JP2022182412A - 吊り足場の構築方法及び構築用装置 - Google Patents

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【課題】足場板を吊持するための索条の本数を減少させることができる吊り足場の構築方法と構築用装置を提供する。【解決手段】列設方向に関して先行側の足場板と後続側の足場板を索条(9)により吊持した状態で、両足場板の桁側フレーム(3)を隣り合わせる隣接工程と、両足場板を継手手段(6)により連結するする連結工程と、前記隣り合う桁側フレーム(3)を結合具(13)により一体結合する結合工程とから成る組付方法を実施することにより組付一体化し、前記組付方法を繰返すことにより、多数の足場板を列設する構成とされ、前記組付方法により連結一体化された複数の足場板を1組のユニット(U)として、該ユニットにおける少なくとも1つの足場板は索条(9)により吊持させた状態で、その他の少なくとも1つの足場板から索条(9)を取り外し除去する索条除去工程を実施する。【選択図】図11

Description

本発明は、吊り足場の構築方法及び該構築方法を実施するための装置に関する。
従来、高速道路や橋梁等の高架構築物その他の既設構築物は、高所における建設や改修に際し、該既設構築物に沿って延びる吊り足場が構築されている。
吊り足場を構築するための吊下げ足場板(以下、単に「足場板」という。)は、一般的に図1ないし図3に示すように構成されている。
足場板1は、離間して平行に配置された角形パイプ材等から成る第1桁側フレーム3Aと第2桁側フレーム3B(両者を区別しないときは単に「桁側フレーム3」という場合がある。)により矩形の床材2を支持するように構成されており、床材2の両側縁から突出する一対の桁側フレーム3A、3Bの両端部3a、3bには、それぞれ円形パイプ材から成る第1妻側フレーム4Aと第2妻側フレーム4B(両者を区別しないときは単に「妻側フレーム4」という場合がある。)が架設されている。
更に、床材2の幅方向中央の下側には、円形パイプ材から成るセンターフレーム5が配設され、その両端部5a、5aを前記妻側フレーム4に溶接等で固着することにより連結している。
多数の足場板を順次、列設するに際して、先行側の足場板1と後続側の足場板1は、相互に桁側フレーム3A、3Bの側面を隣り合わせると共に、妻側フレーム4A、4Bに設けられた継手手段6により連結されるように構成されている。尚、継手手段6は、桁側フレーム3A、3Bに設けられる場合もあり、要するに、列設方向に関して隣り合う足場板1、1を相互に連結するように構成されている。
図例の場合、妻側フレーム4は、両端部が第1桁側フレーム3A及び第2桁側フレーム3Bの外側面から突出しないように構成され、両端部のうち、一方の端部を第1桁側フレーム3Aの外側面に開口させることによりソケット6aを形成し、他方の端部に挿着した部材を第2桁側フレーム3Bの外側面よりも外側に突出させることによりプラグ6bを形成しており、隣り合う足場板1、1の妻側フレーム4、4の間において、プラグ6bをソケット6aに挿入して連結することにより、継手手段6を構成している。
この際、相互に嵌合されたソケット6aとプラグ6bは、連結ピン7を貫通状態で挿着することにより抜止め保持される。
ところで、高速道路に代表されるように、高架構築物の延長方向は、必ずしも直線方向に限らず、カーブを描く曲線方向が含まれる。従って、吊り足場も、これに応じた方向に向けて構築する必要がある。このため、前記継手手段6は、ソケット6aをプラグ6bに摺動自在に挿入する構成とされている。そして、連結ピン7を挿入するプラグ6bの挿通孔を長孔8により形成し、該長孔8の範囲でプラグ6bとソケット6aの摺動を許すように構成しており、これにより、隣り合う足場板1、1の間隔が調節可能とされている。
図例の場合、連結ピン7は、紛失防止用のチェーン等の索条に繋留され、該索条は、第1桁側フレーム3Aの端部3a、3aに固設したブラケット7aに係着されている。
