JP2022174583A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジに対するインクヘッドの位置調整を精度よく行うこと。【解決手段】プリンタ10は、主走査方向Yに移動可能なキャリッジ25に搭載され、キャリッジ25に対する相対的な位置の変更が可能な板状部材40と、板状部材40に装着されたインクヘッド23と、キャリッジ25に回転可能に設けられ、キャリッジ25に対する板状部材40の相対的な位置を調整する位置調整部材50と、を備え、位置調整部材50は、板状部材40に当接するカム面52Bと、底面52Aに形成され、かつ、放射状に延びる複数の突起52Cと、を有し、キャリッジ25に対して回転することによって、カム面52Bに当接する板状部材40の位置を変更するように構成され、キャリッジ25は、突起52Cに係止する突状部86を有し、位置調整部材50を所定の角度だけ回転させたとき、突状部86は突起52Cを乗り越える。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、インクジェット方式によって記録媒体に画像を印刷するインクジェットプリンタが知られている。この種のインクジェットプリンタは、例えば、記録媒体が載置されるプラテンと、プラテンに載置された記録媒体にインクを吐出するノズルを有するインクヘッドと、インクヘッドが搭載されたキャリッジとを備えている。キャリッジに搭載されるインクヘッドは、例えば、配置位置の変更が可能な金属製の板状部材に装着されており、寸法誤差や組付け誤差等を考慮してキャリッジに対するインクヘッドの位置を調整可能に構成されている。例えば、特許文献1には、印刷ヘッド(インクヘッド)が装着されるサブプレートの位置を調整するためのサブプレート位置調整機構を備えたプリンタが開示されている。
特許4779666号公報
特許文献1に示す技術では、カム面を有する調整カムを回転させることによってインクヘッドが装着された調整プレートの位置を調整している。ここで、調整カムによるインクヘッドの位置調整は、ユーザーまたはサービスエンジニア(以下これらを作業者とする)によって手動で行われる。インクヘッドの位置調整は、例えば10μm程度~100μm程度の範囲で行われるため、どの程度回転させればどの程度位置が調整されるかの感覚をつかむのが困難である。さらに、目分量で調整カムを回転させてインクヘッドの位置を調整しているため位置調整の精度にばらつきが生じやすく、この結果、テストプリントを繰り返し行わなければならず作業者の負担が大きくなる虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャリッジに対するインクヘッドの位置調整を精度よく行うことができるインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体が載置される載置台と、前記載置台より上方に配置され、主走査方向に移動可能なキャリッジと、前記キャリッジに搭載され、前記キャリッジに対する相対的な位置の変更が可能な板状部材と、前記板状部材に装着され、かつ、前記載置台に載置された前記記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、前記キャリッジに回転可能に設けられ、前記キャリッジに対する前記板状部材の相対的な位置を調整する位置調整部材と、を備えている。前記位置調整部材は、外周面に設けられ、かつ、前記板状部材に当接するカム面と、前記外周面よりも前記位置調整部材の回転中心側に位置する内面に形成され、かつ、放射状に延びる複数の突起と、を有し、前記キャリッジに対して回転することによって、前記カム面に当接する前記板状部材の位置を変更するように構成されている。前記キャリッジは、前記突起に係止する突状部を有している。前記位置調整部材を所定の角度だけ回転させたとき、前記突状部は前記突起を乗り越えるように構成されている。
本発明のインクジェットプリンタによると、位置調整部材のカム面は板状部材に当接するため、位置調整部材が回転することによって、即ち、板状部材と当接するカム面の位置を変更させることによって、板状部材が移動する。このように、板状部材の位置が変更されるため、板状部材に装着されたインクヘッドのキャリッジに対する相対的な位置を調整することができる。ここで、位置調整部材の内面に形成された突起には、キャリッジに設けられた突状部が係止している。そして、位置調整部材を所定の角度だけ回転させると、突状部は突起を乗り越える。突状部が突起を乗り越えると、位置調整部材を把持している作業者の指先等にはクリック感が伝達される。このように、作業者は、クリック感を感じることによって、位置調整部材が所定の角度だけ回転したことを認識することができるため、クリック感に基づいてキャリッジに対するインクヘッドの位置調整を精度よく行うことができる。
本発明によれば、キャリッジに対するインクヘッドの位置調整を精度よく行うことができるインクジェットプリンタを提供することができる。
