JP7257573B2 - プロジェクト管理装置、プロジェクト明細出力方法およびプロジェクト明細出力プログラム - Google Patents

プロジェクト管理装置、プロジェクト明細出力方法およびプロジェクト明細出力プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プロジェクト管理装置、プロジェクト明細出力方法およびプロジェクト明細出力プログラムに関する。
特許文献1には、建設業等の工事に係る業務の管理装置に関し、詳しくは、予算管理処理、日報管理処理、原価管理処理、財務管理処理等を統合的に行う工事業務管理装置などが開示されている。
特開2003-186950号公報
ここで、大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を取り扱い、その整備、修理または保守のサービスを提供し、下記1.および2.の業務運用を採用している企業においては、案件(プロジェクト)の得意先への請求金額(売価)を値決めするまでに、下記「先に登録した明細と同じものを再度登録する」業務が発生していたため、業務効率の点で改善の余地があった(課題)。
1.案件(プロジェクト)単位に粗利を管理し、プロジェクト遂行において発生した下記の各費用の原価を基に得意先への請求金額(売価)を値決めする運用を行っている。
・定価が決まっている費用(例えば移動に係る高速代または交通費など)
・作業を依頼した協力会社からの請求書に基づいて請求する費用
・部材の仕入をした際に請求する費用
2.上記の各費用の原価についての明細を仕入登録(入力)画面および経費登録(入力)画面で別々に登録し、その後、売上登録(入力)画面で、先に登録した明細と同じものを再度登録する、という業務の流れを経て、得意先への請求金額(売価)を値決し、得意先への請求を行っている。
なお、特許文献1には、上記課題および上記課題を解決するための技術的手段について記載も示唆もされていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を取り扱い、その整備、修理または保守のサービスを提供する前記企業において行われている、得意先への請求金額(売価)を値決めするまでの業務について、その効率の改善を図ることができるプロジェクト管理装置、プロジェクト明細出力方法およびプロジェクト明細出力プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクト管理装置は、制御部と記憶部と表示部とを備えるプロジェクト管理装置であって、前記記憶部には、機械の整備、修理または保守に関するプロジェクトを識別するためのプロジェクト識別データ、前記プロジェクトの得意先を識別するための得意先識別データおよび前記プロジェクトの受注金額を含むレコードを含むプロジェクトデータテーブルと、前記プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するための仕入データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、数量、原価単価、前記数量と前記原価単価とを掛けた原価金額および仕入であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するための経費データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、原価金額および経費であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するための労務費データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記得意先識別データおよび掛率を含むレコードを含む掛率マスタテーブルと、が記憶されており、前記表示部には、前記プロジェクトデータテーブルに含まれるオペレータにより指定された前記レコードである指定レコードが表示されている受注入力画面が表示されており、前記制御部は、前記受注入力画面からの指示を受けると、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記仕入データテーブルに含まれる前記レコードである仕入レコードと、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記経費データテーブルに含まれる前記レコードである経費レコードと、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記労務費データテーブルに含まれる前記レコードである労務費レコードと、を取得するレコード取得手段と、前記指定レコードに含まれる前記得意先識別データと紐付く前記掛率マスタテーブルに含まれる前記レコードに含まれる前記掛率を取得する掛率取得手段と、前記レコード取得手段で取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価単価と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、前記レコード取得手段で取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価金額と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価金額、または、前記処理で算出した前記売価単価と前記レコード取得手段で取得した前記仕入レコードに含まれる前記数量とを掛けた売価金額を算出する処理を実行する仕入売価算出手段と、前記レコード取得手段で取得した前記労務費レコードに含まれる前記原価金額と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出する労務費売価算出手段と、前記レコード取得手段で取得した前記仕入レコードに含まれるデータと前記仕入売価算出手段で算出した前記売価単価および前記売価金額とを含む仕入管理レコードと、前記レコード取得手段で取得した前記経費レコードに含まれるデータを含む経費管理レコードと、前記レコード取得手段で取得した前記労務費レコードに含まれるデータと前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額とを含む労務費管理レコードと、を含むプロジェクト明細データテーブルを作成する作成手段と、前記作成手段で作成した前記プロジェクト明細データテーブルを前記受注入力画面に表示させる表示実行手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、前記プロジェクト管理装置において、前記制御部は、前記仕入売価算出手段で算出した前記売価金額から前記レコード取得手段で取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価金額を引いた粗利金額を算出する仕入粗利算出手段と、前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額から前記レコード取得手段で取得した前記労務費レコードに含まれる前記原価金額を引いた粗利金額を算出する労務費粗利算出手段と、をさらに備え、前記仕入管理レコードは、前記仕入粗利算出手段で算出した前記粗利金額をさらに含み、前記労務費管理レコードは、前記労務費粗利算出手段で算出した前記粗利金額をさらに含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、前記プロジェクト管理装置において、前記労務費売価算出手段は、前記レコード取得手段で取得した前記労務費レコードに含まれる前記原価金額および前記時間を前記費目単位で集計し、集計した原価金額と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出し、前記労務費粗利算出手段は、前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額から前記労務費売価算出手段において集計した前記原価金額を引いた粗利金額を算出し、前記労務費管理レコードは、前記レコード取得手段で取得した前記労務費レコードに含まれる前記プロジェクト識別データ、前記費目および前記区分と、前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額と、前記労務費売価算出手段において集計した前記原価金額および前記時間と、前記労務費粗利算出手段で算出した前記粗利金額と、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、前記プロジェクト管理装置において、前記労務費データテーブルに含まれる前記レコードに含まれる前記原価金額は、業務の担当者の職位に応じて決められたものであること、を特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、前記プロジェクト管理装置において、前記機械は、建設機械または医療機器であること、を特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト明細出力方法は、制御部と記憶部と表示部とを備える情報処理装置で実行されるプロジェクト明細出力方法であって、前記記憶部には、機械の整備、修理または保守に関するプロジェクトを識別するためのプロジェクト識別データ、前記プロジェクトの得意先を識別するための得意先識別データおよび前記プロジェクトの受注金額を含むレコードを含むプロジェクトデータテーブルと、前記プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するための仕入データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、数量、原価単価、前記数量と前記原価単価とを掛けた原価金額および仕入であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するための経費データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、原価金額および経費であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するための労務費データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記得意先識別データおよび掛率を含むレコードを含む掛率マスタテーブルと、が記憶されており、前記表示部には、前記プロジェクトデータテーブルに含まれるオペレータにより指定された前記レコードである指定レコードが表示されている受注入力画面が表示されており、前記制御部で実行される、前記受注入力画面からの指示を受けると、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記仕入データテーブルに含まれる前記レコードである仕入レコードと、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記経費データテーブルに含まれる前記レコードである経費レコードと、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記労務費データテーブルに含まれる前記レコードである労務費レコードと、を取得するレコード取得ステップと、前記指定レコードに含まれる前記得意先識別データと紐付く前記掛率マスタテーブルに含まれる前記レコードに含まれる前記掛率を取得する掛率取得ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価単価と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額、または、前記処理で算出した前記売価単価と前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれる前記数量とを掛けた売価金額を算出する処理を実行する仕入売価算出ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記労務費レコードに含まれる前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出する労務費売価算出ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれるデータと前記仕入売価算出ステップで算出した前記売価単価および前記売価金額とを含む仕入管理レコードと、前記レコード取得ステップで取得した前記経費レコードに含まれるデータを含む経費管理レコードと、前記レコード取得ステップで取得した前記労務費レコードに含まれるデータと前記労務費売価算出ステップで算出した前記売価金額とを含む労務費管理レコードと、を含むプロジェクト明細データテーブルを作成する作成ステップと、前記作成ステップで作成した前記プロジェクト明細データテーブルを前記受注入力画面に表示させる表示実行ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト明細出力プログラムは、制御部と記憶部と表示部とを備える情報処理装置に実行させるためのプロジェクト明細出力プログラムであって、前記記憶部には、機械の整備、修理または保守に関するプロジェクトを識別するためのプロジェクト識別データ、前記プロジェクトの得意先を識別するための得意先識別データおよび前記プロジェクトの受注金額を含むレコードを含むプロジェクトデータテーブルと、前記プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するための仕入データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、数量、原価単価、前記数量と前記原価単価とを掛けた原価金額および仕入であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するための経費データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、原価金額および経費であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するための労務費データテーブルであって、前記プロジェクト識別データ、費目、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分を含むレコードを含むものと、前記得意先識別データおよび掛率を含むレコードを含む掛率マスタテーブルと、が記憶されており、前記表示部には、前記プロジェクトデータテーブルに含まれるオペレータにより指定された前記レコードである指定レコードが表示されている受注入力画面が表示されており、前記制御部に実行させるための、前記受注入力画面からの指示を受けると、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記仕入データテーブルに含まれる前記レコードである仕入レコードと、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記経費データテーブルに含まれる前記レコードである経費レコードと、前記指定レコードに含まれる前記プロジェクト識別データと紐付く前記労務費データテーブルに含まれる前記レコードである労務費レコードと、を取得するレコード取得ステップと、前記指定レコードに含まれる前記得意先識別データと紐付く前記掛率マスタテーブルに含まれる前記レコードに含まれる前記掛率を取得する掛率取得ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価単価と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれる前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額、または、前記処理で算出した前記売価単価と前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれる前記数量とを掛けた売価金額を算出する処理