JP2022166388A - 画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 具体的な構成で原稿の取り忘れを効果的に防止する、画像形成装置を提供する。【解決手段】 原稿載置台の原稿を用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有し、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための一時保持部を備える画像形成装置において、片面コピーまたは両面コピーを終えたコピー済み用紙を一時保持部に保持させ、片面コピーまたは両面コピーを終えたのちに原稿載置台から原稿が取り除かれたかどうか判断し、原稿載置台から原稿が取り除かれたことを判断したとき、一時保持部からコピー済み用紙を排出させる。【選択図】 図6

Description

この発明は、画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成方法に関し、特にたとえば、たとえばコピー処理を実行した際の原稿の取り忘れを防止する、画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成方法に関する。
この種の画像形成装置が、特許文献1-3に開示されている。
特許文献1および特許文献2は、コピー処理が指定されると原稿を読み取り、原稿が取り除かれたことが確認できたとき、印刷出力を実行する、画像形成装置を開示している。
特許文献3は、コピー処理を実行した際、コピー済みの用紙を装置本体の内部に保持しておき、原稿が除去されたと判断した場合に、このコピー済みの用紙の排出を開始する画像形成装置を開示している。
特開2016-63260号公報 特開2020-17915号公報 特開2013-206184号公報
特許文献1および2のように、原稿の除去を検出してから印刷する方法では、原稿除去を確認してから印刷を実行するので印刷開始までに時間がかかり、原稿を取り除くまでに時間を要すると、定着用のヒータの温度を維持させるなどのために、多くの電力が必要となるばかりか、印刷開始が遅くなってしまう問題がある。
また、特許文献3には、たとえばその段落[0026]に、原稿が取り除かれた後に保持していたコピー済みの用紙を機外へ排出することができると記載してはいるものの、具体的構成が明らかでなく、実現されていない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成方法を提供することである。
この発明の他の目的は、具体的な構成で原稿の取り忘れを効果的に防止する、画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成方法に関する。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、原稿載置台上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有する画像形成装置であって、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための反転部、片面コピーまたは両面コピーを終えたコピー済み用紙を反転部に保持させるコピー済み用紙保持部、原稿載置台から原稿が取り除かれたかどうか判断する判断部、および判断部によって原稿載置台から原稿が取り除かれたことを判断したとき、コピー済み用紙保持部により反転部に保持させたコピー済み用紙を排出させるコピー済み用紙排出部を備える、画像形成装置である。
第1の発明では、画像形成装置(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下同様。)は、原稿載置台(20)上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有する。反転部(68、172)は、両面コピーのために、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させる。コピー済み用紙保持部(76、140、S7、S61)は、たとえば画像形成部(14)で片面コピーまたは両面コピーを終えたコピー済み用紙を反転部に保持させる。判断部(S9、S39、S63)は、原稿載置台から原稿が取り除かれたかどうか判断する。判断部によって原稿載置台から原稿が取り除かれたことを判断したとき、コピー済み用紙排出部(76、142、S11、S25、S65)が、コピー済み用紙保持部により反転部に保持させたコピー済み用紙を排出させる。
第1の発明によれば、コピー処理を終了したコピー済み用紙を、両面コピー処理時に使用する反転部を利用して、一時的に保持しておくので、原稿が除去されるまでコピー済み用紙を確実に画像形成装置内に保持しておくことができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、原稿が所定の条件に合致するかどうか判断する条件判断部をさらに備え、コピー済み用紙保持部は、条件判断部が原稿が所定の条件に合致すると判断したとき、コピー済み用紙を反転部に保持させる、画像形成装置である。
第2の発明では、条件判断部(76、162、S49、S51、S55)は、原稿が所定の条件に合致するかどうか判断する。そして、コピー済み用紙保持部は、条件判断部が原稿が所定の条件に合致すると判断したとき、コピー済み用紙を反転部に保持させる。
第2の発明によれば、条件判断部が原稿が所定の条件に合致すると判断したときにはコピー済み用紙を反転部に保持させるが、条件に合致しない原稿をコピーする場合には保持させないので、その場合に、ユーザがコピー済み用紙の排出を待つことが少ない。
第3の発明は、第2の発明に従属し、所定の条件は原稿読取りデータが個人情報を含むという条件である、画像形成装置である。
第3の発明によれば、秘匿すべき個人情報を含む原稿をコピーしたときにはコピー済み用紙を一旦機内に保管しておくが、それ以外の秘匿すべき個人情報を含まない原稿をコピーする場合には、コピー済み用紙を、機内で保持することなく、排出するので、個人情報を含まない原稿をコピーする通常コピーの場合に、ユーザを待たせることが少ない。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、判断部は、原稿載置台に原稿があるかどうかを検知する原稿センサにより原稿載置台の上に原稿がないことを検知することにより、原稿が取り除かれたと判断する、画像形成装置である。
第4の発明では、判断部(S9、S39、S63)は、原稿センサ(84)の検知信号に基づいて、原稿が取り除かれたと判断する。
第4の発明によれば、原稿が取り除かれたことを確実に判断することができる。
第5の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、原稿載置台の原稿をカバーする原稿カバーをさらに備え、判断部は、原稿の読取り後に原稿カバーが開けられたとき、原稿が取り除かれたと判断する、画像形成装置である。
第5の発明では、判断部(S9、S39、S63)は、たとえば原稿読取り部(12)による原稿の読取り後に、たとえば原稿カバーセンサ(88)の検知信号に基づいて原稿カバー(22)が開けられたことを検知したとき、原稿が取り除かれたと判断する。
第5の発明によれば、原稿が取り除かれたことを確実に判断することができる。
第6の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、原稿載置台の原稿のサイズを検知する原稿サイズセンサをさらに備え、判断部は、原稿の読取り後に原稿サイズセンサが原稿サイズを検知しなかったとき、原稿が取り除かれたと判断する、画像形成装置である
第6の発明では、判断部(S9、S39、S63)は、原稿サイズセンサ(86)の検知信号に基づいて、たとえば原稿読取り部(12)による原稿の読取り後に、原稿サイズセンサが原稿サイズを検知しなかったとき、原稿が取り除かれたと判断する。
第6の発明によれば、原稿が取り除かれたことを確実に判断することができる。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明に従属し、反転部の搬送路の紙詰まり処理用ドアをロック可能なロック機構、および判断部において片面コピーまたは両面コピーを終え、原稿載置台から原稿が取り除かれたと判断したとき、ロック機構を解除するロック解除部をさらに備える、画像形成装置である。
