JP2022170592A - 燃料油売上単価管理装置、燃料油売上単価管理方法、および、燃料油売上単価管理プログラム - Google Patents

燃料油売上単価管理装置、燃料油売上単価管理方法、および、燃料油売上単価管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】資源エネルギー庁が週毎に発表する地域毎の市況単価を基準単価として、得意先毎に単価増減額を登録し、得意先売上単価を自動計算することができる燃料油売上単価管理装置、燃料油売上単価管理方法、および、燃料油売上単価管理プログラムを提供することを課題とする。【解決手段】取引先への売上商品の売上単価と市況単価との差額である単価差額を取得し、取引先マスタ、市況単価マスタ、売上データ、および、単価差額に基づいて、取引先毎の売上商品の売上単価を取得する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料油売上単価管理装置、燃料油売上単価管理方法、および、燃料油売上単価管理プログラムに関する。
特許文献1には、自動車のリースやレンタルをガソリン価格を含めた金額で行う際に、契約開始時の資源エネルギー庁が保持する燃料価格に月単位燃料供給量を掛けた月単位供給燃料価格を算出し、月単位供給燃料価格と月単位予想燃料費との差額を、燃料元売り会社もしくは燃料小売会社に返金する構成が開示されている。
特開2017-188042号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、月単位の燃料単価を採用し、その月の燃料供給価格を算出しているため、原油の価格変動の影響を受けて都度発生する燃料油取引の市況単価変動に対応した売上単価の設定をすることができないという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、資源エネルギー庁が週毎に発表する地域毎の市況単価を基準単価として、得意先毎に単価増減額を登録し、得意先売上単価を自動計算することができる燃料油売上単価管理装置、燃料油売上単価管理方法、および、燃料油売上単価管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る燃料油売上単価管理装置は、記憶部と制御部とを備えた燃料油売上単価管理装置であって、前記記憶部は、取引先の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、燃料油の商品種別、前記地域、前記燃料油の市況単価、および、前記週を紐付けて設定した市況単価マスタを記憶する市況単価手段と、前記取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶する売上記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記取引先への前記売上商品の売上単価と前記市況単価との差額である単価差額を取得する単価差額取得手段と、前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得する売上単価取得手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理装置において、前記制御部は、前記売上データ、および、前記売上単価に基づいて、前記取引先への前記売上商品の売上金額を取得する売上金額取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理装置において、前記売上金額取得手段は、更に、売上担当部門、前記取引先、前記売上日、前記売上商品、前記売上数量、および、前記売上金額を設定した売上単価シミュレーション表データを表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理装置において、前記売上金額取得手段は、更に、前記売上単価シミュレーション表データに基づいて、前記売上担当部門毎の前記各売上商品の月別総売上数量、および、月別総売上金額を表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理装置において、前記単価差額取得手段は、更に、前記取引先への前記売上商品の前記単価差額が入力された場合、当該単価差額、および、未承認である承認ステータスを設定したレコードを単価申請承認マスタに設定することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理装置において、前記単価差額取得手段は、更に、前記単価差額に対する承認指示が入力された場合、前記単価申請承認マスタに設定された前記レコードの前記承認ステータスを前記未承認から承認に更新することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理装置において、前記売上単価取得手段は、前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記売上日を含む月の前記取引先マスタに設定された前記週における、前記取引先の前記地域の前記市況単価に前記単価差額を加算することで、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理方法は、記憶部と制御部とを備えた燃料油売上単価管理装置に実行させるための燃料油売上単価管理方法であって、前記記憶部は、取引先の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、燃料油の商品種別、前記地域、前記燃料油の市況単価、および、前記週を紐付けて設定した市況単価マスタを記憶する市況単価手段と、前記取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶する売上記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記取引先への前記売上商品の売上単価と前記市況単価との差額である単価差額を取得する