JP2022171349A - 電極材料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断品質を向上することができる電池の電極材料の製造方法を提供する。【解決手段】一方の面と他方の面の表面粗さに差を有する金属箔をギャングスリッタ装置で加工する工程を有し、この工程において、表面粗さが小さい面側に回転刃への入射角を有する、または、表面粗さが小さい面に接する回転刃の周速が表面粗さが大きい面に接する回転刃の周速よりも速い。【選択図】図6

Description

本開示は電池の電極材料の製造方法に関する。
特許文献1には、回転刃を上方及び下方にそれぞれ配置し、回転刃の上刃及び下刃が重複する加工点に金属材料を搬送して、金属材料を切断するギャングスリッタ装置が開示されている。
特開2015-085391号公報
電池の電極材料として用いられる金属箔は表面と裏面とで表面粗さに差を有するため、通常のギャングスリッタ装置で加工した場合、表面粗さの差により加工時のせん断クラック起点の入り方に差ができて、切断品質(切断部に千切れ、バリ、カエリが発生)が低下してしまう可能性がある。より具体的には表面粗さが大きい面は、表面粗さが小さい面に比べてせん断クラック起点が入りやすい。
本開示は、以上の問題点に鑑み、切断品質を向上することができる電池の電極材料の製造方法を提供することを目的とする。
本願は、電極材料の製造方法であって、一方の面と他方の面の表面粗さに差を有する金属箔をギャングスリッタ装置で加工する工程を有し、この工程において、表面粗さが小さい面側に回転刃への入射角を有する、または、表面粗さが小さい面に接する回転刃の周速が表面粗さが大きい面に接する回転刃の周速よりも速い、電極材料の製造方法を開示する。
本開示の電極材料の製造方法によれば、表面粗さが小さい面(せん断クラック起点が入りにくい面)に対して、せん断クラック起点を入りやすくすることで、両面に生じるクラックがつながりやすくなり、切断品質を向上できる。
図1は、ギャングスリッタ装置10の構造を説明する図である。 図2は、スリット20を説明する斜視図である。 図3は、スリット20を説明する図である。 図4は、スリット20を説明する図である。 図5は、スリット20を説明する図でせん断部分である。 図6は、第一の態様について説明する図である。 図7は、第一の態様の試験例の結果について説明する図である。 図8は、従来例におけるせん断の例を説明する図である。 図9は、第二の態様の試験例の結果について説明する図である。
1.ギャングスリッタ装置の基本的構成
初めにギャングスリッタ装置の基本的構成を説明する。図1~図5に1つのギャングスリッタ装置10の基本的構成を模式的に表した。
ギャングスリッタ装置10は、電池の電極となる金属箔Meが巻かれたコイルC10が装着され、帯状の金属箔Meを順次巻き出すアンコイラ(不図示)、コイルCから引き出された帯状の金属箔Meを該帯が延びる方向に平行にせん断加工して帯の幅方向に分割し、複数の帯状のスリットS1~スリットS4を形成するスリッタ20、及び、得られたスリットS1~S4を巻き取ってコイルC11~コイルC14を形成するリコイラ(不図示)を有している。その他ギャングスリッタ装置10には、公知のギャングスリッタ装置に備えられる部材を備えることができる。これには例えば金属箔MeやスリットS1~スリットS4の張力を調整するためのテンションローラ等を挙げることができる。
本形態でスリッタ20は金属箔Meの幅方向に3つ並べるように配置されており、これにより4つのスリットS1~スリットS4を形成することができるように構成されている。ただし、本開示はこれに限定されることはなく、必要に応じて1つ以上のスリッタが設けられていればよい。
図2~図5には1つのスリッタ20を説明するための図を示した。図2は斜視図、図3はスリッタの回転軸を紙面奥/手前とし、金属箔Meが送られる方向を紙面右から左とする方向から見た図、図4はスリッタの回転軸を紙面左右とし、金属箔Meが送られる方向を紙面奥から手前とする方向からみた図、及び、図5は図4にVで示した部分(金属箔Meがせん断される部分)を拡大して表した。
