JP6647755B2 - インクヘッドキャリッジおよびそれを備えたプリンタ - Google Patents

インクヘッドキャリッジおよびそれを備えたプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、インクを吐出するインクヘッドキャリッジおよびそれを備えたプリンタに関する。
従来から、インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドが搭載されるヘッドホルダとを有し、主走査方向に移動可能なインクヘッドキャリッジを備えたプリンタが知られている。記録ヘッドは、主走査方向と直交する副走査方向に並ぶ複数のノズルを有する。このようなプリンタでは、インクヘッドキャリッジが主走査方向に移動しながら記録ヘッドが記録媒体に向かってインクを吐出することによって、印刷を行う。
ところで、記録ヘッドのノズルが並ぶ方向が副走査方向から傾いていると、印刷の精度が低下する。そこで、特許文献1には、ヘッドホルダに対する記録ヘッドの位置を調整する記録ヘッド位置調整構造を設けることが提案されている。
特許文献1に開示された記録ヘッド位置調整構造は、記録ヘッドが取り付けられるヘッドプレートを有するヘッドホルダを備えている。ヘッドプレートにおいて、記録ヘッドにおける主走査方向の一側面が配置される位置に第1のコマが形成され、記録ヘッドにおける副走査方向一側面が配置される位置に第2のコマが形成されている。また、ヘッドプレートには、記録ヘッドを第1のコマおよび第2のコマに向かって押し付けることが可能な拡開力を有する付勢バネが取り付けられている。この記録ヘッド位置調整構造では、付勢バネによって、記録ヘッドにおける主走査方向の一側面を第1のコマに押し付け、かつ、記録ヘッドにおける副走査方向の一側面を第2のコマに押し付けることで、ヘッドホルダに対する記録ヘッドの位置を調整することが可能となっている。
特開2008−62583号公報
ところで、特許文献1に開示された付勢バネは、ヘッドプレートとは別体で形成されている。そのため、ヘッドプレートを有するヘッドホルダを備えたインクヘッドキャリッジを組み立てる際、付勢バネをヘッドプレートに取り付ける必要がある。しかしながら、ヘッドプレートには、細かい凹凸があり複雑な形状をしているため、作業者がヘッドプレートに付勢バネを取り付けるための時間を要した。その結果、インクヘッドキャリッジを組み立てるための時間を要した。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクヘッドキャリッジの組み立てが容易であり、かつ、ヘッドプレートに対する記録ヘッドの位置を調整することが可能なインクヘッドキャリッジおよびそれを備えたプリンタを提供することである。
本発明に係るインクヘッドキャリッジは、ヘッドホルダと、記録ヘッドと、付勢部材とを備えている。前記ヘッドホルダは、開口が形成されたヘッドプレートを有する。前記記録ヘッドは、第1の方向における一側面である第1側面と、前記第1の方向と直交する第2の方向における一側面である第2側面とを有し、前記ヘッドプレートの前記開口に取り付けられる。前記付勢部材は、前記記録ヘッドに取り付けられた本体部を有する。前記ヘッドプレートには、前記第1側面が当接する第1当接部、および、前記第2側面が当接する第2当接部が形成されている。前記付勢部材は、前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第1側面を前記第1当接部に押し付けると共に、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第1付勢部を有する。
前記インクヘッドキャリッジによれば、第1付勢部は、記録ヘッドに取り付けられた付勢部材の本体部に設けられている。よって、ヘッドプレートに第1付勢部を直接取り付ける必要がないため、インクヘッドキャリッジの組み立てが容易である。インクヘッドキャリッジを組み立てる場合、記録ヘッドに付勢部材を取り付け、その後、記録ヘッドをヘッドプレートに取り付ける。このとき、第1付勢部によって、記録ヘッドはヘッドプレートの第1当接部および第2当接部に押し当てられる。このことによって、記録ヘッドにおける第1の方向および第2の方向と直交する方向に延びた軸周りに関する回転を規制することができる。したがって、ヘッドプレートに対する記録ヘッドの位置を調整しながら、記録ヘッドをヘッドプレートに取り付けることができる。
本発明によれば、インクヘッドキャリッジの組み立てが容易であり、かつ、ヘッドプレートに対する記録ヘッドの位置を調整することが可能なインクヘッドキャリッジおよびそれを備えたプリンタを提供することができる。
実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。 プリンタの内部構成を示す平面図である。 付勢部材を省略したインクヘッドキャリッジの斜視図である。 インクヘッドキャリッジの平面図である。 インクヘッドキャリッジの裏面図である。 記録ヘッドの平面図である。 記録ヘッドの右側面図である。 記録ヘッドの後面図である。 付勢部材の平面図である。 付勢部材の右側面図である。 図9のXI−XI断面における断面図である。 付勢部材が取り付けられた記録ヘッドを示す平面図である。 付勢部材が取り付けられた記録ヘッドを示す右側面図である。 図4のXIV−XIV断面における断面図である。 付勢部材が取り付けられた記録ヘッドを開口に取り付けた状態を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ100の斜視図である。図2は、プリンタ100の内部構成を示す平面図である。以下の説明では、プリンタ100を正面から見たときに、プリンタ100から遠ざかる方を前方、近づく方を後方とする。また、左、右、上、下とは、プリンタ100を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。主走査方向Yは、左右方向である。符号Xは、主走査方向Yと平面視において直交する副走査方向を示している。副走査方向Xは、前後方向である。ただし、主走査方向Yおよび副走査方向Xは特に限定されず、プリンタ100の形態に応じて適宜に設定可能である。本実施形態では、副走査方向Xが本発明の「第1の方向」に対応し、主走査方向Yが本発明の「第2の方向」に対応する。
