JP2022506790A - 全身性エリテマトーデスを処置するためのTLR7~9アンタゴニストとしての、5-[6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル誘導体及び類似化合物 - Google Patents

全身性エリテマトーデスを処置するためのTLR7~9アンタゴニストとしての、5-[6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル誘導体及び類似化合物 Download PDF

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Abstract

JPEG2022506790000093.jpg89165本発明は、例えば、全身性エリテマトーデス又はループス腎炎などの自己免疫疾患の処置又は予防のためのTLR7、TLR8及び/又はTLR9アンタゴニストとしての使用のための、式(I)の化合物であって、R4は、C1~6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;R5は、ハロゲンであり;R2は、非置換であるか又はC1~6アルキル若しくはハロC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;非置換であるか又はC1~6アルキルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;R3は、C1~6アルキルであり;Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。

Description

本発明は、哺乳動物における治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特に、全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置に有用なTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9のアンタゴニストに関する。
自己免疫性結合組疾患(connective tissue disease:CTD)としては、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)、原発性シェーグレン症候群(primary Sjogren’s syndrome:pSjS)、混合性結合組織病(mixed connective tissue disease:MCTD)、皮膚筋炎/多発性筋炎(dermatomyositis/polymyositis:DM/PM)、関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)、及び全身性硬化症(systemic sclerosis:SSc)などのプロトタイプの自己免疫症候群が挙げられる。RAを除いて、患者が利用可能である実際に効果的で安全な治療法はない。SLEは、100,000人あたり20~150人の有病率を有するプロトタイプのCTDであり、皮膚及び関節で一般的に観察される症状から腎不全、肺不全、心不全に至るまで、さまざまな臓器において広範な炎症や組織損傷を引き起こす。従来、SLEは、非特異的な抗炎症薬又は免疫抑制薬で処置されてきた。しかしながら、免疫抑制薬、例えばコルチコステロイドの長期使用は、部分的にしか効果がなく、望ましくない毒性及び副作用を伴う。ベリムマブは、過去50年間にFDAが承認した唯一の狼瘡薬であるが、SLE患者のごく一部にしか効果がなく、それも控えめで遅れがある(Navarra,S.V.et al Lancet 2011,377,721.)。抗CD20 mAb、特定のサイトカインに対するmAb又は可溶性受容体などの他の生物学的製剤は、ほとんどの臨床研究で失敗している。したがって、より多くの患者群で持続的な改善を提供し、多くの自己免疫疾患及び自己炎症性疾患で慢性的に使用しても安全性が高い、新規治療法が必要とされている。
Toll様受容体(toll like receptor:TLR)は、さまざまな免疫細胞において広範な免疫応答を開始することができるパターン認識受容体(pattern recognition receptor:PRR)の重要なファミリである。自然宿主防御センサとして、エンドソームTLR7、8、及び9は、ウイルス、細菌に由来する核酸を認識し、具体的には、TLR7/8及びTLR9は、それぞれ一本鎖RNA(single-stranded RNA:ssRNA)及び一本鎖CpG-DNAを認識する。しかしながら、TRL7、8、9の異常な核酸検出は、幅広い自己免疫性疾患及び自己炎症性疾患において重要なノードとして考えられる(Krieg,A.M.et al.Immunol.Rev.2007,220,251.Jimenez-Dalmaroni,M.J.et al Autoimmun Rev.2016,15,1.Chen,J.Q.,et al.Clinical Reviews in Allergy&Immunology 2016,50,1)。抗RNA抗体及び抗DNA抗体は、十分に確立されたSLE診断マーカーであり、これらの抗体は、自己RNA及び自己DNAの両方をエンドソームへ送達することができる。自己RNA複合体が、TLR7及びTLR8によって認識され得るのに対し、自己DNAは、TLR9の活性化を引き起こし得る。実際、血液及び/又は組織からの自己RNA及び自己DNAのクリアランスの欠陥は、SLE(全身性エリテマトーデス)患者において明白である。TLR7及びTLR9は、SLE組織において上方調節され、それぞれループス腎炎の慢性化及び活動と相関していると報告されてきた。SLE患者のB細胞において、TLR7発現は、抗RNP抗体産生と相関しているのに対し、TLR9発現は、IL-6レベル及び抗二本鎖DNA抗体レベルと相関している。一貫して、ループスマウスモデルにおいて、TLR7は、抗RNA抗体に必要とされ、TLR9は、抗ヌクレオソーム抗体に必要とされる。その一方で、マウスにおけるTLR7又はヒトTLR8の過剰発現は、自己免疫及び自己炎症を促進する。その上、TLR8の活性は、mDC/マクロファージの炎症性サイトカイン分泌、好中球ネトーシス、Th17細胞の誘導、及びTreg細胞の抑制に特異的に寄与する。B細胞の自己抗体産生を促進する上で説明されたTLR9の役割に加えて、pDCにおける自己DNAによるTLR9の活性化はまた、I型IFN及び他の炎症性サイトカインの誘導をもたらす。pDC及びB細胞のいずれにもおけるTLR9のこれらの役割を考慮すると、自己免疫疾患の病理発生に対する鍵となる寄与因子としても、自己免疫疾患に罹患している多くの患者においてTLR9を容易に活性化し得る自己DNA複合体の広範な存在としても、TLR7及びTLR8の経路の阻害の頂点における自己DNA媒介性TLR9経路を更に遮断することは更に有益かもしれない。まとめると、TLR7、8、及び9の経路は、有効なステロイド非含有及び非細胞毒性の経口薬が存在しない自己免疫疾患及び自己炎症性疾患治療用の新たな治療標的を表しており、これらの経路すべての最上流からの阻害は、満足のいく治療効果を送達するかもしれない。このようなものとして、本発明者らは、自己免疫疾患及び自己炎症性疾患治療用の、TLR7、TLR8及びTLR9を標的としかつ抑制する経口化合物を発明した。
本発明は、式(I)又は式(Ia)、
Figure 2022506790000002

の新規化合物であって、
式中、
は、
Figure 2022506790000003

であり;式中、Rは、C1~6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;Rは、ハロゲンであり;
は、非置換であるか又はC1~6アルキル若しくはハロC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
非置換であるか又はC1~6アルキルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
は、C1~6アルキルであり;
Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
新規化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
本発明の別の目的は、式(I)又は式(Ia)の新規化合物と、その製造と、本発明に従った化合物に基づく薬品及びその生産と、TLR7アンタゴニスト及び/又はTLR8アンタゴニスト及び/又はTLR9アンタゴニストとしての式(I)の化合物の使用と、全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための使用と、に関する。式(I)又は式(Ia)の化合物は、優れたTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9のアンタゴニズム活性を示す。加えて、式(I)又は式(Ia)の化合物はまた、良好な細胞毒性、可溶性、hPBMC、ヒトミクロソーム安定性、及びSDPKといった特性、並びに低いCYP阻害も示す。
定義
用語「C1~6アルキル」とは、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和、直鎖、又は分枝鎖のアルキル基、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを意味する。特定の「C1-6アルキル」基は、メチル、エチル、及びn-プロピルである。
用語「ハロゲン」及び「ハロ」とは、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
用語「ハロC1~6アルキル」とは、C1~6アルキル基の水素原子の少なくとも1つが、同じ又は異なるハロゲン原子、特に、フルオロ原子で置き換えられているC1~6アルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、若しくはトリフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、若しくはトリフルオロエチル、又はモノフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、若しくはトリフルオロプロピル、例えば3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、又はトリフルオロメチルが挙げられる。
用語「LG」は、ヘテロリシス結合開裂において電子対と共に離れる分子フラグメントである脱離基を意味する。脱離基は、アニオン又は中性分子であり得るが、いずれの場合も、脱離基は、結合ヘテロリシスから生じる追加の電子密度を安定化させることができることが重要である。一般的なアニオン性脱離基は、ハロゲン化物イオン、及びOTf、OTs、及びOMsなどのスルホン酸エステルである。
用語「PG」は、保護基を意味し、保護基は、その後の化学反応において化学選択性を得るために、官能基の化学修飾によって分子に導入される。典型的な保護基は、Boc、Cbz、及びBnである。
用語「ジアステレオマー」は、2つ以上のキラリティ中心を有し、その分子が互いに鏡像体ではない立体異性体を示す。ジアステレオマーは、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性などの異なる物理特性を有する。
用語「薬学的に許容される塩」とは、生物学的に又は他の点で望ましくないものではない塩を意味する。薬学的に許容される塩は、酸性付加塩及び塩基性付加塩の両方を含む。
用語「薬学的に許容される酸性付加塩」とは、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等の無機酸と、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸等の有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸類から選択される有機酸とで形成されるような薬学的に許容される塩を意味する。
「薬学的に許容される塩基性付加塩」という用語は、有機塩基又は無機塩基で形成されるような薬学的に許容される塩を意味する。許容される無機塩基の例は、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、及びアルミニウム塩を含む。薬学的に許容される有機非毒性塩基から誘導される塩としては、天然の置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N-エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂を含む、第一級アミン、第二級アミン、及び第三級アミン、置換アミンの塩が挙げられる。
用語「薬学的に活性な代謝物」とは、特定の化合物又はその塩の体内での代謝を通じて産生される薬理学的に活性な生成物を意味する。体内に入った後、ほとんどの薬物は化学反応の基質となり、それらの物理的特性及び生物学的効果を変化させ得る。これらの代謝変換は、通常、本発明の化合物の極性に影響を与え、薬物が体内に分配されて体内から排泄される方法を変える。しかしながら、場合によっては、治療効果のために薬物の代謝が必要になる。
用語「治療有効量」とは、対象に投与されると、(i)特定の疾患、状態、若しくは障害を処置若しくは予防する、(ii)特定の疾患、状態、若しくは障害のうちの1つ以上の症状を減衰、改善、若しくは排除する、又は(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態、若しくは障害のうちの1つ以上の症状の発症を予防若しくは遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を意味する。治療有効量は、化合物、処置される病状、処置される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形態、主治医又は獣医師の判断、並びにその他の要因に応じて異なる。
用語「医薬組成物」とは、治療有効量の活性医薬成分と、薬学的に許容される添加剤とを含み、それを必要とする哺乳動物、例えばヒトに投与される混合物又は溶液を意味する。
TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9のアンタゴニスト
本発明は、式(I)、
Figure 2022506790000004

の化合物であって、
式中、
は、
Figure 2022506790000005

であり;式中、Rは、C1~6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;Rは、ハロゲンであり;
は、非置換であるか又はC1~6アルキル若しくはハロC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
非置換であるか又はC1~6アルキルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
は、C1~6アルキルであり;
Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
本発明の別の実施形態は、(ii)式(Ia)、
Figure 2022506790000006

