JP6658334B2 - ヘッドモジュール及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
液滴吐出ヘッドの保持基板への保持位置や取付け角度を調整する方法としては、例えば、保持基板(キャリッジ)に固定された位置基準ピン(先端基準ピン)に液滴吐出ヘッドのV溝部を当接させて位置調整し、液滴吐出ヘッドを保持基板に板バネで押さえつけながらネジで固定する方法が開示されている(特許文献1参照)。
液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが固定ネジによって保持基板に固定されたヘッドモジュールであって、
前記液滴吐出ヘッドに設けられた位置固定部に少なくとも2つの面で当接する当接部と、前記固定ネジが通過するネジ孔と、を有する第1部材と、
前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、前記第1部材の上面に当接する第2部材と、
を備え、
前記位置固定部は、前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、
前記固定ネジは、軸部が、前記第2部材、前記第1部材、及び前記位置固定部のそれぞれのネジ孔を順に貫通して、前記液滴吐出ヘッドを前記保持基板に固定しており、
前記第1部材と前記第2部材との当接面は、前記保持基板の形成面に対して傾斜しており、
前記保持基板上に、側面に曲面部を有する固定部材が設けられており、
前記固定部材は、前記位置固定部から、前記第1部材と前記第2部材との当接面に垂直な方向に力が加えられた際の前記保持基板と平行な面に対する分力の方向に配置され、かつ、前記曲面部に前記位置固定部が当接していることを特徴とする。
前記少なくとも2つの面は、前記保持基板の形成面に平行な面と、前記保持基板の形成面に垂直な面とを有することを特徴とする。
前記液滴吐出ヘッドに当接し、前記液滴吐出ヘッドを前記固定部材に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
前記保持基板上に、前記液滴吐出ヘッドの保持位置の基準となる位置基準部が設けられており、
前記液滴吐出ヘッドが、前記位置基準部に回動可能な状態で当接していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが固定ネジによって保持基板に固定されたヘッドモジュールであって、
前記液滴吐出ヘッドに設けられた位置固定部に少なくとも2つの面で当接する当接部と、前記固定ネジが通過するネジ孔と、を有する第1部材と、
前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、前記第1部材の上面に当接する第2部材と、
を備え、
前記位置固定部は、前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、
前記固定ネジは、軸部が、前記第2部材、前記第1部材、及び前記位置固定部のそれぞれのネジ孔を順に貫通して、前記液滴吐出ヘッドを前記保持基板に固定しており、
前記第1部材と前記第2部材との当接面は、前記保持基板の形成面に対して傾斜しており、
前記保持基板上に、前記液滴吐出ヘッドの保持位置の基準となる位置基準部が設けられており、
前記液滴吐出ヘッドが、前記位置基準部に回動可能な状態で当接していることを特徴とする。
前記液滴吐出ヘッドには、前記位置固定部が設けられた位置とは反対側の側面から突出する突出部が設けられ、
前記突出部は、前記位置基準部に当接するV溝部を有することを特徴とする。
前記当接面と前記形成面との二面角が、45度以上90度未満であることを特徴とする。
前記液滴吐出ヘッドが2次元に複数配列されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが固定ネジによって保持基板に固定されたヘッドモジュールであって、
前記液滴吐出ヘッドに設けられた位置固定部に少なくとも2つの面で当接する当接部と、前記固定ネジが通過するネジ孔と、を有する第1部材と、
前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、前記第1部材の上面に当接する第2部材と、
を備え、
前記位置固定部は、前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、
前記固定ネジは、軸部が、前記第2部材、前記第1部材、及び前記位置固定部のそれぞれのネジ孔を順に貫通して、前記液滴吐出ヘッドを前記保持基板に固定しており、
前記第1部材と前記第2部材との当接面は、前記保持基板の形成面に対して傾斜しており、
前記液滴吐出ヘッドが2次元に複数配列されていることを特徴とする。
請求項1〜9のいずれか一項に記載のヘッドモジュールを備えることを特徴とする画像
形成装置である。
画像形成装置100は、プラテン101、搬送ローラー102、及びラインヘッド200,201,202,203等を備える(図1)。