吊り足場の構築に際して、足場板1は、前記ソケット6aとプラグ6bを交互に連結することにより、既設構築物に沿って列設され、チェーン等の索条9により、既設構築物の下側に吊持される。このようなチェーン等の索条9による吊持を可能にするため、前記床材2には、前記センターフレーム5に臨む窓孔10が所定間隔をあけて開設されており、前記フレーム5には、各窓孔10に臨む環状の吊下げ金具11が設けられている。従って、前記吊下げ金具11に索条9を連結することにより、該金具11を介してフレーム5を吊持するように構成されている。
図示省略しているが、チェーン等の索条9は、1本の索条を下端で折返すことにより2条を並設したものとして垂設され、折返し部を前記吊下げ金具11に挿通することにより、該金具11を吊持する。従って、索条9は、図示のように、折返し部をセンターフレーム5の端部5aに巻回させることにより、該端部5aを吊持するためにも使用される。
特許第6366472号公報 特許第6426917号公報 特許第6663726号公報
吊り足場を構築するために列設された多数の足場板は、全て、それぞれが複数本の索条9により吊持されている。
上述のように、隣り合う先行側の足場板と後続側の足場板は、継手手段6により連結されているが、継手手段6は、両足場板の間隔を調節可能として連結するためのものであり、互いの荷重を支持し合う剛体構造を形成していない。従って、各々の足場板を複数本の索条9により吊持していることが必要であり、もしも、足場板から索条を取り外し除去したときは、その足場板は落下するおそれがあり、極めて危険である。
このため、構築された吊り足場の床面上には多数の索条9が林立した状態で張り巡らされることになる。
ところで、吊り足場は、先行設置された足場板により構築された床面に対して、順次、増設用の足場板を所定位置まで運搬することにより供給し、後続する足場板を継ぎ足しつつ増設することにより、床面を拡張する構成とされている
しかしながら、上述のように多数本の索条が張り巡らされた状況において、長尺で大型の足場板を持ち運ぶ際には、索条の干渉を回避しながら行わなければならず、運搬作業が煩雑であり、作業のための労力と時間を強いられるという問題がある。
その他、足場板の運搬に限らず、作業者が床面の上を往来する際にも、多数の索条により円滑な往来が妨げられるという問題がある。
そこで、本発明は、吊り足場の床面上に林立状態で張り巡らされる索条に関し、少なくとも吊り足場の構築体において直線方向に向けて列設される足場板から索条を取り外し除去するように構成することが可能なことを知見した結果、索条の本数を減少させることにより上記問題を解決した吊り足場の構築方法及び構築用装置を提供することを課題としている。
そこで、本発明の吊り足場の構築方法が手段として構成したところは、既設構築物に足場板を索条により吊持すると共に、多数の足場板を順次、既設構築物の延長方向に列設することにより構築される吊り足場であり、前記足場板は、床板を支持する一対の桁側フレームと、該桁側フレームに架設された妻側フレームと、列設方向に隣り合う足場板を相互に連結する継手手段を設けており、列設方向に関して先行側の足場板と後続側の足場板を索条により吊持した状態で、両足場板の桁側フレームを隣り合わせる隣接工程と、両足場板を相互に前記継手手段により連結する連結工程と、両足場板の相互に隣り合う桁側フレームを結合具により一体結合する結合工程とにより構成した組付方法を実施することにより組付一体化し、引き続いて、先行側の足場板と後続側の足場板の間において、前記組付方法を繰返して実施することにより、順次、多数の足場板を列設する構成とされ、前記組付方法により連結一体化された複数の足場板を1組のユニットとして、該ユニットを構成する足場板のうち、少なくとも1つの足場板は索条により吊持させた状態で、その他の少なくとも1つの足場板から索条を取り外し除去する索条除去工程を有して成る点にある。
また、本発明の吊り足場の構築用装置が手段として構成したところは、前記吊り足場の構築方法において、足場板は、床板の両側縁と妻側フレームの間に開口部を形成し、該開口部に桁側フレームの両端部を臨ませており、前記結合工程において使用する結合具は、先行側の足場板と後続側の足場板の間において隣接状態で重ね合わせられた桁側フレームの両端部をそれぞれ全周から抱持して固定するように構成されて成る点にある。
