JP2022502353A - 自己免疫疾患の処置のための新規の環状アミジン化合物 - Google Patents

自己免疫疾患の処置のための新規の環状アミジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、R1、R2およびR3が本明細書で説明されるとおりである式(I)の化合物、ならびにそれらの医薬として許容され得る塩、鏡像異性体またはジアステレオマー、ならびに該化合物を含む組成物、ならびに該化合物を自己免疫疾患および自己炎症性疾患の処置におけるTLR7および/またはTLR8および/またはTLR9のアンタゴニストとして使用する方法に関する。

Description

本発明は、哺乳動物における療法および/または予防に有用な有機化合物、特に全身性エリテマトーデスまたはループス腎炎を処置するのに有用なTLR7および/またはTLR8および/またはTLR9のアンタゴニストに関する。
自己免疫性結合組織病(CTD)は、全身性エリテマトーデス(SLE)、原発性シェーグレン症候群(pSjS)、混合性結合組織病(MCTD)、皮膚筋炎/多発性筋炎(DM/PM)、関節リウマチ(RA)、および全身性強皮症(SSc)など、プロトタイプの自己免疫症候群を含む。RAを除き、患者にとって実際に有効かつ安全な療法は、利用可能ではない。SLEは、有病率が100,000例当たり20〜150例であるプロトタイプのCTDであり、皮膚および関節における通常観察される症状から、腎不全、肺不全(lung failure)、または心不全まで、異なる器官における広範な炎症および組織損傷を生じる。従来、SLEは、非特異的な抗炎症薬または免疫抑制薬を用いて処置されてきた。しかしながら、免疫抑制薬、例えばコルチコステロイドの長期使用は、部分的にしか有効ではなく、望ましくない毒性および副作用を伴う。ベリムマブは、ここ50年間においてループスに対する唯一のFDA認可薬であるが、その有効性は一部のSLE患者においてのみ中等度かつ遅延している(Navarra,S.V.et al Lancet 2011,377,721)。抗CD20mAb、特定のサイトカインに対するmAbまたは該サイトカインの可溶性受容体など、他の生物製剤は、ほとんどの臨床試験において失敗してきた。したがって、より大きな比率の患者群において持続した改善を提供し、かつ多くの自己免疫疾患および自己炎症疾患における長期的な使用にとってより安全である、新規の療法が必要とされる。
Toll様受容体(TLR)は、幅広い種類の免疫細胞における広範な免疫応答を開始することができるパターン認識受容体(PRR)の重要なファミリーである。天然の宿主防御センサとして、エンドソームTLR7、8および9は、ウイルス、細菌に由来する核酸を認識し、具体的には、TLR7/8およびTLR9はそれぞれ、一本鎖RNA(ssRNA)および一本鎖CpG−DNAを認識する。しかしながら、TRL7、8、9の異常な核酸感知は、広範な自己免疫疾患および自己炎症性疾患における鍵となる中心と見なされている(Krieg,A.M.et al.Immunol.Rev.2007,220,251。Jimenez−Dalmaroni,M.J.et al Autoimmun Rev.2016,15,1。Chen,J.Q.,et al.Clinical Reviews in Allergy&Immunology 2016,50,1。)それゆえ、TLR7、8、および9の経路は、有効なステロイド非含有および非細胞毒性の経口薬が存在しない自己免疫疾患および自己炎症性疾患のための新たな治療標的であり、これらの経路の最上流からの阻害は、満足のいく治療効果をもたらすかもしれない。安全性の観点から、複数の核酸感知経路(例えば、他のTLR、cGAS/STING)があるので、このような冗長性は、TLR789阻害の存在下でも感染に対して応答することが当然できる。このようなものとして、本発明者らは、自己免疫疾患および自己炎症性疾患の処置のために、TLR7、8および9を標的としかつ抑制する経口化合物を発明した。
本発明は、式(I)
Figure 2022502353

の新規化合物であって、式中、

Figure 2022502353

であり、式中、Rがシアノ、C1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルもしくはニトロであり、
がC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはハロC1〜6アルキルであり、

Figure 2022502353

であり、式中、
およびRがHおよびC1〜6アルキルから独立して選択され、
がH、ハロゲン、C1〜6アルキルもしくはヘテロシクリルであり、
がHもしくはC1〜6アルキルであり、
mが0、1、2、もしくは3であり、
nが1、2、もしくは3である、
新規化合物またはその医薬として許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマーに関する。
本発明の別の目的は、式(I)の新規の化合物と、その製造と、本発明に従った化合物に基づく薬剤およびその製造と、TLR7アンタゴニストおよび/またはTLR8アンタゴニストおよび/またはTLR9アンタゴニストとしての式(I)の化合物の使用と、全身性エリテマトーデスまたはループス腎炎の処置または予防のための使用とに関する。式(I)の化合物は、優れたTLR7および/またはTLR8および/またはTLR9の拮抗活性を示す。加えて、式(I)の化合物はまた、良好な細胞毒性、溶解度、ヒトミクロソーム安定性、およびSDPKといった特性、ならびに低いCYP阻害も示す。
定義
「C1〜6アルキル」という用語は、1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を含有する飽和直鎖または分枝鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチルなどを示す。特定の「C1〜6アルキル」基は、メチル、エチル、およびn−プロピルである。
「ハロゲン」および「ハロ」という用語は、本明細書で相互交換可能に使用されており、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを表す。
「ハロC1〜6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個が、同じまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によって置き換えられたアルキル基を表す。ハロC1〜6アルキルの例としては、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、もしくはトリフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、もしくはトリフルオロエチル、またはモノフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、もしくはトリフルオロプロピル、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、およびトリフルオロエチルが挙げられる。
「ヘテロシクリル」という用語は、N、OおよびSから選択される1、2、または3環のヘテロ原子を含み、残りの環構成原子が炭素である、3〜12個の環原子からなる一価の飽和または部分的に不飽和の単環式または二環式の環系を表す。特定の実施形態では、ヘテロシクリルとは、N、O、およびSから選択される1、2、または3環のヘテロ原子を含み、残りの環構成原子が炭素である、4〜10個の環構成原子からなる一価の飽和単環式環系である。単環式飽和ヘテロシクリルについての例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、オキサゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、またはオキサゼパニルである。二環式飽和ヘテロシクリルについての例は、アミノアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、アミノアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、C1〜6アルキルジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、ジアザスピロ[3.5]ノナニル、ジアザスピロ[4.5]デカニル、ジアザスピロ[4.5]デカニル、ジアザスピロ[4.4]ノナニル、ジアザスピロ[5.5]ウンデカニルおよびジアザスピロ[5.5]ウンデカニルである。部分不飽和ヘテロシクリルについての例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ−オキサゾリル、テトラヒドロピリジニル、およびジヒドロピラニルである。単環式または二環式ヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1〜6アルキル、ハロC1〜6アルキルまたはヘテロシクリルによってさらに置換することができる。
mが0のとき、
Figure 2022502353