一実施形態に係るプリンタの正面図である。 一実施形態に係るケースを取り外したインクヘッドユニットの斜視図である。 一実施形態に係るケースおよびインクヘッドを取り外したインクヘッドユニットの平面図である。 一実施形態に係る支持台の斜視図である。 一実施形態に係る支持台に第1位置調整部材、第2位置調整部材、第1付勢部材および第2付勢部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る位置調整部材の斜視図である。 一実施形態に係る位置調整部材の斜視図である。 一実施形態に係る位置調整部材の平面図である。 一実施形態に係る位置調整部材のカム面のカム線図である。 一実施形態に係る第1突状部が第1位置調整部材の突起に係止している状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る第1縦壁に形成された開口を介して第1位置調整部材の凹溝に六角レンチでアクセスしている状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る第1位置調整部材および第2位置調整部材が初期位置に位置する状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下単に「プリンタ」と称する)について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10を示す正面図である。プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行う。記録媒体5は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体5は、ロール状に巻かれたものが所定の長さに切断されたシート状のものであってもよい。記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ粘着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。
以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいる作業者から見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、作業者がプリンタ10の正面を向いているときにプリンタ10の後部から作業者に向かう方向を前方、作業者からプリンタ10の後部に向かう方向を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。後述するキャリッジ25(図2参照)は、左方および右方に移動可能に設けられている。プリンタ10の後側を上流側と称し、プリンタ10の前側を下流側としたとき、記録媒体5は、上流側から下流側に向けて搬送される。本実施形態では、キャリッジ25の移動方向を主走査方向Yといい、記録媒体5の搬送方向を副走査方向Xという。ここでは、主走査方向Yは左右方向に対応し、副走査方向Xは前後方向に対応する。主走査方向Yと副走査方向Xとは直交している。ただし、主走査方向Yおよび副走査方向Xは特に限定される訳ではなく、プリンタ10の形態等に応じて適宜に設定可能である。
図1に示すように、プリンタ10は、プリンタ本体10aと、脚11と、操作パネル12と、記録媒体5が載置されるプラテン16と、インクヘッドユニット20と、キャリッジ移動機構70と、媒体移動機構75と、を備えている。プリンタ本体10aは、主走査方向Yに延びたケーシングを有する。脚11は、プリンタ本体10aを支持するものであり、プリンタ本体10aの下面に設けられている。操作パネル12は、例えばプリンタ本体10aの右側の前面に設けられている。ただし、操作パネル12の位置は特に限定されない。操作パネル12は、例えば、作業者が印刷に関する操作を行うものである。図示は省略するが、操作パネル12には、例えば、解像度、インクの濃さなどの印刷に関する情報や、印刷中のプリンタ10のステータスなどが表示される表示部、および、印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
プラテン16は、記録媒体5へ印刷する際、記録媒体5を支持するものである。プラテン16には、記録媒体5が載置される。記録媒体5への印刷は、プラテン16上で行われる。図1に示すように、プラテン16は主走査方向Yに延びている。プラテン16は、プリンタ本体10aに支持されている。プラテンは、載置台の一例である。
図1に示すように、プリンタ10は、主走査方向Yおよび上下方向に延びる中央壁14を備えている。中央壁14は、プリンタ本体10aに支持されている。中央壁14は、プラテン16の上方に配置されている。中央壁14とプラテン16との間には、記録媒体5が通過可能な間隙が形成されている。プリンタ10は、ガイドレール15を備えている。ガイドレール15は、主走査方向Yに延びる。ガイドレール15は、中央壁14に設けられている。ガイドレール15は、プラテン16の上方に配置されている。
キャリッジ移動機構70は、プラテン16に載置された記録媒体5に対してインクヘッドユニット20の後述するキャリッジ25(図2参照)を相対的に主走査方向Yに移動させる機構である。キャリッジ移動機構70は、キャリッジ25を主走査方向Yに移動させる。なお、キャリッジ移動機構70の構成は特に限定されない。図1に示すように、キャリッジ移動機構70は、第1プーリ71と、第2プーリ72と、無端状のベルト73と、キャリッジモータ74とを備えている。第1プーリ71は、ガイドレール15の左端側に設けられている。第2プーリ72は、ガイドレール15の右端側に設けられている。ベルト73は、第1プーリ71と第2プーリ72とに巻き掛けられている。ベルト73は、キャリッジ25の背面上部に固定されている。第2プーリ72には、キャリッジモータ74が接続されている。ただし、キャリッジモータ74は、第1プーリ71に接続されていてもよい。ここでは、キャリッジモータ74が駆動して、第2プーリ72が回転することで、第1プーリ71と第2プーリ72との間においてベルト73が走行する。これにより、キャリッジ25は主走査方向Yに移動する。即ち、キャリッジモータ74は、キャリッジ25を主走査方向Yに移動させる。
