JP2022178566A - 原稿読み取り装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

原稿読み取り装置およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使用性が向上する原稿読み取り装置を提供すること。【解決手段】原稿を載置する原稿載置面部を有する原稿台と、前記原稿載置面部の周囲に設けられる予備固定片と、前記原稿台にヒンジ部を介して回動可能に設けられた原稿押さえ板とを備え、前記原稿載置面部上に載置された前記原稿の周囲端部の一部を前記予備固定片にて前記原稿置面部側へ押さえた状態で、前記原稿押さえ板にて前記原稿を全体的に前記原稿載置面部へ押さえるように構成された原稿読み取り装置。【選択図】図2

Description

本発明は、原稿読み取り装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
フラットベッドスキャナーといった原稿読み取り装置は、一般に、原稿を載置する原稿台と、原稿台にヒンジ部を介して回動可能(開閉可能)に設けられた原稿押さえ板とを備え、原稿押さえ板を閉じて原稿を全体的に原稿台へ密着させるように押さえつけた状態で原稿画像を走査するように構成されている。
このような一般的な原稿読み取り装置にて原稿を読み取る際、カールのような癖がついた原稿を原稿台上に載置して原稿押さえ板を閉じると原稿が位置ずれしてしまい、その結果、読み取り画像の先端がずれたり斜めになったりする場合がある。
このような不具合の対応策として、例えば、特許文献1には、予備原稿押えと、原稿台カバーとで原稿押さえ板を構成し、先に予備原稿押えで原稿を原稿台へ押さえつけて予備固定し、その後で原稿台カバーを閉じて原稿を全体的に原稿台へ押さえつけて固定する原稿読み取り装置が開示されている。
特開2006-121658号公報
特許文献1の原稿読み取り装置において、予備原稿押えは原稿の一端部から中央部に亘る範囲を押さえる大きい部材であるため、原稿が薄紙やOHPフィルム等の透過性の高いものである場合、予備原稿押えと原稿台カバーとの分割線が読み取り画像に目立つように映り込んでしまうという新たな問題が生じる。
また、画像形成ユニット上に原稿読み取り装置と原稿搬送装置とが設けられた画像形成装置の場合、原稿読み取り装置の分割式の原稿押さえ板上に原稿送り装置を一体状に設けようとすると重量が増加する。それに加え、予備原稿押えが原稿搬送路に干渉しないように、予備原稿押えを迂回するような経路で原稿搬送路を設けると、原稿送り装置が大型化してさらに重量が増加することに繋がる。
本発明は、以上のような事情を考慮してなされた原稿読み取り装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、原稿を載置する原稿載置面部を有する原稿台と、前記原稿載置面部の周囲に設けられる予備固定片と、前記原稿台にヒンジ部を介して回動可能に設けられた原稿押さえ板とを備え、
前記原稿載置面部上に載置された前記原稿の周囲端部の一部を前記予備固定片にて前記原稿置面部側へ押さえた状態で、前記原稿押さえ板にて前記原稿を全体的に前記原稿載置面部へ押さえるように構成された、ことを特徴とする原稿読み取り装置を提供する。
また、本発明は、前記原稿読み取り装置と、前記原稿読み取り装置にて読み取った原稿の画像データに基づいて画像を印刷する印刷ユニットとを備えた、ことを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明による原稿読み取り装置によれば、原稿載置面部上に載置された原稿の周囲端部の一部を予備固定片にて原稿置面部側へ押さえた状態で、原稿押さえ板にて原稿を全体的に原稿載置面部へ押さえるため、カールのような癖がついた原稿であっても位置ずれすることなく所定位置に位置決めした状態で原稿画像を読み取ることができる。したがって、読み取り画像の先端がずれたり斜めになったりせず正確に原稿を読み取ることができる。
また、原稿読み取りの際、予備固定片による押さえつけは原稿の周囲端部の一部であるため、原稿が薄紙やOHPフィルム等の透過性の高いものであっても原稿読み取りに影響を与えることがない。
さらに、画像形成ユニット上に原稿読み取り装置と原稿搬送装置とが設けられた画像形成装置において、予備固定片は原稿搬送装置の搬送経路から外れるため影響を与えることがなく、既存の原稿搬送装置の改造は不要であり、原稿搬送装置の改造による構造の複雑化、大型化および重量増加等が生じることもない。
本発明に係る画像形成装置における原稿読み取り時の状態を示す斜視図である。 図1の画像形成装置における非原稿読み取り時の状態を示す斜視図である。 本発明に係る画像形成装置における原稿読み取り装置の第1実施形態を示す部分的な平面図である。 第1実施形態の原稿読み取り装置における予備固定片の取り付け構造を示す断面図である。 第1実施形態の原稿読み取り装置の原稿載置面部上にカールした原稿を載置した状態を示す説明図である。 第1実施形態の原稿読み取り装置に原稿をセットした状態を示す説明図である。 第2実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。 第3実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。 第4実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。 