なお、記録媒体Kの搬送方向を前後方向、記録媒体Kの搬送面において当該搬送方向に直交する印字幅方向を左右方向、前後方向及び左右方向に垂直な方向を上下方向として説明する。
ラインヘッド200,201,202,203は、記録媒体Kの搬送方向(前後方向)の上流側から下流側にかけて、搬送方向に直交する幅方向(左右方向)に並列して設けられている。そして、ラインヘッド200,201,202,203の内部には、それぞれヘッドモジュール10が少なくとも一つ設けられており、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)のインクを記録媒体Kに向けてそれぞれ吐出する。
ヘッドモジュール10は、液滴を射出する液滴吐出ヘッド20と、液滴吐出ヘッド20を着脱自在に保持する保持基板30等を備える(図2〜7)。
なお、図4〜7については、説明の便宜のため、ヘッドモジュール10のうち、1つの液滴吐出ヘッド20の周辺部のみを拡大して図示している。
第2部材41は、第1部材40の上面に当接しており、固定ネジ31が通過するネジ孔41aが設けられている。
また、第1部材40と第2部材41との当接面と、保持基板30の形成面との2面角θ(図5参照)は、上記説明した効果を有効に得る観点から、45度以上90度未満であることが好ましい。
そして、位置固定部23から、第1部材40と第2部材41との当接面に垂直な方向に加えられた際の保持基板30と平行な面に対する分力の方向(図5の前方向)に、固定部材32を配置することで、液滴吐出ヘッド20の位置ずれを発生させる力を効率的に抑えることができる。
また、ねじ回しを行う際には、同時に、保持基板30と垂直な面に対する分力の方向(図5の下方向)にも力が加わるので、位置固定部23を保持基板に30に抑えつつ、位置固定部23の保持位置のずれを抑えて固定することができる。
なお、位置基準ピン34の形状は、位置固定部23が安定して当接できるようになっていれば、適宜選択可能である。
具体的には、突出部24にネジ孔24aを設け、固定ネジ31の軸部31aが、第2部材41、第1部材40、及び突出部24のそれぞれのネジ孔41a、40a、24aを順に貫通して、突出部24が保持基板30に固定されることとしてもよい。この変形例の実施形態では、突出部24が、本実施形態の位置固定部23と対応して、保持基板30への固定部として機能する。また、位置基準ピン34(位置基準部)が、本実施形態の位置固定部23を固定するための固定部材32と対応して、突出部24を固定するための部材として機能する。
以上のように、本実施形態のヘッドモジュール10は、液滴吐出ヘッド20に設けられた位置固定部23に少なくとも2つの面で当接する当接部40bと、固定ネジ31が通過するネジ孔と、を有する第1部材40と、固定ネジ31が通過するネジ孔41aを有し、第1部材40の上面に当接する第2部材41と、を備える。また、固定ネジ31は、軸部31aが、第2部材41、第1部材40、及び位置固定部23のそれぞれのネジ孔41a,40a,23aを順に貫通して、液滴吐出ヘッド20を保持基板30に固定しており、第1部材40と第2部材41との当接面は、保持基板30の形成面に対して傾斜している。
これにより、固定ネジ31を閉める際に加える力の一部を、第2部材41を、第1部材40と第2部材41との当接面に平行な方向に押し下げる方向に分散させ、ネジ固定する際の余分な力が液滴吐出ヘッド20に伝わりにくくすることができる。したがって、液滴吐出ヘッド20の保持基板30に対する保持位置のずれを効果的に抑えることができ、液滴吐出ヘッド20を高精度に固定することができた。
さらに、第1部材40と第2部材41との当接面が保持基板30の形成面に傾斜しているため、固定ネジ31を閉める際に加えられる力が、第1部材40と第2部材41との当接面に垂直な方向にも加えられる。つまり、ネジ回しした際に加えられる力の方向を制御することができる。ここで、従来のネジ固定を行う方法では、固定ネジ31によって液滴吐出ヘッド20を保持基板30に固定する際に、瞬間的に最大静止摩擦力以上の力がいずれかの方向にかかることで、予測不能な方向へ位置ずれが発生しやすかった。これに対し、本実施形態の方法では、液滴吐出ヘッド20に伝わる力の方向を制御することができる。
本発明の今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した詳細な説明に限定されるものではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
20 液滴吐出ヘッド
23 位置固定部
23a ネジ孔
24 突出部
24a ネジ孔
24b V溝部
30 保持基板
31 固定ネジ
31a 軸部
32 固定部材
33 板バネ(付勢手段)
34 位置基準ピン(位置基準部)
40 第1部材
40a ネジ孔
40b 当接部
41 第2部材
41a ネジ孔
100 画像形成装置
Claims (10)
- 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが固定ネジによって保持基板に固定されたヘッドモジュールであって、
前記液滴吐出ヘッドに設けられた位置固定部に少なくとも2つの面で当接する当接部と、前記固定ネジが通過するネジ孔と、を有する第1部材と、