を実行する仕入売価算出ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記労務費レコードに含まれる前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出する労務費売価算出ステップと、前記レコード取得ステップで取得した前記仕入レコードに含まれるデータと前記仕入売価算出ステップで算出した前記売価単価および前記売価金額とを含む仕入管理レコードと、前記レコード取得ステップで取得した前記経費レコードに含まれるデータを含む経費管理レコードと、前記レコード取得ステップで取得した前記労務費レコードに含まれるデータと前記労務費売価算出ステップで算出した前記売価金額とを含む労務費管理レコードと、を含むプロジェクト明細データテーブルを作成する作成ステップと、前記作成ステップで作成した前記プロジェクト明細データテーブルを前記受注入力画面に表示させる表示実行ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明は、大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を取り扱い、その整備、修理または保守のサービスを提供する前記企業において行われている、得意先への請求金額(売価)を値決めするまでの業務について、その効率の改善を図ることができる、という効果を奏する。
図1は、プロジェクト管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、受注入力部102aの構成の一例を示すブロック図である。 図3は、PJ(プロジェクト)データ、仕入伝票データ、経費伝票データ、作業日報データおよび得意先掛率マスタ等についてのテーブル構造および格納データの一例を示す図である。 図4は、PJデータ、PJ明細データおよび売上明細データについてのテーブル構造および格納データの一例を示す図である。 図5は、処理フローおよびデータモデルの一例を示す図である。 図6は、処理フローおよびデータモデルの一例を示す図である。
以下に、本発明に係るプロジェクト管理装置、プロジェクト明細出力方法およびプロジェクト明細出力プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を取り扱い、その整備、修理または保守のサービスを提供し、下記1.および2.の業務運用を採用している企業においては、案件(プロジェクト)の得意先への請求金額(売価)を値決めするまでに、下記「先に登録した明細と同じものを再度登録する」業務が発生していたため、業務効率の点で改善の余地があった(課題)。
1.案件(プロジェクト)単位に粗利を管理し、プロジェクト遂行において発生した下記の各費用の原価を基に得意先への請求金額(売価)を値決めする運用を行っている。
・定価が決まっている費用(例えば移動に係る高速代または交通費など)
・作業を依頼した協力会社からの請求書に基づいて請求する費用
・部材の仕入をした際に請求する費用
2.上記の各費用の原価についての明細を仕入登録(入力)画面および経費登録(入力)画面で別々に登録し、その後、売上登録(入力)画面で、先に登録した明細と同じものを再度登録する、という業務の流れを経て、得意先への請求金額(売価)を値決し、得意先への請求を行っている。
そこで、本実施形態では、上記課題を解決すべく、経費や外注費、労務費、材料費などをプロジェクトと紐付けて管理し、プロジェクトに紐付く経費や外注費、労務費、材料費を明細で呼び出す機能(具体的には、プロジェクトに紐付く経費や外注費、労務費、材料費の明細(得意先への売価を含む受注明細)を作成し表示させる機能)を実装した。これにより、大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を取り扱い、その整備、修理または保守のサービスを提供する前記企業において行われている、得意先への請求金額(売価)を値決めするまでの業務について、その効率の改善を図ることができる。
[2.構成]
本実施形態に係るプロジェクト管理装置100の構成の一例について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、プロジェクト管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。プロジェクト管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、プロジェクト管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
プロジェクト管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。プロジェクト管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、プロジェクト管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、プロジェクト管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106には、本発明のプロジェクトデータテーブルを含むPJデータ106aと、本発明の仕入データテーブルを含む仕入伝票データ106bと、本発明の経費データテーブルを含む経費伝票データ106cと、本発明の労務費データテーブルを含む作業日報データ106dと、本発明の掛率マスタテーブルに相当する得意先掛率マスタ106eと、本発明のプロジェクト明細データテーブルを含むPJ明細データ(受注明細データ)106fと、売上明細データ106gと、などが格納されている。
図3は、PJデータ106a、仕入伝票データ106b、経費伝票データ106c、作業日報データ106dおよび得意先掛率マスタ106eなどの一例を示す図である。
PJデータ106aは、機械の整備、修理または保守に関するプロジェクト(PJ)を識別するためのプロジェクトナンバー(PJNO)、プロジェクトの受注日、プロジェクトの得意先、プロジェクトの期間およびプロジェクトの受注金額などを含むレコードを含むテーブルである。なお、PJデータ106aは、受注入力画面を介したオペレータからの指示の下、受注入力部102aによって登録されたものでもよい。
仕入伝票データ106bは、プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するためのテーブルであり、PJNO、プロジェクトの仕入日、プロジェクトの得意先、費目(例えば外注費など)、数量、原価単価、原価金額および仕入であることを認識するための区分(例えば「仕入」と称した区分など)などを含むレコードを含むテーブルである。なお、費目および区分は、図3に示す各マスタ(費目マスタおよび区分マスタ)から取得したものでもよい。また、仕入伝票データ106bは、仕入入力画面を介したオペレータからの指示の下、仕入入力部102bによって登録されたものでもよい。
経費伝票データ106cは、プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するためのテーブルであり、PJNO、発生日、担当者、費目(例えば高速代またはレンタカーなど)、原価金額および経費であることを認識するための区分(例えば「経費」と称した区分など)などを含むレコードを含むテーブルである。なお、費目および区分については、例えば図3に示すマスタ(費目マスタおよび区分マスタ)から取得したものでもよい。また、経費伝票データ106cは、経費入力画面を介したオペレータからの指示の下、経費入力部102cによって登録されたものでもよい。
作業日報データ106dは、プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するためのテーブルであり、PJNO、発生日、担当者、費目(例えば修理費または作業費など)、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分(例えば「労務費」と称した区分など)などを含むレコードを含むテーブルである。なお、費目および区分については、例えば図3に示すマスタから取得したものでもよい。また、原価金額は、業務の担当者の職位に応じて決められたものでもよい。また、作業日報データ106dは、作業日報入力画面を介したオペレータからの指示の下、作業日報入力部102dによって登録されたものでもよい。
