JP2022183468A - 可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置 - Google Patents

可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022183468A
JP2022183468A JP2021090809A JP2021090809A JP2022183468A JP 2022183468 A JP2022183468 A JP 2022183468A JP 2021090809 A JP2021090809 A JP 2021090809A JP 2021090809 A JP2021090809 A JP 2021090809A JP 2022183468 A JP2022183468 A JP 2022183468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible
external gear
flexible external
gear
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021090809A
Other languages
English (en)
Inventor
太平 坪根
Tahei Tsubone
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Shimpo Corp
Original Assignee
Nidec Shimpo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Shimpo Corp filed Critical Nidec Shimpo Corp
Priority to JP2021090809A priority Critical patent/JP2022183468A/ja
Priority to CN202210596882.7A priority patent/CN115479115A/zh
Publication of JP2022183468A publication Critical patent/JP2022183468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H49/00Other gearings
    • F16H49/001Wave gearings, e.g. harmonic drive transmissions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/17Toothed wheels

Abstract

【課題】内歯との噛み合い時の外歯に掛かる負荷を軽減しつつ、伝達トルクの大きい波動歯車装置を提供する。【解決手段】可撓性外歯歯車は、筒状の可撓性筒状胴部と、複数の外歯と、フランジ部とを有する。可撓性筒状胴部は、中心軸を中心として軸方向に延びる。複数の外歯は、可撓性筒状胴部の軸方向一方側の端部から径方向外側へ突出する。フランジ部は、可撓性筒状胴部の軸方向他方側の端部から径方向外側へ拡がる。可撓性筒状胴部は、筒状の第1胴部と、筒状の第2胴部とを有する。第1胴部は、軸方向に延びる。第2胴部は、第1胴部よりも軸方向他方側に配置され、軸方向に延びる。外歯は、第1胴部の径方向外側面から径方向外側へ突出する。中心軸に沿う断面において、第1胴部の径方向内側面は、第2胴部の径方向内側面よりも径方向外側に配置される。これにより、第1胴部の径方向内側に、より径の大きな波動発生器を配置することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置に関する。
従来、剛性内歯歯車と可撓性外歯歯車とを備える波動歯車装置が知られている。この種の波動歯車装置は、主に減速機として用いられる。従来の波動歯車装置については、例えば、特開2000-055147号公報に開示されている。
特開2000-055147号公報
特開2000-055147号公報のシルクハット型の波動歯車装置(5)は、環状の剛性内歯歯車と、可撓性外歯歯車(51)と、楕円形の波動発生器とを有する。波動発生器は、可撓性外歯歯車(51)の内側にはめ込まれる。可撓性外歯歯車(51)の一部は、剛性内歯歯車の内側に配置される。また、可撓性外歯歯車(51)は、円筒状歯部(510)と、円筒状の胴部(511)と、環状のダイヤフラム(512)と、環状のボス(513)とを備える(段落0005,図4他)。円筒状歯部(510)および胴部(511)は、中心軸(図4における一点鎖線)に沿って延びる。円筒状歯部(510)には、胴部(511)の一端に連続している外歯(514)が形成されている。ダイヤフラム(512)は、胴部(511)の他端開口縁から半径方向の外側に拡がる。ボス(513)は、ダイヤフラム(512)の外周縁に一体形成される。ボス(513)の中心軸に沿った方向の幅は、ダイヤフラム(512)の中心軸に沿った方向の幅よりも大きい。
また、可撓性外歯歯車(51)は、波動発生器によって楕円形に撓められて、その楕円形状の長軸方向の両端の部分に形成された外歯(514)が、剛性内歯歯車の内周面に形成された内歯に噛み合う。波動発生器がモータ回転軸等により回転すると、両歯車の噛み合い位置が円周方向に移動する。そして、内歯と外歯(514)との歯数差に応じた相対回転が両歯車の間に発生する。ここで、特開2000-055147号公報の図4に示すとおり、円筒状歯部(510)および胴部(511)は、中心軸(図4における一点鎖線)に沿って延びる。このため、これらの部位を含む可撓性外歯歯車の形状を変更することによって、内側により大きな波動発生器を配置でき、かつ、可撓性外歯歯車全体の重量を抑制できるように、改善する余地がある。
