JP2019137540A - 自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、カード等の硬い原稿を載置する場合であっても、給送時の原稿の傾きを低減できる自動原稿搬送装置を提供する。【解決手段】ADF5は、搬送経路55の中途部近傍に開閉可能に設けられ、開いた状態でカードC等を積載する手差しトレイ61と、手差しトレイ61に積載されたカードC等を中途部の原稿搬送方向下流側の手差し搬送経路64に向けて給送する手差し給送口62と、を備える。そして、手差しトレイ61には、少なくとも所定の幅をもつシート原稿Sを載置する原稿載置面71に、所定の幅よりも幅が狭いカードC等の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつカード載置部72が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置に関するものである。
従来から、搬送経路の中途部近傍に開閉可能に設けられ、開いた状態で原稿を積載する原稿トレイと、原稿トレイに積載された原稿を中途部の原稿搬送方向下流側の搬送経路に向けて給送する給送口と、を備える自動原稿搬送装置が知られている。
例えば、特許文献1には、原稿トレイに載置する原稿がカード等の硬く(固い)、幅が狭いものであっても、2つの移動可能な規制部材(ガイド)で挟持して、原稿搬送方向に対して傾かないように規制しつつ、原稿を給送口から給送するものが記載されている。
しかし、従来の原稿トレイでは、規制部材を原稿の幅に合わせるが、実際には操作性を向上させるために規制部材が変位し易い。
このため、特に載置する原稿がカード等の硬いものであると、操作者の手のぶれ等で規制部材が簡単に変位して原稿が傾いて載置されてしまい、載置された原稿が傾いて給送される場合があった。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、搬送経路の中途部近傍に開閉可能に設けられ、開いた状態で原稿を積載する原稿トレイと、該原稿トレイに積載された原稿を前記中途部の原稿搬送方向下流側の前記搬送経路に向けて給送する給送口と、を備える自動原稿搬送装置において、前記原稿トレイには、少なくとも所定の幅をもつ原稿を載置する原稿載置面に、前記所定の幅よりも幅が狭い原稿の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつ段差部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、カード等の硬い原稿を載置する場合であっても、給送時の原稿の傾きを低減できる自動原稿搬送装置を提供できる。
一実施形態に係る複写機の概略構成図。 画像形成装置に備えた読取装置の概略構成図。 カード挿入口、及び手差しトレイの視認性の説明図。 従来の主な不具合の説明図。 実施例1の手差しトレイと、従来の手差しトレイの説明図。 実施例1の手差しトレイの載置面に設けたカード載置部等の配置説明図。 実施例1の第一段差部と原稿載置面を跨ぐように設けた第二段差部の説明図。 指引掛け部又は孔部の配置方法の説明図。 手差しトレイ上に設けるサイドフェンス及びカード載置部の配置位置の別例の説明図。 カードに設けられたICチップを読み取るチップ読取装置を手差しトレイに設けた構成の説明図。 カード載置部の載置位置に、載置する原稿の種別を示す文字や矢印記号を形成する線状の凹部を設けた例の説明図。 カード載置部の載置位置に、原稿搬送方向を示す矢印記号を形成する線状の凹部を有する構成の説明図。 カード載置部の載置位置に、カード等を載置するときの支持の必要性についての説明図。 カード載置部の原稿搬送方向の後端側に支持部を設ける例の説明図。
以下、本発明を適用した自動原稿搬送装置(以下、単に「ADF」とも称する。)を備えた画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、複写機1という)の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機1の概略構成図である。
本実施形態の複写機1は、主に、画像形成部3と、画像読取部4と、ADF5とから構成されている。本実施形態の読取装置6は、主に、画像読取部4とADF5とから構成されている。
本実施形態の画像形成部3は、例えば、潜像形成手段としての露光ユニットと、複数の潜像担持体としての感光体ドラムと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置と、中間転写部と、二次転写部と、定着部などを備えた電子写真方式の画像形成装置である。なお、インクジェット方式などの他の方式の画像形成装置であっても良い。
画像形成部3は、読取装置6の画像読み取りによって得られる画像データや、パソコン等の外部装置から送信される画像データに基づき、例えば、露光ユニットによって各色の感光体ドラムを露光して各感光体ドラム上に静電潜像を形成し、各色の現像装置で各感光体ドラム上の潜像にトナーを供給して現像する。また、画像形成部3は、各色の感光体ドラム上のトナー像を中間転写部の中間転写ベルトに互いが重なるように一次転写した後、二次転写部で記録材である記録紙上に二次転写し、定着部で記録紙上のトナー像を加熱及び加圧して定着させ、カラー画像を形成する。
図2は、画像形成装置に備えた読取装置6の概略構成図である。そして、図2(a)がフラットベッドスキャナモードと、DFスキャナモードの原稿トレイ51(原稿テーブル)上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読取の概要説明図、図2(b)がDFスキャナモードの1パス両面同時読取の概要説明図である。
読取装置6は、自動搬送中に原稿画像を読み取るDFスキャナモード(搬送原稿読取りモード)と、平坦なコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナモード(載置原稿読取りモード)とに切替え可能に構成されている。
また、DFスキャナモードには、原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読み取りと、手差しトレイ(手差しテーブル)61上に積載(載置)したカード原稿等(以下、適宜、カードCという。)の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読み取りがある。