媒体移動機構75は、プラテン16に載置された記録媒体5をキャリッジ25に対して副走査方向Xに相対的に移動させるものである。媒体移動機構75は、プラテン16に載置された記録媒体5を副走査方向Xに移動させる。図1に示すように、媒体移動機構75は、グリットローラ76と、ピンチローラ77と、保持シャフト78と、図示しないフィードモータと、を備えている。
図1に示すように、グリットローラ76は、プラテン16に設けられている。グリットローラ76は、グリットローラ76の上部が外部に露出するようにプラテン16に埋設されている。グリットローラ76は、主走査方向Yに並列している。グリットローラ76は、ピンチローラ77の下方に配置されている。グリットローラ76は、ピンチローラ77との間に記録媒体5を挟み込む。
図1に示すように、ピンチローラ77は、プラテン16より上方に配置されている。ピンチローラ77は、ガイドレール15より下方に配置されている。ピンチローラ77は、グリットローラ76と対向する位置に配置されている。ピンチローラ77は、プラテン16に載置された記録媒体5を上から押さえる。
図1に示すように、保持シャフト78は、主走査方向Yに延びる。保持シャフト78は、ピンチローラ77を保持する。保持シャフト78が軸周りに回転することによって、ピンチローラ77をグリットローラ76に接近させたり、グリットローラ76から離反させたりすることができる。保持シャフト78は、プリンタ本体10aに回転可能に支持されている。フィードモータ(図示せず)は、グリットローラ76に接続されている。グリットローラ76とピンチローラ77との間に記録媒体5が挟まれた状態で、フィードモータが駆動してグリットローラ76が回転すると、記録媒体5は副走査方向Xに搬送される。
図2に示すように、インクヘッドユニット20は、ケース22(図1参照)と、キャリッジ25と、複数のインクヘッド23と、を備えている。インクヘッド23は、プラテン16に載置された記録媒体5にインクを吐出する。インクヘッド23は、記録媒体5に所定の画像を印刷する。インクヘッド23は、インクを一時的に収容するインク収容部材24と、インク収容部材24に連通しかつ副走査方向Xに並ぶ複数のノズルから構成されたノズル列(図示せず)と、を有する。インク収容部材24は、チューブ等を介して図示しないインクカートリッジに接続されている。本実施形態では、インクヘッド23は、4つのインク収容部材24を有し、インク収容部材24には、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクおよびブラックインクがそれぞれ収容される。ただし、インク収容部材24の個数は、4つに限定されない。インクヘッド23は、キャリッジ25に搭載されている。より詳細には、インクヘッド23は、キャリッジ25に搭載された後述する板状部材40に装着されている。インクヘッド23は、キャリッジ25の移動に伴って、主走査方向Yに移動可能に構成されている。インクヘッド23は、第1インクヘッド23Aと、第2インクヘッド23Bと、を含む。第1インクヘッド23Aおよび第2インクヘッド23Bは、主走査方向Yに並ぶ。第2インクヘッド23Bは、第1インクヘッド23Aより右方に配置されている。第2インクヘッド23Bは、第1インクヘッド23Aに対して副走査方向Xに偏倚している。第2インクヘッド23Bの前端は、第1インクヘッド23Aの前端より前方に位置する。本実施形態では、2つのインクヘッド23がキャリッジ25に搭載されている。ただし、インクヘッド23の個数は2つに限定されない。なお、図2および図3では、ケース22の図示を省略している。
キャリッジ25は、プラテン16より上方に配置されている。キャリッジ25は、ガイドレール15に係合している。キャリッジ25は、ガイドレール15に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。キャリッジ25は、ベース部材30と、ベース部材30を支持する支持部材26と、を含む。支持部材26は、ベース部材30の後部に設けられかつ上下方向に延びる第1支持部材27と、ベース部材30の左側部に設けられかつ上下方向に延びる第2支持部材28と、ベース部材30の右側部に設けられかつ上下方向に延びる第3支持部材29と、を含む。第2支持部材28および第3支持部材29は、第1支持部材27に連結されている。第1支持部材27、第2支持部材28および第3支持部材29は、ベース部材30を支持する。