の化合物であって、
式中、
は、
Figure 2022506790000007

であり;式中、Rは、C1~6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;Rは、ハロゲンであり;
は、非置換であるか又はC1~6アルキル若しくはハロC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
非置換であるか又はC1~6アルキルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
は、C1~6アルキルであり;
Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(iii)Rが、
Figure 2022506790000008

であり;式中、Rが、メチル、クロロ又はシアノであり;Rが、フルオロであり;
が、非置換であるか又はメチル、エチル、イソプロピル若しくはトリフルオロメチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
非置換であるか又はメチルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
が、メチルであり;
Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
(i)若しくは(ii)に記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(iv)Rが、
Figure 2022506790000009

であり;式中、Rが、シアノである、(i)~(iii)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(v)Lが、アゼチジニルである、(i)~(iv)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(vi)Rが、C1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又はC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルである、(i)~(v)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(vii)Rが、メチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又はメチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルである、(i)~(iv)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態は、(viii)Rが、
Figure 2022506790000010

であり;式中、Rが、シアノであり;
が、C1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又は
1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルであり;
が、C1~6アルキルであり;
Lが、アゼチジニルである;
(i)若しくは(ii)に記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(ix)Rが、
Figure 2022506790000011

であり;式中、Rが、シアノであり;
が、メチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又は
メチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルであり;
が、メチルであり;
Lが、アゼチジニルである;
(viii)に記載の式(I)若しくは式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態は、(x)以下:
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(6-メチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-エチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-エチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-イソプロピル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-イソプロピル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(3,5-ジメチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(3,5-ジメチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6R)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6R)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4R)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4R)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4S)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4S)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2S,6R)-2-[[3-(7,7-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5S)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5R)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5S)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5R)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-1-ピペリジル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)-1-ピペリジル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;及び
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリルから選択される式(I)若しくは式(Ia)の化合物、
又はその薬学的に許容される塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマーである。
本明細書で参照として使用されるいくつかの化合物を、表1に要約したTLR7及びTLR9の効力データを示す米国特許出願公開第20150105370号に開示した(TLR8データは入手可能ではない)。表1における化合物はすべて、末端位置における芳香族環(フェニル又はピリジニル)を有することを特徴とする。しかしながら、開示された効力データによると、表1における化合物の一部のみが、良好なTLR7効力を示し、それらのすべてがTLR9効力を欠失していた。同じ構造特性を有する米国特許出願公開第20150105370号において開示されるより多くの例は、このような傾向を確証したが、このことは、末端アリール/ヘテロアリール環がTLR9活性に好ましくないことを示唆する。
その一方で、末端アリール環上にいくつかの置換基を保有する化合物R1、化合物R2など、米国特許出願公開第20150105370号において開示される化合物のより多くの類似体を合成して、SAR(構造活性関連性)を確証した。しかし、表2に示される効力データによると、末端アリール環上の置換基は、TLR9の効力を必ずしも改善することはできない。それゆえ、当技術分野の技術は、このような化学構造を更に最適化するために、米国特許出願公開第20150105370号に開示された情報からいかなる触発も受けるべきではない。
驚くべきことに、本発明の化合物は、TLR7及びTLR8の優れた効力を維持しながら、TLR9の効力を有意に改善した(ER-888286と比較して8倍超)。別の実施形態において、hERG特性及び安全性比率(safety ratio)は、米国特許出願公開第20150105370号由来の参照化合物並びに本明細書で合成した参照化合物R1及びR2と比較して大いに改善された(表3を参照されたい)。式(I)又は式(Ia)の化合物はまた、良好なhPBMC、細胞毒性、溶解度、ヒトミクロソーム安定性及びSDPKといった特性、並びに低いCYP阻害も示した。
Figure 2022506790000012

Figure 2022506790000013

合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物及びそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキーム及び実施例に提供されている。全ての置換基、特にR~Rは、特に明記しない限り、上記で定義したとおりである。更に、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学における当業者に周知の意味を有する。
式(I)又は式(Ia)の化合物を調製するための一般的な合成経路を以下に示す。
スキーム1
Figure 2022506790000014

式中、LGは、ハロゲン、OTf、OTs、及びOMsなどの脱離基であり、PGは、Boc及びCbzなどの保護基である。
式(II)の化合物のR-Xとのカップリングは、DIPEA又はKCOなどの塩基の存在下で、又はBuchwald-Hartwigアミノ化条件(参照:Acc.Chem.Res 1998,31 805-818;Chem.Rev.2016,116,12564-12649;Topics in Current Chemistry,2002,219,131-209及び同文献に引用された参照文献)下で、RuPhos Pd G2などの触媒及びCsCO又はKCOなどの塩基を用いて、高温で直接カップリングすることによって実現されて、式(IV)の化合物を提供することができる。その後、式(IV)の化合物のヒドロキシ基を、DIPEA、TEA、KCO又は2,6-ジメチルピリジンなどの塩基性条件下で、OTf、OTs、又はOMsなどの脱離基へと、TfO、TsCl又はMsClを用いて転化する。式(VI)の化合物の(VII)とのカップリングは、NaH又はCsCOなどの塩基の存在下、高温で直接カップリングすることによって得られ、式(VIII)の化合物を提供することができる。式(VIII)の化合物の保護基は、高温で若しくはTFAなどの酸性条件下、又はPd/C若しくはPd(OH)/Cのような触媒による水素化条件下で除去することができる。式(IX)の化合物は、KCO、DIPEA、又はCsCOなどの塩基の存在下において式(V)の化合物と更にカップリングして、式(I)の化合物を得る。いくつかの実施形態では、式(IX)及び式(V)の化合物のカップリングにより、(IX)に由来する保護基、例えばBoc又はCbzを含有する生成物が生じる場合がある。この保護基を除去した後に、式(I)の最終化合物を得ることになる。そして、別の実施形態において、末端第二級アミンを有する式(I)又は式(Ia)の化合物は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド又はアセトンとの、NaBHCN又はNaBH(OAc)などの還元条件下での還元的アミノ化反応によって、メチル、エチル又はイソプロピルなどのアルキル基が更に導入されて、式(I)又は式(Ia)の最終化合物を得る。
本発明の化合物は、ジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物として得ることができ、これらは、当該技術分野で周知の方法、例えば、(キラル)HPLC又はSFCによって分離することができる。
本発明はまた、式(I)又は式(Ia)の化合物を調製するプロセスに関し、プロセスは、以下の:
a)式(V)、
Figure 2022506790000015

の化合物を、塩基の存在下で式(IX)、
Figure 2022506790000016

の化合物とカップリングするステップ、を含み、
ステップa)において、塩基が、例えば、KCO、DIPEA、又はCsCOであり得る。
式(I)又は式(Ia)の化合物はまた、上のプロセスに従って製造されるとき、本発明の対象となる。
適応症及び治療方法
本発明は、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9アンタゴニストとして使用することができ、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9を介した経路活性化、並びにあらゆる種類のサイトカイン及びあらゆる形態の自己抗体の産生を通じて媒介される自然免疫応答及び適応免疫応答を含むがこれらに限定されない、それぞれの下流の生物学的イベントを阻害する化合物を提供する。したがって、本発明の化合物は、形質細胞様樹状細胞、B細胞、T細胞、マクロファージ、単球、好中球、ケラチノサイト、上皮細胞を含むがこれらに限定されない、そのような受容体(複数可)を発現するあらゆる種類の細胞において、TLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9をブロックするのに有用である。このように、上記化合物は、全身性エリテマトーデス及びループス腎炎の治療薬又は予防薬として使用することができる。
本発明は、処置又は予防を必要とする患者における全身性エリテマトーデス及びループス腎炎の処置又は予防のための方法を提供する。
別の実施形態は、処置又は予防を必要とする哺乳動物における全身性エリテマトーデス及びループス腎炎を処置又は予防する方法を含む。ここで、該方法は、治療有効量の式(I)の化合物、立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、又はその薬学的に許容される塩を該哺乳動物に投与することを含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
略語
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下の通りである:
ACN: アセトニトリル
BocO: 二炭酸ジ-tertブチル
CbzCl: クロロギ酸ベンジル
DCM: ジクロロメタン
DEA: ジエチルアミン
DIPEA: N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA: ジメチルアセトアミド
DMF: N,N-ジメチルホルムアミド
DMFDMA: N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
EtOAc又はEA: 酢酸エチル
FA: ギ酸
HLM ヒト肝ミクロソーム
IC50: 半数阻害濃度
LCMS 液体クロマトグラフィ質量分析
MS: 質量分析法
PE: 石油エーテル
分取HPLC: 分取高速液体クロマトグラフィ
rt: 室温
RuPhos Pd G2:クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)第2世代
SFC: 超臨界流体クロマトグラフィ
TEA: トリメチルアミン
TFA: トリフルオロ酢酸
TfO: トリフルオロメタンスルホン酸無水物
THF: テトラヒドロフラン
v/v: 体積比
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、次の機器のいずれか1つを用いて、フラッシュクロマトグラフィにより精製した。i)Biotage SP1システム及びQuad12/25カートリッジモジュール、ii)ISCO combi-flashクロマトグラフィ機器。シリカゲルの商標及び細孔径:i)KP-SIL60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4、粒径:47~60マイクロメートルシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製ZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、XBridge(商標)Prep-C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム、SunFire(商標)Prep-C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム、Phenomenex Synergi-C18(10μm、25×150mm)又はPhenomenex Gemini-C18(10μm、25×150mm)を用いる逆相カラム上での分取HPLCによって精製した。Waters AutoP精製システム(サンプルマネージャー2767、ポンプ2525、検出器:Micromass ZQ及びUV2487、溶媒系:アセトニトリル及び水中0.1%水酸化アンモニウム;アセトニトリル及び水中0.1%FA又はアセトニトリル及び水中0.1%TFA)、又はGilson-281精製システム(ポンプ322、検出器:UV 156、溶媒系:アセトニトリル及び水中0.05%水酸化アンモニウム;アセトニトリル及び水中0.225%FA;アセトニトリル及び水中0.05%HCl;アセトニトリル及び水中0.075%TFA;又はアセトニトリル及び水)を使用して、逆相カラムでの分取HPLCにより精製した。
SFCキラル分離について、中間体を、キラルカラム(Daicel chiralpak IC、5μm、30×250mm)、AS(10μm、30×250mm)又はAD(10μm、30×250mm)によって、Mettler Toledo Mutigram IIIシステムSFC、Waters 80Q分取SFC又はThar80分取SFC、溶媒系:CO及びIPA(IPA中の0.5%TEA)又はCO及びMeOH(MeOH中の0.1%NH・HO)、背圧100バール、254又は220nmの検出紫外線を用いて分離した。
化合物のLC/MSスペクトルを、LC/MS(Waters(商標)Alliance 2795-Micromass ZQ、Shimadzu Alliance 2020-Micromass ZQ、又はAgilent Alliance 6110-Micromass ZQ)を用いて得た。LC/MS条件は以下の通りであった(実行時間3分又は1.5分)。
酸性条件I:A:HO中の0.1%TFA、B:アセトニトリル中の0.1%TFA
酸性条件II:A:HO中の0.0375%TFA、B:アセトニトリル中の0.01875%TFA
塩基性条件I:A:HO中の0.1%NH・HO、B:アセトニトリル、
塩基性条件II:A:HO中の0.025%NH・HO、B:アセトニトリル、
中性条件:A:HO、B:アセトニトリル
マススペクトル(mass spectra:MS):一般的には親質量を示すイオンのみが報告されており、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(MH)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して得た。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixtyマイクロ波合成装置で行った。空気に敏感な試薬を含む全ての反応は、アルゴン又は窒素雰囲気下で行った。試薬は、特に明記しない限り、更に精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
以下の実施例は、本発明の意味を説明することを意図しているが、決して本発明の意味の範囲内での限定を表すものではない。
中間体A
[(2R,6R)-4-(8-シアノ-5-キノリル)-6-メチル-モルホリン-2-イル]メチルトリフルオロメタンスルホナート
Figure 2022506790000017

