JP2022187309A - 半導体集積回路装置および電子機器 - Google Patents

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竹志 宮▲崎▼
Takeshi Miyazaki
真樹 正田
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Abstract

【課題】回路の構成を簡素化することができ、また、消費電力を抑えることができる半導体集積回路装置を提供すること。【解決手段】複数のメモリーセルと同じ層構造のリファレンスセルと、駆動電位が印加されたリファレンスセルに流れる電流に基づいて判定電流を生成し、読み出し対象メモリーセルに流れる電流を判定電流と比較することにより、記憶されているデータを読み出すデータ読み出し回路と、ベリファイモードにおいて、データ読み出し回路に供給される高電位側の電源電位よりも高い前記駆動電位を生成する駆動電位生成回路と、駆動電位に基づいて、読み出し対象メモリーセルの読み出し電流に対応したレベル検出用電流を生成するレベル検出用電流生成回路と、レベル検出用電流に基づいて駆動電位生成回路の昇圧動作の停止制御を行う昇圧停止制御回路と、を含み、駆動電位生成回路はブートストラップ回路である、半導体集積回路装置。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体集積回路装置および電子機器に関する。
従来、電気的な書き込みが可能な不揮発性メモリーとしてEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read Only Memory)等が知られている。特許文献1に記載の不揮発性メモリーは、定電圧回路でワード線電圧を生成する際、基準電圧にメモリーセル電流の温度依存性と逆の温度依存性を持たせることで、温度によるワード線の駆動能力の調整を行い、読み出しマージンの低下を抑制している。
特開2003-217287号公報
しかしながら、特許文献1に記載の不揮発性メモリーは、ワード線の駆動能力の調整のため、内部にレギュレーター及びタイミング発生回路を有しているため、回路構成が複雑となり、消費電力が大きくなるおそれがあった。
本発明に係る半導体集積回路装置の一態様は、
電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性の複数のメモリーセルと、
前記複数のメモリーセルが有する各々のトランジスターと同じ層構造のリファレンスセルと、
駆動電位が印加された前記リファレンスセルに流れる電流に基づいて判定電流を生成し、前記複数のメモリーセルのうち、前記駆動電位が印加された読み出し対象メモリーセルに流れる電流を前記判定電流と比較することにより、前記読み出し対象メモリーセルに記憶されているデータを読み出すデータ読み出し回路と、
前記複数のメモリーセルのベリファイモードにおいて、前記データ読み出し回路に供給される高電位側の電源電位よりも高い前記駆動電位を生成する駆動電位生成回路と、
前記駆動電位に基づいて、前記読み出し対象メモリーセルの読み出し電流に対応したレベル検出用電流を生成するレベル検出用電流生成回路と、
前記レベル検出用電流に基づいて前記駆動電位生成回路の昇圧動作の停止制御を行う昇圧停止制御回路と、を含み、
前記レベル検出用電流生成回路と前記駆動電位生成回路は、前記駆動電位に基づき動作し、
前記駆動電位生成回路はブートストラップ回路である。
本発明に係る電子機器の一態様は、
前記半導体集積回路装置の一態様を備える。
不揮発性メモリーの概略構成を示すブロック図。 図1のメモリーセルアレイ、ワード線駆動回路及びソース線駆動回路の構成例を示す回路図。 メモリーセルの概略構造を示す図。 図1のワード線昇圧回路、データ読み出し回路及びリファレンス電流生成回路の構成例を示す図。 セル電流及び参照電流を示す図。 比較例のワード線昇圧回路、データ読み出し回路及びリファレンス電流生成回路の構成例を示す図。 比較例のセル電流及び参照電流を示す図。 第2実施形態のワード線昇圧回路、データ読み出し回路及びリファレンス電流生成回路の構成例を示す図。 第3実施形態のワード線昇圧回路、データ読み出し回路及びリファレンス電流生成回路の構成例を示す図。 電子機器の概略構成を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1-1.不揮発性メモリー
後述する図10に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置1は、不揮発性メモリー2を備える。半導体集積回路装置1は、フラッシュメモリーやEEPROM等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリー2のみを内蔵しても良いし、不揮発性メモリー2に加えて、所定の機能を有する回路ブロック又はCPU等の機能回路を内蔵しても良い。EEPROMはElectrically Erasable Programmable Read Only Memoryの略であり、CPUはCentral Processing Unitの略である。以下においては、不揮発性メモリー2の一例として、フラッシュメモリーについて説明する。
図1は、不揮発性メモリー2の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、不揮発性メモリー2は、メモリーセルアレイ10,電源回路20,ワード線昇圧回路30,ワード線駆動回路40,ソース線駆動回路50,スイッチ回路60,メモリー制御回路70を含んでいる。メモリー制御回路70は、メモリーセルアレイ10に含まれている複数のメモリーセルMCに消去動作,書き込み動作,又は、読み出し動作を行わせるように、電源回路20,ワード線昇圧回路30,ワード線駆動回路40,ソース線駆動回路50,スイッチ回路60を制御する。
メモリーセルアレイ10の複数のメモリーセルMCは、m行n列のマトリックス状に配置されている。m及びnは、それぞれ2以上の整数である。例えば、メモリーセルアレイ10は、2048行1024列のマトリックス状に配置された2048×1024個のメモリーセルを含み、1行に配置された1024個のメモリーセルMCにより、128個の8ビットデータが記憶される。
また、メモリーセルアレイ10は、複数のワード線WL0,WL1,・・・WLm,複数のソース線SL0,SL1,・・・SLm,及び複数のビット線BL0,BL1,・・・BLnを含んでいる。それらのワード線の各々は、それぞれの行に配置された複数のメモリーセルMCに接続されている。また、それらのソース線の各々は、それぞれの行に配置された複数のメモリーセルMCに接続されている。また、それらのビット線の各々は、それぞれの列に配置された複数のメモリーセルMCに接続されている。
電源回路20には、例えば、基準電源電位VSSと、データ消去及びデータ書き込み用
の高電源電位VPPと、ロジック回路用のロジック電源電位VDDとが、外部から供給される。あるいは、電源回路20は、外部から供給される複数の電源電位の内の1つの電源電位を昇圧又は降圧することにより、他の電源電位を生成してもよい。
基準電源電位VSSは、他の電位に対して相対的な基準となる基準電位であり、以下においては、基準電源電位VSSが接地電位である場合について説明する。高電源電位VPPは、基準電源電位VSSよりも高い所定の電位であり、例えば、5V~10V程度である。ロジック電源電位VDDは、基準電源電位VSSよりも高く高電源電位VPPよりも低い電位であり、例えば、1.2V~1.8V程度である。
電源回路20は、ロジック電源電位VDDをメモリー制御回路70に供給すると共に、メモリー制御回路70に制御され、必要に応じて、高電源電位VPP及びロジック電源電位VDDを不揮発性メモリー2の各部に供給する。図1においては、電源回路20からワード線昇圧回路30に供給される電源電位がワード線電源電位VWLとして示されており、電源回路20からソース線駆動回路50に供給される電源電位がソース線電源電位VSLとして示されている。