図1に示すように、プリンタ100はインクジェット式のプリンタであり、記録紙130に印刷を行うものである。本実施形態では、記録紙130はロール状の媒体であり、所謂ロール紙である。なお、記録紙130は記録媒体の一例であるが、記録媒体は記録紙130に限定されない。
プリンタ100は、本体100Aと、脚101と、操作パネル102と、カバー105とを備えている。本体100Aは、主走査方向Yに延びたケーシングを有する。脚101は、本体100Aを支持するものである。脚101は、本体100Aの下面に設けられている。操作パネル102は、本体100Aの右側の前面に設けられている。操作パネル102は、使用者が印刷に関する操作を行うものである。図示は省略するが、操作パネル102には、モノクロ印刷またはカラー印刷、解像度、インクの濃さなどの印刷に関する情報が表示される表示部、および、印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
カバー105は、本体100Aに設けられている。ここでは、カバー105は、本体100Aの上部に開閉自在に取り付けられている。カバー105の下方であって、本体100Aの下側には、記録紙130を排出する排出口103が形成されている。排出口103の前方かつ下方の位置には、排出口103から排出される記録紙130を案内するガイド104が設けられている。ガイド104は、排出口103から前方斜め下向きに延びている。
次に、プリンタ100の内部構成について説明する。図2に示すように、プリンタ100は、ガイドレール120と、プラテン125と、駆動装置128と、インクヘッドキャリッジ1とを備えている。ガイドレール120は、カバー105(図1参照)の下方に配置されている。ガイドレール120は主走査方向Yに延びている。ガイドレール120は、インクヘッドキャリッジ1を摺動自在に支持する。本実施形態では、ガイドレール120は、本発明の「レール」の一例である。
プラテン125は、記録紙130への印刷の際、記録紙130を支持するものである。プラテン125には、記録紙130が載置される。記録紙130への印刷は、プラテン125上において行われる。プラテン125は、主走査方向Yに延びている。プラテン125は、ガイドレール120の中央部分の下方かつ前方に配置されている。プラテン125は、ガイド104(図1参照)と連なっている。
本実施形態では、プラテン125の左端部および右端部には、記録紙130を副走査方向Xに搬送させる上下一対のローラ126(なお、図2では上側のローラ126のみ図示されており、下側のローラ126は省略している)がそれぞれ配置されている。ただし、上下一対のローラ126の数および設置位置は特に限定されない。上下一対のローラ126のうち、何れか一方のローラ126は自ら回転する駆動ローラ(グリッドローラともいう。)である。他方のローラ126は、上記駆動ローラと共に記録紙130を挟み込むためのピンチローラである。ピンチローラは、上下方向に移動可能に構成されている。
駆動装置128は、インクヘッドキャリッジ1に連結され、インクヘッドキャリッジ1をガイドレール120に沿って移動させるものである。駆動装置128は、インクヘッドキャリッジ1を主走査方向Yに移動させる。ここでは、駆動装置128は、プーリ121と、プーリ122と、無端状のベルト123と、サーボモータ124とを有している。プーリ121は、ガイドレール120の右端部分に設けられている。プーリ122は、ガイドレール120の左端部分に設けられている。ベルト123は、プーリ121とプーリ122とに巻き掛けられている。ここでは、サーボモータ124は、プーリ121に接続されているが、プーリ122に接続されていてもよい。サーボモータ124がプーリ121を駆動すると、プーリ121とプーリ122との間においてベルト123が走行する。これにより、インクヘッドキャリッジ1は、主走査方向Yに移動する。
次に、インクヘッドキャリッジ1について説明する。インクヘッドキャリッジ1は、プラテン125よりも上方に配置されている。図3は、インクヘッドキャリッジ1の斜視図である。図4は、インクヘッドキャリッジ1の平面図である。図5は、インクヘッドキャリッジ1の裏面図である。図3に示すように、インクヘッドキャリッジ1は、ヘッドプレート20を有するヘッドホルダ10と、複数の記録ヘッド30A〜30Dと、複数の付勢部材40A〜40D(図9参照)とを備えている。なお、図3および図4では、付勢部材40A〜40Dは省略されている。図2に示すように、ヘッドホルダ10はガイドレール120に摺動自在に係合している。なお、図3では、ヘッドホルダ10のうちガイドレール120と係合している部分の図示は省略している。インクヘッドキャリッジ1は、ヘッドホルダ10がガイドレール120に沿って主走査方向Yに移動する間に、記録ヘッド30A〜30Dから記録紙130にインクを吐出するように構成されている。
図3に示すように、ヘッドホルダ10は、上下方向に延びた後板11と、後板11の左端部に固定された左板12と、後板11の右端部に固定された右板13とを備えている。ここでは、左板12および右板13は、それぞれ後板11から前方に延びている。さらに、ヘッドホルダ10は、左板12に固定された左のベースプレート14Lと、右板13に固定された右のベースプレート14Rとを備えている。ベースプレート14Lおよび14Rは、前後方向に延びており、縦断面がL型に形成されている。ここでは、ベースプレート14Lは、鉛直方向に延びた鉛直部14Laと、鉛直部14Laの下端から右方に延びた水平部14Lbとを有している。ベースプレート14Rは、鉛直方向に延びた鉛直部14Raと、鉛直部14Raの下端から左方に延びた水平部14Rbとを有している。
