JP2022177705A - 画像形成装置、画像データ転送方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像データ転送方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】転送される複数の分割画像データを、主走査同期信号と副走査同期信号とを用いて同期する。【解決手段】転送装置200は、複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送する。受信デバイスは、複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成し送信デバイスに送る。第1の処理部は送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき第1の処理を実行する。第2の処理部は送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき、第2の処理を実行する。遅延部は、第1と第2の副走査同期信号の時間ずれに応じて、第1の副走査同期信号を遅延させる。送信デバイスは、副走査方向と直交する主走査方向において、複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成し、主走査同期信号と第2の副走査同期信号とのタイミングずれに応じ、副走査同期信号のタイミングを調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置、画像データ転送方法、及びプログラムに関する。
1つの画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置では、複数の分割画像データと共に同期信号を送信することで、アナログ信号を用いた調整を行うことなく、転送される複数の分割画像データを同期させる技術が知られている。この同期信号には、主走査方向の同期信号である主走査同期信号と、主走査方向と直交する副走査方向の同期信号である副走査同期信号が含まれる。
また、転送される複数の分割画像データを、送信デバイスにより生成された共通の副走査同期信号を利用して同期させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、受信デバイスで生成される副走査同期信号と、送信デバイスから送信される副走査同期信号と、を用いて同期させる場合には、従来の技術を適用できず、転送される複数の分割画像データを正確に同期させることに改善の余地がある。
本発明は、転送される複数の分割画像データを、受信デバイスで生成される副走査同期信号と、送信デバイスから送信される副走査同期信号と、を用いて正確に同期させることを課題とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置であって、前記受信デバイスは、前記複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成する副走査同期生成部と、前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき、第1の処理を実行する第1の処理部と、前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき、第2の処理を実行する第2の処理部と、前記第1の副走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて前記第1の副走査同期信号を遅延させる遅延部と、を有し、前記送信デバイスは、前記副走査方向と直交する主走査方向において、前記複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成する主走査同期生成部と、前記主走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、のタイミングずれに応じて、前記副走査同期信号のタイミングを調整する調整部と、を有し、前記第2の処理部は、前記調整部によりタイミングが調整された前記第2の副走査同期信号に基づき、前記第2の処理を実行する。
本発明によれば、転送される複数の分割画像データを、受信デバイスで生成される副走査同期信号と、送信デバイスから送信される副走査同期信号と、を用いて正確に同期させることができる。
実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例の図である。 実施形態に係る転送装置の構成例のブロック図である。 第1実施形態に係る転送装置の機能構成例のブロック図である。 第1実施形態に係る遅延部の動作例のタイミングチャートである。 タイミングずれがない場合のタイミングチャートである。 タイミングずれがある場合のタイミングチャートである。 調整部の作用を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る画像形成装置による処理例のフロー図である。 比較例に係る転送装置の機能構成例のブロック図である。 第2実施形態に係るCPUの機能構成例のブロック図である。 第2実施形態に係る画像形成装置による処理例のフロー図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
実施形態に係る画像形成装置は、画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能なものである。また、該画像形成装置は、送信デバイスで生成される主走査同期信号に対する副走査同期信号のタイミングずれに応じて副走査同期信号のタイミングを調整することで、転送される複数の分割画像データを、受信デバイスで生成される副走査同期信号と、送信デバイスから送信される副走査同期信号と、を用いて正確に同期させるものである。
<実施形態における用語について>
(分割画像データ)
分割画像データとは、1つの画像データが複数に分割された結果の各々の画像データをいう。この分割画像データには、画像データの画像領域が複数の領域に分割されたものや、カラーの画像データが色毎に分けられたもの等が挙げられる。
(主走査方向)
主走査方向とは、2次元の画像データを構成する複数の画素データが配列する2つの方向のうちの一方の方向をいう。
(副走査方向)
副走査方向とは、2次元の画像データを構成する複数の画素データが配列する2つの方向のうちの他方の方向をいい、主走査方向とは直交する方向をいう。主走査方向に配列された画素データのライン(行)が副走査方向に配列することで、2次元の画像データが構成される。
(主走査同期信号)
主走査同期信号とは、転送される複数の分割画像データを主走査方向で同期させるための基準となる信号をいう。
(副走査同期信号)
副走査同期信号とは、副走査方向において複数の分割画像データの各々の有効領域を規定する信号をいう。また副走査同期信号には、送信デバイスを介さずに第1経路を通って副走査同期生成部から入力される信号である第1の副走査同期信号と、送信デバイスを介して第2経路を通って副走査同期生成部から入力される信号である第2の副走査同期信号と、が含まれる。