例えば、メモリーセルを消去状態にする消去モードにおいて、電源回路20は、ワード線電源電位VWL及びソース線電源電位VSLとして高電源電位VPPをワード線昇圧回路30及びソース線駆動回路50に供給する。ワード線昇圧回路30は、ワード線電源電位INT_VWLとして高電源電位VPPをワード線駆動回路40に供給する。
メモリーセルにデータを書き込む書き込みモードにおいて、電源回路20は、ワード線電源電位VWL及びソース線電源電位VSLとして高電源電位VPPをワード線昇圧回路30及びソース線駆動回路50に供給する。ワード線昇圧回路30は、ワード線電源電位INT_VWLとして高電源電位VPPをワード線駆動回路40に供給する。
メモリーセルからデータを読み出す読み出しモードにおいて、電源回路20は、ワード線電源電位VWL及びソース線電源電位VSLとしてロジック電源電位VDDをワード線昇圧回路30及びソース線駆動回路50に供給する。ワード線昇圧回路30は、データ読み出し回路71に供給される高電位側の電源電位であるロジック電源電位VDDよりも高い駆動電位V1を生成し、ワード線電源電位INT_VWLとして駆動電位V1をワード線駆動回路40に供給する。
メモリーセルのベリファイモードにおいて、電源回路20は、ロジック電源電位VDDをワード線昇圧回路30及びソース線駆動回路50に供給する。ワード線昇圧回路30は、データ読み出し回路71に供給される高電位側の電源電位であるロジック電源電位VDDよりも高い駆動電位V1を生成し、ワード線電源電位INT_VWLとして駆動電位V1をワード線駆動回路40に供給する。
ワード線駆動回路40は、メモリー制御回路70によって選択されるメモリーセルに接続された複数のワード線WL0,WL1,・・・,WLmを駆動する。ソース線駆動回路50は、メモリー制御回路70によって選択されるメモリーセルに接続された複数のソース線SL1,SL2,・・・,SLmを駆動する。
スイッチ回路60は、例えば、複数のビット線BL0,BL1,・・・,BLnの経路にそれぞれ接続された複数のトランジスターを含み、それらのトランジスターは、メモリー制御回路70の制御の下でオン又はオフする。メモリー制御回路70は、スイッチ回路60を介して、複数のビット線BL0,BL1,・・・,BLnに接続されたメモリーセルに接続可能となっている。
メモリー制御回路70は、例えば、組み合わせ回路及び順序回路を含む論理回路や、アナログ回路等で構成され、リファレンスセルRC1,データ読み出し回路71,リファレンス電流生成回路72,及びベリファイ回路73を含んでいる。メモリー制御回路70には、チップセレクト信号CS,モードセレクト信号MS,動作クロック信号CK,及びアドレス信号ADRが供給される。
メモリー制御回路70は、チップセレクト信号CSによって不揮発性メモリー2が選択されたときに、モードセレクト信号MSに従って、不揮発性メモリー2を、消去モード、書き込みモード、読み出しモード、又は、メモリーセルのベリファイモードに設定する。
書き込みモード、読み出しモード、及び、メモリーセルのベリファイモードにおいて、メモリー制御回路70は、動作クロック信号CKに同期して、アドレス信号ADRによって指定されたメモリーセルにアクセスするように不揮発性メモリー2の各部を制御する。
書き込みモードにおいて、メモリー制御回路70は、書き込みデータを入力し、アドレス信号ADRによって指定されたメモリーセルにデータを書き込むように不揮発性メモリー2の各部を制御する。また、読み出しモード及びメモリーセルのベリファイモードにおいて、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されたメモリーセルからデータを読み出すように不揮発性メモリー2の各部を制御し、読み出しデータを出力する。
例えば、読み出しモード及びメモリーセルのベリファイモードにおいて、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されたメモリーセルに接続されたスイッチ回路60のトランジスターをオンさせて、そのメモリーセルに流れる読み出し電流I1に基づいてデータを読み出す。
その際に、データ読み出し回路71は、リファレンスセルRC1に流れる電流に基づいて判定電流I0を生成する。また、データ読み出し回路71は、アドレス信号ADRによって指定されたメモリーセルに流れる電流を判定電流I0と比較することにより、指定されたメモリーセルに記憶されているデータが「0」であるか「1」であるかを判定する。
1-2.メモリーセルアレイ
図2は、図1のメモリーセルアレイ10、ワード線駆動回路40及びソース線駆動回路50の構成例を示す回路図である。また、図3は、メモリーセルアレイ10の1つのメモリーセルの概略構造を示す図である。図2及び図3を参照してメモリーセルアレイ10の概略構成について説明する。
図2に示すように、メモリーセルアレイ10は複数のメモリーセルMCを備える。また、図3に示すように、メモリーセルMCは、コントロールゲート412a,フローティングゲート412c,酸化絶縁膜412b,412d,ソース411,及びドレイン413を有するNチャネルMOSトランジスターを含んでいる。メモリーセルMCのトランジスターは、フローティングゲート412cに蓄積される電荷に応じて1ビットのデータを記憶する。
また、図3に示すように、メモリーセルMCは、ソース411,ゲート412,及びドレイン413と電気的に接続された電極401,402,及び403を備えている。電極401,402,及び403に、基準電源電位VSS、駆動電位V1、ロジック電源電位VDD、高電源電位VPP等の電位が供給され、メモリーセルMCのトランジスターは、書き込みモード、消去モード等の各モードを実行する。つまり、メモリーセルアレイ10
の複数のメモリーセルMCは、電気的にデータの書き込み及び消去が可能である。
リファレンスセルRC1のゲートは、コントロールゲート412a,フローティングゲート412c,酸化絶縁膜412b,412dを有してもよい。つまり、リファレンスセルRC1は、メモリーセルアレイ10の複数のメモリーセルMCが有する各々のトランジスターと同じ層構造を有しても良い。
図2に戻り、ワード線WL0,WL1,・・・の各々は、それぞれの行に配置された複数のメモリーセルMCのトランジスターのコントロールゲート412aに接続されている。ソース線SL0,SL1,・・・の各々は、それぞれの行に配置された複数のメモリーセルMCのトランジスターのソース411に接続されている。また、ビット線BL0,BL1,・・・の各々は、それぞれの列に配置された複数のメモリーセルMCのトランジスターのドレイン413に接続されている。
ワード線駆動回路40は、ワード線WL0,WL1,・・・に接続されたメモリーセルMCのトランジスターのコントロールゲート412aを駆動する複数のワード線ドライバー41,複数のトランジスター42,及びワード線ドライバー41の高電位側電源を供給するインバーター43を含んでいる。各々のワード線ドライバー41は、例えば、レベルシフター,バッファー回路,又はインバーター等で構成される。各々のワード線ドライバー41には、インバーター43からワード線電源電位INT_VWLが供給される。
複数のワード線ドライバー41の入力端子には、メモリーセルアレイ10を構成する複数のメモリーセルMCの内から1行又は複数行のメモリーセルMCを選択する際にハイレベルに活性化されるハイアクティブの行選択信号SW0,SW1,・・・が、メモリー制御回路70から入力される。ワード線ドライバー41は、行選択信号がアクティブであるときに、ワード線電源電位INT_VWLをワード線に出力し、行選択信号がノンアクティブであるときに、基準電源電位VSSをワード線に出力する。
ソース線駆動回路50は、ソース線SL0,SL1,・・・に接続されたメモリーセルMCのトランジスターのソース411を駆動するために、ソース線ドライバー51,複数のトランスミッションゲートTG,及び複数のインバーター52を含んでいる。ソース線ドライバー51は、例えば、レベルシフター,バッファー回路,又はインバーター等で構成される。複数のトランスミッションゲートTGは、ソース線ドライバー51の出力端子とソース線SL0,SL1,・・・との間に接続されている。
