JP2022168233A - 客船の運行方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】等級分けした客室エリアをデッキ階層の上下によらず配置し、閑散期の操業効率を向上する客船の運航方法を提供する。【解決手段】上層階デッキの第1の居住区と下層階デッキの第2の居住区を有する客船の運行方法であって、上記第1の居住区には、第1の上等級客室エリア,第1の下等級客室エリアおよび第1の共用スペースを配置し、上記第2の居住区には、第2の上等級客室エリア,第2の下等級客室エリアおよび第2の共用スペースを配置し、上記第1の居住区における上記第1の上等級客室エリア,上記第1の下等級客室エリアおよび上記第1の共用スペースの配置構造と、上記第2の居住区における上記第2の上等級客室エリア,上記第2の下等級客室エリアおよび上記第2の共用スペースの配置構造とを、上記第1の居住区と上記第2の居住区でおなじとし、閑散期に、第1の居住区か第2の居住区のいずれか一方で運航し、居住区のメンテナンスを省略する。【選択図】なし

Description

本発明は、フェリーボート等に適した客船の運行方法に関するものである。
旅客が船内で過ごす時間が長い旅客船では、旅客のニーズに応じて客室が等級分けされている。たとえばフェリーボートであれば、特等,1等,2等,ドライバーズルーム等に分けられている。
各等級の配置は、一般に、下階層デッキに低い等級の客室が配置され、上階層デッキに高い等級の客室が配置される。たとえば、船底3等,中階2等,上階1等のように配置される。
客船の居住区構造やキャビンの配置に関する先行技術文献として、本出願人は下記の特許文献1および2を把握している。
上記特許文献1は、客船の居住区構造に関するものであり、つぎの記載がある。
[公報第1頁左下欄20行目~右下欄5行目]
客船の居住区構造としては、従来、例えば、第3図縦断面図及び第4図横断面図に示すように、公室甲板又は上級客室甲板(以下公室甲板という)01にも上下の各客室甲板02に前後左右位置を揃えて複数の支柱03をそれぞれ立設するものが知られている。
上記特許文献2は、大型客船内のキャビン・デッキ配置および配置方法に関するものであり、つぎの記載がある。
[0006]
本発明の目的は、大型客船にキャビン・デッキを配置する新規の方法を提供することであり、この方法により、簡単でコスト効率の良い態様でキャビン・デッキの量を増やすことが可能になり、またPanamaxクルーザにも適用できることが好ましい。大型客船はここでは、船舶と呼び、その長さは100メートルを超えることが好ましい。
[0007]
・・・本発明によると、キャビン・ユニットは、デッキの横隔壁のピッチにしたがって船舶の長手方向に並んで長手空間の両側に配置され、横隔壁と平行なキャビン・ユニットの壁の下部が前記横隔壁と共にデッキに取り付けられ、キャビン・ユニットの壁の上部が前記横隔壁の間に配置されて横隔壁のフランジ部用の凹部または同様の空間を備えている。加えて、技術上の空間の前記システムは、少なくとも船舶に対してほぼ横断方向にある配管、ダクト、またはケーブルによって前記横隔壁の間でキャビン・ユニットに連結されている。
[0008]
例えばPanamaxクルーザには、一般に船の上部構造に配置される、普通4~6個のキャビン・デッキがある。本発明により、各キャビン・デッキの高さを基本的に低くすることができ、それによってキャビン・デッキの量を増やすことができる。このように普通、いくつかのデッキを余分に、船舶に設けることができる。この配置により、船舶の重心を低くすることができ、鋼構造が軽くなるので、各デッキの重量を減らすことができ、それによって材料費を減らすことができる。
[0021]
・・・あるいは、舷内キャビンをキャビン廊下に隣接して配置することができ、技術上の空間を船体の中間部に設けることができる。したがって、舷内キャビン・ユニットを低くすることができる、またはダクトおよびパイプを舷側キャビンに案内するように天井に凹部を設けることもできる。必要なら、キャビン・ユニットは、例えばバルコニーを考えると、舷側にある程度延ばすこともできる。重要なことは、キャビン・ユニットを、本発明の全体的な影響が十分得られるように、1つまたはいくつかの十分大きなグループで配置することである。
