JP7316586B2 - 音声信号受信装置、及び音声信号伝送システム - Google Patents

音声信号受信装置、及び音声信号伝送システム Download PDF

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本開示は、例えばワイヤレスマイクロホン装置等の音声信号送信装置からの音声信号を受信する音声信号受信装置と、前記音声信号受信装置と前記音声信号受信装置とを備える音声信号伝送システムとに関する。
ワイヤレスマイクロホン装置を用いた音声信号伝送システムでは、低遅延で欠落がないことが求められるので、一般的なエラー訂正方法が使用しにくいことが知られている。例えば特許文献1では、非同期無線伝送方式であるDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)通信方式を用いた音声信号伝送システムが開示されている。
特許第6486452号公報 特開2007-036759号公報 特開2006-174028号公報 特許第4250452号公報
受信された音声の途切れを防止するために、例えば送信装置に対して音声信号の再送を要求することができる(例えば、特許文献2参照)が、送信装置と受信装置の双方でバッファリングが必要であってリアルタイムに信号処理を行うことが難しいという問題点があった。
また、CRC(Cyclic Redundancy Code)などの冗長データを付与して音声信号を誤り訂正することができる(例えば、特許文献3参照)が、完全に欠落した場合に誤り訂正の復号化が不能であり、冗長データが揃わないと復号できず、正常時も冗長データ分の送信データを送信する必要があるので、伝送レートを早くすることができないという問題点があった。
さらに、エラー発生時に過去の音声データを再生する技術は存在するが、接続部にノイズや違和感が発生する。また、過去の音声データをそのまま再生したとき、音声データの繋ぎ目が大きな周波数変動になりノイズ化し、振幅を揃えて再生したときに聴覚上違和感を生じるという問題点があった。
例えば特許文献4では、受信装置でアンダーフロー等による音声の途切れを防止するための非同期デジタル無線通信システムが開示されている。この無線通信システムでは、復号化した音声データをパケット単位で第1のメモリバンクと第2のメモリバンクとに交代的に書き込むとともに、第1のメモリバンク又は第2のメモリバンクからの音声データの読み出して切り替えるときに、次に切り替えるメモリバンクがアンダーフロー状態となるときは、その状態が解消されるまで正常な音声データを格納したメモリバンクからの音声データを出力する。しかし、パケット単位でのアンダーフローしか対応できず、バースト的な音声の途切れに対応できないという問題点があった。
本開示の目的は以上の問題点を解決し、音声信号受信装置で音声の途切れがあっても、ほとんど聴覚上の違和感なく音声を再生することができる音声信号受信装置と、前記音声信号受信装置を備えた音声信号伝送システムを提供することにある。
本開示の一態様に係る音声信号受信装置は、
音声信号送信装置から送信される音声信号の音声データを含む伝送信号を受信する音声信号受信装置であって、
受信された伝送信号の音声データを所定の時間に対応する複数の音声ブロック分の音声データを格納する第1の記憶部と、
前記格納した各音声ブロックの音声データの最終部において、所定の単位時間当たりの変化量を演算し、前記演算された単位時間当たりの変化量が所定の範囲にある類似箇所の音声データを検索して補完音声データとして第2の記憶部に格納する補完処理部と、
前記音声信号送信装置から送信される音声信号の音声データをエラー受信したときに、前記受信した音声データに代えて、前記格納された補完音声データを代替前の音声データの振幅と実質的に一致するように出力する制御部と、
を備えることを特徴とする。
従って、本開示に係る音声信号受信装置によれば、音声信号受信装置で音声の途切れがあっても、ほとんど聴覚上の違和感なく音声を再生することができる。
