JP2003018129A - 音声通信装置とその符号化モジュール - Google Patents

音声通信装置とその符号化モジュール

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JP2003018129A
JP2003018129A JP2001203651A JP2001203651A JP2003018129A JP 2003018129 A JP2003018129 A JP 2003018129A JP 2001203651 A JP2001203651 A JP 2001203651A JP 2001203651 A JP2001203651 A JP 2001203651A JP 2003018129 A JP2003018129 A JP 2003018129A
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JP2001203651A
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Takayuki Taniguchi
隆行 谷口
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロプロセッサの処理負荷を増加させる
ことなく音声符号化器および誤り訂正符号化器を安定に
起動させることを可能にする。 【解決手段】 音声符号化方式としてAMR方式を採用
した符号化モジュールにあって、音声符号化部において
符号化器が音声符号化処理を正常に行える状態にあるか
否かを判定して、その判定結果をAMRヘッダのFQI
を利用して誤り訂正符号化部に通知する。誤り符号化部
は、上記判定結果をもとに、音声符号化処理が正常に行
われる状態にあるときには音声符号化部から出力された
圧縮音声データに対しそのAMRヘッダの内容に従い誤
り訂正符号化処理を行い、一方音声符号化処理が正常に
行われる状態にないときには音声符号化部から出力され
た音声圧縮データを無音フレームに置き換えて誤り訂正
符号化処理を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車・
携帯電話システムなどのディジタル音声通信システムで
使用される音声通信装置と、この装置に設けられる符号
化モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信に対するニーズの増大と
通信技術の発達に伴い、携帯電話機などの移動通信端末
が急速に普及している。図7は従来使用されている移動
通信端末の構成の一例を示すものである。
【0003】同図において、マイクロホン1から出力さ
れた話者の送話音声信号は、アナログ/ディジタル(A
/D)変換器2でディジタル信号に変換されたのち、先
ず音声符号化器3に入力される。音声符号化器3では、
上記ディジタル送話音声信号に対し音声信号の冗長成分
を除去して低ビットレートの符号化処理が行われる。そ
して、この音声符号器3で生成された圧縮音声データ
は、続いて誤り訂正符号化器4に入力され、ここで伝送
誤り対策のための誤り訂正符号化処理が行われる。な
お、この誤り訂正符号化の方式としては、例えばCRC
(Cyclic Redundancy Check)を用いた誤り検出のため
の符号化と、畳み込み符号を用いた誤り訂正のための符
号化が用いられる。
【0004】この誤り訂正符号化器4により生成された
送信データは次にインタリーバ5に入力され、ここでイ
ンタリーブ処理される。そして、このインタリーブされ
た送信データは、変調部6でディジタル変調されたのち
無線部7でアップリンク用の無線周波信号に変換される
と共に所定の送信電力レベルに増幅され、しかるのちア
ンテナ8から図示しない基地局へ向け送信される。な
お、ディジタル変調方式には、例えばQPSK(Quadri
phase Phase Shift Keying)方式が使用される。
【0005】これに対し、基地局から送信されたダウン
リンク用の無線周波信号は、アンテナ8で受信されたの
ち無線部7に入力され、ここで低雑音増幅されたのち中
間周波数又はベースバンドの受信信号に変換される。そ
して、この無線部7から出力された受信信号は復調部9