図2に示すように、ベース部材30は、板状に形成されたベース壁32と、ベース壁32の前部(即ち副走査方向Xの下流側の端部)から上方に延びる第1縦壁34と、ベース壁32の後部(即ち副走査方向Xの上流側の端部)から上方に延びる第2縦壁36と、ベース壁32の左部から上方に延びる第3縦壁37と、ベース壁32の右部から上方に延びる第4縦壁38と、後述する板状部材40が装着される支持台80と、を有する。図3に示すように、ベース壁32は、矩形状に形成されている。ベース壁32には、開口32Hが形成されている。ここでは、2つの開口32Hが形成されている。ベース壁32には後述する板状部材40が配置される。図2に示すように、第1縦壁34には、開口34Hが形成されている。第3縦壁37は、第2支持部材28に連結されている。第4縦壁38は、第3支持部材29に連結されている。第1縦壁34は、縦壁の一例である。
支持台80は、ベース壁32の下面に取り付けられる。支持台80は、例えば、樹脂材料から形成されている。図4に示すように、支持台80は、枠状に形成されている。支持台80は、左右方向に延びる第1部分81と、第1部分の左部から後方に延びる第2部分82と、第1部分の右部から後方に延びかつ第2部分82と対向する第3部分83と、左右方向に延びかつ第2部分82の後部および第3部分83の後部に接続する第4部分84とを含む。支持台80には、開口80Hが形成されている。開口80Hは、第1部分81、第2部分82、第3部分83および第4部分84によって囲まれて形成されている。開口80Hは、ベース壁32の開口32H(図3参照)と重なる。
図4および図5に示すように、支持台80の第1部分81には、後述する第1位置調整部材51Aが取り付けられる第1軸85Aと、後述する第2位置調整部材51Bが第2軸85Bと、第1位置調整部材51Aの後述する突起52C(図7参照)に係止する第1突状部86Aと、第2位置調整部材51Bの突起52Cに係止する第2突状部86Bと、後述する第2ねじりコイルばね95Bを支持する第2支持軸87Bと、第2ねじりコイルばね95Bの一端および他端がそれぞれ係止する第2係止部88Bと、が設けられている。支持台80の第4部分84には、後述する第1ねじりコイルばね95Aを支持する第1支持軸87Aと、第1ねじりコイルばね95Aの一端および他端がそれぞれ係止する第1係止部88Aと、後述する板状部材40に挿入される回転軸89と、が設けられている。第1軸85Aおよび第2軸85Bは、上下方向に延びる。図3に示すように、第1軸85Aは、第2軸85Bより前方かつ右方に配置されている。第2支持軸87Bは、第1軸85Aより後方かつ右方に配置されている。回転軸89は、第1支持軸87Aより前方かつ右方に配置されている。図4に示すように、第1突状部86Aは、上下方向に弾性変形可能な第1アーム部86Cを介して第1部分81に設けられている。第2突状部86Bは、上下方向に弾性変形可能な第2アーム部86Dを介して第1部分81に設けられている。第1突状部86Aは、第1位置調整部材51Aが第1軸85Aに取り付けられた状態で、第1位置調整部材51Aの底壁52(図7参照)の下方に配置される。第2突状部86Bは、第2位置調整部材51Bが第2軸85Bに取り付けられた状態で、第2位置調整部材51Bの底壁52の下方に配置される。第1軸85A、第2軸85B、第1突状部86A、第2突状部86B、第1支持軸87A、第2支持軸87B、第1係止部88A、第2係止部88Bおよび回転軸89は、支持台80がベース壁32に取り付けられたとき、ベース壁32よりも上方に位置する。以下、第1突状部86Aおよび第2突状部86Bをまとめて突状部86と称することがある。
図3に示すように、インクヘッドユニット20は、キャリッジ25に対する相対的な位置の変更が可能な板状部材40を備えている。板状部材40には、インクヘッド23が装着される。板状部材40は、キャリッジ25に搭載されている。より詳細には、板状部材40は、支持台80に載置された状態でキャリッジ25のベース壁32に固定されている。板状部材40は、締結部材90によってキャリッジ25に固定されている。板状部材40には、支持台80の回転軸89が挿入される挿入孔40Aが形成されている。挿入孔40Aは、前後方向に延びる長孔である。板状部材40は、回転軸89を中心に回転可能に設けられている。板状部材40は、回転軸89を中心にして前後方向(即ち副走査方向X)に移動可能に設けられている。板状部材40には、平面視でベース壁32の開口32Hおよび支持台80の開口80Hと重なる開口40Hが形成されている。板状部材40に装着されるインクヘッド23は、開口32H、開口80Hおよび開口40H内に位置し、ノズル(図示せず)は支持台80から外部に露出する。板状部材40は、後述する第1位置調整部材51Aと当接する第1当接部48Aと、第2位置調整部材51Bと当接する第2当接部48Bと、後述する第1ねじりコイルばね95Aと当接する第3当接部48Cと、第2ねじりコイルばね95Bと当接する第4当接部48Dと、を有する。
図3に示すように、板状部材40は、第1インクヘッド23A(図2参照)が装着される第1板状部材41Aと、第2インクヘッド23B(図2参照)が装着される第2板状部材41Bとを含む。第1板状部材41Aと第2板状部材41Bとは同じ形状を有する。第1板状部材41Aおよび第2板状部材41Bは、主走査方向Yに並ぶ。第2板状部材41Bは、第1板状部材41Aより右方に配置されている。第2板状部材41Bは、第1板状部材41Aに対して副走査方向Xに偏倚している。第2板状部材41Bの前端は、第1板状部材41Aの前端より前方に位置する。第1板状部材41Aをキャリッジ25に固定する第1締結部材91Aと、第2板状部材41Bをキャリッジ25に固定する第2締結部材91Bとは、主走査方向Yに関して少なくとも一部が重なるように配置されている。本実施形態では、第1締結部材91Aと第2締結部材91Bとは、主走査方向Yに関して距離L1だけ重なっている。なお、本実施形態では、第1板状部材41Aの前後方向の位置は予め定められており、第1板状部材41Aは、前後方向には移動しない。