第7の発明では、たとえば画像形成部(14)での片面コピーまたは両面コピー中は、ロック機構(186、188)によって紙詰まり処理用ドア(182)をロックしておき(76、190、S73)、片面コピーまたは両面コピー処理を終えた後に、判断部(S9、S39、S63)が原稿載置台から原稿が取り除かれたと判断したとき、ロック解除部(76、192、S75)がロック機構(186、188)を制御してそのドアロックを解除する。
第7の発明によれば、コピージョブの実行中は、紙詰まり処理用のドアを閉位置でロックしておくため、コピー途中でコピー済み用紙を取り出すことができないので、たとえば個人情報などの秘匿すべき情報の漏洩を可及的防止できる。
第8の発明は、原稿載置台上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有し、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための反転部を備える、画像形成装置のコンピュータによって実行される画像形成プログラムであって、画像形成プログラムは、コンピュータを、片面コピーまたは両面コピーを終えたコピー済み用紙を反転部に保持させるコピー済み用紙保持部、原稿載置台から原稿が取り除かれたかどうか判断する判断部、および判断部によって原稿載置台から原稿が取り除かれたことを判断したとき、コピー済み用紙保持部により反転部に保持させたコピー済み用紙を排出させるコピー済み用紙排出部として機能させる、画像形成プログラムである。
第9の発明は、原稿載置台上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有し、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための反転部を備える、画像形成装置における画像形成方法であって、片面コピーまたは両面コピーを終えたコピー済み用紙を反転部に保持させるコピー済み用紙保持ステップ、原稿載置台から原稿が取り除かれたかどうか判断する判断ステップ、および判断ステップにおいて原稿載置台から原稿が取り除かれたことを判断したとき、コピー済み用紙保持ステップで反転部に保持させたコピー済み用紙を排出させるコピー済み用紙排出ステップを含む、画像形成方法である。
第8の発明および第9の発明の各々によっても、第1の発明と同様の効果を期待できる。
この発明によれば、コピー処理を終了したコピー済み用紙を、両面コピー処理時に使用する反転部を利用して、一時的に保持しておくので、原稿が除去されるまでコピー済み用紙を確実に画像形成装置内に保持しておくことができる。また、そのような反転部は画像形成装置に既に設けられている構造であるため、余分なコストなしに、実現することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例の画像形成装置を示す図解図である。 図2は画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は画像形成装置における排紙搬送路および搬送部の部分の要部を示す図解図である。 図4は画像形成装置の主記憶部のメモリマップを示す図解図である。 図5は画像形成装置においてコピージョブを実行するときのディスプレイの表示の一例を示す図解図である。 図6は画像形成装置においてコピージョブを実行するときの第1実施例の動作を示すフロー図である。 図7は第2実施例における画像形成装置の主記憶部のメモリマップを示す図解図である。 図8は画像形成装置においてコピージョブを実行するときの第2実施例の動作を示すフロー図である。 図9は画像形成装置においてコピージョブを実行するときのディスプレイの表示の他の例を示す図解図である。 図10は第3実施例における画像形成装置の主記憶部のメモリマップを示す図解図である。 図11は画像形成装置においてコピージョブを実行するときの第3実施例の動作を示すフロー図である。 図12は第4実施例における画像形成装置の一例を示す図解図である。 図13は第4実施例における中間トレイに関係する要部を示す図解図である。 図14は第5実施例の画像形成装置の要部を示す図解図である。 図15は第5実施例における画像形成装置の主記憶部のメモリマップを示す図解図である。 図16は第5実施例の画像形成装置においてコピージョブを実行するときの動作を示すフロー図である。
<第1実施例>
図1を参照して、この発明の一実施例の画像形成装置10は、大きく分けて、原稿読取り部12、画像形成部14、給紙部16および排紙部18を含む。
画像読取り部12は、透明ガラスからなる原稿載置台20、原稿載置台20上へ自動的に原稿を供給するための両面対応自動原稿送り装置(RADF:Reversing Automatic Document Feeder)22および原稿載置台20上に載置された原稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読取りユニット(スキャナユニット)24から構成されている。
RADF22は、所定の原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、セットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニット24の原稿載置台20上へ送給する公知の装置である。そして、RADF22は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニット24に読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段などから構成されている。
また、RADF22は、原稿載置台20上の原稿を押える、原稿カバーとして機能する。
スキャナユニット24は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する光電変換素子(CCD)26に導くための第1反射ミラーを搭載した第1走査ユニット28および第2、第3反射ミラーを搭載した第2走査ユニット30および反射光像をCCD26上に結像するための光学レンズ体32を含む。第1走査ユニット28は原稿載置台20に沿って左から右へ一定速度Vで走行し、第2走査ユニット30はV/2の速度で同一方向に走行するように走査制御される。
これにより、画像読取り部12では、RADF22とスキャナユニット24の関連した動作によって、原稿載置台20上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置台20の下面に沿ってスキャナユニット24を移動させて、原稿載置台20上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD26に結像させて、原稿画像を読み取る。
原稿画像をスキャナユニット24で読み取ることにより得られた画像データは、各種処理が施された後、メモリ、たとえば補助記憶部94(図2)に一旦記憶され、出力指示に応じてメモリから画像データを画像形成部14に出力して、感光体ドラム34上に可視画像として再現した後、用紙上に画像を転写してトナー像を形成する。
この画像形成部14は、レーザ書き込みユニット(LSU)36および画像を形成するための電子写真プロセス部38を備える。レーザ書き込みユニット36は、詳細は図示しないが、メモリから読み出した画像データまたはパーソナルコンピュータ等の外部機器から転送されてきた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部38の感光体ドラム34上を等速度で走査するように補正するf-θレンズ等を有している。
電子写真プロセス部38は周知の態様に従い、感光体ドラム34の周囲に帯電装置40、現像装置42、転写装置44、剥離装置、クリーニング装置46および除電装置を配置し、さらに感光体ドラム34の下流側に定着装置50を配置して構成される。