実施形態に係るワイヤレスマイクロホン装置100の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る無線受信装置200の構成例を示すブロック図である。 図1のワイヤレスマイクロホン装置100及び図2の無線受信装置200で用いる音声信号データを伝送する信号フォーマットの一例を示す図である。 図2の無線受信装置200における音声信号電圧において信号波形の類似箇所を検出する方法を示す波形図である。 図2の無線受信装置200のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)部50によって実行される正常受信処理を示すフローチャートである。 図5のサブルーチンである、音声サンプルの保存及びベクトル演算処理(S2)を示すフローチャートである。 図6のサブルーチンである、音声サンプルのベクトル演算処理(S12)を示すフローチャートである。 図7のサブルーチンである、音声サンプルのベクトル保存及び補完音声データ検索設定処理(S23)を示すフローチャートである。 図2の無線受信装置200のDSP部50によって実行されるエラー受信処理を示すフローチャートである。 図9のサブルーチンである、エラー受信回復処理を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態)
以下、図1~図10を参照して、実施形態について説明する。
図1は実施形態に係るワイヤレスマイクロホン装置100の構成例を示すブロック図であり、図2は実施形態に係る無線受信装置200の構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る、無線送信装置であるワイヤレスマイクロホン装置100及び無線受信装置200により、例えば非同期無線伝送方式であるDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)通信方式を用いた音声信号伝送システムであるワイヤレスマイクロホンシステムを構成する。ここで、本実施形態では、特に、無線受信装置200において、図5~図8の正常受信処理、図9のエラー受信処理、及び図10のエラー受信回復処理を実行することを特徴としている。そして、ワイヤレスマイクロホンシステムにおいてエラー発生時に過去の音声データを活用し、活用する際には人間の肉声に多く含まれる周波数以下の波形に着目し、正常音声の最終部における特定周波数以下のベクトル(所定の単位時間当たりの変化量)に基づき、過去の音声データの類似個所を特定し、高周波部分の振幅を揃えて接続し、正常復帰後は過去の音声データの再生と正常音声データとをクロスフェードさせ、違和感なく接続することを特徴とする。
図1のワイヤレスマイクロホン装置100は、マイクロホン12と、音声入力部10と、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)部20と、無線通信部30と、アンテナ34とを備えて構成される。
音声入力部10は、制御回路11と、音声信号増幅器13と、A/D変換器14と、バッファメモリ15とを備えて構成される。マイクロホン12に入力される音声は電気信号である音声信号に変換された後、音声信号増幅器13を介してA/D変換器14に出力される。A/D変換器14は入力されるアナログ音声信号をデジタル音声データに変換した後、バッファメモリ15に一時的に格納し、バッファメモリ22に出力する。制御回路11は音声入力部10内のA/D変換器14及びバッファメモリ15の動作を制御するとともに、DSP部20の制御回路21と通信を行い、特に、所定の時間間隔での音声データの取り込みが完了したときは、取り込み完了を示す割込信号を制御回路21に出力する。
DSP部20は、制御回路21と、バッファメモリ22と、符号化処理部23と、バッファメモリ24とを備えて構成される。バッファメモリ22は、バッファメモリ15からの音声データを一時的に格納した後、符号化処理部23に出力する。符号化処理部23はバッファメモリ22から読み出される音声データについて、例えば非同期無線伝送方式であるDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)通信方式を用いた音声信号フォーマット(図3参照)を用いて所定の符号化音声データに符号化した後、バッファメモリ24を介してバッファメモリ32に出力する。制御回路21はDSP部20内のバッファメモリ22,24及び符号化処理部23の動作を制御するとともに、音声入力部10の制御回路11及び無線通信部30の制御回路31と通信を行い、特に、制御回路11からの取り込み完了を示す割込信号に応答して前記制御処理を実行し、所定の時間間隔での音声データの符号化が完了したときは、符号化完了を示す割込信号を制御回路31に出力する。