第1実施形態に係る結合具は、縦壁部の上下端部から水平方向に上翼部と下翼部を延設した略コ字形の金具と、前記上下翼部の一方に上下方向に移動自在に設けられると共に下向きに移動したとき先端部を前記上下翼部の他方に形成されたスロットに挿入される閂形式のロック部材と、前記ロック部材の先端部をスロットに挿入した状態で該ロック部材を移動不能に固定する固定手段を備えており、先行側の足場板と後続側の足場板の間において隣接状態で重ね合わせられた桁側フレームの両端部の全周のうち、両側部に前記縦壁部とロック部材を添接し、上下部に前記上下翼部を添接するように構成されている。
第2実施形態に係る結合具は、横壁部の両端部に交差して一対の支柱部を固設した略コ字形の金具と、前記支柱部のうち一方の支柱部の端部に回動自在に枢結されると共に先端部を他方の支柱部の端部に係脱自在に係止するロック部材と、前記ロック部材の先端部を他方の支柱部の端部に係止した状態で該ロック部材を回動不能に固定する固定手段を備えており、先行側の足場板と後続側の足場板の間において隣接状態で重ね合わせられた桁側フレームの両端部の全周のうち、両側部に前記一対の支柱を添接し、上下部に前記横壁部とロック部材を添接するように構成されている。
本発明によれば、吊り足場構築体の全体における索条の本数を減少させることができ、従来技術において床面上に多数の索条が林立した状態で張り巡らされていた環境を改善することができるという効果がある。
従来の吊り足場における足場板を示す斜視図である。 従来の足場板の列設方法を示す斜視図である。 従来の足場板を列設することにより構築された吊り足場の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に関して、連結一体化された2つの足場板を1組とするユニットを示す斜視図である。 第1実施形態に係る結合具を示し、(A)はロック部材を開放した状態の正面側の斜視図、(B)はロック部材を開放した状態の背面側の斜視図、(C)はロック部材を閉止した状態の正面側の斜視図、(D)はロック部材を閉止した状態の背面側の斜視図である。 第1実施形態に係る結合具の使用方法を示し、(A)は隣り合う足場板の相互に重ね合わせられた桁側フレームの端部に結合具を臨ませた状態の斜視図、(B)は一方の桁側フレームの端部の側面に結合具の縦壁部を添接させ、両方の桁側フレームの端部の上下面に結合具の上下翼部を添接させた状態の斜視図、(C)は結合具のロック部材を閉止することにより両方の桁側フレームの端部を全周から抱持して固定した状態の斜視図、(D)は結合具により桁側フレームの端部を抱持して固定した状態を示す側面図である。 第1実施形態に係る結合具に関して、桁側フレームの両端部のうち、反対側の端部を一体結合するために使用する結合具を示しており、(A)はロック部材を開放した状態の背面側の斜視図、(B)はロック部材を閉止することにより桁側フレームの端部を全周から抱持して固定した状態の斜視図である。 第2実施形態に係る結合具とその使用方法を示し、(A)は隣り合う足場板の相互に重ね合わせられた桁側フレームの端部に結合具を臨ませた状態の斜視図、(B)は桁側フレームの端部の下面に横壁部を添接させ、一対の支柱部を桁側フレームの端部の両側面に添接させた状態の斜視図、(C)はロック部材を閉止することにより両方の桁側フレームの端部を全周から抱持して固定した状態の斜視図、(D)は抱持して固定した状態を示す側面図である。 本発明の1実施形態に係る吊り足場の構築方法に関して、2つの足場板を組付一体化する組付方法の1サイクルを示しており、(A)は先行側の足場板を索条により吊持した状態を示す斜視図、(B)は後続側の足場板を隣り合わせる隣接工程を示す斜視図、(C)は継手手段により連結する連結工程を示す斜視図、(D)は結合具により一体結合する結合工程を実施することによりユニットを形成し、後続側の足場板から索条を取り外し除去する索条除去工程を実施した状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る吊り足場の構築方法に関して、図8に示した2つの足場板を1組とするユニットに対して、組付方法を繰返して実施することにより後続側の足場板を列設する方法を示しており、(A)は後続側の足場板の隣接工程及び連結工程を示す斜視図、(B)は後続側の足場板の結合工程を示す斜視図、(C)は一体結合された後続側の足場板に対して更に後続側の足場板を隣接させた状