JP2006285142A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コピー禁止の原稿に対してもコピーを中断することなく通常通り連続してコピーすることが可能で、不正コピーであるか否かの最終判断は、責任ある管理者などにより行なえるようにした画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿を読み取るための原稿読み取り手段と、原稿から読み取った画像データを画像形成するための画像形成手段を備えた画像形成装置であって、画像データに含まれる特定データを検出する手段を備え、特定データが検出された場合には、画像形成された記録紙を装置内に滞留させておく記録紙滞留手段を備えている。また、このときの記録紙は、定着部と排紙部の間で滞留させ、特定条件により排出可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】原稿を読み取るための原稿読み取り手段と、原稿から読み取った画像データを画像形成するための画像形成手段を備えた画像形成装置であって、画像データに含まれる特定データを検出する手段を備え、特定データが検出された場合には、画像形成された記録紙を装置内に滞留させておく記録紙滞留手段を備えている。また、このときの記録紙は、定着部と排紙部の間で滞留させ、特定条件により排出可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、原稿から読み取った画像データを画像形成するための画像形成装置に関し、特にコピー禁止原稿に対する対策を備えた画像形成装置に関する。
近年のデジタル複写装置の発達で、身近な原稿画像を高速で大量に、しかも手軽にコピーできるといった優れた機能を有している反面、著作権で保護された著作物、絵画、写真や、コピー禁止を意図して作成した書類も簡単にコピーできてしまう。特に、カラー複写機によるコピーで特定原稿(例えば、紙幣、有価証券など)は、現物と見分けがつきにくいような高画質でのコピーができるようになり、これを悪用する恐れも生じている。
従来、このようなコピー禁止の原稿がコピー(以下、不正コピーという)されるのを防止するのに種々の提案がなされている。例えば、コピー禁止情報が付された原稿に対して、レーザドライバの駆動や給紙を停止したり、読み取った画像データを他の画像と置き換えたりするなどの正常な可視画像出力を阻害する手段を付すことが知られてている(例えば、特許文献1参照)。また、不正コピーに使用した装置の特定や使用IDカードから複写した人の特定を可能とすること(例えば、特許文献2参照)、或いは、カメラを用いてコピー禁止画像を誰がコピーしたかを特定すること(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特開2001−189855号公報
特開平4−294682号公報
特開2002−57876号公報
カラー複写機においては、不正コピーに対して追跡情報を付加することが要件とされるケースもある。しかし、不正コピーであるか否かの認識精度は、100%というものではなく、不正とすべきコピーが許可されてしまったり、不正コピーではないのに不正と誤認される場合もある。また、後に追跡情報等により不正コピーが確認されたとしても、既に外部に流出しているときには意味がない場合もある。
一方、コピー機などの画像形成装置自体は、一般の事務部署やコンビニでの使用など、誰もが簡単かつ大量にできることがセールスポイントにもなっており、コピー途中でのトラブル発生はできるだけ回避することが望まれている。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、コピー禁止の原稿に対してもコピーを中断することなく通常通り連続してコピーすることが可能で、不正コピーであるか否かの最終判断は、責任ある管理者などにより行なえるようにした画像形成装置の提供を課題とする。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、コピー禁止の原稿に対してもコピーを中断することなく通常通り連続してコピーすることが可能で、不正コピーであるか否かの最終判断は、責任ある管理者などにより行なえるようにした画像形成装置の提供を課題とする。
本発明による画像形成装置は、原稿を読み取るための原稿読み取り手段と、原稿から読み取った画像データを画像形成するための画像形成手段を備えた画像形成装置であって、画像データに含まれる特定データを検出する手段を備え、特定データが検出された場合には、画像形成された記録紙を装置内に滞留させておく記録紙滞留手段を備えていることを特徴とする。また、このときの記録紙は、定着部と排紙部の間で滞留させ、特定条件により排出可能とすることができる。