無線通信部30は、制御回路31と、バッファメモリ32と、無線通信回路33とを備えて構成される。バッファメモリ32はバッファメモリ24からの符号化音声データを一時的に格納した後、無線通信回路33に出力する。無線通信回路33は入力される符号化音声データに従って、所定の無線搬送波を所定のデジタル変調方法で変調しかつ電力増幅することにより、符号化音声データを含む無線信号を生成してアンテナ34から放射する。制御回路31は無線通信部30内のバッファメモリ32及び無線通信回路33の動作を制御するとともに、DSP部20の制御回路21と通信を行い、特に、制御回路21からの符号化完了を示す割込信号に応答して前記制御処理を実行する。
図2の無線受信装置200は、アンテナ42と、無線通信部40と、DSP部50と、音声出力部70と、スピーカ75とを備えて構成される。
無線通信部40は、制御回路41と、無線通信回路43と、バッファメモリ44とを備えて構成される。無線通信回路43は、アンテナ42により受信された無線信号を受信して低雑音増幅及び復調処理を実行することで、復調後の符号化音声データを再生してバッファメモリ44に一時的に格納し、バッファメモリ52に出力する。制御回路41は無線通信部40内の無線通信回路43及びバッファメモリ44の動作を制御するとともに、DSP部50の制御回路51と通信を行い、特に、無線受信でのデータの取り込みが完了したときは、取り込み完了を示す割込信号をDSP部50の制御回路51に出力する。
DSP部50は、制御回路51と、バッファメモリ52と、復号化処理部53と、オアゲート回路56と、バッファメモリ57と、補完処理部60とを備えて構成される。ここで、復号化処理部53は、復号化演算部54と、データメモリ55とを備える。また、補完処理部60は、データメモリ61,63と、補完演算部62とを備える。
バッファメモリ52は、バッファメモリ44からの符号化音声データを一時的に格納した後、復号化演算部54に出力する。復号化演算部54はバッファメモリ52から読み出される符号化音声データを音声信号の音声データを復号化してデータメモリ61に出力するとともに、オアゲート回路56を介してバッファメモリ57に出力する。補完演算部62はデータメモリ61に一時的に格納された音声データに対して、後述する図5~図8の音声サンプルの保存及びベクトル演算処理(S2)を実行することで、最終的には、所定の1音声ブロック分の近似音声データを補完音声データとして設定してデータメモリ63に一時的に格納した後、オアゲート回路56を介してバッファメモリ57に出力する。オアゲート回路56は、エラー受信時には、後述する図9のエラー受信処理のように、入力される音声データに代えて補完音声データの音声サンプルを出力し、エラー受信から回復したときは、図9~図10のエラー受信回復処理を実行することで、補完音声データの音声ブロックを減衰させ、減衰させた補完音声データの音声ブロックをフェードアウトし正常受信の音声データの音声ブロックをフェードインさせるように、信号データの論理和処理を実行する。制御回路51は、DSP部50内のバッファメモリ52、復号化処理部53、オアゲート回路56、バッファメモリ57及び補完処理部60動作を制御するとともに、無線通信部40の制御回路41及び音声出力部70の制御回路71と通信を行い、特に、制御回路41からの取り込み完了を示す割込信号に応答して前記制御処理を実行し、所定の時間間隔での音声データの復号化処理が完了したときは、復号化完了を示す割込信号を制御回路71に出力する。
音声出力部70は、制御回路71と、バッファメモリ72と、D/A変換器73と、音声信号増幅器74と、スピーカ75とを備えて構成される。バッファメモリ72は、バッファメモリ57から出力される音声データを一時的に格納した後、D/A変換器73に出力する。D/A変換器73は入力される音声データをアナログ音声信号にD/A変換した後、音声信号増幅器74を介してスピーカ75に出力することで、音声信号の音声をスピーカ75から出力する。制御回路71は、音声出力部70内のバッファメモリ72及びD/A変換器73の動作を制御するとともに、制御回路51と通信を行い、特に、制御回路41からの取り込み完了を示す割込信号に応答して前記制御処理を実行する。
図3は図1のワイヤレスマイクロホン装置100及び図2の無線受信装置200で用いる音声信号データを伝送する信号フォーマットの一例を示す図である。本実施形態では、上述のように、例えば非同期無線伝送方式であるDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)通信方式を用いた音声信号伝送方法を用いている。