(副走査有効領域信号)
副走査有効領域信号とは、複数の分割画像データの副走査方向における有効領域の開始から終了までの期間を示す信号をいう。
(有効領域)
有効領域とは、画像データにおける画像領域のうちで有効な画像領域をいう。なお、無効領域は、画像データにおける画像領域のうちの端部領域等である。
(第1の処理、第2の処理)
第1の処理とは、複数の分割画像データに対して実行される処理のうち、第1の処理部により実行されるものをいう。第2の処理とは、複数の分割画像データに対して実行される処理のうち、第2の処理部により実行されるものをいう。第1及び第2の処理は何れも、画像処理や、ディスプレイ等に画像を表示させるための処理、外部装置に画像データを出力するための処理等である。実施形態では、第1の処理及び第2の処理が何れも画像処理である場合を一例として説明する。
(アサートエッジ)
アサートエッジとは、信号又は論理を有効にする信号の立ち上がりのタイミングをいう。
<画像形成装置100のハードウェア構成>
まず、実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を説明する。画像形成装置100は、スキャン機能、コピー機能、印刷機能、ファクシミリ機能等を一つの筐体に搭載したMFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)や、プリンタ等の印刷機能を備える電子機器である。
図1は、画像形成装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置100は、コントローラ910と、近距離通信回路920、エンジン制御部930と、操作パネル940と、ネットワークI/F945とを備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)901と、システムメモリ(MEM-P)902と、ノースブリッジ(NB)903と、サウスブリッジ(SB)904とを備えている。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906と、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907と、HDDコントローラ908と、記憶部であるHD909とを備えている。そして、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
CPU901は、画像形成装置100の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904及びAGPバス921とを接続するためのブリッジである。NB903は、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを備えている。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM(Read Only Memory)902aと、プログラムやデータの展開及びメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM(Random Access Memory)902bとを備えている。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB904は、NB903とPCIデバイス及び周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を備える画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD(Hard Disk Drive)908及びMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を備える。
このASIC906は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM-C907を制御するメモリコントローラとを備えている。また、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとを備えている。
なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積や、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積等を行うためのストレージである。
HD909は、CPU901の制御に従ってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また近距離通信回路920は、通信部920aを備えている。近距離通信回路920は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931と、プリンタ部932とを備えている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940aと、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bとを備えている。
コントローラ910は、画像形成装置100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、画像形成装置100は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。
ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
さらに、画像形成装置100は、コントローラ転送部950と、CPU960とを備えている。コントローラ転送部950は、スキャナ部931で読み取った原稿の画像データ(原稿データ)をコントローラ910に転送する電気回路である。スキャナ部931からコントローラ転送部950への画像データの転送は、次述する転送装置200により行われる。CPU960は、転送装置200によるスキャナ部931からコントローラ転送部950への画像データの転送等を制御するプロセッサである。
<転送装置200の構成>
図2は、画像形成装置100に含まれている転送装置200の構成の一例を示すブロック図である。図2は、破線で囲って示した転送装置200と、画像形成装置100における転送装置200の周辺構成と、を併せて示している。
図2において送信デバイス300から受信デバイス400に送信される信号のうち、破線の矢印で示した信号は、複数の分割画像データを表し、一点鎖線の矢印で示した信号は主走査同期信号を表し、二点鎖線で示した信号は副走査同期信号を表す。
図2に示すように、スキャナ部931は、送信デバイス300と、読取部970とを備えている。またコントローラ転送部950は、受信デバイス400と、メモリ980とを備えている。スキャナ部931に含まれている送信デバイス300と、コントローラ転送部950に含まれている受信デバイス400は、転送装置200を構成している。
読取部970は、原稿台に載置された原稿をレンズ等の光学系を用いて読み取り、読み取ったアナログデータを送信デバイス300に出力する。