ソース線ドライバー51には、電源回路20からソース線電源電位VSLが供給される。ソース線ドライバー51の入力端子には、ソース線に高電源電位を印加する際にハイレベルに活性化されるハイアクティブのソース線駆動信号SSLが、メモリー制御回路70から入力される。ソース線ドライバー51は、ソース線駆動信号SSLがアクティブであるときに、ソース線電源電位VSLを出力し、ソース線駆動信号SSLがノンアクティブであるときに、基準電源電位VSSを出力する。
各々のトランスミッションゲートTGは、NチャネルMOSトランジスターと、PチャネルMOSトランジスターとで構成され、ソース線ドライバー51の出力端子とソース線との間の接続を開閉するスイッチ回路として機能する。トランスミッションゲートTGにおいて、NチャネルMOSトランジスターのゲートは、ワード線ドライバー41の出力端子に接続され、PチャネルMOSトランジスターのゲートは、インバーター52の出力端子に接続されている。
インバーター52には、ワード線昇圧回路30からワード線電源電位INT_VWLが
供給される。インバーター52の入力端子には、行選択信号SW0~SWmが入力される。インバーター52は、行選択信号SW0~SWmを反転して、反転された信号をトランスミッションゲートTGのPチャネルMOSトランジスターのゲートに印加する。
スイッチ回路60は、ビット線BL0,BL1,・・・に接続されたメモリーセルMCのトランジスターのドレイン413とメモリー制御回路70との間に接続されたNチャネルMOSトランジスターQ0,Q1・・・を含んでいる。NチャネルMOSトランジスターQ0,Q1・・・のゲートには、メモリーセルアレイ10を構成する複数のメモリーセルの内から1列又は複数列のメモリーセルを選択する際にハイレベルに活性化されるハイアクティブの列選択信号SB0,SB1・・・が、メモリー制御回路70から印加される。
書き込みモードにおいて、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCに接続されたワード線及びビット線を選択するために、対応する行選択信号及び列選択信号をアクティブにし、それ以外の行選択信号及び列選択信号をノンアクティブにすると共に、ソース線駆動信号SSLをアクティブにする。以下においては、一例として、ワード線WL0及びビット線BL0が選択される場合について説明する。
インバーター43及びインバーター52には、ワード線電源電位INT_VWLとして高電源電位VPPが供給され、ソース線ドライバー51には、ソース線電源電位VSLとして高電源電位VPPが供給される。ノンアクティブの消去モード信号ERが入力されるインバーター43によって、ワード線ドライバー41の高電位側電源端子に高電源電位VPPが供給される。アクティブの行選択信号SW0が入力されるワード線ドライバー41は、高電源電位VPPをワード線WL0に出力する。また、アクティブのソース線駆動信号SSLが入力されるソース線ドライバー51は、高電源電位VPPを出力する。
アクティブの行選択信号SW0が入力されるインバーター52は、高電源電位VPPを反転して、基準電源電位VSSをトランスミッションゲートTGのPチャネルMOSトランジスターのゲートに印加する。それにより、トランスミッションゲートTGがオンして、ソース線ドライバー51から出力される高電源電位VPPがソース線SL0に印加される。
また、アクティブの列選択信号SB0が入力されるスイッチ回路60のNチャネルMOSトランジスターQ0がオンして、メモリー制御回路70が、基準電源電位VSSをビット線BL0に印加する。このように、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCのトランジスターのコントロールゲート412a及びソース411に高電源電位VPPを印加するようにワード線駆動回路40及びソース線駆動回路50を制御すると共に、ドレインに基準電源電位VSSを印加する。
その結果、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCのトランジスターのソース411からドレイン413に向けて電流が流れる。その電流によって発生したホットキャリアがフローティングゲート412cに注入されることにより、フローティングゲート412cに負の電荷が蓄積されるので、メモリーセルMCのトランジスターの閾値電圧が上昇する。本実施形態においては、ホットキャリアは電子である。
一方、ノンアクティブの行選択信号SW1~SWmが入力されるワード線ドライバー41は、基準電源電位VSSをワード線WL1~WLmに出力する。ノンアクティブの行選択信号SW1~SWmが入力されるインバーター52は、基準電源電位VSSを反転して、高電源電位VPPをトランスミッションゲートTGのPチャネルMOSトランジスター
のゲートに印加する。従って、ワード線WL1~WLmに接続されたトランスミッションゲートTGがオフする。また、ノンアクティブの列選択信号SB1~SBnが入力されるスイッチ回路60のNチャネルMOSトランジスターQ1~Qnがオフする。その結果、アドレス信号ADRによって指定されていないメモリーセルMCのトランジスターのソースとドレインとの間には電流が流れないので、トランジスターの閾値電圧は変化しない。
消去モードにおいて、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCに接続されたワード線を選択するために、対応する行選択信号をアクティブにし、それ以外の行選択信号をノンアクティブにすると共に、列選択信号SB0~SBnをノンアクティブにし、ソース線駆動信号SSLをアクティブにする。以下においては、一例として、ワード線WL0が選択される場合について説明する。
インバーター43及びインバーター52には、ワード線電源電位INT_VWLとして高電源電位VPPが供給され、ソース線ドライバー51には、ソース線電源電位VSLとして高電源電位VPPが供給される。アクティブの消去モード信号ERが入力されるインバーター43によって、ワード線ドライバー41の高電位側電源端子に基準電源電位VSSが印加される。アクティブの行選択信号SW0が入力されるワード線ドライバー41は活性化しないが、アクティブの消去モード信号ERがゲートに印加されるトランジスター42によって、基準電源電位VSSがワード線WL0に印加される。また、アクティブのソース線駆動信号SSLが入力されるソース線ドライバー51は、高電源電位VPPを出力する。
アクティブの行選択信号SW0が入力されるインバーター52は、高電源電位VPPを反転して、基準電源電位VSSをトランスミッションゲートTGのPチャネルMOSトランジスターのゲートに印加する。それにより、トランスミッションゲートTGのPチャネルMOSトランジスターがオンして、ソース線ドライバー51から出力される高電源電位VPPがソース線SL0に印加される。
また、ノンアクティブの列選択信号SB0~SBnが入力されるスイッチ回路60のNチャネルMOSトランジスターQ0~Qnがオフする。このように、メモリー制御回路70は、スイッチ回路60のNチャネルMOSトランジスターQ0~QnをオフさせてメモリーセルMCのトランジスターのドレイン413をオープン状態とし、コントロールゲート412aに基準電源電位VSSを印加するようにワード線駆動回路40を制御すると共に、ソースに高電源電位VPPを印加するようにソース線駆動回路50を制御する。その結果、メモリーセルMCのトランジスターのフローティングゲート412cに負の電荷が蓄積されている場合に、フローティングゲート412cに蓄積されている負の電荷がソース411に放出されて、トランジスターの閾値電圧が低下する。
一方、ノンアクティブの行選択信号SW1~SWmが入力されるインバーター52は、基準電源電位VSSを反転して、高電源電位VPPをトランスミッションゲートTGのPチャネルMOSトランジスターのゲートに印加する。従って、ワード線WL1~WLmに接続されたトランスミッションゲートTGがオフする。その結果、アドレス信号ADRによって指定されていないメモリーセルMCのトランジスターのフローティングゲート412cに蓄積されている負の電荷が放出されないので、トランジスターの閾値電圧は変化しない。