これら図からわかるように、スリッタ20は回転する円板状の上刃21及び回転する円板状の下刃22を有している。上刃21は円板の中心を通る回転軸線L1を中心に回転可能とされ、下刃22は円板の中心を通る回転軸線L2を中心に回転可能とされている。
上刃21と下刃22とは金属箔Meを挟んでその表側と裏側となる位置に回転軸線L1と回転軸線L2とが平行となるように配置される。またこのとき回転軸線L1及び回転軸線L2が延びる方向は帯状である金属箔Meの幅方向と同じ向きとされるとともに、回転軸線L1と回転軸線L2とは金属箔Meが送られる方向には同じ位置に配置される。
図4、図5からわかるように、図4、図5の視点で上刃21は、少なくとも金属箔Meのせん断加工時に金属箔Me(スリット)の一方の面であるS面に接触する。一方、図4、図5の視点で下刃22は、少なくとも金属箔Meのせん断加工時に金属箔Me(スリット)の他方の面であるM面に接触する。
また、金属箔Meの幅方向について、上刃21と下刃22とは図5からよくわかるように、金属箔Meの幅方向にずらされるように配置され、このときには当該方向にGの大きさのクリアランスが設けられる。当該Gの大きさは特に限定されることはないが金属箔Meの厚みに対して1%以上35%以下であることが好ましく、より好ましくは1%以上10%以下である。クリアランスを設けることにより上刃21と下刃22との接触を回避することができ、上刃21及び下刃22の耐摩耗性、すなわち耐久性を向上させることが可能となる。ただし、クリアランスが大きすぎると金属箔Meがクリアランスの部分に入り、いわゆる噛み込みが生じたり、金属箔Meの表裏のクラックがつながり難くなったりする。また、クリアランスは小さい方が良いが、上刃自体の振れ、下刃自体の振れ、及び、その配置の精度の観点からクリアランスを小さくしすぎると上刃と下刃との接触が生じるため、当該振れや精度を考慮した上で上刃と下刃との接触が生じないクリアランスを取ることが好ましい。
以上のようなギャングスリッタ装置10により金属箔Meがスリッタ20により複数のスリットS1~スリットS4に分割される。すなわち、不図示のアンコイラに設置されたコイルC10から金属箔Meが巻き出され、当該金属箔Meが回転駆動された上刃21及び下刃22がそれぞれ反対方向に金属箔Meを押圧して図5に示したように金属箔Meがせん断加工され、スリットS1~スリットS4に分けられる。
複数のスリットS1~スリットS4は個別に不図示のリコイラで巻き取られ、コイルC11~コイルC14とされる。
2.金属箔
本開示でスリットとされる金属箔は電池の電極となる箔である。従ってその材質としては、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、及び、銅等を挙げることができる。その厚みは特に限定されることはないが、例えば、0.1μm以上1mm以下の範囲とすることができる。
また、金属箔はその表裏面で表面粗さが異なっている。電解法等で作製された金属箔はその表裏で表面粗さの差が生じ、一方の面が平滑かつ光沢を有するS面(シャイニー面)となり、他方の面が微小な凹凸が多く光沢がないM面(マット面)となる。
具体的な表面粗さは特に限定されることはないが、JIS B 0601-2001(ISO 4287-1997)の最大高さRzで、S面が3.0μm以上6.0μm以下、M面が4.0μm以上10.0μm以下程度であり、S面とM面とのRzの差は0.5μm以上程度である。
3.電極材料の製造方法
3.1.第一の態様
図6には第一の態様にかかる電極材料の製造方法を説明する図を示した。図6は図3と同じ視点による図である。図6からわかるように、本態様では金属箔MeのS面側に入射角θを有するように、金属箔Meをスリット20に到達させるようにしてスリットS1~スリットS4を形成する。ここで、「金属箔MeのS面側に入射角θを有する」とは、図6の視点で上刃21の回転軸線L1と下刃22の回転軸線L2とを結ぶ線Rに直交する線Hに対してS面が概S面に触れる刃(本態様では上刃21)側に寄せるようにθが0°より大きく90°以下となる範囲で傾かせることを意味する。当該θは好ましくは1°以上45°以下である。このように入射角θを調整する方法は特に限定されることはないが、図6に示したように中間ローラ30を上刃21とアンコイラとの間に配置することにより行うことができる。