送信デバイス300は、読取部970から入力したアナログデータをデジタルの画像データに変換し、LVDS(Low voltage differential signaling)フォーマットでコントローラ転送部950に転送する電子回路である。ここで、LVDSとは、短距離伝送に好適なデジタル有線伝送方式であり、小振幅、低消費電力で高速の差動インターフェースをいう。
送信デバイス300は、画像データを分割した複数の分割画像データを振り分けて、複数のチャンネルのそれぞれに送信する。また送信デバイス300は、複数の分割画像データと共に、複数のチャンネル間で分割画像データを同期させるための主走査同期信号及び副走査同期信号を、複数のチャンネルからLVDS差動信号により受信デバイス400に転送する。
受信デバイス400は、複数の分割画像データを複数のチャンネル毎に受信し、受信した複数の分割画像データの各々に対して画像処理を実行するとともに、メモリ転送のインターフェース機能を備える電子回路である。
メモリ980は、画像処理を実行するために受信した複数の分割画像データを一時格納する。コントローラ転送部950は、メモリ980から順次読み出した複数の分割画像データの各々に対して画像処理を実行した後、受信デバイス400からコントローラ910に転送する。
[第1実施形態]
<転送装置200の機能構成>
図3は、転送装置200の機能構成の一例を説明するブロック図である。
転送装置200は、0ch系統と1ch系統の2つのチャンネルを使用して、画像データが分割された複数(ここでは2つ)の分割画像データを、送信デバイス300から受信デバイス400に高速シリアル転送するものである。なお、「ch」は「チャンネル」の略称標記である。
まず受信デバイス400の機能構成から説明する。図3に示すように、受信デバイス400は、0ch受信部41と、1ch受信部42と、フォーマット変換部43と、副走査同期生成部44と、遅延部45と、0ch処理部46と、1ch処理部47と、メモリ制御部48と、共通画像処理部49とを備えている。
0ch受信部41は、0ch送信部35が送信したLVDS差動信号を受信し、1ch受信部42は、1ch送信部36が送信したLVDS差動信号を受信する。0ch受信部41及び1ch受信部42のそれぞれの機能は、LVDSレシーバ回路等により実現される。
フォーマット変換部43は、0ch受信部41及び1ch受信部42の各々により受信されたLVDSフォーマットを順次画像データに変換し、後段の0ch処理部46及び1ch処理部47が画像処理を実行できるようにする。また、フォーマット変換部43は、転送装置200の外部から入力される60MHzの信号を200MHzの信号に周波数変調する場合等に生じる非同期成分を吸収する機能も備える。
副走査同期生成部44は、副走査同期信号を生成し、送信デバイス300及び0ch処理部46の各々に出力する。実施形態における副走査同期信号は、副走査方向における有効領域の開始から終了までの期間を示す副走査有効領域信号である。
ここで、副走査同期生成部44で生成される副走査同期信号の伝送経路には、第1経路201(破線太矢印)と第2経路202(実線太矢印)の2つがある。副走査同期信号は、第1の副走査同期信号と、第2の副走査同期信号と、を含む。第1の副走査同期信号は、送信デバイス300を経由せず、受信デバイス400内の第1経路201を通って0ch処理部46に入力される信号である。第2の副走査同期信号は、送信デバイス300を経由する第2経路202を通って1ch処理部47に入力する信号である。
第1経路201では特段の処理が行われることなく、第1の副走査同期信号が0ch処理部46に入力する。一方の第2経路202では、送信デバイス300における前段画像処理部33及びフォーマット変換部43等で処理が実行された後、第2の副走査同期信号が1ch処理部47に入力する。これらの処理を実行する分だけ、第1の副走査同期信号に対して第2の副走査同期信号の入力時期が遅くなり、遅延による時間ずれが生じる。
遅延部45は、0ch処理部46へ入力される第1の副走査同期信号の入力を遅延させることで、1ch処理部47へ入力される第2の副走査同期信号の第1の副走査同期信号に対する遅延をなくし、両者の時間ずれを補償する。遅延の補償はライン数を増減させることで行うことができ、遅延を補償するためのライン数は、第1の副走査同期信号と、第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて予め定められている。
0ch処理部46は、第1の副走査同期信号に基づき、0ch系統を使用して転送される分割画像データに対して画像処理を実行する第1の処理部の一例である。
1ch処理部47は、第2の副走査同期信号に基づき、1ch系統を使用して転送される分割画像データに対して画像処理を実行する第2の処理部の一例である。1ch処理部47は、送信デバイス300における調整部34によりタイミングが調整された第2の副走査同期信号に基づいて画像処理を実行する。
より詳しくは、0ch処理部46は、メモリ制御部48を介してメモリ980にアクセスしながら、0ch受信部41が受信する分割画像データに対して画像処理を実行する。1ch処理部47は、メモリ制御部48を介してメモリ980にアクセスしながら、1ch受信部42が受信する分割画像データに対して画像処理を実行する。
色版が異なる場合等には、0ch受信部41が受信する分割画像データと、1ch受信部42が受信する分割画像データとでは、適用する画像処理が色版に応じて異なる画像処理を実行する。チャンネル毎に0ch処理部46及び1ch処理部47を設けることで、2つの分割画像データに対して異なる画像処理を実行できる。実行される画像処理としては、画像の変倍処理やシェーディング補正処理、ライン間補正処理等が挙げられる。
0ch処理部46及び1ch処理部47の各々は、画像処理を実行後、処理後の分割画像データをメモリ制御部48に出力する。
メモリ制御部48は、メモリ980に対してアクセス制御やDMA(Direct Memory Access)を行う。副走査同期信号をトリガとして、分割画像データをメモリ980にライト(書き込み)するが、有効領域より大きいサイズの副走査同期信号がアサートされた場合、有効領域外の不要な領域をメモリ980にライトしないように制御することもできる。
共通画像処理部49は、全ての色版等の2つの分割画像データに対して共通の画像処理を実行する。
一方、送信デバイス300は、画像データ生成部31と、主走査同期生成部32と、前段画像処理部33と、調整部34と、0ch送信部35と、1ch送信部36とを備えている。
画像データ生成部31は、読み取ったアナログデータをデジタルデータに変換し、さらにLVDSフォーマットへ変換する。
主走査同期生成部32は、主走査同期信号を生成し、前段画像処理部33及び調整部34の各々に出力する。
前段画像処理部33は、画像データが分割された2つの分割画像データを0ch送信部35と1ch送信部36に振り分ける。この振り分けは、Red(R)、Green(G)、Blue(B)の3色で構成されるカラー画像データのうち、Rの画像データを0ch送信部35に、Gの画像データを1ch送信部36に、Bの画像データを0ch送信部35及び1ch送信部36の両方に振り分ける等、色版毎に行われる。また前段画像処理部33は、受信デバイス400に実装されていない画像処理機能を追加して拡張する場合に使用されることもできる。
