本願は、コンピュータ技術分野に関し、特に、マテリアルハンドリング方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器に関する。
本願は2018年11月14日に中国特許局に提出された、出願番号が2018113537268で、出願の名称が「マテリアルハンドリング方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
電子商取引の飛躍的な発展に伴い、物流業界は発展するようになり、日常の電子商取引注文ハンドリング中に、マテリアルの積み下ろしや搬送は必然である。現在、マテリアルの積み下ろしや搬送は、一般的に、人工的な搬送や積み下ろし手段を採用しているが、このような積み下ろし手段は、作業効率が低く、且つ、積み下ろしのとき、コンテナは、地面と相当な高さの差があるため、積み下ろしが困難であり、人的資源や物的資源が多く消費され、これにより、マテリアルハンドリング効率が低いという問題はある。なお、複数の電子商取引注文により必要とされているマテリアルは多くあるため、従来の技術において、同じマテリアルのピックアンドプレースはよく繰り返され、マテリアルハンドリング効率はさらに低下するようになる。
本願により提供されるさまざまな実施例によれば、マテリアルハンドリング方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器を提供する。
コンピュータ機器により実行されるマテリアルハンドリング方法であって、前記方法は、
マテリアル識別子を取得するステップであって、前記マテリアル識別子により識別されるマテリアルは、前記マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管されるステップと、
未ハンドリング注文には、前記マテリアル識別子が含まれると、
一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップと、
前記一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、前記一時保管棚において、前記マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するための一時保管命令をトリガーするステップと、を含む。
マテリアルハンドリング装置であって、
マテリアル識別子を取得するための取得モジュールであって、前記マテリアル識別子により識別されるマテリアルは、前記マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される取得モジュールと、
未ハンドリング注文には、前記マテリアル識別子が含まれると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるための調べモジュールと、
前記一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、前記一時保管棚において、前記マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するための一時保管命令をトリガーするための一時保管モジュールと、を含む。
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶された不揮発性記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令が1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、1つ又は複数のプロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。
メモリとプロセッサとを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。
本願の1つ又は複数の実施例の詳細説明は、以下の図面及び記述において行われる。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲により明らかになる。
本願の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するため、以下に実施例の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は本願のいくつかの実施例のみであり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法の応用環境図である。
1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法のフローチャートである。
1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図である。
他の実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図である。
他の実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図である。
1つの実施例において、注文ハンドリングの論理的概略図である。
1つの実施例において、マテリアルハンドリング装置のモジュール構造図である。
他の実施例において、マテリアルハンドリング装置のモジュール構造図である。
1つの実施例において、コンピュータ機器の内部構造図である。
本願の目的、技術案及び利点をより明瞭にするために、以下、実施例及び図面を参照しながら、本願について、さらに詳細に説明する。本明細書に記載される具体的な実施例は、本願を限定するためではなく、本願を解釈するためにのみ用いられる。
図1は、1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法の応用環境図である。図1を参照し、当該マテリアルハンドリング方法は、マテリアルハンドリングシステムに応用される。当該マテリアルハンドリングシステムは、マテリアルピッキングロボット110、操作端末120、一時保管棚130及びサーバ140を含む。マテリアルピッキングロボット110、操作端末120及びサーバ140の間は、ネットワークを介して接続されることができる。マテリアルピッキングロボット110、操作端末120及びサーバ140は、いずれも単独的に当該マテリアルハンドリング方法を実行するために用いられることができ、マテリアルピッキングロボット110、操作端末120及びサーバ140は、協同して当該マテリアルハンドリング方法を実行するために用いられることもできる。操作端末120は、具体的に、デスクトップ端末又はモバイル端末であってもよく、モバイル端末は、具体的に、タブレットパソコン又はノートパソコンなどのうちの少なくとも1つであってもよい。サーバ140は、具体的に、独立なサーバであってもよく、複数の独立なサーバにより構成されるサーバクラスタであってもよい。当業者は、図1に示されるシステムにより、本願の技術案が適応されるシステムが限定されないと理解することができ、具体的なシステムは、図に示されるコンピュータ機器より多くの又はより少ないコンピュータ機器を含むか、または、異なるコンピュータ機器配置を有することができる。
具体的に、サーバ140は、注文を受信した後に、所定の注文配分アルゴリズムにしたがって注文を各操作領域に対応する操作端末120に配分する。それぞれの注文には、少なくとも1つのマテリアル識別子SKU(Stock Keeping Unit、最小在庫管理ユニット)が含まれる。服を例として、1つの仕様、色及びスタイルの服の商品は、唯一のSKUに対応する。倉庫内のそれぞれの商品は、その対応するSKUがあり、SKUによりこの唯一の商品を決定することができると理解することができる。
操作端末120は、配分される注文に基づき、これらの注文に必要なマテリアルのマテリアル識別子リストを生成する。当該マテリアル識別子リストは、SKUリスト及びそれぞれのSKUに必要な数量を含む。当然ながら、マテリアル識別子リストは、サーバ140中に生成されてもよい。このようにして、サーバ140は、マテリアル識別子リストを調べて、複数の優先度方策に基づいてマテリアルピッキング順序を決定し、当該マテリアルピッキング順序にしたがってマテリアルボックスをピッキングするようにマテリアルピッキングロボット110に通知する。未ハンドリング注文は、未だに操作端末に配分されていない注文、および、すでに操作端末に配分されたが、未だに注文壁に載せられていない注文を含む。つまり、未だに注文壁に載せられていない注文は、すべて未ハンドリング注文である。
マテリアルピッキングロボット110は、マテリアルピッキング前又はマテリアルピッキング後に、ピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を取得することができ、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれ、且つ、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルがこの後に必要とされると判定されると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べ、一時保管棚において、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、当該一時保管命令に基づいて当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管し、または、当該一時保管命令により、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管するように従業員に指示する。このようにして、マテリアルピッキングロボット110は、単独に当該マテリアルハンドリング方法を完了するために用いられることができる。
当然ながら、マテリアルピッキングロボット110は、さらに、マテリアルピッキング後に、ピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を端末120(又はサーバ140)に送信することができる。このようにして、操作端末120(又はサーバ140)は、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれ、且つ、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルがこの後に必要とされると判定されると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べて、一時保管棚において、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令を送信し、当該一時保管命令により、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管するようにマテリアルピッキングロボット110に指示し、または、当該一時保管命令により、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管するように従業員に指示する。このようにして、操作端末120(又はサーバ140)は、単独に当該マテリアルハンドリング方法を完了するために用いられることもできる。
図2は、1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法のフローチャートである。本実施例では、主に、当該マテリアルハンドリング方法がコンピュータ機器に適用される場合を例として説明し、当該コンピュータ機器は、図1におけるマテリアルピッキングロボット110、操作端末120、又はサーバ140であってもよい。図2を参照し、当該マテリアルハンドリング方法は、具体的に、以下のようなステップを含む。
S202において、マテリアル識別子を取得し、マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。
マテリアル識別子(SKU)は、1つのマテリアルのみを識別するために用いられ、数字、アルファベット及び符号のうちの少なくとも1つの文字を含む文字列であってもよい。マテリアルボックスは、マテリアル保管用の容器である。通常、1つのマテリアルボックスにおいて、1種のSKUのマテリアルのみが保管され、且つ、複数のマテリアルボックスにおいて、SKUが同様のマテリアルが保管される場合がある。当然ながら、1つのマテリアルボックスにおいて、複数のSKUのマテリアルが保管されてもよい。マテリアルボックスは、通常、倉庫棚上に保管され、1つの倉庫棚において、複数のマテリアルボックスが保管されてもよい。
マテリアルピッキングロボットとは、マテリアルボックスを倉庫棚からマテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニットまでピッキングした後に、操作領域に移すためのモバイルロボットである。操作領域は、注文ハンドリングを行う領域である。操作領域の数量は、1つ又は複数である。サーバは、注文が新しく入ってきたら、注文を操作領域に配分してハンドリングすることができる。それぞれのマテリアルピッキングロボットは、それぞれの操作領域でハンドリングされる注文のためにマテリアルピッキングを行うことができる。
操作領域には、一時保管棚及び注文棚が保管できる。一時保管棚は、マテリアル又はマテリアルボックスを一時的に保管するために用いられる。通常、一時保管棚上に保管されるマテリアル又はマテリアルボックスにおけるマテリアルは、この後に未ハンドリング注文に必要なマテリアルである。注文棚は、現在のハンドリング注文に必要なマテリアルを保管するために用いられる。注文棚におけるそれぞれの注文ユニットは、それぞれ1つ注文に必要なマテリアルを保管するために用いられる。
操作領域には、さらに、操作端末が保管されることができる。各操作領域の操作端末は、マテリアル識別子リストを含む、一時保管棚上に保管されるマテリアル又はマテリアルボックスの情報を記録や管理することができる。サーバは、注文が新しく入ってきたら、各操作端末のマテリアル識別子リストを調べて、複数の要素を組み合わせて注文をどの操作端末に配分するかを决定することができる。通常、注文を配分する際に、注文を対応するマテリアル識別子リストにおいて当該注文に含まれるマテリアル識別子が最も多く含まれる操作領域の操作端末に優先して配分する。このようにして、マテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、ハンドリング効率を向上させることができる。操作端末は、マテリアルピッキングロボットとインタラクションし、マテリアル又はマテリアルボックスを一時保管棚に保管し、および、マテリアルを当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文ユニットに保管するようにマテリアルピッキングロボットに指示するために用いられることができる。操作端末は、さらに、マテリアル又はマテリアルボックスを一時保管棚に保管し、および、マテリアルを当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文ユニットに保管するように従業員に指示するために用いられることができる。
1つの実施例において、マテリアルピッキングロボットは、多層で縦方向に分散されるマテリアルボックス保管ユニット及び移動可能なマテリアルピッキングフォークを含む。具体的に、マテリアルピッキングロボットは、構造が、一方が多層で縦方向に分散されるマテリアルボックス保管ユニットであり、他方が移動可能なマテリアルピッキングフォークであるという両面構造であってもよい。当該マテリアルピッキングフォークは、縦方向に移動することもできれば、横方向に移動することもでき、さらに、回転することもできる。マテリアルピッキングフォークは、倉庫棚上からマテリアルボックスをピッキングしてマテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に置くために用いられる。当然ながら、マテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に、いずれもマテリアルボックスが保管されると、マテリアルピッキングロボットは、マテリアルピッキングフォークを用いてマテリアルボックスをピッキングした後に、さらに、当該マテリアルボックスを当該マテリアルピッキングフォーク上に保管し続けることができる。つまり、マテリアルピッキングロボットが倉庫からピッキングしたマテリアルボックスは、マテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に位置することもできれば、マテリアルピッキングロボットのマテリアルピッキングフォーク上に位置することもできる。マテリアルピッキングフォークは、実際に、1つのマテリアルボックス保管ユニットとして見なされることもできる。
具体的に、マテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニットの層数と倉庫棚の層数とは、必ずしも同様ではなく、且つ、層の高さも、必ずしも同様ではない。マテリアルピッキングロボットは、マテリアルピッキング際に、縦方向に移動可能なマテリアルピッキングフォークがピッキング対象のマテリアルボックスの倉庫棚での高さ位置に移動し、マテリアルピッキングフォークのマテリアルピッキングアームを横方向に移動することにより、マテリアルボックスをマテリアルピッキングフォークに移動し、そして、マテリアルピッキングフォークをマテリアルピッキングロボット上に使用可能なマテリアルボックス保管ユニットの高さ位置に回転及び/又は縦方向に移動し、マテリアルピッキングアームを用いてピッキングされたマテリアルボックスをマテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に移動する。
1つの具体的な実施例において、注文棚は、播種壁(又は注文壁)とも呼ばれている。播種壁において、それぞれのユニットは、1つの注文に対応する。播種とは、注文に必要なマテリアルを対応するユニットに入れる過程である。注文に必要なマテリアルがすべて揃ったら、このユニットにあるマテリアルを移し出し、そして、新しい注文をこのユニットに配分する。
具体的に、マテリアルピッキングロボットは、マテリアル倉庫棚からマテリアルボックスをピッキングした後に、操作端末にピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を送信することができる。マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。マテリアルボックスには、1種のSKUのマテリアルのみが保管されると、当該マテリアルボックスは当該SKUのみに対応し、例えば、マテリアル識別子SKU1により識別されるマテリアルはSKU1に対応するマテリアルボックスに保管される。マテリアルボックスには、複数のSKUのマテリアルが含まれると、当該マテリアルボックスは、これらのSKUに対応し、例えば、SKU1のマテリアル及びSKU2のマテリアルは、1つのマテリアルボックスに保管されると、当該マテリアルボックスは、同時にSKU1及びSKU2に対応する。
他の実施例において、操作領域は複数あると、マテリアルピッキングロボットは、マテリアル倉庫棚からマテリアルボックスをピッキングした後に、サーバにピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を送信する際に、マテリアルピッキングロボットが位置する操作領域に対応する操作領域識別子を同時に送信することができる。このようにして、サーバは、当該マテリアルピッキングロボットがどの操作領域の注文マテリアルピッキングに参与するかを知り、次に、当該操作領域の注文データ及び一時保管棚の一時保管データを確認してこの後の操作を行うことができる。
1つの実施例において、マテリアルピッキングロボットにより送信されるマテリアル識別子は複数ある。マテリアルピッキングロボットは、さらに、各マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を送信することもできる。
S204において、未ハンドリング注文はマテリアル識別子を含むと、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。
未ハンドリング注文は、未だに操作端末に配分されていない注文、および、すでに操作端末に配分されたが、未だに注文壁に載せられていない注文を含む。つまり、未だに注文壁に載せられていない注文は未ハンドリング注文である。それぞれの操作領域に保管される注文棚上の注文ユニットは限られていると理解することができる。サーバは、操作領域の注文棚上に使用可能な注文ユニットがある際にのみ、当該操作領域のために新しい注文を配分し、これらの注文は操作領域の現在のハンドリング注文であり、操作領域に配分されていない注文は未ハンドリング注文である。本発明の実施例において、注文は、必要なマテリアルのマテリアル識別子及びマテリアル識別子の数量を含む。当然ながら、注文は、さらに、注文番号及び注文バーコードなどのデータを含むことができる。