このように金属箔MeのS面側に入射角θを有するように金属箔Meをスリット20に入射させることにより、せん断クラック起点が入りにくい面であるS面に対して、せん断クラック起点を入りやすくすることで、S面とM面との両面に生じるクラックがつながりやすくなり、切断品質を向上できる。
図7に試験結果を示した。使用した金属箔はニッケル箔であり、S面の表面粗さRzが4.5μm、M面の表面粗さRzが5.5μmである。
従来例として金属箔のS面側に入射角θを有することなく(すなわちθ=0°)金属箔からスリットを形成した。
本開示の例として金属箔のS面側に入射角θ=1.5°として金属箔からスリットを形成した。
その結果、従来例では図7の上側の図のようにスリットの縁に千切れが発生したが、本開示の例では図7の下側の図のようにスリットの縁に千切れが発生しなかった。
これは、従来例では図8に示したように、せん断クラックが入りやすいM面でクラックが入るタイミングとせん断クラックが入りにくいS面でクラックが入るタイミングとが大きく異なることで両方のクラックがつながりにくいことから千切れが発生したと考えられる。一方、本開示の例では入射角を有しているのでS面でクラックが入りやすくなり、M面でクラックが入るタイミングと合いやすいことからクラックがつながりやすく千切れ等の不具合が発生しにくくなる。
同様に、本開示の例としてニッケル箔で、S面の表面粗さRzが5.7μm、M面の表面粗さRzが7.0μmで同様に試験を行ったが同じ結果を得ることができた。
3.2.第二の態様
第二の態様では入射角を有しない(θ=0°)とする代わりに、S面に接する刃(本形態では上刃21)をM面に接する刃(本形態では下刃22)より速く回転させることで金属箔からスリットを形成する。
上刃と下刃との回転速度(周速)の差は、特に限定されることはないが、0.5%以上3%以下程度とすることができる。
このように金属箔MeのS面に接する刃(本形態では上刃21)の回転速度をM面に接する刃(本形態では下刃22)の回転速度より速くすることにより、せん断クラック起点が入りにくい面であるS面に対して、せん断クラック起点を入りやすくすることで、S面とM面との両面に生じるクラックがつながりやすくなり、切断品質を向上できる。
図9に試験結果を示した。使用した金属箔はニッケル箔であり、S面の表面粗さRzが4.5μm、M面の表面粗さRzが5.5μmである。
従来例として金属箔のS面側に入射角θを有することなく(すなわちθ=0°)、上刃と下刃の周速を同じとして金属箔からスリットを形成した(条件、結果は上記第一の態様の従来例と共通)。
本開示の例として金属箔のS面側に入射角θを有することなく(すなわちθ=0°)、S面に接する刃(本形態で上刃)の周速をM面に接する刃(本形態で下刃)の周速より1%速くなるように回転させ、金属箔からスリットを形成した。
その結果、従来例では図7の上側の図のようにスリットの縁に千切れが発生したが、本開示の例では図9のようにスリットの縁に千切れが発生しなかった。
これは、従来例では図8に示したように、せん断クラックが入りやすいM面でクラックが入るタイミングとせん断クラックが入りにくいS面でクラックが入るタイミングとが大きく異なることで両方のクラックがつながりにくいことから千切れが発生したと考えられる。一方、本開示の例ではS面に接する刃の周速をM面に接する刃の周速より速く回転させることでS面でクラックが入りやすくなり、M面でクラックが入るタイミングと合いやすいことからクラックがつながりやすく千切れ等の不具合が発生しにくくなる。
3.3.その他
以上第一の形態及び第二の形態は個別の形態として説明したが、これら2つの形態を組み合わせて適用してもよい。
10 ギャングスリッタ装置
20 スリッタ
21 上刃
22 下刃

Claims (1)

  1. 電極材料の製造方法であって、
    一方の面と他方の面の表面粗さに差を有する金属箔をギャングスリッタ装置で加工する工程を有し、
    前記工程において、表面粗さが小さい面側に回転刃への入射角を有する、または、表面粗さが小さい面に接する回転刃の周速が表面粗さが大きい面に接する回転刃の周速よりも速い、
    電極材料の製造方法。
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