得意先掛率マスタ106eは、得意先および売価の算出の際に用いる掛率などを含むレコードを含むテーブルである。
図4は、PJ明細データ106fおよび売上明細データ106gなどの一例を示す図である。
PJ明細データ106fは、PJNO、区分、費目、数量、売価単価、売価金額、原価単価、原価金額および粗利金額などを含むレコードを含むテーブルである。
売上明細データ106gは、PJNO、区分、費目、数量、売価単価、売価金額、原価単価、原価金額、粗利金額および請求に回すか否かを管理するためのフラグ(例えば、請求に回すことを意味する1または請求に回さないことを意味する0、など)などを含むレコードを含むテーブルである。
図1に戻り、制御部102は、プロジェクト管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、受注入力部102aと、仕入入力部102bと、経費入力部102cと、作業日報入力部102dと、売上入力部102eと、を備えている。
受注入力部102aは、モニタ114に表示されている受注入力画面からの指示(オペレータからの指示)に基づき、PJデータ106aなどの登録、修正および削除などを行う。
また、受注入力部102aは、モニタ114に表示されている受注入力画面からの指示(オペレータからの指示)に基づき、PJ明細データ106fの作成および作成したPJ明細データ106fの受注入力画面への表示を行う。ここで、PJ明細データ106fの作成および表示を行う処理を担当する各処理部の構成について、図2を参照して説明する。
図2は、受注入力部102aの構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、受注入力部102aは、本発明のレコード取得手段に相当するレコード取得部102a1と、本発明の掛率取得手段に相当する掛率取得部102a2と、本発明の仕入売価算出手段に相当する仕入売価算出部102a3と、本発明の仕入粗利算出手段に相当する仕入粗利算出部102a4と、本発明の労務費売価算出手段に相当する労務費売価算出部102a5と、本発明の労務費粗利算出手段に相当する労務費粗利算出部102a6と、本発明の作成手段に相当する作成部102a7と、本発明の表示実行手段に相当する表示実行部102a8と、を備えている。
レコード取得部102a1は、モニタ114に表示されている受注入力画面からの指示を受けると(具体的には、受注入力画面に設けられている原価読込ボタンが押下されると)、PJデータ106aに含まれるオペレータにより指定されたレコードである指定レコードに含まれるPJNOと紐付く仕入伝票データ106bに含まれるレコードである仕入レコードと、当該指定レコードに含まれるPJNOと紐付く経費伝票データ106cに含まれるレコードである経費レコードと、当該指定レコードに含まれるPJNOと紐付く作業日報データ106dに含まれるレコードである作業日報レコードと、を取得する。
掛率取得部102a2は、指定レコードに含まれる得意先と紐付く得意先掛率マスタ106eに含まれるレコードに含まれる掛率を取得する。
仕入売価算出部102a3は、(A)レコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれる原価単価と掛率取得部102a2で取得した掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、(B)レコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれる原価金額と掛率取得部102a2で取得した掛率とを掛けた売価金額、または、処理(A)で算出した売価単価とレコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれる数量とを掛けた売価金額を算出する処理、を実行する。
なお、仕入売価算出部102a3は、(A´)レコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれる原価単価を費目単位で集計し、集計した費目単位の原価単価と掛率取得部102a2で取得した掛率とを掛けた費目単位の売価単価を算出する処理と、(B´)レコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれる原価金額および数量を費目単位で集計し、集計した費目単位の原価金額と掛率取得部102a2で取得した掛率とを掛けた費目単位の売価金額、または、処理(A´)で算出した費目単位の売価単価と集計した費目単位の数量とを掛けた費目単位の売価金額を算出する処理、を実行してもよい。
仕入粗利算出部102a4は、仕入売価算出部102a3で算出した売価金額からレコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれる原価金額を引いた粗利金額を算出する。
なお、仕入粗利算出部102a4は、仕入売価算出部102a3で算出した費目単位の売価金額から仕入売価算出部102a3において集計した費目単位の原価金額を引いた費目単位の粗利金額を算出してもよい。
労務費売価算出部102a5は、レコード取得部102a1で取得した労務費レコードに含まれる原価金額と掛率取得部102a2で取得した掛率とを掛けた売価金額を算出する。
なお、労務費売価算出部102a5は、レコード取得部102a1で取得した労務費レコードに含まれる原価金額および時間を費目単位で集計し、集計した費目単位の原価金額と掛率取得部102a2で取得した掛率とを掛けた費目単位の売価金額を算出してもよい。
労務費粗利算出部102a6は、労務費売価算出部102a5で算出した売価金額からレコード取得部102a1で取得した労務費レコードに含まれる原価金額を引いた粗利金額を算出する。
なお、労務費粗利算出部102a6は、労務費売価算出部102a5で算出した費目単位の売価金額から労務費売価算出部102a5において集計した費目単位の原価金額を引いた費目単位の粗利金額を算出してもよい。
作成部102a7は、レコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれるデータと仕入売価算出部102a3で算出した売価単価および売価金額とを含む仕入管理レコードと、レコード取得部102a1で取得した経費レコードに含まれるデータを含む経費管理レコードと、レコード取得部102a1で取得した労務費レコードに含まれるデータと労務費売価算出部102a5で算出した売価金額とを含む労務費管理レコードと、を含むPJ明細データ106fを作成する。
なお、仕入管理レコードは、仕入粗利算出部102a4で算出した粗利金額をさらに含んでもよい。また、経費管理レコードは、粗利金額としての0をさらに含んでもよい。また、労務費管理レコードは、労務費粗利算出部102a6で算出した粗利金額をさらに含んでもよい。
また、仕入管理レコードは、レコード取得部102a1で取得した仕入レコードに含まれるPJNO、区分および費目と、仕入売価算出部102a3で算出した費目単位の売価単価および費目単位の売価金額と、仕入売価算出部102a3において集計した費目単位の数量、費目単位の原価単価および費目単位の原価金額と、仕入粗利算出部102a4で算出した費目単位の粗利金額と、を含んでもよい。
また、経費管理レコードは、レコード取得部102a1で取得した経費レコードに含まれるPJNO、区分および費目と、当該経費レコードに含まれる原価金額を費目単位で集計した費目単位の原価金額と、数量としての1と、当該費目単位の原価金額と等しい費目単位の売価単価、費目単位の売価金額および費目単位の原価単価と、粗利金額としての0と、を含んでもよい。