特開平3-231091号公報 特許第4443268号公報
しかしながら、下階層デッキに低等級室を配置し、上階層デッキに高等級室を配置した場合、つぎのようなことが起こる。
たとえばフェリーがA地点とB地点を往復するとすると、繁盛期は往路も復路もほぼ満室になるので特に問題は生じない。ところが、閑散期になると、下階層デッキの低等級室も上階層デッキの高等級室も乗客は少なく満室にならない。したがって、A地点を出てB地点に着いたときに、未使用のエリアが生じている。
B地点では、それまでの乗客を降ろし、新たな乗客を乗せる必要がある。このため、上層階デッキも下層階デッキもメンテナンスを行う。メンテナンスでは、シーツや枕カバーなどのリネン類を交換し、ゴミを集めて清掃を行う。客室だけでなくトイレや浴室などの共用スペースも行う必要がある。それを上層階デッキと下層階デッキのすべてのエリアについて実施しなければならない。低等級室は相部屋構造なので、たとえ使った乗客が数人でも部屋全体を清掃しなければならないし、隣の毛布が使われてしまうこともある。
B地点からA地点に帰ってきたときも同様である。
このように、閑散期で乗客が少ないときでも、上層階デッキと下層階デッキのほぼ全体を清掃しなければならず、メンテナンスの効率が悪い。また、リネン類のクリーニングやゴミ処理も、A地点とB地点の双方で分散して行うため、効率が悪い。いずれか一方(たとえばA地点)だけで処理しようとしても、使用済みのリネン類やゴミを運搬しなければならず(たとえばB地点からA地点)、やはり効率が悪い。
また、閑散期の運航は、乗客が少ないにもかかわらず、上層階デッキと下層階デッキのほぼ全体で空調や電気を使用しなければならないので、エネルギー効率も悪い。
以上のように、等級分けした客室を上層階デッキと下層階デッキに振り分けて配置した客船では、閑散期の操業効率が極めて悪いという問題があった。
上述したような事情に対し、
上記特許文献1は、上階層デッキと下階層デッキで同じ位置に支柱03・横隔壁05を配置する構造を開示するにとどまる(第3図)。
上記特許文献2は、上階層デッキと下階層デッキで同じ位置に客室を配置する構造を開示するにとどまる(図1)。
上記特許文献1および2には、客室の等級によって配置を決めるという技術思想は存在しない。
デッキ階層の上下の位置関係にかかわらず、前後で等級分けをする。
本発明は、上記課題を解決するため、つぎの目的をもってなされたものである。
等級分けした客室エリアをデッキ階層の上下によらずに配置し、閑散期の操業効率を向上させた客船の運行方法を提供する。
請求項1記載の客船の運行方法は、上記目的を達成するため、つぎの構成を採用した。
上層階デッキに設けられた第1の居住区と下層階デッキに設けられた第2の居住区を有する客船の運行方法であって、
上記第1の居住区には、第1の上等級客室エリア,第1の下等級客室エリアおよび第1の共用スペースを配置し、
上記第2の居住区には、第2の上等級客室エリア,第2の下等級客室エリアおよび第2の共用スペースを配置し、
上記第1の居住区における上記第1の上等級客室エリア,上記第1の下等級客室エリアおよび上記第1の共用スペースの配置構造と、
上記第2の居住区における上記第2の上等級客室エリア,上記第2の下等級客室エリアおよび上記第2の共用スペースの配置構造とを、
上記第1の居住区と上記第2の居住区でおなじ配置構造とし、
閑散期に、第1の居住区か第2の居住区のいずれか一方で運航することにより、居住区のメンテナンスを省略するようにした。
請求項1記載の客船の運行方法は、上記構成を有することにより、閑散期には、第1の居住区か第2の居住区のいずれか一方で運航することができる。例えばA地点とB地点を往復する航路であれば、往路では第1の居住区だけに乗客を乗せて運航し、往路では第2の居住区だけに乗客を乗せて運航することができる。このとき、第1の居住区が往路で使用済みになっても、復路では、乗客を乗せる前に第1の居住区のメンテナンスを省略し、第2の居住区に乗客を乗せて運航できる。したがって従来は、往路の運航終了時と復路の運航終了時のいずれにおいても、第1の居住区と第2の居住区を両方メンテナンスしなければならなかった。それが往路と復路の運航終了時だけでよくなるので、メンテナンスの手間がほぼ半分ですむ。また、リネン類のクリーニングやゴミ処理も、A地点かB地点のいずれか一方で処理すればよいため、極めて効率的である。また、乗客が少ない閑散期の運航では、たとえば往路では第1の居住区だけで空調や電気を使用し、復路では第2の居住区だけで空調や電気を使用すればよいため、エネルギー効率もよくなる。このように、本発明の客船の居住区構造は、閑散期の操業効率がよくなる。
