利用される方法論などの従来の方法論を使用して一般的に用いられる:Molecular Cloning: A Laboratory Manual (Sambrook et al., 4th ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 2012);Current Protocols in Molecular Biology (F.M. Ausubel, et al. eds., 2003);the series Methods in Enzymology (Academic Press, Inc.); PCR 2: A Practical Approach (M.J. MacPherson, B.D. Hames and G.R. Taylor eds., 1995);Antibodies, A Laboratory Manual (Harlow and Lane, eds., 1988);Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique and Specialized Applications (R.I. Freshney, 6th ed., J. Wiley and Sons, 2010);Oligonucleotide Synthesis (M.J. Gait, ed., 1984);Methods in Molecular Biology, Humana Press; Cell Biology: A Laboratory Notebook (J.E. Cellis, ed., Academic Press, 1998);Introduction to Cell and Tissue Culture (J.P. Mather and P.E. Roberts, Plenum Press, 1998);Cell and Tissue Culture: Laboratory Procedures (A. Doyle, J.B. Griffiths, and D.G. Newell, eds., J. Wiley and Sons, 1993-8);Handbook of Experimental Immunology (D.M. Weir and C.C. Blackwell, eds., 1996);Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells (J.M. Miller and M.P. Calos, eds., 1987);PCR: The Polymerase Chain Reaction, (Mullis et al., eds., 1994);Current Protocols in Immunology (J.E. Coligan et al., eds., 1991);Short Protocols in Molecular Biology (Ausubel et al., eds., J. Wiley and Sons, 2002);Immunobiology (C.A. Janeway et al., 2004);Antibodies (P. Finch, 1997);Antibodies: A Practical Approach (D. Catty., ed., IRL Press, 1988-1989);Monoclonal Antibodies: A Practical Approach (P. Shepherd and C. Dean, eds., Oxford University Press, 2000);Using Antibodies: A Laboratory Manual (E. Harlow and D. Lane, Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1999);The Antibodies (M. Zanetti and J. D. Capra, eds., Harwood Academic Publishers, 1995);およびCancer: Principles and Practice of Oncology (V.T. DeVita et al., eds., J.B. Lippincott Company, 2011)。
定義
本明細書を解釈するために、以下の定義が適用され、適切な場合はいつでも、単数で使用される用語は複数も含み、逆もまた同様である。以下に示される定義のいずれかが参照により本明細書に組み込まれる文書のいずれかと矛盾する場合には、下記の定義が優先されるものとする。
本明細書で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、別段に示されていなければ、複数の参照物も含む。
本明細書に記載の発明の態様および実施形態は、態様および実施形態を「含むこと(comprising)」、「からなること(consisting)」、および「から本質的になること(consisting essentially of)」を含むことが理解される。
用語「約」は、本明細書で使用される場合、本技術分野において当業者に容易に知られる各値に対する通常の誤差範囲を指す。本明細書において、値またはパラメーターについての「約(about)」への言及は、その値またはパラメーター自体を対象とする実施形態を含む(および記載する)。
用語「抗原提示細胞」または「APC」は、本明細書で使用される場合、抗原特異的T細胞応答を誘発することができるMHC複合体上に抗原を提示する細胞を指す。抗原提示細胞は、古典的な抗原提示細胞であってもよいが、一部の実施形態では、抗原提示細胞は、抗原を提示するように操作された任意の細胞であってもよい。非限定的な例では、MHC複合体上に抗原を提示するように操作されたT細胞は、抗原提示細胞である。
一部の実施形態では、抗原提示細胞は、個体から単離される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、個体に対して自己であり、ここで、細胞は特定の個体に由来し、本明細書に記載の方法のいずれかによって操作され、かつ特定の個体に戻される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は同種異系であり、ここで、集団は1つの個体に由来し、本明細書に記載の方法のいずれかによって操作され、かつ第2の個体に投与される。
本明細書で使用される場合、「末梢血単核細胞」または「PBMC」は、丸い核を有する血液細胞の不均一な集団を指す。PBMCの集団において見出すことができる細胞の例としては、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージおよび樹状細胞などのリンパ球が挙げられる。「PBMCの集団」または「複数のPBMC」は、本明細書で使用される場合、少なくとも2つのタイプの血液細胞の細胞を含むPBMCの調製物を指す。一部の実施形態では、複数のPBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの2つまたはそれより多くを含む。一部の実施形態では、複数のPBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの3つまたはそれより多くを含む。一部の実施形態では、複数のPBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの4つまたはそれより多くを含む。一部の実施形態では、複数のPBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージおよび樹状細胞を含む。
PBMCは、当技術分野で公知の手段によって単離することができる。例えば、PBMCは、他の血液細胞と比較したPBMCの密度に基づいて、個体の末梢血に由来してもよい。一部の実施形態では、PBMCは、Ficoll(例えば、フィコールグラジエント)を使用する個体の末梢血に由来する。一部の実施形態では、PBMCは、ELUTRA(登録商標)細胞分離システムを使用する個体の末梢血に由来する。
用語「小孔」は、本明細書で使用される場合、限定されないが、物質内のホール、裂孔、腔、穴、割れ目、溝、または穿孔を含む開口を指す。一部の例では(示される場合)、この用語は、本開示の表面内の小孔を指す。他の例では(示される場合)、小孔は、細胞膜における小孔を指してもよい。
用語「膜」は、本明細書で使用される場合、小孔を含有する選択的障壁またはシートを指す。この用語は、境界または内層として作用する柔軟なシート様構造を含む。一部の例では、この用語は、小孔を含有する表面またはフィルターを指す。この用語は、用語「細胞膜」とは別のものである。
用語「フィルター」は、本明細書で使用される場合、小孔への選択的通過を可能にする多孔体を指す。一部の例では、この用語は、小孔を含有する表面または膜を指す。
用語「不均一な」は、本明細書で使用される場合、構造または組成において、混合されているかまたは均一ではないものを指す。一部の例では、この用語は、所与の表面内に様々なサイズ、形状または分布を有する小孔を指す。
用語「均一な」は、本明細書で使用される場合、全体として、構造または組成が一致するかまたは均一であるものを指す。一部の例では、この用語は、所与の表面内に一致したサイズ、形状、または分布を有する小孔を指す。
用語「異種の」は、それがコード配列および制御配列などの核酸配列に関する場合、通常は一緒に接合しない配列、および/または通常は特定の細胞と会合しない配列を示す。よって、核酸構築物またはベクターの「異種」領域は、天然では他の分子と会合して見られない別の核酸分子内またはそれに結合した核酸のセグメントである。例えば、核酸構築物の異種領域は、天然ではコード配列と会合して見られない配列に隣接するコード配列を含み得る。異種コード配列の別の例は、コード配列自体が天然では見られない構築物(例えば、ネイティブ遺伝子と異なるコドンを有する合成配列)である。同様に、細胞内に通常存在しない構築物で形質転換した細胞は、本発明のための異種であると考えられる。対立遺伝子変異または天然に存在する変異事象は、本明細書で使用される場合、異種DNAを生じない。
用語「異種の」は、それがペプチド配列およびポリペプチド配列などのアミノ酸配列に関する場合、通常は一緒に接合しない、および/または通常は特定の細胞と会合しない配列を示す。よって、ペプチド配列の「異種」領域は、天然では他の分子と会合して見られない別のアミノ酸分子内またはそれに結合したアミノ酸のセグメントである。例えば、ペプチド構築物の異種領域は、天然ではペプチドのアミノ酸配列と会合して見られない配列に隣接したペプチドのアミノ酸配列を含み得る。異種ペプチド配列の別の例は、ペプチド配列それ自体が天然に見られない構築物(例えば、ネイティブ遺伝子からコードされたものと異なるアミノ酸を有する合成配列)である。同様に、通常は細胞内に存在しないアミノ酸構築物を発現するベクターで形質転換された細胞は、本発明のための異種であると考えられる。対立遺伝子変異または天然に存在する変異事象は、本明細書で使用される場合、異種ペプチドを生じない。
用語「外因性」は、細胞に関連して、抗原またはアジュバントなどの薬剤に言及して使用される場合、細胞の外側から送達される(すなわち、細胞の外側に由来する)薬剤を指す。細胞は、既に存在する薬剤を有していても有していなくてもよく、外因性薬剤が送達された後に薬剤を生成しても生成しなくてもよい。
本明細書で使用される場合、用語「阻害する」は、特定の標的の存在、またはその活性を遮断する、低減する、排除する、または他の形でそれと拮抗する作用を指し得る。阻害は、部分的阻害または完全阻害を指し得る。例えば、免疫応答を阻害することは、免疫応答の遮断、低減、排除、または任意の他の拮抗を導く任意の作用を指し得る。他の例では、核酸発現の阻害としては、以下に限定されないが、核酸の転写の低減、mRNA存在量の低減(例えば、mRNA転写のサイレンシング)、mRNAの分解、mRNA翻訳の阻害などを挙げることができる。
本明細書で使用される場合、用語「抑制する」は、特定の標的の存在、またはその活性を低下させる、低減する、妨害する、制限する、減弱する、または他の形で減少させる作用を指し得る。一部の例では、用語「抑制する」は、一般的免疫応答を低下させる、低減する、妨害する、制限する、減弱させる、または他の形で減少させる作用を指し得る。抑制は、部分的抑制または完全抑制を指し得る。例えば、免疫応答を抑制することは、免疫応答の低下、低減、妨害、制限、減弱、または他の形で減少を導く任意の作用を指し得る。他の例では、核酸発現の抑制としては、以下に限定されないが、核酸の転写の低減、mRNA存在量の低減(例えば、mRNA転写のサイレンシング)、mRNAの分解、mRNA翻訳の阻害などを挙げることができる。
本明細書で使用される場合、用語「増強する」は、特定の標的の存在、またはその活性を改善する、ブーストする、強化する、または他の形で増加させる作用を指し得る。一部の例では、用語「増強する」は、一般的免疫応答を改善する、ブーストする、強化する、または他の形で増加させる作用を指し得る。例えば、免疫応答を増強することは、免疫応答の改善、ブースト、強化、または他の形で増加を導く任意の作用を指し得る。他の例示的な例では、免疫応答を増強することは、免疫応答を改善する、ブーストする、強化する、または他の形で増加させる抗原および/またはアジュバントを用いることを指し得る。他の例では、核酸の発現を増強することとしては、以下に限定されないが、核酸の転写の増加、mRNA存在量の増加(例えば、mRNA転写の増加)、mRNAの分解の低下、mRNA翻訳の増加などを挙げることができる。
本明細書で使用される場合、用語「モジュレートする」は、特定の標的の存在、またはその活性を変化させる、変更する、多様化する、または他の形で改変する作用を指し得る。例えば、免疫応答をモジュレートすることは、免疫応答の変化、変更、多様化、または他の形で改変を導く任意の作用を指し得る。他の例では、核酸の発現をモジュレートすることとしては、以下に限定されないが、核酸の転写の変化、mRNA存在量の変化(例えば、mRNA転写の増加)、mRNAの分解の対応する変化、mRNA翻訳の変化などを挙げることができる。
本明細書で使用される場合、用語「誘導する」は、結果を開始する、誘発する、刺激する、確立する、または他の形で創出する作用を指し得る。例えば、免疫応答を誘導することは、所望の免疫応答の開始、誘発、刺激、確立、または他の形で創出を導く任意の作用を指し得る。他の例では、核酸の発現を誘導することとしては、以下に限定されないが、核酸の転写の開始、mRNA翻訳の開始などを挙げることができる。
用語「相同な」は、本明細書で使用される場合、同じ生物に由来する分子を指す。一部の例では、この用語は、通常、所与の生物内に見られるかまたは発現される核酸またはタンパク質を指す。
用語「ポリヌクレオチド」または「核酸」は、本明細書で使用される場合、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態、リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドを指す。よって、この用語としては、以下に限定されないが、一本鎖、二本鎖もしくは多重鎖のDNAもしくはRNA、ゲノムDNA、cDNA、DNA-RNAハイブリッド、またはプリンおよびピリミジン塩基を含むポリマー、または他の天然の、化学的もしくは生化学的に改変された、非天然の、もしくは誘導体化されたヌクレオチド塩基が挙げられる。ポリヌクレオチドの骨格は、糖およびリン酸基を含むか(典型的には、RNAまたはDNAで見ることができるように)、または改変もしくは置換された糖もしくはリン酸基を含んでもよい。あるいは、ポリヌクレオチドの骨格は、ホスホロアミデートおよびホスホロチオエートなどの合成サブユニットのポリマーを含んでもよく、よって、オリゴデオキシヌクレオシドホスホロアミデート(P-NH2)または混成ホスホロアミデート-リン酸ジエステルオリゴマーであってもよい。さらに、二本鎖ポリヌクレオチドは、相補鎖を合成して、適切な条件下で鎖をアニーリングすること、または適切なプライマーと共にDNAポリメラーゼを使用して相補鎖をde novoで合成することのいずれかによって、化学合成の一本鎖ポリヌクレオチド産物から得ることができる。
用語「ポリペプチド」および「タンパク質」は、アミノ酸残基のポリマーを指すために互換的に使用され、最小長に限定されない。アミノ酸残基のこのようなポリマーは、天然または非天然のアミノ酸残基を含有してもよく、以下に限定されないが、ペプチド、オリゴペプチド、アミノ酸残基の二量体、三量体、および多量体を含む。全長タンパク質とその断片の両方は、この定義に包含される。この用語は、ポリペプチドの発現後の改変、例えば、グリコシル化、シアル化、アセチル化、リン酸化なども含む。さらに、本発明の目的としては、「ポリペプチド」は、タンパク質が所望の活性を維持する限り、ネイティブ配列に対する、欠失、付加、および置換(一般的には、保存的性質を有するもの)などの改変を含むタンパク質を指す。これらの改変は、部位特異的変異誘発を介してなど、計画的であってもよく、または例えば、タンパク質を産生する宿主の変異もしくはPCR増幅によるエラーなど、偶発的であってもよい。
本明細書で使用される場合、用語「アジュバント」は、免疫応答をモジュレートするおよび/または発生させる物質を指す。一般的には、アジュバントは、抗原単独と比較して、抗原に対する免疫応答の増強をもたらす抗原と併せて投与される。様々なアジュバントが本明細書に記載されている。
用語「CpGオリゴデオキシヌクレオチド」および「CpG ODN」は、ホスフェートによって分離されたシトシンとグアニンのジヌクレオチドを含有するDNA分子を指す(本明細書において、「CpG」ジヌクレオチド、または「CpG」とも称される)。本開示のCpG ODNは、少なくとも1つのメチル化されていないCpGジヌクレオチドを含有する。すなわち、CpGジヌクレオチドのシトシンはメチル化されていない(すなわち、5-メチルシトシンではない)。CpG ODNは、部分的または完全なホスホロチオエート(PS)骨格を有してもよい。
本明細書で使用される場合、用語「抗体」は、免疫グロブリン分子、および免疫グロブリン(Ig)分子の抗原結合部分または断片、すなわち、抗原に特異的に結合する抗原結合部位を含有する分子を指す。用語抗体は、インタクトポリクローナルまたはモノクローナル抗体だけではなく、その断片(例えば、dAb、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv)、一本鎖(scFv)または単一ドメイン抗体(sdAb)を包含する。典型的には、「抗原結合断片」は、目的の抗原の少なくとも1つのエピトープに結合する免疫グロブリン重鎖および/または軽鎖の少なくとも1つのCDRを含有する。この点について、抗原結合断片は、抗原に結合する抗体由来の可変重鎖(VH)および可変軽鎖(VL)配列の1、2、3、4、5、または6つすべてのCDR、例えば、一般的には、VHおよびVLを含有する抗体に対する6つのCDR(重鎖と軽鎖のそれぞれに対する「CDR1」、「CDR2」および「CDR3」)、または単一の可変ドメインを含有する抗体に対する3つのCDRを含んでもよい。抗体断片または抗原結合断片は、例えば、ラクダ化抗体(VHH)、サメ抗体(VNAR)、ナノボディまたは操作されたVHもしくはVKドメインを含む、VHのみを含有するかまたはVLのみを含有するものなどの単一ドメイン抗体を含む。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される」または「薬理学的に適合する」によって、生物学的にまたはその他の点で望ましくなくはない材料が意味され、例えば、この材料は、望ましくない生物学的作用をほとんど引き起こさずにまたはそれが含有される組成物の他の構成成分のいずれとも有害に相互作用せずに、患者に投与される医薬組成物中に組み込むことができる。薬学的に許容される担体または賦形剤は、好ましくは、毒性および製造試験の必要基準に適合し、かつ/または米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug administration)によって作成された不活性成分ガイド(Inactive Ingredient Guide)に収録されている。
本明細書に記載の構造的および機能的特徴のいずれかに関して、これらの特徴を決定する方法は当技術分野で公知である。
抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中の抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。
本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによる一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質またはポリペプチドを含む。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質またはポリペプチドである。一部の実施形態では、タンパク質またはポリペプチドは、治療用タンパク質、抗体、融合タンパク質、抗原、合成タンパク質、レポーターマーカー、または選択可能なマーカーである。一部の実施形態では、タンパク質は、遺伝子編集タンパク質またはジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、メガヌクレアーゼ、もしくはCREリコンビナーゼなどのヌクレアーゼである。一部の実施形態では、遺伝子編集タンパク質またはヌクレアーゼは、Cas9である。さらなる実施形態では、薬剤は、相同組換えまたは相同組換え修復のためのssODNを含むかまたは含まないCas9を含む。一部の実施形態では、融合タンパク質としては、限定されないが、抗体薬物コンジュゲートなどのキメラタンパク質薬物またはOSTもしくはストレプトアビジンでタグ付けされたタンパク質などの組換え融合タンパク質を挙げることができる。一部の実施形態では、薬剤は転写因子である。一部の実施形態では、薬剤は核酸を含む。一部の実施形態では、薬剤は核酸である。例示的な核酸としては、限定されないが、組換え核酸、DNA、組換えDNA、cDNA、ゲノムDNA、RNA、siRNA、mRNA、saRNA、miRNA、lncRNA、tRNA、およびshRNAが挙げられる。一部の実施形態では、核酸は、細胞内の核酸に対して相同である。一部の実施形態では、核酸は、細胞内の核酸に対して異種である。一部の実施形態では、薬剤はプラスミドである。一部の実施形態では、薬剤は核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えまたは相同組換え修復のためのssODNを含むかまたは含まない、Cas9およびガイドRNAを含む。
本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによる一部の実施形態では、抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、PBMC内に含有される細胞の混合集団である。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は免疫活性をモジュレートする。さらなる実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、またはIL-15のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、インターフェロン調節因子(IRF)、例えばIRF3またはIRF5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、トール様受容体(TLR)、例えばTLR-4のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、トール様受容体(TLR)、例えばTLR-4および/またはTLR-9のうちの1つまたは複数の発現および/または活性をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、パターン認識受容体(PRR)のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、パターン認識受容体(PRR)のうちの1つまたは複数の活性をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、STING、RIG-I、AIM2、LRRF1P1またはNLPR3のうちの1つまたは複数の発現および/または活性をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗原提示を増強する。一部の実施形態では、抗原提示を増強する薬剤は、MHC-Iおよび/またはMHC-IIの発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示を増強する薬剤は、T細胞受容体(TCR)の発現を上方調節する。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗原提示細胞の活性化を増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD25、KLRG1、CD80、またはCD86のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD80および/またはCD86の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗原提示細胞のホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗アポトーシス剤である。一部の実施形態では、抗アポトーシス剤は、Bcl-2、Bcl-3、またはBcl-xLのうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は細胞の運命または表現型における変更を誘導する。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型の変更を誘導する薬剤は、Oct4、Sox2、c-Myc、Klf-4、Nanog、Lin28、Lin28B、T-bet、またはGATA3のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質、核酸または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNAまたはmRNAである。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、遺伝子編集複合体である。
本明細書に記載の方法のいずれかと組み合わせることができる一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞のT細胞活性化のための部位へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞のリンパ節へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質、核酸または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNAまたはmRNAである。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、または約1000倍のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞のT細胞活性化のための部位へのホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞のT細胞活性化のための部位へのホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、または約1000倍のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された生存能および/または機能を有する抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。いずれかの他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、内因性ヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、改変されたヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、改変された抗原提示細胞の膜に結合しているなど、膜に結合している。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、GPIアンカーによって膜に結合している。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、膜貫通ドメイン配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、GPI-アンカーシグナル配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、膜貫通ドメインおよびマウスB7-1の細胞質側末端(B7TM)を含む。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、IL-2Rα鎖(CD25)に結合しないおよび/またはIL-15Rα(CD215)に結合しない。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの天然カウンターパートよりも高い親和性、例えば以下に限定されないが、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、100%、2倍、3倍、5倍、10倍、50倍、100倍、500倍、1000倍またはそれより高い倍率で、天然カウンターパートよりも高い親和性で、IL-2Rβγcに結合する。一部の実施形態では、改変されたアミノ酸配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型アミノ酸配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約または99%のいずれか1つの類似性を示す。一部の実施形態では、改変されたヌクレオチド配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型ヌクレオチド配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示す。一部の実施形態では、薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の模倣体を含み、模倣体は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のそれぞれの野生型配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示すヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、薬剤は、IL-2模倣体を含む。一部の実施形態では、薬剤は、Neoleukin-2/15(Neo2/15)を含む。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞を侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された腫瘍ホーミングを有する抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤は、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤は、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の腫瘍ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の腫瘍ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗アポトーシス剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗アポトーシス剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗アポトーシス剤は、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原プロセシングを増強する薬剤は、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原プロセシングを増強する薬剤は、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤は、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原プロセシングおよび/または負荷を増強する薬剤は、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングおよび/または負荷は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングおよび/または負荷は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の免疫活性をモジュレートするための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、免疫活性をモジュレートする薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、免疫活性をモジュレートする薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロンおよびShp2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロンおよびShp2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、インターフェロン-ベータの発現を下方調節する。さらなる実施形態では、インターフェロン-ベータの発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤は、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示細胞におけるホーミング受容体の発現を増強する薬剤は、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の成熟は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の成熟は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、セルピンの発現を上方調節する。さらなる実施形態では、セルピンの発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、1つまたは複数のセルピンをコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、1つまたは複数のセルピンの発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%、または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、1つまたは複数のセルピンの発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤は、CCL2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CCL2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、薬剤は、増強された抗原提示細胞のリンパ節へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤は、CCL2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CCL2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞におけるホーミング受容体の発現を増強する薬剤は、CCL2、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CCL2、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CCL2、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞におけるホーミング受容体の発現は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞におけるホーミング受容体の発現は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤は、CCL2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CCL2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤は、CCL2をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CCL2の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CCL2の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞のホーミングおよび/または選択的ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞のホーミングおよび/または選択的ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞活性化を増強する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞活性化を増強する薬剤は、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示T細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示T細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示T細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示T細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示T細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示T細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示T細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の活性化を増強する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数のCas9-gRNA RNP複合体を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の抗体またはその断片を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の活性は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の活性は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、または約1000分の1倍のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示T細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示T細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示T細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示T細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示T細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示T細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示T細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数のCas9-gRNA RNP複合体を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の抗体またはその断片を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の活性は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の活性は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の機能は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の機能は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、または約1000分の1倍のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。
ある特定の態様では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成を促進するための方法であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、DCの形成を促進する薬剤は、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成を促進する薬剤は、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの形質細胞様DC(pDC)形成を促進するための方法であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、pDCの形成を促進する薬剤は、E2-2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、E2-2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDC形成を促進する薬剤は、E2-2をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、E2-2の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、E2-2の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DC形成を促進するための方法であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤は、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤は、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD11b+ DC形成を促進するための方法であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤は、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD11b+ DC形成を促進する薬剤は、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD11b+ DC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD11b+ DC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDCおよび古典的DCの形成を阻害するための方法であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤は、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤は、STAT3および/またはXbp1を標的化する1つまたは複数のCas9-gRNA RNP複合体を含む。一部の実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%、または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、または約1000分の1倍のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDCおよび古典的DCの形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDCおよび古典的DCの形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2分の1、約3分の1、約5分の1、約10分の1、約50分の1、約100分の1、約500分の1、または約1000分の1のいずれか1つに低下する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強し、抗原提示細胞に送達される、2つまたはそれよりも多い薬剤を含む。さらなる実施形態では、上記改変された抗原提示細胞によれば、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する2つまたはそれより多い薬剤は、腫瘍ホーミング剤、抗アポトーシス剤、T細胞活性化剤、抗原プロセシング剤、免疫活性をモジュレートする薬剤、ホーミング受容体、またはT細胞の阻害を下方調節する薬剤のうちの1つまたは複数から選択される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、細胞の運命または細胞の表現型を変更する薬剤である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、体細胞リプログラミング因子である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、脱分化因子である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、分化転換因子(trans-differentiation factor)である。一部の実施形態では、細胞表現型を変更する薬剤は、分化因子である。さらなる実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28またはLIN28Bのうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、T-bet、GATA3のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、またはHOXA9のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に送達される。一部の実施形態では、抗原は、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原と、抗原を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって、抗原提示細胞に送達される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後にならびに/または抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む、方法によって、抗原提示細胞に送達される。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、本明細書に記載されている抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強するいずれかの薬剤が、細胞を狭窄部に通すことによる以外の手段で細胞に送達されるか、または細胞外から細胞に送達される、方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、本明細書に記載されている抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するいずれかの薬剤が、細胞を狭窄部に通すことによる以外の手段で細胞に送達されるか、または細胞外から細胞に送達され、抗原が、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原と、抗原を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって抗原提示細胞に送達される、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、本明細書に記載されている抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するいずれかの薬剤が、細胞を狭窄部に通すことによる以外の手段で細胞に送達されるか、または細胞外から細胞に送達され、抗原提示細胞がアジュバントを含み、アジュバントが、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって抗原提示細胞に送達される、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、本明細書に記載されている抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するいずれかの薬剤が、細胞を狭窄部に通すことによる以外の手段で細胞に送達されるか、または細胞外から細胞に送達され、抗原およびアジュバントが、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原およびアジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原およびアジュバントと、抗原およびアジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって抗原提示細胞に送達される、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、抗原提示細胞が、抗原および/またはアジュバントを含み、薬剤が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原およびアジュバントと、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって抗原提示細胞に送達される、方法を提供する。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、細胞を狭窄部に通すことによる以外の手段で細胞に送達されるか、または細胞外から細胞に送達される。