本発明の目的は、可撓性外歯歯車の形状を変更し、内側により大きな波動発生器を配置し、かつ、可撓性外歯歯車全体の重量を抑制することを可能にする技術を提供することである。
本発明は、可撓性外歯歯車であって、前記中心軸を中心として軸方向に延びる筒状の可撓性筒状胴部と、前記可撓性筒状胴部の軸方向一方側の端部から径方向外側へ突出する複数の外歯と、前記可撓性筒状胴部の軸方向他方側の端部から径方向外側に拡がるフランジ部と、を有し、前記可撓性筒状胴部は、軸方向に延びる筒状の第1胴部と、前記第1胴部よりも軸方向他方側に配置され、軸方向に延びる筒状の第2胴部と、を有し、前記外歯は、前記第1胴部の径方向外側面から径方向外側へ突出し、前記中心軸に沿う断面において、前記第1胴部の径方向内側面は、前記第2胴部の径方向内側面よりも径方向外側に配置される。
本発明によれば、可撓性外歯歯車のうち、径方向外側面に外歯が形成される第1胴部の径方向内側面は、第1胴部よりも軸方向他方側に位置する第2胴部よりも径方向外側に配置される。これにより、第1胴部の径方向内側に、より径の大きな波動発生器を配置することができる。この結果、外歯に掛かる負荷を軽減しつつ、伝達トルクの大きい波動歯車装置を実現することができる。また、第2胴部の径を小さくすることによって、第2胴部を含む可撓性外歯歯車全体の重量を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る波動歯車装置の縦断面図である。 図2は、第1実施形態に係る波動歯車装置の横断面図である。 図3は、第1実施形態に係る可撓性外歯歯車の部分縦断面図である。 図4は、第1実施形態に係る可撓性筒状胴部の横断面図である。 図5は、第2実施形態に係る波動歯車装置の縦断面図である。
以下、本願の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、後述する波動歯車装置の中心軸と平行な方向を「軸方向」、波動歯車装置の中心軸に直交する方向を「径方向」、波動歯車装置の中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、後述する図1,図3,図5において、軸方向を左右方向とし、右側を「軸方向一方側」、左側を「軸方向他方側」として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この左右方向の定義により、本発明に係る可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置の使用時の向きを限定する意図はない。また、本願において「平行な方向」とは、略平行な方向も含む。また、本願において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
<1.第1実施形態>
以下では、本発明の第1実施形態に係る波動歯車装置100の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る波動歯車装置100の縦断面図である。図2は、図1のI-I位置を軸方向から見たときの波動歯車装置100の横断面図である。なお、図2では、後述する内歯11および外歯23の形状を模式的に表示している。
本実施形態の波動歯車装置100は、後述する剛性内歯歯車10と後述する可撓性外歯歯車20との差動を利用して、入力された回転運動を変速する装置である。本実施形態の可撓性外歯歯車20を有する波動歯車装置100は、図示を省略したロボット装置の関節に搭載され、電動機から得られる回転運動を減速して出力させる減速機として用いられる。ただし、本発明の波動歯車装置100は、アシストスーツ、ターンテーブル、工作機械の割出盤、車椅子、無人搬送車などの他の機器に組み込まれて、各種の回転運動を実現するものであってもよい。
図1および図2に示すように、波動歯車装置100は、剛性内歯歯車10と、第1連結部151と、第2連結部152と、可撓性外歯歯車20と、波動発生器30とを有する。また、波動歯車装置100には、外部から動力を得るための入力部(図示省略)が設けられている。入力部は、例えば、電動機の回転部に接続され、中心軸9を中心として軸方向に円柱状に延びる。また、入力部は、電動機の回転部とともに、中心軸9を中心として回転する。
剛性内歯歯車10は、中心軸9を中心として円環状に拡がる部材である。剛性内歯歯車10の剛性は、後述する可撓性筒状胴部21の剛性よりも、はるかに高い。したがって、剛性内歯歯車10は、実質的に剛体とみなすことができる。図2に示すように、剛性内歯歯車10の内周面には、複数の内歯11が形成されている。複数の内歯11は、周方向に沿って、一定のピッチで配列される。また、剛性内歯歯車10には、複数(本実施形態では8つ)の貫通孔102が、設けられている。複数の貫通孔102は、中心軸9を中心として、周方向に等間隔に並んでいる。また、各貫通孔102は、剛性内歯歯車10を軸方向に貫通する。剛性内歯歯車10は、8つの貫通孔102のそれぞれを貫通するネジを、剛性内歯歯車10の軸方向他方側に隣接する第1連結部151の後述するネジ孔153にネジ止めすることにより、第1連結部151に固定される。また、剛性内歯歯車10の軸方向一方側には、減速後の動力を取り出すための出力軸(図示省略)が固定される。
