JPH10341279A - 符号蓄積機能付復号装置 - Google Patents
符号蓄積機能付復号装置Info
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- JPH10341279A JPH10341279A JP14813897A JP14813897A JPH10341279A JP H10341279 A JPH10341279 A JP H10341279A JP 14813897 A JP14813897 A JP 14813897A JP 14813897 A JP14813897 A JP 14813897A JP H10341279 A JPH10341279 A JP H10341279A
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- reliability
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- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えば携帯電話等では,ユーザーに送受音声
録音等の付加機能を提供するためのメモリが実装されて
いるものがあるが,これまでの端末装置では,無線伝送
路等において生じた誤りが完全に訂正しきれなかった無
効な符号データも上記メモリに格納されるため,小さい
メモリ資源を無駄に消費していた。 【解決手段】 本発明は,符号データをメモリ部に格納
する前に,まず受信された符号データの伝送誤りに対す
る信頼度が演算し,該信頼度に応じて符号データのメモ
リ部への格納制御を行って,使用メモリの低減,さらに
は消費電力の抑制を図ったものである。
録音等の付加機能を提供するためのメモリが実装されて
いるものがあるが,これまでの端末装置では,無線伝送
路等において生じた誤りが完全に訂正しきれなかった無
効な符号データも上記メモリに格納されるため,小さい
メモリ資源を無駄に消費していた。 【解決手段】 本発明は,符号データをメモリ部に格納
する前に,まず受信された符号データの伝送誤りに対す
る信頼度が演算し,該信頼度に応じて符号データのメモ
リ部への格納制御を行って,使用メモリの低減,さらに
は消費電力の抑制を図ったものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,符号蓄積機能付復
号装置に係り,例えば無線伝送路等の誤りの多い伝送路
を介して受信した音声・音楽・画像等の符号を有効に蓄
積し,かつ蓄積した符号を低消費電力で繰り返して再生
することのできる符号蓄積機能付復号装置に関するもの
である。
号装置に係り,例えば無線伝送路等の誤りの多い伝送路
を介して受信した音声・音楽・画像等の符号を有効に蓄
積し,かつ蓄積した符号を低消費電力で繰り返して再生
することのできる符号蓄積機能付復号装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在,通信路の伝送容量を有効に利用す
る目的で,音声や音楽,画像情報等を高能率に符号化す
ることにより情報量を圧縮し伝送する符号化技術の研究
が盛んに行われている。例えば,音声の高能率符号化技
術では,原音声を5〜50ms単位のフレームに分割
し,そのフレーム毎に音声を符号化する符号励振線形予
測(CELP:Code Excited Linear Prediction)と呼ばれる
方式が主流となっており,無線通信を行う自動車電話や
携帯電話等に採用されている。近年急速に普及するこれ
らの自動車電話や携帯電話等の無線端末では,さらに付
加価値としてユーザーに音声録音機能のサービスが提供
されることも多くなってきた。この音声録音機能によ
り,ユーザーは複数の通話内容を後から再生して確認し
たり,電源オン状態でも通話を行わない場合のいわゆる
留守録としても再使用可能である。また,同様にポケッ
トベル(登録商標:日本電信電話株式会社)等の受信専
用携帯端末装置を利用したサービスも人気を高めてい
る。これらサービスを実現するためには,端末装置にお
いて符号データを記憶するためのメモリを設ける必要が
あり,特に携帯端末においては,省メモリ,省電力への
考慮が求められる。
る目的で,音声や音楽,画像情報等を高能率に符号化す
ることにより情報量を圧縮し伝送する符号化技術の研究
が盛んに行われている。例えば,音声の高能率符号化技
術では,原音声を5〜50ms単位のフレームに分割
し,そのフレーム毎に音声を符号化する符号励振線形予
測(CELP:Code Excited Linear Prediction)と呼ばれる
方式が主流となっており,無線通信を行う自動車電話や
携帯電話等に採用されている。近年急速に普及するこれ
らの自動車電話や携帯電話等の無線端末では,さらに付
加価値としてユーザーに音声録音機能のサービスが提供
されることも多くなってきた。この音声録音機能によ
り,ユーザーは複数の通話内容を後から再生して確認し
たり,電源オン状態でも通話を行わない場合のいわゆる
留守録としても再使用可能である。また,同様にポケッ
トベル(登録商標:日本電信電話株式会社)等の受信専
用携帯端末装置を利用したサービスも人気を高めてい
る。これらサービスを実現するためには,端末装置にお
いて符号データを記憶するためのメモリを設ける必要が
あり,特に携帯端末においては,省メモリ,省電力への
考慮が求められる。
【0003】上記のような符号化されたデータをメモリ
等に蓄積する技術は,例えば特開平6−30109号公
報等に開示されている。上記文献記載の装置では,図3