本明細書に記載の実施形態のいずれか1つに記載の一部の実施形態では、抗原の生存能および/または機能を増強する抗原、アジュバントおよび/または薬剤は、インプット抗原提示細胞をエネルギー場に通すステップを含む方法において、抗原提示細胞中に送達される。一部の実施形態では、エネルギー場は、光学場、音場、磁場または電場のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、抗原の生存能および/または機能を増強する抗原、アジュバントおよび/または薬剤は、インプット抗原提示細胞を電場に通すステップを含む方法において、抗原提示細胞中に送達される。一部の実施形態では、電場は、約0.1kV/mから約100MV/mの間、またはそれらの間の数のうちの任意の数もしくは範囲である。本明細書に記載の実施形態のいずれか1つに記載の一部の実施形態では、抗原の生存能および/または機能を増強する抗原、アジュバントおよび/または薬剤は、電気穿孔によって抗原提示細胞中に送達される。
したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞に対して外因性であり、免疫原性エピトープを含み、アジュバントは細胞内に存在する。外因性抗原は、改変される細胞中に導入された抗原提示細胞の外側の供給源由来の1つまたは複数の抗原である。外因性抗原は、外因性抗原の導入前または後のいずれかに、抗原提示細胞中に存在することができ(すなわち、内因性供給源に由来して存在することもでき)、よって、抗原提示細胞によって産生され得る(例えば、抗原提示細胞のゲノムにコードされる)ような抗原を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は2つの抗原プールをさらに含み、第1のプールは抗原の内因性供給源を含み、第2のプールは、改変される抗原提示細胞の外側で産生され、その中に導入される抗原の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、個体における疾患細胞中で異所的に発現されるかまたは過剰発現され、改変された抗原提示細胞は、その個体に由来し、改変される抗原提示細胞の外側で産生され、その中に導入される、抗原、またはその中に含有される免疫原性エピトープの外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、ネオエピトープを含むネオ抗原(例えば、変更された自己タンパク質またはその部分)であり、改変された抗原提示細胞は、改変される抗原提示細胞の外側で産生され、その中に導入されるネオエピトープを含む抗原、またはその断片の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞に対して外因性である。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された抗原提示細胞のマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原もしくは免疫原性エピトープ、および/またはアジュバントは、抗原提示細胞の表面に結合している。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、抗原は、改変された抗原提示細胞のマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原またはその中に含有される免疫原性エピトープは、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原提示細胞はPBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、または単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、アジュバントは、改変された抗原提示細胞のマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原提示細胞はPBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、または単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、CpGオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである。一部の実施形態では、アジュバントはCpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、長さが約50(例えば、約45、約40、約35、約30、約25、約20のいずれか以下またはそれよりも短い)ヌクレオチド以下である。一部の実施形態では、CpG ODNは、クラスA CpG ODN、クラスB CpG ODN、またはクラスC CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国仮出願第US62/641,987号に開示されているヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、複数の異なるCpG ODNを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、クラスA、クラスB、およびクラスCのCpG ODNの中から選択される複数の異なるCpG ODNを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、抗原は疾患関連抗原である。さらなる実施形態では、抗原は腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原はライセートに由来する。一部の実施形態では、ライセートは、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、細菌またはウイルスなどの病原体に感染している個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍を有する個体の生検(すなわち、腫瘍生検ライセート)に由来する。よって、一部の実施形態では、ライセートは腫瘍ライセートである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、免疫原性エピトープを含む抗原を含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患関連抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞から単離されたペプチドまたはmRNAに由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞中で異所的に発現されたかまたは過剰発現されたタンパク質に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオ抗原、例えば、がん関連ネオ抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオエピトープ、例えば、がん関連ネオエピトープを含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、非自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、変異したかまたは他の形で変更された自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原、または真菌抗原に由来する。一部の実施形態では、抗原は、異種ペプチド配列に融合した免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。例えば、一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じウイルス抗原に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、複数の異なる抗原を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は抗原をさらに含み、抗原は免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原はポリペプチドであり、免疫原性エピトープは免疫原性ペプチドエピトープである。一部の実施形態では、免疫原性ペプチドエピトープは、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合している。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、天然に存在しない配列である。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、免疫原性合成ロングペプチド(SLP)に由来する。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、疾患関連免疫原性SLPに由来する。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、それが送達される細胞に対して異種性である。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は抗原をさらに含み、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は複数の免疫原性エピトープを含み、MHCクラスI拘束性ペプチドおよびMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む改変された抗原提示細胞の個体への投与後に、複数の免疫原性エピトープはいずれも、他の免疫原性エピトープのいずれに対しても、個体における免疫応答を低下させない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約1pMから約10mMの間の濃度の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約1pMから約10mMの間の濃度の抗原を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約1pMから約10mMの間の濃度のアジュバントを含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約0.1μMから約10mMの間の濃度の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約0.1μMから約10mMの間の濃度の抗原を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約0.1μMから約10mMの間の濃度のアジュバントを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM未満、約10pM未満、約100pM未満、約1nM未満、約10nM未満、約100nM未満、約1μM未満、約10μM未満、約100μM未満、約1mM未満または約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約10mMを超える。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞におけるアジュバントの濃度は、約1pM未満、約10pM未満、約100pM未満、約1nM未満、約10nM未満、約100nM未満、約1μM未満、約10μM未満、約100μM未満、約1mM未満または約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞におけるアジュバントの濃度は、約10mMを超える。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における抗原の濃度は、約1pM未満、約10pM未満、約100pM未満、約1nM未満、約10nM未満、約100nM未満、約1μM未満、約10μM未満、約100μM未満、約1mM未満または約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における抗原の濃度は、約10mMを超える。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pMから約10pMの間、約10pMから約100pMの間、約100pMから約1nMの間、約1nMから約10nMの間、約10nMから約100nMの間、約100nMから約1μMの間、約1μMから約10μMの間、約10μMから約100μMの間、約100μMから約1mMの間、または約1mMから約10mMの間のいずれかである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞における抗原に対するモル比は、約10000:1から約1:10000の間のいずれかである。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞における抗原に対するモル比は、約10000:1、約1000:1、約100:1、約10:1、約1:1、約1:10、約1:100、約1:1000、または約1:10000のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞における抗原に対するモル比は、約10000:1から約1000:1の間、約1000:1から約100:1の間、約100:1から約10:1の間、約10:1から約1:1の間、約1:1から約1:10の間、約1:10から約1:100の間、約1:100から約1:1000の間、約1:1000から約1:10000の間のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞におけるアジュバントに対するモル比は、約10000:1から約1:10000の間のいずれかである。例えば、一部の実施形態では、薬剤の改変された抗原提示細胞におけるアジュバントに対するモル比は、約10000:1、約1000:1、約100:1、約10:1、約1:1、約1:10、約1:100、約1:1000、または約1:10000のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞におけるアジュバントに対するモル比は、約10000:1から約1000:1の間、約1000:1から約100:1の間、約100:1から約10:1の間、約10:1から約1:1の間、約1:1から約1:10の間、約1:10から約1:100の間、約1:100から約1:1000の間、約1:1000から約1:10000の間のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、a)改変された抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、b)該薬剤と少なくとも別の薬剤、c)該薬剤と抗原、d)該薬剤とアジュバント、ならびに/またはe)該薬剤、抗原およびアジュバントを含む複合体を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、さらなる薬剤を含まない対応する改変された抗原提示細胞と比較して、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するさらなる薬剤をさらに含む。一部の実施形態では、さらなる薬剤は、安定化剤または補因子である。一部の実施形態では、薬剤はアルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、マウス、ウシ、またはヒトのアルブミンである。一部の実施形態では、さらなる薬剤は、二価の金属カチオン、グルコース、ATP、カリウム、グリセロール、トレハロース、D-スクロース、PEG1500、L-アルギニン、L-グルタミン、またはEDTAである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、さらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスI発現をモジュレートするさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスI発現を低下させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスI発現を増加させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変されたT細胞は、MHCクラスII発現をモジュレートするさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスII発現を低下させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスII発現を増加させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、同種異系の文脈で、改変された抗原提示細胞の投与に応答して個体において開始された自然免疫応答は、同種異系の文脈で、さらなる改変を含まない対応する改変された抗原提示細胞の投与に応答して個体において開始された自然免疫応答と比較して低減される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞が投与された個体における改変された抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、対応する改変されたT細胞が投与された個体におけるさらなる改変を含まない対応する改変されたT細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性と比較して増加する。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原およびアジュバントが通過するのに十分大きなインプット抗原提示細胞を摂動させて、摂動したインプット抗原提示細胞を形成するステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原およびアジュバントと、薬剤、抗原およびアジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原およびアジュバントを含む改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原の濃度は、約1pM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントの濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約0.1μM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原の濃度は、約0.1μM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントの濃度は、約0.1μM~10mMの間である。一部の実施形態では、薬剤の摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原に対する比は、約10000:1から約1:10000の間である。一部の実施形態では、薬剤の摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントに対する比は、約10000:1から約1:10000の間である。一部の実施形態では、抗原の摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントに対する比は、約10000:1から約1:10000の間である。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法は、インプット抗原提示細胞が通過する細胞変形狭窄部を用いるプロセスを含む。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径より小さい。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径の約20%から約99%である。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径の約20%から約60%である。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、本明細書に記載のマイクロ流体チャネルのいずれかなどのマイクロ流体チャネルに含有されている。マイクロ流体チャネルは、以下のマイクロ流体デバイスという表題の項に記載されたものなど、本明細書に記載のマイクロ流体デバイスのいずれかに含有されていてもよい。よって、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞が通過する細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルを用いるプロセスによって調製される、本明細書に記載の方法のいずれかによれば、プロセスは、インプット抗原提示細胞を、本明細書に記載のマイクロ流体系のいずれかに含有される細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルに通すステップを含む。一部の実施形態では、変形力は、インプット抗原提示細胞が狭窄部を通過し、それによって、インプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすように、インプット抗原提示細胞に適用される。
インプット抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)、骨髄、リンパ節組織、臍帯血、胸腺組織、感染部位由来の組織、腹水、胸水、脾臓組織、および腫瘍を含むいくつかの供給源から得ることができる。一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、インプット抗原提示細胞はPBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージおよび/または樹状細胞である。本発明の一部の実施形態では、T細胞系またはB細胞系などの、当技術分野において利用可能なPBMCサブタイプ集団の任意の数の細胞系を使用することができる。本発明の一部の実施形態では、PBMCの様々なサブタイプ集団は、Ficoll(商標)分離などの当業者に公知の任意の数の技法を使用して、対象から採取した血液単位から得ることができる。一部の実施形態では、個体の循環血由来の細胞は、アフェレシスによって得られる。アフェレシス産物は、典型的には、T細胞、単球、顆粒球、B細胞、他の有核白血球を含むリンパ球、赤血球、および血小板を含有する。一部の実施形態では、アフェレシスによって採取された細胞を洗浄し、血漿画分を除去し、次の処理ステップのために、適切な緩衝液または培地中に細胞を配置してもよい。一部の実施形態では、細胞をリン酸緩衝食塩水(PBS)で洗浄する。一部の実施形態では、洗浄溶液はカルシウムを欠如し、マグネシウムを欠如してもよく、またはすべてではないにしても多くの二価のカチオンを欠如してもよい。当業者であれば、洗浄ステップが、当業者に公知の方法、例えば、製造業者の使用説明書に従って、半自動化された「フロースルー」遠心分離機(例えば、Cobe 2991細胞プロセッサー、Baxter CytoMate、またはHaemonetics Cell Saver 5)を使用することによって、達成され得ることを容易に認識するであろう。洗浄後に、Ca2+を含まないPBS、Mg2+を含まないPBS、PlasmaLyte A、または緩衝液を含むかもしくは含まない他の生理食塩水溶液などの、種々の生体適合性緩衝液中に、細胞を再懸濁させてもよい。あるいは、アフェレシス試料の望ましくない構成成分を除去し、細胞を培養培地中に直接再懸濁させてもよい。
一部の実施形態では、T細胞は、赤血球を溶解し、例えば、PERCOLL(商標)グラジエントによる遠心分離または向流遠心水簸によって、単球を枯渇させることによって、末梢血リンパ球から単離される。CD3+、CD28+、CD4+、CD8+、CD45RA+、CD45RO+T細胞、およびγδ-T細胞などのT細胞の特異的亜集団は、ポジティブまたはネガティブ選択技法によってさらに単離され得る。例えば、一部の実施形態では、T細胞は、所望のT細胞のポジティブ選択に十分な期間の、DYNABEADS(登録商標) M-450 CD3/CD28 Tなどの抗CD3/抗CD28(すなわち、3×28)にコンジュゲートしたビーズを用いるインキュベーションによって単離される。一部の実施形態では、期間は、約30分である。一部の実施形態では、期間は、30分から36時間またはそれより長い時間およびその間のすべての整数値の範囲である。一部の実施形態では、期間は、少なくとも1、2、3、4、5、または6時間である。一部の実施形態では、期間は、10から24時間である。一部の実施形態では、インキュベーション期間は24時間である。白血病を有する患者由来のT細胞の単離では、24時間などのより長いインキュベーション時間の使用によって細胞収率が増加し得る。腫瘍組織または免疫無防備状態の個体から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を単離する際などの、他の細胞型と比較してT細胞の数が少ないいずれかの状況では、T細胞を単離するためにより長いインキュベーション時間が使用されてもよい。さらに、より長いインキュベーション時間の使用によって、CD8+ T細胞の捕捉効率が増加し得る。よって、T細胞がCD3/CD28ビーズに結合することが可能となる時間を単に短くするかもしくは長くすることによって、および/またはビーズのT細胞に対する比率を増加もしくは低下させることによって、T細胞の亜集団は、プロセス中の培養開始時かまたは他の時点かにそれについてまたはそれと対抗するものについて優先的に選択され得る。さらに、ビーズ上または他の表面の抗CD3および/または抗CD28抗体の比率を増加または低下させることによって、T細胞の亜集団は、培養開始時かまたは他の所望の時点かにそれについてまたはそれと対抗するものについて優先的に選択され得る。当業者であれば、本発明の文脈で複数回の選択も使用することができることを認識するであろう。一部の実施形態では、選択手順を実施し、活性化および増殖プロセスにおいて「未選択」細胞を使用する(ネガティブ選択)ことが望ましい場合がある。「未選択」細胞は、さらなる回数の選択に供されてもよい。
ネガティブ選択によるT細胞集団の富化は、ネガティブ選択細胞に対して固有の表面マーカーを対象とする抗体の組合せにより達成され得る。1つの方法は、ネガティブ選択された細胞上に存在する細胞表面マーカーを対象とするモノクローナル抗体のカクテルを使用するネガティブ磁気免疫付着またはフローサイトメトリーによる細胞選別および/または選択である。例えば、ネガティブ選択によってCD4+細胞を富化するために、モノクローナル抗体カクテルは、典型的には、CD14、CD20、CD11b、CD16、HLA-DR、およびCD8に対する抗体を含む。一部の実施形態では、典型的には、CD4+、CD25+、CD62Lhi、GITR+、およびFoxP3+を発現する調節性T細胞を富化するかまたはポジティブ選択することが望ましい場合がある。あるいは、一部の実施形態では、調節性T細胞は、抗CD25にコンジュゲートしたビーズまたは他の類似の選択方法によって枯渇される。
ポジティブまたはネガティブ選択による所望の細胞集団の単離のために、細胞および表面(例えば、ビーズなどの粒子)の濃度は変更され得る。一部の実施形態では、ビーズと細胞が一緒に混合される体積を著しく低下させて(すなわち、細胞の濃度を増加させて)、細胞とビーズの最大接触を確保することが望ましい場合がある。例えば、一部の実施形態では、1mL当たり約20億個の細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約10億個の細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約1億個より多くの細胞が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約1000万個、1500万個、2000万個、2500万個、3000万個、3500万個、4000万個、4500万個、または5000万個の細胞のいずれかの細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約7500万個、8000万個、8500万個、9000万個、9500万個、または1億個の細胞のいずれかの細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約1億2500万個または約1億5000万個の細胞の濃度が使用される。高濃度を使用することによって、細胞収率、細胞活性化、および細胞増殖の増加がもたらされ得る。さらに、高濃度の細胞の使用により、CD28ネガティブT細胞などの、目的の標的抗原をわずかに発現し得る、または多くの腫瘍細胞が存在する試料(すなわち、白血病血液、腫瘍組織など)からの、細胞のより効率的な捕捉が可能となる。このような細胞集団は治療的価値を有する場合があり、得ることが望ましい。例えば、高濃度の細胞を使用することにより、通常は、より弱いCD28発現を有するCD8+T細胞のより効率的な選択が可能になる。
一部の実施形態では、本明細書に記載の抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞は末梢血単核細胞(PBMC)である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージおよび/または樹状細胞である。一部の実施形態では、PBMCは、抗原を提示するように操作されている。一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗アポトーシス剤である。一部の実施形態では、薬剤は、T細胞活性化を増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原プロセシングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原プロセシングおよびMHC-1への負荷を増強する。一部の実施形態では、薬剤は、免疫活性をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、ホーミング受容体である。一部の実施形態では、薬剤は、T細胞の阻害を下方調節する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、DC形成を促進または阻害する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に送達される。一部の実施形態では、抗原は、a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、抗原と、抗原を摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原が、細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、ならびに/または単球もしくは単球-樹状細胞前駆体もしくはDCのDC形成を促進もしくは阻害する薬剤が、細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分に大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法により、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される。
したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに対して外因性であり、免疫原性エピトープを含み、かつアジュバントは、細胞内に存在する。外因性抗原は、改変される細胞中に導入される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側の供給源由来の1つまたは複数の抗原である。外因性抗原は、外因性抗原の導入前または後のいずれかに、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDC中に存在することができ(すなわち、内因性供給源に由来して存在することもでき)、よって、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCによって産生され得る(例えば、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのゲノムにコードされる)ような抗原を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、2つの抗原プールをさらに含み、第1のプールは抗原の内因性供給源を含み、第2のプールは、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、その中に導入される抗原の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、個体における疾患細胞中で異所的に発現されるかまたは過剰発現され、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、その個体に由来し、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、その中に導入される、抗原、またはその中に含有される免疫原性エピトープの外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、ネオエピトープを含むネオ抗原(例えば、変更された自己タンパク質またはその部分)であり、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、その中に導入されるネオエピトープを含む抗原、またはその断片の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに対して外因性である。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原もしくは免疫原性エピトープ、および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、抗原またはその中に含有される免疫原性エピトープは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、CpGオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである。一部の実施形態では、アジュバントはCpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、長さが約50(例えば、約45、約40、約35、約30、約25、約20のいずれか以下またはそれよりも短い)ヌクレオチド以下である。一部の実施形態では、CpG ODNは、クラスA CpG ODN、クラスB CpG ODN、またはクラスC CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国仮出願第US62/641,987号に開示されているヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の異なるCpG ODNを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、クラスA、クラスB、およびクラスCのCpG ODNの中から選択される複数の異なるCpG ODNを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は疾患関連抗原である。さらなる実施形態では、抗原は腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原はライセートに由来する。一部の実施形態では、ライセートは、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、細菌またはウイルスなどの病原体に感染している個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍を有する個体の生検(すなわち、腫瘍生検ライセート)に由来する。よって、一部の実施形態では、ライセートは腫瘍ライセートである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、免疫原性エピトープを含む抗原を含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患関連抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞から単離されたペプチドまたはmRNAに由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞中で異所的に発現されたかまたは過剰発現されたタンパク質に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオ抗原、例えば、がん関連ネオ抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオエピトープ、例えば、がん関連ネオエピトープを含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、非自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、変異したかまたは他の形で変更された自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原、または真菌抗原に由来する。一部の実施形態では、抗原は、異種ペプチド配列に融合した免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。例えば、一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じウイルス抗原に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の異なる抗原を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは抗原をさらに含み、抗原は、免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原はポリペプチドであり、免疫原性エピトープは免疫原性ペプチドエピトープである。一部の実施形態では、免疫原性ペプチドエピトープは、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合している。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、天然に存在しない配列である。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、免疫原性合成ロングペプチド(SLP)に由来する。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、疾患関連免疫原性SLPに由来する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは抗原をさらに含み、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含み、MHCクラスI拘束性ペプチドおよびMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの生存能および/または機能を増強するための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの個体への投与後に、複数の免疫原性エピトープはいずれも、他の免疫原性エピトープのすべてに対して、個体における免疫応答を低下させない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能のモジュレートを増強するための方法は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが通過する細胞変形狭窄部を用いるプロセスを含む。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径よりも小さい。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの約20%から約99%である。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの約20%から約60%である。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、本明細書に記載のマイクロ流体チャネルのいずれかなどのマイクロ流体チャネルに含有されている。マイクロ流体チャネルは、以下のマイクロ流体デバイスという表題の項に記載されたものなど、本明細書に記載のマイクロ流体デバイスのいずれかに含有されていてもよい。よって、一部の実施形態では、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが通過する細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルを用いるプロセスによって調製される、本明細書に記載の方法のいずれかによれば、プロセスは、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、本明細書に記載のマイクロ流体系のいずれかに含有される細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルに通すステップを含む。一部の実施形態では、変形力は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが狭窄部を通過し、それによって、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすように、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに適用される。
一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、本明細書に記載の方法のいずれかによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の方法のいずれかによって調製される、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが提供される。
一部の実施形態では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、抗原提示細胞が、本明細書に記載の方法のいずれかによるプロセスによって調製される、方法が提供される。