読み出しモード及びメモリーセルのベリファイモードにおいて、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCに接続されたワード線及びビット線を選択するために、対応する行選択信号及び列選択信号をアクティブにし、それ以外の行選択信号及び列選択信号をノンアクティブにすると共に、ソース線駆動信号SS
Lをノンアクティブにする。以下においては、一例として、ワード線WL0及びビット線BL0が選択される場合について説明する。
インバーター43及びインバーター52には、ワード線電源電位INT_VWLとして駆動電位V1が供給され、ソース線ドライバー51には、ソース線電源電位VSLとしてロジック電源電位VDDが供給される。ノンアクティブの消去モード信号ERが入力されるインバーター43によって、ワード線ドライバー41の高電位側電源端子に駆動電位V1が供給される。アクティブの行選択信号SW0が入力されるワード線ドライバー41は、駆動電位V1をワード線WL0に出力する。また、ノンアクティブのソース線駆動信号SSLが入力されるソース線ドライバー51は、基準電源電位VSSを出力する。
ワード線ドライバー41から出力される駆動電位V1は、ワード線WL0に接続されたトランスミッションゲートTGのNチャネルMOSトランジスターのゲートにも印加される。それにより、トランスミッションゲートTGのNチャネルMOSトランジスターがオンして、ソース線ドライバー51から出力される基準電源電位VSSがソース線SL0に印加される。
また、アクティブの列選択信号SB0が入力されるスイッチ回路60のNチャネルMOSトランジスターQ0がオンして、メモリー制御回路70が、ロジック電源電位VDDをビット線BL0に印加する。このように、メモリー制御回路70は、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCのトランジスターのコントロールゲート412aに駆動電位V1を印加するようにワード線駆動回路40を制御すると共に、ソースに基準電源電位VSSを印加するようにソース線駆動回路50を制御し、スイッチ回路60のNチャネルMOSトランジスターQ0をオンさせてドレインにロジック電源電位VDDを印加する。
その結果、アドレス信号ADRによって指定されるメモリーセルMCにおいて、メモリーセルMCのトランジスターのドレイン413からソース411に向けてドレイン電流が流れる。ドレイン電流の大きさは、フローティングゲート412cに蓄積されている負の電荷の量によって異なるので、メモリー制御回路70は、ドレイン電流の大きさに基づいてメモリーセルMCからデータを読み出すことができる。
1-3.データの読み出し
図4は、図1のワード線昇圧回路30、データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72の構成例を示す図である。図4に示すように、本実施形態では、ワード線昇圧回路30は、駆動電位生成回路31,昇圧停止制御回路32及びレベル検出用電流生成回路33を含む。
データ読み出し回路71は、駆動電位V1が印加されたリファレンスセルRC1に流れる電流に基づいて判定電流I0を生成し、複数のメモリーセルMCのうち、駆動電位V1が印加された読み出し対象メモリーセルMC1に流れる読み出し電流I1を判定電流I0と比較することにより、読み出し対象メモリーセルMC1に記憶されているデータを読み出す。
駆動電位生成回路31は、複数のメモリーセルMCのベリファイモードにおいて、データ読み出し回路71に供給される高電位側の電源電位であるロジック電源電位VDDよりも高い前記駆動電位V1を生成する。駆動電位生成回路31は、いわゆる、ブートストラップ回路である。
ベリファイモードにおいて、読み出し信号RDはローレベルからハイレベルとなる。駆
動電位生成回路31のトランジスターQP30はオフとなるため、駆動電位生成回路31からレベル検出用電流生成回路33,データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72へ供給される駆動電位V1は、ワード線電源電位INT_VWLである。
リファレンス電流生成回路72は、駆動電位生成回路31から駆動電位V1が供給され、リファレンスセルRC1及びトランジスターQN2がオンする。
リファレンス電流生成回路72のインバーター101は、読み出し信号RDを反転し、ローレベルを出力する。このため、トランジスターQP1はオンする。また、読み出し信号RDはハイレベルであるため、トランジスターQN1及びQN5はオンする。トランジスターQN1,QN2,及びリファレンスセルRC1がオンのため、トランジスターQP2,QP7~QP10は、ゲートにローレベルの信号が入力され、オンする。
リファレンス電流I2は、リファレンス電流生成回路72のトランジスターQP3~QP6のゲートに入力されるミラー比調整信号XSA0~XSA3のすくなくとも1つがローレベルのときに生成される。つまり、トランジスターQP3~QP6のすくなくとも1つがオンすることにより、リファレンス電流I2が生成される。例えば、トランジスターQP4がオンのとき、ロジック電源電位VDDからトランジスターQP4,QP8,QN3,及びQN5を介してリファレンス電流I2が流れる。
また、リファレンス電流I2は、調整可能である。ミラー比調整信号XSA0~XSA3を、それぞれ、ハイレベル又はローレベルに設定することで、トランジスターQP3~QP6のうち、オンするトランジスターの数を調整することができる。このため、リファレンス電流生成回路72のトランジスターQN5を流れるリファレンス電流I2は調整可能である。
例えば、リファレンス電流生成回路72のトランジスターQP3~QP6の電流能力が等しい場合は、オンするトランジスターの数に比例して4通りのミラー比の調整が可能となる。また、リファレンス電流生成回路72のトランジスターQP3~QP6の電流能力がそれぞれ異なる場合は、15通りのミラー比の調整が可能となるため、リファレンス電流生成回路72は、リファレンス電流I2を15種類生成することができる。
データ読み出し回路71では、読み出し信号RDがハイレベルであるため、トランジスターQN6,QP11,及びQP12はオンする。トランジスターQN4は、リファレンス電流I2が生成されるとき、リファレンス電流生成回路72のトランジスターQN3とともにオンする。トランジスターQN4,QN6がオンするため、トランジスターQP13,QP14は、ゲートにローレベルの信号が入力され、オンする。
データ読み出し回路71に供給されるアドレス信号ADRは、読み出し対象メモリーセルMC1が読み出し対象であるため、ハイレベルの信号が入力され、トランジスターQN7はオンする。また、データ読み出し回路71は、駆動電位生成回路31から駆動電位V1が供給され、読み出し対象メモリーセルMC1及びトランジスターQN8がオンするため、読み出し対象メモリーセルMC1に読み出し電流I1が流れる。
リファレンス電流生成回路72のトランジスターQN5を流れるリファレンス電流I2は、データ読み出し回路71のトランジスターQN6にミラーされ、判定電流I0が生成される。データ読み出し回路71は、いわゆる、センスアンプであり、判定電流I0と読み出し電流I1との差分を増幅し、インバーター102を介して読み出し信号OUTを出力する。
上述したように、リファレンス電流I2は、ミラー比調整信号XSA0~XSA3に応じて調整が可能であるため、リファレンス電流I2をミラーすることにより生成される判定電流I0も同様に、調整可能である。読み出し対象メモリーセルMC1に流れる読み出し電流I1に応じて、判定電流I0を調整することで、読み出し対象メモリーセルMC1に記憶されているデータを高精度で読み出すことができる。
1-4.昇圧停止制御
レベル検出用電流生成回路33は、駆動電位V1に基づいて、読み出し対象メモリーセルMC1の読み出し電流I1に対応したレベル検出用電流I3を生成する。
昇圧停止制御回路32は、レベル検出用電流I3に基づいて駆動電位生成回路31の昇圧動作の停止制御を行う。
