JP2022155447A - 流通小売管理装置、流通小売管理方法、および、流通小売管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】企業活動の分析において世の中に流通する情報をKPIとしたい場合に、業務システムより財務会計上への連携とは別に管理会計のみに対するデータ連携を行うことで、KPIの即時把握を可能とすることができる流通小売管理装置、流通小売管理方法、および、流通小売管理プログラムを提供することを課題とする。【解決手段】プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、および、予算データを含む取引データに基づいて、流通総額、会計金額および流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得する。【選択図】図2
Description
本発明は、流通小売管理装置、流通小売管理方法、および、流通小売管理プログラムに関する。
特許文献1には、財務会計および管理会計による間接材の購買実績を集計し、予め定めた購買管理の基準に従って、詳細な管理会計での分析を可能とする構成が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、プラットフォームビジネスにおける流通総額分析において、財務会計データと管理会計データとの連携を行うことで、Key Performance Indicators(KPI:重要業績評価指標)を取得することができないという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、企業活動の分析において世の中に流通する情報をKPIとしたい場合に、業務システムより財務会計上への連携とは別に管理会計のみに対するデータ連携を行うことで、KPIの即時把握を可能とすることができる流通小売管理装置、流通小売管理方法、および、流通小売管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る流通小売管理装置は、記憶部と制御部とを備えた流通小売管理装置であって、前記記憶部は、プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶する取引記憶手段、を備え、前記制御部は、前記取引データに基づいて、前記流通総額、会計金額および前記流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得するKPI取得手段、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記制御部は、前記自社売上データに基づいて、自社売上仕訳データを作成し、前記仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、前記自社売上仕訳データおよび前記仕入仕訳データを含む財務仕訳データを含む前記取引データを取得する取引取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記取引取得手段は、更に、前記得意先売上データに基づいて、管理仕訳データを作成し、前記管理仕訳データを含む前記取引データを取得することを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記KPI分析データは、単一分析軸、または、複数分析軸による分析データであることを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記KPI分析データは、商品仕入を担当する自社の部門を含む組織別に予実比較する組織別分析を分析軸とすることを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記KPI分析データは、需要サイドの前記得意先単位、且つ、供給サイドの仕入先単位で予実比較を行う取引先別分析を分析軸とすることを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記KPI分析データは、前記商品の商品分類別に予実比較を行う商品分類別分析を分析軸とすることを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理装置において、前記管理仕訳データは、借方の勘定科目が諸口勘定、且つ、貸方の勘定科目が前記流通総額または前記流通数量であることを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理方法は、記憶部と制御部とを備えた流通小売管理装置に実行させるための流通小売管理方法であって、前記記憶部は、プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶する取引記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、前記取引データに基づいて、前記流通総額、会計金額および前記流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得するKPI取得ステップ、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る流通小売管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた流通小売管理装置に実行させるための流通小売管理プログラムであって、前記記憶部は、プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶する取引記憶手段、を備え、前記制御部において、前記取引データに基づいて、前記流通総額、会計金額および前記流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得するKPI取得ステップ、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、マスタのシンプル化による運用負荷およびミスの軽減、ならびに、財務数字へとつながる債権および債務の正確な計上を可能とするという効果を奏する。