JP2022506143A - 胃腸代謝物を調節する方法 - Google Patents

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Abstract

本開示は、腸内ミクロビオームを調節して、健康、栄養及び成長性能を改善する飼料添加物を提供することによって動物に給餌する方法に関する。本開示は、動物の胃腸管に存在する代謝物を調節する方法に更に関する。このような調節は、例えば、前記代謝物のレベルを調節することを含む。【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
[関連出願]
[0001]本出願は、米国特許仮出願第62/757,446号明細書(2018年11月8日出願);米国特許仮出願第62/757,471号明細書(2018年11月8日出願);及び米国特許仮出願第62/757,475号明細書(2018年11月8日出願)の利益を主張するものであり、その各々の開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[背景]
[0002]腸内ミクロフローラの微生物、例えば細菌、ウイルス、真菌、カビ、原生動物などは、動物の食餌の未消化及び未吸収の成分を数千の生物学的に活性な代謝物に変換することを担っている。これらの代謝物は、動物の局所及び全身生理学と順番に相互作用する。
[0003]通常の条件下では、ミクロビオームの生化学的産出量は、動物により摂取される食物の組成によって決定される。従来の食餌、特にセルロース、リグニン、ヘミセルロース、ペクチン及びデンプン結合タンパク質などの植物繊維多糖類を含むものでは、動物により摂取される食物の一部は、一次消化プロセスによって消化されず、吸収されないままである。これらの吸収されなかった種は、下部腸系に到達し、そこでミクロビオータによって処理及び利用され、代謝物に変換される。従って、得られるメタボロームの組成は、その食餌の未吸収成分の構造に影響される。
[0004]腸で生成された代謝物は、例えば、結腸又は門脈循環系を介して吸収され得、動物の他の器官に輸送され、そこでそれらの器官の構造及び/又は機能に影響を与える可能性がある。これらの生化学物質は、栄養素吸収、エネルギー調節、ミトコンドリア機能、全身性炎症、ストレス反応、肝機能、腎機能、心血管代謝機能、満腹感、生理的気分及び警戒感などの多様な生物学的機能に影響を及ぼす。
[0005]場合により、ミクロビオームにより産生される代謝物は、動物の環境に影響を与えるため、宿主に有害であるか又は他の点で望ましくない。例えば、インドールからインドキシルサルフェートへの処理及びp-クレゾールからp-クレゾールサルフェートへの処理は、動物の肝臓及び腎臓に更なる負担をかける。インドキシルサルフェートは、心血管の健康の低下と更に関連している。これらの影響は、生産動物及びコンパニオンアニマルの両方の典型的な高タンパク食に特に関係がある。カルニチンからトリメチルアミンへの微生物変換及びアミノ酸からアンモニアへの微生物変換は、肝臓及び腎臓への負担を増加させるだけでなく、生産動物及びコンパニオンアニマルの両方の福祉に悪影響を及ぼす。寝わらに集まるアンモニア及びトリメチルアミンは、足蹠疾患の蔓延を増加させ、これらの揮発性窒素種の強い臭気のために劣悪な環境条件をもたらす可能性がある。従って、望ましくない代謝物の生成を選択的に抑制し、動物の健康を改善することによって腸内メタボロームを調節する、動物飼料を含む調整された栄養組成物が必要とされている。
[0006]場合により、生成された代謝物は、宿主にとって有益であるか又はそうでなければ望ましいものである。例えば、神経伝達物質は、動物の健康及び生理的気分にプラスの影響を与え得る。他の代謝物は、風味や香りなど、動物の肉の品質にプラスの影響を与え得る。従って、望ましい代謝物の生成を選択的に促進し、動物の健康を改善することによって腸内メタボロームを調節する、動物飼料を含む調整された栄養組成物も必要とされている。
[0007]成長性能を改善するために、様々な非薬物飼料添加物が検討されてきた。残念ながら、多くのこのような代替の飼料添加物を飼料に配合して動物の消化器系の関連するコンポーネントに供給することは、非常に困難である。例えば、酪酸及びプロピオン酸などの短鎖脂肪酸(SCFA)は、下部消化管に有益である。ブチレートは、結腸細胞に栄養を与え、炎症を軽減するのに役立つが、その揮発性且つ不快な臭気のために飼料に配合することが困難である。様々な塩形態のブチレート(例えば、酪酸カルシウム)の調製又はコーティング及び/若しくは油によるカプセル化は、安定性を改善するのに役立つが、これらの努力にもかかわらず、得られる飼料は、依然として嗜好性が低下し、そのため、動物による摂取が減少する。更に、酪酸は、下部消化器系に到達する前に少なくとも部分的に吸収され、腸の標的領域への送達が損なわれる。同様に、精油は、多くの植物油が抗菌及び抗病原体効果を示すため、飼料添加物として検討されてきた。しかしながら、精油は、飼料製造の条件にさらされると直ちに分解し、また下部消化器系に到達する前に吸収される。従って、消化器系の標的領域に実行可能な量の精油を送達することは、困難である。従って、非抗生物質飼料添加物種の活性成分を動物の下部消化器系に送達する方法が当技術分野で必要とされている。
[概要]
[0008]一態様では、本明細書において、動物の胃腸管における代謝物を調節する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、方法が提供される。
[0009]いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である。
[0010]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である。
[0011]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、ギ酸、プロピオン酸若しくは酪酸又はその塩若しくはエステルである。
[0012]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、酪酸、イソ-酪酸、プロピオン酸、ブチレート、プロピオネート、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[0013]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルは、胃腸組織の生検材料、糞便サンプル、ルーメンサンプル又は総排泄腔スワブである。いくつかの実施形態では、前記胃腸組織は、盲腸組織又は回腸組織である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルは、ルーメン液サンプルである。
[0014]いくつかの実施形態では、前記方法は、前記サンプルを入手することを更に含む。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルを検出することを更に含む。
[0015]いくつかの実施形態では、前記方法は、前記胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルを検出することを更に含む。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ若しくは6つ又はそれを超える代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。
[0016]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加と比較してより大きい増加である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する。
[0017]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の健康に有益である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有益である。
[0018]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)又はシグナル伝達因子である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸若しくはイソ酪酸又はその塩若しくはエステルである。
[0019]いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、プロピオン酸又はその塩若しくはエステル(例えば、プロパノエート)である。
[0020]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。
[0021]いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酪酸又はその塩若しくはエステル(例えば、ブタノエート)である。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、スクロース及びラクトースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、スクロース及びラクトースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロース及びグルコースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロース及びグルコースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びラクトースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びラクトースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む。
[0022]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、オリゴ糖である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖は、2’-フコシルラクトース(2FL)である。
[0023]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、アルコールである。
[0024]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパノール又は2-メチルチオエタノールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタンである。
[0025]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。
[0026]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、神経伝達物質である。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、アミノ酸、ガス状伝達物質、モノアミン、微量アミン、ペプチド、プリン又はカテコールアミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、グルタメート、アスパルテート、D-セリン、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン、ドーパミン(DA)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン;NE、NA)、エピネフリン(アドレナリン)、ヒスタミン、セロトニン(SER、5-HT)、フェネチルアミン、N-メチルフェネチルアミン、チラミン、3-ヨードチロナミン、オクトパミン、トリプタミン、オキシトシン、ソマトスタチン、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン、アセチルコリン(ACh)又はアナンダミドである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ドーパミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である。
[0027]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである。いくつかの実施形態では、前記ジペプチドは、カルノシン、セリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、Val-Tyr、Ala-Gln又はGly-Tyrである。いくつかの実施形態では、前記脂肪族アルコールは、tert-ブチルアルコール、tert-アミルアルコール、3-メチル-3-ペンタノール、1-ヘプタノール(エナントアルコール)、1-オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、1-デカノール(デシルアルコール、カプリンアルコール)、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール(1-n-ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、オレイルアルコール(1-オクタデセノール)、ノナデシルアルコール(1-ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1-ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、エルシルアルコール(cis-13-ドコセン-1-オール)、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、セリルアルコール(1-ヘキサコサノール)、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、1-ドトリアコンタノール(ラクセリルアルコール)又はゲジルアルコール(1-テトラトリアコンタノール)である。いくつかの実施形態では、前記テルペノイドは、ヘミテルペノイド、モノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、セスタテルペノイド、トリテルペノイド、テトラテルペノイド、ポリテルペノイドである。
[0028]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸、2-ピロカテキン酸、β-レソルシル酸、γ-レソルシル酸、プロトカテク酸又はα-レソルシル酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸である。
[0029]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである。
[0030]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記脂肪酸は、アセテート、プロピオネート、ブチレート、イソ-ブチレート、バレレート又はイソ-バレレートである。
[0031]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む。
[0032]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。
[0033]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、動物の健康に有害である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、動物の胃腸の健康に有害である。
[0034]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、炎症促進性代謝物である。いくつかの実施形態では、前記炎症促進性代謝物は、ヒスタミン、3-ヒドロキシキヌレニン(3-HK)、3-ヒドロキシアントラニル酸(3-HAA)、キノリン酸(QA)、ジヒドロキシオクタデカ-12-エン酸、コレート、メチルマロネート、n-アセチルムラメート、ラクトビオネート若しくはマルトトリオース、オルニチン又はタウリンである。いくつかの実施形態では、前記炎症促進性代謝物は、ヒスタミンである。
[0035]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。
[0036]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニアである。
[0037]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む。
[0038]いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物のレベルは、分光法と組み合わせたクロマトグラフィー法によって決定される。いくつかの実施形態では、前記クロマトグラフィー法は、ガスクロマトグラフィー法又は液体クロマトグラフィー法である。いくつかの実施形態では、前記分光法は、核磁気共鳴スペクトル(NMR)法である。いくつかの実施形態では、前記核磁気共鳴スペクトル(NMR)法は、H-NMRを含む。
[0039]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する。
[0040]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加する。
[0041]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[0042]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[0043]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[0044]前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の体重と比較して増加した体重を有する、任意の先行する請求項に記載の方法。いくつかの実施形態では、前記動物の前記体重は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。いくつかの実施形態では、体重の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい増加である。いくつかの実施形態では、前記動物の前記体重は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。
[0045]いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料効率と比較して増加した飼料効率を有する。いくつかの実施形態では、前記動物の前記飼料効率は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記飼料効率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい増加である飼料効率の前記増加を有する。いくつかの実施形態では、前記動物の飼料効率の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。
[0046]いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料要求率(FCR)と比較して減少したFCRを有する。いくつかの実施形態では、前記動物の前記飼料要求率は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料要求率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%減少する。いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい減少である、前記飼料要求率の減少を有する。いくつかの実施形態では、前記動物の前記飼料要求率は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の飼料要求率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%減少する。
[0047]いくつかの実施形態では、前記動物の平均余命又は生存率は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較して増加する。
[0048]いくつかの実施形態では、投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす。
[0049]いくつかの実施形態では、投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物の投与前の前記動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす。
[0050]いくつかの実施形態では、投与は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、前記動物に由来する肉の改善された品質をもたらす。
[0051]いくつかの実施形態では、投与は、a)動物の肉の向上した色、b)動物の肉の向上した風味、及びc)動物の肉の向上した柔らかさの少なくとも1つをもたらす。
[0052]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[0053]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[0054]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[0055]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[0056]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0057]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0058]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0059]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0060]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0061]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0062]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0063]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0064]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0065]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[0066]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[0067]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[0068]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[0069]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[0070]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[0071]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[0072]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[0073]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[0074]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[0075]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[0076]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[0077]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[0078]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[0079]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[0080]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[0081]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[0082]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[0083]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[0084]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[0085]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[0086]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[0087]一態様では、本明細書において、動物の胃腸管における代謝物を調節する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、方法が提供される。
[0088]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である。
[0089]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、ギ酸、プロピオン酸若しくは酪酸又はその塩若しくはエステルである。
[0090]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、酪酸、イソ-酪酸、プロピオン酸、ブチレート、プロピオネート、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[0091]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルは、胃腸組織の生検材料、糞便サンプル、ルーメンサンプル又は総排泄腔スワブである。いくつかの実施形態では、前記胃腸組織は、盲腸組織又は回腸組織である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルは、ルーメン液サンプルである。
[0092]いくつかの実施形態では、前記方法は、前記サンプルを入手することを更に含む。いくつかの実施形態では、前記方法は、前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルを検出することを更に含む。
[0093]いくつかの実施形態では、前記方法は、前記胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルを検出することを更に含む。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ若しくは6つ又はそれを超える代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。
[0094]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加と比較してより大きい増加である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する。
[0095]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の健康に有益である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有益である。
[0096]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)又はシグナル伝達因子である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸若しくはイソ酪酸又はその塩若しくはエステルである。
[0097]いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、プロピオン酸又はその塩若しくはエステル(例えば、プロパノエート)である。
[0098]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。
[0099]いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酪酸又はその塩若しくはエステル(例えば、ブタノエート)である。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、スクロース及びラクトースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、スクロース及びラクトースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロース及びグルコースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、スクロース及びグルコースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びラクトースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びラクトースを含むオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む。
[00100]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、オリゴ糖である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖は、2’-フコシルラクトース(2FL)である。
[00101]いくつかの実施形態では、前記代謝物はアルコールである。
[00102]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパノール又は2-メチルチオエタノールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタンである。
[00103]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。
[00104]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、神経伝達物質である。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、アミノ酸、ガス状伝達物質、モノアミン、微量アミン、ペプチド、プリン又はカテコールアミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、グルタメート、アスパルテート、D-セリン、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン、ドーパミン(DA)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン;NE、NA)、エピネフリン(アドレナリン)、ヒスタミン、セロトニン(SER、5-HT)、フェネチルアミン、N-メチルフェネチルアミン、チラミン、3-ヨードチロナミン、オクトパミン、トリプタミン、オキシトシン、ソマトスタチン、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン、アセチルコリン(ACh)又はアナンダミドである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ドーパミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である。
[00105]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである。いくつかの実施形態では、前記ジペプチドは、カルノシン、セリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、Val-Tyr、Ala-Gln又はGly-Tyrである。いくつかの実施形態では、前記脂肪族アルコールは、tert-ブチルアルコール、tert-アミルアルコール、3-メチル-3-ペンタノール、1-ヘプタノール(エナントアルコール)、1-オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、1-デカノール(デシルアルコール、カプリンアルコール)、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール(1-n-ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、オレイルアルコール(1-オクタデセノール)、ノナデシルアルコール(1-ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1-ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、エルシルアルコール(cis-13-ドコセン-1-オール)、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、セリルアルコール(1-ヘキサコサノール)、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、1-ドトリアコンタノール(ラクセリルアルコール)又はゲジルアルコール(1-テトラトリアコンタノール)である。いくつかの実施形態では、前記テルペノイドは、ヘミテルペノイド、モノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、セスタテルペノイド、トリテルペノイド、テトラテルペノイド、ポリテルペノイドである。
[00106]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸、2-ピロカテキン酸、β-レソルシル酸、γ-レソルシル酸、プロトカテク酸又はα-レソルシル酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸である。
[00107]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである。
[00108]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記脂肪酸は、アセテート、プロピオネート、ブチレート、イソ-ブチレート、バレレート又はイソ-バレレートである。
[00109]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む。
[00110]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。
[00111]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、動物の健康に有害である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、動物の胃腸の健康に有害である。
[00112]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、炎症促進性代謝物である。いくつかの実施形態では、前記炎症促進性代謝物は、ヒスタミン、3-ヒドロキシキヌレニン(3-HK)、3-ヒドロキシアントラニル酸(3-HAA)、キノリン酸(QA)、ジヒドロキシオクタデカ-12-エン酸、コレート、メチルマロネート、n-アセチルムラメート、ラクトビオネート若しくはマルトトリオース、オルニチン又はタウリンである。いくつかの実施形態では、前記炎症促進性代謝物は、ヒスタミンである。
[00113]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む。
[00114]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニアである。
[00115]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む。
[00116]いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物のレベルは、分光法と組み合わせたクロマトグラフィー法によって決定される。いくつかの実施形態では、前記クロマトグラフィー法は、ガスクロマトグラフィー法又は液体クロマトグラフィー法である。いくつかの実施形態では、前記分光法は、核磁気共鳴スペクトル(NMR)法である。いくつかの実施形態では、前記核磁気共鳴スペクトル(NMR)法は、H-NMRを含む。
[00117]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する。
[00118]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加する。
[00119]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00120]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00121]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00122]前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の体重と比較して増加した体重を有する、任意の先行する請求項に記載の方法。いくつかの実施形態では、前記動物の前記体重は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。いくつかの実施形態では、体重の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい増加である。いくつかの実施形態では、前記動物の前記体重は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。
[00123]いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料効率と比較して増加した飼料効率を有する。いくつかの実施形態では、前記動物の前記飼料効率は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記飼料効率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい増加である飼料効率の前記増加を有する。いくつかの実施形態では、前記動物の飼料効率の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する。
[00124]いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料要求率(FCR)と比較して減少したFCRを有する。いくつかの実施形態では、前記動物の前記飼料要求率は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料要求率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%減少する。いくつかの実施形態では、前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい減少である、前記飼料要求率の減少を有する。いくつかの実施形態では、前記動物の前記飼料要求率は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の飼料要求率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%減少する。
[00125]いくつかの実施形態では、前記動物の平均余命又は生存率は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較して増加する。
[00126]いくつかの実施形態では、投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす。
[00127]いくつかの実施形態では、投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物の投与前の前記動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす。
[00128]いくつかの実施形態では、投与は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、前記動物に由来する肉の改善された品質をもたらす。
[00129]いくつかの実施形態では、投与は、a)動物の肉の向上した色、b)動物の肉の向上した風味、及びc)動物の肉の向上した柔らかさの少なくとも1つをもたらす。
[00130]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00131]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00132]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00133]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00134]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00135]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00136]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00137]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00138]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00139]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00140]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00141]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00142]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00143]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00144]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00145]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00146]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00147]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00148]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00149]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00150]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00151]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00152]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00153]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00154]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00155]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00156]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00157]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00158]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00159]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00160]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00161]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00162]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00163]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00164]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00165]一態様では、本明細書において、動物の糞便の質を改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、前記動物からの糞便サンプルの改善された粘稠度、前記動物からの糞便サンプルにおける1つ以上の微生物種の減少したレベル又は前記動物からの糞便サンプルの低減した臭気を示す、方法が提供される。
[00166]いくつかの実施形態では、前記投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物と比較して、前記動物からの糞便サンプルの改善された粘稠度、前記動物からの糞便サンプルにおける1つ以上の微生物種の減少したレベル又は前記動物からの糞便サンプルの低減した臭気の少なくとも1つ、2つ又は3つをもたらす。
[00167]いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルの粘稠度は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物からの糞便サンプルの粘稠度と比較して増加する。いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルの粘稠度は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物からの糞便サンプルの粘稠度と比較して増加する。
[00168]いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルと比較して減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルと比較して減少する。
[00169]いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルにおける少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の糞便サンプルにおけるレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルにおける少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物からの糞便サンプルにおけるレベルと比較してより低い。
[00170]いくつかの実施形態では、前記微生物種は、前記動物にとって病原性である。いくつかの実施形態では、前記微生物種は、趾蹠疾患と関係している。いくつかの実施形態では、前記趾蹠疾患は、趾蹠皮膚炎である。
[00171]いくつかの実施形態では、前記微生物種は、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記微生物種は、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00172]いくつかの実施形態では、前記微生物種は、ヘリコバクター(Helicobacter)属、エシェリキア(Escherichia)属、サルモネラ(Salmonella)属、ビブリオ(Vibrio)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属又はエルシニア(Yersinia)属に属する。いくつかの実施形態では、前記微生物種は、ヘリコバクター・プルロム(Helicobacter pullorum)、プロテオバクテリア・ジョンソニー(Proteobacteria johnsonii)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、ラクトバチルス・クリスパトゥス(Lactobacillus crispatus)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、エンテロコッカス・フィカリス(Enterococcus faecalis)、スタフィロコッカス・アグネティス(Staphylococcus agnetis)、エンテロコッカス・ヒラエ(Enterococcus hirae)、スタフィロコッカス・レンタス(Staphylococcus lentus)又はスタフィロコッカス・シミュランス(Staphylococcus simulans)からなる群から選択される。
[00173]いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。
[00174]いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である。いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。
[00175]いくつかの実施形態では、前記方法において、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である。
[00176]いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。
[00177]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、アンモニアである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。
[00178]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する。
[00179]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00180]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00181]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00182]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00183]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00184]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00185]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00186]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00187]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00188]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00189]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00190]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00191]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00192]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00193]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00194]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00195]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00196]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00197]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00198]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00199]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00200]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00201]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00202]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00203]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00204]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00205]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00206]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00207]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00208]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00209]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00210]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00211]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00212]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00213]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00214]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00215]一態様では、本明細書において、動物における趾蹠疾患の重症度を予防又は低減する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物からの糞便サンプルにおける趾蹠疾患と関係している少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの糞便サンプルにおける趾蹠疾患と関係している前記少なくとも1つの微生物種のレベルと比較して減少する、方法が提供される。
[00216]いくつかの実施形態では、前記動物からの糞便サンプルにおける前記少なくとも1つの微生物種の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの糞便サンプルにおける前記少なくとも1つの微生物種の減少と比較してより大きい減少である。
[00217]いくつかの実施形態では、前記趾蹠疾患は、趾蹠皮膚炎である。
[00218]いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種は、古細菌、細菌、原生動物、ウイルス、バクテリオファージ、寄生生物又は真菌である。
[00219]いくつかの実施形態では、前記微生物種は、細菌である。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種は、グラム陽性菌である。いくつかの実施形態では、前記グラム陽性菌は、球菌である。いくつかの実施形態では、前記グラム陽性菌は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、エンテロコッカス・フィカリス(Enterococcus faecalis)、スタフィロコッカス・アグネティス(Staphylococcus agnetis)、エンテロコッカス・ヒラエ(Enterococcus hirae)、スタフィロコッカス・レンタス(Staphylococcus lentus)又はスタフィロコッカス・シミュランス(Staphylococcus simulans)である。
[00220]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの微生物種を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00221]いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。
[00222]いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である。
[00223]いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。いくつかの実施形態では、比較して減少前記方法において、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルとする。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。
[00224]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、アンモニアである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。
[00225]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する。
[00226]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00227]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00228]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00229]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00230]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00231]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00232]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00233]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00234]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00235]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00236]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00237]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00238]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00239]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00240]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00241]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00242]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00243]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00244]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00245]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00246]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00247]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00248]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00249]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00250]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00251]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00252]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00253]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00254]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00255]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00256]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00257]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00258]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00259]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00260]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00261]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00262]一態様では、本明細書において、動物における趾蹠疾患の重症度を予防又は低減する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物からの糞便サンプルにおける趾蹠疾患と関係している少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの糞便サンプルにおける趾蹠疾患と関係している前記少なくとも1つの微生物種のレベルと比較して減少する、方法が提供される。
[00263]いくつかの実施形態では、前記趾蹠疾患は、趾蹠皮膚炎である。
[00264]いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種は、古細菌、細菌、原生動物、ウイルス、バクテリオファージ、寄生生物又は真菌である。
[00265]いくつかの実施形態では、前記微生物種は、細菌である。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種は、グラム陽性菌である。いくつかの実施形態では、前記グラム陽性菌は、球菌である。いくつかの実施形態では、前記グラム陽性菌は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、エンテロコッカス・フィカリス(Enterococcus faecalis)、スタフィロコッカス・アグネティス(Staphylococcus agnetis)、エンテロコッカス・ヒラエ(Enterococcus hirae)、スタフィロコッカス・レンタス(Staphylococcus lentus)又はスタフィロコッカス・シミュランス(Staphylococcus simulans)である。
[00266]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの微生物種を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの微生物種の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00267]いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。
[00268]いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である。
[00269]いくつかの実施形態では、前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記方法において、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。いくつかの実施形態では、前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である。いくつかの実施形態では、前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する。
[00270]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、アンモニアである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。
[00271]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する。
[00272]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する。
[00273]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00274]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00275]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00276]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00277]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00278]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00279]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00280]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00281]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00282]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00283]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00284]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00285]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00286]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00287]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00288]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00289]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00290]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00291]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00292]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00293]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00294]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00295]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00296]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00297]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00298]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00299]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00300]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00301]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00302]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00303]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00304]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00305]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00306]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00307]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00308]一態様では、本明細書において、動物の胃腸管における標的コンパートメントに代謝物を標的化する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する、方法が提供される。
[00309]いくつかの実施形態では、前記胃腸コンパートメントは、後腸の一部である。いくつかの実施形態では、前記後腸の一部は、盲腸である。いくつかの実施形態では、前記後腸の一部は、下部消化管である。いくつかの実施形態では、前記後腸の一部は、上行結腸である。
[00310]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の健康に有益である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有益である。
[00311]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)又はシグナル伝達因子である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸若しくはイソ酪酸又はその塩若しくはエステルである。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、プロピオン酸又はその塩若しくはエステル(例えば、プロパノエート)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酪酸又はその塩若しくはエステル(例えば、ブタノエート)である。
[00312]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、オリゴ糖である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖は、2’-フコシルラクトース(2FL)である。
[00313]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、アルコールである。
[00314]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパノール又は2-メチルチオエタノールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタンである。
[00315]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、神経伝達物質である。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、アミノ酸、ガス状伝達物質、モノアミン、微量アミン、ペプチド、プリン又はカテコールアミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、グルタメート、アスパルテート、D-セリン、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン、ドーパミン(DA)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン;NE、NA)、エピネフリン(アドレナリン)、ヒスタミン、セロトニン(SER、5-HT)、フェネチルアミン、N-メチルフェネチルアミン、チラミン、3-ヨードチロナミン、オクトパミン、トリプタミン、オキシトシン、ソマトスタチン、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン、アセチルコリン(ACh)又はアナンダミドである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ドーパミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である。
[00316]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである。いくつかの実施形態では、前記ジペプチドは、カルノシン、セリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、Val-Tyr、Ala-Gln又はGly-Tyrである。いくつかの実施形態では、前記脂肪族アルコールは、tert-ブチルアルコール、tert-アミルアルコール、3-メチル-3-ペンタノール、1-ヘプタノール(エナントアルコール)、1-オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、1-デカノール(デシルアルコール、カプリンアルコール)、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール(1-n-ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、オレイルアルコール(1-オクタデセノール)、ノナデシルアルコール(1-ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1-ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、エルシルアルコール(cis-13-ドコセン-1-オール)、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、セリルアルコール(1-ヘキサコサノール)、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、1-ドトリアコンタノール(ラクセリルアルコール)又はゲジルアルコール(1-テトラトリアコンタノール)である。いくつかの実施形態では、前記テルペノイドは、ヘミテルペノイド、モノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、セスタテルペノイド、トリテルペノイド、テトラテルペノイド、ポリテルペノイドである。
[00317]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸、2-ピロカテキン酸、β-レソルシル酸、γ-レソルシル酸、プロトカテク酸又はα-レソルシル酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである。
[00318]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記脂肪酸は、アセテート、プロピオネート、ブチレート、イソ-ブチレート、バレレート又はイソ-バレレートである。
[00319]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、酪酸、イソ-酪酸、プロピオン酸、ブチレート、プロピオネート、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00320]いくつかの実施形態では、前記動物は、家禽、水産物、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚又は鳥である。
[00321]いくつかの実施形態では、前記動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、前記家禽は、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、前記家禽は、ニワトリである。いくつかの実施形態では、前記ニワトリは、ブロイラー鶏、レイヤー鶏又はブリーダー鶏である。
[00322]いくつかの実施形態では、動物は、ブタである。いくつかの実施形態では、前記ブタは、幼齢ブタ、育成ブタ又は仕上げブタである。
[00323]いくつかの実施形態では、前記動物は、魚である。いくつかの実施形態では、前記魚は、サケ、ティラピア又は熱帯魚である。
[00324]いくつかの実施形態では、前記動物は、家畜動物である。
[00325]いくつかの実施形態では、前記動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、前記コンパニオンアニマルは、ネコ、イヌ、ハムスター、ウサギ、モルモット、フェレット、アレチネズミ、鳥又はマウスである。
[00326]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00327]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00328]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00329]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00330]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00331]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00332]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00333]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00334]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00335]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00336]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00337]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00338]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00339]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00340]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00341]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00342]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00343]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00344]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00345]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00346]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00347]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00348]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00349]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00350]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00351]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00352]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00353]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00354]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00355]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00356]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00357]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00358]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00359]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00360]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00361]一態様では、本明細書において、動物の胃腸管における標的コンパートメントに代謝物を標的化する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された前記同等の対照動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する、方法が提供される。
[00362]いくつかの実施形態では、前記胃腸コンパートメントは、後腸の一部である。いくつかの実施形態では、前記後腸の一部は、盲腸である。いくつかの実施形態では、後腸の一部、下部消化管である。いくつかの実施形態では、前記後腸の一部は、上行結腸である。
[00363]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の健康に有益である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有益である。
[00364]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)又はシグナル伝達因子である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸若しくはイソ酪酸又はその塩若しくはエステルである。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、プロピオン酸又はその塩若しくはエステル(例えば、プロパノエート)である。いくつかの実施形態では、前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酪酸又はその塩若しくはエステル(例えば、ブタノエート)である。
[00365]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、オリゴ糖である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖は、2’-フコシルラクトース(2FL)である。
[00366]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、アルコールである。
[00367]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパノール又は2-メチルチオエタノールである。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタンである。
[00368]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、神経伝達物質である。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、アミノ酸、ガス状伝達物質、モノアミン、微量アミン、ペプチド、プリン又はカテコールアミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、グルタメート、アスパルテート、D-セリン、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン、ドーパミン(DA)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン;NE、NA)、エピネフリン(アドレナリン)、ヒスタミン、セロトニン(SER、5-HT)、フェネチルアミン、N-メチルフェネチルアミン、チラミン、3-ヨードチロナミン、オクトパミン、トリプタミン、オキシトシン、ソマトスタチン、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン、アセチルコリン(ACh)又はアナンダミドである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ドーパミンである。いくつかの実施形態では、前記神経伝達物質は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である。