駆動電位生成回路31のトランジスターQP31及びQN31は、CMOSインバーターを構成し、データ読み出し回路71に供給される高電位側の電源電位であるロジック電源電位VDDが供給される。このCMOSインバーターは、後段のカップリング容量C0を駆動するカップリング容量駆動回路として機能する。読み出し信号RDがローレベルのとき、駆動電位生成回路31のトランジスターQP31はオフし、QN31はオンする。カップリング容量C0は、基準電源電位VSSが供給され、充電される。
また、読み出し信号RDがローレベルのとき、トランジスターQP30はオンとなるため、駆動電位生成回路31が、レベル検出用電流生成回路33,データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72へ供給する駆動電位V1は、ワード線電源電位VWLとなる。
読み出し信号RDがローレベルからハイレベルに切り替わると、トランジスターQP30はオフとなり、読み出し対象メモリーセルMC1に供給される駆動電位V1は、ワード線電源電位INT_VWLとなる。トランジスターQP31がオンし、トランジスターQN31がオフするため、カップリング容量C0にはロジック電源電位VDDが供給される。カップリング容量C0に充電された電荷のため、ワード線電源電位INT_VWLは上昇を開始する。つまり、駆動電位生成回路31は、昇圧動作を開始する。
カップリング容量C0を駆動するカップリング容量駆動回路に含まれるトランジスターQP31及びQN31から構成されるCMOSインバーターへ供給される電圧は、ロジック電源電位VDDである。このロジック電源電位VDDは、読み出し対象メモリーセルMC1のワード線電圧であるワード線電源電位INT_VWLよりも低い。また、CMOSインバーターを構成するトランジスターQP31及びQN31は、ワード線電源電位VWLが供給されるトランジスターQP30よりも、低耐圧のトランジスターである。
低電圧域で行われる読み出しモードにおいて、CMOSインバーターを構成するトランジスターQP31及びQN31の駆動時間が短くなり、駆動電位生成回路31は、駆動電位V1を短時間で十分に昇圧することができる。また、トランジスターQP31及びQN31を低耐圧のトランジスターにすることにより、CMOSインバーターでの消費電力を抑えることができる。また、トランジスターQP31及びQN31を低耐圧のトランジスターにすることにより、CMOSインバーターを小型化することができ、駆動電位生成回路31を小さくすることができる。
レベル検出用電流生成回路33では、ワード線電源電位INT_VWLが上昇を開始し、所定の電圧を超えると、トランジスターQP21,QP22が活性化する。つまり、QP21及びQN21,QP22及びQN22で構成される2段のCMOSインバーターが
活性化される。この2段のCMOSインバーターは、ハイレベルの読み出し信号RDが入力されるため、出力信号はハイレベルとなる。このハイレベルの出力信号は、後段の電圧検出トランジスターAのゲートとドレインに入力される。なお、電圧検出トランジスターAのゲートとドレインは、電気的に接続される。
レベル検出用電流生成回路33の電圧検出トランジスターAは、ゲートとドレインにハイレベルの信号が入力され、オンする。このため、電圧検出トランジスターBのゲートにハイレベルの信号が入力される。これにより、電圧検出トランジスターBはオンする。
一方、昇圧停止制御回路32のインバーター203は、ハイレベルの読み出し信号RDを反転するため、インバーター204及びレベル検出用電流生成回路33のトランジスターQN23のゲートにはローレベルの信号が入力される。このため、トランジスターQN23はオフし、インバーター204の出力信号はハイレベルとなる。インバーター204の出力信号は、昇圧停止制御回路32のトランジスターQP24及びレベル検出用電流生成回路33のトランジスターQN24のゲートに入力されるため、トランジスターQP24はオフとなり、トランジスターQN24はオンとなる。
電圧検出トランジスターB及びトランジスターQN24に、レベル検出用電流I3が流れ、ノードDETの電位はハイレベルからローレベルとなる。
すなわち、読み出し信号RDが、ハイレベルからローレベルに切り替わり、駆動電位V1が所定の電位まで上昇したら、レベル検出用電流生成回路33は、レベル検出用電流I3を生成する。その結果、ノードDETの電位はローレベルになる。
また、昇圧停止制御回路32のインバーター203のローレベルの出力信号は、NOR205に入力される。ノードDETの電位はローレベルのため、NOR205の2つの入力信号はともにローレベルとなる。このため、NOR205の出力信号はハイレベルとなる。このため、昇圧停止制御回路32のトランジスターQN25はオンし、インバーター206の出力信号はローレベルとなる。このローレベルの出力信号は、駆動電位生成回路31のNAND301に入力される。
また、ハイレベルの読み出し信号RDは、昇圧停止制御回路32のインバーター201,202により2度反転され、ハイレベルの信号が出力される。このため、駆動電位生成回路31のNAND301及びインバーター302にはハイレベルの信号が入力される。
駆動電位生成回路31のNAND301は、インバーター202のハイレベルの出力信号及びインバーター206のローレベルの出力信号が入力されるため、NAND301の出力信号は、ハイレベルとなる。このため、トランジスターQP31はオフとなる。このため、カップリング容量C0へのロジック電源電位VDDの供給が停止し、駆動電位生成回路31の昇圧動作が停止する。
また、駆動電位生成回路31のインバーター302は、インバーター202のハイレベルの出力信号が入力されるため、インバーター302の出力信号はローレベルとなる。このため、トランジスターQN31はオフとなる。
読み出し信号RDがローレベルからハイレベルに切り替わり、駆動電位生成回路31は、駆動電位V1の昇圧動作を開始する。駆動電位V1が所定の昇圧停止レベルまで昇圧されたら、レベル検出用電流生成回路33のトランジスターQP21及びQP22が活性化する。これにより、電圧検出トランジスターA及びBがオンし、レベル検出用電流生成回路33は、レベル検出用電流I3を生成する。このレベル検出用電流I3に基づいて、ノ
ードDETの電位はハイレベルからローレベルに切り替わり、昇圧停止制御回路32は、駆動電位生成回路31の昇圧動作の停止制御を行う。
本実施形態では、電圧検出トランジスターA及びBの閾値を調整することにより、駆動電位V1の昇圧停止レベルを調整することが可能である。また、昇圧レベルを調整し、駆動電位V1を所望の電位以上に昇圧させないことで、駆動電位生成回路31の消費電力を抑えることができる。
また、電圧検出トランジスターA及びBは、閾値付近で動作するため、高温で駆動能力が増加し、低温で駆動能力が減少する温度特性をもたせることができる。このため、温度変化による読み出しマージンの低下を抑制することができる。また、ワード線昇圧回路30の昇圧動作は、ブートストラップ回路による一時的な昇圧のため、例えば、レギュレーターのような外部電源又は外部装置が不要であり、構成を簡素化することができる。
1-5.セル電流及び参照電流
図5は、本実施形態のプログラム及びイレース時におけるセル電流及び参照電流を示す図である。プログラムは書き込みモード、イレースは消去モードを表し、セル電流は、書き込みモード及び消去モードにおける読み出し対象メモリーセルMC1に流れる読み出し電流I1を表す。また、参照電流は、本実施形態の判定電流I0を表す。
本実施形態では、トランジスターQP3~QP6の電流能力が、それぞれ異なる場合を例示する。この場合、上述したように、リファレンス電流生成回路72は、15種類のリファレンス電流I2を生成可能であるため、データ読み出し回路71は、15種類の判定電流I0を生成可能である。図5は、15種類の判定電流I0のうち2種類の判定電流I0を破線で例示している。
プログラムのときは、約-40℃から約130℃にわたって、セル電流と参照電流の温度特性は負となっている。また、セル電流に対して参照電流は約3μA低い値を維持しており、温度変化によるセル電流と参照電流のマージンの変動は小さい。