としての構造を有する基が、
Figure 2022502353

に等しくなることは理解される。
「鏡像異性体」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を表す。
「ジアステレオマー」という用語は、キラリティーの中心が2つ以上ある、かつその分子が互いに鏡像ではない立体異性体を示す。ジアステレオマーは、異なる物理特性、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、および反応性を有する。
「医薬として許容され得る塩」という用語は、生物学的にまたは他の点で望ましくないものではない塩を表す。医薬として許容され得る塩は、酸付加塩および塩基付加塩の両方を含む。
「医薬として許容され得る酸付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸、ならびにギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、およびサリチル酸などの、脂肪族類、脂環式類、芳香族類、アリール基含有脂肪族(araliphatic)類、複素環式類、カルボン酸類、およびスルホン酸類の有機酸から選択される有機酸で形成される医薬として許容され得る塩を表す。
「医薬として許容され得る塩基付加塩」という用語は、有機塩基または無機塩基で形成される医薬として許容され得る塩を示す。許容され得る無機塩基の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、およびアルミニウム塩が挙げられる。医薬として許容され得る有機非毒性塩基から得られる塩は、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N−エチルピペリジン、およびポリアミン樹脂など、第一級アミン、第二級アミン、および第三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、および塩基性イオン交換樹脂の塩を含む。
「医薬として活性のある代謝産物」という用語は、特定の化合物またはその塩の本体において代謝を経て生成される薬理学的に活性のある生成物を表す。体内に入った後、ほとんどの薬物は化学反応の基質となり、該化学反応は、該基質の物理的特性および生物学的効果を変化させることができる。これらの代謝的転化は、通常、本発明の化合物の極性に影響を与え、薬物が体内に分配されて体内から排泄される方法を変える。しかしながら、場合によっては、治療効果のために薬物の代謝が必要とされる。
「治療有効量」という用語は、対象へ投与されると、(i)特定の疾患、容態もしくは障害を処置するもしくは予防する、(ii)特定の疾患、容態もしくは障害のうちの1つ以上の症状を減弱させる、寛解させる、もしくは除去する、または(iii)本明細書に説明する特定の疾患、容態もしくは障害のうちの1つ以上の症状の発症を予防するもしくは遅延させる、本発明の化合物または分子の量を表す。治療有効量は、化合物、処置される疾患の状態、処置される疾患の重症度、対象の齢および相対的な健康状態、投与の経路および形式、担当の医師または獣医の判断、ならびに他の因子によって変わることになる。
「医薬組成物」という用語は、該医薬組成物を必要とする哺乳動物、例えば、ヒトへ投与されるべき医薬として許容され得る賦形剤とともに治療有効量の活性のある医薬成分を含む、合剤または液剤を表す。
TLR7および/またはTLR8および/またはTLR9のアンタゴニスト
本発明は、式(I)
Figure 2022502353

の化合物であって、式中、

Figure 2022502353

であり、式中、Rがシアノ、C1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキルもしくはニトロであり、
がC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルもしくはハロC1〜6アルキルであり、

Figure 2022502353

であり、式中、
およびRがHおよびC1〜6アルキルから独立して選択され、
がH、ハロゲン、C1〜6アルキルもしくはヘテロシクリルであり、
がHもしくはC1〜6アルキルであり、
mが0、1、2、もしくは3であり、
nが1、2、もしくは3である、
化合物またはその医薬として許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマーに関する。
本発明のさらなる実施形態は,(ii)式(I)の化合物であって、式中、

Figure 2022502353

であり、式中、Rがシアノであり、
がC1〜6アルキルであり、

Figure 2022502353

であり、式中、
がHであり、
がHであり、
がH、ハロゲン、テトラヒドロピリジニル、ジアザスピロ[4.4]ノナニル、ヒドロキシピペリジニル、C1〜6アルキルピペラジニル、モルホリニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルであり、
がHであり、
mが1もしくは2であり、
nが1、2、もしくは3である、
化合物またはその医薬として許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(ii)による式(I)の化合物であって、式中、

Figure 2022502353

であり、式中、Rがシアノであり、
がメチルであり、

Figure 2022502353

であり、式中、
がHであり、
がHであり、
がH、ブロモ、テトラヒドロピリジニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル、ヒドロキシピペリジニル、メチルピペラジニル、モルホリニル、ピペラジニルもしくはピペリジニルであり、
がHであり、
mが1もしくは2であり、
nが1、2、もしくは3である、
化合物またはその医薬として許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)(ii)による式(I)の化合物であって、式中、Rは、C1〜6アルキルピペラジニルまたはピペラジニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(v)(iv)による式(I)の化合物であって、式中、Rは、メチルピペラジニルまたはピペラジニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)(iv)または(v)による式(I)の化合物であって、式中、nは1である。
本発明の別の実施形態は、(vii)式(I)の特定の化合物が以下である、すなわち、
5−[(2R,6R)−2−(5−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−(1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−(8−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(6−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(7−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(8−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−[5−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−モルホリノ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−[5−(2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[(6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(7−ピペラジン−1−イル−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、および
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[5−(4−ピペリジル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
である化合物、またはその医薬として許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマーである。
合成
本発明の化合物は、何らかの従来の手段によって調製することができる。これらの化合物および該化合物の出発材料を合成するのに適したプロセスは、以下のスキームにおいておよび実施例において提供されている。すべての置換基、特にR〜Rは、別段の記載がない限り、先に定義したとおりである。さらに、別段の明白な記述がない限り、すべての反応、反応条件、略語および記号は、有機化学の当業者に周知の意味を有する。
式(I)の化合物を調製するための一般的な合成経路を以下のスキーム1に示す。
スキーム1
Figure 2022502353

式中、Xはハロゲンであり、mは0、1、2または3であり、nは1、2または3である。
ハロゲン化物(III)と式(IV)とのカップリングは、式(V)の化合物を提供するために、DIPEAもしくはKCOなどの塩基の存在下で、またはBuchwald−Hartwigアミノ化条件(参考文献:Acc.Chem.Res.1998,31,805−818、Chem.Rev.2016,116,12564−12649、Topics in Current Chemistry,2002,219,131−209、およびそれらの中で引用された参考文献)下でRuphos Pd−G2などの触媒、およびCsCOなどの塩基を用いて達成することができる。THFおよび水における水酸化リチウムなどの塩基性条件下での式(V)の化合物の加水分解は、カルボン酸(VI)を与え、該カルボン酸(VI)は、HATUなどのカップリング試薬の存在下で式(VI)の化合物とカップリングして、式(VII)の化合物を与える。t−BuOH中のHClなどの酸性条件下で、式(VII)の化合物を環化して式(II)を得ることができる。いくつかの実施形態では、式(VII)の化合物は、保護基、例えば、Bocを含有していてもよく、該保護基を除去した後に、式(II)の最終化合物を生じることになる。
本発明はまた、次のステップ、すなわち、
a)酸の存在下での式(VII)
Figure 2022502353