本発明において、第1の居住区と第2の居住区が、上層階デッキと下層階デッキに分離されている場合には、たとえば、閑散期において、往路は上層階デッキだけに乗客を乗せて運行し、復路は下層階デッキだけに乗客を乗せて運行することができる。このとき、第1の居住区が往路で使用済みになり、第1の居住区のメンテナンスを省略し、第2の居住区に復路の乗客を乗せて運航したとしても、復路の乗客は、往路で使用済みになった第1の居住区を目にしなくてすむ。復路の乗客に不快感を与えない。
本発明において、上記第1の居住区と第2の居住区の双方において、上等級客室エリアと下等級客室エリアのあいだに共用スペースが配置される場合には、上記共用スペースは、上等級客室エリアの乗客も下等級客室エリアの乗客も不便なく利用することができる。また、上等級客室エリアと下等級客室エリアの双方において、お互いの乗客同士の接触を少なくすることができる。
本発明において、第1の居住区と第2の居住区が、共用スペースまたは壁面を挟んで右舷と左舷に分離されている場合には、たとえば、閑散期において、往路は第1の居住区だけに乗客を乗せて運行し、復路は第2の居住区だけに乗客を乗せて運行することができる。このとき、第1の居住区が往路で使用済みになり、第1の居住区のメンテナンスを省略し、第2の居住区に復路の乗客を乗せて運航したとしても、復路の乗客は、往路で使用済みになった第1の居住区を目にしなくてすむ。復路の乗客に不快感を与えない。
本発明において、上層階デッキと下層階デッキの双方において、上記第1の居住区,上記第2の居住区および共用スペースまたは壁面が、おなじ配置構造で配置されている場合には、閑散期には、たとえば、往路では上層階デッキの第1の居住区と下層階デッキの第2の居住区に乗客を乗せて運航し、復路では上層階デッキの第2の居住区と下層階デッキの第1の居住区に乗客を乗せて運航することができる。このように左右のバランスよく乗客を乗せて運航時の船体を安定化させることができる。
本発明において上記客船がドライバーズルームを有するフェリーボートである場合には、ドライバーズルームを有するフェリーボートにおいて、閑散期の操業効率を向上させることができる。
本発明の第1実施の形態に用いる客船の居住区構造を説明する模式図である。 本発明の第2実施の形態に用いる客船の居住区構造を説明する模式図である。 実施例における上層階デッキの平面図である。 実施例における下層階デッキの平面図である。
以下、本発明の実施形態の客船の運行方法について居住区構造を含めて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態による客船の居住区構造を説明する模式図である。
(A)は上層階デッキと下層階デッキの縦断面図、(B)は上層階デッキの平面図、(C)は下層階デッキの平面図、(D)はドライバーズルームを有する変形例における、上層階デッキと下層階デッキの縦断面図である。
〔基本例〕
図1(A)(B)(C)は基本例である。
本実施形態は、第1の居住区1と第2の居住区2を有している。この例では、上記第1の居住区1は上層階デッキ3に設けられ、上記第2の居住区2は下層階デッキ4に設けられている。
上記上層階デッキ3と下層階デッキ4は、船体の上部に設けられるデッキ建造物に設けられている。
上記第1の居住区1には、第1の上等級客室エリアA1,第1の下等級客室エリアB1および第1の共用スペースC1が配置されている。
上記第2の居住区2には、第2の上等級客室エリアA2,第2の下等級客室エリアB2および第2の共用スペースC2が配置されている。
上記第1の上等級客室エリアA1および第2の上等級客室エリアA2は、たとえば特等室や1等室等が設けられたエリアである。上記第1の上等級客室エリアA1および第2の上等級客室エリアA2は、たとえば、個室構造の客室を含むことができる。