に示すように,受信した無線電波を入力部31及びRF
受信部32で受信し,ディジタル圧縮された符号データ
を直接メモリ部33に格納することにより,ディジタル
音声信号を直接メモリに格納する場合と較べて使用メモ
リの低減を図っている。ところで,通常これらの符号デ
ータを無線等の回線状態の悪い伝送路で伝送する場合に
は,送信側で符号データに誤り訂正符号等が付加され,
受信側では受信された誤り訂正符号を用いて伝送誤りが
訂正される。しかし,無線伝送路等ではフェージング現
象によりバースト誤りが生じる等して,受信側で誤りを
訂正しきれない場合があるため,通常はさらに誤り検出
符号を併用し,誤りを検出した場合には,過去の正しい
フレームのパラメータと入れ替えたり,前後のフレーム
のパラメータで補間したりする手法(以下,このような
手法をフレームマスキングと称する)を用いる場合が多
い。従って,再生時には単に符号データが復号化される
のではなく,まず誤り訂正部34において誤り訂正が行
われた後CRC等の符号を用いて符号データの誤りが検
出され,フレームマスキング部35においてフレームマ
スキング処理が行なわれ,正常なパラメータに変化され
た後,復号部36において信号の復号が行われるのが一
般的である。
等に蓄積する技術は,例えば特開平6−30109号公
報等に開示されている。上記文献記載の装置では,図3
に示すように,受信した無線電波を入力部31及びRF
受信部32で受信し,ディジタル圧縮された符号データ
を直接メモリ部33に格納することにより,ディジタル
音声信号を直接メモリに格納する場合と較べて使用メモ
リの低減を図っている。ところで,通常これらの符号デ
ータを無線等の回線状態の悪い伝送路で伝送する場合に
は,送信側で符号データに誤り訂正符号等が付加され,
受信側では受信された誤り訂正符号を用いて伝送誤りが
訂正される。しかし,無線伝送路等ではフェージング現
象によりバースト誤りが生じる等して,受信側で誤りを
訂正しきれない場合があるため,通常はさらに誤り検出
符号を併用し,誤りを検出した場合には,過去の正しい
フレームのパラメータと入れ替えたり,前後のフレーム
のパラメータで補間したりする手法(以下,このような
手法をフレームマスキングと称する)を用いる場合が多
い。従って,再生時には単に符号データが復号化される
のではなく,まず誤り訂正部34において誤り訂正が行
われた後CRC等の符号を用いて符号データの誤りが検
出され,フレームマスキング部35においてフレームマ
スキング処理が行なわれ,正常なパラメータに変化され
た後,復号部36において信号の復号が行われるのが一
般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記文
献に示されたような構成では,誤りの訂正が可能である
か否かに関わらず,符号データが直接メモリ部33へ格
納される。例えば図2(a)は受信データであり,図2
(b)に示すように上記構成では受信した内容と全く同
じ符号データがメモリ部33へ格納される。従って,バ
ースト誤り等により訂正が行えないフレーム3及びフレ
ーム4もメモリ部33へ格納されるため,メモリに意味
のない情報が保存されることになり,メモリ資源を無駄
に消費してしまう。また,メモリ部33から符号データ
を読み出して繰り返し再生を行う場合,その度毎に誤り
訂正部34とフレームマスキング部35を駆動しなけれ
ばならず,消費電力についても無駄が生じてしまうとい
う問題があった。本発明は,このような従来の技術にお
ける課題を解決するために,符号蓄積機能付復号装置を
改良し,回線状態が悪い場合でもその復元に有効な音声
・画像等の符号データのみを保存してメモリ資源を有効
に利用すると共に,メモリに蓄積された符号データの復
元を低消費電力で繰り返し行うことのできる符号蓄積機
能付復号装置を提供することを目的とするものである。
献に示されたような構成では,誤りの訂正が可能である
か否かに関わらず,符号データが直接メモリ部33へ格
納される。例えば図2(a)は受信データであり,図2
(b)に示すように上記構成では受信した内容と全く同
じ符号データがメモリ部33へ格納される。従って,バ
ースト誤り等により訂正が行えないフレーム3及びフレ
ーム4もメモリ部33へ格納されるため,メモリに意味
のない情報が保存されることになり,メモリ資源を無駄
に消費してしまう。また,メモリ部33から符号データ
を読み出して繰り返し再生を行う場合,その度毎に誤り
訂正部34とフレームマスキング部35を駆動しなけれ
ばならず,消費電力についても無駄が生じてしまうとい
う問題があった。本発明は,このような従来の技術にお
ける課題を解決するために,符号蓄積機能付復号装置を
改良し,回線状態が悪い場合でもその復元に有効な音声
・画像等の符号データのみを保存してメモリ資源を有効
に利用すると共に,メモリに蓄積された符号データの復
元を低消費電力で繰り返し行うことのできる符号蓄積機
能付復号装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,受信した符号データの各フレームを格納す
るメモリ部と,上記メモリ部に格納された符号データか
ら信号を復元する復号部とを具備してなる符号蓄積機能
付復号装置において,上記復号部及びメモリ部よりも符
号伝送方向上流に設けられ,上記符号データの所定フレ
ーム毎にデータ伝送に関する信頼度を計算する信頼度計
算部と,上記信頼度に基づいて上記符号データのメモリ
部への格納を制御する符号制御部とを具備してなること
を特徴とする符号蓄積機能付復号装置として構成されて