具体的に、操作端末は、ローカルにまたはサーバを介してマテリアルピッキングロボットにより送信されるマテリアル識別子が現在のハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子であるかどうかを調べることができる。そうである場合、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要な数量のマテリアルを取り出し、当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文ユニットに保管するようにマテリアルピッキングロボットに通知するか、または、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要な数量のマテリアルを取り出し、当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文ユニットに保管するように従業員に通知する。
当然ながら、マテリアルピッキングロボット自身も、マテリアルピッキングロボットにより送信されるマテリアル識別子が現在のハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子であるかどうかを調べることができる。そうである場合、本機器はマテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要な数量のマテリアルを取り出し、当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文ユニットに保管するように制御する。
例えば、注文1は注文ユニットaに対応し、3つのマテリアルAを取得する必要があり、注文2は注文ユニットbに対応し、1つのマテリアルAを取得する必要がある。マテリアルピッキングロボットにより現在のピッキングされた、マテリアルAが保管されるマテリアルボックスに対し、操作端末は、3つのマテリアルAを注文ユニットaに保管し、1つのマテリアルAを注文ユニットbに保管するようにマテリアルピッキングロボット又は従業員に指示する。
さらに、マテリアルピッキングロボットにより送信されるマテリアル識別子は現在のハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子ではなく、または、マテリアルピッキングロボット又は従業員は現在のハンドリング注文に基づいてマテリアルボックスからマテリアルピッキングを完了した後に、マテリアルピッキングロボットにより送信されるマテリアル識別子が未ハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子であるかどうかを引き続き調べることができる。そうである場合、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるが、そうではない場合、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに戻すか、又は当該マテリアルボックスを他の操作プラットフォーム又は搬送機器に移動するように現在の又は他のマテリアルピッキングロボットに通知する。
操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に保管するように毎回制御した後に、現在の保管マテリアル又はマテリアルボックスの一時保管ユニットのユニット識別子、および、一時保管ユニット上に保管されるマテリアル又はマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を記録することができ、操作端末は、さらに、マテリアルピッキングロボットがマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚から取り出すように毎回制御した後に、当該一時保管ユニットのユニット識別子に対応して記録されたマテリアル識別子を削除することができると理解することができる。このようにして、操作端末は、一時保管棚のどの一時保管ユニットにどのようなマテリアルが保管されているかを知り、マテリアル又はマテリアルボックスを一時保管棚に保管する必要がある際に、使用可能な一時保管ユニットがまだあるかどうかを調べることができる。
1つの実施例において、操作端末により受信されたマテリアル識別子は複数あると、操作端末は、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数にしたがって高から低へ順次ハンドリングすることができる。
S206において、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、一時保管命令は、一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するために用いられる。
一時保管命令は、一時保管を指示するためのコンピュータプログラムであってもよい。一時保管命令は、一時保管を指示するための可視的な通知であってもよい。一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うことは、マテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚に一時保管することであってもよく、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚に一時保管することであってもよい。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると調べると、マテリアルピッキングロボットに一時保管命令を送信し、当該一時保管命令には、マテリアルピッキングロボットが使用可能な一時保管ユニットに向かうように指示するルートが携帯されており、マテリアルピッキングロボットは、当該ルートにしたがってマテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管することができ、または、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管することができる。
当然ながら、マテリアルピッキングロボット自身も、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると調べると、一時保管命令をトリガーし、本機器がマテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管し、または、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管するように制御することができる。
他の実施例において、操作端末は、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると調べると、さらに、ディスプレイに使用可能なユニットのユニット識別子を表示し、マテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管し、または、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管するように従業員に通知することができる。マテリアルを一時保管する必要があると、操作端末は、未ハンドリング注文に必要な当該マテリアルの数量を統計し、当該数量をディスプレイに表示することにより、一時保管数量を従業員にリマインドすることができる。
上記マテリアルハンドリング方法において、マテリアル識別子を取得した後に、即ち、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれ、つまり、この後の注文に、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルが必要とされると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べて、一時保管棚において、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又は当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚に一時保管するように指示する。このようにして、マテリアル識別子を採用してマテリアルを識別し、マテリアルボックスを採用してマテリアルを保管し、マテリアルボックス又はマテリアルを一時保管可能な一時保管棚を提供してこの後に必要なマテリアル又は当該マテリアルが保管されているマテリアルボックスを一時保管し、頻繁で重複なマテリアルピッキングによる時間消耗は回避され、マテリアルハンドリング効率を向上させる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しないと、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する総合優先度を調べるステップと、第1の取り除き命令をトリガーするステップと、を含み、前記第1の取り除き命令は、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しないと調べると、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する総合優先度を調べる。総合優先度は、対応するマテリアルボックスが必要とされる回数に正の関係があり、マテリアルボックスが必要とされる回数は、必要とされる当該マテリアルボックスに含まれるすべてのSKUの未ハンドリング注文の数量を示す。
マテリアルボックスには、1つのSKUのみが含まれると、当該マテリアルボックスの総合優先度は、必要とされる当該SKUの未ハンドリング注文の数量に正の関係があり、マテリアルボックスには、複数のSKUが含まれると、当該マテリアルボックスの総合優先度は、必要とされるこれらのSKUの未ハンドリング注文の数量に正の関係がある。つまり、必要とされるマテリアルボックス内のSKUの未ハンドリング注文の数量は多いほど、マテリアルボックスに対応する総合優先度は高く、操作端末又はサーバは、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように指示するための第1の取り除き命令をトリガーすることができる。
さらに、操作端末又はサーバは、第1の取り除き命令により、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスの第1の取り除き命令を取り除くように、マテリアルボックスをピッキングしたマテリアルピッキングロボット又は他のロボットに指示することができる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、前記第1の取り除き命令に基づき、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを搬送機器に移動するステップを含み、搬送機器は、マテリアルボックスを現在の操作領域から他の操作領域に移すために用いられる。例えば、第1の取り除き命令に基づき、対応する必要とされる回数が最も少ないマテリアルボックスを搬送機器に移動することができる。
搬送機器は、コンベヤーベルト又は他のロボットであってもよい。具体的に、マテリアルボックスをピッキングしたマテリアルピッキングロボット及び他のマテリアルピッキングロボットは、当該第1の取り除き命令に基づき、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを搬送機器に移動することができる。本明細書における搬送機器は、マテリアルボックスを現在の操作領域から他の操作領域に移すために用いられる。異なる操作領域間に搬送機器を設けることができ、各操作領域は、取り除かれるマテリアルボックスを搬送機器を介して当該マテリアルボックスが必要とされる操作領域に移すことができると理解することができる。
1つの実施例において、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる前に、さらに、マテリアルボックスの到達時間及び/又は到達順序に基づいてマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達したかどうかを検出するステップ、及びマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達すると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行するステップ、を含む。
選択的に、操作端末又はサーバは、それぞれの操作領域に配分される未ハンドリング注文全体の状況、場所地図、搬送対象のマテリアルボックスの位置、及びマテリアルピッキングロボットの位置などの1つ又は複数の要素に基づき、各マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスの到達順序に対して時間及び/又は順序の企画を行い、各マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスの所定の到達時間及び/又は所定の到達順序を設定する。所定の到達時間及び/又は所定の到達順序は、上記の1つ又は複数の要素に基づいてリアルタイムに更新されることができ、当該到達時間は、特定の具体的な時点又は特定の期間であってもよい。
操作端末、サーバ又はマテリアルピッキングロボットは、各マテリアルボックスが対応する、配分される操作領域(即ち、現在の操作領域)に到達する到達時間及び/又は到達順序を記録し、当該到達時間と所定の到達時間とを、及び/又は、到達順序と所定の到達順序とを比較することができる。到達時間が所定の到達時間よりも小さい(即ち、時間が早まる)、及び/又は、到達順序が所定の到達順序よりも小さい(即ち、順序が繰り上がる)と、当該マテリアルは早めに現在の操作領域に到達する。このとき、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行することができる。
1つの実施例において、マテリアルボックスは早めに現在の操作領域に到達しなかった(即ち、時間通りに、及び/又は、順に到達するか、又は、時間遅れに/順序遅れに到達する)と判定すると、当該マテリアルボックスに基づいてマテリアルを直接ピッキングして注文の準備を行うことができ、当該マテリアルボックスを一時保管する必要がなく、早めに現在の操作領域に到達しなかったマテリアルボックスに対するハンドリング効率を向上させる。
図3は、1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図を示している。図3を参照し、操作端末はマテリアルピッキングロボットがマテリアルピッキングするまで待機する(即ち、マテリアルボックスが到達するまで待機する)。マテリアルピッキングロボットは操作領域に到達する(即ち、マテリアルボックスが到達する)と、操作端末にマテリアル識別子を送信する。操作端末は、未ハンドリング注文に当該マテリアル識別子が含まれるかどうかを調べて、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれると、マテリアルボックスの到達時間及び/又は到達順序に基づいてマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達したかどうか(即ち、マテリアルボックスが早めに到達したかどうか)を検出し、マテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達する(マテリアルボックスが早めに到達する)と、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットがあるかどうかを調べて、そうである場合(使用可能な一時保管ユニットある)、このマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行い、そうではない場合(使用可能な一時保管ユニットがない)、必要とされる回数が最も少ない一時保管マテリアルボックスを取り除き、そして、新たにピッキングされたマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行う。未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれない(マテリアルボックスが早めに到達しなかった)場合、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行った後に、マテリアルボックスを返す。操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルピッキングするまで再度待機し、すべての注文に対して注文の準備を完了させるまで操作する。
本実施例において、新たにピッキングされたマテリアルボックスを保管する使用可能な一時保管ユニットがないと、総合優先度が最も低い、つまり、この後に必要とされる回数が最も少ない一時保管マテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管し、できる限りマテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、1つのマテリアルボックスに1つのSKUのみが保管されると、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量、つまり、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが必要とされる回数を統計することができる。このようにして、操作端末又はサーバは、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットが存在しないと調べると、一時保管棚に対応するマテリアル識別子リストにおけるそれぞれのマテリアル識別子に対し、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を調べて、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する必要回数を得ることができる。現在のピッキングされたマテリアルボックスが必要とされる回数を、一時保管棚上のマテリアルボックスが必要とされる回数と比較し、現在のピッキングされたマテリアルボックスが必要とされる回数より少ない回数のマテリアルボックスを取り除き、一時保管ユニットを解放して現在のピッキングされたマテリアルボックスを一時保管する。
本実施例において、新たにピッキングされたマテリアルボックスを保管する使用可能な一時保管ユニットがないと、この後に必要とされる回数が現在のマテリアルボックスの必要回数より少ない一時保管マテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管し、できる限りマテリアルボックス重複ピッキングの回数を削減し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を決定するステップと、決定される数量が所定の数量を超えると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行するステップと、決定される数量が所定の数量を超えないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするステップと、を含み、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
所定の数量は、予め設定された、一時保管するマテリアルボックスの数量制限条件である。マテリアルボックスが必要とされる回数が当該所定の数量を超えると、マテリアルボックスが一時保管できると判定する。
具体的に、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量、つまり、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが必要とされる回数を統計することができる。統計された当該数量を所定の数量と比較し、統計された数量が所定の数量を超えると、マテリアルボックスが一時保管できると判定し、引き続き一時保管操作を実行し、統計された数量が所定の数量を超えないと、マテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定し、マテリアルピッキング命令をトリガーし、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。マテリアルピッキング操作を行うのは、マテリアルをピッキングしたマテリアルピッキングロボットであってもよく、他の領域のロボットであってもよく、従業員であってもよい。
図4は、1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図を示している。図4を参照し、操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルピッキングするまで待機する(即ち、マテリアルボックスが到達するまで待機する)。マテリアルピッキングロボットは操作領域に到達する(即ち、マテリアルボックスが到達する)と、操作端末にマテリアル識別子を送信する。操作端末は、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量(即ち、新たにピッキングされたマテリアルボックスの未ハンドリング注文における必要回数)を統計し、統計された数量が所定の数量を超えるかどうかを判断し、統計された数量が所定の数量を超える(即ち、マテリアルボックスが一時保管できる)場合、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットがあるかどうかを調べ、そうである場合(使用可能な一時保管ユニットある)、このマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行い、そうではない場合(使用可能な一時保管ユニットがない)、必要とされる回数が最も少ない一時保管マテリアルボックスを取り除き、そして、このマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行う。統計された数量が所定の数量を超えない(即ち、マテリアルボックスを一時保管する必要がない)場合、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行う。操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルピッキングするまで再度待機し、すべての注文に対して注文の準備を完了させるまで操作することができる。