フラットベッドスキャナモードにおいて、画像読取部4は、フラットベッドコンタクトガラス41上の原稿(例えば原稿シート、厚紙、本等)の画像面に光を照射して、その画像面からの反射光を画像信号に変換することにより原稿画像を読み取ることができる。
ここで、原稿画像を読み取るときには、図中左よりに移動している表面読取用CIS45aがフラットベッドコンタクトガラス41下をガイド46にガイドされて移動することで読み取りが行われる。
また、DFスキャナモードの、シート載置台である原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読取においては、次のように読取が行われる。
ADF5は、エンドフェンスにより幅方向が規制された原稿トレイ51上に積載された原稿束からシート原稿Sを1枚ずつ、第一給送口52の入口に配置された給紙・分離機構54で分離して原稿搬送経路55内に搬入し、原稿搬送経路55に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
具体的には、まず、原稿トレイ51に原稿を載置し、シート原稿Sを第一センサ53が検知する。操作パネル200でスキャンを選択することで給紙・分離機構54により原稿トレイ51に載置された原稿から最上位のシート原稿Sが呼び出され、シート原稿Sは1枚に分離されローラで搬送される。第一原稿搬送機構203及び第二原稿搬送機構204で原稿が搬送されつつ、表面読取用CIS45aと裏面読取用CIS45bで画像が読取られ、第三原稿搬送機構205で搬送され、最終的に排紙トレイ56上に原稿が排紙される。
一方、DFスキャナモードの、手差しトレイ61上に積載したカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読取においては、次のように読取が行われる。
ADF5は、原稿搬送経路55の中途部近傍に開閉可能に設けられた手差しトレイ61上に積載されたカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを手差し給送口62から手差し原稿搬送経路64内に搬入し、手差し原稿搬送経路64(原稿搬送経路55の中途部の原稿搬送方向下流側の略同一平面上にあるストレート部分)に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
具体的には、まず、手差しトレイ61上の原稿を手差し給送口62に挿入することで手差し検知センサ63が原稿を検知する。その約1秒後に第二原稿搬送機構204のローラが微小量回転し、原稿がニップ部で挟持され、原稿がプレフィードされる。そして、操作パネル200でスキャンを選択することで第二原稿搬送機構204が回転し原稿を送る。表面読取用CIS45aと裏面読取用CIS45bで原稿の両面が読取られた後、第三原稿搬送機構205で原稿が搬送され、排紙トレイ56上に原稿が排紙される。
ここで、手差しトレイ61には、図1の斜視図に示すように手差しトレイ61を閉じた状態でもカードC等を挿入するためのカード挿入口7を設けており、手差しトレイ61を開けなくてもカードC等を給送することが可能に構成されている。
ここで、本実施形態の読取装置6に有したADF5のように、手差しトレイ61上に積載したカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送する従来の構成では、以下のような問題があった。
例えば、特許文献1には、原稿トレイに載置する原稿が、カード等の硬く(固い)、幅が狭いものであっても、2つの移動可能な規制部材(ガイド)で挟持して、原稿搬送方向に対して傾かないように規制しつつ、原稿を給送口から給送するものが記載されている。
しかし、従来の原稿トレイでは、規制部材を原稿の幅に合わせるが、実際には操作性向上のため規制部材が変位し易く操作者の手のぶれ等で簡単に変位してしまうとともに、カード等の硬く、幅が狭い原稿を載置するときの視認性も悪く、原稿が傾いて給送される場合があった。
また、このように原稿が傾いて給送されることを抑制するため、従来は、その構成が複雑になる傾向があった。
例えば、特許文献2には、サイズの異なる原稿が入り混じった異型原稿であっても正規の搬送方向に沿って搬送できる読取装置を提供する目的で、次のような斜行矯正部材を備える構成が記載されている。
原稿搬送路は、その一部に画像読取手段による画像の走査を許容する被走査部を有すると共に、被走査部よりも上流側に設けられ原稿の搬送方向と直交する方向に移動して原稿の斜行を搬送方向と平行な方向に矯正する斜行矯正部材である。
しかし、この特許文献2に記載された構成では、斜行矯正部材に用いる部品点数が多くなり、なおかつ矯正するために付勢部材や電動モータなどの駆動部品が必要となる。つまり、簡易な構成とすることができない。
また、近年、顧客訪問活動等において、特に医療系業務で診察券や身分証明書などのプラスチックカードのスキャンを要望する声が高まってきた。
この要望を受け、発明者らは、次の2つのコンセプトで開発を行っていた。
(1)「ストレート1枚手差し通紙」機能
大事な原稿を曲げずにスキャンできる。つまり、原稿給送時に手差しトレイのサイドフェンスを用いることで原稿が傾くことなくスキャンできる点。
(2)「1パス両面同時読取」機能
曲がらない原稿も、フラットベッドコンタクトガラスを露出させるために圧板を開けずに、1回で両面スキャンできる点。
しかし、上記「(1)」に関して、従来の構成では次のようなメリットと、デメリットが生じることが分かった。
図3は、カード挿入口7、及び手差しトレイ61の視認性の説明図であり、図3(a)がカード挿入口7の説明図、図3(b)が手差しトレイ61の説明図である。図4は、従来の主な不具合の説明図であり、図4(a)がカード挿入口7に関する説明図、図4(b)は、手差しトレイ61を開けた場合のカード載置位置に関する説明図、図4(c)が手差しトレイを開けた場合の傾きに関する説明図である。ここで、各図では、本実施形態の構成部品と同様な部品については、特に区別する必要が無い限り、従来構成でも同一の符号を付している。