また、労務費管理レコードは、レコード取得部102a1で取得した労務費レコードに含まれるPJNO、区分および費目と、労務費売価算出部102a5で算出した費目単位の売価金額と、当該費目単位の売価金額と等しい費目単位の売価単価と、労務費売価算出部102a5において集計した費目単位の原価金額および時間(数量としての時間)と、当該費目単位の原価金額と等しい費目単位の原価単価と、労務費粗利算出部102a6で算出した費目単位の粗利金額と、を含んでもよい。
表示実行部102a8は、作成部102a7で作成したPJ明細データ106fを、モニタ114に表示されている受注入力画面(指定レコードが表示されているもの)に表示させる。
図1に戻り、仕入入力部102bは、モニタ114に表示されている仕入入力画面からの指示(オペレータからの指示)に基づき、仕入伝票データ106bなどの登録、修正および削除などを行う。
経費入力部102cは、モニタ114に表示されている経費入力画面からの指示(オペレータからの指示)に基づき、経費伝票データ106cなどの登録、修正および削除などを行う。
作業日報入力部102dは、モニタ114に表示されている作業日報入力画面からの指示(オペレータからの指示)に基づき、作業日報データ106dなどの登録、修正および削除などを行う。
売上入力部102eは、モニタ114に表示されている売上入力画面からの指示(オペレータからの指示)に基づき、売上明細データ106gなどの登録、修正および削除などを行う。
また、売上入力部102eは、PJ明細データ106fを用いて売上明細データ106gを作成する。また、売上入力部102eは、作成した売上明細データ106gが売上入力画面に表示されている状態において、当該売上入力画面上で、請求に回す明細行に対しチェックマークが付されているときは、請求に回すことを意味するフラグ(例えば1など)を売上明細データ106gに格納する。また、売上入力部102eは、作成した売上明細データ106gが売上入力画面に表示されている状態において、当該売上入力画面上で、チェックマークが付されていないときは、請求に回さないことを意味するフラグ(例えば0など)を売上明細データ106gに格納し、且つ、売上明細データ106gに設定されている現在の売価単価および売価金額をそれぞれ0に更新し、且つ、売上明細データ106gに設定されている現在の粗利金額を、更新後の売上金額から現在の原価金額を引いたマイナスの金額に更新する。
[3.処理]
ここでは、プロジェクト管理装置100で実行されるPJ明細作成・表示処理および売上明細作成処理の一例について、図3および図4を参照して説明する。
図3は、PJデータ、仕入伝票データ、経費伝票データ、作業日報データおよび得意先掛率マスタ等についてのテーブル構造および格納データの一例を示す図である。図4は、PJデータ、PJ明細データおよび売上明細データについてのテーブル構造および格納データの一例を示す図である。
なお、本説明は、PJデータの登録に関する受注入力、仕入伝票データの登録に関する仕入入力、経費伝票データの登録に関する経費入力および作業日報データの登録に関する作業日報入力が順に実行されて、図3に示す各データが登録されていることを前提とする。また、本説明では、図4に示すように、オペレータが受注入力画面において原価読込対象とするプロジェクトのPJNO「PJ10001」を指定し、当該指定を受けた受注入力部102aがPJデータ106aからPJNO「PJ10001」に関するレコードを呼び出して受注入力画面に表示させた状態であることを前提とする。
図4に示すように、オペレータが受注入力画面に設けられている原価読込ボタンを押下すると、受注入力部102a内の各処理部は以下の処理を実行する。
まず、レコード取得部102a1は、仕入伝票データ106b、経費伝票データ106bおよび作業日報データ106cのそれぞれから、受注入力画面に表示されているレコードに含まれるPJNO「PJ10001」と紐付くレコード(仕入レコード、経費レコードおよび作業日報レコード)を取得する(ステップS1)。
つぎに、掛率取得部102a2は、得意先掛率マスタ106eから、受注入力画面に表示されているレコードに含まれる得意先「○×株式会社」と紐付く掛率「1.2」を取得する(ステップS2)。
つぎに、仕入売価算出部102a3は、ステップS1で取得した仕入レコードに含まれる原価単価を費目単位で集計し、集計した費目単位の原価単価(外注費の原価単価「5,000」)とステップS2で取得した掛率「1.2」とを掛けた費目単位の売価単価(外注費の売価単価「6,000」)を算出する処理と、ステップS1で取得した仕入レコードに含まれる原価金額および数量を費目単位で集計し、集計した費目単位の原価金額(外注費の原価金額「50,000」)とステップS2で取得した掛率「1.2」とを掛けた費目単位の売価金額(外注費の売価金額「60,000」)、または、前記処理で算出した費目単位の売価単価(外注費の売価単価「6,000」)と集計した費目単位の数量(外注費の数量「10」)とを掛けた費目単位の売価金額(外注費の売価単価「60,000」)を算出する処理、を実行する(ステップS3)。
つぎに、仕入粗利算出部102a4は、ステップS3で算出した費目単位の売価金額(外注費の売価金額「60,000」)からステップS3において集計した費目単位の原価金額(外注費の原価金額「50,000」)を引いた費目単位の粗利金額(外注費の粗利金額「10,000」)を算出する(ステップS4)。
つぎに、労務費売価算出部102a5は、ステップS1で取得した労務費レコードに含まれる原価金額および時間を費目単位で集計し、集計した費目単位の原価金額(修理費の原価金額「5,000」および作業費の原価金額「5,000」)とステップS2で取得した掛率「1.2」とを掛けた費目単位の売価金額(修理費の売価金額「6,000」および作業費の売価金額「6,000」)を算出する(ステップS5)。
つぎに、労務費粗利算出部102a6は、ステップS5で算出した費目単位の売価金額(修理費の売価金額「6,000」および作業費の売価金額「6,000」)からステップS5において集計した費目単位の原価金額(修理費の原価金額「5,000」および作業費の原価金額「5,000」)を引いた費目単位の粗利金額(修理費の粗利金額「1,000」および作業費の粗利金額「1,000」)を算出する(ステップS6)。
つぎに、作成部102a7は、以下のレコードを含むPJ明細データ106fを作成する(ステップS7)。
・ステップS1で取得した仕入レコードに含まれるPJNO「PJ10001」、区分「仕入」および費目「外注費」と、ステップS3で算出した費目単位の売価単価(外注費の売価単価「6,000」)および費目単位の売価金額(外注費の売価金額「60,000」)と、ステップS3において集計した費目単位の数量(外注費の数量「10」)、費目単位の原価単価(外注費の原価単価「5,000」)および費目単位の原価金額(外注費の原価金額「50,000」)と、ステップS4で算出した費目単位の粗利金額(外注費の粗利金額「10,000」)と、を含む仕入管理レコード
・ステップS1で取得した経費レコードに含まれるPJNO「PJ10001」、区分「経費」および費目「高速代」と、当該経費レコードに含まれる原価金額を費目単位で集計した費目単位の原価金額(高速代の原価金額「1,200」)と、数量「1」と、当該費目単位の原価金額と等しい費目単位の売価単価(高速代の売価単価「1,200」)、費目単位の売価金額(高速代の売価金額「1,200」)および費目単位の原価単価(高速代の原価単価「1,200」)と、粗利金額「0」と、を含む経費管理レコード
・ステップS1で取得した経費レコードに含まれるPJNO「PJ10001」、区分「経費」および費目「レンタカー」と、当該経費レコードに含まれる原価金額を費目単位で集計した費目単位の原価金額(レンタカー代の原価金額「8,000」)と、数量「1」と、当該費目単位の原価金額と等しい費目単位の売価単価(レンタカー代の売価単価「8,000」)、費目単位の売価金額(レンタカー代の売価金額「8,000」)および費目単位の原価単価(レンタカー代の原価単価「8,000」)と、粗利金額「0」と、を含む経費管理レコード
