JP2022179147A - 信号処理回路及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】微弱な電力でも高品質な通信を可能とするために、デジタル処理によって雑音を適切にカットできる信号処理回路を提供する。【解決手段】前段のシフトレジスタを通過した信号と、前段のシフトレジスタを通過してない信号とが加算された信号を、前段のシフトレジスタのサンプリング周期の2倍のサンプリング周期でサンプリングして出力信号を出力するシフトレジスタが複数段接続されている、信号処理回路が提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、信号処理回路及び電子機器に関する。
一般に、無線通信は、例えば駅の自動改札システムやキーレスエントリシステムなどの無線通信システムにおいて知られているような、IC乗車券やリモコンなどと自動改札機や車などとが、近づかなければ無線通信できないように構成されている場合と、他の例としてCDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多重接続)通信などのように(特許文献1及び特許文献2を参照)、離れていても無線通信できるように構成されている場合などがあり、あらかじめどちらかに限定されたものとしてシステム構成されていた。
そこで、無線通信が可能となる範囲を制御でき、また、通信距離が変動しても通信品質を良好に保ち、しかも微弱な電力でも高品質な通信を可能とする無線通信システムが提案されている(特許文献3を参照)。特許文献3には、同一のデータを複数個加算(積分)することで微弱な電力でも高品質な通信を可能とする通信装置が開示されている。
米国特許第04811421号明細書 特許第2653421号公報 特許第5247888号公報
デジタル信号を適切に処理するためには、雑音を適切にカットできるフィルタ回路が求められる。また、フィルタ回路を小型化するために、構成は簡易であることが望ましい。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でありながらデジタル処理によって雑音を適切にカットできる信号処理回路及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある観点に係る信号処理回路は、前段のシフトレジスタを通過した信号と、前段のシフトレジスタを通過してない信号とが加算された信号を、前段のシフトレジスタのサンプリング周期の2倍のサンプリング周期でサンプリングして出力信号を出力するシフトレジスタが複数段接続されている。
前記信号処理回路は、第1サンプリング周期で入力信号をサンプリングして第1出力信号を出力する第1シフトレジスタと、前記第1サンプリング周期の2倍の第2サンプリング周期で前記入力信号と前記第1出力信号とを加算した信号をサンプリングして第2出力信号を出力する第2シフトレジスタと、前記第2サンプリング周期の2倍の第3サンプリング周期で前記第1出力信号と前記第2出力信号とを加算した信号をサンプリングして第3出力信号を出力する第3シフトレジスタと、を含んでもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の別の観点に係る電子機器は、上記信号処理回路を備える。
本発明によれば、シフトレジスタを多段構成にして、各シフトレジスタのサンプリング周期を変えることにより、デジタル処理によって雑音を適切にカットできる信号処理回路及び電子機器を提供することができる。
FIRフィルタの構造例を示す図である。 FIRフィルタの構造例を示す図である。 本発明の実施形態に係るFIRフィルタの構成を示す図である。 実施形態に係るFIRフィルタが用いられる通信装置を示した図である。 通信装置の機能構成例を示す図である。 通信装置が通信するパケットの構造を示す図である。 アナログ信号に基づいて音声を出力するオーディオ再生装置の構成例を示す図である。 アナログ信号に基づいて音声を出力するオーディオ再生装置の構成例を示す図である。 デジタル信号に基づいて音声を出力するオーディオ再生装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
デジタルフィルタは、量子化および標本化してアナログ信号から変換されたデジタル信号をデジタル信号処理することにより働く、フィルタ回路である。デジタルフィルタは、FIR(Finite Impulse Response;有限インパルス応答)フィルタとIIR(Infinite Impulse Response;無限インパルス応答)フィルタとがある。本発明の実施形態では、FIRフィルタに着目する。
