JP2022190596A - テープ貼付機及び電線加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2本以上の電線を撚り合わせた電線束へのテープ巻き作業の負担を軽減でき、かつ、汎用性の高いテープ貼付機及び電線加工システムを提供する。【解決手段】テープ貼付機は、ハンド11と、ハンド11を移動させる移動機構とを備える。ハンド11は、粘着面を有する所定長のテープTの一端部を保持する。ハンド11は、テープTの粘着面を、延在方向を軸として回転する電線束Wの外周面に押し付けるように、移動機構によって移動される。【選択図】図4

Description

本発明は、テープ貼付機及び電線加工システムに関する。
車両に搭載されるワイヤハーネスには、少なくとも2本の電線を撚り合わせたツイスト線が含まれる。ツイスト線の両端部には、ほつれ止め用のテープが巻き付けられる。ツイスト機において少なくとも2本の電線が撚り合わされてツイスト線が製造された後、作業者がツイスト線の一端部へ移動してテープを巻きつける。その後、作業者は、ツイスト線の他端部へ移動して、他端部へテープ巻きを行う。
テープ巻きの作業性を向上させる技術として、特許文献1においては、ツイスト線製造装置の撚りユニットに併設されるテープ供給ユニットが提案されている。このテープ供給ユニットは、テープ供給部と、2本の電線の所定位置に対しテープの一部を貼り付けるテープ貼付部と、撚りユニットの作動により2本の電線を回転させて撚り合わせを行う最中にテープの残り部分の貼付を補助する貼付保持部とを有する。このテープ供給ユニットによれば、電線を撚り合わせる際の回転を利用してテープ巻きを行うことができる。
特開2016-225282号公報
しかしながら、上記特許文献1のテープ供給ユニットは、ツイスト線製造装置に組み込まれているため、一般的なツイスト加工機でツイスト線を製造する場合には適用できない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2本以上の電線を撚り合わせた電線束へのテープ巻き作業の負担を軽減でき、かつ、汎用性の高いテープ貼付機を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るテープ貼付機及び電線加工システムは、下記(1)~(4)を特徴としている。
(1)粘着面を有する所定長のテープの一端部を保持する保持部と、
前記保持部を移動させる移動機構と、を備え、
前記保持部は、前記テープの前記粘着面を、延在方向を軸として回転する電線の外周面に押し付けるように、前記移動機構によって移動される、テープ貼付機。
(2)前記テープは、前記粘着面の反対側に非粘着面を有し、
前記保持部は、第1部分と、前記第1部分への近接及び前記第1部分からの離間が可能な第2部分とを有し、
前記保持部は、前記第1部分が前記粘着面に接触し、前記第2部分が前記非粘着面に接触し、前記第1部分と前記第2部分とで前記テープの前記一端部を挟んだ状態で、前記移動機構により、前記電線の近傍における所定位置に移動される、
上記(1)に記載のテープ貼付機。
(3)前記保持部は、前記所定位置において、前記第1部分と前記第2部分とを離間させ、
前記移動機構は、前記第1部分が、前記テープの他端部を前記電線の前記外周面に接触させ、かつ、前記第2部分が、前記電線の前記外周面に対して、前記テープを押圧するように、前記保持部を前記電線に近接させる、
上記(2)に記載のテープ貼付機。
(4)上記(1)~(3)のいずれか一に記載のテープ貼付機と、
前記テープ貼付機に、前記テープを供給するテープカット機と、
前記電線を、前記延在方向を軸として回転させる電線加工機と、を備える電線加工システムであって、
前記電線は、2本以上の電線を含む電線束であり、
前記電線加工機は、前記電線束を、前記延在方向を軸として回転させ、
前記テープ貼付機の前記保持部は、前記電線加工機により回転される前記電線束の外周面に、前記テープの前記粘着面を押し付ける、
電線加工システム。