第1連結部151は、中心軸9を中心として軸方向に円筒状に延びる部材である。第1連結部151の径方向外側には、第2連結部152が配置されている。第2連結部152は、第1連結部151の外径よりも僅かに大きな内径を有し、中心軸9を中心として軸方向に円筒状に延びる部材である。第1連結部151および第2連結部152は、ともに高い剛性を有する。また、第1連結部151には、上記の剛性内歯歯車10の貫通孔102を貫通するネジを挿入するための複数のネジ孔153が、設けられている。また、第2連結部152には、可撓性外歯歯車20と接続するために別途設けられたネジ(図示省略)を挿入するための複数の貫通孔154が、設けられている。各貫通孔154は、第2連結部152を軸方向に貫通する。
第1連結部151は、第2連結部152に対して、軸受16によって回転可能に接続される。本実施形態の軸受16には、クロスローラベアリングが用いられる。図1に示すように、軸受16は、第2連結部152の内周面と、第1連結部151の外周面との間に、複数の円筒ころ1を有する。複数の円筒ころ161は、第2連結部152の内周面に設けられた環状のV溝と、第1連結部151の外周面に設けられた環状のV溝との間に、向きを交互に変えながら配置される。これにより、第2連結部152に対する第1連結部151の回転を許容しながら、第2連結部152と第1連結部151とが高剛性に接続される。このようなクロスローラベアリングは、ボールベアリングのように一対で用いずとも、軸方向および径方向に、十分な剛性を得ることができる。すなわち、クロスローラベアリングを用いることで、波動歯車装置100に設けられるベアリング(軸受)の数を減らすことができる。これにより、軸受16の重量を低減できるとともに、軸受16の軸方向の寸法を抑えることができる。
図3は、第1実施形態に係る可撓性外歯歯車20の部分縦断面図である。図1~図3に示すように、可撓性外歯歯車20は、筒状の可撓性筒状胴部21と、環状のフランジ部22と、複数の外歯23とを有する。可撓性筒状胴部21は、中心軸9を中心として軸方向に延びる部位である。また、可撓性筒状胴部21は、可撓性を有し、径方向に撓み可能な円筒状の部位である。可撓性筒状胴部21の径方向外側面(図3の径方向外側面71参照)には、複数の外歯23が形成されている。複数の外歯23はそれぞれ、可撓性筒状胴部21の軸方向一方側の端部を含む一部から径方向外側へ突出する。図2に示すように、複数の外歯23は、周方向に沿って、一定のピッチで配列される。
フランジ部22は、可撓性筒状胴部21の軸方向他方側の端部から径方向外側に拡がる部位である。また、フランジ部22は、可撓性筒状胴部21よりも撓み難い平板環状の部位である。フランジ部22における径方向外側の部分には、複数の貫通孔220が設けられている。各貫通孔220は、フランジ部22を軸方向に貫通する。そして、フランジ部22は、第2連結部152の貫通孔154およびフランジ部22の貫通孔220を貫通するネジを、波動歯車装置100が配置される筐体にネジ止めすることにより、当該筐体に軸方向に固定される。
可撓性筒状胴部21は、筒状の第1胴部211と、筒状の第2胴部212と、接続部213とを有する。第1胴部211は、可撓性筒状胴部21における軸方向一方側において、軸方向に延びる。また、第1胴部211は、剛性内歯歯車10の径方向内側に位置する。複数の外歯23はそれぞれ、第1胴部211の径方向外側面71から、径方向外側へ突出する。すなわち、可撓性外歯歯車20は、複数の外歯23を、第1胴部211の径方向外側面71に有する。また、後述のとおり、外歯23は、可撓性筒状胴部21が波動発生器30によって径方向内側から押される際に、剛性内歯歯車10の複数の内歯11に対して部分的に噛み合う。
第2胴部212は、第1胴部211よりも軸方向他方側に配置されつつ、軸方向に延びる。接続部213は、第1胴部211と第2胴部212との軸方向の間に位置し、軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へ拡がる。なお、本実施形態の接続部213の、中心軸9に対する傾斜角度θは、5度以上、かつ、30度以下である。ただし、接続部213の、中心軸9に対する傾斜角度θは、概ね45度以下であればよい。このような接続部213を設けることによって、第1胴部211と第2胴部212とが垂直な段差を介して繋がっている場合と比べて、可撓性外歯歯車20を、より撓みやすい構造にすることができる。
また、可撓性外歯歯車20が上記の構造を有することにより、可撓性外歯歯車20の中心軸9に沿う断面において、第1胴部211の径方向内側面72は、第2胴部212の径方向内側面73よりも径方向外側に配置される。これにより、第1胴部211の内径を大きくすることができるため、第1胴部211の径方向内側に、より径の大きな波動発生器30を配置することができる。この結果、後述のとおり外歯23と剛性内歯歯車10の内歯11とが噛み合う際に、外歯23に掛かる負荷を軽減しつつ、伝達トルクを大きくすることができる。
また、一方で、第2胴部212の径を小さくすることによって、第2胴部212を含む可撓性外歯歯車20全体の重量を抑制することができる。さらに、このように可撓性外歯歯車20が、第2胴部212の付近において径方向に窪んだ形状を有することによって、当該窪んだ箇所にグリス溜まりを設けることができる。この場合、可撓性外歯歯車20の中心軸9を中心とした回転に伴って、グリスは、遠心力により複数の外歯23にまで到達する。この結果、外歯23と剛性内歯歯車10の内歯11とが噛み合う際に、外歯23に掛かる負荷をさらに軽減できる。
