JP7144945B2 - 売上予測シミュレーション装置、売上予測シミュレーション方法および売上予測シミュレーションプログラム - Google Patents

売上予測シミュレーション装置、売上予測シミュレーション方法および売上予測シミュレーションプログラム Download PDF

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Description

本発明は、売上予測シミュレーション装置、売上予測シミュレーション方法および売上予測シミュレーションプログラムに関する。
特許文献1では、商品の為替リスクを効率よく最小限に留めるため、外貨レートに対する売上予測に関する技術が開示されている。
特開2003-122255号公報
しかしながら、上記特許文献1では、外貨で取引される商品であって価格が変動する材料で構成されるものを取引対象とし、且つ、当該商品の売上価格を売上時点での為替レートおよび材料の価格の両方を考慮して決定する契約を顧客と交わして当該商品を受注する場合に、当該商品の売上予測が立てづらいという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品を構成する材料の建値や為替レートが変動しても、受注時の商品価格から納期時の商品価格を予測することが可能な売上予測シミュレーション装置、売上予測シミュレーション方法および売上予測シミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る売上予測シミュレーション装置は、記憶部と制御部とを備え、商品の納期時における価格を予測する売上予測シミュレーション装置であって、前記記憶部には、材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含む材料建値マスタと、商品の品目コード、材料コード、および、材料の構成割合を含む商品マスタと、が格納されており、前記制御部は、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得する材料コード取得手段と、前記取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期を基に、予め予想されて前記材料建値マスタに記憶されている納期時点での予想建値を取得する建値取得手段と、一定重量の前記商品に含まれる前記材料の構成割合に、前記材料の前記予想建値を乗算処理して算出した販売単価に、前記商品の実重量を乗算処理することで、納期時点での商品の売上予定額を計算するスライド計算処理手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明に係る売上予測シミュレーション装置は、前記記憶部には、外貨の通貨コード、適用開始日、および、自国通貨への換算レートである受注時点での受注レートと、納期時点に予想される実レートとを含むレートマスタがさらに格納され、前記材料建値マスタには外貨による建値が含まれており、前記制御部の前記材料コード取得手段は、外貨の通貨コード、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の前記外貨の建値が考慮された受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得し、前記制御部は、前記受注データに含まれる通貨コード、受注日および納期を基に、受注時点での受注レートと納期時点に予想される実レートとを前記レートマスタから取得するレート取得手段と、前記受注データに含まれる受注金額と前記予想建値に基づいて算出された前記売上予定額との差に受注時点での受注レートを掛けた材料差を求める建値差額算出手段と、前記受注時点での受注レートと前記納期時点に予想される実レートとの差に前記予想建値に基づいて算出された前記売上予定額を掛けたレート差を求めるレート差額算出手段と、をさらに備え、前記スライド計算処理手段は、前記受注時点での受注レートに前記受注金額を掛けた換算後の受注元換算金額と、前記納期時点に予想される実レートに前記納期時点での予想建値に基づいて算出された前記売上予定額を掛けた換算後のシミュレーション受注換算金額とを計算すること、を特徴とする。
また、本発明に係る売上予測シミュレーション装置は、前記材料建値マスタの各時点での建値には、営業における実績や評価時に採用する営業建値と、売上時点で採用する実建値と、財務部門で売上シミュレーションをする際に採用するシミュレーション建値と、を少なくとも含むことを特徴とする。
また、本発明に係る売上予測シミュレーション装置は、前記材料建値マスタと前記商品マスタと前記レートマスタとを設定するマスタメンテ手段をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る売上予測シミュレーション装置は、前記制御部は、前記スライド計算処理手段による計算前の受注データに含まれる受注時点での受注金額と、計算後の納期時点での商品の売上予定額とを順次格納し、必要に応じて受注履歴として照会可能な受注履歴照会手段をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る売上予測シミュレーション方法は、記憶部と制御部とを備え、商品の納期時における価格を予測する売上予測シミュレーション装置で実行される売上予測シミュレーション方法であって、前記記憶部には、材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含む材料建値マスタと、商品の品目コード、材料コード、および、材料の構成割合を含む商品マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得する材