また、本発明によれば、流通小売業界にてサブスクリプションサービスやフランチャイズチェーンを展開している企業においても活用することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、売上先および仕入先の歩率の設定に基づいて、取引の組み合わせにて料率を決定し、それぞれの債権金額および債務金額を計算することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、財務・管理会計データ出力による仕訳変換作成を起点に、自社の財務会計データに加えて収集した流通総額を加味することによる、市況を含めた取引先・組織・商品分析を行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、自社の売上とは別に、世の中にどれだけ流通しているかの情報を元に分析することで、より詳細なKPIをつかむことができる為、プラットフォームビジネスを展開している企業においても活用することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、本実施形態における流通小売管理処理の一例を示す図である。
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、本実施形態における流通小売管理処理の一例を示す図である。
従来、プラットフォームビジネスにおいて、顧客からの回収予定金額がそのまま売上にならない等で、実態の売上金額・仕入先への支払金額を算出するには複雑な計算を行う必要があった。また、従来、プラットフォームビジネスにおいて、採用する歩率の特定についても複雑な条件下において決定される必要があった。
また、従来、企業活動の分析において、世の中に流通したデータをKey Performance Indicators(KPI:重要業績評価指標)としたいことがあり、管理会計システムでの分析において、財務会計上の値をもとに分析を行うため、財務会計上に不要な数値について、システム外にてデータ加工し投入する必要があった。
そこで、図1(1)に示すように、本実施形態においては、請求先の歩率と仕入先の歩率とをそれぞれマスタにて保持し、客先の売上データをもとに料率を特定して計算し、債権債務データを作成するする仕組みを提供している。
また、図1(2)に示すように、本実施形態においては、業務システム内にて管理会計用の数値と財務会計用の数値とを保持し、財務会計用の数値を財務会計システムへ、管理用の数値を管理会計システムへ連携する仕組みを提供している。
[2.構成]
本実施形態に係る流通小売管理装置100の構成の一例について、図2から図9を参照して説明する。図2は、本実施形態における流通小売管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る流通小売管理装置100の構成の一例について、図2から図9を参照して説明する。図2は、本実施形態における流通小売管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、流通小売管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、流通小売管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
流通小売管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。流通小売管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、流通小売管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、流通小売管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、請求先マスタ106aと得意先マスタ106bと商品マスタ106cと売上歩率マスタ106dと仕入歩率マスタ106eと歩率優先順位マスタ106fと取引データベース106gとを備えている。
請求先マスタ106aは、請求先を設定したマスタである。ここで、請求先マスタ106aは、請求先、および、消費税内外区分が設定されていてもよい。
ここで、図3を参照して、本実施形態における請求先マスタ106aの一例について説明する。図3は、本実施形態における請求先マスタ106aの一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態における請求先マスタ106aは、請求先である客先法人、および、消費税内外区分が設定されている。
図2に戻り、得意先マスタ106bは、得意先を設定したマスタである。ここで、得意先マスタ106bは、得意先、請求先、および、得意先地区が紐付けて設定されていてもよい。