また、本実施形態では、可撓性外歯歯車20の中心軸9に沿う断面において、第1胴部211の径方向内側面72は、さらに第2胴部212の径方向外側面74よりも径方向外側に配置される。これにより、第1胴部211の内径をさらに大きくすることができるため、第1胴部211の径方向内側に、さらに径の大きな波動発生器30を配置することができる。
ただし、可撓性外歯歯車20の中心軸9に沿う断面において、第1胴部211の径方向内側面72の径方向位置と、第2胴部212の径方向外側面74の径方向位置とを、互いに略等しくしてもよい。これにより、第1胴部211と第2胴部212とを径方向の極端に異なる位置に形成しないようにしつつ、可撓性外歯歯車20の極端な変形を抑制できる。
また、本実施形態の第2胴部212は、拡径部214を有する。拡径部214は、第2胴部212の中心軸9に沿う断面における軸方向他方側の端部において、軸方向他方側へ向かうにつれて径方向外側へ曲面状に拡がる。そして、拡径部214は、第1胴部211の径方向外側面71の軸方向他方側の端部と、軸方向に対向して配置される。すなわち、拡径部214は、第1胴部211の径方向外側面71と、中心軸9に平行な軸線上に重なる。可撓性筒状胴部21をこのような構造にすることにより、拡径部214を含む可撓性外歯歯車20全体の剛性を高めることができる。
なお、フランジ部22は、拡径部214における軸方向他方側かつ径方向外側の端部に接続される。そして、フランジ部22は、当該拡径部214に接続される径方向内側の端部から、径方向外側の端部まで、軸方向の幅が一定である。これにより、フランジ部22を含む波動歯車装置100全体を軸方向に小型化することができる。
本実施形態の可撓性外歯歯車20の材料には、ステンレスが用いられる。ただし、可撓性外歯歯車20の材料には、炭素の含有量が比較的少ない鋼鉄、またはアルミ等が用いられてもよい。
また、可撓性外歯歯車20は、例えば、板状の材料を元に、「プレス加工」によって、筒形状の部材を作成した後、「へらしぼり加工」または「切削加工」によって、最終的な形状に成形することができる。また、外歯23は、上記の筒形状の部材に、ローラを押し付けつつ転がすことによって、成形することができる。図4は、第1実施形態に係る可撓性筒状胴部21の横断面図である。ローラを押し付けつつ転がすことによって外歯23を成形する場合、図4に示すように、第1胴部211の径方向内側面72は、外歯23の外形に沿う凹凸形状となる。
また、上記の筒形状の部材に、ローラを押し付けつつ、中心軸9と平行にローラを転がすことによって、外歯23を形成する場合、図3に示すように、外歯23の歯筋230は、中心軸9と平行となる。ただし、上記の筒形状の部材に、ローラを押し付けつつ、軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へ向かうように、斜めにローラを転がしてもよい。この場合、成形後の外歯23における径方向外側の部位の歯筋は、軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へ傾斜する。
図1に示すように、可撓性筒状胴部21の軸方向一方側の端部を含む一部は、剛性内歯歯車10の径方向内側に配置される。上記の剛性内歯歯車10が有する内歯11の歯数と、可撓性外歯歯車20が有する外歯23の歯数とは、僅かに相違する。
波動発生器30は、可撓性外歯歯車20を撓み変形させるための機構である。波動発生器30は、非真円カム31と、可撓性軸受32とを有する。波動発生器30は、剛性内歯歯車10および第1胴部211の径方向内側において、後述のとおり中心軸9を中心として回転する。
非真円カム31は、中心軸9を中心として環状に拡がる部材である。非真円カム31の内周面は、波動歯車装置100の外部から動力を得るための入力部の外周面に、例えば、軸方向に延びる固定部材のキー103を用いて、互いに相対回転不能に固定される。これにより、非真円カム31は、入力部とともに、中心軸9を中心として減速前の回転数で回転する。ただし、非真円カム31は、入力部に、接着または圧入等の他の方法を用いて固定されてもよい。本実施形態の非真円カム31は、楕円形のカムプロフィールを有する。つまり、非真円カム31は、周方向の位置によって異なる外径を有する。
可撓性軸受32は、剛性内歯歯車10および第1胴部211の径方向内側に位置する、可撓性の軸受である。可撓性軸受32は、内輪321と、複数のボール322と、弾性変形可能な外輪323とを有する。内輪321は、非真円カム31の外周面に固定される。複数のボール322は、内輪321と外輪323との間に介在し、周方向に沿って配列される。外輪323は、回転する非真円カム31のカムプロフィールを反映するように、内輪321およびボール322を介して弾性変形(撓み変形)する。また、外輪323は、第1胴部211の径方向内側面72に接触する。このように、本実施形態の可撓性軸受32には、ボールベアリングが用いられる。ただし、ボールベアリングに代えて、ローラベアリング等の他方式の軸受が用いられていてもよい。
なお、図1に示すように、本実施形態では、可撓性軸受32の中心軸9に沿う断面において、外輪323の外周面324は、可撓性筒状胴部21の第2胴部212の径方向外側面74よりも僅かに径方向外側に配置される。すなわち、本実施形態では、より径の大きな可撓性軸受32を使用できるため、入力部の回転時に可撓性軸受32を撓ませるための回転トルクを抑制することができる。この結果、入力損失をさらに抑制できる。