いる。上記符号蓄積機能付復号装置では,例えば伝送誤
り等のデータ伝送に関する信頼度に基づいて符号データ
がメモリ部へ格納されるのでメモリ消費容量が低減され
る共に,格納された符号データを繰り返し復元する際に
もメモリ部と復号部のみを駆動すればよいので消費電力
が低減される。従って,メモリ容量,及びバッテリ容量
の小さい携帯無線端末等に上記符号蓄積機能付復号装置
を備えれば特に有用である。
に本発明は,受信した符号データの各フレームを格納す
るメモリ部と,上記メモリ部に格納された符号データか
ら信号を復元する復号部とを具備してなる符号蓄積機能
付復号装置において,上記復号部及びメモリ部よりも符
号伝送方向上流に設けられ,上記符号データの所定フレ
ーム毎にデータ伝送に関する信頼度を計算する信頼度計
算部と,上記信頼度に基づいて上記符号データのメモリ
部への格納を制御する符号制御部とを具備してなること
を特徴とする符号蓄積機能付復号装置として構成されて
いる。上記符号蓄積機能付復号装置では,例えば伝送誤
り等のデータ伝送に関する信頼度に基づいて符号データ
がメモリ部へ格納されるのでメモリ消費容量が低減され
る共に,格納された符号データを繰り返し復元する際に
もメモリ部と復号部のみを駆動すればよいので消費電力
が低減される。従って,メモリ容量,及びバッテリ容量
の小さい携帯無線端末等に上記符号蓄積機能付復号装置
を備えれば特に有用である。
【0006】上記符号制御部による符号データの格納制
御とは,例えば上記符号制御部は,上記符号データの当
該フレームの信頼度が予め定められた所定値以上の場合
にのみ当該フレームを上記メモリ部へ格納することであ
る。ここで,上記信頼度とは,例えば符号データについ
て誤り訂正符号等により誤りが行えたか否かを示すフラ
グや,受信電波のアナログ強度の大きさに応じて設定さ
れるものをいう。上記符号蓄積機能付復号装置において
上記符号データをメモリ部に格納する場合には,例えば
上記メモリ部を上記符号データを格納するための符号デ
ータ格納領域と上記信頼度を格納するための信頼度格納
領域とに分け,上記符号制御部により上記信頼度が上記
所定値以上の場合には当該フレームを上記符号データ格
納領域へ,当該フレームについての信頼度を上記信頼度
格納領域へそれぞれ格納させ,上記信頼度が上記所定値
未満の場合には当該フレームを上記符号データ格納領域
へ格納せず,当該フレームについての上記信頼度を上記
信頼度格納領域へ格納させる。
御とは,例えば上記符号制御部は,上記符号データの当
該フレームの信頼度が予め定められた所定値以上の場合
にのみ当該フレームを上記メモリ部へ格納することであ
る。ここで,上記信頼度とは,例えば符号データについ
て誤り訂正符号等により誤りが行えたか否かを示すフラ
グや,受信電波のアナログ強度の大きさに応じて設定さ
れるものをいう。上記符号蓄積機能付復号装置において
上記符号データをメモリ部に格納する場合には,例えば
上記メモリ部を上記符号データを格納するための符号デ
ータ格納領域と上記信頼度を格納するための信頼度格納
領域とに分け,上記符号制御部により上記信頼度が上記
所定値以上の場合には当該フレームを上記符号データ格
納領域へ,当該フレームについての信頼度を上記信頼度
格納領域へそれぞれ格納させ,上記信頼度が上記所定値
未満の場合には当該フレームを上記符号データ格納領域
へ格納せず,当該フレームについての上記信頼度を上記
信頼度格納領域へ格納させる。
【0007】この場合,上記復号部により,例えば上記
信頼度格納領域に格納されている信頼度が上記所定値以
上の場合には上記符号データ格納領域に格納された当該
フレームから信号を復元し,上記信頼度格納領域に格納
されている信頼度が上記所定値未満の場合には当該フレ
ームの代わりに所定の符号データから信号を復元すれ
ば,信号の再生を繰り返し行う場合でも,例えば音声信
号であれば聴覚的に不自然さのない状態で,消費電力を
従来より低減することができる。また,上記のようにメ
モリ部を上記符号データ格納領域と信頼度格納領域とに
分けずに,上記符号制御部により,上記信頼度が上記所
定値以上の場合には当該フレームを上記メモリ部へ格納
し,上記信頼度が上記所定値未満の場合には当該フレー
ムの代わりに所定の符号データを上記メモリ部へ格納す
るようにしてもよい。この場合にも,信号の復元の際に
はメモリ部と復号部とを駆動すればよいから繰り返し再
生する場合の消費電力は従来より低減される。そして,
上記所定の符号データに,例えば当該フレームとは異な
るフレームの符号データを用いれば,フレームマスキン
グ効果によって良好な復元が可能となる。ここで,異な
るフレームの符号データとは,より具体的には例えば1
つ前のフレームのデータや,複数のフレームのデータか
ら計算されて求められたものをいう。また,伝送中に誤
りのあった箇所には上記のように他のフレームの符号デ
ータにより復元を行うのではなく,上記復号部により上
記信頼度が所定値未満のフレーム部分については強制的
に無信号(例えば音声信号の場合には無音)を挿入する
ようにしてもよい。さらには無信号の挿入により前フレ
ームとの接続に不自然さが強調されてしまう場合には,
段階的に信号を減衰させるようにしてもよい。
信頼度格納領域に格納されている信頼度が上記所定値以
上の場合には上記符号データ格納領域に格納された当該
フレームから信号を復元し,上記信頼度格納領域に格納
されている信頼度が上記所定値未満の場合には当該フレ
ームの代わりに所定の符号データから信号を復元すれ
ば,信号の再生を繰り返し行う場合でも,例えば音声信
号であれば聴覚的に不自然さのない状態で,消費電力を