[00369]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである。いくつかの実施形態では、前記ジペプチドは、カルノシン、セリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、Val-Tyr、Ala-Gln又はGly-Tyrである。いくつかの実施形態では、前記脂肪族アルコールは、tert-ブチルアルコール、tert-アミルアルコール、3-メチル-3-ペンタノール、1-ヘプタノール(エナントアルコール)、1-オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、1-デカノール(デシルアルコール、カプリンアルコール)、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール(1-n-ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、オレイルアルコール(1-オクタデセノール)、ノナデシルアルコール(1-ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1-ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、エルシルアルコール(cis-13-ドコセン-1-オール)、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、セリルアルコール(1-ヘキサコサノール)、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、1-ドトリアコンタノール(ラクセリルアルコール)又はゲジルアルコール(1-テトラトリアコンタノール)である。いくつかの実施形態では、前記テルペノイドは、ヘミテルペノイド、モノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、セスタテルペノイド、トリテルペノイド、テトラテルペノイド、ポリテルペノイドである。
[00370]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、ジヒドロキシ安息香酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸、2-ピロカテキン酸、β-レソルシル酸、γ-レソルシル酸、プロトカテク酸又はα-レソルシル酸である。いくつかの実施形態では、前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである。
[00371]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記代謝物は、揮発性脂肪酸である。いくつかの実施形態では、前記脂肪酸は、アセテート、プロピオネート、ブチレート、イソ-ブチレート、バレレート又はイソ-バレレートである。
[00372]いくつかの実施形態では、前記代謝物は、酪酸、イソ-酪酸、プロピオン酸、ブチレート、プロピオネート、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00373]いくつかの実施形態では、前記動物は、家禽、水産物、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚又は鳥である。
[00374]いくつかの実施形態では、前記動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、前記家禽は、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、前記家禽は、ニワトリである。いくつかの実施形態では、前記ニワトリは、ブロイラー鶏、レイヤー鶏又はブリーダー鶏である。
[00375]いくつかの実施形態では、前記動物は、ブタである。いくつかの実施形態では、前記ブタは、幼齢ブタ、育成ブタ又は仕上げブタである。
[00376]いくつかの実施形態では、前記動物は、魚である。いくつかの実施形態では、前記魚は、サケ、ティラピア又は熱帯魚である。
[00377]いくつかの実施形態では、前記動物は、家畜動物である。
[00378]いくつかの実施形態では、前記動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、前記コンパニオンアニマルは、ネコ、イヌ、ハムスター、ウサギ、モルモット、フェレット、アレチネズミ、鳥又はマウスである。
[00379]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00380]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00381]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00382]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00383]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00384]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00385]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00386]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00387]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00388]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00389]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00390]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00391]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00392]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00393]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00394]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00395]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00396]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00397]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00398]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00399]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00400]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00401]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00402]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00403]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00404]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00405]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00406]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00407]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00408]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00409]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00410]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00411]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00412]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00413]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00414]一態様では、本明細書において、反芻動物の乳産生を増加させるか又は乳組成特性を改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を反芻動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与された前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳産生の増加又は少なくとも1つの改善された乳組成特性を示す、方法が提供される。
[00415]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記乳産生の増加又は前記少なくとも1つの改善された乳組成特性を生成するのに十分な量で投与される。
[00416]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記反芻動物のルーメンにおいて、少なくとも1つの揮発性脂肪酸の増加したレベルを有する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸は、酢酸、プロピオン酸又は酪酸である。いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記反芻動物のルーメンにおいて、酢酸、プロピオン酸若しくは酪酸又はこれらの任意の組み合わせの増加したレベルを有する。
[00417]いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加する。
[00418]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、ウシである。
[00419]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、少なくとも1つの改善された表現型形質:改善された飼料利用効率、改善された消化性、多糖類及びリグニン分解の増加、ルーメンにおける脂肪酸濃度の増加、ルーメンにおけるpHバランス、メタン排出量の低減、糞尿生成の減少、改善された乾物摂取量、改善された窒素利用効率又はこれらの任意の組み合わせを更に示す。
[00420]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、エネルギー補正乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。
[00421]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳固形分の増加を示す。
[00422]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳脂肪の増加、乳タンパク質の増加、乳中の炭水化物の増加、乳中のビタミンの増加、乳中のミネラルの増加又はこれらの任意の組み合わせの改善された乳組成特性を示す。
[00423]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、少なくとも1つの改善された表現型形質:改善された飼料利用効率、改善された消化性、多糖類及びリグニン分解の増加、ルーメンにおける脂肪酸濃度の増加、ルーメンにおけるpHバランス、メタン排出量の低減、糞尿生成の減少、改善された乾物摂取量、改善された窒素利用効率又はこれらの任意の組み合わせを更に示す。
[00424]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。
[00425]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、エネルギー補正乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。
[00426]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、乳固形分の増加を示す。
[00427]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、乳脂肪の増加、乳タンパク質の増加、乳中の炭水化物の増加、乳中のビタミンの増加、乳中のミネラルの増加又はこれらの任意の組み合わせの改善された乳組成特性を示す。
[00428]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00429]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00430]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00431]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00432]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00433]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00434]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00435]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00436]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00437]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00438]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00439]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00440]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00441]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00442]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00443]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00444]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00445]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00446]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00447]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00448]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00449]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00450]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00451]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00452]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00453]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00454]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00455]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00456]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00457]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00458]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00459]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00460]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00461]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00462]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00463]一態様では、本明細書において、反芻動物の乳産生を増加させるか又は乳組成特性を改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を反芻動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与された前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記反芻動物と比較して、乳産生の増加又は少なくとも1つの改善された乳組成特性を示す、方法が提供される。
[00464]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記乳産生の増加又は前記少なくとも1つの改善された乳組成特性を生成するのに十分な量で投与される。
[00465]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記反芻動物のルーメンにおいて、少なくとも1つの揮発性脂肪酸の増加したレベルを有する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸は、酢酸、プロピオン酸又は酪酸である。いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記反芻動物のルーメンにおいて、酢酸、プロピオン酸若しくは酪酸又はこれらの任意の組み合わせの増加したレベルを有する。
[00466]いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加する。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加する。
[00467]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、ウシである。
[00468]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、少なくとも1つの改善された表現型形質:改善された飼料利用効率、改善された消化性、多糖類及びリグニン分解の増加、ルーメンにおける脂肪酸濃度の増加、ルーメンにおけるpHバランス、メタン排出量の低減、糞尿生成の減少、改善された乾物摂取量、改善された窒素利用効率又はこれらの任意の組み合わせを更に示す。
[00469]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、エネルギー補正乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。
[00470]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳固形分の増加を示す。
[00471]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳脂肪の増加、乳タンパク質の増加、乳中の炭水化物の増加、乳中のビタミンの増加、乳中のミネラルの増加又はこれらの任意の組み合わせの改善された乳組成特性を示す。
[00472]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、少なくとも1つの改善された表現型形質:改善された飼料利用効率、改善された消化性、多糖類及びリグニン分解の増加、ルーメンにおける脂肪酸濃度の増加、ルーメンにおけるpHバランス、メタン排出量の低減、糞尿生成の減少、改善された乾物摂取量、改善された窒素利用効率又はこれらの任意の組み合わせを更に示す。
[00473]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。
[00474]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、エネルギー補正乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す。
[00475]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、乳固形分の増加を示す。
[00476]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の前記投与前の前記反芻動物と比較して、乳脂肪の増加、乳タンパク質の増加、乳中の炭水化物の増加、乳中のビタミンの増加、乳中のミネラルの増加又はこれらの任意の組み合わせの改善された乳組成特性を示す。
[00477]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00478]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00479]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00480]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00481]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00482]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00483]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00484]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00485]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00486]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00487]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00488]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00489]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00490]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00491]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00492]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00493]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00494]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00495]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00496]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00497]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00498]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00499]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00500]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00501]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00502]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00503]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00504]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00505]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00506]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00507]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00508]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00509]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00510]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00511]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00512]一態様では、本明細書において、動物の肉の脂肪交雑を改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記合成オリゴ糖調製物は、動物からの肉の脂肪交雑を改善するのに十分な用量で投与される、方法が提供される。
[00513]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、動物の肉の光沢、硬さ及び食感を改善するのに十分な量で投与される。
[00514]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物は、屠殺前の最大150日間の期間中に前記動物に投与される。
[00515]いくつかの実施形態では、前記動物は、国産肉牛である。
[00516]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00517]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00518]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00519]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00520]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00521]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00522]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00523]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00524]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00525]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00526]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00527]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00528]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00529]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00530]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00531]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00532]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00533]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00534]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00535]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00536]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00537]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00538]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00539]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00540]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00541]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00542]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00543]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00544]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00545]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00546]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00547]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00548]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00549]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00550]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00551]一態様では、本明細書において、反芻動物からのガス放出を低減させる方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を反芻動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記合成オリゴ糖調製物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、前記動物からの少なくとも1つのガス放出を低減させるのに十分な用量で投与される、方法が提供される。
[00552]いくつかの実施形態では、前記ガスは、アンモニア、二酸化炭素、メタン又は亜酸化窒素である。
[00553]いくつかの実施形態では、前記反芻動物は、ウシ、雄牛、ヒツジ、ヤギ、アンテロープ、インパラ、ガゼル又はシカである。
[00554]いくつかの実施形態では、前記低減は、前記反芻動物の生体重の1ポンド当たりである。
[00555]いくつかの実施形態では、前記低減は、前記反芻動物の温屠体枝肉重量の1ポンド当たりである。
[00556]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00557]いくつかの実施形態では、前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。
[00558]いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00559]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00560]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00561]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00562]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00563]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00564]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00565]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00566]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00567]いくつかの実施形態では、前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00568]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00569]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する。
[00570]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する。
[00571]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する。
[00572]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する。
[00573]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する。
[00574]いくつかの実施形態では、DP2画分のDP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である。
[00575]いくつかの実施形態では、DP3画分のDP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である。
[00576]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である。
[00577]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む。
[00578]いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00579]いくつかの実施形態では、前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00580]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00581]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00582]いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。
[00583]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、オリゴ糖調製物中で約2:1である。
[00584]いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00585]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。
[00586]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00587]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する。
[00588]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する。
[00589]いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される。いくつかの実施形態では、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される。いくつかの実施形態では、前記投与は、栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む。いくつかの実施形態では、前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する。
[00590]いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む。
[00591]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物のn画分の各々におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00592]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、30%、40%、50%、60%、70%又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、30%、40%、50%、60%、70%又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、30%、40%、50%、60%、70%又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で20%、21%、22%、23%、24%又は25%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で20%、21%、22%、23%、24%又は25%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で20%、21%、22%、23%、24%又は25%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の99%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%又は30%超は、1つのみのアンヒドロサブユニットを有する。
[00593]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で1~40%のDP1画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で1~35%のDP2画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で1~30%のDP3画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.1~20%のDP4画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.1~15%のDP5画分含有量を含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、DP2画分及びDP1画分を含み、ここで、前記DP2画分の前記DP1画分との比は、相対的存在量で0.02~0.40である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、DP3画分及びDP2画分を含み、ここで、前記オリゴ糖調製物における前記DP3画分の前記DP2画分との比は、相対的存在量で0.01~0.30である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、DP1画分及びDP2画分を含み、ここで、前記オリゴ糖調製物における前記DP1及び前記DP2画分の集合体含有量は、相対的存在量で50、30又は10%未満である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも25、50、75、100、103、104、105、106、109、110、120、150又は200の異なるオリゴ糖種を含む。
[00594]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の少なくとも2つの独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、単糖の可逆的熱脱水生成物である、少なくとも1つのアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも1つのアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース又はアンヒドロ-キシロースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも1つのアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。
[00595]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも1つの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、少なくとも1つの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースサブユニット及び少なくとも1つの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物における1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、約9:1~1:10、8:1~1:10、7:1~1:10、6:1~1:10、5:1~1:10、4:1~1:10、3:1~1:10、2:1~1:10、10:1~1:9、10:1~1:8、10:1~1:7、10:1~1:6、10:1~1:5、10:1~1:4、10:1~1:3、10:1~1:2又は1:1~3:1である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物における1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:8、1:9又は1:10である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物における、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、約2:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、各画分中で約10:1~1:10、9:1~1:10、8:1~1:10、7:1~1:10、6:1~1:10、5:1~1:10、4:1~1:10、3:1~1:10、2:1~1:10、10:1~1:9、10:1~1:8、10:1~1:7、10:1~1:6、10:1~1:5、10:1~1:4、10:1~1:3、10:1~1:2又は1:1~3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、前記オリゴ糖調製物の各画分中で約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:8、1:9又は1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、前記オリゴ糖調製物の各画分中で約2:1である。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物における前記アンヒドロサブユニットの少なくとも1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースからなる群から選択される。
[00596]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、糖カラメル化生成物である少なくとも1つのアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物における前記アンヒドロサブユニットの約0.1%~5%、0.1%~2%又は0.1%~1%は、カラメル化生成物である。
[00597]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物におけるアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[00598]いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の重量平均分子量は、約300~5000g/モル、500~5000g/モル、700~5000g/モル、500~2000g/モル、700~2000g/モル、700~1500g/モル、300~1500g/モル、300~2000g/モル、400~1300g/モル、400~1200g/モル、400~1100g/モル、500~1300g/モル、500~1200g/モル、500~1100g/モル、600~1300g/モル、600~1200g/モル又は600~1100g/モルである。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の数平均分子量は、約300~5000g/モル、500~5000g/モル、700~5000g/モル、500~2000g/モル、700~2000g/モル、700~1500g/モル、300~1500g/モル、300~2000g/モル、400~1000g/モル、400~900g/モル、400~800g/モル、500~900g/モル又は500~800g/モルである。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の重量平均分子量は、約2000~2800g/モル、2100~2700g/モル、2200~2600g/モル、2300~2500g/モル又は2320~2420g/モルである。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物の数平均分子量は、約1000~2000g/モル、1100~1900g/モル、1200~1800g/モル、1300~1700g/モル、1400~1600g/モル又は1450~1550g/モルである。
[00599]本明細書では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物の生成を促進又は阻害する方法であって、本明細書に記載の基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含む方法が提供される。
[00600]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で約1%~約90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00601]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。
[00602]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料(例えば、盲腸生検材料)又は糞便サンプルである。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける1つ以上の代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)によって決定される。
[00603]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してそれぞれ高い又は低い。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つのレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)によって決定される。
[00604]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00605]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00606]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00607]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00608]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00609]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00610]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00611]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00612]いくつかの実施形態では、代謝物は、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00613]いくつかの実施形態では、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(又はその前駆体神経伝達物質)、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である。
[00614]いくつかの実施形態では、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00615]いくつかの実施形態では、代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、乳酸、イソ吉草酸、プロピオン酸及び酪酸からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、ガラクトースとグルコース又はフルクトースとグルコースからなるオリゴ糖を含む。
[00616]いくつかの実施形態では、代謝物は、アミノ-短鎖脂肪酸(アミノ-SCFA)である。いくつかの実施形態では、アミノ-SCFAは、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00617]いくつかの実施形態では、代謝物は、神経伝達物質である。いくつかの実施形態では、神経伝達物質は、ドーパミンである。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00618]いくつかの実施形態では、代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール及びp-クレゾールからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における窒素代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物における代謝物のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における窒素代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物の投与前の動物における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00619]いくつかの実施形態では、代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00620]いくつかの実施形態では、代謝物は、リナロール、ユーカリプトール又はゲラニオールである。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコース;又はグルコース及びガラクトース;又はグルコース、ガラクトース及びマンノースからなるオリゴ糖を含む。
[00621]いくつかの実施形態では、代謝物は、炎症促進性代謝物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、ヒスタミンである。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における炎症促進性代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00622]いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、動物は、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)である。
[00623]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、本明細書に記載の動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、本明細書に記載の基礎動物飼料である。
[00624]本明細書では、動物の成長を増進させる方法であって、本明細書に記載の基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含む方法が提供される。
[00625]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。
[00626]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与は、a)合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の体重と比較して増加した体重、b)合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の飼料要求率と比較してより低い飼料要求率、及びc)合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の飼料効率と比較してより高い飼料効率の少なくとも1つをもたらす。
[00627]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与は、a)合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の体重と比較して増加した体重、b)合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の飼料要求率と比較してより低い飼料要求率、及びc)合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の飼料効率と比較してより高い飼料効率の少なくとも1つをもたらす。
[00628]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で約1%~約90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00629]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。
[00630]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料(例えば、盲腸生検材料)又は糞便サンプルである。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける1つ以上の代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)によって決定される。
[00631]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してそれぞれ高い又は低い。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つのレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、1H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)によって決定される。
[00632]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00633]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00634]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00635]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00636]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00637]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00638]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00639]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00640]いくつかの実施形態では、代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である。
[00641]いくつかの実施形態では、代謝物は、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00642]いくつかの実施形態では、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(又はその前駆体神経伝達物質)、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である。
[00643]いくつかの実施形態では、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つは、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00644]いくつかの実施形態では、代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である。いくつかの実施形態では、短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、乳酸、イソ吉草酸、プロピオン酸及び酪酸からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、ガラクトース及びグルコース又はフルクトース及びグルコースからなるオリゴ糖を含む。
[00645]いくつかの実施形態では、代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、窒素代謝物は、アンモニア及びインドールからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における窒素代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物における代謝物のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における窒素代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を欠く栄養組成物の投与前の動物における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00646]いくつかの実施形態では、代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00647]いくつかの実施形態では、代謝物は、リナロール、ユーカリプトール又はゲラニオールである。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコース;又はグルコース及びガラクトース;又はグルコース、ガラクトース及びマンノースからなるオリゴ糖を含む。
[00648]いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、動物は、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)である。
[00649]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、本明細書に記載の動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、本明細書に記載の基礎動物飼料である。
[00650]本明細書では、動物の糞便の質を改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、投与は、それぞれオリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較して、改善された糞便粘稠度、糞便における1つ以上の病原性微生物の低下したレベル及び低減した糞便臭気の少なくとも1つをもたらす。
[00651]いくつかの実施形態では、動物の糞便粘稠度は、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の糞便粘稠度と比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較してより大きい。
[00652]いくつかの実施形態では、動物の糞便からの1つ以上の臭気放出のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の糞便と比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較してより低い。
[00653]いくつかの実施形態では、動物の糞便寝わらにおける1つ以上の病原体のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の寝わらと比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較してより低い。
[00654]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較してより高い又は低い。
[00655]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料(例えば、盲腸生検材料)又は糞便サンプルである。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物は、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、1H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)により検出される。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、低い。いくつかの実施形態では、代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、アンモニアである。
[00656]いくつかの実施形態では、動物の糞便における1つ以上の代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の糞便と比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、低い。いくつかの実施形態では、代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、アンモニアである。
[00657]いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、動物は、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)である。
[00658]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、本明細書に記載の動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、本明細書に記載の基礎動物飼料である。
[00659]本明細書で提供される方法としては、動物における趾蹠疾患を予防する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、ここで、動物の糞便寝わらにおける趾蹠疾患と関係している1つ以上の病原体のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の寝わらにと比較してより低い、方法が挙げられる。いくつかの実施形態では、疾患は、趾蹠皮膚炎である。
[00660]いくつかの実施形態では、動物の糞便寝わらにおける1つ以上の病原体のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の寝わらと比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較してより低い。
[00661]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較して又は合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較してより高い又は低い。
[00662]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料(例えば、盲腸生検材料)又は糞便サンプルである。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物は、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、1H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)により検出される。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルはより低い。いくつかの実施形態では、代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、アンモニアである。
[00663]いくつかの実施形態では、動物の糞便における1つ以上の代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の糞便と比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、低い。いくつかの実施形態では、代謝物は、窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、アンモニアである。
[00664]いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、動物は、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)である。
[00665]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、本明細書に記載の動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、本明細書に記載の基礎動物飼料である。
[00666]本開示は、少なくとも部分的に、1つ以上のアンヒドロサブユニットを含むオリゴ糖が、動物の健康及び福祉と関係している胃腸代謝物のレベルを選択的に促進又は阻害するという発見に基づく。従って、本開示は、とりわけ、本明細書に記載されるオリゴ糖調製物を投与することを含む、動物の健康を維持又は改善する方法を特徴とする。
[00667]本明細書では、動物の健康を維持又は改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、方法が提供される。
[00668]いくつかの実施形態では、投与は、それぞれオリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して又はオリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす。
[00669]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。
[00670]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料(例えば、盲腸生検材料)又は糞便サンプルである。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物は、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)により検出される。
[00671]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、方法は、胃腸サンプルにおける第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つのレベルを検出することを更に含む。いくつかの実施形態では、代謝物は、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)により検出される。
[00672]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00673]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物の投与前の動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00674]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物代謝物のレベルの少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00675]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物代謝物のレベルの少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00676]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物代謝物のレベルの少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00677]いくつかの実施形態では、代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である。いくつかの実施形態では、代謝物は、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、テルペノイド、a-テルペノイド、ゲンチジン酸、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、アミノイソ酪酸、D-α-アミノ酪酸及び3-アミノイソブタン酸、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、油、ベタゾール、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドールである。
[00678]いくつかの実施形態では、代謝物は、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、テルペノイド、a-テルペノイド、ゲンチジン酸、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)又はシアル化オリゴ糖である。
[00679]いくつかの実施形態では、代謝物は、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、テルペノイド、a-テルペノイド、ゲンチジン酸である。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物のオリゴ糖は、グルコースを含むか又はそれからなる。
[00680]いくつかの実施形態では、代謝物は、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)又はシアル化オリゴ糖である。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物のオリゴ糖は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなる。
[00681]いくつかの実施形態では、代謝物は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、アミノイソ酪酸、D-α-アミノ酪酸又は3-アミノイソブタン酸である。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物のオリゴ糖は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなる。
[00682]いくつかの実施形態では、代謝物は、ドーパミンである。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物のオリゴ糖は、グルコースを含むか又はそれからなる。
[00683]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管におけるレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における微生物(例えば、細菌)種のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、微生物種は代謝物を産生し、ここで、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00684]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における微生物(例えば、細菌)種のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は代謝物を産生し、ここで、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00685]いくつかの実施形態では、微生物種は、古細菌種である。他の実施形態では、微生物種は、ウイルス、バクテリオファージ又は原生動物種である。いくつかの実施形態では、微生物種は、細菌種である。いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。
[00686]いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、イヌ、ネコ、ハムスター、ウサギ、フェレット、モルモット及びマウスからなる群から選択される。
[00687]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00688]本明細書で提供される方法としては、動物の肉を向上させる方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、ここで、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管におけるレベルと比較してより高い又は低い、方法が挙げられる。
[00689]いくつかの実施形態では、投与は、a)動物の向上した肉の色、b)動物の肉の向上した風味、及びc)動物の肉の向上した柔らかさの少なくとも1つをもたらす。
[00690]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを更に含む。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料(例えば、盲腸生検材料)又は糞便サンプルである。いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物は、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)により検出される。
[00691]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い又は低い。いくつかの実施形態では、方法は、胃腸サンプルにおける第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物の少なくとも1つのレベルを決定することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物は、分光法(例えば、核磁気共鳴スペクトル法(NMR)、例えば、H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス又は液体クロマトグラフィー)によって決定される。
[00692]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00693]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物代謝物のレベルの少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00694]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物代謝物のレベルの少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00695]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高く、ここで、動物の胃腸管における第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9及び第10の代謝物代謝物のレベルの少なくとも1つは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00696]いくつかの実施形態では、代謝物は、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、1-メチルチオプロパン、2-メチルチオールエタノール、p-メンタ-1-エン-4-オール及び化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン並びに2,3-ヘプタンジオン、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン,cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である。
[00697]いくつかの実施形態では、代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタノールである。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物のオリゴ糖は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなる。
[00698]いくつかの実施形態では、代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物のオリゴ糖は、グルコースを含むか又はそれからなる。
[00699]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における微生物(例えば、細菌)種のレベルと比較してより高い。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は代謝物を精製し、ここで、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00700]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における微生物(例えば、細菌)種のレベルと比較してより低い。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は代謝物を精製し、ここで、動物の胃腸管における代謝物のレベルは、合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより低い。
[00701]いくつかの実施形態では、微生物種は、古細菌種である。他の実施形態では、微生物種は、ウイルス、バクテリオファージ又は原生動物種である。いくつかの実施形態では、微生物種は、細菌種である。
[00702]いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。
[00703]いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、イヌ、ネコ、ハムスター、ウサギ、フェレット、モルモット及びマウスからなる群から選択される。
[00704]本開示は、全般的には、腸内ミクロビオームの代謝産出量を調節して、動物の健康、栄養及び成長性能を改善するオリゴ糖飼料添加物を提供することによって動物に給餌する方法に関する。
[00705]開示は、少なくとも部分的に、特定のオリゴ糖調製物は、腸内ミクロビオームの代謝産出量を調節して、直接、動物の消化器系の関連するコンパートメントにおいて飼料添加物の活性成分を合成するという発見に基づく。従って、本開示は、とりわけ、動物の盲腸内ミクロビオータによるブチレートの産生を増加させる方法及び動物のミクロビオータによる様々な精油の産生を増加させる方法を特徴とする。
[00706]一態様では、本明細書において、1つ以上の代謝物を動物の胃腸管のコンパートメントに送達する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、ここで、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い方法が提供される。
[00707]別の態様では、本明細書において、動物の胃腸管のコンパートメントにおける1つ以上の代謝物を増加させる方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、それにより、動物の胃腸管のコンパートメントにおける1つ以上の代謝物のレベルを増加させる方法が提供される。
[00708]一態様では、本明細書において、1つ以上の代謝物を動物の胃腸管のコンパートメントに送達する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1つ以上の供給糖及び触媒を含む水性組成物を、重合を誘導するように、且つ水性組成物が平衡に達するのに十分な温度まで及び十分な時間加熱することを含む方法により製造され、合成オリゴ糖調製物は、各々が1(DP1画分)~n(DPn画分)から選択される異なる重合度を有する少なくともn画分のオリゴ糖を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で約1%~約90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、方法が提供される。
[00709]別の態様では、本明細書において、1つ以上の代謝物を動物の胃腸管のコンパートメントに送達する方法であって、1つ以上の供給糖及び触媒を含む水性組成物を、重合を誘導するように、且つ水性組成物が平衡に達するのに十分な温度まで及び十分な時間加熱することを含む方法による、動物で投与するための合成オリゴ糖調製物を製造することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、2を超える整数であり;各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で約1%~約90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、方法が提供される。
[00710]いくつかの実施形態では、方法は、合成オリゴ糖調製物を基礎栄養組成物と組み合わせて、栄養組成物を製造することを更に含む。
[00711]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、水性組成物が、15%、10%又は5%未満の一連のKmの相対標準偏差によって決定した平衡に達するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む方法により製造され、ここで、
Figure 2022506143000002

(式中、mは2以上且つn以下の整数であり、一連のKmは、少なくとも5Km数を含み、[HO]は、水のモル濃度を表し、
[DP1]、[DPm-1]及び[DPm]は、それぞれ、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖のモル濃度を表す)
である。
[00712]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、水性組成物が、1時間にわたって15%未満の水性組成物の重量平均分子量の変化によって決定される平衡に達するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む方法により製造される。
[00713]一態様では、本明細書において、1つ以上の代謝物を動物の胃腸管のコンパートメントに送達する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、合成オリゴ糖調製物は、1つ以上の供給糖及び触媒を含む水性組成物を、重合を誘導するのに十分な温度まで及び十分な時間加熱することを含む方法により製造され、触媒は、(+)-カンファー-10-スルホン酸;2-ピリジンスルホン酸;3-ピリジンスルホン酸;8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物;α-ヒドロキシ-2-ピリジンメタンスルホン酸;(β)-カンファー-10-スルホン酸;ブチルホスホン酸;ジフェニルホスフィン酸;ヘキシルホスホン酸;メチルホスホン酸;フェニルホスフィン酸;フェニルホスホン酸;tert-ブチルホスホン酸;SS)-VAPOLリン酸水素;6-キノリンスルホン酸、3-(1-ピリジニオ)-1-プロパンスルホネート;2-(2-ピリジニル)エタンスルホン酸;3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-p,p’-ジスルホン酸一ナトリウム塩水和物;リン酸水素1,1’-ビナフチル-2,2’-ジイル;ビス(4-メトキシフェニル)ホスフィン酸;フェニル(3,5-キシリル)ホスフィン酸;L-システイン酸一水和物;ポリ(スチレンスルホン酸-co-ジビニルベンゼン);及びリシンからなる群から選択され、オリゴ糖調製物は、各々が1(DP1画分)からn(DPn画分)から選択される異なる重合度を有する少なくともオリゴ糖のn画分を含み、nは、2を超える整数である、方法が提供される。
[00714]別の態様では、本明細書において、1つ以上の代謝物を動物の胃腸管のコンパートメントに送達する方法であって、1つ以上の供給糖及び触媒を含む水性組成物を、重合を誘導するのに十分な温度まで及び十分な時間加熱することを含む方法による動物で投与するための合成オリゴ糖調製物を製造することを含み、触媒は、(+)-カンファー-10-スルホン酸;2-ピリジンスルホン酸;3-ピリジンスルホン酸;8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物;α-ヒドロキシ-2-ピリジンメタンスルホン酸;(β)-カンファー-10-スルホン酸;ブチルホスホン酸;ジフェニルホスフィン酸;ヘキシルホスホン酸;メチルホスホン酸;フェニルホスフィン酸;フェニルホスホン酸;tert-ブチルホスホン酸;SS)-VAPOLリン酸水素;6-キノリンスルホン酸、3-(1-ピリジニオ)-1-プロパンスルホネート;2-(2-ピリジニル)エタンスルホン酸;3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-p,p’-ジスルホン酸一ナトリウム塩水和物;リン酸水素1,1’-ビナフチル-2,2’-ジイル;ビス(4-メトキシフェニル)ホスフィン酸;フェニル(3,5-キシリル)ホスフィン酸;L-システイン酸一水和物;ポリ(スチレンスルホン酸-co-ジビニルベンゼン);及びリシンからなる群から選択され、オリゴ糖調製物は、各々が1(DP1画分)からn(DPn画分)から選択される異なる重合度を有する少なくともn画分のオリゴ糖を含み、nは、2を超える整数であり、各画分は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、方法が提供される。