このような構成の波動歯車装置100において、上記の入力部が減速前の回転数で回転すると、波動発生器30の非真円カム31および可撓性軸受32が一体的に中心軸9を中心として回転する。上記のとおり、波動発生器30は、周方向の位置によって異なる外径を有する。このため、可撓性筒状胴部21は、波動発生器30の中心軸9を中心とした回転に伴って、第1胴部211の径方向内側面72が、波動発生器30から押され、径方向に撓みつつ、図2に示すように、軸方向に見て楕円状に変形する。そして、非真円カム31がなす楕円の長軸の両端の2箇所の径方向外側付近において、可撓性外歯歯車20の外歯23と剛性内歯歯車10の内歯11とが噛み合う。非真円カム31がなす楕円の短軸の両端の2箇所の径方向外側付近においては、可撓性外歯歯車20の外歯23と剛性内歯歯車10の内歯11とが噛み合わない。つまり、本実施形態では、外歯23と内歯11とが、互いに周方向において部分的に噛み合う。
非真円カム31が回転すると、非真円カム31がなす楕円の長軸の両端の位置が周方向に移動するので、外歯23と内歯11との噛み合い位置も周方向に移動する。ここで、上記のように、剛性内歯歯車10の内歯11の歯数と、可撓性外歯歯車20の外歯23の歯数とは、僅かに相違する。このため、非真円カム31の1回転ごとに、内歯11と外歯23との噛み合い位置が僅かに変化する。一方、本実施形態では、可撓性外歯歯車20は、第2連結部152とともに、波動歯車装置100が配置される筐体に固定されているため、周方向に回転しない。その結果、可撓性外歯歯車20に対して、剛性内歯歯車10、第1連結部151、および出力軸(図示省略)が、減速された回転数で回転する。つまり、可撓性外歯歯車20と、剛性内歯歯車10および出力軸とは、可撓性外歯歯車20の第1胴部211の径方向内側面72が波動発生器30に押されつつ、非真円カム31の回転に伴って、可撓性外歯歯車20の外歯23と剛性内歯歯車10の内歯11との噛み合い位置を周方向に移動させながら、外歯23と内歯11との歯数の違いによって、互いに相対回転する。
<2.第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態に係る波動歯車装置100Bの構成について説明する。なお、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同等の部分については、重複説明を一部省略する。図5は、第2実施形態に係る波動歯車装置100Bの縦断面図である。
図5に示すように、波動歯車装置100Bは、剛性内歯歯車10Bと、第1連結部151Bと、第2連結部152Bと、可撓性外歯歯車20Bと、波動発生器30Bと、第1支持部材41Bと、第2支持部材42Bと、第1支持軸受51Bと、第2支持軸受52Bとを有する。また、波動歯車装置100Bには、外部から動力を得るための入力部(図示省略)が設けられている。本実施形態の剛性内歯歯車10B、第1連結部151B、第2連結部152B、可撓性外歯歯車20B、波動発生器30B、および入力部については、第1実施形態に係る剛性内歯歯車10、第1連結部151、第2連結部152、可撓性外歯歯車20、波動発生器30、および入力部と同等の構成を有するため、重複説明を省略する。
第1支持部材41Bは、剛性内歯歯車10Bの軸方向一方側、かつ、波動発生器30Bの非真円カム31Bの径方向外側において、中心軸9Bを中心として円環板状に拡がる部材である。第1支持部材41Bには、複数の貫通孔410Bが、設けられている。各貫通孔410Bは、第1支持部材41Bを軸方向に貫通する。また、剛性内歯歯車10Bには、複数の貫通孔102Bが、設けられている。各貫通孔102Bは、剛性内歯歯車10Bを軸方向に貫通しつつ、第1支持部材41Bの貫通孔410Bに連続する。第1支持部材41Bおよび剛性内歯歯車10Bは、貫通孔410Bおよび貫通孔102Bを貫通するネジ81Bを、剛性内歯歯車10Bの軸方向他方側に隣接する第1連結部151Bのネジ孔153Bにネジ止めすることにより、第1連結部151Bに固定される。また、第1支持部材41Bの軸方向一方側には、減速後の動力を取り出すための出力軸(図示省略)が固定される。
第2支持部材42Bは、可撓性外歯歯車20Bのフランジ部22Bの軸方向他方側、かつ、波動発生器30Bの非真円カム31Bの径方向外側において、中心軸9Bを中心として円環板状に拡がる部材である。第2支持部材42Bには、複数の貫通孔420Bが、設けられている。各貫通孔420Bは、第2支持部材42Bを軸方向に貫通する。また、フランジ部22Bには、複数の貫通孔220Bが、設けられている。各貫通孔220Bは、フランジ部22Bを軸方向に貫通しつつ、第2支持部材42Bの貫通孔420Bに連続する。さらに、フランジ部22Bの軸方向一方側に隣接する第2連結部152Bには、複数の貫通孔154Bが、設けられている。各貫通孔154Bは、第2連結部152Bを軸方向に貫通しつつ、フランジ部22Bの貫通孔220Bに連続する。第2支持部材42B、可撓性外歯歯車20Bのフランジ部22B、および第2連結部152Bは、貫通孔420B、貫通孔220B、および貫通孔154Bを貫通するネジを、波動歯車装置100Bが配置される筐体にネジ止めすることにより、当該筐体に軸方向に固定される。
