JP4045057B2 - 部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路 - Google Patents

部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路に関し、部分再送制御と誤り訂正符号を用いたディジタル移動体通信システムにおける受信特性を改善した部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信システムでは一般に電波の伝播はマルチパスとなり、移動局の走行に伴ない、電界強度レベルが極端に増減するフェージングを受ける。このフェージングによる受信レベルの急激な落ち込みや、波形の歪みが誤り率の悪化の原因となり高品質な通信を妨げている。
特にディジタル移動体通信システムにおいて、この誤り率の増加による1ビットの誤りがその誤ったデータを含むブロック全体の誤りとなり、データ伝送効率の悪化につながることから大きな問題となっている。
このフェージングを改善するため、統計的にフェージングが独立となる複数のパスを設け、これらのパスを経由した信号を合成するダイバーシチ技術やデータに冗長性を持たせて誤りを訂正、或いは検出する誤り制御符号の利用、又、誤りが検出された時、複数回データを送信する自動再送要求方式などの各種技術が実用化されシステムに実装されている。
【0003】
図4は従来のディジタル移動体通信システムの構成を示す一例であり、(a)に基地局装置を、(b)に対向する移動局装置を示す。
又、図4の符号には、基地局装置側にaを、移動局装置側にbを付してある。
基地局装置及び移動局装置共に送信側は、マイク1a、1bと、音声をディジタル化する音声符号化回路2a、2bと、無線パケットに分割する無線パケット分割回路3a、3bと、メモリ4a、4bと、誤り検出符号を付加する誤り検出符号化回路5a、5bと、誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化回路6a、6bと、変調器7a、7bと、送信機8a、8bと、送信アンテナ9a、9bとにより構成する。
一方、受信側は、受信アンテナ10a、10bと、受信機11a、11bと、復調器12a、12bと、誤り訂正符号を用いた復号を行う誤り訂正符号化回路13a、13bと、誤り検出を行う誤り検出符号化回路14a、14bと、ユーザパケットの作成を行う無線パケット合成回路15a、15bと、メモリ16a、16bと、アナログ信号に変換する音声復号回路17a、17bと、スピーカ18a、18bと、再送要求パケットを作成する再送制御回路19a、19bとにより構成する。
【0004】
図4の動作を基地局装置から移動局装置にディジタルデータを送信する場合の動作により説明すると、基地局装置の送信側において、音声などのアナログ信号は、マイク1aにより電気信号に変換した後、音声符号化回路2aによりディジタルデータに変換する。変換したディジタルデータは、無線パケット分割回路3aにより送信一回毎の送信データ単位である無線パケットに分割し一時メモリ4aに記憶する。
送信タイミングがくると無線パケット分割回路3aはメモリ4aより送信一回分のデータを取り出し、それにパケットを合成するのに必要となるヘッダを付加した後、誤り検出符号化回路5aで誤り検出符号を付加し、更に誤り訂正符号化回路6aで誤り訂正符号を付加して、変調器7aにより変調を行い、送信機8aにより所望の周波数に変換した後、アンテナ9aより出力する。
【0005】
アンテナ9aより出力した信号は、自由空間を伝播して対向する移動局装置のアンテナ10bより入力し、受信機11bにて所望の周波数に変換した後、復調器12bによりアナログ信号からディジタル信号に復調する。その後、誤り訂正符号化回路13bにおいて誤り訂正符号を用いた復号を行い、誤り検出符号化回路14bにて誤り検出符号による誤りの検出を行う。ここで誤りを検出しない場合、その受信データは無線パケット合成回路15bに送り、メモリ16bに一時的に転送する。その後、無線パケット合成回路15bにおいて、無線パケットのヘッダを監視し、最後の無線パケットが到着するまで受信データをメモリ16bに一時的に転送することを繰り返す。
パケット合成のための無線パケットヘッダが全て揃った場合は、無線パケット合成回路15bによりヘッダに従ってデータの合成を行い、ユーザパケットの作成を行う。このユーザパケットを音声復号回路17bに入力し、音声復号回路17bにおいてアナログ信号に変換しスピーカ18bを介して出力する。