の化合物の環化のステップのいずれかを含む式(I)の化合物の調製のためのプロセスにも関しており、
式中、R、R、R、R、R、R、R、mおよびnは、先に定義したとおりである。
ステップa)において、酸は、例えば、t−BuOH中のHClであってよい。
式(I)または式(II)の化合物はまた、先のプロセスによって製造されるとき、本発明の目的となる。
本発明の化合物は、ジアステレオマーまたは鏡像異性体の混合物として取得することができ、該ジアステレオマーまたは鏡像異性体は、当技術分野で周知の方法、例えば、(キラル)HPLCまたはSFCによって分離することができる。
適応症および処置方法
本発明は、TLR7ならびに/またはTLR8ならびに/またはTLR9のアンタゴニストとして使用することができる化合物を提供し、該アンタゴニストは、TLR7および/もしくはTLR8および/もしくはTLR9を経た経路の活性化、ならびに全種類のサイトカインおよび全形態の自己抗体の産生を経て媒介される先天免疫応答および適応免疫応答を含むがこれらに限定されない個々の下流の生物学的事象を阻害する。したがって、本発明の化合物は、形質細胞様樹状細胞、B細胞、T細胞、マクロファージ、単球、好中球、ケラチノサイト、上皮細胞を含むがこれらに限定されないTLR7および/またはTLR8および/またはTLR9を発現する全種類の細胞においてこのような受容体(複数可)を遮断するのに有用である。このようなものとして、該化合物は、全身性エリテマトーデスおよびループス腎炎のための治療薬または予防薬として使用することができる。
本発明は、全身性エリテマトーデスおよびループス腎炎の処置または予防を必要とする患者における該処置または予防のための方法を提供する。
別の実施形態は、このような処置を必要とする哺乳動物における全身性エリテマトーデスおよびループス腎炎を処置または予防する方法を含み、該方法は、該哺乳動物に、治療有効量の式(I)の化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグまたは医薬として許容され得る塩を投与することを含む。
本発明は、以下の実施例に対する参照によってより完全に理解されることになる。しかしながら、本実施例は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
略語
本発明は、以下の実施例に対する参照によってより完全に理解されることになる。しかしながら、本実施例は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で使用する略語は、次のとおりである。
ACN:アセトニトリル
BocO:二炭酸ジ−tert−ブチル
TfO:トリフルオロメタンスルホン酸無水物
DCM:ジクロロメタン
DDI 薬物間相互作用
DIPEA ジエチルイソプロピルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
EAまたはEtOAc:酢酸エチル
FA:ギ酸
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート
HLM ヒト肝ミクロソーム
hr 時間
hrs 時間
IC50:50%阻害濃度
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
LYSA 凍結乾燥溶解度アッセイ
MS:質量分析法
PE:石油エーテル
分取HPLC:分取高速液体クロマトグラフィー
rt:室温
RT:保持時間
RuPhos Pd G2:第2世代のクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
TFA:トリフルオロ酢酸
v/v 体積比
一般的な実験条件
中間体および最終化合物を、以下の機器のうちの1つを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システムおよびQuad12/25Cartridgeモジュール。ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機。シリカゲル銘柄および孔径:i)KP−SIL60Å、粒径:40〜60μm、ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231−67−4、粒径:47〜60ミクロンシリカゲル、iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製ZCX、孔:200〜300または300〜400。
中間体および最終化合物を、XBridge(商標)Prep−C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム、SunFire(商標)Prep−C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム、Phenomenex Synergi−C18(10μm、25×150mm)またはPhenomenex Gemini−C18(10μm、25×150mm)を用いる逆相カラム上での分取HPLCによって精製した。Waters AutoP精製システム(試料管理装置2767、ポンプ2525、検出器:Micromass ZQおよびUV2487、溶媒系:アセトニトリルおよび水中の0.1%水酸化アンモニウム、アセトニトリルおよび水中の0.1%FAまたはアセトニトリルおよび水中の0.1%TFA)。またはGilson−281精製システム(ポンプ322、検出器:UV156、溶媒系:アセトニトリルおよび水中の0.05%水酸化アンモニウム、アセトニトリルおよび水中の0.225%FA、アセトニトリルおよび水中の0.05%HCl、アセトニトリルおよび水中の0.075%TFA、またはアセトニトリルおよび水)。
SFCキラル分離について、中間体を、キラルカラム(Daicel chiralpak IC、5μm、30×250mm)、AS(10μm、30×250mm)またはAD(10μm、30×250mm)によって、Mettler Toledo Mutigram IIIシステムSFC、Waters 80Q分取SFCまたはThar80分取SFC、溶媒系:COおよびIPA(IPA中の0.5%TEA)またはCOおよびMeOH(MeOH中の0.1%NH・HO)、背圧100バール、254nmまたは220nmでの検出紫外線を用いて分離した。
化合物のLC/MSスペクトルは、LC/MS(Waters(商標)Alliance 2795−Micromass ZQ、Shimadzu Alliance 2020−Micromass ZQまたはAgilent Alliance 6110−Micromass ZQ)を用いて取得し、LC/MS条件は、以下のとおりとした(試行時間3分または1.5分)。
酸性条件I:A:HO中の0.1%TFA、B:アセトニトリル中の0.1%TFA、
酸性条件II:A:HO中の0.0375%TFA、B:アセトニトリル中の0.01875%TFA、
塩基性条件I:A:HO中の0.1%NH・HO、B:アセトニトリル、
塩基性条件II:A:HO中の0.025%NH・HO、B:アセトニトリル、
中性条件:A:HO、B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):概して、親質量を示すイオンのみが報告されており、別段の記載がない限り、引用される質量イオンは、正の質量イオン(MH)である。
NMRスペクトルを、Bruker Avance 400MHzを用いて取得した。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixtyマイクロ波合成装置において実施した。空気感受性試薬を包含する反応はすべて、アルゴン雰囲気下または窒素雰囲気下で実施した。試薬は、別段の記述がない限り、さらなる精製なしで、商業的供給元から受領したまま使用した。
調製例
以下の例は、本発明の意味を説明するために企図されているが、決して、本発明の意味の範囲内での制限であるものではない。
実施例1
5−[(2R,6R)−2−(5−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2022502353
ステップ1:メチル(2R,6R)−6−メチルモルホリン−2−カルボキシラートヒドロクロリド(化合物1b)の調製
MeOH(20mL)中の(2R,6R)−4−tert−ブトキシカルボニル−6−メチル−モルホリン−2−カルボン酸(化合物1a、CAS:1581752−93−3、WUXI APPTEC(Tianjin)Co.,Ltd、カタログ:RC−160325、1.5g、6.1mmol)の溶液に、室温でSOCl(1mL)を滴下して添加した。この反応混合物を2時間加熱還流し、次に室温へ冷却し、真空で濃縮して、粗化合物1b(1.2g、100%収率)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.63(br s,2H)、4.55(br d,J=10.88Hz,1H)、3.95(br dd,J=10.21,5.93Hz,1H)、3.41(br d,J=10.64Hz,1H)、3.22(br d,J=11.98Hz,1H)、2.94(t,J=12.10Hz,1H)、2.65(t,J=11.92Hz,1H)、1.16(d,J=6.36Hz,3H)。
ステップ2:(2R,6R)−メチル4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキシラート(化合物1d)の調製
ジオキサン(10mL)中の5−ブロモキノリン−8−カルボニトリル(化合物1c、CAS:507476−70−2、Bepharm、カタログ:B219935、500mg、2.15mmol)、(2R,6R)−メチル6−メチルモルホリン−2−カルボキシラートヒドロクロリド(化合物1b、420mg、2.1mmol)、RuPhos G2(50mg、0.064mmol)およびCsCO(1.05g、3.2mmol)の混合物にNを入れた後、80℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温に冷却した後、固形物を濾別し、フィルタケークをEA(10mL)で2回洗浄した。合わせた濾液を真空で濃縮して粗混合物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1〜2:1で溶離)によって精製して、化合物1d(540mg、収率79%)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値312[(M+H)]、実測値312[(M+H)]。
ステップ3:[(2R,6R)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボン酸(化合物1e)の調製
THF(10mL)および水(10mL)中の(2R,6R)−メチル4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキシラート(化合物1d、540mg、1.7mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(146mg、3.5mmol)を添加し、この混合物を室温で3時間撹拌した。THFを蒸発させた後、残った水溶液をHCl(1N)によってpH約6〜7に調整し、この混合物をEtOAc(20mL)で2回抽出した。合わせた有機相を無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮して、化合物1e(501mg、95%収率)を淡黄色の固形物として得、これをさらに精製することなく次の反応に直接使用した。MS:計算値298[(M+H)]、実測値298[(M+H)]。
ステップ4:2−(アミノメチル)−3−ブロモアニリン(化合物1g)の調製