一部の実施形態では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、樹状細胞を個体に投与するステップを含み、樹状細胞が、本明細書に記載の方法のいずれかによるプロセスによって調製される、方法が提供される。
改変された抗原提示細胞
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中の抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原の生存能および/または機能を増強する薬剤が通過するのに十分大きなインプット抗原提示細胞を摂動させて、摂動したインプット抗原提示細胞を形成するステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原の生存能および/または機能を増強する薬剤と、抗原および薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。
本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによる一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質またはポリペプチドを含む。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質またはポリペプチドである。一部の実施形態では、タンパク質またはポリペプチドは、治療用タンパク質、抗体、融合タンパク質、抗原、合成タンパク質、レポーターマーカー、または選択可能なマーカーである。一部の実施形態では、タンパク質は、遺伝子編集タンパク質またはジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、メガヌクレアーゼ、またはCREリコンビナーゼなどのヌクレアーゼである。一部の実施形態では、遺伝子編集タンパク質またはヌクレアーゼは、Cas9である。さらなる実施形態では、薬剤は、相同組換えまたは相同組換え修復のためのssODNを含むかまたは含まないCas9を含む。一部の実施形態では、融合タンパク質としては、限定されないが、抗体薬物コンジュゲートなどのキメラタンパク質薬物またはOSTもしくはストレプトアビジンでタグ付けされたタンパク質などの組換え融合タンパク質を挙げることができる。一部の実施形態では、薬剤は転写因子である。一部の実施形態では、薬剤は核酸を含む。一部の実施形態では、薬剤は核酸である。例示的な核酸としては、限定されないが、組換え核酸、DNA、組換えDNA、cDNA、ゲノムDNA、RNA、siRNA、mRNA、saRNA、miRNA、lncRNA、tRNA、およびshRNAが挙げられる。一部の実施形態では、核酸は、細胞内の核酸に対して相同である。一部の実施形態では、核酸は、細胞内の核酸に対して異種性である。一部の実施形態では、薬剤はプラスミドである。一部の実施形態では、薬剤は、核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えまたは相同組換え修復のためのssODNを含むかまたは含まない、Cas9およびガイドRNAを含む。
本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによる一部の実施形態では、抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、PBMC内に含有される細胞の混合集団である。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は免疫活性をモジュレートする。さらなる実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、またはIL-15のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、インターフェロン調節因子(IRF)、例えばIRF3またはIRF5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、トール様受容体(TLR)、例えばTLR-4のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、トール様受容体(TLR)、例えばTLR-4および/またはTLR-9のうちの1つまたは複数の発現および/または活性をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、パターン認識受容体(PRR)のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、パターン認識受容体(PRR)のうちの1つまたは複数の活性をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、STING、RIG-I、AIM2、LRRF1P1またはNLPR3のうちの1つまたは複数の発現および/または活性をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗原提示を増強する。一部の実施形態では、抗原提示を増強する薬剤は、MHC-Iおよび/またはMHC-IIの発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示を増強する薬剤は、T細胞受容体(TCR)の発現を上方調節する。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗原提示細胞の活性化を増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD25、KLRG1、CD80、またはCD86のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD80および/またはCD86の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗原提示細胞のホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は抗アポトーシス剤である。一部の実施形態では、抗アポトーシス剤は、Bcl-2、Bcl-3、またはBcl-xLのうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、増強された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞はPBMCであり、薬剤は細胞の運命または表現型における変更を誘導する。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型の変更を誘導する薬剤は、Oct4、Sox2、c-Myc、Klf-4、Nanog、Lin28、Lin28B、T-bet、またはGATA3のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、核酸または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNAまたはmRNAである。一部の実施形態では、核酸はsiRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えまたは相同組換え修復のためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。
本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによる一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞のT細胞活性化のための部位へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞のリンパ節へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質、核酸または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNAまたはmRNAである。一部の実施形態では、核酸はsiRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、または約1000倍のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む改変された抗原提示細胞のT細胞活性化のための部位へのホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む改変された抗原提示細胞のT細胞活性化のための部位へのホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、または約1000倍のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された生存能および/または機能を有する抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。いずれかの他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、内因性ヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、改変されたヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、改変された抗原提示細胞の膜に結合しているなど、膜に結合している。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、GPIアンカーによって膜に結合している。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、膜貫通ドメイン配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、GPI-アンカーシグナル配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、膜貫通ドメインおよびマウスB7-1の細胞質側末端(B7TM)を含む。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、IL-2Rα鎖(CD25)に結合しないおよび/またはIL-15Rα(CD215)に結合しない。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの天然カウンターパートよりも高い親和性、例えば以下に限定されないが、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、100%、2倍、3倍、5倍、10倍、50倍、100倍、500倍、1000倍またはそれより高い倍率で、天然カウンターパートよりも高い親和性で、IL-2Rβγcに結合する。一部の実施形態では、改変されたアミノ酸配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型アミノ酸配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示す。一部の実施形態では、改変されたヌクレオチド配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型ヌクレオチド配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示す。一部の実施形態では、薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の模倣体を含み、模倣体は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のそれぞれの野生型配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示すヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18もしくはIL-21、またはIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18もしくはIL-21のうちの1つもしくは複数の模倣体のうちの1つまたは複数は、各野生型カウンターパートと比較して、構造上の改変を示す。一部の実施形態では、薬剤は、IL-2模倣体を含む。一部の実施形態では、薬剤は、Neoleukin-2/15(Neo-2/15)を含む。
ある特定の態様では、腫瘍ホーミングを増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤は、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤は、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の腫瘍ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の腫瘍ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗アポトーシス剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗アポトーシス剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗アポトーシス剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗アポトーシス剤は、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原プロセシングを増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原プロセシングを増強する薬剤は、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原プロセシングを増強する薬剤は、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤は、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原プロセシングおよび/または負荷を増強する薬剤は、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングおよび/または負荷は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞における抗原プロセシングおよび/または負荷は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、免疫活性をモジュレートする薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、免疫活性をモジュレートする薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、免疫活性をモジュレートする薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロンおよびShp2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロンおよびShp2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、インターフェロン-ベータの発現を下方調節する。さらなる実施形態では、インターフェロン-ベータの発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、核酸-タンパク質複合体、または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤は、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示細胞におけるホーミング受容体の発現を増強する薬剤は、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2、またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の成熟は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の成熟は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増強される。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、セルピンの発現を上方調節する。さらなる実施形態では、セルピンの発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、1つまたは複数のセルピンをコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、1つまたは複数のセルピンの発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、1つまたは複数のセルピンの発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤は、CCL2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CCL2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤は、CCL2をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CCL2の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CCL2の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞のホーミングおよび/または選択的ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞のホーミングおよび/または選択的ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、T細胞を活性化する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞活性化を増強する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、T細胞を活性化する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞活性化を増強する薬剤は、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、T細胞を活性化する薬剤を含む改変された抗原提示T細胞であって、a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示T細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示T細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示T細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示T細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示T細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示T細胞などの改変された抗原提示T細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示T細胞が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞活性化を増強する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤を含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数のCas9-gRNA RNP複合体を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の抗体またはその断片を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の活性は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の活性は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞によるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。
ある特定の態様では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤を含む改変された抗原提示T細胞であって、a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示T細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示T細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示T細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示T細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示T細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示T細胞などの改変された抗原提示T細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示T細胞が提供される。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数のCas9-gRNA RNP複合体を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する1つまたは複数の抗体またはその断片を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の活性は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の活性は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞によって誘導されるT細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。
ある特定の態様では、DCの形成を促進する薬剤を含む改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が提供される。一部の実施形態では、DCの形成を促進する薬剤は、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成を促進する薬剤は、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、形質細胞様DC(pDC)の形成を促進する薬剤を含む改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が提供される。一部の実施形態では、pDCの形成を促進する薬剤は、E2-2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、E2-2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。
ある特定の態様では、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤を含む改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞であって、改変された抗原提示細胞が、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が提供される。一部の実施形態では、CD8a+/CD10+ DCの形成を促進する薬剤は、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DC形成を促進する薬剤は、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+ DC形成は、薬剤を含まない各単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤を含む改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞であって、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が提供される。一部の実施形態では、CD11b+ DCの形成を促進する薬剤は、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。
ある特定の態様では、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤を含む改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞であって、a)単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が提供される。一部の実施形態では、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤は、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強し、抗原提示細胞に送達される、2つまたはそれよりも多い薬剤を含む。さらなる実施形態では、上記改変された抗原提示細胞によれば、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する2つまたはそれより多い薬剤は、腫瘍ホーミング剤、抗アポトーシス剤、T細胞活性化剤、抗原プロセシング剤、免疫活性をモジュレートする薬剤、ホーミング受容体、またはT細胞の阻害を下方調節する薬剤のうちの1つまたは複数から選択される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、細胞の運命または細胞の表現型を変更する薬剤である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、体細胞リプログラミング因子である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、脱分化因子である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、分化転換因子である。一部の実施形態では、細胞表現型を変更する薬剤は、分化因子である。さらなる実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28またはLIN28Bのうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、T-bet、GATA3のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、またはHOXA9のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または表現型を変更する薬剤は、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞の運命または細胞の表現型を変更する薬剤は、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数をコードする1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSF、またはRANKLのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍、またはそれより高い倍率のいずれか1つに増加する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に送達される。一部の実施形態では、抗原は、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原と、抗原を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって、抗原提示細胞に送達される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後にならびに/または抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって、抗原提示細胞に送達される。
したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞に対して外因性であり、免疫原性エピトープを含み、アジュバントは細胞内に存在する。外因性抗原は、改変される細胞中に導入された抗原提示細胞の外側の供給源由来の1つまたは複数の抗原である。外因性抗原は、外因性抗原の導入前または後のいずれかに、抗原提示細胞中に存在することができ(すなわち、内因性供給源に由来して存在することもでき)、よって、抗原提示細胞によって産生され得る(例えば、抗原提示細胞のゲノムにコードされる)ような抗原を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は2つの抗原プールをさらに含み、第1のプールは抗原の内因性供給源を含み、第2のプールは、改変される抗原提示細胞の外側で産生され、その中に導入される抗原の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、個体における疾患細胞中で異所的に発現されるかまたは過剰発現され、改変された抗原提示細胞は、その個体に由来し、改変される抗原提示細胞の外側で産生され、その中に導入される、抗原、またはその中に含有される免疫原性エピトープの外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、ネオエピトープを含むネオ抗原(例えば、変更された自己タンパク質またはその部分)であり、改変された抗原提示細胞は、改変される抗原提示細胞の外側で産生され、その中に導入されるネオエピトープを含む抗原、またはその断片の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞に対して外因性である。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された抗原提示細胞のマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変されたT細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原もしくは免疫原性エピトープ、および/またはアジュバントは、改変されたT細胞の表面に結合している。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、抗原は、改変された抗原提示細胞のマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原またはその中に含有される免疫原性エピトープは、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原提示細胞はPBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、または単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、アジュバントは、改変された抗原提示細胞のマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原提示細胞はPBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、または単球、マクロファージまたは樹状細胞のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、CpGオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである。一部の実施形態では、アジュバントはCpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、長さが約50(例えば、約45、約40、約35、約30、約25、約20のいずれか以下またはそれよりも短い)ヌクレオチド以下である。一部の実施形態では、CpG ODNは、クラスA CpG ODN、クラスB CpG ODN、またはクラスC CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、米国仮出願第US62/641,987号に開示されているヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、複数の異なるCpG ODNを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、クラスA、クラスB、およびクラスCのCpG ODNの中から選択される複数の異なるCpG ODNを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、抗原は疾患関連抗原である。さらなる実施形態では、抗原は腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原はライセートに由来する。一部の実施形態では、ライセートは、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、細菌またはウイルスなどの病原体に感染している個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍を有する個体の生検(すなわち、腫瘍生検ライセート)に由来する。よって、一部の実施形態では、ライセートは腫瘍ライセートである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、免疫原性エピトープを含む抗原を含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患関連抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞から単離されたペプチドまたはmRNAに由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞中で異所的に発現されたかまたは過剰発現されたタンパク質に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオ抗原、例えば、がん関連ネオ抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオエピトープ、例えば、がん関連ネオエピトープを含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、非自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、変異したかまたは他の形で変更された自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原、または真菌抗原に由来する。一部の実施形態では、抗原は、異種ペプチド配列に融合した免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。例えば、一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じウイルス抗原に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、複数の異なる抗原を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は抗原をさらに含み、抗原は、免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原はポリペプチドであり、免疫原性エピトープは免疫原性ペプチドエピトープである。一部の実施形態では、免疫原性ペプチドエピトープは、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合している。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、天然に存在しない配列である。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、免疫原性合成ロングペプチド(SLP)に由来する。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、疾患関連免疫原性SLPに由来する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は抗原をさらに含み、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含み、MHCクラスI拘束性ペプチドおよびMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む改変された抗原提示細胞の個体への投与後に、複数の免疫原性エピトープはいずれも、他の免疫原性エピトープのいずれに対しても、個体における免疫応答を低下させない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約1pMから約10mMの間の濃度の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約1pMから約10mMの間の濃度の抗原を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約1pMから約10mMの間の濃度のアジュバントを含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約0.1μMから約10mMの間の濃度の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約0.1μMから約10mMの間の濃度の抗原を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、約0.1μMから約10mMの間の濃度のアジュバントを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM未満、約10pM未満、約100pM未満、約1nM未満、約10nM未満、約100nM未満、約1μM未満、約10μM未満、約100μM未満、約1mM未満または約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約10mMを超える。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞におけるアジュバントの濃度は、約1pM未満、約10pM未満、約100pM未満、約1nM未満、約10nM未満、約100nM未満、約1μM未満、約10μM未満、約100μM未満、約1mM未満または約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞におけるアジュバントの濃度は、約10mMを超える。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における抗原の濃度は、約1pM未満、約10pM未満、約100pM未満、約1nM未満、約10nM未満、約100nM未満、約1μM未満、約10μM未満、約100μM未満、約1mM未満または約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における抗原の濃度は、約10mMを超える。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞における改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pMから約10pMの間、約10pMから約100pMの間、約100pMから約1nMの間、約1nMから約10nMの間、約10nMから約100nMの間、約100nMから約1μMの間、約1μMから約10μMの間、約10μMから約100μMの間、約100μMから約1mMの間、または1mMから約10mMの間のいずれかである。
一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞における抗原に対するモル比は、約10000:1から約1:10000の間のいずれかである。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞における抗原に対するモル比は、約10000:1、約1000:1、約100:1、約10:1、約1:1、約1:10、約1:100、約1:1000、または約1:10000のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞における抗原に対するモル比は、約10000:1から約1000:1の間、約1000:1から約100:1の間、約100:1から約10:1の間、約10:1から約1:1の間、約1:1から約1:10の間、約1:10から約1:100の間、約1:100から約1:1000の間、約1:1000から約1:10000の間のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞におけるアジュバントに対するモル比は、約10000:1から約1:10000の間のいずれかである。例えば、一部の実施形態では、薬剤の改変された抗原提示細胞におけるアジュバントに対するモル比は、約10000:1、約1000:1、約100:1、約10:1、約1:1、約1:10、約1:100、約1:1000、または約1:10000のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞におけるアジュバントに対するモル比は、約10000:1から約1000:1の間、約1000:1から約100:1の間、約100:1から約10:1の間、約10:1から約1:1の間、約1:1から約1:10の間、約1:10から約1:100の間、約1:100から約1:1000の間、約1:1000から約1:10000の間のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、a)改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、b)該薬剤と少なくとも別の薬剤、c)該薬剤と抗原、d)該薬剤とアジュバント、および/またはe)該薬剤と抗原とアジュバントを含む複合体を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、さらなる薬剤を含まない対応する改変された抗原提示細胞と比較して、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するさらなる薬剤をさらに含む。一部の実施形態では、さらなる薬剤は、安定化剤または補因子である。一部の実施形態では、薬剤はアルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、マウス、ウシ、またはヒトのアルブミンである。一部の実施形態では、さらなる薬剤は、二価の金属カチオン、グルコース、ATP、カリウム、グリセロール、トレハロース、D-スクロース、PEG1500、L-アルギニン、L-グルタミン、またはEDTAである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、さらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスI発現をモジュレートするさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスI発現を低下させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスI発現を増加させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変されたT細胞は、MHCクラスII発現をモジュレートするさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスII発現を低下させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスII発現を増加させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、同種異系の文脈で、改変された抗原提示細胞の投与に応答して個体において開始された自然免疫応答は、同種異系の文脈で、さらなる改変を含まない対応する改変された抗原提示細胞の投与に応答して個体において開始された自然免疫応答と比較して低減される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞が投与された個体における改変された抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、改変されたT細胞が投与された個体における、さらなる改変を含まない対応する改変されたT細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性と比較して、増加する。
ある特定の態様では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原およびアジュバントを含む改変された抗原提示細胞であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原ならびにアジュバントが通過するのに十分大きなインプット抗原提示細胞を摂動させて、摂動したインプット抗原提示細胞を形成するステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原ならびにアジュバントと、抗原およびアジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原ならびにアジュバントを含む改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスによって調製される、改変された抗原提示細胞が提供される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原の濃度は、約1pM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントの濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約0.1μM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原の濃度は、約0.1μM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントの濃度は、約0.1μM~10mMの間である。一部の実施形態では、薬剤の摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートした抗原に対する比は、約10000:1から約1:10000の間である。一部の実施形態では、薬剤の摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントに対する比は、約10000:1から約1:10000の間である。一部の実施形態では、抗原の摂動したインプット抗原提示細胞とインキュベートしたアジュバントに対する比は、約10000:1から約1:10000の間である。