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る方法により構築された吊り足場に関して、2つの足場板を1組のユニットとして、ユニット毎に索条除去工程を実施した状態を示す斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る方法により構築された吊り足場に関して、3つの足場板を1組のユニットとして、ユニット毎に索条除去工程を実施した状態を示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(吊り足場の構築方法)
図4ないし図10は、本発明に係る吊り足場の構築方法の1実施形態を示している。この際、足場板1は、図1ないし図3に基づいて上述した足場板と同様のものであり、吊り足場の構築方法は、このような足場板1を使用することにより実施され、索条9により吊持した状態で、多数の足場板1を順次、既設構築物の延長方向に列設することにより吊り足場を構築する。
本発明の吊り足場の構築方法は、列設方向に関する先行側の足場板1aと後続側の足場板1bを索条9により吊持した状態で組付一体化する組付方法と、所定の足場板から索条を取り外し除去する索条除去工程により構成されており、組付方法を実施しながら索条除去工程が実施される。
組付方法は、先行側の足場板1aと後続側の足場板1bをそれぞれ索条9により吊持した状態で、両足場板1a、1bの桁側フレーム3B、3Aを隣り合わせる隣接工程と、両足場板1a、1bの相互に対向する妻側フレーム4を継手手段6により連結する連結工程と、両足場板1a、1bの相互に隣り合う桁側フレーム3B、3Aを結合具13により一体結合する結合工程により構成されており、これにより2つの足場板1a、1bを1組とするユニットUを形成する。
引き続き、前記ユニットUの足場板1bを先行側として、次順位の後続側となる足場板1cを前記と同様の組付方法により一体結合した後、更に、この足場板1cを先行側として、次々順の後続側となる足場板1dを前記と同様の組付方法により一体結合するように構成されており、このように組付方法を繰返して実施することにより、順次、多数の足場板1a~1nを列設し、これにより吊り足場を構築するように構成されている。
この際、図4ないし図10に示す実施形態の場合、前記組付方法により連結一体化された2つの足場板1a、1bを1組として1番目のユニットU1が構成され、該ユニットU1に引き続き、前記組付方法により連続して連結一体化することにより継ぎ足される足場板1c~1nにより、順に、それぞれ2つの足場板を1組とするユニットU2、U3~Unを構成しつつ、所定の足場板1を吊持していた索条9を取り外し除去する索条除去工程が実施される。
即ち、1番目のユニットU1に引き続き、順次、足場板を列設することにより、後続の足場板1c、1dを1組とする2番目のユニットU2を構成し、更に後続の足場板1e、1fを1組とする3番目のユニットU3を構成する吊り足場の構築方法が実施され、その際、先に構成されたユニットUにおける足場板1、1のうち、1つの足場板1は索条9により吊持させた状態のままとして、他の1つの足場板から索条9を取り外し除去する索条除去工程が実施される。
(結合具により一体結合される部位)
図1及び図4に示すように、足場板1は、床板2の両側縁と妻側フレーム4の間に開口部12を形成し、該開口部12に桁側フレーム3A、3Bの両端部3a、3bを臨ませている。開口部12の中央にはセンターフレーム5の端部5aが配置されているので、開口部12は該端部5aの両側に分断された開口部12a、12bにより構成されている。
図4に示すように、それぞれ索条9により吊持された先行側の足場板1aと後続側の足場板1bを列設方向に隣り合わせると、両足場板1a、1bの桁側フレーム3B、3Aが相互に重ね合わせられる。そこで、桁側フレーム3B、3Aの両端部のうち、一方の端部3a、3aと、他方の端部3b、3bがそれぞれ互いに重ねられ、この部分は、開口部12a、12bに臨まされているので、結合具13により全周から抱持して固定することが可能である。
(結合具の第1実施形態)
図5は、結合具13の第1実施形態を示している。