[00715]いくつかの実施形態では、方法は、合成オリゴ糖調製物を基礎栄養組成物と組み合わせて、栄養組成物を製造することを含む。
[00716]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、水性組成物が平衡に達するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む方法により製造される。
[00717]いくつかの実施形態では、平衡は、15%、10%又は5%未満の一連のKmの相対標準偏差によって決定され、ここで、
Figure 2022506143000003

(式中、mは2以上且つn以下の整数であり、一連のKmは、少なくとも5Km数を含み、[HO]は、水のモル濃度を表し、
[DP1]、[DPm-1]及び[DPm]は、それぞれ、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖のモル濃度を表す)
である。
[00718]いくつかの実施形態では、平衡は、1時間にわたって15%未満の水性組成物の重量平均分子量の変化によって決定される。
[00719]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00720]いくつかの実施形態では、栄養組成物の発酵性炭素の5%~30%は、オリゴ糖調製物に由来する。
[00721]いくつかの実施形態では、栄養組成物の発酵性炭素の10%~20%は、オリゴ糖調製物に由来する。
[00722]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコ-オリゴ糖を含む。
[00723]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコ-ガラクト-マンノ-オリゴ糖を含む。
[00724]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコ-フルクト-オリゴ糖を含む。
[00725]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコ-マンノ-オリゴ糖を含む。
[00726]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコ-ガラクト-オリゴ糖を含む。
[00727]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれを超える代謝物のレベルは、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[00728]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質、シグナル伝達因子、窒素代謝物又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00729]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、酪酸(又はブチレート)、プロピオン酸(又はプロピオネート)、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、アナミン、アンモニア、インドール、酪酸、ヒスタミン、ベタゾール、GABA、2FL、ユーカリプトール、ゲラノール(geranol)、2-MThEtOH、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール、エイコサン酸、ジペプチド、脂肪族アルコール若しくはa-テルペノイド、リナロール、ユーカリプトール若しくはゲラニオール又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00730]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、アナミン、アンモニア、インドール、酪酸、ヒスタミン、ベタゾール、GABA、2FL、ユーカリプトール、ゲラノール(geranol)又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00731]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、ブチレート、プロピオネート又はその両方を含む。
[00732]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は精油を含む。
[00733]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はa-テルペノイドを含む。
[00734]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、リナロール、ユーカリプトール又はゲラニオールを含む。
[00735]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は神経伝達物質を含む。
[00736]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物の少なくとも1つは揮発性であり、強い不快な香りを有するか又は酸化に関して不安定である。
[00737]いくつかの実施形態では、胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管の全て又は一部を含む。
[00738]いくつかの実施形態では、胃腸管におけるコンパートメントは、小腸、大腸又はその両方を含む。
[00739]いくつかの実施形態では、方法は、動物から胃腸サンプルを入手することを更に含む。
[00740]いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料又は糞便サンプルである。
[00741]いくつかの実施形態では、方法は、サンプルにおける1つ以上の代謝物の少なくとも1つのレベルを検出することを更に含む。
[00742]いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、少なくとも部分的に、液体又はガスクロマトグラフィーによって決定される。
[00743]いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、少なくとも部分的に、質量又はNMR分光法によって決定される。
[00744]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00745]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の各DP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00746]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。
[00747]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00748]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00749]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、30%、40%、50%、60%、70%又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00750]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、1日に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10回投与される。
[00751]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、1日に最大1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10回投与される。
[00752]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、週に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15又は20回投与される。
[00753]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、週に最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15又は20回投与される。
[00754]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、毎日、1日おき、3日ごと、4日ごと、毎週、隔週又は毎月、投与される。
[00755]いくつかの実施形態では、方法は、朝、午後、夕方又はこれらの任意の組み合わせで、栄養組成物を投与することを含む。
[00756]いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ又はハトである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。いくつかの実施形態では、動物は、ニワトリ(例えば、ブロイラー、レイヤー、ブリーダー)、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである。いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、イヌ、ネコ、ハムスター、ウサギ、フェレット、モルモット及びマウスからなる群から選択される。
[00757]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、動物飼料組成物である。
[00758]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である。
[00759]本開示の追加の態様及び利点は、以下の詳細な説明から当技術分野の当業者に容易に明らかになり、ここで、本開示の例示的な実施形態のみが示され、説明される。理解されるように、本開示は、他の異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、全て本開示から逸脱することなく、様々な明白な点で修正することができる。従って、図面及び説明は、本質的に例証としてみなされるべきであり、限定するものではない。
[参照による援用]
[00760]本明細書に記載される全ての公報、特許及び特許出願は、各公報、特許及び特許出願が参照により援用されたことが具体的且つ個別に示されている場合、同程度参照により援用される。参照により援用される刊行物及び特許又は特許出願が明細書に含まれる開示と矛盾する範囲で、明細書は、そのような矛盾する資料に優先し、且つ/又は優先することを意図している。
[00761]本発明の新規特性を添付の特許請求の範囲に具体的に記載する。本発明の特徴及び利点のより良い理解は、本発明の原理が利用される例示的な実施形態を説明する以下の詳細な説明及び添付の図面(本明細書では、「図(figure)」及び「図(FIG.)」とも呼ばれる)を参照することによって得られる。
[00762]
オリゴ糖調製物9.2のH,13C-HSQC NMRスペクトルの一部を示す。 アンヒドロサブユニットの存在を示す実施例9.7からのオリゴ糖調製物のMALDI-MSスペクトルを示す。 実施例9のオリゴ糖調製物のアンヒドロ-DP1成分の1D H NMRスペクトルを示す。 実施例9のオリゴ糖調製物のアンヒドロ-DP1成分の1D APT 13C-NMRスペクトルを示す。 誘導体化後の実施例2.9のオリゴ糖調製物に関するGC-MSクロマトグラム(TIC及びXIC(m/z229)プロット)の拡大を示す。 カラメル化アンヒドロサブユニットを有するオリゴ糖調製のH,13C-HSQCを示す。 異なるレーザーエネルギーでの実施例9のオリゴ糖調製物を比較するMALDI-MSスペクトルの一部を示す。 水中の実施例9のオリゴ糖調製物の1~80μg/mLの濃度でのアンヒドロDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 図8AのLC-MS/MS検出から得られる線形検量線を示す。 様々な対照及び処理された食餌組成物のアンヒドロ-DP2含有量の定量化を示す。 アンヒドロサブユニット含有グルコ-オリゴ糖サンプルの2D-H JRES NMRスペクトルを示す。 結合分布に使用される関連する共鳴及び割り当てによるアンヒドロサブユニット含有グルコオリゴ糖サンプルの代表的なH,13C-HSQC NMRスペクトルである。 3つのアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖のH DOSYスペクトルのオーバーレイを示す。 1,6-アンヒドロ-β-D-グルコース(DP1-18)、1,6-アンヒドロ-β-D-セロビオース(DP2-18)及びアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖サンプルの比較を示す。 選択されたMRMにおけるアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖(上部)及び消化されたアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖(下部)の質量クロマトグラムを示す。 実施例9のオリゴ糖の相対的存在量対重合度(DP)のグラフを示す。グラフは、オリゴ糖調製物が単調に減少するDP分布を有することを示す。 実施例9のオリゴ糖の相対的存在量対重合度のグラフを示す。グラフは、オリゴ糖調製物が非単調に減少するDP分布を有することを示す。 ニワトリから得られた盲腸抽出物の典型的な600MHz 1H NMRスペクトルを示す。芳香族領域(6.5~8.5ppm)のスペクトルは、脂肪族領域と比較して約10倍に拡大した。特定の代謝物のピーク割り当てが示される。 NMRデータについての成分1対成分2を示すPLS-DA分類からのスコアプロットを示す。差異の説明は括弧内に示される。 本明細書に記載の様々な合成オリゴ糖調製物の存在下での盲腸ミクロビオータによるSCFAに対する発酵選択性に対する非線形効果を示す用量反応を示す。 子ブタの機能的メタゲノミクスに対する実施例9のオリゴ糖調製物の効果を示すグラフである。 2つのDP1及び1つのDP2アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を示す。 アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖(セロトリオサン)を示す。 アンヒドロサブユニットの存在を示す実施例2からのオリゴ糖調製物のMALDI-MSスペクトルを示す。 アンヒドロサブユニットの存在を示す実施例2からのオリゴ糖調製物のMALDI-MSスペクトルを示す。 実施例1のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例1のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例1のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例3のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例3のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例3のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例4のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例4のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例4のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例7のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例7のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例7のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種のLC-MS/MS検出を示す。 実施例1のオリゴ糖調製物のDP1、アンヒドロDP1、DP2及びアンヒドロDP2画分のGC-MSスペクトル検出を示す。 図28Aに示されたDP2及びアンヒドロDP2画分の拡大を示す。 実施例3のオリゴ糖調製物のDP1、アンヒドロDP1、DP2及びアンヒドロDP2画分のGC-MSスペクトル検出を示す。 図29Aに示されたDP2及びアンヒドロDP2画分の拡大を示す。 実施例4のオリゴ糖調製物のDP1、アンヒドロDP1、DP2及びアンヒドロDP2画分のGC-MSスペクトル検出を示す。 図30Aに示されたDP2及びアンヒドロDP2画分の拡大を示す。 実施例7のオリゴ糖調製物のDP1、アンヒドロDP1、DP2及びアンヒドロDP2画分のGC-MSスペクトル検出を示す。 図31Aに示されたDP2及びアンヒドロDP2画分の拡大を示す。 実施例2によるオリゴ糖調製物と比較した、オリゴ糖調製物におけるDP2アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の含有量に対する反応時間、含水量及び反応時間の影響を示す。 1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースのNMRの割り当てを示す。 一般的なプレバイオティクスと比較した場合のオリゴ糖調製物の飼いイヌ(ケイネス・ファミリアリス(Canis familiaris))における改善されたミクロビオームのブチレート産生を示す。 異なるレーザーエネルギーでの実施例9からのオリゴ糖調製物を比較するMALDI-MSスペクトルを示す。
[詳細な説明]
[00797]以下の説明及び実施例は、本開示の実施形態を詳細に説明する。本開示は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されず、それ自体が変化し得ることを理解すべきである。当業者は、本開示の多くの変形形態及び修正形態があり、それらがその範囲内に含まれることを理解するであろう。
[00798]全ての用語は、当業者によって理解されるように理解されることが意図される。特段の記載がない限り、本明細書で用いられる全ての科学技術用語は、本開示が属する技術分野における当業者が共通に解釈するのと同じ意味を有する。
[00799]本明細書で使用されるセクションの見出しは、構成上の目的に過ぎず、記載される主題を限定するものと解釈されるべきではない。
[00800]本開示の様々な特徴は、単一の実施形態に関連しても記載され得るが、その特徴は、別個に又は任意の好適な組み合わせで提供され得る。反対に、本開示は、明確にするために別個の実施形態に関連して本明細書に記載され得るが、本開示は、単一の実施形態でも実施され得る。
[00801]以下の定義は、当技術分野の定義を補足するものであり、本出願に向けられており、関連する又は関連しない場合、例えば、同一所有者の特許又は出願に帰属するものではない。本明細書に記載されているものと同様又は同等の任意の方法及び材料を、本開示の試験を実施するために使用できるが、好ましい材料及び方法を本明細書に記載する。従って、本明細書で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明することを目的とし、限定することを意図しない。
[I.定義]
[00802]本明細書で使用される用語は、単に特定の場合を説明することを目的とし、限定することを意図しない。本明細書で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その」は、文脈がそれ以外であることを明らかに示さない限り、同様に複数形を含むものとする。更に、用語「包含している」、「包含する」、「有している」、「有する」、「備える」又はこれらの変形は、詳細な説明及び/又は特許請求の範囲のいずれかで使用され、このような用語は、用語「含む」と同様の方法で包括的であることが意図される。
[00803]「含む」、「含まれる」、「含んでいる」などの用語は、米国特許法においてそれに起因する意味を有することが理解され;即ち、それらは、「包含する」、「包含される」、「包含している」などを意味し、包括的又は開放形式であることが意図されており、追加の、引用されていない要素又は方法のステップを除外するものではなく;「から本質的になっている」及び「から本質的になる」などの用語は、米国特許法においてそれらに帰する意味を有し;即ち、それらは、明示的に列挙されていない要素を可能にするが、先行技術に見られる要素又は本発明の基本的若しくは新規の特徴に影響を与える要素を除外する。
[00804]本明細書の「A及び/又はB」などの句で使用される「及び/又は」という用語は、A及びBの両方;A又はB;A(単独);並びにB(単独)を含むことを意図している。同様に、「A、B及び/又はC」などの句で使用される「及び/又は」という用語は、以下の実施形態:A、B及びC;A、B又はC;A又はB;A又はC;B又はC;A及びB;A及びC;B及びC;A(単独);B(単独);並びにC(単独)の各々を包含することを意図している。
[00805]分子量などの物理的特性又は化学式などの化学的特性について本明細書で範囲が使用される場合、範囲の全ての組み合わせ及び部分的組み合わせ並びにその中の特定の実施形態が含まれることが意図される。数値又は数値範囲を指す場合の「約」という用語は、参照される数値又は数値範囲が実験的変動内(又は統計的実験誤差内)の近似値であることを意味し、従って、場合により、数値又は数値範囲は、記載されている数値又数値範囲の1%~15%で変動する。いくつかの実施形態では、用語「約」は、所与の値又は範囲の15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%又は0.05%以内を意味する。
[00806]本明細書で使用する場合、「投与」は、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物を、動物が、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物を自由に摂取できるように、動物に提供することを含む。このような実施形態では、動物は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物又は動物飼料組成物の一部を摂取する。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物は、動物が、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物を自由に摂取できるように、前記動物に提供される。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物は、処方された食餌として前記動物に投与される。いくつかの実施形態では合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物は、手動給餌、例えば、経口注射器給餌、経管栄養などを介して前記動物に投与される。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物は、前記動物に経口的に、例えば、自由に又は手動で投与される。いくつかの実施形態では、動物は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物の一部を、少なくとも7日間、14日間、21日間、30日間、45日間、60日間、75日間、90日間又は120日間、24時間ごと又は1日おきに24時間ごとに摂取する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は水又は別の液体に溶解することができ、動物は液体を飲むことによってオリゴ糖調製物の一部を摂取する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖は、飲料水を介して動物に提供される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物、栄養組成物、液体又は動物飼料組成物は、自由に摂取される。
[00807]本明細書で使用する場合、飼料要求率(FCR)は、飼料投入量(例えば、動物により摂取されるもの)と畜産生産量との比を指し、畜産生産物は、目的の畜産物である。例えば、乳畜に関する畜産生産物が乳である一方で、肉のために飼育された動物に関する畜産生産物は体質量である。
[00808]本明細書で使用する場合、「飼料効率」は、飼料の飼料投入量(例えば、動物によって摂取されるもの)に対する畜産生産量の比率を指し、畜産生産物は、目的の畜産物である。
[00809]本明細書で使用する場合、用語「アンヒドロサブユニット」は、単糖(又は単糖サブユニット)又は糖カラメル化生成物の熱脱水生成物を指す。例えば、「アンヒドロサブユニット」は、アンヒドロ-グルコースなどのアンヒドロ-単糖であり得る。別の例として、「アンヒドロサブユニット」は、グリコシド結合を介して1つ以上の通常の又はアンヒドロ-単糖サブユニットと結合することができる。
[00810]用語「オリゴ糖」は、単糖又はグリコシド結合によって結合した2つ以上の単糖サブユニットを含有する化合物を指す。そのようなものであるから、オリゴ糖には、通常の単糖;アンヒドロ-単糖;又は2つ以上の単糖サブユニットを含有する化合物が含まれ、ここで、1つ以上の単糖サブユニットは、任意選択的に、独立して、1つ以上のアンヒドロサブユニットに置換されている。オリゴ糖は、官能化することができる。本明細書で使用する場合、オリゴ糖という用語には、オリゴ糖の全ての種を包含し、ここで、オリゴ糖中の単糖サブユニットの各々は、独立して及び任意選択的に、その対応するアンヒドロ-単糖サブユニットで官能化及び/又は置換されている。
[00811]本明細書で使用する場合、用語「オリゴ糖調製物」は、少なくとも1つのオリゴ糖を含む調製物を指す。
[00812]本明細書で使用する場合、用語「グルコ-オリゴ糖」は、グルコース又はグリコシド結合によって結合した2つ以上のグルコース単糖サブユニットを含有する化合物を指す。そのようなものであるから、グルコ-オリゴ糖には、グルコース;アンヒドロ-グルコース;又はグリコシド結合によって結合した2つ以上のグルコース単糖サブユニットを含有する化合物が含まれ、ここで、前記グルコース単糖サブユニットの1つ以上は、各々任意選択的に及び独立して、アンヒドロ-グルコースサブユニットで置換されている。
[00813]本明細書で使用する場合、用語「ガラクト-オリゴ糖」は、ガラクトース又はグリコシド結合によって結合した2つ以上のガラクトース単糖サブユニットを含有する化合物を指す。そのようなものであるから、ガラクト-オリゴ糖には、ガラクトース;アンヒドロ-ガラクトース;又はグリコシド結合によって結合した2つ以上のガラクトース単糖サブユニットを含有する化合物が含まれ、ここで、少なくとも1つの単糖サブユニットは、任意選択的に、アンヒドロ-ガラクトースサブユニットで置換されている。
[00814]本明細書で使用する場合、用語「グルコ-ガラクト-オリゴ糖調製物」は、グルコース及びガラクトースの完全又は不完全な糖縮合反応から生成される組成物を指す。従って、いくつかの実施形態では、グルコ-ガラクトース-オリゴ糖調製物は、グルコ-オリゴ糖、ガラクト-オリゴ糖、グリコシド結合によって結合した1つ以上のグルコース単糖サブユニット及び1つ以上のガラクトース単糖サブユニットを含有する化合物又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、グルコ-ガラクトース-オリゴ糖調製物は、グルコ-オリゴ糖並びにグリコシド結合によって結合した1つ以上のグルコース単糖サブユニット及び1つ以上のガラクトース単糖サブユニットを含有する化合物を含む。いくつかの実施形態では、グルコ-ガラクトース-オリゴ糖調製物は、ガラクト-オリゴ糖並びにグリコシド結合によって結合した1つ以上のグルコース単糖サブユニット及び1つ以上のガラクトース単糖サブユニットを含有する化合物を含む。いくつかの実施形態では、グルコ-ガラクトース-オリゴ糖調製物は、グリコシド結合によって結合した1つ以上のグルコース単糖サブユニット及び1つ以上のガラクトース単糖サブユニットを含有する化合物を含む。
[00815]本明細書で使用する場合、用語「単糖ユニット」及び「単糖サブユニット」は、同じ意味で用いられる。「単糖サブユニット」は、オリゴ糖の単糖モノマーを指す。重合度1を有するオリゴ糖について、オリゴ糖は、単糖サブユニット又は単糖と称され得る。重合度2以上を有するオリゴ糖について、その単糖サブユニットは、グリコシド結合を介して結合している。
[00816]本明細書で使用する場合、用語「通常の単糖」は、アンヒドロサブユニットを含有しない単糖を指す。用語「通常の二単糖」は、アンヒドロサブユニットを含有しない二糖を指す。従って、用語「通常のサブユニット」は、アンヒドロサブユニットではないサブユニットを指す。
[00817]本明細書で使用する場合、用語「アンヒドロDPnオリゴ糖」、「アンヒドロDPn種」又は「DPnアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖」は、重合度nを有し、1つ以上のアンヒドロサブユニットを含むオリゴ糖を指す。そのようなものであるから、アンヒドロ-グルコースは、DP1アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖であり、セロトリオサンは、DP3アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖である。
[00818]用語「相対的存在量」又は「存在量」は、本明細書で使用する場合、種がどれほど一般的又はまれに存在するかを基準にして、種の豊富さを指す。例えば、相対的存在量で10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含むDP1画分は、DP1オリゴ糖の10%がアンヒドロ-単糖である、複数のDP1オリゴ糖を指す。例えば、オリゴ糖の特定のDP画分に関して、相対的存在量は、好適な分析機器、例えば、LC-MS/MS、GC-MS、HPLC-MS及びMALDI-MSなどの質量分析法及び液体クロマトグラフィーによって決定され得る。いくつかの実施形態では、相対的存在量は、対象の画分に対応するクロマトグラフ(例えば、LC-MS/MS、GC-MS及びHPLC-MS)のピークの下の面積を積分することによって決定される。いくつかの実施形態では、相対的存在量は、ピーク強度によって決定される(例えば、MALDI-MS)。いくつかの実施形態では、相対的存在量は、液体クロマトグラフィーによる分離後の重量測定などの分析方法の組み合わせによって決定される。
[00819]本明細書で使用する場合、単数形「1つの」、「及び」及び「その」には、文脈上特に明確に指示されない限り複数形の言及が含まれる。従って、例えば、「薬剤」という言及は、複数のそのような薬剤を含み、「オリゴ糖」という言及は、1つ以上のオリゴ糖(又は複数のオリゴ糖)及び当業者であれば公知であるその均等物を含む。
[II.オリゴ糖調製物]
[00820]本明細書では、栄養組成物での使用に好適なオリゴ糖調製物が提供される。いくつかの実施形態では、前記オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、ここで、nは、2を超える整数である。いくつかの実施形態では、nは、3以上の整数である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における1~n画分の各々は、質量分析法によって測定される相対的存在量で1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、各画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00821]いくつかの実施形態では、nは、3以上の整数である。いくつかの実施形態では、nは、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、40又は50などの1~100の範囲内の整数である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における1~n画分の各々は、独立して、質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で0.1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における1~n画分の各々は、独立して、約0.1%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における1~n画分の各々は、独立して、約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、DP1及びDP2画分は、各々独立して、MALDI-MSなどの質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で約0.1%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、DP1及びDP2画分は、各々独立して、約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、DP1及びDP2画分は、各々独立して、質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.8%、1%、2%又は3%から約8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%又は15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、各画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00822]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、合成オリゴ糖調製物である。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、生物を必要としないプロセスによって生成される複数のオリゴ糖を指す。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、酵素を必要としないプロセスによって生成される複数のオリゴ糖を指す。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、化学的プロセスによって生成される複数のオリゴ糖を指す。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、糖の縮合によって生成される複数のオリゴ糖を指す。
[A.オリゴ糖のプレバイオティクス有用性]
[00823]本明細書では、動物腸内ミクロビオームなどの微生物群集の複雑な機能調節を示すアンヒドロ-糖成分及び/又は糖脱水生成物成分を含むオリゴ糖調製物が開示される。オリゴ糖調製物は、ミクロフローラによる発酵性炭素の利用を調節し、代謝フラックスを有益な種に向ける有用性を提供し、従ってミクロビオームが媒介した健康又は栄養上の利益を提供する。
[00824]難消化性炭水化物は、微生物群集に発酵性炭素源を提供することにより、プレバイオティクスとして機能し得る。例えば、可溶性植物繊維が豊富な食餌は、腸内ミクロフローラに栄養を与える能力があることが確認されている。更に、ビフィズス菌プレバイオティクスはビフィズス菌(例えば、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属のメンバー)の増殖をサポートし、乳酸菌プレバイオティクスはラクトバチルス(Lactobacillus)種の増殖をサポートする。
[00825]プレバイオティクス繊維は、短鎖脂肪酸(SCFA)などの有益な化学種に発酵され得る。プレバイオティクス繊維としては;レジスタントスターチ;セルロース;ラムノガラクタン、アラビノガラクタン、アラビナンなどのペクチン;アラビノキシラン、キシログルカン、グルコマンナン、ガラクトマンナンなどのヘミセルロース;トウモロコシ穂軸オリゴ糖などのキシラン;穀物b-グルカン、酵母b-グルカン、細菌b-グルカンなどのb-グルカン;イヌリン及びレバンなどのポリフルクタン;及びアルギネートなどのガムが挙げられる。イヌリンは、一般的なビフィドジェニックプレバイオティクス繊維である。
[00826]他の場合、プレバイオティクスは、病原性細菌が生着する能力を妨げることによって作用し、従って、細胞表面受容体部位の競合的結合などの抗付着メカニズムを介して宿主生物に感染する。特定のガラクト-オリゴ糖は、エシェリキア(Escherichia)種などの様々な腸内病原性生物の効果的な付着防止を提供する。
[00827]プレバイオティクスは典型的には、食餌に組み込むことによって宿主動物に提供され、その上でそれらは用量依存的な応答を示す(少なくとも飽和閾値まで)。例えば、イヌリンなどのビフィズス菌プレバイオティクスの高用量を提供すると、ビフィドバクテイルム(Bifidobacterium)種の個体数が大幅に増加する傾向がある。高用量のイヌリンは、発酵によるSCFAのより高い生成に対応する。これは、プレバイオティクスが代謝炭素源を提供し、より多くの炭素がより多くの発酵生成物に変換されるためである。同様に、より高用量の付着防止プレバイオティクスを提供することにより、表面受容体部位に競合的に結合する可能性がもたらされる。
[00828]修飾されたモノマーサブユニットを含む特定の炭水化物種は、微生物系がプレバイオティクス源として他の方法で利用可能な他の炭水化物を利用する方法に影響を与える可能性がある。例えば、このような炭水化物種は、細菌のデンプン利用システム(SUS)、即ち細胞表面認識、グリコシド切断及びデンプン代謝物の移入に関与するタンパク質を調節する修飾炭水化物種であり得る。
[00829]動物のミクロビオータを複雑に調節することができる炭水化物組成物は、動物のミクロビオームへの影響を介して動物の健康及び栄養を改善する飼料添加物としての有用性を有する。例えば、腸内ミクロフローラによるブチレート産生の調節は、健康な腸粘膜、バリア機能を促進し、且つ抗炎症効果を介して動物に健康上の利点を与える。プロピオン酸産生の調節は、糖生成の増加を介して動物の食餌から抽出される代謝エネルギーに影響を与える。関連する微生物群集には、例えば、家禽、ブタ、イヌ、ネコ、ウマの回腸、空腸及び盲腸並びに/若しくは糞便のミクロビオータ又は畜牛、ウシ、ヒツジなどの反芻動物のミクロビオータが含まれる。他の微生物群集にはスキンフローラ、鼻内ミクロフローラが含まれる。
[00830]更に、本明細書で開示されるオリゴ糖調製物は、それらは、アンヒドロ-サブユニットの存在により、完全な動物飼料などの複合栄養組成物中で選択的に分析及び定量化できるという点で有利である。オリゴ糖調製物などの飼料添加物の存在及び/又は濃度を評価することは商業的に有用である。このような評価は、品質管理の目的で実施され、添加物が基礎栄養組成物と均一にブレンドされて、意図された用量又は含有レベルで添加物を含む最終栄養組成物を提供するかどうかを決定し得る。
[00831]しかしながら、栄養組成物自体は、大量且つ多様な炭水化物構造体(例えば、デンプン、植物繊維及びペクチン)を含む。従って、少量のオリゴ糖ベースの飼料添加物を、栄養組成物のベースとして存在する他の炭水化物の広大な海から区別することは特に困難である。そのようなものであるから、本明細書に開示されるオリゴ糖調製物は、アンヒドロ-サブユニットを介して栄養組成物中の他の炭水化物源からそれ自体を区別する手段を提供する。
[B.重合度(DP)分布]
[00832]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1~nから選択される異なる重合度をそれぞれ有するオリゴ糖のn画分(DP1~DPn画分)を含む。例えば、いくつかの実施形態では、DP1画分は、1つ以上の単糖及び/又は1つ以上のアンヒドロ-単糖を含む。別の例として、いくつかの実施形態では、DP1画分は、グルコース、ガラクトース、フルクトース、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノース又はこれらの任意の組み合わせを含む。更に別の例として、いくつかの実施形態では、DP2画分は、1つ以上の通常の二糖及び1つ以上のアンヒドロサブユニット含有二糖を含む。いくつかの実施形態では、DP2画分は、ラクトースを含む。
[00833]いくつかの実施形態では、nは、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、少なくとも30、少なくとも31、少なくとも32、少なくとも33、少なくとも34、少なくとも35、少なくとも36、少なくとも37、少なくとも38、少なくとも39、少なくとも40、少なくとも41、少なくとも42、少なくとも43、少なくとも44、少なくとも45、少なくとも46、少なくとも47、少なくとも48、少なくとも49、少なくとも50、少なくとも51、少なくとも52、少なくとも53、少なくとも54、少なくとも55、少なくとも56、少なくとも57、少なくとも58、少なくとも59、少なくとも60、少なくとも61、少なくとも62、少なくとも63、少なくとも64、少なくとも65、少なくとも66、少なくとも67、少なくとも68、少なくとも69、少なくとも70、少なくとも71、少なくとも72、少なくとも73、少なくとも74、少なくとも75、少なくとも76、少なくとも77、少なくとも78、少なくとも79、少なくとも80、少なくとも81、少なくとも82、少なくとも83、少なくとも84、少なくとも85、少なくとも86、少なくとも87、少なくとも88、少なくとも89、少なくとも90、少なくとも91、少なくとも92、少なくとも93、少なくとも94、少なくとも95、少なくとも96、少なくとも97、少なくとも98、少なくとも99又は少なくとも100である。いくつかの実施形態では、nは、約2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である。いくつかの実施形態では、nは、10未満、11未満、12未満、13未満、14未満、15未満、16未満、17未満、18未満、19未満、20未満、21未満、22未満、23未満、24未満、25未満、26未満、27未満、28未満、29未満、30未満、31未満、32未満、33未満、34未満、35未満、36未満、37未満、38未満、39未満、40未満、41未満、42未満、43未満、44未満、45未満、46未満、47未満、48未満、49未満、50未満、51未満、52未満、53未満、54未満、55未満、56未満、57未満、58未満、59未満、60未満、61未満、62未満、63未満、64未満、65未満、66未満、67未満、68未満、69未満、70未満、71未満、72未満、73未満、74未満、75未満、76未満、77未満、78未満、79未満、80未満、81未満、82未満、83未満、84未満、85未満、86未満、87未満、88未満、89未満、90未満、91未満、92未満、93未満、94未満、95未満、96未満、97未満、98未満、99未満又は100未満である。いくつかの実施形態では、nは、2~100、5~90、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、15~60、15~50、15~45、15~40、15~35又は15~30である。
[00834]オリゴ糖調製物の重合度の分布は、末端基法、浸透圧(浸透圧測定)、超遠心分離、粘度測定、光散乱法、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、SEC-MALLS、フィールドフローフラクショネーション(FFF)、非対称フローフィールドフローフラクショネーション(A4F)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及び質量分析(MS)が挙げられるがこれらに限定されない任意の好適な分析方法及び機器によって決定することができる。例えば、重合度の分布は、マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)-MS、液体クロマトグラフィー(LC)-MS又はガスクロマトグラフィー(GC)-MSなどの質量分析によって決定及び/又は検出され得る。別の例として、重合度の分布は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)などのSECによって決定及び/又は検出され得る。更に別の例として、重合度の分布は、HPLC、FFF又はA4Fによって決定及び/又は検出され得る。いくつかの実施形態では、重合度の分布は、MALDI-MSによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、重合度の分布は、GC-MS又はLC-MSによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、重合度の分布は、SECによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、重合度の分布は、HPLCによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、重合度の分布は、MALDI-MS及びSECなどの分析機器の組み合わせによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の重合度は、その分子量及び分子量分布に基づいて決定することができる。例えば、図2は、様々な画分の重合度及び観察された全ての画分におけるアンヒドロ-サブユニット含有オリゴ糖(-18g/モルMWオフセットピーク)の存在を示すMALDI-MSスペクトルを示す。
[00835]いくつかの実施形態では、画分の大部分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の6未満、5未満、4未満又は2未満の画分のオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少しない。
[00836]いくつかの実施形態では、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45又は少なくとも50のDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45又は少なくとも50の連続したDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも20又は少なくとも30のDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも20又は少なくとも30の連続したDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00837]いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。例えば、図15は、n画分の各々におけるオリゴ糖の相対的存在量がそのDPとともに単調に減少するDP分布の例を提供する。例えば、いくつかの実施形態では、DP3画分におけるオリゴ糖の相対的存在量のみは、その重合度とともに単調に減少しない、即ちDP3画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、DP4画分におけるオリゴ糖の相対的存在量よりも低い。いくつかの実施形態では、DP2画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、DP3画分におけるオリゴ糖の相対的存在量よりも低い。例えば、図16は、DP2画分におけるオリゴ糖の相対的存在量がその重合度とともに単調に減少しない重合度分布を示す。
[00838]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約1%~約50%、約1%~約40%、約1%~約35%、約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、約1%~約15%、約5%~約50%、約5%~約40%、約5%~約35%、約5%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、約5%~約15%、約10%~約50%、約10%~約40%、約10%~約35%、約10%~約30%、約10%~約25%、約10%~約20%又は約10%~約15%のDP1画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約10%~約35%、約10%~約20%又は約10%~約15%のDP1画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、DP1画分の含有量は、MALDI-MSによって決定される。いくつかの実施形態では、DP1画分の含有量は、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、DP1画分の含有量は、LC-MS/MS又はGC-MSによって決定される。
[00839]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約1%~約35%、約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約5%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、約5%~約15%又は約5%~約10%のDP2画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約5%~約25%、約5%~約20%、約5%~約15%又は約5%~約10%のDP2画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、DP2画分の含有量は、MALDI-MSによって決定される。いくつかの実施形態では、DP2画分の含有量は、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、DP2画分の含有量は、LC-MS/MS又はGC-MSによって決定される。
[00840]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約5%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、約5%~約15%又は約5%~約10%のDP3画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約1%~約15%、約1%~約10%、約5%~約15%又は約5%~約10%のDP3画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、DP3画分の含有量は、MALDI-MSによって決定される。いくつかの実施形態では、DP3画分の含有量は、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、DP3画分の含有量は、LC-MS/MS又はGC-MSによって決定される。
[00841]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約0.1%~約20%、約0.1%~約15%、約0.1%~約10%、約0.1%~約5%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%又は約1%~約5%のDP4画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約1%~約15%、約1%~約10%又は約1%~約5%のDP4画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約0.1%~約15%、約0.1%~約10%、約0.1%~約5%、約1%~約15%、約1%~約10%又は約1%~約5%のDP5画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量又は相対的存在量で約1%~約10%又は約1%~約5%のDP5画分含有量を有する。いくつかの実施形態では、DP4画分及び/又はDP5画分の含有量は、MALDI-MSによって決定される。いくつかの実施形態では、DP4画分及び/又はDP5画分の含有量は、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、DP4画分及び/又はDP5画分の含有量は、LC-MS/MS又はGC-MSによって決定される。
[00842]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP2画分のDP1画分との比は、これらの重量又は相対的存在量で約0.01~約0.8、約0.02~約0.7、約0.02~約0.6、約0.02~約0.5、約0.02~約0.4、約0.02~約0.3、約0.02~約0.2、約0.1~約0.6、約0.1~約0.5、約0.1~約0.4又は約0.1~約0.3である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP2画分のDP1画分との比は、これらの重量又は相対的存在量で約0.02~約0.4である。
[00843]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP3画分のDP2画分との比は、これらの重量又は相対的存在量で約0.01~約0.7、約0.01~約0.6、約0.01~約0.5、約0.01~約0.4、約0.01~約0.3又は約0.01~約0.2である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP3画分のDP2画分との比は、これらの重量又は相対的存在量で約0.01~約0.3である。
[00844]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、重量又は相対的存在量で70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満又は10%未満である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるDP1及びDP2画分の集合体含有量は、重量又は相対的存在量で50%未満、30%未満又は10%未満である。
[00845]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、2~10の範囲内の平均DP値を有する。いくつかの実施形態において、オリゴ糖調製物は、約2~約8、約2~約5又は約2~約4の平均DP値を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、約3.5の平均DP値を有する。平均DP値は、SEC又は元素分析によって決定することができる。
[C.アンヒドロサブユニットレベル]
[00846]いくつかの実施形態では、オリゴ糖のn画分の各々は、独立して、アンヒドロサブユニットレベルを含む。例えば、いくつかの実施形態では、DP1画分は、相対的存在量で10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、DP2画分は、相対的存在量で15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。別の例について、いくつかの実施形態では、DP1、DP2及びDP3画分は、それぞれ相対的存在量でそれぞれ5%、10%及び2%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、オリゴ糖の2つ以上の画分は、同じレベルのアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、DP1及びDP3画分は、それぞれ相対的存在量で約5%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00847]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物における1~n画分の各々は、独立して、質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で約0.1%~15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における1~n画分の各々は、独立して、質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で約0.5%~15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、LC-MS/MSは、DP1、DP2及び/又はDP3画分におけるオリゴ糖の相対的存在量を決定するために使用される。いくつかの実施形態では、GC-MSは、DP1、DP2及び/又はDP3画分におけるオリゴ糖の相対的存在量を決定するために使用される。いくつかの実施形態では、MALDI-MSは、DP4画分以上のDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量を決定するために使用される。いくつかの実施形態では、特定の画分の相対的存在量は、その画分に対応するものとして指定されているLC-MS/MSクロマトグラムのピークの下の面積を積分することによって決定される。いくつかの実施形態では、特定の画分の相対的存在量は、その画分に対応するものとして指定されているGC-MSクロマトグラムのピークの下の面積を積分することによって決定される。
[00848]アンヒドロサブユニットのレベルは、核磁気共鳴(NMR)分光法、質量分析法、HPLC、FFF、A4F又はこれらの任意の組み合わせなどの任意の好適な分析方法によって決定することができる。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニットのレベルは、少なくとも部分的に、MALDI-MSなどの質量分析法によって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニットのレベルは、少なくとも部分的に、NMRによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖のレベルは、少なくとも部分的に、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖のレベルは、図2の-18g/モルMWオフセットピークによって示されるように、MALDI-MSによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニットの種の存在及び型は、実施例11、図3及び図4で示されるように、NMRによって決定及び/又は検出され得る。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、MALDI-MSによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、図24A~24C、25A~25C、26A~26C及び27A~27Cで示されるように、LC-MS/MSによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、図28A~28B、29A~29B、30A~30B及び31A~31Bで示されるように、GC-MSによって決定される。
[00849]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で0.5%超、0.8%超、1%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超、12%超、13%超、14%超、15%超、16%超、17%超、18%超、19%超、20%超、30%超、40%超、50%超、60%超、70%超又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分は、相対的存在量で20%超、21%超、22%超、23%超、24%超、25%超、26%超、27%超、28%超、29%超又は30%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分(DP1、DP2及び/又はDP3などの)は、相対的存在量で約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%又は約30%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分(DP1、DP2及び/又はDP3などの)は、相対的存在量で約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の少なくとも1つの画分(DP1、DP2及び/又はDP3などの)は、相対的存在量で約0.1%~約90%、約0.5%~約90%、約0.5%~約80%、約0.5%~約70%、約0.5%~約60%、約0.5%~約50%、約0.5%~約40%、約0.5%~約30%、約0.5%~約20%、約0.5%~約10%、約0.5%~約9%、約0.5%~約8%、約0.5%~約7%、約0.5%~約6%、約0.5%~約5%、約0.5%~約4%、約0.5%~約3%、約0.5%~約2%、約1%~約10%、約2%~約9%、約2%~約8%、約2%~約7%、約2%~約6%、約2%~約5%、約2%~約4%、約2%~約3%又は約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のDP1及びDP2画分は、各々独立して、質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で約0.1%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%又は1.5%から、約8%、9%、10%、11%、12%又は15%までの範囲内のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、DP1及びDP2画分は、各々独立して、質量分析法、LC-MS/MS又はGC-MSにより測定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00850]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、30%、40%、50%、60%、70%又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%又は30%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%又は約30%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の各画分は、相対的存在量で約0.1%~約90%、約0.1%~約15%、約0.5%~約90%、約0.5%~約80%、約0.5%~約70%、約0.5%~約60%、約0.5%~約50%、約0.5%~約40%、約0.5%~約30%、約0.5%~約20%、約0.5%~約10%、約0.5%~約9%、約0.5%~約8%、約0.5%~約7%、約0.5%~約6%、約0.5%~約5%、約0.5%~約4%、約0.5%~約3%、約0.5%~約2%、約2%~約9%、約2%~約8%、約2%~約7%、約2%~約6%、約2%~約5%、約2%~約4%、約2%~約3%又は約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00851]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、相対的存在量で80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%又は2%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.8%超、1%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超、12%超、13%超、14%超、15%超、16%超、17%超、18%超、19%超、20%超、30%超、40%超、50%超、60%超、70%超又は80%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。他の実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%又は30%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%又は約30%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.1%~約90%、約0.1%~約15%、約0.5%~約90%、約0.5%~約80%、約0.5%~約70%、約0.5%~約60%、約0.5%~約50%、約0.5%~約40%、約0.5%~約30%、約0.5%~約20%、約0.5%~約10%、約0.5%~約9%、約0.5%~約8%、約0.5%~約7%、約0.5%~約6%、約0.5%~約5%、約0.5%~約4%、約0.5%~約3%、約0.5%~約2%、約2%~約9%、約2%~約8%、約2%~約7%、約2%~約6%、約2%~約5%、約2%~約4%、約2%~約3%又は約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。
[00852]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP1画分は、相対的存在量で30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP1画分は、相対的存在量で0.1%超、0.5%超、0.8%超、1%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超、12%超、13%超、14%超又は15%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP1画分は、相対的存在量で約0.5%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%又は約20%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP1画分は、相対的存在量で約0.1%~約15%、約0.1%~約20%、約0.5%~約20%、0.5%~約10%、約0.5%~約15%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約2%~約14%、約3%~約13%、約4%~約12%、約5%~約11%、約5%~約10%、約6%~約9%若しくは約7%~約8%又はそれらの間の任意の範囲のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、MALDI-MSなどの質量分析法によって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、GC-MSによって決定される。
[00853]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP2画分は、相対的存在量で30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP2画分は、相対的存在量で0.1%超、0.5%超、0.8%超、1%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超、12%超、13%超、14%超又は15%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP2画分は、相対的存在量で約0.5%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%又は約20%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP2画分は、相対的存在量で約0.1%~約15%、約0.1%~約20%、約0.5%~約20%、0.5%~約10%、約0.5%~約15%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約2%~約14%、約3%~約13%、約4%~約12%、約5%~約11%、約5%~約10%、約6%~約9%若しくは約7%~約8%又はそれらの間の任意の範囲のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、MALDI-MSなどの質量分析法によって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、GC-MSによって決定される。
[00854]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP3画分は、相対的存在量で30%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP3画分は、相対的存在量で0.1%超、0.5%超、0.8%超、1%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超、12%超、13%超、14%超又は15%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP3画分は、相対的存在量で約0.5%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%又は約20%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP3画分は、相対的存在量で約0.1%~約15%、約0.1%~約20%、約0.5%~約20%、0.5%~約10%、約0.5%~約15%、約1%~約20%、約1%~約15%、約1%~約10%、約2%~約14%、約3%~約13%、約4%~約12%、約5%~約11%、約5%~約10%、約6%~約9%若しくは約7%~約8%又はそれらの間の任意の範囲のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、MALDI-MSなどの質量分析法によって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の相対的存在量は、GC-MSによって決定される。
[00855]いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖は、1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。例えば、DP1アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖は、1つのアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、DPnアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖は、1~n個のアンヒドロサブユニットを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、DP2アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖は、1つ又は2つのアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における各オリゴ糖は、独立して、0、1又は2個のアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の99%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%又は30%超は、1つのみのアンヒドロサブユニットを有する。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の99%、95%、90%、85%又は80%超は、1つのみのアンヒドロサブユニットを有する。
[00856]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又はオリゴ糖調製物の各画分における1つ以上のオリゴ糖は、それぞれグリコシド結合を介して結合しているアンヒドロサブユニットを1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個含み、ここで、各アンヒドロサブユニットを結合するグリコシド結合は独立して選択される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又はオリゴ糖調製物の各画分における1つ以上のオリゴ糖は、それぞれグリコシド結合を介して結合しているアンヒドロサブユニットを1、2又は3個含み、ここで、各アンヒドロサブユニットを結合するグリコシド結合は独立して選択される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又は各画分におけるオリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%又は99%超は、それぞれグリコシド結合を介して結合しているアンヒドロサブユニットを1、2又は3個含み、ここで、各アンヒドロサブユニットを結合するグリコシド結合は独立して選択される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又は各画分における1つ以上のオリゴ糖は、グリコシド結合を介して結合しているアンヒドロサブユニットを1個含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又は各画分におけるオリゴ糖の50%超、60%超、70%超、80%超、90%又は99%超は、グリコシド結合を介して結合しているアンヒドロサブユニットを1個含む。
[D.アンヒドロサブユニット種]
[00857]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、異なる種のアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、例示的なアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖は、図33、図21及び図22に示されている。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、単糖の熱脱水生成物、即ちアンヒドロ-単糖サブユニットである、1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、単糖の可逆的熱脱水生成物である、1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。
[00858]アンヒドロ-単糖(又はアンヒドロ-単糖サブユニット)は、1つ以上の種の単糖の熱脱水生成物を指すと理解すべきである。例えば、いくつかの実施形態では、アンヒドロ-グルコースは、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノース(レボグルコサン)又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースを指す。いくつかの実施形態では、複数のアンヒドロ-グルコースは、複数の1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノース(レボグルコサン)、複数の1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース、グルコースの複数の他の熱脱水生成物又はこれらの任意の組み合わせを指す。同様に、いくつかの実施形態では、複数のアンヒドロ-ガラクトースは、ガラクトースの複数の任意の熱脱水生成物又はこれらの任意の組み合わせを指す。
[00859]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グロース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース、アンヒドロ-キシロース又はこれらのサブユニットの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、1,6-アンヒドロ-3-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノース、1,6-アンヒドロ-3-O-α-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノース、1,6-アンヒドロ-2-O-β-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノース、1,6-アンヒドロ-2-O-α-D-グルコピラノシル-β-D-グルコピラノース、1,6-アンヒドロ-β-D-セロビオース(セロビオサン)、1,6-アンヒドロ-β-D-セロトリオース(セロトリオサン(cellotriosan))、1,6-アンヒドロ-β-D-セロテトラオース(セロテトラオサン(cellotetraosan))、1,6-アンヒドロ-β-D-セロペンタオース(セロペンタオサン(cellopentaosan))及び1,6-アンヒドロ-β-D-マルトース(マルトサン)の1つ以上を含む。
[00860]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1つ以上の1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1つ以上の1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノース(レボグルコサン)サブユニットを含む。例えば、図33は、2つのDP1アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖(レボグルコサン及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース)及び1つのDP2アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖(アンヒドロ-セロビオース)を示す。
[00861]アンヒドロサブユニットの種の存在及びレベルは、オリゴ糖を製造するために使用される供給糖に基づいて変化し得る。例えば、いくつかの実施形態では、グルコ-オリゴ糖はアンヒドロ-グルコースサブユニットを含み、ガラクト-オリゴ糖はアンヒドロ-ガラクトースサブユニットを含み、グルコ-ガラクト-オリゴ糖は、アンヒドロ-グルコース及びアンヒドロ-ガラクトースサブユニットを含む。
[00862]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニットの少なくとも0.1%、1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%又は99%は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノース及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニットの少なくとも1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%又は90%は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースである。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニットの少なくとも1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%又は60%は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースである。
[00863]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、調製物中で約10:1~1:10、9:1~1:10、8:1~1:10、7:1~1:10、6:1~1:10、5:1~1:10、4:1~1:10、3:1~1:10、2:1~1:10、10:1~1:9、10:1~1:8、10:1~1:7、10:1~1:6、10:1~1:5、10:1~1:4、10:1~1:3、10:1~1:2又は1:1~3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、調製物中で約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:8、1:9又は1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、調製物中で約2:1である。
[00864]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、各画分中で10:1~1:10、9:1~1:10、8:1~1:10、7:1~1:10、6:1~1:10、5:1~1:10、4:1~1:10、3:1~1:10、2:1~1:10、10:1~1:9、10:1~1:8、10:1~1:7、10:1~1:6、10:1~1:5、10:1~1:4、10:1~1:3、10:1~1:2又は1:1~3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、各画分中で約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:8、1:9又は1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、各画分中で約2:1である。
[00865]いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、少なくとも1つの画分中で約10:1~1:10、9:1~1:10、8:1~1:10、7:1~1:10、6:1~1:10、5:1~1:10、4:1~1:10、3:1~1:10、2:1~1:10、10:1~1:9、10:1~1:8、10:1~1:7、10:1~1:6、10:1~1:5、10:1~1:4、10:1~1:3、10:1~1:2又は1:1~3:1である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、少なくとも1つの画分中で約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:8、1:9又は1:10である。いくつかの実施形態では、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、少なくとも1つの画分中で約2:1である。
[00866]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、アンヒドロサブユニット含有DP2オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-ラクトース、アンヒドロ-スクロース、アンヒドロ-セロビオース又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、約2~20、2~15、5~20、5~15又は5~10種のDP2アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物はセロビオサンを含まないか、又は検出可能レベルのセロビオサンを含まない。
[00867]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、糖カラメル化生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のアンヒドロサブユニットを含むオリゴ糖調製物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される糖カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、5-hmfアンヒドロサブユニットを含む。
[00868]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又はDP画分の少なくとも1つにおいて、カラメル化生成物であるアンヒドロサブユニットは、単糖の熱脱水生成物であるアンヒドロサブユニットよりも豊富ではない。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又は画分の少なくとも1つにおいて、カラメル化生成物であるアンヒドロサブユニットは、単糖の熱脱水生成物であるアンヒドロサブユニットよりも豊富である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物又は画分の少なくとも1つにおいて、カラメル化生成物であるアンヒドロサブユニット及び単糖の熱脱水生成物であるアンヒドロサブユニットは、同様の存在比を有する。
[00869]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物におけるアンヒドロサブユニットの約0.01%~約50%、約0.01%~約40%、約0.01%~約30%、約0.01%~約20%、約0.01%~約10%、約0.01%~約5%、約0.01%~約4%、約0.01%~約3%、約0.01%~約2%、約0.01%~約1%、約0.01%~約0.5%、約0.1%~約50%、約0.1%~約40%、約0.1%~約30%、約0.1%~約20%、約0.1%~約10%、約0.1%~約5%、約0.1%~約4%、約0.1%~約3%、約0.1%~約2%、約0.1%~約1%又は約0.1%~約0.5%は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるアンヒドロサブユニットの約0.1%~約5%、約0.1%~約2%又は約0.1%~約1%は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるアンヒドロサブユニットの50%未満、40%未満、30%未満、25%未満、20%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満は、カラメル化生成物である。
[00870]いくつかの実施形態では、本明細書で記載される調製物の少なくとも1つの画分(例えば、DP1、DP2及び/又はDP3画分)におけるアンヒドロサブユニットの約0.01%~約50%、約0.01%~約40%、約0.01%~約30%、約0.01%~約20%、約0.01%~約10%、約0.01%~約5%、約0.01%~約4%、約0.01%~約3%、約0.01%~約2%、約0.01%~約1%、約0.01%~約0.5%、約0.1%~約50%、約0.1%~約40%、約0.1%~約30%、約0.1%~約20%、約0.1%~約10%、約0.1%~約5%、約0.1%~約4%、約0.1%~約3%、約0.1%~約2%、約0.1%~約1%又は約0.1%~約0.5%は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、調製物の少なくとも1つの画分(例えば、DP1、DP2及び/又はDP3)におけるアンヒドロサブユニットの約0.1%~約5%、約0.1%~約2%又は約0.1%~約1%は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、調製物の少なくとも1つの画分におけるアンヒドロサブユニットの50%、40%、30%、25%、20%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%又は1%未満は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物のDP1、DP2及び/又はDP3画分におけるアンヒドロサブユニットの20%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満は、カラメル化生成物である。
[00871]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物の各画分におけるアンヒドロサブユニットの約0.01%~約50%、約0.01%~約40%、約0.01%~約30%、約0.01%~約20%、約0.01%~約10%、約0.01%~約5%、約0.01%~約4%、約0.01%~約3%、約0.01%~約2%、約0.01%~約1%、約0.01%~約0.5%、約0.1%~約50%、約0.1%~約40%、約0.1%~約30%、約0.1%~約20%、約0.1%~約10%、約0.1%~約5%、約0.1%~約4%、約0.1%~約3%、約0.1%~約2%、約0.1%~約1%又は約0.1%~約0.5%は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では、調製物の各画分におけるアンヒドロサブユニットの約0.1%~約5%、約0.1%~約2%又は約0.1%~約1%は、カラメル化生成物である。いくつかの実施形態では未満、調製物の各画分におけるアンヒドロサブユニットの50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、25%未満、20%未満、15%未満、14%未満、13%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満は、カラメル化生成物である。