料コード取得ステップと、前記取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期を基に、予め予想されて前記材料建値マスタに記憶されている納期時点での予想建値を取得する建値取得ステップと、一定重量の前記商品に含まれる前記材料の構成割合に、前記材料の前記予想建値を乗算処理して算出した販売単価に、前記商品の実重量を乗算処理することで、納期時点での商品の売上予定額を計算するスライド計算処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る売上予測シミュレーションプログラムは、記憶部と制御部とを備え、商品の納期時における価格を予測する売上予測シミュレーション装置で実行させるための売上予測シミュレーションプログラムであって、前記記憶部には、材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含む材料建値マスタと、商品の品目コード、材料コード、および、材料の構成割合を含む商品マスタと、が格納されており、前記制御部で実行させるための、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得する材料コード取得ステップと、前記取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期を基に、予め予想されて前記材料建値マスタに記憶されている納期時点での予想建値を取得する建値取得ステップと、一定重量の前記商品に含まれる前記材料の構成割合に、前記材料の前記予想建値を乗算処理して算出した販売単価に、前記商品の実重量を乗算処理することで、納期時点での商品の売上予定額を計算するスライド計算処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、商品を構成する材料の建値や為替レートが変動しても、受注時の商品価格から納期時の商品価格を予測することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、材料建値マスタの一例を示す図である。 図3は、スライド計算処理の処理フローの一例を示す図である。 図4は、受注履歴照会部の一例を示す図である。 図5は、材料建値マスタをメンテして材料建値を更新してシミュレーション受注金額を求める一例を示す図である。 図6は、材料建値マスタとレートマスタと受注データのデータ構成の一例を示す図である。 図7は、シミュレーション条件を入力してスライド計算処理を行った結果を出力した一例を示すイメージ図である。 図8は、受注時から納期時までに変動した材料建値と為替レートを基に材料差と為替差とを算出する一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
従来は、外貨レートに対する売上予測はできていたが、材料建値の変動による売上予測はできていなかった。そのため、従来は売上の最終予測のブレが大きくなることがあった。
そこで、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置では、顧客との契約により売上価格をスライド(売上時点での材料建値)で決定する場合がある。しかし、材料建値は日々変わるため、売上時における価格を正確に把握することが難しく、財務上の売上予測が立てづらかった。そこで、売上時点における材料建値を登録しておいて、予測材料建値で計算された金額を算出することにより、売上の着地予測を把握することができる。そして、材料建値と外貨レートとを考慮して、売上予測金額を計算する。これにより、売上の最終予測のブレが小さくなって、より正確に財務上の売上予測が立てられるようになった。
[2.構成]
本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置の構成の一例について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、材料建値マスタの一例を示す図である。
売上予測シミュレーション装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、売上予測シミュレーション装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
売上予測シミュレーション装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。売上予測シミュレーション装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、売上予測シミュレーション装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、売上予測シミュレーション装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。ここで、記憶部106は、材料建値マスタ106a、レートマスタ106b、商品マスタ106c、受注情報DB106d等を備えている。
材料建値マスタ106aは、商品を構成する材料の材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含むマスタである。材料建値マスタ106aは、例えば図2に示すように、各時点での建値として“シミュレーション区分”が設けられ、「営業建値」、「実建値」、「シミュレーション建値」などに区分される。「営業建値」は、営業マンの実績や評価時に採用される建値であり、次に説明する「実建値」との乖離が大きければ都度変更可能である。「実建値」は、売上時点で採用される建値であり、実際の建値が登録される。「シミュレーション建値」は、財務部門で売上シミュレーションをする際に使用される建値である。“適用開始日”は、次に説明する“材料コード”の“建値(Kgあたり販売単価)”が適用される年月日である。“材料コード”は、商品を構成する材料名(ここでは、銅、ニッケル、アルミニウム)と不図示のCD(コード)とが登録され、“材料コード”毎のKgあたり販売単価が“建値”に登録される。このように、材料建値マスタ106aは、“シミュレーション区分”、“適用開始日”、および、“材料コード”を指定して該当する“建値”を読み出すことにより、それぞれの時点での価格をシミュレーションすることができる。