本明細書に記載の改変された抗原提示細胞は、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞が通過する細胞変形狭窄部を用いるプロセスによって調製される。一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径より小さい。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径の約20%から約99%である。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径の約20%から約60%である。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、本明細書に記載のマイクロ流体チャネルのいずれかなどのマイクロ流体チャネルに含有されている。マイクロ流体チャネルは、以下のマイクロ流体デバイスという表題の項に記載されたものなど、本明細書に記載のマイクロ流体デバイスのいずれかに含有されていてもよい。よって、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞が通過する細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルを用いるプロセスによって調製される本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、このプロセスは、インプット抗原提示細胞を、本明細書に記載のマイクロ流体系のいずれかに含有される細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルに通すステップを含む。一部の実施形態では、変形力は、インプット抗原提示細胞が狭窄部を通過し、それによって、インプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすように、インプット抗原提示細胞に適用される。
インプット抗原提示細胞は、末梢血単核細胞、骨髄、リンパ節組織、臍帯血、胸腺組織、感染部位由来の組織、腹水、胸水、脾臓組織、および腫瘍を含むいくつかの供給源から得ることができる。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞または単球である。本発明の一部の実施形態では、T細胞系またはB細胞系などの、当技術分野において利用可能なPBMCサブタイプ集団の任意の数の細胞系を使用することができる。本発明の一部の実施形態では、PBMCの様々なサブタイプ集団を、Ficoll(商標)分離などの当業者に公知の任意の数の技法を使用して、対象から採取した血液単位から得ることができる。一部の実施形態では、個体の循環血由来の細胞は、アフェレシスによって得られる。アフェレシス産物は、典型的には、T細胞、単球、顆粒球、B細胞、他の有核白血球を含むリンパ球、赤血球、および血小板を含有する。一部の実施形態では、アフェレシスによって採取された細胞を洗浄し、血漿画分を除去し、次の処理ステップのために、適切な緩衝液または培地中に細胞を配置してもよい。一部の実施形態では、細胞をリン酸緩衝食塩水(PBS)で洗浄する。一部の実施形態では、洗浄溶液はカルシウムを欠如し、マグネシウムを欠如してもよく、またはすべてではないにしても多くの二価のカチオンを欠如してもよい。当業者であれば、洗浄ステップが、当業者に公知の方法、例えば、製造業者の使用説明書に従って、半自動化された「フロースルー」遠心分離機(例えば、Cobe 2991細胞プロセッサー、Baxter CytoMateまたはHaemonetics Cell Saver 5)を使用することによって、達成され得ることを容易に認識するであろう。洗浄後に、Ca2+を含まないPBS、Mg2+を含まないPBS、PlasmaLyte A、または緩衝液を含むかもしくは含まない他の生理食塩水溶液などの、種々の生体適合性緩衝液中に、細胞を再懸濁させてもよい。あるいは、アフェレシス試料の望ましくない構成成分を除去し、細胞を培養培地中に直接再懸濁させてもよい。
一部の実施形態では、T細胞は、赤血球を溶解し、例えば、PERCOLL(商標)グラジエントによる遠心分離または向流遠心水簸によって、単球を枯渇させることによって、末梢血リンパ球から単離される。CD3+、CD28+、CD4+、CD8+、CD45RA+、CD45RO+ T細胞、およびγδ-T細胞などのT細胞の特異的亜集団は、ポジティブまたはネガティブ選択技法によってさらに単離され得る。例えば、一部の実施形態では、T細胞は、所望のT細胞のポジティブ選択に十分な期間の、DYNABEADS(登録商標) M-450 CD3/CD28 Tなどの抗CD3/抗CD28(すなわち、3×28)にコンジュゲートしたビーズを用いるインキュベーションによって単離される。一部の実施形態では、期間は、約30分である。一部の実施形態では、期間は、30分から36時間またはそれより長い時間およびその間のすべての整数値の範囲である。一部の実施形態では、期間は、少なくとも1、2、3、4、5、または6時間である。一部の実施形態では、期間は、10から24時間である。一部の実施形態では、インキュベーション期間は24時間である。白血病を有する患者由来のT細胞の単離では、24時間などのより長いインキュベーション時間の使用によって細胞収率が増加し得る。腫瘍組織または免疫無防備状態の個体から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を単離する際などの、他の細胞型と比較してT細胞の数が少ないいずれかの状況では、T細胞を単離するためにより長いインキュベーション時間が使用されてもよい。さらに、より長いインキュベーション時間の使用によって、CD8+ T細胞の捕捉効率が増加し得る。よって、T細胞がCD3/CD28ビーズに結合することが可能となる時間を単に短くするかもしくは長くすることによって、および/またはビーズのT細胞に対する比率を増加もしくは低下させることによって、T細胞の亜集団は、プロセス中の培養開始時かまたは他の時点かにそれについてまたはそれと対抗するものについて優先的に選択され得る。さらに、ビーズ上または他の表面の抗CD3および/または抗CD28抗体の比率を増加または低下させることによって、T細胞の亜集団は、培養開始時かまたは他の所望の時点かにそれについてまたはそれと対抗するものについて優先的に選択され得る。当業者であれば、本発明の文脈で複数回の選択も使用することができることを認識するであろう。一部の実施形態では、選択手順を実施し、活性化および増殖プロセス(ネガティブ選択)において「未選択」細胞を使用することが望ましい場合がある。「未選択」細胞は、さらなる回数の選択に供されてもよい。
ネガティブ選択によるT細胞集団の富化は、ネガティブ選択細胞に対して固有の表面マーカーを対象とする抗体の組合せにより達成され得る。1つの方法は、ネガティブ選択された細胞上に存在する細胞表面マーカーを対象とするモノクローナル抗体のカクテルを使用するネガティブ磁気免疫付着またはフローサイトメトリーによる細胞選別および/または選択である。例えば、ネガティブ選択によってCD4+細胞を富化するために、モノクローナル抗体カクテルは、典型的には、CD 14、CD20、CD11b、CD 16、HLA-DR、およびCD8に対する抗体を含む。一部の実施形態では、典型的には、CD4+、CD25+、CD62Lhi、GITR+、およびFoxP3+を発現する調節性T細胞を富化するかまたはポジティブ選択することが望ましい場合がある。あるいは、一部の実施形態では、調節性T細胞は、抗CD25にコンジュゲートしたビーズまたは他の類似の選択方法によって枯渇される。
ポジティブまたはネガティブ選択による所望の細胞集団の単離のために、細胞および表面(例えば、ビーズなどの粒子)の濃度は変更され得る。一部の実施形態では、ビーズと細胞が一緒に混合される体積を著しく低下させて(すなわち、細胞の濃度を増加させて)、細胞とビーズの最大接触を確保することが望ましい場合がある。例えば、一部の実施形態では、1mL当たり約20億個の細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約10億個の細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約1億個より多くの細胞が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約1000万個、1500万個、2000万個、2500万個、3000万個、3500万個、4000万個、4500万個、または5000万個の細胞のいずれかの濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約7500万個、8000万個、8500万個、9000万個、9500万個、または1億個の細胞のいずれかの細胞の濃度が使用される。一部の実施形態では、1mL当たり約1億2500万個または約1億5000万個の細胞の濃度が使用される。高濃度を使用することによって、細胞収率、細胞活性化、および細胞増殖の増加がもたらされ得る。さらに、高濃度の細胞の使用により、CD28ネガティブT細胞などの、目的の標的抗原をわずかに発現し得る、または多くの腫瘍細胞が存在する試料(すなわち、白血病血液、腫瘍組織など)からの、細胞のより効率的な捕捉が可能となる。このような細胞集団は治療的価値を有する場合があり、得ることが望ましい。例えば、高濃度の細胞を使用することにより、通常は、より弱いCD28発現を有するCD8+T細胞のより効率的な選択が可能になる。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞または単球である。一部の実施形態では、PBMCは、抗原を提示するように操作されている。一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗アポトーシス剤である。一部の実施形態では、薬剤は、T細胞活性化を増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原プロセシングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原プロセシングおよびMHC-1への負荷を増強する。一部の実施形態では、薬剤は、免疫活性をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、ホーミング受容体である。一部の実施形態では、薬剤は、T細胞の阻害を下方調節する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、DC形成を促進または阻害する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に送達される。一部の実施形態では、抗原は、a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、抗原と、抗原を摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法によって、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原が、細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、ならびに/または単球もしくは単球-樹状細胞前駆体もしくはDCのDC形成を促進もしくは阻害する薬剤が、細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが単球または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分に大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法により、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される。
したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに対して外因性であり、免疫原性エピトープを含み、かつアジュバントは、細胞内に存在する。外因性抗原は、改変される細胞中に導入された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側の供給源由来の1つまたは複数の抗原である。外因性抗原は、外因性抗原の導入前または後のいずれかに、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDC中に存在することができ(すなわち、内因性供給源に由来して存在することもでき)、よって、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCによって産生され得る(例えば、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのゲノムにコードされる)ような抗原を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、2つの抗原プールをさらに含み、第1のプールは抗原の内因性供給源を含み、第2のプールは、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、その中に導入される抗原の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、個体における疾患細胞中で異所的に発現されるかまたは過剰発現され、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、その個体に由来し、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、その中に導入される抗原、またはその中に含有される免疫原性エピトープの外因性供給源を含む。一部の実施形態では、抗原は、ネオエピトープを含むネオ抗原(例えば、変更された自己タンパク質またはその部分)であり、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、その中に導入されるネオエピトープを含む抗原、またはその断片の外因性供給源を含む。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに対して外因性である。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原もしくは免疫原性エピトープ、および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、抗原またはその中に含有される免疫原性エピトープは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのマルチコンパートメント中に存在する。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルはエンドソームである。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、CpGオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである。一部の実施形態では、アジュバントはCpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、長さが約50(例えば、約45、約40、約35、約30、約25、約20のいずれか以下またはそれよりも短い)ヌクレオチド以下である。一部の実施形態では、CpG ODNは、クラスA CpG ODN、クラスB CpG ODN、またはクラスC CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、米国仮出願第US62/641,987号に開示されているヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の異なるCpG ODNを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、クラスA、クラスB、およびクラスCのCpG ODNの中から選択される複数の異なるCpG ODNを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、抗原は疾患関連抗原である。さらなる実施形態では、抗原は腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原はライセートに由来する。一部の実施形態では、ライセートは、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、細菌またはウイルスなどの病原体に感染している個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍を有する個体の生検(すなわち、腫瘍生検ライセート)に由来する。よって、一部の実施形態では、ライセートは腫瘍ライセートである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、免疫原性エピトープを含む抗原を含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患関連抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞から単離されたペプチドまたはmRNAに由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞中で異所的に発現されたかまたは過剰発現されたタンパク質に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオ抗原、例えば、がん関連ネオ抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオエピトープ、例えば、がん関連ネオエピトープを含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、非自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、変異したかまたは他の形で変更された自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原、または真菌抗原に由来する。一部の実施形態では、抗原は、異種ペプチド配列に融合した免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。例えば、一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じウイルス抗原に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の異なる抗原を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは抗原をさらに含み、抗原は、免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原はポリペプチドであり、免疫原性エピトープは免疫原性ペプチドエピトープである。一部の実施形態では、免疫原性ペプチドエピトープは、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合している。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、天然に存在しない配列である。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、免疫原性合成ロングペプチド(SLP)に由来する。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、疾患関連免疫原性SLPに由来する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは抗原をさらに含み、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含み、MHCクラスI拘束性ペプチドおよびMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいくつかは、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの個体への投与後に、複数の免疫原性エピトープはいずれも、他の免疫原性エピトープのいずれに対しても、個体における免疫応答を低下させない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのいずれかによれば、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの機能をモジュレートするための方法は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが通過する細胞変形狭窄部を用いるプロセスを含む。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径よりも小さい。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの約20%から約99%である。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの約20%から約60%である。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、本明細書に記載のマイクロ流体チャネルのいずれかなどのマイクロ流体チャネルに含有されている。マイクロ流体チャネルは、以下のマイクロ流体デバイスという表題の項に記載されたものなど、本明細書に記載のマイクロ流体デバイスのいずれかに含有されていてもよい。よって、一部の実施形態では、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが通過する細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルを用いるプロセスによって調製される、本明細書に記載の方法のいずれかによれば、プロセスは、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、本明細書に記載のマイクロ流体系のいずれかに含有される細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルに通すステップを含む。一部の実施形態では、変形力は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが狭窄部を通過し、それによって、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすように、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに適用される。
一部の実施形態では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかを個体に投与するステップを含む、方法が提供される。
一部の実施形態では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、本明細書に記載の改変された樹状細胞のいずれかに投与するステップを含む、方法が提供される。
組成物
ある特定の態様では、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む、改変された抗原提示細胞を含む組成物(例えば、医薬組成物)が提供される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、組成物は、改変された抗原提示細胞と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物である。
免疫応答をモジュレートするための方法
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる、改変された抗原提示細胞、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる組成物、または本明細書に記載の実施形態のいずれかによる医薬組成物を個体に投与するステップを含む、方法が提供される。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップと、c)改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップとを含む、方法が提供される。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップと、c)改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原の濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、抗原は、ナノ粒子内に封入される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、薬剤は、ナノ粒子内に封入される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、アジュバントの濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、アジュバントは、ナノ粒子内に封入される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、薬剤は、タンパク質またはポリペプチドを含む。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質またはポリペプチドである。一部の実施形態では、タンパク質またはポリペプチドは、治療用タンパク質、抗体、融合タンパク質、抗原、合成タンパク質、レポーターマーカー、または選択可能なマーカーである。一部の実施形態では、タンパク質は、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、メガヌクレアーゼまたはCREリコンビナーゼなどの、遺伝子編集タンパク質またはヌクレアーゼである。一部の実施形態では、遺伝子編集タンパク質またはヌクレアーゼは、CRISPRである。さらなる実施形態では、薬剤は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まないCRISPRを含む。一部の実施形態では、融合タンパク質は、限定されないが、抗体薬物コンジュゲートなどのキメラタンパク質薬またはOSTもしくはストレプトアビジンでタグ付けされたタンパク質などの組換え融合タンパク質を含み得る。一部の実施形態では、薬剤は、転写因子である。一部の実施形態では、薬剤は、核酸を含む。一部の実施形態では、薬剤は、核酸である。例示的な核酸は、限定されないが、組換え核酸、DNA、組換えDNA、cDNA、ゲノムDNA、RNA、siRNA、mRNA、saRNA、miRNA、lncRNA、tRNA、およびshRNAを含む。一部の実施形態では、核酸は、細胞内の核酸と相同である。一部の実施形態では、核酸は、細胞内の核酸と異種である。一部の実施形態では、薬剤は、プラスミドである。一部の実施形態では、薬剤は、核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)である。改変された抗原提示細胞または増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、免疫活性をモジュレートする。さらなる実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12bまたはIL-15のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、IRF3またはIRF5など、インターフェロン調節因子(IRF)のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、TLR-4などのtoll様受容体(TLR)のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、TLR-4および/またはTLR-9などのtoll様受容体(TLR)のうちの1つまたは複数の、発現および/または活性をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、パターン認識受容体(PRR)のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、パターン認識受容体(PRR)のうちの1つまたは複数の活性をモジュレートする。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、STING、RIG-I、AIM2、LRRF1P1またはNLPR3のうちの1つまたは複数の、発現および/または活性をモジュレートする。増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示を増強する。一部の実施形態では、抗原提示を増強する薬剤は、MHC-Iおよび/またはMHC-IIの発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示を増強する薬剤は、T細胞受容体(TCR)の発現を上方調節する。増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞の活性化を増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD25、KLRG1、CD80またはCD86のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD80および/またはCD86の発現をモジュレートする。増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞の活性化を増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の活性化を増強する薬剤は、CD25、KLRG1、CD80またはCD86のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞のホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、抗アポトーシス剤である。一部の実施形態では、抗アポトーシス剤は、Bcl-2、Bcl-3またはBcl-xLのうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。増強された抗原提示細胞が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含み、インプット抗原提示細胞が、PBMCである、一部の実施形態では、薬剤は、細胞運命または表現型の変更を誘導する。一部の実施形態では、細胞運命または表現型の変更を誘導する薬剤は、Oct4、Sox2、c-Myc、Klf-4、Nanog、Lin28、Lin28B、T-betまたはGATA3のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、核酸または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNAまたはmRNAである。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えまたは相同性指向修復のためのssODNを含むかまたは含まない、Cas9およびガイドRNAを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、薬剤は、抗原提示細胞の、T細胞活性化のための部位へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞の、リンパ節へのホーミングを増強する。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、タンパク質、核酸または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNAまたはmRNAである。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミングを増強する薬剤は、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1またはCXCR5のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む改変された抗原提示細胞の、T細胞活性化のための部位へのホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む改変された抗原提示細胞の、T細胞活性化のための部位へのホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、生存能および/または機能が増強された、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は樹状細胞である。いずれかの他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、内因性ヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、改変されたヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、改変された抗原提示細胞の膜に結合しているなど、膜に結合している。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、GPIアンカーによって膜に結合している。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、膜貫通ドメイン配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、GPI-アンカーシグナル配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、膜貫通ドメインおよびマウスB7-1の細胞質側末端(B7TM)を含む。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、IL-2Rα鎖(CD25)に結合しないおよび/またはIL-15Rα(CD215)に結合しない。一部の実施形態では、改変された配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの天然カウンターパートよりも高い親和性、例えば以下に限定されないが、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、100%、2倍、3倍、5倍、10倍、50倍、100倍、500倍、1000倍またはそれより高い倍率で、天然カウンターパートよりも高い親和性で、IL-2Rβγcに結合する。一部の実施形態では、改変されたアミノ酸配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型アミノ酸配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示す。一部の実施形態では、改変されたヌクレオチド配列を含むIL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型ヌクレオチド配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示す。一部の実施形態では、薬剤は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の模倣体を含み、模倣体は、IL-2、IL-7、IL-12a IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のそれぞれの野生型配列と約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%のいずれか1つの類似性を示すヌクレオチドまたはタンパク質配列を含む。一部の実施形態では、IL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数の改変された配列または模倣体を含むIL-2、IL-7、IL-12a、IL-12b、IL-15、IL-18またはIL-21のうちの1つまたは複数は、それぞれの野生型カウンターパートと比較して、構造的改変を示す。一部の実施形態では、薬剤は、IL-2模倣体を含む。一部の実施形態では、薬剤は、ネオロイキン-2/15(Neo-2/15)を含む。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、腫瘍ホーミングが増強された、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤は、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤は、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の腫瘍ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の腫瘍ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗アポトーシス剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗アポトーシス剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗アポトーシス剤は、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原プロセシングを増強する薬剤は、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原プロセシングを増強する薬剤は、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞内の、抗原プロセシングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞内の、抗原プロセシングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤は、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原プロセシングおよび/または負荷を増強する薬剤は、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞内の、抗原プロセシングおよび/または負荷は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞内の、抗原プロセシングおよび/または負荷は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、免疫活性をモジュレートする薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、免疫活性をモジュレートする薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロン、およびShp2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロン、およびShp2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロンまたはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、I型インターフェロン、II型インターフェロンまたはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、免疫活性をモジュレートする薬剤は、インターフェロン-ベータの発現を下方調節する。さらなる実施形態では、インターフェロン-ベータの発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤は、I型インターフェロン、II型インターフェロンまたはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の機能および/または成熟を増強する薬剤は、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。一部の実施形態では、抗原提示細胞内の、ホーミング受容体の発現を増強する薬剤は、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IFN-α2、IFN-β、IFN-γ、IFN-λ1、IFN-λ2またはIFN-λ3のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の成熟は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増強される。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の成熟は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増強される。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、セルピンの発現を上方調節する。さらなる実施形態では、セルピンの発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤は、1つまたは複数のセルピンをコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、1つまたは複数のセルピンの発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、1つまたは複数のセルピンの発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤は、CCL2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CCL2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、ホーミングを増強し、かつ/または選択的ホーミングを誘発する薬剤は、CCL2をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CCL2の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CCL2の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の、ホーミングおよび/または選択的ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞の、ホーミングおよび/または選択的ホーミングは、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の活性化を増強する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞による、T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞による、T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の活性化を増強する薬剤は、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞による、T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞による、T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示T細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示T細胞が、a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示T細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示T細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示T細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示T細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示T細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示T細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞を活性化する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の活性化を増強する薬剤は、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞により誘導される、T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞により誘導される、T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞の活性化は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する、1つまたは複数のCas9-gRNAのRNP複合体を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する、1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する、1つまたは複数の抗体またはそれらの断片を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の活性は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の活性は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞により誘導される、T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示細胞により誘導される、T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、樹状細胞である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示T細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示T細胞が、a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示T細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示T細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示T細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示T細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示T細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示T細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する、1つまたは複数のCas9-gRNAのRNP複合体を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する、1つまたは複数の小分子を含む。