【0006】
仮に、誤り検出符号により誤り検出符号化回路14bでデータに誤りを検出した場合、無線パケット合成回路15bには全てのヘッダが揃わないことを検出し、未到達の無線パケットを到達した無線パケットヘッダの順番から割り出し、再度送信してもらうための再送要求パケットを送信側に送る準備を行う。このため、再送制御回路19bは、未到達の無線パケットの番号を内蔵した再送要求パケットを作成し、無線パケット分割回路3bに送出する。
無線パケット分割回路3bでは送出されてきた再送要求パケットを、通常のディジタル化した音声データと同様に、送信データ単位である無線パケットに分割し、一旦メモリ4bに格納する。
その後、送信タイミングがくると、無線パケット分割回路3bはメモリ4bより送信一回分のデータを取り出し、それにパケットを合成するのに必要となるヘッダを付加した後、誤り検出符号化回路5bにおいて誤り検出符号を付加し、更に誤り訂正符号化回路6bにて誤り訂正符号を付加して、変調器7bにより変調を行い、送信機8bにおいて周波数変換した後、アンテナ9bより出力する。
【0007】
アンテナ9bより出力した信号は、自由空間を伝播し対向する基地局装置のアンテナ10aより入力し、受信機11aにおいて周波数変換する。周波数変換した信号は、復調器12aにより復調した後、誤り訂正符号化回路13aにおいて誤り訂正符号を用いた復号を行い、その後、誤り検出符号化回路14aで誤り検出符号により誤りの検出を行う。ここで、誤りを検出しない場合、その受信データは無線パケット合成回路15aに送出し、メモリ16aに一時的に転送する。
パケット合成のための無線パケットヘッダが全て揃った場合には、無線パケット合成回路15aによりヘッダに従ってデータの合成を行い、ユーザパケットの作成を行う。
【0008】
ここで、ユーザパケットが再送要求パケットである場合、再送制御回路19aは、再送要求パケットが要求するパケットを準備するため、無線パケット分割回路3aに通知し無線パケット分割回路3aがメモリ4aより所定のパケットを取り出す準備をすると共に、再送制御回路19aでは、再送要求に従ったデータを出力する旨を示すデータの作成を行う。このデータを無線パケット分割回路3aに出力すると、以下前述したユーザパケットと同様な方法で無線パケットを出力する。一方、移動局装置の受信側にて同様な方法で受信した無線パケットは、無線パケット合成回路15bにおいて、パケット合成のための無線パケットヘッダが全て揃った場合は、無線パケット合成回路15bによりヘッダに従ってデータの合成を行い、ユーザパケットの作成を行う。ここで、ユーザパケットが部分再送データである場合は、データの最初にある、部分再送した無線パケット番号より部分再送データを取り出し、メモリ16bに蓄えられていた歯抜けの無線パケットデータと組み合わせることにより、ユーザパケットデータを構築する。
ここで、更に部分再送データに対して誤り検出回路で誤りを検出した場合は、上述の処理と同様な処理を行い、更に無線パケットデータの部分再送を基地局装置側に要求し、無線パケットデータが全て揃うまでこれを繰り返す。
以上のようにして、ユーザパケットの構成を確立する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年のディジタル移動体通信システムの発展に伴い、更に高度な耐フェージング技術を必要としており、それらの技術をいかに実現するかが問題となっている。
しかしながら、上述したような方法では、弱電界やフェージングの影響が大きい場合、無線パケットの誤り率が大きくなり、何度無線パケットを送出してもパケットエラーが発生し、無線パケットの再送回数の増加により回線の使用効率が低下するという問題が生じていた。
本発明は上述した如き従来の部分再送制御と誤り訂正及び誤り検出機能を持つ通信機器が有する欠点を除去するためになされたものであって、誤り訂正能力を改善した部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路は、
受信のためのアンテナと、受信した電波信号を復調器で処理できる周波数に変換する受信機と、受信機が出力するアナログ信号をディジタル信号に変換する復調器と、復調器からのユーザパケットデータを構成する複数の無線パケットデータを蓄積するメモリと、復調器から出力される無線パケットデータと前記メモリに蓄えられている無線パケットデータを合成するデータ合成回路と、それをもとに軟判定復号を行う誤り訂正符号化回路と、誤り検出符号に従い誤り検出処理を行う誤り検出符号化回路と、データ中の無線パケットデータの位置情報から複数の無線パケットをユーザパケットに合成する無線パケット合成回路と、ユーザパケットであるディジタルデータをアナログ信号に変換する変換回路と、前記無線パケット合成回路において誤り検出により無線パケットの抜けを検出した場合に未到達となった無線パケットの部分再送要求を行う再送制御回路と、を具備する受信側と、