・ステップS1で取得した労務費レコードに含まれるPJNO「PJ10001」、区分「労務費」および費目「修理費」と、ステップS5で算出した費目単位の売価金額(修理費の売価金額「6,000」)と、当該費目単位の売価金額と等しい費目単位の売価単価(修理費の売価単価「6,000」)と、ステップS5において集計した費目単位の原価金額(修理費の原価金額「5,000」)および数量(数量としての修理費の時間「1日」)と、当該費目単位の原価金額と等しい費目単位の原価単価(修理費の原価単価「5,000」)と、ステップS6で算出した費目単位の粗利金額(修理費の粗利金額「1,000」)と、を含む労務費管理レコード
・ステップS1で取得した労務費レコードに含まれるPJNO「PJ10001」、区分「労務費」および費目「作業費」と、ステップS5で算出した費目単位の売価金額(作業費の売価金額「6,000」)と、当該費目単位の売価金額と等しい費目単位の売価単価(作業費の売価単価「6,000」)と、ステップS5において集計した費目単位の原価金額(作業費の原価金額「5,000」)および数量(数量としての作業費の時間「1日」)と、当該費目単位の原価金額と等しい費目単位の原価単価(作業費の原価単価「5,000」)と、ステップS6で算出した費目単位の粗利金額(作業費の粗利金額「1,000」)と、を含む労務費管理レコード
つぎに、表示実行部102a8は、図4に示すように、ステップS7で作成したPJ明細データ106fを受注入力画面に表示させる(ステップS8)。
以上のステップS1からステップS8までが、PJ明細作成・表示処理についての説明である。これにより、大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を取り扱い、その整備、修理または保守のサービスを提供する前記企業において行われている、得意先への請求金額(売価)を値決めするまでの業務について、その効率の改善を図ることができる。また、オペレータは、請求に進む前の段階で、粗利金額を把握することができる。また、オペレータは、売価や原価について、費目単位での集計値を把握することができる。なお、処理の実行順序については、上述したものに限らず、PJ明細データ106fが作成できれば任意でよい。
つぎに、オペレータが、売上入力画面において売上入力対象とするプロジェクトのPJNO「PJ10001」を指定し、当該売上入力画面に設けられている所定のボタンを押下すると、売上入力部102eは、PJ明細データ106fから、当該指定されたPJNO「PJ10001」と紐付くレコードを取得し、そして、売上入力部102eは、取得したレコードと、明細を請求に回すか否かを指定させるためのチェックボックスであってチェックがオンになった状態(初期状態)のものを表示させる(ステップS9:図4参照)。
つぎに、オペレータが、売上入力画面において、請求に回さない明細に対応するチェックボックスのチェックをオフに変更すると(図4参照)、売上入力部102eは、対応するレコードに含まれる売価単価および売価金額をそれぞれ「0」に更新し、且つ、当該対応するレコードに含まれる粗利金額を、更新後の売価金額「0」から現在の原価金額「5,000」を引いたマイナスの金額「-5,000」に更新する(ステップS10:図4参照)。
つぎに、オペレータが売上入力画面に設けられている登録ボタンを押下すると、売上入力部102eは、売上入力画面に表示されているステップS10の処理後のPJ明細データ106fを基に売上明細データ106gを作成する(ステップS11)。
以上のステップS9からステップS11までが、売上明細作成処理についての説明である。これにより、売上入力時にチェックを行うことで請求漏れを防ぐことができる。具体的には、売上入力において、1.売上時に原価読込を行ったのかをチェックし、行っていない場合は売上処理が行えないようにしたり、2.実際に請求を行うかを判断するために、売上時に請求を行うか行わないかを選択することができるようにしたりすることで、請求漏れを防ぐことができる。
[4.他の構成および処理]
ここでは、処理フローおよびデータモデルについての他の例を、図5および図6を参照して簡単に説明する。
図5および図6は、処理フローおよびデータモデルの一例を示す図である。
処理フローについては、PJデータの登録に関する受注入力、仕入伝票データの登録に関する仕入入力、経費伝票データの登録に関する経費入力および作業日報データの登録に関する作業日報入力が順に行われてから、PJ明細データの作成・表示に関する受注入力へ進み、そして売上明細データの作成に関する売上入力が行われるという、上述した[3.処理]と同様の処理フローであるので、詳しい説明は省略する。
データモデルについて、仕入伝票データ106b、経費伝票データ106c、作業日報データ106d、PJ明細データ106fおよび売上明細データ106gには、上述した[2.構成]に記載したデータの他に、図5および図6に記載したデータ(但し[2.構成]に記載したデータと重複するものは除く)がさらに格納されてもよい。なお、仕入伝票データ106bに格納される品番CDについては、図5に示すように、商品単価マスタに登録されている商品CDが設定されてもよく、また、経費伝票データ106cに格納される費目CDについては、図5に示すように、費目単価マスタに登録されている費目CDが設定されてもよく、また、作業日報データ106dに格納される原価単価CDについては、社員原価単価マスタに登録されている原価単価CDが設定されてもよい。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、プロジェクト管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、プロジェクト管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてプロジェクト管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、プロジェクト管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、プロジェクト管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、プロジェクト管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、大型機械(例えば建設機械または医療機器など)を対象とした、整備事業やメンテナンス修理事業、コンサルティングサービス業などにおいて、特に有用である。
100 プロジェクト管理装置
102 制御部
102a 受注入力部
102a1 レコード取得部
102a2 掛率取得部
102a3 仕入売価算出部
102a4 仕入粗利算出部
102a5 労務費売価算出部
102a6 労務費粗利算出部
102a7 作成部
102a8 表示実行部
102b 仕入入力部
102c 経費入力部
102d 作業日報入力部
102e 売上入力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a PJデータ
106b 仕入伝票データ
106c 経費伝票データ
106d 作業日報データ
106e 得意先掛率マスタ
106f PJ明細データ
106g 売上明細データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 制御部を備えるプロジェクト管理装置であって、
    機械の整備、修理または保守に関するプロジェクトを識別するためのプロジェクト識別データ、前記プロジェクトの得意先を識別するための得意先識別データおよび前記プロジェクトの受注金額を含むプロジェクトデータと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するための仕入データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、数量、原価単価、前記数量と前記原価単価とを掛けた原価金額および仕入であることを認識するための区分を含むものと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するための経費データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、原価金額および経費であることを認識するための区分を含むものと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するための労務費データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分を含むものと、