単価差額取得ステップと、前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得する売上単価取得ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る燃料油売上単価管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた燃料油売上単価管理装置に実行させるための燃料油売上単価管理プログラムであって、前記記憶部は、取引先の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、燃料油の商品種別、前記地域、前記燃料油の市況単価、および、前記週を紐付けて設定した市況単価マスタを記憶する市況単価手段と、前記取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶する売上記憶手段と、を備え、前記制御部において、前記取引先への前記売上商品の売上単価と前記市況単価との差額である単価差額を取得する単価差額取得ステップと、前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得する売上単価取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、単価自動計算により、決定にかかる作業の効率化ができ、時間短縮ができ、且つ、単価決定後リアルタイムに帳票にて売上実績が確認できるという効果を奏する。また、本発明によれば、今まで売上実績に基づく部門責任者による翌々月の単価戦略しかできなかったものが、翌月の単価戦略が可能となり、営業担当への指示が1ヶ月早くだせるようになるため、経営判断の早期化が可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、売上数量にマスタの最新単価を掛けて売上実績を帳票上で計算し、部門別に表示することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、資源エネルギー庁の発表する単価反映以外に予測単価を反映できる仕組みを提供できるという効果を奏する。また、燃料油などの市況単価に左右される業態では締の間際まで実績を数量で追うことしかできなかったが、本発明によれば、市況単価をタイムリーに売上実績に反映させることで、金額ベースで早期に実績把握を進めることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、市況単価に対して営業部で取り決める卸単価の増減差額と、最新の市況単価の情報とに基づいて、既に計上済みの売上に対して最新の市況単価に増減差額を加味した最新売上単価を用いた売上実績の把握が可能となるという効果を奏する。
図1は、従来の燃料油売上管理の一例を示す図である。 図2は、本実施形態における燃料油売上管理の一例を示す図である。 図3は、本実施形態における燃料油売上単価管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態における取引先マスタ設定の一例を示す図である。 図5は、本実施形態における売上登録の一例を示す図である。 図6は、本実施形態における燃料油売上単価管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例を示す図である。 図8は、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例を示す図である。 図9は、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例を示す図である。 図10は、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、図1および図2を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、従来の燃料油売上管理の一例を示す図である。図2は、本実施形態における燃料油売上管理の一例を示す図である。
石油業界では、原油の価格変動の影響を受けて、燃料油取引の単価の変更が都度発生するため、従来は、掛売の取引において、単価決定が取引の後となる場合が多く、売上データの登録時に、以前の単価で暫定登録を行い、単価決定後に最新単価で売上を再計算する作業を行っていた。そのため、従来は、再計算までの間、売上実績を正確な数字として捉えることができない状態が発生していた。
例えば、図1に示すように、従来、単価が未決定のため、前月の単価で計算した暫定売上金額(売上データ)を登録し、最終の売上再計算を翌月初に行う運用をしていたため、売上再計算までの期間は、前月単価で計算した暫定売上金額でしか売上実績をとらえることができなかった。
そこで、本実施形態においては、得意先毎に基準日管理された単価増減額をマスタに登録し、資源エネルギー庁が週毎に発表する地域毎の市況単価を基準単価として取り込み、基準単価と単価増減額とから売上単価を自動計算し、売上数量に最新単価を掛けて売上実績を部門別に表示する仕組みを提供している。
例えば、図2に示すように、本実施形態においては、単価決定の工程の自動化により、作業の効率化、および、時間短縮を行い、売上再計算を待たずに、帳票上で売上実績の確認を可能としている。このように、本実施形態においては、単価計算の自動化を行い、売上再計算前でも、計算した最新単価を元にした実績を帳票上に出力することで、正確な売上実績を早く確認できるようにしている。
[2.構成]
本実施形態に係る燃料油売上単価管理装置100の構成の一例について、図3から図5を参照して説明する。図3は、本実施形態における燃料油売上単価管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、燃料油売上単価管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、燃料油売上単価管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