本実施例において、新たにピッキングされたマテリアルボックスのこの後に必要とされる回数が所定の回数を超えた後に一時保管し、数量が限られた一時保管ユニットを合理的に利用し、必要回数が少ないマテリアルの大量一時保管により、必要回数が多いマテリアルには使用可能な一時保管ユニットがないことを回避する。
1つの実施例において、マテリアルボックスはマテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に位置し、マテリアルピッキングロボットは多層で縦方向に並んでいるマテリアルボックス保管ユニットを含み、当該取得ハンドリング方法は、さらに、マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を決定するステップと、マテリアルボックス保管ユニットの層数は、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さに正の関係があり、決定された層数が所定の層数に達すると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行するステップと、決定された層数が所定の層数に達しないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするステップと、を含み、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
所定の層数は、予め設定された、一時保管するマテリアルボックスの位置制限条件である。マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数が当該所定の層数に達すると、マテリアルボックスが一時保管できると判定する。マテリアルボックス保管ユニットの層数は、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さに正の関係があり、つまり、マテリアルボックス保管ユニットの層数が大きいほど、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さが大きい。所定の層数は、例えば、第4層などである。
具体的に、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を決定することができる。決定された層数を所定の層数と比較し、決定された層数が所定の層数に達すると、マテリアルボックスが一時保管できると判定し、引き続き一時保管操作を実行し、決定された層数が所定の層数に達しないと、マテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定し、そして、マテリアルピッキング命令をトリガーし、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。マテリアルピッキング操作を行うのは、マテリアルをピッキングしたマテリアルピッキングロボットであってもよく、他の領域のロボットであってもよく、従業員であってもよい。
本実施例において、マテリアルボックスの層数が大きいほど、ピックアップや保管は困難で、時間がかかるため、このようにして、新たにピッキングされたマテリアルボックスが位置する層数が所定の層数に達する場合のみに一時保管され、できる限り高層マテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、さらに、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの具体的な実施例において、1つのマテリアルボックスに1つのSKUのみが保管されると、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を優先して決定することができ、決定された層数が所定の層数に達すると、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管すると判定する。決定された層数が所定の層数に達しないと、未ハンドリング注文に当該マテリアル識別子が含まれるかどうかを調べ、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれない場合、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定する。未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれる場合、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を決定し、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルが必要とされる回数を得る。決定される数量が所定の数量を超えないと、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定する。決定される数量が所定の数量を超えると、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管すると判定する。
当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管すると判定した後に、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。調べることにより、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在する場合、直接に一時保管する。調べることにより、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しない場合、層数が高いことにより一時保管と判定する状況下で、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する必要回数を調べて、対応する必要とされる回数が最も少ないマテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管する。必要とされる回数が大きいことにより一時保管と判定する状況下で、対応する必要回数が新たなマテリアルボックスの必要回数より少ないマテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管する。一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する必要回数が新たなマテリアルボックスが必要とされる回数より多い場合、新たなマテリアルボックスを一時保管しない。
1つの実施例において、一時保管ユニットは、マテリアルボックス一時保管ユニット及びマテリアル一時保管ユニットを含み、一時保管命令は、マテリアルボックス一時保管命令及びマテリアル一時保管命令を含み、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーするステップは、一時保管棚には、使用可能なマテリアルボックス一時保管ユニットが存在すると、マテリアルボックス一時保管命令をトリガーするステップ、マテリアルボックス一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを指示するために用いられ、及び/又は、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、マテリアル一時保管命令をトリガーするステップ、を含み、マテリアル一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子により識別されるマテリアルを指示するために用いられる。
具体的に、マテリアルボックス一時保管ユニットは、マテリアルボックス保管用のユニットである。マテリアル一時保管ユニットは、マテリアル保管用のユニットである。つまり、一時保管棚は、マテリアルボックスを一時保管する棚であってもよく、マテリアルを一時保管する棚であってもよい。本発明の実施例において、一時保管棚を介してマテリアルボックスを一時保管することにより、マテリアルボックスの重複ピッキング率を低下し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。マテリアルボックスを一時保管することは、実質上、マテリアルを一時保管することであり、マテリアルボックスを一時保管する時間的コスト及び空間的コストが高いため、本発明の実施例において、さらに、マテリアルボックスを一時保管する必要がなく、マテリアル自身を一時保管することができる。一時保管棚はマテリアルを一時保管するために用いられると、より多くの種類のマテリアルを一時保管するように、それぞれの一時保管ユニットの体積を減少することができる。操作領域の従業員は、マテリアルピッキングロボット上のマテリアルボックスからマテリアルをピッキングする際に、システムはこのマテリアルを一時保管する必要があると発見する場合、システムは、一定量の余分なマテリアルを取り出してそれらを一時保管棚の指定されたユニットに入れるように従業員にリマインドする。この後にこのマテリアルが必要とされる際に、一時保管棚の指定されたユニットから一定の数のマテリアルを直接に取り出すことができる。
マテリアルボックス重複ピッキングとは、マテリアルピッキングロボットが1つのマテリアルボックスを操作領域に搬送して注文マテリアルを準備した後に、当該マテリアルボックスを返還し、この後に、当該マテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされる注文はまた生じると、マテリアルピッキングロボットは、当該マテリアルボックスを再度搬送する必要があることである。マテリアルボックス重複ピッキングによりシステムの運行効率が低下することは明白である。
本実施例において、一時保管棚を介してマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管することにより、マテリアルボックスの重複ピッキング率を低下し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。また、マテリアルを一時保管する際に、より多くの種類のマテリアルを一時保管するように、一時保管ユニットの体積を減少することができ、さらに、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、マテリアル一時保管命令をトリガーするステップは、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、未ハンドリング注文の必要とされるマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を調べるステップと、数量に対応するマテリアル一時保管命令をトリガーするステップと、を含み、マテリアル一時保管命令は、数量のマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように指示するために用いられる。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚に使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると判定すると、未ハンドリング注文により受信されたマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を統計し、マテリアルピッキングロボットに当該数量に対応するマテリアル一時保管命令を送信することができ、マテリアルピッキングロボットは、当該数量のマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管する。操作端末は、当該数量のマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように従業員に通知することができる。
当然ながら、マテリアルピッキングロボット自身は、一時保管棚に使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると判定すると、未ハンドリング注文により受信されたマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を統計し、マテリアル一時保管命令をトリガーし、本機器が当該数量のマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように制御することができる。
例を挙げて説明すると、操作端末は、SKU1のマテリアル識別子を受信し、未ハンドリング注文にSKU1が含まれると、一時保管し、且つ、一時保管数量がこれらの未ハンドリング注文の必要な数量に等しい。例えば、播種壁には、2件のSKU1が必要とされ、ハンドリング対象の注文には、5件のSKU1が必要とされると、合計7件を取り出し、この後に使用できるように、2件は、従業員によって直接に播種壁に入れられ、5件は、指定された一時保管ユニットに入れられる。
図5は、1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図を示している。図5を参照し、操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルピッキングするまで待機する(即ち、マテリアルボックスが到達するまで待機する)。マテリアルピッキングロボットは操作領域に到達する(即ち、マテリアルボックスが到達する)と、操作端末にマテリアル識別子を送信する。操作端末は、未ハンドリング注文に当該マテリアル識別子が含まれるかどうか(即ち、マテリアルは一時保管される必要があるかどうか)を確認し、未ハンドリング注文には当該マテリアル識別子が含まれる(即ち、マテリアルは一時保管される必要がある)場合、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットがあるかどうかを調べ、そうである場合(使用可能な一時保管ユニットがある)、一時保管する必要がある数量を決定し、当該数量のマテリアルを一時保管する。そうではない場合(使用可能な一時保管ユニットがない)、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行った後にマテリアルボックスを返す。未ハンドリング注文には当該マテリアル識別子(即ち、マテリアルは一時保管される必要がない)が含まれない場合、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行い、マテリアルボックスを返す。操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルピッキングするまで再度待機し、すべての注文に対して注文の準備を完了させるまで操作することができる。
本実施例において、この後に未ハンドリング注文に必要なマテリアルのデータにしたがって一時保管棚において、マテリアルを一時保管し、さらに、マテリアルハンドリング効率及び注文ハンドリング効率を向上させる。
1つの実施例において、マテリアルピッキングロボットは多層で縦方向に並んでいるマテリアルボックス保管ユニットを含むと、マテリアルピッキングロボットは高い。マテリアルボックスはマテリアルピッキングロボットの高層のマテリアルボックス保管ユニットに保管される場合、従業員は直接にマテリアルボックスにおけるマテリアルをピッキングすることが困難である。このとき、操作端末は、マテリアルピッキングロボットが所定の層数に達したマテリアルボックスを取り、一時保管棚のマテリアルボックス一時保管ユニットに保管するように制御することができる。所定の層数に達しないマテリアルボックスは一時保管されず、マテリアルボックスにおけるマテリアルを直接に取って一時保管棚のマテリアル一時保管ユニットに入れるように従業員に通知する。
なお、操作端末は、さらに、マテリアルピッキングロボットが所定の層数に達したマテリアルボックスをマテリアルピッキングフォーク上に移動するように制御し、マテリアルピッキングフォークを用いて従業員が操作可能な高さに縦方向に移動した後に、先にマテリアルピッキングフォーク上のマテリアルボックスにおけるマテリアルを取り出して一時保管棚のマテリアル一時保管ユニット又は注文棚上の注文ユニットに入れるように従業員に通知することができる。マテリアルピッキングフォーク上のマテリアルボックスのマテリアルピッキングが完了された後に、マテリアルピッキングロボットは、これらのマテリアルボックスをマテリアルピッキングロボットの元のマテリアルボックス一時保管ユニットに戻して保管し、そして、従業員がマテリアルピッキングを行うように、所定の層数に達しないマテリアルボックスをマテリアルピッキングフォーク上に取る。効率を向上させるために、マテリアルピッキングロボットは高層のマテリアルボックスを戻す際に、従業員は、低層のマテリアルボックスにおけるマテリアルを取り出して一時保管棚のマテリアル一時保管ユニット又は注文棚上の注文ユニットに入れることができる。
上記実施例において、マテリアルボックスが一時保管される理由として、未ハンドリングの注文には、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされるためであるが、現在のハンドリング注文には、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされていないことを意味しないと理解することができる。操作端末は、マテリアルピッキングロボットがマテリアルボックスを一時保管棚に一時保管するように制御した後に、マテリアルピッキングロボット又は従業員が一時保管されたマテリアルボックスからマテリアルを注文棚の注文ユニットにピッキングして注文マテリアルの準備を完了するように引き続き制御することができる。例えば、現在の播種壁上の注文には、3件の特定なSKUが必要とされるが、未ハンドリング注文には、2件の該SKUが必要とされていると、該SKUのマテリアルボックスを一時保管し、そして、その中から3件を取り出して播種壁に対応するユニットに置き、そして、該SKUが必要とされる未ハンドリング注文は播種壁に配分された後に、この一時保管マテリアルボックスから2件を取り出して対応する播種壁ユニットに入れることができる。当然ながら、マテリアルボックスは一時保管されないと、現在のハンドリング注文には、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされる可能性があるため、マテリアルボックスは一時保管されないと、操作端末は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアルを取り出した後に、マテリアルボックスを返還するようにマテリアルピッキングロボットに通知する。
本発明の実施例において、マテリアルピッキングロボットにより搬送される最小単位は、棚ではなく、マテリアルボックスであり、即ち、マテリアルピッキングロボットは、1回に複数のマテリアルボックスを操作領域に搬送することができる。棚全体を搬送することに対して、単一のマテリアルボックスは体積が小さく、より柔軟である。また、それぞれの操作領域には、一時保管棚が設けられており、これにより、マテリアルピッキングロボットはマテリアルボックスを一時保管棚に一時的に保管して一時保管することができる。
1つの実施例において、一時保管棚は、プロンプトライト及び/又は表示装置が設けられることができる。具体的に、それぞれの一時保管ユニットには、1つのプロンプトライト及び/又は表示装置が設けられることができる。このようにして、マテリアルボックスが一時保管棚に保管された後に、当該マテリアルボックスが位置するユニットに設けられたプロンプトライト及び/又は表示装置を介して、注文棚にピッキングする必要があるマテリアルの数量を従業員にリマインドすることができる。例えば、赤色が1件で、黄色が2件であるなど、プロンプトライトの色によりマテリアルの数量を指示する。さらに、例えば、表示装置を介してマテリアルの数量を表示する。注文棚にも、プロンプトライト及び/又は表示装置が設けられることができる。(同一の注文において、一時保管棚及び注文棚上のプロンプトライト及び/又は表示装置は、同じ情報をリマインドし、例えば、従業員の誤った操作を防止するために、プロンプトライトが同じ色を表示する)、注文棚上の1つの注文に必要なマテリアル取得がすべて入れられた後に、サーバ又は操作端末は、当該注文をパッケージングして配達に出すようにリマインドすることができる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、各操作領域の一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を調べるステップと、新しく入ってきた注文に含まれるマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置する一時保管棚を決定するステップと、新しく入ってきた注文を決定された、一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分するステップと、を含む。当該マテリアルハンドリング方法は、具体的に、サーバに適用されることができる。