カードC等をスキャンする方法には次の二通りがある。
(1−1)
図3(a)に示すように手差しトレイ61を開けずに、カードCを手差しトレイに設けたカード挿入口7に挿入する方法。
メリット:手間がかからない。
デメリット:図3(a)に示すように、スキャン又は操作時に複写機1の正面に立つユーザの立ち位置からは、側面に配置されることが多いカード挿入口7の視認性が悪く、カードC等の原稿が傾いたまま搬送される恐れがある。また、図4(a)に示すように、カード挿入口7を設けた手差しトレイ61の厚さが薄い場合が多く、カードCが傾いたまま給送される場合がある。これは、カード挿入口7をカードCの幅程度に管理したとしても搬送方向に対して傾けることができてしまうためである。手差しトレイ61の厚さを厚くすると手差しトレイ61が重くなって操作性が悪くなったり、回動部の強度の増強が必要になったりする等のデメリットがあるため、この方法でカードC等の原稿の傾きを抑えることは困難である。
(1−2)
図3(b)に示すように、手差しトレイを開けて、サイドフェンスを原稿の大きさに調整してからカードCを挿入口に挿入する方法。
メリット:カードCの傾きを抑制できる。
デメリット:図3(b)に示すように、スキャン又は操作時に複写機1の正面に立つユーザの立ち位置からは、側面に配置されることが多い手差しトレイの視認性が悪く、また手差しトレイを開けサイドフェンス幅を調整する動作が必要。また、実際にはサイドフェンスの操作性向上のため変位しやすくなっており、図4(c)に示すように、手のぶれ等で簡単に変位してしまい、カードCの傾きが十分に抑制されない場合があった。また、図4(b)に示すように、カードCをどのように設置すればよいのか視認性もよくない。
ここで、手差しトレイ61を開く方法は、図3(b)に円弧状の矢印で示すように手差しトレイ下部に設けた軸を回転軸として、手差しトレイ61上部を回動させながら開く構成を採用できる。
また、上記「(2)」に関して、従来の構成では次のようなメリットと、デメリットが生じることが分かった。
図3(b)に示すように、手差しトレイを開けて、サイドフェンスを原稿の大きさに調整してからカードCを挿入口に挿入する方法。
メリット:手差しトレイ61を開けると対象原稿は、読取可能最大サイズ、例えば最大A4サイズまで対応するため、カード挿入口7から挿入するカードC幅よりも広い。
デメリット:手差しトレイを開けた時にサイドフェンスが最大まで開いていたりすると、例えば、本来であればカードCは中央に挿入しなければならない場合であっても、ユーザがぱっと見てカードCをどこに挿入するのか直観的にわかりづらい。また、上述したように、実際にはサイドフェンスの操作性向上のため変位しやすくなっており、手のぶれ等で簡単に変位してしまい、カードCの傾きが十分に抑制されない場合があった。
以下、上述した主な不具合や、詳しくは後述する他の不具合を解決するために発明者らが見出した手差しトレイ61の構成について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)に設けた手差しトレイ61の実施例1について、図を用いて説明する。
図5は、本実施例の手差しトレイ61と、従来の手差しトレイの説明図であり、図5(a)が本実施例の手差しトレイの斜視説明図、図5(b)が本実施例の手差しトレイの上面説明図、図5(c)が本実施例の手差しトレイ61上の操作スペースの説明図である。また、図5(d)が従来構成の手差しトレイの斜視説明図、図5(e)が従来構成の手差しトレイの上面説明図、図5(f)が従来構成の手差しトレイ上の操作スペースの説明図である。図6は、本実施例の手差しトレイ61の載置面に設けたカード載置部(段差部、凹み部)72等の配置説明図であり、図6(a)が上面配置説明図、図6(b)が図6(c)に示すカード載置部72近傍の断面位置の説明図、図6(c)が図6(b)に示した断面位置近傍のカード載置部72近傍の説明図である。
図7は、本実施例のカード載置部72と原稿載置面71を跨ぐように設けた指引掛け部(第二段差部)73の説明図であり、図7(a)が円弧状の断面を有した穴形状とした例の説明図、図7(B)が矩形状の断面を有した穴形状とした例の説明図である。図8は、指引掛け部73又は孔部の配置方法の説明図であり、図8(a)がカード載置部72の原稿搬送方向の後端側に設けた場合、図8(b)がカード載置部72の原稿搬送方向の前端側に設けた場合の説明図である。図9は、手差しトレイ61上に設ける手差しサイドフェンス65及びカード載置部72の配置位置の別例の説明図である。ここで、各図では、本実施例の構成部品と同様な部品については、特に区別する必要が無い限り、従来構成でも同一の符号を付している。
本実施例の手差しトレイ61、及び従来構成の手差しトレイを開く方法は、いずれも図5(a)、図5(d)に示すように複写機1の側面かつ手差しトレイ下部の軸を回転軸として、手差しトレイ上部を回動させながら開く構成である。
しかし、手差しトレイ61を開いたときの原稿搬送方向の長さが異なる。従来の手差しトレイは、ADF5や複写機1の小型化のため図5(b)に示すようにカードCを載置するための十分な載置面積を有していないのに対し、本実施例の手差しトレイ61では、カードCを載置するためのカード載置部72は十分な載置面積を有している。また、同時にユーザにとってカード載置部72がカードCの載置箇所であること、また、カードCの搬送方向が分かり易く、図4(b)を用いて説明した従来構成のように、ユーザがカードCの載置場所に迷うこともない。
本実施例の手差しトレイ61では、カード載置部72が段差部として形成されているので、載置するときの視認性を向上することができ、カード載置部72の載置位置の視認性が悪くユーザの手のぶれ等を誘発してカードC等の原稿が傾いて載置されることを抑制できる。加えて、カード載置部72がカードCを載置するための十分な載置面積を有しているので、載置するときの視認性をさらに向上することもできる。
そして、カードCの幅方向の規制は、図5(e)に示す従来構成が操作性を優先して変位し易いサイドフェンスで行うのに対して、本実施例が図5(b)に示すように載置するときの手の振れ等の影響を受けないカードC等の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつ段差部(凹み部)としてのカード載置部72の側面で行う。