実施例の給紙部16は、第1、第2および第3カセット52、54および56、ならびに手差しトレイ58を有している。第1カセット52は、第1トレイおよび第2トレイを収容するタンデムトレイで、両トレイを装置本体から同時に引き出し可能となっている。第2カセット54および第3カセット56は、それぞれ第3トレイ、第4トレイを収容する。つまり、3つのカセット(52-56)に4つのトレイが収容されている。
給紙搬送路60および62は、給紙部16から感光体ドラム34と転写装置44との間の転写位置に用紙を搬送するために、給紙ローラ、搬送ローラ、レジストローラを備えている。そして、給紙搬送路60または62を経た用紙は、搬送路48を経て、感光体ドラム34や定着装置50へ搬送される。
この給紙部16における第1、第2および第3カセット52、54および56内の4つのトレイには、用紙がサイズ毎に積載されて収容されており、ユーザが所望するサイズの用紙が収容されているカセットあるいはトレイを選択すると、そのトレイ内の用紙束の上から1枚ずつ送り出され、給紙搬送部60および62の搬送経路を経由して順次電子写真プロセス部38へ向けて搬送される。
定着装置50より用紙搬送方向下流側には、用紙排出路64が設けられており、この用紙排出路64は排紙部18の排紙搬送路66と、両面コピーのための搬送部68とに分岐している。両面コピーを実行するとき、片面コピー済み用紙は、搬送路69および搬送路48を経て、搬送部68から感光体ドラム34へ再度搬送される。
レーザ書き込みユニット36および電子写真プロセス部38において、メモリから読み出された画像データは、レーザ書き込みユニット36によってレーザ光線を走査させることにより感光体ドラム34の表面上に静電潜像として形成され、現像装置42のトナーにより可視像化されたトナー像は給紙部16から搬送された用紙の表面上に転写装置44により静電転写され、定着装置50によって定着される。
このようにして画像が形成された用紙は定着装置50から排紙部18へ送られ、あるいは両面コピーのための搬送部68へと選択的に搬送される。排紙部18に送られた用紙は、必要に応じてソートあるいはステープル処理等の所定の処理が施され、第1排出卜レイ70または第2排出卜レイ72にスタックされる。
また、両面コピーのための搬送部68に送られた用紙は、ここで反転され、搬送路69を通って、再び電子写真プロセス部38に搬送されて、用紙の裏面に画像が形成され、定着後排紙部18から排出される。したがって、搬送部68は、両面コピー処理時の反転部として機能する。
第1実施例における画像形成装置10の画像読取り部12、画像形成部14および給紙部16は、図2に示すように、バス74を介して、主制御部76に連結される。
画像形成装置10は、また、通信部80および入出力インタフェース(I/O)部82を備える。
通信部80は、ネットワーク(図示せず)を介しての双方向の通信処理を行える、通信手段であり、また、通信部80は、Wi-Fi(登録商標)方式、NFC(近距離通信)などの無線方式による通信も実行可能である。
入出力インタフェース部82は、各種センサからのセンサ信号を入力として受けるとともに、モータやクラッチなどの駆動機構に接続され、それらのドライブ回路に駆動信号ないし制御信号を出力する。
各種センサとしては、給紙カセット内における用紙の有無を検出するためのセンサや、現像装置内のトナーセンサ、給紙カセットから排紙部までの用紙の搬送経路中に適宜に設けられた用紙検出センサなどがある。その他、原稿載置台20やRADF22に原稿があるかどうかを検知する原稿センサ84、原稿載置台20やRADF22(図1)にセットされている原稿のサイズを検知する原稿サイズセンサ86、原稿載置台20上の原稿を保持する原稿カバー(実施例ではRADF22)が閉じているか開いているかを検知するカバーセンサ88、用紙搬送経路64、66および68などにおいてたとえば用紙の終端が通過したことを検知する通紙センサ90等もI/Oインタフェース82に接続される。
駆動機構92としては、用紙の搬送経路中に適宜に設けられた用紙搬送ローラを回転駆動するためのモータや、感光体ドラム34を駆動するためのモータ、定着装置50に含まれる定着ローラ102(図3)を回転駆動するためのモータなどの他、用紙排出路64の排紙搬送路66でコピー(定着)済みの用紙を排出するためのローラのためのモータやそれらのローラを回転(正転または逆転)させるためのクラッチ、さらには片面コピー(定着)済みの用紙を両面コピーのための搬送部68に送り込んだり、その搬送部68から用紙搬送路66へ戻したりするためのローラのモータやそれらのローラを回転(正転または逆転)させるためのクラッチなどを含む。
主制御部76は、画像形成装置10の全体的な制御を司る、制御手段である。このため、主制御部76は、CPUを備えるコンピュータを含む。主制御部76は、また、CPUが直接アクセス可能な主記憶手段としての主記憶部76aを備える。この主記憶部76aは、たとえばRAMおよびROMを含む。
画像形成装置10は、さらに補助記憶部94および外部記憶媒体接続部96を備える。補助記憶部94は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどを含む、補助記憶手段である。この補助記憶部94には、CPUによる制御に従って、たとえば画像読取部12から出力される画像データなどの各種の画像データや、画像データ以外の各種のデータが適宜に記憶される。
外部記憶媒体接続部96は、たとえばUSBメモリなどの外部記憶媒体が接続可能な接続口を有しており、当該外部記憶媒体との間で各種ファイルなどのデータの送受信を行う。したがって、たとえば、外部記憶媒体に記録されている各種ファイルなどのデータを画像形成装置10側に取り込んだり、当該画像形成装置10側から外部記憶媒体に各種ファイルなどのデータを送り込んで記憶させたりすることが可能である。
また、画像形成装置10は、表示部98および操作部100を備える。これらは、互いに共通のバス74に接続される。
表示部98は、表示手段としてのディスプレイ98aを有する。このディスプレイ98aは、操作部100のタッチパネル100aと協働して、タッチパネル付きディスプレイ(タッチスクリーン)を構成する。このディスプレイ98aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機ELディスプレイなどであってもよい。また、表示部98は、ディスプレイ98a以外に、発光ダイオードなどの適宜の発光素子を含んでよい。
操作部100は、操作受付手段としてのタッチパネル100aを有する。このタッチパネル100aは、前述の如くディスプレイ98aと協働して、タッチパネル付きディスプレイを構成する。このため、タッチパネル100aは、ディスプレイ98aの表示面上に重なるように設けられる。また、操作部100は、タッチパネル100a以外に、押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチを含んでよい。
図3は、図1に示す用紙排出路64の排紙搬送路66や片面コピー(定着)済みの用紙を両面コピーのための搬送部68の部分の要部を示す図解図である。
図3を参照して、定着装置50は定着ローラ102を含み、搬送路48を経て定着ローラ102に送られた用紙にトナー像が定着され、この定着ローラ102の下流には、定着済みの用紙を排紙搬送路66の方向へ搬送する排紙ローラ104が設けられる。定着ローラ102と排紙ローラ104の間には、通紙センサ106が設置される。
排紙ローラ104の下流には、通紙切換えゲート108が設けられる。このゲート108は、用紙の終端が後述する通紙センサ114まで送られ、逆走する際に、排紙搬送路66または搬送路48方向への切換えを行うための位置にある。ただし、実際には通紙センサ114を通った用紙が搬送路48方向には行くことはない。
一方、通紙切換えゲート108によって排紙搬送路66方向に送られた用紙は、次に、排紙搬送路66から排出するか、搬送部68へ送り込むかを切り換える必要があり、そのために、この排紙搬送路66と搬送部68の分岐点には、通紙切換えゲート109が設けられる。つまり、通紙切換えゲート109は、コピー済みの用紙を排紙搬送路66へ送り出すか、搬送部68へ取り込むかを切り換えるためのゲートである。
通紙切換えゲート108の上流には、排紙ローラ110が設けられ、この排紙ローラ110の上流側および下流側にはそれぞれ、通紙センサ112および114が配置される。