上記第1の下等級客室エリアB1および第2の下等級客室エリアB2は、たとえば2等寝台室や2等室等が設けられたエリアである。上記第1の下等級客室エリアB1および第2の下等級客室エリアB2は、相部屋構造の客室を含むことができる。
上記第1の共用スペースC1および第2の共用スペースC2は、たとえば、エントランス,ロビー,通路,男女化粧室,男女浴室,売店,娯楽室,喫煙室等を含むことができる。上記第1の共用スペースC1および第2の共用スペースC2は、上記第1の上等級客室エリアA1および第2の上等級客室エリアA2の利用者と、上記第1の下等級客室エリアB1および第2の下等級客室エリアB2の利用者が共同で利用する共有スペースとして機能する。
この例では、上記第1の居住区1において、上記第1の上等級客室エリアA1と上記第1の下等級客室エリアB1のあいだに上記第1の共用スペースC1が配置されている。
また、上記第2の居住区2において、上記第2の上等級客室エリアA2と上記第2の下等級客室エリアB2のあいだに上記第2の共用スペースC2が配置されている。
この例では、客船の進行方向(図示の矢印)における前方側に第1の上等級客室エリアA1および第2の上等級客室エリアA2が配置されている。第1の下等級客室エリアB1および第2の下等級客室エリアB2は進行方向の後方側に配置されている。
したがって、上記第1の居住区1では、進行方向の前方から、第1の上等級客室エリアA1,第1の共用スペースC1,第1の下等級客室エリアB1の順で配置されている。上記第2の居住区2では、進行方向の前方から、第2の上等級客室エリアA2,第2の共用スペースC2,第2の下等級客室エリアB2の順で配置されている。
上記第1の居住区1における上記第1の上等級客室エリアA1,上記第1の下等級客室エリアB1および上記第1の共用スペースC1の配置構造と、
上記第2の居住区2における上記第2の上等級客室エリアA2,上記第2の下等級客室エリアB2および上記第2の共用スペースC2の配置構造とは、
上記第1の居住区1と上記第2の居住区2でおなじ配置構造を有している。
つまり、上記第1の上等級客室エリアA1,上記第1の下等級客室エリアB1および上記第1の共用スペースC1の配置構造と、上記第2の上等級客室エリアA2,上記第2の下等級客室エリアB2および上記第2の共用スペースC2の配置構造とは、上記上層階デッキ3と下層階デッキ4でおなじ配置構造を有している。
〔変形例〕
図1(D)はドライバーズルームを有する変形例である。
上記第1の居住区1にはさらに、第1のドライバーズルームエリアD1が配置されている。
上記第2の居住区2にはさらに、第2のドライバーズルームエリアD2が配置されている。
この例では、第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2は、進行方向の最後方に配置されている。
上記第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2は、それぞれ個室構造のドライバーズルームを含むことができる。
また、第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2とその他のエリアの間には、第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2とその他のエリアを分離するための第1の分離スペースS1および第2の分離スペースS2が配置されている。このようにすることにより、ドライバーと一般顧客の接触を少なくできる。ドライバーは休息を邪魔されにくく、一般旅客はドライバーエリアに迷い込みにくくなる。
上記第1の分離スペースS1および第2の分離スペースS2は、たとえば、エントランス,ロビー,通路,男女化粧室,男女浴室,売店,娯楽室,喫煙室等を含むことができる。上記第1の分離スペースS1および第2の分離スペースS2は、ドライバーズルームの利用者と、その他の利用者が共同で利用する共有スペースとしても機能することができる。