ここで、図4を参照して、本実施形態における得意先マスタ106bの一例について説明する。図4は、本実施形態における得意先マスタ106bの一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態における得意先マスタ106bは、得意先である客先法人の店舗、請求先である客先法人、および、得意先地区が紐付けて設定されている。
図2に戻り、商品マスタ106cは、商品を設定したマスタである。ここで、商品マスタ106cは、商品、(自社)部門、仕入先、および、商品分類が紐付けて設定されていてもよい。また、商品マスタ106cは、商品、消費税率区分、(自社)部門、仕入先、および、商品分類が紐付けて設定されていてもよい。
ここで、図5を参照して、本実施形態における商品マスタ106cの一例について説明する。図5は、本実施形態における商品マスタ106cの一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態における商品マスタ106cは、商品、消費税率区分、自社部門、仕入先、および、商品分類が紐付けて設定されている。
図2に戻り、売上歩率マスタ106dは、請求先に対する売上歩率を設定したマスタである。ここで、売上歩率マスタは、歩率要素である請求先、得意先地区、得意先および商品分類の組み合わせ毎に請求先に対する売上歩率が設定されていてもよい。
仕入歩率マスタ106eは、商品の仕入先に対する仕入歩率を設定したマスタである。ここで、仕入歩率マスタ106eは、歩率要素である仕入先、商品仕入を担当する自社の部門および商品分類の組み合わせ毎に仕入歩率が設定されていてもよい。
歩率優先順位マスタ106fは、歩率要素の優先順位を設定したマスタである。ここで、歩率優先順位マスタ106fは、歩率分類、優先順位、および、歩率要素が紐付けて設定されていてもよい。
ここで、図6を参照して、本実施形態における歩率優先順位マスタ106fの一例について説明する。図6は、本実施形態における歩率優先順位マスタ106fの一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態における歩率優先順位マスタ106fは、歩率分類、優先順位、および、歩率要素が紐付けて設定されている。
図2に戻り、取引データベース106gは、取引データを記憶する。ここで、取引データベース106gは、プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶していてもよい。また、取引データは、得意先売上データ、自社売上データ、仕入データ、自社売上仕訳データ、仕入仕訳データ、財務仕訳データ、管理仕訳データ、予算データ、請求データ、受注データ、および/または、支払データ等を含んでいてもよい。
制御部102は、流通小売管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、マスタ設定部102aと売上取得部102bと歩率取得部102cと債権債務取得部102dと取引取得部102eとKPI取得部102fとを備えている。
マスタ設定部102aは、マスタを設定する。ここで、マスタ設定部102aは、請求先マスタ106a、得意先マスタ106b、商品マスタ106c、売上歩率マスタ106d、仕入歩率マスタ106e、および/または、歩率優先順位マスタ106f等を設定してもよい。
ここで、図7および図8を参照して、本実施形態におけるマスタ設定の一例について説明する。図7および図8は、本実施形態におけるマスタ設定の一例を示す図である。
図7に示すように、マスタ設定部102aは、ユーザにより売上歩率マスタメンテ画面に入力された設定データに基づいて、委託先の取り分となる料率である売上歩率が設定された売上歩率マスタ106dを設定している。ここで、図7に示すように、本実施形態における売上歩率マスタ106dは、得意先地区によって歩率が変わる場合、別レコードとして設定されてもよい。
また、図8に示すように、マスタ設定部102aは、ユーザにより仕入歩率マスタメンテ画面に入力された設定データに基づいて、仕入先の取り分となる料率である仕入歩率が設定された仕入歩率マスタ106eを設定している。ここで、図8に示すように、本実施形態における仕入歩率マスタ106eは、自社部門によって歩率が変わる場合、別レコードとして設定されてもよい。
図2に戻り、売上取得部102bは、売上データを取得する。ここで、売上取得部102bは、プラットフォームビジネスにおいて、商品を販売する得意先、商品、仕入先、流通数量、および、流通金額を紐付けて設定した得意先売上データを取得してもよい。
ここで、図9を参照して、本実施形態における売上取得処理の一例について説明する。図9は、本実施形態における売上取得処理の一例を示す図である。
図9に示すように、売上取得部102bは、得意先である店舗より店舗売上データのファイルが受領された場合、システム内に店舗売上データの取込を行い、得意先からは店頭で売られた金額である流通金額の連携を行っている。ここで、本実施形態においては、店舗売上データの取込後に、債権債務を発生させる行為についてシステム承認の工程を踏んでもよい。また、本実施形態においては、店舗売上データのファイル取込だけでなく、ブロックチェーン等の外部データを利用してもよい。
