JP2024103348A - 売上処理装置、売上処理方法、及び売上処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本支店会計を採用する場合に、工場から得意先へ商品を直接出荷する際の社内売買の売上処理を簡単かつ担当者に負荷をかけることなく実行すること。【解決手段】本実施の形態に係る売上処理装置は、売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理手段を備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、売上処理装置、売上処理方法、及び売上処理プログラムに関する。
例えば、本支店会計を採用する企業がある。本支店会計を採用した場合、実際の商品の動きと財務上の発生が異なるため、工場から得意先へ商品を直接出荷する場合に、財務上の発生に合わせるうえで、一度工場から支店への仮想的な移動処理を行って社内売買データを作成する必要があるため、担当者の作業負荷が大きかった。従来、社内売買データを作成するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
しかしながら、特許文献1では、本支店会計を採用する場合に、工場から得意先へ商品を直接出荷する際の社内売買の売上処理を簡単かつ担当者に負荷をかけることなく実行することに関して何等記載されていない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、本支店会計を採用する場合に、工場から得意先へ商品を直接出荷する際の社内売買の売上処理を簡単かつ担当者に負荷をかけることなく実行可能な売上処理装置、売上処理方法、及び売上処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、本支店会計及び本社集中制度を採用する企業の売上処理を行う売上処理装置であって、前記制御部は、倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタと、事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタと、にアクセス可能に構成されており、売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして前記倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、前記売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、前記売上処理手段は、前記取得した本支店区分が「支店」かつ「工場」以外の場合は、売上データのみを作成することにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記売上データは、売上番号、事業所識別情報、倉庫識別情報、得意先識別情報、売上日、出荷日、及び通常又は社内売買を示す計上パターン区分を含む売上ヘッダと、売上番号、行番号、商品識別情報、数量、売上単価、売上金額、原価単価、及び原価金額を含む売上明細とで構成されることにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記社内売買データは、社内売買番号、移動元の事業所識別情報、移動元の倉庫識別情報、移動先の事業所識別情報、移動先の倉庫識別情報、及び売上番号を含む社内売買ヘッダと、社内売買番号、行番号、商品識別情報、数量、原価単価、及び原価金額を含む社内売買明細とで構成されることにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、通常売上又は社内売買毎に、借方科目、借方事業所、貸方科目、貸方事業所、及び金額の種類を含む仕訳パターンを登録した仕訳定義テーブルにアクセス可能に構成されており、前記売上データ及び社内売買データに基づいて、前記仕訳定義テーブルを参照して、工場、本社、支店の仕訳データを作成する仕訳処理手段を備えることにしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する売上処理方法であって、前記制御部は、倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタと、事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして前記倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、前記売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理工程を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための売上処理プログラムであって、前記制御部は、倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタと、事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において、売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして前記倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、前記売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理工程を実行するための売上処理プログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、本支店会計を採用する場合に、工場から得意先へ商品を直接出荷する際の社内売買の売上処理を簡単かつ担当者に負荷をかけることなく実行可能になるという効果を奏する。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