同様に、イレースのときは、約-40℃から約130℃にわたって、セル電流と参照電流の温度特性は負となっている。セル電流に対して参照電流は約3μA高い値を維持しており、温度変化によるセル電流と参照電流のマージンの変動は小さい。
上述のように、ミラー比調整信号XSA0~XSA3を調整することにより、リファレンス電流生成回路72は、例えば、15種類のリファレンス電流I2を生成することができる。このため、データ読み出し回路71は、判定電流I0を15種類生成することができる。これにより、セル電流に合わせて参照電流を細かく調整することができるため、高精度でベリファイを実施することができる。また、本実施形態では、プログラム、イレースいずれの場合も、温度変化によるセル電流と参照電流のマージンの変動を小さくすることができる。
1-6.比較例
図6は、比較例のワード線昇圧回路30、データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72の構成例を示す図であり、図7は、比較例のプログラム及びイレース時におけるセル電流及び参照電流を示す図である。図6に示すように、比較例では、本実施形態と比べ、トランジスターQP5,QP6及びQP9,QP10が省略され、トランジスターQP3及びQP4の電流能力が等しい場合を例示している。また、トランジスターQP3及びQP4は、ミラー比調整信号XSA0及びXSA1により制御される。この場合、リファレンス電流生成回路72は、2種類のリファレンス電流I2を生成可能であるた
め、データ読み出し回路71は、2種類の判定電流I0を生成可能である。図7は、2種類の判定電流I0を破線で例示している。
イレースのときは、約-40℃から約130℃にわたって、セル電流と参照電流の温度特性は負となっている。また、セル電流と参照電流のマージンは、約-40℃の場合は約10μAであり、約130℃の場合は約5μAである。温度の上昇に伴い、マージンが小さくなっている。
比較例のイレースの場合は、本実施形態の場合よりも、セル電流と参照電流のマージンが大きいため、ベリファイの精度が下がるという問題が考えられる。また、仮に、本実施形態のように、約-40℃において、セル電流と参照電流のマージンを約3μAと設定しても、約130℃では、参照電流がセル電流よりも大きくなってしまいベリファイを正しく実施することができない可能性がある。
一方、プログラムのときは、約-40℃から約130℃にわたって、セル電流と参照電流の温度特性は負となっている。また、セル電流と参照電流のマージンは、約-40℃の場合は約4μAであり、約130℃の場合は約2μAである。温度の上昇に伴い、マージンが小さくなっている。
比較例のプログラムの場合は、本実施形態の場合と異なり、セル電流が参照電流よりも大きいため、プログラムのベリファイを正しく実施することができない可能性がある。もし、比較例のプログラムの参照電流を用いてベリファイを実施した場合、イレースのセル電流とプログラムのセル電流はともにプログラムの参照電流よりも大きいため、イレースのセル電流とプログラムのセル電流との区別ができず、正しくベリファイを実施することができない可能性がある。
比較例では、データ読み出し回路71が生成可能な判定電流I0は、2種類である。この場合、生成される2種類の判定電流I0は、例えば、図7に示される、イレース参照電流及びプログラム参照電流である。比較例では、生成可能な判定電流I0は2種類であるため、イレース参照電流及びプログラム参照電流をイレース電流及びプログラム電流に合わせて調整するためには、トランジスターQP3及びQP4の電流能力を調整する必要がある。例えば、トランジスターQP3及びQP4の電流能力を変更する場合、製造ばらつきを考慮した設計変更、プロセス変更等が必要となり、セル電流に合わせてトランジスターQP3及びQP4の電流能力を調整することは現実的ではない。つまり、セル電流に合わせて参照電流を調整することが現実的ではないため、ワード線昇圧によって上昇した参照電流をベリファイに最適な電流値に調整することができない。
2.第2実施形態
第2実施形態における、ワード線昇圧回路30、データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72の構成例について説明する。第2実施形態を説明するにあたり、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、その説明を省略、若しくは簡略化する。図8は、第2実施形態のワード線昇圧回路30、データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72の構成例の概略構成を示す図である。
レベル検出用電流生成回路33は、p型トランジスターの電圧検出トランジスターC及びn型トランジスターの電圧検出トランジスターBを備える。電圧検出トランジスターCのソースは、前段のトランジスターQP22及びQN22で構成されるCMOSインバーターの出力と、電気的に接続され、駆動電位V1が供給される。
電圧検出トランジスターBのゲートは、電圧検出トランジスターCのゲート及びドレイ
ンと電気的に接続される。また、電圧検出トランジスターBのドレインに高電位側の電源電位であるロジック電源電位VDDが供給され、電圧検出トランジスターBのソースには接地電位である基準電源電位VSSが供給され、電圧検出トランジスターBのソースとドレインとの間に電流が流れる。
読み出し信号RDがローレベルからハイレベルに切り替わり、駆動電位生成回路31は、駆動電位V1の昇圧動作を開始する。駆動電位V1が所定の昇圧停止レベルまで昇圧されたら、レベル検出用電流生成回路33のトランジスターQP21及びQP22が活性化する。これにより、電圧検出トランジスターC及びBがオンし、レベル検出用電流生成回路33は、レベル検出用電流I3を生成する。このレベル検出用電流I3に基づいて、ノードDETの電位はハイレベルからローレベルに切り替わり、昇圧停止制御回路32は、駆動電位生成回路31の昇圧動作の停止制御を行う。
第2実施形態では、電圧検出トランジスターC及びBの閾値を調整することにより、駆動電位V1の昇圧停止レベルを調整することが可能である。また、昇圧レベルを調整し、駆動電位V1を所望の電位以上に昇圧させないことで、駆動電位生成回路31の消費電力を抑えることができる。
また、第2実施形態では、電圧検出トランジスターCの極性と電圧検出トランジスターBの極性が異なっているため、互いに相補するかたちで、プロセス変動による閾値への影響を低減できる。すなわち、昇圧停止制御回路32は、電圧検出トランジスターB及びCの閾値を調整することにより、高精度で駆動電位生成回路31の昇圧動作を停止制御することができる。
3.第3実施形態
第3実施形態における、ワード線昇圧回路30、データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72の構成例について説明する。第3実施形態を説明するにあたり、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、その説明を省略、若しくは簡略化する。図9は、第3実施形態のワード線昇圧回路30、データ読み出し回路71及びリファレンス電流生成回路72の構成例の概略構成を示す図である。
第3実施形態のレベル検出用電流生成回路33は、第1実施形態の電圧検出トランジスターA及びBが省略され、かわりに、1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnを備える。1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnは、コントロールゲート412a,フローティングゲート412c,酸化絶縁膜412b,412dを有している。つまり1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnは、メモリーセルアレイ10の複数のメモリーセルMCと同じ層構造を持つ。なお、nは、2以上の整数である。