でディジタル復調され、これにより受信データが再生さ
れる。この受信データは、デインタリーバ10でデイン
タリーブ処理されたのち、誤り訂正復号器11に入力さ
れる。誤り訂正復号器11では、上記デインタリーブさ
れた受信データに対しビタビ復号処理とCRC処理が行
われ、これにより符号誤りの誤り訂正および誤り検出が
なされた圧縮音声データが再生される。
【0006】次に、この再生された圧縮音声データは音
声復号器12に入力されて所定の音声復号方式により音
声復号処理され、これによりディジタル受話音声信号が
再生される。そして、このディジタル受話音声信号は、
ディジタル/アナログ(D/A)変換器13でPCM復
号されてアナログの受話音声信号となり、この受話音声
信号はスピーカ14から拡声出力される。
【0007】ところで、上記音声符号化器12では、例
えば20msec の時間長を有するフレームごとにディジ
タル送話音声信号を区切り、このフレーム単位で圧縮音
声データを生成している。また音声符号化器12は、移
動通信端末のバッテリセービングの観点から音声検出
(VAD:Voice Activation Detector)機能を備え、
この機能により送話音声信号のうち真に音声データが含
まれるフレーム(有音フレーム)と、含まれないフレー
ム(無音フレーム)とを検出している。そして、音声フ
レームについては所定の符号化レートで音声符号化を行
う。これに対し無音フレームについては、音声符号化を
行わずにNoTx(No-Transmission)フレームとして
出力するか、或いは数フレームに1回の頻度でマイクロ
ホン1に入力された背景雑音を符号化し、この符号化デ
ータをSID(Silence Descriptor)フレームデータと
して出力する。
【0008】一方、音声復号器12は、入力された受信
データの各フレームについてその内容を判定し、通常の
音声符号化フレームについては所定の音声復号処理を行
う。また、SIDフレームの場合にはその符号化データ
をもとに疑似背景雑音を生成し、無音フレームについて
はそれ以前に受信したSIDフレームの符号化データを
もとに疑似背景雑音を繰り返し生成して、スピーカ14
から背景雑音を出力する。
【0009】さらに、時分割多元接続(CDMA:Code
Division Multiple Access)方式を採用した移動通信
端末では、複数の音声符号化レートをサポートする音声
符号復号方式が採用されている。3GPP(3rd Genera
tion Partnership Project)のAMR(Adaptive Multi
Rate)と呼ばれる音声符号復号方式は、その代表例で
ある。AMRでは、4.75kbps〜12.2kbpsの8
つの符号化レートをサポートする。このため、AMR音
声符号化器は8種類の圧縮音声データを生成する。さら
に無音フレームでは、SIDフレームおよびNoTxフ
レームの生成も行う。
【0010】従って、AMR音声符号化器の後段に配置
される誤り訂正符号化器では、AMR音声符号化器で生
成される多種類の圧縮音声データに対応して誤り訂正符
号化処理を行う必要がある。このため、AMR音声符号
化器から誤り訂正符号化器へは、圧縮音声データのほか
にその符号化レートを表す制御情報を通知する必要があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、AMR音声
符号化器から誤り訂正符号化器へ上記圧縮音声データお
よび符号化レートの制御情報を確実に通知するには、通
信開始時において先ずAMR音声符号化器が正常に立ち
上がり、続いて誤り訂正符号化器が立ち上がるように、
両符号化器の動作を制御しなければならない。そのため
に従来では、例えば端末の主制御部に設けられたマイク
ロプロセッサにおいて上記各符号化器の起動タイミング
を統括的に制御するようにしている。
【0012】しかし、この起動タイミングの制御は、マ
イクロプロセッサが音声符号化器に対し起動指示を出力
してから音声符号化器が正常な圧縮音声データおよび符
号化レートの制御情報を出力するまでに要する時間や、
マイクロプロセッサから誤り訂正符号化器に対し起動指
示を出力してからこの誤り訂正符号化器が正常に上記圧
縮音声データおよび符号化レートの制御情報を取り込む