調整部34は、第2の副走査同期信号の主走査同期信号に対するタイミングずれに応じて、第2の副走査同期信号のタイミングを調整する機能を備えている。
具体的には、調整部34は、主走査同期信号のアサートエッジと、第2の副走査同期信号のアサートエッジと、の間の位相関係に基づき、主走査同期信号に対する第2の副走査同期信号の時間ずれを検出し、該タイミングずれに応じて、第2の副走査同期信号のタイミングを調整する。
より具体的には、調整部34は、主走査同期信号のアサートエッジが検出された時刻から所定の検出期間内に、第2の副走査同期信号のアサートエッジが検出されない場合に、第2の副走査同期信号のレイテンシを調整して1ライン分遅延させることでタイミングを調整する。なお、レイテンシとは、転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる通信の遅延時間のことをいう。
所定の検出期間は、第2の副走査同期信号が第2経路202を通って伝送される配線の長さに依存する遅延や、送信デバイス300の前段画像処理部33のレイテンシに依存する遅延等により決定される。
調整部34は、上記のタイミングずれがない場合、即ち所定の検出期間内に、第2の副走査同期信号のアサートエッジが検出された場合には、画像データ生成部31での変換処理に基づく所定のレイテンシ分遅延させて第2の副走査同期信号を出力する。一方、調整部34は、上記のタイミングずれがある場合、即ち所定の検出期間内に、第2の副走査同期信号のアサートエッジが検出されない場合には、所定のレイテンシ分より1ライン分さらに遅延させて第2の副走査同期信号を出力する。
0ch送信部35は、2つの分割画像データのうちの一方と、主走査同期信号と、をLVDS差動信号で転送して送信する。1ch送信部36は、2つの分割画像データの他方と、主走査同期信号と、第2の副走査同期信号と、をLVDS差動信号で転送して送信する。
2つのチャンネルのうちの一方を0ch送信部35が受け持ち、他方を1ch送信部36が受け持つ。0ch送信部35及び1ch送信部36のそれぞれの機能は、LVDSトランシーバ回路等で実現される。
<転送装置200の動作例>
図4は、転送装置200における遅延部45の動作の一例を説明するタイミングチャートである。
図4の上段は、受信デバイス400の副走査同期生成部44で生成される副走査同期信号500を基準とした0ch系統50において、0ch処理部46に入力される主走査同期信号(0ch用)501、分割画像データ502及び第1の副走査同期信号(0ch用)503の各タイミングを示している。
また図4の下段は、副走査同期信号500を基準とした1ch系統51において、1ch処理部47に入力される主走査同期信号(1ch用)511、分割画像データ512及び第2の副走査同期信号(1ch用)525の各タイミングを示している。
主走査同期信号(0ch用)501及び主走査同期信号(1ch用)511は、それぞれ分割画像データにおける主走査方向の各ラインの開始タイミングを示している。
分割画像データ502は、第1の副走査同期信号(0ch用)503が有効状態になるアサートエッジ503aから終了時期503bまでの期間における各ライン画像データにより構成される。このアサートエッジ503aから終了時期503bまでの期間における第1の副走査同期信号(0ch用)503は副走査有効領域信号である。
第1の副走査同期信号(0ch用)503におけるアサートエッジ503aは、信号生成時の副走査同期信号500の開始時期500aに対応し、終了時期503bは、副走査同期信号500の終了時期500bに対応する。副走査同期生成部44による生成時から0ch処理部46に入力されるまでの間に遅延時間504が生じている。
一方、分割画像データ512は、第2の副走査同期信号(1ch用)525が有効状態になるアサートエッジ525aから終了時期525bまでの期間における主走査方向の各ラインにより構成される。
第2の副走査同期信号(1ch用)525におけるアサートエッジ525aは、信号生成時の副走査同期信号500の開始時期500aに対応し、終了時期525bは、副走査同期信号500の終了時期500bに対応する。副走査同期生成部44による生成時から1ch処理部47に入力されるまでの間に遅延時間514が生じている。
1ch系統51における遅延時間514は、前段画像処理部33及びフォーマット変換部43等での処理、並びに周波数変調に伴う非同期成分等に起因して生じる。一方の0ch系統50における遅延時間504は、遅延部45により生成されたものである。アサートエッジ503aとアサートエッジ525aが揃うように遅延部45により遅延時間504を調整することで、経路差に起因した0ch処理部46への第1の副走査同期信号の入力タイミングと、1ch処理部47への第2の副走査同期信号の入力タイミングとの間の時間ずれが補償される。
但し、送信デバイス300と受信デバイス400は非同期で動作するため、受信デバイス400から送信デバイス300に出力される第2の副走査同期信号(1ch用)525と、送信デバイス300で生成される主走査同期信号(1ch用)511の位相関係によっては、経路差に起因して第2の副走査同期信号(1ch用)525の入力タイミングがずれる場合がある。
換言すると、経路差に起因した第2の副走査同期信号(1ch用)525の時間ずれを遅延部45で補償しても、受信デバイス400から送信デバイス300に出力される第2の副走査同期信号(1ch用)525と、送信デバイス300で生成される主走査同期信号(1ch用)511の位相関係によっては、第2の副走査同期信号(1ch用)525の入力タイミングのずれによりラインずれ等が生じる場合がある。
図5及び図6は、このような第2の副走査同期信号(1ch用)525の入力タイミングずれを説明するためのタイミングチャートである。図5は第2の副走査同期信号(1ch用)525の入力タイミングずれがない場合を示し、図6は第2の副走査同期信号513の入力タイミングずれがある場合を示している。また図7は、第2の副走査同期信号(1ch用)525の入力タイミングずれに対する調整部34の作用を示すタイミングチャートである。
図5乃至図7において、送信デバイス300に入力される第2の副走査同期信号513は、受信デバイス400の副走査同期生成部44で生成され、送信デバイス300の前段画像処理部33に入力する副走査同期信号である。主走査同期信号(1ch用)511は、主走査同期生成部32が生成する主走査同期信号である。第2の副走査同期信号(同期化後)523は画像データ生成部31による同期化処理及び速度変換処理後の副走査同期信号である。
主走査同期信号(0ch、1ch共通)524は、送信デバイス300から送信される0ch系統及び1ch系統で共通の主走査同期信号である。第2の副走査同期信号(1ch用)525は、調整部34によるタイミング調整後、送信デバイス300から受信デバイス400に送信される1ch系統の副走査同期信号である。分割画像データ(0ch用)526は、送信デバイス300から送信される0ch系統の画像データである。
