JP2022175554A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図6を参照して説明する。
図1に示すように、包装箱1は、直方体状を有した段ボール箱である。包装箱1は、JIS-Z1507において、0201形式とよばれる汎用的な溝切形を基本構造として採用している。包装箱1は、例えば、商品輸送などに使用される。
図2に示すように、包装箱1は、ワンピースのブランクシート2によって構成される。ブランクシート2は、その中央に、端壁11、側壁12、端壁13、側壁14、及び、継ぎ代15がこの順に並んで設けられる。継ぎ代15は、包装箱1を組み立てる際に、ステープル、接着剤、粘着テープなどの接合手段で端壁11と接合される。
以下、包装箱1の組立工程について説明する。
まず、ブランクシート2の状態から、接着剤などの接合手段により継ぎ代15と端壁11とが接合されて、四角筒状の胴部10が形成される。次いで、底面内フラップ21,23が内側に折曲される。さらに、底面外フラップ22,24が折曲されて底面内フラップ21,23の下方に配置される。そして、底面外フラップ22,24が接合手段によって接合されることで底面20が構成される。胴部10及び底面20が構成された状態で、収容物となる商品などが胴部10に収容される。
以下、包装箱1の開封工程について説明する。
図4に示すように、まず、外フラップ32において、手指によって閉塞部35dを胴部10に向けて押圧する。これにより、第3切断補助線35cが切断され、閉塞部35dが罫線35aを支点として胴部10の内部に折曲される。その結果、外フラップ32には、閉塞部35dが設けられていた領域に外フラップ32を貫通する手孔37が形成される。
以上のような第1実施形態によれば以下に列挙する効果を得ることができる。
(1-1)外フラップ32を第2切断補助線36に沿って切断し、さらに、側壁12を第1切断補助線16に沿って切断することで、胴部10に収容物を取り出すための開口10aが形成される。包装箱1は、例えば、外フラップ32,34を接合する粘着テープを剥離することで、開封することもできる。しかし、この場合、粘着テープを剥がすために大きな力が必要となったり、粘着テープを切断するための道具を用いたりする必要がある。その点、本実施形態のように、胴部10に開口10aを形成して包装箱1を開封することで、包装箱1を開封するために大きな力を必要とせず、また、包装箱1を開封するための道具も不要となる。したがって、包装箱1を容易に開封できる。
以下、本発明の第2実施形態について、図7,図8を参照して説明する。
図7に示すように、包装箱41は、八角筒状を有する胴部50と、胴部50の下方を閉塞する底面60と、胴部50の上方を閉塞する天面70とを備える段ボール箱である。胴部50は、第1側面の一例である相対する第1壁51,53と、第2側面の一例である相対する第2壁52,54と、第1壁51,53及び第2壁52,54の各側縁同士を繋ぐ4つの第3壁55とを備える。
図8に示すように、包装箱41は、ワンピースのブランクシート42によって構成される。ブランクシート42は、その中央に、第1壁51、第2壁52、第1壁53、第2壁54、及び、継ぎ代56がこの順に並ぶとともに、各々の間に第3壁55が設けられる。
以下、包装箱41の組立工程について説明する。
まず、ブランクシート42の状態から、接着剤などの接合手段により継ぎ代56と第1壁51とが接合されて、八角筒状の胴部50が形成される。次いで、底面内フラップ61,63及び底面外フラップ62,64が折曲された後、底面外フラップ62,64が接合手段によって接合されることで底面60が構成される。胴部50及び底面60が構成された状態で、収容物となる商品などが胴部50に収容される。
以下、包装箱41の開封工程について説明する。
まず、手指によって閉塞部75dを胴部50に向けて押圧する。これにより、外フラップ72において閉塞部75dが設けられていた領域には、外フラップ72を貫通する手孔が形成される。次いで、当該手孔に手指を通した状態で閉塞部75dと開封部72aとをまとめて掴んで引き上げることで、外フラップ72が一対の第2切断補助線76に沿って切断される。その結果、閉塞部75dと開封部72aとが天面70から切り離された状態となる。最後に、天面70から切り離された閉塞部75d及び開封部72aをまとめて掴んだ状態のまま引き下げることで、第2壁52が第1切断補助線57aに沿って切断される。結果として、胴部50において第2壁52が設けられていた面の全面に収容物を取り出すため開口が形成される。以上の手順で、包装箱41が開封される。