図2に戻り、歩率取得部102cは、売上歩率、および、仕入歩率を取得する。ここで、歩率取得部102cは、売上歩率マスタ106d、および、仕入歩率マスタ106eに基づいて、得意先売上データに対して採用する採用売上歩率、および、採用仕入歩率を取得してもよい。ここで、採用売上歩率は、売上歩率マスタ106d、得意先マスタ106b、商品マスタ106cおよび歩率優先順位マスタ106fに基づき特定された、得意先売上データに対応する請求先、得意先地区および商品分類と、歩率優先順位マスタ106fと、から特定される歩率であってもよい。また、採用仕入歩率は、仕入歩率マスタ106e、商品マスタ106cおよび歩率優先順位マスタ106fに基づき特定された、得意先売上データに対応する仕入先、部門および商品分類と、歩率優先順位マスタ106fと、から特定される歩率であってもよい。
債権債務取得部102dは、債権債務データを取得する。ここで、債権債務取得部102dは、採用売上歩率および採用仕入歩率に基づいて、請求先の取分である請求先取分金額、仕入先への債務である仕入先債務金額、請求先に対する債権である請求先債権金額、および、売上金額(自社売上金額)を取得してもよい。ここで、請求先取分金額は、得意先売上データに設定された流通金額と、採用売上歩率と、を乗じた金額であってもよい。また、仕入先債務金額は、得意先売上データに設定された流通金額と、採用仕入歩率と、を乗じた金額であってもよい。また、請求先債権金額は、得意先売上データに設定された流通金額から請求先取分金額を差し引いた金額であってもよい。また、売上金額(自社売上金額)は、請求先債権金額から仕入先債務金額を差し引いた金額であってもよい。また、債権債務取得部102dは、売上金額(自社売上金額)、仕入先債務金額に相当する仕入先への債務の立替金額、および、請求先債権金額を含む自社売上データ、ならびに、仕入先債務金額を含む仕入データを取得してもよい。
取引取得部102eは、取引データを取得する。ここで、取引取得部102eは、自社売上データに基づいて、自社売上仕訳データを作成し、仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、自社売上仕訳データおよび仕入仕訳データを含む財務仕訳データを含む取引データを取得してもよい。また、取引取得部102eは、得意先売上データに基づいて、管理仕訳データを作成し、管理仕訳データを含む取引データを取得してもよい。ここで、管理仕訳データは、借方の勘定科目が諸口勘定、且つ、貸方の勘定科目が流通総額または流通数量であってもよい。
KPI取得部102fは、KPIおよび/またはKPI分析データを取得する。ここで、KPI取得部102fは、取引データに基づいて、流通総額、会計金額および流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得してもよい。ここで、KPI分析データは、単一分析軸、または、複数分析軸による分析データであってもよい。また、KPI分析データは、商品仕入を担当する自社の部門を含む組織別に予実比較する組織別分析を分析軸としてもよい。ここで、組織別分析では、組織別に売上総利益および限界利益が予実比較されてもよい。また、KPI分析データは、需要サイドの得意先単位、且つ、供給サイドの仕入先単位で予実比較を行う取引先別分析を分析軸としてもよい。また、KPI分析データは、商品の商品分類別に予実比較を行う商品分類別分析を分析軸としてもよい。ここで、商品分類別分析では、「組織(例えば、エリア、または、集荷場等)」×「品目(例えば、トマト、または、りんご等)」×「取引先(例えば、スーパー等)」で予実比較されてもよい。また、KPI取得部102fは、KPI分析データを表示させてもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図10から図21を参照して説明する。
本実施形態の具体例について、図10から図21を参照して説明する。
[流通小売管理処理]
ここで、図10から図21を参照して、本実施形態における流通小売管理処理の一例について説明する。図10は、本実施形態における流通小売管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
ここで、図10から図21を参照して、本実施形態における流通小売管理処理の一例について説明する。図10は、本実施形態における流通小売管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、取引取得部102eは、取引データベース106gに記憶された自社売上データに基づいて、自社売上仕訳データを作成し、取引データベース106gに記憶された仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、自社売上仕訳データおよび仕入仕訳データを含む財務仕訳データを作成する(ステップSA-1)。
そして、取引取得部102eは、取引データベース106gに記憶された得意先売上データに基づいて、管理仕訳データを作成する(ステップSA-2)。
そして、KPI取得部102fは、財務仕訳データ、管理仕訳データ、および、取引データベース106gに記憶された予算データに基づいて、流通総額、会計金額および流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得する(ステップSA-3)。
そして、KPI取得部102fは、KPI分析データを出力装置114に表示させ(ステップSA-4)、処理を終了する。
[料率計算処理]
ここで、図11から図13を参照して、本実施形態における料率計算処理の一例について説明する。図11から図13は、本実施形態における料率計算処理の一例を示す図である。
ここで、図11から図13を参照して、本実施形態における料率計算処理の一例について説明する。図11から図13は、本実施形態における料率計算処理の一例を示す図である。