また、受信デバイス400における副走査同期信号500は、副走査同期生成部44で生成される副走査同期信号である。主走査同期信号(0ch用)501は、0ch処理部46に入力される0ch系統の主走査同期信号である。第1の副走査同期信号(0ch用)503は、0ch処理部46に入力される0ch系統の副走査同期信号である。分割画像データ(0ch、1ch共通)534は、0ch処理部46に入力される0ch系統の画像データである。分割画像データ(1ch用)537は、1ch処理部47に入力される1ch系統の画像データである。
送信デバイス300における時間ずれ527は、前段画像処理部33の処理に伴って生じる、1ch系統の第2の副走査同期信号(1ch用)525の時間ずれである。また受信デバイス400における遅延時間538は、画像データ生成部31による処理で生じる遅延時間であり、遅延時間539は遅延部45により生成される0ch系統の副走査同期信号の遅延時間であり、遅延時間540は受信デバイス400における同期化処理、例えば前段画像処理部33による処理で生じる遅延時間である。
1ch系統の第2の副走査同期信号(1ch用)525のアサートエッジ525aと0ch系統の第1の副走査同期信号(0ch用)503のアサートエッジ503aの時間ずれが遅延部45で補償される。
しかしながら、送信デバイス300における主走査同期信号(1ch用)511と、入力される第2の副走査同期信号513のアサートエッジ513aの位相関係によって、送信デバイス300から受信デバイス400へ受け渡しを行っている第2の副走査同期信号(1ch用)525のアサートエッジ525aの入力タイミングが、第1の副走査同期信号(0ch用)503のアサートエッジ503aの入力タイミングに対してずれる場合がある。
このアサートエッジ525aとアサートエッジ503aとのタイミングずれは、画像データ生成部31による同期化処理及び速度変換処理に伴い、主走査同期信号(1ch用)511に対して第2の副走査同期信号(同期化後)523のアサートエッジ523aが遅延することに起因して生じる。
図5では、画像データ生成部31による同期化処理及び速度変換処理に伴う遅延は、所定の遅延時間528であるため、上記の入力タイミングのずれは生じていない。図6では、画像データ生成部31による同期化処理及び速度変換処理に伴う遅延は、所定の遅延時間528より短い遅延時間529であるため、上記の入力タイミングのずれ541が生じている(受信デバイス400における主走査同期信号(1ch用)511を参照)。このずれ541は、主走査同期信号(1ch用)511に対する第2の副走査同期信号513のタイミングずれの一例に対応する。
ずれ541は、受信デバイス400の0ch処理部46と1ch処理部47で行う画像処理において、色版に該当する分割画像データ同士でラインが揃わない状態を生じさせ、その結果、画像処理後に異常画像が出力される場合がある。
画像転送において、第2の副走査同期信号(1ch用)525が第1の副走査同期信号(0ch用)503に対してずれたか否かをCPU960で知る術がなく、CPU960は受信デバイス400の第1の副走査同期信号(0ch用)503に対する遅延設定を動的に変更することはできない。
そのため本実施形態では、図7に示すように、調整部34は、主走査同期信号(1ch用)511から所定の検出期間532内に第2の副走査同期信号513のアサートエッジ513aが検出されない場合に、ずれ541が生じたと判断し、受信デバイス400に出力する第2の副走査同期信号(1ch用)525を、1ラインに対応する調整期間530分遅延させることでタイミングを調整する。そして、1ch処理部47は、調整部34によりタイミングが調整された第2の副走査同期信号(1ch用)525に基づき、画像処理を実行する。
なお、図7の例では、受信デバイス400における第1の副走査同期信号(0ch用)503のアサートエッジ503aに対して分割画像データ(0ch、1ch共通)534のValid期間が期間531分ずれているが、このずれは画質には影響しない。
但し、画像データ生成部31にラインメモリを搭載し、調整部34は、第2の副走査同期信号(1ch用)525と分割画像データ(0ch、1ch共通)534における有効領域の端部を合わせるように、第2の副走査同期信号(1ch用)525のアサートエッジ525aの検出結果に応じて、分割画像データ(0ch、1ch共通)534のレイテンシをさらに調整することもできる。これにより、分割画像データ(0ch、1ch共通)534を副走査方向に遅延させることができ、分割画像データ(0ch、1ch共通)534と第1の副走査同期信号(0ch用)503との間の期間531分のずれをなくすことができる。ここで、分割画像データ(0ch、1ch共通)534は、複数の分割画像データの一例である。
<画像形成装置100による処理例>
次に、転送装置200を備える画像形成装置100による処理について説明する。図8は、画像形成装置100による処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS71において、画像形成装置100はスキャナ部931による原稿の読取を開始するか否かを判定する。
ステップS71において読取を開始しないと判定された場合には(ステップS71、No)、画像形成装置100はステップS71の処理を再度行う。
一方、ステップS71において読取を開始すると判定された場合には(ステップS71、Yes)、画像形成装置100は、転送装置200における送信デバイス300にステップS72乃至S77の処理を実行させ、また受信デバイス400にステップS79乃至S84の処理を実行させる。送信デバイス300及び受信デバイス400の各々による処理は並行して行われる。
まず、ステップS72において、送信デバイス300における画像データ生成部31は、読み取ったアナログデータをデジタルデータに変換し、さらにLVDSフォーマットへ変換する。
続いて、ステップS73において、主走査同期生成部32は、主走査同期信号(0ch用)501及び主走査同期信号(1ch用)511を生成する。
続いて、ステップS74において、調整部34は、主走査同期信号(1ch用)511から所定の検出期間532内に第2の副走査同期信号513のアサートエッジ513aが検出されたか否かを判定する。
ステップS74において検出されたと判定された場合には(ステップS74、Yes)、送信デバイス300はステップS76に処理を移行する。一方、検出されないと判定された場合には(ステップS74、No)、調整部34は、ステップS75において、受信デバイス400に出力する第2の副走査同期信号(1ch用)525を1ラインに対応する調整期間530分遅延させることでタイミングを調整する。
続いて、ステップS76において、前段画像処理部33は、画像データ生成部31から入力される画像データを分割した2つの分割画像データ512を0ch送信部35と1ch送信部36に振り分ける。なお、送信デバイス300における第2の副走査同期信号513は、あくまで有効領域を規定しているだけなので、副走査同期信号をネゲートした時の分割画像データ512の振り分け及び画像処理は実行してもしなくてもよい。