[00872]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物におけるオリゴ糖の各々は、独立して及び任意選択的に、アンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、同一又は異なるアンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースを含むDP1アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースサブユニットを含むDP2アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物における1つ以上のオリゴ糖は、2つ以上の同一の又は異なるアンヒドロサブユニットを含む。
[00873]いくつかの実施形態では、2以上の重合度を有するオリゴ糖調製物の任意の画分(即ちDP2~DPn画分)において、アンヒドロサブユニットは、1つ以上の通常の又はアンヒドロサブユニットに結合し得る。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分において、少なくとも1つのアンヒドロサブユニットは、1つ、2つ又は3つの他の通常の又はアンヒドロサブユニットに結合している。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分において、少なくとも1つのアンヒドロサブユニットは、1つ又は2つの通常のサブユニットに結合している。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分において、少なくとも1つのアンヒドロサブユニットは、1つの通常のサブユニットに結合している。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分のいずれかにおいて、アンヒドロサブユニットの99%、90%、80%、70%、60%、50%、40%又は30%超は、1つの通常のサブユニットに結合している。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分の各々において、アンヒドロサブユニットの99%、90%、80%、70%、60%、50%、40%又は30%超は、1つの通常のサブユニットに結合している。
[00874]いくつかの実施形態では、2以上の重合度を有するオリゴ糖調製物の任意の画分(即ちDP2~DPn画分)において、アンヒドロサブユニットは、オリゴ糖の鎖末端に位置し得る。いくつかの実施形態では、3以上の重合度を有するオリゴ糖調製物の任意の画分(即ちDP3~DPn画分)において、アンヒドロサブユニットは、オリゴ糖の鎖末端ではない位置に位置し得る。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分において、アンヒドロサブユニットの少なくとも1つは、オリゴ糖の鎖末端に位置している。いくつかの実施形態では、DP2~DPn画分におけるアンヒドロサブユニットの99%、95%、90%、85%、80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%又は30%超は、オリゴ糖の鎖末端に位置している。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物におけるアンヒドロサブユニットの95%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%又は10%超は、オリゴ糖の鎖末端に位置している。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む。
[E.グリコシド結合]
[00875]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、様々なグリコシド結合を含む。グリコシド結合の型及び分布は、オリゴ糖調製物の供給源及び製造方法に依存し得る。いくつかの実施形態では、様々なグリコシド結合の型及び分布は、NMRなどの当技術分野において公知の任意の好適な方法によって決定及び/又は検出することができる。例えば、いくつかの実施形態では、グリコシド結合は、H NMR、13C NMR、2D NMR、例えば2D JRES、HSQC、HMBC、DOSY、COSY、ECOSY、TOCSY、NOESY若しくはROESYなど、又はこれらの任意の組み合わせなどによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、グリコシド結合は、少なくとも部分的に、H NMRによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、グリコシド結合は、少なくとも部分的に、13C NMRによって決定及び/又は検出される。いくつかの実施形態では、グリコシド結合は、少なくとも部分的に、2DH、13C-HSQC NMRによって決定及び/又は検出される。
[00876]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物は、1つ以上のα-(1,2)グリコシド結合、α-(1,3)グリコシド結合、α-(1,4)グリコシド結合、α-(1,6)グリコシド結合、β-(1,2)グリコシド結合、β-(1,3)グリコシド結合、β-(1,4)グリコシド結合、β-(1,6)グリコシド結合、α-(1,1)-αグリコシド結合、α-(1,1)-βグリコシド結合、β-(1,1)-βグリコシド結合又はこれらの組み合わせを含む。
[00877]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,6)グリコシド結合が約0~約60モル%、約5%~約55モル%、約5%~約50モル%、約5%~約45モル%、約5%~約40モル%、約5%~約35モル%、約5%~約30モル%、約5%~約25モル%、約10%~約60モル%、約10%~約55モル%、約10%~約50モル%、約10%~約45モル%、約10%~約40モル%、約10%~約35モル%、約15%~約60モル%、約15%~約55モル%、約15%~約50モル%、約15%~約45モル%、約15%~約40モル%、約15%~約35モル%、約20%~約60モル%、約20%~約55モル%、約20%~約50モル%、約20%~約45モル%、約20%~約40モル%、約20%~約35モル%、約25%~約60モル%、約25%~約55モル%、約25%~約50モル%、約25%~約45モル%、約25%~約40モル%又は約25%~約35モル%のグリコシド結合型分布を有する。
[00878]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,3)グリコシド結合が約0~約50モル%、約0~約40モル%、約0~約35モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約5%~約40モル%、約5%~約35モル%、約5%~約30モル%、約5%~約25モル%、約5%~約20モル%、約10%~約40モル%、約10%~約35モル%、約10%~約20モル%、約15%~約40モル%、約15%~約35モル%、約15%~約30モル%、約15%~約25モル%又は約15%~約20モル%のグリコシド結合型分布を有する。
[00879]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,2)グリコシド結合が約0~約40モル%、約0~約35モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約0~約15モル%、約0~約10モル%、約2%~約30モル%、約2%~約25モル%、約2%~約20モル%、約2%~約15モル%、約2%~約10モル%、約3%~約30モル%、約3%~約25モル%、約3%~約20モル%、約3%~約15モル%、約3%~約10モル%、約5%~約30モル%、約5%~約25モル%、約5%~約20モル%、約5%~約15モル%又は約5%~約10モル%のグリコシド結合型分布を有する。
[00880]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,4)グリコシド結合が約0~約40モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約0~約15モル%、約0~約10モル%又は約0~約5モル%のグリコシド結合型分布を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,4)グリコシド結合が40モル%未満、30モル%未満、20モル%未満、15モル%未満、10モル%未満、9モル%未満、8モル%未満、7モル%未満、6モル%未満、5モル%未満、4モル%未満、3モル%未満又は2モル%未満のグリコシド結合型分布を有する。
[00881]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、β-(1,6)グリコシド結合が約0~約40モル%、約0~約35モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約0~約15モル%、約0~約10モル%、約2%~約30モル%、約2%~約25モル%、約2%~約20モル%、約2%~約15モル%、約2%~約10モル%、約5%~約30モル%、約5%~約25モル%、約5%~約20モル%、約5%~約15モル%、約5%~約10モル%、約8%~約30モル%、約8%~約25モル%、約8%~約20モル%、約8%~約15モル%又は約10%~約15モル%のグリコシド結合型分布を有する。
[00882]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、β-(1,4)グリコシド結合が約0~約40モル%、約0~約35モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約0~約15モル%、約0~約10モル%、約2%~約30モル%、約2%~約25モル%、約2%~約20モル%、約2%~約15モル%、約2%~約10モル%、約3%~約30モル%、約3%~約25モル%、約3%~約20モル%、約3%~約15モル%、約3%~約10モル%、約5%~約30モル%、約5%~約25モル%、約5%~約20モル%、約5%~約15モル%又は約5%~約10モル%のグリコシド結合型分布を有する。
[00883]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、β-(1,2)グリコシド結合が約0~約40モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約0~約15モル%、約0~約10モル%、約0~約5モル%、約1%~約20モル%、約1%~約15モル%、約1%~約10モル%、約1%~約5モル%、約2%~約20モル%、約2%~約15モル%、約2%~約10モル%又は約2%~約5モル%のグリコシド結合型分布を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、β-(1,2)グリコシド結合が40モル%未満、30モル%未満、20モル%未満、15モル%未満、10モル%未満、9モル%未満、8モル%未満、7モル%未満、6モル%未満、5モル%未満、4モル%未満、3モル%未満又は2モル%未満のグリコシド結合型分布を有する。
[00884]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、β-(1,3)グリコシド結合が約0~約40モル%、約0~約30モル%、約0~約25モル%、約0~約20モル%、約0~約15モル%、約0~約10モル%、約0~約5モル%、約1%~約20モル%、約1%~約15モル%、約1%~約10モル%、約1%~約5モル%、約2%~約20モル%、約2%~約15モル%、約2%~約10モル%又は約2%~約5モル%のグリコシド結合型分布を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、β-(1,3)グリコシド結合が40モル%未満、30モル%未満、20モル%未満、15モル%未満、10モル%未満、9モル%未満、8モル%未満、7モル%未満、6モル%未満、5モル%未満、4モル%未満、3モル%未満又は2モル%未満のグリコシド結合型分布を有する。
[00885]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、非合成オリゴ糖調製物のグリコシド結合型分布とは異なるグリコシド結合型分布を有する。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、基礎栄養組成物のグリコシド結合型分布とは異なるグリコシド結合型分布を有する。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、デンプン及び植物繊維などの天然炭水化物源を含む。天然炭水化物源のいくつかは、高い割合のα-(1,4)、α-(1,6)及び/又はβ-(1,6)グリコシド結合を有する。従って、いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、基礎栄養組成物よりも低い割合のα-(1,4)グリコシド結合を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、基礎栄養組成物よりも低い割合のα-(1,6)グリコシド結合を有する。他の実施形態では、オリゴ糖調製物は、基礎栄養組成物よりも高い割合のα-(1,6)グリコシド結合を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、基礎栄養組成物よりも低い割合のβ-(1,6)グリコシド結合を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、酵素によって容易に消化又は加水分解されないグリコシド結合を含む。
[00886]具体的には、いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物のグリコシド結合型分布におけるα-(1,2)、α-(1,3)、α-(1,4)、α-(1,6)、β-(1,2)、β-(1,3)、β-(1,4)及び/又はβ-(1,6)グリコシド結合は、基礎栄養組成物のものよりも少なくとも50モル%、少なくとも40モル%、少なくとも30モル%、少なくとも20モル%、少なくとも15モル%、少なくとも10モル%、少なくとも5モル%、少なくとも2モル%又は少なくとも1モル%低い。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のグリコシド結合型分布におけるα-(1,2)、α-(1,3)、α-(1,4)、α-(1,6)、β-(1,2)、β-(1,3)、β-(1,4)及び/又はβ-(1,6)グリコシド結合は、基礎栄養組成物のものよりも少なくとも50モル%、少なくとも40モル%、少なくとも30モル%、少なくとも20モル%、少なくとも15モル%、少なくとも10モル%、少なくとも5モル%、少なくとも2モル%又は少なくとも1モル%高い。
[00887]特定の型のグリコシド結合は、特定の型の単糖を含むオリゴ糖には適用できない場合があることが、当業者により理解されるべきである。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,2)グリコシド結合及びα-(1,6)グリコシド結合を含む。他の実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,2)グリコシド結合及びβ-(1,3)グリコシド結合を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,2)グリコシド結合、α-(1,3)グリコシド結合及びβ-(1,6)グリコシド結合を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、α-(1,2)グリコシド結合、α-(1,3)グリコシド結合、α-(1,4)グリコシド結合、α-(1,6)グリコシド結合、β-(1,2)グリコシド結合、β-(1,3)グリコシド結合、β-(1,4)グリコシド結合及びβ-(1,6)グリコシド結合を含む。
[F.分子量]
[00888]オリゴ糖調製物の分子量及び分子量分布は、任意の好適な分析手段及び機器、例えば、末端基法、浸透圧(浸透圧測定)、超遠心分離、粘度測定、光散乱法、SEC、SEC-MALLS、FFF、A4F、HPLC及び質量分析法などによって決定され得る。いくつかの実施形態では、分子量及び分子量分布は、質量分析法、例えば、MALDI-MS、LC-MS又はGC-MSなどによって決定される。いくつかの実施形態では、分子量及び分子量分布は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、例えばゲル透過クロマトグラフィー(GPC)などによって決定される。他の実施形態では、分子量及び分子量分布は、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、分子量及び分子量分布は、MALDI-MSによって決定される。
[00889]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、約100~約10000g/モル、約200~約8000g/モル、約300~約5000g/モル、約500~約5000g/モル、約700~約5000g/モル、約900~約5000g/モル、約1100~約5000g/モル、約1300~約5000g/モル、約1500~約5000g/モル、約1700~約5000g/モル、約300~約4500g/モル、約500~約4500g/モル、約700~約4500g/モル、約900~約4500g/モル、約1100~約4500g/モル、約1300~約4500g/モル、約1500~約4500g/モル、約1700~約4500g/モル、約1900~約4500g/モル、約300~約4000g/モル、約500~約4000g/モル、約700~約4000g/モル、約900~約4000g/モル、約1100~約4000g/モル、約1300~約4000g/モル、約1500~約4000g/モル、約1700~約4000g/モル、約1900~約4000g/モル、約300~約3000g/モル、約500~約3000g/モル、約700~約3000g/モル、約900~約3000g/モル、約1100~約3000g/モル、約1300~約3000g/モル、約1500~約3000g/モル、約1700~約3000g/モル、約1900~約3000g/モル、約2100~約3000g/モル、約300~約2500g/モル、約500~約2500g/モル、約700~約2500g/モル、約900~約2500g/モル、約1100~約2500g/モル、約1300~約2500g/モル、約1500~約2500g/モル、約1700~約2500g/モル、約1900~約2500g/モル、約2100~約2500g/モル、約300~約1500g/モル、約500~約1500g/モル、約700~約1500g/モル、約900~約1500g/モル、約1100~約1500g/モル、約1300~約1500g/モル、約2000~約2800g/モル、約2100~約2700g/モル、約2200~約2600g/モル、約2300~約2500g/モル又は約2320~約2420g/モルの重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の重量平均分子量は、約2000~約2800g/モル、約2100~約2700g/モル、約2200~約2600g/モル、約2300~約2500g/モル又は約2320~約2420g/モルである。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、少なくとも500g/モル、750g/モル、1000g/モル又は1500g/モルから、最大1750g/モル、2000g/モル、2250g/モル、2500g/モル又は3000g/モルの範囲の重量平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の重量平均分子量は、実施例9によるHPLCによって決定される。
[00890]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、約100~約10000g/モル、約200~約8000g/モル、約300~約5000g/モル、約500~約5000g/モル、約700~約5000g/モル、約900~約5000g/モル、約1100~約5000g/モル、約1300~約5000g/モル、約1500~約5000g/モル、約1700~約5000g/モル、約300~約4500g/モル、約500~約4500g/モル、約700~約4500g/モル、約900~約4500g/モル、約1100~約4500g/モル、約1300~約4500g/モル、約1500~約4500g/モル、約1700~約4500g/モル、約1900~約4500g/モル、約300~約4000g/モル、約500~約4000g/モル、約700~約4000g/モル、約900~約4000g/モル、約1100~約4000g/モル、約1300~約4000g/モル、約1500~約4000g/モル、約1700~約4000g/モル、約1900~約4000g/モル、約300~約3000g/モル、約500~約3000g/モル、約700~約3000g/モル、約900~約3000g/モル、約1100~約3000g/モル、約1300~約3000g/モル、約1500~約3000g/モル、約1700~約3000g/モル、約1900~約3000g/モル、約2100~約3000g/モル、約300~約2500g/モル、約500~約2500g/モル、約700~約2500g/モル、約900~約2500g/モル、約1100~約2500g/モル、約1300~約2500g/モル、約1500~約2500g/モル、約1700~約2500g/モル、約1900~約2500g/モル、約2100~約2500g/モル、約300~約2000g/モル、約500~約300~2000g/モル、約700~約2000g/モル、約900~約2000g/モル、約1100~約2000g/モル、約300~約1500g/モル、約500~約1500g/モル、約700~約1500g/モル、約900~約1500g/モル、約1100~約1500g/モル、約1300~約1500g/モル、約1000~約2000g/モル、約1100~約1900g/モル、約1200~約1800g/モル、約1300~約1700g/モル、約1400~約1600g/モル又は約1450~約1550g/モルの数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の数平均分子量は、約1000~約2000g/モル、約1100~約1900g/モル、約1200~約1800g/モル、約1300~約1700g/モル、1400~1600g/モル又は1450~1550g/モルである。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、少なくとも500g/モル、750g/モル、1000g/モル又は1500g/モルから、最大1750g/モル、2000g/モル、2250g/モル、2500g/モル又は3000g/モルの範囲の数平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物の数平均分子量は、実施例9によるHPLCによって決定される。
[G.オリゴ糖の種類]
[00891]オリゴ糖調製物中に存在するオリゴ糖の種は、1つ以上の供給糖の種類に依存し得る。例えば、いくつかの実施形態では、供給糖がグルコースを含む場合、オリゴ糖調製物は、グルコ-オリゴ糖を含む。例えば、いくつかの実施形態では、供給糖がガラクトースを含む場合、オリゴ糖調製物は、ガラクト-オリゴ糖を含む。別の例について、いくつかの実施形態では、供給糖がガラクトース及びグルコースを含む場合、オリゴ糖調製物は、グルコ-ガラクト-オリゴ糖を含む。
[00892]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、1つ以上の種の単糖サブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20又はそれを超える異なる種の単糖サブユニットを有するオリゴ糖を含む。
[00893]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1、2、3又は4つの異なる種の単糖サブユニットを有するオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1、2又は3つの異なる種の単糖サブユニットを有するオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、3つの異なる種の単糖サブユニットを有するオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、2つの異なる種の単糖サブユニットを有するオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、1つの種の単糖サブユニットを有するオリゴ糖を含む。
[00894]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、各オリゴ糖分子が、独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の異なる種の単糖サブユニットを含む異なるオリゴ糖種を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、10、10、10、10又はそれを超える異なるオリゴ糖種を含む。いくつかの実施形態では、調製物におけるオリゴ糖のいくつかは、1つの種の単糖サブユニットを含み、同じ調製物におけるオリゴ糖の他のいくつかは、2つ以上の種の単糖サブユニットを含む。例えば、いくつかの実施形態では、供給糖がグルコースガラクトースである場合、オリゴ糖調製物は、グルコースサブユニットのみを含むオリゴ糖、ガラクトースサブユニットのみを含むオリゴ糖、様々な比率でグルコース及びガラクトースサブユニットの両方を含むオリゴ糖又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。
[00895]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のn画分のいずれか又はその全ては、各オリゴ糖が、独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の異なる種の単糖サブユニットを含む異なるオリゴ糖種サブユニットを含む。いくつかの実施形態では、調製物の画分におけるオリゴ糖のいくつかは、1つの種の単糖サブユニットを含み、調製物の同じ画分におけるオリゴ糖の他のいくつかは、2つ以上の種の単糖サブユニットを含む。
[00896]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース、ヘプトース及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される1つ以上の単糖サブユニットを含み、ここで、前記トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース又はヘプトースサブユニットの各々は、独立して及び任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで官能化及び/又は置換されている。いくつかの実施形態では、対応するアンヒドロサブユニットは、単糖サブユニットの熱脱水生成物である。いくつかの実施形態では、対応するアンヒドロサブユニットは、単糖サブユニットのカラメル化生成物である。
[00897]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、ペントースサブユニット、ヘキソースサブユニット又はこれらの任意の組み合わせを含み、ここで、前記ペントース又はヘキソースサブユニットの各々は、独立して及び任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで官能化及び/又は置換されている。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、ヘキソースサブユニットを含み、ここで、前記ヘキソースサブユニットの各々は、独立して及び任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで官能化及び/又は置換されている。
[00898]本明細書で使用する場合、テトロースは、エリトロース、トレオース及びエリトルロースなどの4個の炭素原子を有する単糖を指す。本明細書で使用する場合、ペントースは、アラビノース、リキソース、リボース及びキシロースなどの5個の炭素原子を有する単糖を指す。本明細書で使用する場合、ヘキソースは、アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース及びタガトースなどの6個の炭素原子を有する単糖を指す。本明細書で使用する場合、ヘプトースは、セドヘプツロース及びマンノヘプツロースなどの7個の炭素原子を有する単糖を指す。
[00899]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、グルコースサブユニットを含み、ここで、少なくとも1つのグルコースサブユニットは、任意選択的に、アンヒドロ-グルコースサブユニットで置換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、ガラクトースサブユニットを含み、ここで、少なくとも1つのガラクトースサブユニットは、任意選択的に、アンヒドロ-ガラクトースサブユニットで置換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、ガラクトース及びグルコースサブユニットを含み、ここで、少なくとも1つのガラクトースサブユニット又は少なくとも1つのグルコースサブユニットは、任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで置換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、フルクトース及びグルコースサブユニットを含み、ここで、少なくとも1つのフルクトースサブユニット又は少なくとも1つのグルコースサブユニットは、任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで置換されている。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、マンノース及びグルコースサブユニットを含み、ここで、少なくとも1つのマンノースサブユニット又は少なくとも1つのグルコースサブユニットは、任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで置換されている。
[00900]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、グルコ-ガラクトース-オリゴ糖調製物、グルコ-オリゴ糖調製物、ガラクト-オリゴ糖調製物、フルクト-オリゴ糖調製物、マンノ-オリゴ糖調製物、アラビノ-オリゴ糖調製物、キシロ-オリゴ糖調製物、グルコ-フルクト-オリゴ糖調製物、グルコ-マンノ-オリゴ糖調製物、グルコ-アラビノ-オリゴ糖調製物、グルコ-キシロ-オリゴ糖調製物、ガラクト-フルクト-オリゴ糖調製物、ガラクト-マンノ-オリゴ糖調製物、ガラクト-アラビノ-オリゴ糖調製物、ガラクト-キシロ-オリゴ糖調製物、フルクト-マンノ-オリゴ糖調製物、フルクト-アラビノ-オリゴ糖調製物、フルクト-キシロ-オリゴ糖調製物、マンノ-アラビノ-オリゴ糖調製物、マンノ-キシロ-オリゴ糖調製物、アラビノ-キシロ-オリゴ糖調製物、ガラクト-アラビノ-キシロ-オリゴ糖調製物、フルクト-ガラクト-キシロ-オリゴ糖調製物、アラビノ-フルクト-マンノ-キシロ-オリゴ糖調製物、グルコ-フルクト-ガラクト-アラビノ-オリゴ糖調製物、フルクト-グルコ-アラビノ-マンノ-キシロオリゴ糖調製物、グルコ-ガラクト-フルクト-マンノ-アラビノキシロ-オリゴ糖調製物又はこれらの任意の組み合わせを含み、;ここで、調製物内の単糖サブユニットの各々は、独立して及び任意選択的に、その対応するアンヒドロサブユニットの1つで官能化及び/又は置換されている。
[00901]特定の実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量で99%超のグルコースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、グルコースサブユニットのみを含む。
[00902]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量で約45%~55%のグルコースサブユニット及び約55%~45%のガラクトースサブユニットを含む。いくつかの特定の実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量で約50%のグルコース及び50%のガラクトースサブユニットを含む。
[00903]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量で約80%~95%のグルコースサブユニット及び約20%~5%のマンノースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量で約85%~90%のグルコースサブユニット及び約15%~10%のマンノースサブユニットを含む。
[00904]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量で約80%~95%のグルコースサブユニット及び約20%~5%のガラクトースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量で約85%~90%のグルコースサブユニット及び約15%~10%のガラクトースサブユニットを含む。
[00905]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、重量で約80%~95%のグルコースサブユニット、0%~8%のガラクトースサブユニット及び5%~20%のマンノースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、重量で約80%~90%のグルコースサブユニット、1%~5%のガラクトースサブユニット及び10%~15%のマンノースサブユニットを含む。
[00906]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、約1重量%~約100重量%、約50重量%~約100重量%、約80重量%~約98重量%若しくは約85重量%~約95重量%又はそれらの間の任意の範囲のグルコースサブユニットを含む。いくつかの実施形態では、ガラクトースサブユニットは、約0重量%~約90重量%、約1重量%~約50重量%、約2重量%~約20重量%若しくは約5重量%~約15重量%又はそれらの間の任意の範囲の量で本明細書に記載のオリゴ糖調製物中に存在する。いくつかの実施形態では、マンノースサブユニットは、約0重量%~約90重量%、約1重量%~約50重量%、約2重量%~約20重量%若しくは約5重量%~約15重量%又はそれらの間の任意の範囲の量で本明細書に記載のオリゴ糖調製物中に存在する。
[00907]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、表26で示される単糖サブユニットの組成物を有する。
Figure 2022506143000004
[H.D型対L型]
[00908]いくつかの実施形態では、オリゴ糖における少なくとも1つの単糖サブユニットは、L型である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖における少なくとも1つの単糖サブユニットは、D型である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物における単糖サブユニットは、天然に豊富な形態、例えば、D-グルコース、D-キシロース及びL-アラビノースである。
[00909]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、L型及びD型の単糖サブユニットの混合物を含む。いくつかの実施形態では、L型対D型又はD型対L型の単糖サブユニットの比は、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:12、約1:14、約1:16、約1:18、約1:20、約1:25、約1:30、約1:35、約1:40、約1:45、約1:50、約1:55、約1:60、約1:65、約1:70、約1:75、約1:80、約1:85、約1:90、約1:100又は約1:150である。
[I.官能化オリゴ糖]
[00910]いくつかの実施形態では、調製物における1つ以上のオリゴ糖は、独立して、官能化されている。官能化オリゴ糖は、1つ以上の糖を1つ以上の官能化化合物と触媒の存在下で合わせることによって生成され得る。官能化オリゴ糖の生成方法は、国際公開第2012/118767号パンフレット、同第2014/031956号パンフレット、同第2016/122887号パンフレット(それら全体が、それらの開示のために、本明細書に参照により組み込まれる)に記載されている。
[00911]いくつかの実施形態では、官能化化合物は、1つ以上の酸性基(例えば、-COOH)、ヒドロキシル基、N含有基(例えば、-CN、-NO及び-N(R(式中、Raは、水素基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロアルキル基、ヘテロアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基又はヘテロアリール基である)、S含有基(例えば、チオール及びサルフェート)、ハライド(例えば、-Cl)、P含有基(例えば、ホスフェート)又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、官能化化合物は、エーテル結合、エステル結合、酸素-硫黄結合、アミン結合又は酸素-リン結合によって少なくとも1つの単糖サブユニットに結合している。いくつかの実施形態では、1つ以上の官能化化合物は、単一の結合を介して単糖サブユニットに結合している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの官能化化合物は、2つ以上の結合を介して1つ又は2つのオリゴ糖に結合している。
[00912]オリゴ糖調製物における各オリゴ糖について、記載された実施形態の各々は独立しており、あたかもあらゆる組み合わせが別々に記載されているかのように組み合わせることができ;従って、実施形態の任意の組み合わせが本開示に含まれることを理解すべきである。例えば、様々な実施形態は、(i)アンヒドロサブユニットの有無;(ii)アンヒドロサブユニットの数及びレベル、(iii)アンヒドロサブユニット種の種類、(iv)アンヒドロサブユニットの位置、(v)重合度、(vi)分子量、(vii)任意の官能基の有無、(viii)オリゴ糖の種類、(ix)グリコシド結合の型、及び(x)L型対D型が挙げられるがこれらに限定されないいくつかのカテゴリにグループ化することができる。従って、記載されるオリゴ糖調製物は、異なる種の複数のオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、少なくとも10、10、10、10、10、10、10、10、10又は1010の異なるオリゴ糖種を含む。いくつかの実施形態では、調製物は、少なくとも10、10、10、10又は10の異なるオリゴ糖種を含む。いくつかの実施形態では、調製物は、少なくとも10の異なるオリゴ糖種を含む。
[III.オリゴ糖調製物を製造する方法]
[00913]一態様では、本明細書で、オリゴ糖調製物を製造する方法が提供される。いくつかの実施形態では、本明細書で、動物飼料組成物などの栄養組成物での使用に好適であるか、又は動物に直接給餌されるオリゴ糖調製物を製造する方法が提供される。一態様では、本明細書で、1つ以上の供給糖及び触媒を含む水性組成物を、重合を誘導するのに十分な温度まで及び十分な時間加熱することを含むオリゴ糖調製物を製造する方法であって、触媒は、(+)-カンファー-10-スルホン酸;2-ピリジンスルホン酸;3-ピリジンスルホン酸;8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物;α-ヒドロキシ-2-ピリジンメタンスルホン酸;(β)-カンファー-10-スルホン酸;ブチルホスホン酸;ジフェニルホスフィン酸;ヘキシルホスホン酸;メチルホスホン酸;フェニルホスフィン酸;フェニルホスホン酸;tert-ブチルホスホン酸;SS)-VAPOLリン酸水素;6-キノリンスルホン酸、3-(1-ピリジニオ)-1-プロパンスルホネート;2-(2-ピリジニル)エタンスルホン酸;3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-p,p’-ジスルホン酸一ナトリウム塩水和物;リン酸水素1,1’-ビナフチル-2,2’-ジイル;ビス(4-メトキシフェニル)ホスフィン酸;フェニル(3,5-キシリル)ホスフィン酸;L-システイン酸一水和物;ポリ(スチレンスルホン酸-co-ジビニルベンゼン);リシン;エタンジスルホン酸;エタンスルホン酸;イセチオン酸;ホミシステイン酸;HEPBS(N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N’-(4-ブタンスルホン酸));HEPES(4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸);2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロパンスルホン酸;2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸;メタンスルホン酸;メタニアジド;ナフタレン-1-スルホン酸;ナフタレン-2-スルホン酸;パーフルオロブタンスルホン酸;6-スルホキノボース;トリフルオロメタンスルホン酸;2-アミノエタンスルホン酸;安息香酸;クロロ酢酸;トリフルオロ酢酸;カプロン酸;エナント酸;カプリル酸;ペラルゴン酸;ラウリン酸;パルミチン酸;ステアリン酸;アラキジン酸;アスパラギン酸;グルタミン酸;セリン;トレオニン;グルタミン;システイン;グリシン;プロリン;アラニン;バリン;イソロイシン;ロイシン;メチオニン;フェニルアラニン;チロシン;トリプトファンからなる群から選択され、オリゴ糖調製物は、1(DP1画分)~n(DPn画分)から選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖を含み、nは、2を超える整数である、方法が提供される。
[00914]いくつかの実施形態では、nは、3以上の整数である。いくつかの実施形態では、nは、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、40又は50などの1~100の範囲内の整数である。いくつかの実施形態では、供給糖の重合は、ステップ成長重合により達成される。いくつかの実施形態では、供給糖の重合は、重縮合により達成される。
[A.供給糖]
[00915]いくつかの実施形態では、本明細書で記載されるオリゴ糖調製物を製造する方法は、1つ以上の種類の供給糖を加熱することを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の種類の供給糖は、単糖、二糖、三糖、四糖又はこれらの任意の混合物を含む。
[00916]いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース及びガラクトースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース、キシロース及びガラクトースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース及びマンノースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース及びフルクトースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース、フルクトース及びガラクトースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含む。
[00917]いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、ラクトース、スクロース及びセロビオースなどの二糖を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、マルトトリオース又はラフィノースなどの三糖を含む。特定の実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース、マンノース、ガラクトース、キシロース、マルト-デキストリン、アラビノース若しくはガラクトース又はこれらの任意の組み合わせを含む。特定の実施形態では、1つ以上の供給糖は、トウモロコシシロップなどの糖シロップを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース及びラクトースを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース及びスクロースを含む。
[00918]いくつかの実施形態では、供給糖の種類は、得られる製造されたオリゴ糖調製物に影響を与える可能性がある。例えば、1つ以上の供給糖が全てグルコースであるいくつかの変更形態では、得られるオリゴ糖調製物は、グルコ-オリゴ糖調製物を含む。他の実施形態では、1つ以上の供給糖が全てマンノースである場合、得られるオリゴ糖調製物は、マンノ-オリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖が、グルコース及びガラクトースを含む場合、得られるオリゴ糖調製物は、グルコ-ガラクト-オリゴ糖調製物を含む。更に他の実施形態では、1つ以上の供給糖が、キシロース、グルコース及びガラクトースを含む場合、得られるオリゴ糖調製物は、グルコ-ガラクト-キシロ-オリゴ糖調製物を含む。
[00919]いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖の各々は、独立して、その脱水物又は水和物形態であり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノース又はこれらの任意の組み合わせを含み、グルコース、ガラクトース、フルクトース又はマンノースの各々は、独立して、その一水和物又は脱水物形態である。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、グルコース一水和物などの単糖一水和物を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、トレハロース二水和物などの糖二水和物を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、その脱水物形態の少なくとも1つの糖及びその水和物形態の少なくとも1つの糖を含む。
[00920]いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、糖を水と合わせて反応器に供給される糖溶液として提供することができる。いくつかの実施形態では、糖は固体形態で反応器に供給され、反応器内で水と組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、水を添加する前に合わせて混合する。他の実施形態では、1つ以上の供給糖は、水と合わせて、その後混合する。
[00921]いくつかの実施形態では、方法は、2つ以上の供給糖を触媒と合わせて、オリゴ糖調製物を生成することを含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の供給糖は、グルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノース、ラクトース又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、方法は、糖(例えば、単糖、二糖及び/又は三糖)の混合物を触媒と合わせて、オリゴ糖調製物を生成することを含む。他の実施形態では、方法は、糖及び糖アルコールの混合物を触媒と合わせて、オリゴ糖調製物を生成することを含む。
[00922]いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、官能化又は修飾された糖を含む。官能化又は修飾された糖は、アミノ糖、糖酸、糖アルコール、糖アミド、糖エーテル又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、アミノ糖は、ヒドロキシル基がアミン基で置換されている糖分子を指す。例示的なアミノ糖としては、N-アセチル-d-グルコサミン、マンノサミン、ノイラミン酸、ムラミン酸、N-アセチル-ノイラミン、N-アセチル-ムラミン、N-アセチル-ガラクトサミン、N-アセチル-マンノサミン、N-グリコリルノイラミン、アカルビオシン、D-グルコサミン及びD-ガラクトサミンが挙げられるが、これらに限定されない。
[00923]実施形態では、糖酸は、カルボキシル基を有する糖を指す。例示的な糖酸としては、アルドン酸(グリセリン酸、キシロン酸、グルコン酸及びアスコルビン酸など)、ウロソン酸(ノイラミン酸及びケトデオキシオクツロソン酸など)、ウロン酸(グルクロン酸、ガラクツロン酸及びイズロン酸など)及びアルダル酸(酒石酸、粘液酸及びサッカリン酸など)が挙げられるが、これらに限定されない。
[00924]いくつかの実施形態では、糖アルコールは、糖から誘導されるポリオールを指す。例示的な糖アルコールとしては、エチレングリコール、アラビトール、グリセロール、エリスリトール、トレイトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール及びボレミトールが挙げられるが、これらに限定されない。
[00925]いくつかの実施形態では、糖アミドは、-C(=O)-N-基を含有する糖分子を指す。実施形態では、糖エーテルは、グルコシドなどのエーテル結合を含有する糖分子を指す。
[00926]いくつかの実施形態では、官能化又は修飾された糖は、グルコサミン、N-アセチルグルコサミン、グルクロン酸、ガラクツロン酸、グルシトール、キシリトール、マンニトール、ソルビトールを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の供給糖は、フコース、ラムノース、デオキシリボース又はフクロースなどのデオキシ糖を含む。
[00927]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、グラムスケールで実施される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、キログラム以上のスケールで実施される。従って、いくつかの実施形態では、方法は、0.5kg超、1kg超、2kg超、3kg超、4kg超、5kg超、6kg超、7kg超、9kg超、10kg超、100kg超又は1000kg超の量で1つ以上の供給糖を含む水性組成物を加熱することを含む。いくつかの実施形態では、0.5、1、2、3、4、5、6、7、9、10、100、1000又は1500kg以下の量で1つ以上の供給糖を含む水性組成物を加熱することを含む。いくつかの実施形態では、1kg以下の量で1つ以上の供給糖を含む水性組成物を加熱することを含む。
[B.触媒]
[00928]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、1つ以上の酸を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、鉱酸、カルボン酸;アミノ酸;スルホン酸;ボロン酸;ホスホン酸;ホスフィン酸;硫酸;リン酸;ポリ(スチレンスルホン酸-co-ビニルベンジル-イミダゾリウムサルフェート-co-ジビニルベンゼン);ポリ(スチレンスルホン酸-co-ジビニルベンゼン);(+)-カンファー-10-スルホン酸;2-ピリジンスルホン酸;3-ピリジンスルホン酸;8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物;α-ヒドロキシ-2-ピリジンメタンスルホン酸;(β)-カンファー-10-スルホン酸;ブチルホスホン酸;ジフェニルホスフィン酸;ヘキシルホスホン酸;メチルホスホン酸;フェニルホスフィン酸;フェニルホスホン酸;tert-ブチルホスホン酸;SS)-VAPOLリン酸水素;6-キノリンスルホン酸;3-(1-ピリジニオ)-1-プロパンスルホネート;2-(2-ピリジニル)エタンスルホン酸;3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-p,p’-ジスルホン酸一ナトリウム塩水和物;リン酸水素1,1’-ビナフチル-2,2’-ジイル;ビス(4-メトキシフェニル)ホスフィン酸;フェニル(3,5-キシリル)ホスフィン酸;L-システイン酸一水和物;酢酸;プロピオン酸;ブタン酸;グルタミン酸;リシン;エタンジスルホン酸;エタンスルホン酸;イセチオン酸;ホミシステイン酸;HEPBS(N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N’-(4-ブタンスルホン酸));HEPES(4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸);2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロパンスルホン酸;2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸;メタンスルホン酸;メタニアジド;ナフタレン-1-スルホン酸;ナフタレン-2-スルホン酸;パーフルオロブタンスルホン酸;6-スルホキノボース;トリフルオロメタンスルホン酸;2-アミノエタンスルホン酸;安息香酸;クロロ酢酸;トリフルオロ酢酸;カプロン酸;エナント酸;カプリル酸;ペラルゴン酸;ラウリン酸;パルミチン酸;ステアリン酸;アラキジン酸;アスパラギン酸;グルタミン酸;セリン;トレオニン;グルタミン;システイン;グリシン;プロリン;アラニン;バリン;イソロイシン;ロイシン;メチオニン;フェニルアラニン;チロシン;トリプトファン;ポリマー酸;炭素担持酸;又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00929]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、(+)-カンファー-10-スルホン酸;2-ピリジンスルホン酸;3-ピリジンスルホン酸;8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物;α-ヒドロキシ-2-ピリジンメタンスルホン酸;(β)-カンファー-10-スルホン酸;ブチルホスホン酸;ジフェニルホスフィン酸;ヘキシルホスホン酸;メチルホスホン酸;フェニルホスフィン酸;フェニルホスホン酸;tert-ブチルホスホン酸;SS)-VAPOLリン酸水素;6-キノリンスルホン酸、3-(1-ピリジニオ)-1-プロパンスルホネート;2-(2-ピリジニル)エタンスルホン酸;3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-p,p’-ジスルホン酸一ナトリウム塩水和物;リン酸水素1,1’-ビナフチル-2,2’-ジイル;ビス(4-メトキシフェニル)ホスフィン酸;フェニル(3,5-キシリル)ホスフィン酸;L-システイン酸一水和物;ポリ(スチレンスルホン酸-co-ジビニルベンゼン);リシン;エタンジスルホン酸;エタンスルホン酸;イセチオン酸;ホミシステイン酸;HEPBS(N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N’-(4-ブタンスルホン酸));HEPES(4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸);2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロパンスルホン酸;2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸;メタンスルホン酸;メタニアジド;ナフタレン-1-スルホン酸;ナフタレン-2-スルホン酸;パーフルオロブタンスルホン酸;6-スルホキノボース;トリフルオロメタンスルホン酸;2-アミノエタンスルホン酸;安息香酸;クロロ酢酸;トリフルオロ酢酸;カプロン酸;エナント酸;カプリル酸;ペラルゴン酸;ラウリン酸;パルミチン酸;ステアリン酸;アラキジン酸;アスパラギン酸;グルタミン酸;セリン;トレオニン;グルタミン;システイン;グリシン;プロリン;アラニン;バリン;イソロイシン;ロイシン;メチオニン;フェニルアラニン;チロシン;トリプトファン;又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00930]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、(+)-カンファー-10-スルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、2-ピリジンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、3-ピリジンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、α-ヒドロキシ-2-ピリジンメタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、(β)-カンファー-10-スルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、ブチルホスホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、ジフェニルホスフィン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、ヘキシルホスホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、メチルホスホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、フェニルホスフィン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、フェニルホスホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、tert-ブチルホスホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、SS)-VAPOLリン酸水素である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、6-キノリンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、3-(1-ピリジニオ)-1-プロパンスルホネートである。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、2-(2-ピリジニル)エタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン-p,p’-ジスルホン酸一ナトリウム塩水和物である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、リン酸水素1,1’-ビナフチル-2,2’-ジイルである。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、ビス(4-メトキシフェニル)ホスフィン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、フェニル(3,5-キシリル)ホスフィン酸である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、L-システイン酸一水和物である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、ポリ(スチレンスルホン酸-co-ジビニルベンゼン)である。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、リシンである。
[00931]いくつかの実施形態では、触媒はエタンジスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はエタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はイセチオン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はホモシステイン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はHEPBS(N-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-N’-(4-ブタンスルホン酸))である。いくつかの実施形態では、触媒はHEPES(4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸)である。いくつかの実施形態では、触媒は2-ヒドロキシ-3-モルホリノプロパンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒は2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はメタンスルホン酸である。実施形態では、触媒はナフタレン-1-スルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はいくつかの実施形態であり、触媒はメタニアジドである。いくつかでは、ナフタレン-2-スルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はパーフルオロブタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒は6-スルホキノボースである。いくつかの実施形態では、触媒はトリフルオロメタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒は2-アミノエタンスルホン酸である。いくつかの実施形態では、触媒は安息香酸である。いくつかの実施形態では、触媒はクロロ酢酸である。いくつかの実施形態では、触媒はトリフルオロ酢酸である。いくつかの実施形態では、触媒はカプロン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はエナント酸である。いくつかの実施形態では、触媒はカプリル酸である。いくつかの実施形態では、触媒はペラルゴン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はラウリン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はパルミチン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はステアリン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はアラキジン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はアスパラギン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はグルタミン酸である。いくつかの実施形態では、触媒はセリンである。いくつかの実施形態では、触媒はトレオニンである。いくつかの実施形態では、触媒はグルタミンである。いくつかの実施形態では、触媒はシステインである。いくつかの実施形態では、触媒はグリシンである。いくつかの実施形態では、触媒はプロリンである。いくつかの実施形態では、触媒はアラニンである。いくつかの実施形態では、触媒はバリンである。いくつかの実施形態では、触媒はイソロイシンである。いくつかの実施形態では、触媒はロイシンである。いくつかの実施形態では、触媒はメチオニンである。いくつかの実施形態では、触媒はフェニルアラニンである。いくつかの実施形態では、触媒はチロシンである。いくつかの実施形態では、触媒はトリプトファンである。
[00932]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、国際公開第2016122887号パンフレット(その全体が参照により且つその開示のために本明細書に組み込まれる)で開示されているポリマー触媒又は炭素担持触媒である。
[00933]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、乾燥重量で1つ以上の供給糖の約0.01%~約5%、約0.02%~約4%、約0.03%~約3%又は約0.05%~約2%の量で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、乾燥重量で1つ以上の供給糖の約1%~2%の量で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、乾燥重量で1つ以上の供給糖の約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2.0%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%又は約3.0%の量で存在する。
[00934]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、乾燥重量で水性組成物の約0.01%~約5%、約0.02%~約4%、約0.03%~約3%又は約0.05%~約2%の量で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、乾燥重量で水性組成物の約1%~2%の量で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、乾燥重量で水性組成物の約0.8%、約0.9%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2.0%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%又は約3.0%の量で存在する。
[00935]いくつかの実施形態では、本明細書で提供される触媒は、2つ以上の異なる触媒の組み合わせである。いくつかの実施形態では、触媒は、樹脂及びポリマー触媒などのリサイクル可能な触媒並びにリサイクル不可能な触媒を含む。いくつかの実施形態では、触媒が少なくとも2つの異なる触媒を含む場合、触媒の各々は、本明細書で提供される量で存在する。他の実施形態では、触媒が少なくとも2つの異なる触媒を含む場合、少なくとも2つの異なる触媒は、本明細書で提供される量において凝集体で存在する。
[00936]いくつかの実施形態では、触媒は、乾燥形態で水性組成物に添加される。他の実施形態では、触媒は、水溶液などウェット形態で水性組成物に添加される。いくつかの実施形態では、水を添加する前に、触媒を1つ以上の供給糖と組み合わせる。他の実施形態では、その1つ以上の供給糖と合わせる前に、触媒を水中に溶解させる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法は、脱水形態の1つ以上の供給糖及びウェット形態(例えば水溶液など)の触媒を合わせることによって水性組成物を生成することを含む。
[C.水の添加]
[00937]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、水を添加して水性組成物を形成することを含む。いくつかの実施形態では、水性組成物中の水の全て又は一部は、遊離水として添加される。他の実施形態では、水性組成物中の水の全ては、例えば、糖一水和物又は二水和物において、結合水として添加される。いくつかの実施形態では、水性組成物中の水の全ては、グルコース一水和物などの単糖一水和物において、結合水として添加される。特定の実施形態では、水性組成物中の水の全て又は一部は、触媒とともに、すなわち触媒溶液を介して添加される。
[D.含水量]
[00938]オリゴ糖調製物を製造する方法が進むにつれて、反応によって水を生成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、水は、(i)グリコシド結合の形成とともに、(ii)アンヒドロサブユニットの形成とともに、又は(iii)他のメカニズム又は供給源により生成される。糖縮合及び脱水反応は両方とも水を伴うため、いくつかの実施形態では、含水量はオリゴ糖調製物の組成物に影響を与える。
[00939]更に、いくつかの実施形態では、含水量は、水性組成物の粘度に影響を及ぼし、これは、次に、水性組成物の混合の有効性に影響を及ぼし得る。例えば、いくつかの実施形態では、過度に粘性のある水性組成物は、水性組成物中に望ましくない不均一触媒分布をもたらす可能性がある。その上、いくつかの実施形態では、含水量が非常に低いと、水性組成物が固化し、効果的な混合が妨げられる可能性がある。他方では、他の実施形態では、含水量が極端に高いと、糖縮合反応が妨げられ、アンヒドロサブユニットのレベルが低下する可能性がある。従って、本開示は、オリゴ糖調製物の製造に好適な含水量について記載している。
[00940]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、水性組成物を形成すること及び/又は加熱することを含む。いくつかの実施形態では、水性組成物は、総重量で約0%~約80%、約0%~約70%、約0%~約60%、約0%~約50%、約0%~約40%、約0%~約35%、約0%~約30%、約0%~約25%、約0%~約20%、約0%~約19%、約0%~約18%、約0%~約17%、約0%~約16%、約0%~約15%、約0%~約14%、約0%~約13%、約0%~約12%、約0%~約11%、約0%~約10%、約0%~約9%、約0%~約8%、約0%~約7%、約0%~約6%、約0%~約5%、約0%~約4%、約0%~約3%、約0%~約2%又は約0%~約1%の水を含む。いくつかの実施形態では、水性組成物は、総重量で約1%~約20%、約1%~約18%、約1%~約16%、約1%~約14%、約1%~約12%、約1%~約10%、約1%~約8%、約1%~約6%又は約1%~約4%の水を含む。いくつかの実施形態では、水性組成物は、総重量で約3%~約16%、約3%~約14%、約3%~約12%、約3%~約10%、約3%~約8%、約3%~約6%、約5%~約16%、約5%~約14%、約5%~約12%、約5%~約10%、約7%~約16%、約7%~約14%、約7%~約12%、約7%~約10%又は約8%~約10%の水を含む。いくつかの実施形態では、水性組成物は、総重量で約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%又は約15%の水を含む。いくつかの実施形態では、水性組成物は、総重量で約9%の水を含む。しかしながら、水性組成物における水の量は、反応条件及び使用される特定触媒に基づいて調節することができることを理解すべきである。いくつかの実施形態では、上記で開示されたような水性組成物における含水量は、反応の開始時に、例えば、供給糖を加熱する前に測定される。いくつかの実施形態では、上記で開示されたような水性組成物における含水量は、重合又は縮合反応の終了時に測定される。いくつかの実施形態では、上記で開示されたような水性組成物における含水量は、反応の開始時及び反応の終了時の平均含水量として測定される。
[00941]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、ある期間にわたって、水性組成物中に存在する水の含有量及び/又は水の糖又は触媒との比を監視することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、例えば、蒸留により、水性組成物中の水の少なくとも一部を除去することを更に含む。例えば、真空濾過、真空蒸留、加熱、蒸気、熱い空気及び/又は蒸発を含む当技術分野において公知の任意の方法を使用して、水性組成物から水を除去することができる。
[00942]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、吸湿性である。従って、いくつかの実施形態では、重合で形成される供給糖及びオリゴ糖の吸湿性は、水が水性組成物から除去され得る速度に影響を及ぼし得る。
[00943]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約1%~約20%、約1%~約18%、約1%~約16%、約1%~約14%、約1%~約12%、約1%~約10%、約1%~約8%、約2%~約16%、約2%~約14%、約2%~約12%、約2%~約10%、約2%~約8%、約2%~約6%、約4%~約16%、約4%~約14%、約4%~約12%、約4%~約10%、約4%~約8%、約6%~約16%、約6%~約12%、約6%~約10%又は約6%~約8%となるように、水性組成物において、水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約2%~約10%、約2%~約8%又は約4%~約8%となるように、水性組成物において、水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%となるように、水性組成物において、水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約4%~約8%となるように、水性組成物において、水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応の終了時の水性組成物における含水量が、上記で開示された含水量となるように、水性組成物中の水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応の開始時の水性組成物における含水量が、上記で開示された含水量となるように、水性組成物中の水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応の開始時及び終了時の水性組成物における平均含水量が、上記で開示された範囲内であるように、水性組成物中の水の少なくとも一部を除去することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応にわたって、水性組成物における含水量が、上記で開示された範囲内を維持するように、水性組成物中の水の少なくとも一部を除去することを含む。
[00944]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約1%~約20%、約1%~約18%、約1%~約16%、約1%~約14%、約1%~約12%、約1%~約10%、約1%~約8%、約2%~約16%、約2%~約14%、約2%~約12%、約2%~約10%、約2%~約8%、約2%~約6%、約4%~約16%、約4%~約14%、約4%~約12%、約4%~約10%、約4%~約8%、約6%~約16%、約6%~約12%、約6%~約10%又は約6%~約8%となるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約2%~約10%、約2%~約8%又は約4%~約8%となるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%となるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物における含水量が、総重量で約4%~約8%となるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応の終了時の水性組成物における含水量が、上記で開示された含水量となるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応の開始時の水性組成物における含水量が、上記で開示された含水量となるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応の開始時及び終了時の水性組成物における平均含水量が、上記で開示された範囲内であるように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合及び/又は縮合反応にわたって、水性組成物における含水量が、上記で開示された範囲内を維持するように、水性組成物に、水の少なくとも一部を添加することを含む。
[00945]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物内のオリゴ糖の重合度及び/又はアンヒドロサブユニットの量及び種類は、製造プロセスにわたって、水性組成物中に存在する水の含有量を調整又は制御することにより調節することができる。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴ糖の重合度及び/又はアンヒドロサブユニットの量及び種類は、含水量を減らすことによって増加する。
[00946]従って、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、含水量の監視、含水量の維持、含水量の増加、含水量の減少、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る、含水量の工程内管理(IPC)を含む。いくつかの実施形態では、IPCプロセスは、水性組成物が本明細書に記載される温度まで加熱される間、含水量を維持することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、重合を誘導するのに十分な時間、含水量を維持することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、水を添加するか若しくは水性組成物から水を除去するか、又はその両方により、開示された範囲内で含水量を維持することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、蒸留により、開示された範囲内の含水量を維持することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、真空蒸留により、開示された範囲内の含水量を維持することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、大気圧下で蒸留により、開示された範囲内の含水量を維持することを含む。
[00947]いくつかの実施形態では、水性組成物の含水量は、総重量で約1%~約20%、約1%~約18%、約1%~約16%、約1%~約14%、約1%~約12%、約1%~約10%、約1%~約8%、約2%~約16%、約2%~約14%、約2%~約12%、約2%~約10%、約2%~約8%、約2%~約6%、約4%~約16%、約4%~約14%、約4%~約12%、約4%~約10%、約4%~約8%、約6%~約16%、約6%~約12%、約6%~約10%又は約6%~約8%の範囲内で維持される。いくつかの実施形態では、水性組成物の含水量は、総重量で約2%~約10%、約2%~約8%又は約4%~約8%の範囲内で維持される。いくつかの実施形態では、水性組成物の含水量は、総重量で約2%~約8%の範囲内で維持される。
[00948]水性組成物の含水量は、様々な分析方法及び機器によって決定することができる。いくつかの実施形態では、含水量は、蒸発法(例えば、乾燥減量法)、蒸留法、又は化学反応法(例えば、カールフィッシャー滴定)によって決定される。いくつかの実施形態では、含水量は、水分計などの分析機器によって決定される。いくつかの実施形態では、含水量は、カールフィッシャー滴定によって決定される。
[00949]いくつかの実施形態では、水性組成物の含水量は、反応中に測定され、含水量の工程内管理(IPC)を実装するために使用される。特定の実施形態では、反応の含水量は、カールフィッシャー滴定、赤外線分光法、近赤外線分光法、伝導度、粘度、密度、トルク混合、又はエネルギー混合によって測定される。いくつかの実施形態では、反応の含水量の測定を使用して、水添加ポンプ又はフローバルブなど、反応の含水量を積極的に調整する装置を制御する。
[00950]理論に束縛されるものではないが、糖重合及び/又は縮合反応の間の含水量は、本明細書に記載のオリゴ糖調製物におけるアンヒドロサブユニットのレベルに影響を与え得ると考えられている。例えば、図21で示すように、いくつかの実施形態では、より高い含水量は、より低いレベルのアンヒドロサブユニットと相関する。いくつかの実施形態では、より低い反応温度は、より低いレベルのアンヒドロサブユニット含有量と相関し得る。
[E.温度]
[00951]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物内のオリゴ糖の重合度及び/又はアンヒドロサブユニットの量及び種類は、水性組成物が加熱される温度を調整することにより調節することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、約80℃~約250℃、約90℃~約200℃、約100℃~約200℃、約100℃~約180℃、約110℃~約170℃、約120℃~約160℃、約130℃~約150℃、又は約135℃~約145℃の温度まで水性組成物を加熱することを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、約100℃~約200℃、約100℃~約180℃、約110℃~約170℃、約120℃~約160℃、約130℃~約150℃、又は約135℃~約145℃の温度まで水性組成物を加熱することを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、約135℃~約145℃の温度まで、水性組成物を加熱することを含む。他の実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、約125℃~約135℃の温度まで、水性組成物を加熱することを含む。
[F.反応時間]
[00952]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法に従って製造されるオリゴ糖の重合度は、反応時間によって調整することができる。
[00953]いくつかの実施形態では、十分な時間は、相当数の時間で定められる。例えば、いくつかの実施形態では、十分な時間は、少なくとも30分、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも3時間、少なくとも4時間、少なくとも5時間、少なくとも6時間、少なくとも7時間、少なくとも8時間、少なくとも9時間、又は少なくとも10時間である。いくつかの実施形態では、十分な時間は、約1~約24時間、約1~約16時間、約1~約8時間、約1~約4時間、約1~約3時間、約1~約2時間、約2~約12時間、約2~約10時間、約2~約8時間、約2~約6時間、約2~約4時間、約3~約8時間、約3~約6時間、約3~約5時間、又は約3~約4時間である。
[00954]いくつかの実施形態では、十分な時間は、オリゴ糖調製物の1つ以上の化学的性質又は物理的性質、例えば、含水量、粘度、分子量、アンヒドロサブユニット含有量及び/又は重合度の分布を測定することにより、決定される。
[00955]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の分子量は、重合中、監視される。いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物が、本明細書に記載の数平均分子量又は重量平均分子量を達成するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。特定の実施形態では、方法は、水性組成物が、約300~約5000g/モル、約500~約5000g/モル、約700~約5000g/モル、約500~約2000g/モル、約700~約2000g/モル、約700~約1500g/モル、約300~約1500g/モル、約300~約2000g/モル、約400~約1000g/モル、約400~約900g/モル、約400~約800g/モル、約500~約900g/モル、又は約500~約800g/モルの範囲内の数平均分子量を達成するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。特定の実施形態では、方法は、水性組成物が、約500~約2000g/モルの数平均分子量を達成するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。特定の実施形態では、方法は、水性組成物が、約300~約5000g/モル、約500~約5000g/モル、約700~約5000g/モル、約500~約2000g/モル、約700~約2000g/モル、約700~約1500g/モル、約300~約1500g/モル、約300~約2000g/モル、約400~約1300g/モル、約400~約1200g/モル、約400~約1100g/モル、約500~約1300g/モル、約500~約1200g/モル、約500~約1100g/モル、約600~約1300g/モル、約600~約1200g/モル、又は約600~約1100g/モルの重量平均分子量を達成するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。特定の実施形態では、方法は、水性組成物が、約700~約3000g/モルの重量平均分子量を達成するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。
[00956]いくつかの実施形態では、十分な時間は、水性組成物がそれぞれの反応温度で反応平衡に達するのに必要な時間である。従って、いくつかの実施形態では、方法は、水性組成物が平衡に達するのに十分な時間、水性組成物を加熱することを含む。例えば、いくつかの実施形態では、平衡は、水性組成物の分子量、粘度、又はDP分布を測定することによって決定される。
[00957]特定の実施形態では、平衡は、水性組成物の数平均又は重量平均分子量を測定することによって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、時間の経過とともに本質的に変化しない水性組成物の数又は重量平均分子量によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、一定期間にわたって特定の割合未満である水性組成物の数又は重量平均分子量の変化によって決定される。いくつかの実施形態では、水性組成物の分子量は、HPLC又はSECにより測定される。
[00958]いくつかの実施形態では、平衡は、一定期間にわたって25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、又は5%未満の水性組成物の数又は重量平均分子量の変化によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、3時間、2時間、1時間、30分、20分、又は10分にわたる水性組成物の数又は重量平均分子量の変化によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、1時間にわたる15%未満の水性組成物の重量平均分子量の変化によって決定される。
[00959]特定の実施形態では、平衡は、水性組成物の粘度を測定することによって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、時間の経過とともに本質的に変化しない水性組成物の粘度によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、一定期間にわたって特定の割合未満である水性組成物の粘度の変化によって決定される。いくつかの実施形態では、水性組成物の粘度は、粘度計又はレオメーターにより測定される。
[00960]いくつかの実施形態では、平衡は、一定期間にわたって25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、又は5%未満の水性組成物の粘度の変化によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、3時間、2時間、1時間、30分、20分、又は10分にわたる水性組成物の粘度の変化によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、1時間にわたって15%未満の水性組成物の粘度の変化によって決定される。
[00961]特定の実施形態では、平衡は、水性組成物のDP分布を測定することによって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、時間の経過とともに本質的に変化しない水性組成物のDP分布によって決定される。いくつかの実施形態では、水性組成物のDP分布の変化は、一連のKmを計算することによって決定され、ここで
Figure 2022506143000005

(式中、[HO]は、水のモル濃度(モル/L)を表し、
[DP1]、[DPm-1]及び[DPm]は、それぞれ、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖のモル濃度(モル/L)を表す)
である。例えば、K2は、上記式に従って、
[DP2][HO]/[DP1][DP1]
に等しい。いくつかの実施形態では、mは2以上且つn未満の整数である。いくつかの実施形態では、mは2以上、且つn以下の整数である。いくつかの実施形態では、mはnに等しい。いくつかの実施形態では、mは、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。