図3に示すように、インクヘッドユニット20は、板状部材40を副走査方向Xに付勢する第1ねじりコイルばね95Aと、板状部材40を主走査方向Yに付勢する第2ねじりコイルばね95Bと、を備えている。第1ねじりコイルばね95Aは、板状部材40の第3当接部48Cに当接し、板状部材40を前方に向けて付勢する。第2ねじりコイルばね95Bは、板状部材40の第4当接部48Dに当接し、板状部材40を左方に向けて付勢する。副走査方向Xに関して、第1ねじりコイルばね95A、板状部材40および第1位置調整部材51Aの順に並ぶ。即ち、板状部材40は、第1ねじりコイルばね95Aと第1位置調整部材51Aとの間に位置する。板状部材40は、第1ねじりコイルばね95Aと第1位置調整部材51Aとに挟持されている。主走査方向Yに関して、第2ねじりコイルばね95B、板状部材40および第2位置調整部材51Bの順に並ぶ。即ち、板状部材40は、第2ねじりコイルばね95Bと第2位置調整部材51Bとの間に位置する。板状部材40は、第2ねじりコイルばね95Bと第2位置調整部材51Bとに挟持されている。なお、第1板状部材41Aに関しては、第1ねじりコイルばね95Aは設けられていない。第1ねじりコイルばね95Aは、第1付勢部材の一例である。第2ねじりコイルばね95Bは、第2付勢部材の一例である。
図3に示すように、インクヘッドユニット20は、キャリッジ25に対する板状部材40の相対的な位置を調整する位置調整部材50を備えている。位置調整部材50は、キャリッジ25に回転可能に設けられている。位置調整部材50は、キャリッジ25に対して回転することによって、後述するカム面52Bに当接する板状部材40の位置を変更するように構成されている。図6に示すように、位置調整部材50は、略円柱形状に形成されている。位置調整部材50は、底壁52と、底壁52の外縁から上方に向けて延びる側壁54と、底壁52の中央部から上方に延びる支持壁56と、を有する。図7に示すように、底壁52は、円環状の底面52Aと、板状部材40に当接するカム面52Bとを有する。底面52Aは、内面の一例である。カム面52Bは、位置調整部材50の外周面に設けられている。底面52Aは、カム面52Bが設けられた位置調整部材50の外周面よりも位置調整部材50の回転中心側(即ち後述する第1軸85Aまたは第2軸85B側)に位置する。底壁52には、上下方向に貫通する貫通孔52Hが形成されている。貫通孔52Hは、支持壁56を貫通する。貫通孔52Hには、第1軸85A(図3参照)または第2軸85B(図3参照)が挿入される。位置調整部材50は、第1軸85Aおよび第2軸85Bを中心に回転可能に構成されている。底壁52は、底面52Aに形成され、かつ、放射状に延びる複数の突起52Cを有する。突起52Cは、周方向に沿って等間隔に配置されている。突起52Cには、支持台80の第1突状部86A(図4参照)または第2突状部86B(図4参照)が係止する。
図6に示すように、カム面52Bは、底壁52の側面を構成する。本実施形態の底壁52は、等速度カムである。等速度カムは、その回転角度とカム面52Bに当接する板状部材40の変位量とが線形関係を保つように構成されたカムである。図8に示すように、カム面52Bが始点52Sから終点52Eまで回転する間に板状部材40は距離Pだけ直線的に変位する。板状部材40が距離Pの中間に位置するときの板状部材40とカム面52Bとが当接する点を原点52Xとすると、図9に示すように、カム面52Bが反時計回りに角度θだけ回転(即ち-θだけ回転)して、板状部材40と当接する点が原点52Xから始点52Sに移動すると、板状部材40の変位量は「-2/P」となり、カム面52Bが時計回りに角度θだけ回転(即ちθだけ回転)して、板状部材40と当接する点が原点52Xから終点52Eに移動すると、板状部材40の変位量は「2/P」となる。本実施形態では、θは180°であるが、これに限定されない。
図6に示すように、側壁54は、底壁52の外縁に沿って形成されている。側壁54には、上方から下方に向けて凹む複数の凹溝54Hが形成されている。図11に示すように、凹溝54Hには、例えば、六角レンチのような工具100を挿入可能に形成されている。工具100を用いることによって、ベース部材30の外部から凹溝54Hにアクセスすることができる。即ち、ベース部材30の第1縦壁34に形成された開口34Hを介して凹溝54Hにアクセスすることができる。本実施形態では、6つの凹溝54Hが略等間隔で形成されているが、凹溝54Hの数および間隔はこれに限定されない。図6に示すように、位置調整部材50は、側壁54の上端に形成され、かつ、カム面52Bの中間位置(即ち原点52X)を示す目印55を有する。目印55は、三角形状に形成された第1目印55Aおよび第2目印55Bを含む。図8に示すように、第1目印55Aは、原点52Xの側方に位置し、頂点が原点52Xを指している。第2目印55Bは、始点52Sおよび終点52Eの側方に位置し、頂点が原点52Xを指している。図12に示すように、板状部材40をベース壁32に搭載するときに、後述する第1位置調整部材51Aの第1目印55Aの先に板状部材40の第1当接部48Aを位置させ、かつ、後述する第2位置調整部材51Bの第1目印55Aの先に板状部材40の第2当接部48Bを位置させることによって、第1位置調整部材51Aおよび第2位置調整部材51Bを予め設定された設計値にセットすることができる。支持壁56は、筒状に形成されている。図6に示すように、支持壁56は、貫通孔52Hに挿入された第1軸85Aおよび第2軸85Bを支持する。