レートマスタ106bは、外貨の通貨コード、適用開始日、および、自国通貨への換算レートである受注時点での受注レートと、納期時点に予想される実レートとを含むマスタである。レートマスタ106bの外貨の“通貨コード”としては、例えば、ドル、ユーロ、元、ウオンなどがあり、材料を海外から輸入する場合に輸入先の外貨を登録する。この「受注レート」と「実レート」は、“適用開始日”と共に登録されているため、適用時点のレートを用いることにより、為替レートの変動による価格を計算することができる。
商品マスタ106cは、商品の品目コードとその商品を構成する材料コードとが紐付けられ、その材料の構成割合などが登録されたマスタである。商品マスタ106cは、商品の品目コードから、商品を構成する材料コードとその材料の構成割合とを抽出することができる。
受注情報DB106dは、受注した受注データなどの受注情報、および、材料建値マスタ106aから取得した建値に基づいてスライド計算処理を行い、その計算結果である現状での商品の売上額や将来的な納期時点における商品の売上予定額などの受注履歴情報などを格納するデータベースである。後述する受注履歴照会部102hは、この受注情報DB106dに格納されている受注情報や受注履歴情報の照会を行うものである。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、売上予測シミュレーション装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、マスタメンテ手段としてのマスタメンテ部102a、材料コード取得手段としての材料コード取得部102b、建値取得手段としての建値取得部102c、スライド計算処理手段としてのスライド計算処理部102d、レート取得部手段としてのレート取得部102e、建値差額算出手段としての建値差額算出部102f、レート差額算出手段としてのレート差額算出部102g、受注履歴照会手段としての受注履歴照会部102h、データ出力手段としてのデータ出力部102i等を備えている。
マスタメンテ部102aは、材料建値マスタ106a、レートマスタ106b、および、商品マスタ106cの登録を行うと共に、マスタデータの更新に伴ってマスタメンテを行う。
材料コード取得部102bは、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データに基づいて、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを商品マスタ106cから取得する。
建値取得部102cは、材料コード取得部102bによって取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期に基づいて、納期時点における予想建値を材料建値マスタ106aから取得する。取得する建値の一例としては、例えば、図2に示す材料建値マスタのように、「営業建値」、「実建値」、「シミュレーション建値」などがある。
スライド計算処理部102dは、受注データに含まれる受注金額を基に、納期時点での予想建値を考慮してスライド計算を行い、納期時点における商品の売上予定額を計算する。スライド計算を行うにあたって、まず材料毎の“Kgあたり販売単価”を算出する計算式の一例としては、下記(1)式がある。
Kgあたり販売単価=(建値+ベース金額)×スライド条件 ……(1)
ここでいう、“建値”とは、売上時点で採用される実際の建値である「実建値」のことで、“ベース金額”とは、その実建値に対して調達手数料のようなものを上乗せする金額であり、“スライド条件”とは、出来上がり1Kgあたりの該当材料の割合を示したものである。そして、上記(1)式により“Kgあたり販売単価”を算出後、実重量を掛けて“基準金額”を算出し、さらに、販売における例えば配送料などの手数料等である“その他基準金額”を上乗せする。このようにして、スライド計算処理を行って更新を実行することにより、納期ベースでの受注金額の変更が行われる。
レート取得部102eは、受注データに含まれる通貨コード、受注日および納期に基づいて、受注時点における受注レートと納期時点に予想される実レートとをレートマスタ106bから取得する。スライド計算処理部102dは、このレート取得部102eが取得した受注時点での受注レートに受注時点での外貨の建値を考慮した受注金額を掛けた換算後の受注元換算金額を計算する。また、スライド計算処理部102dは、このレート取得部102eが取得した納期時点に予想される実レートに納期時点での予想建値を考慮した売上予定額を掛けた換算後のシミュレーション受注換算金額を計算する。
建値差額算出部102fは、受注データに含まれる受注金額と予想建値を考慮した売上予定額との差に、受注時点における受注レートを掛けることで、材料建値の変動による材料差を求める。
レート差額算出部102gは、受注時点における受注レートと納期時点に予想される実レートとの差に、予想建値を考慮した売上予定額を掛けることで、為替レートの変動による為替差(為替レート差)を求める。このように、上記した建値差額算出部102fとレート差額算出部102gとは、価格変動要因として材料建値と為替レートという2つのファクターによる変動があった場合でも、各変動要因が価格に与える影響を分けて算出することができる。