一部の実施形態では、T細胞の阻害を下方調節する薬剤は、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数を標的化する、1つまたは複数の抗体またはそれらの断片を含む。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLA、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の活性は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の活性は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞により誘導される、T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞により誘導される、T細胞の阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞による阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む抗原提示T細胞による阻害は、薬剤を含まない抗原提示T細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、約1000分の1倍、またはそれより低い倍率のいずれか1つに低下する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を個体に投与するステップを含み、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆体を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分に大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、DCの形成を促進する薬剤は、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDCの形成を促進する薬剤は、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDCの形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのDCの形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を個体に投与するステップを含み、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分に大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、pDCの形成を促進する薬剤は、E2-2の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、E2-2の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDC形成を促進する薬剤は、E2-2をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、E2-2の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、E2-2の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、pDC形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、pDC形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を個体に投与するステップを含み、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分に大きなインプット単球の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤は、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤は、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、CD8a+/CD10+DC形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、CD8a+/CD10+DC形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を個体に投与するステップを含み、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD11b+DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分に大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD11b+DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、CD11b+DCの形成を促進する薬剤は、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する。さらなる実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤は、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、CD11b+DCの形成を促進する薬剤は、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、CD11b+DC形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、CD11b+DC形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を個体に投与するステップを含み、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞が、a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分に大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された単球または単球-樹状細胞前駆細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤は、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する。さらなる実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する薬剤は、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である。一部の実施形態では、核酸は、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである。一部の実施形態では、核酸-タンパク質複合体は、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない、遺伝子編集複合体である。一部の実施形態では、単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤は、STAT3および/またはXbp1を標的化する、1つまたは複数のCas9-gRNAのRNP複合体を含む。一部の実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、STAT3および/またはXbp1の発現は、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、または約1000分の1倍のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、pDCおよび古典的DCの形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに低下する。一部の実施形態では、薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの、pDCおよび古典的DCの形成は、薬剤を含まない、それぞれの単球または単球-樹状細胞前駆細胞と比較して、約2分の1倍、約3分の1倍、約5分の1倍、約10分の1倍、約50分の1倍、約100分の1倍、約500分の1倍、または約1000分の1倍のいずれか1つに低下する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強し、抗原提示細胞に送達される、2つまたはそれよりも多い薬剤を含む。さらなる実施形態では、上記改変された抗原提示細胞によれば、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する2つまたはそれよりも多い薬剤は、腫瘍ホーミング剤、抗アポトーシス剤、T細胞活性化剤、抗原プロセシング剤、免疫活性をモジュレートする薬剤、ホーミング受容体、またはT細胞の阻害を下方調節する薬剤のうちの1つまたは複数から選択される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、細胞運命または細胞表現型を変更する薬剤である。一部の実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、体細胞再プログラム化因子である。一部の実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、脱分化因子である。一部の実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、分化転換因子である。一部の実施形態では、細胞表現型を変更する薬剤は、分化因子である。さらなる実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28またはLIN28Bのうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、T-bet、GATA3のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5またはHOXA9のうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞運命または表現型を変更する薬剤は、GM-CSF、M-CSFまたはRANKLのうちの1つまたは複数である。一部の実施形態では、細胞運命または細胞表現型を変更する薬剤は、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSFまたはRANKLのうちの1つまたは複数をコードする、1つまたは複数のmRNAを含む。一部の実施形態では、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSFまたはRANKLのうちの1つまたは複数の発現は、約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、約99%または約100%のいずれか1つに増加する。一部の実施形態では、OCT4、SOX2、C-MYC、KLF-4、NANOG、LIN28、LIN28B、T-bet、GATA3、EOMES、RUNX1、ERG、LCOR、HOXA5、HOXA9、GM-CSF、M-CSFまたはRANKLのうちの1つまたは複数の発現は、約2倍、約3倍、約5倍、約10倍、約50倍、約100倍、約500倍、約1000倍またはそれを超える倍数のいずれか1つに増加する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと、c)改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、ナノ粒子内に封入される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が、細胞に送達される前、それと同時、またはその後に送達される。一部の実施形態では、抗原は、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原と、抗原を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法により、抗原提示細胞に送達される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、ならびに/または抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法により、抗原提示細胞に送達される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、改変された抗原提示細胞およびアジュバントを投与するステップを含む。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞と共時的にまたは同時に投与される。一部の実施形態では、アジュバントおよび改変された抗原提示細胞は、逐次的に投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の投与の前に投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の投与の後に投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、全身的に、例えば、静脈内投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、局所的に、例えば、腫瘍内投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、細胞内に含有されない、例えば、アジュバントは、溶液中で遊離している。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原提示細胞などの細胞内に含有される。一部の実施形態では、アジュバントは、本明細書に記載の細胞内送達の方法のいずれかに従い、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む、改変された抗原提示細胞は、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップとを含むプロセスにより調製される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、ナノ粒子内に封入される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。したがって、一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、a)抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原および/またはアジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原および/またはアジュバントと、アジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、抗原および/またはアジュバントを含む抗原提示細胞を生成するステップとを含む方法により、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内に含有されるアジュバントおよびステップb)のアジュバントは、同じ化合物である。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内に含有されるアジュバントおよびステップb)のアジュバントは、異なる化合物である。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞などの改変された抗原提示細胞を生成するステップと、c)改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップと、d)アジュバントを個体に投与するステップとを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞と共時的にまたは同時に投与される。一部の実施形態では、アジュバントおよび改変された抗原提示細胞は、逐次的に投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の投与の前に投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の投与の後に投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、全身的に、例えば、静脈内投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、局所的に、例えば、腫瘍内投与される。一部の実施形態では、アジュバントは、細胞内に含有されない、例えば、アジュバントは、溶液中で遊離している。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原提示細胞などの細胞内に含有される。一部の実施形態では、アジュバントは、本明細書に記載の細胞内送達の方法のいずれかに従い、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、アジュバントの濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、アジュバントは、ナノ粒子内に封入される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、免疫応答は、増強される。一部の実施形態では、免疫応答の増強は、抗原へと方向付けられる。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、インプット抗原提示細胞が通過する、細胞変形狭窄部を用いる。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径よりも小さい。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径の約20%~約99%である。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット抗原提示細胞の直径の約20%~約60%である。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、本明細書に記載のマイクロ流体チャネルのいずれかなどのマイクロ流体チャネル内に含有される。マイクロ流体チャネルは、下記の「マイクロ流体デバイス」と題された節で記載されるなど、本明細書に記載のマイクロ流体デバイスのいずれかに含有され得る。したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載の、改変された抗原提示細胞のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、インプット抗原提示細胞が通過する細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルを用いるプロセスによって調製され、プロセスは、インプット抗原提示細胞を、本明細書に記載のマイクロ流体システムのいずれかに含有される細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルに通すステップを含む。一部の実施形態では、変形力は、インプット抗原提示細胞が狭窄部を通過し、それによって、インプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすように、インプット抗原提示細胞に適用される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は、改変された抗原提示細胞の、複数の区画内に存在する。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルは、エンドソームである。一部の実施形態では、その中に含有される、抗原または免疫原性エピトープは、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、PBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、または単球、マクロファージ、または樹状細胞のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、アジュバントをさらに含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、アジュバントは、改変された抗原提示細胞の、複数の区画内に存在する。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルは、エンドソームである。一部の実施形態では、その中に含有されるアジュバントは、改変された抗原提示細胞の表面に結合している。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、PBMCである。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、または単球、マクロファージ、または樹状細胞のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、アジュバントを含む改変された抗原提示細胞を用いる。一部の実施形態では、アジュバントは、CpGオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである。一部の実施形態では、アジュバントは、CpG ODNである。一部の実施形態では、アジュバントは、CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、長さが約50(例えば、約45、約40、約35、約30、約25、約20のいずれか以下またはそれよりも短い)ヌクレオチド以下である。一部の実施形態では、CpG ODNは、クラスA CpG ODN、クラスB CpG ODNまたはクラスC CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、米国仮出願第US62/641,987号において開示されているヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、複数の異なるCpG ODNを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、クラスA、クラスB、およびクラスCのCpG ODNの中から選択される、複数の異なるCpG ODNを含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は、疾患関連抗原である。さらなる実施形態では、抗原は、腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原は、ライセートに由来する。一部の実施形態では、ライセートは、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、細菌またはウイルスなどの病原体に感染した、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍を保有する個体の生検(すなわち、腫瘍生検ライセート)に由来する。したがって、一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍ライセートである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、抗原をさらに含む改変された抗原提示細胞を用いる。一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、免疫原性エピトープを含む抗原を含む改変された抗原提示細胞を用いる。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患関連抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞から単離されたペプチドまたはmRNAに由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患細胞内で異所的に発現されたかまたは過剰発現されたタンパク質に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオ抗原、例えば、がん関連ネオ抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオエピトープ、例えば、がん関連ネオエピトープを含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、非自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、突然変異したかまたは他の形で変更された自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原または真菌抗原に由来する。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちの一部は、同じ供給源に由来する。例えば、一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちの一部は、同じウイルス抗原に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、複数の異なる抗原を含む。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、免疫原性エピトープを含み、抗原は、ポリペプチドであり、免疫原性エピトープは、免疫原性ペプチドエピトープである。一部の実施形態では、免疫原性ペプチドエピトープは、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合している。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、天然に存在しない配列である。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、免疫原性合成長鎖ペプチド(SLP)に由来する。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、疾患関連免疫原性SLPに由来する。
一部の実施形態では、抗原をさらに含む改変された抗原提示細胞を用いる、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含み、MHCクラスI拘束性ペプチドおよびMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちの一部は、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。
一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞を用いる、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、他の免疫原性エピトープのいずれかに対する、個体における免疫応答を低下させない。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を、約1pM~約10mMの間の濃度で含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原を、約1pM~約10mMの間の濃度で含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、アジュバントを、約1pM~約10mMの間の濃度で含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を、約0.1μM~約10mMの間の濃度で含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、抗原を、約0.1μM~約10mMの間の濃度で含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を、約0.1μM~約10mMの間の濃度で含む。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞内の濃度は、約1pM、約10pM、約100pM、約1nM、約10nM、約100nM、約1μM、約10μM、約100μM、約1mMまたは約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞内の濃度は、約10mMよりも高い。一部の実施形態では、アジュバントの改変された抗原提示細胞内の濃度は、約1pM、約10pM、約100pM、約1nM、約10nM、約100nM、約1μM、約10μM、約100μM、約1mMまたは約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、アジュバントの改変された抗原提示細胞内の濃度は、約10mMよりも高い。一部の実施形態では、抗原の改変された抗原提示細胞内の濃度は、約1pM、約10pM、約100pM、約1nM、約10nM、約100nM、約1μM、約10μM、約100μM、約1mMまたは約10mM未満のいずれかである。一部の実施形態では、抗原の改変された抗原提示細胞内の濃度は、約10mMよりも高い。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の改変された抗原提示細胞内の濃度は、約1pM~約10pMの間、約10pM~約100pMの間、約100pM~約1nMの間、約1nM~約10nMの間、約10nM~約100nMの間、約100nM~約1μMの間、約1μM~約10μMの間、約10μM~約100μMの間、約100μM~約1mMの間または1mM~約10mMの間のいずれかである。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞内の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の抗原に対するモル比は、約10000:1~約1:10000の間のいずれかである。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の抗原に対するモル比は、約10000:1、約1000:1、約100:1、約10:1、約1:1、約1:10、約1:100、約1:1000または約1:10000のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の抗原に対するモル比は、約10000:1~約1000:1の間、約1000:1~約100:1の間、約100:1~約10:1の間、約10:1~約1:1の間、約1:1~約1:10の間、約1:10~約1:100の間、約1:100~約1:1000の間、約1:1000~約1:10000の間のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤のアジュバントに対するモル比は、約10000:1~約1:10000の間のいずれかである。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内の薬剤のアジュバントに対するモル比は、約10000:1、約1000:1、約100:1、約10:1、約1:1、約1:10、約1:100、約1:1000または約1:10000のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤のアジュバントに対するモル比は、約10000:1~約1000:1の間、約1000:1~約100:1の間、約100:1~約10:1の間、約10:1~約1:1の間、約1:1~約1:10の間、約1:10~約1:100の間、約1:100~約1:1000の間、約1:1000~約1:10000の間のいずれかである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、a)抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、b)抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびに少なくとも1つの、別の抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、c)抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびに少なくとも1つの抗原、d)抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびに少なくとも1つのアジュバント、ならびに/またはe)抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、少なくとも1つの抗原、ならびに少なくとも1つのアジュバントを含む複合体を含む。
一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞を用いる、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、さらなる薬剤を含まない対応する改変された抗原提示細胞と比較して、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するさらなる薬剤をさらに含む。一部の実施形態では、さらなる薬剤は、安定化剤または補因子である。一部の実施形態では、薬剤は、アルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、マウス、ウシまたはヒトのアルブミンである。一部の実施形態では、さらなる薬剤は、二価の金属カチオン、グルコース、ATP、カリウム、グリセロール、トレハロース、D-スクロース、PEG1500、L-アルギニン、L-グルタミンまたはEDTAである。
一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞を用いる、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された抗原提示細胞は、さらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスIの発現をモジュレートするさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスIの発現を低下させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスIの発現を増加させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変されたT細胞は、MHCクラスIIの発現をモジュレートするさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスIIの発現を低下させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、MHCクラスIIの発現を増加させるさらなる改変を含む。一部の実施形態では、同種異系の文脈で、改変された抗原提示細胞の投与に応答して個体において開始される自然免疫応答は、同種異系の文脈で、さらなる改変を含まない対応する改変された抗原提示細胞の投与に応答して個体において開始される自然免疫応答と比較して低減される。一部の実施形態では、それらが投与された個体における、改変された抗原提示細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性は、それらが投与された個体におけるさらなる改変を含まない対応する改変されたT細胞の循環半減期および/またはin vivoでの持続性と比較して増加する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、改変された抗原提示細胞を用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、個体に対して同種異系である。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、個体に対して、自家である。一部の実施形態では、個体は、炎症および/または免疫応答をモジュレートするように予め条件付けされる。一部の実施形態では、個体は、炎症および/または免疫応答を低下させるように予め条件付けされる。一部の実施形態では、個体は、炎症および/または免疫応答を増加させるように予め条件付けされる。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の、個体への投与は、抗原に特異的な、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の活性化および/または拡大を結果としてもたらす。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の、個体への投与は、抗原に特異的な、ヘルパーT(Th)細胞の活性化および/または拡大を結果としてもたらす。一部の実施形態では、個体に投与される、改変された抗原提示細胞の量は、約1×106~約1×1012個の細胞の間である。一部の実施形態では、個体に投与される、改変された抗原提示細胞の量は、約1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011および約1×1012個の細胞のいずれか未満である。一部の実施形態では、個体に投与される、改変された抗原提示細胞の量は、約1×106~1×107個、1×107~1×108個、1×108~1×109個、1×109~1×1010個、1×1010~1×1011個、および1×1011~1×1012個の細胞のいずれかの間である。一部の実施形態では、方法は、改変された抗原提示細胞の、複数回投与を含む。一部の実施形態では、方法は、約2、3、4、5、6、7、8、9、10回または約10回を超える投与のいずれかを含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の、2回の連続投与の間の時間間隔は、約1日~約1カ月の間である。一部の実施形態では、投与は、毎日、2日ごと、3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日ごと、毎週、隔週または毎月である。一部の実施形態では、連続投与は、最大で、1年またはそれよりも長く施される。
本明細書に記載の方法のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、抗原提示細胞は、同じ個体から単離される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、個体に対して、自家である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、第2の個体から単離される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、個体に対して同種異系である。本明細書に記載の方法のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、局所投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、腫瘍内またはリンパ節内投与される。本明細書に記載の方法のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、全身投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、静脈内、動脈内、皮下、筋内または腹腔内投与される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、改変された抗原提示細胞を用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、第2のアジュバントを個体に投与するステップをさらに含む。一部の実施形態では、第2のアジュバントは、全身的に、例えば、静脈内投与される。一部の実施形態では、第2のアジュバントは、局所的に、例えば、腫瘍内投与される。一部の実施形態では、第2のアジュバントは、細胞内に含有されない、例えば、第2のアジュバントは、溶液中で遊離している。一部の実施形態では、第2のアジュバントは、IFN-αまたはCpG ODNである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内に含有されるアジュバントおよび第2のアジュバントは、同じ化合物である。例えば、実施形態では、改変された抗原提示細胞は、CpG ODNを含み、第2のアジュバントもまた、CpG ODNである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞内に含有されるアジュバントおよび第2のアジュバントは、異なる化合物である。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、CpG ODNを含み、第2のアジュバントは、IFN-αである。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞および第2のアジュバントは、共時的にまたは同時に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞および第2のアジュバントは、逐次的に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、第2のアジュバントを投与する前に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、第2のアジュバントを投与した後に投与される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、改変された抗原提示細胞を用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、方法は、免疫チェックポイント阻害剤を個体に投与するステップをさらに含む。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞および免疫チェックポイント阻害剤は、個体に共時的に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞および免疫チェックポイント阻害剤は、個体に同時に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞および免疫チェックポイント阻害剤は、個体に逐次的に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、免疫チェックポイント阻害剤の、個体への投与の後に、個体に投与される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、免疫チェックポイント阻害剤の、個体への投与の前に、個体に投与される。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1、PD-L1、CTLA-4、TIM-3、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)、およびBTLAのいずれか1つに標的化される。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、個体にさらに投与される免疫チェックポイント阻害剤と、同じであるかまたは類似である。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、PD-1を阻害する薬剤を含み、さらに投与される免疫チェックポイント阻害剤もまた、PD-1を阻害する。一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤は、個体にさらに投与される免疫チェックポイント阻害剤と同じではない。例えば、一部の実施形態では、改変された抗原提示細胞は、PD-1を阻害する薬剤を含み、さらに投与される免疫チェックポイント阻害剤は、CTLA-4を阻害する。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と会合させた、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を、i)改変された抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、ii)改変された抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびに抗原、iii)改変された抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびにアジュバントまたはiv)改変された抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、抗原、ならびにアジュバントと共に、改変された抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤、抗原、ならびに/またはアジュバントを、インプット抗原提示細胞の細胞表面と会合させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、改変された抗原提示細胞を生成するステップと、b)改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。