排紙ローラ104および110は、後述の、第1両面ローラ116、第2両面ローラ118および第3両面ローラ120と同じように、正転または逆転が可能であって、それぞれの正転または逆転の切換えは、対応して設けられるクラッチ(図示せず)などによって行われる。
通紙切換えゲート108の下流には、搬送部68へ片面コピー済みの用紙を送り込んだり、搬送部68から片面コピー済みの用紙を排紙搬送路66へ送り込んだりするための上述の第1両面ローラ116が設けられる。搬送部68には、さらに、この第1両面ローラ116と同じような機能を有し、片面コピー済みの用紙を搬送部68へ取り込んだり、搬送部68から排紙搬送路66へ排出したりするための第2両面ローラ118および第3両面ローラ120がそれぞれ所定の間隔を隔てて配置される。
第1両面ローラ116と第2両面ローラ118との間および第2両面ローラ118と第3両面ローラ120との間には、それぞれ、通紙センサ122および124が設けられる。
図3を参照して、通常の片面コピーの場合、定着ローラ102でトナーが定着されたコピー済み用紙(図示せず)は第1排紙ローラ104および第2排紙ローラ110によって搬送される。第2排紙ローラ110の近傍の通紙センサ114でその用紙の後端を検出すると、第2排紙ローラ110を逆転させ、通紙切換えゲート108に案内されて、第1両面ローラ116から排紙搬送路66へ排出される。
このとき、通紙センサ112によってコピー済み用紙の後端を検出したとき、またはコピー済み用紙が通紙センサ114を通過した後に所定量搬送したとき、排出完了と判断することができる。ただし、後者の場合、通紙センサ112を省略することができる。
両面コピーの場合、上述のように、片面コピー済みの用紙が第1排紙ローラ104および第2排紙ローラ110によって搬送される。通紙センサ114で片面コピー済みの用紙の後端を検出すると、第2排紙ローラ110を逆転させるとともに、通紙切換えゲート109を切り換える。したがって、片面コピー済みの用紙は、通紙切換えゲート109によって案内され、第1両面ローラ116および第2両面ローラ118によって搬送部68に向かって搬送される。搬送部68に設けた通紙センサ124がこのようにして搬送された片面コピー済みの用紙を検知すると、第1両面ローラ116および第2両面ローラ118が停止され、その用紙は、両面部の搬送部68に保持される。
両面(裏面)コピー時には、よく知られているように、第2両面ローラ118および第3両面ローラ120を回転させて、搬送部68内に一時的に保持している片面コピー済みの用紙は、搬送路69および48(図1)を通って再び感光体ドラム34(図1)への経路上に送り出される。
この実施例では、両面コピーを実行する際に用いる搬送部68を利用して、片面コピー済みの用紙または両面コピー済みの用紙(まとめて、「コピー済み用紙」ということがある。)を保持ないし保管しておいて、原稿載置台20(図1)から原稿が取り除かれた後に、搬送部68から排出搬送路66へ送り出して、排出部18へ排出する。それによって、コピージョブを実行した後の原稿の取り忘れを防止している。
たとえば、片面コピー済みの用紙を搬送部68に一時的に保持するためには、上述の両面コピーの際に搬送部68へ送り込むときの動作をそのまま利用すればよい。
両面コピー済みの用紙を搬送部68に一時的に保持するためには、両面コピー済みの用紙が第1排紙ローラ104および第2排紙ローラ110によって搬送されて、通紙センサ114を通過すると、第2排紙ローラ110を逆転させるとともに、通紙切換えゲート109を切り換える。したがって、両面コピー済みの用紙は、通紙切換えゲート109によって案内され、第1両面ローラ116および第2両面ローラ118によって搬送部68に向かって搬送される。搬送部68に設けた通紙センサ124がこのようにして搬送された両面コピー済みの用紙を検知すると、第1両面ローラ116および第2両面ローラ118が停止され、その用紙は、両面部の搬送部68に保持される。
このように、搬送部68は、片面コピー済みの用紙だけでなく、両面コピー済みの用紙も一時的に保持することができる。
ただし、原稿をユーザが原稿載置台から取り除いたときに搬送部68に一時的に保持しているコピー済み用紙を排出搬送路66へ戻すためには、上述の裏面コピーの場合と同じように、第2両面ローラ118および第3両面ローラ120を回転させて、搬送部68内に一時的に保持している片面コピー済みの用紙を、搬送路69および48(図1)通して、感光体ドラム34および定着装置50(図1)への経路上に送り出せばよい。
このとき、感光体ドラム34などによる画像形成処理は、もちろん、実行されることはないが、定着装置50の定着ローラ102を通るので、既に定着されているトナー画像が再度加熱される。両面コピーの場合でも先に片面に定着されているトナー画像が再度加熱されるので、問題はない。
もし、用紙上に定着されているトナー画像が再度加熱されることを回避したければ、搬送部68から逆方向に戻すようにすることもできる。
搬送部68に一時的に保持しているコピー済み用紙を排出搬送路66へ戻すためには、第3両面ローラ120、第2両面ローラ118および第1両面ローラ116を上述した保管時の回転とは逆転させ、通紙切換えゲート108方向にコピー済み用紙を搬送する。コピー済み用紙が通紙切換えゲート108を通過して、第2排紙ローラ110に到達する。このとき、第2ローラ110は、上述の片面コピー時と同じ方向に回転されている(正転)ので、この第2排紙ローラ110によって取り込まれ、第2排紙ローラ110の近傍の通紙センサ114でその用紙の後端を検出すると、第2排紙ローラ110を逆転させる。したがって、コピー済み用紙は、通紙切換えゲート108および109に案内されて、第1両面ローラ116から排紙搬送路66へ排出される。
このときも、通紙センサ112によってコピー済み用紙の後端を検出したとき、またはコピー済み用紙が通紙センサ114を通過した後に所定量搬送したとき、排出完了と判断すればよい。
図4は画像形成装置10の主記憶部76aのメモリマップを示し、このメモリマップに示すように、主記憶部76aは、プログラム記憶領域130およびデータ記憶領域132を有する。
プログラム記憶領域130には、OSなどのメイン処理プログラムの他、表示制御プログラム134、操作検出プログラム136および画像形成プログラム138等を含む。
表示制御プログラム134は、表示部98のディスプレイ98a(図2)に各種画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム136は、タッチパネル100aを含む操作部100へのユーザによる操作状態を検出するためのプログラムである。
画像形成プログラム138は画像読取プログラム138a、プロセス制御プログラム138bおよび排出制御プログラム138c等を含む。
画像読取プログラム138aは、画像読取部12を制御するためのプログラムである。プロセス制御プログラム138bは、電子写真プロセス部38を制御するためのプログラムである。排出制御プログラム138cは、定着装置50を経たコピー済み用紙の排出部18への排出を制御するためのプログラムであり、特に、図2に示す駆動機構92を制御する。
コピー済み用紙保持プログラム140は、上で説明したように、コピー済み用紙を反転部(実施例では搬送部68)に一時的に保持(保管)するためのプログラムであり、特に、図2に示す駆動機構92を制御する。このコピー済み用紙保持プログラム140を実行する主制御部76(図2)が、コピー済み用紙保持部として機能する。
コピー済み用紙排出プログラム142は、コピー済み用紙保持プログラム140に従って保持部で保持されているコピー済み用紙を、原稿載置台20から原稿を回収した後に、当該コピー済み用紙を反転部から排出させるためのプログラムであり、特に、図2に示す駆動機構92を制御する。このコピー済み用紙排出プログラム142を実行する主制御部76(図2)が、コピー済み用紙排出部として機能する。
なお、コピー済み用紙排出プログラム142に従って反転部(実施例では搬送部68)に一時的に保持(保管)されているコピー済み用紙を排出するためには、両面コピージョブにおいて裏面コピーを実行するときと同じように、搬送路69、48を経てコピー済み用紙が感光体ドラム34や定着装置50を再度通過する第1方向であってもよいし、両面ローラ116-120を逆回転させることによってコピー済み用紙が搬送路69、48を通らない第2方向(図3において上方向)であってもよい。第1方向にするか第2方向にするかは最初に設定しておけばよい。