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000018
工程1:[(2R,6R)-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノール;2,2,2-トリフルオロ酢酸(化合物A1)の調製
tert-ブチル(2R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボキシレート(CAS:1700609-48-8、販売業者:WuXi Apptec、1.35g、5.84mmol)のDCM(10mL)中の溶液に2,2,2-トリフルオロ酢酸(2.66g、23.30mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した後、真空下で濃縮して、粗生成物である化合物A1(1.43g)を得、これを次の工程において直接使用した。MS:計算値132(MH)、測定値132(MH)。
工程2:5-[(2R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル(化合物A3)の調製
5-ブロモキノリン-8-カルボニトリル(化合物A2、CAS:507476-70-2、販売業者:BePharm、1.50g、6.42mmol)、[(2R,6R)-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノール;2,2,2-トリフルオロ酢酸(化合物A1、1.43g、5.83mmol)、RuPhos Pd G2(136mg、175μmol)、及びCsCO(5.70g、17.50mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中の混合物を、N下において90°Cで一晩加熱した。冷却した後、固体を濾別し、EA(10mL)で2回洗浄した。合わせた有機物を濃縮し、残渣をEA/PE(0~100%)のグラジエントで溶出するフラッシュカラムによって精製して、化合物A3(0.71g)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値284(MH)、測定値284(MH)。
工程3:[(2R,6R)-4-(8-シアノ-5-キノリル)-6-メチル-モルホリン-2-イル]メチルトリフルオロメタンスルホナート(中間体A)の調製
フラスコに、5-[(2R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル(化合物A3、0.71g、2.50mmol)、DCM(10mL)、及び2,6-ジメチルピリジン(0.54g、577μL、5.00mmol)を添加した。次に、この反応混合物を氷浴で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.06g、634μL、3.75mmol)を滴下して添加した。2時間撹拌した後、この混合物を濃縮し、フラッシュカラム(EA/PE=0~40%)によって精製して、生成物である中間体A(0.72g)を黄色の固体として得た。MS:計算値416(MH)、測定値416(MH)。
中間体B
[(2R,6R)-4-(8-シアノキノキサリン-5-イル)-6-メチル-モルホリン-2-イル]メチルトリフルオロメタンスルホナート
Figure 2022506790000019

標題化合物を、中間体Aの調製と類似して、5-ブロモキノリン-8-カルボニトリル(化合物A2)の代わりに、8-ブロモキノキサリン-5-カルボニトリル(合成は、米国特許出願公開第20170174653号明細書を参照する)を用いることによって調製した。中間体B(825mg)をオフホワイト色の固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。
中間体C
tert-ブチル5-メチル-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート
Figure 2022506790000020

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000021
工程1:tert-ブチル4-(ジメチルアミノメチレン)-2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C2)の調製
tert-ブチル2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C1、CAS:362704-66-3、販売業者:Pharmablock、5.00g、23.44mmol)のDMF(30mL)中の溶液にN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5.58g、46.88mmol)を添加した。混合物を90°Cで18時間加熱した後、冷却し、濃縮して、化合物C2(6.29g)を濃いオレンジ色の液体として得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。MS:計算値269(MH)、測定値269(MH)。
工程2:tert-ブチル5-メチル-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート(中間体C)の調製
tert-ブチル4-(ジメチルアミノメチレン)-2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C2、6.29g、23.44mmol)のエタノール(30mL)中の溶液に、ヒドラジン水和物(1.76g、35.16mmol)を添加した。50°Cで2時間撹拌した後、混合物を冷却し、水(100mL)で希釈した。混合物をEA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機相を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュカラム(EA/PE=0~60%)によって精製して、中間体C(1.80mg)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体D
tert-ブチル7-メチル-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート
Figure 2022506790000022

標題化合物は、tert-ブチル2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C1)の代わりに、tert-ブチル2-メチル-3-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(CAS:741737-30-4、販売業者:Bide)を用いて中間体Cの調製と同様に調製された。中間体D(2.70g)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体E
tert-ブチル7-メチル-2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000023

標題化合物は、tert-ブチル2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C1)の代わりに、tert-ブチル3-メチル-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(CAS:181269-69-2、販売業者:Pharmablock)を用いて、中間体Cの調製と同様に調製された。中間体E(3.50g)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体F
tert-ブチル(6R)-6-メチル-2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000024

中間体G
tert-ブチル(4R)-4-メチル-2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000025

中間体F及びGは、tert-ブチル2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C1)の代わりに、tert-ブチル(2R)-2-メチル-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(CAS:790667-43-5、販売業者:Pharmablock)を用いて、中間体Cの調製と同様に調製された。中間体F(溶出が遅い)及び中間体G(溶出が速い)は、キラルSFC(グラジエント:CO中20%MeOH、カラム:ChiralPak AD、300×50mm I.D.,10μm)によって分離された。中間体F(700mg)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。中間体G(580mg)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体H
tert-ブチル(6S)-6-メチル-2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000026

中間体I
tert-ブチル(4S)-4-メチル-2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000027

中間体H及びIは、tert-ブチル2-メチル-5-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物C1)の代わりに、tert-ブチル(2S)-2-メチル-4-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(CAS:790667-49-1、販売業者:Pharmablock)を用いて、中間体Cの調製と同様に調製された。中間体H(溶出が遅い)及び中間体I(溶出が速い)は、キラルSFC(グラジエント:CO中5~40%MeOH(0.05%DEA)、カラム:ChiralPak AY、150×4.6mm I.D.,3μm)によって分離された。中間体H(430mg)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。中間体I(450mg)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体J
tert-ブチル3-メチル-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート
Figure 2022506790000028

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000029
工程1:tert-ブチル4-アセチル-3-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物J2)の調製
-78°Cにおけるtert-ブチル3-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(化合物J1、CAS:98977-36-7、販売業者:Accela、8.00g、40.14mmol)のTHF(30mL)中の溶液にLiHMDS(40mL、THF中1.2M、48.00mmol)を添加した。-78°Cで0.5時間撹拌した後、アセチルクロリド(4.73g、60.20mmol)を添加し、混合物をゆっくりと室温に温め、続いて、室温で2時間撹拌した。飽和NHCl溶液(30mL)の添加によりクエンチした後、混合物をEA(30mL)により3回抽出した。合わせた有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮させて、中間体J2(9.65g)を濃いオレンジ色の油状物として得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。MS:計算値242(MH)、測定値142(MH-Boc)。
工程2:tert-ブチル3-メチル-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート(中間体J)の調製
tert-ブチル4-アセチル-3-オキソ-ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物J2、9.65g、40.14mmol)のエタノール(30mL)中の溶液にヒドラジン水和物(3.00g、60.00mmol)を添加した。50°Cで2時間撹拌した後、混合物を冷却し、水(100mL)で希釈した。混合物をEA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機相を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュカラム(EA/PE=0~60%)、次いで、キラルSFCによって精製して、中間体J(2.00g)を黄色の油状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体K
tert-ブチル3-メチル-2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000030

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000031
工程1:tert-ブチル3-メチル-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-5-カルボキシレート(中間体J)の調製
3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(化合物K1、CAS:740061-36-3、販売業者:BePharm、300mg、2.19mmol)、TEA(332mg、457μL、3.28mmol)及びDCM(6mL)を含むフラスコに氷浴下でBocO(501mg、2.30mmol)を添加しえた。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮し、フラッシュカラム(EA/PE=0~100%)によって精製して、所望の生成物である中間体K(490mg)を白色の泡状物として得た。MS:計算値238(MH)、測定値238(MH)。
中間体L
tert-ブチル1,4,6,7-テトラヒドロイミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボキシレート
Figure 2022506790000032

標題化合物は、3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン(化合物K1)の代わりに、4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン二塩酸塩(CAS:62002-31-7、販売業者:Accela)を使用して、中間体Kの調製と同様に調製された。中間体L(273mg)を白色の泡状物として得た。MS:計算値224(MH)、測定値224(MH)。
参照化合物R1
5-[(2S,6R)-2-[[4-(4-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000033

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000034

フラスコに[(2R、6R)-4-(8-シアノ-5-キノリル)-6-メチル-モルホリン-2-イル]メチルトリフルオロメタンスルホナート(中間体A、30mg、72μmol)、1-(4-メトキシフェニル)ピペラジン(CAS:38212-30-5、販売業者:Accela、21mg、108μmol)、炭酸カリウム(30mg、217μmol)及びアセトニトリル(4mL)を添加した。85°Cで2時間撹拌した後、混合物をセライトを通して濾過し、分取HPLCによって精製して、化合物R1(22mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.67(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.18(d,J=8.1Hz,1H),7.66(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.30(d,J=7.9Hz,1H),7.05-6.98(m,2H),6.93-6.85(m,2H),4.55-4.46(m,1H),4.26-4.16(m,1H),3.89-3.56(m,7H),3.50-3.37(m,6H),3.25-3.00(m,2H),2.84-2.71(m,2H),1.33(d,J=6.2Hz,3H)。
参照化合物R2
5-[(2S,6R)-2-[[4-(4-クロロフェニル)ピペラジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000035