第1支持軸受51Bは、第1支持部材41Bの径方向内側、かつ、非真円カム31Bの径方向外側に位置する軸受である。第1支持軸受51Bは、内輪511Bと、複数のボール512Bと、外輪513Bとを有する。内輪511Bは、非真円カム31Bの外周面に固定される。複数のボール512Bは、内輪511Bと外輪513Bとの間に介在し、周方向に沿って配列される。外輪513Bは、第1支持部材41Bの内周面に固定される。これにより、第1支持部材41B、剛性内歯歯車10B、および第1連結部151Bは、非真円カム31Bを含む波動発生器30Bに対して、中心軸9Bに対して相対回転可能となる。また、本実施形態では、第1支持部材41Bおよび第1支持軸受51Bを有することにより、第1支持部材41B、剛性内歯歯車10B、および第1連結部151Bを、非真円カム31Bを含む波動発生器30Bに対して、より安定して相対回転可能に支持することができる。
第2支持軸受52Bは、第2支持部材42Bの径方向内側、かつ、非真円カム31Bの径方向外側に位置する軸受である。第2支持軸受52Bは、内輪521Bと、複数のボール522Bと、外輪523Bとを有する。内輪521Bは、非真円カム31Bの外周面に固定される。複数のボール522Bは、内輪521Bと外輪523Bとの間に介在し、周方向に沿って配列される。外輪523Bは、第2支持部材42Bの内周面に固定される。これにより、非真円カム31Bを含む波動発生器30Bは、第2支持部材42B、フランジ部22Bを含む可撓性外歯歯車20B、および第2連結部152Bに対して、回転可能に支持される。また、本実施形態では、第2支持部材42Bおよび第2支持軸受52Bを有することにより、非真円カム31Bを含む波動発生器30Bを、第2支持部材42B、フランジ部22Bを含む可撓性外歯歯車20B、および第2連結部152Bに対して、より安定して回転可能に支持することができる。
このような構成の波動歯車装置100Bにおいて、上記の入力部が減速前の回転数で回転すると、波動発生器30Bの非真円カム31Bおよび可撓性軸受32Bが一体的に中心軸9Bを中心として回転する。波動発生器30Bは、周方向の位置によって異なる外径を有する。このため、可撓性外歯歯車20Bの可撓性筒状胴部21Bは、波動発生器30Bの中心軸9Bを中心とした回転に伴って、径方向内側から押されつつ径方向に撓み、軸方向に見て楕円状に変形する。そして、非真円カム31Bがなす楕円の長軸の両端の2箇所の径方向外側付近において、可撓性外歯歯車20Bの外歯23Bと剛性内歯歯車10Bの内歯11Bとが噛み合う。非真円カム31Bがなす楕円の短軸の両端の2箇所の径方向外側付近においては、可撓性外歯歯車20Bの外歯23Bと剛性内歯歯車10Bの内歯11Bとが噛み合わない。つまり、本実施形態では、外歯23Bと内歯11Bとが、互いに周方向において部分的に噛み合う。
非真円カム31Bが回転すると、非真円カム31Bがなす楕円の長軸の両端の位置が周方向に移動するので、外歯23Bと内歯11Bとの噛み合い位置も周方向に移動する。ここで、剛性内歯歯車10Bの内歯11Bの歯数と、可撓性外歯歯車20Bの外歯23Bの歯数とは、僅かに相違する。このため、非真円カム31Bの1回転ごとに、内歯11Bと外歯23Bとの噛み合い位置が僅かに変化する。一方、本実施形態では、可撓性外歯歯車20Bは、第2連結部152Bおよび第2支持部材42Bとともに、波動歯車装置100Bが配置される筐体に固定されているため、周方向に回転しない。その結果、可撓性外歯歯車20Bに対して、剛性内歯歯車10B、第1連結部151B、第1支持部材41B、および出力軸(図示省略)が、減速された回転数で回転する。つまり、可撓性外歯歯車20Bと、剛性内歯歯車10Bおよび出力軸とは、可撓性筒状胴部21Bが波動発生器30Bから押されつつ、非真円カム31Bの回転に伴って、可撓性外歯歯車20Bの外歯23Bと剛性内歯歯車10Bの内歯11Bとの噛み合い位置を周方向に移動させながら、外歯23Bと内歯11Bとの歯数の違いによって、互いに相対回転する。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の第1実施形態において、可撓性外歯歯車20および第2連結部152は、波動歯車装置100が配置される筐体に固定され、周方向に回転しない構成を有していた。しかしながら、このような構成の代わりに、剛性内歯歯車10および第1連結部151が、波動歯車装置100が配置される筐体に固定され、周方向に回転しない構成を有していてもよい。そして、可撓性外歯歯車20のフランジ部22に、減速後の動力を取り出すための出力軸(図示省略)が固定されればよい。
この場合も、まず、非真円カム31が回転すると、非真円カム31がなす楕円の長軸の両端の位置が周方向に移動するので、外歯23と内歯11との噛み合い位置も周方向に移動する。また、剛性内歯歯車10の内歯11の歯数と、可撓性外歯歯車20の外歯23の歯数とは、僅かに相違する。このため、非真円カム31の1回転ごとに、内歯11と外歯23との噛み合い位置が僅かに変化する。一方、剛性内歯歯車10および第1連結部151は、波動歯車装置100が配置される筐体に固定されているため、周方向に回転しない。この結果、剛性内歯歯車10および第1連結部151に対して、可撓性外歯歯車20、第2連結部152、および出力軸が、減速された回転数で回転する。つまり、可撓性外歯歯車20、第2連結部152、および出力軸は、可撓性外歯歯車20の外歯23と剛性内歯歯車10の内歯11との噛み合い位置を周方向に移動させながら、外歯23と内歯11との歯数の違いによって、剛性内歯歯車10に対して、相対回転する。