2−アミノ−6−ブロモ−ベンゾニトリル(化合物1f、0.5g、2.5mmol)およびBH(THF中1M、20mL、20mmol)の混合物を3時間加熱還流した。冷却後、EtOH(5mL)を緩徐に添加することによってこの混合物をクエンチした後、溶媒を真空で除去した。得られた残分をEA(50mL)中に溶解し、NaOHの水溶液(0.5N、20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮して、化合物1g(480mg、95%収率)を明褐色の蝋状固形物として得、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS:計算値201および203[(M+H)]、実測値201および203[(M+H)]。
ステップ5:(2R,6R)−N−(2−アミノ−6−ブロモベンジル)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキサミド)(化合物1h)の調製
DMF(5mL)中の(2R,6R)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボン酸(化合物1e、100mg、0.34mmol)、2−(アミノメチル)−3−ブロモアニリン(化合物1g、67.6mg、0.34mmol)、HATU(153mg、0.40mmol)の混合物に、DIPEA(65.2mg、0.50mmol)を添加し、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去した後、残分をEtOAc(30mL)中に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1〜2:1で溶離)によって精製して、化合物1h(130mg、80%収率)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値480および482[(M+H)]、実測値480および482[(M+H)]。
ステップ6:5−[(2R,6R)−2−(5−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例1)の調製
AcOH(5mL)中の(2R,6R)−N−(2−アミノ−6−ブロモベンジル)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキサミド(化合物1h、130mg、0.27mmol)の溶液を、100℃で3時間撹拌した。室温へ冷却した後、溶媒を真空で蒸発させ、残分をEtOAc(30mL)中に溶解した後、NaHCOの水溶液(1N、10mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:3〜0:1で溶離)によって精製して、実施例1(110mg、86%収率)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値462および464[(M+H)]、実測値462および464[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.02(dd,J=4.22,1.53Hz,1H),8.74(dd,J=8.56,1.59Hz,1H),8.17(d,J=7.95Hz,1H),7.70(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.32(d,J=8.07Hz,1H),7.22(d,J=8.07Hz,1H),7.04(t,J=7.95Hz,1H),6.86(d,J=7.95Hz,1H),4.58−4.73(m,3H),4.20(ddd,J=10.12,6.27,2.20Hz,1H)、3.70(br d,J=12.10Hz,1H)、3.44(br d,J=12.10Hz,1H),2.96(t,J=11.31Hz,1H)、2.81(dd,J=11.92,10.33Hz,1H),1.38(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例2
5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−アミノ−6−ブロモ−ベンゾニトリル(化合物1f)の代わりに2−アミノ−5−ブロモ−ベンゾニトリルを使用することによって、実施例1の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例2(301mg)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値462および464[(M+H)]、実測値462および464[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.01(dd,J=4.22,1.65Hz,1H),8.73(dd,J=8.62,1.65Hz,1H),8.16(d,J=8.07Hz,1H),7.69(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.30(d,J=8.07Hz,1H),7.26(dd,J=8.44,2.32Hz,1H),7.09−7.14(m,1H),6.82(d,J=8.44Hz,1H),4.59−4.66(m,3H),4.19(ddd,J=10.15,6.30,2.26Hz,1H),3.69(dt,J=11.98,2.14Hz,1H),3.39−3.47(m,1H),2.94(dd,J=11.92,10.70Hz,1H),2.80(dd,J=11.98,10.27Hz,1H),1.37(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例3
5−[(2R,6R)−2−(1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−アミノ−6−ブロモ−ベンゾニトリル(化合物1f、)の代わりに2−アミノベンゾニトリルを使用することによって、実施例1の調製と同様に、表題化合物を調製した。
実施例3(13.5mg)を黄色の固形物として得た。MS:計算値384[(M+H)]、実測値384[(M+H)H NMR(400MHz,メタノール−d)=9.01−9.07(m,1H),8.75(dd,J=1.57,8.60Hz,1H)、8.20(dd,J=2.20,7.97Hz,1H)、7.72(ddd,J=1.07,4.27,8.60Hz,1H)、7.26〜7.41(m,3H),7.19〜7.24(m,1H),7.13(d,J=7.91Hz,1H)、5.03(br d,J=10.54Hz,1H),4.90−4.94(m,2H),4.27−4.37(m,1H),3.75(br d,J=11.80Hz,1H),3.51(br d,J=12.05Hz,1H)、3.15(t,J=11.23Hz,1H),2.86(dd,J=10.42,12.30Hz,1H),1.42(d,J=6.27Hz,3H)。
実施例4
5−[(2R,6R)−2−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−アミノ−6−ブロモ−ベンゾニトリル(化合物1f)の代わりに2−アミノ−4−ブロモ−ベンゾニトリルを使用することによって、実施例1の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例4(130mg)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値462および464[(M+H)]、実測値462および464[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.02(dd,J=4.22,1.65Hz,1H),8.74(dd,J=8.56,1.71Hz,1H),8.17(d,J=8.07Hz,1H),7.70(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.31(d,J=8.07Hz,1H),7.12(dd,J=8.07,1.96Hz,1H),7.05(d,J=1.96Hz,1H),6.86(d,J=8.07Hz,1H),4.54−4.64(m,3H),4.20(ddd,J=10.18,6.27,2.26Hz,1H),3.70(br d,J=11.98Hz,1H),3.40−3.47(m,1H),2.94(dd,J=11.86,10.76Hz,1H),2.77−2.85(m,1H),1.38(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例5
5−[(2R,6R)−2−(8−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−アミノ−6−ブロモ−ベンゾニトリル(化合物1f)の代わりに2−アミノ−3−ブロモ−ベンゾニトリルを使用することによって、実施例1の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例5(130mg)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値462および464[(M+H)]、実測値462および464[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.02(dd,J=4.16,1.59Hz,1H),8.77(br d,J=8.44Hz,1H),8.17(d,J=7.95Hz,1H),7.70(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.39(br d,J=8.07Hz,1H),7.31(d,J=8.07Hz,1H),6.85−7.01(m,2H),4.74(dd,J=10.45,2.63Hz,1H),4.62(s,2H)4.24(br s,1H),3.78(br d,J=12.47Hz,1H),3.46(br d,J=11.98Hz,1H),2.93(t,J=11.31Hz,1H),2.81(br t,J=11.25Hz,1H),1.39(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例6
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2022502353
ステップ1:tert−ブチル4−(2−シアノ−3−ニトロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6c)の調製
ジオキサン((20mL)中の2−クロロ−6−ニトロベンゾニトリル(化合物6a、1.1g、6.0mmol)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6b、1.2g、6.6mmol)、CsCO(2.9g、9.0mmol)、Pd(dba)(110mg、0.12mmol)およびキサントホス(105mg、0.18mmol)の混合物にNを入れ、80℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物をフィルタにかけ、フィルタケークをEtOAc(20mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空で濃縮して粗残分を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1〜1:1で溶離)によって精製して、化合物6c(1.5g、75%収率)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値333[(M+H)]、実測値333[(M+H)]。
ステップ2:tert−ブチル4−(3−アミノ−2−シアノフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6d)の調製