図4に示すように、ヘッドプレート20は、ベースプレート14L、14Rに支持されている。ヘッドプレート20には、複数の開口21A、21B、21C、21Dが形成されている。複数の開口21A〜21Dは、主走査方向Yに並んでいる。これら開口21A〜21Dには、それぞれ付勢部材40A〜40D(図9参照)が取り付けられた記録ヘッド30A〜30Dが取り付けられる。なお、ここで、「記録ヘッド30A〜30Dが開口21A〜21Dに取り付けられる」とは、「記録ヘッド30A〜30Dがヘッドプレート20に取り付けられる」ことと同じ意味である。「記録ヘッド30A〜30Dがヘッドプレート20に取り付けられる」には、記録ヘッド30A〜30Dが開口21A〜21Dに嵌め込まれる場合と、記録ヘッド30A〜30Dが開口21A〜21Dよりも上方に位置するように配置される場合との両方が含まれる。
ここでは、ベースプレート14L、14R、および、ヘッドプレート20は、板金によって形成されている。ただし、ベースプレート14L、14R、および、ヘッドプレート20の形状および材料は、特に限定されない。また、本実施形態では、後板11、左板12、右板13、左のベースプレート14L、右のベースプレート14R、および、ヘッドプレート20は、別体に形成されて組み立てられているが、それらの一部または全部は一体的に形成されていてもよい。ヘッドホルダ10は、複数の部材を組み立てることによって構成されていてもよく、単一の部材によって構成されていてもよい。
図4に示すように、ヘッドプレート20の各開口21A〜21Dの後方には、記録ヘッド30A〜30Dの後部が押し当てられる第1当接部22aが設けられている。各開口21A〜21Dの右方には、記録ヘッド30A〜30Dの右部が押し当てられる第2当接部22bおよび第3当接部22cが設けられている。第2当接部22bは、第3当接部22cの前方に配置されている。ここでは、第2当接部22bは記録ヘッド30A〜30Dの右側面の前部に押し当てられる。第3当接部22cは記録ヘッド30A〜30Dの右側面の後部に押し当てられる。第1〜第3当接部22a〜22cは、ヘッドプレート20から上方に向かって突出している。これら第1〜第3当接部22a〜22cは、ヘッドプレート20に対して記録ヘッド30A〜30Dを位置決めするための部位である。記録ヘッド30A〜30Dを開口21A〜21Dに取り付けると共に第1〜第3当接部22a〜22cに押し当てることによって、記録ヘッド30A〜30Dは、ヘッドプレート20の所定の位置に適切に配置されることになる。なお、本実施形態では、ヘッドプレート20の当接部の数は3つであるが、その数は特に限定されず、例えば4つ以上であってもよい。また、第2当接部22bおよび第3当接部22cの何れか一方を省略することも可能である。また、ヘッドプレート20における当接部の位置も何ら限定されない。
開口21A〜21Dは、前後方向の長さが左右方向の長さよりも長い形状に形成されている。本実施形態では、開口21A〜21Dはそれぞれ同じ形状、かつ、同じ大きさに形成されている。しかし、開口21A〜21Dの形状は互いに異なっていてもよい。また、開口21A〜21Dの大きさは特に限定されず、開口21A〜21Dのうち何れか一つが他の何れか一つよりも大きくてもよい。また、開口21A〜21Dの位置は特に限定されないが、本実施形態では、開口21A〜21Dは、副走査方向Xに並んで配置されており、かつ、副走査方向Xに関して揃った位置に配置されている。詳しくは、開口21A〜21Dの前端は、副走査方向Xに関して互いに同じ位置であり、開口21A〜21Dの後端は、副走査方向Xに関して互いに同じ位置である。ただし、開口21A〜21Dは、副走査方向Xに関して互いにずれた位置に形成されていてもよい。例えば、開口21A〜21Dのそれぞれの前端のうち何れか一つの前端は、他の何れか一つの前端よりも後方に位置していてもよい。また、開口21A〜21Dのそれぞれの後端のうち何れか一つの後端は、他の何れか一つの後端よりも前方に位置していてもよい。
次に、記録ヘッド30A〜30Dについて説明する。本実施形態では、記録ヘッド30A〜30Dは、それぞれ同じ構成である。そのため、ここでは、記録ヘッド30Aの構成について詳細に説明し、記録ヘッド30B〜30Dの構成に関する説明は省略する。図6は、記録ヘッド30A〜30Dの平面図である。図7は、記録ヘッド30A〜30Dの右側面図である。図8は、記録ヘッド30A〜30Dの後面図である。図6に示すように、記録ヘッド30Aは、ヘッド本体部31と、第1ヘッド当接部33a(図8参照)と、第2ヘッド当接部33bと、第3ヘッド当接部33cと、左の基板部34Lと、右の基板部34Rと、左の間接部36Lと、右の間接部36Rとを備えている。
ヘッド本体部31は、平面視において、矩形状の部材である。ここでは、図7に示すように、ヘッド本体部31の前部には、前後方向に延びた平板31bが設けられている。ヘッド本体部31の下面には、ノズル面32が設けられている。図5に示すように、ノズル面32は、副走査方向Xに並ぶ複数のノズル32aを有している。ノズル32aは、記録紙130に向かってインクを吐出する部位である。なお、ノズル32aは微小であるため、図5では複数のノズル32aは、直線で表されている。記録ヘッド30Aのノズル32aは、記録ヘッド30Aをヘッドホルダ10に搭載した際、下方から見たときに開口21Aの内側に位置している。
本実施形態では、図7に示すように、第1ヘッド当接部33a、第2ヘッド当接部33b、および第3ヘッド当接部33cは、ヘッドプレート20に当接する部位である。ここでは、第1ヘッド当接部33a、第2ヘッド当接部33b、および第3ヘッド当接部33cは、ヘッド本体部31に設けられている。詳しくは、第1ヘッド当接部33aは、ノズル面32よりも後方に設けられている。第1ヘッド当接部33aは、ヘッド本体部31の後部に設けられている。ここでは、第1ヘッド当接部33aは、上下方向に延びている。第1ヘッド当接部33aの上端には、第1ヘッド当接部33aから後方に延びた平板31aが設けられている。第1ヘッド当接部33aは、ヘッドプレート20の第1当接部22a(図4参照)に当接する。本実施形態では、第1ヘッド当接部33aおよび第1ヘッド当接部33aが設けられたヘッド本体部31の部位は、本発明の「第1側面」に対応する。