本発明によれば、コピー禁止の原稿が不正にコピーされた記録紙は、責任ある管理者のみの操作によって装置内から取出すことが可能であるため、不正コピーの流出を確実に防止することができ、悪用されるのを未然に防ぐことができる。また、正常コピーの途中で不正コピーがあったとしても、途中でコピー操作を中断することなく継続させることができる。
図1のフロー図により本発明の概略を説明する。本発明による画像形成装置は、カラー複写機を含む各種形態の画像形成装置に適用することができる。先ず、画像形成装置の原稿読み取り手段により原稿の画像データが読み取られ、画像データ内にコピー禁止情報があるか否かが検出される。コピー禁止情報としては、バーコード、特殊マーク、透かしマーク、隠し情報の他、紙幣や有価証券等の特定画像や特定情報を用いることができる。これらのコピー禁止情報は、特定マークとして画像データの読み取り時に検出され、制御情報とすることができる。
画像データの読み取りで、コピー禁止の特定マークが検出されなかったときは、通常通りの手順で画像データは、画像形成手段により記録紙にコピーされ、排紙トレイに排出される。一方、コピー禁止の特定マークが検出された場合であっても、特定マークが検出されなかったときと同様に記録紙へのコピー自体は実行される。しかし、不正コピーされた記録紙は、排紙トレイに排出されずに装置内に設置された滞留トレイ等の記録紙滞留手段に格納される。したがって、不正コピーされた記録紙はコピーの定着部と排紙部の間で滞留させるようにするのが望ましい。
装置内に格納された不正コピー用紙は、特定の権限が与えられた責任ある管理者等が特定のID、パスワードを入力しなければ排出されないように、特定の条件により排出可能とすることが望ましい。また、不正コピー用紙を格納した滞留トレイの取り出しも、責任ある管理者等が管理する鍵を使用しないと取り出せないようにするのが望ましい。
このような構成の画像形成装置によれば、例えば、コピーしようとする大量の原稿の中にコピー禁止の画像データが混じっていたとしても、コピー禁止がされていない他の画像データと共に一緒にコピーはされるが、自動的に滞留トレイ等に格納されて外には排出されない。この場合、従来と同様に読み取り画像データを他の画像を置き換えたりするなど正常な可視画像出力を阻害するようにしてもよいが、本発明においては特に必要とはしない。
したがって、不正コピーが生じるたびにコピー操作を停止させたりする必要がなく、迅速かつ大量に連続してコピー操作を続けることが可能となり、コピー機能を低減させることなく使用することができる。不正コピーがされたときは、表示パネル等に表示させ、権限を付された管理者により滞留トレイ等から不正コピー用紙を排出し、内容のチェックとその処置を決定するようにすることができ、不正コピーである場合は外部への流出を未然に防止することができる。
また、例えば、紙幣や有価証券などの不正コピーが意図的に行なわれたような場合においても、コピー実行者はその不正コピー用紙を手に入れることはできない。このため、不正コピーされた記録紙が外部に流出して悪用されるのを未然に防止することができる。また、意図的な不正コピーに対しては、犯罪行為にも関わることになるので、管理者からの厳重注意を受けることとなる。この結果、以後の不正コピーに対する意識付けを持たせることができ、不正コピーの再発防止にもなる。
図2は、本発明を、両面コピーが可能な画像形成装置に適用した例を示す概略図である。図に示すように画像形成装置1は、スキャナ部2、記録媒体としての記録紙への画像形成を行う画像形成部3、この画像形成部3へ記録紙を搬送する用紙搬送機構4を備えている。以下、一般的なこれらの各部について説明する。
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿載置台11と、この原稿載置台11上に原稿を給紙する原稿供給手段として、例えば、両面対応自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)12を備えており、この原稿載置台11上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する原稿読み取り手段となる部分である。
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿載置台11と、この原稿載置台11上に原稿を給紙する原稿供給手段として、例えば、両面対応自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)12を備えており、この原稿載置台11上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する原稿読み取り手段となる部分である。