具体的に、新しい注文はサーバに到達すると、サーバは、各一時保管操作領域の一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を調べることができ、具体的に、各一時保管操作領域の一時保管棚のマテリアル識別子リストを調べることができる。新しく入ってきた注文に含まれるマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置する一時保管棚を決定し、新しく入ってきた注文を決定された、一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分する。つまり、この新しく入ってきた注文に必要なマテリアルはどの操作領域の一時保管棚に一時保管されるかにしたがって、当該新しく入ってきた注文をこの操作領域の操作端末に配分し、この操作領域に注文ハンドリングを行う。
この新しく入ってきた注文に必要なマテリアルは複数の一時保管棚に一時保管されると、この複数の一時保管棚に一時保管される、新しく入ってきた注文に必要なマテリアルの種類の数量をそれぞれ統計することができる。新しく入ってきた注文を、この新しく入ってきた注文に必要なマテリアルの種類の数量が最も多く一時保管されている一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分し、マテリアルボックスの重複ピッキングをできる限り回避し、マテリアルハンドリング効率を向上させる。
図6は、1つの実施例において、注文ハンドリングの論理的概略図を示している。図6を参照し、サーバは、注文が新しく入ってきたら、注文を操作領域の操作端末に配分することができる。操作端末は、現在のハンドリング注文を得て、現在のハンドリング注文に基づいて必要とされるマテリアルのマテリアル識別子リストを決定し、このようにして、サーバは、未ハンドリング注文及びマテリアル識別子リストに基づいてマテリアルボックス到達順序を決定し、マテリアルボックス到達順序に基づいてマテリアルピッキングロボットのマテリアルピッキング策を企画し、マテリアルをピッキングするようにマテリアルピッキングロボットに通知することができる。マテリアルピッキングロボットは、マテリアルボックスを操作領域にピッキングした後に、マテリアルピッキングロボット又は従業員は、現在のハンドリング注文にしたがって注文の準備を行う。操作領域の操作端末は、上記実施例に基づいてピッキングされたマテリアルボックスに対して一時保管ハンドリングを行うことができる。
注文棚の注文ユニット数量は限られており、それぞれの操作領域が同時にハンドリング可能な注文は限られていると理解することができる。このような状況下で、マテリアルボックス重複ピッキングの問題はよくある。マテリアルボックス重複ピッキングとは、マテリアルピッキングロボットは1つのマテリアルボックスを操作領域に搬送し、1つの注文の必要を満たした後に、マテリアルボックスを返還し、この後に、このマテリアルボックス中に保管される取得マテリアルがまた必要となる注文は生じるため、マテリアルピッキングロボットは、このマテリアルボックスを再度搬送する必要があることである。マテリアルボックス重複ピッキングにより、システムの運行効率は低下する。マテリアルボックスの重複ピッキングをできる限り回避するために、1つのマテリアルボックス到達順序を決定することにより、マテリアルボックス重複ピッキング率を最低になるようにすることができる。しかし、実際には、様々な要素によってマテリアルボックスが予め設定されたマテリアルボックス到達順序にしたがって操作領域に到達できないようにさせるため、このとき、一時保管棚を利用して一歩早めに到達したマテリアルボックスを一時保管することができ、このようにして、この後に、このマテリアルボックスに一時保管されるマテリアルが必要とされる注文は、一時保管棚からマテリアルを直接ピッキングして注文の準備を行うことができる。なお、一時保管棚を利用することにより、注文配分プロセスを最適化することができ、必要とされるマテリアルが一時保管棚にある注文を優先して当該一時保管棚が位置する操作領域に配分してハンドリングすることができる。
マテリアルボックス到達順序は、未ハンドリング注文において、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされる注文の数量を根拠として決定されることができる。未ハンドリングの注文において、マテリアルボックスに保管されるマテリアルが多く必要とされると、当該マテリアルボックスの到達順序は後に配列される。つまり、このマテリアルボックスに保管されるこれらのマテリアルが必要とされる未ハンドリング注文は、すべて注文棚に配分された後に、操作領域に到達するほうが最良であり、このようにして、このマテリアルボックスの重複ピッキングを回避することができる。
本実施例において、各操作領域の一時保管棚上のマテリアルボックスの一時保管状況に基づいて注文を配分することにより、できる限りマテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、上記方法は、さらに、一時保管棚に位置するマテリアルのマテリアル識別子が現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないかどうかを調べるステップと、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子が存在すると調べると、第2の取り除き命令をトリガーするステップと、を含み、第2の取り除き命令は、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子により識別される、対応するマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚に位置するマテリアルボックスに対して占用の調べを行いことにより、一時保管棚に位置するマテリアルボックスがすでにいずれの未ハンドリング注文にも必要とされていないかどうかを検出することができる。当該調べの頻度は、マテリアルピッキングハンドリングの作業期間が所定の期間に達するたびに、調べを開始するように設定されることができ、開始される調べは、一時保管棚上のマテリアルボックスのすべて又は一部に対して行うことができ、当該マテリアルボックスの一部は、指定されたマテリアルボックス又はランダムに選出されたマテリアルボックスであってもよい。
1つの実施例において、または、一時保管棚に位置する1つのマテリアルボックスの占用期間が所定の期間を超えたと検出すると、単独に当該マテリアルボックスに対して占用の調べを行うことができ、当該マテリアルボックス内のマテリアルがすべていずれの未ハンドリング注文にも必要とされていないかどうかを検出する。
マテリアルボックス内のマテリアルがすべていずれの未ハンドリング注文にも必要とされていないと判定すると、当該マテリアルボックスの誤った搬送、または、1つの注文がキャンセルになったことは発生した可能性があり、一時保管ユニットは、継続的に対応するマテリアルが保管されるマテリアルボックスによって占用されていることを示している。このため、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子が存在すると調べると、第2の取り除き命令をトリガーし、第2の取り除き命令は、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子により識別される、対応するマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられ、当該マテリアルボックスによる一時保管ユニットの占用を解除する。
一時保管棚上に一時保管されるマテリアルは、一般的に、二度とマテリアルボックスに戻らない。しかし、注文はキャンセルされると、1つの一時保管ユニットは継続的に1つのマテリアルによって占用されるため、注文に必要とされないマテリアルを定期的にチェックし、そして、それをマテリアルボックスに戻す。なお、一時保管ユニットの空間は限られているため、それぞれのユニットに一時保管されるマテリアルの数量は限定されており、一時保管する必要がある数量がユニット一時保管数量の上限を超える場合、複数のユニットを占用して同じ種類のマテリアルを一時保管することができる。
上記各実施例に係るフローチャートにおける各ステップは、矢印の指示にしたがって次第に表示されているが、これらのステップは、必ずしも矢印により指示される順序にしたがって次第に実行される必要がない。本明細書に明記されていない限り、これらのステップの実行は、厳格な順序的限定がなく、これらのステップはその他の順序にしたがって実行されることができる。また、上記各実施例におけるステップの少なくとも一部は複数のサブステップ又は複数の段階を含むことができ、これらのサブステップ又は段階は、必ずしも同じ時点に実行されて完了される必要がなく、異なる時点に実行されることができ、これらのサブステップ又は段階の実行順序は、必ずしも順番に行われる必要がなく、その他のステップ又はその他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と交替に又は入れ替わって実行されることができる。
図7に示すように、1つの実施例において、マテリアルハンドリング装置700を提供する。図7を参照し、当該マテリアルハンドリング装置700は、受信モジュール701、調べモジュール702及び一時保管モジュール703を含む。マテリアルハンドリング装置700に含まれる各モジュールは、すべて又は一部がソフト、ハードウェア又はそれらの組み合わせにより実現されることができる。
取得モジュール701は、マテリアル識別子を取得するために用いられ、マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。
調べモジュール702は、未ハンドリング注文はマテリアル識別子を含むと、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるために用いられる。
一時保管モジュール703は、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーするために用いられ、一時保管命令は、一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しないと、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する総合優先度を調べること、及び、第1の取り除き命令をトリガーすること、に用いられ、第1の取り除き命令は、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、第1の取り除き命令に基づき、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを搬送機器に移動するために用いられ、搬送機器は、マテリアルボックスを現在の操作領域から他の操作領域に移すために用いられる。
1つの実施例において、総合優先度は、対応するマテリアルボックスが必要とされる回数に正の関係があり、一時保管モジュール703は、さらに、対応する必要とされる回数が最も少ないマテリアルボックスを搬送機器に移動するために用いられる。
1つの実施例において、マテリアルボックスの到達時間及び/又は到達順序に基づいてマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達したかどうかを検出し、マテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達すると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。
1つの実施例において、調べモジュール702は、さらに、マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を決定し、決定される数量が所定の数量を超えると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行し、決定される数量が所定の数量を超えないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするために用いられ、マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
1つの実施例において、マテリアルボックスはマテリアルピッキングロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に位置し、マテリアルピッキングロボットは多層で縦方向に並んでいるマテリアルボックス保管ユニットを含む。調べモジュール702は、さらに、マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を決定し、マテリアルボックス保管ユニットの層数は、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さに正の関係があり、決定された層数が所定の層数に達すると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行し、決定された層数が所定の層数に達しないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするために用いられ、マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、一時保管棚には、使用可能なマテリアルボックス一時保管ユニットが存在すると、マテリアルボックス一時保管命令をトリガーするために用いられ、マテリアルボックス一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを指示するために用いられ、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、マテリアル一時保管命令をトリガーするために用いられ、マテリアル一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子により識別されるマテリアルを指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、未ハンドリング注文に必要なマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を調べること、及び数量に対応するマテリアル一時保管命令をトリガーするために用いられ、マテリアル一時保管命令は、数量のマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように指示するために用いられる。
図8に示すように、1つの実施例において、マテリアルハンドリング装置700は、さらに、各操作領域の一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を調べること、新しく入ってきた注文に含まれるマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置する一時保管棚を決定すること、及び、新しく入ってきた注文を、決定された一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分すること、に用いられる配分モジュール704を含む。
1つの実施例において、調べモジュール702は、さらに、一時保管棚に位置するマテリアルのマテリアル識別子が現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないかどうかを調べるために用いられる。一時保管モジュール703は、さらに、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子が存在すると調べると、第2の取り除き命令をトリガーするために用いられ、第2の取り除き命令は、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子により識別される、対応するマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
図9は、1つの実施例において、コンピュータ機器の内部構造図を示している。当該コンピュータ機器は、具体的に、図1におけるマテリアルピッキングロボット110、操作端末120又はサーバ140であってもよい。図9に示すように、当該コンピュータ機器は、システムバスを介して接続されるプロセッサ、メモリ及びネットワークインタフェースを含む。メモリは、不揮発性記憶媒体及び内部メモリを含む。当該コンピュータ機器の不揮発性記憶媒体には、操作システムが記憶されており、さらに、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されることができ、当該コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサはマテリアルハンドリング方法を実施する。当該内部メモリにも、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されることができ、当該コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサはマテリアルハンドリング方法を実行する。当業者であれば、図9に示される構造は、単に本願の技術案に関連する構造の一部のブロック図であり、本願の技術案が適応されるコンピュータ機器を限定するために用いられないと理解することができ、具体的なコンピュータ機器は、図に示される部品より数多くの又はより少ない部品を含むことができ、または、いくつかの部品を組み合わせたものであってもよく、または、部品構成が異なってもよい。当然ながら、コンピュータ機器は、さらに、表示スクリーン及び入力装置を含むことができ、コンピュータ機器の表示スクリーンは、液晶ディスプレイ又は電子インクディスプレイなどであってもよく、入力装置は、表示スクリーン上で覆われたタッチ層であってもよく、コンピュータ機器のケースに配置されたボターン、トラックボール又はタッチパッドであってもよく、外付けキーボード、タッチパッド又はマウスなどであってもよい。
1つの実施例において、本願により提供されるマテリアルハンドリング装置は、コンピュータ読み取り可能な命令の形で実現されることができ、コンピュータ読み取り可能な命令は、図9に示すコンピュータ機器で実行されることができ、コンピュータ機器の不揮発性記憶媒体には、図7に示す受信モジュール701、調べモジュール702及び一時保管モジュール703などの当該マテリアルハンドリング装置を構成する各命令モジュールが記憶されることができる。各命令モジュールにより構成されるコンピュータ読み取り可能な命令により、プロセッサは本明細書に記載の本願の各実施例に係るマテリアルハンドリング方法におけるステップを実行する。
例えば、図9に示すコンピュータ機器は、図7に示すマテリアルハンドリング装置700における取得モジュール701を介してマテリアル識別子を取得することができ、マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。調べモジュール702を介して、未ハンドリング注文はマテリアル識別子を含むと、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。一時保管モジュール703を介して、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、一時保管命令は、一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するために用いられる。
1つの実施例において、メモリとプロセッサとを含むコンピュータ機器を提供し、メモリには、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。ここで、マテリアルハンドリング方法のステップは、上記各実施例に係るマテリアルハンドリング方法におけるステップであってもよい。
1つの実施例において、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。ここで、マテリアルハンドリング方法のステップは、上記各実施例に係るマテリアルハンドリング方法におけるステップであってもよい。
当業者であれば、上記実施例の方法におけるフローのすべて又は一部を実現するには、コンピュータプログラムを介して関連するハードウェアにより完了されるように命令することができると理解することができ、前記プログラムは不揮発性コンピュータ読み取り可能な取記憶媒体に記憶されることができ、当該プログラムは実行されると、上記各方法の実施例のフローを含むことができる。本願により提供される各実施例に使用されるメモリ、記憶、データベース又はその他の媒体に対するすべての引用は、いずれも不揮発性及び/又は揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含むことができる。限定ではなく、説明するために、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張型SDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink) DRAM(SLDRAM)、メモリバス(RAMbus) ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)、及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの複数の形で得ることができる。