ユーザパケットの分解や無線パケットデータの位置関係を示すヘッダの付加を行う無線パケット分割回路と、誤り検出用の誤り検出符号を付加する誤り検出符号化回路と、誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化回路と、ディジタルデータをアナログデータに変換する変調器と、該アナログ信号を所定の周波数に周波数変換する送信機と、該送信信号を出力する送信用アンテナと、を具備する送信側と、を有し、
前記送信側は、前記再送制御回路より通知された部分再送要求を基地局へ送信し、
基地局は、部分再送する無線パケットのヘッダ番号を羅列したデータと、要求されて部分再送する無線パケットデータと、をユーザパケットに見立てたヘッダを付加して再送し、前記受信側は、受信したデータが前記羅列データと判断すると、そのヘッダより次にくる無線パケットデータと前記未到達となった無線パケットデータのヘッダの差分を計算し、前記メモリに記憶された無線パケットデータと現在送られてきた無線パケットデータを合成して消失データを作成する、ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明の実施例を示す前に、本発明に係る周辺技術について説明する。
最初に誤り訂正符号化回路であるが、ここで用いられる誤り訂正符号とは、情報データと呼ばれる送信希望のデータに、検出符号と呼ばれるある一定の規則に基づいたデータを付加し冗長性を増した上で送信し、受信側で情報データと検出符号より誤った箇所と、その誤り値を推定し、その誤り値と受信データの差分を取ることにより誤りの訂正を行う符号である。この誤り訂正符号は検出符号を作成する際、線形性を保つような規則に基づき作成する。
又、誤り訂正符号は誤り訂正する際に、誤った箇所とその誤り値を推定し訂正を行うが、誤った箇所が明確となっている場合、誤り値の推定だけを行えばよいため、誤り訂正能力が上がるという特性を持つ。これは、例えば受信データが0か1か判別つかないような時のことをさし、このような受信データを取り扱う時のことを消失復号と呼ぶ。以上のように消失復号を行った場合、誤り訂正能力はそれを行わない場合に比べ向上する。
【0012】
次に、時間ダイバーシチ技術について説明すれば、これは同じデータを複数回送信することにより、データの誤りを減らす技術である。従来方式の場合、データ部分は同じであってもヘッダ部分が異なるため、その両者を情報データとして検出符号を付加する誤り訂正符号及び誤り検出符号の検出符号部分は全く異なってしまい、その結果、選択ダイバーシチと呼ばれる方式しか用いることが出来ない。一般にダイバーシチには選択ダイバーシチの他に合成ダイバーシチも知られており、これは複数回受信したデータを合成し新たな受信データを作成する方式である。この方式の方が選択ダイバーシチより受信特性が優れていることが一般的に知られている。
【0013】
次に、部分再送制御について説明する。図2は、本発明に係る部分再送制御の一実施例を示すブロック図である。部分再送制御とは、図2に示すように任意の長さのユーザパケットを無線パケット分割回路において所定長の無線パケットに分割した後、夫々のパケットに分割した順番を示すヘッダを付加し送出する。送信先で誤りなどにより再生されない無線パケットが生じた場合、その前後の無線パケットのヘッダより未到達となった無線パケットを割り出し、送信側に部分再送要求信号を通知する。送信側では通知された部分再送要求信号に従い、部分再送する無線パケットのヘッダ番号を羅列したデータと、要求されたデータにヘッダを付加し再送する。尚、再送要求されたデータは、失敗した時と同じデータを送るため、ヘッダ番号を羅列したデータ数が無線パケットのデータ長より短い場合には、NULLデータを挿入し補正を行う。夫々のデータには再送データをユーザパケットに見立てたヘッダを付加し送信する。
従って、受信側では、全てのパケットデータを集めてから無線パケットを合成し、ユーザパケットのデータを解析しなくとも、部分再送制御データに関してはヘッダ番号を羅列したデータを含んだ無線パケットを受信した時点で解析できれば、その後の無線パケットがどのようなデータであるかが判別できる。