上記の実施形態では、可撓性外歯歯車の可撓性筒状胴部に、軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へ拡がる1つの接続部が設けられていた。しかしながら、可撓性筒状胴部に設けられる接続部の数は、2つ以上であってもよい。
また、可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置の細部の形状については、上記の実施形態の各図に示された形状と相違していてもよい。
本願は、可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置に利用できる。
9,9B 中心軸
10,10B 剛性内歯歯車
11,11B 内歯
16 軸受
20,20B 可撓性外歯歯車
21,21B 可撓性筒状胴部
22,22B フランジ部
23,23B 外歯
30,30B 波動発生器
31,31B 非真円カム
32,32B 可撓性軸受
71 (第1胴部211の)径方向外側面
72 (第1胴部211の)径方向内側面
73 (第2胴部212の)径方向内側面
74 (第2胴部212の)径方向外側面
100,100B 波動歯車装置
211 第1胴部
212 第2胴部
213 接続部
214 拡径部
230 歯筋
324 (可撓性軸受32の外輪323の)外周面
θ (中心軸9に対する接続部213の)傾斜角度

Claims (17)

  1. 可撓性外歯歯車であって、
    中心軸を中心として軸方向に延びる筒状の可撓性筒状胴部と、
    前記可撓性筒状胴部の軸方向一方側の端部から径方向外側へ突出する複数の外歯と、
    前記可撓性筒状胴部の軸方向他方側の端部から径方向外側に拡がるフランジ部と、
    を有し、
    前記可撓性筒状胴部は、
    軸方向に延びる筒状の第1胴部と、
    前記第1胴部よりも軸方向他方側に配置され、軸方向に延びる筒状の第2胴部と、
    を有し、
    前記外歯は、前記第1胴部の径方向外側面から径方向外側へ突出し、
    前記中心軸に沿う断面において、前記第1胴部の径方向内側面は、前記第2胴部の径方向内側面よりも径方向外側に配置される、可撓性外歯歯車。
  2. 請求項1に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記中心軸に沿う断面において、前記第1胴部の径方向内側面は、前記第2胴部の径方向外側面よりも径方向外側に配置される、可撓性外歯歯車。
  3. 請求項1または請求項2に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記中心軸に沿う断面において、前記第1胴部の径方向内側面の径方向位置と、前記第2胴部の径方向外側面の径方向位置とは、互いに等しい、可撓性外歯歯車。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記第2胴部は、前記中心軸に沿う断面における軸方向他方側の端部において、軸方向他方側へ向かうにつれて径方向外側へ拡がる拡径部を有し、
    前記第1胴部の径方向外側面は、前記拡径部と軸方向に対向して配置される、可撓性外歯歯車。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記可撓性筒状胴部は、
    前記第1胴部と前記第2胴部との軸方向の間に位置し、軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へ拡がる接続部
    をさらに有する、可撓性外歯歯車。
  6. 請求項5に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記接続部の前記中心軸に対する傾斜角度は、45度以下である、可撓性外歯歯車。
  7. 請求項5または請求項6に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記接続部の前記中心軸に対する傾斜角度は、30度以下である、可撓性外歯歯車。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記接続部の前記中心軸に対する傾斜角度は、5度以上である、可撓性外歯歯車。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記外歯の歯筋は前記中心軸と平行である、可撓性外歯歯車。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記外歯における径方向外側の部位の歯筋は軸方向一方側へ向かうにつれて径方向外側へ傾斜する、可撓性外歯歯車。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記第1胴部の径方向内側面は、前記外歯の外形に沿う凹凸形状を有する、可撓性外歯歯車。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記可撓性外歯歯車の材料はステンレス、鋼鉄、またはアルミである、可撓性外歯歯車。
  13. 請求項4に記載の可撓性外歯歯車であって、
    前記フランジ部は、前記拡径部に接続される径方向内側の端部から、径方向外側の端部まで、軸方向の幅が一定である、可撓性外歯歯車。
  14. 内周面に複数の内歯を有し、前記中心軸を中心として円環状に拡がる剛性内歯歯車と、
    前記剛性内歯歯車の径方向内側において、前記中心軸を中心として回転し、周方向の位置によって異なる外径を有する波動発生器と、