以上のような第2実施形態によれば以下に列挙する効果を得ることができる。
(2-1)包装箱41のように八角筒状の胴部50を有する構成であっても、上記(1-1)~(1-6)に準じた効果を得ることができる。加えて、八角筒状の胴部50を有する構成の場合では、四角筒状の胴部10を有する構成と比較して、胴部50が備える各面同士の稜の数が増える分だけ、胴部50の強度が高められる。したがって、例えば、包装箱41に対して上からの荷重が加わった際の胴部50の変形をより好適に抑制できる。
・第1実施形態において、罫線35aが第3切断補助線35cよりも上部罫線19bに近い位置に設けられる構成を例示した。しかし、これに限定されず、第3切断補助線35cが罫線35aよりも上部罫線19bに近い位置に設けられる構成であってもよい。この場合、開封部32aは、上部罫線19b、一対の第2切断補助線36、一対の切込み35b、及び、第3切断補助線35cによって区画される領域である。また、残部32bは、外フラップ32の両側縁及び先端、一対の第2切断補助線36、及び、罫線35aによって区画される領域である。この場合であっても、外フラップ32に手孔37が形成された状態では、閉塞部35dが罫線35aを介して残部32bに連接された状態となるため、開封工程において、不要な切断片が生じることを防ぐことができる。なお、第2実施形態における手孔部75においても同様の変更が可能である。
2,42…ブランクシート
10,50…胴部
10a…開口
11,13…端壁
12,14…側壁
16,57a…第1切断補助線
20,60…底面
30,70…天面
31,33,71,73…内フラップ
31a,33a,71a,73a…切欠き部
32,34,72,74…外フラップ
32a,72a…開封部
32b,72b…残部
35,75…手孔部
35a,75a…罫線
35b,75b…切込み
35c,75c…第3切断補助線
35d,75d…閉塞部
36,76…第2切断補助線
37…手孔
51,53…第1壁
52,54…第2壁
55…第3壁
Claims (6)
- 一対の第1側面と一対の第2側面とを備える胴部と、各第1側面の上縁に連接される一対の内フラップと、各第2側面の上縁に連接される一対の外フラップと、を備える包装箱であって、
前記一対の第2側面のうち少なくとも1つの第2側面が切断可能面であり、
前記一対の外フラップのうち前記切断可能面に連接された外フラップが切断可能フラップであり、
前記胴部は、前記切断可能面と前記切断可能面の両側縁に連接される各面との稜に一対の第1切断補助線を備え、
前記切断可能フラップは、前記切断可能フラップを貫通する手孔となる手孔部と、前記手孔部と各第1切断補助線の端部とを繋ぐ一対の第2切断補助線と、を備える
ことを特徴とする包装箱。 - 前記一対の内フラップは、前記手孔部の下方に位置する切欠き部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。 - 前記包装箱は、ブランクシートを組み立てることで構成され、
前記ブランクシートにおいて、
前記第1側面及び前記第2側面が交互に並び、
前記切断可能面は、前記一対の第2側面のうち前記一対の第1側面の間に位置する前記第2側面である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。 - 前記切断可能面の下縁に連接される底フラップと、
前記切断可能面と前記底フラップとの稜において、前記一対の第1切断補助線を繋ぐ第4切断補助線と、をさらに備える
ことを特徴とする請求項1ないし3のうち何れか一項に記載の包装箱。 - 前記手孔部は、前記一対の第2切断補助線における端部同士を繋ぐ罫線と、
前記罫線の両端から延びる一対の切込みと、
前記一対の切込みを繋ぐ第3切断補助線と、
前記罫線、前記一対の切込み、及び、前記第3切断補助線によって区画される閉塞部と、を備える
ことを特徴とする請求項1ないし4のうち何れか一項に記載の包装箱。 - 前記罫線は、前記第3切断補助線よりも前記切断可能面の前記上縁に近い位置に設けられる
ことを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
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2021
- 2021-05-14 JP JP2021082068A patent/JP2022175554A/ja active Pending
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