JP2022182502A - 車両用バッテリの被水防止構造 - Google Patents

車両用バッテリの被水防止構造 Download PDF

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隼人 八汐
Hayato Yashio
太郎 玉川
Taro Tamagawa
欣央 中村
Yoshihisa Nakamura
裕志 戸津川
Hiroshi Totsugawa
義正 北木
Yoshimasa Kitaki
賢史 吉永
Masashi Yoshinaga
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Abstract

【課題】バッテリがカウルグリルの下方且つダッシュパネルの外気導入口の前方に配置される場合において、バッテリの被水を確実に防止することができる車両用バッテリの被水防止構造を提供する。【解決手段】本発明の車両用バッテリの被水防止構造は、外気導入口8aが形成されたダッシュパネル8、下側カウルグリル14及び上側カウルグリル12を備えるカウルグリル10と、カウルグリル10の下方且つ外気導入口8aの前方に配置されたバッテリ16と、カバー部材18と、を備えている。上側カウルグリル12には、第1排水路26が設けられ、カバー部材18には、第1排水路26の下方に位置し、バッテリ16の外郭より外側の位置まで延びる第2排水路18c,18dが設けられている。第1排水路26の両端部26d,26eの少なくとも一方の端部が、平面視で、第2排水路18c,18dの少なくとも一部と重なるように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用バッテリの被水防止構造に係わり、特に、カウルグリルの下方且つダッシュパネルの外気導入口の前方に配置されたバッテリにおける車両用バッテリの被水防止構造に関する。
車両の空調装置に外気を導入する際、エンジンルームに配置されたカウルグリルを通してダッシュパネルに形成された外気導入口から空調機器へ外気が導入されている。また、エンジンルームに侵入した雨水等の水を排水する際もカウルグリルを通して排水されている。このため、バッテリは、被水しないようにカウルグリルや外気導入口から離れた位置に配置するのが好ましいが、エンジンルーム内の空間の制約から、ダッシュパネルの外気導入口の前方に配置される場合がある。
特許文献1では、バッテリが外気導入口の前方に配置された場合に被水するのを防止するため、バッテリの下側に外気を導入するための空間が配置されている。
特開2018-69805号公報
しかしながら、エンジンルーム内の空間の制約から特許文献1のような外気を導入する空間が確保できない場合、他の車両用バッテリの被水防止構造を検討する必要がある。
また、カウルグリルは、空調装置の外気を導入する機能と共に、雨水等を排水する機能を備えている。このため、カウルグリル内を通る外気の量を増加させると、空気の流れによりカウルグリル内の水が振動してカウルグリルの内面へ飛散する。バッテリがカウルグリルの下方且つ外気導入口の前方に配置される場合、飛散した水は、カウルグリルの内面を伝って、バッテリ上面に落下して溜まるので、バッテリが被水する懸念がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車両用バッテリがカウルグリルの下方且つダッシュパネルの外気導入口の前方に配置されたときに、車両用バッテリが被水するのを確実に防止することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、外気を車室へ導入するための外気導入口が形成され、エンジンルームと車室とを区切るダッシュパネルと、下側カウルグリルと、この下側カウルグリルの上方を覆う上側カウルグリルと、を備えるカウルグリルと、このカウルグリルの下方且つ外気導入口の前方に配置されたバッテリと、このバッテリの上面を覆うカバー部材と、を有し、上側カウルグリルには、カバー部材の後端部より前側で車幅方向に延びる第1排水路が設けられ、カバー部材には、第1排水路の下方に位置し、バッテリの外郭より外側の位置まで延びる第2排水路が設けられ、第1排水路は両端部を有し、第1排水路の両端部の少なくとも一方の端部が、平面視で、第2排水路の少なくとも一部と重なるように配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、上側カウルグリルに第1排水路が設けられ、カバー部材に、第2排水路が設けられて、第1排水路の両端部の少なくとも一方の端部が第2排水路の少なくとも一部と重なるように配置されているので、上側カウルグリルの内面を伝わる水を第1排水路で受け止めて、第1排水路が排水した水をさらに第2排水路によりバッテリの外郭の外側へ排水することができる。よって、バッテリがカウルグリルの下方且つダッシュパネルの外気導入口の前方に配置される場合において、バッテリが被水するのを確実に防止することができる。