図11に示すように、本実施形態においては、債権債務を発生させる行為について承認された得意先売上データが計上される。そして、図11に示すように、本実施形態においては、債権債務の特定にあたり売上歩率マスタ106dから料率が特定され、得意先売上データの売上行毎に候補となる売上歩率マスタ106dのレコードが全件取得され、図示されていないが、債権債務の特定にあたり仕入歩率マスタ106eから料率が特定され、得意先売上データの売上行毎に候補となる仕入歩率マスタ106eのレコードが全件取得される。なお、本実施形態においては、売上歩率マスタ106d上の空白(未設定)の項目については無条件で対象とされる。
そして、図12に示すように、本実施形態においては、図6に示す歩率優先順位マスタ106fに設定された歩率要素の優先順位、および、図12に示すフローチャートに従って、条件の絞り込みがされ、採用売上歩率が取得され、図示されていないが、図6に示す歩率優先順位マスタ106fに設定された歩率要素の優先順位、および、図12に示すフローチャートに従って、採用仕入歩率が取得される。
そして、図13に示すように、本実施形態においては、取得された採用売上歩率および採用仕入歩率をもとに債権債務金額の計算がされ、計算金額をもとに売上・仕入伝票が起票され、債権債務が計上される。ここで、本実施形態においては、(自社)売上データおよび仕入データに設定される(自社)部門については商品マスタ106cから取得されてもよい。
[流通総額分析処理]
また、図14から図16を参照して、本実施形態における流通総額分析処理の一例について説明する。図14から図16は、本実施形態における流通総額分析処理の一例を示す図である。
また、図14から図16を参照して、本実施形態における流通総額分析処理の一例について説明する。図14から図16は、本実施形態における流通総額分析処理の一例を示す図である。
図14に示すように、本実施形態においては、売上実績として計上された(自社)売上データおよび仕入データについて財務会計システムへ連携され、自社売上仕訳データおよび仕入仕訳データが作成され、自社売上仕訳データおよび仕入仕訳データを含む財務仕訳データが取得される。
そして、図15に示すように、本実施形態においては、得意先売上データとして承認された店舗売上データについて管理会計システムへ連携され、借方の勘定科目が諸口勘定且つ貸方の勘定科目が流通総額である仕訳データ、および、借方の勘定科目が諸口勘定且つ貸方の勘定科目が流通数量である仕訳データを含む管理仕訳データが作成される。
そして、図16に示すように、本実施形態においては、従来利用できなかった「流通総額」および「流通数量(流通点数)」を使用できるようになったことで、財務会計上、反映されない流通総額・流通点数を財務科目と同様の分析軸で集計可能としたKPI分析データが取得される。
ここで、図17から図21を参照して、本実施形態におけるKPI分析データの一例について説明する。図17は、本実施形態における財務仕訳データの一例を示す図である。図18は、本実施形態における管理仕訳データの一例を示す図である。図19は、本実施形態における予算データの一例を示す図である。図20および図21は、本実施形態におけるKPI分析データの一例を示す図である。
図20に示すように、本実施形態においては、図17に示す財務仕訳データ、図18に示す管理仕訳データ、および、図19に示す予算データに基づいて、「(自社)部門」、「得意先」、「仕入先」および「商品分類」による単一分析軸のKPI分析データが作成される。
また、図21に示すように、本実施形態においては、図17に示す財務仕訳データ、図18に示す管理仕訳データ、および、図19に示す予算データに基づいて、「仕入先別商品分類」、「得意先別商品分類」および「(自社)部門別商品分類」による複数分析軸のKPI分析データが作成される。
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、流通小売管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、流通小売管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて流通小売管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、流通小売管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、流通小売管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、流通小売管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、外食等のフランチャイズチェーンを含むサービス業および流通小売業等のプラットフォームビジネスを展開している業界において有用である。
100 流通小売管理装置
102 制御部
102a マスタ設定部
102b 売上取得部
102c 歩率取得部
102d 債権債務取得部
102e 取引取得部
102f KPI取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 請求先マスタ
106b 得意先マスタ
106c 商品マスタ
106d 売上歩率マスタ
106e 仕入歩率マスタ
106f 歩率優先順位マスタ
106g 取引データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
102 制御部
102a マスタ設定部
102b 売上取得部
102c 歩率取得部
102d 債権債務取得部
102e 取引取得部