ただし、このコピー済み用紙排出プログラム142で、搬送部68から上記第1方向の排出を実行させようとするときには、電子写真プロセス部38などの機能を停止させるようにしてもよい。
データ記憶領域132には、表示画像生成データ、操作データ、センサデータ等の各種データの記憶領域が形成される。
表示画像生成データ記憶領域144に記憶される表示画像生成データは、表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ記憶領域146に記憶される操作データは、タッチパネル100aを含む操作部100に対するユーザによる操作状態を表すデータであり、たとえば当該タッチパネル100aに対するユーザによるタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。センサデータ記憶領域146は、図2に示す各センサ84、86、88および90等からのセンサ信号またはセンサデータを記憶する。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域132には、他のデータが記憶されたり、他のフラグおよびタイマ(またはカウンタ)が設けられたりする。
図5に示すように、実施例の画像形成装置10の表示部98の(タッチ)ディスプレイ98aには、コピージョブを実行すべきときに操作されるコピーボタン150が表示される。さらに、ディスプレイ98aには、コピージョブを実行する際に必要なパラメータを設定するためのパラメータ設定部152およびコピー部数や相手先ファクシミリ番号などを入力するためのテンキー154が設けられる。これらのコピーボタン150、パラメータ設定部152およびテンキー154などは、ソフトウエアボタン(ソフトウエアキー)であり、タッチ入力で操作可能である。
図6は、第1実施例においてコピージョブを実行するとき動作を示すフロー図である。この図6の動作フロー(および後述の動作フロー)は、所定時間、たとえばフレーム周期毎に繰り返し実行されるものとする。
主制御部76は、最初のステップS1で、画像形成装置10のコピーボタン150(図5)が操作されたかどうか判断し、このステップS1で“YES”になると、ステップS3で、RADF22で自動送りされたかまたは直接載置された、原稿載置台20上の原稿からを画像読取り部12によって読み取る。そして、ステップS5で電圧写真プロセス部38などにおいて、読み取った原稿画像を用紙(図示せず)に印刷して、コピー済み用紙を定着装置50から用紙排出路64へ送る。
そして、次のステップS7では、先に図3を用いて説明したように、主制御部76は、コピー済み用紙保持プログラム140に従って、コピー済み用紙を、反転部(実施例では搬送部68)へ送り込んで、一時的に保持させる。
その後、ステップS9において、主制御部76は、センサデータ記憶領域148を参照して、原稿載置台20上から原稿(図示せず)が取り除かれたかどうか判断する。たとえば、I/O部82を通して取得した原稿センサ84(図2)からのセンサデータに基づいて、ステップS7でコピー済み用紙を一時保持した後に、原稿が取り去られたかどうか判断する。
ステップS9で“YES”を判断したとき、すなわち、原稿載置台20から原稿が取り除かれたと判断したとき、次のステップS11で、主制御部76は、先に図3を用いて説明したように、ステップS7で保持部(実施例では搬送部68)へ一時的に保持しているコピー済み用紙を、コピー済み用紙排出プログラム142に従って、排出部18へ排出する。
この実施例によれば、原稿を取り除くまでコピー済み用紙を画像形成装置10の機内に保持しておき、原稿を取り除いたことを確認して、コピー済み用紙を機外へ排出するようにしたので、原稿の取り忘れを確実に防止できる。しかも、コピー済み用紙を機内に一時的に閉じ込めるために、両面コピーの際に使用する既存の搬送部68を一時保持部として使用するので、特別な構造を追加したり、余分なコストを掛けたりする必要がなく、安価に実現できる。
<第2実施例>
第2実施例でも、画像形成装置としては、図1および図2に示す画像形成装置10を用いる。ただし、主記憶部76aのデータ記憶領域132には、図7に示すように、タイマ156を設けるとともに、警告メッセージデータ記憶領域158を設ける。タイマ156警告メッセージデータ記憶領域158に設定する警告メッセージは、たとえば、「原稿をとり忘れています。ご注意ください。」または「原稿が残ったままです。ご注意ください。」のように、ディスプレイ98aに表示され、原稿載置台20上の原稿をユーザが取り忘れていることを警告するメッセージである。
第2実施例では、主制御部76は、図8に示すフロー図に従って動作する。ただし、図8の初めのステップS1-S7は、先の第1実施例の図6に示すフロー図の該当するステップS1-S7と同じであるので、ここでは重複する説明は省略する。
ステップS21では、主制御部76は、データ記憶領域132(図6)のタイマ156をクリアする。したがって、タイマ156がインクリメントを開始する。
続くステップS23で主制御部76は、センサデータ記憶領域148のセンサデータを参照して、カバーセンサ88(図2)によって原稿載置台カバー(実施例では、RADF22)が開けられことが検出されたかどうか判断する。
ステップS23で“YES”が判断されると、主制御部76は、原稿載置台カバーが開いたということは、原稿載置台上の原稿が取り除かれたことを意味するとして、そのままステップS25に進む。ステップS23で“YES”を判断したとき、すなわち、原稿載置台20から原稿が取り除かれたと判断したとき、ステップS25で、主制御部76は、先に図3を用いて説明したように、ステップS7で保持部(実施例では搬送部68)へ一時的に保持しているコピー済み用紙を、コピー済み用紙排出プログラム142に従って、排出部18へ排出する。
ステップS23で“NO”を検出したとき、すなわち、原稿載置台カバーがあけられなかったと判断したき、ステップS27で、主制御部76は、原稿サイズセンサ86を制御して、原稿載置台20上の原稿のサイズを検知させる。
その後、主制御部76は、ステップS29で、センサデータ記憶領域148のセンサデータを参照して、原稿サイズセンサ86(図2)によって原稿載置台上の原稿のサイズが検知されたかどうか判断する。
ステップS29で“NO”が判断されるということは、すなわち、原稿載置台20上には原稿がないということを意味するので、主制御部76は、先のステップS25に進み、ステップS7で保持部(実施例では搬送部68)へ一時的に保持しているコピー済み用紙を、コピー済み用紙排出プログラム142に従って、排出部18へ排出する。
しかしながら、ステップS29で“YES”を判断したとき、主制御部76は、原稿載置台20上に原稿が未だ残っていることを意味するので、続くステップS31で、タイマ156をインクリメントし、ステップS33でタイマ156のカウント値が所定値になったかどうか、すなわち、タイムアップしたかどうか判断する。
タイマ156がタイムアップしていないとき、すなわちステップS33データ“NO”を判断したとき、主制御部76は、ステップS35で、表示制御プログラム134に従って、警告メッセージデータ158に従って、ディスプレイ98aに上述したような警告メッセージを表示してユーザに原稿除去を促す。その後再びステップS23に戻る。
ステップS33で“YES”が判断されると、ユーザに原稿除去の警告を発したけれども、原稿が除去されなかったということであり、ステップS37で、主制御部76は、原稿読取り部12を駆動して、原稿載置台20上にあるかもしれない原稿載置台20をスキャンさせる。そのスキャン結果のデータは、センサデータ記憶領域148(図7)に記憶される。
そして、次のステップS39で、そのセンサデータ記憶領域148のセンサデータを参照し、原稿が原稿載置台20上に存在するかどうか判断する。このステップS39で“YES”を判断すると、主制御部76の動作は先のステップS21に戻る。