ことができるようになるまでに要する時間等の種々の要
素を考慮しなければならず、制御が比較的複雑になりマ
イクロプロセッサにとっては大きな処理負荷となってい
た。
【0013】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、マイクロプロセッサの
処理負荷を増加させることなく音声符号化器および誤り
訂正符号化器を安定に起動させることを可能にした音声
通信装置とその符号化モジュールを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、ディジタル音声信号を所定の符号化アル
ゴリズムに従い符号化して圧縮音声データを生成する音
声符号化器と、この音声符号化器により生成された圧縮
音声データに対し誤り訂正および誤り検出のための符号
化を行う誤り訂正符号化器とを備える音声通信装置或い
は符号化モジュールにあって、上記音声符号化器の動作
状態を監視して当該音声符号化器が正常に動作する状態
にあるか否かを判定する判定手段と、符号化制御手段と
をさらに備えている。そして、上記符号化判定手段にお
いて、上記判定手段の判定結果に基づき、音声符号化器
が正常に動作しているときには誤り訂正符号化器に通常
の第1の誤り訂正符号化処理を実行させ、一方音声符号
化器が正常に動作していないときには誤り訂正符号化器
に特定の第2の誤り訂正符号化処理を実行させるように
したものである。
【0015】したがってこの発明によれば、例えば音声
符号化器の立ち上がり時における動作不定期間には、判
定手段により動作不良と判定されてその旨が符号化制御
手段に通知され、これを受けて符号化制御手段では誤り
訂正符号化器に対し特定の第2の誤り訂正符号化処理を
実行させるための制御が行われる。このため、通信開始
時における動作不定期間において音声符号化器から不安
定な圧縮音声データや誤った符号化モード情報が出力さ
れても、誤り訂正符号化器ではこの誤った符号化モード
情報による誤り訂正符号化処理が行われることはない。
したがって、誤った音声データが送信されることはなく
なり、これにより通信相手の音声通信装置における異音
の発生等は防止される。
【0016】また、音声符号化器および誤り訂正符号化
器の起動タイミングを装置の主制御部を構成するマイク
ロプロセッサで統括制御する必要がない。このため、主
制御部の処理負荷を軽減して他の制御を円滑に処理する
ことが可能となる。
【0017】上記判定手段において得られた音声符号化
器の動作状態の判定結果は、音声符号器が圧縮音声デー
タと共に出力する品質表示情報を利用して通知するとよ
い。このようにすると、上記判定結果を通知するために
新たな制御信号を用意する必要がなく、この発明を簡単
な構成又は処理手順により実現できる利点がある。
【0018】また、上記第1の誤り訂正符号化処理は、
音声符号化器から出力される符号化モード情報に応じた
処理とし、一方第2の誤り訂正符号化処理は符号化モー
ドが無音の場合に相当する処理とするとよい。このよう
にすると、音声符号化器が異常状態の時には音声符号化
器から出力される圧縮音声データおよび符号化モード情
報が如何なるものであっても、誤り訂正符号化器では無
音の場合に相当する誤り訂正符号化処理が行われる。こ
のため、通信相手の音声通信装置では受信された無音デ
ータをもとに復号処理が行われることになり、この結果
異音の発生は防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる符号化モ
ジュールを備えた音声通信装置の一実施形態につき図面
を参照して説明する。
【0020】この発明の一実施形態は、音声符号化方式
としてAMR(Adaptive Multi Rate)方式を採用した
符号化モジュールにあって、音声符号化部において符号
化器が音声符号化処理を正常に行える状態にあるか否か
を判定して、その判定結果をAMRヘッダのフレーム品
質表示(FQI:Frame Quality Indicator)を利用し
て誤り訂正符号化部に通知する。誤り符号化部は、上記
判定結果をもとに、音声符号化処理が正常に行われる状
態にあるときには音声符号化部から出力された圧縮音声
データに対しそのAMRヘッダの内容に従い誤り訂正符
号化処理を行い、一方音声符号化処理が正常に行われる