MeOH(15mL)およびTHF(15mL)中のtert−ブチル4−(2−シアノ−3−ニトロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6c、1.5g、4.5mmol)およびPd(OH)(31.7mg、0.23mmol)の混合物を水素雰囲気下で一晩撹拌した。触媒を濾別した後、濾液を真空中で濃縮して、化合物6d(1.3g、95%収率)を明褐色の蝋状固形物として得、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS:計算値303[(M+H)]、実測値303[(M+H)]。
ステップ3:tert−ブチル4−(3−アミノ−2−(アミノメチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6e)の調製
tert−ブチル4−(3−アミノ−2−シアノフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6e、0.5g、1.6mmol)およびBH(THF中1M、20mL、20mmol)の混合物を3時間加熱還流した。室温に冷却した後、この反応をEtOH(5mL)の滴下による添加によってクエンチし、溶媒を真空で除去した。得られた残分をEtOAc(50mL)中に溶解し、NaOH水溶液(0.5N、20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮して、化合物6e(450mg、88%収率)を明褐色の蝋状固形物として得、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS:計算値307[(M+H)]、実測値307[(M+H)]。
ステップ4:tert−ブチル4−(3−アミノ−2−(((2R,6R)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキサミド)メチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6f)の調製
DMF(5mL)中の(2R,6R)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボン酸(化合物2e、150mg、0.51mmol)、tert−ブチル4−(3−アミノ−2−(アミノメチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6e、155mg、0.51mmol)、HATU(230mg、0.61mmol)の混合物に、DIPEA(130mg、1.00mmol)を添加し、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去した後、残分をEtOAc(30mL)中に溶解し、水(10mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:3〜0:1で溶離)によって精製して、化合物6f(201mg、68%収率)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値586[(M+H)]、実測値586[(M+H)]。
ステップ5:5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例6)の調製
tert−ブタノール(10mL)中のtert−ブチル4−(3−アミノ−2−(((2R,6R)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキサミド)メチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6f、140mg、0.24mmol)の溶液に濃HCl(1mL)を添加し、混合物を80℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を真空で除去して、粗生成物を得、これをEtOAc(5mL)で洗浄した。この固形物を濾過により収集し、空気乾燥させて、実施例6(120mg、88%収率)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値468[(M+H)]、実測値468[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.10(dd,J=4.46,1.53Hz,1H),8.97(dd,J=8.62,1.53Hz,1H),8.28(d,J=8.07Hz,1H),7.85(dd,J=8.68,4.52Hz,1H),7.46(d,J=8.07Hz,1H),7.35−7.43(m,1H),7.19(d,J=7.70Hz,1H),7.01(d,J=7.70Hz,1H),5.10(dd,J=10.51,2.57Hz,1H),4.85−4.89(m,1H),4.28−4.38(m,1H),3.83(br d,J=11.86Hz,1H),3.48−3.65(m,2H),3.38−3.45(m,4H),3.11−3.22(m,5H),2.92(dd,J=12.29,10.45Hz,1H),1.43(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例7
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(6−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−クロロ−6−ニトロベンゾニトリル(化合物6a)の代わりに5−クロロ−2−ニトロベンゾニトリルを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例7(12mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値468[(M+H)]、実測値468[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.38(br d,J=8.19Hz,1H),9.23(br d,J=4.28Hz,1H),8.45(br d,J=7.83Hz,1H),8.11(br d,J=5.01Hz,1H),7.61(br d,J=8.07Hz,1H),7.19(br d,J=8.68Hz,1H),7.02(br d,J=8.31Hz,1H),6.92(br s,1H),5.17(br d,J=9.29Hz,1H),4.87(s,2H),4.32(br d,J=11.49Hz,1H),3.95(br d,J=10.88Hz,1H),3.59−3.54(m,2H),3.51−3.47(m,4H),3.43−3.38(m,4H),3.24(br t,J=9.60Hz,1H),1.43(d,J=5.87Hz,3H)。
実施例8
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(7−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−クロロ−6−ニトロベンゾニトリル(化合物6a)の代わりに4−クロロ−2−ニトロベンゾニトリルを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例8(24mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値468[(M+H)]、実測値468[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.56(br d,J=8.31Hz,1H),9.29(br d,J=4.77Hz,1H),8.51(d,J=8.19Hz,1H),8.23(br dd,J=8.19,5.26Hz,1H),7.68(br d,J=8.07Hz,1H),7.12(d,J=8.44Hz,1H),6.91−7.01(m,2H),5.24(br d,J=9.90Hz,1H),4.82(s,2H),4.35(br d,J=6.48Hz,1H),4.05(br d,J=11.62Hz,1H),3.59−3.66(m,1H),3.51(br dd,J=5.99,3.42Hz,4H),3.37−3.46(m,4H),3.22−3.31(m,1H),3.07−3.16(m,1H),1.45(d,J=5.99Hz,3H)。
実施例9
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(8−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
2−クロロ−6−ニトロベンゾニトリル(化合物6a)の代わりに3−クロロ−2−ニトロベンゾニトリルを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例9(10mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値468[(M+H)]、実測値468[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.02(dd,J=4.28,1.59Hz,1H)8.79(dd,J=8.56,1.71Hz,1H),8.16(d,J=8.07Hz,1H)7.72(dd,J=8.56,4.16Hz,1H)7.29−7.38(m,3H)7.08(t,J=4.40Hz,1H)5.33(dd,J=10.39,2.57Hz,1H),4.91(s,2H)4.36(ddd,J=10.27,6.36,2.20Hz,1H),3,77(br d,J=11.74Hz,1H)3.38−3.57(m,5H)3.07−3.24(m,5H)2.82(dd,J=12.35,10.39Hz,1H)1.43(d,J=6.36Hz,3H)。
実施例10
5−[(2R,6R)−2−[5−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6b)の代わりにピペリジン−4−オールを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例10(5mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値483[(M+H)]、実測値483[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.04(dd,J=4.22,1.53Hz,1H),8.75(dd,J=8.56,1.59Hz,1H),8.20(d,J=7.95Hz,1H),7.72(dd,J=8.62,4.22Hz,1H),7.38(d,J=8.07Hz,1H),7.32(t,J=8.07Hz,1H),7.10−7.13(m,1H),6.85(d,J=7.34Hz,1H),5.02(dd,J=10.58,2.63Hz,1H),4.83(d,J=3.42Hz,2H),4.33(ddd,J=10.15,6.30,2.26Hz,1H)3.70−3.82(m,2H),3.51(br d,J=12.35Hz,1H),3.15(t,J=11.25Hz,1H),2.99−3.07(m,2H),2.92(s,1H),2.82−2.90(m,1H),2.70−2.81(m,2H),1.95−2.03(m,2H),1.63−1.75(m,2H),1.42(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例11