図8に示すように、第2ヘッド当接部33bは、平面視において、ノズル面32よりも右方に設けられている。図7に示すように、第2ヘッド当接部33bは、第1ヘッド当接部33aよりも前方に設けられている。ここでは、第2ヘッド当接部33bは、ヘッド本体部31の右側面の前側の部位に設けられている。第2ヘッド当接部33bは、ヘッドプレート20の第2当接部22b(図4参照)に当接する。本実施形態では、第2ヘッド当接部33b、および、第2ヘッド当接部33bが設けられたヘッド本体部31の部位は、本発明の「第2側面」に対応する。図8に示すように、第3ヘッド当接部33cは、ノズル面32よりも右方に設けられている。図7に示すように、第3ヘッド当接部33cは、第1ヘッド当接部33aよりも前方であって、第2ヘッド当接部33bよりも後方に設けられている。ここでは、第3ヘッド当接部33cは、ヘッド本体部31の右側面の後側の部位に設けられている。第3ヘッド当接部33cは、ヘッドプレート20の第3当接部22c(図4参照)と当接する。
第2ヘッド当接部33bと第3ヘッド当接部33cとは、前後方向に並んでいる。本実施形態では、第1ヘッド当接部33a、第2ヘッド当接部33b、および第3ヘッド当接部33cにおいて、ヘッドプレート20と当接する部位は、平らになっている。
図6に示すように、基板部34Lおよび34Rは、ノズル32aから吐出されるインクが吐出されるタイミングなどを制御するための回路などが配置されている。ここでは、1つの記録ヘッド毎に、2つの基板部34Lおよび34Rが設けられているが、1つの記録ヘッドに設けられる基板部の数は特に限定されない。例えば、1つの記録ヘッドに設けられる基板部の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。ここでは、基板部34Lおよび34Rは、前後方向に延びた板状の部材である。図8に示すように、左の基板部34Lは、ヘッド本体部31およびノズル面32よりも左方に設けられている。右の基板部34Rは、ヘッド本体部31およびノズル面32よりも右方に設けられている。ここでは、図7に示すように、基板部34Rの後部には、孔34Raが形成されている。図示は省略するが、基板部34Lの前部には、孔34Raと同様の孔が形成されている。
図8に示すように、間接部36Lおよび36Rは、それぞれ基板部34Lおよび34Rとヘッド本体部31とを接続する部位である。基板部34Lおよび34Rは、それぞれ間接部36Lおよび36Rを介してヘッド本体部31に接続されている。ここでは、ヘッド本体部31の左端には、左の間接部36Lの一端が接続されており、左の間接部36Lの他端には、左の基板部34Lが接続されている。また、ヘッド本体部31の右端には、右の間接部36Rの一端が接続されており、右の間接部36Rの他端には、右の基板部34Rが接続されている。間接部36Lおよび36Rは、柔軟性を有する部材によって形成されている。このことによって、基板部34Lおよび34Rは、ヘッド本体部31を中心にして、上下方向に移動可能である。
次に、付勢部材40A〜40Dについて説明する。付勢部材40A〜40Dは、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付ける際に使用される部材である。図9は、付勢部材40A〜40Dの平面図である。図10は、付勢部材40A〜40Dの右側面図である。図11は、図9のXI−XI断面における断面図である。図12は、付勢部材40A〜40Dが取り付けられた記録ヘッド30A〜40Dを示す平面図である。図13は、付勢部材40A〜40Dが取り付けられた記録ヘッド30A〜30Dを示す右側面図である。図9に示すように、付勢部材40A〜40Dは、それぞれ同じ構成であるため、ここでは、付勢部材40Aの構成について詳細に説明し、付勢部材40B〜40Dの説明は省略する。付勢部材40Aは、本体部41と、第1付勢部45と、第2付勢部46と、第1基板配置部47と、第2基板配置部48とを備えている。
本実施形態では、本体部41は、前板41F、後板41Rrと、左板41Lと、右板41Rとを備えている。前板41Fは、左右方向に延びたものである。後板41Rrは、前板41Fの後方において、左右方向に延びたものである。後板41Rrの中央部分は、前方に凹んでいる。左板41Lは、前後方向に延びている。左板41Lの前端は、前板41Fの左端に接続されており、左板41Lの後端は、後板41Rrの左端に接続されている。右板41Rは、前後方向に延びている。右板41Rの前端は、前板41Fの右端に接続されており、右板41Rの後端は、後板41Rrの右端に接続されている。ここでは、前板41F、後板41Rr、左板41L、および右板41Rによって囲まれることによって、開口41a形成されている。図示は省略するが、記録ヘッド30Aに付勢部材40Aを取り付けた際、この開口41aの下方には、記録ヘッド30Aのノズル面32が配置されている。
付勢部45および46は、記録ヘッド30Aがヘッドプレート20に対して適切な位置に配置されるように、記録ヘッド30Aの位置を調整するための部位である。付勢部45および46は、本体部41に設けられている。
図12に示すように、第1付勢部45は、付勢部材40Aが記録ヘッド30Aに取り付けられた状態において、付勢部材40Aの本体部41のうち、記録ヘッド30Aの第1ヘッド当接部33a(図6参照)および第2ヘッド当接部33b(図6参照)から最も離れた部位から外方に向かって延びている。第1付勢部45は、付勢部材40Aが記録ヘッド30Aに取り付けられた状態において、本体部41のうち、平面視において、記録ヘッド30Aのヘッド本体部31を中心にして第1ヘッド当接部33aおよび第2ヘッド当接部33bと反対側の部位から、第2ヘッド当接部33bとは反対側に向かって延びている。ここでは、第1付勢部45は、本体部41の左板41L(左側面)の前部と前板41F(前側面)の左部とが連続する本体部41の部位に設けられている。ここでは、第1付勢部45は、平面視において、本体部41の左板41Lの前部と前板41Fの左部とが連続する部位から左斜め前方に向かって延びている。図11に示すように、第1付勢部45は、U字の上下を反対にしたような形状をしており、一部が上方に屈曲したような形状をしている。第1付勢部45は、弾性力を有しており、ここでは、本体部41から左斜め前方に向かって弾性力が付勢されている。