状態にないときには音声符号化部から出力された音声圧
縮データを無音フレームに置き換えて誤り訂正符号化処
理を行うようにしたものである。
【0021】AMRは、音声検出(VAD:Voice Acti
vation Detector)機能により検出された有音フレーム
について、4.75kbps〜12.2kbpsの8つの符号
化レートを選択的に使用して8種類の圧縮音声データを
生成する。また、無音フレームについては、音声符号化
を行わずにNoTx(No-Transmission)フレームとし
て出力するか、或いは数フレームに1回の頻度で背景雑
音を符号化して、この背景雑音の符号化データをSID
(Silence Descriptor)フレームとして出力する。図3
はこのAMRのフレームタイプとそのフレーム内容の一
覧を示す図である。
【0022】またAMRでは、フレームごとにAMRヘ
ッダを生成し、このAMRヘッダを上記符号化圧縮され
た各データに添付して誤り訂正符号化部に転送する。図
2はこのときのフレーム転送フォーマットを示すもの
で、AMRフレームと、AMR補助情報と、AMRヘッ
ダとから構成される。
【0023】このうちAMRフレームには、上記音声フ
レームの圧縮音声データと、無音フレームのNoTxフ
レーム或いはSIDフレームが挿入される。このため、
AMRフレームは可変長となる。図4は各フレームタイ
プと1フレーム中のビット数との対応関係を示すもので
ある。
【0024】一方AMRヘッダには、フレームタイプを
表す情報、およびフレーム品質表示(FQI:Frame Qu
ality Indicator)がそれぞれ挿入される。このうちフ
レームタイプを表す情報は、図3に示すように“0”〜
“8”および“15”からなり、4ビットで表される。
これに対しFQIは、フレームデータの品質の良否を表
す情報であり、1ビットにより表される。図5は、この
FQIとそのデータ品質の内容との対応関係を示すもの
で、正常フレームをFQI=1、不良フレームをFQI
=0とそれぞれ定義している。なお、AMR補助情報は
将来使用する予定のリザーブエリアである。
【0025】ところで、上記図2に示したAMRのフレ
ーム転送フォーマットは、音声符号化部から誤り訂正符
号化部へ送信のための圧縮音声データを転送する場合に
使用されるが、同時に誤り訂正復号部から音声復号部へ
受信された圧縮音声データを転送する場合にも使用され
る。そして、AMRヘッダのFQIは、誤り訂正復号部
において訂正しきれない伝送誤りが検出された場合にそ
の旨を音声復号部に通知するために用いられ、音声符号
化部から誤り訂正符号化部へ圧縮音声データを転送する
際にはFQI=1に固定される。すなわち、AMRヘッ
ダのFQIは、音声符号化部から誤り訂正符号化部へ圧
縮音声データを転送する際には実質的に使用されない。
【0026】本実施形態はこの点に着目し、音声符号化
部において得た音声符号化処理の動作状態の判定結果
を、上記AMRヘッダのFQIを利用して誤り訂正符号
化部に通知するようにしている。すなわち、音声符号化
処理動作が正常に行われているときには、AMRヘッダ
のFQIを“1”に設定して誤り訂正符号化部に通知
し、一方音声符号化処理動作が正常に行われていないと
判定された場合には、AMRヘッダのFQIを“0”に
設定して誤り訂正符号化部に通知する。
【0027】誤り訂正符号化部には、上記FQIをもと
に誤り訂正符号化処理を制御するための機能を新たに設
ける。この符号化制御機能は、FQI=1のときには音
声符号化部が正常動作、FQI=0のときには音声符号
化部が動作不良と判断する。そして、正常動作と判断し
てフレームについては、音声符号化部から出力された圧
縮音声データに対しそのフレームタイプに応じた誤り訂
正符号化処理を行う。一方、動作不良と判定したフレー
ムについては、音声符号化部から出力されたフレームタ
イプを無音フレームに置き換えて、無音フレームのため
の誤り訂正符号化処理を行う。
【0028】図1は、以上の機能を実現するための音声
通信装置の構成を示すブロック図である。なお、同図に
おいて前記図7と同一部分には同一符号を付して詳しい
説明は省略する。
【0029】図1において、20はモジュール化された
符号復号部(以後コーデック部と称する)であり、この