結合具13は、縦壁部14の上下端部から水平方向に上翼部15と下翼部16を延設することにより剛性に優れた略コ字形に形成された金具17と、前記上下翼部の一方(図例の場合は上翼部15)に上下方向に移動自在に設けられると共に下向きに移動したとき先端部を前記上下翼部の他方(図例の場合は下翼部16)に形成されたスロット18に挿入される閂形式のロック部材19と、前記ロック部材19の先端部をスロット18に挿入した状態で該ロック部材19を移動不能に固定する固定手段20を備えている。
図示実施形態の場合、ロック部材19は、上下方向に延びるスリット19aを設け、上端部に折曲された頭部19bを形成し、固定手段20を構成する頭付きボルト20aを前記スリット19aに挿通させると共に上翼部15に螺挿している。
従って、図5(A)(B)に示すように、作業者が指先で頭部19bを摘み、ロック部材19を引き上げた状態で、ボルト20aを締め込むと、ロック部材19が待機姿勢に保持され、上下翼部15、16の間の空間の開口部を開放する。
この状態から、図5(C)(D)に示すように、作業者がボルト20aを弛めてロック部材19を下降させ、ロック部材19の先端をスロット18に挿入した状態でボルト20aを締め込むと、ロック部材19がロック姿勢に保持され、上下翼部15、16の間の空間の開口部を閉止する。
この際、ロック部材19の先端とスロット18の間にテーパ面を形成し、ハンマー等で頭部19bを殴打することによりロック部材19をスロット18に打ち込んだとき、ロック部材19が楔として作用することにより、縦壁部14とロック部材19が隣り合う桁側フレーム3A、3Bの端部3a、3bの両側面を挟持して緊結するように構成することが好ましい。
尚、図示実施形態は、ロック部材19を上下動することにより、上下翼部15、16の間の空間の開口部を開閉するように構成しているが、ロック部材19を回動することにより、前記空間の開口部を開閉するように構成しても良い。例えば、ロック部材19をボルト20aの軸廻りに回動自在に枢支し、前記スロット18を下翼部16の側縁部から切り込み状に形成しておけば、ロック部材19を上向きに回動することにより前記空間の開口部を開放し、ロック部材19を下向きに回動してスロット18に進入させることにより前記空間の開口部を閉止するように構成することができる。
第1実施形態に係る結合具13を使用することにより、隣り合う桁側フレーム3A、3Bの一方の端部3a、3bを一体結合する結合工程の実施方法を図6に示している。
図6(A)(B)に示すように、ロック部材19を前記待機姿勢とした状態で、結合具13は、隣り合う開口部12a、12bの一方の内部から端部3a、3bに臨まされ、金具17の縦壁部14と上下翼部15、16を端部3a、3bの一方の側面と上下面に添接させられる。
この状態から、図6(C)(D)に示すように、ロック部材19を前記ロック姿勢としてボルト20aを強く締結すると、該ロック部材19が端部3a、3bの他方の側面に添接され、好ましくは、縦壁部14とロック部材19により端部3a、3bの両側面を挟持して緊結する。
これにより、端部3a、3bは、全周が結合具13により抱持された状態で固定される。
図5及び図6は、隣り合う桁側フレーム3A、3Bの図示左側の端部3a、3bを一体結合するための結合具13Lを示しており、結合具13Lは、端部3aに固設されたブラケット7aに干渉しないように、縦壁部14が金具17の中心から左側に向けてオフセットした位置に設けられている。
これに対して、図7は、隣り合う桁側フレーム3A、3Bの図示右側の端部3a、3bを一体結合するための結合具13Rを示している。基本的構成は前記結合具13Lと同様であるが、結合具13Rは、端部3aに固設されたブラケット7aに干渉しないように、縦壁部14が金具17の中心から右側に向けてオフセットした位置に設けられている。
このようにして、隣り合う桁側フレーム3A、3Bの図示左側の端部3a、3bと図示右側の端部3a、3bがそれぞれ結合具13L、13Rにより全周を抱持固定され、一体に結合される。これにより、隣り合う足場板1a、1bは、それぞれの荷重を継手手段6に作用させることなく、桁側フレーム3A、3Bを一体化した結合具13により相互の荷重を支持し合うように結合される。
(結合具の第2実施形態)
図8は、結合具13の第1実施形態を示している。