このように、本実施例の手差しトレイ61では、カードC等の幅方向の規制を、カードCの幅方向間距離と略一致するカード載置部72の側面で行えるので、簡単な構成で、カード等の硬く、狭い原稿を載置する場合であっても、給送時の原稿の傾きを低減できる。
つまり、カードC等の原稿の幅方向の移動規制を、カードC等の硬い原稿を載置する場合であっても、変位し難い原稿の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつカード載置部72の側面で行うという簡単な構成にできる。
よって、簡単な構成で、カードC等の硬い原稿を載置する場合であっても、給送時のカードC等の傾きを低減できるADF5を提供できる。
加えて、載置するときの視認性を向上することができ、カード載置部72の載置位置の視認性が悪くユーザの手のぶれ等を誘発して原稿が傾いて載置されることを抑制できる。
また、カード載置部72がカードCを載置するための十分な載置面積を有するように構成することで、載置するときの視認性をさらに向上させることもできる。
また、上述したように構成することで、図5(f)に示すようにカードC等を載置するときのユーザの操作スペースが大きくなってしまう従来構成とは異なり、図5(c)に示すように、カードC等を載置するときのユーザの操作スペースを小さくすることができる。すなわち、手差しトレイ61を開いた場合のADF5本体や複写機1の大きさは、本実施例の構成のほうが、従来構成の場合と比較して大きくなってしまうが、図5(c)、図5(f)に示すように操作スペースまで含めると本実施例の方が小さくて済む。
この理由として、本実施例の構成では、カード載置部72の副走査方向長さと手差しトレイ61の副走査方向の長さを略等しくすることで手差しトレイ61を開いてカードC等を搬送するときの操作スペースはカードC等の副走査長さ程度で済む。これに対して、従来構成ではカード等の後端部を左手で挟んで把持して後端部からカード等の原稿を搬送方向に押す必要があるため、操作スペースはカード等の原稿の副走査長さに加えて左手の分だけ多く必要になるためである。
また、本実施例の手差しトレイ61では、図6(a)に示すように、カードC等を載置するカード載置部72の少なくともいずれかの端部近傍と、カード載置部72が設けられていない原稿の載置面の一部とを跨いで形成された凹部である指引掛け部73を有する。
具体的には、手差しトレイ61は、カードC等の原稿よりも大きい原稿を載置する原稿載置面71よりも低い凹面が形成されているカード載置部72と、このカード載置部72よりもさらに低い凹部である指引掛け部73を有する。
また、指引掛け部73の形状の例としては、図6(b)に示すa―a断面位置で見ると、図6(c)に示すように、円弧状の断面を有した穴形状や、矩形状の断面、つまり凹み部の底形状が面の穴形状を挙げることができる。また、これらのような穴形状をした指引掛け部73ではなく、同様な平面範囲を持つ孔形状としても良い。
また、図7(a)や図7(b)に示すカード載置部72の上面はカードC等の原稿を載置するための面であり、指引掛け部73はカード載置部72の上面に載置されたカードC等の原稿の出し入れをしやすくするため、ユーザの指をカードC等の底面の下部に潜り込ませてカードC等を引っ掛けるためのものである。また、カードC等の原稿を底面から支持するため、図7(a)や図7(b)に示すように、指引掛け部73の少なくとも一部はカードC等の原稿の外縁に対してカードC等の内部側までかかっている。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
カードC等の載置位置に対してさらに凹部や孔部を設けることで、これらの凹部や孔部にユーザの指を入れ、カード載置部72の載置面に載置された原稿を底面からすくいあげる動作を可能にでき、載置面に載置されたカードC等の原稿の交換性を向上させることができる。
ここで、指引掛け部73の形状としては、図7(a)に示す底部が円弧状の断面を有した穴形状とした例や、図7(b)に示す底部が矩形状の断面を有した穴形状とした例が挙げられ、これらの他にも指引掛け部73自体を底部が無い孔形状としても良い。
また、手差しトレイ61に設ける、上述した指引掛け部73や孔部は、図8(a)に示すように、段差部としてのカード載置部72の原稿搬送方向の後端側に形成されている。
このように配置することで、図8(b)に示すように指引掛け部73や孔部をADF5の本体又は複写機1の本体に近い側に配置するよりも、図8(a)に示すように指引掛け部73や孔部がADF5の本体又は複写機1の本体から遠くなる。このため、ユーザがカードC等の原稿を交換するときの作業空間、つまり操作スペースが大きくなり、ユーザの作業時の自由度が高くできる。
また、手差しトレイ61に設ける、上述した手差しサイドフェンス65、及び手差しトレイ61の原稿搬送方向の後端位置は、カード載置部72の原稿搬送方向の後端位置と略一致するように構成しても良い。
このように構成することで、カードC等の原稿の搬送方向を規制する規制力を備えると同時に、手差しトレイ61の小型化を実現できる。
また、手差しトレイ61をADF5本体に対して着脱可能に構成することもできる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
カードサイズの原稿を使用しない場合でもカードサイズより大きい原稿を搬送するときには手差しトレイ61を開く必要がある。したがって、カードサイズの原稿を使用しない場合であって、手差しトレイ61を取り外し可能とすることで、手差しトレイ61の分だけADF5のサイズを小さくすることができる。
また、上述した図5等に示すカード載置部72の載置面に記された原稿の種別や矢印記号は、これらが形成されたシールを貼り付けることで構成できる。例えば、図5等に示す「カード」の他にも、「CARD」もしくは「名刺」もしくは「BUSINESS CARD」及びそれらの組み合わせの文字や、矢印記号が印刷されたシールを貼り付けることで構成できる。
このように構成することで、カード載置部72の原稿載置位置の視認性を向上させるにあたり、文字のフォントやレイアウトなど自由度を高くできる。