コーデック部20は誤り訂正復号器11と、音声復号器
12と、音声符号化部30と、誤り訂正符号化部40と
を備えている。
【0030】このうち先ず音声符号化部30は、音声符
号化器31と、状態判定回路32とを備えている。音声
符号化器31は、音声検出(VAD)機能と、AMR符
号化機能とを備え、A/D変換器2から出力されたディ
ジタル送話音声信号を、これらの機能によりフレーム単
位で符号化する。
【0031】すなわち、A/D変換器2から出力された
ディジタル送話音声信号は20msec の時間長を有する
フレームごとに分割されたのち、VAD機能により各フ
レームが有音フレームであるか無音フレームであるかが
判定される。そして、AMR符号化機能により、有音フ
レームについては8種類の符号化レートの中から選択し
た符号化レートにより符号化される。また無音フレーム
については、NoTx(No-Transmission)フレームと
して出力されるか、或いはSID(Silence Descripto
r)フレームとして出力される。SIDフレームは、マ
イクロホン1に入力された背景雑音を符号化圧縮したも
ので、数フレームに1回の割合で生成される。そして、
このように生成された有音フレームの圧縮音声データ
と、無音フレームのNoTxフレーム或いはSIDフレ
ームは、図2に示すAMRフレームに挿入されて誤り訂
正符号化部40へ転送される。
【0032】また、音声符号化器31はフレームごとに
AMRヘッダを生成し、このAMRヘッダを上記AMR
フレームに添付して誤り訂正符号化部40へ転送する。
このときAMRヘッダには、図2に示すようにフレーム
タイプを表す情報と、フレーム品質表示(FQI)がそ
れぞれ挿入される。
【0033】状態判定回路32は、ディジタル送話音声
信号のフレームごとに音声符号化器31の動作状態を監
視し、音声符号化処理動作が正常に行える状態にあるか
否かを判定する。そして、その判定結果を、音声符号化
器31から出力されるAMRヘッダのFQIに挿入して
誤り訂正符号化部40へ送出する。例えば、音声符号化
処理動作が正常に行われているときには、AMRヘッダ
のFQIを“1”に設定して誤り訂正符号化部40に通
知し、一方音声符号化処理動作が正常に行われていない
と判定された場合には、AMRヘッダのFQIを“0”
に設定して誤り訂正符号化部40に通知する。
【0034】一方、誤り訂正符号化部40は、誤り訂正
符号化器41と、符号化制御回路42とから構成され
る。このうち先ず誤り訂正符号化器41は、上記音声符
号化部30からAMRフレームにより転送された圧縮音
声データ等を、当該AMRフレームと共に転送されたA
MRヘッダに含まれるフレームタイプに応じて誤り訂正
符号化処理する。
【0035】符号化制御回路42は、前記音声符号化部
30から転送されたAMRヘッダに含まれるFQIを抽
出し、このFQIをもとに音声符号化器31が正常動作
しているか否かを判定する。そして、正常動作している
と判定したフレームについては、上記誤り訂正符号化器
41に通常の誤り訂正符号化処理を行わせる。この通常
の誤り訂正符号化処理とは、上記音声符号化部30から
AMRフレームにより転送された圧縮音声データ等を、
当該AMRフレームと共に転送されたAMRヘッダに含
まれるフレームタイプに応じて誤り訂正符号化する処理
のことである。これに対し、動作不良と判定したフレー
ムについては、音声符号化部30から出力されたフレー
ムタイプを無音フレームに置き換え、誤り訂正符号化器
41に無音フレームのための誤り訂正符号化処理を行わ
せる。
【0036】このような構成であるから、例えば通信開
始時においてコーデック部20の立ち上がり期間に音声
符号化器31の動作状態が一時不定になったとする。こ
の場合、音声符号化器31からは不定の圧縮音声データ
およびフレームタイプが出力される可能性がある。
【0037】しかしながら、このとき上記音声符号化器
31の不定動作状態は状態判定回路32で検出され、こ
の検出結果が音声符号化器31から出力されたAMRヘ
ッダのFQIに“0”として挿入されて誤り訂正符号化
部40に通知される。
【0038】これに対し誤り訂正符号化部40では、次
のような誤り訂正符号化処理が行われる。図6はその手
順と内容を示すフローチャートである。すなわち、符号