第5実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。 第5実施形態の原稿読み取り装置における予備固定片の取り付け構造を示す断面図である。 第5実施形態の予備固定片の収納状態を示す断面図である。 第5実施形態の予備固定片の突出状態を示す断面図である。 第6実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。 第6実施形態の予備固定片の突出状態を示す部分的な平面図である。 第6実施形態の予備固定片の収納状態を示す部分的な平面図である。 第6実施形態の予備固定片の収納状態を示す断面図である。 第7実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。 第7実施形態の予備固定片の突出状態を示す断面図である。 図19の予備固定片を枠部から取り外した状態を示す断面図である。 第8実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。
以下、図面を用いて本発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、本発明を限定するものと解されるべきではない。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る画像形成装置における原稿読み取り時の状態を示す斜視図である。また、図2は図1の画像形成装置における非原稿読み取り時の状態を示す斜視図である。
図1と2に示すように、この画像形成装置(複合機)1は、筐体10の下部に設けられた複数段の用紙トレイ11と、筐体10における複数段の用紙トレイ11の上方に設けられた印刷ユニット12と、筐体10における印刷ユニット12の上方に排紙スペースを介して設けられた原稿読み取り装置13と、原稿読み取り装置13上にヒンジ部を介して設けられた原稿送り装置(原稿搬送ユニット)20とを備え、原稿読み取り装置13にて読み取った原稿の画像データに基づいて画像を用紙に印刷することができる。なお、原稿読み取り装置13および原稿送り装置20について詳しくは後述する。
また、筐体10において、印刷ユニット12と原稿読み取り装置13との間の排紙スペースには上下2段で排出トレイ15が設けられ、排出トレイ15の右側には別の排出トレイ16が設けられ、原稿読み取り装置13の前縁側にはタッチパネル方式の操作ユニット17が設けられ、印刷ユニット12の右側には手差しトレイ18が設けられている。なおここでは、画像形成装置1は、操作ユニット17側を前方、その反対側を後方と規定し、操作ユニット17に向かって左右方向を規定しており、図2中に画像形成装置1を説明するときの前後左右上下方向を矢印にて示している。
また、画像形成装置1は、図示しない制御部、通信インターフェース回路および画像処理回路等を筐体10内に備えている。制御部は、操作認識部、表示制御部、ジョブ制御部およびメモリを含む。
操作ユニット17は、操作画面を表示する表示ユニットと、表示ユニットの操作画面に対するユーザーの操作を受付けるよう表示ユニット上に設けられたタッチパネルユニットとを有する。
操作認識部は、操作ユニット17が検出する操作の信号を認識して表示ユニットに表示された画面の何れの要素に対する操作がなされたかを認識する。
表示ユニットは、例えば、液晶ディスプレイ装置で構成されており、表示制御部の制御に従った画面を表示する。
さらに、ジョブ制御部は、原稿読み取り装置13および印刷ユニット12に配置された図示しないセンサーが検出した状態を認識する。そして、原稿読み取り装置13および印刷ユニット12に配置された図示しないモータ、アクチュエータ、デバイス等の動作を制御する。また、画像処理回路の画像に係る処理を制御する。
操作認識部、表示制御部およびジョブ制御部を含む制御部は、具体的な構成態様として、例えばCPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit、以下この明細書でCPU、MPUを総称してCPUあるいはコンピュータと呼ぶ)を中心にしている。それに加えて、メモリ、入出力インターフェース回路、タイマ回路等のハードウェア資源で構成される。前記CPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することによって操作の認識、表示の制御、原稿画像の読取りや画像の印刷等に係る各種のジョブ、言い換えると画像形成に係る一連の処理が実現される。
メモリは、具体的な構成態様として、例えばRAMおよび不揮発性メモリを備える。不揮発性メモリを構成するハードウェアの一例として、フラッシュメモリが挙げられる。前述のCPUは、不揮発性メモリに格納された制御プログラムを読み出して適宜RAMに展開する。そして、RAMに展開された制御プログラムに従った処理を実行し、画像形成装置1の制御を行う。即ち、ソフトウェア資源とハードウェア資源とが協働して制御部としての機能が実現される。
制御部と印刷ユニット12、制御部と原稿読み取り装置13とはそれぞれデータ転送可能に接続されている。
通信インターフェース回路は、ネットワークを介して外部の機器とデータの通信を行うためのインターフェースである。
〈原稿読み取り装置および原稿送り装置について〉
図1と2に示すように、原稿読み取り装置13は、原稿を載置する原稿載置面部13aaを上面側に有する原稿台13aと、原稿台13aの内部に設けられた図示しないスキャナーユニットと、原稿台13aの後端と一対のヒンジ部13cを介して回動可能(開閉可能)に連結された原稿押さえ板13bとを備える。