ある特定の態様では、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と会合させた、改変された抗原提示細胞を個体に投与するステップを含み、改変された抗原提示細胞が、a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原、ならびにアジュバントが通過して、摂動したインプット抗原提示細胞を形成するのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤、抗原、ならびにアジュバントと、抗原およびアジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む、改変された抗原提示細胞、抗原、ならびにアジュバントを生成するステップとを含むプロセスにより調製される、方法が提供される。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約1pM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原の濃度は、約1pM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、アジュバントの濃度は、約1pM~10mMの間である。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の濃度は、約0.1μM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原の濃度は、約0.1μM~10mMの間であり、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、アジュバントの濃度は、約0.1μM~10mMの間である。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる薬剤の抗原に対する比は、約10000:1~約1:10000の間である。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる薬剤のアジュバントに対する比は、約10000:1~約1:10000の間である。一部の実施形態では、摂動したインプット抗原提示細胞と共にインキュベートされる、抗原の、アジュバントに対する比は、約10000:1~約1:10000の間である。
一部の実施形態では、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、改変された抗原提示細胞が、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む、方法のいずれかによれば、インプット抗原提示細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞の混合集団である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は細胞の混合集団中にあり、細胞の混合集団はPBMCの集団である。一部の実施形態では、PBMCは、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージ、および/または樹状細胞である。
一部の実施形態では、改変されたPBMCを用いる、本明細書に記載の、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、PBMCは、抗原を提示するように操作されている。一部の実施形態では、薬剤は、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗アポトーシス剤である。一部の実施形態では、薬剤は、T細胞の活性化を増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原プロセシングを増強する。一部の実施形態では、薬剤は、抗原プロセシングおよびMHC-1への負荷を増強する。一部の実施形態では、薬剤は、免疫活性をモジュレートする。一部の実施形態では、薬剤は、ホーミング受容体である。一部の実施形態では、薬剤は、T細胞の阻害を下方調節する。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、DC形成を促進または阻害する薬剤が、細胞に送達される前、それと同時、またはその後に送達される。一部の実施形態では、抗原は、a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が単球または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分に大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、抗原と、抗原を摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法により、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原が、細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、ならびに/または単球もしくは単球-樹状細胞前駆体もしくはDCのDC形成を促進もしくは阻害する薬剤が、細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが単球または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分に大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップとを含む方法により、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される。
したがって、一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに対して外因性であり、免疫原性エピトープを含み、アジュバントは、細胞内に存在する。外因性抗原は、改変される細胞に導入される、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側の供給源由来の、1つまたは複数の抗原である。外因性抗原は、外因性抗原の導入の前またはその後のいずれかに、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDC内に存在する(すなわち、内因性供給源に由来してもまた存在する)ことができるため、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCにより、それ自体として産生され(例えば、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのゲノムによりコードされ)得る抗原を含み得る。例えば、一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原の2つのプールである、抗原の内因性供給源を含む第1のプールと、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、それらに導入される抗原の外因性供給源を含む第2のプールさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、個体における疾患細胞内で、異所的に発現されたかまたは過剰発現された、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、個体に由来し、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、それらに導入される、抗原の外因性供給源またはその中に含有される免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原は、ネオエピトープを含むネオ抗原(例えば、変更自己タンパク質またはその部分)であり、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、改変される単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの外側で産生され、それらに導入される、抗原の外因性供給源またはネオエピトープを含むその断片を含む。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに対して外因性である。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの、複数の区画内に存在する。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルは、エンドソームである。一部の実施形態では、抗原もしくは免疫原性エピトープ、および/またはアジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。
一部の実施形態では、本明細書における、抗原をさらに含む、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの、複数の区画内に存在する。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルは、エンドソームである。一部の実施形態では、抗原は、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、その中に含有される、抗原または免疫原性エピトープは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書における、アジュバントをさらに含む、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの、複数の区画内に存在する。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。一部の実施形態では、ベシクルは、エンドソームである。一部の実施形態では、アジュバントは、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原および/またはアジュバントは、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、アジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、アジュバントは、CpGオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである。一部の実施形態では、アジュバントは、CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、長さが約50(例えば、約45、約40、約35、約30、約25、約20のいずれか以下またはそれよりも短い)ヌクレオチド以下である。一部の実施形態では、CpG ODNは、クラスA CpG ODN、クラスB CpG ODNまたはクラスC CpG ODNである。一部の実施形態では、CpG ODNは、米国仮出願第US62/641,987号において開示されているヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の異なるCpG ODNを含む。例えば、一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、クラスA、クラスB、およびクラスCのCpG ODNの中から選択される、複数の異なるCpG ODNを含む。
一部の実施形態では、本明細書における、抗原をさらに含む、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、抗原は、疾患関連抗原である。さらなる実施形態では、抗原は、腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原は、ライセートに由来する。一部の実施形態では、ライセートは、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、細菌またはウイルスなどの病原体に感染した、個体の生検に由来する。一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍を保有する個体の生検(すなわち、腫瘍生検ライセート)に由来する。したがって、一部の実施形態では、ライセートは、腫瘍ライセートである。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、免疫原性エピトープを含む抗原を含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、疾患関連抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞から単離されたペプチドまたはmRNAに由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、罹患細胞内で異所的に発現されたかまたは過剰発現されたタンパク質に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオ抗原、例えば、がん関連ネオ抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、ネオエピトープ、例えば、がん関連ネオエピトープを含む。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、非自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、突然変異したかまたは他の形で変更された自己抗原に由来する。一部の実施形態では、免疫原性エピトープは、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌抗原または真菌抗原に由来する。一部の実施形態では、抗原は、異種ペプチド配列に融合した、免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちの一部は、同じ供給源に由来する。例えば、一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちの一部は、同じウイルス抗原に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。一部の実施形態では、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の異なる抗原を含む。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、免疫原性エピトープを含む抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、ポリペプチドであり、免疫原性エピトープは、免疫原性ペプチドエピトープである。一部の実施形態では、免疫原性ペプチドエピトープは、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合している。一部の実施形態では、N末端に隣接するポリペプチドおよび/またはC末端に隣接するポリペプチドに融合した免疫原性ペプチドエピトープは、天然に存在しない配列である。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、免疫原性合成長鎖ペプチド(SLP)に由来する。一部の実施形態では、N末端および/またはC末端に隣接するポリペプチドは、疾患関連免疫原性SLPに由来する。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である抗原をさらに含む。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスI拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、MHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、抗原は、複数の免疫原性エピトープを含み、MHCクラスI拘束性ペプチドおよびMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちの一部は、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのすべては、同じ供給源に由来する。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、同じ供給源に由来しない。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む。一部の実施形態では、複数の免疫原性エピトープを含む複数の抗原を含む改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの個体への投与の後に、複数の免疫原性エピトープのうちのいずれも、他の免疫原性エピトープのいずれかに対する、個体における免疫応答を低下させない。
一部の実施形態では、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを用いる、個体における免疫応答をモジュレートするための方法のいずれかによれば、本明細書における、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCは、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが通過する、細胞変形狭窄部を用いるプロセスを含む方法により調製される。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径よりも小さい。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の約20%~約99%である。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の約20%~約60%である。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、本明細書に記載のマイクロ流体チャネルのいずれかなどのマイクロ流体チャネル内に含有される。マイクロ流体チャネルは、下記の「マイクロ流体デバイス」と題された節で記載されるなど、本明細書に記載のマイクロ流体デバイスのいずれかに含有され得る。したがって、一部の実施形態では、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが通過する細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルを用いるプロセスによって調製される、本明細書に記載の方法のいずれかによれば、プロセスは、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、本明細書に記載のマイクロ流体システムのいずれかの中に含有される、細胞変形狭窄部を含むマイクロ流体チャネルに通すステップを含む。一部の実施形態では、変形力は、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが狭窄部を通過し、それによって、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすように、それに適用される。
抗原
一部の実施形態では、本発明は、抗原提示細胞への抗原の送達を用いて、免疫応答をモジュレートするが、この場合、抗原は、本明細書に記載の方法のいずれかにより、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、抗原提示細胞の生存能または機能を増強する、1つまたは複数の薬剤を含む。一部の実施形態では、抗原は、単一の抗原である。一部の実施形態では、抗原は、抗原の混合物である。抗原は、細胞または抗体媒介性免疫応答などの特異的免疫応答を刺激する物質である。抗原は、特定の抗原に特異的な、T細胞受容体(TCR)など、免疫細胞により発現される受容体に結合する。抗原-受容体間の結合は、その後、細胞の活性化、サイトカインの産生、細胞の遊走、細胞傷害性因子の分泌、および抗体の産生など、下流の免疫エフェクター経路をもたらす、細胞内シグナル伝達経路を誘発する。
一部の実施形態では、抗原は、ポリペプチド抗原である。一部の実施形態では、抗原は、疾患関連抗原である。一部の実施形態では、抗原は、細菌、真菌、ウイルスまたはアレルゲンなどの外来供給源に由来する。一部の実施形態では、抗原は、自己タンパク質(すなわち、自己抗原)または自己タンパク質の部分などの内部供給源に由来する。一部の実施形態では、抗原は、突然変異したかまたは他の形で変更された自己抗原である。一部の実施形態では、抗原は、腫瘍抗原である。一部の実施形態では、抗原は、細胞ライセート中にある。自己抗原は、生物自体の細胞上または細胞内に存在する抗原である。自己抗原は、正常では、免疫応答を刺激しないが、I型糖尿病もしくは関節リウマチなど、自己免疫疾患の状況でまたは過剰発現されたか、もしくは異常に/異所的に発現された場合に、これを刺激する場合がある。
一部の実施形態では、抗原は、ウイルスと関連する。一部の実施形態では、抗原は、ウイルス抗原である。例示的なウイルス抗原は、HPV抗原、SARS-CoV抗原、およびインフルエンザ抗原を含む。
一部の実施形態では、抗原は、微生物、例えば、細菌と関連する。一部の実施形態では、免疫応答のモジュレーティングは、微生物、例えば、細菌に対する、病原性免疫応答の増加を含む。
ある特定の態様では、本発明は、抗原を、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む抗原提示細胞に、さらに送達するための方法であって、抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、抗原提示細胞を変形させる狭窄部に通し、それによって、抗原が細胞に侵入するように、細胞の摂動を引き起こすステップを含み、前記細胞懸濁液が、抗原と接触する、方法を用いる。一部の実施形態では、抗原は、in vitro、ex vivoまたはin vivoにおいて、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に、抗原提示細胞に送達される。
一部の実施形態では、送達するための抗原が精製される。一部の実施形態では、抗原は、目的の抗原の少なくとも約60重量%(乾燥重量)である。一部の実施形態では、精製抗原は、目的の抗原の、少なくとも約75%、90%または99%である。一部の実施形態では、精製抗原は、目的の抗原の、少なくとも約90%、91%、92%、93%、94%、95%、98%、99%または100%(w/w)である。純度は、限定されないが、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、核磁気共鳴(NMR)分光法、質量分析またはSDS-PAGEゲル電気泳動を含む、任意の公知の方法により決定される。精製されたDNAまたはRNAは、外因性核酸、炭水化物、および脂質を含まないDNAまたはRNAとして規定される。
アジュバント
アジュバントは、抗原に対する免疫応答などの免疫細胞応答(例えば、T細胞応答)をブーストするのに使用され得る。複数のアジュバントもまた、免疫応答を増強するのに使用される場合があり、例えば、抗原特異的免疫応答を、抗原単独に対する免疫応答と比較して増強するように、抗原と共に使用され得る。一部の実施形態では、本発明は、免疫応答を増強するのに、アジュバントの送達を用いるが、この場合、アジュバントは、本明細書に記載の方法のいずれかにより、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原に対する免疫応答を増強する。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原提示細胞による、抗原の免疫原性提示を促進する。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原と同時に導入される。一部の実施形態では、アジュバントおよび抗原は、逐次的に導入される。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原を導入する前に導入される。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原の導入の後に導入される。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原提示細胞のホーミング(例えば、腫瘍など、標的組織への、抗原提示細胞のホーミング)を、アジュバントの非存在下における抗原提示細胞のホーミングと比較して変更する。一部の実施形態では、アジュバントは、抗原提示細胞の増殖を、アジュバントの非存在下における抗原提示細胞の増殖と比較して増加させる。
ある特定の態様では、本発明は、抗原をさらに含む、改変された抗原提示細胞を生成するための方法であって、インプット抗原提示細胞が、インプット抗原提示細胞を変形させる狭窄部を通過し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤ならびに抗原がインプット抗原提示細胞に侵入するように、細胞の摂動を引き起こし、それによって、抗原をさらに含む、増強された抗原提示細胞を生成する、方法を用いる。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、送達された抗原を提示するように操作されている。
ある特定の態様では、本発明は、アジュバントを、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む抗原提示細胞に、さらに送達するための方法であって、抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、抗原提示細胞を変形させる狭窄部に通し、それによって、アジュバントが細胞に侵入するように、抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップを含み、前記細胞懸濁液が、アジュバントと接触する、方法を用いる。一部の実施形態では、アジュバントは、in vitro、ex vivoまたはin vivoにおいて、抗原提示細胞に送達される。一部の実施形態では、抗原は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に、抗原提示細胞に送達される。
マイクロ流体システムおよびその構成要素
細胞変形狭窄部をもたらす、マイクロ流体チャネル
一部の実施形態では、本発明は、抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、抗原提示細胞を変形させる狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に侵入するように、抗原提示細胞の摂動を引き起こすことにより、免疫応答をモジュレートするための方法であって、狭窄部が、マイクロ流体チャネル内に含有される、方法を提供する。一部の実施形態では、複数の狭窄部は、マイクロ流体チャネル内に、直列に、かつ/または並列に置かれ得る。本明細書で開示される方法における使用のための細胞変形狭窄部を含有する、例示的なマイクロ流体チャネルについては、WO2013059343に記載されている。本明細書で開示される方法における使用のための小孔を有する、例示的な表面については、WO2017041050に記載されている。
一部の実施形態では、マイクロ流体チャネルは、管腔を含み、緩衝液中に懸濁したPBMCが通過し得るように構成され、この場合、マイクロ流体チャネルは、狭窄部を含む。マイクロ流体チャネルは、シリコン、金属(例えば、ステンレス鋼)、プラスチック(例えば、ポリスチレン)、セラミック、ガラス、結晶性物質、非晶性物質またはポリマー(例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、PDMS、環状オレフィンコポリマー(COC)など)を含む、いくつかの材料のいずれか1つから作ることができる。マイクロ流体チャネルの作製は、乾式エッチング、湿式エッチング、フォトリソグラフィー、射出成形、レーザーアブレーションまたはSU-8マスクを含む、当技術分野で公知の、任意の方法により実施され得る。
一部の実施形態では、マイクロ流体チャネル内の狭窄部は、流入部、中心点、および流出部を含む。一部の実施形態では、マイクロ流体チャネル内の狭窄部の、長さ、深さ、および幅は、変動し得る。一部の実施形態では、マイクロ流体チャネル内の狭窄部の直径は、抗原提示細胞の直径の関数である。一部の実施形態では、マイクロ流体チャネル内の狭窄部の直径は、抗原提示細胞の直径の約20%~約99%である。一部の実施形態では、狭窄部のサイズは、抗原提示細胞の直径の、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%または約99%である。一部の実施形態では、狭窄部のサイズは、抗原提示細胞の最小の断面距離の、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%または約99%である。一部の実施形態では、チャネルは、約2μm~約10μmの間の幅またはそれらの間の任意の幅もしくは幅の範囲の狭窄部を含む。例えば、狭窄部の幅は、約2μm、約3μm、約4μm、約5μm、約6μmまたは約7μmのいずれか1つであり得る。一部の実施形態では、チャネルは、約10μmの長さの狭窄部、および約4μmの幅の狭窄部を含む。チャネル、流入部、中心点、および流出部の断面もまた変動し得る。例えば、断面は、円形、楕円形、長型スリット、正方形、六角形または三角形の形状であり得る。流入部は、チャネルの目詰まりを低減するために最適化され、抗原提示細胞への化合物の送達を増強するために最適化される、狭窄部の角度を規定する。流出部の角度も同様に変動し得る。例えば、流出部の角度は、非層流を結果としてもたらし得る、乱流の可能性を低減するように構成される。一部の実施形態では、流入部および/または流出部の壁は、直線形である。他の実施形態では、流入部および/または流出部の壁は、曲線状である。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約2μm~約15μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約3μm~約10μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約3μm~約6μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約3.5μm~約4.5μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約4μm~約10μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約4.2μm~約6μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約4.2μm~約4.8μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約2μm~約14μm、約4μm~約12μm、約6μm~約9μm、約4μm~約6μm、約4μm~約5μm、約3.5μm~約7μm、約3.5μm~約6.3μm、約3.5μm~約5.6μm、約3.5μm~約4.9μm、約4.2μm~約6.3μm、約4.2μm~約5.6μmまたは約4.2μm~約4.9μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約2μm、2.5μm、3μm、3.5μm、4μm、4.5μm、5μm、5.5μm、6μm、6.5μm、7μm、7.5μm、8μm、8.5μm、9μm、9.5μm、10μm、10.5μm、11μm、11.5μm、12μm、12.5μm、13μm、13.5μm、14μm、14.5μmまたは15μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約4.0μm、4.1μm、4.2μm、4.3μm、4.4μm、4.5μm、4.6μm、4.7μm、4.8μm、4.9μmまたは5.0μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約4.5μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約3.0μm、3.1μm、3.2μm、3.3μm、3.4μm、3.5μm、3.6μm、3.7μm、3.8μm、3.9μmまたは4.0μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約3.5μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約4.0μmである。
本明細書に記載の、方法または改変された抗原提示細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、狭窄部は、長さを含み、狭窄部の長さは、約2μm~約50μmである。一部の実施形態では、狭窄部の直径は、約5μm~約40μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約10μm~約30μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約8μm~約12μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約13μm~約15μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約18μm~約22μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約23μm~約27μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約28μm~約32μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約2μm、5μm、8μm、9μm、10μm、11μm、12μm、13μm、14μm、15μm、16μm、17μm、18μm、19μm、20μm、22μm、24μm、25μm、26μm、28μmまたは30μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約10μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約20μmである。一部の実施形態では、狭窄部の長さは、約30μmである。
本明細書に記載の、方法または改変された抗原提示細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、狭窄部は、深さを含み、狭窄部の深さは、約1μm~約200μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約20μm~約120μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約20μm~約80μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約40μm~約60μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約60μm~約80μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約35μm~約45μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約55μm~約65μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約75μm~約85μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約1μm、5μm、10μm、20μm、30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μm、90μm、100μm、110μm、120μm、130μm、140μm、150μm、175μmまたは200μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約40μm、45μm、50μm、55μm、60μm、65μm、70μm、75μm、80μm、90μmまたは100μmのいずれか1つである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約40μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約80μmである。一部の実施形態では、狭窄部の深さは、約60μmである。
一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、円形、楕円形、丸形、正方形、長方形、星形、三角形、多角形、五角形、六角形、七角形、および八角形からなる群から選択される。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、スリットである。一部の実施形態では、スリットは、約3μm~5μmの幅、および/または約20μm~120μmの深さを含む。一部の実施形態では、スリットは、約3.5μmの幅、および/または約80μmの深さを含む。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、直列に、かつ/または並列に配置された、複数の狭窄部を通過する。一部の実施形態では、狭窄部は、流入部および流出部を含み、この場合、流入部は、流入角度を規定し、流入角度は、約0度~約90度の間である。一部の実施形態では、流入角度は、約20度~約22度の間である。一部の実施形態では、流出部は、流出角度を規定し、流出角度は、約0度~約90度の間である。一部の実施形態では、流出角度は、約20度~約22度の間である。
一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約100mm/秒~約10m/秒の間の流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約2m/秒~約10m/秒の間の流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約0.001mL/cm2/秒~約200L/cm2/秒の間の流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約100L/cm2/秒の流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約0℃~約37℃の範囲の温度で、狭窄部を通過する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約0℃~約37℃の範囲の温度で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約0℃~約10℃の範囲の温度で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約2℃~約8℃の範囲の温度で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約2℃~約6℃、約5℃~約10℃、約10℃~約15℃、約15℃~約20℃、約20℃~約25℃、約25℃~約30℃、約30℃~約35℃または約35℃~約37℃のいずれか1つの範囲の温度で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約0℃、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、15℃、20℃、25℃、30℃または37℃のいずれか1つの温度で、狭窄部を通過する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、狭窄部に通した後で、改変された抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、改変された細胞を37℃へと正常化させるのに十分な時間、37℃の温度でインキュベートされる。一部の実施形態では、狭窄部に通した後で、改変された抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、改変された細胞を25℃へと正常化させるのに十分な時間、25℃の温度でインキュベートされる。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約100mm/秒~約10m/秒の間の流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、流量は、約100mm/秒~約1cm/秒、約1cm/秒~約10cm/秒、約10cm/秒~約100cm/秒、約100cm/秒~約1m/秒の間または1m/秒~約10m/秒の間である。一部の実施形態では、流量は、約2m/秒~約5m/秒の間である。一部の実施形態では、流量は、約0.1m/秒~約0.5m/秒、0.5m/秒~約1m/秒、約1m/秒~約1.5m/秒、約1.5m/秒~約2m/秒、約2m/秒~約2.5m/秒、約2.5m/秒~約3m/秒、約3m/秒~約3.5m/秒、約3.5m/秒~約4m/秒、約4m/秒~約4.5m/秒、約4.5m/秒~約5m/秒、約5m/秒~約6m/秒、約6m/秒~約7m/秒、約7m/秒~約8m/秒、約8m/秒~約9m/秒または約9m/秒~約10m/秒の間である。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約1m/秒、約2m/秒、約3m/秒、約4m/秒、約5m/秒、約6m/秒、約7m/秒、約8m/秒、約9m/秒または約10m/秒のいずれか1つの流量で、狭窄部を通過する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約0.001mL/分~約200mL/分の間の流量またはそれらの間の任意の流量もしくは流量の範囲で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、流量は、約0.001mL/分~約175mL/分、約0.001mL/分~約150mL/分、約0.001mL/分~約125mL/分、約0.001mL/分~約100mL/分、約0.001mL/分~約50mL/分、約0.001mL/分~約25mL/分、約0.001mL/分~約10mL/分、約0.001mL/分~約7.5mL/分、約0.001mL/分~約5.0mL/分、約0.001mL/分~約2.5mL/分、約0.001mL/分~約1mL/分、約0.001mL/分~約0.1mL/分または約0.001mL/分~約0.01mL/分の間である。一部の実施形態では、流量は、約0.001mL/分~約200mL/分、約0.01mL/分~約200mL/分、約0.1mL/分~約200mL/分、約1mL/分~約200mL/分、約10mL/分~約200mL/分、約50mL/分~約200mL/分、約75mL/分~約200mL/分、約100mL/分~約200mL/分、約150mL/分~約200mL/分、約0.5mL/分~約200mL/分、約1mL/分~約200mL/分、約2.5mL/分~約200mL/分、約5mL/分~約200mL/分、約7.5mL/分~約200mL/分、約10mL/分~約200mL/分、約25mL/分~約200mL/分または約175mL/分~約200mL/分の間である。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約1mL/分、約10mL/分、約20mL/分、約30mL/分、約40mL/分、約50mL/分、約60mL/分、約70mL/分、約80mL/分、約90mL/分、約100mL/分、約110mL/分、約120mL/分、約130mL/分、約140mL/分、約150mL/分、約160mL/分、約170mL/分、約180mL/分、約190mL/分または約200mL/分のいずれか1つの流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約10mL/分~約200mL/分の間の流量で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞は、約100mL/分の流量で、狭窄部を通過する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、狭窄部は、当技術分野で公知の任意の形状;例えば、三次元形状または二次元形状を有し得る。狭窄部の断面形状などの二次元形状は、限定されないが、円形、楕円形、丸形、正方形、星形、三角形、多角形、五角形、六角形、七角形または八角形であり得る。狭窄部の三次元形状は、限定されないが、円筒形、円錐形または立方体状であり得る。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、長方形である。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、スリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約2μm~約10μmの幅、および/または約1μm~約200μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約2.5μm~約6μmの幅、および/または約20μm~約120μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3μm~約5μmの幅、および/または約40μm~約100μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3μm~約4μmの幅、および/または約40μm~約100μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3.5μm~約4.5μmの幅、および/または約40μm~約100μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3.3μm~約3.7μmの幅、および/または約20μm~約80μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3.5μmの幅、および/または約80μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、スリットは、約10μm~約30μmの長さを含む。一部の実施形態では、スリットは、約2μm~約50μmの長さを含む。一部の実施形態では、スリットは、約2μm~約5μm、約5μm~約10μm、約10μm~約15μm、約15μm~約20μm、約20μm~約25μm、約25μm~約30μm、約30μm~約35μm、約35μm~約40μm、約40μm~約45μmまたは約45μm~約50μmのいずれか1つの長さを含む。一部の実施形態では、スリットは、約10μmの長さを含む。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3μm~約5μmの幅、約10μm~約30μmの長さ、および/または約20μm~約120μmの深さを含むスリットである。一部の実施形態では、狭窄部の断面形状は、約3.5μmの幅、約30μmの長さ、および/または約80μmの深さを含むスリットである。