[00962]いくつかの実施形態では、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖の濃度は、SEC、HPLC、FFF、A4F、質量分析法、又は任意の他の好適な方法によって決定される。いくつかの実施形態では、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖の濃度は、SEC、例えばGPCなどによって決定される。いくつかの実施形態では、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖の濃度は、質量分析、例えばGC-MS、LC-MS/MS及びMALDI-MSなどによって決定される。いくつかの実施形態では、DP1、DPm-1及びDPm画分におけるオリゴ糖の濃度は、HPLCによって決定される。いくつかの実施形態では、水の濃度は、蒸発法(例えば、乾燥減量法)、蒸留法、又は化学反応法(例えば、カールフィッシャー滴定)によって決定される。いくつかの実施形態では、水の濃度は、水分計などの任意の好適な分析機器によって決定される。
[00963]いくつかの実施形態では、方法は、一連の少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも30、少なくとも40、又は少なくとも50のKm数を計算することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、一連の少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、又は少なくとも15のKm数を計算することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、約3、4、5、6、7、8、9、10、又は15のKm数を計算することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、K2~K4、K2~K5、K2~K6、K2~K7、K2~K8、K2~K9、K2~K10、K2~K11、K2~K12、K2~K13、K2~K14、K2~K15、K3~K5、K3~K6、K3~K7、K3~K8、K3~K9、K3~K10、K3~K11、K3~K12、K3~K13、K3~K14、又はK3~K15を計算することを含む。特定の実施形態では、方法は、K2~K4又はK3~K5を計算することを含む。
[00964]いくつかの実施形態では、Kmの値は、温度、水分濃度及び/又は供給糖の量と種類に依存する。いくつかの実施形態では、Kmは、約0.1~約100、約0.1~約90、約0.1~約80、約0.1~約70、約0.1~約60、約0.1~約50、約0.1~約40、約0.1~約30、約0.1~約25、約0.1~約20、又は約0.1~約15である。いくつかの実施形態では、Kmは、約1~約100、約1~約90、約1~約80、約1~約70、約1~約60、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約25、約1~約20、約1~約15、約1~約10、約5~約50、約5~約40、約5~約30、約5~約20、約5~約15、又は約5~約10である。いくつかの特定の実施形態では、Kmは、約1~約15又は約5~約15である。
[00965]いくつかの実施形態では、計算された一連のKmについて、平均、標準偏差及び/又は相対標準偏差が決定される。本明細書で使用する場合、相対標準偏差は、パーセンテージで表され、標準偏差に100を掛け、この積を平均で割ることによって得られる。
[00966]いくつかの実施形態では、平衡は、30%未満、25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、又は1%未満の一連のKmの相対標準偏差によって決定される。いくつかの実施形態では、平衡は、15%未満、10%未満、又は5%未満の一連のKmの相対標準偏差によって決定される。
[G.反応後工程]
[00967]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、水性組成物をある温度で十分な時間加熱した後、1つ以上の追加の処理工程を更に含む。いくつかの実施形態では、追加の処理工程は、例えば、分離(クロマト分離など)、希釈、濃縮、乾燥、濾過、脱塩、抽出、脱色、又はこれらの任意の組み合わせを含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法は、希釈工程及び脱色工程を含む。いくつかの実施形態では、方法は、濾過工程及び乾燥工程を含む。
[00968]いくつかの実施形態では、方法は、オリゴ糖調製物に水を添加してオリゴ糖調製物のシロップを作る希釈工程を含む。いくつかの実施形態では、シロップ中のオリゴ糖調製物の濃度は、約5%~約80%、約10%~約70%、約10%~約60%、約10%~約50%、約10%~約40%、約10%~約30%又は約15%~約25%である。他の実施形態では、方法は希釈工程を含まないが、むしろオリゴ糖調製物を固化させる。いくつかの実施形態では、方法は、濾過工程を含む。いくつかの実施形態では、方法は、濾過により触媒をリサイクルすることを含む。
[00969]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、脱色工程を更に含む。いくつかの実施形態では、例えば、吸収剤、活性炭、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換樹脂を使用)、水素化及び/又は濾過(例:精密濾過)による処理などの当技術分野において既知の任意の方法を使用して脱色工程を経ることができる。
[00970]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を、塩、ミネラル及び/又は他のイオン種を除去するための材料と接触させる。特定の実施形態では、オリゴ糖調製物は、アニオン/カチオン交換カラムペアを通過する。一実施形態では、アニオン交換カラムは水酸化物の形態の弱塩基交換樹脂を含有し、カチオン交換カラムはプロトン化された形態の強酸交換樹脂を含有する。
[00971]いくつかの実施形態では、方法は、濃縮工程を含む。いくつかの実施形態では、濃縮工程は、濃度が上がったオリゴ糖調製物を生成する。例えば、いくつかの実施形態では、濃縮工程は、蒸発(例えば、真空蒸発)、乾燥(例えば、凍結乾燥及び噴霧乾燥)又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00972]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の少なくとも一部が分離される単離工程を含む。いくつかの実施形態では、単離工程は、結晶化、沈殿、濾過(例えば、真空濾過)及び遠心分離又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[00973]いくつかの実施形態では、方法は、分離工程を含む。いくつかの実施形態では、分離工程は、触媒の少なくとも一部から、未反応供給糖の少なくとも一部から又はその両方から、オリゴ糖調製物の少なくとも一部を分離することを含む。いくつかの実施形態では、分離工程は、濾過、クロマトグラフィー、溶解度差、沈殿、抽出又は遠心分離を含む。
[H.反応器]
[00974]本明細書に記載の方法は、反応温度、pH、圧力及び他の要因を考慮して、糖縮合に好適な1つ以上の反応器の使用を含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の好適な反応器には、フェドバッチ撹拌反応器、バッチ撹拌反応器、連続流撹拌反応器、連続栓流カラム反応器、摩擦反応器又は電磁場により誘導される撹拌を用いる反応器が含まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上の好適な反応器には、Ryu,S.K.,and Lee,J.M.,Bioconversion of waste cellulose by using an attrition bioreactor,Biotechnol.Bioeng.25:53-65(1983);Gusakov,A.V.,and Sinitsyn,A.P.,Kinetics of the enzymatic hydrolysis of cellulose:1.A mathematical model for a batch reactor process,Enz.Microb.TechnoL,7:346-352(1985);Gusakov,A.V.,Sinitsyn,A.P.,Davydkin,I.Y.,Davydkin,V.Y.,Protas,O.V.,Enhancement of enzymatic cellulose hydrolysis using a novel type of bioreactor with intensive stirring induced by electromagnetic field,Appl.Biochem.Biotechnol.,56:141-153(1996);又はFernanda de Castilhos Corazza,Flavio Faria de Moraes,Gisella Maria Zanin and Ivo Neitzel,Optimal control in fed-batch reactor for the cellobiose hydrolysis,Acta Scientiarum.Technology,25:33-38(2003)に記載されている反応器が含まれる。
[00975]いくつかの実施形態では、1つ以上の好適な反応器には、加水分解及び/又は発酵のための流動床型反応器、上昇流ブランケット型反応器、固定床型反応器、又押出機型反応器が含まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上の好適な反応器には、開放型反応器、閉鎖型反応器又はその両方が含まれる。いくつかの実施形態では、方法が連続プロセスを含む場合、1つ以上の好適な反応器には、スクリューミキサーなどの連続ミキサーが含まれ得る。
[I.プロセス]
[00976]いくつかの実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物を製造する方法は、バッチプロセス、連続プロセス又はその両方を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、バッチプロセスを含む。例えば、バッチプロセスのいくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の後続のバッチの製造は、現在のバッチが完了するまで開始されない。いくつかの実施形態では、バッチプロセスの間、オリゴ糖調製物の全て又はかなりの量が反応器から除去される。いくつかの実施形態では、バッチプロセスの間、水性組成物が記載された温度に加熱される前又は重合が誘発される前に全ての供給糖及び触媒が反応器内で合わされる。いくつかの実施形態では、バッチプロセスの間、供給糖は、触媒の添加前、添加後又は触媒の添加と同時に添加される。
[00977]いくつかの実施形態では、バッチプロセスは、フェドバッチプロセスであり、ここで、全ての供給糖が同時に反応器に加えられるわけではない。フェドバッチプロセスのいくつかの実施形態では、供給糖の少なくとも一部は、重合中又は水性組成物が記載の温度に加熱された後に反応器に添加される。フェドバッチプロセスのいくつかの実施形態では、供給糖の少なくとも10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%又は60重量%は、重合中又は水性組成物が記載の温度に加熱された後に反応器に添加される。
[00978]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、連続プロセスを含む。例えば、連続プロセスのいくつかの実施形態では、反応器の内容物は、反応器全体にわたって連続的に流れる。いくつかの実施形態では、供給糖を触媒と合わせること及びオリゴ糖調製物の少なくとも一部を除去することは同時に実施される。
[00979]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を製造する方法は、単一容器又は多容器プロセスを含む。例えば、単一容器プロセスのいくつかの実施形態では、重合は、単一反応容器内で実施される。別の例について、多容器プロセスのいくつかの実施形態では、重合は、2つ以上の反応容器内で実施される。多容器プロセスのいくつかの実施形態では、方法は、2つ、3つ又はそれを超える反応容器を含む。多容器プロセスのいくつかの実施形態では、方法は、2つ以上の反応器からの重合生成物を組み合わせる組み合わせ工程を含む。
[IV.オリゴ糖調製物を含む栄養組成物]
[00980]本明細書では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が提供される。特定の実施形態では、本明細書で、記載のオリゴ糖調製物を含む栄養組成物であって、栄養組成物内のオリゴ糖調製物の存在及び/又は濃度が、選択的に決定及び/又は検出され得る、栄養組成物が提供される。微生物群集の複雑な機能的調節を示すオリゴ糖調製物は、栄養組成物の重要な成分であり得る。従って、栄養組成物内のオリゴ糖調製物の存在及び/又は濃度は、栄養組成物の品質管理及び製造プロセスで測定する必要がある因子の1つであり得る。従って、提供される栄養組成物は、オリゴ糖調製物の存在及び/又は濃度が選択的に決定及び/又は検出され得るため、品質管理及び製造目的の観点から有利である。例えば、いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の存在及び濃度は、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖に関係しているシグナルを測定することにより、決定及び/又は検出され得る。
[00981]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、動物飼料組成物である。いくつかの実施形態では、栄養組成物は、基礎栄養組成物を含む。
[A.基礎栄養組成物]
[00982]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、オリゴ糖調製物とは異なる炭水化物源を含む。例えば、いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、デンプン及び植物繊維などの天然に存在する炭水化物源を含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、デンプンを含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、植物繊維を含む。
[00983]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、種子、根、塊茎、トウモロコシ、タピオカ、クズウコン、小麦、米、ジャガイモ、サツマイモ、サゴ、豆(例えば、ソラ豆、レンズ豆、緑豆、エンドウ豆及びヒヨコ豆)、トウモロコシ、キャッサバ又は他のデンプン質の食品(例えば、ドングリ、クズウコン、アラカーチャ、バナナ、大麦、パンノキ、ソバ、カンナ、コラカシア、カタクリ、クズ、マランガ、キビ、オート麦、オカ、タシロイモ、モロコシ、ライ麦、タロイモ、栗、ヒシの実及びヤムイモ)から誘導される1つ以上の炭水化物源を含む。
[00984]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、マメ科植物(例えば、エンドウ豆、大豆、ハウチワマメ、サヤインゲン及び他の豆)、オート麦、ライ麦、チーア、大麦、果物(例えば、イチジク、アボカド、プラム、プルーン、ベリー、バナナ、リンゴの皮、マルメロ及びナシ)、野菜(例えば、ブロッコリー、ニンジン、カリフラワー、ズッキーニ、セロリ、ノパルサボテン及びエルサレムアーティチョーク)、根塊茎、根菜(例えば、サツマイモ及びタマネギ)、オオバコ種子の殻、種子(例えば、亜麻仁)、ナッツ(例えば、アーモンド)、全粒穀物食品、小麦、トウモロコシふすま、リグナン又はこれらの任意の組み合わせから誘導される1つ以上の炭水化物源を含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、小麦ふすま、ビートパルプ、ファジーコットンシード、大豆皮又はこれらの任意の組み合わせから誘導される1つ以上の植物繊維を含む。
[00985]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、500ppm未満、400ppm未満、300ppm未満、200ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、5ppm未満1ppm未満のアンヒドロサブユニット又はアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、50ppm未満、10ppm未満、5ppm未満1ppm未満のアンヒドロサブユニット又はアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、アンヒドロサブユニットを本質的に含まない。
[00986]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、検出可能レベルのアンヒドロサブユニットを含まない。検出又は決定方法に応じて、特定のしきい値を下回るアンヒドロサブユニットレベルは、検出できない可能性がある。例えば、いくつかの実施形態では、検出可能レベルのアンヒドロサブユニットは、基礎栄養組成物において、少なくとも1000ppm、少なくとも500ppm、少なくとも400ppm、少なくとも300ppm、少なくとも200ppm、少なくとも100ppm、少なくとも50ppm、少なくとも10ppm、少なくとも5ppm又は少なくとも1ppmのアンヒドロサブユニット又はアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を指す。
[00987]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、複数のオリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、オリゴ糖調製物とは異なるグリコシド結合型分布を含む。例えば、いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物は、オリゴ糖調製物よりも高い割合のα-(1,4)グリコシド結合を含む。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物におけるα-(1,4)グリコシド結合などのグリコシド結合は、1つ以上の酵素によって消化される。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物におけるグリコシド結合は、オリゴ糖調製物におけるグリコシド結合よりも容易に消化及び/又は加水分解可能である。
[00988]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物におけるα-(1,2)グリコシド結合、α-(1,3)グリコシド結合、α-(1,6)グリコシド結合、β-(1,2)グリコシド結合、β-(1,3)グリコシド結合、β-(1,4)グリコシド結合又はβ-(1,6)グリコシド結合のレベルは、オリゴ糖調製物におけるそれぞれのグリコシド結合のレベルよりも、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、少なくとも13%、少なくとも14%又は少なくとも15%低い。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物におけるα-(1,2)グリコシド結合、α-(1,3)グリコシド結合、α-(1,6)グリコシド結合、β-(1,2)グリコシド結合、β-(1,3)グリコシド結合、β-(1,4)グリコシド結合又はβ-(1,6)グリコシド結合のレベルは、オリゴ糖調製物におけるそれぞれのグリコシド結合のレベルよりも、少なくとも10%低い。
[00989]いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物におけるα-(1,4)グリコシド結合のレベルは、オリゴ糖調製物におけるα-(1,4)グリコシド結合のレベルよりも、少なくとも50%、少なくとも40%、少なくとも35%、少なくとも30%、少なくとも25%、少なくとも20%、少なくとも15%、少なくとも10%、少なくとも5%又は少なくとも2%高い。いくつかの実施形態では、基礎栄養組成物におけるα-(1,4)グリコシド結合のレベルは、オリゴ糖調製物におけるα-(1,4)グリコシド結合のレベルよりも、少なくとも10%高い。
[B.動物飼料組成物]
[00990]動物の種類及び年齢に応じて、栄養組成物は、オリゴ糖調製物及び基礎栄養組成物を異なる比率で含み得る。例えば、オリゴ糖調製物は、動物の種類及び年齢に好適な様々な比率で基礎栄養組成物と組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、約1~約10000ppm、約1~約5000ppm、約1~約3000ppm、約1~約2000ppm、約1~約1500ppm、約1~約1000ppm、約1~約500ppm、約1~約250ppm、約1~約100ppm、約10~約5000ppm、約10~約3000ppm、約10~約2000ppm、約10~約1500ppm、約10~約1000ppm、約10~約500ppm、約10~約250ppm、約10~約100ppm、約50~約5000ppm、約50~約3000ppm、約50~約2000ppm、約50~約1500ppm、約50~約1000ppm、約50~約500ppm、約50~約250ppm、約50~約100ppm、約100~約5000ppm、約100~約3000ppm、約100~約2000ppm、約100~約1500ppm、約100~約1000ppm、約100~約500ppm、約100~約400ppm、約100~約300ppm、約100~約200ppm、約200~約5000ppm、約200~約3000ppm、約200~約2500ppm、約200~約2000ppm、約200~約1500ppm、約200~約1000ppm、約200~約500ppm、約500~約5000ppm、約500~約3000ppm、約500~約2500ppm、約500~約2000ppm、約500~約1500ppm又は約500~約1000ppmの濃度で、栄養組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、約1~約5000ppm、約1~約1000ppm、約1~約500ppm、約10~約5000ppm、約10~約2000ppm、約10~約1000ppm、約10~約500ppm、約10~約250ppm、約10~約100ppm、約50~約5000ppm、約50~約2000ppm、約50~約1000ppm、約50~約500ppm、約50~約250ppm又は約50~約100ppmの濃度で、栄養組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、約1~約5000ppm、約10~約1000ppm、約10~約500ppm又は約50~約500ppmの濃度で、栄養組成物中に存在する。
[00991]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、10ppm超、50ppm超、100ppm超、200ppm超、300ppm超、400ppm超、500ppm超、600ppm超、1000ppm超又は2000ppm超の濃度で、栄養組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、10ppm超、50ppm超、100ppm超、200ppm超又は500ppm超の濃度で、栄養組成物中に存在する。
[00992]いくつかの実施形態では、動物の種類及び年齢に応じて、栄養組成物は、タンパク質、ミネラル(銅、カルシウム及び亜鉛など)、塩、必須アミノ酸、ビタミン及び/又は抗生物質を更に含み得る。
[00993]本明細書では、基礎栄養組成物及び本開示のオリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与する方法も提供される。いくつかの実施形態では、動物は、畜牛(例えば、肉牛及び乳牛)、ブタ、水性動物及び家禽から選択される。いくつかの実施形態では、動物は、雌ブタ、子ブタ及び去勢ブタなどのブタである。他の実施形態では、動物は、ニワトリ、アヒル、シチメンチョウ、ガチョウ、ウズラ及び雌鶏などの家禽である。実施形態では、家禽は、ブロイラー、ブリーダー又はレイヤーである。いくつかの実施形態では、動物は、サケ、ナマズ、バス、ウナギ、ティラピア、ヒラメ、エビ及びカニなどの水性動物である。いくつかの実施形態では、栄養組成物は、乾燥形態、液体形態、ペースト又はこれらの組み合わせで動物に投与される。いくつかの実施形態では、投与の形態、給餌速度及び給餌スケジュールは、動物の種類及び年齢に応じて変化し得る。
[C.栄養組成物を生成する方法]
[00994]本明細書では、オリゴ糖調製物を基礎栄養組成物と組み合わせることを含む、栄養組成物を製造する方法が提供される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、基礎栄養組成物のグリコシド結合型分布とは異なるグリコシド結合型分布を含む。
[00995]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、合成オリゴ糖調製物である。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含む。いくつかの実施形態では、nは、2以上の整数である。いくつかの実施形態では、nは、3以上の整数である。いくつかの実施形態では、nは、3以上の整数である。いくつかの実施形態では、nは、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、40又は50などの1~100の範囲内の整数である。いくつかの実施形態では、DP1~DPn画分の各々は、質量分析法により測定される相対的存在量で0.1%~90%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のDP1及びDP2画分は、各々独立して、質量分析法により測定される相対的存在量で約0.1%~約15%又は約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のDP1及びDP2画分は、各々独立して、質量分析法により測定される相対的存在量で約0.1%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%又は1.5%から、約8%、9%、10%、11%、12%、15%又は20%までの範囲内のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む。いくつかの実施形態では、n画分の各々におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。いくつかの実施形態では、少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する。
[00996]いくつかの実施形態では、栄養組成物を製造する方法は、オリゴ糖調製物を基礎栄養組成物と混合することを含む。例えば、いくつかの実施形態では、混合は、ドラムブレンダー、ダブルコーンブレンダー、リボンブレンダー、Vブレンダー、剪断ミキサー及びパドルミキサーなどの工業用ブレンダー及び/又はミキサーによって実施することができる。
[00997]いくつかの実施形態では、栄養組成物を製造する方法は、本明細書に記載の品質管理工程を更に含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の品質管理工程は、栄養組成物のサンプル中のシグナルレベルを決定すること及びシグナルレベルに基づいて栄養組成物中のオリゴ糖調製物の濃度を計算することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の品質管理工程は、分析機器により栄養組成物のサンプル中のシグナルを検出すること及びシグナルの有無に基づいて栄養組成物のバッチを受け入れる又は拒否することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の品質管理工程は、分析機器により栄養組成物の第1サンプル中の第1シグナル及び栄養組成物の第2サンプル中の第2シグナルの有無を検出すること及び第1シグナルと第2シグナルとを比較することを含む。いくつかの実施形態では、シグナル、第1シグナル及び/又は第2シグナルは、(i)1つ以上のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を示すか、(ii)オリゴ糖の重合度(DP)分布に関係しているか、又は(iii)オリゴ糖のα-(1,2)グリコシド結合、α-(1,3)グリコシド結合、α-(1,6)グリコシド結合、β-(1,2)グリコシド結合、β-(1,3)グリコシド結合、β-(1,4)グリコシド結合又はβ-(1,6)グリコシド結合に関係している。
[00998]更に、いくつかの実施形態では、栄養組成物を製造する方法は、品質管理工程を実施後、更にオリゴ糖調製物を基礎栄養組成物と混合すること、オリゴ糖調製物のレベルを調整すること又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のレベル調整は、追加のオリゴ糖調製物を栄養組成物に添加すること又はオリゴ糖調製物の一部を栄養組成物から除去することを含む。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物のレベル調整は、追加の基礎栄養組成物を栄養組成物に添加すること又は基礎栄養組成物の一部を栄養組成物から除去することを含む。いくつかの特定の実施形態では、オリゴ糖調製物のレベル調整は、追加のオリゴ糖調製物を栄養組成物に添加することを含む。
[D.動物飼料プレミックス]
[00999]いくつかの実施形態では、栄養組成物は、記載のオリゴ糖調製物を含む動物飼料プレミックスを含む。
[001000]いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、オリゴ糖調製物と組み合わされて動物飼料プレミックスを生成し得るキャリア材料を含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料は、栄養組成物中のオリゴ糖調製物と組み合わせるのに好適な乾燥又は液体形態の任意の材料であり得る。いくつかの実施形態では、キャリア材料は、乾燥蒸留粕、粘土、バーミキュライト、珪藻土、粉砕籾殻及び粉砕オート麦殻などの殻、飼料グレードのシリカゲル及び飼料グレードのヒュームドシリカなどのシリカ、トウモロコシグルテンフィード、トウモロコシグルテンミール及び粉砕したトウモロコシなどのトウモロコシ又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料は、粉砕したトウモロコシである。他の実施形態では、キャリア材料は、籾殻又は粉砕オート麦殻である。
[001001]いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、キャリア材料をオリゴ糖調製物と、両方とも乾燥形態で組み合わせることにより生成される。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、キャリア材料をオリゴ糖調製物(2つのうちの1つは乾燥形態である)と組み合わせることにより生成される。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、キャリア材料をオリゴ糖調製物と、両方とも液体形態で組み合わせることにより生成される。例えば、いくつかの実施形態では、液体形態のオリゴ糖調製物は、溶液のオリゴ糖、例えば、シロップなどのオリゴ糖の水溶液を指す。
[001002]いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、キャリア材料を、オリゴ糖調製物を含むシロップと組み合わせることにより生成される。いくつかの実施形態では、シロップ中のオリゴ糖調製物の濃度は、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%又は少なくとも80重量%である。いくつかの実施形態では、シロップ中のオリゴ糖調製物の濃度は、約40重量%~80重量%、50重量%~75重量%又は60重量%~70重量%である。
[001003]いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、粉末(例えば、流動性粉末)、スラッシュ、スラリー、ペレット形態又は液体形態である。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、40重量%、30重量%、20重量%、15重量%、10重量%又は5重量%未満の水分含有量を有する。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、10重量%又は5重量%未満の水分含有量を有する。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%又は30重量%超の水分含有量を有する。更なる実施形態では、動物飼料プレミックスの水分含有量は、任意の記載の範囲に調整される。例えば、いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスを乾燥させて、水分含有量を記載された範囲まで増加させる。
[001004]いくつかの実施形態では、特定の用途に応じて、動物飼料プレミックスは、様々なレベルのオリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、乾燥重量で少なくとも1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%のオリゴ糖調製物を含む。いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックスは、乾燥重量で最大50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%のオリゴ糖調製物を含む。
[001005]いくつかの実施形態では、動物飼料プレミックス又はキャリア材料は、ミネラル、脂肪及びタンパク質などの他の動物栄養素を更に含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料又は動物飼料プレミックスは、銅、亜鉛又はその両方を含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料又は動物飼料プレミックスは、イオノフォア又はコクシジウム抑制薬を含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料又は動物飼料プレミックスは、抗生物質を含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料は、炭水化物源を含む。いくつかの実施形態では、キャリア材料中の炭水化物源は、アンヒドロサブユニットを含まない。いくつかの実施形態では、キャリア材料中の炭水化物源は、オリゴ糖調製物のグリコシド結合型分布とは異なるグリコシド結合型分布を含む。
[001006]従って、いくつかの実施形態では、栄養組成物を製造する方法は、動物飼料プレミックスを基礎栄養組成物と組み合わせることを含む。
[V.オリゴ糖調製物を動物に提供する方法]
[001007]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、オリゴ糖調製物を動物に提供することを含む。特定の変更形態では、動物は、オリゴ糖調製物が給餌又は提供されることにより処理される。いくつかの実施形態では、動物は、意図された特定用量でオリゴ糖調製物が提供される。特定用量は、例えば、単位時間当たりに動物により摂取されるオリゴ糖調製物の質量(例えば、1日当たりのグラム)として、又は単位動物体重当たりの単位時間当たりの動物により摂取されるオリゴ糖調製物の質量(例えば、1日当たりの体重1kg当たりのオリゴ糖のmg)として定量化され得る。特定の実施形態では、オリゴ糖調製物の特定用量は、1、5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、225、250、275、300、350、400、450、500、1000、1500、2000、3000、4000、5000又は10000mg/kg/日である。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の質量は、乾燥固形分に基づいて、DP1+含有量として測定される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の質量は、乾燥固形分に基づいて、DP2+含有量として測定される。
[001008]いくつかの実施形態では、動物は、栄養組成物を介した経口投与によってオリゴ糖調製物を提供される。いくつかの実施形態では、栄養組成物は、一定の濃度又は含有レベルでオリゴ糖調製物を含むように配合される。栄養組成物におけるオリゴ糖濃度又は含有レベルは、例えば、最終飼料又は栄養組成物の総質量当たりのオリゴ糖調製物の質量分率によって定量化することができる。いくつかの実施形態では、濃度又は含有レベルは、最終的な栄養組成物ごとに、現状まま、乾燥固形分に基づいてオリゴ糖の百万分率(ppm)で測定される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の濃度は、乾燥固形分に基づいて、DP1+種の質量分率として測定される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物の濃度は、乾燥固形分に基づいて、DP2+種の質量分率として測定される。
[001009]当業者は、意図された特定用量を達成するために、栄養組成物又は最終飼料におけるオリゴ糖調製物の濃度を決定するための様々な方法及び技術を知っているであろう。例えば、年齢の関数としての平均1日飼料摂取量は、異なる種のブロイラー鶏について確立されており、栄養士又は獣医師が最終飼料に含める望ましいレベルを決定するために使用する場合がある。
[001010]いくつかの実施形態では、動物は、消費される液体を介した経口投与によってオリゴ糖調製物が提供される。いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物は、飲料水を介して提供される。いくつかの実施形態では、飲料水におけるオリゴ糖調製物の濃度は、意図される特定用量のオリゴ糖調製物を動物に提供するように選択される。
[VI.胃腸代謝物の生成の選択的促進又は阻害]
[A.胃腸代謝物]
[001011]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物における1つ以上の胃腸代謝物の生成を選択的に促進又は阻害することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、検出され、定量化される。代謝物としては、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(又は神経伝達物質前駆体)、シグナル伝達因子、窒素代謝物酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール及びエイコサン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001012]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物に有益である(例えば、動物の健康に有益である)。例示的な有益な代謝物としては、短鎖脂肪酸(SCFA)、アミノ-SCFA、神経伝達物質、神経伝達物質前駆体、神経化学物質、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、ドーパミン、アミノインドール、揮発性脂肪酸(VFA)、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、精油、a-テルペノイド、ユーカリプトール、ゲラニオール、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、シアル化オリゴ糖、2-フコシルラクトース及びアミノインドールが挙げられるが、これらに限定されない。
[001013]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の成長を増進する。例示的な代謝物としては、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸及びイソ吉草酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001014]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の健康にとって有害である。有害又は望ましくない例示的な代謝物としては、窒素代謝物、アミノ酸分解生成物、アンモニア、トリメチルアミン、インドール、p-クレゾール、トリメチルアミンN-オキシド(TMAO)、尿毒性溶質又は胆汁酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001015]いくつかの実施形態では、代謝物は炎症促進性代謝物である。例示的な炎症促進性代謝物としては、ヒスタミン及びLPSが挙げられるが、これらに限定されない。
[001016]いくつかの実施形態では、代謝物は、例えば、動物の肉の風味、色及び食感を含む動物の肉の品質に関係している。例示的な代謝物としては、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、Cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、Trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-Trans-2-ウンデセン-1-オール及びエイコサン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001017]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物における1つ以上の胃腸代謝物の生成を促進又は阻害することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、検出され、定量化される。代謝物としては、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(又は神経伝達物質前駆体)、シグナル伝達因子、窒素代謝物酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール及びエイコサン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001018]いくつかの実施形態では、代謝物は、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、テルペノイド、a-テルペノイド、ゲンチジン酸、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、アミノイソ酪酸、D-α-アミノ酪酸及び3-アミノイソブタン酸、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、油、ベタゾール、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン及びアミノインドールからなる群から選択される。
[001019]いくつかの実施形態では、代謝物は、動物の健康に関係している。例示的な代謝物としては、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、テルペノイド、a-テルペノイド、ゲンチジン酸、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)及びシアル化オリゴ糖が挙げられるが、これらに限定されない。他の例示的な代謝物としては、短鎖脂肪酸(SCFA)、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、アナミン、アンモニア、インドール、酪酸、ヒスタミン、ベタゾール、GABA、2FL、ユーカリプトール及びゲラニオールが挙げられる。
[001020]いくつかの実施形態では、代謝物は、生理的気分に関係している。例示的な代謝物としては、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、アミノイソ酪酸、D-α-アミノ酪酸及び3-アミノイソブタン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001021]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の健康にとって有害である。例示的な代謝物としては、短鎖脂肪酸(SCFA)、アンモニア、トリメチルアミン(TMA)、トリメチルアミンN-オキシド(TMAO)、尿毒性溶質及び胆汁酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[001022]いくつかの実施形態では、代謝物は、動物の肉の少なくとも1つの品質属性、例えば、味、色、香りなどに関係している。例示的な代謝物としては、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、1-メチルチオプロパン、2-メチルチオールエタノール、p-メンタ-1-エン-4-オール及び化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン並びに2,3-ヘプタンジオン、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール並びにエイコサン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
[B.胃腸代謝物のサンプリング及び検出]
[001023]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物の検出又は定量化を含む。特定の実施形態では、代謝物は、動物からの胃腸サンプルにおいて検出又は定量化される。胃腸サンプルは、動物の胃腸管の代謝物含有量を反映する任意の標準的な形態で動物から得ることができる。胃腸サンプルには、例えば内視鏡生検によって得られる胃腸組織サンプルが含まれる。胃腸組織としては、例えば、口腔組織、食道、胃、腸、回腸、盲腸、結腸又は直腸が挙げられる。サンプルは、糞便、唾液及び胃腸腹水でもある。胃腸サンプルを入手する方法は、当業者に既知である。
[001024]いくつかの実施形態では、サンプルは、単体の動物から単体のサンプルである。いくつかの実施形態では、サンプルは、単体の動物から複数のサンプルの組み合わせである。いくつかの実施形態では、代謝物は、分析前にサンプルから精製される。いくつかの実施形態では、単一のサンプルからの代謝物は、精製される。いくつかの実施形態では、単体の動物からの複数のサンプルからの代謝物は、精製され、続いて、分析前に合わせられる。
[001025]動物から収集された胃腸サンプル又は新鮮な若しくは使用済みの培地に存在する代謝物は、本明細書に記載され、当業者に既知の方法を使用して決定され得る。このような方法としては、例えば、質量分析法又はNMR(例えば、1H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス(GC)又は液体クロマトグラフィー(LC))が挙げられる。測定は、同じ分析システムで代謝物標準を実行することで検証され得る。
[001026]ガスクロマトグラフィー-質量分析法(GC-MS)又は液体-クロマトグラフィー-質量分析法(LC-MS)分析の場合、極性代謝物及び脂肪酸は、有機溶媒及び水性サンプルの単相又は二相系を使用して抽出し、誘導体化することができる。極性代謝物の誘導体化の例示的なプロトコルには、代謝物をピリジン中の2%メトキシアミンヒドロクロリドとインキュベートした後、N-tert-ブチルジメチルシリル-N-メチルトリフルオロアセトアミド(MTBSTFA)を1%tert-ブチルジメチルクロロシラン(t-BDMCS)とともに添加することによるメトキシム-tBDMS誘導体の形成が含まれる。トリアシルグリセリド及びリン脂質を含む非極性画分は、例えば、メタノール中の2%HSOとインキュベートするか、又はメチル8試薬(Thermo Scientific)を使用するかのいずれかにより、鹸化して遊離脂肪酸にし、エステル化して脂肪酸メチルエステルを形成し得る。次いで、誘導体化されたサンプルは、標準LC-MS法を使用するGC-MS、例えば、質量分析計(MS)と接続されたガスクロマトグラフ(GC)に取り付けられたDB-35MSカラム(30m×0.25mm内径×0.25μιη、Agilent J&W Scientific)で分析され得る。質量同位体異性体分布は、代謝物イオンフラグメントを統合し、標準アルゴリズムを使用して天然存在比を補正することで決定され得る。液体クロマトグラフィー-質量分析法(LC-MS)の場合、極性代謝物は、SeQuantZIC-Philicポリマーカラム(2.1×150mm;EMD Millipore)などのカラムを備えた標準的なベンチトップLC-MS/MSを使用して分析され得る。分離に使用される例示的な移動相には、特定のpH値に調整された緩衝液及び有機溶媒が含まれ得る。
[001027]組み合わせて又は代わりに、抽出されたサンプルをH-核磁気共鳴(H-NMR)で分析し得る。サンプルは、任意選択的に、緩衝液(例えば、D2O中のNaHPO、NaHPO、pH7.4)の存在下で、D2Oなどの同位体濃縮溶媒と組み合わされ得る。サンプルには、較正及び化学シフト測定用の参照標準(5mM 2,2-ジメチル-2-シラペンタン-5-スルホネートナトリウム塩(DSS-d、Isotec、USA)など)を追加し得る。分析の前に、溶液を濾過又は遠心分離して任意の沈降物又は沈殿物を除去し、次いで分析のために好適なNMRチューブ又は容器(例えば、5mmのNMRチューブなど)に移す。H-NMRスペクトルは、5mm QXI-Z C/N/Pプローブヘッドを備えたAvanceII+500 Bruker分光計(500MHz)(Bruker、DE)などの標準NMR分光計で取得し、スペクトル統合ソフトウェア(Chenomx NMR Suite 7.1;Chenomx Inc.,Edmonton,ABなど)で分析され得る。代わりに、H-NMRは、当技術分野で既知の他の公開されているプロトコルに従って実施され得る(例えば、Chassaing et al.,Lack of soluble fiber drives diet-induced adiposity in mice,Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol,2015;Bai et al.,Comparison of Storage Conditions for Human Vaginal Microbiome Studies,PLoS ONE,2012:e36934を参照されたい)。
[C.有益な微生物]
[001028]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種の成長を選択的に強化又は促進することを含む。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は、動物に有益(例えば、健康に有益)である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種の成長を選択的に強化又は促進することを含み、ここで、微生物種は、1つ以上の選択された代謝物を産生する。いくつかの実施形態では、微生物種は、古細菌種である。他の実施形態では、微生物種は、ウイルス、バクテリオファージ又は原生動物種である。いくつかの実施形態では、微生物種は、細菌種である。
[001029]本明細書で開示される細菌としては、バクテロイデス(Bacteroides)属、オドリバクター(Odoribacter)属、オシリバクター(Oscillibacter)属、サブドリグラヌルム(Subdoligranulum)属、バイオフィラ(Biophila)属、バルネシエラ(Barnesiella)属又はルミノコッカス(Ruminococcus)属に分類される生物が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な細菌としては、また、エンテロコッカス(Enterococcus)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属及びストレプトコッカス(Streptococcus)属に分類される生物が挙げられるが、これらに限定されない。
[001030]細菌種としては、バクテロイデス・クラルス(Bacteroides clarus)、バクテロイデス・ドレイ(Bacteroides dorei)、オドリバクター・スプランクニカス(Odoribacter splanchinicus)及びバルネシエラ・インテスティニホミニス(Barnesiella intestinihominis)が挙げられるが、これらに限定されない。
[001031]いくつかの実施形態では、動物は、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)バクテロイデス(Bacteroides)属、オドリバクター(Odoribacter)属、オシリバクター(Oscillibacter)属、サブドリグラヌルム(Subdoligranulum)属、バイオフィラ(Biophila)属、バルネシエラ(Barnesiella)属又はルミノコッカス(Ruminococcus)属に分類される少なくとも1つの細菌種を、少なくとも0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%又は10%含む胃腸ミクロビオータを有する。いくつかの実施形態では、動物は、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)エンテロコッカス(Enterococcus)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属又はストレプトコッカス(Streptococcus)属に分類される少なくとも1つの細菌種を、少なくとも0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%又は10%含む胃腸ミクロビオータを有する。
[001032]いくつかの実施形態では、動物は、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)バクテロイデス・クラルス(Bacteroides clarus)、バクテロイデス・ドレイ(Bacteroides dorei)、オドリバクター・スプランクニカス(Odoribacter splanchinicus)又はバルネシエラ・インテスティニホミニス(Barnesiella intestinihominis)の少なくとも1つを、少なくとも0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%又は10%含む胃腸ミクロビオータを有する。
[001033]いくつかの実施形態では、動物は、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)バクテロイデス(Bacteroides)属、オドリバクター(Odoribacter)属、オシリバクター(Oscillibacter)属、サブドリグラヌルム(Subdoligranulum)属、バイオフィラ(Biophila)属、バルネシエラ(Barnesiella)属又はルミノコッカス(Ruminococcus)属に分類される1つ以上の細菌種の組み合わせを、少なくとも0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、40%又は50%含む胃腸ミクロビオータを有する。いくつかの実施形態では、動物は、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)エンテロコッカス(Enterococcus)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属又はストレプトコッカス(Streptococcus)属に分類される1つ以上の細菌種の組み合わせを、少なくとも0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、40%又は50%含む胃腸ミクロビオータを有する。
[001034]いくつかの実施形態では、動物は、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)バクテロイデス・クラルス(Bacteroides clarus)、バクテロイデス・ドレイ(Bacteroides dorei)、オドリバクター・スプランクニカス(Odoribacter splanchinicus)又はバルネシエラ・インテスティニホミニス(Barnesiella intestinihominis)の1つ以上の組み合わせを、少なくとも0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、40%又は50%含む胃腸ミクロビオータを有する。
[D.病原性微生物]
[001035]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種の成長を低減又は阻害すること及びいくつかの実施形態では、1つ以上の微生物(例えば、細菌)種のレベルを定量化することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の微生物(例えば、細菌)種の成長を低減又は阻害することを含み、ここで、微生物(例えば、細菌)は、動物の健康にとって有害である1つ以上の代謝物を産生する。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は、動物にとって病原性である。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は、ヒトには病原性であるが、動物には病原性でない。いくつかの実施形態では、微生物種は、古細菌種である。他の実施形態では、微生物種は、ウイルス、バクテリオファージ又は原生動物種である。いくつかの実施形態では、微生物種は、細菌種である。
[001036]本明細書に開示される細菌としては、プロテオバクテリア門(phylum Proteobacteria)の細菌が挙げられるが、これに限定されない。細菌としては、ヘリコバクター(Helicobacter)属、エシェリキア(Escherichia)属、サルモネラ(Salmonella)属、ビブリオ(Vibrio)属又はエルシニア(Yersinia)属に分類される生物も挙げられるが、これらに限定されない。例示的な細菌としては、トレポネーマ(Treponema)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、シゲラ(Shigella)属、リケッチア(Rickettsia)属、オリエンティア(Orientia)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ナイセリア(Neisseria)属、マイコプラズマ(Mycoplasma)属、マイコバクテリウム(Mycobacterium)属、リステリア(Listeria)属、レプトスピラ(Leptospira)属、レジオネラ(Legionella)属、クレブシエラ(Klebsiella)属、ヘモフィルス(Haemophilus)属、フランシセラ(Francisella)属、エールリヒア(Ehrlichia)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、コクシエラ(Coxiella)属、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属、クロストリジウム(Clostridium)属、クラミジア(Chlamydia)属、クラミドフィラ(Chlamydophila)属、カンピロバクター(Campylobacter)属、バークホルデリア(Burkholderia)属、ブルセラ(Brucella)属、ボレリア(Borrelia)、ボルデテラ(Bordetella)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属及びバチルス(Bacillus)属に分類される生物も挙げられるが、これらに限定されない。細菌種としては、ヘリコバクター・プルロム(Helicobacter pullorum)、プロテオバクテリア・ジョンソニー(Proteobacteria johnsonii)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)及びラクトバチルス・クリスパトゥス(Lactobacillus crispatus)が挙げられるが、これらに限定されない。細菌種としては、エロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)、カンピロバクター・フィタス(Campylobacter fetus)、プレジオモナス・シゲロイデス(Plesiomonas shigelloides)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、クロストリジウム・ボツリヌス(Clostridium botulinum)、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)、クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens)、腸管凝集性エシェリキア・コリ(enteroaggregative Escherichia coli)、腸管出血性エシェリキア・コリ(enterohemorrhagic Escherichia coli)、腸管侵入性エシェリキア・コリ(enteroinvasive Escherichia coli)、腸管毒素原性エシェリキア・コリ(enterotoxigenic Escherichia coli)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiellia pneumonia)、リステリア・モノサイトゲネス(Lysteria monocytogenes)、プレジオモナス・シゲロイデス(Plesiomonas shigelloides)、サルモネラ属菌(Salmonella spp.)、サルモネラ・ティフィ(Salmonella typhi)、サルモネラ・パラティフィ(Salmonella paratyphi)、シゲラ属菌(Shigella spp.)、スタフィロコッカス属菌(Staphylococcus spp.)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、バンコマイシン耐性エンテロコッカス属菌(vancomycin-resistant enterococcus spp.)、ビブリオ属菌(Vibrio spp.)、ビブリオ・コレレ(Vibrio cholerae)、ビブリオ・パラヘモリティクス(Vibrio parahaemolyticus)、ビブリオ・バルニフィカス(Vibrio vulnificus)及びエルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、細菌は、単剤又は多剤耐性である。
[001037]いくつかの実施形態では、動物は、例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合、ヘリコバクター(Helicobacter)属、プロテオバクテリア(Proteobacteria)属、エシェリキア(Escherichia)属、カンピロバクター(Campylobacter)属又はラクトバチルス(Lactobacillus)属に分類される50%、40%、30%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%又は0.1%未満の細菌を含む胃腸ミクロビオータを有する。いくつかの実施形態では、ヘリコバクター(Helicobacter)属、プロテオバクテリア(Proteobacteria)属、エシェリキア(Escherichia)属、カンピロバクター(Campylobacter)属又はラクトバチルス(Lactobacillus)属に分類される細菌の組み合わせは、例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合、動物の胃腸ミクロビオータの50%、40%、30%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%又は0.1%未満である。
[001038]いくつかの実施形態では、動物は、例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合、50%、40%、30%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%又は0.1%未満のヘリコバクター・プルロム(Helicobacter pullorum)、プロテオバクテリア・ジョンソニー(Proteobacteria johnsonii)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)又はラクトバチルス・クリスパトゥス(Lactobacillus crispatus)を含む胃腸ミクロビオータを有する。いくつかの実施形態では、ヘリコバクター・プルロム(Helicobacter pullorum)、プロテオバクテリア・ジョンソニー(Proteobacteria johnsonii)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)又はラクトバチルス・クリスパトゥス(Lactobacillus crispatus)の組み合わせは、(例えば、本明細書に開示される胃腸サンプルで測定した場合)動物の胃腸ミクロビオータの50%、40%、30%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%又は0.1%未満である。
[E.胃腸微生物のサンプリング及び検出]
[001039]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸ミクロビオータにおける1つ以上の微生物(例えば、細菌)種の検出又は定量化を含む。特定の実施形態では、微生物(例えば、細菌)種は、動物からの胃腸ミクロビオータサンプルにおいて検出又は定量化される。胃腸ミクロビオータサンプルは、動物の胃腸管の微生物含有量を反映する任意の標準的な形態で動物から得ることができる。胃腸ミクロビオータサンプルには、例えば内視鏡生検によって得られる胃腸組織サンプルが含まれる。胃腸組織としては、例えば、口腔組織、食道、胃、腸、回腸、盲腸、結腸又は直腸が挙げられる。サンプルは、糞便、唾液及び胃腸腹水でもある。胃腸ミクロビオータサンプルを入手する方法は標準的であり、当業者に既知である。
[001040]いくつかの実施形態では、サンプルは、単体の動物から単体のサンプルである。いくつかの実施形態では、サンプルは、単体の動物から複数のサンプルの組み合わせである。いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌、例えば、全細菌)は、分析の前にサンプルから精製される。いくつかの実施形態では、単一のサンプルからの微生物(例えば、細菌)は、精製される。いくつかの実施形態では、単体の動物からの複数のサンプルからの微生物(例えば、細菌)は、精製され、続いて、分析前に合わされる。
[001041]いくつかの実施形態では、全DNA又は全RNAがサンプルから単離される。ゲノムDNAは、Mo Bio Powersoil(登録商標)-htp 96 Well Soil DNA単離キット(Mo Bio Laboratories,Carlsbad,CA)、Mo Bio Powersoil(登録商標)DNA単離キット(Mo Bio Laboratories,Carlsbad,CA)又はQIAamp DNA Stool Miniキット(QIAGEN,Valencia,CA)などの市版のキットを含む当業者に既知の標準的な技術を使用して、製造者の指示に従って、サンプルから抽出することができる。RNAは、RNeasy PowerMicrobiomeキット(QIAGEN,Valencia,CA)及びRiboPure細菌RNA精製キット(Life Technologies,Carlsbad,CA)などの市販のキットを含む当業者に既知の標準的な分析を使用してサンプルから抽出することができる。微生物(例えば、細菌)RNAの単離のための別の方法は、tRNAの除去による細菌RNAの精製サンプル中のmRNAの濃縮を伴い得る。代わりに、RNAは、Nextera XT サンプル調製キット(Illumina,San Diego,CA)などの標準的な方法を使用して、シーケンスライブラリを生成するために使用することができるcDNAに変換され得る。
[001042]サンプル中の微生物(例えば、細菌)種の相対的存在量の同定及び決定は、例えば、遺伝子解析(例えば、DNA配列決定(例えば、全ゲノム配列決定、全ゲノムショットガン配列決定(WSG))、RNA配列決定、PCR、定量的PCR(qPCR))、血清学及び抗原分析、顕微鏡検査、代謝物同定、グラム染色、フローサイトメトリー、免疫学的手法並びにコロニー形成単位のカウントなどの培養系方法を含む、当業者に既知の標準的な分子生物学的方法によって決定され得る。
[001043]いくつかの実施形態では、微生物(例えば、細菌)種の同定及び相対的存在量は、全ゲノムショットガン配列決定(WSG)によって決定され、ここで、抽出されたDNAは、様々な長さ(300~約40,000ヌクレオチド)の断片に断片化され、増幅せずに直接配列決定される。配列データは、例えば、Sanger、Illumina、454 Life Sciences、Ion Torrent、ABI、Pacific Biosciences及び/又はOxford Nanoporeが挙げられるがこれらに限定されない任意の配列決定技術を使用して作成することができる。
[001044]微生物(例えば、細菌)の全ゲノム配列決定(WGS)のシーケンスライブラリは、微生物(例えば、細菌)のゲノムDNAから調製され得る。動物サンプルから単離されたゲノムDNAの場合、DNAは、市販のキット、例えば、NEBNext Microbiome DNA濃縮キット(New England Biolabs,Ipswich,MA)又は他の濃縮キットを使用して微生物(例えば、細菌)DNAについて任意選択的に濃縮され得る。シーケンスライブラリは、同様に、Nextera Mate-Pairサンプル調製キット、TruSeq DNAPCR-Free若しくはTruSeqNano DNA又はNextera XTサンプル調製キット(Illumina,San Diego,CA)などの市販のキットを使用して、製造元の指示に従って、ゲノムDNAから調製され得る。
[001045]代わりに、ライブラリは、NEBNext Microbiome DNA濃縮キット(New England Biolabs,Ipswich,MA)などのIlluminaシーケンスプラットフォームと互換性のある他のキットを使用して調製され得る。次いで、ライブラリは、MiSeq、HiSeq又はNextSeqシーケンサー(Illumina,San Diego,CA)が挙げられるがこれに限定されない標準的な配列決定技術を使用して配列決定され得る。
[001046]代わりに、当技術分野の標準的な方法を使用して調製された全ゲノムショットガン断片ライブラリを使用し得る。例えば、ショットガン断片ライブラリは、GS FLX Titanium Rapidライブラリ調製キット(454 Life Sciences,Branford,CT)を使用して構築し、GS FLX Titanium emPCRキット(454 Life Sciences,Branford,CT)を使用して増幅し、454シーケンサー(454 Life Sciences,Branford,CT)で標準の454パイロシーケンスプロトコルに従って配列決定され得る。
[001047]核酸配列を解析して、配列類似性及び系統発生的配置方法又は2つのストラテジーの組み合わせを使用して分類学的割り当てを定義することができる。同様のアプローチを使用して、タンパク質名、タンパク質機能、転写因子名及び核酸配列の他の分類スキーマに注釈を付けることができる。配列類似性に基づく方法としては、BLAST、BLASTx、tBLASTn、tBLASTx、RDP分類子、DNAclust、RapSearch2、DIAMOND、USEARCH及びQIIME又はMothurなどのこれらのアルゴリズムの様々な実施が挙げられる。これらの方法は、読み取られた配列を参照データベースにマッピングし、最適なものを選択する。一般的なデータベースとしては、KEGG、MetaCyc、NCBI non-redundantデータベース、Greengenes、RDP及び分類学的割り当て用のSilvaが挙げられる。機能割り当ての場合、読み取りは、COG、KEGG、BioCyc、MetaCyc及び炭水化物-活性酵素(CAZy)データベースなどの様々な機能データベースにマッピングされる。微生物分岐は、MetaPhlAnを含むソフトウェアを使用して割り当てられる。
[001048]いくつかの実施形態では、細菌の構成要素は、細菌の16S小サブユニットリボソームRNA遺伝子(16S rRNA遺伝子)のDNA配列を特性評価するによって同定される。16S rRNA遺伝子の長さは、およそ1,500ヌクレオチドであり、一般に生物間で高度に保存されているが、ほとんどの生物の種レベル及び株レベルの分類群を区別するのに十分なヌクレオチド多様性を備えた特定の可変及び超可変領域(V1-V9)が含まれる。細菌のこれらの領域は、命名法のE.コリ(E.Coli)系に基づく番号付けを使用して、それぞれヌクレオチド69-99、137-242、433-497、576-682、822-879、986-1043、1117-1173、1243-1294及び1435-1465によって定義される。
[001049]細菌群集の構成は、完全な16S rRNA遺伝子若しくはこの遺伝子のVI、V2、V3、V4、V5、V6、V7、V8及びV9領域の少なくとも1つを配列決定するか、又はこの遺伝子の可変領域(例えば、V1-3又はV3-5)の任意の組み合わせを配列決定することによって推定することができる。一実施形態では、VI、V2及びV3領域を使用して、ミクロビオータを特性評価する。別の実施形態では、V3、V4及びV5領域を使用して、ミクロビオータを特性評価する。別の実施形態では、V4領域を使用して、ミクロビオータを特性評価する。
[001050]互いに少なくとも97%同一である配列は、操作分類単位(OTU)にグループ化される。97%の類似性を有する配列を含むOTUは、ほぼ種レベルの分類群に対応する。各OTUから少なくとも1つの代表的な配列が選択され、それを使用して、高度にキュレートされた16S rRNA遺伝子配列の参照データベース(Greengenes又はSILVAデータベースなど)と比較してOTUの分類学的割り当てを取得する。微生物群集におけるOTU間の関係は、各OTUの代表的な配列から系統樹を構築することによって推測できる。既知の技術を使用して、完全な16S配列又は16S配列の任意の可変領域の配列を決定するために、ゲノムDNAを細菌サンプルから抽出し、16S rRNA(完全領域又は特定の可変領域)を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して増幅し、PCR産物を洗浄し、16S rRNA遺伝子又は遺伝子の可変領域の遺伝子組成を決定するためにヌクレオチド配列を描写する。完全な16S配列決定が実行される場合、使用される配列決定方法は、サンガー配列決定である可能性があるが、これに限定されない。V4領域などの1つ以上の可変領域が使用される場合、配列決定は、サンガー法又はイルミナ法などの次世代配列決定法を使用して実行することができるが、これらに限定されない。16S rRNA遺伝子の保存領域にアニーリングするように設計されたプライマー(例えば、V4領域の増幅用の515F及び805Rプライマー)には、複数の微生物群集を同時に特性評価することができる固有のバーコード配列を含めることができる。
[001051]16S rRNA遺伝子に加えて、所与の種又は分類群のマーカー遺伝子であることが知られている遺伝子の選択されたセットを解析して、微生物群集の構成を評価する。代わりに、これらの遺伝子は、PCRベーススクリーニング法を使用して評価される。例えば、病原性エシェリキア・コリ(Escherichia coli)の様々な菌株は、熱不安定性(LTI、LTIIa及びLTIIb)及び熱安定性(STI及びSTII)毒素、ベロ毒素型1、2及び2e(それぞれ、VT1、VT2及びVT2e)、細胞毒性壊死因子(CNF1及びCNF2)、付着及び消失メカニズム(eaeA)、腸内凝集メカニズム(Eagg)並びに腸内侵襲メカニズム(Einv)をコードする遺伝子を使用して分類される。マーカー遺伝子を使用して微生物群集の分類学的組成を決定するために利用するのに最適な遺伝子は、配列に基づく分類学的同定の当業者によく知られている。
[001052]いくつかの実施形態では、微生物組成の同一性は、ヌクレオチドマーカー又は遺伝子、特に高度に保存された遺伝子(例えば、「ハウスキーピング」遺伝子)又はこれらの組み合わせを同定することによって特性評価される。定義された方法を使用して、細菌サンプルから抽出されたDNAは、PCRを使用して増幅され、配列決定し、増幅された産物のヌクレオチド配列を決定する特定のゲノム領域を有する。
[VII.代謝物の胃腸管への標的化送達]
[A.胃腸代謝物]
[001053]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の胃腸代謝物の送達又は増加を含む。いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、検出され、定量化される。いくつかの実施形態では、代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、窒素代謝物、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質、シグナル伝達因子、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、アナミン、アンモニア、インドール、酪酸、ヒスタミン、ベタゾール、GABA、2FL、ユーカリプトール、ゲラノール(geranol)、2-MThEtOH、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール、エイコサン酸又はこれら任意の組み合わせを含む。
[001054]いくつかの実施形態では、本明細書で使用する場合、酪酸及びブチレートは、同じ意味で用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で使用する場合、プロピオン酸及びプロピオネートは、同じ意味で用いられる。
[001055]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物に有益である(例えば、動物の健康に有益である)。例示的な有益な代謝物としては、短鎖脂肪酸(SCFA)、アミノ-SCFA、神経伝達物質、神経伝達物質前駆体、神経化学物質、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、ドーパミン、アミノインドール、揮発性脂肪酸(VFA)、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、精油、a-テルペノイド、ユーカリプトール、ゲラニオール、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、シアル化オリゴ糖、2-フコシルラクトース及びアミノインドールが挙げられるが、これらに限定されない。
[001056]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、ブチレート、プロピオネート又はその両方を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は精油を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はa-テルペノイドを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、リナロール、ユーカリプトール又はゲラニオールを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は神経伝達物質を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物はアンモニアを含む。
[001057]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の成長を増進する。いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の成長を増進し、それは、酪酸、プロピオン酸、酢酸、乳酸、吉草酸及びイソ吉草酸からなる群から選択される。
[001058]いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の健康にとって有害である。いくつかの実施形態では、代謝物の1つ以上は、動物の健康にとって有害であり、それは、短鎖脂肪酸(SCFA)、アンモニア、トリメチルアミン(TMA)、トリメチルアミンN-オキシド(TMAO)、尿毒性溶質及び胆汁酸からなる群から選択される。
[001059]いくつかの実施形態では、代謝物は炎症促進性代謝物である。例示的な炎症促進性代謝物としては、ヒスタミン及びLPSが挙げられるが、これらに限定されない。
[001060]いくつかの実施形態では、代謝物は、例えば、動物の肉の風味、色及び食感を含む動物の肉の品質に関係している。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、2-MThEtOH、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、Cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、Trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-Trans-2-ウンデセン-1-オール、エイコサン酸又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[001061]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物の少なくとも1つは、揮発性脂肪酸などの揮発物である。揮発性脂肪酸は、C2~C6カルボン酸などの短鎖脂肪酸を指し得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物の少なくとも1つは、強い不快な香りを有する。強い不快な香りを有する例示的な物質又は悪臭を放つ物質としては、酪酸及び無水酪酸が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物の少なくとも1つにより、嗜好性の低下及びそれに対応する飼料摂取量の減少がもたらされる。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物の少なくとも1つは、酸化に関して不安定である。例えば、ヨウ素価を使用して、酸化を受けやすい物質及びカウフマン法によって10、20、30、40、50、60、70、80又はそれを超えてより高いヨウ素価を有し得る酸化に関して不安定な代謝物を測定することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物の少なくとも1つは、商業的な動物飼料製造の条件下での酸化に関して不安定である。
[001062]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物は、動物の上部消化管で吸収される。特定の実施形態では、1つ以上の代謝物の全ては、動物の上部消化管で吸収される。
[B.胃腸代謝物のサンプリング及び検出]
[001063]特定の実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物の検出又は定量化を含む。特定の実施形態では、代謝物は、動物からの胃腸サンプルにおいて検出又は定量化される。胃腸サンプルは、動物の胃腸管の代謝物含有量を反映する任意の標準的な形態で動物から得ることができる。胃腸サンプルには、例えば内視鏡生検によって得られる胃腸組織サンプルが含まれる。胃腸組織としては、例えば、口腔組織、食道、胃、腸、回腸、盲腸、結腸又は直腸が挙げられる。サンプルは、糞便、唾液及び胃腸腹水でもある。いくつかの実施形態では、サンプルは、胃腸組織の生検材料又は糞便サンプルである。胃腸サンプルを入手する方法は、当業者に既知である。
[001064]いくつかの実施形態では、サンプルは、動物の胃腸管のコンパートメントから採取される。いくつかの実施形態では、採取したサンプルは、動物の胃腸管のコンパートメント内の1つ以上の代謝物のレベルを表す。特定の実施形態では、コンパートメントは、動物の下方消化管の一部である。特定の実施形態では、コンパートメントは、小腸の全て又は一部及び大腸の全て又は一部である。
[001065]いくつかの実施形態では、サンプルは、単体の動物から単体のサンプルである。いくつかの実施形態では、サンプルは、単体の動物から複数のサンプルの組み合わせである。いくつかの実施形態では、代謝物は、分析前にサンプルから精製される。いくつかの実施形態では、単一のサンプルからの代謝物は、精製される。いくつかの実施形態では、単体の動物からの複数のサンプルからの代謝物は、精製され、続いて、分析前に合わせられる。
[001066]動物から収集された胃腸サンプル又は新鮮な若しくは使用済みの培地に存在する代謝物は、本明細書に記載され、当業者に既知の方法を使用して決定され得る。このような方法としては、例えば、質量分析法又はNMR(例えば、1H-NMR)と組み合わせたクロマトグラフィー(例えば、ガス(GC)又は液体クロマトグラフィー(LC))が挙げられる。測定は、同じ分析システムで代謝物標準を実行することで検証され得る。
[001067]ガスクロマトグラフィー-質量分析法(GC-MS)又は液体-クロマトグラフィー-質量分析法(LC-MS)分析の場合、極性代謝物及び脂肪酸は、有機溶媒及び水性サンプルの単相又は二相系を使用して抽出し、誘導体化することができる。極性代謝物の誘導体化の例示的なプロトコルには、代謝物をピリジン中の2%メトキシアミンヒドロクロリドとインキュベートした後、N-tert-ブチルジメチルシリル-N-メチルトリフルオロアセトアミド(MTBSTFA)を1%tert-ブチルジメチルクロロシラン(t-BDMCS)とともに添加することによるメトキシム-tBDMS誘導体の形成が含まれる。トリアシルグリセリド及びリン脂質を含む非極性画分は、例えば、メタノール中の2%HSOとインキュベートするか、又はメチル8試薬(Thermo Scientific)を使用するかのいずれかにより、鹸化して遊離脂肪酸にし、エステル化して脂肪酸メチルエステルを形成し得る。次いで、誘導体化されたサンプルは、標準LC-MS法を使用するGC-MS、例えば、質量分析計(MS)と接続されたガスクロマトグラフ(GC)に取り付けられたDB-35MSカラム(30m×0.25mm内径×0.25μιη、Agilent J&W Scientific)で分析され得る。質量同位体異性体分布は、代謝物イオンフラグメントを統合し、標準アルゴリズムを使用して天然存在比を補正することで決定され得る。液体クロマトグラフィー-質量分析法(LC-MS)の場合、極性代謝物は、SeQuantZIC-Philicポリマーカラム(2.1×150mm;EMD Millipore)などのカラムを備えた標準的なベンチトップLC-MS/MSを使用して分析され得る。分離に使用される例示的な移動相には、特定のpH値に調整された緩衝液及び有機溶媒が含まれ得る。
[001068]組み合わせて又は代わりに、抽出されたサンプルをH-核磁気共鳴(H-NMR)で分析し得る。サンプルは、任意選択的に、緩衝液(例えば、D2O中のNaHPO、NaHPO、pH7.4)の存在下で、D2Oなどの同位体濃縮溶媒と組み合わされ得る。サンプルには、較正及び化学シフト測定用の参照標準(5mM 2,2-ジメチル-2-シラペンタン-5-スルホネートナトリウム塩(DSS-d、Isotec、USA)など)を追加し得る。分析の前に、溶液を濾過又は遠心分離して任意の沈降物又は沈殿物を除去し、次いで分析のために好適なNMRチューブ又は容器(例えば、5mmのNMRチューブなど)に移す。H-NMRスペクトルは、5mm QXI-Z C/N/Pプローブヘッドを備えたAvanceII+500 Bruker分光計(500MHz)(Bruker、DE)などの標準NMR分光計で取得し、スペクトル統合ソフトウェア(Chenomx NMR Suite 7.1;Chenomx Inc.,Edmonton,ABなど)で分析され得る。代わりに、H-NMRは、当技術分野で既知の他の公開されているプロトコルに従って実施され得る(例えば、Chassaing et al.,Lack of soluble fiber drives diet-induced adiposity in mice,Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol,2015;Bai et al.,Comparison of Storage Conditions for Human Vaginal Microbiome Studies,PLoS ONE,2012:e36934を参照されたい)。