例えば、本支店会計及び本社集中制度を採用する企業がある。「本支店会計」とは、企業が本社のほかに支店を設けた場合に用いる会計制度のことで、支店を複数持つ企業の場合、本支店間の取引または支店相互間の取引が生じるが、これらの内部取引を処理する場合に使用される。本支店会計では、支店に独立採算制をとらせ、本社と支店を別会社と見立てて、本社では支店勘定、支店側では本社勘定を使い、それぞれが損益計算を行うことで、各支店の損益を明確にすることができる。本支店会計は、支店が製造から販売まで一貫して対応している場合に有用である。
例えば、本支店会計及び本社集中制度を採用する企業がある。「本支店会計」とは、企業が本社のほかに支店を設けた場合に用いる会計制度のことで、支店を複数持つ企業の場合、本支店間の取引または支店相互間の取引が生じるが、これらの内部取引を処理する場合に使用される。本支店会計では、支店に独立採算制をとらせ、本社と支店を別会社と見立てて、本社では支店勘定、支店側では本社勘定を使い、それぞれが損益計算を行うことで、各支店の損益を明確にすることができる。本支店会計は、支店が製造から販売まで一貫して対応している場合に有用である。
「本社集中計算制度」とは、支店間の取引をすべて本社が帳簿に記録する制度であり、実際には本社を介していない支店相互間の取引であっても、本社を経由したとみなして仕訳をするのが特徴である。支店相互間の取引まですべて把握できるのがメリットであるが、本社の記帳作業が煩雑となる。
本支店会計を採用した場合、実際の商品の動きと財務上の発生が異なるため、工場から得意先へ商品を直接出荷する場合に、財務上の発生に合わせるうえで、一度工場から支店への仮想的な移動処理を行う必要があるため、担当者の作業(入力)負荷が大きかった。
そこで、本実施の形態では、本支店会計を採用する場合に、工場から得意先へ商品を直接出荷する際の社内売買の売上処理を簡単かつ担当者に負荷をかけることなく実行可能なシステムを提案する。
図1は、本支店会計を採用した場合の従来(通常)の売上処理を説明するための図である。同図において、(A)は、商品の流れと売上を説明するための図、(B)は、工場の仕訳の例(社内売買)を示す図、(C)は、本社の仕訳の例(社内売買)を示す図、(D)は、支店の仕訳の例(社内売買)を示す図、(E)は、支店の仕訳の例(通常売上)を示す図である。
工場から支店へ在庫を移動させる際に、部門間での売買を発生させる。この場合、工場から得意先へ商品を直送する場合には、社内売買のために、移動処理、出荷処理、売上処理をする必要があり、仮想的に支店在庫を設け上記移動をかけてから売上処理が必要となり、担当者の入力負荷や手間が発生していた。
図2は、本支店会計を採用した場合の本発明の売上処理を説明するための図である。同図において、(A)は、商品の流れと売上を説明するための図、(B)は、工場の仕訳の例(社内売買)を示す図、(C)は、本社の仕訳の例(社内売買)を示す図、(D)は、支店の仕訳の例(社内売買及び通常売上)を示す図である。
本発明では、工場から得意先へ商品を直送する場合には、売上処理のみで社内売買を計上できるようにした。この場合、支店から得意先へ売上処理を行うが、仮想的に工場と支店間の社内売買の計上を行えるようにした。また、売上を計上する担当者は、実態に沿った売上を入力するだけで、本支店を意識せずに売上を入力することが可能となった。
本発明は、例えば、工場や支店を複数有しており、本支店会計を行っているメーカー全般に広く適用可能である。
[2.構成]
本実施形態に係る売上処理装置100の構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、売上処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る売上処理装置100の構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、売上処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
売上処理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、売上処理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
売上処理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。売上処理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、売上処理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、売上処理装置100とサーバ200とをに通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、「出力」とは、出力装置114で出力すること等をいい、例えば、モニタ114への表示出力やプリンタ114での印刷出力することの他、外部にデータを送信することを含む。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、事業所マスタ106a、倉庫マスタ106b、本支店マスタ106c、単価マスタ106d、仕訳定義マスタ106e、売上データ106f、社内売買データ106g、及び仕訳テーブル106h等を格納する。
図4は、事業所マスタ106aの構成例を示す図である。図5は、倉庫マスタ106bの構成例を示す図である。図6は、本支店マスタ106cの構成例を示す図である。図7は、単価マスタ106dの構成例を示す図である。図8は、仕訳定義マスタ106eの構成例を示す図である。
事業所マスタ106aは、図4に示すように、事業所コード、事業所名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。事業所マスタ106aは、事業所コードと事業所名を変換する場合に制御部102により参照される。事業所コード及び/又は事業所名を、事業所を識別するための事業所識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、事業所コード「T001」、事業所名「本社」となっている。