また、上述した図5等に示すカード載置部72の載置面に記された原稿の搬送方向を示す矢印記号は、これが形成されたシールを貼り付けることで構成できる。
このように構成することで、カードC等の原稿の搬送方向を表す矢印の視認性を向上させるにあたり、矢印の形状やレイアウトなど自由度が高くなるという利点がある。
また、シート原稿SやカードC等の読み取る原稿を自動搬送する自動原稿搬送手段を備える読取装置6において、自動原稿搬送手段として上述したいずれかのADF5を備えることで、上述したいずれかのADF5と同様な効果を奏することができる。
また、シート原稿SやカードC等の読み取る原稿を自動搬送する自動原稿搬送手段を備えた複写機1において、自動原稿搬送手段として上述したいずれかのADF5を備えることで、上述したいずれかのADF5と同様な効果を奏することができる。
(実施例2)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)に設けた手差しトレイ61の実施例2について、図を用いて説明する。
ここで、本実施例のADF5に設けた手差しトレイ61は、上述した実施例1のものと、カードCに設けられたICチップを読み取るチップ読取装置(カードリーダー)80を手差しトレイ61に設けたことに係る点のみ異なる。したがって、以下の本実施例の説明では、チップ読取装置80を手差しトレイ61に設けたことに係る点に関する説明のみを行う。
図10は、カードCに設けられたICチップを読み取るチップ読取装置80を手差しトレイ61に設けた構成の説明図であり、図10の右図が複写機1の全体斜視図、図10の左図が手差しトレイ61の拡大斜視図である。
図10の右図に示す複写機1に設けるADF5の手差しトレイ61は、図10の左図に示すように、ICチップが設けられたカードCのICチップに記録された情報を読み取るチップ読取装置80を、手差しトレイ61に有している。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
近年、高齢化が進むなかで、病院にかかる患者数は依然として多く、混雑緩和のため窓口業務の効率化が求められている。
病院など医療機関の窓口業務では、診察券発行の際の身分証などカード表面をスキャンする需要だけでなく、診察券のスキャンなどのように、カード内部の情報を読み取る需要も存在する。
そこで、本実施例の構成は、上述したカードC表面のスキャンに加え、カードC表面のスキャン時に載置する場所と同位置にカードCを載置することでカードCの内部情報を読み取る機能を付加するものである。
カード載置部72の載置面に載置したカードCを段差部の底部(凹み部)の内部に有することができるため、チップ読取装置80を読取装置6(ADF5)と別に設けるよりも省スペース化できる。
また、身分証などのカードC表面のスキャンをする時は本実施例の読取装置6、診察券などカードCの内部情報を読み取る時は別の機器であるよりも、表面スキャンも内部情報の読取も機器及び載置場所が同一であれば混乱が少なく、業務の効率化も図ることができる。
また、その具体的な構成としては、図10の左図に示すように、ICチップが設けられたカードCのICチップに記録された情報を読み取るチップ読取装置80を、手差しトレイ61に内蔵することが好ましい。
このようにICチップに記録された情報を読み取る手段を手差しトレイ61内部に有することで、さらなる省スペース化を図ることができる。
(実施例3)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)に設けた手差しトレイ61の実施例3について、図を用いて説明する。
ここで、本実施例のADF5に設けた手差しトレイ61は、上述した実施例1、2のものと、カード載置部72の載置面に記す文字や記号等の形成方法に係る点のみ異なる。したがって、以下の本実施例の説明では、カード載置部72の載置面に記す文字や記号等の形成方法に係る点に関する説明のみを行う。
図11は、カード載置部72の載置位置に、載置する原稿の種別を示す文字や矢印記号を形成する線状の凹部を設けた例の説明図である。そして、図11(a)が上面配置説明図、図11(b)が図11(c)に示すカード載置部72近傍の断面位置の説明図、図11(c)が図11(b)に示した断面位置近傍のカード載置部72近傍の説明図である。
図12は、カード載置部72の載置位置に、原稿搬送方向を示す矢印記号を形成する線状の凹部を有する構成の説明図である。そして、図12(a)が図12(b)に示すカード載置部72近傍の断面位置の説明図、図12(b)が図12(a)に示した断面位置近傍のカード載置部72近傍の説明図である。
本実施例のADF5に設けた手差しトレイ61は、カード載置部72のカードC等の原稿の載置位置には、載置するカードなどの種別を示す文字や矢印記号等を形成する線状の凹部を有している。
具体的には、カードC等の原稿の載置位置、及び挿入口を明示するため、図11(a)に示すように“カード”の文字及びカードC等の原稿の外縁、原稿搬送方向を示す矢印記号の模様等に沿って線状の凹形状を形成して凹凸の立体感を持たせている。すなわち、カードC等の原稿もしくは名刺載置位置に「カード」の他に、「CARD」もしくは「名刺」もしくは「BUSINESS CARD」、及びそれらの組み合わせの文字及び矢印記号等を形成する線状の凹部を有することで、凹凸の立体感を持たせている。
このように立体感を持たせることで、従来の構成よりもユーザが“カード”の文字及びカードC等の原稿、矢印記号の模様を視認し易くできる。
より具体的な構成としては、例えば、図11(b)に示すb−b断面では、図11(c)に示すような断面となる。この断面では、“カード”の文字を文字凹形状91で形成し、原稿の外縁を外縁凹形状92で形成している。
このように構成することで、カードC等の原稿の載置位置の視認性を向上させるにあたり、加工で溝を形成するため経年劣化やユーザの使用による摩擦等で文字等が消えてしまうことがない。
また、本実施例のADF5に設けた手差しトレイ61は、図12(a)、図12(b)に示すように、カード載置部72のカードC等の原稿の載置位置には、載置するカードC等の原稿の搬送方向を示す矢印記号を形成する線状の凹部を有している。
具体的な構成としては、例えば、図12(a)に示すc−c断面では、図12(b)に示すような断面となる。この断面では、矢印記号を記号凹形状93で形成し、原稿の外縁を外縁凹形状92で形成している。