以上の実施例の各技術的特徴を、任意に組み合わせることができ、説明の簡潔上、上記実施例における各技術的特徴の可能な組み合わせをすべて説明しないが、これらの技術的特徴の組み合わせは矛盾しない限り、本明細書に記載の範囲内に含まれるべきである。
以上の実施例において、本願のいくつかの実施形態のみを示しており、具体的且つ詳細に説明したが、本発明の特許範囲を限定していると理解することができない。なお、当業者であれば、本願の構造から逸脱しない前提で、いくつかの変形や改善を行うことができ、これらはすべて本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願に係る特許の保護範囲は、添付される特許請求の範囲を基準とするべきである。
本願は、コンピュータ技術分野に関し、特に、マテリアルハンドリング方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器に関する。
本願は2018年11月14日に中国特許局に提出された、出願番号が2018113537268で、出願の名称が「マテリアルハンドリング方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
電子商取引の飛躍的な発展に伴い、物流業界は発展するようになり、日常の電子商取引注文ハンドリング中に、マテリアルの積み下ろしや搬送は必然である。現在、マテリアルの積み下ろしや搬送は、一般的に、人工的な搬送や積み下ろし手段を採用しているが、このような積み下ろし手段は、作業効率が低く、且つ、積み下ろしのとき、コンテナは、地面と相当な高さの差があるため、積み下ろしが困難であり、人的資源や物的資源が多く消費され、これにより、マテリアルハンドリング効率が低いという問題はある。なお、複数の電子商取引注文により必要とされているマテリアルは多くあるため、従来の技術において、同じマテリアルのピックアンドプレースはよく繰り返され、マテリアルハンドリング効率はさらに低下するようになる。
本願により提供されるさまざまな実施例によれば、マテリアルハンドリング方法、装置、記憶媒体及びコンピュータ機器を提供する。
コンピュータ機器により実行されるマテリアルハンドリング方法であって、前記方法は、
マテリアル識別子を取得するステップであって、前記マテリアル識別子により識別されるマテリアルは、前記マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管されるステップと、
未ハンドリング注文には、前記マテリアル識別子が含まれると、
一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップと、
前記一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、前記一時保管棚において、前記マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するための一時保管命令をトリガーするステップと、を含む。
マテリアルハンドリング装置であって、
マテリアル識別子を取得するための取得モジュールであって、前記マテリアル識別子により識別されるマテリアルは、前記マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される取得モジュールと、
未ハンドリング注文には、前記マテリアル識別子が含まれると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるための調べモジュールと、
前記一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、前記一時保管棚において、前記マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するための一時保管命令をトリガーするための一時保管モジュールと、を含む。
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶された不揮発性記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令が1つ又は複数のプロセッサにより実行されると、1つ又は複数のプロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。
メモリとプロセッサとを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサにより実行されると、前記プロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。
本願の1つ又は複数の実施例の詳細説明は、以下の図面及び記述において行われる。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲により明らかになる。
本願の実施例又は従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するため、以下に実施例の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は本願のいくつかの実施例のみであり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法の応用環境図である。
1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法のフローチャートである。
1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図である。
他の実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図である。
他の実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図である。
1つの実施例において、注文ハンドリングの論理的概略図である。
1つの実施例において、マテリアルハンドリング装置のモジュール構造図である。
他の実施例において、マテリアルハンドリング装置のモジュール構造図である。
1つの実施例において、コンピュータ機器の内部構造図である。
本願の目的、技術案及び利点をより明瞭にするために、以下、実施例及び図面を参照しながら、本願について、さらに詳細に説明する。本明細書に記載される具体的な実施例は、本願を限定するためではなく、本願を解釈するためにのみ用いられる。
図1は、1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法の応用環境図である。図1を参照し、当該マテリアルハンドリング方法は、マテリアルハンドリングシステムに応用される。当該マテリアルハンドリングシステムは、倉庫ロボット110、操作端末120、一時保管棚130及びサーバ140を含む。倉庫ロボット110、操作端末120及びサーバ140の間は、ネットワークを介して接続されることができる。倉庫ロボット110、操作端末120及びサーバ140は、いずれも単独的に当該マテリアルハンドリング方法を実行するために用いられることができ、倉庫ロボット110、操作端末120及びサーバ140は、協同して当該マテリアルハンドリング方法を実行するために用いられることもできる。操作端末120は、具体的に、デスクトップ端末又はモバイル端末であってもよく、モバイル端末は、具体的に、タブレットパソコン又はノートパソコンなどのうちの少なくとも1つであってもよい。サーバ140は、具体的に、独立なサーバであってもよく、複数の独立なサーバにより構成されるサーバクラスタであってもよい。当業者は、図1に示されるシステムにより、本願の技術案が適応されるシステムが限定されないと理解することができ、具体的なシステムは、図に示されるコンピュータ機器より多くの又はより少ないコンピュータ機器を含むか、または、異なるコンピュータ機器配置を有することができる。
具体的に、サーバ140は、注文を受信した後に、所定の注文配分アルゴリズムにしたがって注文を各操作領域に対応する操作端末120に配分する。それぞれの注文には、少なくとも1つのマテリアル識別子SKU(Stock Keeping Unit、最小在庫管理ユニット)が含まれる。服を例として、1つの仕様、色及びスタイルの服の商品は、唯一のSKUに対応する。倉庫内のそれぞれの商品は、その対応するSKUがあり、SKUによりこの唯一の商品を決定することができると理解することができる。
操作端末120は、配分される注文に基づき、これらの注文に必要なマテリアルのマテリアル識別子リストを生成する。当該マテリアル識別子リストは、SKUリスト及びそれぞれのSKUに必要な数量を含む。当然ながら、マテリアル識別子リストは、サーバ140中に生成されてもよい。このようにして、サーバ140は、マテリアル識別子リストを調べて、複数の優先度方策に基づいてマテリアルピッキング順序を決定し、当該マテリアルピッキング順序にしたがってマテリアルボックスをピッキングするように倉庫ロボット110に通知する。未ハンドリング注文は、未だに操作端末に配分されていない注文、および、すでに操作端末に配分されたが、未だに注文壁に載せられていない注文を含む。つまり、未だに注文壁に載せられていない注文は、すべて未ハンドリング注文である。
倉庫ロボット110は、マテリアルピッキング前又はマテリアルピッキング後に、ピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を取得することができ、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれ、且つ、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルがこの後に必要とされると判定されると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べ、一時保管棚において、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、当該一時保管命令に基づいて当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管し、または、当該一時保管命令により、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管するように従業員に指示する。このようにして、倉庫ロボット110は、単独に当該マテリアルハンドリング方法を完了するために用いられることができる。
当然ながら、倉庫ロボット110は、さらに、マテリアルピッキング後に、ピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を操作端末120(又はサーバ140)に送信することができる。このようにして、操作端末120(又はサーバ140)は、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれ、且つ、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルがこの後に必要とされると判定されると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べて、一時保管棚において、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令を送信し、当該一時保管命令により、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管するように倉庫ロボット110に指示し、または、当該一時保管命令により、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に一時保管するように従業員に指示する。このようにして、操作端末120(又はサーバ140)は、単独に当該マテリアルハンドリング方法を完了するために用いられることもできる。
図2は、1つの実施例において、マテリアルハンドリング方法のフローチャートである。本実施例では、主に、当該マテリアルハンドリング方法がコンピュータ機器に適用される場合を例として説明し、当該コンピュータ機器は、図1における倉庫ロボット110、操作端末120、又はサーバ140であってもよい。図2を参照し、当該マテリアルハンドリング方法は、具体的に、以下のようなステップを含む。
S202において、マテリアル識別子を取得し、マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。
マテリアル識別子(SKU)は、1つのマテリアルのみを識別するために用いられ、数字、アルファベット及び符号のうちの少なくとも1つの文字を含む文字列であってもよい。マテリアルボックスは、マテリアル保管用の容器である。通常、1つのマテリアルボックスにおいて、1種のSKUのマテリアルのみが保管され、且つ、複数のマテリアルボックスにおいて、SKUが同様のマテリアルが保管される場合がある。当然ながら、1つのマテリアルボックスにおいて、複数のSKUのマテリアルが保管されてもよい。マテリアルボックスは、通常、倉庫棚上に保管され、1つの倉庫棚において、複数のマテリアルボックスが保管されてもよい。
倉庫ロボットとは、マテリアルボックスを倉庫棚から倉庫ロボットのマテリアルボックス(マテリアルまたは在庫アイテム)保管ユニットまでピッキングした後に、操作領域に移すためのモバイルロボットである。操作領域は、注文ハンドリングを行う領域である。操作領域の数量は、1つ又は複数である。サーバは、注文が新しく入ってきたら、注文を操作領域に配分してハンドリングすることができる。それぞれの倉庫ロボットは、それぞれの操作領域でハンドリングされる注文のためにマテリアルピッキングを行うことができる。
操作領域には、一時保管棚及び注文棚が保管できる。一時保管棚は、マテリアル又はマテリアルボックスを一時的に保管するために用いられる。通常、一時保管棚上に保管されるマテリアル又はマテリアルボックスにおけるマテリアルは、この後に未ハンドリング注文に必要なマテリアルである。注文棚は、現在のハンドリング注文に必要なマテリアルを保管するために用いられる。注文棚におけるそれぞれの注文マテリアル保管ユニットは、それぞれ1つ注文に必要なマテリアルを保管するために用いられる。
操作領域には、さらに、操作端末が保管されることができる。各操作領域の操作端末は、マテリアル識別子リストを含む、一時保管棚上に保管されるマテリアル又はマテリアルボックスの情報を記録や管理することができる。サーバは、注文が新しく入ってきたら、各操作端末のマテリアル識別子リストを調べて、複数の要素を組み合わせて注文をどの操作端末に配分するかを决定することができる。通常、注文を配分する際に、注文を対応するマテリアル識別子リストにおいて当該注文に含まれるマテリアル識別子が最も多く含まれる操作領域の操作端末に優先して配分する。このようにして、マテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、ハンドリング効率を向上させることができる。操作端末は、倉庫ロボットとインタラクションし、マテリアル又はマテリアルボックスを一時保管棚に保管し、および、マテリアルを当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文マテリアル保管ユニットに保管するように倉庫ロボットに指示するために用いられることができる。操作端末は、さらに、マテリアル又はマテリアルボックスを一時保管棚に保管し、および、マテリアルを当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文マテリアル保管ユニットに保管するように従業員に指示するために用いられることができる。
1つの実施例において、倉庫ロボットは、多層で縦方向に分散されるマテリアルボックス保管ユニット及び移動可能な搬送部材を含む。具体的に、倉庫ロボットは、構造が、一方が多層で縦方向に分散されるマテリアルボックス保管ユニットであり、他方が移動可能な搬送部材であるという両面構造であってもよい。当該搬送部材は、縦方向に移動することもできれば、横方向に移動することもでき、さらに、回転することもできる。搬送部材は、倉庫棚上からマテリアルボックスをピッキングして倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に置くために用いられる。当然ながら、倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に、いずれもマテリアルボックスが保管されると、倉庫ロボットは、搬送部材を用いてマテリアルボックスをピッキングした後に、さらに、当該マテリアルボックスを当該搬送部材上に保管し続けることができる。つまり、倉庫ロボットが倉庫からピッキングしたマテリアルボックスは、倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に位置することもできれば、倉庫ロボットの搬送部材上に位置することもできる。搬送部材は、実際に、1つのマテリアルボックス保管ユニットとして見なされることもできる。
具体的に、倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニットの層数と倉庫棚の層数とは、必ずしも同様ではなく、且つ、層の高さも、必ずしも同様ではない。倉庫ロボットは、マテリアルピッキング際に、縦方向に移動可能な搬送部材がピッキング対象のマテリアルボックスの倉庫棚での高さ位置に移動し、搬送部材のマテリアルピッキングアームを横方向に移動することにより、マテリアルボックスを搬送部材に移動し、そして、搬送部材を倉庫ロボット上に使用可能なマテリアルボックス保管ユニットの高さ位置に回転及び/又は縦方向に移動し、マテリアルピッキングアームを用いてピッキングされたマテリアルボックスを倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に移動する。
1つの具体的な実施例において、注文棚は、播種壁(又は注文壁)とも呼ばれている。播種壁において、それぞれのユニットは、1つの注文に対応する。播種とは、注文に必要なマテリアルを対応するユニットに入れる過程である。注文に必要なマテリアルがすべて揃ったら、このユニットにあるマテリアルを移し出し、そして、新しい注文をこのユニットに配分する。
具体的に、倉庫ロボットは、マテリアル倉庫棚からマテリアルボックスをピッキングした後に、操作端末にピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を送信することができる。マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。マテリアルボックスには、1種のSKUのマテリアルのみが保管されると、当該マテリアルボックスは当該SKUのみに対応し、例えば、マテリアル識別子SKU1により識別されるマテリアルはSKU1に対応するマテリアルボックスに保管される。マテリアルボックスには、複数のSKUのマテリアルが含まれると、当該マテリアルボックスは、これらのSKUに対応し、例えば、SKU1のマテリアル及びSKU2のマテリアルは、1つのマテリアルボックスに保管されると、当該マテリアルボックスは、同時にSKU1及びSKU2に対応する。
他の実施例において、操作領域は複数あると、倉庫ロボットは、マテリアル倉庫棚からマテリアルボックスをピッキングした後に、サーバにピッキングされたマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を送信する際に、倉庫ロボットが位置する操作領域に対応する操作領域識別子を同時に送信することができる。このようにして、サーバは、当該倉庫ロボットがどの操作領域の注文マテリアルピッキングに参与するかを知り、次に、当該操作領域の注文データ及び一時保管棚の一時保管データを確認してこの後の操作を行うことができる。
1つの実施例において、倉庫ロボットにより送信されるマテリアル識別子は複数ある。倉庫ロボットは、さらに、各マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を送信することもできる。
S204において、未ハンドリング注文はマテリアル識別子を含むと、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。
未ハンドリング注文は、未だに操作端末に配分されていない注文、および、すでに操作端末に配分されたが、未だに注文壁に載せられていない注文を含む。つまり、未だに注文壁に載せられていない注文は未ハンドリング注文である。それぞれの操作領域に保管される注文棚上の注文マテリアル保管ユニットは限られていると理解することができる。サーバは、操作領域の注文棚上に使用可能な注文マテリアル保管ユニットがある際にのみ、当該操作領域のために新しい注文を配分し、これらの注文は操作領域の現在のハンドリング注文であり、操作領域に配分されていない注文は未ハンドリング注文である。本発明の実施例において、注文は、必要なマテリアルのマテリアル識別子及びマテリアル識別子の数量を含む。当然ながら、注文は、さらに、注文番号及び注文バーコードなどのデータを含むことができる。