標題化合物は、1-(4-メトキシフェニル)ピペラジンの代わりに、1-(4-クロロフェニル)ピペラジン(CAS:38212-33-8、販売業者:BePharm)を用いて、化合物R1の調製と同様に調製した。化合物R2(24mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値462(MH)、測定値462(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.67(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.17(d,J=8.1Hz,1H),7.66(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.34-7.26(m,3H),7.07-6.98(m,2H),4.55-4.47(m,1H),4.25-4.15(m,1H),3.99-3.55(m,3H),3.55-3.32(m,7H),3.28-3.04(m,2H),2.85-2.71(m,2H),1.33(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例1
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000036

実施例2
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000037

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000038
工程1:tert-ブチル1-(1-ベンジルオキシカルボニルアゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1c)及びtert-ブチル2-(1-ベンジルオキシカルボニルアゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物2c)の調製
フラスコに、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a、CAS:230301-11-8、販売業者:BePharm、200mg、896μmol)及びDMF(2mL)を添加し、懸濁液をNで5分間バブリングし、NaH(鉱油中60%、107mg、2.69mmol)を添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌した後、ベンジル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(化合物1b、CAS:939759-26-9、販売業者:PharmaBlock、284mg、896μmol)を添加し、混合物を2時間60°Cで撹拌した。冷却後、水(10mL)を添加して反応を停止させた。混合物をEA(10mL)で3回抽出し、有機相を塩水(20mL)で2回洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色の油状物を得、これをフラッシュカラム(EA/PE=0~70%)で精製して、化合物1c及び2cの混合物(65mg)を黄色の油状物として得た。MS:計算値413(MH)、測定値413(MH)。
工程2:tert-ブチル1-(アゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1d)及びtert-ブチル2-(アゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物2d)の調製
tert-ブチル1-(1-ベンジルオキシカルボニルアゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1c)及びtert-ブチル2-(1-ベンジルオキシカルボニルアゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物2c)(65mg、79μmol)を含むフラスコにMeOH(5mL)及びPd(OH)/C(10重量%、6mg、39μmol)を添加した。水素バルーン下で室温で2時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、濃縮して、化合物1d及び2dの混合物(44mg)を淡黄色の油状物として得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。MS:計算値279(MH)、測定値279(MH)。
工程3:5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル(実施例1)及び5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル(実施例2)の調製
チューブに[(2R、6R)-4-(8-シアノ-5-キノリル)-6-メチル-モルホリン-2-イル]メチルトリフルオロメタンスルホナート(中間体A、65mg、156μmol)、tert-ブチル1-(アゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1d)及びtert-ブチル2-(アゼチジン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物2d)(44mg、79μmol)、炭酸カリウム(65mg、469μmol)及びACN(5mL)を添加し、混合物を2時間、55°Cで撹拌した。冷却後、混合物をセライトを通して濾過し、濃縮して、黄色の油状物を得、これをDCM(5mL)及びTFA(1mL)に溶解させた。混合物を室温で2時間撹拌し、次に、濃縮して、油状物を得、これを分取HPLC(グラジエント:水中10~25%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって精製して、実施例1(溶出が遅い、16mg)を淡黄色の固体として、実施例2(溶出が速い、21mg)を淡黄色の固体として得た。2つの生成物は、核オーバーハウザー効果分光法(NOESY)によって確認された。
Figure 2022506790000039

実施例1:MS:計算値444(MH)、測定値444(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.02(dd,J=1.6,4.2Hz,1H),8.68(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.20(d,J=7.9Hz,1H),7.73-7.57(m,2H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),5.44-5.32(m,1H),4.85-4.78(m,2H),4.77-4.60(m,2H),4.42-4.32(m,1H),4.28(s,2H),4.21-4.10(m,1H),3.79-3.60(m,2H),3.56(t,J=6.2Hz,2H),3.48-3.40(m,2H),3.07(br,t,J=6.5Hz,2H),2.88-2.68(m,2H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。NOESYは、H1’がH2’と相関し、H5’がH4’と相関していることを示した。
実施例2:MS:計算値444(MH)、測定値444(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.02(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.68(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.19(d,J=8.1Hz,1H),7.70(s,1H),7.67(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.31(d,J=7.9Hz,1H),5.44(quin,J=7.3Hz,1H),4.85-4.75(m,2H),4.74-4.57(m,2H),4.36(br t,J=9.9Hz,1H),4.31(s,2H),4.21-4.10(m,1H),3.74-3.54(m,4H),3.44(br d,J=12.5Hz,2H),3.12(br t,J=6.1Hz,2H),2.87-2.78(m,1H),2.73(dd,J=10.3,12.2Hz,1H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。NOESYは、H1’がH2’及びH5’と相関していることを示した。
実施例3
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000040

実施例4
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000041

標題化合物は、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a)の代わりに、tert-ブチル2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート(CAS:871726-73-7、販売業者:BePharm)を用いて、実施例1及び実施例2の調製と同様に調製された。実施例3及び実施例4は、分取HPLC(グラジエント:水中20~65%ACN(0.1%NH)、カラム:Waters X-Bridge C18、30×100mm、5μm)によって分離された。実施例1及び実施例2と同様に、2つの生成物もまたNOESYによって確認された。
実施例3(溶出が速い、18mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値444(MH)、測定値444(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.87(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.54(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.05(d,J=7.9Hz,1H),7.54(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.26(s,1H),7.15(d,J=8.1Hz,1H),4.74-4.67(m,1H),4.02-3.87(m,2H),3.84-3.71(m,4H),3.55(q,J=7.8Hz,2H),3.27(br d,J=11.1Hz,2H),2.85(t,J=5.8Hz,2H),2.75-2.68(m,2H),2.67-2.59(m,1H),2.54(dd,J=10.3,11.9Hz,1H),2.47(t,J=5.7Hz,2H),1.14(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例4(溶出が遅い、60mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値444(MH)、測定値444(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(d,J=4.2Hz,1H),8.65(d,J=8.6Hz,1H),8.16(d,J=7.9Hz,1H),7.65(dd,J=4.2,8.5Hz,1H),7.52(s,1H),7.26(d,J=8.1Hz,1H),5.02-4.94(m,1H),4.13-3.99(m,2H),3.98-3.83(m,4H),3.62(dt,J=3.7,7.5Hz,2H),3.39(br d,J=12.1Hz,2H),3.01(t,J=5.9Hz,2H),2.80(d,J=6.1Hz,2H),2.78-2.70(m,1H),2.70-2.58(m,3H),1.25(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例5
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(6-メチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000042

標題化合物は、以下のスキームに従って調製された。
Figure 2022506790000043
工程1:5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(6-メチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル(実施例5)の調製
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル(実施例4、30mg、68μmol)及びMeOH(2mL)を含むフラスコにホルムアルデヒド(水中37%、25μL、340μmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌した後、NaBHCN(13mg、204μmol)を添加した。更に1時間撹拌した後、混合物を分取HPLCによって直接精製して、実施例5(19mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.66(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.16(d,J=8.1Hz,1H),7.65(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.53(s,1H),7.26(d,J=8.1Hz,1H),5.02-4.95(m,1H),4.13-3.99(m,2H),3.96-3.82(m,2H),3.62(dt,J=4.0,7.5Hz,2H),3.56(s,2H),3.43-3.36(m,2H),2.84-2.76(m,2H),2.76-2.62(m,6H),2.50(s,3H),1.25(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例6
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-エチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000044

実施例7
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-エチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000045

標題化合物は、実施例4単独の代わりに、実施例3及び実施例4の混合物を用い、ホルムアルデヒド(水中37%)の代わりにアセトアルデヒド(THF中5M)を用いて、実施例5の調製と同様に調製された。実施例6及び実施例7は、分取HPLC(グラジエント:水中5~25%ACN(0.1%FA)、カラム:Waters CSH C18、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例6(溶出が遅い、20mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(d,J=4.2Hz,1H),8.66(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.17(d,J=8.1Hz,1H),7.69-7.60(m,2H),7.29(d,J=7.9Hz,1H),5.35-5.22(m,1H),4.69-4.54(m,4H),4.53-4.39(m,2H),4.37-4.28(m,1H),4.18-4.07(m,1H),3.70-3.49(m,3H),3.46-3.32(m,5H),2.95(br s,2H),2.84-2.67(m,2H),1.48-1.40(m,3H),1.28(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例7(溶出が速い、58mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.96(dd,J=1.5,4.2Hz,1H),8.63(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.13(d,J=7.9Hz,1H),7.73-7.58(m,2H),7.25(d,J=8.1Hz,1H),5.44(quin,J=7.3Hz,1H),4.83-4.74(m,2H),4.67(br s,3H),4.42-4.23(m,2H),4.19-4.06(m,1H),3.92-3.51(m,3H),3.48-3.34(m,5H),3.09-2.91(m,2H),2.84-2.61(m,2H),1.45(t,J=7.3Hz,3H),1.28(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例8
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-イソプロピル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000046

実施例9
5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-イソプロピル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000047

標題化合物は、アセトアルデヒド(THF中5M)の代わりにアセトンを用い、反応温度を室温から50°Cに変化させ、反応時間を1時間から一晩に変化させることによって、実施例6及び実施例7の調製と同様に調製された。実施例8及び実施例9は、分取HPLC(グラジエント:水中5~25%ACN(0.1%FA)、カラム:Waters CSH C18、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例8(溶出が遅い、11mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値486(MH)、測定値486(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.98(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.66(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.16(d,J=7.9Hz,1H),7.65(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.57(s,1H),7.27(d,J=7.9Hz,1H),5.26-5.14(m,1H),4.55-4.47(m,2H),4.43-4.31(m,4H),4.29-4.19(m,1H),4.16-4.06(m,1H),3.65(td,J=6.6,13.2Hz,1H),3.46-3.33(m,6H),2.90(t,J=5.9Hz,2H),2.83-2.64(m,2H),1.41(d,J=6.7Hz,6H),1.27(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例9(溶出が速い、61mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値486(MH)、測定値486(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.95(br s,1H),8.61(br d,J=8.2Hz,1H),8.18-8.00(m,1H),7.74-7.57(m,2H),7.31-7.14(m,1H),5.22(br d,J=5.4Hz,1H),4.37(s,4H),4.24-4.01(m,4H),3.70(td,J=6.3,12.8Hz,1H),3.49(br t,J=5.7Hz,2H),3.43-3.34(m,2H),3.27-3.12(m,2H),2.98(br t,J=5.7Hz,2H),2.81-2.59(m,2H),1.44(d,J=6.6Hz,6H),1.25(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例10
5-[(2S,6R)-2-[[3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000048

実施例11
5-[(2S,6R)-2-[[3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000049