このように構成することで、カードC等の原稿の搬送方向を表す矢印記号の視認性を向上させるにあたり、加工で溝を形成しているため経年劣化によって線が消えないという利点がある。
(実施例4)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)に設けた手差しトレイ61の実施例4について、図を用いて説明する。
ここで、本実施例のADF5に設けた手差しトレイ61は、上述した実施例1〜3のものと、カード載置部72のカードC等の原稿を原稿搬送方向後端側で支持する原稿支持に係る点のみ異なる。したがって、以下の本実施例の説明では、カード載置部72のカードC等の原稿を原稿搬送方向後端側で支持する原稿支持に係る点に関する説明のみを行う。
図13は、カード載置部72の載置位置に、カードC等を載置するときの支持の必要性についての説明図であり、図12(a)がカードC等をユーザの手で支持した場合、図12(b)がカードC等をユーザの手で支持していない場合の説明図である。
図14は、カード載置部72の原稿搬送方向の後端側に支持部を設ける例の説明図であり、図14(a)が原稿支持部74を設ける構成の説明図、図14(b)が原稿支持部としてカード載置部72の原稿後端接触面(側面)75を残す構成の説明図である。
本実施例のADF5に設けた手差しトレイ61は、カード載置部72のカードC等の原稿を原稿搬送方向後端側で支持するように構成している。
ここで、まず図13を用いて、カード載置部72のカードC等の原稿を原稿搬送方向後端側で支持する必要性について説明する。
図13(a)、図13(b)に示すように、プラスチックカードや名刺のカードC等の原稿をスキャンするときには、平面(直線)状の手差し原稿搬送経路64を要する。また、構造的に排紙部近傍の経路は紙等のシート原稿Sと搬送経路を共有する関係で、必然的に手差しするカードC等の原稿の搬送経路は高さ方向に傾斜(図中、θ>0)を有する構成となる。
上述した構成で、例えば、手差しトレイ61にカードCを載置しておくためには図13(a)に示すように、ユーザがカードCを手で支持している必要がある。この構成だとユーザが原稿を載置した後すぐにスキャンするか、もしくは原稿載置後に操作パネル200(図1等参照)を操作するとき、片手で原稿を支持しながらの操作になるためユーザへの負担が大きくなる。
また、上述したように手差しトレイ61が傾斜しているため、手で支持していないと図13(b)に示すように原稿であるカードCが落下してしまい、原稿を紛失したり、落下の衝撃等で原稿を傷めてしまう恐れがある。
そこで、本実施例の構成では、ユーザがカードC等の原稿を支持する負担を取り除くために、図14(a)や図14(b)に示すように、手差しトレイ61に原稿を支持する支持部を設けることとした。
具体的な構成としては、例えば、図13(a)に示すように、手差しトレイ61のカード載置部72の原稿搬送方向の後端側に原稿支持部74を設けることができる。この原稿支持部の高さは、θだけ傾斜した手差しトレイ61のカード載置部72からカードC等の原稿が脱落しない程度の高さで構成すれば良い。
このように構成することで、ユーザが手で支持することなく、カードC等の原稿を手差しトレイ61上に載置しておくことができる。したがって、操作者がスキャン時以外でもカードC等の原稿を載置したままの状態にできることで、カードC等の原稿を別の場所に置いて紛失することを防止したり、スキャン時にカードC等の原稿を載置した状態で操作パネル200を操作したりでき、より作業時の自由度が向上する。
また、例えば、図13(b)に示すように、手差しトレイ61のカード載置部72の原稿搬送方向の後端側に、カード載置部72が設けられていない原稿載置面71を原稿搬送方向の後端側に残すことで形成している。具体的には、カード載置部72の原稿搬送方向の後端側の側面を原稿後端接触面75とすることで、カードC等の原稿を支持している。
このように構成することで、図13(a)を用いて説明した構成の効果を安価な方法で実現することが可能となる。
以上、本実施形態について、図面を参照しながら説明してきたが、具体的な構成は、上述した本実施形態の手差しトレイ61を備えた構成に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等を行っても良い。
本実施形態では、電子写真方式の複写機1の読取装置6有するADF5の手差しトレイ61に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式(ジェルジェット方式)の複写機にも、適用可能である。
また、読取装置6有するADF5の手差しトレイ61に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、カード等を含むシートを給送するシート給送装置にも、適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に開閉可能に設けられ、開いた状態でカードCなどの原稿を積載する手差しトレイ61などの原稿トレイと、該原稿トレイに積載された原稿を手差し原稿搬送経路64などの前記中途部の原稿搬送方向下流側の前記搬送経路に向けて給送する手差し給送口62などの給送口と、を備えるADF5などの自動原稿搬送装置において、前記原稿トレイには、少なくとも所定の幅をもつシート原稿Sなどの原稿を載置する原稿載置面71などの原稿載置面に、前記所定の幅よりも幅が狭いカードCなどの原稿の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつカード載置部72などの段差部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
所定の幅よりも幅が狭い原稿の幅方向の移動規制を、カードC等の硬い原稿を載置する場合であっても、変位し難い原稿の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつ段差部の側面で行うという簡単な構成にできる。
よって、簡単な構成で、カード等の硬い原稿を載置する場合であっても、給送時の原稿の傾きを低減できる自動原稿搬送装置を提供できる。
(態様B)