具体的に、操作端末は、ローカルにまたはサーバを介して倉庫ロボットにより送信されるマテリアル識別子が現在のハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子であるかどうかを調べることができる。そうである場合、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要な数量のマテリアルを取り出し、当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文マテリアル保管ユニットに保管するように倉庫ロボットに通知するか、または、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要な数量のマテリアルを取り出し、当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文マテリアル保管ユニットに保管するように従業員に通知する。
当然ながら、倉庫ロボット自身も、倉庫ロボットにより送信されるマテリアル識別子が現在のハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子であるかどうかを調べることができる。そうである場合、本機器はマテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要な数量のマテリアルを取り出し、当該マテリアルが必要とされる注文に対応する注文マテリアル保管ユニットに保管するように制御する。
例えば、注文1は注文マテリアル保管ユニットaに対応し、3つのマテリアルAを取得する必要があり、注文2は注文マテリアル保管ユニットbに対応し、1つのマテリアルAを取得する必要がある。倉庫ロボットにより現在のピッキングされた、マテリアルAが保管されるマテリアルボックスに対し、操作端末は、3つのマテリアルAを注文マテリアル保管ユニットaに保管し、1つのマテリアルAを注文マテリアル保管ユニットbに保管するように倉庫ロボット又は従業員に指示する。
さらに、倉庫ロボットにより送信されるマテリアル識別子は現在のハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子ではなく、または、倉庫ロボット又は従業員は現在のハンドリング注文に基づいてマテリアルボックスからマテリアルピッキングを完了した後に、倉庫ロボットにより送信されるマテリアル識別子が未ハンドリング注文に含まれるマテリアル識別子であるかどうかを引き続き調べることができる。そうである場合、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるが、そうではない場合、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに戻すか、又は当該マテリアルボックスを他の操作プラットフォーム又は搬送機器に移動するように現在の又は他の倉庫ロボットに通知する。
操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚に保管するように毎回制御した後に、現在の保管マテリアル又はマテリアルボックスの一時保管ユニットのユニット識別子、および、一時保管ユニット上に保管されるマテリアル又はマテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を記録することができ、操作端末は、さらに、倉庫ロボットがマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管棚から取り出すように毎回制御した後に、当該一時保管ユニットのユニット識別子に対応して記録されたマテリアル識別子を削除することができると理解することができる。このようにして、操作端末は、一時保管棚のどの一時保管ユニットにどのようなマテリアルが保管されているかを知り、マテリアル又はマテリアルボックスを一時保管棚に保管する必要がある際に、使用可能な一時保管ユニットがまだあるかどうかを調べることができる。
1つの実施例において、操作端末により受信されたマテリアル識別子は複数あると、操作端末は、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数にしたがって高から低へ順次ハンドリングすることができる。
S206において、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、一時保管命令は、一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するために用いられる。
一時保管命令は、一時保管を指示するためのコンピュータプログラムであってもよい。一時保管命令は、一時保管を指示するための可視的な通知であってもよい。一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うことは、マテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚に一時保管することであってもよく、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚に一時保管することであってもよい。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると調べると、倉庫ロボットに一時保管命令を送信し、当該一時保管命令には、倉庫ロボットが使用可能な一時保管ユニットに向かうように指示するルートが携帯されており、倉庫ロボットは、当該ルートにしたがってマテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管することができ、または、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管することができる。
当然ながら、倉庫ロボット自身も、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると調べると、一時保管命令をトリガーし、本機器がマテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管し、または、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管するように制御することができる。
他の実施例において、操作端末は、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると調べると、さらに、ディスプレイに使用可能なユニットのユニット識別子を表示し、マテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管し、または、マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管棚の使用可能な一時保管ユニットに一時保管するように従業員に通知することができる。マテリアルを一時保管する必要があると、操作端末は、未ハンドリング注文に必要な当該マテリアルの数量を統計し、当該数量をディスプレイに表示することにより、一時保管数量を従業員にリマインドすることができる。
上記マテリアルハンドリング方法において、マテリアル識別子を取得した後に、即ち、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれ、つまり、この後の注文に、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルが必要とされると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べて、一時保管棚において、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックス又は当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルを一時保管棚に一時保管するように指示する。このようにして、マテリアル識別子を採用してマテリアルを識別し、マテリアルボックスを採用してマテリアルを保管し、マテリアルボックス又はマテリアルを一時保管可能な一時保管棚を提供してこの後に必要なマテリアル又は当該マテリアルが保管されているマテリアルボックスを一時保管し、頻繁で重複なマテリアルピッキングによる時間消耗は回避され、マテリアルハンドリング効率を向上させる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しないと、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する総合優先度を調べるステップと、第1の取り除き命令をトリガーするステップと、を含み、前記第1の取り除き命令は、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しないと調べると、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する総合優先度を調べる。総合優先度は、対応するマテリアルボックスが必要とされる回数に正の関係があり、マテリアルボックスが必要とされる回数は、必要とされる当該マテリアルボックスに含まれるすべてのSKUの未ハンドリング注文の数量を示す。
マテリアルボックスには、1つのSKUのみが含まれると、当該マテリアルボックスの総合優先度は、必要とされる当該SKUの未ハンドリング注文の数量に正の関係があり、マテリアルボックスには、複数のSKUが含まれると、当該マテリアルボックスの総合優先度は、必要とされるこれらのSKUの未ハンドリング注文の数量に正の関係がある。つまり、必要とされるマテリアルボックス内のSKUの未ハンドリング注文の数量は多いほど、マテリアルボックスに対応する総合優先度は高く、操作端末又はサーバは、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように指示するための第1の取り除き命令をトリガーすることができる。
さらに、操作端末又はサーバは、第1の取り除き命令により、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように、マテリアルボックスをピッキングした倉庫ロボット又は他のロボットに指示することができる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、前記第1の取り除き命令に基づき、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを搬送機器に移動するステップを含み、搬送機器は、マテリアルボックスを現在の操作領域から他の操作領域に移すために用いられる。例えば、第1の取り除き命令に基づき、対応する必要とされる回数が最も少ないマテリアルボックスを搬送機器に移動することができる。
搬送機器は、コンベヤーベルト又は他のロボットであってもよい。具体的に、マテリアルボックスをピッキングした倉庫ロボット及び他の倉庫ロボットは、当該第1の取り除き命令に基づき、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを搬送機器に移動することができる。本明細書における搬送機器は、マテリアルボックスを現在の操作領域から他の操作領域に移すために用いられる。異なる操作領域間に搬送機器を設けることができ、各操作領域は、取り除かれるマテリアルボックスを搬送機器を介して当該マテリアルボックスが必要とされる操作領域に移すことができると理解することができる。
1つの実施例において、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる前に、さらに、マテリアルボックスの到達時間及び/又は到達順序に基づいてマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達したかどうかを検出するステップ、及びマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達すると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行するステップ、を含む。
選択的に、操作端末又はサーバは、それぞれの操作領域に配分される未ハンドリング注文全体の状況、場所地図、搬送対象のマテリアルボックスの位置、及び倉庫ロボットの位置などの1つ又は複数の要素に基づき、各マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスの到達順序に対して時間及び/又は順序の企画を行い、各マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスの所定の到達時間及び/又は所定の到達順序を設定する。所定の到達時間及び/又は所定の到達順序は、上記の1つ又は複数の要素に基づいてリアルタイムに更新されることができ、当該到達時間は、特定の具体的な時点又は特定の期間であってもよい。
操作端末、サーバ又は倉庫ロボットは、各マテリアルボックスが対応する、配分される操作領域(即ち、現在の操作領域)に到達する到達時間及び/又は到達順序を記録し、当該到達時間と所定の到達時間とを、及び/又は、到達順序と所定の到達順序とを比較することができる。到達時間が所定の到達時間よりも小さい(即ち、時間が早まる)、及び/又は、到達順序が所定の到達順序よりも小さい(即ち、順序が繰り上がる)と、当該マテリアルは早めに現在の操作領域に到達する。このとき、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行することができる。
1つの実施例において、マテリアルボックスは早めに現在の操作領域に到達しなかった(即ち、時間通りに、及び/又は、順に到達するか、又は、時間遅れに/順序遅れに到達する)と判定すると、当該マテリアルボックスに基づいてマテリアルを直接ピッキングして注文の準備を行うことができ、当該マテリアルボックスを一時保管する必要がなく、早めに現在の操作領域に到達しなかったマテリアルボックスに対するハンドリング効率を向上させる。
図3は、1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図を示している。図3を参照し、操作端末は倉庫ロボットがマテリアルピッキングするまで待機する(即ち、マテリアルボックスが到達するまで待機する)。倉庫ロボットは操作領域に到達する(即ち、マテリアルボックスが到達する)と、操作端末にマテリアル識別子を送信する。操作端末は、未ハンドリング注文に当該マテリアル識別子が含まれるかどうかを調べて、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれると、マテリアルボックスの到達時間及び/又は到達順序に基づいてマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達したかどうか(即ち、マテリアルボックスが早めに到達したかどうか)を検出し、マテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達する(マテリアルボックスが早めに到達する)と、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットがあるかどうかを調べて、そうである場合(使用可能な一時保管ユニットある)、このマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行い、そうではない場合(使用可能な一時保管ユニットがない)、必要とされる回数が最も少ない一時保管マテリアルボックスを取り除き、そして、新たにピッキングされたマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行う。未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれない(マテリアルボックスが早めに到達しなかった)場合、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行った後に、マテリアルボックスを返す。操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルピッキングするまで再度待機し、すべての注文に対して注文の準備を完了させるまで操作する。
本実施例において、新たにピッキングされたマテリアルボックスを保管する使用可能な一時保管ユニットがないと、総合優先度が最も低い、つまり、この後に必要とされる回数が最も少ない一時保管マテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管し、できる限りマテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、1つのマテリアルボックスに1つのSKUのみが保管されると、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量、つまり、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが必要とされる回数を統計することができる。このようにして、操作端末又はサーバは、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットが存在しないと調べると、一時保管棚に対応するマテリアル識別子リストにおけるそれぞれのマテリアル識別子に対し、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を調べて、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する必要回数を得ることができる。現在のピッキングされたマテリアルボックスが必要とされる回数を、一時保管棚上のマテリアルボックスが必要とされる回数と比較し、現在のピッキングされたマテリアルボックスが必要とされる回数より少ない回数のマテリアルボックスを取り除き、一時保管ユニットを解放して現在のピッキングされたマテリアルボックスを一時保管する。
本実施例において、新たにピッキングされたマテリアルボックスを保管する使用可能な一時保管ユニットがないと、この後に必要とされる回数が現在のマテリアルボックスの必要回数より少ない一時保管マテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管し、できる限りマテリアルボックス重複ピッキングの回数を削減し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を決定するステップと、決定される数量が所定の数量を超えると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行するステップと、決定される数量が所定の数量を超えないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするステップと、を含み、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
所定の数量は、予め設定された、一時保管するマテリアルボックスの数量制限条件である。マテリアルボックスが必要とされる回数が当該所定の数量を超えると、マテリアルボックスが一時保管できると判定する。
具体的に、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量、つまり、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが必要とされる回数を統計することができる。統計された当該数量を所定の数量と比較し、統計された数量が所定の数量を超えると、マテリアルボックスが一時保管できると判定し、引き続き一時保管操作を実行し、統計された数量が所定の数量を超えないと、マテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定し、マテリアルピッキング命令をトリガーし、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。マテリアルピッキング操作を行うのは、マテリアルをピッキングした倉庫ロボットであってもよく、他の領域のロボットであってもよく、従業員であってもよい。
図4は、1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図を示している。図4を参照し、操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルピッキングするまで待機する(即ち、マテリアルボックスが到達するまで待機する)。倉庫ロボットは操作領域に到達する(即ち、マテリアルボックスが到達する)と、操作端末にマテリアル識別子を送信する。操作端末は、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量(即ち、新たにピッキングされたマテリアルボックスの未ハンドリング注文における必要回数)を統計し、統計された数量が所定の数量を超えるかどうかを判断し、統計された数量が所定の数量を超える(即ち、マテリアルボックスが一時保管できる)場合、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットがあるかどうかを調べ、そうである場合(使用可能な一時保管ユニットある)、このマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行い、そうではない場合(使用可能な一時保管ユニットがない)、必要とされる回数が最も少ない一時保管マテリアルボックスを取り除き、そして、このマテリアルボックスを一時保管し、この後に必要とされる回数を記録し、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行う。統計された数量が所定の数量を超えない(即ち、マテリアルボックスを一時保管する必要がない)場合、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行う。操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルピッキングするまで再度待機し、すべての注文に対して注文の準備を完了させるまで操作することができる。