本発明によれば、2本以上の電線を撚り合わせた電線束へのテープ巻き作業の負担を軽減でき、かつ、汎用性の高いテープ貼付機を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係るテープカット機及びテープ貼付機の概略斜視図である。 図2は、テープ貼付機のハンドが開いた状態を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るツイスト加工機及びテープ貼付機の概略斜視図である。 図4は、テープ貼付機によるテープ貼付工程の説明図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。以下、ツイスト加工機によって2本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造する際、電線の回転を利用して、テープ貼付機によって電線の一端側に自動でテープ巻きを行う電線加工システムの例を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るテープカット機30及びテープ貼付機10の概略斜視図である。図2は、テープ貼付機10のハンド11が開いた状態を示す斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係るツイスト加工機50及びテープ貼付機10の概略斜視図である。
本実施形態の電線加工システムは、テープ貼付機10と、テープカット機30と、ツイスト加工機50(図3参照)と、を備える。テープカット機30は、ロール状のテープを所定長にカットして短冊状のテープTを供給する。所定長とは、テープTを、2本の電線を含む電線束Wの外周面に巻き付けた場合に、巻き始めと巻き終わりとが重なり合う長さであり、一例として、電線束Wの外周の長さの約1.2倍である。テープ貼付機10は、2本の電線を撚り合わせて製造したツイスト線の一端側にテープTを貼り付ける。ツイスト加工機50は、2本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造する。電線加工システムにおいて、ツイスト加工機50が2本の電線を束ねて電線の延在方向を軸として回転させ、回転中の電線束Wの外周面にテープ貼付機10がテープTの粘着面を押し付けることにより、ツイスト線の一端側にテープTを巻きつける。
図1に示すテープカット機30は、支持台に載置される本体31と、本体31の上部において水平面内で回転可能に配置されたターンテーブル32と、短冊状のテープTをターンテーブル32に供給するテープ保持部33と、を有する。
ターンテーブル32は、本体31に対して回転することで、テープ保持部33から供給された複数のテープTを、一定間隔を空けて保持し、テープ貼付機10に順次供給する。
テープ保持部33は、ロール状のテープを保持し、このテープを、不図示のカッターにて所定長にカットし、カットされたテープTの一端部がターンテーブル32の外周縁に貼り付くように、テープTを供給する。ロール状のテープは、一面に粘着面を有し、前記一面の反対側に非粘着面を有する。短冊状のテープTは、粘着面の粘着力でターンテーブル32の縁部に保持される。
図3に示すツイスト加工機50は、2本以上の電線を束ねて加工する電線加工機の一例である。ツイスト加工機50は、一方向に延びるレールと、2本の電線を含む電線束Wの一端部を保持し、レールに沿って移動可能な回転側電線チャック51と、電線束Wの他端部を保持し、レールに固定される、不図示の固定側電線チャックと、を有する。
回転側電線チャック51は、駆動部によって、電線束Wの延在方向を軸として回転され、レール上の任意位置に移動される。電線束Wは、回転側電線チャック51に一端側が保持され、固定側電線チャックに他端側が保持された状態で、レールに沿って配置される。回転側電線チャック51が回転することにより、電線束Wが延在方向を軸として回転され、2本の電線が互いに撚り合わされる。ツイスト加工機50は、エレシリンダー等によりテンションを調整しながら電線束Wを回転させてもよい。
テープ貼付機10は、図1及び図2に示すように、テープTの一端部を保持するハンド11(保持部)と、ハンド11を移動させる移動機構12と、を備える。
ハンド11は、略直方体状の基部111と、基部111の一面側に設けられた第1部分112及び第2部分113と、第1部分112及び第2部分113を開閉可能に基部111に取り付ける、角柱状の開閉部114、115と、を有する。
基部111は、二枚の矩形板材を含み、二枚の矩形板材間に間隙を有して移動機構12のアーム先端121に取り付けられる。間隙には、開閉部114、115の一端側が収容される。開閉部114、115は、開閉部114、115の他端側が互いに近接及び離間するように、駆動部によって回動可能に、二枚の矩形板材間に取り付けられる。
第1部分112は、略矩形状の平板部1121と、平板部1121の長手方向における一端側縁部から法線方向に延びた起立部1122と、を含む。第1部分112は、平板部1121が第2部分113に対向するように配置される。平板部1121の下面には、開閉部114の他端側が固定される。