従来より低減することができる。また,上記のようにメ
モリ部を上記符号データ格納領域と信頼度格納領域とに
分けずに,上記符号制御部により,上記信頼度が上記所
定値以上の場合には当該フレームを上記メモリ部へ格納
し,上記信頼度が上記所定値未満の場合には当該フレー
ムの代わりに所定の符号データを上記メモリ部へ格納す
るようにしてもよい。この場合にも,信号の復元の際に
はメモリ部と復号部とを駆動すればよいから繰り返し再
生する場合の消費電力は従来より低減される。そして,
上記所定の符号データに,例えば当該フレームとは異な
るフレームの符号データを用いれば,フレームマスキン
グ効果によって良好な復元が可能となる。ここで,異な
るフレームの符号データとは,より具体的には例えば1
つ前のフレームのデータや,複数のフレームのデータか
ら計算されて求められたものをいう。また,伝送中に誤
りのあった箇所には上記のように他のフレームの符号デ
ータにより復元を行うのではなく,上記復号部により上
記信頼度が所定値未満のフレーム部分については強制的
に無信号(例えば音声信号の場合には無音)を挿入する
ようにしてもよい。さらには無信号の挿入により前フレ
ームとの接続に不自然さが強調されてしまう場合には,
段階的に信号を減衰させるようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の一実施の形態につき説明し,本発明の理解に供す
る。尚,以下の実施の形態は,音声信号を例にして本発
明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限
定する性格のものではない。ここに,図1は本発明の一
実施の形態に係る符号蓄積機能付復号装置の概略構成を
示す図,図2は符号データのメモリ部への格納状態を示
す図である。図1に示すように,本実施の形態に係る符
号蓄積機能付復号装置は,例えば無線伝送路を介して音
声信号等の電波を受信する入力部31と,入力部31に
より受信された電波を符号データに変換するRF部32
と,上記符号データの各フレームを格納するメモリ部3
3と,上記メモリ部33に格納された上記符号データか
ら信号を復元する復号部36とを具備してなる符号蓄積
機能付復号装置であって,上記復号部36及びメモリ部
33よりも符号伝送方向上流(RF部側)に設けられ,
上記符号データの例えば2フレーム毎にデータ伝送に関
する信頼度を計算する信頼度計算部1と,上記信頼度に
基づいて上記符号データのメモリ部33への格納を制御
する符号制御部2とを具備する。ここで,上記符号蓄積
機能付復号装置におけるメモリ部33は上記符号データ
を格納するための符号データ格納部33Dと上記信頼度
を格納するための信頼度格納領域33Rとを有する。上
記符号蓄積機能付復号装置は,特に上記信頼度計算部1
が上記復号部36及びメモリ部33よりも符号データ伝
送方向上流に設けられ,上記信頼度に基づいて上記符号
データのメモリ部33への格納が制御される点で従来の
技術と異なる。
明の一実施の形態につき説明し,本発明の理解に供す
る。尚,以下の実施の形態は,音声信号を例にして本発
明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限
定する性格のものではない。ここに,図1は本発明の一
実施の形態に係る符号蓄積機能付復号装置の概略構成を
示す図,図2は符号データのメモリ部への格納状態を示
す図である。図1に示すように,本実施の形態に係る符
号蓄積機能付復号装置は,例えば無線伝送路を介して音
声信号等の電波を受信する入力部31と,入力部31に
より受信された電波を符号データに変換するRF部32
と,上記符号データの各フレームを格納するメモリ部3
3と,上記メモリ部33に格納された上記符号データか
ら信号を復元する復号部36とを具備してなる符号蓄積
機能付復号装置であって,上記復号部36及びメモリ部
33よりも符号伝送方向上流(RF部側)に設けられ,
上記符号データの例えば2フレーム毎にデータ伝送に関
する信頼度を計算する信頼度計算部1と,上記信頼度に
基づいて上記符号データのメモリ部33への格納を制御
する符号制御部2とを具備する。ここで,上記符号蓄積
機能付復号装置におけるメモリ部33は上記符号データ
を格納するための符号データ格納部33Dと上記信頼度
を格納するための信頼度格納領域33Rとを有する。上
記符号蓄積機能付復号装置は,特に上記信頼度計算部1
が上記復号部36及びメモリ部33よりも符号データ伝
送方向上流に設けられ,上記信頼度に基づいて上記符号
データのメモリ部33への格納が制御される点で従来の
技術と異なる。
【0009】以下,上記符号蓄積機能付復号装置の詳細
について説明する。上記符号蓄積機能付復号装置におい
て,まず入力部31により無線伝送路等を経由して音声
信号等の電波が受信される。受信された電波はRF部3
2において符号データに変換され,該符号データは信頼
度計算部1に出力される。上記信頼度計算部1では,例
えば誤り訂正法を基に上記符号データの各フレームに対
する信頼度が計算される。即ち,上記符号データに含ま
れる誤り訂正符号により誤り訂正が行われ,これら誤り
訂正が行われたビット列に対して,誤り訂正が完全に行
われたか否かの判断を行って,これを信頼度として用い
る。より具体的には,送信側においてフレーム単位に計
算されたCRCビットのパターンと,伝送路を介して受
信されたビット列のCRCビットのパターンとを比較す
る。この時,完全に一致すれば誤りはないと判断され,
信頼度に例えば1が設定される。逆に一致しなければ誤