[C.代謝物レベル]
[001069]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物を送達又は増加させる方法は、サンプルにおける1つ以上の代謝物の少なくとも1つのレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管における1つ以上の代謝物を送達又は増加させる方法は、サンプルにおける少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の代謝物のレベルを検出することを含む。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、全体的又は部分的に、LC又はGCによって決定される。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、全体的又は部分的に、質量分析によって決定される。いくつかの実施形態では、代謝物のレベルは、全体的又は部分的に、NMRによって決定される。
[001070]特定の実施形態では、動物の胃腸管のコンパートメントにおける代謝物のレベルが検出される。従って、特定の実施形態では、同じコンパートメントにおける1つ以上の代謝物のレベルが比較される。特定の実施形態では、異なるコンパートメントにおける1つ以上の代謝物のレベルが比較される。
[001071]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が投与される動物の胃腸管における1つ以上の代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物が投与される動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してより高い。
[001072]例えば、いくつかの特定の実施形態では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が投与される動物の胃腸管における酪酸のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物が投与される動物の胃腸管における酪酸のレベルと比較してより高い。いくつかの特定の実施形態では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が投与される動物の胃腸管におけるプロピオン酸のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物が投与される動物の胃腸管におけるプロピオン酸のレベルと比較してより高い。いくつかの具体的な実施形態では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が投与される動物の胃腸管における1つ以上の精油のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物が投与される動物の胃腸管における1つ以上の精油のレベルと比較してより高い。
[001073]いくつかの実施形態では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が投与される動物の胃腸管における2、3、4、5、6、7、8、9、10個又はそれを超える代謝物のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物が投与される動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してそれぞれ高い。
[001074]例えば、いくつかの特定の実施形態では、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物が投与される動物の胃腸管における酪酸、プロピオン酸及び1つ以上の精油のレベルは、オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物が投与される動物の胃腸管における代謝物のレベルと比較してそれぞれ高い。
[001075]いくつかの実施形態では、記載の栄養組成物の投与により、栄養組成物の投与前の代謝物のレベルと比較して、動物の胃腸管のコンパートメントにおける1つ以上の代謝物のレベルが上昇する。例えば、いくつかの実施形態では、記載の栄養組成物の投与により、栄養組成物の投与前の代謝物のレベルと比較して、動物の胃腸管のコンパートメントにおける酪酸、プロピオン酸又は1つ以上の精油のレベルが上昇する。
[001076]特定の実施形態では、動物の胃腸管のコンパートメントにおける1つ以上の代謝物のレベルに対する栄養組成物の効果は、オリゴ糖調製物の組成及び特性に依存する。例えば、特定のオリゴ糖調製物は、動物の胃腸管のコンパートメントにおける酪酸のレベルを上昇させる。別の例について、特定のオリゴ糖調製物は、動物の胃腸管のコンパートメントにおける酪酸及びプロピオン酸のレベルを上昇させる。更に別の例について、特定のオリゴ糖調製物は、動物の胃腸管のコンパートメントにおける酪酸及び1つ以上の精油のレベルを上昇させるが、プロピオン酸のレベルは上昇させない。
[001077]いくつかの実施形態では、1つ以上の代謝物のレベルの検出は、栄養組成物の投与後に実施される。例えば、いくつかの実施形態では、動物の種類及び年齢に応じて、1つ以上の代謝物のレベルは、栄養組成物の投与から少なくとも10分、20分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、24時間、2日又は3日で検出される。特定の実施形態では、1つ以上の代謝物のレベルは、栄養組成物の投与から最大10分、20分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、24時間、2日又は3日で検出される。
[VIII.動物のパフォーマンスを向上させる方法]
[A.飼料要求率]
[001078]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、動物の飼料要求率を低下させることを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を投与された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較してより低い飼料要求率を有する。本明細書で使用する場合、飼料要求率(FCR)という用語は、飼料投入量(例えば、動物により摂取されるもの)の畜産生産量との比を指し、畜産生産物は、目的の畜産物である。例えば、乳畜に関する畜産生産物が乳である一方で、肉のために飼育された動物に関する畜産生産物は体質量である。
[001079]いくつかの実施形態では、動物は肉のために飼育され、目的の畜産生産物は体質量である。従って、いくつかの実施形態では、FCRは、摂取された飼料の重量を処理前の動物の最終体重と比較した比を指す。いくつかの実施形態では、FCRは、摂取された飼料の重量を処理前の動物の最終体重増加量と比較した比を指す。FCRが異なる期間にわたり動物又は動物の集団について測定され得ると理解すべきである。例えば、いくつかの実施形態では、FCRは、動物の生存期間全体にわたるFCRである。他の実施形態では、FCRは、1日のFCR若しくは1週間のFCR又は特定の時点(例えば、特定の日)に至るまで測定された累積FCRである。
[001080]性能目標最小値FCR(最適FCR)が、異なる種類の動物について異なる場合があり、1種類の動物の異なる品種(例えば、異なる品種のブロイラー鶏又は異なる品種のブタ)について異なる場合があることは、当業者であれば認識しているであろう。性能目標最小値FCRは、動物の年齢(例えば、仕上げ期と比較して育成期にあるニワトリ又はブタ)又は動物の性別に応じて異なる場合もある。最適FCRがこれらの要素の任意の組み合わせに応じて異なり得ることは明らかであろう。
[001081]性能目標最小値は、概して、理想的な成長条件、理想的な動物の健康及び理想的な食餌栄養の下で、所与の動物及び品種で観察される、最も低い飼料効率を指す。一般的な成長条件下で動物が性能目標最小値FCRを達成しない場合があることは、当業者に周知である。動物は、健康、栄養、環境及び/又は群集による多様な影響のために、その性能目標最小値FCRを達成しない場合がある。動物は、例えば、環境病原性ストレス、過度の環境温度(熱ストレス)、過度の環境湿度、過密又は飼料若しくは飲料水の入手困難などの他の社会的相互作用の影響を含み得る負荷環境で飼育される場合、その性能目標最小値FCRを達成しない場合がある。いくつかの実施形態では、動物は、疾患又は環境病原性ストレスのために、その性能目標最小値FCRを達成しない場合がある。他の実施形態では、動物は、過度の環境温度(熱ストレス)又は過度の環境湿度のために、その性能目標最小値FCRを達成しない場合がある。更に他の実施形態では、動物は、過密又は飼料若しくは飲料水の入手困難などの他の社会的相互作用の影響のために、その性能目標最小値FCRを達成しない場合がある。
[001082]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物は、性能目標最小値FCRより少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%又は10%高い、FCRを有する。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物は、性能目標最小値より1%~10%高いか、性能目標最小値より2%~10%高いか、又は性能目標最小値より5%~10%高い、FCRを有する。
[001083]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較して、性能目標最小値により近いFCRを有する。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物は、性能目標最小値より0~10%高いか、性能目標最小値より0~5%高いか、又は性能目標最小値より0~2%高い、FCRを有する。
[001084]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較してより低い飼料要求率を有する。例えば、特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物を含む食餌が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較して少ない食物を摂取するが、同じ畜産生産量を有する。他の実施形態では、合成オリゴ糖調製物を含む食餌が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較して同じ量の食物を摂取するが、より高い畜産生産量を有する。更に他の実施形態では、合成オリゴ糖調製物を含む食餌が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較して少ない食物を摂取し、より高い畜産生産量を有する。
[001085]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物のFCRは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物と比較して、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも4%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも12%、1~10%、4~10%、1~8%、4~8%、1~6%又は4~6%低減する。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。特定の実施形態では、家禽のFCRは、0~14日齢にかけて、15~28日齢にかけて、29~35日齢にかけて、35日にわたり、42日にわたり、6週にわたり、6.5週にわたり、0~35日齢にかけて、0~42日齢にかけて、0~6週齢にかけて、0~6.5週齢にかけて、15~35日齢にかけて、36~42日齢にかけて、15~39日齢にかけて又は40~46日齢にかけて低減する。
[001086]一実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の35日にわたるFCRは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽と比較して4~6%低減する。例えば、特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物について説明する栄養組成物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の35日にわたるFCRは1.53であり、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の35日にわたるFCRは1.61であり、オリゴ糖調製物を含む栄養組成物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽のFCRは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽と比較して約5%低減する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の42日、6週又は6.5週の日数にわたるFCRは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽と比較して4~6%低減する。
[001087]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物集団は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された動物集団と比較してより低いFCRを有し、FCRは、動物集団の死亡率に対して補正される。
[001088]特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まないが1つ以上の抗生物質、1つ以上のイオノフォア、可溶性トウモロコシ繊維、変性コムギデンプン若しくは酵母マンナン又はこれらの組み合わせを含む食餌が提供された動物よりも、低いFCRを有する。
[001089]FCRを決定する際、少数の統計によるノイズを低減させるためにFCRを死亡率に対して調整し得るは、当技術分野において既知である。FCRを死亡率に対して調整するための方法は、当業者に周知である。
[001090]前述の実施形態のいずれとも組み合わされ得るいくつかの実施形態では、家禽は個々の家禽であり、他の実施形態では、家禽は家禽集団である。
[001091]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、動物飼料組成物は、家禽飼料であり、合成オリゴ糖調製物、家禽栄養組成物、家禽飼料プレミックス又は家禽飼料組成物飼料は、家禽に給餌されると合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌された家禽と比較して、飼料要求率(FCR)を最大約10%若しくは約5%又は1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%低減させる。
[001092]特定の実施形態では、家禽は、疾患若しくは障害を患っているか、又は負荷環境で飼育されており、合成オリゴ糖調製物、家禽栄養組成物、家禽飼料プレミックス又は家禽飼料組成物飼料は、家禽に給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌された家禽と比較して、飼料要求率(FCR)を最大約30%、約25%、約20%、約15%、約10%若しくは約5%又は1%~30%、5%~30%、10%~30%、5%~20%、10%~20%、1%~20%、1%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%低減させる。
[001093]いくつかの実施形態では、動物は、ブタであり、動物飼料組成物は、ブタ飼料であり、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物は、ブタに給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌されたブタと比較して、飼料要求率(FCR)を最大約15%、約10%若しくは約5%又は1%~15%、2%~15%、3%~15%、4%~15%、5%~15%、10%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%低減させる。
[001094]特定の実施形態では、ブタは、疾患若しくは障害を患っているか、又は負荷環境で飼育されており、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物は、ブタに給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌されたブタと比較して、飼料要求率(FCR)を最大約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%若しくは約5%又は1%~40%、5%~40%、10%~40%、15%~40%、20%~40%、25%~40%、30%~40%、1%~30%、5%~30%、10%~30%、5%~20%、10%~20%、1%~20%、1%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%低減させる。
[B.体重]
[001095]いくつかの実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が給餌される対象動物は、オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が給餌されない対照動物と比較して、体重増加量の増加を経験し得る。特定の実施形態では、対象動物と対照動物との両方が、重量基準で同じ量の飼料を摂取するが、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された対象動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が給餌される対照動物と比較して、体重増加量の増加を経験する。
[001096]動物の体重増加量は、当技術分野で既知の任意の好適な方法によって決定され得る。例えば、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物の給餌レジメンを受ける動物の体重増加量を決定するために、当業者は、その給餌レジメン前の動物の質量を測定し、動物に合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が給餌された後の動物の質量を測定し、これら2つの測定値の差を決定することができる。
[001097]いくつかの実施形態では、体重増加量は、平均1日体重増加量(平均1日増体量(ADG)とも称される)、平均週間体重増加量(AWG)又は最終体重増加量(BWG)であり得る。
[C.平均1日体重増加量]
[001098]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物よりも増加した平均1日体重増加量がもたらされる。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物集団に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物集団よりも増加した平均1日体重増加量がもたらされる。
[001099]一実施形態では、動物の平均1日体重増加量は、個々の動物が1日毎に増加させた体重を所与の期間にわたって平均したものである。いくつかの実施形態では、動物集団の平均1日体重増加量は、個々の各動物の平均1日体重増加量を集団全体で平均したものであり、平均1日体重増加量は、個々の動物が1日毎に増加させた体重を所与の期間にわたって平均したものである。更に他の実施形態では、動物集団の平均1日体重増加量は、集団が1日毎に増加させた全体重を集団内の個々の動物の数で除し、所与の期間にわたって平均したものである。例えば、動物集団全体での平均1日体重増加量をもたらすように、1日体重増加量又は平均1日体重増加量を更に平均し得ることが理解されるべきである。
[001100]特定の実施形態では、動物は、家禽であり、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、1日当たり少なくとも20グラム、1日当たり少なくとも30グラム、1日当たり少なくとも40グラム、1日当たり少なくとも50グラム、1日当たり少なくとも60グラム、1日当たり少なくとも70グラム、1日当たり少なくとも80グラム、1日当たり少なくとも90グラム、1日当たり20~100グラム、1日当たり20~80グラム、1日当たり30~50グラム、1日当たり40~60グラム、1日当たり50~70グラム又は1日当たり70~90グラムの平均1日体重増加量を有する。一実施形態では、動物は、家禽であり、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、1日当たり少なくとも50グラムの平均1日体重増加量を有する。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の平均1日体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い平均1日体重増加量を有する。
[001101]特定の実施形態では、動物は、家禽であり、家禽は0~14日齢であり、平均1日体重増加量は、1日当たり少なくとも30グラム、少なくとも40グラム又は少なくとも50グラムである。
[001102]他の実施形態では、動物は、家禽であり、家禽は14~28日齢であり、平均1日体重増加量は、1日当たり少なくとも70グラム、少なくとも80グラム又は少なくとも90グラムである。
[001103]更に他の実施形態では、動物は、家禽であり、家禽は29~35日齢であり、平均1日体重増加量は、1日当たり少なくとも50グラム、少なくとも60グラム又は少なくとも70グラムである。
[001104]前述の内容と組み合わされ得るいくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、動物飼料組成物は、家禽飼料であり、合成オリゴ糖調製物、家禽栄養組成物、家禽飼料プレミックス又は家禽飼料組成物は、家禽に給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌された家禽と比較して、家禽の平均1日増体量を最大約10%若しくは約5%又は1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001105]特定の実施形態では、家禽は、疾患若しくは障害を患っているか、又は負荷環境で飼育されており、合成オリゴ糖調製物、家禽栄養組成物、家禽飼料プレミックス又は家禽飼料組成物は、家禽に給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌された家禽と比較して、家禽の平均1日増体量を最大約30%、約25%、約20%、約15%、約10%若しくは約5%又は1%~30%、5%~30%、10%~30%、5%~20%、10%~20%、1%~20%、1%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001106]前述の内容と組み合わされ得るいくつかの実施形態では、動物は、ブタであり、動物飼料組成物は、ブタ飼料であり、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養調製物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物は、ブタに給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌されたブタと比較して、ブタの平均1日増体量を最大約15%、約10%若しくは約5%又は1%~15%、2%~15%、3%~15%、4%~15%、5%~15%、10%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001107]特定の実施形態では、ブタは、疾患若しくは障害を患っているか、又は負荷環境で飼育されており、オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物は、ブタに給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌されたブタと比較して、ブタの平均1日増体量を最大40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%若しくは約5%又は1%~40%、5%~40%、10%~40%、15%~40%、20%~40%、25%~40%、30%~40%、1%~30%、5%~30%、10%~30%、5%~20%、10%~20%、1%~20%、1%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001108]特定の実施形態では、動物は、ブタであり、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養調製物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物が提供されたブタは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供されたブタの平均1日体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い平均1日体重増加量を有する。
[D.平均週間体重増加量]
[001109]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物よりも増加した平均週間体重増加量がもたらされる。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物集団に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物集団よりも増加した平均週間体重増加量がもたらされる。
[001110]一実施形態では、動物の平均週間体重増加量は、個々の動物が各週に増加させた体重を所与の期間にわたって平均したものである。いくつかの実施形態では、動物集団の平均週間体重増加量は、個々の各動物の平均週間体重増加量を集団全体で平均したものであり、平均週間体重増加量は、個々の動物が各週に増加させた体重を所与の期間にわたって平均したものである。更に他の実施形態では、動物集団の平均週間体重増加量は、集団が各週に増加させた全体重を集団内の個々の動物の数で除し、所与の期間にわたって平均したものである。例えば、動物集団全体での平均週間体重増加量をもたらすように、平均週間体重増加量を更に平均し得ることが理解されるべきである。
[001111]特定の実施形態では、動物は、家禽であり、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、1週当たり少なくとも100グラム、1週当たり少なくとも200グラム、1週当たり少なくとも300グラム、1週当たり少なくとも400グラム、1週当たり少なくとも500グラム、1週当たり少なくとも600グラム、1週当たり少なくとも700グラム、1週当たり少なくとも800グラム、1週当たり100~800グラム、1週当たり100~400グラム、1週当たり300~600グラム、1週当たり500~800グラム又は1週当たり350~550グラムの平均週間体重増加量を有する。一実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、1週当たり少なくとも400グラムの平均週間体重増加量を有する。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の平均週間体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い平均週間体重増加量を有する。
[001112]特定の実施形態では、動物は、ブタであり、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物が提供されたブタは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供されたブタの平均週間体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い平均週間体重増加量を有する。
[E.最終体重増加量]
[001113]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物よりも増加した最終体重増加量がもたらされる。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物集団に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物集団よりも増加した平均最終体重増加量がもたらされる。
[001114]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物若しくは動物集団に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供される動物若しくは動物集団よりも性能目標最大値に近い、最終体重増加量又は平均最終体重増加量がもたらされる。性能目標最大値は概して、理想的な成長条件、理想的な動物の健康及び理想的な食餌栄養の下で、所与の種類の動物及び品種に関して観察される、最も高い実際の体重増加量を指す。
[001115]一実施形態では、最終体重増加量は、個々の動物がある期間にわたって増加させる体重の量である。例えば、一実施形態では、全体重増加量は、個々の動物が、0日齢から、動物の処理前に測定される最終体重又は動物の処理の日に測定される最終体重までに増加させる体重の量である。例えば、一実施形態では、動物の0日目~28日目の全体重増加量は、個々の動物が0日齢から28日齢までに増加させる体重の量である。
[001116]別の実施形態では、平均全体重増加量は、個々の動物がある期間にわたって増加させる体重の量を動物集団全体で平均したものである。例えば、一実施形態では、平均全体重増加量は、個々の動物が、0日齢から、動物の処理前に測定される最終体重又は動物の処理の日に測定される最終体重までに増加させる体重の量を、動物集団全体で平均したものである。更に別の実施形態では、平均全体重増加量は、動物集団がある期間にわたって増加させる体重の量を、集団内の個々の動物の数で除したものである。例えば、一実施形態では、平均全体重増加量は、動物集団が、0日齢から、動物集団の処理前に測定される最終体重又は動物の処理の日に測定される最終体重までに増加させる体重の量を、集団内の個々の動物の数で除したものである。
[001117]全体重増加量及び平均全体重増加量の値を更に平均し得ることが理解されるべきである。例えば、同じ種類の動物の異なる集団の平均全体重増加量を平均して、集団全体の平均全体重増加量を得ることができる。
[001118]特定の実施形態では、動物は、家禽であり、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、少なくとも3kg、少なくとも2.5kg、少なくとも2kg、少なくとも1.5kg、少なくとも1kg、1~3kg又は1.5~2.5kgの最終体重増加量を有する。一実施形態では、合成オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、少なくとも2kgの最終体重増加量を有する。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の最終体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い最終体重増加量を有する。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の最終体重増加量より少なくとも0.01kg、少なくとも0.02kg、少なくとも0.03kg、少なくとも0.04kg、少なくとも0.05kg、少なくとも0.06kg、少なくとも0.07kg、少なくとも0.08kg、少なくとも0.09kg、少なくとも0.1kg、0.01~0.1kg、0.03~0.07kg又は0.04~0.06kg高い最終体重増加量を有する。
[001119]特定の実施形態では、動物は、家禽であり、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、少なくとも3kg、少なくとも2.5kg、少なくとも2kg、少なくとも1.5kg、少なくとも1kg、1~3kg又は1.5~2.5kgの平均最終体重増加量を有する。一実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、少なくとも2kgの平均最終体重増加量を有する。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の平均最終体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い平均最終体重増加量を有する。特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽の平均最終体重増加量より少なくとも0.01kg、少なくとも0.02kg、少なくとも0.03kg、少なくとも0.04kg、少なくとも0.05kg、少なくとも0.06kg、少なくとも0.07kg、少なくとも0.08kg、少なくとも0.09kg、少なくとも0.1kg、0.01~0.1kg、0.03~0.07kg又は0.04~0.06kg高い平均最終体重増加量を有する。
[001120]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽は0~14日齢、15~28日齢、29~35日齢、0~42日齢、0~6週齢又は0~6.5週齢である。いくつかの実施形態では、幼動物期は0~14日齢であり、育成期は15~28日齢であり、仕上げ期は29~35日齢である。他の実施形態では、幼動物期は0~14日齢であり、育成期は15~35日齢であり、仕上げ期は36~42日齢である。更に他の実施形態では、幼動物期は0~14日齢であり、育成期は15~39日齢であり、仕上げ期は40~46日齢である。家禽の幼動物期、育成期及び仕上げ期の長さは、家禽の意図される用途又は家禽産物に応じて変化し得ると理解すべきである。例えば、いくつかの実施形態では、幼動物期、育成期及び仕上期の長さは、家禽の意図される用途がパック詰め鶏肉のための加工と比較してブロイラー鶏である場合に異なり得る。
[001121]前述の実施形態のいずれとも組み合わされ得るいくつかの実施形態では、家禽は個々の家禽であり、他の実施形態では、家禽は家禽集団である。
[001122]特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物が提供されたブタは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供されたブタの最終体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い最終体重増加量を有する。
[001123]特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物が提供されたブタは、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供されたブタの平均最終体重増加量より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い平均最終体重増加量を有する。
[001124]前述の実施形態のいずれとも組み合わされ得るいくつかの実施形態では、ブタは個々のブタであり、他の実施形態では、ブタはブタ集団である。
[F.畜産物の収率]
[001125]特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物と比較して増加した畜産物の収率がもたらされる。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物は、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物と比較して少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、1~10%、4~10%、6~10%又は2~8%多くの畜産物を生産する。例えば、いくつかの実施形態では、畜産物は動物の肉であり、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物が提供された動物は、オリゴ糖調製物が提供されない動物と比較してより多くの量の肉を生産する。いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物集団に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物集団と比較して増加した畜産物の平均収率がもたらされる。いくつかの実施形態では、平均畜産物収率は、個々の各動物から得られた畜産物の量を動物集団全体で平均したものである。
[001126]いくつかの実施形態では、畜産物は、動物の肉(例えば、消費者に販売されても、食品を生産するために加工されても、ヒトによって摂取され得る肉)である。特定の実施形態では、動物は、家禽であり、畜産物は、家禽中抜き屠体、家禽中抜き屠体からの脚肉、家禽中抜き屠体からの胸肉、家禽中抜き屠体からのドラム肉、家禽中抜き屠体からの脂肪、家禽骨抜き屠体からの胸肉又は家禽骨抜き屠体からの脚肉である。他の実施形態では、動物は、家禽であり、畜産物は、白肉、胸肉のフィレ及び胸肉のテンダーである。別の実施形態では、動物は、家禽であり、産物はパック詰め鶏肉である。更に別の実施形態では、動物は、家禽であり、産物は臓物抜きの丸鳥(WOG)である。
[001127]いくつかの実施形態では、畜産物の収率は、個々の動物から得られる収率である。いくつかの実施形態では、畜産物の平均収率は、動物集団内の個々の各動物から得られた収率を集団全体で平均したものである。更に別の実施形態では、畜産物の平均収率は、動物集団から得られた畜産物の全収率を、動物集団内の個々の動物の数で除したものである。
[001128]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からの脚肉の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも12%、6~12%、8~12%、10~18%、12~16%又は12~14%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からの脚肉の収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001129]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からの脚肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも12%、6~12%、8~12%、10~18%、12~16%又は12~14%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からの脚肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001130]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からの胸肉の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、少なくとも28%、10~18%、12~16%、18~29%、20~27%又は20~25%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からの胸肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001131]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からの胸肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも15%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、少なくとも28%、10~18%、12~16%、18~29%、20~27%又は20~25%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からの胸肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001132]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からのドラム肉の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、5~14%、7~10%、7~15%、9~13%又は9~11%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からのドラム肉の収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001133]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からのドラム肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、5~14%、7~10%、7~15%、9~13%又は9~11%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からのドラム肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001134]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽骨抜き屠体からの胸肉の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、14~16%、18~30%、20~28%又は20~26%である。特定の実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽骨抜き屠体からの胸肉の収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001135]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽骨抜き屠体からの胸肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも22%、少なくとも24%、14~16%、18~30%、20~28%又は20~26%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽骨抜き屠体からの胸肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001136]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽骨抜き屠体からの脚肉の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、6~18%、8~16%、12~21%、14~19%又は14~17%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽骨抜き屠体からの脚肉の収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001137]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽骨抜き屠体からの脚肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、6~18%、8~16%、12~21%、14~19%又は14~17%である。特定の実施形態では、本明細書に記載のオリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽骨抜き屠体からの脚肉の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001138]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からの脂肪の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも0.1%、少なくとも0.2%、少なくとも0.3%、少なくとも0.4%、少なくとも0.5%、少なくとも0.6%、少なくとも0.7%、少なくとも0.8%、少なくとも0.9%、少なくとも1%、少なくとも1.2%、少なくとも1.4%、少なくとも1.6%、0.1~2%、0.2~1%、0.5~2%又は0.3~0.7%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からの脂肪の収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001139]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体からの脂肪の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも0.1%、少なくとも0.2%、少なくとも0.3%、少なくとも0.4%、少なくとも0.5%、少なくとも0.6%、少なくとも0.7%、少なくとも0.8%、少なくとも0.9%、少なくとも1%、少なくとも1.2%、少なくとも1.4%、少なくとも1.6%、0.1~2%、0.2~1%、0.5~2%又は0.3~0.7%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体からの脂肪の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001140]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体の収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、50~95%、60~85%又は65~75%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体の収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001141]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽中抜き屠体の平均収率は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の生体重の少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、50~95%、60~85%又は65~75%である。特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された家禽の家禽中抜き屠体の平均収率は、合成オリゴ糖調製物を含まない食餌が提供された家禽のものより少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも11%、少なくとも12%、1~10%、2~8%又は3~5%高い。
[001142]家禽屠体の骨抜き方法は、家禽処理の当業者に周知である。家禽から得られる肉が、例えば、処理前の鳥の最終体重に対する回収された肉の質量の比として測定され得ると理解すべきである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、家禽は、家禽中抜き屠体、家禽骨抜き屠体、白肉、胸肉のフィレ及び胸肉のテンダー、パック詰め鶏肉、臓物抜きの丸鳥(WOG)又は上述の肉を生産するために家禽が処理される前に、少なくとも35日齢、少なくとも42日齢、少なくとも6週齢、少なくとも6.5週齢である。
[001143]他の実施形態では、動物は、家禽であり、畜産物は卵である。いくつかの実施形態では、動物は、ブタであり、ブタ産物は、ブタの肉(例えば、消費者に販売されても、食品を生産するために加工されても、ヒトによって摂取され得る肉)である。いくつかの実施形態では、ブタ産物の収率は、個々のブタから得られる収率である。いくつかの実施形態では、ブタ産物の平均収率は、ブタ集団内の個々の各ブタから得られた収率を集団全体で平均したものである。更に別の実施形態では、ブタ産物の平均収率は、ブタ集団から得られたブタ産物の全収率を、ブタ集団内の個々のブタの数で除したものである。
[001144]特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供された動物若しくは動物集団は、合成オリゴ糖調製物を含まないが1つ以上の抗生物質、1つ以上のイオノフォア、可溶性トウモロコシ繊維、変性コムギデンプン若しくは酵母マンナン又はこれらの任意の組み合わせを含む食餌が提供された動物若しくは動物集団よりも、高い平均1日体重増加量、高い平均週間体重増加量、高い最終体重増加量、高い平均最終体重増加量若しくは増加した畜産物の平均収率又はそれらの任意の組み合わせを有する。
[001145]理論上の最大体重増加量が、異なる種類の動物について異なる場合があり、同じ種類の動物の異なる品種(例えば、異なる種類のブロイラー鶏又は異なる種類のブタ)について異なる場合があることは、当業者であれば認識しているであろう。
[001146]理論上の最大体重増加量が、異なる種類の動物について異なる場合があり、同じ種類の動物の異なる品種(例えば、異なる種類のブロイラー鶏又は異なる種類のブタ)について異なる場合があることは、当業者であれば認識しているであろう。
[001147]いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。前述の実施形態のいずれとも組み合わされ得るいくつかの実施形態では、家禽は個々の家禽であり、他の実施形態では、家禽は家禽集団である。他の実施形態では、動物は、ブタである。前述の実施形態のいずれとも組み合わされ得るいくつかの実施形態では、ブタは、個々のブタであり、他の実施形態では、ブタは、ブタ集団である。
[G.飼料摂取量]
[001148]特定の実施形態では、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物を動物に提供すると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料が提供された動物と比較して増加した平均1日飼料摂取量がもたらされる。
[001149]平均1日飼料摂取量(ADFI)は、規定の期間にわたって動物により摂取された飼料の平均質量を指す。特定の実施形態では、平均1日飼料摂取量は、既知の質量の飼料を一定数の動物群に分配し、この群の動物に規定の日数にわたって分配された飼料を自由に(不断で)摂取させ、期間終了時に未消費の飼料の質量を秤量し、分配された飼料質量から残留する飼料質量を差し引いた差として平均1日飼料摂取量(ADFI)を計算し、群内の動物の数で除し、期間中の日数で除すことによって測定される。他の実施形態では、平均1日飼料摂取量は、死亡した又は群から間引かれたあらゆる動物について、当業者に既知である方法を使用して補正され得る。
[001150]いくつかの実施形態では、動物は、家禽であり、動物飼料組成物は、家禽飼料であり、合成オリゴ糖調製物、家禽飼料プレミックス又は家禽飼料組成物飼料は、家禽に給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌された家禽と比較して、平均1日飼料摂取量を最大約10%若しくは約5%又は1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001151]特定の実施形態では、家禽は、疾患を患っているか、又は負荷環境で飼育されており、合成オリゴ糖調製物、家禽栄養組成物、家禽飼料プレミックス又は家禽飼料組成物は、家禽に給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌された家禽と比較して、平均1日飼料摂取量を最大約30%、約25%、約20%、約15%、約10%若しくは約5%又は1%~30%、5%~30%、10%~30%、5%~20%、10%~20%、1%~20%、1%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001152]前述の内容と組み合わされ得るいくつかの実施形態では、動物は、ブタであり、動物飼料組成物は、ブタ飼料であり、オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物は、ブタに給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌されたブタと比較して、平均1日飼料摂取量を最大約15%、約10%若しくは約5%又は1%~15%、2%~15%、3%~15%、4%~15%、5%~15%、10%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001153]特定の実施形態では、ブタは、疾患を患っているか、又は負荷環境で飼育されており、合成オリゴ糖調製物、ブタ栄養組成物、ブタ飼料プレミックス又はブタ飼料組成物は、ブタに給餌されると、合成オリゴ糖調製物を含まない飼料組成物が給餌されたブタと比較して、平均1日飼料摂取量を最大約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約10%若しくは約5%又は1%~40%、5%~40%、10%~40%、15%~40%、20%~40%、25%~40%、30%~40%、1%~30%、5%~30%、10%~30%、5%~20%、10%~20%、1%~20%、1%~15%、1%~10%、2%~10%、3%~10%、4%~10%、5%~10%、2%~5%、2%~6%、2%~7%、2%~8%、2%~9%若しくは1%~5%増加させる。
[001154]本明細書に記載の動物若しくは動物集団の成長を増進する方法は、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料を、動物若しくは動物集団に提供することを含む。オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料は、動物若しくは動物集団の成長を増進するために、任意の好適な形態で、任意の好適な種類の動物に、任意の好適な給餌スケジュールを使用して提供され得る。
[H.畜産物の品質]
[001155]いくつかの実施形態では、動物の肉などの畜産物は、品質が向上する。本明細書に記載の畜産物には、牛乳及び卵などの肉以外の製品が含まれる。動物の肉の品質としては、例えば、色、無傷性、食感、風味、口当たり、香り又は柔らかさが挙げられる。動物の肉の品質が動物の種類に依存することは当業者に明らかである。当業者に既知の標準的な評価法を使用して、例えば、色、風味、柔らかさ及び香りを含む動物の肉の品質を評価することができる。本明細書に記載される動物の肉は、訓練を受けた人間官能試験員を使用して評価することができる。製品の外観、色、無傷性、食感、風味及び口当たりなどを判断するために、評価には、製品の観察、感触、咀嚼及び味見などが含まれ得る。官能試験員は、赤色又は白色光の下でサンプルが提供され得る。サンプルにはランダムな3桁の数字を割り当てられ、偏りを防ぐために投票位置で回転させることができる。感覚的判断は、「受容性」又は「好ましさ」に応じて基準化するか、特別な用語を使用することができる。例えば、文字基準(Aは優れている、Bは良い、Cは悪い)又は数字基準(1=嫌い、2=普通、3=良い、4=非常に良い、5=優れている)を使用し得る。基準を使用して、動物の肉の全体的な受容性や品質又は食感や風味などの特定の品質属性を評価することができる。官能試験員は、サンプルの合間に水で口をすすぐように促され、各サンプルについてコメントする機会が与えられる。
[I.動物の糞便の質]
[001156]腸内ミクロビオーム代謝物は、動物の糞便の質に影響を与える。例えば、揮発性アミン、チオール及び硫化物は、例えば動物(家畜及びコンパニオンアニマルを含む)の寝わらに関係する臭気を定着させるのに重要な役割を果たす.本明細書に記載される方法には、動物の糞便の質を改善する方法が含まれる。品質属性には、例えば、臭気、粘稠度及び病原性微生物のレベルが含まれる。糞便の質の各々は、当業者に既知の標準的な方法によって評価することができる。
[001157]糞便サンプルにおける病原性微生物のレベルは、標準的な方法及び市販のキットを使用して評価できる。いくつかの実施形態では、全DNA又は全RNAがサンプルから単離される。ゲノムDNAは、当業者に既知であり、且つMo Bio Powersoil(登録商標)-htp 96 Well Soil DNA単離キット(Mo Bio Laboratories,Carlsbad,CA)、Mo Bio Powersoil(登録商標)DNA単離キット(Mo Bio Laboratories,Carlsbad,CA)又はQIAamp DNA Stool Miniキット(QIAGEN,Valencia,CA)などの市版のキットを含む標準的な方法を使用して、製造業者の指示に従って、サンプルから抽出することができる。RNAは、RNeasy PowerMicrobiomeキット(QIAGEN,Valencia,CA)及びRiboPure細菌RNA精製キット(Life Technologies,Carlsbad,CA)などの市販のキットを含む当業者に既知の標準的な分析を使用してサンプルから抽出することができる。細菌RNAの単離のための別の方法は、tRNAの除去による細菌RNAの精製サンプル中のmRNAの濃縮を伴い得る。代わりに、RNAは、Nextera XTサンプル調製キット(Illumina,San Diego,CA)などの標準的な方法を使用して、シーケンスライブラリを生成するために使用することができるcDNAに変換され得る。
[001158]サンプル中の病原体の相対的存在量の同定及び決定は、例えば、遺伝子解析(例えば、DNA配列決定(例えば、全ゲノム配列決定、全ゲノムショットガン配列決定(WSG))、RNA配列決定、PCR、定量的PCR(qPCR))、血清学及び抗原分析、顕微鏡検査、代謝物同定、グラム染色、フローサイトメトリー、免疫学的手法並びにコロニー形成単位のカウントなどの培養ベースの方法を含む、当業者に既知の標準的な分子生物学的方法によって決定され得る。
[J.趾蹠疾患]
[001159]動物の寝わらにおける、特定の代謝物、例えば、アンモニアは、水分の増加及び寝わらのpHの上昇を引き起こし、その両方が、趾蹠皮膚炎などの趾蹠疾患の発症に寄与する。腸内ミクロビオームによるアンモニアの産生は、寝わらに存在するアンモニアレベルに寄与する。商業的な動物生産における連続した集団(flock)又は群れ(herd)の配置間の期間は、多くの場合、寝わらのアンモニアを除去するために施設を換気しなければならない時間の長さによって決定される。
[001160]本明細書に記載の方法は、趾蹠疾患を予防するために、動物の胃腸管内のアンモニアのレベルを低下させる方法及び寝わら中のアンモニアのレベルを低下させる方法を含む。本明細書に記載される方法は、腸内ミクロフローラによるアンモニア産生を減少させて、集団又は群れの間のダウンタイムを減らし、生産性及び生産経済性を向上させる方法を更に含む。趾蹠疾患としては、例えば、趾蹠皮膚炎が挙げられる。
[IX.動物]
[A.動物の種類]
[001161]合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、任意の好適な動物に提供され得る。いくつかの実施形態では、動物は単胃性である。単胃動物は単室の胃を有することが一般に理解されている。他の実施形態では、動物は反芻動物である。反芻動物は複数室の胃を有することが一般に理解されている。いくつかの実施形態では、動物は、前反芻期の反芻動物である。このような前反芻期の反芻動物の例としては、幼齢ウシが挙げられる。
[001162]いくつかの実施形態では、動物は、魚(例えば、サケ、ティラピア、熱帯魚)、家禽(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ)、水産物(例えば、エビ)、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ(例えば、幼齢ブタ、育成/仕上げブタ)、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚、鳥又はヒトである。
[001163]いくつかの実施形態では、動物は、家畜である。いくつかの実施形態では、動物は、コンパニオンアニマルである。いくつかの実施形態では、動物は、家禽である。家禽の例としては、ニワトリ、アヒル、シチメンチョウ、ガチョウ、ウズラ又はコーニッシュゲームヘンが挙げられる。一変更形態では、動物はニワトリである。いくつかの実施形態では、家禽は、レイヤー雌鳥、ブロイラー鶏又はシチメンチョウである。
[001164]他の実施形態では、動物は、例えば、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、シカ、バイソン、ウサギ、アルパカ、ラマ、ラバ、ウマ、トナカイ、水牛、ヤク、モルモット、ラット、マウス、アルパカ、イヌ又はネコを含む、哺乳動物である。一変更形態では、動物は、ウシである。別の変更形態では、動物は、ブタである。
[001165]動物飼料組成物は、水産養殖で使用され得る。いくつかの実施形態では、動物は水生動物である。水生動物の例としては、マス、サケ、バス、ティラピア、エビ、カキ、ムール貝、ハマグリ、ロブスター又はザリガニを挙げることができる。一変更形態では、動物は、魚である。
[B.動物消化器系]
[001166]合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、単胃動物、鳥類、反芻動物及び偽反芻動物消化器系などの任意のタイプの消化器系を有する動物に提供され得る。
[001167]いくつかの実施形態では、動物は、単胃動物消化器系を有する。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、食道、胃、小腸、大腸、肛門、直腸又はこれらに任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、上部消化管、下部消化管又はその両方を含む。
[001168]いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管を含む。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸、大腸又はその両方を含む。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、大腸の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、胃の下流の胃腸管を含む。
[001169]いくつかの実施形態では、動物は、鳥類消化器系を有する。いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、食道、そ嚢、前胃、砂嚢、小腸、大腸、総排泄腔又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、上部消化管、下部消化管又はその両方を含む。
[001170]いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管を含む。いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、前胃、砂嚢、小腸、大腸又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、砂嚢、小腸、大腸又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[001171]いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、鳥類の胃腸管におけるコンパートメントは、大腸の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、単胃動物の胃腸管におけるコンパートメントは、前胃の下流の胃腸管を含む。
[001172]いくつかの実施形態では、動物は、反芻動物消化器系を有する。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、食道、ルーメン、レティキュラム、オマズム、アボマズム、小腸、大腸又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、上部消化管、下部消化管又はその両方を含む。
[001173]いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管を含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、ルーメン、レティキュラム、オマズム、アボマズム、小腸、大腸又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、ルーメン、レティキュラム、オマズム、アボマズム、小腸又はこれらの任意の組み合わせを含む。
[001174]いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、ルーメンの全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、レティキュラムの全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、オマズムの全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、アボマズムの全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸の全て又は一部を含む。
[001175]いくつかの実施形態では、動物は、偽反芻動物消化器系を有する。いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、食道、胃、小腸、大腸、盲腸、直腸、肛門又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、上部消化管、下部消化管又はその両方を含む。
[001176]いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管を含む。いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸、大腸、盲腸又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、大腸の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、偽反芻動物の胃腸管におけるコンパートメントは、盲腸の全て又は一部を含む。
[001177]いくつかの実施形態では、動物は、前述のタイプの2つ以上由来の消化器系の特徴を有し得る。いくつかの実施形態では、動物は、前述のタイプとは異なる消化器系の特徴を有し得る。特定の実施形態では、動物の胃腸管におけるコンパートメントは、動物がその栄養の大部分を吸収する1つ以上の器官又は部位を含む。特定の実施形態では、動物の胃腸管におけるコンパートメントは、動物がその栄養の大部分を消化する1つ以上の器官又は部位を含む。特定の実施形態では、動物の胃腸管におけるコンパートメントは、栄養の大部分が動物によって消化又は吸着される器官又は部位を含む。
[001178]いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるコンパートメントは、胃の全て若しくは一部(又はルーメン、レティキュラム、オマズム及びアボマズムなどのその等価物)、小腸の全て若しくは一部、大腸の全て若しくは一部又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、動物の胃腸管におけるコンパートメントは、小腸の全て又は一部及び大腸の全て又は一部である。
[001179]いくつかの実施形態では、胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管の全て又は一部を含む。いくつかの実施形態では、胃腸管におけるコンパートメントは、下部消化管の全て又は一部である。いくつかの実施形態では、胃腸管におけるコンパートメントは、胃、小腸及び大腸である。いくつかの実施形態では、胃腸管におけるコンパートメントは、小腸及び大腸である。
[X.投与]
[001180]いくつかの実施形態では、投与は、本明細書に記載の合成オリゴ糖調製物、栄養組成物又は動物飼料組成物を、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物又は動物飼料組成物を動物が自由に摂取できるように、動物に提供することを含む。このような実施形態では、動物は、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物又は動物飼料組成物の一部を摂取する。
[001181]合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、任意の適切なスケジュールで動物に提供され得る。いくつかの実施形態では、動物は、毎日、毎週、毎月、1日おきに、毎週少なくとも3日間にわたって又は毎月少なくとも7日間にわたって、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供される。
[001182]いくつかの実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、1日に複数回動物に投与される。例えば、いくつかの実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、1日に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10回動物に投与される。いくつかの実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、1日に最大1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10回動物に投与される。
[001183]いくつかの実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、週に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15又は20回動物に投与される。いくつかの実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、週に最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15又は20回動物に投与される。いくつかの実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、毎日、1日おき、3日ごと、4日ごと、毎週、隔週又は毎月、動物に投与される。
[001184]特定の実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、日中の特定の時間に動物に投与される。例えば、特定の実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、朝、午後、夕方又はこれらの任意の組み合わせで動物に投与される。特定の実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、朝、動物に投与される。特定の実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、午後、動物に投与される。特定の実施形態では、栄養組成物、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、夕方、動物に投与される。
[001185]いくつかの実施形態では、動物は、特定の食餌期で、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物が提供される。例えば、一部の動物は、0~14日齢の間、幼動物食が提供される。他の実施形態では、動物は、15~28日齢、15~35日齢又は15~39日齢の間、育成食が提供される。更に他の実施形態では、動物は、29~35日齢、36~42日齢又は40~46日齢の間、仕上食が提供される。
[001186]特定の実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、幼動物食期、育成食期若しくは仕上食期又はこれらの任意の組み合わせの間に動物に提供される。
[001187]特定の実施形態では、動物は、家禽であり、家禽には、0~15日齢で幼動物食、16~28日齢で育成食、29~35日齢で仕上食が提供される。他の実施形態では、動物は、家禽であり、家禽には、0~14日齢で幼動物食、15~35日齢で育成食、36~42日齢で仕上食が提供される。更に他の実施形態では、動物は、家禽であり、家禽には、0~14日齢で幼動物食、15~39日齢で育成食、20~46日齢で仕上食が提供される。
[001188]いくつかの実施形態では、合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、幼動物食期、育成食期若しくは仕上食期又はこれらの任意の組み合わせの間に家禽に提供される。
[001189]本明細書に記載のオリゴ糖調製物は、個々の動物又は動物集団に給餌され得る。例えば、動物が家禽である一変更形態では、オリゴ糖調製物は、個々の家禽又は家禽集団に給餌され得る。
[001190]合成オリゴ糖調製物、栄養組成物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、例えば、固体形態、液体形態又はこれらの組み合わせを含む、任意の適切な形態で動物に提供され得る。特定の実施形態では、オリゴ糖調製物又は動物飼料組成物は、シロップ又は溶液などの液体である。他の実施形態では、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、ペレット又は粉末などの固体である。更に他の実施形態では、オリゴ糖調製物、動物飼料プレミックス又は動物飼料組成物は、液体成分と固体成分との両方で、例えばマッシュなどで動物に給餌され得る。
[実施例]
[実施例1]
[グルコ-ガラクト-オリゴ糖調製物の合成]
[001191]kgスケールで好適な生産を可能にするために選択された触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、グルコ-ガラクト-オリゴ糖調製物の合成を3リットルの反応槽内で実施した。
[001192]D-グルコース一水和物(825.16g)、D-ラクトース一水和物(263.48g)及び2-ピリジンスルホン酸(1.0079g、Sigma-Aldrich,St.Louis,US)を、中央の29/42すり合わせ及び2つのサイドの24/40すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。133mmのテフロン撹拌羽根を、PTFEテープを使用してガラス撹拌シャフトに固定した。撹拌棒は、テフロンベアリングアダプターを使用して中心点を介して固定し、フレキシブルカプラーを介してオーバーヘッド高トルクメカニカルミキサーに取り付けた。フラスコを、サイドポートの1つにあるゴム隔膜に挿入されたJ型ワンド熱電対を介して、温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。補助温度モニターに接続された第2の温度プローブも同じ方法で挿入し、固定した。フラスコの第2のサイドポートには、再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器を取り付けた。
[001193]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。反応混合物が120℃に達したとき、還流凝縮器を蒸留構成体に再配置し、蒸留物を氷浴中に配置した250mLの丸底フラスコに集めた。混合物を130℃で維持し、6時間連続混合した後、熱電対ボックスの電源を切った。蒸留装置を取り外し、390gの60℃蒸留水を3口フラスコに徐々に添加した。得られた混合物を40RPMで10時間撹拌したままにした。およそ1,250gの粘性のある明るい琥珀色の材料が収集され、屈折率で71.6ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001194]反応器の生成物の最終含水量は、反応の終了時に取り出された反応器の内容物の代表的なアリコートについてカールフィッシャー滴定によって測定した。130℃の反応温度で、反応生成物の含水量は、現状のまま、5.8重量%の水であると決定された。
[実施例2]
[グルコ-オリゴ糖調製物の合成]
[001195]kgスケールで好適な生産を可能にするために選択された触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、グルコ-オリゴ糖調製物の合成を3リットルの反応槽内で実施した。
[001196]D-グルコース一水和物(1,150g)を、1つの中央の29/42すり合わせ及び2つのサイドの24/40すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。133mmのテフロン撹拌羽根を、PTFEテープを使用してガラス撹拌シャフトに固定した。撹拌棒は、テフロンベアリングアダプターを使用してフラスコの中心点を介して固定し、フレックスカップリングを介してオーバーヘッド高トルクメカニカルミキサーに取り付けた。フラスコを、サイドポートの1つにあるゴム隔膜に挿入されたJ型ワンド熱電対を介して、温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。補助温度モニターに接続された第2の温度プローブも同じ方法で挿入し、固定した。フラスコの第2のサイドポートには、再循環バス冷却装置によって4C未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器を取り付けた。
[001197]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。反応温度が120℃から130℃の間に上昇すると、(+)-カンファー-10-スルホン酸(1.16g、Sigma-Aldrich,St.Louis)を3口フラスコに添加し、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底収集フラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。この設定を1時間30分間維持した後、熱電対ボックスの電源を切り、蒸留装置を取り外し、390gの23℃蒸留水を3口フラスコに徐々に添加した。得られた混合物を、収集の瞬間まで40rpmで10時間撹拌したままにした。およそ1300gの粘性のある暗い琥珀色の材料が収集され、72.6ブリックスの濃度を有すると測定された。
[実施例3]
[グルコ-ガラクト-マンノ-オリゴ糖調製物の合成]
[001198]kgスケールで好適な生産を可能にするために選択された触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、グルコ-ガラクト-マンノ-オリゴ糖調製物の合成を3リットルの反応槽内で実施した。
[001199]グルコ-ガラクト-マンノ-オリゴ糖は、独立して収集された別々の反応槽で合成された2つの別々の成分として調製した。各合成は異なる出発反応物質を使用したが、完了するまで同じ手順及び方法に従った。最終グルコ-ガラクト-マンノ-オリゴ糖は、両方の合成生成物の混合から形成された均質なシロップであった。
[001200]第1の成分の合成について、990.54gのグルコース一水和物、105.58gのラクトース一水和物、1.00gの2-ピリジンスルホン酸を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。133mmのテフロン撹拌羽根を、PTFEテープを使用して440mmガラス撹拌シャフトに固定した。撹拌棒は、テフロンベアリングアダプターを使用して中心点を介して固定し、フレキシブルカプラーを介してオーバーヘッド高トルクメカニカルミキサーに取り付けた。フラスコを、サイドポートの1つにあるゴム隔膜に挿入されたJ型ワンド熱電対を介して、温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に置いた。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。補助温度モニターに接続された第2の温度プローブも同じ方法で挿入し、固定した。フラスコの第2のサイドポートには、再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器を取り付けた。
[001201]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。120C~130℃の間の温度制御ボックスの読み取り値が観察されると、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底収集フラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。この設定をおよそ6時間10分間維持した後、加熱マントルの電源を切った。蒸留装置を取り外し、390gの60℃蒸留水を3口フラスコに徐々に添加した。得られた混合物を、収集の瞬間まで40rpmで10時間撹拌したままにした。およそ1250gの粘性のある明るい琥珀色の材料が収集され、屈折率で73.1ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001202]第2の成分の合成について、825.04gのグルコース一水和物、251.16gの木由来の純マンノース、25.10gの蒸留水及び1.00gの2-ピリジンスルホン酸を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。第2の成分の合成の残部は、収集の瞬間まで、第1のものと同じ手順及び方法に従った。およそ1250gの粘性のある暗い琥珀色の材料が収集され、72.3ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001203]第1及び第2の成分全体を適切なサイズのHDPE容器に移し、均質になるまで手で完全に混合した。最終シロップ混合物はおよそ2.5kgで、色は濃い琥珀色で、粘性があり、およそ72ブリックスの濃度であると測定された。
[実施例4]
[グルコ-マンノ-オリゴ糖調製物の合成]
[001204]kgスケールで好適な生産を可能にするために選択された触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、グルコ-オリゴ糖調製物の合成を3リットルの反応槽内で実施した。
[001205]グルコ-マンノ-オリゴ糖は、独立して収集された別々の反応槽で合成された2つの別々の成分として調製した。各合成は異なる出発反応物質を使用したが、完了するまで同じ手順及び方法に従った。最終グルコ-マンノ-オリゴ糖は、両方の合成生成物の混合から形成された均質なシロップであった。
[001206]第1の成分の合成について、1264.80gのグルコース一水和物を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。133mmのテフロン撹拌羽根を、PTFEテープを使用して440mmガラス撹拌シャフトに固定した。撹拌棒は、テフロンベアリングアダプターを使用して中心点を介して固定し、フレキシブルカプラーを介してオーバーヘッド高トルクメカニカルミキサーに取り付けた。フラスコを、サイドポートの1つにあるゴム隔膜に挿入されたJ型ワンド熱電対を介して、温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に置いた。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。補助温度モニターに接続された第2の温度プローブも同じ方法で挿入し、固定した。フラスコの第2のサイドポートには、再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器を取り付けた。
[001207]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。120℃~130℃の間の温度制御ボックスの読み取り値が観察されると、1.15gの(+)-カンファー-10-スルホン酸を3口フラスコに添加し、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底収集フラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。この設定をおよそ1時間維持した後、熱電対ボックスの電源を切り、蒸留装置を取り外し、390gの23℃蒸留水を3口フラスコに徐々に添加した。得られた混合物を、収集の瞬間まで40rpmで10時間撹拌したままにした。およそ1350gの粘性のある明るい琥珀色の材料が収集され、71.8ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001208]第2の成分の合成について、949.00gのグルコース一水和物、288.00gの木由来の純マンノース、27.94gの蒸留水及び1.15gの2-ピリジンスルホン酸を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。還流凝縮器が蒸留構成体に切り替えられ、得られた設定がおよそ6時間維持されたため、(+)-カンファー-10-スルホン酸が添加されなかったことを除いては、第2の成分の合成の残部は、収集の瞬間まで、第1のものと同じ手順及び方法に従った。およそ1350gの粘性のある暗い琥珀色の材料が収集され、72.0ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001209]第1及び第2の成分全体を適切なサイズのHDPE容器に移し、均質になるまで手で完全に混合した。最終シロップ混合物はおよそ2.7kgで、色は濃い琥珀色で、粘性があり、屈折率でおよそ72ブリックスの濃度であると測定された。
[実施例5]
[グルコ-マンノ-オリゴ糖調製物の合成]
[001210]1kgスケールでの生産に好適であると判明した触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、オリゴ糖調製物のキログラムスケールの生産を3リットルの反応槽内で実施した。
[001211]グルコ-マンノ-オリゴ糖は、独立して収集された別々の反応槽で合成された2つの別々の成分として調製した。各合成は異なる出発反応物質を使用したが、完了するまで同じ手順及び方法に従った。最終グルコ-マンノ-オリゴ糖は、両方の合成生成物の混合から形成された均質なシロップであった。
[001212]第1の成分の合成について、1261.00gのグルコース一水和物及び1.15gの2-ピリジンスルホン酸を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。133mmのテフロン撹拌羽根を、PTFEテープを使用して440mmガラス撹拌シャフトに固定した。撹拌棒は、テフロンベアリングアダプターを使用して中心点を介して固定し、フレキシブルカプラーを介してオーバーヘッド高トルクメカニカルミキサーに取り付けた。フラスコを、サイドポートの1つにあるゴム隔膜に挿入されたJ型ワンド熱電対を介して、温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。補助温度モニターに接続された第2の温度プローブも同じ方法で挿入し、固定した。フラスコの第2のサイドポートには、再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器を取り付けた。
[001213]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。120℃~130℃の間の温度制御ボックスの読み取り値が観察されると、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底収集フラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。この設定をおよそ6時間維持した後、熱電対ボックスの電源を切り、蒸留装置を取り外し、390gの23℃蒸留水を3口フラスコに徐々に添加した。得られた混合物を、収集の瞬間まで40rpmで10時間撹拌したままにした。およそ1250gの粘性のある明るい琥珀色の材料が収集され、73.5ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001214]第2の成分の合成について、949.00gのグルコース一水和物、288.00gの木由来の純マンノース、28.94gの蒸留水及び1.15gの2-ピリジンスルホン酸を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた3リットルの3口丸底フラスコに添加した。第2の成分の合成の残部は、収集の瞬間まで、第1のものと同じ手順及び方法に従った。およそ1250gの粘性のある暗い琥珀色の材料が収集され、73.3ブリックスの濃度を有すると測定された。