受注履歴照会部102hは、スライド計算処理部102dによる計算前の受注データに含まれる受注時点での受注金額と、計算後の納期時点での商品の売上予定額とを順次受注情報DB106dに格納することで、必要に応じて受注履歴として照会することができる。
データ出力部102iは、スライド計算処理部102dで計算を行った計算結果、建値差額算出部102fで算出した材料差、あるいは、レート差額算出部102gで算出した為替差などを出力装置114のモニタ上に表示したり、プリンタから印字出力したりする。このように、事業経営者は、材料建値の変動や為替レートの変動による商品の受注金額の変動を事前にシミュレーションし、その結果を見ることができるため、事業の経営方針を決める上で参考となる。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図3~図8を参照して、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100の処理の一例について具体的に説明する。図3は、スライド計算処理の処理フローの一例を示す図である。図4は、受注履歴照会部の一例を示す図である。図5は、材料建値マスタをメンテして材料建値を更新してシミュレーション受注金額を求める一例を示す図である。図6は、材料建値マスタとレートマスタと受注データのデータ構成の一例を示す図である。図7は、シミュレーション条件を入力してスライド計算処理を行った結果を出力した一例を示すイメージ図である。図8は、受注時から納期時までに変動した材料建値と為替レートを基に材料差と為替差とを算出する一例を示す図である。
[処理の流れ]
本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100は、図3の処理フローに示すように、マスタメンテ部102aにより材料建値マスタ106aの他、レートマスタ106bや商品マスタ106cのメンテを行う。具体的には、マスタメンテ部102aは、材料建値マスタ106aに対し、商品を構成する材料の一例として「銅:Cu」、「ニッケル:Ni」、「アルミニウム:Al」、「ロンドン金属取引所の銅価格:LME Cu」などの建値を日付毎(適用開始日毎)に登録する。また、マスタメンテ部102aは、レートマスタ106bに対し、使用される外貨の通貨コード、適用開始日、および、自国通貨への換算レートである受注時点での受注レート、および、納期時点に予想される実レートなどを登録する。さらに、マスタメンテ部102aは、商品マスタ106cに対し、商品の品目コードと、その商品を構成する材料コードとを紐付けると共に、その材料の構成割合などを登録する。
オペレータは、売上予測シミュレーション装置100のモニタ(出力装置)114に表示された受注入力の明細画面からスライド計算処理画面を呼出し、各条件を入力することによりスライド計算処理部102dでスライド計算処理を行う。
例えば、スライド計算処理部102dは、材料建値マスタ106aの売上時点で採用される実際の建値である「実建値」を用いて、現状の受注金額を計算する。また、スライド計算処理部102dは、材料建値マスタ106aの将来の納期時点で予測される建値である「シミュレーション建値」を用いて、将来の納期におけるシミュレーション金額を計算する。このように計算された現状の受注金額(後述する受注元換算金額を含む)、将来の納期におけるシミュレーション金額(後述するシミュレーション受注換算金額を含む)の他、当初の受注金額として取り決めた仮価格、建値差額算出部102fで算出した材料差、レート差額算出部102gで算出された為替差(為替レート差)などは、受注情報DB106dに一旦格納される。
受注情報DB106dに格納された受注情報や受注履歴情報は、図4に示すように、受注履歴照会部102hに対して必要な情報の照会を求めると、該当する情報が抽出され、データ出力部102iから画面出力あるいは印字出力が行われる。
また、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100は、図5に示すように、材料建値マスタ106aの登録内容をマスタメンテ部102aにより変更すると、この材料建値マスタ106aに基づいてスライド計算処理が行われるため、その計算結果である「受注金額」や「シミュレーション受注金額」は最新の建値で自動更新される。その際、更新された金額は、あくまでもシミュレーションした結果であるので、受注元金額については変更せずに残してある。このように、売上予測シミュレーション装置100は、受注データに対し材料建値マスタ106aを最新の建値で更新すると、シミュレーション区分に応じた建値の「受注金額」や「シミュレーション受注金額」を算出することができるため、例えば「受注金額」を営業会議資料として使用したり、「シミュレーション受注金額」を管理会計で使用したりできる。
[材料建値の変動による売上予測]
売上予測シミュレーション装置100の材料コード取得部102bは、品目コード(製品コード)、受注日、納期(例えば、2018/2/20)、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データに基づいて、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合(例えば、重量:1,000Kg、銅:80%、ニッケル:15%、アルミニウム:5%)とを商品マスタ106cから取得する。そして、スライド計算処理部102dは、それぞれの素材で使用する重量を求め、図2に示す材料建値マスタの各販売単価に基づいて、シミュレーション区分に応じた売上予測を行う。
(営業受注額) シミュレーション区分:図2の営業建値を使用