燃料油売上単価管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。燃料油売上単価管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、燃料油売上単価管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、燃料油売上単価管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、取引先マスタ106aと市況単価マスタ106bと単価申請承認マスタ106cと売上データベース106dと取引先単価マスタ106eとを備えている。
取引先マスタ106aは、取引先(得意先)の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定したマスタである。ここで、取引先マスタ106aは、取引先(得意先)、地域、および/または、燃料油取引の単価を採用する月内の週を示す週番号が紐付けて設定されていてもよい。
市況単価マスタ106bは、燃料油の商品種別、地域、燃料油の市況単価、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定したマスタである。ここで、市況単価マスタ106bは、商品、適用開始日、地域、市況単価、および/または、燃料油取引の単価を採用する月内の週を示す週番号が紐付けて設定されていてもよい。
単価申請承認マスタ106cは、取引先への売上商品の売上単価と市況単価との差額である単価差額、および、承認ステータスを紐付けて設定したマスタである。ここで、単価申請承認マスタ106cは、取引先(得意先)、適用開始日、商品、単価差額、および/または、承認ステータスが紐付けて設定されていてもよい。
売上データベース106dは、売上データを記憶する。ここで、売上データベース106dは、取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶していてもよい。また、売上データベース106dは、売上担当部門、取引先(得意先)、売上日、売上商品、売上数量、売上単価、および/または、売上金額を紐付けて設定した売上データを記憶していてもよい。
取引先単価マスタ106eは、取引先(得意先)、商品、適用開始日、売上単価、地域、週番号、市況単価、および/または、単価差額を紐付けて設定したマスタである。
制御部102は、燃料油売上単価管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、マスタ設定部102aと単価差額取得部102bと売上単価取得部102cと売上金額取得部102dとを備えている。
マスタ設定部102aは、マスタを設定する。マスタ設定部102aは、取引先の地域、および、週番号を設定したデータが入力された場合、当該データに対応するレコードを取引先マスタ106aに設定してもよい。また、マスタ設定部102aは、資源エネルギー庁から石油製品価格調査の調査結果をダウンロードした場合、当該調査結果に対応するレコードを市況単価マスタ106bに設定してもよい。また、マスタ設定部102aは、各部門からの売上登録に基づいて、売上データを売上データベース106dに登録してもよい。
ここで、図4を参照して、本実施形態における取引先マスタ設定の一例について説明する。図4は、本実施形態における取引先マスタ設定の一例を示す図である。
図4に示すように、マスタ設定部102aは、地域、および、単価を採用する週番号を設定したレコードを取引先マスタ(得意先マスタ)106aに設定してもよい。
また、図5を参照して、本実施形態における売上登録の一例について説明する。図5は、本実施形態における売上登録の一例を示す図である。
図5に示すように、マスタ設定部102aは、日次の業務内での各部門からの売上登録に基づいて、取引先(得意先)毎の各商品の売上データを登録してもよい。ここで、本実施形態における売上データ内の売上単価および売上金額は、登録時点で存在する売上単価および売上金額が採用されてもよい。
図3に戻り、単価差額取得部102bは、取引先への売上商品の売上単価と市況単価との差額である単価差額を取得する。ここで、単価差額取得部102bは、取引先への売上商品の単価差額が入力された場合、当該単価差額、および、未承認である承認ステータスを設定したレコードを単価申請承認マスタ106cに設定してもよい。また、単価差額取得部102bは、単価差額に対する承認指示が入力された場合、単価申請承認マスタ106cに設定されたレコードの承認ステータスを未承認から承認に更新してもよい。
売上単価取得部102cは、取引先マスタ106a、市況単価マスタ106b、売上データ、および、単価差額に基づいて、取引先毎の売上商品の売上単価を取得する。ここで、売上単価取得部102cは、取引先マスタ106a、市況単価マスタ106b、売上データ、および、単価差額に基づいて、取引先毎の売上商品の売上単価を取得してもよい。また、売上単価取得部102cは、取引先マスタ106a、市況単価マスタ106b、売上データ、および、単価差額に基づいて、売上日を含む月(または月度)の取引先マスタ106aに設定された週における、取引先の地域の市況単価に単価差額を加算することで、取引先毎の売上商品の売上単価を取得してもよい。また、売上単価取得部102cは、取得した売上商品の売上単価により売上データベース106dに記憶された売上データを更新してもよい。
売上金額取得部102dは、売上データ、および、売上単価に基づいて、取引先への売上商品の売上金額を取得する。ここで、売上金額取得部102dは、売上データ、および、売上単価に基づいて、取引先への売上商品の売上金額を取得してもよい。また、売上金額取得部102dは、売上担当部門、取引先、売上日、売上商品、売上数量、および、売上金額を設定した売上単価シミュレーション表データを表示させてもよい。また、売上金額取得部102dは、売上単価シミュレーション表データに基づいて、売上担当部門毎の各売上商品の月別総売上数量、および、月別総売上金額を表示させてもよい。また、売上金額取得部102dは、取得した売上商品の売上金額により売上データベース106dに記憶された売上データを更新してもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図6から図10を参照して説明する。