倉庫マスタ106bは、図5に示すように、倉庫コード、倉庫名、及び当該倉庫が属する事業所の事業所コードを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。倉庫マスタ106bは、倉庫コードと倉庫名を変換する際に制御部102により参照される。
倉庫コード及び/又は倉庫名を、倉庫を識別するための倉庫識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、倉庫コード「K0011」、倉庫名「本社倉庫」、事業所コード「T001」となっている。
倉庫コード及び/又は倉庫名を、倉庫を識別するための倉庫識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、倉庫コード「K0011」、倉庫名「本社倉庫」、事業所コード「T001」となっている。
本支店マスタ106cは、図6に示すように、事業所コード、本支店区分を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。本支店区分は、「0:本社」、「1:支店」、「2:工場」となっている。同図に示す例では、1行目は、事業所コード「T001」、本支店区分「0」となっている。
単価マスタ106dは、図7に示すように、商品コード、本社の原価単価とする標準原価単価、工場の原価単価とする工場原価単価、売上単価を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。商品コード及び/又は商品名を、商品を識別するための商品識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、商品コード「S001」、標準原価単価「180」、工場原価単価「150」、売上単価「220」となっている。なお、記憶部106には、商品コードと商品名を関連づけて登録した不図示の商品マスタが格納されており、商品コードと商品名を変換する際に制御部102により参照される。
仕訳定義マスタ106eは、売上データ又は社内売買データ毎に使用する仕訳パターンを設定したマスタであり、図8に示すように、データ種(売上データ又は社内売買データ)、借方科目、借方事業所、貸方科目、貸方事業所、金額の種類、計上日、条件値を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
同図に示す例では、1行目は、データ種「売上」、借方科目「売掛金」、借方事業所「事業所」、貸方科目「売上」、貸方事業所「事業所」、金額「売上金額」、計上日「売上日」、条件値「全て」となっている。2行目は、データ種「社内売買」、借方科目「本支店」、借方事業所「移動先事業所」、貸方科目「内部売上」、貸方事業所「移動元事業所」、金額「原価金額」、計上日「移動日」、条件値「移動元事業所=本社または工場」となっている。3行目は、データ種「社内売買」、借方科目「内部仕入」、借方事業所「移動先事業所」、貸方科目「本支店」、貸方事業所「移動元事業所」、金額「原価金額」、計上日「移動日」、条件値「移動元事業所=本社または支店」となっている。
売上データ106fは、売上ヘッダと売上明細で構成されている。売上ヘッダは、売上番号、事業所コード、倉庫コード、得意先コード、売上日、出荷日、計上パターン区分(0:通常、1:社内売買)を含んでいてもよい。売上明細は、売上番号、行番号、商品コード、数量、売上単価、売上金額、原価単価、原価金額を含んでいてもよい。
社内売買データ106gは、社内売買ヘッダと社内売買明細で構成されている。社内売買ヘッダは、社内売買番号、移動元事業所コード、移動元倉庫コード、移動先事業所コード、移動先倉庫コード、売上番号(紐づき伝票番号)を含んでいてもよい。社内売買明細は、社内売買番号、行番号、商品コード、数量、原価単価、原価金額を含んでいてもよい。
仕訳テーブル106hには、仕訳データが格納される。仕訳データは、仕訳番号、計上日、元伝票番号(売上番号又は社内売買番号)、金額、借方勘定科目、借方事業所、貸方勘定科目、貸方事業所を含んでいてもよい。
図3に戻り、制御部102は、売上処理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、記憶部106に格納されている、事業所マスタ106a、倉庫マスタ106b、本支店マスタ106c、単価マスタ106d、仕訳定義マスタ106e、売上データ106f、社内売買データ106g、及び仕訳テーブル106h等にアクセス可能に構成されている。なお、事業所マスタ106a、倉庫マスタ106b、本支店マスタ106c、単価マスタ106d、仕訳定義マスタ106e、売上データ106f、社内売買データ106g、及び仕訳テーブル106h等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
制御部102は、機能概念的に、売上処理部102a、仕訳処理部102b、マスタメンテ部102c、及び画面表示制御部102d等を備えている。
売上処理部102aは、例えば、モニタ114に表示される売上入力画面上でのオペレータに入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして倉庫マスタ106bから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、売上入力画面の入力内容に応じて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを生成して、記憶部106に格納する。
売上処理部102aは、前記取得した本支店区分が「支店」かつ「工場」以外の場合は、売上データのみを作成することにしてもよい。
この場合、売上データは、売上番号、事業所識別情報、倉庫識別情報、得意先識別情報、売上日、出荷日、及び通常又は社内売買を示す計上パターン区分を含む売上ヘッダと、売上番号、行番号、商品識別情報、数量、売上単価、売上金額、原価単価、及び原価金額を含む売上明細とで構成されていてもよい。