図12に示すように、第2付勢部46は、付勢部材40Aが記録ヘッド30Aに取り付けられた状態において、付勢部材40Aの本体部41のうち、記録ヘッド30Aの第2ヘッド当接部33bから離れた部位から外方に向かって延びている。第2付勢部46は、付勢部材40Aが記録ヘッド30Aに取り付けられた状態において、本体部41のうち、平面視において、記録ヘッド30Aのヘッド本体部31を中心にして第2ヘッド当接部33bと反対側の部位から、第2ヘッド当接部33bとは反対側に向かって延びている。ここでは、図9に示すように、第2付勢部46は、本体部41の左板41L(左側面)の後部に設けられている。第2付勢部46は、第1付勢部45の後方に設けられている。第2付勢部46は、本体部41の左板41Lの後部から左斜め後方に向かって延びた板状の部材である。第2付勢部46は、弾性力を有しており、ここでは、本体部41から左方に向かって弾性力が付勢されている。
図9に示すように、基板配置部47および48は、それぞれ基板部34Lおよび34R(図6参照)が配置される部位である。ここでは、付勢部材40Aの基板配置部47および48には、それぞれ基板部34Lおよび34Rが取り付けられる。第1基板配置部47は、本体部41の左板41L(左側面)に設けられており、かつ、第1付勢部45と第2付勢部46との間に位置している。第2基板配置部48は、本体部41の右板41R(右側面)に設けられている。ここでは、第1基板配置部47の前部には、突起47aが形成されている。この突起47aは、左の基板部34Lの上記孔(図示せず)に挿入される。突起47aは、左の基板部34Lの上記孔に対応した形状をしている。第1基板配置部47の前部であって、突起47aの前方には、左の第1支持部47bが設けられている。左の第1支持部47bは、左の基板部34Lの前部を支持する。第1基板配置部47の後部であって、突起47aよりも後方には、左の第2支持部47cが設けられている。左の第2支持部47cは、左の基板部34Lの後部を支持する。ここでは、第1支持部47bと第2支持部47cとによって、左の基板部34Lを挟むようにして、第1支持部47bと第2支持部47cは、左の基板部34Lを支持している。
第2基板配置部48の後部には、右の基板部34Rの孔34Ra(図7参照)に挿入される突起48aが形成されている。突起48aは、右の基板部34Rの孔34Raに対応した形状をしている。第2基板配置部48の前部には、右の基板部34Rの前部を支持する右の第1支持部48bが設けられている。第2基板配置部48の後部であって、突起48aよりも後方には、右の基板部34Rの後部を支持する右の第2支持部48cが設けられている。ここでは、右の第1支持部48bと第2支持部48cとによって、右の基板部34Rを挟むようにして、基板部34Rを支持している。
本実施形態では、付勢部材40A〜40Dは、それぞれ一体的に形成されている。すなわち、本体部41と、第1付勢部45と、第2付勢部46と、第1基板配置部47と、第2基板配置部48とは、一体的に形成されている。ただし、付勢部材40A〜40Dは、その一部が別体で形成されていてもよい。付勢部材40A〜40Dは、それぞれ複数の部材を組み立てることによって構成されていてもよく、単一の部材によって構成されていてもよい。付勢部材40A〜40Dの材料は特に制限されないが、ここでは、付勢部材40A〜40Dは、樹脂製である。すなわち、本体部41と、第1付勢部45と、第2付勢部46と、第1基板配置部47と、第2基板配置部48とは、樹脂製である。
図14は、図4のXIV−XIV断面における断面図である。図14に示すように、本実施形態では、ヘッドプレート20には、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた際、第1付勢部45および第2付勢部46が接触する接触面25が形成されている。ここでは、接触面25は、ヘッドプレート20の開口21A〜21Dの左方に形成され、前後方向に延びた面である。また、接触面25は鉛直方向に延びている。
ヘッドプレート20には、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付ける際に、第1付勢部45および第2付勢部46が接触面25に接触する位置にガイドする傾斜面27が形成されている。傾斜面27は、ヘッドプレート20の開口21A〜21Dの左方に形成されている。傾斜面27は、接触面25の上端と連続しており、図4に示すように、平面視において、接触面25から左方に向かって延びている。また、傾斜面27は、前後方向に延びている。ここでは、図14に示すように、傾斜面27は、開口21A〜21Dに向かうに連れて下方に傾斜している。
図4に示すように、ヘッドプレート20の開口21A〜21Dの後方であって、第1当接部22aの後方には、固定孔28aが形成されている。図15は、付勢部材40A〜40Dが取り付けられた記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた状態を示す平面図である。図15に示すように、固定孔28aには、ねじ29aが挿入される。ここでは、ねじ29aには、ワッシャー26aが挿入されている。記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた際、ねじ29aとヘッドプレート20との間には、記録ヘッド30A〜30Dの平板31aが挟まれている。また、図4に示すように、ヘッドプレート20の開口21A〜21Dの前方には、固定孔28bが形成されている。図15に示すように、固定孔28aには、ねじ29bが挿入され、ねじ29bにはワッシャー26bが挿入されている。記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた際、ねじ29bとヘッドプレート20の間には、記録ヘッド30A〜30Dの平板31bが挟まれている。このように、本実施形態では、固定孔28a、28b、ねじ29a、29b、および、ワッシャー26a、26bによって、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に固定している。