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−モルホリノ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6b)の代わりにモルホリンを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例11(21mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値469[(M+H)]、実測値469[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.42(br d,J=7.70Hz,1H),9.23(br d,J=3.67Hz,1H),8.46(br d,J=7.09Hz,1H),8.15(br s,1H),7.63(br d,J=7.46Hz,1H),7.37(t,J=7.95Hz,1H),7.18(d,J=8.07Hz,1H),7.04(d,J=7.82Hz,1H),5.21(br d,J=8.07Hz,1H),4.82−4.97(m,2H),4.34(br s,1H),3.97(br d,J=7.70Hz,1H),3.87(br s,4H),3.60(br d,J=11.98Hz,1H),3.26(br s,1H),3.05(br t,J=10.70Hz,1H),2.91−3.00(m,4H),1.44(br d,J=5.62Hz,3H)。
実施例12
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6b)の代わりに1−メチルピペラジンを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例12(11mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値482[(M+H)]、実測値482[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.01(d,J=3.18Hz,1H),8.74(br d,J=7.82Hz,1H),8.17(d,J=7.95Hz,1H),7.71(dd,J=8.44,4.16Hz,1H),7.28−7.40(m,2H),7.14(d,J=7.95Hz,1H),6.95(d,J=7.95Hz,1H),5.05(br d,J=9.41Hz,1H),4.85(br d,J=4.89Hz,2H),4.25−4.36(m,1H),3.78(br d,J=11.62Hz,1H),3.49(br d,J=12.10Hz,1H),3.27(br s,4H),3.06−3.16(m,5H),2.86−2.91(m,1H),2.84(s,3H),1.42(d,J=6.11Hz,3H)。
実施例13
5−[(2R,6R)−2−[5−(2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6b)の代わりにtert−ブチル2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−カルボキシラートを使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例13(16mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値508[(M+H)]、実測値508[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.38(br d,J=8.19Hz,1H),9.22(br d,J=4.65Hz,1H),8.44(br d,J=8.07Hz,1H),8.12(br dd,J=8.19,4.89Hz,1H),7.61(br d,J=8.07Hz,1H),7.28(t,J=8.07Hz,1H),7.05(d,J=8.31Hz,1H),6.89(d,J=7.82Hz,1H),5.20(br d,J=9.41Hz,1H),4.92(br s,1H),4.34(br s,1H),3.96(br d,J=11.25Hz,1H),3.59(br d,J=12.10Hz,1H),3.36−3.53(m,7H),3.22−3.30(m,1H),3.04(br t,J=11.31Hz,1H),2.09−2.28(m,4H),1.44(d,J=5.99Hz,3H),1.27−1.34(m,2H)。
実施例14
5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2022502353
ステップ1:2−(2−ブロモ−6−ニトロ−フェニル)アセトニトリル(化合物14c)の調製
THF(10mL)中のカリウムtert−ブトキシド(1.2g、10.1mmol)の冷却した溶液に、THF(10mL)中の2−クロロアセトニトリル(化合物14b、375mg、5.0mmol)および1−ブロモ−3−ニトロ−ベンゼン(化合物14a、1.0g、5.0mmol)の溶液を10分以内に添加した。添加中、反応温度を−10℃〜−20℃に維持した。添加が完了して約10分後、この混合物をHCl水溶液(1N)でpH約5に酸性化した。得られた混合物をDCM(100mL)で2回抽出し、有機層を水および鹹水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1〜5:1で溶離)によって精製して、化合物14c(710mg、59%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値239および241[(M+H)]、実測値239および241[(M+H)]。
ステップ2:2−(2−アミノエチル)−3−ブロモ−アニリン(化合物14d)の調製
2−(2−ブロモ−6−ニトロ−フェニル)アセトニトリル(化合物14c、710mg、2.9mmol)およびBH溶液(THF中1M、25mL、25mmol)の混合物を75℃で4時間撹拌した後、HCl溶液(6N、25mL)を0℃の反応混合物に添加した。有機溶媒を真空で除去した後、水相をNaOH溶液(4N)でpH10に塩基性化した後、EtOAc(20mL)で2回抽出した。合わせた有機層を鹹水(10mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮して、褐色の残分を得た。さらに精製することなく、この残分をSnCl.2HO(3.27g、14.5mmol)および無水エタノール(20mL)と混合し、70℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、この反応混合物を氷(100g)中へと注ぎ、NaHCO溶液(5%)の添加によりpHを約8に調整した。得られた塩基性混合物を1時間撹拌した後、EA(50mL)により3回抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮して、化合物14d(310mg、50%収率)を褐色の油として得た。MS:計算値215および217[(M+H)]、実測値215および217[(M+H)]。
ステップ3:(2R,6R)−N−[2−(2−アミノ−6−ブロモ−フェニル)エチル]−4−(8−シアノ−5−キノリル)−6−メチル−モルホリン−2−カルボキサミド(化合物14e)の調製
DMF(5mL)中の2−(2−アミノエチル)−3−ブロモ−アニリン(化合物14d、120mg、0.56mmol)、(2R,6R)−4−(8−シアノ−5−キノリル)−6−メチル−モルホリン−2−カルボン酸(化合物1e、83mg、0.28mmol)およびDIPEA(0.15mL、0.84mmol)の溶液に、HATU(106mg、0.28mmol)を添加し、この混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(20mL)を3回抽出し、合わせた有機層を鹹水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1〜1:2で溶離)によって精製して、化合物14e(110mg、79%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値494および496[(M+H)]、実測値494および496[(M+H)]。
ステップ4:5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例14)の調製
5mLのマイクロ波バイアルに(2R,6R)−N−(2−アミノ−6−ブロモフェネチル)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボキサミド(化合物14e、110mg、0.22mmol)およびTP(1ml、プロピルホスホン酸無水物溶液、酢酸エチル中50重量%)を入れた。反応混合物を100℃のマイクロ波反応器内で30分間加熱した後、これを濃縮し、残分を飽和NaHCO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で2回抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1〜1:7で溶離)によって精製して、実施例14(70mg、66%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値476および478[(M+H)]、実測値476および478[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ ppm 9.02(dd,J=4.22,1.65Hz,1H),8.79(dd,J=8.62,1.53Hz,1H),8.18(d,J=7.95Hz,1H),7.70(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.32(d,J=8.07Hz,1H),7.27(d,J=7.58Hz,1H),6.95−7.10(m,2H),4.64(br d,J=7.83Hz,1H),4.18−4.29(m,1H),3.76−3.81(m,1H),3.48−3.74(m,3H),3.44−3.47(m,1H),3.18−3.29(m,1H),2.87−3.02(m,1H),2.73−2.87(m,1H),1.39(d,J=6.36Hz,3H)。
実施例15
5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2022502353
ジオキサン(5mL)中の5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例14、30mg、0.063mmol)、RuPhos G2(4.6mg、0.006mmol)およびCsCO(61mg、0.19mmol)の混合物にNを入れ、80℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、この反応混合物をセライトを通じてフィルタにかけ、フィルタケークをEA(10mL)で2回洗浄し、合わせた濾液を真空で濃縮した。この残分を分取HPLCによって精製して、実施例15(4.5mg、18%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値398[(M+H)]、実測値398[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ ppm 9.04(dd,J=4.22,1.53Hz,1H),8.78(dd,J=8.62,1.53Hz,1H),8.21(d,J=7.95Hz,1H),7.73(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.39(d,J=8.07Hz,1H),7.24−7.36(m,4H),5.01(dd,J=10.39,2.45Hz,1H),4.35−4.39(m,1H),3.81−3.91(m,2H),3.72−3.81(m,1H),3.53(br d,J=12.35Hz,1H),3.25−3.29(m,2H),3.17(t,J=11.13Hz,1H),2.84(dd,J=12.23,10.39Hz,1H),1.43(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例16
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[(6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353