(1,000Kg×0.80)×100=80,000 銅
(1,000Kg×0.15)× 90=13,500 ニッケル
(1,000Kg×0.05)× 80= 4,000 アルミニウム
合計 97,500
(売上額) シミュレーション区分:図2の実建値を使用
(1,000Kg×0.80)×120=96,000 銅
(1,000Kg×0.15)×110=16,500 ニッケル
(1,000Kg×0.05)× 80= 5,000 アルミニウム
合計117,500
(シミュレーション金額)シミュレーション区分:図2のシミュレーション建値を使用
(1,000Kg×0.80)×90=72,000 銅
(1,000Kg×0.15)×80=12,000 ニッケル
(1,000Kg×0.05)×70= 3,500 アルミニウム
合計 87,500
このように、売上予測シミュレーション装置100は、材料建値の変動による売上予測を行う場合、材料建値マスタ106aのシミュレーション区分毎に登録された材料コード毎の建値を使用し、材料の構成割合に応じて計算することで、上記した「営業受注額」、「売上額」、「シミュレーション金額」をそれぞれ算出できることから、シミュレーション区分に応じた納期ベースの売上予測が可能となる。
[材料建値と為替レートの変動による売上予測]
また、受注金額の売上予測は、材料建値の変動だけでなく、海外から材料を輸入する場合は、為替レートの変動も価格変動要因となる。このため、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100は、図6に示すように、材料建値マスタ106aとレートマスタ106bとを用いてスライド計算処理を行う。
具体的には、売上予測シミュレーション装置100の材料コード取得部102bは、外貨の通貨コード、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の外貨の建値が考慮された受注金額を含む受注データに基づいて、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを商品マスタ106cから取得する。建値取得部102cは、取得した材料コードとその構成割合、および、受注データに含まれる納期に基づいて、納期時点での予想建値である外貨によるシミュレーション建値を材料建値マスタ106aから取得する。そして、スライド計算処理部102dは、受注データに含まれる受注金額を基に、納期時点でのシミュレーション建値を考慮してスライド計算を行い、外貨によるシミュレーション受注金額を計算する。さらに、レート取得部102eは、受注データに含まれる通貨コード、受注日および納期に基づいて、受注時点での受注レートと納期時点に予想される実レートとをレートマスタ106bから取得する。これにより、スライド計算処理部102dは、図8に示すように、前記受注金額と前記受注レートとを使って、自国通貨(ここでは、邦貨)に換算された受注時における受注元換算金額を計算する。また、スライド計算処理部102dは、図8に示すように、前記シミュレーション受注金額と前記実レートとを使って、自国通貨(ここでは、邦貨)に換算された売上時におけるシミュレーション受注換算金額を計算する。
図8における1段目の表は、通貨単位がドルで、受注時と売上時で材料建値(受注金額とシミュレーション受注金額)の変動も無く、為替レート(受注レートと実レート)の変動も無い当初の情報を示している。その結果、算出された受注元換算金額とシミュレーション受注換算金額も同じ金額になっている。
これに対し、図8における2段目の表は、ドルレートが80円から82円に変更された場合である。このため、受注時と売上時で材料建値(受注金額とシミュレーション受注金額)は、変わっていないが、為替レート(受注レートと実レート)のみが変動しているため、その結果、算出された受注元換算金額とシミュレーション受注換算金額は、為替レートが変動した分だけ変化している。具体的には、製品Bでは、800円→820円となり、製品Dでは、960円→984円となり、製品Aでは、6,400円→6,560円となっている。
ここで、売上予測シミュレーション装置100の建値差額算出部102fとレート差額算出部102gは、受注元金額である受注換算金額との比較で、材料差を下記(2)式により、また、為替差を下記(3)式により算出する。
材料差=(受注金額-シミュレーション受注金額)×受注レート ……(2)
為替差=(受注レート-実レート)×シミュレーション受注金額 ……(3)
その結果、図8の2段目の表では、材料差が生じていなくて、為替差のみを正しく算出している。
また、図8における2段目の表は、ドルレートが80円から82円に変更された状態で、さらに材料費が各製品で1ドル増加した場合である。このため、シミュレーション受注金額は、受注金額よりもそれぞれ1ドル高くなっている。その結果、算出された受注元換算金額とシミュレーション受注換算金額は、材料費の増加分と為替レートの変動分との相乗効果によって、より大きく変化している。具体的には、製品Bでは、800円→902円となり、製品Dでは、960円→1,066円となり、製品Aでは、6,400円→6,642円となっている。
この場合の材料差は、建値差額算出部102fにより、上記(2)式を用いて算出すると、材料費が1ドル増加した分に受注レートを掛けた80円分が正しく算出されている。また、ドルレートが82円に変更された為替差については、レート差額算出部102gにより、上記(3)式を用いて算出すると、為替レートの変動分にシミュレーション受注金額を掛けた為替差が正しく算出されている。