次に、記録ヘッド30A〜30Dに、それぞれ付勢部材40A〜40Dを取り付ける手順について説明する。ここでは、記録ヘッド30Aに付勢部材40Aを取り付ける手順について説明し、記録ヘッド30B〜30Dに、それぞれ付勢部材40B〜40Dを取り付ける手順に関する説明は省略する。
ここでは、まず、付勢部材40Aの本体部41に形成された開口41a(図9参照)の下方に、記録ヘッド30Aのノズル面32が位置するように、記録ヘッド30Aに付勢部材40Aを配置する。次に、記録ヘッド30Aの基板部34Lおよび34Rを、それぞれ付勢部材40Aの基板配置部47および48に取り付ける。具体的には、図13に示すように、右の基板部34Rに形成された孔34Raに、第2基板配置部48に形成された突起48aを挿入する。このとき、第2基板配置部48の第1支持部48bおよび第2支持部48cが、それぞれ右の基板部34Rの前部および後部を支持する。このことによって、右の基板部34Rを第2基板配置部48に取り付けることができる。右の基板部34Rを第2基板配置部48に取り付けるときと同様の手順で、左の基板部34Lを第1基板配置部47に取り付ける。以上のような手順によって、記録ヘッド30Aに付勢部材40Aを取り付けることができる。
次に、記録ヘッド30A〜30Dの位置の調整手順について説明する。本実施形態では、各記録ヘッド30A〜30Dにおけるヘッドプレート20に対する位置を調整して、各記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付ける手順は、それぞれ同じである。そのため、ここでは、ヘッドプレート20に対する記録ヘッド30Aの位置を調整する手順について説明し、ヘッドプレート20に対する記録ヘッド30B〜30Dの位置を調整する手順に関する説明は省略する。ここでは、記録ヘッド30Aには、付勢部材40Aが取り付けられている状態である。
図4に示すように、本実施形態では、まず、記録ヘッド30Aの第1ヘッド当接部33aがヘッドプレート20の第1当接部22aに当接し、記録ヘッド30Aの第2ヘッド当接部33bがヘッドプレート20の第2当接部22bに当接し、かつ、記録ヘッド30Aの第3ヘッド当接部33cがヘッドプレート20の第3当接部22cに当接するように記録ヘッド30Aを配置することで、ヘッドプレート20に対する記録ヘッド30Aの位置が決定される。記録ヘッド30Aのノズル面32は開口21Aの上方に位置している。図示は省略するが、このとき、付勢部材40Aの付勢部45および46は、傾斜面27(図14参照)に接触しており、付勢部材40Aが取り付けられた記録ヘッド30Aは、右方に向かって下方に傾くように配置されている。
次に、付勢部材40Aの付勢部45および46を、接触面25に接触させるために、付勢部45および46を下方に移動させる。このとき、付勢部材40Aの付勢部45および46は、傾斜面27に沿って移動する。そして、付勢部45および46が接触面25に接触したとき、ノズル面32は、ヘッドプレート20と平行になるように配置される。図15に示すように、付勢部45および46が接触面25に接触しているとき、各付勢部45および46は、外方に向かう弾性力を有している。詳しくは、第1付勢部45は左斜め前方に向かう方向F1に弾性力を有し、第2付勢部46は左方に向かう方向F2に弾性力を有している。第1付勢部45および第2付勢部46によって、記録ヘッド30Aの第1〜第3ヘッド当接部33a〜33cは、それぞれヘッドプレート20の第1〜第3当接部22a〜22cに押し付けられるような状態となっている。ここでは、第1付勢部45によって、記録ヘッド30Aにおける上下方向を軸とする回転R1を規制している。第2付勢部46によって、記録ヘッド30Aにおける主走査方向Yへの移動を規制している。
付勢部45および46を接触面25に接触させた後、ヘッドプレート20の固定孔28aに、ワッシャー26aが挿入されたねじ29aを挿入する。このとき、ワッシャー26aとヘッドプレート20との間には、記録ヘッド30Aの平板31aが挟まれている。同様に、ヘッドプレート20の固定孔28bに、ワッシャー26bが挿入されたねじ29bを挿入する。このとき、ワッシャー26bとヘッドプレート20との間には、記録ヘッド30Aの平板31bが挟まれている。以上のようにして、ヘッドプレート20に対する記録ヘッド30Aの位置を調整しながら、記録ヘッド30Aをヘッドプレート20に取り付けることができる。
本実施形態では、図12に示すように、第1付勢部45および第2付勢部46は、記録ヘッド30A〜30Dに取り付けられた付勢部材40Aの本体部41に設けられている。よって、ヘッドプレート20に第1付勢部45および第2付勢部46を直接取り付ける必要がないため、インクヘッドキャリッジ1の組み立てが容易である。本実施形態では、インクヘッドキャリッジ1を組み立てる場合、記録ヘッド30A〜30Dに付勢部材40A〜40Dを取り付け、その後、図15に示すように、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付ける。このとき、第1付勢部45によって、記録ヘッド30Aはヘッドプレート20の第1当接部22aおよび第2当接部22bに押し当てられる。このことによって、記録ヘッド30A〜30Dにおける上下方向に延びた軸周りに関する回転R1を規制することができる。したがって、ヘッドプレート20に対する記録ヘッド30Aの位置を調整しながら、記録ヘッド30Aをヘッドプレート20に取り付けることができる。
本実施形態では、図12に示すように、第1付勢部45は、付勢部材40A〜40Dが記録ヘッド30A〜30Dに取り付けられた状態において、付勢部材40A〜40Dの本体部41のうち第1ヘッド当接部33aおよび第2ヘッド当接部33bから離れた部位から外方に向かって延びている。図11に示すように、第1付勢部45は上方に屈曲している。このことによって、図4に示すように、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた際、第1付勢部45によって、記録ヘッド30A〜30Dの第1〜第3ヘッド当接部33a〜33cは、それぞれヘッドプレート20の第1〜第3当接部22a〜22cに押し付けられた状態を維持することとなる。よって、図15に示すように、記録ヘッド30A〜30Dにおける上下方向に延びた軸周りに関する回転R1を規制することができる。