続いて、ステップS77において、0ch送信部35及び1ch送信部36は、2つの分割画像データ512、主走査同期信号(1ch用)511、及び第2の副走査同期信号513をLVDS差動信号で送信する。
続いて、ステップS78において、画像形成装置100は、有効領域の画像データの転送を完了したか否かを判定する。
ステップS78において、完了していないと判定された場合には(ステップS78、No)、送信デバイス300及び画像形成装置100は、ステップS76以降の処理を再度行う。一方、ステップS78で、完了したと判定された場合には(ステップS78、Yes)、画像形成装置100は処理を終了する。
一方、ステップS79において、受信デバイス400における副走査同期生成部44は、副走査同期信号500を生成し、送信デバイス300及び0ch処理部46に出力する。ここで、副走査同期信号500の生成は、任意のタイミングで開始可能である。一般に原稿の搬送や読取光学系の搬送(スキャン)等に連動して開始される。
続いて、ステップS80において、遅延部45は、第1の副走査同期信号(0ch用)503を所定のライン数に対応する遅延時間504分遅延させる。
続いて、ステップS81において、0ch受信部41及び1ch受信部42は、LVDS差動信号により、2つの分割画像データ502、主走査同期信号(0ch用)501及び第2の副走査同期信号513を受信する。
続いて、ステップS82において、フォーマット変換部43は、受信されたLVDSフォーマットを順次画像データに変換し、後段のch処理部46及び1ch処理部47のそれぞれが処理を実行できるようにする。
送信デバイス300から送信される分割画像データ502は、偶数ライン画素及び奇数ライン画素のパラレル転送等により、そのままでは画像処理を実行できないデータフォーマットで送信される場合がある。そのため、画像データを構成する画素の順番を画像処理が可能な形式に適宜並び替えることが好ましい。
続いて、ステップS83において、0ch処理部46は、第1の副走査同期信号(0ch用)503に基づき、転送された分割画像データ502に対して画像処理を実行する。また1ch処理部47は、第2の副走査同期信号(1ch用)525に基づき、転送された分割画像データ502に対して画像処理を実行する。そして、0ch処理部46は処理後の分割画像データ(0ch用)526を、1ch処理部47は処理後の分割画像データ(1ch用)537を、各々メモリ制御部48に出力する。
続いて、ステップS84において、共通画像処理部49は、メモリ制御部48を介してメモリ980にアクセスしながら、分割画像データ(0ch用)526及び分割画像データ(1ch用)537に対して共通の画像処理を実行する。
続いて、ステップS85において、画像形成装置100は、有効領域の画像データの転送を完了したか否かを判定する。
ステップS85において完了していないと判定された場合には(ステップS85、No)、受信デバイス400及び画像形成装置100は、ステップS82以降の処理を再度行う。一方、ステップS85において完了したと判定された場合には(ステップS85、Yes)、画像形成装置100は処理を終了する。
このようにして、画像形成装置100は、転送装置200を用いて、読み取った原稿を画像形成装置100のコントローラ910等に転送することができる。
<画像形成装置100の作用効果>
次に、画像形成装置100の作用効果について説明する。
画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置では、複数の分割画像データと共に同期信号を送信することで、アナログ信号を用いた調整を行うことなく、転送される複数の分割画像データを同期させる技術が知られている。また、送信デバイスで生成した共通の副走査同期信号を利用して、転送される複数の分割画像データを同期させる技術が開示されている。
しかしながら、受信デバイスで生成される副走査同期信号と、送信デバイスから送信される副走査同期信号と、を用いて同期させることが求められる場合がある。例えば、受信デバイスに原稿搬送系や光学系の搬送系等と連動可能な既存のデバイスを用い、送信デバイスに新たな画像処理機能を追加して拡張する場合等である。
受信デバイスで生成される副走査同期信号と、送信デバイスから送信される副走査同期信号と、を用いて同期させることで、原稿搬送系や光学系の搬送系等と連動させる部分を変更するような大幅な変更を行うことなく、新たな機能を転送装置に追加できる利点がある。
しかしながら、既存の受信デバイスと送信デバイスとの間で、転送される画像データを同期させるためには、受信デバイス側で生成された共通の副走査同期信号を利用し、一旦送信デバイスを通過させて受信デバイスに戻した副走査同期信号と、受信デバイス内で伝送した副走査同期信号とを用いることが要求される。この場合には、従来の技術を適用することが困難になる。
ここで、図9は比較例に係る転送装置200Xの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、説明の便宜のため、図3に示した転送装置200の機能構成と同様の機能を備える構成には、同じ符号を付している。
図9は、送信デバイス300Xにおける同期信号生成部32Xで生成された主走査同期信号及び副走査同期信号が、受信デバイス400に送信される経路201Xを示している。また図9は、経路201Xに加えて、受信デバイス400Xにおける副走査同期生成部44Xで生成された副走査同期信号が、0ch処理部46及び1ch処理部47のそれぞれに入力される経路202Xを示している。
経路201Xでは、送信デバイス300Xのみで同期信号が生成されるため、送信デバイス300Xと受信デバイス400Xで同期信号を共通化できず、受信デバイス400X及び受信デバイス400Xに連動する原稿の搬送系等の動作と、送信デバイス300Xの動作とを同期させることが困難になる。
また、経路202Xでは、受信デバイス400Xのみで同期信号が生成されるため、送信デバイス300Xと受信デバイス400Xで同期信号を共通化できず、経路201Xと同様に受信デバイス400X及び受信デバイス400Xに連動する原稿の搬送系等の動作と、送信デバイス300Xの動作とを同期させることが困難になる。
本実施形態に係る画像形成装置100は、受信デバイス400は、副走査同期生成部44と、0ch処理部46(第1の処理部)と、1ch処理部47(第2の処理部)と、遅延部45と、を有する。また送信デバイス300は、主走査同期生成部32と、調整部34と、を有する。1ch処理部47は、調整部34によりタイミングが調整された第2の副走査同期信号(1ch用)525(タイミングが調整された第2の副走査同期信号)に基づき、画像処理(第2の処理)を実行する。
遅延部45による遅延時間504の調整により、経路差に起因した0ch処理部46への第1の副走査同期信号の入力タイミングと、1ch処理部47への第2の副走査同期信号の入力タイミングと、の間の時間ずれが補償される。
また調整部34による調整期間530の調整により、第2の副走査同期信号(1ch用)525のアサートエッジ525aと、第1の副走査同期信号(0ch用)503のアサートエッジ503aと、の間の入力タイミングのずれ541が補償される。