一部の実施形態では、狭窄部は、流入部および流出部を含む。狭窄部の流入口および流出口は、様々な角度を有し得る。一部の実施形態では、狭窄部は、同一な流入および流出角度を有する。一部の実施形態では、狭窄部は、異なる流入および流出角度を有する。狭窄部の角度は、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞が通過する間の狭窄部の目詰まりを最小化するように選択され得る。一部の実施形態では、表面を通る流量は、約100mm/秒~約10m/秒の間である。一部の実施形態では、流量は、約2m/秒~約5m/秒の間である。一部の実施形態では、表面を通る流量は、約0.001mL/分~約100mL/分の間またはそれらの間の任意の流量もしくは流量の範囲である。一部の例では、流入部および/または流出部の角度は、約0~約90度の間であり得る。一部の実施形態では、流入部および/または流出部は、90度を超え得る。一部の実施形態では、流入部は、流入角度を規定し、流入角度は、約0度~約90度の間である。一部の実施形態では、流入角度は、約10度~約40度、約12度~約45度のいずれか1つの間、約15度~約30度の間である。一部の実施形態では、流入角度は、約20度~約22度の間である。一部の実施形態では、流出部は、流出角度を規定し、流出角度は、約0度~約90度の間である。一部の実施形態では、流出角度は、約10度~約40度、約12度~約45度のいずれか1つの間、約15度~約30度の間である。一部の実施形態では、流出角度は、約20度~約22度の間である。一部の実施形態では、流入部は、流入角度を規定し、流入角度は、約20度~約22度の間であり、流出部は、流出角度を規定し、流出角度は、約20度~約22度の間である。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、狭窄部縁辺は、滑らか、例えば、丸形状または曲線状である。滑らかな狭窄部縁辺は、突起、隆起または起伏部を伴わない、連続で、平坦で、一様な表面を有する。一部の実施形態では、狭窄部縁辺は、鋭利である。鋭利な狭窄部縁辺は、尖っているかまたは鋭角をなす、薄い縁辺を有する。一部の実施形態では、狭窄部流路は、直線状である。直線状の狭窄部流路は、湾曲部、屈曲部、曲がり角または他の凹凸を含有しない。一部の実施形態では、狭窄部流路は、曲線状である。曲線状の狭窄部流路は、屈曲しているかまたは直線から逸脱している。一部の実施形態では、狭窄部流路は、複数の湾曲部、例えば、約2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれを超える湾曲部を有する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞、単球もしくは単球-樹状細胞前駆細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞、単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液は、直列にかつ/または並列に配置された複数の狭窄部を通過する。一部の実施形態では、複数の狭窄部は、直列に配置される。一部の実施形態では、複数の狭窄部は、並列に配置される。一部の実施形態では、複数の狭窄部は、直列にかつ/または並列に配置される。一部の実施形態では、直列に配置された複数の狭窄部は、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約50、約75、約100、約500、約1,000個またはそれを超える数のいずれか1つの直列の狭窄部を含む。一部の実施形態では、並列に配置された複数の狭窄部は、約2、約5、約10、約50、約75、約100、約500、約1,000個またはそれを超える数のいずれか1つの直列の狭窄部を含み得る。
細胞変形狭窄部をもたらす、小孔を有する表面
一部の実施形態では、本発明は、抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、抗原提示細胞を変形させる狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に侵入するように、抗原提示細胞の摂動を引き起こすことにより、免疫応答をモジュレートするための方法であって、狭窄部が、小孔であるかまたは小孔内に含有される、方法を提供する。一部の実施形態では、小孔は、表面内に含有される。本明細書で開示される方法における使用のための小孔を有する、例示的な表面については、WO2017041050に記載されている。
本明細書で開示される表面は、いくつかの材料のいずれか1つから作られ、いくつかの形態のいずれか1つを取り得る。一部の実施形態では、表面は、フィルターである。一部の実施形態では、表面は、膜である。一部の実施形態では、フィルターは、接線流フィルターである。一部の実施形態では、表面は、スポンジまたはスポンジ様マトリックスである。一部の実施形態では、表面は、マトリックスである。
一部の実施形態では、表面は、蛇行性経路表面である。一部の実施形態では、蛇行性経路表面は、酢酸セルロースを含む。一部の実施形態では、表面は、限定されないが、合成または天然ポリマー、ポリカーボネート、シリコン、ガラス、金属、合金、硝酸セルロース、銀、酢酸セルロース、ナイロン、ポリエステル、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリプロピレン、PVDF、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluorethylene)、混合セルロースエステル、磁器、およびセラミックから選択される材料を含む。
本明細書で開示される表面は、当技術分野で公知の任意の形状;例えば、三次元形状を有し得る。表面の二次元形状は、限定されないが、円形、楕円形、丸形、正方形、星形、三角形、多角形、五角形、六角形、七角形または八角形であり得る。一部の実施形態では、表面は、丸形の形状である。一部の実施形態では、表面の三次元形状は、円筒形、円錐形または立方体状である。
表面は、多様な断面幅および厚さを有し得る。一部の実施形態では、表面の断面幅は、約1mm~約1mの間またはそれらの間の任意の断面幅もしくは断面幅の範囲である。一部の実施形態では、表面は、規定された厚さを有する。一部の実施形態では、表面の厚さは、一様である。一部の実施形態では、表面の厚さは、可変的である。例えば、一部の実施形態では、表面の一部は、表面の他の部分より厚いかまたは薄い。一部の実施形態では、表面の厚さは、約1%~約90%またはそれらの間の任意のパーセンテージもしくはパーセンテージの範囲で変動する。一部の実施形態では、表面は、約0.01μm~約5mmの間の厚さまたはそれらの間の任意の厚さもしくは厚さの範囲である。
一部の実施形態では、狭窄部は、小孔であるかまたは小孔内に含有される。小孔の断面形状の幅は、処理される抗原提示細胞の種類と関連する。一部の実施形態では、小孔サイズは、処理される、抗原提示細胞または抗原提示細胞のクラスターの直径の関数である。一部の実施形態では、小孔サイズは、抗原提示細胞が、小孔を通過するときに摂動するような小孔サイズである。一部の実施形態では、小孔サイズは、抗原提示細胞の直径よりも小さい。一部の実施形態では、小孔サイズは、抗原提示細胞の直径の、約10%~約99%である。一部の実施形態では、小孔サイズは、抗原提示細胞の直径の、約10%、約15%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%または約99%である。最適の小孔サイズまたは小孔断面幅は、適用および/またはPBMC細胞型に基づき変動し得る。一部の実施形態では、小孔サイズは、約2μm~約14μmである。一部の実施形態では、小孔サイズは、約2μm、約3μm、約4μm、約5μm、約8μm、約10μm、約12μmまたは約14μmである。一部の実施形態では、断面幅は、約2μm~約14μmである。一部の実施形態では、小孔断面は、約2μm、約3μm、約4μm、約5μm、約8μm、約10μm、約12μmまたは約14μmである。
小孔流路の流入口および流出口は、様々な角度を有し得る。小孔の角度は、抗原提示細胞通過する間の小孔の目詰まりを最小化するように選択され得る。一部の実施形態では、表面を通る流量は、約0.001mL/cm2/秒~約100L/cm2/秒の間またはそれらの間の任意の流量もしくは流量の範囲である。例えば、流入部または流出部の角度は、約0~約90度の間であり得る。一部の実施形態では、流入部または流出部の角度は、90度を超え得る。一部の実施形態では、小孔は、同一な流入および流出角度を有する。一部の実施形態では、小孔は、異なる流入および流出角度を有する。一部の実施形態では、小孔縁辺は、滑らか、例えば、丸形状または曲線状である。滑らかな小孔縁辺は、突起、隆起または起伏部を伴わない、連続で、平坦で、一様な表面を有する。一部の実施形態では、小孔縁辺は、鋭利である。鋭利な小孔縁辺は、尖っているかまたは鋭角をなす、薄い縁辺を有する。一部の実施形態では、小孔流路は、直線状である。直線状の小孔流路は、湾曲部、屈曲部、曲がり角または他の凹凸を含有しない。一部の実施形態では、小孔流路は、曲線状である。曲線状の小孔流路は、屈曲しているかまたは直線から逸脱している。一部の実施形態では、小孔流路は、複数の湾曲部、例えば、約2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれを超える湾曲部を有する。
小孔は、二次元または三次元形状を含む、当技術分野で公知の任意の形状を有し得る。小孔の形状(例えば、断面形状)は、限定されないが、円形、楕円形、丸形、正方形、星形、三角形、多角形、五角形、六角形、七角形、および八角形であり得る。一部の実施形態では、小孔の断面は、丸形の形状である。一部の実施形態では、小孔の三次元形状は、円筒形または円錐形である。一部の実施形態では、小孔は、波形の流入口形状および流出口形状を有する。一部の実施形態では、小孔の形状は、所与の表面内の小孔間で、均一である(すなわち、一貫しているかまたは規則的)。一部の実施形態では、小孔の形状は、所与の表面内の小孔間で、不均一である(すなわち、混合されているかまたは変動する)。
本明細書に記載の表面は、ある範囲の全小孔数を有し得る。一部の実施形態では、小孔は、全表面積のうちの、約10%~約80%を包含する。一部の実施形態では、表面は、約1.0×105~約1.0×1030個の全小孔またはそれらの間の任意の数もしくは数の範囲を含有する。一部の実施形態では、表面は、約10~約1.0×1015小孔/mm2表面積の間を含む。
小孔は、所与の表面内に、多数の方式で分布し得る。一部の実施形態では、小孔は、所与の表面内に、並列に分布する。1つのこのような例では、小孔は、所与の表面内で、同じ方向に、隣り合わせで分布し、同じ距離隔てられる。一部の実施形態では、小孔の分布は、規則正しいかまたは均一である。1つのこのような例では、小孔は、所与の表面内で、規則的で、体系的なパターンで分布するか、または同じ距離隔てられる。一部の実施形態では、小孔の分布は、ランダムであるかまたは不均一である。1つのこのような例では、小孔は、所与の表面内で、不規則的で、乱れたパターンで分布するか、または異なる距離隔てられる。一部の実施形態では、複数の表面は、直列に分布する。複数の表面は、表面のサイズ、形状、および/または粗さにおいて、均一な場合も、不均一の場合もある。複数の表面は、均一または不均一な小孔サイズ、形状、および/または数の小孔をさらに含有する場合もあり、それによって、ある範囲の化合物の異なる抗原提示細胞型への同時送達を可能とする。
一部の実施形態では、個々の小孔は、一様な幅の寸法(すなわち、小孔流路の長さに沿った、一定の幅)を有する。一部の実施形態では、個々の小孔は、可変的な幅(すなわち、小孔流路の長さに沿って、増加または減少する幅)を有する。一部の実施形態では、所与の表面内の小孔は、個々の小孔の、同じ深さを有する。一部の実施形態では、所与の表面内の小孔は、個々の小孔の、異なる深さを有する。一部の実施形態では、小孔は、互いに直接隣接する。一部の実施形態では、小孔は、互いから、距離を置いて分離される。一部の実施形態では、小孔は、互いから、約0.001μm~約30mmの距離またはそれらの間の任意の距離もしくは距離の範囲を置いて分離される。
一部の実施形態では、表面は、材料でコーティングされる。材料は、限定されないが、テフロン(登録商標)、接着性コーティング、界面活性剤、タンパク質、接着分子、抗体、抗凝固剤、細胞機能をモジュレートする因子、核酸、脂質、炭水化物または膜貫通タンパク質を含む、当技術分野で公知の任意の材料から選択され得る。一部の実施形態では、表面は、ポリビニルピロリドン(PVP)でコーティングされる。一部の実施形態では、材料は、表面に、共有結合的に付着する。一部の実施形態では、材料は、表面に、非共有結合的に付着するかまたは吸着する。一部の実施形態では、表面分子は、抗原提示細胞が、小孔を通過するときに、放出される。
一部の実施形態では、表面は、改変された化学的特性を有する。一部の実施形態では、表面は、極性である。一部の実施形態では、表面は、親水性である。一部の実施形態では、表面は、非極性である。一部の実施形態では、表面は、疎水性である。一部の実施形態では、表面は、帯電している。一部の実施形態では、表面は、正に、および/または負に帯電している。一部の実施形態では、表面は、一部の領域では、正に帯電しており、他の領域では、負に帯電している場合がある。一部の実施形態では、表面は、全体的な正のまたは全体的な負の電荷を有する。一部の実施形態では、表面は、滑らかであるか、電解研磨されているか、起伏があるかまたはプラズマ処理された表面のいずれか1つであり得る。一部の実施形態では、表面は、双性イオンまたは二極性化合物を含む。一部の実施形態では、表面は、プラズマ処理されている。
一部の実施形態では、表面は、大型のモジュール内に含有される。一部の実施形態では、表面は、プラスチック製またはガラス製シリンジなどのシリンジ内に含有される。一部の実施形態では、表面は、プラスチック製フィルターホルダー内に含有される。一部の実施形態では、表面は、ピペットの先端部内に含有される。
細胞の摂動
一部の実施形態では、本発明は、抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、抗原提示細胞を変形させる狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が抗原提示細胞に侵入するように、抗原提示細胞の摂動を引き起こすことにより、免疫応答をモジュレートするための方法であって、抗原提示細胞内の摂動が、材料を抗原提示細胞の外側から抗原提示細胞へと移入させる、抗原提示細胞内の破損である、方法を提供する(例えば、ホール、裂孔、腔、穴、小孔、割れ目、溝、または穿孔)。変形は、例えば、機械的歪みおよび/またはずり応力により引き起こされ得る。一部の実施形態では、摂動は、抗原提示細胞の膜内の摂動である。一部の実施形態では、摂動は、一過性である。一部の実施形態では、抗原提示細胞の摂動は、約1.0×10-9秒間~約2時間またはそれらの間の任意の時間もしくは時間の範囲にわたり持続する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の摂動は、約1.0×10-9秒間~約1秒間、約1秒間~約1分間または約1分間~約1時間にわたり持続する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の摂動は、約1.0×107~約1.0×10-3、約1.0×106~約1.0×10-2、約1.0×105~約1.0×10-2、約1.0×104~約1.0×10-2、約1.0×103~約1.0×10-2、約1.0×102~約1.0×10-2、約1.0×101~約1.0×10-2または約1.0×100~約1.0×10-1秒間のいずれか1つの間にわたり持続する。一部の実施形態では、抗原提示細胞の摂動は、約1.0×107~約1.0×10-1、約1.0×106~約1.0×10-1、約1.0×105~約1.0×10-1、約1.0×104~約1.0×10-1、約1.0×103~約1.0×10-1、約1.0×102~約1.0×10-1または約1.0×101~約1.0×10-1秒間のいずれか1つにわたり持続する。本明細書に記載の方法により創出される、抗原提示細胞の摂動(例えば、小孔またはホール)は、補体または細菌溶血素により創出されるなど、多量体による小孔構造を形成する、タンパク質サブユニットのアセンブリーの結果としては形成されない。
抗原提示細胞が、狭窄部を通過するときに、狭窄部は、一時的に、抗原提示細胞の膜に、摂動を介して材料の受動的拡散を可能とする傷害を付与する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、細胞シグナル伝達機構を介して、アポトーシス経路を活性化する可能性を最小化するように、約100μsの、短い時間だけ変形されるが、他の持続時間(例えば、数ナノ秒間~数時間の範囲)も可能である。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約1.0×10-9秒間~約2時間またはそれらの間の任意の時間もしくは時間の範囲にわたり変形される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約1.0×10-9秒間~約1秒間、約1秒間~約1分間または約1分間~約1時間にわたり変形される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約1.0×10-9~約1.0×10-1、約1.0×10-9~約1.0×10-2、約1.0×10-9~約1.0×10-3、約1.0×10-9~約1.0×10-4、約1.0×10-9~約1.0×10-5、約1.0×10-9~約1.0×10-6、約1.0×10-9~約1.0×10-7または約1.0×10-9~約1.0×10-8秒間のいずれか1つの間にわたり変形される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約1.0×10-8~約1.0×10-1、約1.0×10-7~約1.0×10-1、約1.0×10-6~約1.0×10-1、約1.0×10-5~約1.0×10-1、約1.0×10-4~約1.0×10-1、約1.0×10-3~約1.0×10-1または約1.0×10-2~約1.0×10-1秒間のいずれか1つにわたり変形される。一部の実施形態では、抗原提示細胞の変形は、限定されないが、約1μs~少なくとも約750μs、例えば、少なくとも約1μs、10μs、50μs、100μs、500μsまたは750μsの範囲の時間にわたる、抗原提示細胞の変形を含む。
一部の実施形態では、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞の狭窄部の通過、および/または抗原提示細胞の摂動と同時に生じる。一部の実施形態では、化合物の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した後に生じる。一部の実施形態では、化合物の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約数分間後に生じる。一部の実施形態では、化合物の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-2秒間~少なくとも約30分間後に生じる。例えば、化合物の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-2秒間~約1秒間、約1秒間~約1分間または約1分間~約30分間後に生じる。一部の実施形態では、化合物の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-2秒間~約10分間、約1.0×10-2秒間~約5分間、約1.0×10-2秒間~約1分間、約1.0×10-2秒間~約30秒間、約1.0×10-2秒間~約10秒間、約1.0×10-2秒間~約1秒間または約1.0×10-2秒間~約0.1秒間後に生じる。一部の実施形態では、化合物の抗原提示細胞への移行は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-1秒間~約10分間、約1秒間~約10分間、約10秒間~約10分間、約50秒間~約10分間、約1分間~約10分間または約5分間~約10分間後に生じる。一部の実施形態では、狭窄部を通過した後の抗原提示細胞内の摂動は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した後約5分間以内に是正される。
一部の実施形態では、狭窄部を通過した後における細胞の生存能は、約5%~約100%である。一部の実施形態では、狭窄部を通過した後における細胞の生存能は、少なくとも約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または99%である。一部の実施形態では、細胞の生存能は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-2秒間~少なくとも約10日間後に測定される。例えば、細胞の生存能は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-2秒間~約1秒間、約1秒間~約1分間、約1分間~約30分間または約30分間~約2時間後に測定される。一部の実施形態では、細胞の生存能は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.0×10-2秒間~約2時間、約1.0×10-2秒間~約1時間、約1.0×10-2秒間~約30分間、約1.0×10-2秒間~約1分間、約1.0×10-2秒間~約30秒間、約1.0×10-2秒間~約1秒間または約1.0×10-2秒間~約0.1秒間後に測定される。一部の実施形態では、細胞の生存能は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約1.5時間~約2時間、約1時間~約2時間、約30分間~約2時間、約15分間~約2時間、約1分間~約2時間、約30秒間~約2時間または約1秒間~約2時間後に測定される。一部の実施形態では、細胞の生存能は、抗原提示細胞が狭窄部を通過した約2時間~約5時間、約5時間~約12時間、約12時間~約24時間または約24時間~約10日間後に測定される。
送達パラメーター
いくつかのパラメーターが、本明細書に記載の方法により、免疫応答をモジュレートするための、薬剤の抗原提示細胞への送達に影響し得る。一部の実施形態では、細胞懸濁液は、狭窄部を通過する前、それと共時的に、またはその後に、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤と接触する。抗原提示細胞は、送達するための化合物を含む溶液中に懸濁した狭窄部を通過し得るが、抗原提示細胞が狭窄部を通過した後に、化合物が細胞懸濁液に添加される場合がある。一部の実施形態では、送達される化合物で狭窄部をコーティングする。
抗原提示細胞への化合物の送達に影響し得るパラメーターの例は、狭窄部の寸法、狭窄部の流入角度、狭窄部の表面特性(例えば、粗さ、化学修飾、親水性、疎水性など)、作動流速(例えば、細胞の狭窄部の通過時間)、抗原提示細胞の濃度、細胞懸濁液中の化合物の濃度を含むがこれらに限定されず、狭窄部を通過した後で、抗原提示細胞が回収またはインキュベートされる時間の量も、送達される化合物の抗原提示細胞への移行に影響を及ぼし得る。抗原提示細胞への化合物の送達に影響するさらなるパラメーターは、狭窄部内の、抗原提示細胞の速度、狭窄部内のずり速度、細胞懸濁液の粘度、流速に対して垂直な速度成分、および狭窄部内の時間を含み得る。このようなパラメーターは、化合物の送達を制御するようにデザインされ得る。一部の実施形態では、抗原提示細胞の濃度は、約10~少なくとも約1012細胞/mLの範囲またはそれらの間の任意の濃度もしくは濃度の範囲である。一部の実施形態では、送達化合物の濃度は、約10ng/mL~約1g/mLの範囲またはそれらの間の任意の濃度もしくは濃度の範囲であり得る。一部の実施形態では、送達化合物の濃度は、約1ng/mL~約10g/mLの範囲またはそれらの間の任意の濃度もしくは濃度の範囲であり得る。一部の実施形態では、送達化合物の濃度は、約1pM~少なくとも約2Mの範囲またはそれらの間の任意の濃度もしくは濃度の範囲であり得る。
本開示の方法で使用される温度は、化合物の送達および細胞の生存能に影響を及ぼすように調整され得る。一部の実施形態では、方法は、約-5℃~約45℃の間で実施される。例えば、方法は、室温(例えば、約20℃)、生理学的温度(例えば、約37℃)、生理学的温度よりも高い(例えば、約37℃よりも高い~45℃またはそれよりも高い)または低温(例えば、約-5℃~約4℃)またはこれらの例示的な温度の間の温度で実行され得る。
抗原提示細胞を、狭窄部を通して駆動するのに、多様な方法が利用され得る。例えば、圧力は、流入口側のポンプ(例えば、圧縮機)により加えられる場合があり、真空は、流出口側の真空ポンプにより加えられる場合があり、毛細管作用は、チューブを介して加えられる場合があり、ならびに/またはシステムは、重力供給される場合がある。変位ベースの流動システム(例えば、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、手動シリンジまたはピペット、ピストンなど)もまた、使用され得る。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、正の圧力または負の圧力により、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、一定の圧力または可変的な圧力により、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、圧力は、シリンジを使用して加えられる。一部の実施形態では、圧力は、ガス(例えば、ガスシリンダーから)を使用して加えられた、正の圧力である。一部の実施形態では、圧力は、ポンプを使用して加えられる。一部の実施形態では、ポンプは、蠕動ポンプまたは隔膜ポンプである。一部の実施形態では、圧力は、真空を使用して加えられる。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、重力加速度により、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、遠心力により、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、毛細管圧力により、狭窄部を通過する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約1psi~約120psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。本明細書に記載の方法のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約30psi~約120psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約45psi~約105psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約60psi~約100psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約90psiの圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約2psi~約10psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約20psi~約200psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約2psi~約10psi、約10psi~約20psi、約20psi~約30psi、約30psi~約40psi、約40psi~約50psi、約50psi~約60psi、約60psi~約70psi、約70psi~約80psi、約80psi~約90psi、約90psi~約100psi、約100psi~約110psi、約110psi~約120psiの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約2psi、約5psi、約10psi、約15psi、約20psi、約25psi、約30psi、約35psi、約40psi、約45psi、約50psi、約55psi、約60psi、約65psi、約70psi、約75psi、約80psi、約85psi、約90psi、約95psi、約100psi、約105psi、約110psi、約115psiまたは約120psiのいずれか1つの圧力下で、狭窄部を通過する。
本明細書に記載の方法、組成物または改変された抗原提示細胞のいずれか1つに従う、一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約130kPa~約2000kPaの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約200kPa~約830kPaの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約300kPa~約730kPaの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約415kPa~約690kPaの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約620kPaの圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約100kPa~約150kPa、約150kPa~約200kPa、約200kPa~約250kPa、約250kPa~約300kPa、300kPa~約350kPa、約350kPa~約400kPa、400kPa~約450kPa、約450kPa~約500kPa、500kPa~約550kPa、約550kPa~約600kPa、600kPa~約650kPa、約650kPa~約700kPa、700kPa~約750kPa、約750kPa~約800kPa、800kPa~約850kPa、約850kPa~約900kPa、900kPa~約950kPa、約950kPa~約1000kPa、約1000kPa~約1500kPaまたは約1500kPa~約2000kPaのいずれか1つの範囲の圧力下で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、インプット抗原提示細胞は、約200kPa、約250kPa、約300kPa、約350kPa、約400kPa、約415kPa、約450kPa、約500kPa、約550kPa、約600kPa、約620kPa、約650kPa、約700kPa、約750kPa、約800kPa、約850kPa、約900kPaまたは約1000kPaのいずれか1つの圧力下で、狭窄部を通過する。
一部の実施形態では、流体の流動は、狭窄部を通して、抗原提示細胞を方向付ける。一部の実施形態では、流体の流動は、抗原提示細胞が狭窄部を通る前、乱流である。乱流とは、所与の点における速度の大きさおよび方向が不規則に変動する、流体の流動である。一部の実施形態では、狭窄部を通る流体の流動は、層流である。層流は、あらゆる点における流動の方向が一定を維持する固体境界近傍の流体内で、絶え間のない流動を伴う。一部の実施形態では、流体の流動は、抗原提示細胞が狭窄部を通った後、乱流である。抗原提示細胞が狭窄部を通過するときの速度は、変動し得る。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、一様な細胞速度で、狭窄部を通過する。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、変動的な細胞速度で、狭窄部を通過する。
他の実施形態では、組合せ処理は、抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、抗原提示細胞を変形させる狭窄部に通し、それによって、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が、例えば、本明細書に記載の方法の抗原提示細胞に侵入するように、抗原提示細胞の摂動を引き起こすことに続く、狭窄部の下流における、電界への曝露により、免疫応答をモジュレートするのに使用される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、狭窄部を通過した後で、少なくとも1つの電極により発生する電界を通過する。一部の実施形態では、電界は、抗原提示細胞核など、抗原提示細胞内の第2の場所への、化合物の送達の一助となる。例えば、細胞変形狭窄部と電界との組合せは、転写因子をコードするプラスミドを、抗原提示細胞(例えば、細胞核)に送達する結果として、デノボにおける転写因子の産生をもたらす。一部の実施形態では、1つまたは複数の電極は、電界を発生させるように、細胞変形狭窄部に近接する。一部の実施形態では、電界は、約0.1kV/m~約100MV/mの間またはそれらの間の任意の数もしくは数の範囲である。一部の実施形態では、集積回路は、電気シグナルを与えて、電極を駆動するのに使用される。一部の実施形態では、抗原提示細胞は、約1ns~約1sの間のパルス幅、および約100ns~約10sの期間またはそれらの間の任意の時間もしくは時間の範囲にわたり、電界へと曝露される。
抗原提示細胞への送達のための細胞懸濁液
細胞懸濁液は、抗原提示細胞の、混合または精製集団であり得る。一部の実施形態では、細胞懸濁液は、全血などの混合細胞集団である。一部の実施形態では、細胞懸濁液は、PBMCなどの混合細胞集団である。一部の実施形態では、細胞懸濁液は、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージまたは樹状細胞のいずれか1つの精製集団などの精製細胞集団である。
細胞懸濁液の組成(例えば、オスモル濃度、塩濃度、血清含量、細胞濃度、pHなど)は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の送達に影響を与え得る。一部の実施形態では、懸濁液は、全血を含む。一部の実施形態では、懸濁液は、PBMCを含む。代替的に、細胞懸濁液は、生理食塩水中または血液以外の生理学的媒体中の、細胞の混合物である。一部の実施形態では、細胞懸濁液は、水溶液を含む。一部の実施形態では、水溶液は、細胞培養培地、リン酸緩衝食塩水(PBS)、塩、金属イオン、糖、増殖因子、動物由来の生成物、増量材、界面活性剤、潤滑剤、脂質、ビタミン、アミノ酸、タンパク質、細胞周期阻害剤、および/またはアクチンの重合化に影響を与える薬剤を含む。一部の実施形態では、細胞培養培地は、DMEM、Opti-MEM(登録商標)、IMDM、RPMI、X-Vivo 10またはX-Vivo 15である。加えて、緩衝液は、例えば、狭窄部または小孔の目詰まりを低減するかまたは消失させ、細胞の生存能を改善するようにデザインされ得る、1つまたは複数の潤滑剤(Pluronics(登録商標)または他の界面活性剤)を含み得る。例示的な界面活性剤は、限定されないが、ポロキサマー、ポリソルベート、糖またはマンニトール、ソルビトールなどの糖アルコール、動物由来の血清、およびアルブミンタンパク質を含む。
ある特定の種類の抗原提示細胞を伴う、一部の構成では、抗原提示細胞は、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤の抗原提示細胞の内部への送達の一助となる、1つまたは複数の溶液中でインキュベートされ得る。一部の実施形態では、水溶液は、アクチンの重合化に影響を与える薬剤を含む。一部の実施形態では、アクチンの重合化に影響を与える薬剤は、ラトランクリンA、サイトカラシン、および/またはコルヒチンである。例えば、抗原提示細胞は、アクチン細胞骨格を脱重合化するように、送達の前に、1時間にわたり、ラトランクリン(Lantrunculin)A(0.1μg/mL)などの脱重合化溶液中でインキュベートされ得る。さらなる例として、抗原提示細胞は、微小管ネットワークを脱重合化するように、送達の前に、2時間にわたり、10μMのコルヒチン(Sigma)中でインキュベートされ得る。
一部の実施形態では、細胞集団は、開示される方法における使用の前に富化される。例えば、細胞は、体液、例えば、末梢血から得られ、抗原提示細胞を濃縮するように、必要に応じて、富化または精製される。細胞は、限定されないが、磁気細胞分離、蛍光活性化細胞選別(FACS)または密度勾配遠心分離を含む、当技術分野で公知の任意の方法により富化され得る。
細胞懸濁液の粘度もまた、本明細書で開示される方法に影響を与え得る。一部の実施形態では、細胞懸濁液の粘度は、約8.9×10-4Pa・s~約4.0×10-3Pa・sの範囲またはそれらの間の任意の値もしくは値の範囲である。一部の実施形態では、粘度は、約8.9×10-4Pa・s~約4.0×10-3Pa・s、約8.9×10-4Pa・s~約3.0×10-3Pa・s、約8.9×10-4Pa・s~約2.0×10-3Pa・sまたは約8.9×10-3Pa・s~約1.0×10-3Pa・sのいずれか1つの間の範囲である。一部の実施形態では、粘度は、約0.89cP~約4.0cP、約0.89cP~約3.0cP、約0.89cP~約2.0cPまたは約0.89cP~約1.0cPのいずれか1つの間の範囲である。一部の実施形態では、ずり歪みの条件下で、細胞懸濁液の粘度が低下する、ずり流動化効果が観察される。粘度は、限定されないが、ガラス製毛細管粘度計などの粘度計またはレオメーターを含む、当技術分野で公知の任意の方法により測定され得る。粘度計が、1つの流動条件下における粘度を測定するのに対し、レオメーターは、流動条件と共に変動する粘度を測定するのに使用される。一部の実施形態では、粘度は、血液などのずり流動化溶液について測定される。一部の実施形態では、粘度は、約-5℃~約45℃の間で測定される。例えば、粘度は、室温(例えば、約20℃)、生理学的温度(例えば、約37℃)、生理学的温度よりも高い(例えば、約37℃よりも高い~45℃またはそれよりも高い)、低温(例えば、約-5℃~約4℃)またはこれらの例示的な温度の間の温度で測定される。
システムおよびキット
一部の態様では、本発明は、本明細書に記載の方法のいずれかにおける使用のためなど、狭窄部、抗原提示細胞懸濁液、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる1つもしくは複数の改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤のうちの1つまたは複数を含むシステムを提供する。一部の実施形態では、システムは、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。システムは、「マイクロ流体システムおよびその構成要素」と題された、上記の節において開示された実施形態を含む、本明細書で開示される組成物および方法について記載される、任意の実施形態を含み得る。一部の実施形態では、細胞変形狭窄部は、抗原提示細胞への送達のためにサイズ指定される。一部の実施形態では、作動流速、細胞および化合物の濃度、温度、狭窄部内の細胞の速度、ならびに細胞懸濁液の組成(例えば、オスモル濃度、塩濃度、血清含量、細胞濃度、pHなど)などの送達パラメーターは、免疫応答をモジュレートするための化合物の最大の応答に最適化される。
また、個体における免疫応答のモジュレーティングにおける使用のための、キットまたは製品も提供される。一部の実施形態では、キットは、本明細書に記載の改変された抗原提示細胞のいずれかを含む、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された1つまたは複数の抗原提示細胞を含む。一部の実施形態では、システムは、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。一部の実施形態では、キットは、個体における免疫応答のモジュレーティングにおける使用のための腫瘍ホーミングの増強、生存能の増強、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷の増強、免疫活性のモジュレーティング、ホーミング受容体の増強、T細胞活性化能の増強、T細胞の阻害の下方調節、ならびに分化の変更など、抗原提示細胞の生存能および/または機能が増強された、改変された抗原提示細胞の生成における使用のための、狭窄部、抗原提示細胞懸濁液、改変された抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤のうちの1つまたは複数を含む。一部の実施形態では、キットは、適切なパッケージング内に、本明細書に記載の構成要素(例えば、マイクロ流体チャネルもしくは小孔を含有する表面、細胞懸濁液、および/または化合物)を含む。当技術分野では、適切なパッケージング材料が公知であり、例えば、バイアル(例えば、密封されたバイアル)、容器、アンプル、ボトル、ジャー、可撓性パッケージング(例えば、密封されたMylarバッグまたはプラスチック製バッグ)などを含む。これらの製品は、さらに滅菌および/または密封され得る。
本発明はまた、本明細書に記載の方法の構成要素を含むキットも提供し、前記方法を実施して個体における免疫応答をモジュレートするための使用説明書、ならびに/または抗原および/もしくはアジュバントを抗原提示細胞に導入するための使用説明書をさらに含み得る。本明細書に記載のキットは、緩衝液、希釈剤、フィルター、注射針、シリンジを含む他の材料、ならびに本明細書に記載の方法のいずれかを実施するための使用説明書を伴う、添付文書;例えば、個体における免疫応答をモジュレートするための使用説明書または抗原および/もしくはアジュバントを含有するように、抗原提示細胞を改変するための使用説明書をさらに含み得る。
例示的な実施形態
実施形態1.抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態2.抗原提示細胞の腫瘍ホーミングを増強する薬剤が、CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態1に記載の方法。
実施形態3.CXCR3、CCR5、VLA-4またはLFA-1のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態2に記載の方法。
実施形態4.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態3に記載の方法。
実施形態5.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態3に記載の方法。
実施形態6.抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗アポトーシス剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗アポトーシス剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態7.抗アポトーシス剤が、XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72、またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態6に記載の方法。
実施形態8.XIAP、cIAP1/2、サバイビン、リビン、cFLIP、Hsp72またはHsp90のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態7に記載の方法。
実施形態9.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態8に記載の方法。
実施形態10.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態8に記載の方法。
実施形態11.抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングを増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングを増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態12.抗原プロセシングを増強する薬剤が、LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態11に記載の方法。
実施形態13.LMP2、LMP7、MECL-1またはβ5tのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態12に記載の方法。
実施形態14.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態13に記載の方法。
実施形態15.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態13に記載の方法。
実施形態16.抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態17.抗原プロセシングおよび/またはMHC分子上への負荷を増強する薬剤が、TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態16に記載の方法。
実施形態18.TAP、Tapasin、ERAAP、Calreticulin、Erp57またはPDIのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態17に記載の方法。
実施形態19.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態18に記載の方法。
実施形態20.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態18に記載の方法。
実施形態21.抗原提示細胞の免疫活性をモジュレートするための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、免疫活性をモジュレートする薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、免疫活性をモジュレートする薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態22.免疫活性をモジュレートする薬剤が、I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態21に記載の方法。