DECT通信方式は、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDD(Time Division Duplex)/TDMA(Time Division Multiple Access)を用いた自立分散型無線アクセスシステムを構成し、本実施形態では、子機であるワイヤレスマイクロホン装置100と、親機である無線受信装置200とにより1つのワイヤレスマイクロホンシステムを構成する。以下、タイムスロットを「スロット」と略記する。無線受信装置200と、ワイヤレスマイクロホン装置100との間では、1フレーム期間毎に、通信規格に従って定まる既定数(例えば、n個)のスロットを用いて無線信号が送受信される。通信規格がDECT通信方式である場合、1フレーム期間が10msに対応し、例えばn=24スロット(つまり、ダウンリンク用に12スロット、アップリンク用に12スロット)で構成される。
DECT通信方式を用いた無線通信(以下、「DECT通信」という)では、一般的に、ダウンリンク用のスロットS0~スロットS11は、無線受信装置200からワイヤレスマイクロホン装置100への通信に使用される。アップリンク用のスロットS12~スロットS23は、ワイヤレスマイクロホン装置100から無線受信装置200への通信に使用される。無線受信装置200とワイヤレスマイクロホン装置100との間の通信では、スロットS0とスロットS12、スロットS1とスロットS13などのように、1/2周期に対応する5ms離れた位置関係にあるスロットを組み合わせて(ペアスロットで)使用される。このペアスロットは、1つのチャネル(例えば、制御情報を送受信するための制御チャネル、音声信号を送受信するための通信チャネル)を構成する。
また、無線受信装置200からワイヤレスマイクロホン装置100へ送信が行われる12スロット中、少なくとも1つのスロット(例えばスロットS0)は、無線受信装置200からワイヤレスマイクロホン装置100への制御情報が含まれた制御信号を送るための制御スロットとされる。制御信号は、1フレーム期間を構成する既定数のスロットのうち1つのスロットを用いて、無線受信装置200からそれぞれのワイヤレスマイクロホン装置100に送信される。なお、無線受信装置200からワイヤレスマイクロホン装置100への制御信号の送信中に電波干渉が発生した場合、空きスロット(言い換えると、未使用のスロット)を制御スロットとして使用してもよい。
図3において、例えば、スロットS0で電波干渉等が発生した場合、無線受信装置200は、制御スロットをスロットS0から他の空いているスロット(例えば、後述する切替用のスロット)に切り替えて使用してもよい。これと連動して、制御スロットに対する応答スロット(つまり、制御スロットに対する応答に用いられ、ワイヤレスマイクロホン装置100から無線受信装置200への送信に使用されるスロット)は、スロットS12から他の空いているスロット(例えば、切替用のスロット)に変更される。このように、無線受信装置200は、DECT通信の1フレーム期間毎に、制御チャネルや通信チャネルとして使用するスロットを、無線受信装置200とワイヤレスマイクロホン装置100との間の電波状況等に応じて動的に決定する。例えば、コードレスフォン等の機器では、前半のスロットS0~S11では、無線受信装置200が送信側であり、ワイヤレスマイクロホン装置100が受信側であり、また、後半のスロットS12~S23では無線受信装置200が受信側であり、ワイヤレスマイクロホン装置100が送信側である。
一方、本実施形態に係るワイヤレスマイクロホンシステムでは、無線受信装置200は、ワイヤレスマイクロホン装置100から送信される音声信号を受信する。また、無線受信装置200は、ワイヤレスマイクロホン装置100に対して1フレーム期間中に1回、制御信号を送信すればよい。従って、本実施形態では、前半のスロットS0~S11を、ワイヤレスマイクロホン装置100が送信側となるアップリンク用のスロット(通信スロット)として使用できるように、無線受信装置200は、スロットS0~S11を動的に決める。