図8(A)(D)に示すように、結合具13は、金属板から成る横壁部21の両端部に交差して一対の支柱部22、23を固設した略コ字形の金具24と、前記支柱部のうち一方の支柱部22の端部に回動自在に枢結された金属板から成るロック部材25により構成されている。
図示実施形態の場合、ロック部材25は、前記一方の支柱部22の端部に形成されたネジ軸部22aに外挿され、ネジ軸部22aに螺着されたナット22bにより保持されており、該ネジ軸部22aの軸廻りに回動することにより、ロック部材25の先端に形成したフック部から成る係止部25aを他方の支柱部23の端部に形成されたネジ軸部23aに係脱自在に係止する。
他方の支柱部23のネジ軸部23aにナット23bが螺着されており、該ナット23bは、締付けによりネジ軸部23aに係止された係止部25aを固定する固定手段26を構成している。
従って、ロック部材25を他方の支柱部23から離反する方向に回動すると、支柱部22、23の間の空間の開口部が開放される。この状態で一方の支柱部22のナット22bを締め込むことにより、ロック部材25を待機姿勢に保持することができる。
ロック部材25を回動することにより、係止部25aを他方の支柱部23に係止すると、支柱部22、23の間の空間の開口部が閉止される。この状態でナット23bを締結すると、係止部25aが固定され、ロック部材25を回動不能とされたロック姿勢に保持することができる。
第2実施形態に係る結合具13を使用することにより、隣り合う桁側フレーム3A、3Bの一方の端部3a、3bを一体結合する結合工程の実施方法を図8(A)~(D)に示している。
図8(A)(B)に示すように、ロック部材25を前記待機姿勢とした状態で、結合具13は、下方から端部3a、3bに臨まされ、支柱部22、23を隣り合う開口部12a、12bに挿入することにより、横壁部21を端部3a、3bの下面に添接させられ、支柱部22、23を端部3a、3bの両側面に添接させられる。
この状態から、図8(C)(D)に示すように、ロック部材25を前記ロック姿勢として固定手段26により固定すると、該ロック部材25が端部3a、3bの上面を横断して添接される。
この際、レンチ等の工具でナット22b、23bを締結することにより、ロック部材25を端部3a、3bの上面に圧接させ、ロック部材25と横壁部21が端部3a、3bの上下面を挟持して緊結するように構成することが好ましい。
これにより、端部3a、3bは、全周が結合具13により抱持された状態で固定される。図例の場合は、結合具13の横壁部21を端部3a、3bの下面に添接した例を示しているが、結合具13の姿勢を上下反対向きとして、横壁部21を端部3a、3bの上面に添接するようにして取付けても良い。
(吊り足場の構築方法の1実施形態)
図9ないし図11は、本発明に係る吊り足場の構築方法の1実施形態を示しており、図9(A)ないし(D)は、列設方向に関する先行側の足場板1aと後続側の足場板1bを組付一体化する組付方法の1サイクルを示している。この実施形態の場合、結合一体化された2つの足場板1a、1bを1組とするユニットUが構成され、ユニット毎に1つの足場板から索条9を取り外し除去する索条除去工程が実施される。
図9(A)に示すように、先行側の足場板1aを索条9aにより吊持した状態で、図9(B)に示すように、後続側の足場板1bを索条9bにより吊持した状態で隣り合わせ(隣接工程)、相互に桁側フレーム3、3を平行して隣接させると共に、妻側フレーム4、4を対向させ、図9(C)に示すように、継手手段6により連結する(連結工程)。即ち、上述のように、プラグ6bをソケット6aに挿入し、図示省略しているが、連結ピン7を挿入し貫通させる。そして、引き続き、図9(D)に示すように、隣り合う桁側フレーム3A、3Bの両端部3a、3bに結合具13を取付け、一体結合する(結合工程)。これにより、組付方法の1サイクルが完了すると共に、隣り合う足場板1a、1bを結合一体化したユニットUが形成される。
前記ユニットUにおける後続側の足場板1bに引き続いて、図10に示すように、順次、次順位の後続側の足場板1cが索条9cにより吊持された状態で前記組付方法を実施することにより結合一体化され、更に、これに続いて、次々順位の足場板1dが索条9dにより吊持された状態で前記組付方法を実施することにより結合一体化され、これを繰り返し実施することにより、所定長さの吊り足場が構築される。