化制御回路42は、ステップ6aにおいて上記音声符号
化部30から転送されるAMRヘッダのFQIを監視し
ている。そして、あるフレームにおいてFQI=0が到
来すると、当該フレームにおける音声符号化器31の動
作は不定であると判断し、当該フレームにおいて音声符
号化器31から転送されたAMRヘッダのフレームタイ
プを無音フレームであることを表す“15”に置き換え
る。そして、この置き換えたフレームタイプ“15”を
誤り訂正符号化器41に与える。
【0039】このため誤り訂正符号化器41では、ステ
ップ6bにおけるAMRフレームのフレームタイプの判
定により、当該フレームは無音フレームであると判定さ
れる。そして、ステップ6lに移行し、このステップ6
lにより無音フレーム用の誤り訂正符号化処理が行われ
る。そして、ステップ6mにおいて、この誤り訂正符号
化された無音フレームがインタリーバ5へ出力される。
したがって、音声符号化器31が動作不定となった期間
に対応するフレームにおいては、誤り訂正符号化部40
からインタリーバ5へ無音フレームが送られ、この無音
フレームが通信相手の音声通信装置へ向け送信される。
【0040】したがって、通信開始時における動作不定
期間において音声符号化器31から不安定なAMRフレ
ームおよびフレームタイプが出力されても、誤り訂正符
号化器41ではこの誤ったフレームタイプに基づく誤り
訂正符号化処理が行われる不具合は防止される。このた
め、誤った音声データが送信されることはなく、これに
より通信相手の音声通信装置において異音の発生する不
具合は防止される。また、音声符号化器31および誤り
訂正符号化器41の起動タイミングを音声通信装置の主
制御部を構成するマイクロプロセッサで統括制御する必
要がない。このため、主制御部の処理負荷を軽減して他
の制御を円滑に処理することが可能となる。
【0041】しかもこの実施形態では、状態判定回路3
2で得られた判定結果を、送信系では実質的に使用して
いないAMRヘッダのFQIを利用して誤り訂正符号化
部40に通知している。このため、状態判定回路32で
得られた判定結果を通知するために、新たな制御信号を
用意する必要がなく、これにより簡単な構成又は処理に
より実現できる。
【0042】さらに動作不定期間に対応するフレームを
無音フレームに置き換えるようにしているので、通信相
手の音声通信装置では受信された無音データをもとに疑
似背景雑音が生成されて出力されることになり、これに
より異音の発生を防止できることは勿論のこと、背景雑
音レベルの変化を低減して通話上の違和感を軽減し、通
話品質をさらに高く保つことができる。
【0043】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記実施形態では、音声符号
化器31および誤り訂正符号化器41とは別に状態判定
回路32および符号化制御回路42を設けた場合を例に
とって説明したが、これらの状態判定回路32および符
号化制御回路42の機能をそれぞれ音声符号化器31お
よび誤り訂正符号化器41に含めるようにしてもよい。
【0044】また前記実施形態では、音声符号化器31
の動作状態の判定結果をAMRヘッダのFQIを利用し
て誤り訂正符号化部40に通知する場合を例にとって説
明したが、その他に未使用の制御信号が存在する場合に
はこの制御信号を利用するようにしてもよく、また新た
な制御信号により通知するようにしてもよい。
【0045】さらに前記実施形態では、CDMA移動通
信端末を例にとって説明したが、TDMA移動通信端末
などのその他の種類の移動通信端末や、有線回線に接続
される固定音声通信端末にも適用可能である。
【0046】その他、音声符号化器の状態を判定するた
めの手段の構成や判定手順、符号化制御手段の構成や制
御手順値制御内容などについても、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、符号
化判定手段により、音声符号化器の動作状態を監視して
当該音声符号化器が正常であるか異常であるかを判定
し、この判定結果に基づき、音声符号化器の動作状態が
正常なときには誤り訂正符号化器に通常の第1の誤り訂
正符号化処理を実行させ、一方音声符号化器の動作状態
が異常のときには誤り訂正符号化器に特定の第2の誤り