また、社内売買データは、社内売買番号、移動元の事業所識別情報、移動元の倉庫識別情報、移動先の事業所識別情報、移動先の倉庫識別情報、及び売上番号を含む社内売買ヘッダと、社内売買番号、行番号、商品識別情報、数量、原価単価、及び原価金額を含む社内売買明細とで構成されていてもよい。
仕訳処理部102bは、売上データ及び社内売買データに基づいて、仕訳定義マスタ106eを参照して、工場、本社、支店の仕訳データを作成して仕訳テーブルに登録する。
マスタメンテ部102cは、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面(不図示)上でのオペレータの操作に応じて、事業所マスタ106a、倉庫マスタ106b、本支店マスタ106c、単価マスタ106d、及び仕訳定義マスタ106eに対して、データの入力・追加・変更等の編集を行う。
画面表示制御部102dは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、売上入力画面やマスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。
[3.具体例]
図3~図17を参照して、本実施の形態における売上処理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。図8~図17は、本実施の形態に係る売上処理装置100の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。以下の説明では、図4~図8の事業所マスタ106a、倉庫マスタ106b、本支店マスタ106c、単価マスタ106d、及び仕訳定義マスタ106eのデータ例を使用して説明する。
図3~図17を参照して、本実施の形態における売上処理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。図8~図17は、本実施の形態に係る売上処理装置100の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。以下の説明では、図4~図8の事業所マスタ106a、倉庫マスタ106b、本支店マスタ106c、単価マスタ106d、及び仕訳定義マスタ106eのデータ例を使用して説明する。
図9~図17を参照して、売上処理部102aにより実行される売上処理及び仕訳処理部102bにより実行される仕訳作成処理の具体例を説明する。
売上処理部102aは、売上処理を実行し、例えば、モニタ114に表示される売上入力画面上でのオペレータに入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして倉庫マスタ106bから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、売上入力画面の入力内容に応じて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社及び支店間の社内売買データを生成して、記憶部106に格納する。
仕訳処理部102bは、仕訳作成処理を実行し、売上データ及び社内売買データに基づいて、仕訳定義マスタ106eを参照して、工場、本社、支店の仕訳データを作成して仕訳テーブルに登録し、また、作成した仕訳データに基づいて、工場、本社、支店の発生仕訳を出力する。
(社内売買判定のフロー)
まず、図9を参照して、売上処理の社内売買判定のフローを説明する。図9は、売上入力画面500の表示例を示す図である。
まず、図9を参照して、売上処理の社内売買判定のフローを説明する。図9は、売上入力画面500の表示例を示す図である。
売上入力画面500は、図9に示すように、伝票情報を入力するための伝票情報入力エリア501と、明細情報を入力するための明細情報入力エリア502と、不図示の登録ボタンと、を備えている。
明細情報入力エリア501は、売上計上する事業所の事業所コード、商品を得意先に出荷する倉庫の倉庫コード、得意先コード、売上日、出荷日を入力する欄を備えている。
明細情報入力エリア502は、商品コード、数量、売上単価、売上金額、標準原価単価、原価金額を入力する欄を備えている。売上単価、標準原価単価は、入力される商品コードをキーとして単価マスタ106dから取得されて自動表示(入力)される。売上金額は、売上単価×入力される数量で自動計算されて自動表示(入力)される。原価金額は、標準原価単価×入力される数量で自動計算されて自動表示(入力)される。
オペレータは、売上入力画面で必要なデータを入力し、不図示の登録ボタンを押下することで、売上入力画面の入力内容に応じた売上データ及び社内売買データ(以下の条件を満たす場合)が自動作成され、オペレータは、本社を意識することなく売上を入力するだけで済み、オペレータの負荷を低減できる。
(1)伝票情報の売上計上する事業所コードをキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分を取得する。
(2)伝票情報の商品を出荷する倉庫コードをキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コードを取得し、取得した事業所コードをキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分を取得する。
(3)(1)、(2)で取得した本支店区分の組み合わせを判定して、社内売買データの作成対象か否かを判定する。(1)の売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、(2)の出荷倉庫の事業所の本支店区分が「2:工場」の場合は、社内売買データを作成する。それ以外の場合は、社内売買データを作成しない。すなわち、本支店伝票作成対象の場合に、伝票登録時に工場→本社を経由し、本社→支店への社内売買を行うための伝票(社内売買データ)を作成する。