本実施例において、新たにピッキングされたマテリアルボックスのこの後に必要とされる回数が所定の回数を超えた後に一時保管し、数量が限られた一時保管ユニットを合理的に利用し、必要回数が少ないマテリアルの大量一時保管により、必要回数が多いマテリアルには使用可能な一時保管ユニットがないことを回避する。
1つの実施例において、マテリアルボックスは倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に位置し、倉庫ロボットは多層で縦方向に並んでいるマテリアルボックス保管ユニットを含み、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を決定するステップと、マテリアルボックス保管ユニットの層数は、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さに正の関係があり、決定された層数が所定の層数に達すると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行するステップと、決定された層数が所定の層数に達しないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするステップと、を含み、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
所定の層数は、予め設定された、一時保管するマテリアルボックスの位置制限条件である。マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数が当該所定の層数に達すると、マテリアルボックスが一時保管できると判定する。マテリアルボックス保管ユニットの層数は、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さに正の関係があり、つまり、マテリアルボックス保管ユニットの層数が大きいほど、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さが大きい。所定の層数は、例えば、第4層などである。
具体的に、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を決定することができる。決定された層数を所定の層数と比較し、決定された層数が所定の層数に達すると、マテリアルボックスが一時保管できると判定し、引き続き一時保管操作を実行し、決定された層数が所定の層数に達しないと、マテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定し、そして、マテリアルピッキング命令をトリガーし、当該マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。マテリアルピッキング操作を行うのは、マテリアルをピッキングした倉庫ロボットであってもよく、他の領域のロボットであってもよく、従業員であってもよい。
本実施例において、マテリアルボックスの層数が大きいほど、ピックアップや保管は困難で、時間がかかるため、このようにして、新たにピッキングされたマテリアルボックスが位置する層数が所定の層数に達する場合のみに一時保管され、できる限り高層マテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、さらに、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの具体的な実施例において、1つのマテリアルボックスに1つのSKUのみが保管されると、操作端末又はサーバは、マテリアル識別子を受信した後に、マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を優先して決定することができ、決定された層数が所定の層数に達すると、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管すると判定する。決定された層数が所定の層数に達しないと、未ハンドリング注文に当該マテリアル識別子が含まれるかどうかを調べ、未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれない場合、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定する。未ハンドリング注文には、当該マテリアル識別子が含まれる場合、当該マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を決定し、当該マテリアル識別子により識別されるマテリアルが必要とされる回数を得る。決定される数量が所定の数量を超えないと、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管する必要がないと判定する。決定される数量が所定の数量を超えると、当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管すると判定する。
当該マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを一時保管すると判定した後に、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。調べることにより、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在する場合、直接に一時保管する。調べることにより、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しない場合、層数が高いことにより一時保管と判定する状況下で、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する必要回数を調べて、対応する必要とされる回数が最も少ないマテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管する。必要とされる回数が大きいことにより一時保管と判定する状況下で、対応する必要回数が新たなマテリアルボックスの必要回数より少ないマテリアルボックスを取り除いて新たなマテリアルボックスを一時保管する。一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する必要回数が新たなマテリアルボックスが必要とされる回数より多い場合、新たなマテリアルボックスを一時保管しない。
1つの実施例において、一時保管ユニットは、マテリアルボックス一時保管ユニット及びマテリアル一時保管ユニットを含み、一時保管命令は、マテリアルボックス一時保管命令及びマテリアル一時保管命令を含み、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーするステップは、一時保管棚には、使用可能なマテリアルボックス一時保管ユニットが存在すると、マテリアルボックス一時保管命令をトリガーするステップ、マテリアルボックス一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを指示するために用いられ、及び/又は、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、マテリアル一時保管命令をトリガーするステップ、を含み、マテリアル一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子により識別されるマテリアルを指示するために用いられる。
具体的に、マテリアルボックス一時保管ユニットは、マテリアルボックス保管用のユニットである。マテリアル一時保管ユニットは、マテリアル保管用のユニットである。つまり、一時保管棚は、マテリアルボックスを一時保管する棚であってもよく、マテリアルを一時保管する棚であってもよい。本発明の実施例において、一時保管棚を介してマテリアルボックスを一時保管することにより、マテリアルボックスの重複ピッキング率を低下し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。マテリアルボックスを一時保管することは、実質上、マテリアルを一時保管することであり、マテリアルボックスを一時保管する時間的コスト及び空間的コストが高いため、本発明の実施例において、さらに、マテリアルボックスを一時保管する必要がなく、マテリアル自身を一時保管することができる。一時保管棚はマテリアルを一時保管するために用いられると、より多くの種類のマテリアルを一時保管するように、それぞれの一時保管ユニットの体積を減少することができる。操作領域の従業員は、倉庫ロボット上のマテリアルボックスからマテリアルをピッキングする際に、システムはこのマテリアルを一時保管する必要があると発見する場合、システムは、一定量の余分なマテリアルを取り出してそれらを一時保管棚の指定されたユニットに入れるように従業員にリマインドする。この後にこのマテリアルが必要とされる際に、一時保管棚の指定されたユニットから一定の数のマテリアルを直接に取り出すことができる。
マテリアルボックス重複ピッキングとは、倉庫ロボットが1つのマテリアルボックスを操作領域に搬送して注文マテリアルを準備した後に、当該マテリアルボックスを返還し、この後に、当該マテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされる注文はまた生じると、倉庫ロボットは、当該マテリアルボックスを再度搬送する必要があることである。マテリアルボックス重複ピッキングによりシステムの運行効率が低下することは明白である。
本実施例において、一時保管棚を介してマテリアルボックス又はマテリアルを一時保管することにより、マテリアルボックスの重複ピッキング率を低下し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。また、マテリアルを一時保管する際に、より多くの種類のマテリアルを一時保管するように、一時保管ユニットの体積を減少することができ、さらに、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、マテリアル一時保管命令をトリガーするステップは、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、未ハンドリング注文の必要とされるマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を調べるステップと、数量に対応するマテリアル一時保管命令をトリガーするステップと、を含み、マテリアル一時保管命令は、数量に対応するマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように指示するために用いられる。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚に使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると判定すると、未ハンドリング注文により受信されたマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を統計し、倉庫ロボットに当該数量に対応するマテリアル一時保管命令を送信することができ、倉庫ロボットは、当該数量に対応するマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管する。操作端末は、当該数量に対応するマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように従業員に通知することができる。
当然ながら、倉庫ロボット自身は、一時保管棚に使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると判定すると、未ハンドリング注文により受信されたマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を統計し、マテリアル一時保管命令をトリガーし、本機器が当該数量に対応するマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように制御することができる。
例を挙げて説明すると、操作端末は、SKU1のマテリアル識別子を受信し、未ハンドリング注文にSKU1が含まれると、一時保管し、且つ、一時保管数量がこれらの未ハンドリング注文の必要な数量に等しい。例えば、播種壁には、2件のSKU1が必要とされ、ハンドリング対象の注文には、5件のSKU1が必要とされると、合計7件を取り出し、この後に使用できるように、2件は、従業員によって直接に播種壁に入れられ、5件は、指定された一時保管ユニットに入れられる。
図5は、1つの実施例において、マテリアルハンドリングの論理的概略図を示している。図5を参照し、操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルピッキングするまで待機する(即ち、マテリアルボックスが到達するまで待機する)。倉庫ロボットは操作領域に到達する(即ち、マテリアルボックスが到達する)と、操作端末にマテリアル識別子を送信する。操作端末は、未ハンドリング注文に当該マテリアル識別子が含まれるかどうか(即ち、マテリアルは一時保管される必要があるかどうか)を確認し、未ハンドリング注文には当該マテリアル識別子が含まれる(即ち、マテリアルは一時保管される必要がある)場合、一時保管棚に使用可能な一時保管ユニットがあるかどうかを調べ、そうである場合(使用可能な一時保管ユニットがある)、一時保管する必要がある数量を決定し、当該数量に対応するマテリアルを一時保管する。そうではない場合(使用可能な一時保管ユニットがない)、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行った後にマテリアルボックスを返す。未ハンドリング注文には当該マテリアル識別子(即ち、マテリアルは一時保管される必要がない)が含まれない場合、現在のハンドリング注文にしたがってマテリアルピッキングや注文の準備を行い、マテリアルボックスを返す。操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルピッキングするまで再度待機し、すべての注文に対して注文の準備を完了させるまで操作することができる。
本実施例において、この後に未ハンドリング注文に必要なマテリアルのデータにしたがって一時保管棚において、マテリアルを一時保管し、さらに、マテリアルハンドリング効率及び注文ハンドリング効率を向上させる。
1つの実施例において、倉庫ロボットは多層で縦方向に並んでいるマテリアルボックス保管ユニットを含むと、倉庫ロボットは高い。マテリアルボックスは倉庫ロボットの高層のマテリアルボックス保管ユニットに保管される場合、従業員は直接にマテリアルボックスにおけるマテリアルをピッキングすることが困難である。このとき、操作端末は、倉庫ロボットが所定の層数に達したマテリアルボックスを取り、一時保管棚のマテリアルボックス一時保管ユニットに保管するように制御することができる。所定の層数に達しないマテリアルボックスは一時保管されず、マテリアルボックスにおけるマテリアルを直接に取って一時保管棚のマテリアル一時保管ユニットに入れるように従業員に通知する。
なお、操作端末は、さらに、倉庫ロボットが所定の層数に達したマテリアルボックスを搬送部材上に移動するように制御し、搬送部材を用いて従業員が操作可能な高さに縦方向に移動した後に、先に搬送部材上のマテリアルボックスにおけるマテリアルを取り出して一時保管棚のマテリアル一時保管ユニット又は注文棚上の注文マテリアル保管ユニットに入れるように従業員に通知することができる。搬送部材上のマテリアルボックスのマテリアルピッキングが完了された後に、倉庫ロボットは、これらのマテリアルボックスを倉庫ロボットの元のマテリアルボックス一時保管ユニットに戻して保管し、そして、従業員がマテリアルピッキングを行うように、所定の層数に達しないマテリアルボックスを搬送部材上に取る。効率を向上させるために、倉庫ロボットは高層のマテリアルボックスを戻す際に、従業員は、低層のマテリアルボックスにおけるマテリアルを取り出して一時保管棚のマテリアル一時保管ユニット又は注文棚上の注文マテリアル保管ユニットに入れることができる。
上記実施例において、マテリアルボックスが一時保管される理由として、未ハンドリングの注文には、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされるためであるが、現在のハンドリング注文には、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされていないことを意味しないと理解することができる。操作端末は、倉庫ロボットがマテリアルボックスを一時保管棚に一時保管するように制御した後に、倉庫ロボット又は従業員が一時保管されたマテリアルボックスからマテリアルを注文棚の注文マテリアル保管ユニットにピッキングして注文マテリアルの準備を完了するように引き続き制御することができる。例えば、現在の播種壁上の注文には、3件の特定なSKUが必要とされるが、未ハンドリング注文には、2件の該SKUが必要とされていると、該SKUのマテリアルボックスを一時保管し、そして、その中から3件を取り出して播種壁に対応するユニットに置き、そして、該SKUが必要とされる未ハンドリング注文は播種壁に配分された後に、この一時保管マテリアルボックスから2件を取り出して対応する播種壁ユニットに入れることができる。当然ながら、マテリアルボックスは一時保管されないと、現在のハンドリング注文には、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされる可能性があるため、マテリアルボックスは一時保管されないと、操作端末は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアルを取り出した後に、マテリアルボックスを返還するように倉庫ロボットに通知する。
本発明の実施例において、倉庫ロボットにより搬送される最小単位は、棚ではなく、マテリアルボックスであり、即ち、倉庫ロボットは、1回に複数のマテリアルボックスを操作領域に搬送することができる。棚全体を搬送することに対して、単一のマテリアルボックスは体積が小さく、より柔軟である。また、それぞれの操作領域には、一時保管棚が設けられており、これにより、倉庫ロボットはマテリアルボックスを一時保管棚に一時的に保管して一時保管することができる。
1つの実施例において、一時保管棚は、プロンプトライト及び/又は表示装置が設けられることができる。具体的に、それぞれの一時保管ユニットには、1つのプロンプトライト及び/又は表示装置が設けられることができる。このようにして、マテリアルボックスが一時保管棚に保管された後に、当該マテリアルボックスが位置するユニットに設けられたプロンプトライト及び/又は表示装置を介して、注文棚にピッキングする必要があるマテリアルの数量を従業員にリマインドすることができる。例えば、赤色が1件で、黄色が2件であるなど、プロンプトライトの色によりマテリアルの数量を指示する。さらに、例えば、表示装置を介してマテリアルの数量を表示する。注文棚にも、プロンプトライト及び/又は表示装置が設けられることができる。(同一の注文において、一時保管棚及び注文棚上のプロンプトライト及び/又は表示装置は、同じ情報をリマインドし、例えば、従業員の誤った操作を防止するために、プロンプトライトが同じ色を表示する)、注文棚上の1つの注文に必要なマテリアルがすべて入れられた後に、サーバ又は操作端末は、当該注文をパッケージングして配達に出すようにリマインドすることができる。
1つの実施例において、当該マテリアルハンドリング方法は、さらに、各操作領域の一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を調べるステップと、新しく入ってきた注文に含まれるマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置する一時保管棚を決定するステップと、新しく入ってきた注文を決定された、一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分するステップと、を含む。当該マテリアルハンドリング方法は、具体的に、サーバに適用されることができる。