本発明において、好ましくは、上側カウルグリルは、前方側に下方へ傾斜する前側傾斜部と、後方側に下方へ傾斜する後側傾斜部とを備え、第1排水路は、前側傾斜部又は後側傾斜部のいずれか一方に設けられている。
このように構成された本発明によれば、上側カウルグリルの内面を伝う水が前側傾斜部又は後側傾斜部の傾斜に沿って下方へ案内されるので、水を第1排水路へ確実に導くことができる。
本発明において、好ましくは、上側カウルグリルの第1排水路は、車幅方向の長さがカバー部材より所定長さ短く形成される共に、カバー部材の車幅方向中央に配置され、カバー部材の第2排水路は、カバー部材の車幅方向左側に設けられて車幅方向に延びる左側排水路と、カバー部材の車幅方向右側に設けられて車幅方向に延びる右側排水路と、を備え、第1排水路の両端部の少なくとも一方の端部が、平面視で、左側排水路又は右側排水路の少なくとも一部と重なるように配置されている。
このように構成された本発明によれば、第1排水路の長さを所定長さ短くした分、カウルグリル内を流れる空気が受ける抵抗を低減させることができる。また、第1排水路からの水をさらに左側排水路又は右側排水路により受けてバッテリの外郭の外側に排水することができる。よって、カウルグリル内を流れる空気が受ける抵抗を低減しつつ、バッテリが被水するのを確実に防止することができる。
上述した課題を解決するために、本発明は、外気を車室へ導入するための外気導入口が形成され、エンジンルームと車室とを区切るダッシュパネルと、下側カウルグリルと、この下側カウルグリルの上方を覆う上側カウルグリルと、を備えるカウルグリルと、このカウルグリルの下方且つ外気導入口の前方に配置されたバッテリと、このバッテリの上面を覆うカバー部材と、を有し、上側カウルグリルには、カバー部材の後端部より前側で車幅方向に延びる第1排水路が設けられ、第1排水路は、平面視で、車幅方向においてバッテリの外郭より外側の位置まで延びていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、上側カウルグリルに第1排水路が設けられ、第1排水路がバッテリの外郭より外側の位置まで延びているので、上側カウルグリルの内面を伝わる水を第1排水路で受けてバッテリの外郭の外側へ排水することができる。よって、バッテリがカウルグリルの下方且つダッシュパネルの外気導入口の前方に配置される場合において、バッテリが被水するのを確実に防止することができる。
本発明の車両用バッテリの被水防止構造によれば、バッテリがカウルグリルの下方且つダッシュパネルの外気導入口の前方に配置される場合において、バッテリの被水を確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造が適用された車両前部構造の一部断面側面図である。 本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造の一部拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造における上側カウルメンバの一部斜視図である。 本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造における上側カウルメンバ及び第1排水路の一部斜視図である。 本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造における下側カウルメンバの一部斜視図である。 本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造におけるカバー部材の平面図である。 本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造の第1排水路及び第2排水路、排水の流れを示す一部平面図である。 本発明の第2実施形態による車両用バッテリの被水防止構造の第1排水路及び排水の流れを示す一部平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両用バッテリの被水防止構造を説明する。