原稿台13aにおいて、原稿載置面部13aaは無色透明ガラスからなり、その左側には前後方向に延びる細長い長方形の窓部13abが設けられている。なお、窓部13abも無色透明ガラスからなる。また、原稿台13aにおいて、原稿載置面部13aaおよび窓部13abの周囲は枠部13acとされている。この枠部13acは、原稿載置面部13aaの上面および窓部13abの上面よりも所定厚さ(例えば1~3mm程度)分だけ高くなっている。
原稿押さえ板13bは、原稿台13aの上面と概ね同じサイズで形成された矩形プレートであり、その下面には原稿載置面部13aaと概ね同じサイズで形成されたクッションプレート13baが設けられている。なお、原稿押さえ板13bの下面において、クッションプレート13baの左側には原稿送り装置20の後述の外部通過部24が窓部13abに対応するように設けられている。
図1と2に示すように、原稿送り装置20は、原稿読み取り装置13の原稿押さえ板13b上に一体状に設けられており、原稿押さえ板13b上の右側部分に設けられた排紙トレイ部21と、原稿押さえ板13b上の左側部分に設けられたシート搬送部22と、排紙トレイ部21上におけるシート搬送部22の右側部分に設けられたシート載置部23と、原稿押さえ板13bの下面の左端部側に設けられた前記外部通過部24とを備える。
シート搬送部22は、シート載置部23から排紙トレイ部21までを連通する略横倒U字形のシート搬送路と、シート搬送路に設けられた複数の搬送ローラとを有し、外部通過部24はシート搬送部22の一部として設けられている。
外部通過部24は、原稿押さえ板13bの下面に設けられた開口部から外部に突出可能な前後方向に延びる略逆台形のシートガイド部24aと、シートガイド部24aに設けられて原稿を搬送方向の先端部から外部に排出する前後方向に延びるスリット状の排出口24bと、排出口24bの右側に並列するようにシートガイド部24aに設けられて原稿を先端部から内部へ導入するスリット状の導入口24cとを有する。
この原稿送り装置20によれば、図1で示す原稿読み取り時において、走査するべき表面側の原稿面(被走査面)を上にして原稿(シート)をシート載置部23上に載置し、原稿がシート搬送部22にて搬送されて原稿面が下向きとなり、原稿面が下向きとなった状態の原稿の先端部が外部通過部24の排出口24bから出て原稿台13aの窓部13ab(図2参照)上に搬送される。その後、原稿の先端部は外部通過部24の導入口24cからシート搬送路内に戻り、原稿の原稿面全面が窓部13abを通過し、原稿が排紙トレイ部21上に排出される。原稿の原稿面が窓部13abを通過する際、原稿台13a内のスキャナーユニットにて原稿面が走査される。
このとき、スキャナーユニットの光照射部が窓部13abの真下位置から窓部13abに向かって光を照射し、光が窓部13abを透過して原稿の原稿面に当たり、その反射光が窓部13abを透過して原稿台13a内に入射し、反射光はミラー、レンズ、撮像素子等の光学部品を介して原稿画像の電子データに変換される。
なお、一度の原稿送りで原稿の表裏両面の原稿面を個別に走査できるように、原稿送り装置20のシート搬送路における外部通過部24よりも下流側に、裏面用のスキャナーユニットを設けてもよい。
図3は本発明に係る画像形成装置における原稿読み取り装置の第1実施形態を示す部分的な平面図であり、図4は第1実施形態の原稿読み取り装置における予備固定片の取り付け構造を示す断面図である。また、図5は第1実施形態の原稿読み取り装置の原稿載置面部上にカールした原稿を載置した状態を示す説明図であり、図6は第1実施形態の原稿読み取り装置に原稿をセットした状態を示す説明図である。なお、図3~6において、図2中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
図2~6に示すように、本実施形態の原稿読み取り装置13は、原稿載置面部13aaの周囲の枠部13acに設けられた予備固定片14を備えている。
予備固定片14は、原稿載置面部13aaでの原稿走査時に用いられる部材であり、枠部13acに接着や溶着等にて固定された基端部14aと、原稿載置面部13aa側へ突出するように基端部14aと連設された先端部14bとを有する(図4参照)。なお、本実施形態では、枠部13acのフラットな上面に予備固定片14の基端部14aを固定するようにしているが、枠部13acの上面に切欠き凹部を設け、その切欠き凹部の底面に予備固定片14の基端部14aを固定するようにしてもよい。この場合、枠部13acの上面の高さに予備固定片14の上面の高さを合わせて段差を無くすことができる。
予備固定片14は、白色の板ばねからなる。例えば、白色に着色した金属製または樹脂製の板ばねを予備固定片14とすることができる。
この予備固定片14の先端部14bは、原稿載置面部13aaに近接するように湾曲する先端湾曲部14bxを有している。本実施形態の場合、予備固定片14の先端部14bは、基端部14a側へ巻き返すように下方へ丸く湾曲する先端湾曲部14bxを有している。この先端湾曲部14bxを含む先端部14bの枠部13acからの突出寸法としては、例えば2~5mm程度が適当である。
また、枠部13acに固定された予備固定片14の先端湾曲部14bxは、原稿載置面部13aaに接触していることが好ましいが、原稿載置面部13aaとの間に僅かな隙間(例えば、0.1mm以下)が設けられてもよい。予備固定片14は弾性を有する板ばねからなるため、原稿載置面部13aaとの間に隙間がなくとも予備固定片14が撓むことにより原稿の厚みを吸収することができ、かつ、OHPフィルムのような薄い原稿でも原稿載置面部13aaに押さえつけることができる。