RADF12は、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ原稿載置台11上に自動給紙するための自動給紙トレイ12aを備えている。また、このRADF12は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面を後述するスキャナユニット13に読み取らせることができるようになっている。具体的には、自動給紙トレイ12a上の原稿を原稿載置台11上に搬送するための搬送経路、原稿の両面をスキャナユニット13に読み取らせるべく原稿を反転させる反転経路を備えている。
そして、原稿の片面のみを読み取らせる場合には搬送経路のみを使用する一方、原稿の両面を読み取らせる場合には搬送経路を経て原稿載置台11上に搬送された原稿を反転経路において反転させて原稿載置台11上に再度搬送するようになっている。このため、各経路には搬送経路切り換え手段及び原稿の搬送位置を認識するためのセンサ群(共に図示省略)が設けられている。RADF12の構成については周知であるため詳細な説明は省略する。
また、このスキャナ部2は、原稿載置台11上に搬送された原稿の画像を読み取るためのスキャナユニット13を備えている。このスキャナユニット13は、ランプリフレクタアセンブリ14、複数の反射ミラー15a,15b,15c、光学レンズ体16、光電変換素子(CCD)17を備えている。
ランプリフレクタアセンブリ14は、原稿載置台11上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射ミラー15a,15b,15cは、一点鎖線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、光学レンズ体16に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿載置台11上に原稿が載置されると、ランプリフレクタアセンブリ14及び反射ミラー15aで成る第1走査ユニット13aが原稿載置台11に沿って水平方向に走査して、原稿全体に光を照射する。この際、反射ミラー15b,15cで成る第2走査ユニット13bは、上記第1走査ユニット13aに対して所定比率の速度(例えば、第1走査ユニット13aに対して半分の速度)で同方向に移動する。
各反射ミラー15a,15b,15cで反射されて光学レンズ体16を通過した光は光電変換素子17上に結像され、この光電変換素子17において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。そして、このようにして得られた画像データは、画像形成部3内の制御部3Aへ送信される。この制御部3Aで各種処理が行われた後、制御部3Aのメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像データが読み出されて画像形成部3による画像形成動作に利用される。
<画像形成部3の説明>
画像形成部3は、光ビーム走査装置としてのレーザ書き込みユニット21及び電子写真プロセス部22を備え、画像形成手段となる部分である。レーザ書き込みユニット21は、上記光電変換素子17において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を、電子写真プロセス部22の感光体ドラム23の表面に照射するものである。具体的には、このレーザ書き込みユニット21は、上記画像データに応じたレーザ光を照射する半導体レーザ光源、このレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム23上を等速度で走査するように補正するf−θレンズ等を有している。
画像形成部3は、光ビーム走査装置としてのレーザ書き込みユニット21及び電子写真プロセス部22を備え、画像形成手段となる部分である。レーザ書き込みユニット21は、上記光電変換素子17において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を、電子写真プロセス部22の感光体ドラム23の表面に照射するものである。具体的には、このレーザ書き込みユニット21は、上記画像データに応じたレーザ光を照射する半導体レーザ光源、このレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム23上を等速度で走査するように補正するf−θレンズ等を有している。