図3に示すように、位置調整部材50は、板状部材40の位置を調整する第1位置調整部材51Aおよび第2位置調整部材51Bを含む。第1位置調整部材51Aは、キャリッジ25に対する板状部材40の相対的な副走査方向Xの位置を調整する。即ち、第1位置調整部材51Aは、板状部材40の前後方向の位置を調整する。第2位置調整部材51Bは、キャリッジ25に対する板状部材40の相対的な回転角度を調整する。即ち、第2位置調整部材51Bは、板状部材40の傾きを調整する。第1位置調整部材51Aは、第2位置調整部材51Bよりも前方(即ち副走査方向Xの下流側)に位置する。第2位置調整部材51Bは、インクヘッド23よりも前方に位置する。なお、本実施形態では、第1板状部材41Aの副走査方向Xの位置は変更しないため、第1板状部材41Aに関しては、第1位置調整部材51Aは設けられていない。
図3に示すように、第1位置調整部材51Aは、第1軸85Aに回転可能に取り付けられている。第1位置調整部材51Aは、第1軸85Aを中心に回転する。図10に示すように、第1位置調整部材51Aの突起52Cには、第1突状部86Aが係止している。第1位置調整部材51Aを所定の角度(例えば1°~5°、好ましくは3°。)だけ回転させたとき、第1突状部86A(図4も参照)は第1位置調整部材51Aの突起52C(図7も参照)を乗り越えるように構成されている。第1突状部86Aが突起52Cを乗り越えるときに第1アーム部86Cは、下方に弾性変形する。第1突状部86Aが突起52Cを乗り越えて第1アーム部86Cが元の状態に復元するときに、第1突状部86Aが別の突起52Cと当接して係止する。このときに、第1位置調整部材51Aにクリック感が発生する。第2位置調整部材51Bは、第2軸85Bに回転可能に取り付けられている。第2位置調整部材51Bは、第2軸85Bを中心に回転する。第2位置調整部材51Bの突起52Cには、第2突状部86Bが係止している。第2位置調整部材51Bを所定の角度(例えば1°~5°、好ましくは3。°)だけ回転させたとき、第2突状部86B(図4参照)は第2位置調整部材51Bの突起52C(図7参照)を乗り越えるように構成されている。第2突状部86Bが突起52Cを乗り越えるときに第2アーム部86D(図4参照)は、下方に弾性変形する。第2突状部86Bが突起52Cを乗り越えて第2アーム部86Dが元の状態に復元するときに、第2突状部86Bが別の突起52Cと当接して係止する。このときに、第2位置調整部材51Bにクリック感が発生する。
以上のように、本実施形態のプリンタ10によると、位置調整部材50の底壁52のカム面52Bは板状部材40に当接するため、位置調整部材50が回転することによって、即ち、板状部材40と当接するカム面52Bの位置を変更させることによって、板状部材40が移動する。このように、板状部材40の位置が変更されるため、板状部材40に装着されたインクヘッド23のキャリッジ25に対する相対的な位置を調整することができる。ここで、底壁52の底面52Aに形成された突起52Cには、キャリッジ25に設けられた突状部86が係止している。そして、位置調整部材50を所定の角度だけ回転させると、突状部86は突起52Cを乗り越える。突状部86が突起52Cを乗り越えると、位置調整部材50を把持している作業者の指先等にはクリック感が伝達される。このように、作業者は、クリック感を感じることによって、位置調整部材50が所定の角度だけ回転したことを認識することができるため、クリック感に基づいてキャリッジ25に対するインクヘッド23の位置調整を精度よく行うことができる。
本実施形態のプリンタ10では、キャリッジ25は、回転軸89を備え、板状部材40は、回転軸89が挿入されかつ副走査方向Xに延びる挿入孔40Aを備え、位置調整部材50は、キャリッジ25に対する板状部材40の相対的な副走査方向Xの位置を調整する第1位置調整部材51Aと、キャリッジ25に対する板状部材40の回転軸89を中心とした相対的な回転角度を調整する第2位置調整部材51Bと、を含む。これにより、キャリッジ25に対するインクヘッド23の相対的な副走査方向Xの位置および傾きを調整することができる。
本実施形態のプリンタ10では、第2位置調整部材51Bは、インクヘッド23よりも副走査方向Xの下流側に位置し、第1位置調整部材51Aは、第2位置調整部材51Bよりも副走査方向Xの下流側に位置する。これにより、第1位置調整部材51Aおよび第2位置調整部材51Bをキャリッジ25上にコンパクトに配置することができる。
本実施形態のプリンタ10は、板状部材40を副走査方向Xに付勢する第1ねじりコイルばね95Aと、板状部材40を主走査方向Yに付勢する第2ねじりコイルばね95Bと、を備え、副走査方向Xに関して、第1ねじりコイルばね95A、板状部材40および第1位置調整部材51Aの順に並び、主走査方向Yに関して、第2ねじりコイルばね95B、板状部材40および第2位置調整部材51Bの順に並ぶ。これにより、板状部材40をキャリッジ25に容易に載置することができる。また、キャリッジ25に対する板状部材40の基準位置を容易に設定することができる。