実施形態23.I型インターフェロン、II型インターフェロン、またはIII型インターフェロンのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態22に記載の方法。
実施形態24.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態23に記載の方法。
実施形態25.免疫活性をモジュレートする薬剤が、インターフェロンベータの発現を下方調節する、実施形態21に記載の方法。
実施形態26.インターフェロンベータの発現を下方調節する薬剤が、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である、実施形態25に記載の方法。
実施形態27.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態23に記載の方法。
実施形態28.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態23に記載の方法。
実施形態29.抗原提示細胞の生存能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態30.抗原提示細胞の生存能を増強する薬剤が、セルピンの発現を上方調節する、実施形態29に記載の方法。
実施形態31.セルピンの発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態30に記載の方法。
実施形態32.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態31に記載の方法。
実施形態33.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態31に記載の方法。
実施形態34.抗原提示細胞の機能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分に大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態35.抗原提示細胞のホーミング受容体を増強する薬剤が、CCL2の発現を上方調節する、実施形態34に記載の方法。
実施形態36.CCL2の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態35に記載の方法。
実施形態37.ホーミングを増強するおよび/または選択的ホーミングを誘発する薬剤が、CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態34に記載の方法。
実施形態38.CD62L、CCR2、CCR7、CX3CR1、またはCXCR5のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体のうちの1つまたは複数を含む、実施形態37に記載の方法。
実施形態39.薬剤が、増強された抗原提示細胞のリンパ節へのホーミングを増強する、実施形態37または38に記載の方法。
実施形態40.抗原提示細胞が樹状細胞である、実施形態39に記載の方法。
実施形態41.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態36および38から40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態42.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態36および38から40のいずれか1つに記載の方法。
実施形態43.抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞を活性化する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞を活性化する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態44.T細胞を活性化する薬剤が、CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態43に記載の方法。
実施形態45.CD27、CD28、CD40、CD122、4-1BB(CD137)、OX40(CD134)/OX40L(CD252)、GITRまたはICOSのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態44に記載の方法。
実施形態46.T細胞を活性化する薬剤が、CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態43に記載の方法。
実施形態47.CD70、CD80、CD86、CD40L、4-1BBL(CD137L)、OX40L(CD252)、GITRLまたはICOSLのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態46に記載の方法。
実施形態48.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態45または47に記載の方法。
実施形態49.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態45または47に記載の方法。
実施形態50.抗原提示T細胞の生存能および/または機能を増強するための方法であって、
a)インプット抗原提示T細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、T細胞の阻害を下方調節する薬剤が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、T細胞の阻害を下方調節する薬剤と、薬剤を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートし、それによって、増強された抗原提示T細胞を生成するステップと
を含む、方法。
実施形態51.T細胞の阻害を下方調節する薬剤が、LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する、実施形態50に記載の方法。
実施形態52.LAG3、VISTA、TIM1、B7-H4(VTCN1)またはBTLAのうちの1つまたは複数の発現を下方調節する薬剤が、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である、実施形態51に記載の方法。
実施形態53.核酸が、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態52に記載の方法。
実施形態54.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態52に記載の方法。
実施形態55.単球からのDC形成を促進するための方法であって、
a)インプット単球を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、DCの形成を促進する薬剤が単球に入り込むのに十分に大きなインプット単球の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球を、DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む、方法。
実施形態56.DCの形成を促進する薬剤が、PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態55に記載の方法。
実施形態57.PU.1、Flt3、Flt3LまたはGMCSFのうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態56に記載の方法。
実施形態58.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態57に記載の方法。
実施形態59.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態57に記載の方法。
実施形態60.単球または単球-樹状細胞前駆細胞からの形質細胞様DC(pDC)形成を促進するための方法であって、
a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む、方法。
実施形態61.pDCの形成を促進する薬剤が、E2-2の発現を上方調節する、実施形態60に記載の方法。
実施形態62.E2-2の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態61に記載の方法。
実施形態63.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態62に記載の方法。
実施形態64.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態62に記載の方法。
実施形態65.単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD8a+/CD10+DC形成を促進するための方法であって、
a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤が単球に入り込むのに十分大きなインプット単球の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む、方法。
実施形態66.CD8a+/CD10+DCの形成を促進する薬剤が、Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態65に記載の方法。
実施形態67.Batf3、IRF8またはId2のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態66に記載の方法。
実施形態68.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態67に記載の方法。
実施形態69.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態67に記載の方法。
実施形態70.単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのCD11b+DC形成を促進するための方法であって、
a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、CD11b+DCの形成を促進する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、CD11b+DCの形成を促進する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む、方法。
実施形態71.CD11b+DCの形成を促進する薬剤が、IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する、実施形態70に記載の方法。
実施形態72.IRF4、RBJ、MgIまたはMtg16のうちの1つまたは複数の発現を上方調節する薬剤が、核酸、タンパク質または核酸-タンパク質複合体である、実施形態71に記載の方法。
実施形態73.核酸が、DNA、mRNA、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態72に記載の方法。
実施形態74.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態72に記載の方法。
実施形態75.単球または単球-樹状細胞前駆細胞からのpDCおよび古典的DCの形成を阻害するための方法であって、
a)インプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤が単球または単球-樹状細胞前駆細胞に入り込むのに十分大きなインプット単球の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞を、pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤と、薬剤を摂動したインプット単球または単球-樹状細胞前駆細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む、方法。
実施形態76.pDCおよび古典的DCの形成を阻害する薬剤が、STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する、実施形態75に記載の方法。
実施形態77.STAT3および/またはXbp1の発現を下方調節する薬剤が、核酸、タンパク質、ペプチド、核酸-タンパク質複合体または小分子である、実施形態76に記載の方法。
実施形態78.核酸が、siRNA、shRNAまたはmiRNAである、実施形態77に記載の方法。
実施形態79.核酸-タンパク質複合体が、相同組換えのためのssODNを含むかまたは含まない遺伝子編集複合体である、実施形態77に記載の方法。
実施形態80.薬剤を含む単球または単球-樹状細胞前駆細胞が、樹状細胞(DC)に分化する、実施形態55から79のいずれか1つに記載の方法。
実施形態81.DCが、pDC、CD8a+/CD10+DC、および/またはCD11b+DCである、実施形態80に記載の方法。
実施形態82.抗原提示細胞が抗原をさらに含む、実施形態1から54のいずれか1つに記載の方法。
実施形態83.抗原が、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に、送達される、実施形態82に記載の方法。
実施形態84.抗原が、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、抗原と、抗原を摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む方法によって、抗原提示細胞に送達される、実施形態83に記載の方法。
実施形態85.抗原提示細胞が、アジュバントをさらに含む、実施形態1から54のいずれか1つに記載の方法。
実施形態86.アジュバントが、抗原が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、ならびに/または抗原提示細胞の生存能および/もしくは機能を増強する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、送達される、実施形態85に記載の方法。
実施形態87.アジュバントが、
a)インプット抗原提示細胞を含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット抗原提示細胞の直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが抗原提示細胞に入り込むのに十分大きなインプット抗原提示細胞の摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット抗原提示細胞を、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット抗原提示細胞に侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む方法によって、抗原提示細胞に送達される、実施形態86に記載の方法。
実施形態88.アジュバントが、CpG ODN、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである、実施形態85から87のいずれか1つに記載の方法。
実施形態89.抗原が、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である、実施形態82から86のいずれか1つに記載の方法。
実施形態90.狭窄部の直径が、インプット抗原提示細胞の直径よりも小さい、実施形態1から54および82から89のいずれか1つに記載の方法。
実施形態91.狭窄部の直径が、インプット抗原提示細胞の直径の約20%から約99%である、実施形態90に記載の方法。
実施形態92.狭窄部の直径が、インプット抗原提示細胞の直径の約20%から約60%である、実施形態91に記載の方法。
実施形態93.抗原および/またはアジュバントが、抗原提示細胞のサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する、実施形態86から92のいずれか1つに記載の方法。
実施形態94.抗原が、抗原提示細胞の表面に結合している、実施形態82から93のいずれか1つに記載の方法。
実施形態95.抗原が疾患関連抗原である、実施形態82から94のいずれか1つに記載の方法。
実施形態96.抗原が腫瘍抗原である、実施形態82から95のいずれか1つに記載の方法。
実施形態97.抗原がライセートに由来する、実施形態82から96のいずれか1つに記載の方法。
実施形態98.ライセートが腫瘍ライセートである、実施形態97に記載の方法。
実施形態99.抗原提示細胞が末梢血単核細胞(PBMC)である、実施形態1から39および41から54のいずれか1つに記載の方法。
実施形態100.抗原提示細胞が細胞の混合集団中にある、実施形態1から39および41から54のいずれか1つに記載の方法。
実施形態101.細胞の混合集団がPBMCの集団である、実施形態100に記載の方法。
実施形態102.PBMCが、T細胞、B細胞、NK細胞、単球、マクロファージおよび/または樹状細胞である、実施形態99または101に記載の方法。
実施形態103.PBMCが、抗原を提示するように操作されている、実施形態99、101または102に記載の方法。
実施形態104.単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが、抗原をさらに含む、実施形態55から81のいずれか1つに記載の方法。
実施形態105.抗原が、DC形成を促進または阻害する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、またはその後に、送達される、実施形態104に記載の方法。
実施形態106.抗原が、
a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、抗原が単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、抗原と、抗原を摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む方法によって、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される、実施形態105に記載の方法。
実施形態107.単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCが、アジュバントをさらに含む、実施形態55から81または104から106のいずれか1つに記載の方法。
実施形態108.アジュバントが、抗原が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、および/またはDC形成を促進する薬剤が細胞に送達される前、それと同時、もしくはその後に、送達される、実施形態107に記載の方法。
実施形態109.アジュバントが、
a)インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを含む細胞懸濁液を、細胞変形狭窄部であって、その直径が、懸濁液中のインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の関数である細胞変形狭窄部に通し、それによって、アジュバントが単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに入り込むのに十分に大きなインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの摂動を引き起こすステップと、
b)摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCを、アジュバントと、アジュバントを摂動したインプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに侵入させるのに十分な時間インキュベートするステップと
を含む方法によって、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCに送達される、実施形態108に記載の方法。
実施形態110.アジュバントが、CpG ODN、IFN-α、STINGアゴニスト、RIG-Iアゴニスト、ポリI:C、イミキモド、および/またはレシキモドである、実施形態107から109のいずれか1つに記載の方法。
実施形態111.抗原が、MHCクラスI拘束性ペプチドおよび/またはMHCクラスII拘束性ペプチドにプロセシングすることが可能である、実施形態106から110のいずれか1つに記載の方法。
実施形態112.狭窄部の直径が、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径よりも小さい、実施形態55から81および104から111のいずれか1つに記載の方法。
実施形態113.狭窄部の直径が、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の約20%から約99%である、実施形態112に記載の方法。
実施形態114.狭窄部の直径が、インプット単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの直径の約20%から約60%である、実施形態113に記載の方法。
実施形態115.抗原および/またはアジュバントが、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCのサイトゾルおよび/またはベシクル中に存在する、実施形態104から114のいずれか1つに記載の方法。
実施形態116.抗原が、単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDCの表面に結合している、実施形態104から115のいずれか1つに記載の方法。
実施形態117.抗原が疾患関連抗原である、実施形態104から116のいずれか1つに記載の方法。
実施形態118.抗原が腫瘍抗原である、実施形態104から117のいずれか1つに記載の方法。
実施形態119.抗原がライセートに由来する、実施形態104から117のいずれか1つに記載の方法。
実施形態120.ライセートが腫瘍ライセートである、実施形態119に記載の方法。
実施形態121.実施形態1から54および82から103のいずれか1つに記載の方法によって調製される、抗原提示細胞の生存能および/または機能を増強する薬剤を含む改変された抗原提示細胞。
実施形態122.実施形態55から81および104から120のいずれか1つに記載の方法によって調製される、改変された単球、または単球-樹状細胞前駆体またはDC。
実施形態123.個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、
実施形態1から54および82から103のいずれか1つに記載のプロセスによって調製される抗原提示細胞を個体に投与するステップを含む、方法。
実施形態124.個体における免疫応答をモジュレートするための方法であって、
実施形態55から81および104から120のいずれか1つに記載のプロセスによって調製される樹状細胞を個体に投与するステップを含む、方法。
当業者は、いくつかの実施形態が、本発明の範囲および精神の中で可能であることを認識するであろう。ここで、本発明を、以下の非限定的な実施例を参照しながら、より詳細に記載する。以下の実施例は、本発明を、さらに例示するが、当然ながら、いかなる形であれ、その範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
(実施例1)
抗原特異的T細胞応答を活性化する抗原提示細胞の能力が、ある特定の共刺激分子の過剰発現(または上方調節)により増強され得るのかどうかを決定するために、初代ヒト混合PBMC集団に、CD80および/またはCD86を上方調節する薬剤を負荷し、レスポンダー細胞によるIFN-γの分泌を、ELISAにより測定する。
初代ヒト混合PBMC集団を、複数のヒトドナーから単離する(10M細胞/mL)。具体的には、OVAタンパク質、ならびにCD80およびCD86のmRNAの各々10~50μMを、SQZにより、細胞内に送達し、ELISAにより測定される、IFN-γのレベルを、SQZ条件と対照との間で比較し、この場合、CD80およびCD86のmRNAを、SQZ化(Endo)の非存在下で、PBMCAPCと共にインキュベートする。CD80およびCD86の上方調節は、フローサイトメトリーによりアッセイすることができる。次いで、PBMCAPCを、OVA特異的CD8+レスポンダー細胞と共に、1:1の刺激因子:エフェクター比で共培養し、IL-2(100U/mL)の非存在下または存在下で培養する。18時間後、上清を、各条件から採取し、IFN-γの産生のレベルを、IFN-γ ELISA(Biolegend)により評価することができる。
代替的実験では、CD80およびCD86のmRNAの代わりに、上方調節は、SQZを使用する、CD80およびCD86のプラスミドDNAの負荷、ならびに/またはCD80およびCD86のための、一本鎖オリゴヌクレオチドドナー鋳型とカップリングした、遺伝子編集複合体の負荷による、CRISPR相同性指向修復を使用することにより達成することができる。SQZを使用する、類似の方法、すなわち、IL-2のmRNA、プラスミドDNAの負荷を使用する、および/またはIL-2のための、一本鎖オリゴヌクレオチドドナー鋳型とカップリングした、遺伝子編集複合体の負荷による、CRISPR相同性指向修復を使用するさらなる実験を行って、抗原特異的T細胞応答を活性化する抗原提示細胞の能力が、IL-2の上方調節によりさらに増強され得るのかどうかについて評価する。
(実施例2)
混合PBMCAPCにより誘発される、抗原特異的免疫応答が、混合PBMC内の、単球の亜集団中の、M1マクロファージ表現型の促進により、さらに増強され得るのかどうかを決定するために、初代ヒト混合PBMC集団に、TLR4(LPSの標的)、IFN-γ、およびIL-12の発現を上方調節する薬剤を負荷し、抗原特異的免疫応答を、抗原特異的T細胞の細胞傷害性について、IFN-γの産生、四量体染色またはフローサイトメトリーにより測定することができる。
初代ヒト混合PBMC集団を、複数のヒトドナーから単離する(10M細胞/mL)。具体的には、OVAタンパク質、ならびにTLR4、IFN-γ、および/またはIL-12のmRNAの各々10~50μMを、SQZにより、細胞内に送達し、IFN-γ産生、四量体アッセイまたはT細胞媒介性細胞傷害性により測定される、抗原特異的免疫応答のレベルを、SQZ条件と対照との間で比較し、この場合、TLR4、IFN-γ、および/またはIL-12のmRNAを、SQZ化(Endo)の非存在下で、PBMCAPCと共にインキュベートする。TLR4、IFN-γ、および/またはIL-12の上方調節は、フローサイトメトリー(TLR4、IFN-γの細胞内染色)またはELISA(IFN-γ分泌、IL-12)によりアッセイすることができる。次いで、PBMCAPCを、OVA特異的CD8+レスポンダー細胞と共に、1:1の刺激因子:エフェクター比で共培養し、IL-2(100U/mL)の非存在下または存在下で培養することができる。18時間後、上清を、各条件から採取し、IFN-γの産生のレベルを、IFN-γ ELISA(Biolegend)により評価することができる。
代替的実験では、TLR4、IFN-γ、および/またはIL-12のmRNAの代わりに、TLR4、IFN-γ、およびIL-12の上方調節は、SQZを直接使用する、TLR4、IFN-γ、および/またはIL-12のタンパク質の負荷により達成することができる。
(実施例3)
抗原特異的T細胞を活性化し、抗原特異的T細胞の毒性を誘導する、抗原提示細胞の能力が、ある特定の免疫チェックポイント調節因子の阻害または下方調節により増強され得るのかどうかを決定するために、初代ヒト混合PBMC集団に、PD-1を阻害または下方調節する薬剤を負荷し、抗原特異的T細胞の細胞傷害性を、共培養後に、フローサイトメトリーにより測定する。
初代ヒト混合PBMC集団を、複数のヒトドナーから単離する(10M細胞/mL)。具体的には、OVAタンパク質、およびPD-1に対するshRNAの各々10~50μMを、SQZにより、細胞内に送達し、フローサイトメトリーにより測定される、T細胞媒介性細胞傷害性のレベルを、SQZ条件と対照との間で比較し、この場合、PD-1 shRNAを、SQZ化(Endo)の非存在下で、PBMCAPCと共にインキュベートする。PD-1の下方調節は、フローサイトメトリーによりアッセイすることができる。次いで、PBMCAPCを、OVA特異的CD8+レスポンダー細胞と共に、1:1の刺激因子:エフェクター比で共培養し、IL-2(100U/mL)の非存在下または存在下で培養する。18時間後、抗原特異的T細胞の活性化および抗原特異的T細胞の毒性における、PBMCAPCの効果を、四量体染色およびフローサイトメトリーによりアッセイすることができる。
代替的実験では、PD-1 shRNAの代わりに、PD-1の阻害を、小分子阻害剤のSQZ負荷により達成することができるか、またはPD-1の下方調節を、SQZを使用する、PD-1 siRNAもしくはCRIPSR、ZFN、およびTALENSなどの遺伝子編集酵素もしくは複合体のうちの1つもしくは複数の負荷により達成することができる。
(実施例4)
本実施例は、in vitroにおいて、抗原特異的T細胞応答を活性化する抗原提示細胞の能力が、ある特定の共刺激分子の過剰発現(または上方調節)により増強され得ることを、部分的に示す。
材料および方法
抗原特異的T細胞応答を活性化する抗原提示細胞の能力が、共刺激分子の過剰発現により増強され得るのかどうかを決定するために、SQZを使用して、OVA抗原を、IL-2のmRNAまたはIL-12のmRNAのいずれかと共に、樹状細胞に送達した後、OVA特異的OT-I細胞と共に共培養し、引き続きELISAを使用してIFN-γの分泌を測定した。具体的には、-8日目に、骨髄由来マウスDC(BMDC)を、C56BL/6Jマウスから採取し、完全成長RMPI 1640+2-メルカプトエタノール(55μM)、組換えマウスGM-CSF(20ng/mL)、および組換えマウスIL-4(10ng/mL)を含有する培養培地中で維持した。-5日目に、2倍濃度の2-メルカプトエタノール、GM-CSF、およびIL-4を保有する、半容量のRPMIを添加することにより、GM-CSFおよびIL-4を補充した(補充)。-1日目に、GM-CSFおよびIL-4の補充を繰り返した。0日目に、BMDCを回収し、LPS(100EU/mL)およびIFN-γ(100ng/mL)中、37℃で、15分間ごとに撹拌しながら、1時間成熟させた。その後、成熟BMDCを、10μg/mLのOvaタンパク質と共にインキュベートする(Ovaのエンドサイトーシス)か、Ovaだけ(5μg/mL)をSQZ負荷するか、IL-2のmRNAだけ(50μg/mL)をSQZ負荷するか、IL-12のmRNAだけ(50μg/mL)をSQZ負荷するかまたは(i)OvaおよびマウスIL-2のmRNA、もしくは(ii)OVAおよびマウスIL-12のmRNA(50μg/mL)のいずれかをSQZ負荷した。陽性対照として、BMDCを、Ova最小エピトープを含有するペプチドで、パルス処理した(SIINFEKLによるパルス)。次いで、上記の通りにプロセシングされたBMDCを、精製OT-I細胞と共に、1:10の比において、三連で共培養した。共培養の1日後、上清を回収し、IFN-γの分泌を、ELISAにより測定したところ、その結果は、in vitroにおける、共刺激分子の過剰発現を伴うかまたは伴わずに、抗原負荷BMDCにより刺激された、抗原特異的T細胞応答の量を示す。
結果
IFN-γ ELISAの結果は、SQZによりOvaを送達されたBMDC(OvaのSQZ)により誘導されるOva特異的応答の増加が、Ovaと共にインキュベートされたBMDCと比較して、小幅であったのに対し;SQZによりOvaおよびIL-12のmRNAを共送達されたBMDC内の、Ova特異的応答は、Ovaだけを負荷されたBMDCと比較して、大幅に大きかった(約4倍)(***p<0.001)(図1B)ことを示した。まとめると、これらのデータは、抗原提示細胞により誘発される、in vitroにおける、抗原特異的T細胞応答が、抗原(OVAなど)のSQZ負荷に加えて、ある特定の共刺激分子(IL-12など)のSQZ負荷の場合、さらに増強され得ることを示す。驚くべきことに、Ova特異的応答の増加は、OvaおよびIL-2のmRNAをSQZ負荷されたBMDCと、Ovaだけを負荷されたBMDCとの間では、大幅に異ならなかった(図1)。
(実施例5)
本実施例は、in vivoにおいて、CD8+T細胞応答を活性化する抗原提示細胞の能力が、共刺激分子の過剰発現(または上方調節)により増強され得ることを、部分的に示す。
材料および方法
CD8+T細胞応答を活性化する抗原提示細胞の能力が、共刺激分子の過剰発現により増強され得るのかどうかを決定するために、SQZを使用して、OVA抗原、およびIL-12をコードするmRNAを、樹状細胞に共送達した後、マウスへ注射し、引き続き細胞内サイトカイン染色(ICS)およびフローサイトメトリーを使用してCD8+T細胞応答について解析した。具体的には、-8日目に、骨髄由来マウスDC(BMDC)を、C56BL/6Jマウスから採取し、完全成長RMPI 1640+2-メルカプトエタノール(55μM)、組換えマウスGM-CSF(20ng/mL)、および組換えマウスIL-4(10ng/mL)を含有する培養培地中で維持した。-5日目に、2倍濃度の2-メルカプトエタノール、GM-CSF、およびIL-4を保有する、半容量のRPMIを添加することにより、GM-CSFおよびIL-4を補充した(補充)。-1日目に、GM-CSFおよびIL-4の補充を繰り返した。0日目に、BMDCを回収し、LPS(100EU/mL)およびIFN-γ(100ng/mL)中、37℃で、15分間ごとに撹拌しながら、1時間成熟させた。その後、成熟BMDCを、10μg/mLのOvaタンパク質と共にインキュベートする(Ovaのエンドサイトーシス)か、Ovaだけ(5μg/mL)をSQZ負荷するかまたはOvaおよびマウスIL-12のmRNA(50μg/mL)をSQZ負荷した。陽性対照として、BMDCを、Ova最小エピトープを含有するペプチドで、パルス処理した(SIINFEKLによるパルス)。次いで、プロセシングされたBMDCを、それぞれのレシピエントマウス(マウス1匹当たりの3E7細胞/マウス;5匹のマウス/群)に注射した。7日間後、脾臓細胞を採取し、Ova最小エピトープ(SIINFEKL)により、再抗原投与し、IFN-γを、細胞内サイトカイン染色(ICS)により測定し、フローサイトメトリーを使用して定量した(図2A)。IFN-γ ICSの定量は、in vivoにおける、共刺激分子の過剰発現を伴うかまたは伴わずに、抗原負荷BMDCにより刺激された、CD8+T細胞応答の量を示す。
結果
IFN-γ ICS解析は、OvaをSQZにより負荷されたBMDC(OvaだけのSQZ)により誘導されるCD8+T細胞応答の増加が、Ovaと共にインキュベートされたBMDCと比較して、小幅であったのに対し;OvaおよびIL-12のmRNAをSQZにより負荷されたBMDC内の応答は、Ovaだけを負荷されたBMDCと比較して大きかった(約2倍)(#P<0.005)(図2B)ことを示した。まとめると、これらのデータは、抗原提示細胞により誘発される、CD8+T細胞応答が、抗原(OVAなど)のSQZ負荷に加えて、共刺激分子(IL-12など)のSQZ負荷の場合、さらに増強され得ることを示す。
(実施例6)
樹状細胞(DC)は、DCがそれらのコグネイトT細胞に遭遇する確率が最も高い、リンパ節(LN)内で、T細胞応答を、最も効率的にプライミングする。この理由で、抗原をSQZ負荷されたDCは、ワクチン接種後において、DCのLNへのトラフィッキングを改善した、より強力なT細胞応答をプライミングし得る。この仮説を査定するために、SQZ負荷DCを、静脈内(IV)投与またはリンパ節内(iLN)投与し、T細胞応答の大きさを、2つの投与経路の間で比較した。
材料および方法
DCを、GM-CSFおよびIL-4中で、8日間、マウス骨髄から分化させた。分化の8日目に、DCを、LPSおよびIFNg中で、1時間成熟させ、次いで、5ug/mLのオボアルブミンタンパク質(OVA)を、SQZ負荷した。次いで、これらの、SQZ負荷DCを、C57BL/6Jマウスに、IV注射またはiLN注射のいずれかにより、2つの異なる用量(1M/マウスまたは500k/マウス)で投与した。7日間後、脾臓を、ワクチン接種されたマウスから採取し、脾臓細胞の単一細胞懸濁液を生成した(図3A)。次いで、これらの脾臓細胞を、ex vivoにおいて、OVAと関連する、公知のH-2kb拘束性CD8 T細胞エピトープである、1ug/mLのSIINFEKLで再刺激した。再刺激の1時間後、タンパク質輸送阻害剤(GOLGIPLUG(商標)およびGOLGISTOP(商標))を添加して、サイトカインの分泌を防止し、刺激後における、細胞内のそれらの蓄積を可能とした。次いで、培養のさらに4時間後、脾臓細胞を採取し、細胞内サイトカイン染色のためにプロセシングして、IFN-γ陽性CD8 T細胞の同定、およびこの細胞集団中のIFN-γ応答の検出を可能とした。
結果
図3Bに示される通り、いずれの用量においても、SQZ負荷DCのiLN投与は、IV投与よりも抗原特異的なCD8 T細胞を結果としてもたらした。iLN投与により達成された応答は、IV投与により達成される応答の3.6~4.7倍の範囲であった。これらの結果は、抗原をSQZ負荷されたDCによる、DCのLNへのトラフィッキングの改善が、より強力なT細胞応答がプライミングされることを可能としえたことを示唆する。
(実施例7)
樹状細胞(DC)は、DCがそれらのコグネイトT細胞に遭遇する確率が最も高い、リンパ節(LN)内で、T細胞応答を、最も効率的にプライミングする。この理由で、抗原を負荷されたDCは、ワクチン接種後において、DCのLNへのトラフィッキングを改善した、より強力なT細胞応答をプライミングし得る。CD62Lおよび/またはCCR7など、ある特定のホーミング分子の過剰発現は、LNへのトラフィッキングを改善する一助となり得る。CD62Lが、リンパ球を血液から高内皮細動脈を介して二次リンパ組織へと侵入させるのに対し、CCR7は、リンパ球を脾臓およびLNのT細胞域へとトラフィッキングさせる。本研究では、DCに、CD62L mRNAまたはCCR7 mRNAのそれぞれを、SQZ負荷して、SQZ媒介性負荷が、これらのホーミング分子のより高い発現レベルを容易とし得るのかどうかについて調査した。
材料および方法
DCを、GM-CSFおよびIL-4中で、8日間、マウス骨髄から分化させた。分化の8日目に、DCに、100ug/mLの、CD62LコードmRNAまたはCCR7コードmRNAを、SQZ負荷した。フローサイトメトリーを使用して、SQZの4時間後および24時間後に、CD62LおよびCCR7の表面発現について査定した(図4A)。
結果
CD62L mRNAをSQZ負荷されたDCは、非処理DC、および無関係のmRNA構築物をSQZ負荷されたDCよりも高いCD62Lの発現を示した(図4B)。SQZの4時間後、CD62Lの発現は、CD62L mRNA SQZ群では、他の陰性対照群と比較した場合、3倍となった。24時間後、CD62Lは、非処理、および無関係mRNA処理DC内の発現が、自然に増加していると考えられた。にもかかわらず、CD62L mRNAをSQZ負荷されたDCは、対照と比較して、CD62L発現の約1.5倍の増強を依然として示した。これらの結果は、SQZ媒介性負荷が、mRNA送達を介する、ホーミング分子の発現の増強を達成するのに使用され得ることを示す(図4B)。他方、CCR7 mRNAのSQZ負荷によるCCR7発現の増強は、非処理対照、および無関係のmRNA対照に対して、SQZの4時間後の時点だけにおいて観察された(図4C)。24時間後までに、すべてのSQZ群は、カーゴに関わらず、同様の、CCR7の表面発現を示した(図4C)。
(実施例8)
樹状細胞(DC)などの抗原提示細胞の成熟は、Tリンパ球の活性化において、重要な役割を果たす共刺激分子である、CD80、CD86、CD83などの表現型成熟リガンドを伴う。4-1BBリガンド(4-1BBLまたはCD137L)は、T細胞の活性化を媒介する、共刺激リガンドである。IFN-α2などのインターフェロンは、樹状細胞など、抗原提示細胞の分化および成熟において、重要な役割を果たす。本研究では、PBMCに、CD86 mRNAまたはIFN-α2 mRNAのそれぞれをSQZ負荷して、SQZ媒介性負荷が、PBMCの異なるサブセット内で、これらの分子のより高い発現レベルを容易とし得るのかどうかについて調査した。
材料および方法
初代ヒトPBMC集団を、複数のヒトドナーから単離した(10M細胞/mL)。PBMCを、非処理のまま(NC)にするか;室温において、空のペイロードでSQZプロセシングする(空のSQZ)するか、またはPBMCにCD86をコードするmRNA(100ug/mL)もしくはIFNα2をコードするmRNA(100ug/mL)をSQZ負荷した。SQZプロセシングの4時間後、負荷したPBMCを、B細胞(CD19+)、T細胞(CD86+)、NK細胞(CD56+)、および単球(CD14+)の組成、ならびにCD86のそれぞれの表面発現について、フローサイトメトリーを介して解析した。IFN-α2の発現を測定するために、細胞を、4時間、GOLGIPLUG(商標)またはGOLGISTOP(商標)と共にインキュベートして、分泌を阻害した。次いで、蓄積されたIFN-α2について、細胞内染色により解析した。
結果
図5Aに示される通り、CD86 mRNAの、PBMC内のSQZ負荷は、B細胞(CD19+)、T細胞(CD86+)、NK細胞(CD56+)内の、表面CD86発現を提示する細胞の量を、非処理PBMC、および空のペイロードでSQZプロセシングされたPBMCと比較して、大幅に増加させた。単球(CD14+)は、CD86を固有に発現し、CD86 mRNAのSQZ負荷は、表面発現を大幅にはモジュレートしなかった(図5A)。図5Bに示される通り、CD86 mRNAの、PBMC内のSQZ負荷は、B細胞(CD19+)、T細胞(CD86+)、NK細胞(CD56+)、および単球(CD14+)の、すべてのサブセット内の、細胞内IFN-α2発現を提示する細胞の量を、非処理PBMCおよび空のペイロードでSQZプロセシングされたPBMCと比較して、大幅に増加させた。
(実施例9)
樹状細胞(DC)などの抗原提示細胞の成熟は、Tリンパ球の活性化において、重要な役割を果たす共刺激分子である、CD80、CD86、CD83などの表現型成熟リガンドを伴う。4-1BBリガンド(4-1BBLまたはCD137L)は、T細胞の活性化を媒介する、共刺激リガンドである。過剰発現させると、これらの共刺激分子(例えば、CD86、4-1BBL)は、抗原提示細胞の成熟および/または機能を改善し得る。本研究では、PBMCに、CD86および4-1BBL mRNAのそれぞれを、SQZ負荷して、これらの共刺激分子をコードするmRNAをSQZプロセシングにより送達した後の経時的表面発現レベルについて調査した。
材料および方法
初代ヒトPBMC集団を、複数のヒトドナーから単離した(10M細胞/mL)。PBMCを、室温において、空のペイロードでSQZプロセシングする(空のSQZ負荷)するか、またはPBMCにCD86をコードするmRNAもしくは4-1BBLをコードするmRNA(100ug/mL)のいずれかをSQZ負荷した。SQZプロセシングの後、PBMCを、CD86または4-1BBLの表面発現について、フローサイトメトリーを介して、経時的(4時間、24時間、48時間、および72時間)に解析した。
結果
図6Aに示される通り、CD86 mRNAの、PBMC内のSQZ負荷は、SQZプロセシングの4時間後および24時間後において、表面CD86発現を提示するT細胞サブセット(CD3+)の量を、空のペイロードでSQZプロセシングされたPBMC(0%)と比較して大幅に増加させた(>50%)。SQZ負荷T細胞サブセット内の、CD86+細胞の量は、SQZプロセシングの24時間後および72時間後に、わずかに漸減したが、PBMCのうちの約30%は、依然として、表面CD86発現を提示した。図6Bに示される通り、4-1BBL mRNAの、PBMC内のSQZ負荷は、SQZプロセシングの4時間後において、表面CD86発現を提示するT細胞サブセット(CD3+)の量を、空のペイロードでSQZプロセシングされたPBMC(0%)と比較して増加させた(>20%)。しかし、SQZプロセシングの72時間後、表面4-1BBLを提示したPBMCは、2%未満であった。これらの結果は、mRNAのSQZ負荷により誘導される、タンパク質発現の程度および持続時間が、異なる候補mRNAにより変動したことを示す。
(実施例10)
mRNAの修飾が、SQZ負荷によるmRNAの送達の後における翻訳効率に影響を及ぼし得るかどうかを決定するために、ヒトPBMCに、未改変eGFPまたは5-メトキシウリジン骨格(5mou)で改変されたeGFPを、SQZ負荷した。
材料および方法
初代ヒトPBMC集団を、複数のヒトドナーから単離した(10M細胞/mL)。PBMCを、室温において、多様なmRNA濃度(0~200ug/mL)で、未改変eGFPをコードするmRNAまたは5mou改変eGFPをコードするmRNAのいずれかで、SQZプロセシングした。SQZプロセシングの後、PBMCを、フローサイトメトリーを使用する、平均蛍光強度(MFI)を介して、eGFP発現について解析した。
結果
図7に示される通り、eGFPまたは5mou-eGFP mRNAの、PBMC内のSQZ負荷は、T細胞サブセット(CD3+)内のMFIを増加させた。eGFPまたは5mou-eGFPのいずれかについて、MFIは、SQZプロセシングで使用されるmRNA濃度が増加するにつれて増加した。しかし、被験濃度では、eGFPのSQZ負荷によりもたらされるMFIの増加は、5mou-eGFPのSQZ負荷による場合より大きいことから、mRNAの5mou修飾は、SQZ媒介性送達の後における翻訳を増強しなかったことが示される。
(実施例11)
サイトカインの、抗原提示細胞内のSQZ負荷が、サイトカインの発現および/または分泌を増加させ得るのかどうかについて研究するために、PBMCに、IL-2、IFNαまたはIL-12aのmRNAをそれぞれSQZ負荷した。
材料および方法
初代ヒトPBMC集団を、複数のヒトドナーから単離した(10M細胞/mL)。PBMCを、室温において、非処理のまま(NC)にするか、空のペイロードでSQZプロセシングする(空のSQZ負荷)するかまたはIL-12をコードするmRNA(50ug/mLのIL-12α mRNA+50ug/mLのIL-12β)、IFNαをコードするmRNA(100ug/mL)またはIL-2をコードするmRNA(100ug/mL)をSQZ負荷した。SQZプロセシングの後、PBMCを、37℃で、4時間インキュベートした。上清を回収し、ELISAにより、IL-12、IFNαまたはIL-2の発現を測定した。
結果
図8A、8B、および8Cに示される通り、IL-2、IFNαまたはIL-12aのmRNAの、PBMC内のSQZ負荷は、SQZプロセシングされたPBMCによる、IL-2、IFNαまたはIL-12aの、それぞれの上清への分泌を大幅に増加させた。これらの結果は、mRNAの、PBMC内の、SQZ媒介性送達が、サイトカインの発現および分泌を増加させるのに使用され得ることを示した。