(2)伝票情報の商品を出荷する倉庫コードをキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コードを取得し、取得した事業所コードをキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分を取得する。
(3)(1)、(2)で取得した本支店区分の組み合わせを判定して、社内売買データの作成対象か否かを判定する。(1)の売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、(2)の出荷倉庫の事業所の本支店区分が「2:工場」の場合は、社内売買データを作成する。それ以外の場合は、社内売買データを作成しない。すなわち、本支店伝票作成対象の場合に、伝票登録時に工場→本社を経由し、本社→支店への社内売買を行うための伝票(社内売買データ)を作成する。
(工場直送売上:工場倉庫から得意先に直送する場合)
図10~図15を参照して、工場直送売上の場合を説明する。図10は、売上入力画面500の表示例を示す図である。図11は、作成される売上データ及び社内売買データの例を示す図である。
図10~図15を参照して、工場直送売上の場合を説明する。図10は、売上入力画面500の表示例を示す図である。図11は、作成される売上データ及び社内売買データの例を示す図である。
図10に示す売上入力画面500の表示例では、伝票情報入力エリア501では、事業所コード「T100:東京支店」、倉庫コード「K2011:宇都宮A倉庫」、売上日「2022/11/28」、出荷日「2022/11/28」、得意先コード「4468:4468マート」が入力されている。
また、明細情報入力エリア502では、商品コード「S001:焼きたてクロワッサン」、数量「30」が入力され、売上単価「220」、売上金額「6600」、標準原価単価「180」、原価金額「5400」が自動表示されている。
(1)売上計上する事業所コード「T100」をキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分「1:支店」を取得する。
(2)商品を出荷する倉庫コード「K2011」をキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コード「T201」を取得し、取得した事業所コード「T201」をキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分「2:工場」を取得する。
(3)(1)の売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、(2)の出荷倉庫の事業所の本支店区分が「2:工場」であるので、社内売買とし、社内売買データを作成する。
(2)商品を出荷する倉庫コード「K2011」をキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コード「T201」を取得し、取得した事業所コード「T201」をキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分「2:工場」を取得する。
(3)(1)の売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、(2)の出荷倉庫の事業所の本支店区分が「2:工場」であるので、社内売買とし、社内売買データを作成する。
図11は、図10の売上入力画面の入力内容の場合に作成される売上データ及び社内売買データの例を示している。
図11(A)は、売上データの売上ヘッダのデータ例を示している。売上ヘッダは、売上番号、事業所コード、倉庫コード、得意先コード、売上日、出荷日、計上パターン区分(0:通常、1:社内売買)の項目を備えている。売上番号は、自動採番される。事業所コードは、売上入力画面から入力する。倉庫コードは、売上入力画面から入力する。計上パターン区分は、本支店マスタ106cを参照して、事業所・倉庫の本支店区分を取得し、事業所=「1:支店」かつ倉庫=「2:工場」の組み合わせの場合に、「1:社内売買」をセットし、それ以外は、「0:通常」をセットする。
同図に示す例では、売上番号「U000002」、事業所コード「T100」、倉庫コード「K2011」、得意先コード「4468」、売上日「2022/11/28」、出荷日「2022/11/28」、計上パターン区分「1:社内売買」となっている。
図11(B)は、売上データの売上明細のデータ例示している。売上明細は、売上番号、行番号、商品コード、数量、売上単価、売上金額、原価単価、原価金額の項目を備えている。原価単価は、商品コードをキーとして、単価マスタ106dから標準原価単価を取得して設定し、原価金額は、原価金額=標準原価単価×数量で算出して設定する。同図に示す例では、1行目は、売上番号「U000002」、行番号「1」、商品コード「S001」、数量「30」、売上単価「220」、売上金額「6600」、原価単価「180」、原価金額「5400」となっている。
図11(C)は、社内売買データの社内売買ヘッダのデータ例を示している。社内売買ヘッダは、社内売買番号、移動元事業所コード、移動元倉庫コード、移動先事業所コード、移動先倉庫コード、売上番号(紐づき伝票番号)の項目を備えている。社内売買番号は、自動採番する。紐づき伝票番号は、売上番号と同じである。社内売上データは、移動元を工場、移動先を本社とした社内売買の第1のレコードと、移動元を本社、移動先を支店とした社内売買の第2のレコードを作成する。
同図に示す例では、1行目(第1のレコード)は、社内売買番号「S00001」、移動元事業所コード「T201」、移動元倉庫コード「K2011」、移動先事業所コード「T001」、移動先倉庫コード「K0011」、売上番号「U000002」となっている。1行目の移動元事業所コードは、移動元の倉庫コードをキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コードを取得して設定する。1行目の移動元倉庫コードは、売上入力画面の倉庫コードを設定する。1行目の移動先事業書コードは、本支店マスタ106cの本支店区分「0:本社」の事業所コードを設定する。1行目の移動先倉庫コードは、倉庫マスタ106bから事業所=本社の倉庫コードを取得して設定する。