[燃料油売上単価管理処理]
ここで、図6を参照して、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例について説明する。図6は、本実施形態における燃料油売上単価管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、マスタ設定部102aは、各現場部門にて売上登録があった場合、売上担当部門、取引先、売上日、売上商品および売上数量を紐付けて設定した売上データを売上データベース106dに登録する(ステップSA-1)。例えば、本実施形態においては、各部門にて売上データの登録が行われてもよい。
そして、単価差額取得部102bは、営業担当者により入力装置112を介して取引先への売上商品の売上単価と市況単価との差額である単価差額が入力された場合、当該単価差額、および、未承認である承認ステータスを設定したレコードを単価申請承認マスタ106cに設定する(ステップSA-2)。例えば、本実施形態においては、営業担当にて得意先毎に市況単価に対する差額である単価差額が登録され、申請されてもよい。
そして、単価差額取得部102bは、営業上長により入力装置112を介して単価差額に対する承認指示が入力された場合、単価申請承認マスタ106cに設定されたレコードの承認ステータスを未承認から承認に更新する(ステップSA-3)。例えば、本実施形態においては、営業上長にて申請内容の承認が行われてもよい。
そして、マスタ設定部102aは、資源エネルギー庁から週次で発表される石油製品価格調査の調査結果をダウンロードした場合、当該調査結果に対応するレコードを市況単価マスタ106bに設定する(ステップSA-4)。例えば、本実施形態においては、週次で発表される資源エネルギー庁の石油製品価格調査の調査結果一覧がダウンロードされ、市況単価が取り込まれてもよい。
そして、売上単価取得部102cは、取引先マスタ106a、市況単価マスタ106b、売上データベース106dに記憶された売上データ、および、単価差額に基づいて、売上日を含む月の取引先マスタ106aに設定された週番号の週における、取引先の地域の市況単価に単価差額を加算することで、取引先毎の売上商品の売上単価を取得する(ステップSA-5)。例えば、本実施形態においては、得意先単価計算処理で単価差額と市況単価より得意先毎の単価が計算されてもよい。
そして、売上金額取得部102dは、売上データベース106dに記憶された売上数量、および、売上単価取得部102cにより取得された売上商品の売上単価に基づいて、取引先への売上商品の売上金額を取得する(ステップSA-6)。
そして、売上金額取得部102dは、売上担当部門、取引先、売上日、売上商品、売上数量、および、売上金額を設定した売上単価シミュレーション表データを出力装置114に表示させ、更に、売上単価シミュレーション表データに基づいて、売上担当部門、売上月、売上商品、売上担当部門毎の各売上商品の月別総売上数量および月別総売上金額を設定した月別売上実績データを出力装置114に表示させ(ステップSA-7)、処理を終了する。例えば、本実施形態においては、売上数量に最新単価を掛けた金額で部門毎の売上実績を確認させてもよい。
ここで、図7から図10を参照して、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例について説明する。図7から図10は、本実施形態における燃料油売上単価管理処理の一例を示す図である。
図7に示すように、本実施形態においては、営業担当が得意先毎の商品の単価差額(単価増減)を登録した場合、単価申請承認マスタ106cに単価差額および未承認である承認ステータスが設定される(ステップSB-1)。
そして、図7に示すように、本実施形態においては、上長が申請内容を確認し、承認した場合、単価申請承認マスタ106cに設定された承認ステータスが未承認から承認に更新される(ステップSB-2)。
そして、図8に示すように、本実施形態においては、市況単価取込処理として、資源エネルギー庁のHPよりダウンロードした石油製品価格調査の調査結果一覧のエクセル(登録商標)データが取り込まれ、市況単価マスタ106bが更新される(ステップSB-3)。
そして、図9に示すように、本実施形態においては、得意先単価算出で、取引先マスタ106aの条件と市況単価マスタ106bと単価差額とにより、得意先単価(売上単価)が算出される(ステップSB-4)。
そして、図10に示すように、本実施形態においては、単価シミュレーション表で最新単価から売上金額が計算され、部門別に集計されることにより、最新単価での売上実績帳票が出力される(ステップSB-5)。すなわち、本実施形態においては、売上単価シミュレーション表計算工程(1)として、市況単価がマスタから再取得され、売上金額が再計算され、売上単価シミュレーション表計算工程(2)として、売上単価シミュレーション表計算工程(1)にて計算された明細が月毎、部門毎、商品毎に集計されてもよい。
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、燃料油売上単価管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、燃料油売上単価管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて燃料油売上単価管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、燃料油売上単価管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、燃料油売上単価管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、燃料油売上単価管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、燃料油を扱う石油業界において有用である。