図1は、FIRフィルタの構造例を示す図である。図1に示したFIRフィルタは、同一のデータを複数個加算(積分)することで、微弱な電力でも高品質な通信を可能とするために、8個のシフトレジスタを用いたFIRフィルタの構造例である。図1に示したFIRフィルタは、デジタルの入力信号A(t)に対するデジタル信号処理を行うフィルタである。図1に示したFIRフィルタは、シフトレジスタ11a~11hと、加算器21a~21gと、を含んで構成される。
シフトレジスタ11a~11hは、それぞれ、入力信号に対して1サンプリング周期Tの遅延を加えて出力する。サンプリング周期Tは、サンプリング周波数をFsとするとT=1/Fsである。
加算器21aは、シフトレジスタ11aの出力とシフトレジスタ11bの出力とを加算して出力する。加算器21bは、シフトレジスタ11cの出力とシフトレジスタ11dの出力とを加算して出力する。加算器21cは、シフトレジスタ11eの出力とシフトレジスタ11fの出力とを加算して出力する。加算器21dは、シフトレジスタ11gの出力とシフトレジスタ11hの出力とを加算して出力する。加算器21eは、加算器21aの出力と、加算器21bの出力とを加算して出力する。加算器21fは、加算器21cの出力と、加算器21dの出力とを加算して出力する。加算器21gは、加算器21eの出力と、加算器21fの出力とを加算して出力する。加算器21gの出力がFIRフィルタの出力となる。
図1に示したFIRフィルタは、8つのシフトレジスタと、7つの加算器とからなる。全てのシフトレジスタは、周期Tで動作できる速度が必要である。図1に示したFIRフィルタは、シフトレジスタの数及び加算器の数が増えると、特性計算が複雑となる。
図2は、同一の信号を8回加算するために、9個のシフトレジスタを用いたFIRフィルタの構造例を示す図である。図2に示したFIRフィルタは、デジタルの入力信号A(t)に対するデジタル信号処理を行うフィルタである。図2に示したFIRフィルタは、シフトレジスタ12a~12iと、加算器22aと、減算器32aと、を含んで構成される。
シフトレジスタ12a~12iは、それぞれ、入力信号に対して1サンプリング周期Tの遅延を加えて出力する。サンプリング周期Tは、サンプリング周波数をFsとするとT=1/Fsである。
加算器22aは、入力信号A(t)と、シフトレジスタ12iの出力とを加算して出力する。減算器32aは、加算器22aの出力から、シフトレジスタ12hの出力を減算して出力する。
図2に示したFIRフィルタは、図1に示したFIRフィルタと同様の出力特性を有し、9つのシフトレジスタと、1つの加算器と、1つの減算器とからなる。全てのシフトレジスタは、周期Tで動作できる速度が必要である。図2に示したFIRフィルタは、図1に示したFIRフィルタと同様の特性を有し、かつ、図1に示したFIRフィルタと比較して加算器の数が大きく削減されている。しかし、図2に示したFIRフィルタは、シフトレジスタの数が増えると、図1に示したFIRフィルタからさらに特性計算が複雑となる。
そこで、本発明の実施形態では、加算器の数の増加を抑制し、かつ特性計算を用意としたFIRフィルタを示す。
図3は、本発明の実施形態に係るFIRフィルタ100の構成を示す図である。図3に示したFIRフィルタ100は、本発明の信号処理回路の一例であり、デジタルの入力信号A(t)に対するデジタル信号処理を行うフィルタである。図3に示したFIRフィルタ100は、図1及び図2に示したFIRフィルタと同じように、同一の信号を8回加算する場合と同等の処理を実現する。FIRフィルタ100は、シフトレジスタ101a~101cと、加算器111a~111cと、を含んで構成される。
シフトレジスタ101aは、入力信号に対して1サンプリング周期Tの遅延を加えて出力する。ここで、シフトレジスタ101aのサンプリング周期Tは、サンプリング周波数をFsとするとT=1/Fsである。
シフトレジスタ101bは、入力信号に対して1サンプリング周期Tの遅延を加えて出力する。ここで、シフトレジスタ101bのサンプリング周期Tは、サンプリング周波数をFsとするとT=2/Fsである。
シフトレジスタ101cは、入力信号に対して1サンプリング周期Tの遅延を加えて出力する。ここで、シフトレジスタ101cのサンプリング周期Tは、サンプリング周波数をFsとするとT=4/Fsである。