2行目(第2のレコード)は、社内売買番号「S00002」、移動元事業所コード「T001」、移動元倉庫コード「K0011」、移動先事業所コード「T100」、移動先倉庫コード「K1011」、売上番号「U000002」となっている。2行目の移動元事業所コードは、1行目の移動先事業所コードを設定する。2行目の移動元倉庫コードは、1行目の移動先倉庫コードを設定する。2行目の移動先事業書コードは、売上入力画面の事業所コードを設定する。2行目の移動先倉庫コードは、2行目の移動先事業所コードをキーとして、倉庫マスタ106bから倉庫コードを取得して設定する。
図11(D)は、社内売買明細のデータ例を示す図である。社内売買明細は、社内売買番号、行番号、商品コード、数量、原価単価、原価金額の項目を備えている。原価単価は、社内売買ヘッダの移動元事業所コードをキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、商品コードをキーとして、取得した本支店区分に応じて、工場原価単価又は標準原価単価を取得して設定し、さらに、原価金額=工場原価単価又は標準原価単価×数量で算出して設定する。具体的には、移動元の本支店区分が「2:工場」の場合は単価マスタ106dから工場原価単価を取得し、原価金額=工場原価単価×数量を算出する。移動元の本支店区分が「2:本社」の場合は単価マスタ106dから標準原価単価を取得し、原価金額=標準原価単価×数量を算出する。
同図に示す例では、1行目(第1のレコード)は、社内売買番号「S000001」、行番号「1」、商品コード「S001」、数量「30」、原価単価「150」、原価金額「4500」となっている。具体的には、社内売買ヘッダの移動元事業所コード「T201」をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分「2:工場」を取得し、商品コード「S001」をキーとして、単価マスタ106dから工場原価単価「150」を取得して、原価単価に設定し、さらに、原価金額=工場原価単価「150」×数量「30」=4500を算出して設定する。
2行目(第2のレコード)は、社内売買番号「S000002」、行番号「1」、商品コード「S001」、数量「30」、原価単価「180」、原価金額「5400」となっている。具体的には、社内売買ヘッダの移動元事業所コード「T001」をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分「0:本社」を取得し、商品コード「S001」をキーとして、単価マスタ106dから標準原価単価「180」を取得して、原価単価に設定し、さらに、原価金額=標準原価単価「180」×数量「30」=5400を算出して設定する。
図12は、商品の実際の移動と、商品の財務上の移動を説明するための図である。商品は、実際には、工場から得意先に移動するが、財務上は、支店から得意先の売上データに加えて、工場→本社、本社→支店の社内売買データを作成する。
仕訳処理部102bは、売上データ及び社内売買データに基づいて、仕訳定義マスタ106eの売上データ用/社内売買データ用の仕訳パターンを参照して、仕訳データを作成して仕訳テーブルに登録する。また、仕訳データに基づいて、工場、本社、支店の発生仕訳を出力する。
図13は、仕訳データの作成を説明するための図である。同図において、(A)は、売上データの売上ヘッダのデータ例、(B)は、売上データの売上明細のデータ例、(C)は、社内売買データの社内売買ヘッダのデータ例、(D)は、社内売買データの社内売買明細のデータ例、(E)は、仕訳定義マスタ106eのデータ例、(F)は、仕訳テーブルのデータ例を示している。(A)~(D)は、図11と同様である。(E)は、図8と同様である。図14は、仕訳テーブルの仕訳データに基づいて出力される、工場、本社、支店の発生仕訳の例を示す図である。図13(F)と図14では、対応関係を示すための番号を付している。
図13において、(E)に示すように、仕訳定義マスタ106eは、データ種(売上データ又は社内売買データ)、借方科目、借方事業所、貸方科目、貸方事業所、金額、計上日、適用する条件値の項目を備えている。1行目は、売上データについての仕訳パターンを示しており、データ種「売上」、借方科目「売掛金」、借方事業所「事業所」、貸方科目「売上」、貸方事業所「事業所」、金額「売上金額」、計上日「売上日」、条件値「全て」となっている。
2行目は、社内売買データの移動元事業所が本社又は工場の場合の仕訳パターンを示しており、データ種「社内売買」、借方科目「本支店」、借方事業所「移動先事業所」、貸方科目「内部売上」、貸方事業所「移動元事業所」、金額「原価金額」、計上日「移動日」、条件値「移動元事業所=本社または工場」となっている。
3行目は、社内売買データの移動元事業所が本社又は支店の場合の仕訳パターンを示しており、データ種「社内売買」、借方科目「内部仕入」、借方事業所「移動先事業所」、貸方科目「本支店(本社又は支店)」、貸方事業所「移動元事業所」、金額「原価金額」、計上日「移動日」、条件値「移動元事業所=本社または支店」となっている。
仕訳データは、仕訳定義マスタ106eのデータ種順に作成する。(F)に示すように、仕訳テーブルの仕訳データは、仕訳番号、計上日、元伝票番号、金額、借方勘定科目、借方事業所、貸方勘定科目、貸方事業所の項目を備えている。1行目は、(A)、(B)の売上データに基づいて、(E)の仕訳定義マスタ106eの1行目の仕訳パターンを参照して作成される。2行目は、(C)、(D)の1行目の社内売買データに基づいて、(E)の仕訳定義マスタ106eの2行目の仕訳パターンを参照して作成される。3行目は、(C)、(D)の2行目の社内売買データに基づいて、(E)の仕訳定義マスタ106eの2行目の仕訳パターンを参照して作成される。4行目は、(C)、(D)の1行目の社内売買データに基づいて、(E)の仕訳定義マスタ106eの3行目の仕訳パターンを参照して作成される。5行目は、(C)、(D)の2行目の社内売買データに基づいて、(E)の仕訳定義マスタ106eの3行目の仕訳パターンを参照して作成される。