    前記剛性内歯歯車の前記複数の内歯に対して部分的に噛み合う前記外歯を有する、請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車と、
    を有し、
    前記波動発生器は、
    前記中心軸を中心として回転し、周方向の位置によって異なる外径を有する非真円カムと、
    内輪に前記非真円カムが固定され、外輪が前記可撓性外歯歯車と接触する可撓性軸受と、
    を有し、
    前記可撓性外歯歯車と、前記剛性内歯歯車は、前記可撓性外歯歯車の前記第1胴部の径方向内側面が前記波動発生器から押されつつ、前記非真円カムの回転に伴って、前記内歯と前記外歯との噛み合い位置を周方向に移動させながら、前記内歯と前記外歯との歯数の違いによって互いに相対回転する、波動歯車装置。
  15. 請求項14に記載の波動歯車装置であって、
    前記中心軸に沿う断面において、前記可撓性軸受の前記外輪の外周面は、前記第2胴部の径方向外側面よりも径方向外側に配置される、波動歯車装置。
  16. 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の可撓性外歯歯車を搭載した、ロボット装置。
  17. 請求項14または請求項15に記載の波動歯車装置を搭載した、ロボット装置。
JP2021090809A 2021-05-31 2021-05-31 可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置 Pending JP2022183468A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021090809A JP2022183468A (ja) 2021-05-31 2021-05-31 可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置
CN202210596882.7A CN115479115A (zh) 2021-05-31 2022-05-30 挠性外齿齿轮、波动齿轮装置以及机器人装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021090809A JP2022183468A (ja) 2021-05-31 2021-05-31 可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022183468A true JP2022183468A (ja) 2022-12-13

Family

ID=84420815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021090809A Pending JP2022183468A (ja) 2021-05-31 2021-05-31 可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022183468A (ja)
CN (1) CN115479115A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN115479115A (zh) 2022-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7081878B2 (ja) 波動歯車装置
US10281007B2 (en) Speed reducer
US9145919B2 (en) Speed-reduction transmission bearing
JP3186812U (ja) 変速伝動ベアリング
TW202117211A (zh) 波動齒輪裝置
JP6711535B2 (ja) 電動機付き波動歯車減速機
JP2019027519A (ja) 波動歯車装置
JP6463212B2 (ja) 遊星ローラ駆動型内接式遊星歯車減速装置
WO2016140234A1 (ja) 減速又は増速装置
WO2018194112A1 (ja) 波動歯車減速機ユニット及びそれを備えた動力ユニット
JP2022183468A (ja) 可撓性外歯歯車、波動歯車装置、およびロボット装置
CN116717570A (zh) 一种谐波减速器、机械臂及机器人
JP6707312B2 (ja) 波動歯車装置
EP2837849A1 (en) Wave gear mechanism
JP5736301B2 (ja) 回転部構造体
JP7468827B2 (ja) 波動歯車装置
JP2023109509A (ja) 減速機およびロボット
JP2023076100A (ja) 可撓性外歯歯車、波動減速機、およびロボット
JP2016166674A (ja) 減速又は増速装置
JP7323164B2 (ja) 可撓性外歯歯車および波動歯車装置
JP2021116863A (ja) 歯車装置およびロボット
JP7250874B2 (ja) 動力ユニット、及び、それを有するロボット
JP2020203363A5 (ja)
TWI683067B (zh) 減速機
WO2020111129A1 (ja) 波動歯車装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240426

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20240426