加算器111aは、入力信号A(t)と、シフトレジスタ101aの出力とを加算して出力する。加算器111bは、加算器111aの出力と、シフトレジスタ101bの出力とを加算して出力する。加算器111cは、加算器111bの出力と、シフトレジスタ101cの出力とを加算して出力する。加算器111cの出力は、FIRフィルタ100の出力である。
図3に示したFIRフィルタ100の特性を説明する。
加算器111aの出力をA’(t)とすると、A’(t)=A(t)×2cos((2/1)π・Fs・t)である。
加算器111bの出力をA’’(t)とすると、A’’(t)=A(t)×2cos((2/2)π・Fs・t)である。
加算器111cの出力をA’’(t)とすると、
A’’(t)=A(t)×2cos((2/2)π・Fs・t)
=A(t)×2cos(2π・Fs・t)×cos(π・Fs・t)×cos((1/2)π・Fs・t)
=8cos(2π・Fs・t)cos(π・Fs・t)cos(1/2)π・Fs・t)×A(t)
である。
図3に示したFIRフィルタは、図1及び図2に示したFIRフィルタと同様の出力特性を有し、3つのシフトレジスタと、3つの加算器とからなる。本実施形態に係るFIRフィルタ100は、初段のシフトレジスタ101aだけが1/Fsサイクルで動作する必要があるが、次段のシフトレジスタ101bは2/Fsサイクルで動作し、さらに次段のシフトレジスタ101cは4/Fsサイクルで動作すればよい。従って、本実施形態に係るFIRフィルタ100は、後段のシフトレジスタほど必要な動作速度が下がってくる。よって、本実施形態に係るFIRフィルタ100は、図1、図2に示したFIRフィルタと比較して回路規模を削減できることに加え、消費電力を削減することができる。
図3では、3つのシフトレジスタによって同一の信号を8回加算する場合と同等の処理を実現するFIRフィルタ100の構成を示したが、本発明は係る例に限定されるものではない。シフトレジスタの数を変更することで、本発明のFIRフィルタは、同一の信号を2回加算する場合と同様の処理が実現できる。
図3に示したFIRフィルタは、同一の信号を2回加算する場合に、シフトレジスタを多段構成にして、各シフトレジスタのサンプリング周期を変えることにより、デジタル処理によって雑音を適切にカットできる。
続いて、図3に示したFIRフィルタ100が用いられる通信装置について説明する。
図4は、FIRフィルタ100が用いられる通信装置200A、200Bを示した図である。図4に示した通信装置200A、200Bは、それぞれ相互に無線通信を行う。本実施形態に係る通信装置200A、200Bは、相手に対してデータパケットを送信し、相手からデータパケットを受信した通信装置200A、200Bは、相手に対して応答パケットを送信する。
以下の説明では、通信装置200A、200Bを総称して単に通信装置200と称する場合もある。また、以下の説明では、通信装置200A、200Bを用いる無線通信システムにおいては、データパケット及び応答パケットがマンチェスター符号化方式に基づいて符号化及び復号化されるものとする。もちろん、符号化方式は係る例に限定されるものではない。
図5は、通信装置200の機能構成例を示す図である。
通信装置200は、受信アンテナ201、受信回路202、AD変換器203、周期積分回路210、復号・同期検出回路204、誤り検出回路205、受信バッファ206、周期積分回路210、クロックリカバリ回路220、送信バッファ221、誤り検出符号付加回路222、符号化回路223、DA変換器224、送信回路225、及び送信アンテナ226で構成される。
受信アンテナ201は、無線通信相手から送信された送信パケットを受信する。受信アンテナ201が受信した送信パケットは受信回路202に送られる。
受信回路202は、受信アンテナ201が受信した送信パケットに対する受信処理、例えば増幅処理、伝送路上で生じたノイズを除去するノイズフィルタリング処理を行う。受信回路202は、送信パケットに対する受信処理を行った後の信号をAD変換器203に送る。
AD変換器203は、受信回路202から送られた信号をデジタル信号に変換する。具体的には、AD変換器203は、基準値を超える場合に1を出力し、基準値に満たない場合に0を出力する。
周期積分回路210は、AD変換器203から送られるデジタル信号、及び、符号化回路223から送られるデジタル信号に対する周期積分処理を実行する。周期積分回路210は、複数のレジスタ211、213と、加算器212と、セレクタ214と、を含んで構成される。