(態様A)において、前記原稿トレイに載置される原稿にはICチップが設けられたカードを含み、チップ読取装置80などの該カードのICチップに記録された情報を読み取る手段を、前記原稿トレイに有することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
原稿トレイに載置するカードCなどのカードを段差部の底部(凹み部)の内部に有することができるため、カードのICチップに記録された情報を読み取る手段を、ADF5を設けた読取装置6などの原稿読取装置と別に設けるよりも省スペース化できる。
また、身分証などのカードC表面のスキャンをする時は原稿読取装置、診察券などカードCの内部情報を読み取る時は別の機器であるよりも、表面スキャンも内部情報の読み取りも機器及び載置場所が同一であれば混乱が少なく、業務の効率化も図ることができる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、前記段差部に載置される原稿にはICチップが設けられたカードを含み、該カードのICチップに記録された情報を読み取る手段を、前記原稿トレイに内蔵していることを特徴とする。
これによれば、ICチップに記録された情報を読み取る手段を原稿トレイ内部に有することで、さらなる省スペース化を図ることができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記原稿トレイが着脱可能に構成されていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
カードサイズの原稿を使用しない場合でもカードサイズより大きい原稿を搬送するときには原稿トレイを開く必要がある。したがって、カードサイズの原稿を使用しない場合であって、原稿トレイを取り外し可能とすることで、原稿トレイの分だけマシンサイズを小さくすることができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の種別を示す文字や矢印記号などの記号を形成する線状の凹部を有することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
段差部の原稿の載置位置の視認性を向上させるにあたり、加工で溝を形成するため経年劣化やユーザの使用による摩擦等で文字が消えてしまうことがない。
(態様F)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の種別を示す文字や矢印記号などの記号が形成されたシールが貼り付けられていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
段差部の原稿の載置位置の視認性を向上させるにあたり、文字のフォントやレイアウトなど自由度を高くできる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、前記少なくとも所定の幅をもつ原稿の原稿搬送方向を規制する手差しサイドフェンス65などの規制部材、及び前記原稿トレイの原稿搬送方向の後端位置は、前記段差部の原稿搬送方向の後端位置と略一致していることを特徴とする。
これによれば、原稿の搬送方向を規制する規制力を備えると同時に、原稿トレイの小型化を実現できる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)のいずれかにおいて、原稿を載置する前記段差部の少なくともいずれかの端部近傍と、前記段差部が設けられていない前記原稿載置面の一部とを跨いで形成された指引掛け部73などの凹部又は孔部を有することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
カードC等の原稿の載置位置(凹み部)に対してさらに凹部や孔部を設けることで、これらの凹部や孔部にユーザの指を入れ、載置されたカードC等の原稿を底面からすくいあげる動作を可能にでき、載置されたカードC等の原稿の交換性を向上させることができる。
(態様I)
(態様H)において、前記凹部又は前記孔部は、前記段差部の原稿搬送方向の後端側に形成されていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
凹部もしくは孔部が装置本体から遠い場所にあるため、ユーザが原稿を交換するときの作業空間、つまり操作スペースが大きくなり、作業者の作業時の自由度を高くできる。
(態様J)
(態様A)乃至(態様I)のいずれかにおいて、前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の搬送方向を示す矢印記号を形成する線状の凹部を有することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
カードC等の原稿の搬送方向を表す矢印記号の視認性を向上させるにあたり、加工で溝を形成しているため経年劣化によって線が消えないという利点がある。
(態様K)
(態様A)乃至(態様I)のいずれかにおいて、前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の搬送方向を示す矢印記号が形成されたシールが貼り付けられていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
カードC等の原稿の搬送方向を表す矢印の視認性を向上させるにあたり、矢印の形状やレイアウトなど自由度が高くなるという利点がある。
(態様L)
(態様A)乃至(態様K)のいずれかにおいて、前記段差部の原稿搬送方向の後端部には、原稿の落下を抑制する支持部を有していることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
ユーザなどの操作者が手で支持することなく、カードC等の原稿を原稿トレイ上に載置しておくことができる。したがって、操作者がスキャン時以外でもカードC等の原稿を載置したままの状態にできることで、カードC等の原稿を別の場所に置いて紛失することを防止したり、スキャン時に原稿を載置した状態で操作パネル200などの操作パネルを操作したりでき、より作業時の自由度が向上する。
(態様M)
(態様L)において、前記支持部は、前記段差部が設けられていない前記原稿載置面を原稿搬送方向の後端側に残すことで形成されていることを特徴とする。