訂正符号化処理を実行させるようにしている。
【0048】したがってこの発明によれば、マイクロプ
ロセッサの処理負荷を増加させることなく音声符号化器
および誤り訂正符号化器を安定に起動させることを可能
にした音声通信装置とその符号化モジュールを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる符号化モジュールを備えた
音声通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】 3GPPで規定されている音声符号復号部と
誤り訂正符号復号部との間で転送されるAMRフレーム
のフォーマットを示す図。
【図3】 AMRのフレームタイプとその内容の一覧を
示す図。
【図4】 AMRのフレームタイプとAMRコーデック
モードおよびAMRフレームデータ量との関係を示す
図。
【図5】 フレーム品質表示情報とデータ品質との対応
関係を示す図。
【図6】 図1に示した誤り訂正符号化部における処理
手順とその内容を示すフローチャート。
【図7】 従来使用されている移動通信端末の構成の一
例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…マイクロホン 2…アナログ/ディジタル(A/D)変換器 5…インタリーバ 6…変調部 7…無線部 8…アンテナ 9…復調部 10…デインタリーバ 11…誤り訂正復号器 12…音声復号器 13…ディジタル/アナログ(D/A)変換器 14…スピーカ 20…コーデック部 30…音声符号化部 31…音声符号化器 32…状態判定回路 40…誤り訂正符号化部 41…誤り訂正符号化器 42…符号化制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号をディジタル音声信号に変換す
    る音声入力手段と、前記ディジタル音声信号を所定の符
    号化アルゴリズムに従い符号化して圧縮音声データを生
    成する音声符号化器と、この音声符号化器により生成さ
    れた圧縮音声データに対し誤り訂正および誤り検出のた
    めの符号化を行って出力する誤り訂正符号化器と、この
    誤り訂正符号器から出力された圧縮音声データを伝送路
    へ送信する送信手段とを具備する音声通信装置におい
    て、 前記音声符号化器の動作状態を監視して当該音声符号化
    器が正常に動作しているか否かを判定しその判定結果を
    出力する判定手段と、 この判定手段から出力された判定結果に基づき、前記音
    声符号化器が正常に動作しているときには前記誤り訂正
    符号化器に通常の第1の誤り訂正符号化処理を実行さ
    せ、一方前記音声符号化器が正常に動作していないとき
    には前記誤り訂正符号化器に特定の第2の誤り訂正符号
    化処理を実行させる符号化制御手段とを具備したことを
    特徴とする音声通信装置。
  2. 【請求項2】 前記音声符号化器が、圧縮音声データと
    共にその品質表示情報を出力する機能を有している場合
    に、 前記判定手段は、音声符号化器が正常に動作しているか
    否かを表す判定結果を前記品質表示情報を利用して出力
    し、 前記符号化制御手段は、前記品質表示情報の内容をもと
    に前記判定手段の判定結果を認識し、この判定結果に基
    づいて前記誤り訂正符号化器に前記第1又は第2の誤り
    訂正符号化処理を選択的に実行させることを特徴とする
    請求項1記載の音声通信装置。
  3. 【請求項3】 前記音声符号化器が、圧縮音声データと
    共にその符号化モードを表す情報を出力する機能を有し
    ている場合に、 前記符号化制御手段は、第1の誤り訂正符号化処理とし
    て、前記音声符号化器から出力される符号化モードを表
    す情報に応じた処理を実行させ、一方第2の誤り訂正符
    号化処理として、符号化モードが無音の場合に相当する
    処理を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載
    の音声通信装置。
  4. 【請求項4】 ディジタル音声信号を所定の符号化アル
    ゴリズムに従い符号化して圧縮音声データを生成する音