枠部13acにおける原稿載置面部13aaの周囲部分は4辺を有する四角形であり、少なくとも1つの予備固定片14が枠部13acの少なくとも1辺に設けられている。本実施形態では、枠部13acの4辺のうちの主走査方向に延びる左側辺13acxの前後方向中間位置に1つの予備固定片14が固定されている。それに伴い、クッションプレート13baにおける左側辺13acxの対応端縁には、原稿押さえ板13bを閉じたときにクッションプレート13baが予備固定片14に当たらないように切欠き13bbが設けられている(図2参照)。
予備固定片14の基端部14aは窓部13abに達しておらず、図1のように原稿押さえ板13bを閉じたときに予備固定片14の基端部14aが外部通過部24(図2参照)に当たって干渉することがない。また、原稿押さえ板13bを閉じたときに予備固定片14に原稿押さえ板13bが当たり、それによってクッションプレート13baが原稿載置面部13aa上の原稿Sから浮き上がらないようにするために、クッションプレート13baの厚さは、枠部13ac上に固定された予備固定片14の高さよりも厚くなっている(図6参照)。
なお、本実施形態の場合、クッションプレート13baは、原稿押さえ板13bの下面に取り付けられたクッションシート13baaと、クッションシート13baaの下面に貼り付けられた白色樹脂シート13babとからなる。また、原稿押さえ板13bの下面における少なくともクッションプレート13baの切欠き13bbの対応部分は白色とすることが好ましい(図6参照)。
このように構成された原稿読み取り装置13によれば、例えば図2と3と5に示すように、カールした原稿S(原稿面Sf側が凸曲面となった原稿S)を複写する際、まず、原稿載置面部13aa上に載置された原稿Sの周囲端部Seの一部を予備固定片14の下に差し入れながら、四角い原稿Sの1つの角部を原稿載置面部13aaの後方左側に示された黒色矢印部分の角部(枠部13acの隅部)に合わせて位置決めする。これにより、原稿Sの周囲端部Seの左側の1辺が予備固定片14によって原稿置面部13aa側へ押さえ付けられて予め仮固定される。このとき、カールした原稿Sの右側の1辺は原稿載置面部13aaから浮き上がった状態となる。なお、予備固定片14が無い場合は、カールした原稿Sの左右両端が原稿載置面部13aaから浮き上がった状態となる。
その後、図1と6に示すように、原稿送り装置20を備えた原稿押さえ板13bを閉じることにより、カールした原稿Sの原稿載置面部13aaから浮き上がった右側の1辺が原稿押さえ板13bにて押さえられ、原稿S全体が原稿載置面部13aaに密着した状態となる。これにより、原稿載置面部13aa上に原稿Sが位置ずれすることなく適切な位置に固定される。
そして、この状態で原稿Sの原稿面Sfをスキャナーユニットにて読み取り(走査し)、原稿面Sfの画像データを印刷することにより、読み取り画像の先端がずれたり斜めになったりすることなく適切に原稿画像が印刷される。このとき、予備固定片14は白色であり、かつ、先端部14bの原稿載置面部13aa側への突出量は僅かであるため、原稿Sが薄紙やOHPフィルムのように透過性を有するものであっても、印刷画像への予備固定片14の映り込みが抑制される。つまり、印刷画像には目立った予備固定片14の映り込みがない。
なお、予備固定片14が無い場合は、カールした原稿Sを原稿載置面部13aaに載置すると左右両端が原稿載置面部13aaから浮き上がった状態となるため、原稿押さえ板13bを閉じると原稿Sの左右両端が原稿押さえ板13bに摺接しながら押さえつけられ、この際に原稿Sの位置ずれが生じる場合がある。この場合、読み取り画像の先端がずれたり斜めになったりした不適切な原稿画像が印刷されてしまう。
また、第1実施形態の原稿読み取り装置13は、走査すべき原稿面が凹曲面状にカールした原稿およびS字形にカールした原稿であっても、予備固定片14にて原稿の周囲端部を仮固定してから原稿押さえ板13bを閉じることにより適切な読み取り画像を得ることができる。なお、カールのような癖を有さない正常な原稿の複写の際も、原稿の周囲端部を予備固定片14にて仮固定してから原稿押さえ板13bを閉じるようにすればよい。
(第2実施形態)
図7は第2実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。なお、図7において、図3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第2実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図7に示すように、第2実施形態の場合、枠部13acにおける原稿載置面部13aaの左側端部に対応する左側辺13acxに全体的に1つの長い予備固定片114を配置する。この予備固定片114は、枠部13acに固定された基端部114aと、原稿載置面部13aa側に突出した先端部114bとを有する。また、先端部114bは、第1実施形態と同様の先端湾曲部を有している(図4参照)。
第2実施形態によれば、1つの予備固定片114によって各種定型サイズの原稿に対応することができる。なお、この場合に、原稿載置面部13aa側へ突出した予備固定片114にクッションプレート13ba(図6参照)が干渉しないようにクッションプレート13baの左右方向の寸法を短くすることが好ましい。