例えば、無線受信装置200は、1フレーム期間内のスロットS0を、制御信号を送るための制御チャネルとして決め、この制御チャネルを通じて制御信号をワイヤレスマイクロホン装置100に送信する。制御信号に含まれる制御情報には、例えばシステム情報、スロット情報、キャリア情報である。具体的には、制御情報は、例えば、キャリアかつスロットを用いた通信相手であるワイヤレスマイクロホン装置100の識別情報とそのキャリアやスロットの識別情報、各スロットのビジー状態、使用可能な空きスロットの指定、接続されているマイク子機の数、親機の無線エラー状況、無線干渉によるスロット切り換え等の情報が含まれる。
DECT通信の1フレームを構成するそれぞれのスロットは、416.67μs(=1
0ms/24)の時間幅で規定され、具体的には、図3に示すように、「同期信号フィールド」と、制御ビットフィールドである「Aフィールド」と、データビットフィールドである「Bフィールド」と、CRCフィールドなどの「X/Zフィールド」と、ガードスペースとから構成される。「同期信号フィールド」は、ビット同期を取るためのデータ列とスロットの同期を取るためのデータ列とから構成される固定データを含む。「Aフィールド」は、上述した制御信号を含む。制御信号に含まれる制御情報の量が多くなる場合、例えば制御ビットフィールドだけではなく、データビットフィールドの領域の一部を使用してもよい。「X/Zフィールド」は、制御ビットフィールドのデータ列に基づいて算出されたCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)符号を含み、制御ビットフィールドの伝送誤り検出に用いられる。データビットフィールドは音声通信に用いられる。
図4は図2の無線受信装置200における音声信号電圧において信号波形の類似箇所を検出する方法を示す波形図である。
本実施形態に係るワイヤレスマイクロホンシステムにおいて、無線受信装置200におけるエラー発生時に過去の音声データを活用する。活用する際には人間の肉声に多く含まれる周波数以下の波形に着目するために、例えばカットオフ周波数が7kHzのローパスフィルタを用いて低域通過フィルタリングし、正常音声信号の各音声ブロック(例えば2.5msの1サブフレームであり、ここで、4サブフレームで1フレームを構成する)の最終部における特定周波数以下のベクトル(図4に示す、所定の単位時間(例えば、1/7000s)当たりの音声信号電圧の変化量をいう)に基づき、過去の音声データの類似個所(ベクトルが示す音声信号電圧から例えばプラス5ないし8レベル、マイナス5ないし8レベルの間の範囲にある箇所)を特定し、高周波部分を含む音声データの振幅を揃えて、過去の音声データの音声信号を現在の音声データに接続する。エラー受信からの正常復帰処理では、過去の音声データの再生と正常音声データとをクロスフェードさせ、違和感なく接続する。
本実施形態では、通信エラー発生時のノイズ及び音抜けを抑制するために、直前の例えば10ms分の音声データを保存しておき、エラー発生時は繰り返し再生して音抜けを回避する。具体的には、前記各音声ブロックの最終部の音声信号の絶対値及びベクトルを保持し、直前10ms分の音声データから接続可能個所を選定し、選定した補完音声データを用いて、エラー発生時は接続復帰まで補完する。
以下、無線受信装置200における音声データの受信処理について、図5~図10の制御処理フローを用いて詳細説明する。
図5は図2の無線受信装置200のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)部50によって実行される正常受信処理を示すフローチャートである。
図5のステップS1において、入力される音声データを復号化し、ステップS2で「音声サンプルの保存及びベクトル演算処理」(図6)を実行した後、ステップS3で、音声データの音声サンプルを出力し、ステップS1に戻る。
図6は図5のサブルーチンである、音声サンプルの保存及びベクトル演算処理(S2)を示すフローチャートである。
図6のステップS11において、音声サンプルをデータメモリ55に保存し、ステップS12で「音声サンプルのベクトル演算処理」(図7)を実行した後、ステップS13で保存された音声サンプルを所定の受信単位でブロック化し、ステップS14において、4ブロック分毎に音声サンプルを保存して元のルーチンに戻る。
図7は図6のサブルーチンである、音声サンプルのベクトル演算処理(S12)を示すフローチャートである。
図7のステップS21において、音声サンプルに対して例えばカットオフ周波数が7kHzである低域通過フィルタリングを行い、ステップS22で所定のベクトル演算単位で音声サンプルのベクトルを演算し、ステップS23で、「音声サンプルのベクトル保存及び補完音声データ検索設定処理」(図8)を実行した後、ステップS24で音声サンプルのベクトルを4ブロック分データメモリ61に保存し、元のルーチンに戻る。