標題化合物は、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a)の代わりに、tert-ブチル4,6-ジヒドロ-2H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-5-カルボキシレート(CAS:1280210-79-8、販売業者:Pharmablock)を用いて、実施例1及び実施例2の調製と同様に調製された。実施例10及び実施例11は、分取HPLC(グラジエント:水中20~65%ACN(0.1%NH)、カラム:Waters X-Bridge C18、30×100mm、5μm)によって分離された。実施例1及び実施例2と同様に、2つの生成物もまたNOESYによって確認された。
実施例10(溶出が速い、19mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値430(MH)、測定値430(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.66(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.17(d,J=7.9Hz,1H),7.72-7.58(m,1H),7.31(s,1H),7.27(d,J=8.1Hz,1H),4.95-4.91(m,1H),4.23(s,2H),4.10-3.98(m,4H),3.95-3.82(m,2H),3.65-3.56(m,2H),3.43-3.36(m,2H),2.85-2.71(m,3H),2.71-2.61(m,1H),1.26(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例11(溶出が遅い、55mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値430(MH)、測定値430(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.87(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.54(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.04(d,J=8.1Hz,1H),7.53(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.37(s,1H),7.14(d,J=8.1Hz,1H),4.93-4.84(m,1H),3.99-3.73(m,8H),3.54(dt,J=4.7,7.5Hz,2H),3.28(br d,J=12.2Hz,2H),2.72-2.59(m,3H),2.54(dd,J=10.3,12.0Hz,1H),1.14(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例12
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000050

実施例13
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000051

標題化合物は、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a)の代わりに、中間体Kを用いて、実施例1及び実施例2の調製と同様に調製された。実施例12及び実施例13は、分取HPLC(グラジエント:水中10~25%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。実施例1及び実施例2と同様に、2つの生成物もまたNOESYによって確認された。
実施例12(溶出が遅い、60mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.67(dd,J=1.3,8.6Hz,1H),8.18(d,J=8.1Hz,1H),7.67(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.30(d,J=8.1Hz,1H),5.39-5.25(m,1H),5.05-4.94(m,2H),4.73-4.58(m,2H),4.43-4.32(m,1H),4.27-4.09(m,3H),3.79-3.57(m,2H),3.53(t,J=6.2Hz,2H),3.49-3.39(m,2H),3.03(br t,J=6.0Hz,2H),2.89-2.78(m,1H),2.73(dd,J=10.5,12.0Hz,1H),2.27(s,3H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例13(溶出が速い、40mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99-8.81(m,1H),8.55(d,J=8.6Hz,1H),8.05(d,J=8.1Hz,1H),7.54(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.17(d,J=7.9Hz,1H),5.33(quin,J=7.1Hz,1H),4.85(br s,2H),4.64-4.45(m,2H),4.32-4.20(m,1H),4.10(s,2H),4.08-3.97(m,1H),3.68-3.48(m,2H),3.43(br t,J=6.3Hz,2H),3.38-3.27(m,2H),2.95(br t,J=6.1Hz,2H),2.76-2.66(m,1H),2.61(dd,J=10.5,12.0Hz,1H),2.15(s,3H),1.18(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例14
5-[(2S,6R)-2-[[3-(3,5-ジメチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000052

実施例15
5-[(2S,6R)-2-[[3-(3,5-ジメチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000053

標題化合物は、実施例4の代わりに、実施例12と実施例13との混合物を用いて、実施例5の調製と同様に調製された。実施例14及び実施例15は、分取HPLC(グラジエント:水中10~30%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例14(溶出が遅い、18mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.66(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.17(d,J=7.9Hz,1H),7.65(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.29(d,J=8.1Hz,1H),5.34-5.20(m,1H),4.82-4.72(m,2H),4.72-4.58(m,2H),4.50-4.30(m,2H),4.24-4.03(m,2H),3.77-3.55(m,3H),3.42(br dd,J=1.7,12.2Hz,3H),3.09(br t,J=5.8Hz,2H),3.05(s,3H),2.85-2.76(m,1H),2.72(dd,J=10.4,12.1Hz,1H),2.25(s,3H),1.29(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例15(溶出が速い、12mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(dd,J=1.6,4.2Hz,1H),8.65(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.16(d,J=8.1Hz,1H),7.65(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.28(d,J=8.1Hz,1H),5.42(quin,J=7.2Hz,1H),4.84-4.74(m,2H),4.73-4.56(m,2H),4.53-4.40(m,1H),4.39-4.29(m,1H),4.18-4.04(m,2H),3.87-3.53(m,3H),3.50-3.37(m,3H),3.19-3.07(m,2H),3.05(s,3H),2.80(dd,J=10.5,11.7Hz,1H),2.71(dd,J=10.3,12.2Hz,1H),2.24(s,3H),1.28(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例16
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6R)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000054

実施例17
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6R)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000055

標題化合物は、塩基及び溶媒をNaH及びDMFからCsCO及びACNに変更し、反応温度及び反応時間を60°C及び2時間から還流及び一晩に変更することによって工程1の反応条件変更した以外は、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a)の代わりに、中間体Fを用いて、実施例1及び実施例2の調製と同様に調製された。実施例16及び実施例17は、キラルSFC(グラジエント:CO中45%イソプロパノール(0.1%NHO)、カラム:Daicel chiralcel OD250×30mm、5μm)によって分離された。実施例1及び実施例2と同様に、2つの生成物もまたNOESYによって確認された。
実施例16(溶出が速い、21mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.88(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.54(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.05(d,J=7.9Hz,1H),7.54(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.43(s,1H),7.15(d,J=7.9Hz,1H),4.97-4.84(m,1H),4.20-4.03(m,2H),4.03-3.86(m,4H),3.73(br s,2H),3.56-3.44(m,1H),3.28(br d,J=11.1Hz,2H),3.06(dd,J=4.9,16.8Hz,1H),2.82(br d,J=5.6Hz,2H),2.70-2.50(m,3H),1.39(d,J=6.5Hz,3H),1.15(d,J=6.4Hz,3H)。
実施例17(溶出が遅い、20mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.87(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.53(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.04(d,J=8.1Hz,1H),7.53(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.50(s,1H),7.14(d,J=8.1Hz,1H),4.93-4.85(m,1H),4.06-3.86(m,4H),3.85-3.73(m,2H),3.61-3.47(m,2H),3.27(br d,J=12.0Hz,2H),3.20-3.15(m,1H),2.85(br dd,J=4.3,16.3Hz,1H),2.69(br d,J=5.6Hz,2H),2.67-2.59(m,1H),2.58-2.40(m,2H),1.28(d,J=6.5Hz,3H),1.13(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例18
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000056

実施例19
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000057

標題化合物は、中間体Fの代わりに中間体Hを用いて、実施例16及び実施例17の調製と同様に調製された。実施例18及び実施例19は、分取HPLC(グラジエント:水中5~25%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters X-Bridge C8、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例18(溶出が遅い、10mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.5,4.3Hz,1H),8.67(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.17(d,J=7.9Hz,1H),7.72-7.59(m,2H),7.29(d,J=8.1Hz,1H),5.38(quin,J=7.3Hz,1H),4.87-4.77(m,2H),4.69(br s,2H),4.45-4.20(m,3H),4.19-4.07(m,1H),3.81-3.55(m,3H),3.44(br t,J=10.9Hz,2H),3.20(br dd,J=4.5,16.9Hz,1H),2.90-2.64(m,3H),1.54(d,J==6.6Hz,3H),1.30(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例19(溶出が速い、12mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.67(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.18(d,J=8.1Hz,1H),7.71(s,1H),7.67(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.30(d,J=8.1Hz,1H),5.45(quin,J=7.5Hz,1H),4.85-4.75(m,2H),4.69(br d,J=6.5Hz,2H),4.42-4.31(m,2H),4.31-4.23(m,1H),4.20-4.10(m,1H),3.78-3.54(m,3H),3.49-3.39(m,2H),3.21(dd,J=4.6,16.9Hz,1H),2.90-2.77(m,2H),2.73(dd,J=10.3,12.2Hz,1H),1.54(d,J=6.5Hz,3H),1.30(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例20
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4R)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000058

実施例21
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4R)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000059

標題化合物は、中間体Fの代わりに中間体Gを用いて、実施例16及び実施例17の調製と同様に調製された。実施例20及び実施例21は、分取HPLC(グラジエント:水中10~25%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例20(溶出が遅い、29mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01(dd,J=1.5,4.2Hz,1H),8.68(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.19(d,J=7.9Hz,1H),7.73(s,1H),7.67(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),5.38(td,J=7.3,14.5Hz,1H),4.86-4.80(m,2H),4.71(br s,2H),4.55(q,J=6.6Hz,1H),4.42-4.33(m,1H),4.21-4.11(m,1H),3.79-3.55(m,3H),3.49-3.39(m,3H),3.13-3.03(m,2H),2.87-2.79(m,1H),2.73(dd,J=10.3,12.2Hz,1H),1.65(d,J=6.7Hz,3H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例21(溶出が速い、48mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.02(dd,J=1.6,4.2Hz,1H),8.68(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.19(d,J=7.9Hz,1H),7.78(s,1H),7.67(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),5.44(quin,J=7.4Hz,1H),4.98-4.94(m,2H),4.75-4.62(m,2H),4.57(q,J=6.4Hz,1H),4.40-4.31(m,1H),4.20-4.09(m,1H),3.79-3.55(m,3H),3.49-3.40(m,3H),3.10(br dd,J=4.0,6.9Hz,2H),2.82(t,J=11.1Hz,1H),2.73(dd,J=10.5,12.1Hz,1H),1.63(d,J=6.7Hz,3H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例22
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4S)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000060

実施例23
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4S)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000061

標題化合物は、中間体Fの代わりに、中間体Iを用いて、実施例16及び実施例17の調製と同様に調製された。実施例22及び実施例23は、分取HPLC(グラジエント:水中10~25%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例22(溶出が遅い、40mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.07-8.96(m,1H),8.68(d,J=7.7Hz,1H),8.20(d,J=8.1Hz,1H),7.73(s,1H),7.68(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),5.42-5.33(m,1H),4.84-4.79(m,2H),4.74-4.61(m,2H),4.59-4.50(m,1H),4.37(dt,J=2.3,9.9Hz,1H),4.20-4.11(m,1H),3.79-3.56(m,3H),3.49-3.40(m,3H),3.12-3.00(m,2H),2.83(t,J=11.1Hz,1H),2.78-2.68(m,1H),1.65(d,J=6.7Hz,3H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例23(溶出が速い、48mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.66(dd,J=1.6,8.7Hz,1H),8.16(d,J=7.9Hz,1H),7.78(s,1H),7.65(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.28(d,J=8.1Hz,1H),5.45(quin,J=7.4Hz,1H),4.86-4.77(m,2H),4.69(br s,2H),4.57(q,J=6.6Hz,1H),4.43-4.31(m,1H),4.21-4.09(m,1H),3.81-3.54(m,3H),3.51-3.38(m,3H),3.15-3.05(m,2H),2.82(dd,J=10.5,11.7Hz,1H),2.72(dd,J=10.3,12.2Hz,1H),1.63(d,J=6.7Hz,3H),1.30(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例24
5-[(2S,6R)-2-[[3-(7,7-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000062