    前記得意先識別データおよび掛率を含む掛率データと、
    にアクセス可能であり、
    前記制御部は、
    前記仕入データから、オペレータが受注入力画面にて指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、前記経費データから、当該指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、前記労務費データから、当該指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、を実行するデータ取得手段と、
    前記掛率データから、前記オペレータが前記受注入力画面にて指定した前記得意先識別データと紐付く前記掛率を取得する掛率取得手段と、
    前記データ取得手段で前記仕入データから取得した前記原価単価と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、前記データ取得手段で前記仕入データから取得した前記原価金額と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価金額、または、前記処理で算出した前記売価単価と前記データ取得手段で前記仕入データから取得した前記数量とを掛けた売価金額を算出する処理を実行する仕入売価算出手段と、
    前記仕入売価算出手段で算出した前記売価金額から前記データ取得手段で前記仕入データから取得した前記原価金額を引いた粗利金額を算出する仕入粗利算出手段と、
    前記データ取得手段で前記労務費データから取得した前記原価金額と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出する労務費売価算出手段と、
    前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額から前記データ取得手段で前記労務費データから取得した前記原価金額を引いた粗利金額を算出する労務費粗利算出手段と、
    前記データ取得手段で前記仕入データから取得した前記データ一式と前記仕入売価算出手段で算出した前記売価単価および前記売価金額と前記仕入粗利算出手段で算出した前記粗利金額とを含む仕入管理データと、前記データ取得手段で前記経費データから取得した前記データ一式を含む経費管理データと、前記データ取得手段で前記労務費データから取得した前記データ一式と前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額と当該売価金額と同額の売価単価と前記労務費粗利算出手段で算出した前記粗利金額とを含む労務費管理データと、を含むプロジェクト明細データを作成する作成手段と、
    前記作成手段で作成した前記プロジェクト明細データを前記受注入力画面に表示させる表示実行手段と、
    前記仕入管理データと請求に回すか否かを管理するためのフラグとを含むフラグ付き仕入管理データと、前記経費管理データと前記フラグとを含むフラグ付き経費管理データと、前記労務費管理データと前記フラグとを含むフラグ付き労務費管理データと、を含む売上明細データを作成する売上明細作成手段と、
    を備え、
    前記売上明細作成手段は、前記フラグ付き仕入管理データと前記フラグ付き労務費管理データを対象として、当該対象データに含まれる前記フラグが請求に回さないことを意味するものである場合は、当該対象データに含まれる前記売価単価と前記売価金額をそれぞれゼロに更新すると共に、当該対象データに含まれる前記粗利金額を、当該対象データに含まれる前記原価金額に-1を掛けたものまたは当該更新後の前記売価金額から当該対象データに含まれる前記原価金額を引いたものに更新すること、
    を特徴とするプロジェクト管理装置。
  2. 前記労務費売価算出手段は、前記データ取得手段で前記労務費データから取得した前記原価金額および前記時間を前記費目単位で集計し、集計した原価金額と前記掛率取得手段で取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出し、
    前記労務費粗利算出手段は、前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額から前記労務費売価算出手段において集計した前記原価金額を引いた粗利金額を算出し、
    前記労務費管理データは、前記データ取得手段で前記労務費データから取得した前記プロジェクト識別データ、前記費目および前記区分と、前記労務費売価算出手段で算出した前記売価金額と、前記労務費売価算出手段において集計した前記原価金額および前記時間と、前記労務費粗利算出手段で算出した前記粗利金額と、を含むこと、
    を特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  3. 前記労務費データに含まれる前記原価金額は、業務の担当者の職位に応じて決められたものであること、
    を特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクト管理装置。
  4. 前記機械は、建設機械または医療機器であること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のプロジェクト管理装置。
  5. 制御部を備える情報処理装置で実行されるプロジェクト明細出力方法であって、
    前記情報処理装置は、
    機械の整備、修理または保守に関するプロジェクトを識別するためのプロジェクト識別データ、前記プロジェクトの得意先を識別するための得意先識別データおよび前記プロジェクトの受注金額を含むプロジェクトデータと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するための仕入データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、数量、原価単価、前記数量と前記原価単価とを掛けた原価金額および仕入であることを認識するための区分を含むものと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するための経費データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、原価金額および経費であることを認識するための区分を含むものと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するための労務費データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分を含むものと、
    前記得意先識別データおよび掛率を含む掛率データと、
    にアクセス可能であり、
    前記制御部で実行される、
    前記仕入データから、オペレータが受注入力画面にて指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、前記経費データから、当該指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、前記労務費データから、当該指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、を実行するデータ取得ステップと、
    前記掛率データから、前記オペレータが前記受注入力画面にて指定した前記得意先識別データと紐付く前記掛率を取得する掛率取得ステップと、
    前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記原価単価と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額、または、前記処理で算出した前記売価単価と前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記数量とを掛けた売価金額を算出する処理を実行する仕入売価算出ステップと、