先ず、図1乃至図6により、本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造が適用された車両前部構造を車両左側から見た一部断面側面図であり、図2は、被水防止構造を車両左側から見た一部拡大斜視図であり、図3は、上側カウルメンバの一部斜視図であり、図4は、上側カウルメンバ及び第1排水路の一部斜視図であり、図5は、下側カウルメンバの一部斜視図であり、図6は、カバー部材の平面図である。
本明細書においては、「前」は車両の前方側、「後」は車両の後方側、「左」は車両の前方向に対する左側、「右」は車両の前方向に対する右側、「前後方向」は車両の前後方向、「車幅方向」は車両の前後方向に対して垂直な左右方向を示している。
車両用バッテリの被水防止構造1は、ボンネット2により上方から覆われたエンジンルーム4と、エンジンルーム4の後方に位置する車室6とを区切るダッシュパネル8と、カウルグリル10と、バッテリ16と、バッテリ16の上面を覆うカバー部材18と、を備えている。
ダッシュパネル8は、車幅方向且つ上下方向に延びて、エンジンルーム4と車室6との間に設けられている。ダッシュパネル8には、エンジンルーム4から車内の空調装置20へ外気を導入するための外気導入口8aが形成されている。外気導入口8aは、矩形状の一つの開口で形成され、ダッシュパネル8の上方且つ車幅方向中央に位置している。
カウルグリル10は、上側カウルグリル12及び下側カウルグリル14で構成されている。上側カウルグリル12は、エンジンルーム4内においてフロントガラス22の前方且つボンネット2の下方に配置されている。上側カウルグリル12は、エンジンルーム4の後端から前方向に延び、且つ、エンジンルーム4の一方の側端から他方の側端に亘って車幅方向に延びている。上側カウルグリル12は、カウルパネル24を介してダッシュパネル8の上端部と連結されている。上側カウルグリル12の後端は、フロントガラス22の前端部と当接し、フロントガラス22と上側カウルグリル12との境界が連続して構成されている。
上側カウルグリル12は、車幅方向中央軸線を基準にして左右対称であり、図3には、上側カウルグリル12の車幅方向中央軸線より左側部分が示されている。図2及び図3に示すように、上側カウルグリル12には、複数の外気取入口12aが形成されている。また、上側カウルグリル12は、前方側に下方へ傾斜する前側傾斜部12bと、前側傾斜部12bの後端から後方側に下方へ傾斜する後側傾斜部12cと、前側傾斜部12bの下端に設けられた第1排水路26と、を備えている。さらに、前側傾斜部12bは、前側傾斜部12bの前端から後方側に下方へ延びる縦壁部12dを備え、縦壁部12dの下端に第1排水路26が設けられている。なお、本実施形態においては、第1排水路26が前側傾斜部12bに設けられているが、第1排水路26は、後側傾斜部12cに設けられてもよく、前側傾斜部12b及び後側傾斜部12cの両方に設けられてもよい。
図4に示すように、第1排水路26は、カバー部材18の後端部より前側で車幅方向に延びている。第1排水路26は、車幅方向の長さがカバー部材18より所定長さ短く形成され、且つ、カバー部材18の車幅方向中央に配置されている。第1排水路26は、平坦な面で水平方向に延びる底部26aと、底部26aの前端から上方に延び、上側カウルグリル12の縦壁部12dの下端と連結する前壁部26bと、底部26aの後端から上方へ延びる後壁部26cと、を備え、底部26a、前壁部26b及び後壁部26cによって凹状断面を構成している。第1排水路26は、左側端部26d及び右側端部26e(両端)が開放されて排水口を構成している。第1排水路26で受け止められた水は、第1排水路26の左側端部26d又は右側端部26eから排水される。
下側カウルグリル14は、車幅方向中央軸線を基準にして左右対称であり、図5には、下側カウルグリル14の車幅方向中央軸線より左側部分が示されている。図2及び図5に示すように、下側カウルグリル14は、上側カウルグリル12と同様に、エンジンルーム4の後端から前方向に延び、且つ、エンジンルーム4の一方の側端から他方の側端に亘って車幅方向に延びている。下側カウルグリル14は、エンジンルーム4においてダッシュパネル8の前方且つ上側カウルグリル12の下方に配置されている。下側カウルグリル14は、カウルパネル24を介してダッシュパネル8と連結されている。下側カウルグリル14は、平坦な面で形成される底部14aと、底部14aから下方へ傾斜し、エンジンルーム4外へ排水するための排水案内部14bと、排水案内部14bの端部に設けられる排水口14cと、底部14a及び排水案内部14bの周縁から上方に延びる側壁14dとを備えている。排水案内部14bは、凹状断面で車幅方向に延び、車幅方向において下側カウルグリル14の中央から外側に向けて下方へ傾斜している。