りがあると判断され,信頼度に例えば0が設定される。
(以下,信頼度をフラグと称する)ここで,誤り訂正の
手法としては広く一般に用いられている畳み込み符号,
ビダビ符号や巡回符号等が使用可能であり,また誤り検
出のためには,上記のCRCの他に,パリティ符号,チ
ェックサム等を用いることができる。
について説明する。上記符号蓄積機能付復号装置におい
て,まず入力部31により無線伝送路等を経由して音声
信号等の電波が受信される。受信された電波はRF部3
2において符号データに変換され,該符号データは信頼
度計算部1に出力される。上記信頼度計算部1では,例
えば誤り訂正法を基に上記符号データの各フレームに対
する信頼度が計算される。即ち,上記符号データに含ま
れる誤り訂正符号により誤り訂正が行われ,これら誤り
訂正が行われたビット列に対して,誤り訂正が完全に行
われたか否かの判断を行って,これを信頼度として用い
る。より具体的には,送信側においてフレーム単位に計
算されたCRCビットのパターンと,伝送路を介して受
信されたビット列のCRCビットのパターンとを比較す
る。この時,完全に一致すれば誤りはないと判断され,
信頼度に例えば1が設定される。逆に一致しなければ誤
りがあると判断され,信頼度に例えば0が設定される。
(以下,信頼度をフラグと称する)ここで,誤り訂正の
手法としては広く一般に用いられている畳み込み符号,
ビダビ符号や巡回符号等が使用可能であり,また誤り検
出のためには,上記のCRCの他に,パリティ符号,チ
ェックサム等を用いることができる。
【0010】次に,符号データ(図2(a)参照)は信
頼度計算部1から符号制御部2へ出力される。そして,
例えば図2(c)に示すように,符号データはメモリ部
33に設けられた符号データ格納領域33Dへ,フラグ
はメモリ部33に設けられた信頼度格納領域33Rへ格
納される。この時,フラグが1の符号データは上記符号
データ格納領域33Dに格納されるが,誤り訂正が完全
に行われなかったフラグが0の符号データは格納されな
い。尚,図2(c)の例では,2フレームに1ビットの
フラグが割り当てられているが(例えばf12=1,f
34=0),各フレーム毎にフラグを割り当ててもよい
し,3つ以上のフレームに対して割り当ててもよい。こ
のように上記蓄積機能付復号装置では,誤り訂正しきれ
なかった無効なフレーム3,4の符号データを排除して
メモリ資源を有効に利用することができる。
頼度計算部1から符号制御部2へ出力される。そして,
例えば図2(c)に示すように,符号データはメモリ部
33に設けられた符号データ格納領域33Dへ,フラグ
はメモリ部33に設けられた信頼度格納領域33Rへ格
納される。この時,フラグが1の符号データは上記符号
データ格納領域33Dに格納されるが,誤り訂正が完全
に行われなかったフラグが0の符号データは格納されな
い。尚,図2(c)の例では,2フレームに1ビットの
フラグが割り当てられているが(例えばf12=1,f
34=0),各フレーム毎にフラグを割り当ててもよい
し,3つ以上のフレームに対して割り当ててもよい。こ
のように上記蓄積機能付復号装置では,誤り訂正しきれ
なかった無効なフレーム3,4の符号データを排除して
メモリ資源を有効に利用することができる。
【0011】次に復号部36による信号の復元について
説明する。信号の復元が行われる場合,復号部36では
まず,信頼度格納領域33Rに格納されているフラグが
参照される。信頼度格納領域33Rへ格納されているフ
ラグが1であれば,符号データ格納領域33Dに用意さ
れた参照ポインタを1単位(フレームのビット長)進
め,当該フレームを復号化する。もし,フラグが0であ
れば,例えば参照ポインタを進めずに前フレームの符号
データを再び復号化して出力する。即ち,符号データの
無いフレームについてフレームマスキングがメモリ部3
3に格納された前フレームを利用して行われ,再生品質
の劣化が防止される。また,上述の復元動作で駆動され
るのは,メモリ部33と復号部36のみであり,再生を
行う度に誤り訂正部34及びフレームマスキング部35
を駆動する必要がないので,繰り返し再生の場合には従
来と較べて消費電力が低減される。さらには,この消費
電力の抑制により,限られた電力容量若しくは処理能力
の中で,再生時のフィルタ処理,音声の再生速度変換,
音声認識によるコマンド入力等の付加機能を端末装置に
備えることが可能となる。このように本実施の形態に係
る符号蓄積機能付復号装置では,誤り訂正に対する信頼
度に基づいて符号データのメモリ部への格納制御が行わ
れるので,特にメモリ容量,及び電力容量の小さい携帯
端末等に適用した場合には省メモリ,省電力の点で有効
である。
説明する。信号の復元が行われる場合,復号部36では
まず,信頼度格納領域33Rに格納されているフラグが
参照される。信頼度格納領域33Rへ格納されているフ
ラグが1であれば,符号データ格納領域33Dに用意さ
れた参照ポインタを1単位(フレームのビット長)進
め,当該フレームを復号化する。もし,フラグが0であ
れば,例えば参照ポインタを進めずに前フレームの符号
データを再び復号化して出力する。即ち,符号データの
無いフレームについてフレームマスキングがメモリ部3
3に格納された前フレームを利用して行われ,再生品質
の劣化が防止される。また,上述の復元動作で駆動され
るのは,メモリ部33と復号部36のみであり,再生を
行う度に誤り訂正部34及びフレームマスキング部35
を駆動する必要がないので,繰り返し再生の場合には従
来と較べて消費電力が低減される。さらには,この消費
電力の抑制により,限られた電力容量若しくは処理能力