前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、前記第1部材の上面に当接する第2部材と、
を備え、
前記位置固定部は、前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、
前記固定ネジは、軸部が、前記第2部材、前記第1部材、及び前記位置固定部のそれぞれのネジ孔を順に貫通して、前記液滴吐出ヘッドを前記保持基板に固定しており、
前記第1部材と前記第2部材との当接面は、前記保持基板の形成面に対して傾斜しており、
前記保持基板上に、側面に曲面部を有する固定部材が設けられており、
前記固定部材は、前記位置固定部から、前記第1部材と前記第2部材との当接面に垂直な方向に力が加えられた際の前記保持基板と平行な面に対する分力の方向に配置され、かつ、前記曲面部に前記位置固定部が当接していることを特徴とするヘッドモジュール。 - 前記少なくとも2つの面は、前記保持基板の形成面に平行な面と、前記保持基板の形成面に垂直な面とを有することを特徴とする請求項1に記載のヘッドモジュール。
- 前記液滴吐出ヘッドに当接し、前記液滴吐出ヘッドを前記固定部材に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドモジュール。
- 前記保持基板上に、前記液滴吐出ヘッドの保持位置の基準となる位置基準部が設けられており、
前記液滴吐出ヘッドが、前記位置基準部に回動可能な状態で当接していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘッドモジュール。 - 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが固定ネジによって保持基板に固定されたヘッドモジュールであって、
前記液滴吐出ヘッドに設けられた位置固定部に少なくとも2つの面で当接する当接部と、前記固定ネジが通過するネジ孔と、を有する第1部材と、
前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、前記第1部材の上面に当接する第2部材と、
を備え、
前記位置固定部は、前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、
前記固定ネジは、軸部が、前記第2部材、前記第1部材、及び前記位置固定部のそれぞれのネジ孔を順に貫通して、前記液滴吐出ヘッドを前記保持基板に固定しており、
前記第1部材と前記第2部材との当接面は、前記保持基板の形成面に対して傾斜しており、
前記保持基板上に、前記液滴吐出ヘッドの保持位置の基準となる位置基準部が設けられており、
前記液滴吐出ヘッドが、前記位置基準部に回動可能な状態で当接していることを特徴とするヘッドモジュール。 - 前記液滴吐出ヘッドには、前記位置固定部が設けられた位置とは反対側の側面から突出する突出部が設けられ、
前記突出部は、前記位置基準部に当接するV溝部を有することを特徴とする請求項5 に記載のヘッドモジュール。 - 前記当接面と前記形成面との二面角が、45度以上90度未満であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘッドモジュール。
- 前記液滴吐出ヘッドが2次元に複数配列されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のヘッドモジュール。
- 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが固定ネジによって保持基板に固定されたヘッドモジュールであって、
前記液滴吐出ヘッドに設けられた位置固定部に少なくとも2つの面で当接する当接部と、前記固定ネジが通過するネジ孔と、を有する第1部材と、
前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、前記第1部材の上面に当接する第2部材と、
を備え、
前記位置固定部は、前記固定ネジが通過するネジ孔を有し、
前記固定ネジは、軸部が、前記第2部材、前記第1部材、及び前記位置固定部のそれぞれのネジ孔を順に貫通して、前記液滴吐出ヘッドを前記保持基板に固定しており、
前記第1部材と前記第2部材との当接面は、前記保持基板の形成面に対して傾斜しており、
前記液滴吐出ヘッドが2次元に複数配列されていることを特徴とするヘッドモジュール。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載のヘッドモジュールを備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2016126143A JP6658334B2 (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | ヘッドモジュール及び画像形成装置 |
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