この際、図9(D)に示すように、ユニットUは、先行側の足場板1aが索条9cにより吊持され、これに対して後続側の足場板1bが一体結合されている。このため、後続側の足場板1bを吊持していた索条9bを取り外し除去しても、該足場板1bは、先行側の足場板1aに好適に支持されており、落下することはない。従って、図示実施形態の場合、隣り合うユニットU、Uの相互も足場板を結合具13で結合一体化しているが、ユニット間には結合具13を設けず、継手手段6により連結するだけでも良い。つまり、図10に示す図例の場合、先行して形成されたユニットの後続側の足場板1bに対して、次順位の足場板1cは、ユニット形成後も索条9cで吊持されるものであるから、結合具13で結合一体化しなくても良い。
ところで、ユニットUが形成されたとき、後続側の足場板1bを吊持していた索条9bを取り外し除去する索条除去工程が実施される。しかしながら、索条除去工程を実施するタイミングは、必ずしも、ユニットUを形成した直後でなくても良く、ユニットUを形成した後に、随時、実施すれば良い。例えば、図10(B)に示す段階、つまり、先行して形成されたユニットUに対して前記組付方法を実施することにより次順位の後続側の足場板1cが一体結合された後、索条除去工程を実施することにより、ユニットUにおける1つの足場板1bを吊持していた索条9bを取り外し除去しても良い。この場合、索条を除去された足場板1bは、列設方向の両側に隣り合ってそれぞれ索条9a、9cにより吊持された足場板1a、1cに対して結合具13を介して結合一体化されているので、作業者に安心感を与えることができる。
ところで、図9(A)ないし(D)に示すユニットUを形成するための組付方法の1サイクルにおいて、後続側の足場板1bを組付作業中に吊持する索条9bは、ユニットUを形成した後は取外し除去されるものであるから、該足場板1bの直上から垂設することは必要でない。つまり、索条は、既設構築物に列設されたU字形アンカー等の吊元を選択することにより垂設され、その際、足場板の荷重を支持するための索条は、該足場板の直上に位置する吊元から垂設する必要があるのに対して、前記足場板1bの索条9bは、組付方法を実施している間だけ足場板1bの落下を防止すれば足りるので、そのような必要はない。そこで、索条9bは、先行側の足場板1aを吊持した索条9aの吊元の近傍に位置する吊元から垂設しても良く、これにより、作業者は、先行側の足場板1aの上から身を乗り出さなくても索条9bの垂設作業を行うことができるという利点がある。
このようにして、図11に示すように、構築後の吊り足場は、順次、構成されたユニットU1、U2、U3において、それぞれ1つの足場板から索条が除去されており、吊り足場構築体の全体における索条の本数は、従来技術に比して1/2とされている。
(吊り足場の構築方法の別の実施形態)
図12は、本発明に係る吊り足場の構築方法の別の実施形態を示しており、列設方向に関して順次、足場板1a、1b、1c、1d・・・1nが前記組付方法を実施することにより相互に一体結合され、この点は上述の実施形態と同様であるが、この実施形態の場合、結合一体化された3つの足場板を1組とするユニットUが構成され、ユニット毎に2つの足場板から索条9を取り外し除去する索条除去工程が実施される。
列設方向に順に構成されたユニットU1、U2・・・において、ユニットトU1は、2つの足場板1b、1cから索条が取り外し除去されている。索条が除去された足場板1b、1cは、先行側で隣り合い索条9aで吊持された足場板1aと、後続側で隣り合い索条9dで吊持された足場板1dに対して、結合具13を介して連続状態で結合一体化されているので、荷重が良好に支持され、落下することはない。次順位のユニットU2においても同様である。
このようにして、構築後の吊り足場は、順次、構成されたユニットU1、U2・・・において、それぞれ2つの足場板から索条が除去されており、吊り足場構築体の全体における索条の本数は、従来技術に比して1/3とされている。
1 足場板
2 床材
3 桁側フレーム
3A 第1桁側フレーム
3B 第2桁側フレーム
3a、3b 端部
4 妻側フレーム
4A 第1妻側フレーム
4B 第2妻側フレーム
5 センターフレーム
5a 端部
6 継手手段