次に、図2に示すように、バッテリ16は、車両の電子機器等に電気を供給する直方体形状の鉛蓄電池である。バッテリ16の上面には、端子16a(プラス端子又はマイナス端子)が設けられ、端子16aには接続ケーブル16bが接続されている。バッテリ16は、エンジンルーム4においてダッシュパネル8の外気導入口8aの前方に配置され、バッテリ16の上方に上側カウルグリル12及び下側カウルグリル14が位置している。また、バッテリの端子16aは、下側カウルグリル14の下方且つダッシュパネル8の外気導入口8aの前方に位置している。
次に、図2及び図6に示すように、カバー部材18は、平面視で、略矩形形状に形成され、バッテリ16の前側部分を覆うように、バッテリ16の上面に取り付けられている。カバー部材18は、上面部18aと、上面部18aの周縁から下方に延び、バッテリ16と係合する側壁部18bと、上面部18aの後側部分に形成され、水を排水するための2つの第2排水路18c、18dとを備えている。
第2排水路18c、18dは、カバー部材18の車幅方向中央軸線より左側に形成された左側排水路18cと、カバー部材18の車幅方向中央軸線より右側に形成された右側排水路18dとから構成される(図6の斜線部分を参照)。左側排水路18c及び右側排水路18dは、それぞれ、バッテリ16の外縁より外側の位置まで車幅方向に延びている。
左側排水路18cは、平坦な面で形成される底部18eと、底部18eの前端から上方に延びる前壁部18gと、底部18eの後端から上方に延びる後壁部18iと、を備えている。第2排水路18cの底部18eは、車幅方向においてカバー部材18の中央側から外側に向かって下方へ傾斜している。
右側排水路18dは、平坦な面で形成される底部18fと、底部18fの前端から上方に延びる前壁部18hと、底部18fの後端から上方に延びる後壁部18jと、を備えている。第2排水路18dの底部18fは、車幅方向においてカバー部材18の中央側から外側に向かって下方へ傾斜している。
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態による第1排水路と第2排水路との位置関係を説明する。図7は、本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造の第1排水路及び第2排水路、排水の流れを示す一部平面図である。
第2排水路であるカバー部材18の左側排水路18c及び右側排水路18dは、上側カウルグリル12の第1排水路26の下方に位置している。第1排水路26の左側端部26dは、平面視において、左側排水路18cの底部18eと重なるように配置されている。換言すると、第1排水路26の左側端部26dは、左側端部26dから鉛直方向下方へ延ばした延長線が底部18eの平面と交わるように配置されている。第1排水路26の右側端部26eは、平面視において、右側排水路18dの底部18fに対して僅かに離れて配置されているが、カバー部材18の上面形状が、第1排水路26の右側端部26eから排水された水を右側排水路18dに案内するように形成されている。
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造における、排水の流れを説明する。図7において矢印は水の流れを表している。
雨等によりフロントガラス22に付着した水は、フロントガラス22から上側カウルグリル12へ流れ、上側カウルグリル12の複数の外気取入口12aからエンジンルーム4内へ侵入する。外気取入口12aから侵入した水は、下側カウルグリル14の底部14aによって受け止められ、排水案内部14bによりバッテリ16の外郭の外側へ導かれる。
また、下側カウルグリル14内を流れる水の一部は、下側カウルグリル14を通る外気の影響を受けて飛び散り、上側カウルグリル12の前側傾斜部12b又は後側傾斜部12cのエンジンルーム4側の内面に付着する。
上側カウルグリル12の前側傾斜部12bの内面に付着した水は、上側カウルグリル12の前側傾斜部12b及び縦壁部12dの内面を伝って下方へ導かれ、第1排水路26の底部26aで受け止められる。底部26aで受け止められた水は、第1排水路26の前壁部26b及び後壁部26cで案内されて、第1排水路26の左側端部26d又は右側端部26eから排水される。
左側端部26d及び右側端部26eから排水された水は、左側排水路18cの底部18e、及び右側排水路18dの底部18fで受け止められ、さらに、前壁部18gと後壁部18i、及び前壁部18hと後壁部18jによりバッテリ16の外郭の外側へ導かれる。