標題化合物は、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a)の代わりに、tert-ブチル7,7-ジメチル-4,6-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(CAS:635712-88-8、販売業者:Accela)を用いて、実施例2の調製と同様に調製された。実施例24(108mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.66(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.16(d,J=7.9Hz,1H),7.69(s,1H),7.66(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.28(d,J=8.1Hz,1H),5.27(quin,J=7.2Hz,1H),4.42(q,J=8.7Hz,2H),4.33-4.18(m,5H),4.18-4.06(m,1H),3.46-3.38(m,2H),3.37-3.33(m,2H),3.32-3.22(m,2H),2.79(dd,J=10.5,11.8Hz,1H),2.70(dd,J=10.3,12.1Hz,1H),1.47(s,6H),1.29(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例25及び実施例26
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル及び5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000063

標題化合物である実施例25及び実施例26の混合物は、中間体Fの代わりに中間体Eを用いて、実施例17の調製と同様に調製された。実施例25及び実施例26は、キラルSFC(グラジエント:CO中の50%イソプロパノール(0.1%NHO)、カラム:ID、250×20mm I.D.、5μm)によって分離された。
実施例25(溶出が速い、12mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.6,4.2Hz,1H),8.67(dd,J=8.3Hz,1H),8.17(d,J=7.8Hz,1H),7.66(dd,J=4.6,8.7Hz,1H),7.53(s,1H),7.27(d,J=8.3Hz,1H),5.00-4.94(m,1H),4.11-4.01(m,2H),3.96-3.78(m,3H),3.63(br t,J=7.3Hz,2H),3.43-3.37(m,2H),3.01-2.93(m,2H),2.86-2.72(m,4H),2.70-2.59(m,2H),1.29(d,J=7.0Hz,3H),1.26(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例26(溶出が遅い、7mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(d,J=3.1Hz,1H),8.66(d,J=8.6Hz,1H),8.17(d,J=8.2Hz,1H),7.66(dd,J=4.5,8.6Hz,1H),7.53(s,1H),7.27(d,J=8.1Hz,1H),5.00-4.94(m,1H),4.12-4.00(m,2H),3.95-3.82(m,3H),3.66-3.58(m,2H),3.43-3.37(m,2H),2.99-2.91(m,2H),2.84-2.71(m,4H),2.70-2.57(m,2H),1.29(d,J=7.1Hz,3H),1.26(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例27及び実施例28
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5S)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル及び5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5R)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000064

実施例29及び実施例30
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5S)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル及び5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5R)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000065

標題化合物である実施例27及び実施例28の混合物、並びに標題化合物である実施例29及び実施例30の混合物は、中間体Fの代わりに、中間体Cを用いて、実施例16及び実施例17の調製と同様に調製された。実施例27と実施例28の混合物、及び実施例29と実施例30の混合物を、工程1でフラッシュカラムによって分離した。実施例27及び実施例28は、キラルSFC(グラジエント:CO中35%イソプロパノール(0.1%NHO)、カラム:AS、250×20mm I.D.、5μm)によって分離された。実施例29及び実施例30は、キラルSFC(グラジエント:CO中40%イソプロパノール(0.1%NHO)、カラム:Daicel chiralcel AD250×30mm、5μm)によって分離された。
実施例27(溶出が速い、9mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01-8.94(m,1H),8.64(d,J=7.0Hz,1H),8.15(d,J=8.1Hz,1H),7.64(dd,J=4.0,8.7Hz,1H),7.32(s,1H),7.25(d,J=8.1Hz,1H),5.27-5.10(m,1H),4.09-3.94(m,3H),3.92-3.81(m,3H),3.65(br t,J=7.7Hz,2H),3.41-3.34(m,2H),2.93-2.83(m,1H),2.81-2.77(m,2H),2.77-2.69(m,1H),2.67-2.57(m,2H),2.28-2.18(m,1H),1.23(dd,J=2.0,6.3Hz,6H)。
実施例28(溶出が遅い、9mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.97(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.64(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),8.15(d,J=8.1Hz,1H),7.64(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.33(s,1H),7.25(d,J=8.1Hz,1H),5.23-5.14(m,1H),4.09-3.94(m,3H),3.94-3.81(m,3H),3.71-3.60(m,2H),3.41-3.35(m,2H),2.93-2.83(m,1H),2.82-2.69(m,3H),2.67-2.57(m,2H),2.29-2.18(m,1H),1.24(dd,J=2.8,6.2Hz,6H)。
実施例29(溶出が遅い、21mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.87(dd,J=1.3,4.1Hz,1H),8.53(d,J=8.6Hz,1H),8.03(d,J=8.1Hz,1H),7.53(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.39(s,1H),7.13(d,J=8.1Hz,1H),4.90-4.80(m,1H),4.01-3.71(m,6H),3.50(dt,J=3.5,7.5Hz,2H),3.27(br d,J=12.2Hz,2H),2.94-2.79(m,1H),2.72-2.48(m,5H),2.20(dd,J=10.5,15.3Hz,1H),1.15(dd,J=6.3,9.5Hz,6H)。
実施例30(溶出が速い、19mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.87(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.54(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.05(d,J=8.1Hz,1H),7.54(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.38(s,1H),7.14(d,J=8.1Hz,1H),4.89-4.80(m,1H),4.00-3.71(m,6H),3.50(dt,J=3.5,7.5Hz,2H),3.32-3.24(m,2H),2.88-2.77(m,1H),2.73-2.47(m,5H),2.18(dd,J=10.4,15.3Hz,1H),1.14(t,J=5.9Hz,6H)。
実施例31及び実施例32
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル及び5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000066

実施例33及び実施例34
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル及び5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000067

標題化合物である実施例31及び実施例32の混合物、並びに標題化合物である実施例33及び実施例34の混合物は、中間体Fの代わりに、中間体Dを用いて、実施例16及び実施例17の調製と同様に調製された。実施例31と実施例32の混合物(溶出が遅い)、及び実施例33と実施例34の混合物(溶出が速い)は、分取HPLC(グラジエント:水中10~30%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。実施例31及び実施例32は、キラルSFC(グラジエント:CO中30%メタノール(0.1%NHO)、カラム:AD、250×20mm I.D.、5μm)によって分離された。実施例33及び実施例34は、キラルSFC(グラジエント:CO中45%イソプロパノール(0.1%NHO)、カラム:ID、250×20mm I.D.、5μm)によって分離された。
実施例31(溶出が速い、6mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.97(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.64(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.15(d,J=8.1Hz,1H),7.63(dd,J=4.3,8.7Hz,1H),7.35(s,1H),7.25(d,J=8.1Hz,1H),4.95-4.88(m,1H),4.15(q,J=6.8Hz,1H),4.09-3.97(m,2H),3.92-3.83(m,2H),3.82-3.74(m,1H),3.58(t,J=7.9Hz,1H),3.41-3.35(m,2H),3.05-2.97(m,1H),2.93-2.70(m,4H),2.64(dd,J=10.2,11.9Hz,1H),2.53(t,J=5.8Hz,2H),1.38(d,J=6.7Hz,3H),1.23(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例32(溶出が遅い、6mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.97(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.64(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.15(d,J=7.9Hz,1H),7.64(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.35(s,1H),7.25(d,J=8.1Hz,1H),4.95-4.87(m,1H),4.15(q,J=6.6Hz,1H),4.09-3.97(m,2H),3.92(dt,J=2.2,7.3Hz,1H),3.84(dt,J=2.0,7.3Hz,1H),3.79-3.71(m,1H),3.60(t,J=7.8Hz,1H),3.41-3.35(m,2H),3.08-2.95(m,1H),2.94-2.84(m,1H),2.84-2.77(m,2H),2.74(dd,J=10.6,11.8Hz,1H),2.64(dd,J=10.2,12.0Hz,1H),2.53(t,J=5.7Hz,2H),1.38(d,J=6.8Hz,3H),1.23(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例33(溶出が遅い、12mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.97(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.64(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.15(d,J=7.9Hz,1H),7.63(dd,J=4.3,8.7Hz,1H),7.50(s,1H),7.24(d,J=8.1Hz,1H),4.99-4.90(m,1H),4.09-3.81(m,5H),3.60(t,J=7.5Hz,2H),3.41-3.34(m,2H),3.18(ddd,J=3.4,5.3,12.6Hz,1H),2.88-2.52(m,7H),1.44(d,J=6.7Hz,3H),1.24(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例34(溶出が速い、12mg)を淡黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.97(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.64(dd,J=1.7,8.6Hz,1H),8.15(d,J=7.9Hz,1H),7.64(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.50(s,1H),7.25(d,J=8.1Hz,1H),4.99-4.91(m,1H),4.08-3.82(m,5H),3.60(q,J=7.3Hz,2H),3.40-3.34(m,2H),3.22-3.10(m,1H),2.87-2.70(m,4H),2.68-2.53(m,3H),1.44(d,J=6.6Hz,3H),1.24(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例35
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-1-ピペリジル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000068

実施例36
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)-1-ピペリジル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000069

標題化合物は、ベンジル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(化合物1b)の代わりに、ベンジル4-ブロモピペリジン-1-カルボキシレート(CAS:166953-64-6、販売業者:Bide)を用いて、実施例1及び実施例2の調製と同様に調製された。実施例35及び実施例36は、分取HPLC(グラジエント:水中25~70%ACN(0.1%NH)、カラム:Waters RPC18、30×100mm、5μm)によって分離された。
実施例35(溶出が速い、20mg)をピンク色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.99(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.67(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.16(d,J=8.1Hz,1H),7.65(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.32-7.20(m,2H),4.24-4.14(m,1H),4.13-4.03(m,2H),3.79(s,2H),3.50(br d,J=11.9Hz,1H),3.40(br d,J=11.9Hz,1H),3.26(br d,J=10.9Hz,1H),3.09(br t,J=5.8Hz,3H),2.79-2.51(m,6H),2.43-2.13(m,4H),1.94-1.82(m,2H),1.27(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例36(溶出が遅い、28mg)をピンク色の固体として得た。MS:計算値472(MH)、測定値472(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.00(dd,J=1.6,4.2Hz,1H),8.67(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.17(d,J=8.1Hz,1H),7.66(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.43(s,1H),7.27(d,J=8.1Hz,1H),4.24-4.15(m,1H),4.14-4.03(m,2H),3.84(s,2H),3.52-3.37(m,2H),3.24(br d,J=13.2Hz,1H),3.09(br t,J=5.9Hz,3H),2.78-2.50(m,6H),2.42-2.25(m,2H),2.12-1.97(m,4H),1.27(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例37
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000070