なお、先のステップS29で“NO”を判断したとき、またはステップS39で“NO”を判断したとき、原稿載置台20上には原稿がないものと判断して、ステップS25に進む。主制御部76は、このステップS25で、先に図3を用いて説明したように、ステップS7で保持部(実施例では搬送部68)へ一時的に保持しているコピー済み用紙を、コピー済み用紙排出プログラム142に従って、排出部18へ排出する。
この第2実施例によっても、原稿を取り除くまでコピー済み用紙を画像形成装置10の機内に保持しておき、原稿を取り除いたことを確認して、コピー済み用紙を機外へ排出するようにしたので、原稿の取り忘れを確実に防止できる。しかも、コピー済み用紙を機内に一時的に閉じ込めるために、両面コピーの際に使用する既存の搬送部68を一時保持部として使用するので、特別な構造を追加したり、余分なコストを掛けたりする必要がなく、安価に実現できる。
また、この第2実施例によれば、ユーザに対して原稿除去の警告メッセージを表示するので、原稿の取り忘れをさらに確実に防止できる。
さらに、ステップS27やステップS37で原稿が残存しているかどうか何回も判断するので、原稿が除去されたことを可及的早く検知することができ、コピー済み用紙を可及的早くユーザに排出することができる。
<第3実施例>
この実施例では、図9に示すように、ディスプレイ98aに、通常のコピーボタン150の他に、個人情報コピーボタン160を設ける。ここで、個人情報とは、個人の住所、氏名、年齢、マイナンバーなど他人には秘匿したい個人情報意味し、個人情報コピーボタン160は、このような個人情報を含む、たとえば運転免許証、健康保険被保険者証、マイナンバーの通知書等の種類をコピーするときに操作すべきスタートボタンである。
また、第3実施例では、主記憶部76aには、図10に示すように、キーワード・顔画像検出プログラム162を含む。このキーワード・顔画像検出プログラム162は、データ記憶領域132の原稿読取りデータ記憶領域162に記憶している原稿読取りデータに、特定のキーワードおよび/または顔画像が含まれているかを検出するためのプログラムである。ただし、原稿読取りデータは、原稿読取り部12で読み取ったデータを、たとえばOCR(Optical Character Recognition)(図示せず)を用いて認識した原稿読取りデータである。このキーワード・顔画像検出プログラム162を実行する主制御部76が条件判断部として機能する。
データ記憶領域132には、さらに、上述のキーワード・顔画像検出プログラム162で検出すべきキーワードを予め登録している。特定のキーワードとしては、たとえば、「住所」、「氏名」、「年齢」、「運転免許証」、「健康保険被保険者証」、「交付」、「保険者所在地」、「保険者番号」、「保険者氏名」等があげられるが、 キーワードは自由に設定できるものとする。
第3実施例では、主制御部76は、図11に示すフロー図に従って動作する。
最初のステップS41で、主制御部76は、操作データ記憶領域146に記憶されている操作データを参照して、通常コピーボタン150が操作されたかどうか判断する。
ステップS41で“YES”を判断したとき、主制御部76は、ステップS43で原稿読取り部12によって原稿を読取り、ステップS45で印刷を実行する。ただし、ステップS43およびステップS45は、先の第1実施例の図6に示すフロー図の該当するステップS3およびステップS5と同じであるので、ここでは重複する説明は省略する。
その後、主制御部76は、ステップS47で、ステップS43で原稿から読み取ったデータをOCRで認識して、原稿読取りデータとして、原稿読取りデータ記憶領域162に記憶する。
次いで、ステップS49で、主制御部76は、キーワードデータ記憶領域166に予め設定しているキーワードを参照して、キーワード・顔画像検出プログラム162に従って、特定のキーワードが検出されたかどうか判断する。
ステップS49で“NO”が判断されると、そのときのコピー原稿が秘匿すべき個人情報を含んだ書類ではないことを意味するので、次のステップS51へ進む。
ステップS51で、主制御部76は、キーワード・顔画像検出プログラム162に従って、原稿読取りデータの中に顔写真があるかどうか判断する。
ステップS51で“NO”が判断されると、そのときのコピー原稿が秘匿すべき個人情報を含んだ書類ではないことを意味する。したがって、次のステップS53で、コピー済み用紙を、保持部としての搬送部68へ保持することなく、そのまま排出する。
一方、先のステップS41で“NO”を判断したとき、すなわち、通常のコピーボタン150が操作されなかったとき、ステップS55で個人情報コピーボタン160が操作されたかどうか判断する。ステップS55で“NO”の判断をしたときには、主制御部76は、そのまま動作を終了する。
ステップS55で“YES”を判断したときは、秘匿すべき個人情報を含む原稿をコピーするというユーザの意思表示であるので、ステップS57およびステップS59でステップS43およびステップS45と同様のコピー動作を実行した後、ステップS61で、先に図3を用いて説明したように、主制御部76は、コピー済み用紙保持プログラム140に従って、コピー済み用紙を、保持部(実施例では搬送部68)へ送り込んで、一時的に保持させる。
ただし、先のステップS49またはステップS51で“YES”を判断したとき、つまり、原稿読取りデータに特定のキーワードが含まれているとき、または原稿読取りデータに顔写真が含まれているときにも、ユーザは個人情報コピーボタン160(図9)を押さなかったけれども、秘匿すべき個人情報を含む原稿をコピーしたと判断して、ステップS61に進む。
その後、ステップS63において、主制御部76は、センサデータ記憶領域148(図10)を参照して、原稿載置台20上から原稿(図示せず)が取り除かれたかどうか判断する。たとえば、I/O部82を通して取得した原稿センサ84(図2)からのセンサデータに基づいて、ステップS61でコピー済み用紙を一時保持した後に、原稿が取り去られたかどうか判断する。
ステップS63で原稿が除去されたと判断したとき、主制御部76は、ステップS65で、先に図3を用いて説明したように、ステップS61で保持部(実施例では搬送部68)へ一時的に保持しているコピー済み用紙を、コピー済み用紙排出プログラム142に従って、排出部18へ排出する。
この第3実施例によっても、個人情報を含む原稿をコピーするときに、原稿を取り除くまでコピー済み用紙を画像形成装置10の機内に保持しておき、原稿を取り除いたことを確認して、コピー済み用紙を機外へ排出するようにしたので、特に注意を払うべき原稿の取り忘れを確実に防止できる。しかも、コピー済み用紙を機内に一時的に閉じ込めるために、両面コピーの際に使用する既存の搬送部68を一時保持部として使用するので、特別な構造を追加したり、余分なコストを掛けたりする必要がなく、安価に実現できる。
また、この第3実施例によれば、秘匿すべき個人情報を含む原稿をコピーしたときにはコピー済み用紙を一旦機内に保管しておくが、それ以外の秘匿すべき個人情報を含まない原稿をコピーする場合には、機内での保持をすることなく、コピー済み用紙を直ちに排出する(ステップS53)ので、通常コピーの場合に、ユーザを待たせることが少ない。
<第4実施例>
第4実施例では、図12に示す画像形成装置1を用いる。図12を参照して、この実施例の画像形成装置10は、大きく分けて、原稿読取り部12、画像形成部14、給紙部16および排紙部18を備えている。以下、各部について説明するが、このような画像形成装置は既によく知られたところでもあるので、基本的に図1に示す画像形成装置10と同じ部分もしくは同等の機能を有する部分には同じ参照符号を付して、説明を省略することがあることを予め指摘しておく。
原稿読取り部12は、透明な原稿載置台20に載置された原稿(図示せず)の画像を読み取って画像データを作成する部分である。ここでも、RADF22を用いて複数枚の原稿を1枚ずつ原稿載置台20上に自動給紙することができる。RADF22は原稿カバーとしても機能する。
原稿画像をスキャナユニット24で読み取ることにより得られた画像データは、各種処理が施された後、メモリ、たとえば補助記憶部94(図2)に一旦記憶され、出力指示に応じてメモリから画像データを画像形成部14に出力して、感光体ドラム34上に可視画像として再現した後、用紙上に画像を転写してトナー像を形成する。