(F)の仕訳テーブルの仕訳データに基づいて、図14に示すような、(A)工場、(B)本社、(C)支店の発生仕訳が出力される。
(通常売上:支店倉庫の在庫を売上処理する場合)
図15~図17を参照して、支店倉庫の在庫を売上処理する場合を説明する。図15は、売上入力画面500の表示例を示す図である。図16は、作成される売上データ及び仕訳データの例を示す図である。(A)は、売上データの売上ヘッダのデータ例、(B)は、売上データの売上明細のデータ例、(E)は、仕訳定義マスタ106eのデータ例、(F)は、仕訳テーブルのデータ例を示している。(F)は、図8と同様である。図17は、仕訳テーブルの仕訳データに基づいて出力される、支店の発生仕訳の例を示す図である。図16(F)と図17では、対応関係を示すために番号を付している。
図15~図17を参照して、支店倉庫の在庫を売上処理する場合を説明する。図15は、売上入力画面500の表示例を示す図である。図16は、作成される売上データ及び仕訳データの例を示す図である。(A)は、売上データの売上ヘッダのデータ例、(B)は、売上データの売上明細のデータ例、(E)は、仕訳定義マスタ106eのデータ例、(F)は、仕訳テーブルのデータ例を示している。(F)は、図8と同様である。図17は、仕訳テーブルの仕訳データに基づいて出力される、支店の発生仕訳の例を示す図である。図16(F)と図17では、対応関係を示すために番号を付している。
図15に示す売上入力画面500の表示例では、伝票情報入力エリア501では、事業所コード「T100:東京支店」、倉庫コード「K1011:東京支店倉庫」、売上日「2022/11/28」出荷日「2022/11/28」、得意先コード「4468:4468マート」が入力されている。
また、明細情報入力エリア502では、商品コード「S001:焼きたてクロワッサン」、数量「30」が入力され、売上単価「220」、売上金額「6600」、標準原価単価「180」、原価金額「5400」が自動表示(入力)されている。
(1)売上計上する事業所コード「T100」をキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分「1:支店」を取得する。
(2)商品を出荷する倉庫コード「K1011」をキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コード「T100」を取得し、取得した事業所コード「T100」をキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分「1:支店」を取得する。
(3)(1)の売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、(2)の出荷倉庫の事業所の本支店区分が「1:支店」であり、売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、出荷倉庫の事業所の本支店区分が「2:工場」でないので、通常売上として、売上データのみを作成して社内売買データを作成しない。
(2)商品を出荷する倉庫コード「K1011」をキーとして、倉庫マスタ106bから事業所コード「T100」を取得し、取得した事業所コード「T100」をキーとして、本支店マスタ106cから本支店区分「1:支店」を取得する。
(3)(1)の売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、(2)の出荷倉庫の事業所の本支店区分が「1:支店」であり、売上事業所の本支店区分が「1:支店」、かつ、出荷倉庫の事業所の本支店区分が「2:工場」でないので、通常売上として、売上データのみを作成して社内売買データを作成しない。
図16は、図15の売上入力画面の入力内容の場合に作成される売上データ及び仕訳データのデータ例を示している。
(A)に示すように、売上データの売上ヘッダは、売上番号「U000001」、事業所コード「T100」、倉庫コード「K1011」、得意先コード「4468」、売上日「2022/11/28」、出荷日「2022/11/28」、計上パターン区分「0:通常」となっている。
(B)に示すように、売上データの売上明細は、売上番号「U000001」、行番号「1」、商品コード「S001」、数量「30」、売上単価「220」、売上金額「6600」、原価単価「180」、原価金額「5400」となっている。
計上パターン区分が「0:通常」であるので、(C)、(D)に示すように、社内売買データは作成しない。
(A)、(B)の売上データに基づいて、(E)の仕訳定義マスタ106eの1行目の仕訳パターンを参照して、(F)に示すような仕訳データを作成して、仕訳テーブルに格納する。(F)の仕訳テーブルの仕訳データに基づいて、図17の(C)に示すような支店の発生仕訳が出力される。
以上説明したように、倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタ106bと、事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタ106cと、売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして倉庫マスタ106bから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして本支店マスタ106cから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理部102aと、を備えているので、本支店会計を採用する場合に、工場から得意先へ商品を直接出荷する際の社内売買の売上処理を簡単かつ担当者に負荷をかけることなく実行することが可能となる。