感光体ドラム23は、矢印で示す方向に回転し、レーザ書き込みユニット21からのレーザ光が折返しミラー21aで反射されて照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、電子写真プロセス部22は、感光体ドラム23の周囲に、帯電器24、現像器25、転写器26、除電器27、剥離器、クリーニング器28、定着器29が配置されて成っている。帯電器24は、静電潜像が形成される前の感光体ドラム23の表面を所定の電位に帯電させるようになっている。現像器25は、感光体ドラム23の表面に形成された静電潜像を画像形成物質としてのトナーにより可視像に現像するものである。転写器26は、感光体ドラム23の表面に形成されたトナー像を記録紙Pに転写するものである。
除電器27は、トナー像が転写された後の記録紙Pを除電してこの記録紙Pが感光体ドラム23から剥離しやすいようにするものである。クリーニング器28は、トナー転写後において感光体ドラム23の表面に残留したトナーを除去するようになっている。定着器29は、記録紙Pに転写されたトナー像を加熱により記録紙P上に定着させるものである。
これにより、記録紙Pに画像を形成する際には、帯電器24によって感光体ドラム23の表面が所定の電位に帯電され、レーザ書き込みユニット21が画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム23の表面に照射して静電潜像を形成する。その後、現像器25が感光体ドラム23の表面にトナーによる可視像を現像し、用紙搬送機構4から給紙された記録紙Pに対して、転写器26によってトナー像が転写される。その後、この記録紙Pは定着器29によって加熱され、トナー像が定着される。一方、感光体ドラム23の表面に残留したトナーはクリーニング器28によって除去される。これにより、記録紙Pへの画像形成動作(印刷動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の記録紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
<用紙搬送機構4の説明>
用紙搬送機構4は、例えば、第1、第2及び第3の用紙カセット31,32,33、マルチ手差しトレイ34に収容された記録紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記の画像形成部3による画像形成を行わせると共に、画像形成された記録紙Pを排出手段としての排紙トレイ41へ排出するものである。また、この用紙搬送機構4は、片面に画像形成された記録紙Pを一旦回収した後に他面に対して画像形成部3による画像形成を行わせるための中間トレイ35aを備えている。なお、この中間トレイ35aは、通常の用紙カセットと交換可能な構成となっており、用紙カセットの搭載台数の増加を図ることができるようになっている。
用紙搬送機構4は、例えば、第1、第2及び第3の用紙カセット31,32,33、マルチ手差しトレイ34に収容された記録紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記の画像形成部3による画像形成を行わせると共に、画像形成された記録紙Pを排出手段としての排紙トレイ41へ排出するものである。また、この用紙搬送機構4は、片面に画像形成された記録紙Pを一旦回収した後に他面に対して画像形成部3による画像形成を行わせるための中間トレイ35aを備えている。なお、この中間トレイ35aは、通常の用紙カセットと交換可能な構成となっており、用紙カセットの搭載台数の増加を図ることができるようになっている。
各用紙カセット31,32,33それぞれには異なるサイズの記録紙P,P,…が収容されており、ユーザが所望するサイズの記録紙Pが収容されている用紙カセットから記録紙Pが順次1枚ずつ取り出されて搬送経路30を経て画像形成部3に順次搬送されるようになっている。
この用紙搬送機構4の搬送経路30としては、主搬送路36とスイッチバック搬送路37とがある。主搬送路36は、一端(記録紙搬送方向の上流端側)が分岐されて各用紙カセット31,32,33及び手差しトレイ34の排出側にそれぞれ対向していると共に、他端(記録紙搬送方向の下流端側)が転写器26及び定着器29を経て排紙トレイ41を備えた後処理装置40に対向している。この後処理装置40には、ステープル処理等の後処理が可能な機構が組み込まれていると共に、記録紙Pを排出する排紙トレイ41を切り換えるべく、この排紙トレイ41を昇降させるための機構が組み込まれている。