上記第1の居住区1における上記第1のドライバーズルームエリアD1の配置構造と、 上記第2の居住区2における上記第2のドライバーズルームエリアD2の配置構造とは、上記第1の居住区1と上記第2の居住区2でおなじ配置構造を有している。
つまり、この例では、上記第1の居住区1では、進行方向の前方から、第1の上等級客室エリアA1,第1の共用スペースC1,第1の下等級客室エリアB1,第1の分離スペースS1,第1のドライバーズルームエリアD1の順で配置されている。上記第2の居住区2では、進行方向の前方から、第2の上等級客室エリアA2,第2の共用スペースC2,第2の下等級客室エリアB2,第2の分離スペースS2,第2のドライバーズルームエリアD2の順で配置されている。
〔第1実施形態の効果〕
上記第1実施形態は、上記構成により、下記の作用効果を奏する。
上記第1実施形態の客船の居住区構造は、上記構成を有することにより、閑散期には、第1の居住区1か第2の居住区2のいずれか一方で運航することができる。例えばA地点とB地点を往復する航路であれば、往路では第1の居住区1だけに乗客を乗せて運航し、往路では第2の居住区2だけに乗客を乗せて運航することができる。このとき、第1の居住区1が往路で使用済みになっても、復路では、乗客を乗せる前に第1の居住区1のメンテナンスを省略し、第2の居住区2に乗客を乗せて運航できる。したがって従来は、往路の運航終了時と復路の運航終了時のいずれにおいても、第1の居住区1と第2の居住区2を両方メンテナンスしなければならなかった。それが往路と復路の運航終了時だけでよくなるので、メンテナンスの手間がほぼ半分ですむ。また、リネン類のクリーニングやゴミ処理も、A地点かB地点のいずれか一方で処理すればよいため、極めて効率的である。また、乗客が少ない閑散期の運航では、たとえば往路では第1の居住区1だけで空調や電気を使用し、復路では第2の居住区2だけで空調や電気を使用すればよいため、エネルギー効率もよくなる。このように、本発明の客船の居住区構造は、閑散期の操業効率がよくなる。
上記第1実施形態の客船の居住区構造は、第1の居住区1と第2の居住区2が、上層階デッキ3と下層階デッキ4に分離されている。このため、たとえば、閑散期において、往路は上層階デッキ3だけに乗客を乗せて運行し、復路は下層階デッキ4だけに乗客を乗せて運行することができる。このとき、第1の居住区1が往路で使用済みになり、第1の居住区1のメンテナンスを省略し、第2の居住区2に復路の乗客を乗せて運航したとしても、復路の乗客は、往路で使用済みになった第1の居住区1を目にしなくてすむ。復路の乗客に不快感を与えない。
上記第1実施形態の客船の居住区構造は、上記第1の居住区1と第2の居住区2の双方において、上等級客室エリアA1,A2と下等級客室エリアB1,B2のあいだに共用スペースC1,C2が配置される。したがって、上記共用スペースC1,C2は、上等級客室エリアA1,A2の乗客も下等級客室エリアB1,B2の乗客も不便なく利用することができる。また、上等級客室エリアA1,A2と下等級客室エリアB1,B2の双方において、お互いの乗客同士の接触を少なくすることができる。
上記第1実施形態の客船の居住区構造は、ドライバーズルームを有するフェリーボートにおいて、閑散期の操業効率を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
図2は本発明の第2実施形態による客船の居住区構造を説明する模式図である。
(A)は上層階デッキの平面図、(B)は下層階デッキの平面図、(C)はドライバーズルームを有する変形例における、上層階デッキ(下層階デッキ)の平面図である。
〔基本例〕
図2(A)(B)は基本例である。(A)は上層階デッキ3、(B)は下層階デッキ4である。
本実施形態は、第1の居住区1と第2の居住区2を有している。この例では、上記第1の居住区1は左舷側に設けられ、上記第2の居住区2は上記第1の居住区1と反対側の右舷側に設けられている。そして、上記第1の居住区1と上記第2の居住区2のあいだが共用スペースPによって仕切られている。
なお、上記第1の居住区1を右舷側に設け、上記第2の居住区2を左舷側に設けてもよい。また、上記第1の居住区1と上記第2の居住区2のあいだを壁面で仕切るようにしてもよい。
この例では、
