JP2022184879A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. 治療剤を対象に送達するための組成物であって、前記組成物は、前記治療剤を含む哺乳動物の有核親細胞由来の除核細胞を含み、前記除核細胞が対象に全身投与された場合に、対象の毛細血管において、有核親細胞の捕捉と比較して少ない前記除核細胞の捕捉を示す、組成物。
2. 前記除核細胞を対象に全身投与することにより、除核されていないこと以外は前記除核細胞と同一である有核細胞を全身投与することと比較して、対象が肺塞栓症を経験するリスクが減少する、請求項１に記載の組成物。
3. 前記除核細胞が、鼻腔内、皮下、動脈内、くも膜下腔内、または静脈内投与により全身投与された場合に、対象の毛細血管においてより少ない捕捉を示す、請求項１に記載の組成物。
4. 前記治療剤が、対象の肺組織の疾患または障害の治療のために用いられる、請求項１に記載の組成物。
5. 前記治療剤が、がんの治療のために用いられる、請求項１に記載の組成物。
6. 前記がんが、転移性のがんである、請求項５に記載の組成物。
7. 前記がんが、乳がんである、請求項５に記載の組成物。
8. 前記治療剤が、治療用小分子、治療用核酸分子、または治療用ペプチドを含む、請求項１に記載の組成物。
9. 前記治療剤が、治療用小分子、治療用核酸分子、治療用ペプチド、またはこれらの組み合わせの２以上を含む、請求項１に記載の組成物。
10. 前記治療剤が、サイトカインまたはその断片を含む、請求項１に記載の組成物。
11. 前記サイトカインが、インターロイキン１２（ＩＬ－１２）である、請求項１０に記載の組成物。
12. 前記治療剤が、プログラム細胞死リガンド１（ＰＤ－Ｌ１）の阻害剤を含む、請求項１に記載の組成物。
13. 前記ＰＤ－Ｌ１の阻害剤が、ＰＤ－Ｌ１に特異的な抗体またはその抗原結合断片を含む、請求項１２に記載の組成物。
14. 前記治療剤が、前記除核細胞の細胞表面で発現される、請求項１に記載の組成物。
15. 前記治療剤が、前記除核細胞により分泌される、請求項１に記載の組成物。
16. 以下の（ｉ）～（ｉｉｉ）を含む方法を用いてインビボで測定された場合、対象の肺において、有核親細胞の捕捉と比較して、対象の毛細血管における前記除核細胞の少なくとも３０％少ない捕捉を示す、請求項１に記載の組成物：
    （ｉ）ＤｉＩＣ１８（５）；１，１’－ジオクタデシル－３，３，３’，３’－テトラメチルインドジカルボシアニン，４－クロロベンゼンスルホン酸塩（ＤｉＤ）を用いて前記除核細胞および前記有核親細胞をラベリングすること、
    （ｉｉ）生体内に前記除核細胞および前記有核親細胞を注入すること、
    （ｉｉｉ）（ｉｉ）の注入から２４時間後に蛍光活性化細胞選別（ＦＡＣＳ）を用いて前記有核親細胞の生体内分布と比較した前記除核細胞の生体内分布を測定すること。
17. 前記除核細胞が、ＳＤＦｌａ、ＣＸＣＲ４、ＣＣＬ２、ＣＣＲ２、ＰＳＧＬ－１、またはこれらの任意の組み合わせを含むターゲティング部分をさらに含む、請求項１に記載の組成物。
18. 前記除核細胞が、前記哺乳動物の有核親細胞の６０％の直径を有する、請求項１に記載の組成物。
19. 前記除核細胞が、５～２０μｍの直径を有する、請求項１に記載の組成物。
20. 前記哺乳動物の有核親細胞が赤血球前駆細胞または血小板ではない、請求項１に記載の組成物。