実施例38
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000071

標題化合物は、tert-ブチル2,4,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物1a)の代わりに、tert-ブチル3-(トリフルオロメチル)-2,4,5,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-6-カルボキシレート(CAS:733757-89-6、販売業者:Shuya)を用いて、実施例1及び実施例2の調製と同様に調製された。実施例37及び実施例38は、分取HPLC(グラジエント:水中15~35%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。実施例1及び実施例2と同様に、2つの生成物もまたNOESYによって確認された。
実施例37(溶出が遅い、57mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値512(MH)、測定値512(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01(dd,J=1.6,4.2Hz,1H),8.67(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.18(d,J=8.1Hz,1H),7.67(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.30(d,J=8.1Hz,1H),5.45(quin,J=7.1Hz,1H),5.05-4.95(m,2H),4.81-4.65(m,2H),4.52(s,2H),4.39(br t,J=9.8Hz,1H),4.24-4.08(m,1H),3.74-3.56(m,2H),3.52(t,J=6.2Hz,2H),3.48-3.39(m,2H),3.01(br t,J=5.9Hz,2H),2.83(dd,J=10.5,11.8Hz,1H),2.74(dd,J=10.4,12.1Hz,1H),1.30(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例38(溶出が速い、12mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値512(MH)、測定値512(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01(dd,J=1.7,4.2Hz,1H),8.67(dd,J=1.6,8.6Hz,1H),8.18(d,J=7.9Hz,1H),7.67(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.30(d,J=8.1Hz,1H),5.68-5.53(m,1H),5.02-4.77(m,4H),4.47(s,2H),4.42-4.31(m,1H),4.21-4.08(m,1H),3.72-3.58(m,2H),3.55(t,J=6.2Hz,2H),3.44(br d,J=12.5Hz,2H),3.08(br t,J=5.6Hz,2H),2.87-2.78(m,1H),2.73(dd,J=10.4,12.2Hz,1H),1.30(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例42
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000072

実施例43
5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル
Figure 2022506790000073

標題化合物は、中間体Fの代わりに、中間体Jを用いて、実施例16及び実施例17の調製と同様に調製された。実施例42及び実施例43は、分取HPLC(グラジエント:水中10~30%ACN(0.1%TFA)、カラム:Waters SunFire C18、30×100mm、5μm)によって分離された。実施例1及び実施例2と同様に、2つの生成物もまたNOESYによって確認された。
実施例42(溶出が遅い、23mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.01(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.68(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.19(d,J=8.1Hz,1H),7.67(dd,J=4.3,8.6Hz,1H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),5.32-5.18(m,1H),5.00-4.84(m,2H),4.74-4.57(m,2H),4.47-4.32(m,3H),4.22-4.08(m,1H),3.81-3.55(m,2H),3.53-3.40(m,4H),2.89-2.78(m,3H),2.74(dd,J=10.4,12.1Hz,1H),2.28(s,3H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例43(溶出が速い、24mg)を黄色の固体として得た。MS:計算値458(MH)、測定値458(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=9.02(dd,J=1.6,4.3Hz,1H),8.68(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),8.19(d,J=7.9Hz,1H),7.67(dd,J=4.2,8.6Hz,1H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),5.54-5.39(m,1H),4.99-4.79(m,2H),4.75-4.55(m,2H),4.45-4.29(m,3H),4.23-4.05(m,1H),3.78-3.55(m,2H),3.50(t,J=6.2Hz,2H),3.47-3.41(m,2H),2.90-2.78(m,3H),2.73(dd,J=10.3,12.2Hz,1H),2.27(s,3H),1.31(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例44
以下の試験は、HEK293-Blue-hTLR-7/8/9細胞アッセイにおいて式(I)及び式(Ia)の化合物の活性を測定するために行った。
HEK293-Blue-hTLR-7細胞アッセイ:
安定したHEK293-Blue-hTLR-7細胞株を、InvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr7(San Diego,California,USA))から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR7の刺激を研究するために設計された。分泌型胚性アルカリホスファターゼ(secreted embryonic alkaline phosphatase:SEAP)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモータの制御下に置いた。SEAPは、TLR7リガンドでHEK-Blue hTLR7細胞を刺激することによってNF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションのために、R848(Resiquimod)などのリガンドの刺激下でTLR7アンタゴニストによって低減された。細胞培養上清のSEAPレポーターの活性は、QUANTI-Blu(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen(San Diego,Ca,USA))を用いて、波長640nmで測定され、検出媒体は、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変化した。
HEK293-Blue-hTLR7細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の20μM R848の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、COインキュベーター内で37°Cの下で20時間インキュベーションを行った。その後、各ウェルからの20μLの上清を、180μLのQuanti-blue基質溶液で37°Cの下で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620~655nmにおける吸光度を読み取った。TLR7活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、類似のレポーターアッセイを、TLR7アンタゴニストを評価するために改変した。
HEK293-Blue-hTLR-8細胞アッセイ:
安定したHEK293-Blue-hTLR-8細胞株を、InvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr8(San Diego,California,USA))から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR8の刺激を研究するために設計された。分泌型胚性アルカリホスファターゼ(SEAP)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモータの制御下に置いた。SEAPは、TLR8リガンドでHEK-Blue hTLR8細胞を刺激することによりNF-κBとAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションのために、R848などのリガンドの刺激下でTLR8アンタゴニストによって低減された。細胞培養上清のSEAPレポーターの活性は、QUANTI-Blu(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen(San Diego,California,USA))を用いて、波長640nmで測定され、検出媒体は、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変化した。
HEK293-Blue-hTLR8細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の60μM R848の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、COインキュベーター内で37°Cの下で20時間インキュベーションを行った。その後、各ウェルからの20μLの上清を180μLのQuanti-blue基質溶液で37°Cの下で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620~655nmにおける吸光度を読み取った。TLR8活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、類似のレポーターアッセイを、TLR8アンタゴニストを評価するために改変した。
HEK293-Blue-hTLR-9細胞アッセイ:
安定したHEK293-Blue-hTLR-9細胞株を、InvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr9(San Diego,California,USA))から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化をモニタリングすることによってヒトTLR9の刺激を研究するために設計された。分泌型胚性アルカリホスファターゼ(SEAP)レポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-β最小プロモータの制御下に置いた。SEAPは、TLR9リガンドでHEK-Blue hTLR9細胞を刺激することによりNF-κBとAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションのために、ODN2006(カタログ番号:tlrl-2006-1、Invivogen(San Diego,California,USA))などのリガンドの刺激下でTLR9アンタゴニストによって低減された。細胞培養上清のSEAPレポーターの活性は、QUANTI-Blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen(San Diego,California,USA))を用いて、波長640nmで測定され、検出媒体は、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変化した。
HEK293-Blue-hTLR9細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の20μM ODN2006の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、COインキュベーター内で37°Cの下で20時間インキュベーションを行った。その後、各ウェルからの20μLの上清を180μLのQuanti-blue基質溶液で37°Cの下で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620~655nmにおける吸光度を読み取った。TLR9活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、それゆえ、類似のレポーターアッセイを、TLR9アンタゴニストを評価するために改変した。
式(I)又は式(Ia)の化合物は、ヒトTLR7及び/又はTLR8阻害活性(IC50値)が0.5μM未満である。そのうえ、いくつかの化合物はまた、ヒトTLR9阻害活性が0.5μM未満である。本発明の化合物の活性データを表2に示した。
Figure 2022506790000074

Figure 2022506790000075
実施例45
hERGチャネル阻害アッセイ:
hERGチャネル阻害アッセイは、インビボでの心臓毒性に関連するhERG阻害を呈する化合物を同定する非常に高感度な測定である。hERG Kチャネルは、ヒトにおいてクローン化されており、CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞株において安定して発現した。CHOhERG細胞をパッチクランプ(電圧クランプ、全細胞)実験に使用した。細胞を電圧パターンによって刺激して、hERGチャネルを活性化し、IKhERG電流(hERGチャネルの迅速な遅延した外向き整流器カリウム電流)を伝導した。細胞を数分間安定させた後、IKhERGの振幅及び動態を刺激周波数0.1Hz(6bpm)で記録した。その後、検査化合物を、増大する濃度で調製物に添加した。各濃度について、定常状態の効果に到達するための試みが行われた。これは、通常3~10分以内に達成され、その時点で、次に高い濃度が適用された。IKhERGの振幅及び動態は、薬剤の各濃度において記録して、対照値(100%とする)と比較した。(参考文献:Redfern WS,Carlsson L,Davis AS,Lynch WG,MacKenzie I,Palethorpe S,Siegl PK,Strang I,Sullivan AT,Wallis R,Camm AJ,Hammond TG.2003;Relationships between preclinical cardiac electrophysiology,clinical QT interval prolongation and torsade de pointes for a broad range of drugs:evidence for a provisional safety margin in drug development.Cardiovasc.Res.58:32-45,Sanguinetti MC,Tristani-Firouzi M.2006;hERG potassium channels and cardiac arrhythmia.Nature 440:463-469,Webster R,Leishman D,Walker D.2002;Towards a drug concentration effect relationship for QT prolongation and torsades de pointes.Curr.Opin.Drug Discov.Devel.5:116-26)。
hERGの結果を表3に示す。30よりも大きな安全比(hERG IC20/EC50)は、潜在的なhERG関連心臓毒性からTLR7/8/9経路を抑制することによって、薬理学を識別するのに十分なウィンドウを示唆している。hERG易罹病性を評価するために早期選択性指数として機能する、hERG IC20/TLR7/8/9 IC50を下回る計算によると明確に参照化合物ER-887258、ER-888285、ER-888286、R1、及びR2は、本発明の化合物と比較して安全性ウィンドウが非常に狭い。
Figure 2022506790000076

Figure 2022506790000077
実施例46
本化合物は、薬物間相互作用(drug-drug interaction:DDI)の罹病性が最小限であることが所望されると考えられる。それゆえ、CYP2D6に対する式(I)又は式(Ia)の化合物の効果を判定する。
CYP阻害アッセイ
これは、早期発見段階におけるヒト肝臓ミクロソーム(HLM)における検査化合物のCYP2D6活性の可逆的な阻害の評価に使用する高処理量スクリーニングアッセイである。
Figure 2022506790000078