上記第1の居住区1,上記第2の居住区2および共用スペースPが配置された上層階デッキ3と、
上記第1の居住区1,上記第2の居住区2および共用スペースPが配置された下層階デッキ4は、
おなじ配置構造を有している。
それ以外は上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
〔変形例〕
図2(C)は、ドライバーズルームを有する変形例である。
上記第1の居住区1にはさらに、第1のドライバーズルームエリアD1が配置されている。
上記第2の居住区2にはさらに、第2のドライバーズルームエリアD2が配置されている。
この例では、第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2は、進行方向の最後方に配置されている。また、第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2とその他のエリアの間には、第1のドライバーズルームエリアD1および第2のドライバーズルームエリアD2とその他のエリアを分離するための第1の分離スペースS1および第2の分離スペースS2が配置されている。このようにすることにより、ドライバーと一般顧客の接触を少なくできる。ドライバーは休息を邪魔されにくく、一般旅客はドライバーエリアに迷い込みにくくなる。
上記第1の居住区1における上記第1のドライバーズルームエリアD1の配置構造と、上記第2の居住区2における上記第2のドライバーズルームエリアD2の配置構造とは、上記第1の居住区1と上記第2の居住区2でおなじ配置構造を有している。
つまり、この例では、上記第1の居住区1では、進行方向の前方から、第1の上等級客室エリアA1,第1の共用スペースC1,第1の下等級客室エリアB1,第1の分離スペースS1,第1のドライバーズルームエリアD1の順で配置されている。上記第2の居住区2では、進行方向の前方から、第2の上等級客室エリアA2,第2の共用スペースC2,第2の下等級客室エリアB2,第2の分離スペースS2,第2のドライバーズルームエリアD2の順で配置されている。
そして、上記第1の居住区1と上記第2の居住区2のあいだが共用スペースPによって仕切られている。
それ以外は上記第1実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
〔第2実施形態の効果〕
上記第2実施形態は、上記構成により、下記の作用効果を奏する。
上記第2実施形態の客船の居住区構造は、第1の居住区1と第2の居住区2が、共用スペースPを挟んで右舷と左舷に分離されている。このため、たとえば、閑散期において、往路は第1の居住区1だけに乗客を乗せて運行し、復路は第2の居住区2だけに乗客を乗せて運行することができる。このとき、第1の居住区1が往路で使用済みになり、第1の居住区1のメンテナンスを省略し、第2の居住区2に復路の乗客を乗せて運航したとしても、復路の乗客は、往路で使用済みになった第1の居住区1を目にしなくてすむ。復路の乗客に不快感を与えない。
上記第2実施形態の客船の居住区構造は、上層階デッキ3と下層階デッキ4の双方において、上記第1の居住区1,上記第2の居住区2および共用スペースPが、おなじ配置構造で配置されている。このため、閑散期には、たとえば、往路では上層階デッキ3の第1の居住区1と下層階デッキ4の第2の居住区2に乗客を乗せて運航し、復路では上層階デッキ3の第2の居住区2と下層階デッキ4の第1の居住区1に乗客を乗せて運航することができる。このように左右のバランスよく乗客を乗せて運航時の船体を安定化させることができる。
それ以外は、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
〔実施例〕
図3および図4は実施例を示す。
〔第1居住区〕
図3は上層階デッキ3の平面図である。上記上層階デッキ3には、第1居住区1が設けられている。
上記第1居住区1には、第1の上等級客室エリアA1,第1の下等級客室エリアB1および第1の共用スペースC1が配置されている。さらに上記第1居住区1には、第1のドライバーズルームエリアD1および第1の分離スペースS1が配置されている。