100 燃料油売上単価管理装置
102 制御部
102a マスタ設定部
102b 単価差額取得部
102c 売上単価取得部
102d 売上金額取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 取引先マスタ
106b 市況単価マスタ
106c 単価申請承認マスタ
106d 売上データベース
106e 取引先単価マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (9)

  1. 記憶部と制御部とを備えた燃料油売上単価管理装置であって、
    前記記憶部は、
    取引先の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、
    燃料油の商品種別、前記地域、前記燃料油の市況単価、および、前記週を紐付けて設定した市況単価マスタを記憶する市況単価手段と、
    前記取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶する売上記憶手段と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記取引先への前記売上商品の売上単価と前記市況単価との差額である単価差額を取得する単価差額取得手段と、
    前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得する売上単価取得手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料油売上単価管理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記売上データ、および、前記売上単価に基づいて、前記取引先への前記売上商品の売上金額を取得する売上金額取得手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料油売上単価管理装置。
  3. 前記売上金額取得手段は、
    更に、売上担当部門、前記取引先、前記売上日、前記売上商品、前記売上数量、および、前記売上金額を設定した売上単価シミュレーション表データを表示させることを特徴とする請求項2に記載の燃料油売上単価管理装置。
  4. 前記売上金額取得手段は、
    更に、前記売上単価シミュレーション表データに基づいて、前記売上担当部門毎の前記各売上商品の月別総売上数量、および、月別総売上金額を表示させることを特徴とする請求項3に記載の燃料油売上単価管理装置。
  5. 前記単価差額取得手段は、
    更に、前記取引先への前記売上商品の前記単価差額が入力された場合、当該単価差額、および、未承認である承認ステータスを設定したレコードを単価申請承認マスタに設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の燃料油売上単価管理装置。
  6. 前記単価差額取得手段は、
    更に、前記単価差額に対する承認指示が入力された場合、前記単価申請承認マスタに設定された前記レコードの前記承認ステータスを前記未承認から承認に更新することを特徴とする請求項5に記載の燃料油売上単価管理装置。
  7. 前記売上単価取得手段は、
    前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記売上日を含む月の前記取引先マスタに設定された前記週における、前記取引先の前記地域の前記市況単価に前記単価差額を加算することで、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の燃料油売上単価管理装置。
  8. 記憶部と制御部とを備えた燃料油売上単価管理装置に実行させるための燃料油売上単価管理方法であって、
    前記記憶部は、
    取引先の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、
    燃料油の商品種別、前記地域、前記燃料油の市況単価、および、前記週を紐付けて設定した市況単価マスタを記憶する市況単価手段と、
    前記取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶する売上記憶手段と、
    を備え、
    前記制御部で実行させる、
    前記取引先への前記売上商品の売上単価と前記市況単価との差額である単価差額を取得する単価差額取得ステップと、
    前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得する売上単価取得ステップと、
    を含むことを特徴とする燃料油売上単価管理方法。
  9. 記憶部と制御部とを備えた燃料油売上単価管理装置に実行させるための燃料油売上単価管理プログラムであって、
    前記記憶部は、
    取引先の地域、および、燃料油取引の単価を採用する月内の週を紐付けて設定した取引先マスタを記憶する取引先記憶手段と、
    燃料油の商品種別、前記地域、前記燃料油の市況単価、および、前記週を紐付けて設定した市況単価マスタを記憶する市況単価手段と、
    前記取引先、売上日、売上商品、および、売上数量を紐付けて設定した売上データを記憶する売上記憶手段と、
    を備え、
    前記制御部において、
    前記取引先への前記売上商品の売上単価と前記市況単価との差額である単価差額を取得する単価差額取得ステップと、
    前記取引先マスタ、前記市況単価マスタ、前記売上データ、および、前記単価差額に基づいて、前記取引先毎の前記売上商品の前記売上単価を取得する売上単価取得ステップと、
    を実行させるための燃料油売上単価管理プログラム。
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