例えば、調整部34は、主走査同期信号(1ch用)511のアサートエッジ511aと、第2の副走査同期信号513のアサートエッジ513aと、の間の位相関係に基づき、第2の副走査同期信号513のタイミングを調整することで、入力タイミングのずれ541を補償する。
より具体的には、調整部34は、主走査同期信号(1ch用)511のアサートエッジ511aから所定の検出期間532内に第2の副走査同期信号513のアサートエッジ513aが検出されない場合にのみ、第2の副走査同期信号513を遅延させることで、第2の副走査同期信号513のタイミングを調整し、入力タイミングのずれ541を補償する。
これにより、受信デバイス400で生成される副走査同期信号500のうち、送信デバイス300を介さずに0ch処理部46に入力される第1の副走査同期信号(0ch用)503と、送信デバイス300を介して1ch処理部47に入力される第2の副走査同期信号513と、を用いて、転送される複数の分割画像データ502及び512を同期させることができる。
なお、本実施形態では、送信デバイス300及び受信デバイス400のそれぞれが備える機能を、ASIC等の電子回路で実現する例を示したが、これに限定されるものではない。一部、又は全部の機能をCPU960等のプロセッサが所定のプログラムを実行することで実現するように構成してもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る画像形成装置100aについて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成部には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
ここで、調整部34による第2の副走査同期信号513のタイミング調整のために使用される検出期間532は、画像形成装置の寸法や画像形成装置に配置される構成部の配置等の機械的な要因により適正値が異なる場合がある。そのため、本実施形態では、この検出期間532を任意に変更可能にする。
図10は、画像形成装置100aが備えるCPU960aの機能構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、CPU960aは、受付部961と、変更部962と、を備えている。
受付部961は、ユーザが操作パネル940を介して入力した検出期間532を変更するための操作入力信号を受け付け、変更部962に出力する。
変更部962は、受付部961からの操作入力信号に応じて検出期間532を変更する。この操作入力信号は外部信号の一例である。
図11は、画像形成装置100aによる処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11におけるステップS93乃至S107の処理は、図8におけるステップS71乃至S85の処理と同じであるため、ここでは重複する説明を省略し、相違点のみを説明する。
まず、ステップS91において、受付部961は、ユーザが操作パネル940を介して入力した検出期間532を変更するための操作入力信号を受け付け、変更部962に出力する。
続いて、ステップS92において、変更部962は、受付部961からの操作入力信号に応じて検出期間532を変更する。
このようにして、画像形成装置100aは、検出期間532を任意に変更することができる。
なお、変更部962の機能はASIC等の電子回路で実現されてもよいが、CPU960を用いることで機能変更等に容易に対応可能となる。
以上、実施形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
上述した実施形態では、スキャナ部931で読み取った画像データを転送する例を示したが、これに限定されるものではなく、種々の画像データの転送において実施形態を適用可能である。
また、実施形態では、CPU901とは別にCPU960を設ける例を説明したが、CPU960の機能をCPU901が集約して備えるようにしてもよい。
なお、実施形態は、画像データ転送方法も含む。例えば、画像データ転送方法は、画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置による画像データ転送方法であって、前記受信デバイスは、前記複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成する副走査同期生成工程と、前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき第1の処理を実行する第1の処理工程と、前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき第2の処理を実行する第2の処理工程と、前記第1の副走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて前記第1の副走査同期信号を遅延させる遅延工程と、を含み、前記送信デバイスは、前記副走査方向と直交する主走査方向において、前記複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成する主走査同期生成工程と、前記主走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、のタイミングずれに応じて、前記第2の副走査同期信号のタイミングを調整する調整工程と、を含み、前記第2の処理工程は、前記調整工程によりタイミングが調整された前記第2の副走査同期信号に基づき前記第2の処理を実行する。この画像データ転送方法により、上述した画像形成装置と同様の効果を得ることができる。このような画像データ転送方法は、CPU、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
さらに実施形態は、プログラムも含む。例えば、プログラムは、画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置で動作するプログラムであって、前記受信デバイスが、前記複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成し、前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき第1の処理を実行し、前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき第2の処理を実行し、前記第1の副走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて前記第1の副走査同期信号を遅延させ、前記送信デバイスは、前記副走査方向と直交する主走査方向において、前記複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成し、前記主走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、のタイミングずれに応じて、前記副走査同期信号のタイミングを調整する処理をコンピュータに実行させ、前記第2の処理を、前記タイミングが調整された前記第2の副走査同期信号に基づき、前記コンピュータに実行させる。このようなプログラムにより、上述した画像形成装置と同様の効果を得ることができる。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