    声符号化器と、この音声符号化器により生成された圧縮
    音声データに対し誤り訂正および誤り検出のための符号
    化を行う誤り訂正符号化器とを備える符号化モジュール
    において、 前記音声符号化器の動作状態を監視して当該音声符号化
    器が正常に動作しているか否かを判定しその判定結果を
    出力する判定手段と、 この判定手段から出力された判定結果に基づき、前記音
    声符号化器が正常に動作しているときには前記誤り訂正
    符号化器に通常の第1の誤り訂正符号化処理を実行さ
    せ、一方前記音声符号化器が正常に動作していないとき
    には前記誤り訂正符号化器に特定の第2の誤り訂正符号
    化処理を実行させる符号化制御手段とを具備したことを
    特徴とする符号化モジュール。
  5. 【請求項5】 前記音声符号化器が、圧縮音声データと
    共にその品質表示情報を出力する機能を有している場合
    に、 前記判定手段は、音声符号化器が正常に動作しているか
    否かを表す判定結果を前記品質表示情報に挿入して出力
    し、 前記符号化制御手段は、前記品質表示情報の内容をもと
    に前記判定手段の判定結果を認識し、この判定結果に基
    づいて前記誤り訂正符号化器に前記第1又は第2の誤り
    訂正符号化処理を選択的に実行させることを特徴とする
    請求項4記載の符号化モジュール。
  6. 【請求項6】 前記音声符号化器が、圧縮音声データと
    共にその符号化モードを表す情報を出力する機能を有し
    ている場合に、 前記符号化制御手段は、第1の誤り訂正符号化処理とし
    て、前記音声符号化器から出力される符号化モードを表
    す情報に応じた処理を実行させ、一方第2の誤り訂正符
    号化処理として、符号化モードが無音の場合に相当する
    処理を実行させることを特徴とする請求項4又は5記載
    の符号化モジュール。
  7. 【請求項7】 ディジタル音声信号を所定の符号化アル
    ゴリズムに従い符号化して圧縮音声データを生成すると
    共に、その符号化モード情報および品質表示情報を付加
    情報として出力する音声符号化器と、 この音声符号化器により生成された圧縮音声信号に対
    し、前記ヘッダに挿入された符号化モード情報をもとに
    第1の誤り訂正符号化処理を行う誤り訂正符号化器とを
    具備する符号化モジュールであって、 前記音声符号化器は、 前記ディジタル音声信号に対する音声符号化処理動作を
    正常に行える状態にあるか否かを判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果を表す情報を前記品質表示情報
    に置き換えてヘッダに挿入する手段とを、さらに備え、 前記誤り訂正符号化器は、 前記音声符号化器から出力されたヘッダから前記判定結
    果を表す情報を抽出する抽出手段と、 この抽出手段により抽出された判定結果を表す情報に基
    づき、前記音声符号化器が音声符号化処理動作を正常に
    行える状態にないときには符号化モード情報が無音の場
    合に相当する第2の誤り訂正符号化処理を行う手段と
    を、さらに備えたことを特徴とする符号化モジュール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005527062A (ja) * 2002-05-20 2005-09-08 サンディスク コーポレイション 格納されたデータの品質についての情報を用いることによる誤り訂正符号の効率向上およびマルチレベルメモリシステムの操作
JP2006065067A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Nec Corp 音声処理装置、音声処理方法及び音声処理プログラム
JP2012510784A (ja) * 2008-12-02 2012-05-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド ワイヤレスネットワークにおける非連続送信

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