本実施形態のプリンタ10では、位置調整部材50は、略円柱形状に形成され、円環状に形成された底面52Aと、カム面52Bと、を有する底壁52と、底壁52から上方に向けて延びる側壁54と、を有し、突状部86は、底壁52の下方に配置されている。かかる構成によると、位置調整部材が把持しやすくなる。また、突状部86を底壁52の下方に配置するため、位置調整部材の配置の自由度が高まる。
本実施形態のプリンタ10では、底壁52は、等速度カムである。これにより、位置調整部材50の回転角度と板状部材40の変位量との関係が直線状で表される(リニアに変化する)ため、キャリッジ25に対するインクヘッド23の位置調整をより精度よく行うことができる。
本実施形態のプリンタ10では、側壁54には、上方から下方に向けて凹む複数の凹溝54Hが形成されている。これにより、作業者は側壁54を容易に掴むことができる。また、凹溝54Hに例えば六角レンチ等の工具100を嵌め込むことによって、位置調整部材50を回転させることができるようになる。
本実施形態のプリンタ10では、キャリッジ25は、板状部材40が配置される板状に形成されたベース壁32と、ベース壁32の副走査方向Xの下流側の端部から上方に延びる第1縦壁34と、を有するベース部材30を備え、第1縦壁34には、ベース部材30の外部から凹溝54Hにアクセス可能な開口34Hが形成されている。位置調整部材50の周りに他の部材(例えばインクヘッド23)が配置されることによって、キャリッジ25の外部から位置調整部材50にアクセスすることが困難な場合があり得る。このような場合でも、第1縦壁34に開口34Hが形成されることにより、ベース部材30の外部から凹溝54Hにアクセスすることができるため、例えば六角レンチ等の工具100を用いることによって、位置調整部材50を回転させることができる。
本実施形態のプリンタ10では、位置調整部材50は、側壁54の上端に形成され、かつ、カム面52Bの原点52Xを示す目印55を有する。これにより、板状部材40をキャリッジ25に搭載するときに、目印55の先に板状部材40との当接位置を位置させることで、位置調整部材50を予め設定された設計値にセットすることができる。
本実施形態のプリンタ10では、板状部材40は、第1インクヘッド23Aが装着される第1板状部材41Aと、第1板状部材41Aに対して主走査方向Yに並びかつ副走査方向Xに偏倚して配置され、かつ、第2インクヘッド23Bが装着される第2板状部材41Bと、を含み、第1板状部材41Aをキャリッジ25に固定する第1締結部材91Aと、第2板状部材41Bをキャリッジ25に固定する第2締結部材91Bとは、主走査方向Yに関して少なくとも一部が重なるように配置されている。第1板状部材41Aと第2板状部材41Bとが主走査方向Yに並ぶため、キャリッジ25全体の主走査方向Yの長さが長くなり得る。しかしながら、第1板状部材41Aと第2板状部材41Bとは副走査方向Xにずれて配置されており、かつ、第1締結部材91Aと第2締結部材91Bとが主走査方向Yに関して少なくとも一部が重なるように配置されているため、第1板状部材41Aと第2板状部材41Bとの主走査方向Yの距離を短くすることができる。この結果、キャリッジ25の主走査方向Yの大型化を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、位置調整部材50の貫通孔52Hに第1軸85Aまたは第2軸85Bが挿入され、位置調整部材50が第1軸85Aまたは第2軸85Bを中心に回転可能に構成されていたが、これに限定されない。例えば、位置調整部材50の底面52Aから下方に延びる軸が設けられ、支持台80に該軸が挿入される挿入孔が形成されていてもよい。これにより、位置調整部材は、軸を中心に回転することができる。
上述した実施形態では、キャリッジ25は回転軸89を備え、板状部材40は回転軸89が挿入されかつ副走査方向Xに延びる挿入孔40Aを備えていたが、これに限定されない。例えば、キャリッジ25が挿入孔40Aを備え、板状部材40が回転軸89を備えていてもよい。
上述した実施形態では、カム面52Bは、底壁52の側面の全体を構成していたが、底壁52の側面の一部のみを構成していてもよい。即ち、カム面52Bは、平面視で略円弧状であってもよい。
上述した実施形態では、位置調整部材50の底面52Aに形成された突起52Cに、突起52Cより下方に位置する第1突状部86Aまたは第2突状部86Bが係止するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、位置調整部材50の上面(上下方向に関して底面52Aと反対側の面)に突起52Cが形成され、突起52Cに係止する第1突状部86Aおよび第2突状部86Bを突起52Cより上方に位置させてもよい。
ここで開示される技術は様々なタイプのプリンタに適用することができる。上述した実施形態で示したロール状の記録媒体5を搬送する、所謂、Roll-to-Rollタイプのプリンタ10の他、例えばフラットベッドタイプのプリンタにも同様に適用することができる。
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