の中で,再生時のフィルタ処理,音声の再生速度変換,
音声認識によるコマンド入力等の付加機能を端末装置に
備えることが可能となる。このように本実施の形態に係
る符号蓄積機能付復号装置では,誤り訂正に対する信頼
度に基づいて符号データのメモリ部への格納制御が行わ
れるので,特にメモリ容量,及び電力容量の小さい携帯
端末等に適用した場合には省メモリ,省電力の点で有効
である。
【0012】
【実施例】上記実施の形態では,信頼度を演算するため
にCRC等の符号によるディジタル信号処理を用いた
が,例えば受信器側のアンテナ等によって受信されたア
ナログ信号を用い,そのレベルの強弱によって信頼度を
計算するようにしてもよい。尚,送信側の信号レベルは
通常既知であるので,上記の手法によって伝送状態を推
定することは容易である。また,上記実施の形態では,
信頼度を2ビットのフラグにより設定したが,例えば上
記のようなアナログ信号をディジタル化した2ビット以
上のものであってもよい。このような符号蓄積機能付復
号装置も本発明における符号蓄積機能付復号装置の一例
である。
にCRC等の符号によるディジタル信号処理を用いた
が,例えば受信器側のアンテナ等によって受信されたア
ナログ信号を用い,そのレベルの強弱によって信頼度を
計算するようにしてもよい。尚,送信側の信号レベルは
通常既知であるので,上記の手法によって伝送状態を推
定することは容易である。また,上記実施の形態では,
信頼度を2ビットのフラグにより設定したが,例えば上
記のようなアナログ信号をディジタル化した2ビット以
上のものであってもよい。このような符号蓄積機能付復
号装置も本発明における符号蓄積機能付復号装置の一例
である。
【0013】また,上記実施の形態では,信号復元の際
に参照されたフラグが0であれば,復号化部36は前フ
レームの符号データについて復号化を行っていたが,も
ちろん異なるフレームの符号データを復号化するように
してもよい。さらには複数のフレームの符号データから
演算して求めたものを用いてもよい。また,フラグが0
のフレームについては符号データの復号化を行わず,強
制的に無信号(音声であれば無音)を挿入するようにし
てもよい。この時,前フレームとの接続で突然信号が途
切れて不自然さが生じないように,過去のフレームの符
号データを段階的に減衰させるようにしてもよい。これ
により,例えば音声信号であれば,聴覚的に自然な音声
信号の再生を行うことができる。また,上記実施の形態
では,音声信号の復号化が行われていたが,もちろん音
楽や画像等の他の信号について本発明における蓄積機能
付復号装置を適用することも可能である。
に参照されたフラグが0であれば,復号化部36は前フ
レームの符号データについて復号化を行っていたが,も
ちろん異なるフレームの符号データを復号化するように
してもよい。さらには複数のフレームの符号データから
演算して求めたものを用いてもよい。また,フラグが0
のフレームについては符号データの復号化を行わず,強
制的に無信号(音声であれば無音)を挿入するようにし
てもよい。この時,前フレームとの接続で突然信号が途
切れて不自然さが生じないように,過去のフレームの符
号データを段階的に減衰させるようにしてもよい。これ
により,例えば音声信号であれば,聴覚的に自然な音声
信号の再生を行うことができる。また,上記実施の形態
では,音声信号の復号化が行われていたが,もちろん音
楽や画像等の他の信号について本発明における蓄積機能
付復号装置を適用することも可能である。
【0014】また,上記実施の形態では,メモリ部33
を信頼度格納領域33Rと符号データ格納領域33Dと
の2つに分けていたが,図2(d)に示すように信頼度
が所定値未満の場合,誤り訂正しきれなかった当該フレ
ームの符号データの代わりに前フレームの符号データを
メモリ部33へ格納するようにしてメモリ部33を分け
ないようにすることも可能である。尚,当該フレームの
符号データの代わりに格納される符号データは必ずしも
前フレームのものである必要はなく,過去の他のフレー
ムの符号データを利用してもよい。この場合,信号を再
生する際,復号部36はメモリ部33から符号データを
随時読み込みながら再生するだけでよく,繰り返し再生
を行う場合従来より消費電力を抑制することができる。
を信頼度格納領域33Rと符号データ格納領域33Dと
の2つに分けていたが,図2(d)に示すように信頼度
が所定値未満の場合,誤り訂正しきれなかった当該フレ
ームの符号データの代わりに前フレームの符号データを
メモリ部33へ格納するようにしてメモリ部33を分け
ないようにすることも可能である。尚,当該フレームの
符号データの代わりに格納される符号データは必ずしも
前フレームのものである必要はなく,過去の他のフレー
ムの符号データを利用してもよい。この場合,信号を再
生する際,復号部36はメモリ部33から符号データを
随時読み込みながら再生するだけでよく,繰り返し再生
を行う場合従来より消費電力を抑制することができる。
【0015】
【発明の効果】上記のように本発明は,受信した符号デ
ータの各フレームを格納するメモリ部と,上記メモリ部
に格納された符号データから信号を復元する復号部とを
具備してなる符号蓄積機能付復号装置において,上記復
号部及びメモリ部よりも符号伝送方向上流に設けられ,
上記符号データの所定フレーム毎にデータ伝送に関する
信頼度を計算する信頼度計算部と,上記信頼度に基づい
て上記符号データのメモリ部への格納を制御する符号制
御部とを具備してなることを特徴とする符号蓄積機能付
復号装置として構成されている。上記符号蓄積機能付復