[001215]第1及び第2の成分全体を適切なサイズのHDPE容器に移し、均質になるまで手で完全に混合した。最終シロップ混合物はおよそ2.5kgで、色は濃い琥珀色で、粘性があり、およそ73ブリックスの濃度であると測定された。
[実施例6]
[グルコ-ガラクト-オリゴ糖調製物の合成]
[001216]1kgスケールでの生産に好適であると判明した触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、オリゴ糖調製物のキログラムスケールの生産を3リットルの反応槽内で実施した。
[001217]3Lの3口フラスコには、直径10mmのガラス製撹拌シャフトを介して14cmの三日月形の混合部品に接続されたオーバーヘッドミキサーを取り付けた。混合部品は、フラスコの壁からおよそ5mmのすきまで配置された。フラスコは、反応フラスコに挿入されたワンド型熱電対プローブに接続された温度制御ユニットによって動力を供給される半球形の電気加熱マントルを介して加熱した。熱電対プローブは、混合部品の上に5~10mmのすきまを提供するように配置した。フラスコに、576グラムの食品グレードデキストロース一水和物及び577グラムの食品グレードD-ガラクトース一水和物を充填し、およそ115℃まで加熱して溶けた糖シロップを得た。シロップが得られたら、冷却したグリコール/水及び温度を循環させることによって4℃に冷却し、ジャケット付き還流凝縮器をフラスコに取り付けた。31グラムのDowex Marathon C(水分含有量0.48gH2O/g樹脂)を混合物に添加して、撹拌懸濁液を形成した。凝縮器を蒸留構成体に再配置し、懸濁液を145℃まで加熱した。
[001218]およそ80RPMの混合速度及び145℃の温度を3.8時間維持した後、温度制御ユニットの設定値を80℃まで下げ、119mLの60℃脱イオン水を徐々にフラスコに添加し、残留Dowex樹脂を含有する暗い琥珀色のシロップを得た。得られた懸濁液を更に60ブリックスまで希釈し、室温まで冷却し、0.45ミクロンフィルターを通して真空濾過して樹脂を除去した。60ブリックス濃度の1,200グラムの明るい琥珀色のシロップが得られた。
[実施例7]
[グルコ-オリゴ糖調製物の合成]
[001219]1kgスケールでの生産に好適であると判明した触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、オリゴ糖調製物のキログラムスケールの生産を3リットルの反応槽内で実施した。
[001220]3Lの3口フラスコには、直径10mmのガラス製撹拌シャフトを介して14cmの三日月形の混合部品に接続されたオーバーヘッドミキサーを取り付けた。混合部品は、フラスコの壁からおよそ5mmのすきまで配置された。フラスコは、反応フラスコに挿入されたワンド型熱電対プローブに接続された温度制御ユニットによって動力を供給される半球形の電気加熱マントルを介して加熱した。熱電対プローブは、混合部品の上に5~10mmのすきまを提供するように配置した。フラスコに1,148グラムの食品グレードデキストロース一水和物を充填し、およそ115℃まで加熱して溶けた糖シロップを得た。シロップが得られたら、冷却したグリコール/水を循環させることにより4℃に冷却したジャケット付き蒸留凝縮器をフラスコに取り付けた。反応温度を145℃まで徐々に上昇させた。温度が得られて安定したら、31グラムのDowex Marathon C(水分含有量0.48gH2O/g樹脂)を混合物に添加し、およそ80RPMの混合速度及び145℃の温度を3.8時間維持した。
[001221]3.8時間後、温度制御ユニットの設定値を80℃まで下げ、119mLの60℃脱イオン水を徐々にフラスコに添加し、残留Dowex樹脂を含有する暗い琥珀色のシロップを得た。得られた懸濁液を更に60ブリックスまで希釈し、室温まで冷却し、0.45ミクロンフィルターを通して真空濾過して樹脂を除去した。1,113グラムの60ブリックス濃度の1,113グラムの暗い琥珀色のグルコ-オリゴ糖シロップが得られた。
[実施例8]
[オリゴ糖調製物の単一容器合成]
[001222]単一容器反応に好適であると判明した触媒負荷、反応時間及び反応温度を使用して、実施例3からのオリゴ糖の単一容器(単一成分)の合成を、1リットルの反応槽内において300グラムスケールで実施した。
[001223]30gのトウモロコシ由来食品グレードD-グルコース一水和物、37.50gの木由来食品グレードD-マンノース、15.60gの食品グレードD-ラクトース一水和物、3.96gの蒸留水及び0.270gの2-ピリジンスルホン酸(Sigma-Aldrich,St.Louis)を、2つの24/40すり合わせが隣接する1つの中央の29/42すり合わせを備えた1リットルの3口丸底フラスコに添加した。テフロン撹拌羽根を、PTFEテープを使用して220mmガラス撹拌シャフトに固定した。撹拌棒は、テフロンベアリングアダプターを使用して中心点を介して固定し、フレキシブルカプラーを介してオーバーヘッド高トルクメカニカルミキサーに取り付けた。フラスコを、サイドポートの1つにあるゴム隔膜に挿入されたJ型ワンド熱電対を介して、温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。補助温度モニターに接続された第2の温度プローブも同じ方法で挿入し、固定した。フラスコの第2のサイドポートには、再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器を取り付けた。
[001224]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。120℃~130℃の間の温度制御ボックスの読み取り値が観察されると、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底収集フラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。混合物をおよそ5時間40分間連続的に撹拌しながら130℃で維持し、その後、加熱マントル及び蒸留装置を取り外した。およそ40gの23℃蒸留水を3口フラスコに徐々に添加した。得られた混合物を、収集の瞬間まで40rpmで10時間撹拌したままにした。およそ389gの粘性のある暗い琥珀色の材料が収集され、67.0ブリックスの濃度を有すると測定された。実施例3からのオリゴ糖調製物による粘稠度は、SECクロマトグラフィー及び2D H,13C-HSQC NMR分光法によって確認した。
[実施例9]
[オリゴ糖調製物の合成及び特性評価]
[001225]実施例1~8の方法及び手順を使用して、実施例1~7のオリゴ糖の複製バッチ及びブレンドを調製した。得られた材料をHPLCサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で分析して分子量分布を特性評価し、LC-MS/MS分析でDP2アンヒドロ糖含有量を定量化し、2D H,13C-HSQCNMRで対応するオリゴ糖調製物の分子構造の指紋を採取した。
[001226]実施例9.1:実施例1からのオリゴ糖調製物のバッチを11個調製し、4つの別々のロットにブレンドして、オリゴ糖9.1を生成した。
[001227]実施例9.2:実施例2からのオリゴ糖調製物のバッチを7個調製し、2つの別々のロットにブレンドして、オリゴ糖9.2を生成した。
[001228]実施例9.3:実施例3からのオリゴ糖調製物のバッチを12個調製し、5つの別々のロットにブレンドして、オリゴ糖9.3を生成した。
[001229]実施例9.4:実施例4からのオリゴ糖調製物のバッチを4個調製し、単一のロットにブレンドして、オリゴ糖9.4を生成した。
[001230]実施例9.5:実施例5からのオリゴ糖調製物のバッチを4個調製し、単一のロットにブレンドして、オリゴ糖9.5を生成した。
[001231]実施例9.6:実施例6からのオリゴ糖調製物のバッチを2個調製し、単一のロットにブレンドして、オリゴ糖9.6を生成した。
[001232]実施例9.7:実施例7からのオリゴ糖調製物のバッチを2個調製し、単一のロットにブレンドして、オリゴ糖9.7を生成した。
[001233]実施例1~7のオリゴ糖調製物の更なる構成変形物を、実施例1~7の方法を使用して300グラムスケールで合成したが、出発糖組成物、酸、酸負荷、時間及び反応温度を変化させた。オリゴ糖調製物は以下のように合成した。
[001234]実施例9.8:300グラムのスクロース、3グラムのリン酸及び27グラムの水を125℃で約1時間反応させて、暗褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001235]実施例9.9:270グラムグルコース、30グラムのスクロース、0.3グラムのフェニルホスホン酸及び27グラムの水を130℃で1~4時間反応させて、暗褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001236]実施例9.10:225グラムのグルコース、75グラムのラクトース、3グラムのブチルホスホン酸及び27グラムの水を130℃で1~4時間反応させて、暗褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001237]実施例9.11:225グラムのグルコース、75グラムのラクトース、3グラムのフェニルホスホン酸及び27グラムの水を130℃で1~5時間反応させて、暗褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001238]実施例9.12:270グラムのグルコース、30グラムのラクトース、3グラムのフェニルホスフィン酸及び27グラムの水を130℃で3~5時間反応させて、暗褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001239]実施例9.13:300グラムのグルコース、3グラムのフェニルホスフィン酸及び27グラムの水を130℃で1~3時間反応させて、暗褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001240]実施例9.14:300グラムのグルコース、2グラムのプロピオン酸及び27グラムの水を130℃で1~4時間反応させて、褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001241]実施例9.15:300グラムのグルコース、0.15グラムの8-ヒドロキシ-5-キノリンスルホン酸水和物及び27グラムの水を130℃で2~4時間反応させて、褐色のオリゴ糖シロップを得て、次いで、これを蒸留水で60ブリックスに希釈した。
[001242]上記反応において、全ての質量は純粋な成分の質量を指し、反応水の総質量は、反応物の糖の水分含有量及び/又は水和の水によって提供される任意の携行水を含んでいた。
[オリゴ糖調製物の特性評価:]
[001243]得られた材料をHPLCサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で分析して分子量分布を特性評価し、LC-MS/MS分析でDP2アンヒドロ糖含有量を定量化し、2D H,13C-HSQCNMRで対応するオリゴ糖調製物の分子構造の指紋を採取した。
[HPLCによって決定されるポリマー分子量:]
[001244]実施例9.1~9.7のオリゴ糖調製物の数平均分子量(MWn)及び重量平均分子量(MWw)を、HPLCによって決定した。SEC分析は、移動相として0.45mL/分の蒸留水を使用して40℃でAgilentPLアクアゲル-OH20カラムを使用し、屈折率検出を備えたAgilent 1100シリーズHPLCで実施した。分子量が既知の標準溶液を使用してMW較正までの保持時間を実行し、当技術分野の標準法を使用して、SECクロマトグラムから様々な分布特性を決定した。複数のロットを有するオリゴ糖調製物のMWn及びMWwを以下の表1に示す。
Figure 2022506143000006
[LC-MS/MSによるアンヒドロ-DP2含有量の分析:]
[001245]オリゴ糖調製物のアンヒドロDP2含有量は、Capcell Pak NH2(Shiseido;250×4.6mm、5μm)カラムを使用し、水/アセトニトリル 35/65のアイソクラティック条件下で1mL/分の流速でLC-MS/MSによって決定した。MSの前に、フローを1:4に分割し、イオン化を強化するために50μLの0.05%NH4OHのメークアップフローを追加した。MS検出について、ESIプローブがネガティブモードで使用され、MRM法によりターゲット分析が可能になった。
[001246]オリゴ糖調製物のアンヒドロDP2含有量は、最初に、参照組成物としての実施例9.7のオリゴ糖調製物の含有量と比較して決定された。次いで、実施例9.7の参照オリゴ糖調製物の絶対アンヒドロDP2含有量は、HPLC-MS/MSによって約10%であると決定され、次いで、実施例9.1~9.6のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2含有量を計算によって得た。相対及び絶対DP2含有量は、表2に記載されているように決定された。
Figure 2022506143000007
[2D H,13C-HSQC NMRによる分子指紋採取:]
[001247]実施例9のオリゴ糖調製物の分子構造は、2D H,13C-HSQC NMR分光法によって特性評価した。サンプルは、125mg(乾燥固形分ベース)のオリゴ糖調製物を40℃で乾燥させ、DOを含有する0.1%アセトンに再溶解することによって調製した。400MHzのプロトン周波数で動作するBruker Avance NMR分光計又は極低温に冷却された5mmTCIプローブを備えた600MHzのプロトン周波数で動作するBruker Avance IIINMR分光計のいずれかで300Kにて、NMRスペクトルを取得した。図1は、実施例9.7のオリゴ糖調製物の例示的な2D H,13C HSQC NMRスペクトルを提供する。
[001248]H,13C-HSQCスペクトルのアノマー領域であるF2(δH)=4.2-6.0ppm及びF1(δ13C)=90-120ppmを使用して、オリゴ糖調製物の結合分布を指紋採取した。アノマー領域の各ピークが統合され、その相対的存在量は、アノマー領域全体のピークと比較して決定された。2D H,13C HSQC指紋採取を、オリゴ糖調製物9.1の4つのロットで実施した。
Figure 2022506143000008
[実施例10]
[オリゴ糖調製物のアンヒドロ糖サブユニットの決定]
[001249]実施例9のオリゴ糖調製物におけるアンヒドロ糖サブユニットの相対的存在量は、Bruker Ultraflex装置のMALDI-MSによって決定された。サンプルを10mg/mLの濃度まで水に溶解し、そこから5μLをマトリックス溶液(80%エタノール中の30mg/mL DHB及び水が1:10の比率)と混合した。プレートは、1μLの分析物溶液を標的プレートに適用することによって調製し、周囲空気で乾燥させた。場合により、MS分析の前に1μLのエタノールを適用することにより、サンプルを再結晶化した。
[001250]図2は、実施例9からのオリゴ糖調製物の例示的なMALDIスペクトルを提供する。アンヒドロ-糖サブユニットは、それぞれの主要なDP親に対して-18g/モルだけシフトしたオフセットピークとして明確に観察される。DPの全ての値でオフセットピークが観察され、アンヒドロ糖サブユニットが全てのオリゴ糖サイズで検出されることを示す。アンヒドロサブユニットピークの相対強度は、各DPの総ピーク強度の約10%であると決定され、そこから、総アンヒドロサブユニットの相対的存在量は、約10%であると決定された。図23A及び図23Bは、実施例2からのオリゴ糖調製物のMALDIスペクトルを示す。アンヒドロ糖サブユニットは、5~10%の範囲の相対強度を有する全てのDPレベルで観察される。
[実施例11]
[オリゴ糖調製物のアンヒドロサブユニットの特性評価]
[001251]実施例9のオリゴ糖調製物のアンヒドロ糖サブユニットは、LC-MS、GC-MS、LC-MS/MS及びNMR法の組み合わせを使用して特性評価される。
[アンヒドロ-DP1成分の特性評価:]
[001252]実施例9からのオリゴ糖調製物のアンヒドロDP1成分を、分取液体クロマトグラフィーによって単離した。単離したアンヒドロ-DP1成分は、0.75mLのD2O中でNMR用に調製した。図3は、実施例9のオリゴ糖から単離されたアンヒドロDP1画分の例示的な1DH-NMRスペクトルを提供し、図4は、同じく単離されたアンヒドロDP1画分の例示的なAPT13C-NMRスペクトルを提供する。
[001253]表4の以下のピーク割り当てを使用して、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、NMRによって2:1であると決定された。
Figure 2022506143000009
[アンヒドロ-DP2成分の特性評価]
[001254]実施例9のオリゴ糖調製物のアンヒドロ糖サブユニットは、LC-MS、GC-MS、LC-MS/MS及びNMR法の組み合わせを使用して特性評価される。実施例9のオリゴ糖調製物のアンヒドロDP2含有量は、GC-MS及びLC-MS/MS分析によって決定された。ガスクロマトグラフィーは、HP-5MS固定相を含む30m×0.25mmの溶融シリカカラムを使用し、21.57psiの定圧ヘリウムをキャリアガスとして使用して実施した。アリコートは、20mgのサンプルを0.5mLの無水酢酸を含む0.5mLのピリジンに60℃で30分間溶解することにより、アセチル化によって事前に誘導体化した。1μLのサンプルを300℃で注入し、オーブン温度プログラムを70℃で開始し、毎分10℃ずつ315℃まで上昇させた。検出は、70eVの電子エネルギーにおいてAgilent5975CMSDで実施した。
[001255]図5は、オリゴ糖調製物9.7に関するGC-MSクロマトグラムの拡大を示す。TIC及びXIC(m/z 229)プロットは、DP2及びアンヒドロDP2成分が明確に分解されていることを示す。図28A~28B、29A~29B、30A~30B及び31A~31Bは、それぞれ、実施例1、実施例3、実施例4及び実施例7のオリゴ糖調製物においてGC-MSによって検出されたDP1、アンヒドロDP1、DP2及びアンヒドロDP2画分の存在を示す。図28A~28B、29A~29B、30A~30B及び31A~31Bに示すように、アンヒドロDP1及びDP1画分の保持時間は約12~17分であり、アンヒドロDP2及びDP2画分の保持時間は約22~25分である。
[001256]図35は、異なるレーザーエネルギーでの実施例9からのオリゴ糖調製物を比較するMALDI-MSスペクトルを示す。シグナルの相対的存在量はほとんど変化しておらず、これは、レーザーイオン化によって水の損失が発生しないことを示す。従って、オリゴ糖調製物中のアンヒドロ-糖サブユニットの存在を証明する。
[実施例12]
[オリゴ糖調製物におけるカラメル化サブユニットの観察]
[001257]5-ヒドロキシメチルフルフラールカラメル化サブユニットを含むオリゴ糖調製物は、2D H,13C HSQC NMRによって実証した。実施例9からのオリゴ糖調製物の125mgアリコートを40℃で一晩乾燥させ、DO含有0.1%アセトン1.5mLに溶解した。得られた2D H,13C HSQCスペクトルを、5-hmfとグルコースのアノマー炭素との間にグリコシド結合が存在するかどうかを分析した。ピークの割り当ては次のとおりである:H NMR:δ=9.39ppm(CHO,m),7.44ppm(Ar-H,m),6.68ppm(Ar-H,m),4.60ppm(CH2,m);及び13C NMR:δ=180.0,150.6,126.2,112.7,159.9,64.5。図6は、グリコシド結合を介したオリゴ糖調製物の構造への5-hmfの組み込みを実証する例示的な2D HSQCスペクトルを提供する。
[実施例13]
[比較例]
[001258]市販の5kDaデキストランをMALDI-MSで、アンヒドロ糖サブユニットの存在について分析した。図7は、主要なDPピークから-18g/モルシフトしたオフセットピークの明確な存在を示す(851.268g/モルのNa+付加物)。対照的に、デキストランサンプルは本質的にアンヒドロ糖サブユニットを含まないことが見出された。
[実施例14]
[LC-MS/MSによるアンヒドロDP成分の定量化]
[001259]オリゴ糖調製物のDP2画分を、液体クロマトグラフィーによって単離した。サンプルを水に溶解し、Capcell Pak NH2(Shiseido;250×4、6mm、5μm)カラムを使用し、水/アセトニトリル 35/65のアイソクラティック条件下で1mL/分の流速でLC-MS/MSによって分離した。場合により、クロマトグラフィー分離後、イオン化を促進するために50μLの0.05%NHOHを添加した。アンヒドロDP2含有量は、MS/MS検出によって決定された。MS検出について、ESIプローブがネガティブモードで使用され、MRM法によりターゲット分析が可能になった。図8Aは、LC-MS/MSクロマトグラムの下の領域から濃度までの線形検量線(図8Bに示される)とともに、水中で1~80μg/mLの濃度範囲にわたる実施例9からのオリゴ糖調製物の検出を示す。
[001260]図24A~24C、25A~25C、26A~26C及び27A~27Cは、それぞれ、実施例1、実施例3、実施例4及び実施例7のオリゴ糖調製物おいてLC-MS/MSによって検出されたアンヒドロDP2、アンヒドロDP1及びDP2種を示す。
[実施例15]
[オリゴ糖調製物を含む飼料の調製]
[001261]家禽及びブタ食餌を調製し、オリゴ糖調製物の食餌への組み込みを実証した。様々な成分組成を示す対照飼料及び実施例9のオリゴ糖調製物でそれぞれの対照飼料を増強することによって得られた対応する処理飼料は、以下のように調製された。
[001262]実施例飼料15.1:対照飼料15.1(CTR)は、62%のコーンミール及び32%の大豆ミールを使用して調製した。処理飼料15.1(TRT)は、対照飼料15.1(CTR)を実施例9からのオリゴ糖調製物500mg/kgで増強することによって調製した。処理された食餌について、オリゴ糖をキャリアとしての粉砕した籾殻上で乾燥させ、ペレット化する前に微量成分天秤を使用して粉末をミキサーに添加することにより、オリゴ糖調製物を粉末形態で提供した。
[001263]実施例飼料15.2:対照飼料15.2(CTR)は、62%のコーンミール、3%大豆濃縮物及び26%の大豆ミールを使用して調製した。処理飼料15.2(TRT)は、対照飼料15.2(CTR)を実施例9からのオリゴ糖調製物500mg/kgで増強することによって調製した。処理された食餌について、オリゴ糖をキャリアとしての粉砕した籾殻上で乾燥させ、ペレット化する前に微量成分天秤を使用して粉末をミキサーに添加することにより、オリゴ糖調製物を粉末形態で提供した。
[001264]実施例飼料15.3:対照飼料15.3(CTR)は、52%のコーンミール、6%のコーンスターチ、5%の大豆濃縮物、26%の大豆ミール及び酸化チタンマイクロトレーサーを使用して調製した。処理飼料15.3(TRT)は、対照飼料15.3(CTR)をオリゴ糖調製物500mg/kgで増強することによって調製した。処理された食餌について、オリゴ糖をキャリアとしての粉砕した籾殻上で乾燥させ、ペレット化する前に微量成分天秤を使用して粉末をミキサーに添加することにより、オリゴ糖調製物を粉末形態で提供した。
[001265]実施例飼料15.4:対照飼料15.4(CTR)は、55%のコーンミール及び39%の大豆ミールを使用して調製した。処理飼料15.4(TRT)は、対照飼料15.4(CTR)をオリゴ糖調製物1,000mg/kgで増強することによって調製した。処理された食餌について、オリゴ糖をキャリアとしての粉砕した籾殻上で乾燥させ、ペレット化する前に微量成分天秤を使用して粉末をミキサーに添加することにより、オリゴ糖調製物を粉末形態で提供した。
[001266]実施例飼料15.5:対照飼料15.5(CTR)は、62%のコーンミール、3%大豆濃縮物及び26%の大豆ミールを使用して調製した。処理飼料15.5(TRT)は、対照飼料15.5(CTR)を実施例9からのオリゴ糖調製物500mg/kgで増強することによって調製した。処理された食餌について、ペレット化する前に微量成分天秤を使用して粉末をミキサーに添加することにより、オリゴ糖調製物を粉末形態で提供した。
[001267]実施例飼料15.6:対照飼料15.6(CTR)は、米国の市販のトウモロコシ-大豆幼動物家禽飼料であった。処理飼料15.6(TRT)は、500ppmのオリゴ糖調製物を含有する米国の市販のトウモロコシ-大豆幼動物家禽飼料であった。処理された食餌について、ペレット化する前に微量成分天秤を使用して粉末をミキサーに添加することにより、オリゴ糖調製物を粉末形態で提供した。
[001268]実施例飼料15.7:対照飼料15.7(CTR)は、次の食餌組成の研究用トウモロコシ大豆家禽飼料であった:コーンミール62.39%、大豆ミール31.80%、炭酸カルシウム0.15%、リン酸二カルシウム2.2%、塩化ナトリウム0.15%、DL-メチオニン0.15%、L-リシン0.10%、大豆油2.00%、ビタミンミネラルプレミックス1.00%及びコクシジウム抑制薬0.06%。処理飼料15.7(TRT)は、対照飼料15.7(CTR)を実施例9.1のオリゴ糖調製物1000ppmで補強することによって得た。処理された食餌について、オリゴ糖調製物は、水中の60%シロップとして提供され、ペレット化後の飼料にシロップを噴霧することによって適用された。
[001269]実施例飼料15.8:対照飼料15.8(CTR)は、次の組成の研究用トウモロコシ大豆家禽飼料であった:小麦ミール48.45%、大豆ミール32.00%、ライ麦12%、炭酸カルシウム0.20%、リン酸二カルシウム2.00%、塩化ナトリウム0.20%、DL-メチオニン0.15%、大豆油4.00%及びビタミン-ミネラルプレミックス1.00%。処理飼料15.7(TRT)は、対照飼料15.7(CTR)を実施例9.3のオリゴ糖調製物1000ppmで補強することによって得た。処理された食餌について、オリゴ糖調製物は、水中の60%シロップとして提供され、ペレット化後の飼料にシロップを噴霧することによって適用された。
[001270]当業者によって理解されるように、15.1~15.6は、業界標準レベルの脂肪、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、他の微量栄養素及び供給酵素も含んでいた。場合により、飼料にコクシジウム抑制薬が含まれていたが、抗生物質増殖促進剤の全ての場合で含まれなかった。飼料は、標準的な慣行に従って、マッシュ、ペレット又は砕いた飼料のいずれかとして提供された。
[実施例16]
[飼料サンプルの抽出]
[001271]実施例15の手順に従って調製された飼料は、抽出によって処理された。飼料サンプルはミルで粉砕した。得られた粉砕飼料5グラムを50mLメスフラスコに量り入れ、熱水(約80℃)を添加した。振盪後、混合物を80℃において30分間超音波水浴でインキュベートした。冷却後、溶液を3000xgで20分間遠心分離し、上清を1.2μmフィルター、続いて0.45μmフィルター(場合により0.22μmフィルター)で濾過した。得られた濾過溶液をロータリーエバポレーターで蒸発乾固させた。場合により、代替抽出溶媒として水中の50重量%エタノールを使用して抽出を実施した。いくつかの場合、5,000ダルトンの分子量カットオフメンブレンフィルターを使用して濾過工程を実施した。
[実施例17]
[飼料抽出物の酵素処理]
[001272]実施例16の飼料抽出物を1つ以上の酵素加水分解工程に供して、飼料中において天然に存在するオリゴ糖を消化した。α-アミラーゼ及びアミログリコシダーゼの混合物を使用して、グルコオリゴ糖とデンプンのα(1,4)結合を消化した。インベルターゼ及びα-ガラクトシダーゼを使用して、スクロース、ラフィノース及び他の一般的な繊維糖類を除去した。
[001273]酵素溶液は、以下のようにして調製した:酢酸アンモニウム緩衝液(0.5mMのMgCl2及び200mMのCaCl2を含む0.2M、pH5の酢酸アンモニウム)中800U/mLのアミログルコシダーゼ(A.ニガー(A.niger))36000U/g溶液:酢酸アンモニウム中の800U/mLのα-アミラーゼ(ブタ膵臓)(Megazyme)100000U/gの溶液:酢酸アンモニウム緩衝液中の600U/mLのパン用酵母(S.セレビシエ(S.cerevisiae))由来のインベルターゼ(Sigma)300U/mg溶液:A.ニガー(A.niger)Megazyme由来のα-ガラクトシダーゼ1000U/mL。
[001274]実施例16の乾燥飼料抽出物を10mLの酢酸アンモニウム緩衝液に再懸濁した。50μLのα-アミラーゼ(4U/mL最終)、50μLのアミログルコシダーゼ(4U/mL最終)、50μLのインベルターゼ(3U/mL最終)を添加した。20μLのα-ガラクトシダーゼ(2U/mL最終)を任意選択的に添加した。溶液を60℃で4時間インキュベートした。次いで、消化された抽出物を限外濾過フィルター(Vivaspin Turbo4、5000MWCO、ザルトリウス)で濾過した後、窒素蒸発システムで蒸発乾固させた。酵素消化の変更形態では、上記酵素の1つ以上を組み合わせて使用し、消化期間を4時間から一晩の消化まで変化させた。酵素濃度は上記の負荷の2倍まで変化させ、完全な酵素消化手順を同じ飼料で順番に複数回繰り返した。
Figure 2022506143000010
Figure 2022506143000011
Figure 2022506143000012
[実施例18]
[飼料中のオリゴ糖調製物の検出]
[001275]オリゴ糖調製物の有無を検出するために、実施例15による対照及び処理食餌を評価した。食餌製造後、最終飼料から1kgのサンプルを採取した。飼料の抽出可能な固形分は、実施例16の手順を使用する水抽出によって得られた。得られた抽出物を、実施例14の手順に従って、LC-MS/MSによってアンヒドロDP種の存在について分析した。
[001276]図9は、実施例15.1(CTR)~15.6(CTR)の対照飼料にアンヒドロDP2種が存在しないのに対して、実施例15.1(TRT)~15.6(TRT)の処理飼料にアンヒドロDP2種が存在することを示す。得られたLC-MS/MSクロマトグラムの積分を使用して、最終飼料中の実施例9のオリゴ糖調製物の存在を決定した。具体的には、アンヒドロ-DP2ピークの下の面積が検出限界(又は方法で確立された任意の他の好適なしきい値)を超えた場合、飼料にはそれぞれのオリゴ糖調製物が含まれていると判断された。
[実施例19]
[飼料中のオリゴ糖調製物の定量化]
[001277]最終飼料中のオリゴ糖調製物の濃度を決定するために、実施例15による対照及び処理食餌を評価した。食餌製造後、最終飼料から1kgのサンプルを採取した。飼料の抽出可能な固形分は、実施例16の手順を使用する水抽出によって得られた。得られた抽出物を、実施例14の手順に従って、LC-MS/MSによってアンヒドロDP種の存在について分析し、アンヒドロ-DP2ピークの面積を標準検量線と比較して、飼料中のオリゴ糖調製物の濃度を決定した(表6)。
Figure 2022506143000013
[実施例20]
[アンヒドロサブユニット含有グルコ-オリゴ糖のNMRの特性評価]
[001278]アンヒドロサブユニットを含むグルコ-オリゴ糖調製物を、i)重合度及びii)グルコースユニットのグリコシド結合分布により特性評価した。
[001279]α(1,1)α、α(1,1)β、β(1,1)β、α(1,2)、β(1,2)、α(1,3)、β(1,3)、α(1,4)、β(1,4)、α(1,6)及びβ(1,6)結合の相対モル存在量を、NMR分光法により同定した。アノマープロトンのH NMR化学シフトは次のように決定された:領域d=4.5-5.5ppmが考慮され、C-2からC-6の共有結合の共鳴は約d3.2及び3.9ppmでクラスター化された。C-2でのH原子との結合により、アノマープロトンはダブレットとして現れ、軸方向の位置は赤道位置よりも高い磁場で表示される。糖の立体配座は、隣接するプロトンの結合定数から解明された:赤道-赤道、赤道-軸(小さい結合定数)又は軸-軸(大きい結合定数)。
[001280]グリコシド結合の解明は、13C NMRでも行った。一次、二次、三次及び四次炭素は、プロトンオフオフレゾナンスデカップリング又は分極移動によって区別された。メトキシ基に結合した炭素は、遊離ヒドロキシ基を有する対応する炭素原子よりも低い磁場で共鳴し、軸方向のヒドロキシ基を有する環炭素原子は、一般に、赤道方向のヒドロキシ基を有する対応する炭素よりも高い磁場で吸収する。従って、これらのガイドラインに従い、文献で報告されている類似糖のH及び13Cの両方の化学シフトと比較すると、ほとんどのシグナルが割り当てられている。
[001281]結合分布の決定には、J-RES及びH、13C-HSQCを使用した。いくつかのサンプルについて、HSQC法が優れた性能を示した。各分析について、およそ50mgの凍結乾燥生成物をD2Oに溶解し、5mmNMRチューブに移した。任意の残留触媒又は固形分は、濾過により除去された。NMR実験は、150MHzの炭素ラーモア周波数に対応する600MHzのプロトンで動作するBruker Avance IIINMR分光計で実施された。機器に、極低温で冷却された5mmTCIプローブを取り付けた。全ての実験は298Kで実施される。H NMRスペクトルが記録され、重水素化水(4.75ppm)中で較正された。13C NMRスペクトルは、アセトン(30.9ppm)で較正された。データはTopSpin3.5を使用して取得され、パーソナルコンピューターで実行されているACD/Labsで処理された。
[001282]図10は、溶媒が事前飽和されたアンヒドロサブユニット含有グルコ-オリゴ糖サンプルの代表的な2D-1H JRES NMRスペクトルを提供する。異なるグリコシド結合の割り当ては、表7に従って行われた。
Figure 2022506143000014
[001283]表7で示すように、いくつかのサンプルについて、2D-H JRES NMR分析用に異なる機器を使用して、異なるラボで実施された実験間で不一致が観察された。
[001284]図11は、結合分布に使用される関連する共鳴及び割り当てによるアンヒドロサブユニット含有グルコオリゴ糖サンプルの代表的なH,13C-HSQC NMRスペクトルを提供する。対照的に、H、13C-HSQC NMRによる測定では、表8に示すように、2つの異なるラボと機器間で一貫していることが判明した。
Figure 2022506143000015
[001285]拡散係数、従ってMWにより、拡散秩序化NMR分光法(DOSY)を実施して、異なる種のNMRシグナルを分離した。図12のDOSYスペクトルの上方部分のシグナルは、高DP種に対応し、低DP種は下方に表示される。図12は、表8の3つのアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖のH DOSYスペクトルのオーバーレイを示す。
[実施例21]
[DP1及びDP2画分のセミ分取単離]
[001286]DP1画分の分取単離は、Waters BEH Amide19×150mmカラムを使用した分取HPLCで実施した。移動相として、溶媒Aとして水を使用し、溶媒Bとしてアセトニトリルを使用し、各々0.1%のアンモニアを含んでいた。適用した勾配を表9に示す。収集された8つの分離のDP1画分をプールし、乾燥させ、前述のようにNMR分析のために0.75mlのDOに再溶解した。
[001287]DP2画分の特性評価のために、2段階の精製を行った。第1の工程は、ELSD(蒸発光散乱検出器)を使用して、フラッシュクロマトグラフィーシステムで実施した。2mL(2.65g)のオリゴ糖調製物を、1mLのDMSO、0.5mLの水及び0.5mLのアセトニトリルで希釈した。溶液を混合し、15分間超音波処理した。1mLの溶液をYMC DispoPackAT、NH、球状、25μm、120gカラムに注入した。オリゴ糖調製物は、水中の75%アセトニトリルを40mL/分で使用するアイソクラティックグラジエント法を実行して分離した。DP2含有画分を窒素で乾燥させ、DMSO/水(80:20、v/v)に再溶解させた。
[001288]第2の精製工程では、40°のYMC NH 4.6×250mm(5μm)カラムを備えた分析UPLCシステムを使用した。DP2画分は、アイソクラティックグラジエント(表10)及び1mL/分の流速で精製した。ELSDによる収集をトリガーするために、1:5のこぼれたポストカラムを使用した。12個のクロマトグラフィー分析からのDP2画分をプールし、アセトニトリルを加熱窒素で除去し、残留水を凍結乾燥で除去した。乾燥画分を、その後のLC-MS/MS及びNMR分析のために再溶解させた。
Figure 2022506143000016
Figure 2022506143000017
[実施例22]
[単調に減少するDP分布を有するオリゴ糖調製物の合成]
[001289]330グラムのD-グルコース一水和物及び0.3グラムの(+)-カンファー-10-スルホン酸を、フレックスカップリングを介して高トルクメカニカルミキサーによって提供されるオーバーヘッド機械混合を備えた1リットルの3口フラスコに添加した。フラスコは、反応混合物に挿入されたワンド型熱電対を介した温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器をフラスコに取り付けた。
[001290]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。反応温度が120℃~130℃の間まで上昇すると、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底受けフラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。反応を130℃に維持し、120RPMで60分間混合し、受けフラスコに収集した凝縮物の質量を10分間隔の関数時間として記録した。蒸留水を添加して熱を取り除くことにより反応をクエンチした。生成物の混合物を室温まで冷却した後、生成物のシロップのアリコートを、屈折率によって決定される、約1ブリックスに希釈した。希釈したアリコートを、0.2ミクロンシリンジフィルターを使用してマイクロフィルター処理し、HPLCサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で分析した。SEC分析は、移動相として0.45mL/分の蒸留水を使用して40℃でAgilentPLアクアゲル-OH20カラムを使用し、屈折率検出を備えたAgilent 1100シリーズHPLCで実施した。MW較正までの保持時間は、既知の分子量の標準溶液を使用して実施した。DP平衡定数はK=3.3であると決定され、DP分布は単調に減少していることが判明した。図15及び図16は、HPLC-SECによって決定された、実施例9の異なるオリゴ糖調製物のDP分布の形状を示す。
[実施例23]
[非単調なDP分布を有するオリゴ糖調製物の合成]
[001291]330グラムのD-グルコース一水和物及び0.3グラムの(+)-カンファー-10-スルホン酸を、フレックスカップリングを介して高トルクメカニカルミキサーによって提供されるオーバーヘッド機械混合を備えた1リットルの3口フラスコに添加した。フラスコは、反応混合物に挿入されたワンド型熱電対を介した温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器をフラスコに取り付けた。
[001292]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に135℃に加熱した。反応が130℃で上昇した温度になると、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底収集フラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。反応を135℃に維持し、120RPMで35分間混合した。蒸留水を添加して熱を取り除くことにより反応をクエンチした。生成物の混合物を室温まで冷却した後、生成物のシロップのアリコートを、屈折率によって決定される、約1ブリックスに希釈した。希釈したアリコートを、0.2ミクロンシリンジフィルターを使用してマイクロフィルター処理し、HPLCサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で分析した。SEC分析は、移動相として0.45mL/分の蒸留水を使用して40℃でAgilentPLアクアゲル-OH20カラムを使用し、屈折率検出を備えたAgilent 1100シリーズHPLCで実施した。MW較正までの保持時間は、既知の分子量の標準溶液を使用して実施した。DP分布は、非単調な減少であることが判明した。図16は、DP3含有量がDP2含有量よりも大きく、DP4及びDP5含有量が本質的に等しいことを示す。
[実施例24]
[オリゴ糖調製物のフェドバッチ合成]
[001293]330グラムのD-グルコース一水和物及び0.3グラムの2-ピリジンスルホン酸を、フレックスカップリングを介して高トルクメカニカルミキサーによって提供されるオーバーヘッド機械混合を備えた1リットルの3口フラスコに添加した。フラスコは、反応混合物に挿入されたワンド型熱電対を介した温度制御ユニットによって操作される半球形の電気加熱マントル内に固定した。熱電対の先端を、混合部品の上に数mmのすきまで反応混合物内に存在するように調整した。再循環バス冷却装置によって4℃未満に維持された水-グリコール混合物によって冷却された還流凝縮器をフラスコに取り付けた。
[001294]反応混合物を、80~100rpmの撹拌速度で連続的に混合しながら、徐々に130℃に加熱した。反応温度が120℃~130℃の間まで上昇すると、装置は、還流凝縮器から、氷浴中に配置した丸底受けフラスコを備えた蒸留構成体に切り替えた。反応を、120RPMで130℃に維持し、受けフラスコに収集した凝縮物の質量を20分間隔の関数時間として記録した。210分後、追加の110グラムのD-グルコース一水和物を、反応に添加した。420分後、蒸留水を添加して熱を取り除くことにより反応をクエンチした。生成物の混合物を室温まで冷却した後、生成物のシロップのアリコートを、屈折率によって決定される、約1ブリックスに希釈した。希釈したアリコートを、0.2ミクロンシリンジフィルターを使用してマイクロフィルター処理し、HPLCサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で分析した。SEC分析は、移動相として0.45mL/分の蒸留水を使用して40℃でAgilentPLアクアゲル-OH20カラムを使用し、屈折率検出を備えたAgilent 1100シリーズHPLCで実施した。MW較正までの保持時間は、既知の分子量の標準溶液を使用して実施した。DP平衡定数はK=0.8であると決定され、DP分布は単調に減少していることが判明した。
[実施例25]
[オリゴ糖調製物が給餌された商業用ブロイラー鶏の成長性能]
[001295]ブロイラー鶏を、実施例15.6の食餌で成長させて、動物の成長性能に対するオリゴ糖調製物の効果を測定した。具体的には、可溶性物質添加乾燥蒸留穀物残渣(DDGS)、コクシジウム抑制薬及び標準的な微量栄養素ブレンドを含む商業用トウモロコシ-大豆粕家禽飼料を、業界の慣行及び3段階の給餌プログラムに従って製造した。近似分析により、表11に示すように飼料組成を決定した。
Figure 2022506143000018
[001296]対照(CTR)及び処理(TRT)食餌を実施例15.6に記載される各段階について調製し、ここで、処理食餌は、実施例9.7のオリゴ糖調製物を使用して、処理したショートトン当たり1ポンドで対照食餌を増強することによって調製した。合計で、約50ショートトンの各食餌を製造した。
[001297]孵化の日のHubbard M99×Cobb 500未鑑別ひよこを、商業用の家禽孵化場から入手し、トンネル換気された土床の鶏舎に建設された36フィート×40フィートの囲いにランダムに配置した。合計およそ30,000羽の鳥を配置し、各囲いに同数の鳥を配置した。ハウスの寝床は、上面を新鮮な木の削りくずで覆われた寝わらで構成されていた。標準的な商業環境及び照明プログラムを用いた。動物及び飼育設備は、一般的な健康状態、飼料消費量、給水量及び設備の温度の記録など、毎日検査した。死亡率を毎日記録した。
[001298]奇数番号の囲いの鳥には処理食餌を与え(即ち2ポンド/トン含有量の飼料添加物を含む)、偶数番号の囲いの鳥には対照食餌を与えた。全ての食餌は、各囲いの自動給餌器を介して且つ初日から7日目まで給餌トレイで自由に与えられた。水はニップルの飲用ラインから自由に与えられた。
[001299]幼動物期は0日目から13日目まで、育成期は14日目から27日目まで、中止期は28日目から研究の終わりである31日目であった。囲いごとの鳥の体重は、0日目及び31日目に記録した。消費された飼料の総質量は、各囲いについて記録した。次いで、体重増加量及びFCRを、標準的な業界の慣行に従って各囲いについて決定した。
[001300]31日目に、血液及び盲腸のサンプリングのために、各囲いから6羽のオスの鳥をランダムに選択した。サンプリングされた各鳥の生体重を記録した。血液サンプルを、ウイングパンクチャーによってバキュテイナーチューブに収集し、凝固及び血清分離後に凍結した。次いで、サンプリングされた各鳥を、頸椎脱臼により安楽死させた後、標準的な獣医法を使用して盲腸を摘出した。解剖後、盲腸内容物を15mLのコニカルチューブに移し、盲腸内容物の重量を記録し、内容物を-80℃まで急速冷凍した。
[001301]サンプリングされた鳥の重量から、処理群は11ポイントの体重の増加を示し、P<0.05で有意であった(ANOVAによる)。
[実施例26]
[家禽の盲腸ミクロビオータのショットガン配列決定]
[001302]同定された分類群の相対的存在量は、実施例23の研究から得られた合計96羽のサンプリングされた鳥について決定された。実施例23で得られた各ミクロビオータサンプルについて、盲腸内容物を解凍し、標準的な方法を使用してDNAを抽出した。抽出されたDNAをイルミナHiSeq-X機器で、2×150bpの読み取りで分析した。トリミング(アダプター、BBDuk)、エントロピーフィルタリング(k=5、ウィンドウ=20、最小=50、BBDuk)、品質フィルタリング(平均Q20、BBDuk)、ガルスフィルタリング(Gallus)フィルタリング(Bowtie2)を含む生のシーケンスデータを処理するために、標準的な分析を実施した。MetaPhlAn2(db_v20)データベースに対して分類学的割り当てが行われた。盲腸ミクロビオータは、1サンプル当たり12,230リードの希薄カットオフを使用して、標準の16S rRNAパイプライン(USEARCH及びSILVA(v4)DB)に従って16S rRNA分析(16Sv4 PCR/イルミナMiSeqシーケンシング 2s250bp)によっても評価した。
[実施例27]
[未消化飼料及びオリゴ糖調製物の微生物変換]
[001303]未消化飼料の微生物発酵によって産生された代謝物のプロファイルに対するオリゴ糖調製物の効果を、実施例23のサンプリングされた鳥から得られた家禽盲腸ミクロビオータにおいてex vivoで評価した。
[001304]試験されるオリゴ糖調製物のアリコートを、水中で20重量%のオリゴ糖に希釈し、0.22ミクロンのPESシリンジフィルターを通してマイクロフィルター処理し、嫌気性条件下で脱気した。家禽飼料消化物(模擬盲腸消化物)を調製し、同時に、商業用トウモロコシ大豆ブロイラー飼料のサンプル10gを50mLの水に懸濁し、120℃で5分間オートクレーブ処理を2サイクル行うことにより滅菌し、続いて水性抽出及び再懸濁した。得られた飼料消化物を嫌気性条件下で脱気した。
[001305]抽出した盲腸サンプルを嫌気性条件下で解凍して使用し、15%グリセロールを含むpH7.4のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中の20%w/v懸濁液を調製した。得られた盲腸スラリーを分析して、その系統発生的組成が最初にサンプリングされたミクロビオータ(実施例24で配列決定された)のものを厳密に表していることを確認した。盲腸スラリーは、1サンプル当たり12,230リードの希薄カットオフを使用して、標準の16S rRNAパイプライン(USEARCH及びSILVA(v4)DB)に従って16S rRNA分析(16Sv4 PCR/イルミナMiSeqシーケンシング 2s250bp)によって評価した。門の存在量では、盲腸スラリーは、およそ70%のフィルミクテス門(Firmicutes)、20%のバクテロイデス門(Bacteroidetes)、7%のテネリクテス門(Tenericutes)並びに残部はプロテオバクテリア門(Proteobacteria)、シアノバクテリア門(Cyanobacteria)、アクチノバクテリア門(Actinobacteria)及びウェルコミクロビウム門(Verrucomicrobia)を含むと決定された。
[001306]嫌気性条件下で作業し、懸濁液のアリコートを2,000xgで遠心分離し、上清をピペットで除去し、ペレットを再懸濁して:900mg/Lの塩化ナトリウム、26mg/Lの塩化カルシウム二水和物、20mg/Lの塩化マグネシウム六水和物、10mg/Lの塩化マンガン四水和物、40mg/Lの硫酸アンモニウム、4mg/Lの硫酸鉄七水和物、1mg/Lの塩化コバルト六水和物、300mg/Lの二塩基性リン酸カリウム、1.5g/Lの二塩基性リン酸ナトリウム、5g/Lの重炭酸ナトリウム、0.125mg/Lのビオチン、1mg/Lのピリドキシン、1m/Lのパントテネート、75mg/Lのヒスチジン、75mg/Lのグリシン、75mg/Lのトリプトファン、150mg/Lのアルギニン、150mg/Lのメチオニン、150mg/Lのトレオニン、225mg/Lのバリン、225mg/Lのイソロイシン、300mg/Lのロイシン、400mg/Lのシステイン及び450mg/Lのプロリンの無菌水性混合物からなる最小増殖培地で1%w/vの盲腸スラリーを形成した。
[001307]実施例9の各オリゴ糖調製物について、20重量%のオリゴ糖溶液の25μLアリコート、飼料消化物の225μLアリコート及び250μLの1%盲腸スラリーを、96ウェルディープウェルマイクロタイタープレート(例えば、Costar3958プレート)のウェルに三重にロードした。各プレートには、25μLの水、225μLの飼料消化物及び250μLの1%盲腸スラリーを組み合わせて調製した一連のブランクウェルを入れた。次いで、ロードしたプレートを嫌気性条件下において37℃で45時間インキュベートした。インキュベーション後、ウェルの内容物を1.5mLのエッペンドルフチューブに移し、2000xgで最低5分間マイクロ遠心分離し、得られた上清を回収した。
[実施例28]
[オリゴ糖調製物による有益なSCFAの刺激]
[001308]実施例25からの上清をHPLCによって分析して、それらの短鎖脂肪酸(SCFA)含有量を決定した。酢酸、乳酸、イソ吉草酸、プロピオン酸及び酪酸は、300×7.8mm BioRad HPC-98Hカラム及び0.05%のトリフルオロ酢酸水溶液移動相によるアイソクラティック溶出を用いたAgilent 1100シリーズHPLC機器を使用した高速液体クロマトグラフィーによって決定した。検出は、屈折率及び210nmでのUV吸収によって実施された。分析手順は、分析サンプル中のブチレート、プロピオネート、アセテート、ラクテート及びイソバレレートの総濃度を検出するために実施され、そこでは、移動相は、分析対象の共役塩基の塩又は他のイオン種が、それらの対応する酸として凝集して検出されるように選択された。
[001309]各オリゴ糖調製物について、SCFA産生プロファイルに対するその影響は、各SCFA種の相対濃度を、試験したオリゴ糖調製物と同じマイクロタイタープレート上の飼料消化物対照ウェルで観察された濃度と比較することによって決定した。各ウェル及び各種について、log2(FC)を計算することにより効果を定量化し、これは、分析対象物の濃度と飼料消化対照の濃度の比として決定される倍率変化(FC)の2を底とする対数である。
[001310]オリゴ糖調製物による酪酸及びプロピオン酸の産生における有意な調節が観察された。
[ブチレートの上方調節:]
[001311]実施例9.9のオリゴ糖調製物は、飼料消化対照と比較して、ブチレート産生で10倍の増加、log2(FC)=3.4を示した。効果は、飼料消化培地の複数の調製物を含め、試験したウェルの3分の2以上で10倍の増加が観察されたという点で、実験の複数の複製にわたって一貫していることが判明した。実施例9.8、9.10及び9.11のオリゴ糖調製物についても、ブチレート産生の有意な増加が観察された。
[001312]対照的に、実施例9.7のオリゴ糖調製物は、log2(FC)=0.6で、ブチレート産生のわずかな増加のみを示した。更に、実施例9の手順に従って組成を変えることによって得られた163の他のオリゴ糖調製物は、ブチレートの増加なし、log2(FC)約0又はブチレート産生の減少、log2(FC)<0のいずれかがもたらされることが見出された。
[プロピオネートの上方調節:]
[001313]実施例9.5のオリゴ糖調製物は、飼料消化対照と比較して、プロピオネート産生で7倍超の増加、log2(FC)=2.9を示した。効果は、飼料消化培地の複数の調製物を含め、試験した複数のウェルで7倍の増加が観察されたという点で、実験の複数の複製にわたって一貫していることが判明した。実施例9.3及び9.4のオリゴ糖調製物についても、プロピオネート産生の有意な増加が観察された。
[001314]対照的に、実施例9.7のオリゴ糖調製物は、log2(FC)=0.8で、プロピオネート産生のわずかな増加のみを示した。更に、実施例9の手順に従って組成を変えることによって得られた191の他のオリゴ糖調製物は、プロピオネートの増加なし、log2(FC)約0又はプロピオネート産生の減少、log2(FC)<0のいずれかがもたらされることが見出された。
[実施例29]
[オリゴ糖調製物が給餌された動物のin vivoでのメタボローム解析]
[001315]実施例9.7のオリゴ糖調製物の効果は、実施例24のサンプリングされた盲腸ミクロビオータを使用して、実施例23のブロイラー鶏について、in vivoで評価された。
[001316]各盲腸サンプルについて、内容物を解凍し、盲腸内容物のアリコートをD2Oに添加して、0.1w/v懸濁液を形成した。得られた懸濁液をボルテックス撹拌により均質化し、次いで、14,000rpmで少なくとも5分間遠心分離してペレット化した。上清を抽出し、1D H NMRで分析した。図17は、例示的なNMRスペクトルを提供し、様々な短鎖脂肪酸、ウラシルなどの様々な核酸塩基、トリプトファンなどのアミノ酸及び他のミクロビオーム関連生化学種を含むいくつかの代謝物のピーク割り当てを示す。
[001317]NMRスペクトルで割り当てられたピークの積分を表にした。対比分析は、実施例24のサンプリングされた鳥を2つのコホートにグループ化することによって実施した:(1)対照食餌が給餌された鳥のみを含む対照群;及び(2)処理食餌が給餌された鳥のみを含む、処理群。NMRデータは、極性代謝物の相対的なシフトを決定するために、対照群と処理群との間で対比した。
[001318]非標的化in vivoメタボローム解析は、対照群と比較して処理群で約1.5倍のブチレートのわずかな増加が観察されたという点で、実施例26のex vivoでのSCFA所見と一致していた。
[001319]図18は、PLS-DA分析がMetaboAnalyst 4.0によって評価されたことを示し、これは、NMRによって分析された極性代謝物の重心とクラスター群をプロットし、処理群の鳥と対照群の鳥のメタボロームプロファイルが明確に分離されていることを示す。
[実施例30]
[オリゴ糖調製物に対するSCFA産生の用量反応]
[001320]飼料消化物の質量に対するオリゴ糖調製物の質量の比を、実施例25の微生物変換においてex vivoで変化させ、オリゴ糖比を変化させる用量範囲を測定した。
[001321]試験されるオリゴ糖調製物のアリコートを、水中で20重量%のオリゴ糖まで希釈し、0.22ミクロンのPESシリンジフィルターを通してマイクロフィルター処理し、嫌気性条件下で脱気した。家禽飼料消化物を調製し、同時に、実施例23からの対照飼料のサンプル50gを50mLの水に懸濁し、次いで120℃で5分間オートクレーブ処理を2サイクル行うことにより滅菌し、続いて水性抽出及び再懸濁した。得られた飼料消化物を嫌気性条件下で脱気した。
[001322]実施例23の抽出した盲腸サンプルを嫌気性条件下で解凍して使用し、15%グリセロールを含むpH7.4のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中の20%w/v懸濁液を調製した。嫌気性条件下で作業し、懸濁液のアリコートを2,000gで遠心分離し、上清をピペットで除去し、ペレットを再懸濁して:900mg/Lの塩化ナトリウム、26mg/Lの塩化カルシウム二水和物、20mg/Lの塩化マグネシウム六水和物、10mg/Lの塩化マンガン四水和物、40mg/Lの硫酸アンモニウム、4mg/Lの硫酸鉄七水和物、1mg/Lの塩化コバルト六水和物、300mg/Lの二塩基性リン酸カリウム、1.5g/Lの二塩基性リン酸ナトリウム、5g/Lの重炭酸ナトリウム、0.125mg/Lのビオチン、1mg/Lのピリドキシン、1m/Lのパントテネート、75mg/Lのヒスチジン、75mg/Lのグリシン、75mg/Lのトリプトファン、150mg/Lのアルギニン、150mg/Lのメチオニン、150mg/Lのトレオニン、225mg/Lのバリン、225mg/Lのイソロイシン、300mg/Lのロイシン、400mg/Lのシステイン及び450mg/Lのプロリンの無菌水性混合物で%w/vの盲腸スラリーを形成した。
[001323]試験される各オリゴ糖調製物について、20重量%のオリゴ糖溶液のアリコートを、96ウェルディープウェルマイクロタイタープレート(例えば、Costar 3958プレート)のウェル内の飼料消化物のアリコートと組み合わせた。次いで、ウェルに1%盲腸スラリーのアリコートを接種した。各オリゴ糖について、以下の表12に示すように、オリゴ糖の質量と飼料消化物の質量の比率の範囲を反映する一連のアリコートを調製した。
Figure 2022506143000019
[001324]次いで、ロードしたプレートを嫌気性条件下において37℃で45時間インキュベートした。インキュベーション後、ウェルの内容物を遠心分離し、実施例26の方法に従って、SCFAについて上清をHPLCによって分析した。図19は、SCFAに対するモル%選択性対オリゴ糖調製物によって提供される培地中のモル%炭素対飼料消化物のモル%として測定される用量反応を提供する。明確な非線形用量反応が観察され、オリゴ糖調製物が、ミクロビオータに提供されるオリゴ糖調製物の選択に依存して、SCFAに対する微生物発酵の選択性を調節することを示している。調節効果は、実施例9.3のオリゴ糖調製物と比較して、実施例9.1のオリゴ糖調製物に対して特に強い。
[001325]更に、調節効果は、低用量のオリゴ糖調製物で観察される。例えば、ミクロビオータに利用可能な発酵性炭素のわずか10%~20%がオリゴ糖調製物自体からのものである(即ち発酵性炭素の80%~90%が飼料消化培地からのものである)含有率で、実施例9.1のオリゴ糖調製について、炭素の40%~50%をSCFAに変換した。これは、炭素の100%が実施例9.1のオリゴ糖調製によるものであった場合(すなわち、増殖培地に飼料消化物が存在しなかった場合)と比較され、炭素の約15%のみがSCFAに変換された。
[001326]驚くべきことに、ex vivo増殖で観察されたSCFAの総質量は、オリゴ糖調製物自体の質量からの理論的最大値を超え、オリゴ糖が増殖培地に存在する他の炭素のSCFAへの代謝フラックスを調節するように作用したという明確な証拠を提供した。
[実施例31]
[ミクロフローラ組成の変動に関わらない効果の粘稠度]
[001327]実施例25~26のex vivo発酵を、異なる場所で成長した動物から得られた盲腸ミクロビオータを使用して繰り返した。16S rRNAシーケンスによる分析により、系統発生的組成が実施例25~26の組成と有意に異なることが確認された。1つの盲腸ミクロビオータサンプルについて、フィルミクテス(Firmicutes)の存在量は約65%、バクテロイデス(Bacteroidetes)の存在量は約16%であった。別の盲腸サンプルについて、フィルミクテス(Firmicutes)及びバクテロイデス(Bacteroidetes)の存在量は、両方とも約25%であり、ヘリコバクター(Helicobacter)は5%超であった。
[001328]様々な盲腸ミクロビオータを使用する嫌気性増殖を、実施例25の手順に従ってマイクロタイタープレートで実施し、得られたブチレート及びプロピオネートの濃度を、実施例26の方法を使用するHPLCによって測定した。各オリゴ糖調製物及びSCFAの粘稠度スコアは、対応するSCFAの濃度が、所与のSCFA分析物及びオリゴ糖調製物に関する全て(即ち異なるミクロビオータ接種物全体)のウェルで観察された平均濃度の少なくとも20%であるウェルの割合として決定された。
[001329]ブチレート及びプロピオネートに関する高い粘稠度は、特に実施例9.8のオリゴ糖調製物で観察され、粘稠度スコアは80%~90%の間であった。実施例9からの他のオリゴ糖調製物は、70%を超える粘稠度スコアを示した。実施例9.14のオリゴ糖調製物は、50%未満の粘稠度スコアで、低い粘稠度を示した。
[実施例32]
[オリゴ糖調製物のメタボローム評価]
[001330]実施例9のオリゴ糖調製物のメタボローム効果は、実施例24のサンプリングされた盲腸ミクロビオータを使用して、実施例23のブロイラー鶏について、ex vivoで更に評価された。
[001331]分析した各オリゴ糖について、実施例25の対応する上清およそ10μLを、0.2%ギ酸及び同位体標識された内部標準を含むアセトニトリル/メタノール溶媒90μLで希釈した。得られた希釈液を、逆相HPLC(Waters 150×2mm Atlantis HILICカラム)を使用したLC/MSと、3.5kVでのエレクトロスプレーイオン化を使用したグラジエント溶出及び飛行時間型質量分析(TOF-MS)検出によって分析した。得られたLC/MSデータを処理して、一連の保持時間及び親イオンの分子量ペアを生成した。MW重量データは、メタボロームデータベース(HMDB)[Wishart DS,Tzur D,Knox C,et al.,HMDB:the Human Metabolome Database.Nucleic Acids Res.,35(Database issue),D521-6(2007)]に対して検索され、TICによって測定された、対応するMSピーク強度を有する代謝物のリストを生成した。
[実施例33]
[炎症に関係している代謝物の下方制御]
[001332]実施例29のメタボローム効果の対比分析は、オリゴ糖調製物によって上清をコホートにグループ化し、対照と比較した各分析物の倍率変化(FC)及びlog2(FC)を決定し、次に、オリゴ糖調製物による統計的に有意な減少(log2(FC)<0及びP<0.05、ANOVAによる)についてスクリーニングすることにより実施した。
[001333]実施例9.3のオリゴ糖調製物により、ヒスタミンの有意な減少がもたらされることが見出された。実施例9.6のオリゴ糖調製物も9.7のオリゴ糖調製物もヒスタミンを減少させなかった。
[実施例34]
[微生物のアンモニア産生の下方制御]
[001334]微生物のアンモニア産生に対するオリゴ糖調製物の影響を、実施例25及び27の方法を使用してex vivoで評価した。盲腸ミクロビオータは、増殖に飼料消化物を添加することなく、実施例25の培地上で嫌気的に増殖させた。増殖後、培養物を1.5mLエッペンドルフチューブに移し、4,000xgで10分間遠心分離した。得られた上清の10マイクロリットルを96ウェルプレートのウェルに戻し、酵素アッセイ(Biovision K370-100アンモニアアッセイキット)によるアンモニア分析を実施した。具体的には、各10μLアリコートをアッセイバッファーで50μLに希釈した。アッセイ酵素ミックス、現像液及び変換酵素は、ボルテックス混合で200μLのアッセイバッファーに再懸濁することにより調製した。アッセイマスターミックスは、42μLのアッセイバッファー、2μLのOxiredプローブ、2μLの酵素ミックス、2μLの現像液及び2μLの変換酵素を添加することにより調製した。次いで、50μLのマスターミックスを各ウェルに添加した。プレートをホイルで密閉し、暗所で37℃にて60分間インキュベートした。ODを570nmで読み取り、既知濃度の塩化アンモニウムを使用して作成した標準曲線と比較してアンモニア濃度を決定した。実施例9.7のオリゴ糖調製物について、アンモニアの有意な減少が観察された。
[実施例35]
[オリゴ糖調製物が給餌された子ブタの成長及びサンプリング]
[001335]幼齢ブタを、実施例15の食餌で成長させて、ブタの回腸、盲腸及び糞便のミクロビオームの機能的メタゲノミクスに対するオリゴ糖調製物の効果を決定した。
[001336]初期体重8.54±1.70kgを有する144匹のRedonx Large-White離乳子ブタを、環境管理された部屋の水平陸屋根の囲いで42日間飼育した。動物は、1囲い当たり4匹の動物で、9つの囲いで36匹の子豚という4つの等しい群に割り当てられた。各囲いにはプラスチックでコーティングされた溶接ワイヤーフロアがあり、2つのウォーターニップル及び2つのステンレス鋼の個別化された給餌器が装備されていた。室内の湿度を50%に維持し、温度を最初は27℃に維持して、週に約2℃ずつ21~22℃に下げた。動物の飼料は、表13の食餌構成を使用したNRC(2012)の栄養的推奨事項に従って策定された二相食餌プログラムに従った。
Figure 2022506143000020
[001337]前幼動物食は0日目から14日目まで給餌された。幼動物食は15日目から42日目まで給餌された。全ての食餌は、マッシュ食餌配合物として自由に与えられた。ブタは表14に従った処理群に分類した。
Figure 2022506143000021
[001338]処理群の子ブタの1日当たりの平均体重増加(ADWG)は、494.9g/日増加した対照群と比較して、508.1g/日であると決定された。対照群の飼料要求率は1.781kg/kgであるのに対し、処理群の飼料要求率は1.748であることが判明した。
[実施例36]
[機能的メタゲノミクスに対するオリゴ糖調製物の効果]
[001339]幼齢ブタを、実施例33の一般的なプロトコルに従って囲いで飼育した。ブタを2つの処理群にグループ化した:対照群には15.3(CTR)及び15.5(CTR)の食餌を給餌し;処理群には15.3(CTR)及び15.5(TRT)の食餌を給餌した。各処理群について、13匹の動物をランダムに選択し、安楽死させ、解剖して、回腸、盲腸及び糞便(結腸)のミクロビオータサンプルを取得した。
[001340]69のミクロビオータサンプルをSAMBO DNA抽出により調製し、MetaQuant(MGP)により配列決定した。1サンプル当たり平均21.6Mのクリーンな読み取りが生成された。METEORを使用してマッピング及びカウントを実施した。Bowtie2(同一性95%)を使用したマッピングを実施して、宿主の汚染物質(ブタゲノム)を除去し、得られた配列を9M遺伝子が入ったカスタム遺伝子カタログに対してプロファイリングした(回腸、盲腸及び糞便のミクロビオーム)。MetaOMineRを使用して生物統計分析を実施した。2×10超の高品質の読み取りが得られた。マッピング速度の変動によるバイアスを回避するために、全てのサンプルを10Mのマッピングされたリードにダウンサイズし、遺伝子の長さとシーケンスの深さに従ってFPKMによって遺伝子の存在量を正規化した。
[遺伝子の豊富さ及び機能的メタゲノム解析:]
[001341]サンプルは、処理群及びミクロビオームのタイプ(回腸、盲腸、糞便)に従ってコホートにグループ化され、対比分析が実施されて、異なる遺伝子の数として測定された遺伝子の豊富さの統計的に有意な変化が決定された。処理群の動物は、遺伝子の豊富さで2~5倍の増加を示し、盲腸ミクロビオータではP<0.006、糞便ミクロビオータではP<0.06で有意であった(ウィルコクソン検定)。回腸遺伝子の豊富さの数値的増加も観察された。
[001342]遺伝子は、KEGGデータベース(v82)を使用して注釈が付けられ、内部パイプラインを使用して腸の代謝モジュール(GMM)に従ってグループ化された[Darzi,Y.et al.,The ISME Journal,10,1025-1028(2015)]。対照群と比較して処理群で調節された代謝経路及び機能を決定するために、GMM存在量データに対しする対比分析を実施した。
[001343]図20は、子ブタミクロビオームの機能的メタゲノミクスに対するオリゴ糖調製物の効果を示している。回腸ミクロフローラでは、酢酸生成に関係している経路の統計的に有意な増加が観察された。とりわけ、ペクチン分解及びSCFA産生に関係している経路の統計的に有意な増加が盲腸で観察された。更に、ブチレート及びプロピオネートの産生のためのSCFA経路は、処理群の盲腸ミクロビオータで富んでいた。特に、処理群の動物は、水素代謝とプトレシン分解に関係している盲腸ミクロビオータの代謝経路の統計的に有意な減少を示した。嫌気性脂肪酸のベータ酸化に関係している糞便ミクロビオームの経路も大幅に減少した。
[実施例37]
[健康に関係している代謝物の上方制御]
[001344]実施例31のメタボローム効果の対比分析は、オリゴ糖調製物によって上清をコホートにグループ化し、対照と比較した各分析物の倍率変化(FC)及びlog2(FC)を決定し、次に、オリゴ糖調製物による濃度の統計的に有意な増加(ANOVAで、P<0.05)についてスクリーニングした。
[001345]実施例9.7のオリゴ糖調製物により、ゲンチジン酸、α-テルピネオール、D-リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオールを含む複数の標的代謝物の有意な増加がもたらされることが見出された。対照的に、実施例9.6のオリゴ糖調製物により、これらの代謝物の有意な増加はもたらされなかった。
[001346]実施例9.3のオリゴ糖調製物により、フコシル化ミルクオリゴ糖である2-フコシルラクトースの有意な増加がもたらされた。対照的に、実施例9.7のオリゴ糖調製物により、これらの代謝物の有意な増加はもたらされなかった。
[実施例38]
[生理的気分に関係している代謝物の上方制御]
[001347]実施例31のメタボローム効果の対比分析は、オリゴ糖調製物によって上清をコホートにグループ化し、対照と比較した各分析物の倍率変化(FC)及びlog2(FC)を決定し、次に、オリゴ糖調製物による濃度の統計的に有意な増加(ANOVAで、P<0.05)についてスクリーニングした。
[001348]実施例9.3のオリゴ糖調製物により、神経化学物質ガンマ-アミノ酪酸(GABA)の有意な増加並びに2-アミノイソ酪酸、D-α-アミノ酪酸及び3-アミノイソブタン酸の増加がもたらされた。対照的に、実施例9.6のオリゴ糖調製物も9.7のオリゴ糖調製物もいずれによっても、GABAの有意な増加はもたらされなかった。
[001349]実施例9.3のオリゴ糖調製物も実施例9.6のオリゴ糖調製物もいずれによってもドーパミンは増加しなかったが、実施例9.7のオリゴ糖調製物により、神経化学物質ドーパミンの有意な増加がもたらされた。
[実施例39]
[風味及び肉の品質に関係している代謝物の上方制御]
[001350]実施例31のメタボローム効果の対比分析は、オリゴ糖調製物によって上清をコホートにグループ化し、対照と比較した各分析物の倍率変化(FC)及びlog2(FC)を決定し、次に、オリゴ糖調製物による濃度の統計的に有意な増加(ANOVAで、P<0.05)についてスクリーニングした。
[001351]実施例9.3のオリゴ糖調製物により、風味化合物1-メチルチオプロパン及び2-メチルチオールエタノールの有意な増加がもたらされた。実施例9.7のオリゴ糖調製物により、芳香化合物p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンの有意な増加がもたらされた。
[001352]実施例9.6のオリゴ糖調製物により、風味、香り又は肉の品質を対象とした代謝物のいずれにも有意な増加はもたらされなかった。
[実施例40]
[動物の後腸へのブチレートの標的化送達の方法]
[001353]実施例23~27の結果は、ブロイラー鶏の後腸、例えば、盲腸及び下部消化管へのブチレートの標的化送達のための方法を実証している。実施例9のものなどのオリゴ糖調製物を飼料に組み込んで動物に提供した。ブチレート非含有飼料添加物を飼料自体に組み込んだ。摂取されると、オリゴ糖調製物は、他の未消化の飼料成分(例えば、盲腸消化物)の存在下で腸内ミクロフローラによって処理され、ブチレート種に変換された。
[実施例41]
[動物の後腸への精油の標的化送達の方法]
[001354]実施例41の結果は、ブロイラー鶏の後腸、例えば、盲腸及び下部消化管への精油の標的化送達のための方法を実証している。実施例9のオリゴ糖調製物を飼料に組み込んで動物に提供する。精油非含有飼料添加物を飼料自体に組み込む。摂取されると、オリゴ糖調製物は、他の未消化の飼料成分(例えば、盲腸消化物)の存在下で腸内ミクロフローラによって処理され、D-リナロール、ユーカリプトール及びゲラニオール並びにp-メンタ-1-エン-4-オールを含む精油に変換される。
[実施例42]
[様々な条件にわたるブロイラー鶏の生きた成長性能]
[001355]商業用ブロイラー鶏の生きた成長性能に対するオリゴ糖調製剤の影響は、様々な地域、時期、背景の食餌の種類、鳥の遺伝学及び寝わらの取り扱いやコクシジウム症制御プログラムを含む管理慣行にわたって実施された一連の独立した研究を通じて、in vivoで評価した。各研究では、鳥は1つの対照群と1つ以上の処理した群を含む処理群に分けた。対照群には、バックグラウンド食餌のみを給餌した。処理した群には、実施例9のオリゴ糖調製物の特定用量で補強されたバックグラウンド食餌が給餌された。選択された研究では、比較例として、家禽産業で使用される商業用飼料添加物が含まれている。
[001356]各研究では、鳥は典型的なブロイラーハウスの中にある囲い(各囲いには指定された数(Hd/Rep)の鳥がいた)に収容された。統計的複製は、囲いを処理群にランダムに割り当て、処理ごとに指定された数(Reps/Trt)の複製で実装された。表15は、分析に含まれる各研究のプロトコルの詳細をまとめたものである。
Figure 2022506143000022
[001357]研究結果には、鳥の体重(BW)、飼料摂取量(FI)、飼料要求率(FCR)、パーセント死亡率(頭別)及び死亡体重が含まれていた。囲いは統計単位であった。可能な場合、空間ブロッキングが実装され、処理群がランダムにブロックに分けられた。
[バックグランド食餌:]
[001358]鳥は、35~49日間の総研究期間の間、地元の業界慣行に従った食餌期で給餌された。幼動物期の食餌は、典型的には、鳥の配置から研究15日目まで、くずとして提供された。全ての食餌には抗生物質成長促進剤は含まれなかった。
[001359]幼動物対照食餌構成を表16に示す(NA=サイトからの入手不可)。
Figure 2022506143000023
[001360]育成期の食餌は、16日目から24日目までペレットとして提供された。育成対照食餌構成を表17に示す(NA=サイトからの入手不可)。
Figure 2022506143000024
[001361]仕上げ期食餌は、16日目から24日目までペレットとして提供された。仕上げ対照食餌構成を表18に示す(NA=サイトからの入手不可)。
Figure 2022506143000025
[処理群:]
[001362]各研究について、オリゴ糖調製物と対照食餌の効果を比較するように取り扱い群を設計した。選択された研究では、オリゴ糖調製物の用量反応曲線を評価するために処理群を設計した。最終的なオリゴ糖含有量が指定された用量(乾燥固形分ベースのppmの単位)を達成するように、実施例9からの対応するオリゴ糖調製物の十分な量をブレンドすることにより、処理された食餌を得た。選択された研究では、比較実施例(比較例36)は、市販の全酵母製品(Diamond V XPC Original)によって提供された。表19に示すように処理群を割り当てた。
Figure 2022506143000026
[001363]当技術分野で既知の標準的な装置及び方法を使用して、バックグラウンド食餌及び処理食餌の両方を調製した。処理食餌について、オリゴ糖調製物及び比較生成物は、バックグラウンド食餌の上部に配合され、ミキサーの事前ペレット化に追加された。オリゴ糖の含有は、インフィードアッセイによって確認された。
[生成長期及びサンプリング:]
[001364]飼料及び水は、自由に提供された。商業用照明及び温度プログラムは、対応する地域の地元の業界慣行に従って、各研究で実施した。囲いは毎日検査され、死亡者の数及び体重を研究ログに記録した。獣医の介入は必要なかった。
[001365]各食餌期について、囲いの総体重増加、鳥の開始数と終了数及び総飼料消費量を各囲いについて測定した。各囲いについて、鳥の平均の体重(BW)は、囲いの総重量を計量時の囲い内の鳥の数で割ることによって計算した。各囲いについて、飼料要求率(FCR)は、ある間隔の総飼料摂取量を対応する囲いの総体重増加で割ることによって計算した。FCRは、期間中の死亡者の総重量を加算することにより、死亡率(FCRma)を調節した。囲いの重量の違いを説明するために、FCRmaは、当技術分野で既知の方法を使用して、各囲いの補正されたFCR(cFCR)を得るために共通の体重に補正された。対応する遺伝学の成長日の関数として公開されたBW及びFCRのパフォーマンス目標を使用して、様々な鳥の遺伝学の補正係数を決定した。
[001366]選択された研究では、各囲いから1羽の鳥をランダムに選択し、15日目及び/又は最終研究日のいずれかにサンプリングした。サンプリングされた各鳥について、5mLの血液を翼の静脈から血清バキュテナーに採取した。凝固後、血清を遠心分離によって回収し、除去し、後の処理のためにドライアイス上で凍結した。次いで、サンプリングされた各鳥を、地域の倫理的手順に従って安楽死させ、解剖した。盲腸の内容物を5mLのコニカルチューブに移し、ミクロビオームの全ゲノムシーケンスと盲腸のメタボロミクスのためにすぐにフラッシュ凍結した。回腸組織の小さい切除を行い、RNAを不活性化するために処理して、後の遺伝子発現分析のために凍結した。
[実施例43]
[メタアナリシス]
[001367]実施例42のin vivoでの研究の統計的メタアナリシスを実施して、オリゴ糖飼料添加物及び比較生成物の、対照飼料を給餌した鳥に対する鳥の性能に及ぼす影響を評価した。分析では、ブロックに入れられた研究についての固定効果及びランダムな効果として処理群を使用した混合線形モデルを採用した。統計分析は、Rバージョン3.4.4(2018-03-15)で実施した。結果は最小二乗平均によって評価され、P<0.05で統計的有意性があった。対比較を、テューキーの方法に従って実施し、アルファベットのラベル:a、b、c、d…を割り当てた。テューキーのグループ化ラベルに共通の文字がない処理は、P<0.05での対比較の下で有意に異なった。
[飼料要求率:]
[001368]cFCRの研究効果は、P<0.05で有意であった。オリゴ糖処理は、1250ppmの含有量でcFCRが2.2pt改善された比較実施例と比較して、500ppmの含有量で対照食餌よりもcFCRが少なくとも2.7pt改善された。実施例9.4のオリゴ糖は、500ppmの含有量でcFCRの6.4ポイントの改善をもたらした。cFCRについてのメタアナリシスの結果を表20に示している。
Figure 2022506143000027
[001369]オリゴ糖処理群は、比較実施例である比較例42と比較してより高い粘稠度の効果を示した。複数の研究に含まれる各オリゴ糖について、cFCRに対するその効果の粘稠度は、cFCRの改善の対照に対する所与の値が観察された研究の割合を決定することによって評価された。例えば、500ppmの含有量での実施例9.2のオリゴ糖により、研究の80%で少なくとも3ptのcFCR利益、研究の60%で少なくとも4ptのcFCR利益、研究の40%で少なくとも5ptのcFCR利益及び研究の40%で少なくとも6ptのcFCR利益がもたらされた。1250ppmの含有量での比較例により、研究の25%のみで3ptのcFCR利益がもたらされ、どの研究でも4pt以上のcFCR利益は得られなかった。結果を表21に示す。
Figure 2022506143000028
[001370]cFCRと食餌中のオリゴ糖の含有率との間に明確な用量反応が観察された。実施例9.2のオリゴ糖について、2.4ptのcFCR利益が100ppmの含有量で観察され(P>0.05)、3.7ptのcFCR利益が250ppmの含有量で観察され(P<0.05)、6.4ptのcFCR利益が1000ppmの含有量で観察された(P<0.05)。
[鳥の体重:]
[001371]BWの研究効果は、P<0.05で有意であった。1250ppmの含有量で39.6グラムの体重増加がもたらされた比較実施例に対し、オリゴ糖処理により、500ppmの含有量で対照食餌よりも少なくとも48.9グラムの体重増加がもたらされた。実施例9.5のオリゴ糖は、500ppmの含有量で対照よりも81.8グラムのBW増加がもたらされた。BWのメタアナリシスの結果を表22に示している。
Figure 2022506143000029
[群れの斉一性:]
[001372]500ppmの含有量でオリゴ糖調製物が給餌された鳥は、対照食餌が給餌された鳥と比較して、改善された群れの斉一性を示した。各処理群について、群れの斉一性は、対応する研究の鳥の平均体重周辺の±5%の範囲内にある鳥の体重の割合を計算することによって評価した。全ての研究の平均36.1~36.15で、対照飼料が給餌された鳥の81.7%は、鳥の平均体重の±5%以内に収まったが、実施例9.2のオリゴ糖で処理された飼料が給餌された鳥の91.3%は、鳥の平均体重の±5%以内に収まった。ノンパラメトリックアンサリ・ブラッドレイ(Ansari-Bradley)検定で測定した場合、斉一性効果はP<0.01で有意であった。
[実施例44]
[ルーメンミクロビオームにおけるメタボロームのシフト]
[001373]乳牛におけるルーメンミクロビオームの代謝産出量に対する実施例9のオリゴ糖調製物の調節効果を、in vitroで実証した。朝の給餌前と搾乳直後に商業用乳牛からルーメン液サンプルを収集した。サンプリングされた各動物について、胃管技術[Ramos-Morales E,A Arco-Perez,AI Martin-Garcia,DR Yanez-Ruiz.Animal Feed Science and Technology 198,57-66(2014)]を使用してルーメン液を抽出し、魔法瓶に移した。使用前に液体を濾過し、サンプル収集から30分以内にin vitro実験の接種を行った。
[001374]in vitroバッチ培養インキュベーションは、125mLの血清ボトル内で39℃にて72時間実施した。ボトルは、500mgの50:50オーツ麦干し草濃縮食餌[例えば、Yanez-Ruiz DR,et al.Animal Feed Science and Technology,216,1-18 (2016)を参照されたい]を加えることにより、16.7mLのルーメン液及び33.3mLの嫌気性緩衝液を含む50mLのインキュベーション培養液に調製した。各ボトルの初期pHはおよそ6.2に調整した。ブランクボトルは、食餌濃縮物を省くことにより、各々異なるルーメンサンプルごとに2回ずつ調製した。
[001375]インキュベーションの開始前に、特定の質量のオリゴ糖をボトルに添加することにより、インキュベーションに対するオリゴ糖の影響を評価した。添加したオリゴ糖の質量は、接種物1リットル当たりのマイクロモルの単位で測定される目標用量を得るように選択された。モル量は、単糖ベースで決定された。n=3の異なるルーメンサンプルの各々について、各オリゴ糖処理を3回実施し、対照(オリゴ糖を添加しない)を2回実施した。オリゴ糖処理は6つの用量濃度で分析した:1リットル当たり、0(対照)、10、50、100、250及び500マイクロモル。
[001376]接種後、ボトルをオーブンインキュベーター内のトレイに置き、39℃で72時間維持した。ガス発酵量は、インキュベーション開始後2、4、6、8、12、24、36、48及び72時間で記録した。各ガスの読み取りに続いて、ボトルを穏やかに撹拌した。24時間で、培養液から2mLの液体を収集して、ミクロビオームの代謝物及びアンモニア性窒素を測定した。pHは、較正済みpHプローブを使用して測定した。揮発性脂肪酸(VFAa)は、水素炎イオン化検出器(AutoSystem;Perkin-Elmer Corp.,Shelton,CT,USA)を備えたガスクロマトグラフィーによって分析し、アンモニア性窒素は比色法で分析した。総VFA濃度は、1リットル当たりのミリモルの単位で決定され、アセテート、プロピオネート、イソブチレート、ブチレート、イソバレレート及びバレレートのモル比は、総VFAのモル濃度に対する個々の種のモル濃度の比率として計算した。アセテート/プロピオネートの比は、測定されたアセテート及びプロピオネートの濃度から計算した。
[001377]オリゴ糖処理対対照の効果は、オリゴ糖処理群の固定効果を含むモデルを使用した統計分析によって決定した。動物は実験単位であった。有意な効果が検出された場合、SPSSバージョン21(IBM Corp.,Armonk,NY,USA)を使用したフィッシャーの保護された最小有意差検定によって平均を比較した。P<0.05であれば、統計的に有意であると見なされ、P<0.10で差が出る傾向がある。
[VFAミクロビオーム代謝物:]
[001378]実施例9.2のオリゴ糖について、総VFA産生の数値的増加は、対照と比較して全ての用量レベルで観察された。最大VFA産出量は250μモル/Lの用量で観察された。アセテート産生を増加させるオリゴ糖の明らかな効果(P<0.01)が全ての用量レベルで観察され、250μMの用量レベルでの対照と比較して15%の増加が見られた。酢酸のモル比率も対照と比較して増加した。同様に、プロピオン酸の総モル濃度は、対照と比較して有意に増加した(P<0.05)が、プロピオン酸のモル比率は減少した。決定されたVFAの詳細な内訳を表23に示している。
Figure 2022506143000030
[001379]ミクロビオームの代謝産出量に対するオリゴ糖の触媒効果を観察した。例えば、実施例9.2のオリゴ糖は、10マイクロモル濃度で、ルーメンミクロビオームからのアセテート産生を48.7ミリモルから53.2mMに増加させ、オリゴ糖1モル当たり450モルのアセテートの増加を示唆している。
[pH、アンモニア性窒素及び総ガス産生:]
[001380]総ガス産生の数値的減少が、対照と比較してオリゴ糖処理で観察された。pHは、10~500マイクロモルのオリゴ糖の用量範囲で約0.1pH単位低下し、統計的な傾向を有した(P=0.057)。オリゴ糖調製物での処理の結果としてアンモニア性窒素の増加は観察されなかった。これは、実施例9.2のオリゴ糖への曝露がタンパク質脱アミノ化の増加をもたらさなかったことを示している。
[実施例45]
[牛乳の品質を改善する方法]
[001381]乳牛に、実施例9.2のオリゴ糖調製物の1つ以上を含む食餌を給餌する。ルーメンのアセテート及びプロピオネート産生の増加が観察され、これはアセテートからプロピオネートルーメン濃度への相対的な減少を伴う。処理された動物から得られた牛乳は、オリゴ糖調製物を含まない同様の食餌を与えられた動物から得られた牛乳と比較して、より高い割合の乳固形分を含有する。
[実施例46]
[牛肉の品質を改善する方法]
[001382]肉牛に、飼育場を介して、実施例9.2のオリゴ糖調製物の1つ以上を含む食餌を与える。ルーメンのアセテート及びプロピオネート産生の増加が観察され、これはアセテートからプロピオネートルーメン濃度への相対的な減少を伴う。処理された動物から得られた牛肉は、オリゴ糖調製物を含まない同様の食餌を与えられた動物から得られた牛肉と比較して、より高い割合の霜降りを含有する。
[実施例47]
[反芻動物からの発酵ガス放出を低減する方法]
[001383]ウシ、畜牛又は他の反芻動物に、実施例9.2のオリゴ糖調製物の1つ以上を含む食餌を給餌する。総ルーメン発酵ガス産生及びその結果としての産出量は、オリゴ糖調製物を含まない同様の食餌を給餌された動物と比較して減少する。
[実施例48]
[製造のための複製バッチスケールアップ]
[001384]オリゴ糖調製物の生産規模は、720Lのオーバーヘッド撹拌槽型反応器の生産規模に拡大した。実施例9.2のものから誘導されたスケールアップ手順を使用する12のバッチ反応を、720Lスケールで実施した。得られたオリゴ糖調製物は、バッチ定性化を実施し、プロセスの安定性を評価するために、事前に決定されたQC許容基準に対して特性評価した。
[001385]12のバッチについて、温度、反応時間及び反応圧力などのプロセス条件を、実施例9.2の公称条件の周りの範囲で意図的に変化させて、典型的な製造環境で予想される可能性のあるプロセス条件の合理的な変更形態に対する、結果として得られる生成物の感度を評価する。選択されたバッチについて、in situ粘度プローブを使用して、反応器の内容物の粘度の時間依存性を監視した。特定のバッチでは、反応停止時間は、連続粘度測定に基づく工程内管理(IPC)を採用した。反応物、蒸留水及び発生した凝縮物の分配量を含む材料の量は、反応器及び補助タンク上のロードセルを介した質量又は体積流量及び時間のいずれかによって測定された。
[001386]反応器の生成物の最終含水量は、反応の終了時、即ちpHの中和及び希釈前に、取り出された反応器の内容物の代表的なアリコートについてカールフィッシャー滴定によって測定した。120℃の反応温度で、反応生成物の含水量は、現状のまま、8及び9重量%の水であると決定された。130℃の反応温度で、反応生成物の含水量は、現状のまま、5~7重量%の水であると決定された。
[001387]得られた全てのバッチのオリゴ糖シロップの外観は、カラメルシロップとして目視検査によって決定された。総溶解固形物含有量はカールフィッシャー滴定によって決定され、残留モノマー含有量、MWn及びMWwは、HPLC/GPCクロマトグラフィーによって決定され、pHは較正されたpHメーターによって決定され、アンヒドロDP2含有量はLC-MS/MSによって決定された。表24で示すように、以下のバッチ特性評価データが得られた(N/R=「データ報告なし」)。
Figure 2022506143000031
[実施例49]
[プレバイオティクスに対するイヌにおけるブチレート産生の改善]
[001388]オリゴ糖調製物が腸内ミクロビオームの代謝物に及ぼす影響を飼いイヌ(ケイネス・ファミリアリス(Canis familiaris))で評価した。2つの一般的なプレバイオティクスによって提供される比較例と比較した場合、ブチレート産生の改善が観察された。