また、図8における3段目の表は、ドルレートが80円から90円に変更された状態で、材料費が各製品で1ドル増加した場合である。その結果、スライド計算処理部102dにより算出された受注元換算金額とシミュレーション受注換算金額は、材料費の増加分と為替レートの変動分との相乗効果によって、さらに大きく変化している。具体的には、製品Bでは、800円→990円となり、製品Dでは、960円→1,170円となり、製品Aでは、6,400円→7,290円となっている。
この場合の材料差は、建値差額算出部102fにより、上記(2)式を用いて算出すると、材料費が1ドル増加した分に受注レートを掛けた80円分が正しく算出されている。また、ドルレートが90円に変更された為替差については、レート差額算出部102gにより、上記(3)式を用いて算出すると、為替レートの変動分にシミュレーション受注金額を掛けた為替差が正しく算出されている。
また、図8における4段目の表は、ドルレートが80円から100円に変更された状態で、材料費が各製品で1ドル増加した場合である。その結果、スライド計算処理部102dにより算出された受注元換算金額とシミュレーション受注換算金額は、材料費の増加分と為替レートの変動分との相乗効果によって、一層大きく変化している。具体的には、製品Bでは、800円→1,100円となり、製品Dでは、960円→1,300円となり、製品Aでは、6,400円→8,100円となっている。
この場合の材料差は、建値差額算出部102fにより、上記(2)式を用いて算出すると、材料費が1ドル増加した分に受注レートを掛けた80円分が正しく算出されている。また、ドルレートが100円に変更された為替差については、レート差額算出部102gにより、上記(3)式を用いて算出すると、為替レートの変動分にシミュレーション受注金額を掛けた為替差が正しく算出されていることがわかる。
このように、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100は、受注時から売上予測時までの間に材料建値と為替レートの両方が変動した場合を想定してシミュレーションを行って、売上を予測することが可能である。さらに、材料建値と為替レートの両方が変動した場合でも、売上予測シミュレーション装置100の建値差額算出部102fとレート差額算出部102gとを用いて、受注金額の変動分を材料差と為替差に分けて計算することで、変動要因が分けて見られるようになり、事業者が売上予測シミュレーションを行って経営方針を立てる上で貴重なデータが得られる。
また、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100は、データ出力部102iによって図8に示すような計算を行った計算結果をディスプレイ上、あるいは、図7に示すような帳票出力を行うことで、シミュレーション結果を出力し、比較検討することも可能である。
上記したように、本実施形態に係る売上予測シミュレーション装置100は、商品を構成する材料建値や為替レートの変動を想定して、受注時の受注金額から納期時の受注金額をシミュレーションすることで売上予測金額の計算が可能となり、売上の最終予測のブレが小さくなって、より正確に財務上の売上予測が立てられるようになった。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、売上予測シミュレーション装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、売上予測シミュレーション装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて売上予測シミュレーション装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、売上予測シミュレーション装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、売上予測シミュレーション装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、売上予測シミュレーション装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、商品の材料を取り扱う業界などにおいて適用可能であり、特に、契約上受注価格をスライド決定する業界において有用である。
100 売上予測シミュレーション装置
102 制御部
102a マスタメンテ部
102b 材料コード取得部
102c 建値取得部
102d スライド計算処理部
102e レート取得部
102f 建値差額算出部
102g レート差額算出部
102h 受注履歴照会部
102i データ出力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 材料建値マスタ
106b レートマスタ
106c 商品マスタ
106d 受注情報DB
108 入出力インターフェース部
112 入力装置(キーボード)
114 出力装置(モニタ)
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (7)

  1. 記憶部と制御部とを備え、商品の納期時における価格を予測する売上予測シミュレーション装置であって、
    前記記憶部には、
    材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含む材料建値マスタと、
    商品の品目コード、材料コード、および、材料の構成割合を含む商品マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得する材料コード取得手段と、
    前記取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期を基に、予め予想されて前記材料建値マスタに記憶されている納期時点での予想建値を取得する建値取得手段と、