(第3実施形態)
図8は第3実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。なお、図8において、図3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第3実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第3実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図8に示すように、第3実施形態の場合、枠部13acの左側辺13acxにおける主走査方向中央位置で分割するように2つの予備固定片214を配置する。この予備固定片214は、枠部13acに固定された基端部214aと、原稿載置面部13aa側に突出した先端部214bとを有する。また、先端部214bは、第1実施形態と同様の先端湾曲部を有している(図4参照)。
腰の弱い原稿の周囲端部は予備固定片の下に押し込みにくい。そのため、第3実施形態では、2つの予備固定片214の間に指を入れて腰の弱い原稿を2つの予備固定片214の下に引き込むことができるようにしている。
なお、この場合も第1実施形態と同様に、原稿載置面部13aa側へ突出した予備固定片214にクッションプレート13ba(図6参照)が干渉しないようにクッションプレート13baの周囲端部に切欠き13bbを設けることが好ましい。
(第4実施形態)
図9は第4実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。なお、図9において、図3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第4実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第4実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図9に示すように、第4実施形態の場合、枠部13acの主走査方向に延びる左側辺13acxにおける定型用紙の用紙角部近傍を押さえられる位置に、複数の予備固定片314を配置する。この予備固定片314は、枠部13acに固定された基端部314aと、原稿載置面部13aa側に突出した先端部314bとを有する。また、先端部314bは、第1実施形態と同様の先端湾曲部を有している(図4参照)。
第4実施形態によれば、小型の複数の予備固定片314によって各種定型サイズの原稿に対応することができる。
なお、この場合も第1実施形態と同様に、原稿載置面部13aa側へ突出した予備固定片414にクッションプレート13ba(図6参照)が干渉しないようにクッションプレート13baの周囲端部に切欠き13bbを設けることが好ましい。
(第5実施形態)
図10は第5実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図であり、図11は第5実施形態の原稿読み取り装置における予備固定片の取り付け構造を示す断面図である。また、図12は第5実施形態の予備固定片の収納状態を示す断面図であり、図13は第5実施形態の予備固定片の突出状態を示す断面図である。なお、図10~13において、図3~6中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第5実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第5実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図10~13に示すように、第5実施形態の場合、予備固定片414が、枠部13acに回動可能に枢着された基端部414aと、原稿載置面部13aa側へ突出可能に基端部414aと連設された先端部414bとを有する。また、先端部414bは、第1実施形態と同様の先端湾曲部414bxを有している(図4参照)。
本実施形態の場合、枠部13acにおける左側辺13acxの3箇所と後側辺13acyの3箇所に、枠部13acの上面と垂直方向の取付軸13acpが設けられており、各取付軸13acpにそれぞれ予備固定片414の基端部414aが枢着されている。なお、各予備固定片414の位置は、各種定型サイズの原稿に対応可能な位置となっている。
さらに、第5実施形態の場合、枠部13acの左側辺13acxと後側辺13acyにおける各予備固定片414の近傍位置に3つずつ切欠き凹部13ackが設けられている(図12参照)。
第5実施形態によれば、予備固定片414の不使用時には予備固定片414の先端部414bを枠部13acの切欠き凹部13ack内に収納し(図11と12参照)、使用時には取付軸13acpを中心として予備固定片414を90°回動させて先端部414bを原稿載置面部13aa側へ突出させることができる。不使用時の予備固定片414を枠部13ac内に収納することができるため、予備固定片414による仮固定を必要としないカール無しの原稿を原稿載置面部13aa上に迅速にセットすることができる。
なお、この場合も第1実施形態と同様に、原稿載置面部13aa側へ突出した予備固定片414にクッションプレート13ba(図6参照)が干渉しないようにクッションプレート13baの周囲端部に切欠き13bbを設けることが好ましい。
(第6実施形態)