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、売上処理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、売上処理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて売上処理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、売上処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、売上処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、売上処理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 売上処理装置
102 制御部
102a 売上処理部
102b 仕訳処理部
102c マスタメンテ部
102d 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 事業所マスタ
106b 倉庫マスタ
106c 本支店マスタ
106d 単価マスタ
106e 仕訳定義マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
102 制御部
102a 売上処理部
102b 仕訳処理部
102c マスタメンテ部
102d 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 事業所マスタ
106b 倉庫マスタ
106c 本支店マスタ
106d 単価マスタ
106e 仕訳定義マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
Claims (7)
- 制御部を備え、本支店会計を採用する企業の売上処理を行う売上処理装置であって、
前記制御部は、
倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタと、
事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして前記倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、前記売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理手段を備えたことを特徴とする売上処理装置。 - 前記売上処理手段は、前記取得した本支店区分が「支店」かつ「工場」以外の場合は、売上データのみを作成することを特徴とする請求項1に記載の売上処理装置。
- 前記売上データは、売上番号、事業所識別情報、倉庫識別情報、得意先識別情報、売上日、出荷日、及び通常又は社内売買を示す計上パターン区分を含む売上ヘッダと、売上番号、行番号、商品識別情報、数量、売上単価、売上金額、原価単価、及び原価金額を含む売上明細とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の売上処理装置。
- 前記社内売買データは、社内売買番号、移動元の事業所識別情報、移動元の倉庫識別情報、移動先の事業所識別情報、移動先の倉庫識別情報、及び売上番号を含む社内売買ヘッダと、社内売買番号、行番号、商品識別情報、数量、原価単価、及び原価金額を含む社内売買明細とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の売上処理装置。
- 前記制御部は、
通常売上又は社内売買毎に、借方科目、借方事業所、貸方科目、貸方事業所、及び金額の種類を含む仕訳パターンを登録した仕訳定義テーブルにアクセス可能に構成されており、
前記売上データ及び社内売買データに基づいて、前記仕訳定義テーブルを参照して、工場、本社、支店の仕訳データを作成する仕訳処理手段を備えたことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の売上処理装置。 - 制御部を備えた情報処理装置が実行する売上処理方法であって、
前記制御部は、
倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタと、
事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして前記倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、前記売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理工程を含むことを特徴とする売上処理方法。 - 制御部を備えた情報処理装置に実行させるための売上処理プログラムであって、
前記制御部は、
倉庫を識別するための倉庫識別情報と、当該倉庫の事業所を識別するための事業所識別情報を関連付けて登録した倉庫マスタと、
事業所識別情報と、本社、支店、又は工場を示す本支店区分を関連付けて登録した本支店マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
売上入力画面上でのオペレータの入力操作に応じて、入力される、売上計上する事業所の事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「支店」で、かつ、入力される、得意先に出荷する倉庫の倉庫識別情報をキーとして前記倉庫マスタから事業所識別情報を取得し、取得した事業所識別情報をキーとして前記本支店マスタから本支店区分を取得し、取得した本支店区分が「工場」の場合には、前記売上入力画面の入力内容に基づいて、支店についての売上データと共に、工場と本社間及び本社と支店間の社内売買データを自動生成する売上処理工程を実行するための売上処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023007627A JP2024103348A (ja) | 2023-01-20 | 2023-01-20 | 売上処理装置、売上処理方法、及び売上処理プログラム |
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