図8は図7のサブルーチンである、音声サンプルのベクトル保存及び補完音声データ検索設定処理(S23)を示すフローチャートである。
図8のステップS31において、保存された音声サンプルのベクトルについて最新のベクトルに対して類似する類似ベクトルを検索し、ステップS32で検索された類似ベクトルに対応して近似する近似音声データを検索する。次いで、ステップS33において、近似音声データの振幅と、最新のベクトルの音声データの振幅とが一致するように1音声ブロック分の近似音声データの振幅を調整した後、ステップS34において、調整された1音声ブロック分の近似音声データを補完音声データに設定してデータメモリ63に保存し、元のルーチンに戻る。
図9は図2の無線受信装置200のDSP部50によって実行されるエラー受信処理を示すフローチャートである。
図9のステップS41において、入力される音声データに代えて補完音声データの音声サンプルを、前記格納された補完音声データを、代替前の音声データの振幅と、低域通過フィルタリングされていない全帯域の信号電圧で実質的に一致するように出力する。次いで、ステップS42において、前記ステップS21~S24の処理を実行した後、ステップS43において、エラー受信が解消して正常受信になったか否かが判断され、NOのときはステップS41に戻る一方、YESのときはステップS44に進む。ステップS44では、エラー受信回復処理(図10)を実行する。
図10は図9のサブルーチンである、エラー受信回復処理を示すフローチャートである。
図10のステップS51において、補完音声データの音声ブロックを減衰させ、ステップS52において、減衰させた補完音声データの音声ブロックをフェードアウトし正常受信の音声データの音声ブロックをフェードインさせる。次いで、ステップS53において、補完音声データの音声ブロックがゼロになったか否かが判断され、NOのときはステップS51に戻る一方、YESのときはステップS54に進む。ステップS54では、図5の正常受信処理に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、ワイヤレスマイクロホン装置100から送信される音声信号の音声データを含む伝送信号を受信する無線受信装置200において、受信された伝送信号の音声データを所定の時間に対応する複数の音声ブロック分の音声データを格納する(図6のS11)(データメモリ55と、格納した各音声ブロックの音声データの最終部において、所定の単位時間当たりの変化量を演算し、演算された単位時間当たりの変化量が所定の範囲にある類似箇所の音声データを検索して補完音声データとして第2の記憶部に格納する(図7~図8)補完処理部60と、ワイヤレスマイクロホン装置100から送信される音声信号の音声データをエラー受信したときに、受信した音声データに代えて、格納された補完音声データを代替前の音声データの振幅と実質的に一致するように出力する(図9のS41)DSP部50の制御回路51とを備える。従って、無線受信装置200で音声の途切れがあっても、ほとんど聴覚上の違和感なく音声を再生することができる。
また、DSP部50の制御回路51は、前記エラー受信が回復したときは、出力する補完音声データを減衰させてフェードアウトし、正常受信された音声データをフェードインさせるように音声データを出力するエラー受信回復処理を実行する(図10のS51~S52)。従って、無線受信装置200で音声の途切れがあっても、さらにほとんど聴覚上の違和感なく音声を再生することができる。
さらに、DSP部50の制御回路51は、前記格納した補完音声データの音声ブロックがゼロになるまで、前記エラー受信回復処理を実行した後、正常受信処理に戻る(図10のS53~S54)。これにより、エラー受信回復後に、正常受信に戻すことができる。
(変形例)
以上の実施形態では、オアゲート回路56は、補完音声データの音声ブロックを減衰させ、減衰させた補完音声データの音声ブロックをフェードアウトし正常受信の音声データの音声ブロックをフェードインさせるように、信号データの論理和処理を実行している。しかし、本開示はこれに限らず、特に、フェードアウト及びフェードインすることなく、補完音声データの音声ブロックに代えて、回復した音声データの音声ブロックを再生するように構成してもよい。