第2部分113は、略直方体状のブロックの一辺が丸められた部材であり、平面部1131と、曲面部1132と、を含む。第2部分113は、第1部分112への近接及び第1部分112からの離間が可能に構成される。平面部1131は、ブロックの第1部分112に対向する一面(以下、下面ともいう。)において、基部111側の縁部から長手方向に延び、第1部分112の平板部1121よりも長手方向のサイズが大きくされる。曲面部1132は、平面部1131の基部111と反対側の縁部から、ブロックの下面に対向する上面まで湾曲して延びる。第2部分113の基部111側には、平面部1131側から開閉部115の他端側が挿入され固定される。
第1部分112及び第2部分113は、開閉部114、115が互いに離間するよう駆動されることで、開いて、図2に示す開状態となる。第1部分112及び第2部分113は、開閉部114、115が互いに近接するよう駆動されることで、互いに近接して、図1に示す閉状態となる。閉状態において、第1部分112における起立部1122の端部1122aが、第2部分113の平面部1131に当接する。
移動機構12は、支持台に載置された垂直アーム型4軸ロボットアームである。移動機構12は、支持台に載置される基台123と、基台123に対して鉛直方向を軸として回転可能に設けられたアーム本体122と、を有する。アーム本体122は、基台123との接続箇所と逆側の端部に位置するアーム先端121を、3つのジョイント及び2つのリンクを介して、鉛直面内の任意位置に移動可能である。アーム先端121には、ハンド11の基部111が取り付けられる。移動機構12は、ハンド11を、テープカット機30の近傍における所定位置と、回転側電線チャック51に保持された電線束Wの近傍における所定位置との間で移動させる。テープカット機30の近傍における所定位置は、ハンド11がターンテーブル32に供給されたテープTを把持可能な位置である(図1参照)。電線束Wの近傍における所定位置は、ツイスト加工機50に両端部を保持された電線束Wの上方であって、電線束WにおいてテープTが貼り付けられるべき貼付位置の上方である。
ハンド11は、第1部分112の端部1122aがテープTの粘着面に接触し、第2部分113がテープTの非粘着面に接触する。ハンド11は、第1部分112の端部1122aと第2部分113の平面部1131とでテープTの一端部を挟んだ状態で、移動機構12により、回転側電線チャック51に保持された電線束Wの近傍における所定位置に移動される。このように、ハンド11によってテープTの一端側を把持して、ハンド11を移動機構12によって移動させるので、移動中におけるテープTの脱落を防止できる。
次に、以上のように構成された電線加工システムにおいて、2本の電線を束ねて撚り合わせてツイスト線を製造し、ツイスト線の両端側にテープ巻きを行う動作例を説明する。図4は、テープ貼付機10によるテープ貼付工程の説明図である。
初期状態において、ツイスト加工機50の回転側電線チャック51は、固定側電線チャックに近接して配置されている。電線束Wの両端部が、回転側電線チャック51及び固定側電線チャックにそれぞれ保持される。テープ貼付機10は、移動機構12のアームが折り畳まれ、開状態のハンド11がテープカット機30のターンテーブル32に対向するように配置される。テープカット機30において、少なくとも1枚のテープTがターンテーブル32に供給されている。
スタートボタンが押されると、ツイスト加工機50及びテープ貼付機10が作動する。
テープ貼付機10においては、ハンド11が、テープカット機30に向かって移動し、テープTの一端部を挟み(図1参照)、上方へ移動することにより、ターンテーブル32からテープTを剥がし取る。このとき、ハンド11は、第1部分112がテープTの粘着面に接触し、第2部分113がテープTの非粘着面に接触し、第1部分112と第2部分113とでテープTの一端部を挟んだ、閉状態となる。
一方、ツイスト加工機50においては、回転側電線チャック51が、固定側電線チャックから離間するようにレールに沿って移動されて、電線束Wがレールに沿って配置され、回転側電線チャック51の回転が開始される。テープTの一端部を把持したハンド11は、移動機構12により、テープカット機30のテープ供給位置から、ツイスト加工機50に保持された電線束Wの近傍における所定位置に移動される(図3参照)。ハンド11がテープTを把持して移動させるので、移動中におけるテープTの脱落を防止できる。