16 載置台(プラテン)
23 インクヘッド
25 キャリッジ
40 板状部材
41A 第1板状部材
41B 第2板状部材
50 位置調整部材
51A 第1位置調整部材
51B 第2位置調整部材
52 底壁
52A 底面
52B カム面
52C 突起
54 側壁
86 突状部
86A 第1突状部
86B 第2突状部

Claims (10)

  1. 記録媒体が載置される載置台と、
    前記載置台より上方に配置され、主走査方向に移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載され、前記キャリッジに対する相対的な位置の変更が可能な板状部材と、
    前記板状部材に装着され、かつ、前記載置台に載置された前記記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、
    前記キャリッジに回転可能に設けられ、前記キャリッジに対する前記板状部材の相対的な位置を調整する位置調整部材と、を備え、
    前記位置調整部材は、
    外周面に設けられ、かつ、前記板状部材に当接するカム面と、
    前記外周面よりも前記位置調整部材の回転中心側に位置する内面に形成され、かつ、放射状に延びる複数の突起と、を有し、
    前記キャリッジに対して回転することによって、前記カム面に当接する前記板状部材の位置を変更するように構成され、
    前記キャリッジは、前記突起に係止する突状部を有し、
    前記位置調整部材を所定の角度だけ回転させたとき、前記突状部は前記突起を乗り越えるように構成されている、インクジェットプリンタ。
  2. 前記キャリッジは、回転軸および前記回転軸が挿入されかつ副走査方向に延びる挿入孔のいずれか一方を備え、
    前記板状部材は、前記回転軸および前記挿入孔のいずれか他方を備え、
    前記位置調整部材は、
    前記キャリッジに対する前記板状部材の相対的な副走査方向の位置を調整する第1位置調整部材と、
    前記キャリッジに対する前記板状部材の前記回転軸を中心とした相対的な回転角度を調整する第2位置調整部材と、を含む、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2位置調整部材は、前記インクヘッドよりも副走査方向の下流側に位置し、
    前記第1位置調整部材は、前記第2位置調整部材よりも副走査方向の下流側に位置する、請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記板状部材を副走査方向に付勢する第1付勢部材と、
    前記板状部材を前記主走査方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、
    副走査方向に関して、前記第1付勢部材、前記板状部材および前記第1位置調整部材の順に並び、
    前記主走査方向に関して、前記第2付勢部材、前記板状部材および前記第2位置調整部材の順に並ぶ、請求項2または3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記位置調整部材は、略円柱形状に形成され、
    円環状に形成された前記内面と、前記カム面と、を有する底壁と、
    前記底壁から上方に向けて延びる側壁と、を有し、
    前記突状部は、前記底壁の下方に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記底壁は、等速度カムである、請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記側壁には、上方から下方に向けて凹む複数の凹溝が形成されている、請求項5または6に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記キャリッジは、前記板状部材が配置される板状に形成されたベース壁と、前記ベース壁の副走査方向の下流側の端部から上方に延びる縦壁と、を有するベース部材を備え、
    前記縦壁には、前記ベース部材の外部から前記凹溝にアクセス可能な開口が形成されている、請求項7に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記位置調整部材は、前記側壁の上端に形成され、かつ、前記カム面の中間位置を示す目印を有する、請求項5から8のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記インクヘッドは、第1インクヘッドと、第2インクヘッドと、を含み、
    前記板状部材は、前記第1インクヘッドが装着される第1板状部材と、前記第1板状部材に対して前記主走査方向に並びかつ副走査方向に偏倚して配置され、かつ、前記第2インクヘッドが装着される第2板状部材と、を含み、
    前記第1板状部材を前記キャリッジに固定する第1締結部材と、前記第2板状部材を前記キャリッジに固定する第2締結部材とは、前記主走査方向に関して少なくとも一部が重なるように配置されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
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