この例では、上記第1の上等級客室エリアA1は、特等客室エリア11と1等客室エリア12を含む。上記特等客室エリア11は最も船主側(進行方向の前側)に配置されている。上記1等客室エリア12は、上記特等客室エリア11の後方で右舷側と左舷側に振り分けて配置されている。上記特等客室エリア11は、複数の特等室を含む個室構造である。上記1等客室エリア12もそれぞれ、複数の1等室を含む個室構造である。
上記左右の1等客室エリア12のあいだには、機械室13と多目的室14が設けられている。上記特等客室エリア11および左右の1等客室エリア12と、機械室13および多目的室14の間には、通路15が設けられている。上記通路15は、第1の共用スペースC1の一部として機能する。
第1の上等級客室エリアA1から上記第1の共用スペースC1を隔て、第1の下等級客室エリアB1が配置されている。第1の下等級客室エリアB1から上記第1の分離スペースS1を隔て、第1のドライバーズルームエリアD1が配置されている。
上記第1の下等級客室エリアB1は、2等客室エリア16である。上記2等客室エリア16は、相部屋構造である。上記第1のドライバーズルームエリアD1は、個室のドライバーズルームを含む個室構造である。
上記第1の分離スペースS1は、化粧室エリア17と通路18を含んで構成されている。上記化粧室エリア17に、紳士用化粧室,婦人用化粧室,多目的便所が設けられる。この例では、上記第1のドライバーズルームエリアD1の右舷側,左舷側および船尾側に通路19が設けられている。この右舷側,左舷側および船尾側の通路19は、化粧室エリア17に隣接する通路18と通じている。
上記2等客室エリア16の右舷側と左舷側には、上記通路18,通路19と通じる通路20が設けられている。
上記第1の共用スペースC1は、この例では、ロビー21,浴室エリア22,化粧室エリア23,階段24を含む。上述したように、上記通路15も第1の共用スペースC1の一部として機能する。上記ロビー21は、上記通路20および通路15と通じている。上記浴室エリア22には、紳士浴室および脱衣所,婦人浴室および脱衣所が設けられる。上記化粧室エリア23には、紳士用化粧室,婦人用化粧室,多目的便所が設けられる。上記階段24は、下層階デッキ4に通じている。
〔第2居住区〕
図4は下層階デッキ4の平面図である。上記下層階デッキ4には、第2居住区2が設けられている。
上記第2居住区2には、第2の上等級客室エリアA2,第2の下等級客室エリアB2および第2の共用スペースC2が配置されている。さらに上記第2居住区2には、第2のドライバーズルームエリアD2および第2の分離スペースS2が配置されている。
この例では、上記第2の上等級客室エリアA2は、1等客室エリア12を含む。上記1等客室エリア12は、右舷側と左舷側に振り分けて配置されている。上記1等客室エリア12はそれぞれ、複数の1等室を含む個室構造である。最も船主側には、乗組員室35が設けられている。
上記左右の1等客室エリア12のあいだには、レストラン33と厨房室34が設けられている。上記乗組員室35および左右の1等客室エリア12と、レストラン33と厨房室34の間には、通路15が設けられている。上記通路15は、第2の共用スペースC2の一部として機能する。
第2の上等級客室エリアA2から上記第2の共用スペースC2を隔て、第2の下等級客室エリアB2が配置されている。第2の下等級客室エリアB2から上記第2の分離スペースS2を隔て、第2のドライバーズルームエリアD2が配置されている。
上記第2の下等級客室エリアB2は、2等客室エリア16である。上記2等客室エリア16は、相部屋構造である。上記第2のドライバーズルームエリアD2は、個室のドライバーズルームを含む個室構造である。
上記第2の分離スペースS2は、化粧室エリア17と通路18を含んで構成されている。上記化粧室エリア17に、紳士用化粧室,婦人用化粧室,多目的便所が設けられる。この例では、上記第2のドライバーズルームエリアD2の右舷側,左舷側および船尾側に通路19が設けられている。この右舷側,左舷側および船尾側の通路19は、化粧室エリア17に隣接する通路18と通じている。
上記2等客室エリア16の右舷側と左舷側には、上記通路18,通路19と通じる通路20が設けられている。