図3及び図4(a)に示すように、テープTの一端部を把持したハンド11は、電線束Wの延在方向とテープTの延在方向とが直交するように、電線束Wの延在方向を軸として矢印A方向に回転する電線束Wに近接する(図4(a)の矢印B参照)。ハンド11は、電線束Wの上方にて待機する。テープTを電線束Wに貼り付ける直前に、図4(b)に示すように、ハンド11が開状態となり、テープTを電線束Wに近づけるように、ハンド11が下降を開始する(矢印C参照)。
図4(c)に示すように、ハンド11が下降すると(矢印D参照)、粘着層により端部1122aに一端部が保持されたテープTの他端部が、回転する電線束Wの外周面に貼り付く。そして、テープTの粘着面が端部1122aから離間する。図4(d)に示すように、ハンド11がさらに下降すると(矢印E参照)、第2部分113がテープTの非粘着面に当接し、テープTを電線束Wに向けて押圧する。
図4(e)に示すように、ハンド11が下向きに押圧される(矢印F参照)によって、回転する電線束Wの外周面に、テープTの粘着面が押し付けられると、電線束Wの回転を利用して、テープTが電線束Wの外周面の全周に巻き付けられる。
電線束WへのテープTの巻き付け及び電線束Wの撚り合わせ(ツイスト加工)が終わると、図4(f)に示すように、ハンド11は、電線束Wから離間する方向(矢印G参照)に移動して、初期位置に復帰する。
その後、作業者が、固定側電線チャック近傍の電線束W他端側にテープ巻きを行うことにより、電線束Wがツイスト加工され両端側にテープ巻きされたツイスト線が完成する。
以上説明したように、本実施形態の電線加工システムによれば、ツイスト加工機50による電線束Wの回転を利用して、テープ貼付機10が電線束WにテープTを巻き付ける。このため、電線加工機による加工が終了した後に電線加工機から取り外した電線にテープを巻く場合と比べて、短時間でテープ巻くことができる。このように、テープ貼付機10によれば、2本以上の電線を撚り合わせた電線束Wへのテープ巻き作業の負担を軽減できる。
また、テープ貼付機10は、ツイスト加工機50とは別体で構成され、回転中の電線束にハンド11を近接させてテープTを巻きつけることができるため、種々の電線加工機で回転される電線束に適用可能であり、汎用性が高い。
さらに、ツイスト加工機50によって電線束Wが回転されている間に、テープTの他端部を貼り付け巻き付けを行うことができるため、電線束Wにテープの一部を貼り付けるまで電線束Wを回転させず静止させておく必要がない。よって、作業性が向上する。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。例えば、上記実施形態では、2本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト加工機50が、電線束Wを軸線周りに回転させたが、電線を回転させる電線加工機として、3本以上の電線を撚り合わせる電線加工機を用いてもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るテープ貼付機及び電線加工システムの特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]粘着面を有する所定長のテープ(T)の一端部を保持する保持部(ハンド11)と、
前記保持部を移動させる移動機構(12)と、を備え、
前記保持部は、前記テープの前記粘着面を、延在方向を軸として回転する電線の外周面に押し付けるように、前記移動機構によって移動される、テープ貼付機(10)。
[2]前記テープは、前記粘着面の反対側に非粘着面を有し、
前記保持部(ハンド11)は、第1部分(112)と、前記第1部分に近接及び離間可能な第2部分(113)とを有し、
前記保持部は、前記第1部分が前記粘着面に接触し、前記第2部分が前記非粘着面に接触し、前記第1部分と前記第2部分とで前記テープの前記一端部を挟んだ状態で、前記移動機構により、前記電線の近傍における所定位置に移動される、
上記[1]に記載のテープ貼付機。
[3]前記保持部は、前記所定位置において、前記第1部分と前記第2部分とを離間させ、
前記移動機構は、前記第1部分が、前記テープの他端部を前記電線の前記外周面に接触させ、かつ、前記第2部分が、前記電線の前記外周面に対して、前記テープを押圧するように、前記保持部を前記電線に近接させる、上記[2]に記載のテープ貼付機。
[4]上記[1]~[3]のいずれか一に記載のテープ貼付機(10)と、
前記テープ貼付機に、前記テープを供給するテープカット機(30)と、