これによれば、(態様L)の効果を、安価な方法で実現することが可能となる。
(態様N)
シート原稿SやカードCなどの読み取る原稿を自動搬送する自動原稿搬送手段を備える読取装置6などの原稿読取装置において、前記自動原稿搬送手段として、(態様A)乃至(態様M)のいずれかのADF5などの自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様A)乃至(態様M)のいずれかの自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる原稿読取装置を提供できる。
(態様O)
シート原稿SやカードCなどの原稿を自動搬送する自動原稿搬送手段を備えた複写機1などの画像形成装置において、前記自動原稿搬送手段として、(態様A)乃至(態様M)のいずれかのADF5などの自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様A)乃至(態様M)のいずれかの自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
1 複写機
3 画像形成部
4 画像読取部
5 ADF
6 読取装置
7 カード挿入口
51 原稿トレイ
52 第一給送口
53 第一センサ
54 給紙・分離機構
55 原稿搬送経路
56 排紙トレイ
61 手差しトレイ
62 手差し給送口
63 手差し検知センサ
64 手差し原稿搬送経路
65 手差しサイドフェンス
71 原稿載置面
72 カード載置部
73 指引掛け部
74 原稿支持部
75 原稿後端接触面
80 チップ読取装置
91 文字凹形状
92 外縁凹形状
93 記号凹形状
200 操作パネル
C カード
S シート原稿
特開2017−098951号公報 特許第4456026号公報

Claims (15)

  1. 搬送経路の中途部近傍に開閉可能に設けられ、開いた状態で原稿を積載する原稿トレイと、該原稿トレイに積載された原稿を前記中途部の原稿搬送方向下流側の前記搬送経路に向けて給送する給送口と、を備える自動原稿搬送装置において、
    前記原稿トレイには、少なくとも所定の幅をもつ原稿を載置する原稿載置面に、前記所定の幅よりも幅が狭い原稿の幅方向間距離と略一致する原稿載置幅をもつ段差部が設けられていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 請求項1に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記原稿トレイに載置される原稿にはICチップが設けられたカードを含み、該カードのICチップに記録された情報を読み取る手段を、前記原稿トレイに有することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記段差部に載置される原稿にはICチップが設けられたカードを含み、該カードのICチップに記録された情報を読み取る手段を、前記原稿トレイに内蔵していることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記原稿トレイが着脱可能に構成されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の種別を示す文字や記号を形成する線状の凹部を有することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の種別を示す文字や記号が形成されたシールが貼り付けられていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記少なくとも所定の幅をもつ原稿の原稿搬送方向を規制する規制部材、及び前記原稿トレイの原稿搬送方向の後端位置は、前記段差部の原稿搬送方向の後端位置と略一致していることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    原稿を載置する前記段差部の少なくともいずれかの端部近傍と、前記段差部が設けられていない前記原稿載置面の一部とを跨いで形成された凹部又は孔部を有することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  9. 請求項8に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記凹部又は前記孔部は、前記段差部の原稿搬送方向の後端側に形成されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の搬送方向を示す矢印記号を形成する線状の凹部を有することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記段差部の原稿の載置位置には、載置する原稿の搬送方向を示す矢印記号が形成されたシールが貼り付けられていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記段差部の原稿搬送方向の後端部には、原稿の落下を抑制する支持部を有していることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  13. 請求項12に記載の自動原稿搬送装置において、
    前記支持部は、前記段差部が設けられていない前記原稿載置面を原稿搬送方向の後端側に残すことで形成されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  14. 読み取る原稿を自動搬送する自動原稿搬送手段を備える原稿読取装置において、
    前記自動原稿搬送手段として、請求項1乃至13のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  15. 原稿を自動搬送する自動原稿搬送手段を備えた画像形成装置において、
    前記自動原稿搬送手段として、請求項1乃至13のいずれか一に記載の自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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