【0014】
以上述べた周辺技術に基づき、以下に本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明に係るディジタル移動体通信システムの構成を示す一実施例であり、(a)に基地局装置を、(b)に対向する移動局装置を示す。
又、図1の符号には、基地局装置側にaを、移動局装置側にbを付してある。
基地局装置及び移動局装置共に送信側は、マイク1a、1bと、音声をディジタル化する音声符号化回路2a、2bと、無線パケットに分割する無線パケット分割回路3a、3bと、メモリ4a、4bと、誤り検出符号を付加する誤り検出符号化回路5a、5bと、誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化回路6a、6bと、変調器7a、7bと、送信機8a、8bと、送信アンテナ9a、9bとにより構成する。
一方、受信側は、受信アンテナ10a、10bと、受信機11a、11bと、復調器12a、12bと、誤り訂正符号を用いた復号を行う誤り訂正符号化回路13a、13bと、誤り検出を行う誤り検出符号化回路14a、14bと、ユーザパケットの作成を行う無線パケット合成回路15a、15bと、メモリ16a、16bと、アナログ信号に変換する音声復号回路17a、17bと、スピーカ18a、18bと、再送要求パケットを作成する再送制御回路19a、19bと、差分符号を生成しデータの補正を加えるデータ合成回路20a、20bと、メモリ21a、21bとにより構成する。
【0015】
図1の動作を基地局装置から移動局装置にディジタルデータを送信する場合の動作により説明すると、基地局装置の送信側において、音声などのアナログ信号は、マイク1aにより電気信号に変換した後、音声符号化回路2aによりディジタルデータに変換する。変換したディジタルデータは、無線パケット分割回路3aにより送信一回毎の送信データ単位である無線パケットに分割し一時メモリ4aに記憶する。
送信タイミングがくると無線パケット分割回路3aはメモリ4aより送信一回分のデータを取り出し、それにパケットを合成するのに必要となるヘッダを付加した後、誤り検出符号化回路5aで誤り検出符号を付加し、更に誤り訂正符号化回路6aで誤り訂正符号を付加して、変調器7aにより変調を行い、送信機8aにより所望の周波数に変換した後、アンテナ9aより出力する。
【0016】
アンテナ9aより出力した信号は、自由空間を伝播して対向する移動局装置のアンテナ10bより入力すると、所望の周波数に変換する受信機11bを介して復調器12に入力しアナログ信号をディジタル信号に変換した後、データ合成回路20bに送出し蓄積すると同時に、誤り訂正符号化回路13bで誤り訂正符号を用いた復号を行い、その後、誤り検出符号化回路14bで誤り検出符号により誤りの検出を行う。ここで誤りが検出されない場合、データ合成回路20bでその無線パケットに関するデータを破棄し、その受信データは無線パケット合成回路15bに送出し、更に、メモリ16bに一時的に転送する。それと同時に無線パケット合成回路15bでは再送要求データかどうかのチェックを行う。ここで通常のデータの場合は以下のような通常処理となる。
無線パケット合成回路15bにおいて、無線パケットのヘッダを監視し、最後の無線パケットが到着するまで、受信データをメモリ16bに一時的に転送することを繰り返す。そこで、パケット合成のための無線パケットヘッダが全て揃った場合には、無線パケット合成回路15bによりヘッダに従ってデータの合成を行い、ユーザパケットの作成を行う。このユーザパケットを音声復号回路17bに出力し、音声復号回路17bではアナログ信号に変換しスピーカ18bに送出する。
【0017】
もし、誤り検出符号により誤り検出符号化回路14bでデータに誤りを検出した場合、無線パケット合成回路15bには全てのヘッダが揃わなくなる。この場合には、従来技術と同様に、再送要求パケットの送信を行う。送信側では再送要求パケットをもとに、従来技術と同様にデータの再送を行う。再送されるべきデータは、無線パケット分割回路3aにおいて、通常のディジタル化した音声データと同様に、送信一回当たりの送信データ単位である無線パケットに分解し、一旦メモリ4aに格納する。
その後の送信タイミングにおいて、無線パケット分割回路3aは、メモリ4aより送信一回分のデータを取出し、それにパケットを合成するために必要となるヘッダを付加する。更に、誤り検出符号化回路5aで誤り検出符号を付加し、誤り訂正符号化回路6aで誤り訂正符号を付加して、変調器7aにより変調を行い、送信機8aにおいて周波数変換した後、アンテナ9aより出力する。