    前記仕入売価算出ステップで算出した前記売価金額から前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記原価金額を引いた粗利金額を算出する仕入粗利算出ステップと、
    前記データ取得ステップで前記労務費データから取得した前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出する労務費売価算出ステップと、
    前記労務費売価算出ステップで算出した前記売価金額から前記データ取得ステップで前記労務費データから取得した前記原価金額を引いた粗利金額を算出する労務費粗利算出ステップと、
    前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記データ一式と前記仕入売価算出ステップで算出した前記売価単価および前記売価金額と前記仕入粗利算出ステップで算出した前記粗利金額とを含む仕入管理データと、前記データ取得ステップで前記経費データから取得した前記データ一式を含む経費管理データと、前記データ取得ステップで前記労務費データから取得した前記データ一式と前記労務費売価算出ステップで算出した前記売価金額と当該売価金額と同額の売価単価と前記労務費粗利算出ステップで算出した前記粗利金額とを含む労務費管理データと、を含むプロジェクト明細データを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップで作成した前記プロジェクト明細データを前記受注入力画面に表示させる表示実行ステップと、
    前記仕入管理データと請求に回すか否かを管理するためのフラグとを含むフラグ付き仕入管理データと、前記経費管理データと前記フラグとを含むフラグ付き経費管理データと、前記労務費管理データと前記フラグとを含むフラグ付き労務費管理データと、を含む売上明細データを作成する売上明細作成ステップと、
    を含み、
    前記売上明細作成ステップは、前記フラグ付き仕入管理データと前記フラグ付き労務費管理データを対象として、当該対象データに含まれる前記フラグが請求に回さないことを意味するものである場合は、当該対象データに含まれる前記売価単価と前記売価金額をそれぞれゼロに更新すると共に、当該対象データに含まれる前記粗利金額を、当該対象データに含まれる前記原価金額に-1を掛けたものまたは当該更新後の前記売価金額から当該対象データに含まれる前記原価金額を引いたものに更新すること、
    を特徴とするプロジェクト明細出力方法。
  6. 制御部を備える情報処理装置に実行させるためのプロジェクト明細出力プログラムであって、
    前記情報処理装置は、
    機械の整備、修理または保守に関するプロジェクトを識別するためのプロジェクト識別データ、前記プロジェクトの得意先を識別するための得意先識別データおよび前記プロジェクトの受注金額を含むプロジェクトデータと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した仕入に関するデータを管理するための仕入データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、数量、原価単価、前記数量と前記原価単価とを掛けた原価金額および仕入であることを認識するための区分を含むものと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した経費に関するデータを管理するための経費データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、原価金額および経費であることを認識するための区分を含むものと、
    前記プロジェクトの遂行において発生した労務費に関するデータを管理するための労務費データであって、前記プロジェクト識別データ、費目、時間、原価金額および労務費であることを認識するための区分を含むものと、
    前記得意先識別データおよび掛率を含む掛率データと、
    にアクセス可能であり、
    前記制御部に実行させるための、
    前記仕入データから、オペレータが受注入力画面にて指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、前記経費データから、当該指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、前記労務費データから、当該指定した前記プロジェクト識別データと紐付くデータ一式を取得する処理と、を実行するデータ取得ステップと、
    前記掛率データから、前記オペレータが前記受注入力画面にて指定した前記得意先識別データと紐付く前記掛率を取得する掛率取得ステップと、
    前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記原価単価と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価単価を算出する処理と、前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額、または、前記処理で算出した前記売価単価と前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記数量とを掛けた売価金額を算出する処理を実行する仕入売価算出ステップと、
    前記仕入売価算出ステップで算出した前記売価金額から前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記原価金額を引いた粗利金額を算出する仕入粗利算出ステップと、
    前記データ取得ステップで前記労務費データから取得した前記原価金額と前記掛率取得ステップで取得した前記掛率とを掛けた売価金額を算出する労務費売価算出ステップと、
    前記労務費売価算出ステップで算出した前記売価金額から前記データ取得ステップで前記労務費データから取得した前記原価金額を引いた粗利金額を算出する労務費粗利算出ステップと、
    前記データ取得ステップで前記仕入データから取得した前記データ一式と前記仕入売価算出ステップで算出した前記売価単価および前記売価金額と前記仕入粗利算出ステップで算出した前記粗利金額とを含む仕入管理データと、前記データ取得ステップで前記経費データから取得した前記データ一式を含む経費管理データと、前記データ取得ステップで前記労務費データから取得した前記データ一式と前記労務費売価算出ステップで算出した前記売価金額と当該売価金額と同額の売価単価と前記労務費粗利算出ステップで算出した前記粗利金額とを含む労務費管理データと、を含むプロジェクト明細データを作成する作成ステップと、
    前記作成ステップで作成した前記プロジェクト明細データを前記受注入力画面に表示させる表示実行ステップと、
    前記仕入管理データと請求に回すか否かを管理するためのフラグとを含むフラグ付き仕入管理データと、前記経費管理データと前記フラグとを含むフラグ付き経費管理データと、前記労務費管理データと前記フラグとを含むフラグ付き労務費管理データと、を含む売上明細データを作成する売上明細作成ステップと、
    を含み、
    前記売上明細作成ステップは、前記フラグ付き仕入管理データと前記フラグ付き労務費管理データを対象として、当該対象データに含まれる前記フラグが請求に回さないことを意味するものである場合は、当該対象データに含まれる前記売価単価と前記売価金額をそれぞれゼロに更新すると共に、当該対象データに含まれる前記粗利金額を、当該対象データに含まれる前記原価金額に-1を掛けたものまたは当該更新後の前記売価金額から当該対象データに含まれる前記原価金額を引いたものに更新すること、
    を特徴とするプロジェクト明細出力プログラム。
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