本実施形態では、第2付勢部46は、本体部41に設けられ、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた際、第2ヘッド当接部33bをヘッドプレート20の第2当接部22bに押し付ける。ここでは、図12に示すように、第2付勢部46は、付勢部材40A〜40Dが記録ヘッド30A〜30Dに取り付けられた状態において、付勢部材40A〜40Dの本体部41のうち第2ヘッド当接部33bから離れた部位から外方に向かって延びている。このことによって、図15に示すように、第2付勢部46によって、記録ヘッド30A〜30Dはヘッドプレート20の第2当接部22bに押し付けられた状態を維持することができる。よって、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付けた際、第2付勢部46によって、主走査方向Yにおける記録ヘッド30A〜30Dの移動を規制することができる。
本実施形態では、ヘッドプレート20には、記録ヘッド30A〜30Dをヘッドプレート20に取り付ける際、第1付勢部45の一部および第2付勢部46の一部が接触可能であって、図14に示すように、開口21A〜21Dに向かうに連れて下方に傾斜する傾斜面27が形成されている。傾斜面27の下端には、第1付勢部45および第2付勢部46が接触する接触面25が連続している。このことによって、第1付勢部45および第2付勢部46をヘッドプレート20の接触面25に接触する位置に、記録ヘッド30A〜30Dを移動させる際、第1付勢部45および第2付勢部46は、傾斜面27に沿って接触面25に向かって移動する。よって、傾斜面27によって、第1付勢部45および第2付勢部46を接触面25に容易に接触させることができる。
本実施形態では、図9に示すように、付勢部材40A〜40Dにおいて、本体部41、第1付勢部45、第2付勢部46、第1基板配置部47、および、第2基板配置部48は、一体的に形成されている。また、付勢部材40A〜40Dは、樹脂製である。すなわち、本体部41、第1付勢部45、第2付勢部46、第1基板配置部47、および、第2基板配置部48は、樹脂製である。このことによって、付勢部材40A〜40Dの部品点数を削減することができると共に、付勢部材40A〜40Dを容易に作製することができる。
本実施形態では、図6に示すように、記録ヘッド30A〜30Dは、ノズル32aからインクを吐出するタイミングを制御するための回路が配置された基板部34Lおよび34Rを備えている。図9に示すように、付勢部材40A〜40Dには、基板部34Lおよび34Rをそれぞれ配置する基板配置部47および48が設けられている。このことによって、記録ヘッド30A〜30Dの基板部34Lおよび34Rを、付勢部材40A〜40Dに取り付けることができる。
本実施形態では、図7に示すように、例えば、記録ヘッド30A〜30Dの基板部34Rには、孔34Raが形成されている。図10に示すように、付勢部材40A〜40Dの基板配置部48には、孔34Raに挿入される突起48aが形成されている。基板配置部48は、右の基板部34Rにおける前後方向の両端部を支持する支持部48bおよび48cを備えている。このことによって、図13に示すように、基板部34Rの孔34Raに基板配置部48の突起48aを挿入すると共に、基板配置部48の支持部48bおよび48cが、それぞれ右の基板部34Rの前部および後部を支持することで、右の基板部34Rを基板配置部48に取り付けることができる。
以上、本発明の実施の一形態について説明してきたが、前記実施形態は一例に過ぎず、本発明は他に種々の形態にて実施することができる。
記録ヘッド30A〜30Dは、同一の色のインクを吐出するものであってもよく、互いに異なる色のインクを吐出するものであってもよい。
前記実施形態ではヘッドプレート20の開口の数は4つであったが、開口の数は特に限定されない。開口の数は2または3であってもよく、5以上であってもよい。また、開口の数に応じて、記録ヘッドおよび付勢部材の数を変更することができる。記録ヘッドおよび付勢部材の数は4つに限られない。
前記実施形態および前述の他の実施形態は、適宜に組み合わせてもよい。
1 インクヘッドキャリッジ
10 ヘッドホルダ
20 ヘッドプレート
21A〜21D 開口
22a 第1当接部
22b 第2当接部
27 傾斜面
30A〜30D 記録ヘッド
34L、34R 基板部
40A〜40D 付勢部材
41 本体部
45 第1付勢部
46 第2付勢部
47 第1基板配置部(基板配置部)
48 第2基板配置部(基板配置部)
100 プリンタ

Claims (11)

  1. 開口が形成されたヘッドプレートを有するヘッドホルダと、
    第1の方向における一側面である第1側面と、前記第1の方向と直交する第2の方向における一側面である第2側面とを有し、前記ヘッドプレートの前記開口に取り付けられる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに取り付けられた本体部を有する付勢部材と、
    を備え、
    前記ヘッドプレートには、前記第1側面が当接する第1当接部、および、前記第2側面が当接する第2当接部が形成され、
    前記付勢部材は、前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第1側面を前記第1当接部に押し付けると共に、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第1付勢部を有
    前記第1付勢部は、前記付勢部材が前記記録ヘッドに取り付けられた状態において、前記付勢部材の前記本体部のうち、平面視において、前記記録ヘッドを中心にして前記第1側面および前記第2側面と反対側の部位から、前記第2側面とは反対側に向かって延びている、インクヘッドキャリッジ。