この画像形成部14は、レーザ書き込みユニット(LSU)36および画像を形成するための電子写真プロセス部38を備える。
電子写真プロセス部38は、上記感光体ドラム34の周囲に配置された、帯電装置40、現像装置40、転写装置44、除電装置、剥離装置、クリーニング装置46および定着装置50を含む。ここで、定着装置50は、定着ローラ102を含む。
給紙部16は、給紙カセット52、54および56を含み、この給紙カセット52、54または56に蓄積されている用紙がピックアップローラでピックアップされて搬送路48を経て、電子写真プロセス部38へ向けて送出される。
定着装置50より用紙搬送方向下流側には、用紙排出路64が設けられており、この用紙排出路64は排紙部18の排紙搬送路66または両面コピーのためのスイッチバック搬送部168へと選択的に搬送される。排紙部18に送られた用紙は、必要に応じてソートあるいはステープル処理等の所定の処理が施され、第1排出卜レイ70または第2排出卜レイ72にスタックされる。
また、両面コピーのためのスイッチバック搬送部168に送られた片面コピー済み用紙は、さらに、分岐路170を通って、中間トレイ172内へ一時的に保持される。
両面(裏面)コピーを実行するとき、中間トレイ172に保持されている片面コピー済み用紙がピックアップローラ174aによって搬送路48を通って再び電子写真プロセス部38に搬送されて、用紙の裏面に画像が形成され、定着後排紙部18から排出される。
第4実施例では、両面コピージョブを実行する際に片面コピー済み用紙を一時的に保持するための中間トレイ172を利用して、第1-第3実施例と同様に、コピージョブ実行時に原稿が原稿載置台20から回収されるまで、コピー済み用紙を一時的に保持ないし保管するものである。
第1実施例-第3実施例では、図1に示す画像形成装置10の搬送部68を利用して、コピー済み用紙を原稿が取り除かれるまで保持ないし保管するようにしたが、図1の画像形成装置10の搬送部68には1枚または多くて2枚程度のコピー済み用紙を保持できるだけである。これに対して、第4実施例の画像形成装置10では中間トレイ172により多くのコピー済み用紙を保持することができるので、多くの枚数の原稿をコピーする場合には、この第4実施例の画像形成装置10を利用するとよい。
ここで、図13を参照して、コピー済み用紙がどのようにして中間トレイ172に保持され、どのように排出されるのか説明する。
スイッチバック搬送路168は、一端(図13に示す上端)が定着装置50の配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬送路64に繋がっていると共に、途中部分(図中上下方向の中央部分)が第1および第2の分岐路170および176に分岐されている。分岐路176は鉛直下方に延び、分岐路170は一端が上述の中間トレイ170の搬入側に対向している(図12)。
主搬送路64とスイッチバック搬送路168との接続部分およびスイッチバック搬送路168の分岐部分には第1および第2の分岐爪178および180がそれぞれ設けられている。
第1分岐爪178は、スイッチバック搬送路168を閉鎖する第1位置と、主搬送路64の排出側を閉塞して、この主搬送路64とスイッチバック搬送路168とを連通させる第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。
これらの分岐爪178および180の位置の切換えは、主制御部76の命令に応じて図2に示す駆動機構92によって行われることに留意されたい。なお、以下の説明では、コピー済み用紙を搬送するための各ローラについては詳しく説明しないが、これらのローラもまた、主制御部76の命令に応じて図2に示す駆動機構92によって正転または逆転が制御される。
図13(A)に示すように、第1分岐爪178が第1位置にあるときには、画像形成部14を経たコピー済み用紙がそのまま排紙部18へ排紙される。一方、図13(B)第1分岐爪178が第2位置にあるときには画像形成部14を経たコピー済み用紙はスイッチバック搬送路168へ供給される。
第2分岐爪180は、スイッチバック搬送路168の第2分岐路176を開放し且つ第1分岐路170を閉鎖する第1位置と、第1分岐路170を開放し且つ第2分岐路176を閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。
図13(B)に示すように、第2分岐爪180が第1位置にあるときにはスイッチバック搬送路168に搬送されたコピー済み用紙が第2分岐路176に導かれてその下端位置まで搬送される。その後、図13(C)に示すように、第2分岐爪180が第2位置となってコピー済み用紙の搬送方向が逆転されると、このコピー済み用紙が分岐部を経て第1分岐路170に搬送されて中間トレイ45へ供給されるようになっている。つまり、コピー済み用紙が、第2分岐路176および第1分岐路170を経て中間トレイ45へ供給されることにより、このコピー済み用紙が画像形成部3に供給された際に上下が反転され、片面コピー済み用紙の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。したがって、この実施例の場合、スイッチバック搬送路168を経てコピー済み用紙を一時的に蓄積する中間トレイ172が反転部として機能することになる。
両面コピーを行う場合には、図13(D)に示すように、第1分岐爪178が第2位置となり、第2分岐爪180が第1位置となる。これにより、各用紙カセット52、54または56もしくは手差しトレイ58から取り出されて画像形成部14により片面に画像形成されたコピー済み用紙は、スイッチバック搬送路168の第2分岐路176に導かれる。その後、第2分岐爪180が第2位置となってコピー済み用紙の搬送方向が逆転され、このコピー済み用紙が分岐部を経て第1分岐路170から中間トレイ172へ供給される。コピー済み用紙の裏面に画像形成を行う際には、第1分岐爪178が第1位置となり、中間トレイ172からピックアップローラ174aで取り出されたコピー済み用紙が、画像形成部14により画像形成され、排出部18へ排出されるようになっている。
このような両面コピーを実行する際の搬送経路を経て、コピー済み用紙を中間トレイ172に保持することができる。そして、原稿が取り除かれた後にステップS9(図6)、ステップS25(図8)またはステップS65(図11)でコピー済み用紙を排出する場合、裏面コピーを実行する際の片面コピー済み用紙の搬送経路を経て、排出部18へ排出することができる。
ただし、図13(E)に示すように、第1分岐爪178を第3位置に設定し、第2分岐爪180を第2位置に設定して、ローラを逆転すれば、ピックアップローラ174bを図12において左側に傾動させることによって、中間トレイ172に保持されているコピー済み用紙を、第1分岐路170およびスイッチバック搬送路168を通して、排出部18へ排出することができる。この場合には、一時保持していただけのコピー済み用紙が電子写真プロセス部38を再び通るのを回避できる。
<第5実施例>
第5実施例は、第1実施例の図1に示す画像形成装置10および第4実施例の図12に示す画像形成装置10のように、排出部18を持たない画像形成装置に向けられる。
図14を参照して、第5実施例の画像形成装置10は、装置後ろ面に、紙詰まり処理用ドア(以下、単に「ドア」ということがある。)182を設けている。このドア182は、図14において実線で示す閉位置と2点鎖線で示す開位置に変位する。このドアの開閉を検知するための開閉センサ184が設けられる。この開閉センサ184は、図2に示すI/O部82に接続され、開閉センサ184のセンサ信号は、このI/O部82介してセンサデータとして、図15に示すセンサデータ記憶領域146に記憶される。
ドア182のたとえば上端面には、ロック溝186が形成されていて、本体のそのロック溝186に対向する位置にはソレノイド188が設けられ、ソレノイド188のプランジャがロック溝186に嵌合可能である。つまり、ソレノイド188を付勢するとソレノイド188からプランジャが突出し、ロック溝186に嵌合する。この状態では、ドア182は、それの閉位置でロックされる。一方、ソレノイド188を消勢するとプランジャが没入し、ロック溝186との嵌合が外れる。この状態では、ドア182は開位置に変位させることができる。