読み出し信号RDがローレベルからハイレベルに切り替わり、駆動電位生成回路31は、駆動電位V1の昇圧動作を開始する。駆動電位V1が所定の昇圧停止レベルまで昇圧されたら、レベル検出用電流生成回路33のトランジスターQP21及びQP22が活性化する。これにより、コントロールゲート412aに駆動電位V1が供給される1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnがオンし、レベル検出用電流生成回路33は、レベル検出用電流I3を生成する。このレベル検出用電流I3に基づいて、ノードDETの電位はハイレベルからローレベルに切り替わり、昇圧停止制御回路32は、駆動電位生成回路31の昇圧動作の停止制御を行う。
レベル検出用電流生成回路33により生成されるレベル検出用電流I3は、1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnのゲートに駆動電位V1が供給され、駆動電位V1に基づいてソースとドレインの間に流れる電流に基づいて生成される。
1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnは、メモリーセルアレイ10の複数のメモリーセルMCと同じ層構造を有するため、読み出し対象メモリーセルMC1と同様の動作をする。具体的には、1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnは、読み出し対象メモリーセルMC1と同様に、コントロールゲート412a及びフローティングゲート412cを有し、コントロールゲート412aに駆動電位V1が印加される。
1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnは、読み出し対象メモリーセルMC1と同じ層構造を有し、コントロールゲート412aに同じ駆動電位V1が印加されるため、1又は複数の電圧検出トランジスターD1・・・Dnは、読み出し対象メモリーセルMC1と同様の動作をする。
第3実施形態では、読み出し対象メモリーセルMC1と同じ層構造を有するトランジスターを電圧検出トランジスターとして用いることにより、高精度で昇圧停止レベルを調整することができる。また、電圧検出トランジスターD1・・・Dnを複数設けることにより、それぞれの電圧検出トランジスターDiの製造ばらつきの影響を抑えることができ、レベル検出用電流生成回路33は、高精度で駆動電位生成回路31の昇圧動作を停止制御することができる。なお、iは、2以上n以下の整数である。
4.電子機器
本実施形態に係る電子機器500について、図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態の電子機器500の概略構成を示す機能ブロック図である。
電子機器500は、半導体集積回路装置1,CPU510,操作部520,ROM(Read Only Memory)530,RAM(Random Access Memory)540,通信部550,表示部560,音声出力部570と、を含んでも良い。なお、電子機器500は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
半導体集積回路装置1は、不揮発性メモリー2を含んでおり、CPU510からのコマンドに応じて各種の処理を行う。例えば、半導体集積回路装置1は、不揮発性メモリー2に記憶されているパラメーターに基づいて、入力されたデータを補正したり、データのフォーマットを変換したりする。
CPU510は、ROM530等に記憶されているプログラムに従って、半導体集積回路装置1から供給されるデータ等を用いて各種の演算処理や制御処理を行う。例えば、CPU510は、操作部520から供給される操作信号に応じて各種のデータ処理を行ったり、外部との間でデータ通信を行うために通信部550を制御したり、表示部560に各種の画像を表示させるための画像信号を生成したり、音声出力部570に各種の音声を出力させるための音声信号を生成したりする。
操作部520は、例えば、操作キーやボタンスイッチ等を含む入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU510に出力する。ROM530は、CPU510が各種の演算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、RAM540は、CPU510の作業領域として用いられ、ROM530から読み出されたプログラムやデータ、操作部520を用いて入力されたデータ、又は、CPU510がプログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部550は、例えば、アナログ回路及びデジタル回路で構成され、CPU510と外部装置との間のデータ通信を行う。表示部560は、例えば、LCD(Liquid Crystal
Display)等を含み、CPU510から供給される表示信号に基づいて各種の情報を表示
する。また、音声出力部570は、例えば、スピーカー等を含み、CPU510から供給される音声信号に基づいて音声を出力する。
電子機器500としては、例えば、スマートカード、電卓、電子辞書、電子ゲーム機器、携帯電話機等の移動端末、デジタルスチルカメラ、デジタルムービー、テレビ、テレビ電話、防犯用テレビモニター、ヘッドマウントディスプレイ、パーソナルコンピューター、プリンター、ネットワーク機器、カーナビゲーション装置、測定機器、及び、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、及び、電子内視鏡)等が該当する。
本実施形態によれば、半導体集積回路装置1に内蔵された不揮発性メモリー2において、複数のメモリーセルMCに記憶されているデータを正確に読み出すことができる電子機器500を提供することができる。また、消費電力を抑えることができる電子機器500を提供することができる。例えば、半導体集積回路装置1の不揮発性メモリー2にプログラムを記憶させることによりROM530を省略したり、半導体集積回路装置1の不揮発性メモリー2にデータを記憶させることによりRAM540を省略したりすることが可能である。
5.作用効果
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態及び変形例から以下の内容が導き出される。
半導体集積回路装置の一態様は、
電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性の複数のメモリーセルと、
前記複数のメモリーセルが有する各々のトランジスターと同じ層構造のリファレンスセルと、
駆動電位が印加された前記リファレンスセルに流れる電流に基づいて判定電流を生成し、前記複数のメモリーセルのうち、前記駆動電位が印加された読み出し対象メモリーセルに流れる電流を前記判定電流と比較することにより、前記読み出し対象メモリーセルに記憶されているデータを読み出すデータ読み出し回路と、
前記複数のメモリーセルのベリファイモードにおいて、前記データ読み出し回路に供給される高電位側の電源電位よりも高い前記駆動電位を生成する駆動電位生成回路と、
前記駆動電位に基づいて、前記読み出し対象メモリーセルの読み出し電流に対応したレベル検出用電流を生成するレベル検出用電流生成回路と、
前記レベル検出用電流に基づいて前記駆動電位生成回路の昇圧動作の停止制御を行う昇圧停止制御回路と、を含み、
前記レベル検出用電流生成回路と前記駆動電位生成回路は、前記駆動電位に基づき動作し、
前記駆動電位生成回路はブートストラップ回路である。
この半導体集積回路装置によれば、駆動電位は、ブートストラップ回路によって昇圧され、専用レギュレーターを必要としないため、半導体集積回路装置の構成を簡素化することができる。昇圧停止制御回路は、駆動電位に基づいて駆動電位生成回路の昇圧動作の停止制御を行うため、駆動電位生成回路は、昇圧停止レベルの電位を超えて駆動電位を昇圧しないため、半導体集積回路装置の消費電力を抑えることができる。また、駆動電位生成回路による昇圧動作や、昇圧停止制御回路による駆動電位生成回路による昇圧動作の停止制御は、レギュレーター出力の安定時間に比べ短いため、半導体集積回路装置の制御の応答時間を短くすることができるため、消費電流を抑えることができる。