スイッチバック搬送路37は、一端(図中の上端)が定着器29の配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬送路36に繋がっていると共に、途中部分(図中上下方向の中央部分)が第1、第2及び第3の分岐路37A,37B,37Cに分岐されている。第1分岐路47Aは鉛直下方に延びている。一方、第2分岐路37Bは一端が中間トレイ35aの搬入側に対向している。また、後述する図3に示すように、第3分岐路37Cは、滞留トレイ35bに繋がっている。主搬送路36とスイッチバック搬送路37との接続部分及びスイッチバック搬送路37の分岐部分には第1及,第2及び第3の分岐爪37a,37b,37cがそれぞれ設けられている。
第1分岐爪37aは、スイッチバック搬送路37を閉鎖する第1位置と、主搬送路36の排出側を閉塞して、この主搬送路36とスイッチバック搬送路37とを連通させる第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第1分岐爪37aが第1位置にあるときには画像形成部3を経た記録紙Pがそのまま排紙トレイ41へ排紙される。一方、第1分岐爪37aが第2位置にあるときには画像形成部3を経た記録紙Pがスイッチバック搬送路37へ供給されるようになっている。
第2分岐爪37bは、スイッチバック搬送路37の第1分岐路47Aを開放し且つ第2分岐路37Bを閉鎖する第1位置と、第2分岐路37Bを開放し且つ第1分岐路37Aを閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第2分岐爪37bが第1位置にあるときには、スイッチバック搬送路37に搬送された記録紙Pが第1分岐路37Aに導かれてその下端位置まで搬送される。その後、第2分岐爪37bが第2位置となって記録紙Pの搬送方向が逆転されると、この記録紙Pが分岐部を経て第2分岐路37Bに搬送されて中間トレイ35aへ供給されるようになっている。
つまり、記録紙Pが、スイッチバック搬送路37の第2分岐路37Bを経て中間トレイ35aへ供給されることにより、この記録紙Pが画像形成部3に供給された際に上下が反転され、記録紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。これにより、本画像形成装置1により片面コピーが行われる場合には、第1分岐爪37aが第1位置となり、各用紙カセット31,32,33または手差しトレイから取り出された記録紙Pが、画像形成部3により画像形成された後、そのまま排紙トレイ41へ排紙される。
一方、両面コピーが行われる場合には、先ず、第1分岐爪37aが第2位置となり、第2爪37bが第1位置となる。これにより、各用紙カセット31,32,33または手差しトレイ34から取り出されて画像形成部3により片面に画像形成された記録紙Pは、一旦スイッチバック搬送路37の第1分岐路47Aに導かれる。その後、第2分岐爪37bが第2位置となって記録紙Pの搬送方向が逆転され、この記録紙Pが分岐部を経て第2分岐路37Bから中間トレイ35aへ供給される。記録紙Pの他面に画像形成を行う際には、第1分岐爪47aが第1位置となり、中間トレイ35aから取り出された記録紙Pが、画像形成部3により画像形成され、排紙トレイ41へ排紙されるようになっている。
この両面コピーの形態としては、表裏両面に画像を有する1枚の原稿の各面の画像をRADF12による原稿反転動作を利用してそれぞれ読み取り、これら画像を1枚の記録紙Pの表裏面にそれぞれ印刷する「両面原稿両面印刷」と、片面に画像を有する2枚の原稿の各画像を1枚の記録紙Pの表裏面にそれぞれ印刷する「片面原稿両面印刷」とがある。
主搬送路36の上流端(用紙カセット31,32,33、手差しトレイ34及び中間トレイ35aの排出側に対向する部分)にはピックアップローラ38(図3参照)が配設されている。また、各ピックアップローラ38の下流側には、取り出された記録紙Pを主搬送路36に給紙するための複数の給紙ローラ39(図3参照)が配設されている。このピックアップローラ38及び給紙ローラ39の回転により、用紙カセット31,32,33、手差しトレイ34及び中間トレイ35aに収容されている記録紙Pが選択的に1枚ずつ主搬送路36に給紙できるようになっている。
以上の構成により、上記スキャナ部2、画像形成部3及び用紙搬送機構4によって本発明でいう画像形成手段が構成されている。
以上の構成により、上記スキャナ部2、画像形成部3及び用紙搬送機構4によって本発明でいう画像形成手段が構成されている。
次いで、本発明の特徴部分である不正コピーを装置内に滞留させる記録紙滞留手段の一例について説明する。コピーしようとする原稿が、コピー禁止の原稿であることが、スキャナユニット13の読み取りで検出されたとする。この検出結果は、画像形成部3の制御部3Aに送信され、図1に説明したフローにしたがった制御が実行される。すなわち、コピー禁止の特定マークが検出されたとしても、画像形成部3において、電子写真プロセス部22により通常形態でコピーが実行される。