以上実施形態では、図7の音声サンプルのベクトル演算処理において、低域通過フィルタリングを実行しているが、本開示はこれに限らず、音声サンプルの全周波数全体に特徴を有するときは、低域通過フィルタリングを実行しなくてもよい。
以上の実施形態では、例えばDECT通信方式である無線通信方式を用いているが、本開示はこれに限らず、他の無線通信方式を用いてもよい。
以上の実施形態では、無線信号である伝送信号を用いて通信する無線通信方法に適用しているが、本開示はこれに限らず、光ファイバケーブル又は同軸ケーブルなどの、有線信号である伝送信号を用いて通信する有線通信方法にも適用することができ、音声信号伝送システム等に適用してもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
従って、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
以上詳述したように、本開示によれば、音声信号受信装置で音声の途切れがあっても、ほとんど聴覚上の違和感なく音声を再生することができる音声信号受信装置と、前記音声信号受信装置を備えた音声信号伝送システムを提供することができる。本開示の音声信号受信装置は、例えばワイヤレスマイクロホン装置、テレビジョン装置などのオーディオ装置、パーソナルコンピュータから送信される音声データを含む信号を受信する受信装置、及び当該受信装置を用いた音声信号伝送システムに適用することができる。
10 音声入力部
11 制御回路
12 マイクロホン
13 音声信号増幅器
14 A/D変換器
15 バッファメモリ
20 DSP部
21 制御回路
22 バッファメモリ
23 符号化処理部
24 バッファメモリ
30 無線通信部
31 制御回路
32 バッファメモリ
33 無線通信回路
34 アンテナ
40 無線通信部
41 制御回路
42 アンテナ
43 無線通信回路
44 バッファメモリ
50 DSP部
51 制御回路
52 バッファメモリ
53 復号化処理部
54 復号化演算部
55 データメモリ
56 オアゲート回路
57 バッファメモリ
60 補完処理部
61 データメモリ
62 補完演算部
63 データメモリ
70 音声出力部
71 制御回路
72 バッファメモリ
73 D/A変換器
74 音声信号増幅器
75 スピーカ
100 ワイヤレスマイクロホン装置
200 無線受信装置

Claims (6)

  1. 音声信号送信装置から送信される音声信号の音声データを含む伝送信号を受信する音声信号受信装置であって、
    受信された伝送信号の音声データを所定の時間に対応する複数の音声ブロック分の音声データを格納する第1の記憶部と、
    前記格納した各音声ブロックの音声データの最終部において、所定の単位時間当たりの変化量を演算し、前記演算された単位時間当たりの変化量が所定の範囲にある類似箇所の音声データを検索して補完音声データとして第2の記憶部に格納する補完処理部と、
    前記音声信号送信装置から送信される音声信号の音声データをエラー受信したときに、前記受信した音声データに代えて、前記格納された補完音声データを代替前の音声データの振幅と実質的に一致するように出力する制御部と、
    を備える音声信号受信装置。
  2. 前記制御部は、前記エラー受信が回復したときは、出力する補完音声データを減衰させてフェードアウトし、正常受信された音声データをフェードインさせるように音声データを出力するエラー受信回復処理を実行する、
    請求項1に記載の音声信号受信装置。
  3. 前記制御部は、前記格納した補完音声データの音声ブロックがゼロになるまで、前記エラー受信回復処理を実行した後、正常受信処理に戻る、
    請求項2に記載の音声信号受信装置。
  4. 前記音声信号受信装置は、複数のサブフレームからなるフレーム単位で音声データを受信し、
    前記各音声ブロックは、前記各サブフレームに対応する、
    請求項1~3のうちのいずれか1つに記載の音声信号受信装置。
  5. 音声信号の音声データを含む伝送信号を送信する音声信号送信装置と、
    請求項1~4のうちのいずれか1つに記載の音声信号受信装置とを備える、
    音声信号伝送システム。
  6. 前記伝送信号は無線信号である、
    請求項5に記載の音声信号伝送システム。
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