図14は第6実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図であり、図15は第6実施形態の予備固定片の突出状態を示す部分的な平面図である。また、図16は第6実施形態の予備固定片の収納状態を示す部分的な平面図であり、図17は第6実施形態の予備固定片の収納状態を示す断面図である。なお、図14~17において、図3~6中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第6実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第6実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図14~17に示すように、第6実施形態の場合、予備固定片514が、枠部13acに回動可能に枢着された軸状の基端部514aと、原稿載置面部13aa側へ突出可能に基端部514aと連設された先端部514bとを有する。また、先端部514bは、第1実施形態と同様の先端湾曲部514bxを有している。本実施形態の場合、枠部13acにおける左側辺13acxに沿って全体的に1つの長い予備固定片514が設けられている。したがって、1つの予備固定片414にて各種定型サイズの原稿に対応可能である。
また、第6実施形態の場合、枠部13acの左側辺13acxの前端部および後端部には一対の枢着具13acqが設けられており、これら一対の枢着具13acqに軸状の基端部514aの両端部が枢着されている。
さらに、枠部13acの左側辺13acxの後端部から後側辺13acyの左端部に亘る範囲、および、枠部13acの左側辺13acxの前端部から前側辺13aczの左端部に亘る範囲には、前後一対のマグネットプレート13acmが設けられている。また、それに伴い、予備固定片514の軸状の基端部514aの前後両端には、前後一対のマグネットプレート13acmの磁力によって吸着される一対の金属片部514cが設けられる。なお、一対の金属片部514cは、先端部514bと平行に並列している。
第6実施形態によれば、図14と15に示すように、予備固定片514の使用時には軸状の基端部514aを中心として予備固定片514を回動させて先端部514bを原稿載置面部13aa側に突出させると共に、一対の金属片部514cを一対のマグネットプレート13acmに吸着させて予備固定片514を固定することができる。また、図16と17に示すように、予備固定片514の不使用時には基端部514aを中心として予備固定片514を反対側へ回動させて先端部514bを枠部13ac側へ移動させると共に、一対の金属片部514cを一対のマグネットプレート13acmに吸着させて予備固定片514を固定することができる。なお、原稿押さえ板13b(図6参照)が枠部13ac側へ移動させた予備固定片514の先端部514bに当たらないように、原稿押さえ板13bの下面に予備固定片514の先端部514bを収納する凹部を設けてもよい。
(第7実施形態)
図18は第7実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。また、図19は第7実施形態の予備固定片の突出状態を示す断面図であり、図20は図19の予備固定片を枠部から取り外した状態を示す断面図である。なお、図18~20において、図3~6中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第7実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第7実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図18~20に示すように、第7実施形態の場合、枠部13acにおける原稿載置面部13aa側の端面に挿し込み凹部13acgが設けられている。本実施形態の場合、枠部13acの左側辺13acxの端面および後側辺13acyの端面に沿って溝状の挿し込み凹部13acgがそれぞれ設けられている。なお、孔状の挿し込み凹部13acgが複数設けられるようにしてもよい。
また、第7実施形態の場合、予備固定片614は、枠部13acの挿し込み凹部13acgに抜き挿し可能な基端部614aと、挿し込み凹部13acgに基端部614aが挿し込まれたときに原稿載置面部13aa側へ突出する基端部614aと連設された先端部614bとを有する。また、先端部614bは、第1実施形態と概ね同様の先端湾曲部614bxを有している。
第7実施形態によれば、図18と19に示すように、予備固定片614の使用時には予備固定片614の基端部614aを挿し込み凹部13acgの適当な位置に挿し込んで、先端部614bを原稿載置面部13aa側に突出させることができる。また、図20に示すように、予備固定片614の不使用時には基端部614aを挿し込み凹部13acgから引き抜いて予備固定片614を枠部13acから取り外すことができる。なお、取り外した予備固定片614を紛失しないよう、例えば、原稿読み取り装置13の原稿台13aの左側面に予備固定片614を収納するトレイを設けてもよい(図2参照)。また、予備固定片614は複数用いられてもよい。
(第8実施形態)
図21は第8実施形態の原稿読み取り装置を示す部分的な平面図である。なお、図21において、図3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第8実施形態は、原稿読み取り装置における予備固定片の構成が第1実施形態とは異なる以外は、第1実施形態と概ね同様に構成されている。以下、第8実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