表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2022502353
ステップ1:tert−ブチル4−[2−[(2R,6R)−4−(8−シアノ−5−キノリル)−6−メチル−モルホリン−2−イル]−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−6−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(16b)の調製
1,4−ジオキサン(5mL)中の5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例14、30mg、0.06mmol)の溶液に、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(化合物16a、55.6mg、0.18mmol)、KCO(2M、0.09mL、0.18mmol)およびPd(dppf)Cl DCM(5mg、0.006mmol)を添加し、この混合物をN下で100℃で2時間撹拌した。この反応混合物を真空で濃縮し、残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1〜1:2で溶離)によって精製して、化合物16b(19mg、54%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値579[(M+H)]、実測値579[(M+H)]。
ステップ2:5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例16)の調製
DCM(3mL)中のtert−ブチル4−[2−[(2R,6R)−4−(8−シアノ−5−キノリル)−6−メチル−モルホリン−2−イル]−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−6−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(化合物16b、19mg、0.033mmol)の溶液に、0℃のTFA(1mL)を滴下して添加したこの反応混合物を室温で1時間撹拌した後、濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して実施例16(13mg、82%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値479[(M+H)]、実測値479[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ ppm 9.05(dd,J=4.28,1.59Hz,1H),8.78(dd,J=8.56,1.59Hz,1H),8.21(d,J=8.07Hz,1H),7.73(dd,J=8.68,4.28Hz,1H),7.33−7.43(m,2H),7.27−7.32(m,1H),7.18(dd,J=7.52,1.16Hz,1H),5.70(br s,1H),5.06(dd,J=10.52,2.57Hz,1H),4.30−4.45(m,1H),3.70−3.91(m,5H),3.45−3.63(m,3H),3.31−3.34(m,2H),3.13−3.23(m,1H),2.85(dd,J=12.17,10.45Hz,1H),2.59(br d,J=1.96Hz,2H),1.43(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例17
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(7−ピペラジン−1−イル−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2022502353
ステップ1:2−(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)アセトニトリル(化合物17b)の調製
THF(20ml)中のカリウムtert−ブトキシド(3.2g、28.4mmol)の冷却した溶液に、THF(20ml)中の2−クロロアセトニトリル(化合物14b、1.0g、14.2mmol)および1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(化合物17a、2.0g、14.2mmol)の溶液を10分以内に添加した。添加中、反応温度を−10℃〜−20℃に維持した。添加が完了して約10分後、この混合物をHCl(1N)でpH約5に酸性化し、DCM(100mL)で2回抽出した。合わせた有機層を水および鹹水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=20:1〜4:1で溶離)によって精製して、化合物17b(820mg、32%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値179[(M+H)]、実測値179[(M+H)]。
ステップ2:tert−ブチル4−(3−(シアノメチル)−4−ニトロ−フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17d)の調製
2−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)アセトニトリル(化合物17b、500mg、2.8mmol)およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17c、1.5g、8.3mmol)の混合物を100℃で2時間加熱した後、HO(50ml)で希釈し、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を、鹹水(20mL)で2回洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCM:EtOAc=10:1〜1:2で溶離)によって精製して、化合物17d(820mg、84%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値345[(M+H)]、実測値345[(M+H)]。
ステップ3:tert−ブチル4−[4−アミノ−3−(2−アミノエチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17e)の調製
tert−ブチル4−[3−(シアノメチル)−4−ニトロ−フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17d、500mg、1.4mmol)およびBH(THF中1M、20mL、20mmol)の混合物を3時間加熱還流した。室温に冷却した後、この混合物をMeOH(5mL)の滴下による添加によってクエンチし、溶媒を真空で除去した。残分をEtOAc(50mL)中に溶解し、NaOH水溶液(0.5N、20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。得られた黄色の油に、MeOH(20mL)、THF(15mL)およびPd(OH)(100mg)を添加した。次に、この反応混合物を水素ガス雰囲気(1気圧)下で、室温で3時間撹拌した。触媒を濾別した後、濾液を真空で濃縮して、化合物17e(330mg、73%収率)を褐色の油として得、これをさらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS:計算値321[(M+H)]、実測値321[(M+H)]。
ステップ4:tert−ブチル4−[4−アミノ−3−[2−[[(2R,6R)−4−(8−シアノ−5−キノリル)−6−メチル−モルホリン−2−カルボニル]アミノ]エチル]フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17f)の調製
DMF(5mL)中の(2R,6R)−4−(8−シアノキノリン−5−イル)−6−メチルモルホリン−2−カルボン酸(化合物2e、35mg、0.12mmol)の溶液に、tert−ブチル4−(4−アミノ−3−(2−アミノエチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17e、37.7mg、0.12mmol)、HATU(44.8mg、0.12mmol)およびTEA(59.6mg、0.59mmol)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した後、10mLのHO中へと注ぎ、EtOAc(25mL)で2回抽出した。合わせた有機層を鹹水(10mL)で2回洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、濾液を真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:1〜0:1で溶離)によって精製して、化合物17f(31mg、43%収率)を黄色の油として得た。MS:計算値600[(M+H)]、実測値600[(M+H)]。
ステップ5:5−[(2R,6R)−2−6−(7−ピペラジン−1−イル−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル(実施例17)の調製
5mLのマイクロ波バイアルに4−[4−アミノ−3−[2−[[(2R,6R)−4−(8−シアノ−5−キノリル)−6−メチル−モルホリン−2−カルボニル]アミノ]エチル]フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物17f、16mg、0.027mmol)およびTP(1mL、プロピルホスホン酸無水物溶液、酢酸エチル中50重量%)を入れた。バイアルのふたを閉め、マイクロ波で100℃で30分間加熱した。この反応混合物を濃縮した後、NaHCO(飽和、20mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で2回抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。この残分を分取HPLCによって精製して、実施例17(3.2mg、24%収率)を黄色の固形物として得た。MS:計算値482[(M+H)]、実測値482[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ ppm 8.93(dd,J=4.28,1.59Hz,1H),8.65(dd,J=8.68,1.59Hz,1H),8.09(d,J=7.95Hz,1H),7.60(dd,J=8.56,4.28Hz,1H),7.26(d,J=8.07Hz,1H),7.14(d,J=8.80Hz,1H),6.90(dd,J=8.86,2.75Hz,1H),6.85(d,J=2.81Hz,1H),4.89(dd,J=10.39,2.45Hz,1H),4.18−4.32(m,1H),3.68−3.78(m,2H),3.63(br d,J=11.74Hz,1H),3.38−3.46(m,1H),3.32−3.38(m,4H),3.23−3.31(m,4H),3.13(br d,J=1.96Hz,2H),3.02−3.09(m,1H),2.72(dd,J=12.29,10.45Hz,1H),1.30(d,J=6.24Hz,3H)。
実施例18
5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[5−(4−ピペリジル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル
Figure 2022502353
tert−ブチル4−(2−シアノ−3−ニトロフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(化合物6c)の代わりにtert−ブチル4−(2−シアノ−3−ニトロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(化合物18b)を使用することにより、実施例6の調製と同様に、表題化合物を調製した。実施例18(19mg)を明褐色の固形物として得た。MS:計算値467[(M+H)]、実測値467[(M+H)]。H NMR(400MHz,メタノール−d)δ=9.34(br d,J=7.58Hz,1H),9.21(br d,J=3.79Hz,1H),8.42(br d,J=7.09Hz,1H),8.09(br s,1H),7.60(br d,J=7.21Hz,1H),7.31−7.40(m,1H),7.26(d,J=7.70Hz,1H),7.12(d,J=7.70Hz,1H),5.19(br d,J=7.70Hz,1H),4.85(br d,J=4.89Hz,2H),4.34(br s,1H),3.96(br d,J=7.34Hz,1H),3.45−3.65(m,3H),3.25(br s,3H),2.89−3.09(m,2H),1.88−2.14(m,4H),1.45(br d,J=5.38Hz,3H)。
tert−ブチル4−(2−シアノ−3−ニトロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(化合物18b)の調製
Figure 2022502353
トルエン(5mL)および水(1mL)中の2−クロロ−6−ニトロベンゾニトリル(化合物6a、70.8mg、0.39mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(化合物18a、CAS:286961−14−6、Shaoyuan、100mg、0.32mmol)、CsCO(158mg、0.48mmol)、およびPd(PhP)(18.7mg、0.016mmol)の混合物にNを入れ、80℃まで一晩加熱した。室温に冷却した後、この反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。この有機層を、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空で濃縮した。残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1〜1:1で溶離)で精製して、化合物18b(78mg、73%)を淡黄色の固形物として得た。MS:計算値330[(M+H)]、実測値330[(M+H)]。
実施例19
以下の試験は、HEK293−Blue−hTLR−7/8/9細胞アッセイにおいて式(I)の化合物の活性を測定するために行った。
HEK293−Blue−hTLR−7細胞アッセイ:
安定HEK293−Blue−hTLR−7細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb−htlr7、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF−κBの活性化を監視することによってヒトTLR7の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF−κBおよびAP−1結合部位に融合したIFN−ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK−Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することを介して、NF−κBおよびAP−1を活性化することによって誘導した。それゆえ、レポーター発現は、R848(レシキモド)などのリガンドの、20時間のインキュベーションについての刺激の下で、TLR7アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清SEAPレポーター活性は、640nmでの波長で、アルカリホスファターゼの存在下で紫色または青色になる検出培地で、QUANTI−Blue(商標)キット(カタログ番号rep−qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)を用いて測定した。
HEK293−Blue−hTLR7細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L−グルタミン、10%(v/v)熱失活ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で96ウェルプレート内で170μLの容積で250,000〜450,000個/mLの密度で、先のDMEM中で1%の終濃度のDMSOの存在下で連続希釈した20μLの検査化合物および10μLの20μM R848を添加してインキュベートし、COインキュベーター内で37℃の下でインキュベーションを20時間行った。次に、各ウェルからの20μLの上清を180μLのQuanti−blue基質溶液とともに、37℃で2時間インキュベートし、分光光度計を用いて620〜655nmでの吸光度を読み取った。TLR7の活性化が下流のNF−κBの活性化につながるシグナル伝達経路は広く受け入れられているため、TLR7アンタゴニストを評価するために同様のレポーターアッセイを改変した。
HEK293−Blue−hTLR−8細胞アッセイ:
安定HEK293−Blue−hTLR−8細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb−htlr8、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF−κBの活性化を監視することによって、ヒトTLR8の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF−κBおよびAP−1結合部位に融合したIFN−ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK−Blue hTLR8細胞をTLR8リガンドで刺激することを介して、NF−κBおよびAP−1を活性化することによって誘導した。それゆえ、レポーターの発現は、R848などのリガンドの、20時間のインキュベーションについての刺激の下でTLR8アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清SEAPレポーター活性は、640nmでの波長で、アルカリホスファターゼの存在下で紫色または青色になる検出培地で、QUANTI−Blue(商標)キット(カタログ番号rep−qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)を用いて測定した。
HEK293−Blue−hTLR8細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L−グルタミン、10%(v/v)熱失活ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で96ウェルプレート内で170μLの容積で250,000〜450,000個/mLの密度で、先のDMEM中で1%の終濃度のDMEMおよび10μLの60μMのR848の存在下で連続希釈した20μLの検査化合物を添加してインキュベートし、COインキュベーター内で37℃の下でインキュベーションを20時間行った。次に、各ウェルからの20μLの上清を180μLのQuanti−blue基質溶液とともに、37℃で2時間インキュベートし、分光光度計を用いて620〜655nmでの吸光度を読み取った。TLR8の活性化が下流のNF−κBの活性化につながるシグナル伝達経路は広く受け入れられているため、TLR8アンタゴニストを評価するために同様のレポーターアッセイを改変した。
HEK293−Blue−hTLR−9細胞アッセイ:
安定HEK293−Blue−hTLR−9細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb−htlr9、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF−κBの活性化を監視することによってヒトTLR9の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF−κBおよびAP−1結合部位に融合したIFN−ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK−Blue hTLR9細胞をTLR9リガンドで刺激することを介して、NF−κBおよびAP−1を活性化することによって誘導した。それゆえ、レポーターの発現は、ODN2006(カタログ番号tlrl−2006−1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)などのリガンドの、20時間のインキュベーションについての刺激の下でTLR9アンタゴニストによって低下した。細胞培養上清SEAPレポーター活性は、640nmでの波長で、アルカリホスファターゼの存在下で紫色または青色になる検出培地で、QUANTI−Blue(商標)キット(カタログ番号rep−qb1、Invivogen、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)を用いて測定した。
HEK293−Blue−hTLR9細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L−グルタミン、10%(v/v)熱失活ウシ胎児血清を含有するダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)中で96ウェルプレート内で170μLの容積で250,000〜450,000個/mLの密度で、先のDMEM中で1%の終濃度のDMSOの存在下で連続希釈した20μLの検査化合物および10μLの20μM ODN2006を添加してインキュベートし、COインキュベーター内で37℃の下でインキュベーションを20時間行った。次に、各ウェルからの20μLの上清を180μLのQuanti−blue基質溶液とともに、37℃で2時間インキュベートし、分光光度計を用いて620〜655nmでの吸光度を読み取った。TLR9活性化が下流のNF−κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、同様のレポーターアッセイを、TLR9アンタゴニストを評価するために改変した。
式(I)の化合物は、ヒトTLR7および/またはTLR8阻害活性(IC50値)が<0.5μM、特に<0.050μMである。その上、本発明のいくつかの化合物はまた、ヒトTLR9阻害活性が<0.5μM、特に<0.1μMである。本発明の化合物の活性データを表1に示した。
Figure 2022502353