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態による車両用バッテリの被水防止構造を説明する。図8は、本発明の第2実施形態による車両用バッテリの被水防止構造の第1排水路及び排水の流れを示す一部平面図であり、第1実施形態の図8に対応する。図8において矢印は水の流れを示している。ここで、第2実施形態の車両用バッテリの被水防止構造は、上側カウルグリル12の第1排水路26を除き、基本的な構成は、上述した第1実施形態による車両用バッテリの被水防止構造1と同様である。以下、第1実施形態との相違点のみを説明する。
第2実施形態において、上側カウルグリル12には、縦壁部12dの下端に第1排水路27が設けられている。第1排水路27は、平坦な面で水平方向に延びる底部27aと、底部27aの前端から上方に延び、上側カウルグリル12の縦壁部12dの下端と連結する前壁部27bと、底部27aの後端から上方へ延びる後壁部27cと、を備えている。第1排水路27は、凹状断面で、バッテリ16の外郭より外側の位置まで車幅方向に延びている。また、第1排水路27は、車幅方向の長さがカバー部材18より長く形成されている。第1排水路27は、左側端部27d及び右側端部27e(両端)が開放されて排水口を構成している。
このような第2実施形態においては、上側カウルグリル12の前側傾斜部12bの内面に付着した水は、上側カウルグリル12の前側傾斜部12b及び縦壁部12dの内面を伝って下方へ導かれ、第1排水路27の底部27aで受け止められる。この底部27aで受け止められた水は、第1排水路27の前壁部27b及び後壁部27cで案内されて、第1排水路27の左側端部27d及び右側端部27eから排水される。
次に、本発明の実施形態による車両用バッテリの被水防止構造の作用効果を説明する。
本発明の第1実施形態は、外気を車室6へ導入するための外気導入口8aが形成され、エンジンルーム4と車室6とを区切るダッシュパネル8と、下側カウルグリル14と、この下側カウルグリル14の上方を覆う上側カウルグリル12と、を備えるカウルグリル10と、このカウルグリル10の下方且つ外気導入口8aの前方に配置されたバッテリ16と、このバッテリ16の上面を覆うカバー部材18と、を備えている。上側カウルグリル12には、カバー部材18の後端部より前側で車幅方向に延びる第1排水路26が設けられている。また、カバー部材18には、第1排水路26の下方に位置し、バッテリ16の外郭より外側の位置まで延びる第2排水路18c,18dが設けられている。第1排水路26は両端部26d,26eを備え、第1排水路26の両端部26d,26eの少なくとも一方の端部が、平面視で、第2排水路18c,18dの少なくとも一部と重なるように配置されている。
このように構成された本発明の第1実施形態によれば、上側カウルグリル12に第1排水路26が設けられ、カバー部材18に、第2排水路18c,18dが設けられて、第1排水路26の両端部26d,26eの少なくとも一方の端部が第2排水路18c,18dの少なくとも一部と重なるように配置されているので、上側カウルグリル12の内面を伝わる水を第1排水路26で受け止めて、第1排水路26が排水した水をさらに第2排水路18c,18dによりバッテリ16の外郭の外側へ排水することができる。よって、バッテリ16がカウルグリル10の下方且つダッシュパネル8の外気導入口8aの前方に配置される場合において、バッテリ16が被水するのを確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態において、好ましくは、上側カウルグリル12は、前方側に下方へ傾斜する前側傾斜部12bと、後方側に下方へ傾斜する後側傾斜部12cとを備え、第1排水路26は、前側傾斜部12b又は後側傾斜部12cのいずれか一方に設けられている。このように構成された本発明の第1実施形態によれば、上側カウルグリル12の内面を伝う水が前側傾斜部12b又は後側傾斜部12cの傾斜に沿って下方へ案内されるので、水を第1排水路へ確実に導くことができる。
本発明において、好ましくは、上側カウルグリル12の第1排水路26は、車幅方向の長さがカバー部材18より所定長さ短く形成される共に、カバー部材18の車幅方向中央に配置され、カバー部材18の第2排水路は、カバー部材18の車幅方向左側に設けられて車幅方向に延びる左側排水路18cと、カバー部材18の車幅方向右側に設けられて車幅方向に延びる右側排水路18dと、を備えている。さらに、第1排水路26の両端部26d,26eの少なくとも一方の端部は、平面視で、左側排水路18c又は右側排水路18dの少なくとも一部と重なるように配置されている。このように構成された本発明の第1実施形態によれば、第1排水路26の長さを所定長さ短くした分、カウルグリル10内を流れる空気が受ける抵抗を低減させることができる。また、第1排水路26からの水をさらに左側排水路18c又は右側排水路18dにより受けてバッテリ16の外郭の外側に排水することができる。よって、カウルグリル10内を流れる空気が受ける抵抗を低減しつつ、バッテリ16が被水するのを確実に防止することができる。