[001389]糞便ミクロビオームサンプルは、様々な品種、年齢及び性別の6匹の犬から得られた。収集したサンプルを直ちに凍結し、実施例27及び28の方法を用いた短鎖脂肪酸の産生を評価した。ミクロビオームサンプルは、実施例9.2及び9.3のオリゴ糖調製物並びに2つのプレバイオティクス比較例が提供された場合、有益な短鎖脂肪酸の産生についてex vivoで評価した。
1.比較例2:短鎖フルクト-オリゴ糖(scFOS)プレバイオティクス(Profeed(登録商標)、Beghin Meiji);及び
2.比較例3:トウモロコシ穂軸キシロオリゴ糖(XOS)プレバイオティクス(Longlive Bio-technology,Shandong)。
[001390]図34は、4つの処理群の各々について得られたブチレート及びプロピオネートの濃度を示し、実施例9のオリゴ糖調製物とともに提供されるイヌミクロビオータのための重要な有益な短鎖脂肪酸の優れた産生を示す。改善を確認するために統計分析を行った。例えば、表25に示されるように、実施例9.2のオリゴ糖調製物について、ブチレート産生の増加は、P<0.05で有意であった。
Figure 2022506143000032
[実施例50]
[オリゴ糖調製物のpH調整]
[001391]50重量%の固形分での実施例9.2のオリゴ糖調製物のpHは、オリゴ糖調製物の5.00±0.05グラムのアリコートを1.80±0.02mLの脱イオン水で希釈し、ボルテックス撹拌によって混合して均一な濃度を得ることによって3回測定した。各アリコートのpHは、較正済みpHメーター(VWR,Symphony B30PCI)で測定して、2.4pH単位の平均読み取り値を取得した。
[001392]実施例9.2のオリゴ糖調製物1.2kgに、6.53mLの1.0モル水酸化ナトリウム水溶液を添加した。得られた混合物を激しく混合して、均一なpH調整シロップを達成した。次いで、固形分が50重量%で得られた調整済みシロップのpHを、上記のように3回測定して、平均4.1のpH単位を得た。
[001393]pH調整手順は、様々なスケールでの複製バッチ合成のために繰り返されたが、塩基が生成物であるオリゴ糖組成物に提供される手順に特定の変更形態があった。1つのバッチについて、pH調整は、反応水の希釈前に、反応の最終工程として実施した。別のバッチでは、pH調整は、最初に必要な量の塩基を希釈水に溶解することにより、希釈工程と同時に実施し;従って、塩基と希釈水を一緒に添加して、反応を単一工程でクエンチし、所望のpHで最終シロップを生成した。別のバッチでは、塩基は食品グレードの水酸化ナトリウムペレットとして提供された。別のバッチでは、10ppmの食品グレードのシリコーンエマルション(Dow Xiameter AFE-0100)を、希釈及びpH調整前に、反応に添加した。
[実施例51]
[オリゴ糖調製物のガラス粉末配合物の調製]
[001394]実施例9.1のおよそ50グラムのオリゴ糖調製物を乾燥トレイに分注し、60℃の強制空気対流ヒーターに入れて、カラメル色の脆いガラスを製造した。ガラスを乾燥トレイから取り出し、剪断回転ミルで粉砕して、薄オレンジ色の流動性粉末を得た。粉末の粒径は、ふるい分けにより、100~2000ミクロンとなるように決定し、質量の90%が1350ミクロン未満であった。粗粉砕粉末の真密度は、ヘリウムピクノメトリーによって1.3063g/mLであると決定された。得られた粉末は、流動性であることが観察された。
[001395]ハンマーミルを使用して配合手順を繰り返し、粉末の質量の90%が196ミクロン未満の粒径を示す微細粉末を得た。微細粉砕粉末の真密度は、1.5263g/mLであると決定された。得られた粉末は、安定しておらず、流動性でもなかった。
[001396]2つの温度サイクルプログラムを使用して粉末に対してDSC測定を実施した。第1のプログラムでは、温度を5℃/分の速度で0℃から160℃に上昇させ、次に-5℃/分の速度で0℃にアニーリングして戻し、最後に加熱して160℃まで戻した。第2のプログラムでは、温度を5℃/分の速度で-50℃から50℃に上昇させ、-5℃/分の速度で-60℃にアニーリングしてから、5℃/分の速度で60℃に加熱した。粉末は、5~10重量%の水分の固体の残留含水量に応じて、20~40℃のガラス転移温度を示すことが観察された。
[001397]ミリング配合プロセスを、実施例9.2、実施例9.3、実施例9.4及び実施例9.5のオリゴ糖調製物の各々について繰り返した。粉末は水及びアルコール-水混合物に容易に再溶解したが、アセトン、メタノール及び無水エタノールには不溶性であった。
[実施例52]
[キャリア充填粉末配合物の調製]
[001398]実施例9.2のオリゴ糖調製物の70重量%水性シロップ及び珪藻土の等質量を室温で合わせ、安定な流動性粉末を得た。得られた粉末は、約35重量%の吸着オリゴ糖(乾燥固形分ベース)及び約50重量%のキャリアを含んでいた。粉末の粒径分布をふるい分けによって測定した。粉末の10重量%は290マイクロメートル未満の粒径を示し、粉末の50重量%は511マイクロメートル未満の粒径を示し、粉末の90重量%は886マイクロメートル未満の粒径を示した。標準的な通気及び圧縮性試験を使用して決定されたように、粉末は分離及び凝集に対して安定であった。得られた粉末の真密度は、ヘリウムピクノメトリーによって1.8541g/mLであると測定された。
[001399]キャリア充填配合物を、飼料グレードのシリカを使用して繰り返し、最終粉末に対して少なくとも50重量%のオリゴ糖調製物(乾燥固形分ベース)の負荷を有する、安定な、流動性粉末を得た。得られた粉末の真密度は、1.5562g/mLであると測定された。
[実施例53]
[押出固体形態の調製]
[001400]実施例9.2のオリゴ糖調製物20%をセモリナとブレンドすることにより固体押出生成物を調製し、ジャケット付き二軸染料押出機を通して混合物を配合して、質量の90%が2mm未満の粒径を有する、0.2mm~3.0mmの粒径の流動性粉末を形成した。得られた粉末は、流動性且つ安定であることが観察された。
[実施例54]
[安定な粉末配合物の調製]
[001401]実施例51~53のものを含む固体配合物を評価して、それらの安定性及び吸湿性を決定した。実施例51の粗粉砕粉末が分離に関して不安定であることが観察されたのに対し、実施例52及び53の粉末は分離及び凝集に対して安定であることが観察された。
[001402]試験される各粉末配合物のサンプルを、相対湿度50%及び相対湿度65%の密閉された気候チャンバーに入れ、25℃で最大2週間暴露した。試験されたフォームのうち、いくつかは湿度への暴露時にほとんど又は全く質量増加を示さず、2週間の暴露期間後も流動性を維持した。実施例52の微粉砕された粉末は、湿気に暴露されると不安定であることが見出された。
[実施例55]
[糖調製物における残留触媒の決定]
[001403]オリゴ糖調製物の残留酸触媒をイオンクロマトグラフィーによって決定した。オリゴ糖調製物の粉末配合物(例えば、実施例51に記載されるように得られる)の80~100ミリグラムを正確に1.00ミリリットルに溶解し、必要に応じて遠心分離して粒子を除去した。得られた溶液を、伝導度検出、4x250mmのIon Pac AS19Aカラム、Ion Pac AS19G 50 4x50mmプレカラム及び溶離液として水中のKOHを使用する連続的に再生されたCR-ATCアニオントラップを備えたThermo DionexICS-3000システムを使用して、30℃のイオンクロマトグラフィーで分析した。溶出は、注入後最初の10分間は10mM KOHで行い、続いて25分で55mM KOHまで直線的に増加し、26分で10mM KOHに減少し、プログラムの終わりまで10mM KOHを維持する勾配溶出を行った。
[001404]実施例9.2のオリゴ糖調製物について、残留触媒の濃度は、(+)-カンファー-10-スルホン酸の標準サンプルを使用して生成された標準検量線を参照して決定した。実施例9.2のオリゴ糖調製物の代表的なバッチを分析し、残留触媒濃度を、70重量%のシロップ1グラム当たり0.62mgと決定した。
[実施例56]
[バッチ受容のための残留触媒濃度の定性化]
[001405]実施例55の残留触媒の決定をバッチ受容基準と比較して、更なる使用のためのバッチの適合性を決定した。生成物であるオリゴ糖調製物中の残留触媒濃度の受容限界は、生成物シロップ1グラム当たり1.0mg未満であることが事前に確立されていた。残留触媒の測定値は、生成物シロップ1グラム当たり0.62mgであった。従って、試験されたバッチの受容基準が満たされ、バッチは更なる使用のために受け入れられた。
[実施例57]
[シロップ生成物の配合]
[001406]実施例9.7のオリゴ糖調製物は、実施例50の手順に従って、食品グレードの水酸化ナトリウムでpH4.2にpH調整した。得られたシロップを、不正開封防止キャップ付きの20リットルのカーボイに梱包した。容器に密閉する直前に、500グラムのサンプルを採取し、品質テストを実施した。シロップの総固形分含有量は、FCC APPENDIX X:炭水化物(デンプン、糖及び関連物質):TOTAL SOLIDSの方法に従って、70重量%超であることが確認された。還元糖含有量は、FCC APPENDIX X:炭水化物(デンプン、糖及び関連物質):REDUCING SUGARS ASSAYの方法に従って、乾燥重量基準でD-グルコースとして50%未満であることが確認された。硫酸化灰は、FCC APPENDIX II:物理的試験及び決定:C.OTHERS:RESIDUE ON IGNITION(硫酸化灰)Method II(液体用)の方法を使用して、乾燥重量基準で1%未満であることが確認された。二酸化硫黄含有量は、最適化されたモニエルウィリアムズ法を使用して40mg/kg未満であることが確認された。鉛含有量は、AOAC International Official Method 2013.06の方法を使用して、1mg/kg未満であることが確認された。総好気性プレート数は、CMMEF Chapter 7の方法を使用して、1000cfu/g未満であることが確認された。総酵母及びカビは、AACC International Approved Method 42-50の方法を使用して、100cfu/g未満であることが確認された。大腸菌群は、FDA BAM Chapter 4の方法を使用して、10MPN/g未満であることが確認された。E.コリ(E.coli)は、FDA BAM Chapter 4の方法を使用して、3MPN/g未満であることが確認された。サルモネラ菌(Salmonella)は、FDA BAM Chapter 5の方法に従って、サンプル25グラム当たりで検出されないことが確認された。スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)は、FDA BAM Chapter 12の方法を使用して、10cfu/g未満であることが確認された。色は、目視検査によってカラメル色であることが確認された。容器を密閉し、残りの保持サンプルを凍結し、将来の参照用に保管して、結果のロットに対して分析証明書を発行した。
[実施例58]
[処理飲料水の調製]
[001407]実施例9.7のオリゴ糖調製物250ppmを含有する飲料水を以下のとおり調製した。実施例50のオリゴ糖シロップ37mL及びソルビン酸カリウム40グラムを、55ガロンのブルーポリドラム内の飲料用水道水50ガロンに徐々に添加した。パドルを使用して、溶液を室温において10分間手動で混合した。
[001408]ソルビン酸カリウムを組み込まずにこの方法を繰り返した。
[001409]以上、本発明の好ましい実施形態を図示、説明したが、こうした実施形態は、あくまで例として与えられたものであることが当業者に明らかであろう。本発明は、本明細書内で提供される特定の実施例によって限定されることを意図するものではない。本発明は、前述の本明細書を参照して説明されてきたが、本明細書の実施形態の説明及び図解は、限定的な意味で解釈されることを意味するものではない。当業者であれば、本発明から逸脱することなく多くの変形形態、変更形態及び代替形態が想到されるであろう。更に、本発明の全ての態様は、様々な条件及び変数に依存する、本明細書に記載の特定の描写、構成又は相対的な比率に限定されないことを理解されたい。本発明の実施に際して、本明細書で述べた実施形態に様々な代替形態を用い得ることが理解されるべきである。従って、本発明は、そのような代替形態、修正形態、変形形態又は均等物も包含するものと考えられる。

Claims (323)

  1. 動物の胃腸管における代謝物を調節する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、方法。
  2. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である、請求項1に記載の方法。
  3. 動物の胃腸管における代謝物を調節する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、方法。
  4. 前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)、シグナル伝達因子又は窒素代謝物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、ギ酸、プロピオン酸若しくは酪酸又はその塩若しくはエステルである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記代謝物は、酪酸、イソ酪酸、プロピオン酸、ブチレート、プロピオネート、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記胃腸サンプルは、胃腸組織の生検材料、糞便サンプル、ルーメンサンプル又は総排泄腔スワブである、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記胃腸組織は、盲腸組織又は回腸組織である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記胃腸サンプルは、ルーメン液サンプルである、請求項8に記載の方法。
  11. 前記サンプルを入手することを更に含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルを検出することを更に含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルを検出することを更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ又は6つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ若しくは6つ又はそれを超える代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する、請求項1若しくは2又は4~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加と比較してより大きい増加である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する、請求項3又は4~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記代謝物は、前記動物の健康に有益である、請求項16~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有益である、請求項16~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)又はシグナル伝達因子である、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である、請求項21に記載の方法。
  23. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸若しくはイソ酪酸又はその塩若しくはエステルである、請求項22に記載の方法。
  24. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、プロピオン酸又はその塩若しくはエステル(例えば、プロパノエート)である、請求項23に記載の方法。
  25. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項24に記載の方法。
  26. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む、請求項24に記載の方法。
  27. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項24に記載の方法。
  28. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む、請求項24に記載の方法。
  29. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酪酸又はその塩若しくはエステル(例えば、ブタノエート)である、請求項23に記載の方法。
  30. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、スクロース及びラクトースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項29に記載の方法。
  31. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、スクロース及びラクトースを含むオリゴ糖を含む、請求項29に記載の方法。
  32. 前記合成オリゴ糖調製物は、スクロースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる、請求項29に記載の方法。
  33. 前記合成オリゴ糖調製物は、スクロースを含むオリゴ糖を含む、請求項29に記載の方法。
  34. 前記合成オリゴ糖調製物は、スクロース及びグルコースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項29に記載の方法。
  35. 前記合成オリゴ糖調製物は、スクロース及びグルコースを含むオリゴ糖を含む、請求項29に記載の方法。
  36. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びラクトースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項29に記載の方法。
  37. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース及びラクトースを含むオリゴ糖を含む、請求項29に記載の方法。
  38. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる、請求項29に記載の方法。
  39. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む、請求項29に記載の方法。
  40. 前記代謝物は、オリゴ糖である、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記オリゴ糖は、2’-フコシルラクトース(2FL)である、請求項40に記載の方法。
  42. 前記代謝物は、アルコールである、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記代謝物は、1-メチルチオプロパノール又は2-メチルチオエタノールである、請求項42に記載の方法。
  44. 前記代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタンである、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項40~44のいずれか一項に記載の方法。
  46. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む、請求項40~44のいずれか一項に記載の方法。
  47. 前記代謝物は、神経伝達物質である、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  48. 前記神経伝達物質は、アミノ酸、ガス状伝達物質、モノアミン、微量アミン、ペプチド、プリン又はカテコールアミンである、請求項47に記載の方法。
  49. 前記神経伝達物質は、グルタメート、アスパルテート、D-セリン、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン、ドーパミン(DA)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン;NE、NA)、エピネフリン(アドレナリン)、ヒスタミン、セロトニン(SER、5-HT)、フェネチルアミン、N-メチルフェネチルアミン、チラミン、3-ヨードチロナミン、オクトパミン、トリプタミン、オキシトシン、ソマトスタチン、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン、アセチルコリン(ACh)又はアナンダミドである、請求項47に記載の方法。
  50. 前記神経伝達物質は、ドーパミンである、請求項49に記載の方法。
  51. 前記神経伝達物質は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である、請求項49に記載の方法。
  52. 前記代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記ジペプチドは、カルノシン、アンセリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、Val-Tyr、Ala-Gln又はGly-Tyrである、請求項52に記載の方法。
  54. 前記脂肪族アルコールは、tert-ブチルアルコール、tert-アミルアルコール、3-メチル-3-ペンタノール、1-ヘプタノール(エナントアルコール)、1-オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、1-デカノール(デシルアルコール、カプリンアルコール)、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール(1-n-ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、オレイルアルコール(1-オクタデセノール)、ノナデシルアルコール(1-ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1-ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、エルシルアルコール(cis-13-ドコセン-1-オール)、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、セリルアルコール(1-ヘキサコサノール)、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、1-ドトリアコンタノール(ラクセリルアルコール)又はゲジルアルコール(1-テトラトリアコンタノール)である、請求項52に記載の方法。
  55. 前記テルペノイドは、ヘミテルペノイド、モノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、セスタテルペノイド、トリテルペノイド、テトラテルペノイド、ポリテルペノイドである、請求項52に記載の方法。
  56. 前記代謝物は、ジヒドロキシ安息香酸である、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸、2-ピロカテキン酸、β-レソルシル酸、γ-レソルシル酸、プロトカテク酸又はα-レソルシル酸である、請求項56に記載の方法。
  58. 前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸である、請求項57に記載の方法。
  59. 前記代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記代謝物は、脂肪酸である、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記代謝物は、揮発性脂肪酸である、請求項60に記載の方法。
  62. 前記脂肪酸は、アセテート、プロピオネート、ブチレート、イソ-ブチレート、バレレート又はイソ-バレレートである、請求項60又は61に記載の方法。
  63. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる、請求項47~62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む、請求項47~62のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する、請求項1若しくは2又は4~15のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である、請求項65に記載の方法。
  67. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する、請求項3又は4~15のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記代謝物は、前記動物の健康に有害である、請求項65~67のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有害である、請求項65~68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記代謝物は、炎症促進性代謝物である、請求項65~69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記炎症促進性代謝物は、ヒスタミン、3-ヒドロキシキヌレニン(3-HK)、3-ヒドロキシアントラニル酸(3-HAA)、キノリン酸(QA)、ジヒドロキシオクタデカ-12-エン酸、コレート、メチルマロネート、n-アセチルムラメート、ラクトビオネート若しくはマルトトリオース、オルニチン又はタウリンである、請求項70に記載の方法。
  72. 前記炎症促進性代謝物は、ヒスタミンである、請求項71に記載の方法。
  73. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むか又はそれらからなるオリゴ糖を含むか又はそれらからなる、請求項70~72のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコース、ガラクトース及びマンノースを含むオリゴ糖を含む、請求項70~72のいずれか一項に記載の方法。
  75. 前記代謝物は、窒素代謝物である、請求項65~69のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである、請求項75に記載の方法。
  77. 前記窒素代謝物は、アンモニアである、請求項76に記載の方法。
  78. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むか又はそれからなるオリゴ糖を含むか又はそれからなる、請求項75~77のいずれか一項に記載の方法。
  79. 前記合成オリゴ糖調製物は、グルコースを含むオリゴ糖を含む、請求項75~77のいずれか一項に記載の方法。
  80. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、分光法と組み合わせたクロマトグラフィー法によって決定される、請求項1~79のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記クロマトグラフィー法は、ガスクロマトグラフィー法又は液体クロマトグラフィー法である、請求項80に記載の方法。
  82. 前記分光法は、核磁気共鳴スペクトル(NMR)法である、請求項80又は81に記載の方法。
  83. 前記核磁気共鳴スペクトル(NMR)法は、H-NMRを含む、請求項82に記載の方法。
  84. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する、請求項1~15又は84のいずれか一項に記載の方法。
  86. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する、請求項1~15又は84若しくは85のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項16~64のいずれか一項に記載の方法。
  88. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加する、請求項16~64又は87のいずれか一項に記載の方法。
  89. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加する、請求項16~64又は86~88のいずれか一項に記載の方法。
  90. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項65~79のいずれか一項に記載の方法。
  91. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する、請求項65~79又は90のいずれか一項に記載の方法。
  92. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する、請求項65~79又は90若しくは91のいずれか一項に記載の方法。
  93. 前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される、請求項1~92のいずれか一項に記載の方法。
  94. 前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される、請求項1~93のいずれか一項に記載の方法。
  95. 前記投与は、前記栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む、請求項1~94のいずれか一項に記載の方法。
  96. 前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する、請求項95に記載の方法。
  97. 前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~96のいずれか一項に記載の方法。
  98. 前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~97のいずれか一項に記載の方法。
  99. 前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項98に記載の方法。
  100. 前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~99のいずれか一項に記載の方法。
  101. 前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~100のいずれか一項に記載の方法。
  102. 前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の体重と比較して増加した体重を有する、請求項1~101のいずれか一項に記載の方法。
  103. 前記動物の前記体重は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する、請求項102に記載の方法。
  104. 前記体重の増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい増加である、請求項102又は103に記載の方法。
  105. 前記動物の前記体重は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する、請求項104に記載の方法。
  106. 前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の飼料効率と比較して増加した飼料効率を有する、請求項1~105のいずれか一項に記載の方法。
  107. 前記動物の前記飼料効率は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記飼料効率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する、請求項106に記載の方法。
  108. 前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい増加である、前記飼料効率の増加を有する、請求項1~107のいずれか一項に記載の方法。
  109. 前記動物の前記飼料効率の増加は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記体重と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%増加する、請求項108に記載の方法。
  110. 前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物のFCRと比較して減少した飼料要求率(FCR)を有する、請求項1~109のいずれか一項に記載の方法。
  111. 前記動物の前記飼料要求率は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物の投与前の前記動物の前記飼料要求率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%減少する、請求項110に記載の方法。
  112. 前記動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較してより大きい減少である、前記飼料要求率の減少を有する、請求項110に記載の方法。
  113. 前記動物の前記飼料要求率は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された前記同等の対照動物の前記飼料要求率と比較して、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、5%、7%、8%、9%又は10%減少する、請求項112に記載の方法。
  114. 前記動物の平均余命又は生存率は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物と比較して増加する、請求項1~113のいずれか一項に記載の方法。
  115. 投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす、請求項1~114のいずれか一項に記載の方法。
  116. 投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物の投与前の前記動物と比較して、a)改善された栄養吸収、b)改善されたミトコンドリア機能、c)改善された肝機能、d)改善された腎機能、e)改善された社交性、f)改善された生理的気分、g)改善されたエネルギー、h)改善された満腹感;及びi)改善された警戒感の少なくとも1つをもたらす、請求項1~115のいずれか一項に記載の方法。
  117. 投与は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、前記動物に由来する肉の改善された品質をもたらす、請求項1~116のいずれか一項に記載の方法。
  118. 投与は、a)前記動物の肉の向上した色、b)前記動物の肉の向上した風味、及びc)前記動物の肉の向上した柔らかさの少なくとも1つをもたらす、請求項117に記載の方法。
  119. 動物の糞便の質を改善する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を前記動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物と比較して、前記動物からの糞便サンプルの改善された粘稠度、前記動物からの糞便サンプルにおける1つ以上の微生物種の減少したレベル又は前記動物からの糞便サンプルの低減した臭気を示す、方法。
  120. 前記投与は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物と比較して、前記動物からの糞便サンプルの改善された粘稠度、前記動物からの糞便サンプルにおける1つ以上の微生物種の減少したレベル又は前記動物からの糞便サンプルの低減した臭気の少なくとも1つ、2つ又は3つをもたらす、請求項119に記載の方法。
  121. 前記動物からの糞便サンプルの粘稠度は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物からの糞便サンプルの粘稠度と比較して増加する、請求項119又は120に記載の方法。
  122. 前記動物からの糞便サンプルの粘稠度は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物からの糞便サンプルの粘稠度と比較して増加する、請求項119~121のいずれか一項に記載方法。
  123. 前記動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルと比較して減少する、請求項119~121のいずれか一項に記載の方法。
  124. 前記動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物からの糞便サンプルからの少なくとも1つの臭気放出のレベルと比較して減少する、請求項119~123のいずれか一項に記載の方法。
  125. 前記動物からの糞便サンプルにおける少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された動物の糞便サンプルにおけるレベルと比較してより低い、請求項119~124のいずれか一項に記載の方法。
  126. 前記動物からの糞便サンプルにおける少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記動物からの糞便サンプルにおけるレベルと比較してより低い、請求項119~125のいずれか一項に記載の方法。
  127. 前記微生物種は、前記動物にとって病原性である、請求項126に記載の方法。
  128. 前記微生物種は、趾蹠疾患に関係している、請求項126又は127に記載の方法。
  129. 前記趾蹠疾患は、趾蹠皮膚炎である、請求項128に記載の方法。
  130. 前記微生物種は、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する、請求項126~129のいずれか一項に記載の方法。
  131. 前記微生物種は、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する、請求項126~129のいずれか一項に記載の方法。
  132. 前記微生物種は、ヘリコバクター(Helicobacter)属、エシェリキア(Escherichia)属、サルモネラ(Salmonella)属、ビブリオ(Vibrio)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属又はエルシニア(Yersinia)属に属する、請求項126~131のいずれか一項に記載の方法。
  133. 前記微生物種は、ヘリコバクター・プルロム(Helicobacter pullorum)、プロテオバクテリア・ジョンソニー(Proteobacteria johnsonii)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、カンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)、ラクトバチルス・クリスパトゥス(Lactobacillus crispatus)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、エンテロコッカス・フィカリス(Enterococcus faecalis)、スタフィロコッカス・アグネティス(Staphylococcus agnetis)、エンテロコッカス・ヒラエ(Enterococcus hirae)、スタフィロコッカス・レンタス(Staphylococcus lentus)又はスタフィロコッカス・シミュランス(Staphylococcus simulans)からなる群から選択される、請求項126~132のいずれか一項に記載の方法。
  134. 前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、請求項126~133のいずれか一項に記載の方法。
  135. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である、請求項134に記載の方法。
  136. 前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、請求項126~135のいずれか一項に記載の方法。
  137. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する、請求項126~136のいずれか一項に記載の方法。
  138. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である、請求項137に記載の方法。
  139. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する、請求項134~138のいずれか一項に記載の方法。
  140. 前記代謝物は、窒素代謝物である、請求項137~139のいずれか一項に記載の方法。
  141. 前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである、請求項140に記載の方法。
  142. 前記代謝物は、アンモニアである、請求項141に記載の方法。
  143. 前記代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である、請求項137~139のいずれか一項に記載の方法。
  144. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項134~136のいずれか一項に記載の方法。
  145. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する、請求項134~136又は144のいずれか一項に記載の方法。
  146. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する、請求項134~136又は144若しくは145のいずれか一項に記載の方法。
  147. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項137~143のいずれか一項に記載の方法。
  148. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する、請求項137~143又は147のいずれか一項に記載の方法。
  149. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する、請求項137~143又は147若しくは148のいずれか一項に記載の方法。
  150. 動物における趾蹠疾患の重症度を予防又は低減する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を前記動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物からの糞便サンプルにおける、趾蹠疾患と関係している少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの糞便サンプルにおける、趾蹠疾患と関係している前記少なくとも1つの微生物種のレベルと比較して減少する、方法。
  151. 前記動物からの糞便サンプルにおける前記少なくとも1つの微生物種の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの糞便サンプルにおける前記少なくとも1つの微生物種の減少と比較してより大きい減少である、請求項150に記載の方法。
  152. 動物における趾蹠疾患の重症度を予防又は低減する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を前記動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物からの糞便サンプルにおける、趾蹠疾患と関係している少なくとも1つの微生物種のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの糞便サンプルにおける、趾蹠疾患と関係している前記少なくとも1つの微生物種のレベルと比較して減少する、方法。
  153. 前記趾蹠疾患は、趾蹠皮膚炎である、請求項150又は152のいずれか一項に記載の方法。
  154. 前記少なくとも1つの微生物種は、古細菌、細菌、原生動物、ウイルス、バクテリオファージ、寄生生物又は真菌である、請求項150~153のいずれか一項に記載の方法。
  155. 前記微生物種は、細菌である、請求項154に記載の方法。
  156. 前記少なくとも1つの微生物種は、グラム陽性菌である、請求項155に記載の方法。
  157. 前記グラム陽性菌は、球菌である、請求項156に記載の方法。
  158. 前記グラム陽性菌は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、エンテロコッカス・フィカリス(Enterococcus faecalis)、スタフィロコッカス・アグネティス(Staphylococcus agnetis)、エンテロコッカス・ヒラエ(Enterococcus hirae)、スタフィロコッカス・レンタス(Staphylococcus lentus)又はスタフィロコッカス・シミュランス(Staphylococcus simulans)である、請求項157に記載の方法。
  159. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの微生物種を生成するのに十分な量で投与される、請求項150~158のいずれか一項に記載の方法。
  160. 前記少なくとも1つの微生物種の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する、請求項150~159のいずれか一項に記載の方法。
  161. 前記少なくとも1つの微生物種の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する、請求項137~143又は147若しくは148のいずれか一項に記載の方法。
  162. 前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、請求項150~161のいずれか一項に記載の方法。
  163. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記増加又は減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の増加又は減少と比較してより大きい増加又は減少である、請求項162に記載の方法。
  164. 前記動物からの胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加又は減少する、請求項150~163のいずれか一項に記載の方法。
  165. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する、請求項162~164のいずれか一項に記載の方法。
  166. 前記動物からの前記胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の前記減少は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物の減少と比較してより大きい減少である、請求項165に記載の方法。
  167. 前記胃腸サンプルにおける少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照動物からの胃腸サンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して減少する、請求項150~166のいずれか一項に記載の方法。
  168. 前記代謝物は、窒素代謝物である、請求項165~167のいずれか一項に記載の方法。
  169. 前記窒素代謝物は、アンモニア、トリメチルアミン、インドール又はp-クレゾールである、請求項168に記載の方法。
  170. 前記代謝物は、アンモニアである、請求項169に記載の方法。
  171. 前記代謝物は、揮発性アミン、チオール又は硫化物である、請求項165~167のいずれか一項に記載の方法。
  172. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加又は減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項162~164のいずれか一項に記載の方法。
  173. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加又は減少する、請求項162~164又は172のいずれか一項に記載の方法。
  174. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加又は減少する、請求項162~164又は172若しくは173のいずれか一項に記載の方法。
  175. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記減少したレベルの前記少なくとも1つの代謝物を生成するのに十分な量で投与される、請求項165~171のいずれか一項に記載の方法。
  176. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%減少する、請求項165~171又は175のいずれか一項に記載の方法。
  177. 前記少なくとも1つの代謝物の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍減少する、請求項165~171又は175若しくは176のいずれか一項に記載の方法。
  178. 動物の胃腸管における標的コンパートメントに代謝物を標的化する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記動物に前記投与する前の前記動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する、方法。
  179. 動物の胃腸管における標的コンパートメントに代謝物を標的化する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける少なくとも1つの代謝物のレベルは、前記合成オリゴ糖調製物を含まない栄養組成物を投与された同等の対照動物からの前記標的胃腸コンパートメントのサンプルにおける前記少なくとも1つの代謝物のレベルと比較して増加する、方法。
  180. 前記胃腸コンパートメントは、後腸の一部である、請求項178又は179に記載の方法。
  181. 前記後腸の一部は、盲腸である、請求項180に記載の方法。
  182. 前記後腸の一部は、下部消化管である、請求項180に記載の方法。
  183. 前記後腸の一部は、上行結腸である、請求項180に記載の方法。
  184. 前記代謝物は、前記動物の健康に有益である、請求項178~183のいずれか一項に記載の方法。
  185. 前記代謝物は、前記動物の胃腸の健康に有益である、請求項178~184のいずれか一項に記載の方法。
  186. 前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸、ポリフェノール、アミノ酸、神経伝達物質(若しくはその前駆体)又はシグナル伝達因子である、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  187. 前記代謝物は、短鎖脂肪酸(SCFA)である、請求項186に記載の方法。
  188. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸若しくはイソ酪酸又はその塩若しくはエステルである、請求項187に記載の方法。
  189. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、プロピオン酸又はその塩若しくはエステル(例えば、プロパノエート)である、請求項188に記載の方法。
  190. 前記短鎖脂肪酸(SCFA)は、酪酸又はその塩若しくはエステル(例えば、ブタノエート)である、請求項188に記載の方法。
  191. 前記代謝物は、オリゴ糖である、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  192. 前記オリゴ糖は、2’-フコシルラクトース(2FL)である、請求項191に記載の方法。
  193. 前記代謝物は、アルコールである、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  194. 前記代謝物は、1-メチルチオプロパノール又は2-メチルチオエタノールである、請求項193に記載の方法。
  195. 前記代謝物は、1-メチルチオプロパン又は2-メチルチオールエタンである、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  196. 前記代謝物は、神経伝達物質である、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  197. 前記神経伝達物質は、アミノ酸、ガス状伝達物質、モノアミン、微量アミン、ペプチド、プリン又はカテコールアミンである、請求項196に記載の方法。
  198. 前記神経伝達物質は、グルタメート、アスパルテート、D-セリン、γ-アミノ酪酸(GABA)、グリシン、ドーパミン(DA)、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン;NE、NA)、エピネフリン(アドレナリン)、ヒスタミン、セロトニン(SER、5-HT)、フェネチルアミン、N-メチルフェネチルアミン、チラミン、3-ヨードチロナミン、オクトパミン、トリプタミン、オキシトシン、ソマトスタチン、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン、アセチルコリン(ACh)又はアナンダミドである、請求項196に記載の方法。
  199. 前記神経伝達物質は、ドーパミンである、請求項198に記載の方法。
  200. 前記神経伝達物質は、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)である、請求項198に記載の方法。
  201. 前記代謝物は、ジペプチド、脂肪族アルコール又はテルペノイドである、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  202. 前記ジペプチドは、カルノシン、アンセリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、Val-Tyr、Ala-Gln又はGly-Tyrである、請求項201に記載の方法。
  203. 前記脂肪族アルコールは、tert-ブチルアルコール、tert-アミルアルコール、3-メチル-3-ペンタノール、1-ヘプタノール(エナントアルコール)、1-オクタノール(カプリルアルコール)、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、1-デカノール(デシルアルコール、カプリンアルコール)、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ヘプタデシルアルコール(1-n-ヘプタデカノール、ヘプタデカノール)、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、オレイルアルコール(1-オクタデセノール)、ノナデシルアルコール(1-ノナデカノール)、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘネイコシルアルコール(1-ヘネイコサノール)、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、エルシルアルコール(cis-13-ドコセン-1-オール)、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、セリルアルコール(1-ヘキサコサノール)、1-ヘプタコサノール、モンタニルアルコール、1-ノナコサノール、ミリシルアルコール、1-ドトリアコンタノール(ラクセリルアルコール)又はゲジルアルコール(1-テトラトリアコンタノール)である、請求項201に記載の方法。
  204. 前記テルペノイドは、ヘミテルペノイド、モノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、セスタテルペノイド、トリテルペノイド、テトラテルペノイド、ポリテルペノイドである、請求項201に記載の方法。
  205. 前記代謝物は、ジヒドロキシ安息香酸である、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  206. 前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸、2-ピロカテキン酸、β-レソルシル酸、γ-レソルシル酸、プロトカテク酸又はα-レソルシル酸である、請求項205に記載の方法。
  207. 前記ジヒドロキシ安息香酸は、ゲンチジン酸である、請求項206に記載の方法。
  208. 前記代謝物は、p-メンタ-1-エン-4-オール並びに化合物1-ニトロヘプタン、オクタナール、2-オクタノン及び2,3-ヘプタンジオンである、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  209. 前記代謝物は、脂肪酸である、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  210. 前記代謝物は、揮発性脂肪酸である、請求項209に記載の方法。
  211. 前記脂肪酸は、アセテート、プロピオネート、ブチレート、イソ-ブチレート、バレレート又はイソ-バレレートである、請求項209又は210に記載の方法。
  212. 前記代謝物は、酪酸、イソ酪酸、プロピオン酸、ブチレート、プロピオネート、酢酸、乳酸、吉草酸、イソ吉草酸、アミノ-SCFA、チオエート、テルペノイド、a-テルペノイド、精油、ベタゾール、ミルクオリゴ糖、フコシル化オリゴ糖、2’-フコシルラクトース(2FL)、シアル化オリゴ糖、ステロイド、アナミン、トリメチルアミン、アンモニア、インドール、インドキシルサルフェート、炎症促進性代謝物、ヒスタミン、リポ多糖、ベタゾール、ガンマ-アミノ酪酸(GABA)、リナロール、ユーカリプトール、ゲラニオール、ジペプチド、脂肪族アルコール、p-クレゾール、硫化物、硫化水素、揮発性アミン、チオール、ドーパミン、アミノインドール、脂溶性代謝物、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン、2-メチルチオエタノール、3-メチル-2-ブタノン、3-メチルブタナール、ペンタナール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、(E)-2-ペンテナール、1-ペンタノール、(E)-2-デセナール、ヘキサナール、(E)-2-ヘキセナール、1-ヘキサノール、ヘプタナール、スチレン、オキシム-、メトキシ-フェニル-ブチロラクトン、(E)-2-ヘプテナール、ベンズアルデヒド、ジメチルトリスルフィド、1-ヘプタノール、オクタナール、1-オクテン-3-オン、1-オクテン-3-オール、(E,E)-2,4-ヘプタジエナール、2-アセチルチアゾール、D-リモネン、4-エチルシクロヘキサノール、2,4-ジメチル-シクロヘキサノール、(E)-2-オクテナール、ベンゼンアセトアルデヒド、1-オクタノール、2-ブチル-シクロヘキサノン、4-(ベンゾイルオキシ)-(E)-2-オクテン-1-オール、1-オクタノール、オクタデカン酸、エテニルエステル、ノナナール、(E)-2-ノネン-1-オール、3-オクタデシン、シクロオクタンメタノール、ドデカナール、(E)-2-ノネナール、2,6/3,5-ジメチルベンズアルデヒド、1-ノナノール、2-n-ヘプチルフラン、cis-4-デセナール、デカナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、1,3-ヘキサジエン、3-エチル-2-メチル-2-ノネナール、(E)-2-ウンデセナール、trans-3-ノネン-2-オン、2,5-フランジオン、3-ドデセニル-trans-2-ウンデセン-1-オール又はエイコサン酸である、請求項178~185のいずれか一項に記載の方法。
  213. 前記動物は、家禽、水産物、ヒツジ、ウシ、畜牛、水牛、バイソン、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ロバ、ラクダ、ウマ、ハト、フェレット、アレチネズミ、ハムスター、マウス、ラット、魚又は鳥である、請求項1~212のいずれか一項に記載の方法。
  214. 前記動物は、家禽である、請求項213に記載の方法。
  215. 前記家禽は、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル又はガチョウである、請求項214に記載の方法。
  216. 前記家禽は、ニワトリである、請求項215に記載の方法。
  217. 前記ニワトリは、ブロイラー鶏、レイヤー鶏又はブリーダー鶏である、請求項216に記載の方法。
  218. 前記動物は、ブタである、請求項213に記載の方法。
  219. 前記ブタは、幼齢ブタ、育成ブタ又は仕上げブタである、請求項218に記載の方法。
  220. 前記動物は、魚である、請求項213に記載の方法。
  221. 前記動物は、サケ、ティラピア又は熱帯魚である、請求項220に記載の方法。
  222. 前記動物は、家畜動物である、請求項1~212のいずれか一項に記載の方法。
  223. 前記動物は、コンパニオンアニマルである、請求項1~212のいずれか一項に記載の方法。
  224. 前記コンパニオンアニマルは、ネコ、イヌ、ハムスター、ウサギ、モルモット、フェレット、アレチネズミ、鳥又はマウスである、請求項223に記載の方法。
  225. 反芻動物の乳産生を増加させるか又は乳組成特性を改善する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を反芻動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与された前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳産生の増加又は少なくとも1つの改善された乳組成特性を示す、方法。
  226. 反芻動物の乳産生を増加させるか又は乳組成特性を改善する方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を反芻動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与された前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を投与する前の前記反芻動物と比較して、乳産生の増加又は少なくとも1つの改善された乳組成特性を示す、方法。
  227. 前記オリゴ糖を含む前記栄養組成物は、前記動物に、前記増加した乳産生又は前記少なくとも1つの改善された乳組成特性を生成するのに十分な量で投与される、請求項225又は226に記載の方法。
  228. 前記反芻動物は、前記反芻動物のルーメンにおいて、少なくとも1つの揮発性脂肪酸の増加したレベルを有する、請求項225~227のいずれか一項に記載の方法。
  229. 前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸は、酢酸、プロピオン酸又は酪酸である、請求項228に記載の方法。
  230. 前記反芻動物は、前記反芻動物のルーメンにおいて、酢酸、プロピオン酸若しくは酪酸又はこれらの任意の組み合わせの増加したレベルを有する、請求項228に記載の方法。
  231. 前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸の前記レベルは、少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%又は50%増加する、請求項228~230のいずれか一項に記載の方法。
  232. 前記少なくとも1つの揮発性脂肪酸の前記レベルは、少なくとも約0.1倍、0.2倍、0.3倍、0.4倍、0.5倍、0.6倍、0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍又は10倍増加する、請求項228~231のいずれか一項に記載の方法。
  233. 前記反芻動物は、ウシである、請求項225~232のいずれか一項に記載の方法。
  234. 前記反芻動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、少なくとも1つの改善された表現型形質:改善された飼料利用効率、改善された消化性、多糖類及びリグニン分解の増加、ルーメンにおける脂肪酸濃度の増加、ルーメンにおけるpHバランス、メタン排出量の低減、糞尿生成の減少、改善された乾物摂取量、改善された窒素利用効率又はこれらの任意の組み合わせを更に示す、請求項225~233のいずれか一項に記載の方法。
  235. 前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す、請求項225~234のいずれか一項に記載の方法。
  236. 前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、エネルギー補正乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す、請求項225~235のいずれか一項に記載の方法。
  237. 前記反芻動物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳固形分の増加を示す、請求項225~236のいずれか一項に記載の方法。
  238. 前記反芻動物は、それぞれ前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、乳脂肪の増加、乳タンパク質の増加、乳中の炭水化物の増加、乳中のビタミンの増加、乳中のミネラルの増加又はこれらの任意の組み合わせの改善された乳組成特性を示す、請求項225~237のいずれか一項に記載の方法。
  239. 前記反芻動物は、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記投与する前の前記反芻動物と比較して、少なくとも1つの改善された表現型形質:改善された飼料利用効率、改善された消化性、多糖類及びリグニン分解の増加、ルーメンにおける脂肪酸濃度の増加、ルーメンにおけるpHバランス、メタン排出量の低減、糞尿生成の減少、改善された乾物摂取量、改善された窒素利用効率又はこれらの任意の組み合わせを更に示す、請求項225~238のいずれか一項に記載の方法。
  240. 前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記投与する前の前記反芻動物と比較して、乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す、請求項225~239のいずれか一項に記載の方法。
  241. 前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記投与する前の前記反芻動物と比較して、エネルギー補正乳量の実測された増加につながる乳産生の増加を示す、請求項225~240のいずれか一項に記載の方法。
  242. 前記反芻動物は、合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記投与する前の前記反芻動物と比較して、乳固形分の増加を示す、請求項225~241のいずれか一項に記載の方法。
  243. 前記反芻動物は、それぞれ合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物を前記投与する前の前記反芻動物と比較して、乳脂肪の増加、乳タンパク質の増加、乳中の炭水化物の増加、乳中のビタミンの増加、乳中のミネラルの増加又はこれらの任意の組み合わせの改善された乳組成特性を示す、請求項225~242のいずれか一項に記載の方法。
  244. 動物の肉の脂肪交雑を改善する方法であって、基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を動物に投与することを含み、前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、前記合成オリゴ糖調製物は、前記動物からの肉の脂肪交雑を改善するのに十分な用量で投与される、方法。
  245. 前記合成オリゴ糖調製物は、前記動物の肉の光沢、硬さ及び食感を改善するのに十分な量で投与される、請求項244に記載の方法。
  246. 前記合成オリゴ糖調製物は、屠殺前の最大150日間の期間中に前記動物に投与される、請求項244又は245に記載の方法。
  247. 前記動物は、国産肉牛である、請求項244~246のいずれか一項に記載の方法。
  248. 反芻動物からのガス放出を低減させる方法であって、
    基礎栄養組成物及び合成オリゴ糖調製物を含む栄養組成物を反芻動物に投与することを含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、1~nから選択される別個の重合度をそれぞれ有する少なくともn画分のオリゴ糖(DP1~DPn画分)を含み、nは、3を超える整数であり;DP1及びDP2画分の各々は、独立して、質量分析法によって決定される相対的存在量で約0.5%~約15%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含み、
    前記合成オリゴ糖調製物は、前記合成オリゴ糖調製物を含まない同等の栄養組成物を投与された同等の対照反芻動物と比較して、前記動物からの少なくとも1つのガス放出を減少させるのに十分な用量で投与される、方法。
  249. 前記ガスは、アンモニア、二酸化炭素、メタン又は亜酸化窒素である、請求項248に記載の方法。
  250. 前記反芻動物は、ウシ、雄牛、ヒツジ、ヤギ、アンテロープ、インパラ、ガゼル又はシカである、請求項248又は249に記載の方法。
  251. 前記低減は、前記反芻動物の生体重の1ポンド当たりのものである、請求項248~250のいずれか一項に記載の方法。
  252. 前記低減は、前記反芻動物の温屠体枝肉重量の1ポンド当たりのものである、請求項248~251のいずれか一項に記載の方法。
  253. 前記栄養組成物は、動物飼料組成物である、請求項1~252のいずれか一項に記載の方法。
  254. 前記基礎栄養組成物は、基礎動物飼料である、請求項1~253のいずれか一項に記載の方法。
  255. 前記相対的存在量は、LC-MS/MSによって決定される、請求項1~254のいずれか一項に記載の方法。
  256. 少なくとも5、10、20又は30のDP画分におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する、請求項1~255のいずれか一項に記載の方法。
  257. 前記n画分の各々におけるオリゴ糖の前記相対的存在量は、その重合度とともに単調に減少する、請求項1~256のいずれか一項に記載の方法。
  258. nは、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99又は100である、請求項1~257のいずれか一項に記載の方法。
  259. 前記DP2画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~258のいずれか一項に記載の方法。
  260. 前記DP2画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~258のいずれか一項に記載の方法。
  261. 前記DP2画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~258のいずれか一項に記載の方法。
  262. 前記DP2画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~258のいずれか一項に記載の方法。
  263. 前記DP2画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~258のいずれか一項に記載の方法。
  264. 前記DP1画分は、相対的存在量で12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~263のいずれか一項に記載の方法。
  265. 前記DP1画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~264のいずれか一項に記載の方法。
  266. 前記DP1画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~264のいずれか一項に記載の方法。
  267. 前記DP1画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~264のいずれか一項に記載の方法。
  268. 前記DP1画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~264のいずれか一項に記載の方法。
  269. 前記DP3画分は、相対的存在量で15%未満、12%未満、11%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満又は1%未満のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~268のいずれか一項に記載の方法。
  270. 前記DP3画分は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~269のいずれか一項に記載の方法。
  271. 前記DP3画分は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~269のいずれか一項に記載の方法。
  272. 前記DP3画分は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~269のいずれか一項に記載の方法。
  273. 前記DP3画分は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~269のいずれか一項に記載の方法。
  274. 前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約2%~約12%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~273のいずれか一項に記載の方法。
  275. 前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約0.5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~274のいずれか一項に記載の方法。
  276. 前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約1%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~274のいずれか一項に記載の方法。
  277. 前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で約5%~約10%のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~274のいずれか一項に記載の方法。
  278. 前記DP2画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~277のいずれか一項に記載の方法。
  279. 前記DP1画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~278のいずれか一項に記載の方法。
  280. 前記DP3画分は、相対的存在量で0.6%超、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~279のいずれか一項に記載の方法。
  281. 前記オリゴ糖調製物は、相対的存在量で0.5%超、0.6%、0.8%超、1.0%超、1.5%超、2%超、3%超、4%超、5%超、6%超、7%超、8%超、9%超、10%超、11%超又は12%超のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~280のいずれか一項に記載の方法。
  282. 前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約40重量%のDP1画分含有量を有する、請求項1~281のいずれか一項に記載の方法。
  283. 前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約35重量%のDP2画分含有量を有する、請求項1~282のいずれか一項に記載の方法。
  284. 前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約1重量%~約30重量%のDP3画分含有量を有する、請求項1~283のいずれか一項に記載の方法。
  285. 前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約20重量%のDP4画分含有量を有する、請求項1~284のいずれか一項に記載の方法。
  286. 前記オリゴ糖調製物は、液体クロマトグラフィーによって決定される、約0.1重量%~約15重量%のDP5画分含有量を有する、請求項1~285のいずれか一項に記載の方法。
  287. 前記DP2画分の前記DP1画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.02~約0.40である、請求項1~286のいずれか一項に記載の方法。
  288. 前記DP3画分の前記DP2画分との比は、液体クロマトグラフィーによって決定されて約0.01~約0.30である、請求項1~287のいずれか一項に記載の方法。
  289. 前記オリゴ糖調製物における前記DP1画分及び前記DP2画分の集合体含有量は、液体クロマトグラフィーによって決定されて50%未満、40%未満又は30%未満である、請求項1~288のいずれか一項に記載の方法。
  290. 前記オリゴ糖調製物は、少なくとも103、少なくとも104、少なくとも105、少なくとも106又は少なくとも109の異なるオリゴ糖種を含む、請求項1~289のいずれか一項に記載の方法。
  291. 2つ以上の独立したオリゴ糖は、異なるアンヒドロサブユニットを含む、請求項1~290のいずれか一項に記載の方法。
  292. 前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の各々は、単糖の熱脱水生成物である1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む、請求項1~291のいずれか一項に記載の方法。
  293. 前記オリゴ糖調製物は、アンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース、アンヒドロ-アロース、アンヒドロ-アルトロース、アンヒドロ-グロース、アンヒドロ-インドース、アンヒドロ-タロース、アンヒドロ-フルクトース、アンヒドロ-リボース、アンヒドロ-アラビノース、アンヒドロ-ラムノース、アンヒドロ-リキソース及びアンヒドロ-キシロースから選択される1つ以上のアンヒドロサブユニットを含む、請求項1~292のいずれか一項に記載の方法。
  294. 前記オリゴ糖調製物は、1つ以上のアンヒドロ-グルコース、アンヒドロ-ガラクトース、アンヒドロ-マンノース又はアンヒドロ-フルクトースサブユニットを含む、請求項1~293のいずれか一項に記載の方法。
  295. 前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット又は1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットを含む、請求項1~294のいずれか一項に記載の方法。
  296. 前記DP1画分は、1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースアンヒドロサブユニット及び1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースアンヒドロサブユニットの両方を含む、請求項1~295のいずれか一項に記載の方法。
  297. 前記1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの前記1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、前記オリゴ糖調製物中で約10:1~1:10、約9:1~約1:10、約8:1~約1:10、約7:1~約1:10、約6:1~約1:10、約5:1~約1:10、約4:1~約1:10、約3:1~約1:10、約2:1~約1:10、約10:1~約1:9、約10:1~約1:8、約10:1~約1:7、約10:1~約1:6、約10:1~約1:5、約10:1~約1:4、約10:1~約1:3、約10:1~約1:2又は約1:1~約3:1である、請求項296に記載の方法。
  298. 前記1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの前記1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、前記オリゴ糖調製物中で約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9又は約1:10である、請求項196又は197に記載の方法。
  299. 前記1,6-アンヒドロ-β-D-グルコフラノースの前記1,6-アンヒドロ-β-D-グルコピラノースとの比は、前記オリゴ糖調製物中で約2:1である、請求項296~298のいずれか一項に記載の方法。
  300. 前記DP2画分は、少なくとも5種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~299のいずれか一項に記載の方法。
  301. 前記DP2画分は、約5~10種のアンヒドロサブユニット含有オリゴ糖を含む、請求項1~300のいずれか一項に記載の方法。
  302. 前記オリゴ糖調製物は、1つ以上の糖カラメル化生成物を含む、請求項1~301のいずれか一項に記載の方法。
  303. 前記糖カラメル化生成物は、メタノール;エタノール;フラン;メチルグリオキサール;2-メチルフラン;酢酸ビニル;グリコールアルデヒド;酢酸;アセトール;フルフラール;2-フランメタノール;3-フランメタノール;2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン;5-メチルフルフラール;2(5H)-フラノン;2メチルシクロペンテノロン;レボグルコセノン;環状ヒドロキシルラクトン;1,4,3,6-ジアンヒドロ-α-D-グルコピラノース;ジアンヒドログルコピラノース;及び5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-hmf)からなる群から選択される、請求項302に記載の方法。
  304. 前記アンヒドロサブユニット含有オリゴ糖の50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%超は、鎖末端アンヒドロサブユニットを含む、請求項1~303のいずれか一項に記載の方法。
  305. 前記オリゴ糖調製物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって決定される、約300~約5000g/モルの重量平均分子量を有する、請求項1~304のいずれか一項に記載の方法。
  306. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの重量平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  307. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの重量平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  308. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの重量平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  309. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約5000g/モルの数平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  310. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約300~約2500g/モルの数平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  311. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約2000g/モルの数平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  312. 前記オリゴ糖調製物は、HPLCによって決定される、約500~約1500g/モルの数平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  313. 前記オリゴ糖調製物は、約2000~約2800g/モルの重量平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  314. 前記オリゴ糖調製物は、約1000~約2000g/モルの数平均分子量を有する、請求項1~305のいずれか一項に記載の方法。
  315. 前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、少なくとも1、7、10、14、30、45、60、90又は120日間投与される、請求項1~314のいずれか一項に記載の方法。
  316. 前記合成オリゴ糖調製物を含む前記栄養組成物は、前記動物に、1日に少なくとも1回、2回、3回、4回又は5回投与される、請求項1~315のいずれか一項に記載の方法。
  317. 前記投与は、前記栄養組成物を、自由に摂取するように前記動物に提供することを含む、請求項1~316のいずれか一項に記載の方法。
  318. 前記動物は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、30、40、50、60、90又は120の24時間の期間にわたって前記栄養組成物の少なくとも一部を摂取する、請求項317に記載の方法。
  319. 前記栄養組成物は、少なくとも100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~318のいずれか一項に記載の方法。
  320. 前記栄養組成物は、約100ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1500ppm又は2000ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~319のいずれか一項に記載の方法。
  321. 前記栄養組成物は、約500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項320に記載の方法。
  322. 前記栄養組成物は、約100ppm~2000ppm、100ppm~1500ppm、100ppm~1000ppm、100ppm~900ppm、100ppm~800ppm、100ppm~700ppm、100ppm~600ppm、100ppm~500ppm、100ppm~400ppm、100ppm~300ppm、100ppm~200ppm、200ppm~1000ppm、200ppm~800ppm、200ppm~700ppm、200ppm~600ppm、200ppm~500ppm、300ppm~1000ppm、300ppm~700ppm、300ppm~600ppm又は300ppm~500ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~321のいずれか一項に記載の方法。
  323. 前記栄養組成物は、約300ppm~600ppmの前記合成オリゴ糖調製物を含む、請求項1~322のいずれか一項に記載の方法。
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