レジスタ211、213は、データパケットを形成するビットのサンプリングに必要な数と対応して設けられる。具体的に説明すると、AD変換器203から送られるデジタル信号は、レジスタ211の数に応じてサンプリングされ、各サンプリング点における値が、複数のレジスタ211にそれぞれ積分されていく。また、符号化回路223から送られたデータは、レジスタ213の数に応じてサンプリングされ、各サンプリング点における値が、複数のレジスタ213にそれぞれ積分されていく。
加算器212は、AD変換器203から送られるデジタル信号と、複数のレジスタ211の中の最終段のレジスタ211から出力される信号とを加算して出力する。
復号・同期検出回路204は、周期積分回路210から出力される信号を復号するとともに、所定のパターンを検出し、同期をとる。
誤り検出回路205は、復号後の信号に対する誤り検査処理を実行する。具体的には、誤り検出回路205は、復号・同期検出回路204から出力されたデータがCRC(Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査)を満足させる場合、正しいデータパケットが受信できたと判定し、満足させない場合は正しいデータパケットが受信できなかったと判定する。
受信バッファ206は、誤り検出回路205から出力されるデータをバッファし、所定のタイミングで、図示しない制御回路に出力する。
クロックリカバリ回路220は、内部にPLL(Phase Locked Loop)を備え、復号・同期検出回路204、誤り検出回路205、受信バッファ206、周期積分回路210、送信バッファ221、誤り検出符号付加回路222、及び符号化回路223にクロックを供給する。
送信バッファ221は、図示しない制御回路からのデータをバッファする。
誤り検出符号付加回路222は、通信相手の通信装置200において誤り検出を行うための誤り検出符号を付加する。
符号化回路223は、誤り検出符号付加回路222から送られたデータをマンチェスター符号化して、周期積分回路210に送る。
DA変換器224は、周期積分回路210から送られたデータをアナログ信号に変換する。
送信回路225は、DA変換器224から送られるアナログ信号に対する信号処理を実行する。
送信アンテナ26は、送信回路225から送られる信号を送信する。
図6は、通信装置200が通信するパケットの構造を示す図である。
図6に示したパケット300は、プリアンブル部301、同期コード部302、ペイロード長部303、ペイロード部304、CRC部305、及びポストアンブル部306からなる。それぞれのブロックの長さは任意の長さに設定され得る。
プリアンブル部301は、パケット300の開始を示すコードが格納されるブロックである。
同期コード部302は、受信側で複数のパケット300の同期を取るための同期コードが格納されるブロックである。なお、同期コードには、ペイロード部304に格納される通常のデータには存在しないバイオレーションコードが使用され得る。バイオレーションコードには、例えば、8b/10b方式のようなデータ変換方式で使用されないデータが使用され得る。
ペイロード長部303は、後続のペイロード部304の長さの情報が格納されるブロックである。
ペイロード部304は、送信側から受信側に送信されるデータが格納されるブロックである。
CRC部305は、受信側でのCRCのためのデータが格納されるブロックである。
ポストアンブル部306は、パケット300の終了を示すコードが格納されるブロックである。
本実施形態に係る送信側の通信装置200は、パケット300を繰り返し送信する。受信側の通信装置200は、データがペイロード部304に格納されたパケット300を繰り返し受信する。
また、本実施形態に係るFIRフィルタ100は、図5に示した通信装置200に使用されることで、簡易な構成でありながら適切にデジタル信号処理が可能となる。具体的には、FIRフィルタ100は、AD変換器103を通った後、及びDA変換器224を通る前のデジタル領域における周期積分回路210に適用可能である。
本実施形態に係るFIRフィルタ100は、シフトレジスタの数を抑えて構成することが可能であるため、消費電力を抑えた動作が可能となる。従って、本実施形態に係るFIRフィルタ100は、特に、低消費電力での動作が要求される通信装置に好適である。
続いて、図3に示したFIRフィルタ100が用いられるオーディオ再生装置について説明する。
図7は、アナログ信号に基づいて音声を出力するオーディオ再生装置300Aの構成例を示す図である。オーディオ再生装置300Aは、全ての周波数帯においてアナログ信号を増幅するフルレンジ増幅器310と、フルレンジ増幅器310で増幅されたアナログ信号に基づいて音声を出力するスピーカ320と、を含んで構成される。