また、本発明の第2実施形態は、外気を車室6へ導入するための外気導入口8aが形成され、エンジンルーム4と車室6とを区切るダッシュパネル8と、下側カウルグリル14と、この下側カウルグリル14の上方を覆う上側カウルグリル12と、を備えるカウルグリル10と、このカウルグリル10の下方且つ外気導入口8aの前方に配置されたバッテリ16と、このバッテリ16の上面を覆うカバー部材18と、を備えている。上側カウルグリル12には、カバー部材18の後端部より前側で車幅方向に延びる第1排水路27が設けられ、第1排水路27は、平面視で、車幅方向においてバッテリ16の外郭より外側の位置まで延びている。
このように構成された本発明の第2実施形態によれば、上側カウルグリル12に第1排水路27が設けられ、第1排水路27がバッテリ16の外郭より外側の位置まで延びているので、上側カウルグリル12の内面を伝わる水を第1排水路26で受けてバッテリ16の外郭の外側へ排水することができる。よって、バッテリ16がカウルグリル10の下方且つダッシュパネル8の外気導入口8aの前方に配置される場合において、バッテリ16が被水するのを確実に防止することができる。
1 被水防止構造
4 エンジンルーム
6 車室
8 ダッシュパネル
8a 外気導入口
10 カウルグリル
12 上側カウルグリル
12a 上側カウルグリルの外気取入口
12b 上側カウルグリルの前側傾斜部
12c 上側カウルグリルの後側傾斜部
14 下側カウルグリル
16 バッテリ
18 カバー部材
18c 第2排水路であるカバー部材の左側排水路
18d 第2排水路であるカバー部材の右側排水路
20 空調装置
22 フロントガラス
26,27 第1排水路

Claims (4)

  1. 外気を車室へ導入するための外気導入口が形成され、エンジンルームと車室とを区切るダッシュパネルと、
    下側カウルグリルと、この下側カウルグリルの上方を覆う上側カウルグリルと、を備えるカウルグリルと、
    このカウルグリルの下方且つ外気導入口の前方に配置されたバッテリと、
    このバッテリの上面を覆うカバー部材と、を有し、
    前記上側カウルグリルには、前記カバー部材の後端部より前側で車幅方向に延びる第1排水路が設けられ、
    前記カバー部材には、前記第1排水路の下方に位置し、前記バッテリの外郭より外側の位置まで延びる第2排水路が設けられ、
    前記第1排水路は両端部を有し、前記第1排水路の両端部の少なくとも一方の端部が、平面視で、前記第2排水路の少なくとも一部と重なるように配置されていることを特徴とする、車両用バッテリの被水防止構造。
  2. 前記上側カウルグリルは、前方側に下方へ傾斜する前側傾斜部と、後方側に下方へ傾斜する後側傾斜部とを備え、
    前記第1排水路は、前記前側傾斜部又は前記後側傾斜部のいずれか一方に設けられている、請求項1に記載の車両用バッテリの被水防止構造。
  3. 前記上側カウルグリルの第1排水路は、車幅方向の長さが前記カバー部材より所定長さ短く形成される共に、前記カバー部材の車幅方向中央に配置され、
    前記カバー部材の第2排水路は、前記カバー部材の車幅方向左側に設けられて車幅方向に延びる左側排水路と、前記カバー部材の車幅方向右側に設けられて車幅方向に延びる右側排水路と、を備え、
    前記第1排水路の両端部の少なくとも一方の端部が、平面視で、前記左側排水路又は前記右側排水路の少なくとも一部と重なるように配置されている、請求項1又は2に記載の車両用バッテリの被水防止構造。
  4. 外気を車室へ導入するための外気導入口が形成され、エンジンルームと車室とを区切るダッシュパネルと、
    下側カウルグリルと、この下側カウルグリルの上方を覆う上側カウルグリルと、を備えるカウルグリルと、
    このカウルグリルの下方且つ前記外気導入口の前方に配置されたバッテリと、
    このバッテリの上面を覆うカバー部材と、を有し、
    前記上側カウルグリルには、前記カバー部材の後端部より前側で車幅方向に延びる第1排水路が設けられ、
    前記第1排水路は、平面視で、車幅方向において前記バッテリの外郭より外側の位置まで延びていることを特徴とする、車両用バッテリの被水防止構造。
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