図21に示すように、第8実施形態の場合、1つの三角形の予備固定片714が枠部13acの互いに隣接する左側辺13acxと後側辺13acyとの間の隅部に設けられる。
本実施形態の場合、枠部13acの前記隅部の端面には溝状の挿し込み凹部13acgが設けられている。また、予備固定片714は、枠部13acの挿し込み凹部13acgに抜き挿し可能な直角二等辺三角形の基端部714aと、挿し込み凹部13acgに基端部714aが挿し込まれたときに原稿載置面部13aa側へ突出する基端部714aと連設された先端部714bとを有する。また、先端部714bは、第1実施形態と同様の先端湾曲部を有している。
第8実施形態によれば、図21に示すように、予備固定片714の使用時には予備固定片714の基端部714aを挿し込み凹部13acgに挿し込んで、先端部714bを原稿載置面部13aa側に突出させることができる。また、予備固定片714の不使用時には基端部714aを挿し込み凹部13acgから引き抜いて予備固定片714を枠部13acから取り外すことができる。なお、取り外した予備固定片714を紛失しないよう、第7実施形態と同様に、原稿読み取り装置13の原稿台13aの左側面に予備固定片714を収納するトレイを設けてもよい。
(他の実施形態)
前記実施形態では画像形成装置に原稿読み取り装置が備えられた場合を例示したが、原稿読み取り装置は単体であってもよい。
(まとめ)
以上に述べたように、
本発明による原稿読み取り装置は、原稿を載置する原稿載置面部を有する原稿台と、前記原稿載置面部の周囲に設けられる予備固定片と、前記原稿台にヒンジ部を介して回動可能に設けられた原稿押さえ板とを備え、
前記原稿載置面部上に載置された前記原稿の周囲端部の一部を前記予備固定片にて前記原稿置面部側へ押さえた状態で、前記原稿押さえ板にて前記原稿を全体的に前記原稿載置面部へ押さえるように構成された、ことを特徴とする。
この構成によれば、原稿載置面部上に載置された原稿の周囲端部の一部を予備固定片にて原稿置面部側へ押さえた状態で、原稿押さえ板にて原稿を全体的に原稿載置面部へ押さえるため、カールのような癖がついた原稿であっても位置ずれすることなく所定位置に位置決めした状態で原稿画像を読み取ることができる。したがって、読み取り画像の先端がずれたり斜めになったりせず正確に原稿を読み取ることができる。
また、原稿読み取りの際、予備固定片による押さえつけは原稿の周囲端部の一部であるため、原稿が薄紙やOHPフィルム等の透過性の高いものであっても原稿読み取りに影響を与えにくい。
さらに、画像形成ユニット上に原稿読み取り装置と原稿搬送装置とが設けられた画像形成装置において、予備固定片は原稿搬送装置の搬送経路から外れるため影響を与えることがなく、既存の原稿搬送装置の改造は不要であり、原稿搬送装置の改造による構造の複雑化、大型化および重量増加等が生じることもない。
また、本発明による原稿読み取り装置は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(2)前記原稿台は、前記原稿載置面部と、前記原稿載置面部の周囲に設けられた枠部とを有し、
前記予備固定片が前記枠部に設けられてもよい。
この構成によれば、例えば、画像形成装置における原稿読み取り装置の原稿台の既存の枠部を利用して予備固定片を設けることができる。
(3)前記予備固定片が、前記枠部に固定された基端部と、前記原稿載置面部側へ突出するように前記基端部と連設された先端部とを有するものであってもよい。
この構成によれば、カールのような癖がついた原稿を原稿台上にセットするときに予備固定片の先端部が原稿載置面部側へ突出しているため、原稿の周囲端部を予備固定片の先端部の下に滑り込ませて位置決めするだけでよい。
(4)前記予備固定片が、前記枠部に回動可能に枢着された基端部と、前記原稿載置面部側へ突出可能に前記基端部と連設された先端部とを有するものであってもよい。
この構成によれば、カールのような癖がついた原稿を原稿台上にセットするときに予備固定片の先端部を原稿載置面部側へ回動させ、予備固定片の不使用時には先端部を枠部側へ回動させて原稿載置面部上から退避させておくことができる。
(5)前記枠部が、挿し込み凹部を有し、
前記予備固定片が、前記枠部の前記挿し込み凹部に抜き挿し可能な基端部と、前記挿し込み凹部に前記基端部が挿し込まれたときに前記原稿載置面部側へ突出する前記基端部と連設された先端部とを有するものであってもよい。
この構成によれば、カールのような癖がついた原稿を原稿台上にセットするときに予備固定片の基端部を枠部の挿し込み凹部に挿し込んで先端部を原稿載置面部側へ突出させ、予備固定片の不使用時には基端部を枠部の挿し込み凹部から引き抜いて予備固定片を枠部から取り外しておくことができる。
(6)前記枠部は4辺を有する四角形であり、少なくとも1つの前記予備固定片が前記枠部の少なくとも1辺に沿って設けられてもよい。
この構成によれば、例えば、枠部の主走査方向に延びる1つの辺に次のように少なくとも1つの予備固定片を配置することができる。
(i)枠部の主走査方向に延びる1つの辺に全体的に1つの予備固定片を配置する。この場合、1つの予備固定片によって各種定型サイズの原稿に対応することができる。
(ii)枠部の主走査方向に延びる1つの辺における主走査方向中央位置で分割するように2つの予備固定片を配置する。この場合、腰の弱い原稿の周囲端部は予備固定片の下に押し込みにくいため、2つの予備固定片の間に指を入れて腰の弱い原稿を2つの予備固定片の下に引き込むことができる。