Claims (17)

  1. 式(I)
    Figure 2022502353

    の化合物であって、式中、

    Figure 2022502353

    であり、式中、Rがシアノ、C1〜6アルキル、ハロゲン、ハロC1〜6アルキル又はニトロであり、
    がC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル又はハロC1〜6アルキルであり、

    Figure 2022502353

    であり、式中、
    およびRがHおよびC1〜6アルキルから独立して選択され、
    がH、ハロゲン、C1〜6アルキル又はヘテロシクリルであり、
    がH又はC1〜6アルキルであり、
    mが0、1、2又は3であり、
    nが1、2又は3である、化合物、
    またはその薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、

    Figure 2022502353

    であり、式中、Rがシアノであり、
    がC1〜6アルキルであり、

    Figure 2022502353

    であり、式中、
    がHであり、
    がHであり、
    がH、ハロゲン、テトラヒドロピリジニル、ジアザスピロ[4.4]ノナニル、ヒドロキシピペリジニル、C1〜6アルキルピペラジニル、モルホリニル、ピペラジニル又はピペリジニルであり、
    がHであり、
    mが1又は2であり、
    nが1、2又は3である、化合物、
    またはその薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  3. 請求項2に記載の化合物であって、

    Figure 2022502353

    であり、式中、Rがシアノであり、
    がメチルであり、

    Figure 2022502353

    であり、式中、
    がHであり、
    がHであり、
    がH、ブロモ、テトラヒドロピリジニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル、ヒドロキシピペリジニル、メチルピペラジニル、モルホリニル、ピペラジニル又はピペリジニルであり、
    がHであり、
    mが1又は2であり、
    nが1、2又は3である、化合物、
    またはその薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  4. がC1〜6アルキルピペラジニルまたはピペラジニルである、請求項2に記載の化合物。
  5. がメチルピペラジニルまたはピペラジニルである、請求項4に記載の化合物。
  6. nが1である、請求項4または5に記載の化合物。
  7. 請求項2に記載の化合物であって、
    5−[(2R,6R)−2−(5−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−(1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−(8−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(6−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(7−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(8−ピペラジン−1−イル−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−[5−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(5−モルホリノ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−[5−(2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−(6−ブロモ−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)−6−メチル−モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[(6−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−(7−ピペラジン−1−イル−4,5−ジヒドロ−3H−1,3−ベンゾジアゼピン−2−イル)モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリル、および
    5−[(2R,6R)−2−メチル−6−[5−(4−ピペリジル)−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル]モルホリン−4−イル]キノリン−8−カルボニトリルから選択される化合物、
    またはその薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  8. 以下のステップ、すなわち、
    a)酸の存在下での式(VII)
    Figure 2022502353

    の化合物の環化を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の調製のためのプロセスであって、
    前記酸が、t−BuOH中のHClであり、R、R、R、R、R、R、R、mおよびnが、請求項1〜6のいずれか一項にあるとおり定義されている、プロセス。
  9. 治療活性のある物質として使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマー。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物と治療上不活性である担体とを含む、医薬組成物。
  11. 全身性エリテマトーデスまたはループス腎炎の処置または予防のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の、使用。
  12. 全身性エリテマトーデスまたはループス腎炎の処置または予防のための薬剤の調製のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の、使用。
  13. TLR7またはTLR8またはTLR9アンタゴニストとしての、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の、使用。
  14. TLR7およびTLR8およびTLR9アンタゴニストとしての、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物の、使用。
  15. 全身性エリテマトーデスまたはループス腎炎の処置または予防のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマー。
  16. 請求項8に記載のプロセスにより製造されるときの、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容され得る塩、鏡像異性体、もしくはジアステレオマー。
  17. 全身性エリテマトーデスまたはループス腎炎の処置または予防のための方法であって、治療有効量の請求項1〜7のいずれか一項において定義される化合物を投与することを含む、方法。
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