図7に示したオーディオ再生装置300Aは1つのスピーカが音声を出力するものであるが、スピーカの数を増やすことで出力する音声の音質を向上させることができる。図8は、アナログ信号に基づいて音声を出力するオーディオ再生装置300Bの構成例を示す図である。オーディオ再生装置300Bは、全ての周波数帯においてアナログ信号を増幅するフルレンジ増幅器310と、フルレンジ増幅器310で増幅されたアナログ信号をフィルタリングするフィルタ部315と、フィルタ部315を通過したアナログ信号に基づいて音声を出力するスピーカ320A、320B、320Cと、を含んで構成される。
フィルタ部315は、高周波帯域のアナログ信号を通過させる高周波帯域フィルタ315Aと、中周波帯域のアナログ信号を通過させる中周波帯域フィルタ315Bと、低周波帯域のアナログ信号を通過させる低周波帯域フィルタ315Cと、を備える。スピーカ320Aは高周波帯域フィルタ315Aが通過させたアナログ信号に基づいて音声を出力する。スピーカ320Bは中周波帯域フィルタ315Bが通過させたアナログ信号に基づいて音声を出力する。スピーカ320Cは低周波帯域フィルタ315Cが通過させたアナログ信号に基づいて音声を出力する。
図9は、デジタル信号に基づいて音声を出力するオーディオ再生装置300Cの構成例を示す図である。オーディオ再生装置300Cは、デジタル信号をフィルタリングするフィルタ部325と、フィルタ部325を通過したデジタル信号をアナログ信号に変換して、アナログ信号を増幅するDA変換器/増幅器330A、330B、330Cと、増幅されたアナログ信号に基づいて音声を出力するスピーカ340A、340B、340Cと、を含んで構成される。
フィルタ部325は、高周波帯域のデジタル信号を通過させる高周波帯域フィルタ325Aと、中周波帯域のデジタル信号を通過させる中周波帯域フィルタ325Bと、低周波帯域のデジタル信号を通過させる低周波帯域フィルタ325Cと、を備える。
図9に示したオーディオ再生装置300Cのそれぞれのデジタルフィルタに、任意の周波数帯の信号をフィルタリングするよう設定したFIRフィルタ100を適用することで、オーディオ再生装置300Cは、任意の周波数帯の信号を通過させて、それぞれのスピーカから音声を出力することができる。
本実施形態に係るFIRフィルタ100は、シフトレジスタの数を抑えて構成することが可能であるため、小型化が可能となる。従って、本実施形態に係るFIRフィルタ100は、装置の小型化が求められる携帯型の電子機器への適用が好適である。
本発明は、宇宙通信、軍事通信、カード決済、キーレスエントリシステム等の民生用デジタル通信その他のあらゆる通信システムに応用が可能となる。また、本発明は、通信システムに限られず、デジタル信号を処理する電子機器にも応用が可能となる。
100 FIRフィルタ
101a~101c シフトレジスタ
111a~111c 加算器
200 通信装置
201 受信アンテナ
202 受信回路
203 AD変換器
204 復号・同期検出回路
205 誤り検出回路
206 受信バッファ
210 周期積分回路
220 クロックリカバリ回路
221 送信バッファ
222 誤り検出符号付加回路
223 符号化回路
224 DA変換器
225 送信回路
226 送信アンテナ

Claims (3)

  1. 前段のシフトレジスタを通過した信号と、前段のシフトレジスタを通過してない信号とが加算された信号を、前段のシフトレジスタのサンプリング周期の2倍のサンプリング周期でサンプリングして出力信号を出力するシフトレジスタが複数段接続されている、信号処理回路。
  2. 前記信号処理回路は、
    第1サンプリング周期で入力信号をサンプリングして第1出力信号を出力する第1シフトレジスタと、
    前記第1サンプリング周期の2倍の第2サンプリング周期で前記入力信号と前記第1出力信号とを加算した信号をサンプリングして第2出力信号を出力する第2シフトレジスタと、
    前記第2サンプリング周期の2倍の第3サンプリング周期で前記第1出力信号と前記第2出力信号とを加算した信号をサンプリングして第3出力信号を出力する第3シフトレジスタと、
    を含む、請求項1に記載の信号処理回路。
  3. 請求項1又は2に記載の信号処理回路を備える、電子機器。
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