【0018】
アンテナ9aより出力した信号は、自由空間を伝播して対向する移動局装置のアンテナ10bより入力すると、所望の周波数に変換する受信機11bを介して復調器12に入力し復調する。更に、データ合成回路20bに入力しメモリ21bに記憶すると同時に、誤り訂正符号化回路13bにより誤り訂正符号を用いた復号を行い、その後、誤り検出符号化回路14bに入力して誤り検出符号により誤りの検出を行う。ここで、誤りを検出しない場合、その受信データは無線パケット合成回路15bに送り、更にメモリ16bに一時的に転送する。この時無線パケット合成回路15bでは、部分再送制御の再送項目の羅列データであるか否かの判断を行い、そうである場合には、そのヘッダより次にくる無線パケットデータと以前再現できなかった無線パケットデータのヘッダの差分を計算し、データ合成部20bに出力する。
データ合成回路20bではヘッダの差分に対し、差分誤り訂正符号と差分誤り検出符号を生成し、メモリ21bに蓄えてあった以前の無線パケットデータに加算し、補正を加える。
【0019】
次の無線パケットデータが復調器12bから復調されると誤り訂正符号化回路13bにおいて誤り訂正符号を用いて復号し、誤り検出符号化回路14bで誤り検出すると同時に、データ合成回路20bでは補正を加えた以前の無線パケットデータと現在送られてきた無線パケットデータとの合成を行い消失データを作成する。誤り検出符号化回路14bで誤りを検出し無線パケットデータが再現できない場合、データ合成回路20bにて合成した消失データを誤り訂正符号化回路13bに入力して誤り訂正符号を用いて復号し、誤り検出符号化回路14bにおいて誤り検出符号を用いて誤りの検出を行う。
【0020】
図3は、本発明に係るディジタル移動体通信システムの動作の流れを示すフローチャート図である。同図を、送信側から受信側にデータを送出し受信する場合について説明すると、先ず、送信側において、音声などのアナログ信号はマイクから入力し(ステップS1)、音声符号化回路によりディジタル化して(ステップS2)、送信データ単位である無線パケットに分割しメモリに記憶する(ステップS3、S4)。次に、無線パケットの送信タイミングになると(ステップS5)、メモリから送信一回分のデータを取出し、パケット合成に必要なヘッダを付加する(ステップS6)。その後、誤り検出符号(ステップS7)及び誤り訂正符号(ステップS8)を夫々付加した後、変調、周波数変換を経てアンテナより出力する(ステップS9)。更に、以上のような動作をデータの送信が終了するまで継続する(ステップS10)。自由空間を伝播した電波は受信側において、受信アンテナより入力し、周波数変換(ステップS11)、復調を経てディジタルデータに受信処理され(ステップS12)、誤り訂正符号を用いた復号を行う(ステップS13)。次に、誤り検出符号により誤りの検出を行い(ステップS14)、検出されない場合は、部分再送データの検出を行う(ステップS15)。ここでも検出されない場合は、無線パケットを最終の無線パケットが到着するまで繰り返しメモリに記憶する(ステップS16)(ステップS17)。最終の無線パケットが到着すると、無線パケットのヘッダに従って無線パケットデータの合成を行い、ユーザパケットの作成を行う(ステップS18)。その後、ディジタルデータをアナログ信号に変換し(ステップS19)、スピーカから出力する(ステップS20)。
【0021】
一方、受信側において、誤り検出符号を用いた誤り検出において誤りを検出した場合は(ステップS14)、最終無線パケットが到着したことを確認した後(ステップS21)、再送要求パケットを作成し(ステップS22)、通常のパケット送信処理を行い(ステップS23)、変調、周波数変換を経て(ステップS24)アンテナより出力する。自由空間を伝播した電波は送信側において、受信アンテナより入力し、周波数変換、復調を経て(ステップS25)通常のパケット受信処理を行う(ステップS26)。無線パケットの合成を行う際に再送要求パケットを検出すると(ステップS27)、再送制御を行い再送データを作成し(ステップS28)、無線パケットの分解を行う(ステップS3)。
【0022】