前記電線を、前記延在方向を軸として回転させる電線加工機(ツイスト加工機50)と、を備える電線加工システムであって、
前記電線は、2本以上の電線を含む電線束(W)であり、
前記電線加工機は、前記電線束を、前記延在方向を軸として回転させ、
前記テープ貼付機の前記保持部は、前記電線加工機により回転される前記電線束の外周面に、前記テープの前記粘着面を押し付ける、
電線加工システム。
上記[1]の構成によれば、電線束Wの外周に対応する所定長にカットされたテープTの粘着面を、回転する電線束Wの外周面に押し付けることで、電線束Wの外周面にテープTを巻きつけることができる。よって、ツイスト機等の、二本以上の電線を束ねて回転させる電線加工機によって回転される電線束に、自動でテープを巻くことができる。このように、テープ貼付機10によれば、2本以上の電線を撚り合わせた電線束Wへのテープ巻き作業の負担を軽減できる。
また、テープ貼付機10は、ツイスト加工機50とは別体で構成され、回転中の電線束Wにハンド11を近接させて、テープTを電線束Wの外周面に押し付けることで、テープTを巻きつけることができる。このため、テープ貼付機10は、種々の電線加工機で回転される電線束にテープTを貼り付け可能であり、汎用性が高い。
上記[2]の構成によれば、保持部(ハンド11)が、テープTを把持して移動させるので、移動中におけるテープTの脱落を防止できる。
上記[3]の構成によれば、第1部分112に貼り付いたテープTの他端部が電線束Wの外周面に接触され、第2部分113がテープの非粘着面に当接してテープTを電線束Wの外周面に押圧する。よって、ハンド11の第2部分113が電線束Wに対してテープTの非粘着面を押圧することにより、電線束Wの回転に伴って、テープTが他端部から順に電線束Wの外周面に貼り付けられる。
上記[4]の構成によれば、ツイスト加工機50による回転を利用して、電線束WにテープTを巻き付けるので、電線加工機による加工が終了した後に電線加工機から取り外した電線(電線束)にテープを巻く場合と比べて、短時間でテープを巻くことができる。
10 テープ貼付機
11 ハンド
12 移動機構
30 テープカット機
31 本体
32 ターンテーブル
33 テープ保持部
50 ツイスト加工機
51 回転側電線チャック
111 基部
112 第1部分
113 第2部分
114、115 開閉部
121 アーム先端
122 アーム本体
123 基台
1121 平板部
1122 起立部
1122a 端部
1131 平面部
1132 曲面部
T テープ
W 電線束

Claims (4)

  1. 粘着面を有する所定長のテープの一端部を保持する保持部と、
    前記保持部を移動させる移動機構と、を備え、
    前記保持部は、前記テープの前記粘着面を、延在方向を軸として回転する電線の外周面に押し付けるように、前記移動機構によって移動される、テープ貼付機。
  2. 前記テープは、前記粘着面の反対側に非粘着面を有し、
    前記保持部は、第1部分と、前記第1部分への近接及び前記第1部分からの離間が可能な第2部分とを有し、
    前記保持部は、前記第1部分が前記粘着面に接触し、前記第2部分が前記非粘着面に接触し、前記第1部分と前記第2部分とで前記テープの前記一端部を挟んだ状態で、前記移動機構により、前記電線の近傍における所定位置に移動される、
    請求項1に記載のテープ貼付機。
  3. 前記保持部は、前記所定位置において、前記第1部分と前記第2部分とを離間させ、
    前記移動機構は、前記第1部分が、前記テープの他端部を前記電線の前記外周面に接触させ、かつ、前記第2部分が、前記電線の前記外周面に対して、前記テープを押圧するように、前記保持部を前記電線に近接させる、請求項2に記載のテープ貼付機。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載のテープ貼付機と、
    前記テープ貼付機に、前記テープを供給するテープカット機と、
    前記電線を、前記延在方向を軸として回転させる電線加工機と、を備える電線加工システムであって、
    前記電線は、2本以上の電線を含む電線束であり、
    前記電線加工機は、前記電線束を、前記延在方向を軸として回転させ、
    前記テープ貼付機の前記保持部は、前記電線加工機により回転される前記電線束の外周面に、前記テープの前記粘着面を押し付ける、
    電線加工システム。
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