    一定重量の前記商品に含まれる前記材料の構成割合に、前記材料の前記予想建値を乗算処理して算出した販売単価に、前記商品の実重量を乗算処理することで、納期時点での商品の売上予定額を計算するスライド計算処理手段と、
    を備えたこと、
    を特徴とする売上予測シミュレーション装置。
  2. 前記記憶部には、
    外貨の通貨コード、適用開始日、および、自国通貨への換算レートである受注時点での受注レートと、納期時点に予想される実レートとを含むレートマスタ
    がさらに格納され、
    前記材料建値マスタには外貨による建値が含まれており、
    前記制御部の前記材料コード取得手段は、
    外貨の通貨コード、品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の前記外貨の建値が考慮された受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得し、
    前記制御部は、
    前記受注データに含まれる通貨コード、受注日および納期を基に、受注時点での受注レートと納期時点に予想される実レートとを前記レートマスタから取得するレート取得手段と、
    前記受注データに含まれる受注金額と前記予想建値に基づいて算出された前記売上予定額との差に受注時点での受注レートを掛けた材料差を求める建値差額算出手段と、
    前記受注時点での受注レートと前記納期時点に予想される実レートとの差に前記予想建値に基づいて算出された前記売上予定額を掛けたレート差を求めるレート差額算出手段と、
    をさらに備え、
    前記スライド計算処理手段は、
    前記受注時点での受注レートに前記受注金額を掛けた換算後の受注元換算金額と、前記納期時点に予想される実レートに前記納期時点での予想建値に基づいて算出された前記売上予定額を掛けた換算後のシミュレーション受注換算金額とを計算すること、
    を特徴とする請求項1に記載の売上予測シミュレーション装置。
  3. 前記材料建値マスタの各時点での建値には、
    営業における実績や評価時に採用する営業建値と、
    売上時点で採用する実建値と、
    財務部門で売上シミュレーションをする際に採用するシミュレーション建値と、
    を少なくとも含むことを特徴とする請求項1または2に記載の売上予測シミュレーション装置。
  4. 前記材料建値マスタと前記商品マスタと前記レートマスタとを設定するマスタメンテ手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の売上予測シミュレーション装置。
  5. 前記制御部は、
    前記スライド計算処理手段による計算前の受注データに含まれる受注時点での受注金額と、計算後の納期時点での商品の売上予定額とを順次格納し、必要に応じて受注履歴として照会可能な受注履歴照会手段
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の売上予測シミュレーション装置。
  6. 記憶部と制御部とを備え、商品の納期時における価格を予測する売上予測シミュレーション装置で実行される売上予測シミュレーション方法であって、
    前記記憶部には、
    材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含む材料建値マスタと、
    商品の品目コード、材料コード、および、材料の構成割合を含む商品マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得する材料コード取得ステップと、
    前記取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期を基に、予め予想されて前記材料建値マスタに記憶されている納期時点での予想建値を取得する建値取得ステップと、
    一定重量の前記商品に含まれる前記材料の構成割合に、前記材料の前記予想建値を乗算処理して算出した販売単価に、前記商品の実重量を乗算処理することで、納期時点での商品の売上予定額を計算するスライド計算処理ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする売上予測シミュレーション方法。
  7. 記憶部と制御部とを備え、商品の納期時における価格を予測する売上予測シミュレーション装置で実行させるための売上予測シミュレーションプログラムであって、
    前記記憶部には、
    材料コード、適用開始日、および、各時点での建値を含む材料建値マスタと、
    商品の品目コード、材料コード、および、材料の構成割合を含む商品マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行させるための、
    品目コード、受注日、納期、および、受注時点での商品の受注金額を含む受注データを基に、商品を構成する材料の材料コードとその構成割合とを前記商品マスタから取得する材料コード取得ステップと、
    前記取得した材料コードとその構成割合、および、前記受注データに含まれる納期を基に、予め予想されて前記材料建値マスタに記憶されている納期時点での予想建値を取得する建値取得ステップと、
    一定重量の前記商品に含まれる前記材料の構成割合に、前記材料の前記予想建値を乗算処理して算出した販売単価に、前記商品の実重量を乗算処理することで、納期時点での商品の売上予定額を計算するスライド計算処理ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする売上予測シミュレーションプログラム。
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