号装置では,例えば伝送誤り等のデータ伝送に関する信
頼度に基づいて符号データがメモリ部へ格納されるので
メモリ消費容量が低減される共に,格納された符号デー
タを繰り返し復元する際にもメモリ部と復号部のみを駆
動すればよいので消費電力が低減される。従って,メモ
リ容量,及びバッテリ容量の小さい携帯無線端末等に上
記符号蓄積機能付復号装置を備えれば特に有用である。
ータの各フレームを格納するメモリ部と,上記メモリ部
に格納された符号データから信号を復元する復号部とを
具備してなる符号蓄積機能付復号装置において,上記復
号部及びメモリ部よりも符号伝送方向上流に設けられ,
上記符号データの所定フレーム毎にデータ伝送に関する
信頼度を計算する信頼度計算部と,上記信頼度に基づい
て上記符号データのメモリ部への格納を制御する符号制
御部とを具備してなることを特徴とする符号蓄積機能付
復号装置として構成されている。上記符号蓄積機能付復
号装置では,例えば伝送誤り等のデータ伝送に関する信
頼度に基づいて符号データがメモリ部へ格納されるので
メモリ消費容量が低減される共に,格納された符号デー
タを繰り返し復元する際にもメモリ部と復号部のみを駆
動すればよいので消費電力が低減される。従って,メモ
リ容量,及びバッテリ容量の小さい携帯無線端末等に上
記符号蓄積機能付復号装置を備えれば特に有用である。
【0016】上記符号制御部による符号データの格納制
御とは,例えば上記符号制御部は,上記符号データの当
該フレームの信頼度が予め定められた所定値以上の場合
にのみ当該フレームを上記メモリ部へ格納することであ
る。ここで,上記信頼度とは,例えば符号データについ
て誤り訂正符号等により誤りが行えたか否かを示すフラ
グや,受信電波のアナログ強度の大きさに応じて設定さ
れるものをいう。上記符号蓄積機能付復号装置において
上記符号データをメモリ部に格納する場合には,例えば
上記メモリ部を上記符号データを格納するための符号デ
ータ格納領域と上記信頼度を格納するための信頼度格納
領域とに分け,上記符号制御部により上記信頼度が上記
所定値以上の場合には当該フレームを上記符号データ格
納領域へ,当該フレームについての信頼度を上記信頼度
格納領域へ格納させ,上記信頼度が上記所定値未満の場
合には当該フレームを上記符号データ格納領域へ格納せ
ず,当該フレームについての上記信頼度を上記信頼度格
納領域へ格納させる。この場合,上記復号部により,例
えば上記信頼度格納領域に格納されている信頼度が上記
所定値以上の場合には上記符号データ格納領域に格納さ
れた当該フレームから信号を復元し,上記信頼度格納領
域に格納されている信頼度が上記所定値未満の場合には
当該フレームの代わりに所定の符号データから信号を復
元すれば,信号の再生を繰り返し行う場合でも,例えば
音声信号であれば聴覚的に不自然さのない状態で,消費
電力を従来より低減することができる。
御とは,例えば上記符号制御部は,上記符号データの当
該フレームの信頼度が予め定められた所定値以上の場合
にのみ当該フレームを上記メモリ部へ格納することであ
る。ここで,上記信頼度とは,例えば符号データについ
て誤り訂正符号等により誤りが行えたか否かを示すフラ
グや,受信電波のアナログ強度の大きさに応じて設定さ
れるものをいう。上記符号蓄積機能付復号装置において
上記符号データをメモリ部に格納する場合には,例えば
上記メモリ部を上記符号データを格納するための符号デ
ータ格納領域と上記信頼度を格納するための信頼度格納
領域とに分け,上記符号制御部により上記信頼度が上記
所定値以上の場合には当該フレームを上記符号データ格
納領域へ,当該フレームについての信頼度を上記信頼度
格納領域へ格納させ,上記信頼度が上記所定値未満の場
合には当該フレームを上記符号データ格納領域へ格納せ
ず,当該フレームについての上記信頼度を上記信頼度格
納領域へ格納させる。この場合,上記復号部により,例
えば上記信頼度格納領域に格納されている信頼度が上記
所定値以上の場合には上記符号データ格納領域に格納さ
れた当該フレームから信号を復元し,上記信頼度格納領
域に格納されている信頼度が上記所定値未満の場合には
当該フレームの代わりに所定の符号データから信号を復
元すれば,信号の再生を繰り返し行う場合でも,例えば
音声信号であれば聴覚的に不自然さのない状態で,消費
電力を従来より低減することができる。
【0017】また,上記のようにメモリ部を上記符号デ
ータ格納領域と信頼度格納領域とに分けずに,上記符号
制御部により,上記信頼度が上記所定値以上の場合には
当該フレームを上記メモリ部へ格納し,上記信頼度が上
記所定値未満の場合には当該フレームの代わりに所定の
符号データを上記メモリ部へ格納するようにしてもよ
い。この場合にも,信号の復元の際にはメモリ部と復号
部とを駆動すればよいから繰り返し再生する場合の消費
電力は従来より低減される。そして,上記所定の符号デ
ータに,例えば当該フレームとは異なるフレームの符号
データを用いれば,良好な復元が可能となる。ここで,
異なるフレームの符号データとは,より具体的には例え
ば1つ前のフレームのデータや,複数のフレームのデー
タから計算されて求められたものをいう。また,伝送中
に誤りのあった箇所には上記のように他のフレームの符
号データにより復元を行うのではなく,上記復号部によ
り上記信頼度が所定値未満のフレーム部分については強
制的に無信号(例えば音声信号の場合には無音)を挿入
するようにしてもよい。さらには無信号の挿入により前
フレームとの接続に不自然さが強調されてしまう場合に
は,段階的に信号を減衰させるようにしてもよい。
ータ格納領域と信頼度格納領域とに分けずに,上記符号