次に、受信側において、部分再送データを検出すると(ステップS15)、新しく送られてきた無線パケットデータと以前再現できなかった無線パケットデータとのヘッダの差分を計算し(ステップS30)、ヘッダの差分に対して差分誤り訂正符号(ステップS31)と差分誤り検出符号(ステップS32)とを生成し、以前の無線パケットデータに加算し補正を加える(ステップS33)。補正を加えた以前の無線パケットデータと現在送られてきた無線パケットデータを合成して消失データを作成する(ステップS34)。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上述したように、2度目の合成データは時間的な合成ダイバーシチになるためより誤り訂正能力が向上し、無線パケットデータの再現できる確立が高くなる。そこで、再送制御による無線パケットデータの再現率を上げることが可能となりシステムの運用において大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル移動体通信システムの構成を示す一実施例である。
【図2】本発明に係る部分再送制御の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るディジタル移動体通信システムの動作の流れを示すフローチャート図である。
【図4】従来のディジタル移動体通信システムの構成を示す一例である。
【符号の説明】
1a、1b・・マイク
2a、2b・・音声符号化回路
3a、3b・・無線パケット分割回路
4a、4b・・メモリ
5a、5b・・誤り検出符号化回路
6a、6b・・誤り訂正符号化回路
7a、7b・・変調器
8a、8b・・送信機
9a、9b・・アンテナ
10a、10b・・アンテナ
11a、11b・・受信機
12a、12b・・復調器
13a、13b・・誤り訂正符号化回路
14a、14b・・誤り検出符号化回路
15a、15b・・無線パケット合成回路
16a、16b・・メモリ
17a、17b・・音声復号回路
18a、18b・・スピーカ
19a、19b・・再送制御回路
20a、20b・・データ合成回路
21a、21b・・メモリ

Claims (1)

  1. 受信のためのアンテナと、
    受信した電波信号を復調器で処理できる周波数に変換する受信機と、
    受信機が出力するアナログ信号をディジタル信号に変換する復調器と、
    復調器からのユーザパケットデータを構成する複数の無線パケットデータを蓄積するメモリと、
    復調器から出力される無線パケットデータと前記メモリに蓄えられている無線パケットデータを合成するデータ合成回路と、
    それをもとに軟判定復号を行う誤り訂正符号化回路と、
    誤り検出符号に従い誤り検出処理を行う誤り検出符号化回路と、
    データ中の無線パケットデータの位置情報から複数の無線パケットをユーザパケットに合成する無線パケット合成回路と、
    ユーザパケットであるディジタルデータをアナログ信号に変換する変換回路と、
    前記無線パケット合成回路において誤り検出により無線パケットの抜けを検出した場合に未到達となった無線パケットの部分再送要求を行う再送制御回路と、
    を具備する受信側と、
    ユーザパケットの分解や無線パケットデータの位置関係を示すヘッダの付加を行う無線パケット分割回路と、
    誤り検出用の誤り検出符号を付加する誤り検出符号化回路と、
    誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化回路と、
    ディジタルデータをアナログデータに変換する変調器と、
    該アナログ信号を所定の周波数に周波数変換する送信機と、
    該送信信号を出力する送信用アンテナと、
    を具備する送信側と、を有し、
    前記送信側は、前記再送制御回路より通知された部分再送要求を基地局へ送信し、
    基地局は、部分再送する無線パケットのヘッダ番号を羅列したデータと、要求されて部分再送する無線パケットデータと、をユーザパケットに見立てたヘッダを付加して再送し、
    前記受信側は、受信したデータが前記羅列データと判断すると、そのヘッダより次にくる無線パケットデータと前記未到達となった無線パケットデータのヘッダの差分を計算し、前記メモリに記憶された無線パケットデータと現在送られてきた無線パケットデータを合成して消失データを作成する、
    ことを特徴とする部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路。
JP32479299A 1999-11-16 1999-11-16 部分再送データを用いた時間ダイバーシチ回路 Expired - Lifetime JP4045057B2 (ja)

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