102f KPI取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 請求先マスタ
106b 得意先マスタ
106c 商品マスタ
106d 売上歩率マスタ
106e 仕入歩率マスタ
106f 歩率優先順位マスタ
106g 取引データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
Claims (10)
- 記憶部と制御部とを備えた流通小売管理装置であって、
前記記憶部は、
プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶する取引記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
前記取引データに基づいて、前記流通総額、会計金額および前記流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得するKPI取得手段、
を備えたことを特徴とする流通小売管理装置。 - 前記制御部は、
前記自社売上データに基づいて、自社売上仕訳データを作成し、前記仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、前記自社売上仕訳データおよび前記仕入仕訳データを含む財務仕訳データを含む前記取引データを取得する取引取得手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の流通小売管理装置。 - 前記取引取得手段は、
更に、前記得意先売上データに基づいて、管理仕訳データを作成し、前記管理仕訳データを含む前記取引データを取得することを特徴とする請求項2に記載の流通小売管理装置。 - 前記KPI分析データは、
単一分析軸、または、複数分析軸による分析データであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の流通小売管理装置。 - 前記KPI分析データは、
商品仕入を担当する自社の部門を含む組織別に予実比較する組織別分析を分析軸とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の流通小売管理装置。 - 前記KPI分析データは、
需要サイドの前記得意先単位、且つ、供給サイドの仕入先単位で予実比較を行う取引先別分析を分析軸とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の流通小売管理装置。 - 前記KPI分析データは、
前記商品の商品分類別に予実比較を行う商品分類別分析を分析軸とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の流通小売管理装置。 - 前記管理仕訳データは、
借方の勘定科目が諸口勘定、且つ、貸方の勘定科目が前記流通総額または前記流通数量であることを特徴とする請求項3に記載の流通小売管理装置。 - 記憶部と制御部とを備えた流通小売管理装置に実行させるための流通小売管理方法であって、
前記記憶部は、
プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶する取引記憶手段、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記取引データに基づいて、前記流通総額、会計金額および前記流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得するKPI取得ステップ、
を含むことを特徴とする流通小売管理方法。 - 記憶部と制御部とを備えた流通小売管理装置に実行させるための流通小売管理プログラムであって、
前記記憶部は、
プラットフォームビジネスにおける、得意先における商品の流通総額および流通数量を設定した得意先売上データを含む管理会計データ、自社売上データおよび仕入データを含む財務会計データ、ならびに、予算データを含む取引データを記憶する取引記憶手段、
を備え、
前記制御部において、
前記取引データに基づいて、前記流通総額、会計金額および前記流通数量を分析項目とするKPI分析データを取得するKPI取得ステップ、
を実行させるための流通小売管理プログラム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021058587 | 2021-03-30 | ||
JP2021058587 | 2021-03-30 |
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---|---|
JP2022155447A true JP2022155447A (ja) | 2022-10-13 |
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---|---|---|---|
JP2021167707A Pending JP2022155447A (ja) | 2021-03-30 | 2021-10-12 | 流通小売管理装置、流通小売管理方法、および、流通小売管理プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022155447A (ja) |
-
2021
- 2021-10-12 JP JP2021167707A patent/JP2022155447A/ja active Pending
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