制御部により,上記信頼度が上記所定値以上の場合には
当該フレームを上記メモリ部へ格納し,上記信頼度が上
記所定値未満の場合には当該フレームの代わりに所定の
符号データを上記メモリ部へ格納するようにしてもよ
い。この場合にも,信号の復元の際にはメモリ部と復号
部とを駆動すればよいから繰り返し再生する場合の消費
電力は従来より低減される。そして,上記所定の符号デ
ータに,例えば当該フレームとは異なるフレームの符号
データを用いれば,良好な復元が可能となる。ここで,
異なるフレームの符号データとは,より具体的には例え
ば1つ前のフレームのデータや,複数のフレームのデー
タから計算されて求められたものをいう。また,伝送中
に誤りのあった箇所には上記のように他のフレームの符
号データにより復元を行うのではなく,上記復号部によ
り上記信頼度が所定値未満のフレーム部分については強
制的に無信号(例えば音声信号の場合には無音)を挿入
するようにしてもよい。さらには無信号の挿入により前
フレームとの接続に不自然さが強調されてしまう場合に
は,段階的に信号を減衰させるようにしてもよい。
【図1】 本発明の一実施の形態に係る符号蓄積機能付
復号装置の概略構成を示す図。
復号装置の概略構成を示す図。
【図2】 符号蓄積機能付復号装置におけるメモリ部へ
の符号データの格納状態の例を示す図。
の符号データの格納状態の例を示す図。
【図3】 従来装置の概略構成の一例を示す図。
1…信頼度計算部 2…符号制御部
Claims (7)
- 【請求項1】 受信した符号データの各フレームを格納
するメモリ部と,上記メモリ部に格納された符号データ
から信号を復元する復号部とを具備してなる符号蓄積機
能付復号装置において,上記復号部及びメモリ部よりも
符号伝送方向上流に設けられ,上記符号データの所定フ
レーム毎にデータ伝送に関する信頼度を計算する信頼度
計算部と,上記信頼度に基づいて上記符号データのメモ
リ部への格納を制御する符号制御部とを具備してなるこ
とを特徴とする符号蓄積機能付復号装置。 - 【請求項2】 上記符号制御部は,上記符号データの当
該フレームの信頼度が予め定められた所定値以上の場合
にのみ当該フレームを上記メモリ部へ格納してなる請求
項1記載の符号蓄積機能付復号装置。 - 【請求項3】 上記メモリ部は,上記符号データを格納
するための符号データ格納領域と上記信頼度を格納する
ための信頼度格納領域とを有し,上記符号制御部は,上
記信頼度が上記所定値以上の場合には,当該フレームを
上記符号データ格納領域へ,当該フレームについての信
頼度を上記信頼度格納領域へそれぞれ格納し,上記信頼
度が上記所定値未満の場合には,当該フレームを上記符
号データ格納領域へ格納せず,当該フレームについての
上記信頼度を上記信頼度格納領域へ格納してなる請求項
1若しくは2記載の符号蓄積機能付復号装置。 - 【請求項4】 上記復号部は,上記信頼度格納領域に格
納されている信頼度が上記所定値以上の場合には上記符
号データ格納領域に格納された当該フレームから信号を
復元し,上記信頼度格納領域に格納されている信頼度が
上記所定値未満の場合には当該フレームの代わりに所定
の符号データから信号を復元してなる請求項3記載の符
号蓄積機能付復号装置。 - 【請求項5】 上記符号制御部は,上記信頼度が上記所
定値以上の場合には当該フレームを上記メモリ部へ格納
し,上記信頼度が上記所定値未満の場合には当該フレー
ムの代わりに所定の符号データを上記メモリ部へ格納し
てなる請求項1若しくは2記載の符号蓄積機能付復号装
置。 - 【請求項6】 上記所定の符号データは,当該フレーム
とは異なるフレームの符号データである請求項4若しく
は5記載の符号蓄積機能付復号装置。 - 【請求項7】 上記復号部は,上記信頼度が所定値未満
のフレーム部分については強制的に無信号を挿入してな
る請求項2,3,若しくは5のいずれかに記載の符号蓄
積機能付復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14813897A JPH10341279A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 符号蓄積機能付復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14813897A JPH10341279A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 符号蓄積機能付復号装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10341279A true JPH10341279A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15446126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14813897A Pending JPH10341279A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 符号蓄積機能付復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10341279A (ja) |
-
1997
- 1997-06-05 JP JP14813897A patent/JPH10341279A/ja active Pending
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