  2. 開口が形成されたヘッドプレートを有するヘッドホルダと、
    第1の方向における一側面である第1側面と、前記第1の方向と直交する第2の方向における一側面である第2側面とを有し、前記ヘッドプレートの前記開口に取り付けられる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに取り付けられた本体部を有する付勢部材と、
    を備え、
    前記ヘッドプレートには、前記第1側面が当接する第1当接部、および、前記第2側面が当接する第2当接部が形成され、
    前記付勢部材は、
    前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第1側面を前記第1当接部に押し付けると共に、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第1付勢部と、
    前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第2付勢部と、
    を有
    前記第2付勢部は、前記付勢部材が前記記録ヘッドに取り付けられた状態において、前記付勢部材の前記本体部のうち、平面視において、前記記録ヘッドを中心にして前記第2側面と反対側の部位から、前記第2側面とは反対側に向かって延びている、インクヘッドキャリッジ。
  3. 前記本体部と、前記第2付勢部とは一体的に形成されている、請求項に記載されたインクヘッドキャリッジ。
  4. 開口が形成されたヘッドプレートを有するヘッドホルダと、
    第1の方向における一側面である第1側面と、前記第1の方向と直交する第2の方向における一側面である第2側面とを有し、前記ヘッドプレートの前記開口に取り付けられる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに取り付けられた本体部を有する付勢部材と、
    を備え、
    前記ヘッドプレートには、前記第1側面が当接する第1当接部、および、前記第2側面が当接する第2当接部が形成され、
    前記付勢部材は、前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第1側面を前記第1当接部に押し付けると共に、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第1付勢部を有し、
    前記付勢部材は、樹脂製である、インクヘッドキャリッジ。
  5. 開口が形成されたヘッドプレートを有するヘッドホルダと、
    第1の方向における一側面である第1側面と、前記第1の方向と直交する第2の方向における一側面である第2側面とを有し、前記ヘッドプレートの前記開口に取り付けられる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに取り付けられた本体部を有する付勢部材と、
    を備え、
    前記ヘッドプレートには、前記第1側面が当接する第1当接部、および、前記第2側面が当接する第2当接部が形成され、
    前記付勢部材は、前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第1側面を前記第1当接部に押し付けると共に、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第1付勢部を有し、
    前記ヘッドプレートには、前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付ける際、前記第1付勢部の一部が接触可能であって、前記開口に向かうに連れて下方に傾斜する傾斜面が形成されている、インクヘッドキャリッジ。
  6. 開口が形成されたヘッドプレートを有するヘッドホルダと、
    第1の方向における一側面である第1側面と、前記第1の方向と直交する第2の方向における一側面である第2側面とを有し、前記ヘッドプレートの前記開口に取り付けられる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに取り付けられた本体部を有する付勢部材と、
    を備え、
    前記ヘッドプレートには、前記第1側面が当接する第1当接部、および、前記第2側面が当接する第2当接部が形成され、
    前記付勢部材は、前記本体部に取り付けられた前記記録ヘッドを前記ヘッドプレートに取り付けた際、前記第1側面を前記第1当接部に押し付けると共に、前記第2側面を前記第2当接部に押し付ける第1付勢部を有し、
    前記記録ヘッドは、
    インクを吐出するノズルが形成されたヘッド本体部と、
    前記ノズルからインクを吐出するタイミングを制御するための回路が配置された基板部と、
    を備え、
    前記付勢部材には、前記基板部を配置する基板配置部が設けられた、インクヘッドキャリッジ。
  7. 前記基板部には、孔が形成され、
    前記基板配置部には、前記孔に挿入される突起が形成されている、請求項に記載されたインクヘッドキャリッジ。
  8. 前記基板部は、前記第1の方向に延びた板状の部材であり、
    前記基板配置部には、前記基板部における前記第1の方向の両端を支持する支持部を備えた、請求項またはに記載されたインクヘッドキャリッジ。
  9. 前記本体部と、前記第1付勢部とは一体的に形成されている、請求項1からまでの何れか一つに記載されたインクヘッドキャリッジ。
  10. 前記第1付勢部は、上方に屈曲している、請求項1からまでの何れか一つに記載されたインクヘッドキャリッジ。
  11. 請求項1から10までの何れか一つに記載されたインクヘッドキャリッジと、
    前記インクヘッドキャリッジを摺動自在に支持するレールと、
    前記インクヘッドキャリッジに連結され、前記インクヘッドキャリッジを前記レールに沿って移動させる駆動装置と、
    を備えたプリンタ。
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