100 画像形成装置
200 転送装置
201 第1経路
202 第2経路
300 送信デバイス
31 画像データ生成部
32 主走査同期生成部
33 前段画像処理部
34 調整部
35 0ch送信部
36 1ch送信部
400 受信デバイス
41 0ch受信部
42 1ch受信部
43 フォーマット変換部
44 副走査同期生成部
45 遅延部
46 0ch処理部(第1の処理部の一例)
47 1ch処理部(第2の処理部の一例)
48 メモリ制御部
49 共通画像処理部
500 副走査同期信号
501 主走査同期信号(0ch用)
502、512 分割画像データ
503 第1の副走査同期信号(0ch用)
504、514 遅延時間
511 主走査同期信号(1ch用)
513 第2の副走査同期信号
513a、525a アサートエッジ
525 第2の副走査同期信号(1ch用)(調整部によりタイミングが調整された第2の副走査同期信号の一例)
527 時間ずれ
530 調整期間
532 検出期間
910 コントローラ
931 スキャナ部
940 操作パネル
950 コントローラ転送部
960 CPU
961 受付部
962 変更部
970 読取部
980 メモリ
特開2006-080877号公報

Claims (7)

  1. 画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置であって、
    前記受信デバイスは、
    前記複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成する副走査同期生成部と、
    前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき、第1の処理を実行する第1の処理部と、
    前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき、第2の処理を実行する第2の処理部と、
    前記第1の副走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて前記第1の副走査同期信号を遅延させる遅延部と、を有し、
    前記送信デバイスは、
    前記副走査方向と直交する主走査方向において、前記複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成する主走査同期生成部と、
    前記主走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、のタイミングずれに応じて、前記副走査同期信号のタイミングを調整する調整部と、を有し、
    前記第2の処理部は、前記調整部によりタイミングが調整された前記第2の副走査同期信号に基づき、前記第2の処理を実行する画像形成装置。
  2. 前記調整部は、前記主走査同期信号のアサートエッジと、前記第2の副走査同期信号のアサートエッジと、の位相関係に基づき、前記第2の副走査同期信号のタイミングを調整する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記調整部は、前記主走査同期信号のアサートエッジから所定の検出期間内に前記第2の副走査同期信号のアサートエッジが検出されない場合にのみ、前記第2の副走査同期信号を遅延させる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 外部信号に応じて前記検出期間を変更する変更部を有する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記調整部は、前記第2の副走査同期信号と前記複数の分割画像データにおける前記有効領域の端部を合わせるように、前記第2の副走査同期信号のアサートエッジの検出結果に応じて、前記複数の分割画像データのレイテンシをさらに調整する請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置による画像データ転送方法であって、
    前記受信デバイスは、
    前記複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成する副走査同期生成工程と、
    前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき第1の処理を実行する第1の処理工程と、
    前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき第2の処理を実行する第2の処理工程と、
    前記第1の副走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて前記第1の副走査同期信号を遅延させる遅延工程と、を含み、
    前記送信デバイスは、
    前記副走査方向と直交する主走査方向において、前記複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成する主走査同期生成工程と、
    前記主走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、のタイミングずれに応じて、前記第2の副走査同期信号のタイミングを調整する調整工程と、を含み、
    前記第2の処理工程は、前記調整工程によりタイミングが調整された前記第2の副走査同期信号に基づき前記第2の処理を実行する画像データ転送方法。
  7. 画像データが分割された複数の分割画像データを送信デバイスから受信デバイスに転送可能な画像形成装置で動作するプログラムであって、
    前記受信デバイスが、
    前記複数の分割画像データの副走査方向の有効領域を規定する副走査同期信号を生成し、
    前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介さずに入力される第1の副走査同期信号に基づき第1の処理を実行し、
    前記副走査同期信号のうち、前記送信デバイスを介して入力される第2の副走査同期信号に基づき第2の処理を実行し、
    前記第1の副走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、の時間ずれに応じて前記第1の副走査同期信号を遅延させ、
    前記送信デバイスは、
    前記副走査方向と直交する主走査方向において、前記複数の分割画像データを同期させる基準となる主走査同期信号を生成し、
    前記主走査同期信号と、前記第2の副走査同期信号と、のタイミングずれに応じて、前記副走査同期信号のタイミングを調整する
    処理をコンピュータに実行させ、
    前記第2の処理を、前記タイミングが調整された前記第2の副走査同期信号に基づき、前記コンピュータに実行させるプログラム。
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