不正コピーの記録紙は、他の記録紙Pと同様に、用紙搬送機構4の主搬送路36を経て、両面コピーの際のスイッチバック搬送路37を用いて、原稿反転のための中間トレイ35aと同様な形態の滞留トレイ35bに格納するようにする。なお、滞留トレイ35bは、例えば、片面コピーの場合は、中間トレイ35aを滞留トレイとして使用することはできる。図では、中間トレイ35aに並列するような形態で、別個に滞留トレイ35bを設ける例で示してある。
図3は、滞留トレイ35bの設置部分を拡大して示した図である。滞留トレイ35bは、スイッチバック搬送路37の第3の分岐路37Cに繋げられていて、不正コピーされた記録紙を格納する。この滞留トレイ35bへの格納は、中間トレイ35aへの搬入と同様に行なうことができる。すなわち、不正コピーされた記録紙を搬送する場合、第1分岐爪37aは、主搬送路36を通ってきた記録紙Pをそのまま排紙トレイ41に排紙させる第1位置から、スイッチバック搬送路37側に搬送させるように第2位置に変更される。
このとき同時に、スイッチバック搬送路37の第2分岐爪37bは、第1分岐路37Aを開放して第2分岐路37Bを閉鎖する第1位置にされる。また、スイッチバック搬送路37の第3分岐爪37cは、第1分岐路37Aを閉鎖して第3分岐路37Cを開放する第2位置にされる。この結果、スイッチバック搬送路37に搬入された不正コピーされた記録紙は、滞留トレイ35bに搬入され格納される。なお、不正コピーされた記録紙は、反転させて格納する必要はないので、スイッチバック搬送路37から直に第3分岐路37Cに搬入させるだけでよい。しかし、中間トレイ35aへの搬入と同様に反転動作をさせて搬入させてもよい。
滞留トレイ35bに搬入され格納された不正コピーの記録紙は、搬入と反対の方向からピックアップローラ38と給紙ローラ39により、搬送経路30を経て主搬送路36から排紙トレイに排出させることができる。但し、この排出には、特定のIDとパスワードの入力が必要となる。また、搬送経路30からの排出に代えて、滞留トレイ35bを直接取り出すようにしてもよい。この場合も、特定の鍵を用いなければ、取り出せないようにしておく必要がある。なお、滞留トレイ35bは、中間トレイ35aの下側に設置したが、上下を入れ替えた形態であってもよく、また、用紙カセット31の上方に設置してもよい。
1…画像形成装置、2…スキャナ部、3…画像形成部、3A…制御部、4…用紙搬送機構、13…スキャナユニット、21…レーザ書き込みユニット、22…電子写真プロセス部、30…搬送経路、31,32,33…用紙カセット、35a…中間トレイ、35b…滞留トレイ、36…主搬送路、37…スイッチバック搬送路、41…排紙トレイ。
Claims (3)
- 原稿を読み取るための原稿読み取り手段と、原稿から読み取った画像データを画像形成するための画像形成手段を備えた画像形成装置であって、
画像データに含まれる特定データを検出する手段を備え、前記特定データが検出された場合には、画像形成された記録紙を装置内に滞留させておく記録紙滞留手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録紙は、定着部と排紙部の間で滞留させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 装置内部に滞留された前記記録紙は、特定条件により排出可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005108689A JP2006285142A (ja) | 2005-04-05 | 2005-04-05 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012153070A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成システムおよび画像形成装置 |
JP2013109292A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置およびプログラム |
-
2005
- 2005-04-05 JP JP2005108689A patent/JP2006285142A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012153070A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成システムおよび画像形成装置 |
JP2013109292A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置およびプログラム |
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