前記半導体集積回路装置の一態様は、
前記ブートストラップ回路のカップリング容量駆動回路のCMOSインバーターへの供給電圧が、前記読み出し対象メモリーセルのワード線電圧より低くてもよい。
この半導体集積回路装置によれば、カップリング容量駆動回路のCMOSインバーターへの供給電圧を下げることができるため、CMOSインバーターに低耐圧トランジスターを用いることができる。このため、CMOSインバーターの駆動時間を短くすることができる。また、低電圧域で行う読み出し動作において、CMOSインバーターの駆動時間を短くすることができるため、駆動電位を十分に昇圧することができる。
前記半導体集積回路装置の一態様は、
前記CMOSインバーターを構成するMOSトランジスターは、前記ブートストラップ回路のトランジスターよりも低耐圧のトランジスターであってもよい。
この半導体集積回路装置によれば、CMOSインバーターの駆動能力を高めることができるため、十分な駆動電位を得ることができる。
前記半導体集積回路装置の一態様は、
前記CMOSインバーターへの供給電圧は、前記高電位側の電源電位であってもよい。
この半導体集積回路装置によれば、データ読み出し回路に供給される高電位側の電源電位と同じ電源をCMOSインバーターに供給することで、電源を共通化することができ、CMOSインバーターの回路構成を簡素化することができる。
前記半導体集積回路装置の一態様は、
前記レベル検出用電流生成回路は、
p型トランジスターと、
n型トランジスターと、
を備え、
前記p型トランジスターのソースは、前記駆動電位が供給され、
前記n型トランジスターのゲートは、前記p型トランジスターのゲート及びドレインと電気的に接続され、
前記n型トランジスターのドレインに前記高電位側の電源電位が供給され、前記n型トランジスターのソースには接地電位が供給され、
前記n型トランジスターのソースと前記n型トランジスターのドレインとの間に電流が流れてもよい。
この半導体集積回路装置によれば、極性の異なるトランジスターを組み合わせて、レベル検出を行うことにより、各々のトランジスターの製造ばらつきの影響を補完することができ、高精度で電圧検出レベルを設定することができる。
前記半導体集積回路装置の一態様は、
前記レベル検出用電流生成回路は、
前記複数のメモリーセルと同じ前記層構造を持ち、ゲートに前記駆動電位が供給され、前記駆動電位に基づいてソースとドレインの間に電流が流れる1又は複数のトランジスターを含んでいてもよい。
この半導体集積回路装置によれば、レベル検出用電流は、複数のメモリーセルと同じ層構造を持つトランジスターに基づいて生成されるため、高精度のレベル検出用電流の生成が可能となる。また、複数のトランジスターに基づいてレベル検出用電流を生成することにより、より高精度のレベル検出用電流の生成が可能となる。
電子機器の一態様は、
前記半導体回路装置の一態様を備える。
この電子機器によれば、駆動電位は、ブートストラップ回路によって昇圧され、専用レギュレーターを必要としないため、半導体集積回路装置の構成を簡素化することができる。昇圧停止制御回路は、駆動電位に基づいて駆動電位生成回路の昇圧動作の停止制御を行うため、駆動電位生成回路は、昇圧停止レベルの電位を超えて駆動電位を昇圧しないため、半導体集積回路装置の消費電力を抑えることができる。また、駆動電位生成回路による昇圧動作や、昇圧停止制御回路による駆動電位生成回路による昇圧動作の停止制御は、レギュレーター出力の安定時間に比べ短いため、半導体集積回路装置の制御の応答時間を短くすることができるため、消費電流を抑えることができる。
1…半導体集積回路装置、2…不揮発性メモリー、10…メモリーセルアレイ、20…電源回路、30…ワード線昇圧回路、31…駆動電位生成回路、32…昇圧停止制御回路、33…レベル検出用電流生成回路、40…ワード線駆動回路、41…ワード線ドライバー、42…トランジスター、43…インバーター、50…ソース線駆動回路、51…ソース線ドライバー、52…インバーター、60…スイッチ回路、70…メモリー制御回路、71…データ読み出し回路、72…リファレンス電流生成回路、73…ベリファイ回路、412a…コントロールゲート、412c…フローティングゲート、500…電子機器、510…CPU、520…操作部、530…ROM、540…RAM、550…通信部、560…表示部、570…音声出力部、C0…カップリング容量、I0…判定電流、I1…読み出し電流、I2…リファレンス電流、I3…レベル検出用電流、MC…メモリーセル、MC1…読み出し対象メモリーセル、RD…読み出し信号、V1…駆動電位、VDD…ロジック電源電位、VSS…基準電源電位

Claims (7)

  1. 電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性の複数のメモリーセルと、
    前記複数のメモリーセルが有する各々のトランジスターと同じ層構造のリファレンスセルと、
    駆動電位が印加された前記リファレンスセルに流れる電流に基づいて判定電流を生成し、前記複数のメモリーセルのうち、前記駆動電位が印加された読み出し対象メモリーセルに流れる電流を前記判定電流と比較することにより、前記読み出し対象メモリーセルに記憶されているデータを読み出すデータ読み出し回路と、
    前記複数のメモリーセルのベリファイモードにおいて、前記データ読み出し回路に供給される高電位側の電源電位よりも高い前記駆動電位を生成する駆動電位生成回路と、
    前記駆動電位に基づいて、前記読み出し対象メモリーセルの読み出し電流に対応したレベル検出用電流を生成するレベル検出用電流生成回路と、
    前記レベル検出用電流に基づいて前記駆動電位生成回路の昇圧動作の停止制御を行う昇圧停止制御回路と、を含み、
    前記レベル検出用電流生成回路と前記駆動電位生成回路は、前記駆動電位に基づき動作し、
    前記駆動電位生成回路はブートストラップ回路である、半導体集積回路装置。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路装置において、
    前記ブートストラップ回路のカップリング容量駆動回路のCMOSインバーターへの供給電圧が、前記読み出し対象メモリーセルのワード線電源電位より低い、半導体集積回路装置。
  3. 請求項2に記載の半導体集積回路装置において、
    前記CMOSインバーターを構成するMOSトランジスターは、前記ブートストラップ回路のトランジスターよりも低耐圧のトランジスターである、半導体集積回路装置。
  4. 請求項2又は3に記載の半導体集積回路装置において、
    前記CMOSインバーターへの供給電圧は、前記高電位側の電源電位である、半導体集積回路装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記レベル検出用電流生成回路は、
    p型トランジスターと、
    n型トランジスターと、
    を備え、
    前記p型トランジスターのソースは、前記駆動電位が供給され、
    前記n型トランジスターのゲートは、前記p型トランジスターのゲート及びドレインと電気的に接続され、
    前記n型トランジスターのドレインに前記高電位側の電源電位が供給され、前記n型トランジスターのソースには接地電位が供給され、
    前記n型トランジスターのソースと前記n型トランジスターのドレインとの間に電流が流れる、半導体集積回路装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記レベル検出用電流生成回路は、
    前記複数のメモリーセルと同じ前記層構造を持ち、ゲートに前記駆動電位が供給され、前記駆動電位に基づいてソースとドレインの間に電流が流れる1又は複数のトランジスターを含む、半導体集積回路装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置を備える、電子機器。
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