なお、このソレノイド188は、図2に示す駆動機構92を通して、主制御部76によって制御することができる。
このように、ドア182をロックするドアロックプログラム190およびドアロックを解除するドアロック解除プログラム192が、図15に示すように、主記憶部76aのプログラム記憶領域130に設けられる。
第5実施例において、主制御部76は、最初のステップS71で、センサデータ記憶領域148のセンサデータを参照して、ドアがロックされているかどうか判断する。ドア182がロックされていないときには、すなわち、ステップS71で“NO”を判断したとき、主制御部76は、ステップS73で、ドアロックプログラム190に従って、ドア182をロックさせる。
その後、図6に示す第1実施例と同じように、ステップS1、S3およびS5を実行してコピーを終え、続いてステップS7を実行して、コピー済み用紙保持プログラム140に従って、コピー済み用紙を、たとえば図1に示す搬送部68(または図12に示す中間トレイ172)へ一時的に保持ないし保管させる。
次のステップS9で原稿載置台20から原稿が取り去られたことを検知すると、つまり、ステップS9で“YES”を判断したとき、次のステップS11で、主制御部76は、ステップS7で保持部(搬送部68または中間トレイ172))へ一時的に保持しているコピー済み用紙を、コピー済み用紙排出プログラム142に従って、排出部18へ排出する。
その後、必要に応じて、ステップS75で、ドアロック解除プログラム192を実行して、ドアロックを解除しておく。
この第5実施例においても、原稿を取り除くまでコピー済み用紙を画像形成装置10の機内に保持しておき、原稿を取り除いたことを確認して、コピー済み用紙を機外へ排出するようにしたので、原稿の取り忘れを確実に防止できる。しかも、コピー済み用紙を機内に一時的に閉じ込めるために、両面コピーの際に使用する既存の搬送部68や中間トレイ172を一時保持部として使用するので、特別な構造を追加したり、余分なコストを掛けたりする必要がなく、安価に実現できる。
さらに、第5実施例では、コピージョブの実行中は、紙詰まり処理用のドア182を閉位置でロックしておくため、コピー途中でコピー済み用紙を取り出すことができないので、たとえば個人情報などの秘匿すべき情報の漏洩を可及的防止できる。
なお、上述の実施例で挙げた数値、画面および具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
34 …感光体ドラム
38 …電子写真プロセス部
44、69 …搬送路
50 …定着装置
64 …用紙排出路
66 …排紙搬送路
68 …搬送部
76 …主制御部
76a …主記憶部
104、110 …排紙ローラ
106、112、114、122、124 …通紙センサ
108、109 …通紙切換えゲート
116、118、120 …両面ローラ
168 …スイッチバック搬送路
170 …第1分岐路
172 …中間トレイ
178 …第1分岐爪
180 …第2分岐爪
182 …紙詰まり処理用ドア

Claims (9)

  1. 原稿載置台上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、前記原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有する画像形成装置であって、
    片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための反転部、
    前記片面コピーまたは前記両面コピーを終えたコピー済み用紙を前記反転部に保持させるコピー済み用紙保持部、
    前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたかどうか判断する判断部、および
    前記判断部によって前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたことを判断したとき、前記コピー済み用紙保持部により前記反転部に保持させた前記コピー済み用紙を排出させるコピー済み用紙排出部を備える、画像形成装置。
  2. 前記原稿が所定の条件に合致するかどうか判断する条件判断部をさらに備え、
    前記コピー済み用紙保持部は、前記条件判断部が前記原稿が所定の条件に合致すると判断したとき、前記コピー済み用紙を前記反転部に保持させる、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の条件は前記原稿読取りデータが個人情報を含むという条件である、請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記判断部は、前記原稿載置台に原稿があるかどうかを検知する原稿センサにより前記原稿載置台の上に原稿がないことを検知することにより、前記原稿が取り除かれたと判断する、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記原稿載置台の原稿をカバーする原稿カバーをさらに備え、
    前記判断部は、原稿の読取り後に前記原稿カバーが開けられたとき、前記原稿が取り除かれたと判断する、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記原稿載置台の原稿のサイズを検知する原稿サイズセンサをさらに備え、
    前記判断部は、原稿の読取り後に前記原稿サイズセンサが原稿サイズを検知しなかったとき、前記原稿が取り除かれたと判断する、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記反転部の搬送路の紙詰まり処理用ドアをロック可能なロック機構、および
    前記判断部において前記片面コピーまたは前記両面コピーを終え、前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたと判断したとき、前記ロック機構を解除するロック解除部をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 原稿載置台上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、前記原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有し、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための反転部を備える、画像形成装置のコンピュータによって実行される画像形成プログラムであって、
    前記画像形成プログラムは、前記コンピュータを、
    前記片面コピーまたは前記両面コピーを終えたコピー済み用紙を前記反転部に保持させるコピー済み用紙保持部、
    前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたかどうか判断する判断部、および
    前記判断部によって前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたことを判断したとき、前記コピー済み用紙保持部により前記反転部に保持させた前記コピー済み用紙を排出させるコピー済み用紙排出部
    として機能させる、画像形成プログラム。
  9. 原稿載置台上の原稿を読み取ることで原稿読取データを生成し、前記原稿読取データを用紙の両面にコピーする両面コピー機能を有し、片面コピーを行った後に片面コピー済み用紙を反転させるための反転部を備える、画像形成装置における画像形成方法であって、
    前記片面コピーまたは前記両面コピーを終えたコピー済み用紙を前記反転部に保持させるコピー済み用紙保持ステップ、
    前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたかどうか判断する判断ステップ、および
    前記判断ステップにおいて前記原稿載置台から前記原稿が取り除かれたことを判断したとき、前記コピー済み用紙保持ステップで前記反転部に保持させた前記コピー済み用紙を排出させるコピー済み用紙排出ステップを含む、画像形成方法。
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