製法
検査化合物の10mM DMSOストック溶液をDMSO中に希釈し、2mM中間ストック溶液を生じた。250nLの中間ストック溶液を二つ組で3つの別個の384ウェルマイクロタイタープレート(アッセイ即時使用プレート)へと移した。HLM及び各基質の混合物を調製した。次に、45μLのHLM基質ミックスをアッセイ即時使用プレートの各ウェルに移し、混合した。陰性対照(溶媒)及び陽性対照(CYP 2D6についての標準阻害剤)を各アッセイ即時使用プレートに含めた。アッセイ即時使用プレートをインキュベーター内で37°Cに10分間かけて加温した。5μLの事前に加温しておいたNADPH再生系を各インキュベーションウェルに添加して、反応を開始した。最終インキュベーション容積は、50μLとした。次に、アッセイプレートを37°Cのインキュベーター内に戻した。10分間のインキュベーション後、インキュベート物を、内部標準物質(20ng/mLのD3-デキストロルファン)を含有する50μLの100%アセトニトリルの添加によってクエンチした。上清をRapidFire/MS/MS分析のために採取した。
API4000三重四極子質量分析計(AB Sciex)と連結したRapidFireオンライン固相抽出/試料注入システム(Agilent)を試料分析に使用した。移動相は、アセトニトリルと、0.1%ギ酸を追加した水とから構成された。C4固相抽出カートリッジを試料分離に使用する。MS検出は、陽性イオンMRMモードにおいて達成する。
データ分析
基質、代謝産物及び内部標準物質についてのピーク面積を、RapidFire積分ソフトウェア(第3.6.12009.12296版)を用いて測定した。次に、代謝産物及び内部標準物質(安定標識代謝産物)のピーク面積比(PAR)を計算した。次に、各実験についての測定ウィンドウを規定した。
PAR(0%活性)=濃縮した阻害剤を含有するインキュベート物全部についての平均PAR、
Par(100%活性)=阻害剤を含有しない(DMSO対照を含有する)インキュベート物全部についての平均PAR、
%活性(検査阻害剤)
=[PAR(検査阻害剤)-PAR(0%活性)/[PAR(100%活性)-PAR(0%活性)]、
%阻害(検査阻害剤)=100-%活性(検査阻害剤)。
本発明の化合物は、先に説明したアッセイにおいて決定したCYP2D6についてのCYP阻害が低いことがわかった。
Figure 2022506790000079
Figure 2022506790000080
実施例47
ヒトPBMC細胞ベースのアッセイ
HEKレポーター細胞株とは異なり、ヒト末梢血単核細胞(human peripheral blood mononuclear cell:PBMC)は、主にリンパ球、単球、樹状細胞からなる血液中の初代ヒト免疫細胞を表す。これらの細胞は、TLR7、TLR8、又はTLR9を発現するため、それぞれのリガンド刺激に対する天然のレスポンダである。これらのTLRが活性化すると、PBMCはインビトロ及びインビボで同様のサイトカイン及びケモカインを分泌するため、ヒトPBMCにおけるTLR7/8/9アンタゴニストのインビトロの効力は、インビボでの薬力学的応答に容易に変換可能である。
新たに採取したリチウムヘパリン化(リチウムヘパリンプラス採血管、BD Vacutainer(登録商標))健康ドナー全血から、密度勾配(Ficoll-PaqueTM PLUS、GE Healthcare life Sciences)によってヒト末梢血単核細胞(PBMC)が単離された。簡単に説明すると、50mLの血液を、多孔質バリア付きの50mL円すい管(Leucosep tube,Greiner bio-one)において、25mL PBS(Ca2+、Mg2+非含有)で希釈し、回転後に15.5mLのFicoll-Paqueを水平に寝かせた。ブレーキをオフ位置にした状態で、管を800×g(1946rpm)で20分間遠心分離し、PBMCをバフィーコートから収集した。次に、細胞をPBSで2回洗浄し、赤血球を2mLの懸濁液(Red Blood Cell Lysis Buffer、Alfa Aesar)によって室温で5~10分間溶解させた。PBSでの最終洗浄後、10%ウシ胎児血清(Sigma)を補充したGlutaMAXTM(Gibco)を含むRPMI-1640培地において、最終濃度2×10細胞/mLでPBMCを再懸濁させ、組織培養処理した丸底96ウェルプレート(Corning Incorporated)において、150μL/ウェル(3×10細胞/ウェル)でプレーティングした。
可溶化され、100%DMSOにおいて連続希釈されたアンタゴニスト化合物(本発明の化合物)を細胞に2回添加して、1%DMSO(v/v)の最終濃度を得た。PBMCを、アンタゴニスト化合物とともに37°C、5%COで30分間インキュベートした後、(最終濃度を示す)以下のように、ウェルあたり48μLの完全培地に多様なTLRアゴニスト試薬を添加した。TLR9の場合、1μMのCpG ODN 2216(InvivoGen)、TLR8の場合、1μg/mLのORN 06/LyoVec(InvivoGen)、TLR7及びTLR8の場合、1μg/mLのR848(InvivoGen)。PBMCを、5%COで37°Cで一晩インキュベートした。細胞培養上清を収集し、Luminexアッセイ(ProcartaPlexTM Multiplex Immunoassay,Invitrogen)又は製造元の推奨プロトコル(eBioscience,ThermoFisher Scientific)に従ったELISA手順によってさまざまなヒトサイトカインのレベルを評価した。細胞の生存率もまたCell Viability Assay(CellTiter Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay,Promega)によって確認された。
Figure 2022506790000081
実施例48
ヒトミクロソーム安定性アッセイ
ヒトミクロソーム安定性アッセイを用いて、ヒト肝ミクロソームにおける試験化合物の代謝安定性の早期評価を行う。
ヒト肝ミクロソーム(カタログ番号:452117、Corning(USA);カタログ番号:H2610、Xenotech(USA))を100mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中で37°Cにて10分間、試験化合物とともにプレインキュベートした。NADPH再生システムを加えて反応を開始した。最終的なインキュベーション混合物は、1μMの試験化合物、0.5mg/mLの肝臓ミクロソームタンパク質、1mM MgCl、1mM NADP、1単位/mLイソクエン酸脱水素酵素、及び6mMイソクエン酸を100mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中で含有していた。37°Cで、0、3、6、9、15、及び30分のインキュベーション時間後に、300μLの冷アセトニトリル(内部標準物質を含む)を100μLのインキュベーション混合物に添加して、この反応を終止させた。沈殿及び遠心分離の後、試料中に残存している化合物の量を、LC-MS/MSによって測定した。0分及び30分でNADPH再生システムなしの対照もまた調製し、分析した。本発明の化合物は、上述のアッセイにおいて測定された良好なヒト肝ミクロソーム安定性を示した。結果を以下の表7に示す。
Figure 2022506790000082

Claims (21)

  1. 式(I)、
    Figure 2022506790000083

    の化合物であって、
    式中、
    は、
    Figure 2022506790000084

    であり;式中、Rは、C1~6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;Rは、ハロゲンであり;
    は、非置換であるか又はC1~6アルキル若しくはハロC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
    非置換であるか又はC1~6アルキルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
    5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
    は、C1~6アルキルであり;
    Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
    化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  2. 式(Ia)、
    Figure 2022506790000085

    の化合物であって、
    式中、
    は、
    Figure 2022506790000086

    であり;式中、Rは、C1~6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;Rは、ハロゲンであり;
    は、非置換であるか又はC1~6アルキル若しくはハロC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
    非置換であるか又はC1~6アルキルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
    5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
    は、C1~6アルキルであり;
    Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
    化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  3. は、
    Figure 2022506790000087

    であり;式中、Rは、メチル、クロロ又はシアノであり;Rは、フルオロであり;
    は、非置換であるか又はメチル、エチル、イソプロピル若しくはトリフルオロメチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;
    非置換であるか又はメチルで1回若しくは2回置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニル;又は
    5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾリルであり;
    は、メチルであり;
    Lは、アゼチジニル又はピペリジニルである;
    請求項1若しくは2に記載の化合物、若しくは薬学的に許容される塩、
    又はその薬学的に許容される塩。
  4. は、
    Figure 2022506790000088

    であり;式中、Rは、シアノである、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  5. Lは、アゼチジニルである、請求項4に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  6. は、C1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又はC1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルである、請求項5に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. は、メチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又はメチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c
    ]ピリジニルである、請求項6に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  8. は、
    Figure 2022506790000089

    であり;式中、Rは、シアノであり、
    は、C1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又は
    1~6アルキルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルであり;
    は、C1~6アルキルであり;
    Lは、アゼチジニルである;
    請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  9. は、
    Figure 2022506790000090

    であり;式中、Rは、シアノであり;
    は、メチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジニル;又は
    メチルで置換された4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジニルであり;
    は、メチルであり;
    Lは、アゼチジニルである;
    請求項8に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  10. 5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(6-メチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-エチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-エチル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-イソプロピル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(6-イソプロピル-5,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,4-c]ピラゾール-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(3,5-ジメチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(3,5-ジメチル-6,7-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6R)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6R)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(6S)-6-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4R)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4R)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4S)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(4S)-4-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2S,6R)-2-[[3-(7,7-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]-6-メチル-モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5S)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5R)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5S)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(5R)-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7R)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[(7S)-7-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-1-イル)-1-ピペリジル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-c]ピリジン-2-イル)-1-ピペリジル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-[3-(トリフルオロメチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル]アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-1-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;及び
    5-[(2R,6S)-2-メチル-6-[[3-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[3,4-c]ピリジン-2-イル)アゼチジン-1-イル]メチル]モルホリン-4-イル]キノリン-8-カルボニトリル;
    から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  11. a)式(V)、
    Figure 2022506790000091

    の化合物を、塩基の存在下で式(IX)、
    Figure 2022506790000092

    の化合物とカップリングするステップを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の調製のためのプロセスであって、
    ステップa)において、前記塩基は、KCO、DIPEA、又はCsCOであり;R、R、R、及びLは、請求項1~9のいずれか一項に記載のように定義される、プロセス。
  12. 治療上活性な物質としての使用のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩、エナンチオマー、若しくはジアステレオマー。
  13. 請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物と、治療上不活性である担体と、を含む、医薬組成物。
  14. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  15. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための薬剤の調製のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  16. TLR7又はTLR8又はTLR9アンタゴニストとしての、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. TLR7及びTLR8アンタゴニストとしての、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  18. TLR7及びTLR8及びTLR9アンタゴニストのための薬剤の調製のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  19. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩、エナンチオマー、若しくはジアステレオマー。
  20. 請求項11に記載のプロセスに従って製造された場合の、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩、エナンチオマー、若しくはジアステレオマー。
  21. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための方法であって、前記方法は、治療有効量の請求項1~10のいずれか一項で定義された通りの化合物を投与することを含む、方法。
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