具体的に、新しい注文はサーバに到達すると、サーバは、各一時保管操作領域の一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を調べることができ、具体的に、各一時保管操作領域の一時保管棚のマテリアル識別子リストを調べることができる。新しく入ってきた注文に含まれるマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置する一時保管棚を決定し、新しく入ってきた注文を決定された、一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分する。つまり、この新しく入ってきた注文に必要なマテリアルはどの操作領域の一時保管棚に一時保管されるかにしたがって、当該新しく入ってきた注文をこの操作領域の操作端末に配分し、この操作領域に注文ハンドリングを行う。
この新しく入ってきた注文に必要なマテリアルは複数の一時保管棚に一時保管されると、この複数の一時保管棚に一時保管される、新しく入ってきた注文に必要なマテリアルの種類の数量をそれぞれ統計することができる。新しく入ってきた注文を、この新しく入ってきた注文に必要なマテリアルの種類の数量が最も多く一時保管されている一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分し、マテリアルボックスの重複ピッキングをできる限り回避し、マテリアルハンドリング効率を向上させる。
図6は、1つの実施例において、注文ハンドリングの論理的概略図を示している。図6を参照し、サーバは、注文が新しく入ってきたら、注文を操作領域の操作端末に配分することができる。操作端末は、現在のハンドリング注文を得て、現在のハンドリング注文に基づいて必要とされるマテリアルのマテリアル識別子リストを決定し、このようにして、サーバは、未ハンドリング注文及びマテリアル識別子リストに基づいてマテリアルボックス到達順序を決定し、マテリアルボックス到達順序に基づいて倉庫ロボットのマテリアルピッキング策を企画し、マテリアルをピッキングするように倉庫ロボットに通知することができる。倉庫ロボットは、マテリアルボックスを操作領域にピッキングした後に、倉庫ロボット又は従業員は、現在のハンドリング注文にしたがって注文の準備を行う。操作領域の操作端末は、上記実施例に基づいてピッキングされたマテリアルボックスに対して一時保管ハンドリングを行うことができる。
注文棚の注文マテリアル保管ユニット数量は限られており、それぞれの操作領域が同時にハンドリング可能な注文は限られていると理解することができる。このような状況下で、マテリアルボックス重複ピッキングの問題はよくある。マテリアルボックス重複ピッキングとは、倉庫ロボットは1つのマテリアルボックスを操作領域に搬送し、1つの注文の必要を満たした後に、マテリアルボックスを返還し、この後に、このマテリアルボックス中に保管されるマテリアルがまた必要となる注文は生じるため、倉庫ロボットは、このマテリアルボックスを再度搬送する必要があることである。マテリアルボックス重複ピッキングにより、システムの運行効率は低下する。マテリアルボックスの重複ピッキングをできる限り回避するために、1つのマテリアルボックス到達順序を決定することにより、マテリアルボックス重複ピッキング率を最低になるようにすることができる。しかし、実際には、様々な要素によってマテリアルボックスが予め設定されたマテリアルボックス到達順序にしたがって操作領域に到達できないようにさせるため、このとき、一時保管棚を利用して一歩早めに到達したマテリアルボックスを一時保管することができ、このようにして、この後に、このマテリアルボックスに一時保管されるマテリアルが必要とされる注文は、一時保管棚からマテリアルを直接ピッキングして注文の準備を行うことができる。なお、一時保管棚を利用することにより、注文配分プロセスを最適化することができ、必要とされるマテリアルが一時保管棚にある注文を優先して当該一時保管棚が位置する操作領域に配分してハンドリングすることができる。
マテリアルボックス到達順序は、未ハンドリング注文において、このマテリアルボックスに保管されるマテリアルが必要とされる注文の数量を根拠として決定されることができる。未ハンドリングの注文において、マテリアルボックスに保管されるマテリアルが多く必要とされると、当該マテリアルボックスの到達順序は後に配列される。つまり、このマテリアルボックスに保管されるこれらのマテリアルが必要とされる未ハンドリング注文は、すべて注文棚に配分された後に、操作領域に到達するほうが最良であり、このようにして、このマテリアルボックスの重複ピッキングを回避することができる。
本実施例において、各操作領域の一時保管棚上のマテリアルボックスの一時保管状況に基づいて注文を配分することにより、できる限りマテリアルボックスの重複ピッキングを回避し、マテリアルハンドリング効率を向上させることができる。
1つの実施例において、上記方法は、さらに、一時保管棚に位置するマテリアルのマテリアル識別子が現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないかどうかを調べるステップと、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子が存在すると調べると、第2の取り除き命令をトリガーするステップと、を含み、第2の取り除き命令は、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子により識別される、対応するマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
具体的に、操作端末又はサーバは、一時保管棚に位置するマテリアルボックスに対して占用の調べを行いことにより、一時保管棚に位置するマテリアルボックスがすでにいずれの未ハンドリング注文にも必要とされていないかどうかを検出することができる。当該調べの頻度は、マテリアルピッキングハンドリングの作業期間が所定の期間に達するたびに、調べを開始するように設定されることができ、開始される調べは、一時保管棚上のマテリアルボックスのすべて又は一部に対して行うことができ、当該マテリアルボックスの一部は、指定されたマテリアルボックス又はランダムに選出されたマテリアルボックスであってもよい。
1つの実施例において、または、一時保管棚に位置する1つのマテリアルボックスの占用期間が所定の期間を超えたと検出すると、単独に当該マテリアルボックスに対して占用の調べを行うことができ、当該マテリアルボックス内のマテリアルがすべていずれの未ハンドリング注文にも必要とされていないかどうかを検出する。
マテリアルボックス内のマテリアルがすべていずれの未ハンドリング注文にも必要とされていないと判定すると、当該マテリアルボックスの誤った搬送、または、1つの注文がキャンセルになったことは発生した可能性があり、一時保管ユニットは、継続的に対応するマテリアルが保管されるマテリアルボックスによって占用されていることを示している。このため、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子が存在すると調べると、第2の取り除き命令をトリガーし、第2の取り除き命令は、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子により識別される、対応するマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられ、当該マテリアルボックスによる一時保管ユニットの占用を解除する。
一時保管棚上に一時保管されるマテリアルは、一般的に、二度とマテリアルボックスに戻らない。しかし、注文はキャンセルされると、1つの一時保管ユニットは継続的に1つのマテリアルによって占用されるため、注文に必要とされないマテリアルを定期的にチェックし、そして、それをマテリアルボックスに戻す。なお、一時保管ユニットの空間は限られているため、それぞれのユニットに一時保管されるマテリアルの数量は限定されており、一時保管する必要がある数量がユニット一時保管数量の上限を超える場合、複数のユニットを占用して同じ種類のマテリアルを一時保管することができる。
上記各実施例に係るフローチャートにおける各ステップは、矢印の指示にしたがって次第に表示されているが、これらのステップは、必ずしも矢印により指示される順序にしたがって次第に実行される必要がない。本明細書に明記されていない限り、これらのステップの実行は、厳格な順序的限定がなく、これらのステップはその他の順序にしたがって実行されることができる。また、上記各実施例におけるステップの少なくとも一部は複数のサブステップ又は複数の段階を含むことができ、これらのサブステップ又は段階は、必ずしも同じ時点に実行されて完了される必要がなく、異なる時点に実行されることができ、これらのサブステップ又は段階の実行順序は、必ずしも順番に行われる必要がなく、その他のステップ又はその他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と交替に又は入れ替わって実行されることができる。
図7に示すように、1つの実施例において、マテリアルハンドリング装置700を提供する。図7を参照し、当該マテリアルハンドリング装置700は、取得モジュール701、調べモジュール702及び一時保管モジュール703を含む。マテリアルハンドリング装置700に含まれる各モジュールは、すべて又は一部がソフト、ハードウェア又はそれらの組み合わせにより実現されることができる。
取得モジュール701は、マテリアル識別子を取得するために用いられ、マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。
調べモジュール702は、未ハンドリング注文はマテリアル識別子を含むと、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるために用いられる。
一時保管モジュール703は、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーするために用いられ、一時保管命令は、一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在しないと、一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応する総合優先度を調べること、及び、第1の取り除き命令をトリガーすること、に用いられ、第1の取り除き命令は、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、第1の取り除き命令に基づき、対応する総合優先度が最も低いマテリアルボックスを搬送機器に移動するために用いられ、搬送機器は、マテリアルボックスを現在の操作領域から他の操作領域に移すために用いられる。
1つの実施例において、総合優先度は、対応するマテリアルボックスが必要とされる回数に正の関係があり、一時保管モジュール703は、さらに、対応する必要とされる回数が最も少ないマテリアルボックスを搬送機器に移動するために用いられる。
1つの実施例において、マテリアルボックスの到達時間及び/又は到達順序に基づいてマテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達したかどうかを検出し、マテリアルボックスが早めに現在の操作領域に到達すると、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。
1つの実施例において、調べモジュール702は、さらに、マテリアル識別子を含む未ハンドリング注文の数量を決定し、決定される数量が所定の数量を超えると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行し、決定される数量が所定の数量を超えないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするために用いられ、マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
1つの実施例において、マテリアルボックスは倉庫ロボットのマテリアルボックス保管ユニット上に位置し、倉庫ロボットは多層で縦方向に並んでいるマテリアルボックス保管ユニットを含む。調べモジュール702は、さらに、マテリアルボックスが位置するマテリアルボックス保管ユニットの層数を決定し、マテリアルボックス保管ユニットの層数は、マテリアルボックス保管ユニットが地面から離れる高さに正の関係があり、決定された層数が所定の層数に達すると、引き続き一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べるステップを実行し、決定された層数が所定の層数に達しないと、マテリアルピッキング命令をトリガーするために用いられ、マテリアルピッキング命令は、マテリアルボックスから現在のハンドリング注文に必要なマテリアル識別子に対応するマテリアルを取り出すように指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、一時保管棚には、使用可能なマテリアルボックス一時保管ユニットが存在すると、マテリアルボックス一時保管命令をトリガーするために用いられ、マテリアルボックス一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子に対応するマテリアルボックスを指示するために用いられ、及び/又は、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、マテリアル一時保管命令をトリガーするために用いられ、マテリアル一時保管命令は、一時保管棚における一時保管マテリアル識別子により識別されるマテリアルを指示するために用いられる。
1つの実施例において、一時保管モジュール703は、さらに、一時保管棚には、使用可能なマテリアル一時保管ユニットが存在すると、未ハンドリング注文に必要なマテリアル識別子により識別されるマテリアルの数量を調べること、及び数量に対応するマテリアル一時保管命令をトリガーするために用いられ、マテリアル一時保管命令は、数量に対応するマテリアルを一時保管棚における指定されるマテリアル一時保管ユニットに一時保管するように指示するために用いられる。
図8に示すように、1つの実施例において、マテリアルハンドリング装置700は、さらに、各操作領域の一時保管棚に一時保管される各マテリアルボックスに対応するマテリアル識別子を調べること、新しく入ってきた注文に含まれるマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスが位置する一時保管棚を決定すること、及び、新しく入ってきた注文を、決定された一時保管棚が位置する操作領域の操作端末に配分すること、に用いられる配分モジュール704を含む。
1つの実施例において、調べモジュール702は、さらに、一時保管棚に位置するマテリアルのマテリアル識別子が現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないかどうかを調べるために用いられる。一時保管モジュール703は、さらに、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子が存在すると調べると、第2の取り除き命令をトリガーするために用いられ、第2の取り除き命令は、現在のいずれの未ハンドリング注文内にも含まれていないマテリアル識別子により識別される、対応するマテリアルボックスを取り除くように指示するために用いられる。
図9は、1つの実施例において、コンピュータ機器の内部構造図を示している。当該コンピュータ機器は、具体的に、図1における倉庫ロボット110、操作端末120又はサーバ140であってもよい。図9に示すように、当該コンピュータ機器は、システムバスを介して接続されるプロセッサ、メモリ及びネットワークインタフェースを含む。メモリは、不揮発性記憶媒体及び内部メモリを含む。当該コンピュータ機器の不揮発性記憶媒体には、操作システムが記憶されており、さらに、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されることができ、当該コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサはマテリアルハンドリング方法を実施する。当該内部メモリにも、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されることができ、当該コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサはマテリアルハンドリング方法を実行する。当業者であれば、図9に示される構造は、単に本願の技術案に関連する構造の一部のブロック図であり、本願の技術案が適応されるコンピュータ機器を限定するために用いられないと理解することができ、具体的なコンピュータ機器は、図に示される部品より数多くの又はより少ない部品を含むことができ、または、いくつかの部品を組み合わせたものであってもよく、または、部品構成が異なってもよい。当然ながら、コンピュータ機器は、さらに、表示スクリーン及び入力装置を含むことができ、コンピュータ機器の表示スクリーンは、液晶ディスプレイ又は電子インクディスプレイなどであってもよく、入力装置は、表示スクリーン上で覆われたタッチ層であってもよく、コンピュータ機器のケースに配置されたボターン、トラックボール又はタッチパッドであってもよく、外付けキーボード、タッチパッド又はマウスなどであってもよい。
1つの実施例において、本願により提供されるマテリアルハンドリング装置は、コンピュータ読み取り可能な命令の形で実現されることができ、コンピュータ読み取り可能な命令は、図9に示すコンピュータ機器で実行されることができ、コンピュータ機器の不揮発性記憶媒体には、図7に示す取得モジュール701、調べモジュール702及び一時保管モジュール703などの当該マテリアルハンドリング装置を構成する各命令モジュールが記憶されることができる。各命令モジュールにより構成されるコンピュータ読み取り可能な命令により、プロセッサは本明細書に記載の本願の各実施例に係るマテリアルハンドリング方法におけるステップを実行する。
例えば、図9に示すコンピュータ機器は、図7に示すマテリアルハンドリング装置700における取得モジュール701を介してマテリアル識別子を取得することができ、マテリアル識別子により識別されるマテリアルはマテリアル識別子に対応するマテリアルボックスに保管される。調べモジュール702を介して、未ハンドリング注文はマテリアル識別子を含むと、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在するかどうかを調べる。一時保管モジュール703を介して、一時保管棚には、使用可能な一時保管ユニットが存在すると、一時保管命令をトリガーし、一時保管命令は、一時保管棚において、マテリアル識別子に基づいてトリガーされる一時保管動作を行うように指示するために用いられる。
1つの実施例において、メモリとプロセッサとを含むコンピュータ機器を提供し、メモリには、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。ここで、マテリアルハンドリング方法のステップは、上記各実施例に係るマテリアルハンドリング方法におけるステップであってもよい。
1つの実施例において、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ読み取り可能な命令はプロセッサにより実行されると、プロセッサは上記マテリアルハンドリング方法のステップを実行する。ここで、マテリアルハンドリング方法のステップは、上記各実施例に係るマテリアルハンドリング方法におけるステップであってもよい。
当業者であれば、上記実施例の方法におけるフローのすべて又は一部を実現するには、コンピュータプログラムを介して関連するハードウェアにより完了されるように命令することができると理解することができ、前記プログラムは不揮発性コンピュータ読み取り可能な取記憶媒体に記憶されることができ、当該プログラムは実行されると、上記各方法の実施例のフローを含むことができる。本願により提供される各実施例に使用されるメモリ、記憶、データベース又はその他の媒体に対するすべての引用は、いずれも不揮発性及び/又は揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含むことができる。限定ではなく、説明するために、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張型SDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink) DRAM(SLDRAM)、メモリバス(RAMbus) ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)、及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの複数の形で得ることができる。
以上の実施例の各技術的特徴を、任意に組み合わせることができ、説明の簡潔上、上記実施例における各技術的特徴の可能な組み合わせをすべて説明しないが、これらの技術的特徴の組み合わせは矛盾しない限り、本明細書に記載の範囲内に含まれるべきである。
以上の実施例において、本願のいくつかの実施形態のみを示しており、具体的且つ詳細に説明したが、本発明の特許範囲を限定していると理解することができない。なお、当業者であれば、本願の構造から逸脱しない前提で、いくつかの変形や改善を行うことができ、これらはすべて本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願に係る特許の保護範囲は、添付される特許請求の範囲を基準とするべきである。