上記第2の共用スペースC2は、この例では、エントランス31,売店と娯楽室32,化粧室エリア23,階段24を含む。上述したように、上記通路15も第2の共用スペースC2の一部として機能する。上記エントランス31は、上記通路20および通路15と通じている。上記化粧室エリア23には、紳士用化粧室,婦人用化粧室,多目的便所が設けられる。上記階段24は、上層階デッキ3に通じている。
本実施例は、上下の位置関係にかかわらず、主として前後で等級分けをしている。つまり、船尾にあるエンジンルームから離れ、騒音振動の影響の少ない前方から順に、特等,1等,2等,ドライバーズルームが配置される。このように、エンジンルームと煙突がある後方に行くにしたがって、低い等級の客室を配置している。
さらに、屋上部分に各エリアに対する空調機室を配置し、その階下にダクトや配管を直下することができる。これにより、各階の天井内部のダクト配管を少なくすることができる。共用トイレ等の配置を上下でそろえることにより、給排水の配管を上下方向に接続し、各階の天井内部の給排水配管を少なくすることができる。
上下階で部屋の配置が揃っているので、利用客が自分の部屋の位置関係を認識しやすく船内で迷いにくい。満室にならない閑散期や通常期は、往路で下層階デッキ4の後方ゾーン(2等室,ドライバー室)を使用し、上層階デッキ3の前方ゾーン(特等室,1等室)を使用することにより、上級客室と一般客室の顧客を分離できる。復路では逆に、下層階デッキ4の前方ゾーン(1等室)を使用し、上層階デッキ3の後方ゾーン(2等室,ドライバー室)を使用することにより同様に、上級客室と一般客室の顧客を分離できる。このように、往路と復路で閉鎖区画を設けることができるので、到着後の清掃作業の範囲もコントロールできる。
〔その他の変形例〕
以上は本発明の特に好ましい実施形態について説明したが、本発明は示した実施形態に限定する趣旨ではなく、各種の態様に変形して実施することができ、本発明は各種の変形例を包含する趣旨である。
たとえば、上述した例では、上等級客室として特等室および1等室を例示し、下等級客室として2等室およびドライバー室を例示したが、これに限定するものではない。上等級客室と下等級客室は、相対的に2段階の等級を含む態様であれば、上述した4等級に分けた態様でもよいし、2等級や3等級に分けたものでもよい。もちろん5等級以上に分けたものでもよい。
A1:第1の上等級客室エリア
A2:第2の上等級客室エリア
B1:第1の下等級客室エリア
B2:第2の下等級客室エリア
C1:第1の共用スペース
C2:第2の共用スペース
D1:第1のドライバーズルームエリア
D2:第2のドライバーズルームエリア
S1:第1の分離スペース
S2:第2の分離スペース
P:共用スペース
1:第1の居住区
2:第2の居住区
3:上層階デッキ
4:下層階デッキ
11:特等客室エリア
12:1等客室エリア
13:機械室
14:多目的室
15:通路
16:2等客室エリア
17:化粧室エリア
18:通路
19:通路
20:通路
21:ロビー
22:浴室エリア
23:化粧室エリア
24:階段
31:エントランス
32:売店と娯楽室
33:レストラン
34:厨房室
35:乗組員室

Claims (1)

  1. 上層階デッキに設けられた第1の居住区と下層階デッキに設けられた第2の居住区を有する客船の運行方法であって、
    上記第1の居住区には、第1の上等級客室エリア,第1の下等級客室エリアおよび第1の共用スペースを配置し、
    上記第2の居住区には、第2の上等級客室エリア,第2の下等級客室エリアおよび第2の共用スペースを配置し、
    上記第1の居住区における上記第1の上等級客室エリア,上記第1の下等級客室エリアおよび上記第1の共用スペースの配置構造と、
    上記第2の居住区における上記第2の上等級客室エリア,上記第2の下等級客室エリアおよび上記第2の共用スペースの配置構造とを、
    上記第1の居住区と上記第2の居住区でおなじ配置構造とし、
    閑散期に、第1の居住区か第2の居住区のいずれか一方で運航することにより、居住区のメンテナンスを省略するようにした
    ことを特徴とする客船の運行方法。
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