6a ソケット
6b プラグ
7 連結ピン
7a ブラケット
8 長孔
9 索条
10 窓孔
11 吊下げ金具
12a、12b 開口部
13 結合具
14 縦壁部
15 上翼部
16 下翼部
17 金具
18 スロット
19 ロック部材
19a スリット
19b 頭部
20 固定手段
20a ボルト
21 横壁部
22 一方の支柱部
22a ネジ軸部
22b ナット
23 他方の支柱部
23a ネジ軸部
23b ナット
24 金具
25 ロック部材
25a 係止部
26 固定手段

Claims (4)

  1. 既設構築物に足場板を索条により吊持すると共に、多数の足場板を順次、既設構築物の延長方向に列設することにより構築される吊り足場であり、
    前記足場板(1)は、床板(2)を支持する一対の桁側フレーム(3A)(3B)と、該桁側フレームに架設された妻側フレーム(4A)(4B)と、列設方向に隣り合う足場板を相互に連結する継手手段(6)を設けており、
    列設方向に関して先行側の足場板と後続側の足場板を索条(9)により吊持した状態で、
    両足場板の桁側フレーム(3)を隣り合わせる隣接工程と、
    両足場板を相互に前記継手手段(6)により連結する連結工程と、
    両足場板の相互に隣り合う桁側フレーム(3)を結合具(13)により一体結合する結合工程とにより構成した組付方法を実施することにより組付一体化し、
    引き続いて、先行側の足場板と後続側の足場板の間において、前記組付方法を繰返して実施することにより、順次、多数の足場板を列設する構成とされ、
    前記組付方法により連結一体化された複数の足場板を1組のユニット(U)として、該ユニットを構成する足場板のうち、少なくとも1つの足場板は索条(9)により吊持させた状態で、その他の少なくとも1つの足場板から索条(9)を取り外し除去する索条除去工程を有して成ることを特徴とする吊り足場の構築方法。
  2. 請求項1に記載の吊り足場の構築方法において、
    足場板は、床板(2)の両側縁と妻側フレーム(4)の間に開口部(12)を形成し、該開口部に桁側フレーム(3)の両端部(3a)(3b)を臨ませており、
    前記結合工程において使用する結合具(13)は、
    先行側の足場板と後続側の足場板の間において隣接状態で重ね合わせられた桁側フレームの両端部(3a,3a)(3b,3b)をそれぞれ全周から抱持して固定するように構成されて成ることを特徴とする吊り足場の構築用装置。
  3. 前記結合具(13)は、縦壁部(14)の上下端部から水平方向に上翼部(15)と下翼部(16)を延設した略コ字形の金具(17)と、前記上下翼部の一方に上下方向に移動自在に設けられると共に下向きに移動したとき先端部を前記上下翼部の他方に形成されたスロット(18)に挿入される閂形式のロック部材(19)と、前記ロック部材の先端部をスロットに挿入した状態で該ロック部材を移動不能に固定する固定手段(20)を備えており、
    先行側の足場板と後続側の足場板の間において隣接状態で重ね合わせられた桁側フレームの両端部(3a,3a)(3b,3b)の全周のうち、両側部に前記縦壁部(14)とロック部材(19)を添接し、上下部に前記上下翼部(15)(16)を添接するように構成されて成ることを特徴とする請求項2に記載の吊り足場の構築用装置。
  4. 前記結合具(13)は、横壁部(21)の両端部に交差して一対の支柱部(22)(23)を固設した略コ字形の金具(24)と、前記支柱部のうち一方の支柱部(22)の端部に回動自在に枢結されると共に先端部を他方の支柱部(23)の端部に係脱自在に係止するロック部材(25)と、前記ロック部材の先端部を他方の支柱部の端部に係止した状態で該ロック部材を回動不能に固定する固定手段(26)を備えており、
    先行側の足場板と後続側の足場板の間において隣接状態で重ね合わせられた桁側フレームの両端部(3a,3a)(3b,3b)の全周のうち、両側部に前記一対の支柱(22)(23)を添接し、上下部に前記横壁部(21)とロック部材(25)を添接するように構成されて成ることを特徴とする請求項2に記載の吊り足場の構築用装置。
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