(iii)枠部の主走査方向に延びる1つの辺における定型用紙の用紙角部近傍を押さえられる位置に複数の予備固定片を配置する。この場合、小型の複数の予備固定片によって各種定型サイズの原稿に対応することができる。
(7)前記枠部は4辺を有する四角形であり、1つの前記予備固定片が前記枠部の互いに隣接する2辺の間の隅部に設けられてもよい。
この構成によれば、原稿台の原稿位置決め隅部に設けた1つの予備固定片によって各種定型サイズの原稿に対応することができる。
(8)前記予備固定片が白色であってもよい。
この構成によれば、予備固定片を白色とすることにより、原稿が薄紙やOHPフィルム等の透過性の高いものであっても原稿読み取りにほとんど影響を与えることがない。
(9)前記予備固定片が板ばねからなり、
前記予備固定片の前記先端部は、前記原稿載置面部に近接するように湾曲する先端湾曲部を有するものであってもよい。
この構成によれば、予備固定片の先端湾曲部にて原稿を原稿載置面部に適当な押圧力で押し付けることができると共に、各種厚さの原稿にも対応することができる。
本発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、本発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、本発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。本発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:画像形成装置、 10:筐体、 11:用紙トレイ、 12:印刷ユニット、 13:原稿読み取り装置、 13a:原稿台、 13aa:原稿載置面部、 13ab:窓部、 13ac:枠部、 13acg:挿し込み凹部、 13ack:切欠き凹部、 13acm:マグネットプレート、 13acp:取付軸、 13acq:枢着具、 13acx:左側辺、 13acy:後側辺、 13acz:前側辺、 13b:原稿押さえ板、 13ba:クッションプレート、 13baa:クッションシート、 13bab:白色樹脂シート、 13bb:切欠き、 13c:ヒンジ部、 14、114、214、314、414、514、614、714:予備固定片、 14a、114a、214a、314a、414a、514a、614a、714a:基端部、 14b、114b、214b、314b、414b、514b、614b、714b:先端部、 14bx、414bx、514bx、614bx、714bx:先端湾曲部、 15、16:排出トレイ、 17:操作ユニット、 18:手差しトレイ、 20:原稿送り装置、 21:排紙トレイ部、 22:シート搬送部、 23:シート載置部、 24:外部通過部、 24a:シートガイド部、 24b:排出口、 24c:導入口、 514c:金属片部、 S:原稿、 Se:周囲端部、 Sf:原稿面

Claims (10)

  1. 原稿を載置する原稿載置面部を有する原稿台と、前記原稿載置面部の周囲に設けられる予備固定片と、前記原稿台にヒンジ部を介して回動可能に設けられた原稿押さえ板とを備え、
    前記原稿載置面部上に載置された前記原稿の周囲端部の一部を前記予備固定片にて前記原稿置面部側へ押さえた状態で、前記原稿押さえ板にて前記原稿を全体的に前記原稿載置面部へ押さえるように構成された、ことを特徴とする原稿読み取り装置。
  2. 前記原稿台は、前記原稿載置面部と、前記原稿載置面部の周囲に設けられた枠部とを有し、
    前記予備固定片が前記枠部に設けられる、請求項1に記載の原稿読み取り装置。
  3. 前記予備固定片が、前記枠部に固定された基端部と、前記原稿載置面部側へ突出するように前記基端部と連設された先端部とを有する、請求項2に記載の原稿読み取り装置。
  4. 前記予備固定片が、前記枠部に回動可能に枢着された基端部と、前記原稿載置面部側へ突出可能に前記基端部と連設された先端部とを有する、請求項2に記載の原稿読み取り装置。
  5. 前記枠部が、挿し込み凹部を有し、
    前記予備固定片が、前記枠部の前記挿し込み凹部に抜き挿し可能な基端部と、前記挿し込み凹部に前記基端部が挿し込まれたときに前記原稿載置面部側へ突出する前記基端部と連設された先端部とを有する、請求項2に記載の原稿読み取り装置。
  6. 前記枠部は4辺を有する四角形であり、少なくとも1つの前記予備固定片が前記枠部の少なくとも1辺に沿って設けられる、請求項2~5のいずれか1つに記載の原稿読み取り装置。
  7. 前記枠部は4辺を有する四角形であり、1つの前記予備固定片が前記枠部の互いに隣接する2辺の間の隅部に設けられる、請求項2~5のいずれか1つに記載の原稿読み取り装置。
  8. 前記予備固定片が白色である、請求項1~7のいずれか1つに記載の原稿読み取り装置。
  9. 前記予備固定片が板ばねからなり、
    前記予備固定片の前記先端部は、前記原稿載置面部に近接するように湾曲する先端湾曲部を有している、請求項2~8のいずれか1つに記載の原稿読み取り装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1つに記載の原稿読み取り装置と、前記原稿読み取り装置にて読み取った原稿の画像データに基づいて画像を印刷する印刷ユニットとを備えた、ことを特徴とする画像形成装置。
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